JP2002264063A - 部品吸着装置および部品の移載方法 - Google Patents

部品吸着装置および部品の移載方法

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JP2002264063A JP2001064931A JP2001064931A JP2002264063A JP 2002264063 A JP2002264063 A JP 2002264063A JP 2001064931 A JP2001064931 A JP 2001064931A JP 2001064931 A JP2001064931 A JP 2001064931A JP 2002264063 A JP2002264063 A JP 2002264063A
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suction nozzle
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】部品を吸着して移動している間、部品姿勢を保
ったまま移動でき、かつリリース時に圧縮エアーの吹き
出しを必要としない機構の簡単な部品吸着装置を提供す
る。 【解決手段】部品吸着装置は、真空吸引装置5と接続さ
れたノズル本体1と、ノズル本体1から下方へ垂設さ
れ、下端部に部品Wを真空吸着する吸引穴2aを有する
吸着ノズル2と、吸着ノズルの周囲2を取り囲み、かつ
吸着ノズル2に対して上下方向に相対移動自在に設けら
れ、吸着ノズル2による部品吸着力より低い圧力で部品
の上面に接するブレーキ板8と、ブレーキ板8の下限位
置が吸着ノズル2の下端面より下方になるようにブレー
キ板8の上下方向のストロークを規制するストローク規
制手段9と、ノズル本体1を第1の位置と第2の位置と
の間で移動させる作動機構6と、真空吸引装置5および
作動機構6を制御する制御手段7とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は微小部品の移載や実
装、組立などに適した部品吸着装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、小型の電子部品を回路基板に自動
実装する場合や、電子部品をパレットとフィーダとの間
で移載する場合などに、部品吸着装置が広く用いられて
いる。部品吸着装置は、部品を真空吸着するノズルと、
このノズルを上下方向および水平方向に作動させる作動
手段とを備えており、作動手段はノズルを上下方向に移
動させるボイスコイルモータ、シリンダ、カム機構など
の昇降機構と、ノズルを含む昇降機構全体を水平方向へ
移動させるXYロボットなどの移動機構とで構成されて
いる。上記作動手段によってノズルを上下方向および水
平方向に移動させることで、部品の吸着,実装,移載な
どの作業を行うことができる。
【0003】従来の部品吸着装置では、吸着された電子
部品の移動中の姿勢を安定化させるために、吸着ノズル
の吸引圧を高くしたり、吸引穴を大きくするなどの対策
がとられている。また、吸着された電子部品をリリース
する場合には、吸着ノズルから圧縮エアーを吹き出すの
が通例である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、吸着ノズルの
吸引圧を高くすると、部品が圧電部品のような脆弱な部
品である場合、部品の割れや欠けなどを招きやすく、部
品の信頼性が低下する。また、吸引穴の径を大きくする
と、微小部品を取り扱う場合には、部品とノズルとの相
対位置がずれた時に部品が吸引穴に入り込んでしまうと
いう問題がある。さらに、リリース時にノズルから圧縮
エアーを吹き出すと、部品の姿勢が悪化するという問題
がある。特に、高精度な位置決めを必要とする実装時に
は、回路との接続不良を招く可能性がある。複数のノズ
ルを用いて複数の部品を一括して移載するマルチノズル
タイプの部品吸着装置の場合には、個々のノズルで圧縮
エアーの吹き出し量にばらつきがあると、部品のリリー
スタイミングにずれを生じ、能力低下を招く欠点があ
る。
【0005】圧縮エアーの吹き出しに代えて、ノズルに
対して横方向から掻き取り部材を作動させることで、ノ
ズルに付着している電子部品を掻き取る方法もあるが、
この場合にはノズルの近傍に掻き取り機構を設ける必要
があるので、機構が複雑になり、コスト上昇を招く欠点
がある。
【0006】そこで、本発明の目的は、部品を吸着して
移動している間、部品姿勢を保ったまま移動でき、かつ
リリース時に圧縮エアーの吹き出しを必要としない機構
の簡単な部品吸着装置および部品の移載方法を提供する
ことにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的は、請求項1ま
たは7に記載の発明によって達成される。請求項1に係
る発明は、真空吸引装置と接続されたノズル本体と、ノ
ズル本体から下方へ垂設され、下端部に部品を真空吸着
する吸引穴を有する吸着ノズルと、吸着ノズルの周囲を
取り囲み、かつ吸着ノズルに対して上下方向に相対移動
自在に設けられ、吸着ノズルによる部品吸着力より低い
圧力で部品の上面に接するブレーキ板と、ブレーキ板の
下限位置が吸着ノズルの下端面より下方になるようにブ
レーキ板の上下方向のストロークを規制するストローク
規制手段と、を備えたことを特徴とする部品吸着装置で
ある。
【0008】また、請求項7に係る発明は、真空吸引装
置と接続されたノズル本体と、ノズル本体から下方へ垂
設され、下端部に部品を真空吸着する吸引穴を有する吸
着ノズルと、吸着ノズルの周囲を取り囲み、かつ吸着ノ
ズルに対して上下方向に相対移動自在に設けられ、吸着
ノズルによる部品吸着力より低い圧力で部品の上面に接
するブレーキ板と、ブレーキ板の下限位置が吸着ノズル
の下端面より下方になるようにブレーキ板の上下方向の
ストロークを規制するストローク規制手段と、上記ノズ
ル本体を第1の位置と第2の位置との間で移動させる作
動手段とを備えた部品吸着装置を用い、第1の位置に配
置された部品を吸着ノズルで吸着するとともに、ブレー
キ板を部品の上面に接触させる工程と、吸着ノズルによ
り部品を吸着し、かつ部品の上面にブレーキ板を所定の
圧力で接触させた状態で、ノズル本体を第1の位置から
第2の位置に移動させる工程と、第2の位置で吸着ノズ
ルの吸引を停止することにより、ブレーキ板の圧力によ
り部品を吸着ノズルから引き離し、部品を第2の位置に
リリースする工程と、を有することを特徴とする部品の
移載方法を提供する。
【0009】本発明の部品吸着装置を用いて部品を第1
の位置から第2の位置へ移載する動作を説明する。ま
ず、第1の位置に配置された部品の上方にノズル本体を
移動させると、ブレーキ板が吸着ノズルより下方へ突出
しているので、ブレーキ板が部品の上面に先に接触す
る。この状態で、吸着ノズルにより部品を吸着すると、
吸着ノズルの吸着力の方がブレーキ板による部品への圧
力より大きいので、ブレーキ板が持ち上げられ、ブレー
キ板が部品に所定の圧力で接触する。この状態でノズル
本体を第2の位置の方向へ移動させると、ブレーキ板が
部品の上面に接触しているので、ブレーキ板と部品との
摩擦力により部品の姿勢が変化することがない。そのた
め、ノズル本体を高速で移動させることが可能となる。
ノズル本体を第2の位置まで移動させた後、吸着ノズル
の吸引を停止すると、ブレーキ板を持ち上げていた吸引
力がなくなるので、ブレーキ板の圧力により部品は吸着
ノズルから引き離される。つまり、圧縮エアーを吹き出
さなくても部品は吸着ノズルから簡単に離れる。そし
て、吸着ノズルから離れた部品は第2の位置へリリース
される。部品を第2の位置へリリースした後もブレーキ
板が部品を押えるようにすれば、リリース時の部品の姿
勢が一層安定する。
【0010】請求項2のように、ノズル本体を第1の位
置と第2の位置との間で移動させる作動手段を設け、第
1の位置に配置された部品を吸着して第2の位置へリリ
ースするよう真空吸引装置および作動手段を制御する制
御手段を設ければ、部品を第1の位置から第2の位置へ
自動的に移載できる。
【0011】請求項3のように、ノズル本体に複数本の
吸着ノズルを平行に垂設し、ブレーキ板に各吸着ノズル
が摺動自在に挿通される複数の穴を設けるのが望まし
い。この場合には、複数のノズルを用いて複数の部品を
一括して移載するマルチノズルタイプの部品吸着装置を
容易に構成できる。ブレーキ板は単一板で構成できるの
で、構造を簡素化できる。複数のノズルを備えた従来の
マルチノズルタイプの場合には、各ノズルの圧縮エアー
の吹き出し量のばらつきのため、部品のリリースタイミ
ングにずれを生じる問題があったが、請求項3ではブレ
ーキ板が単一板で構成できるので、リリースタイミング
のずれを解消できる。
【0012】請求項4のように、ストローク規制手段を
吊り下げボルトで構成してもよい。この場合には、ブレ
ーキ板は重力によって吸着ノズルに対して下方へ移動し
ようとするので、吊り下げボルトによって下限位置を規
定すれば、ブレーキ板の下限位置を常に正確に設定でき
る。この場合、ブレーキ板が部品の上面に接する圧力
は、ブレーキ板の重量によって決定される。
【0013】請求項5のように、ストローク規制手段を
引張スプリングで構成してもよい。この場合には、ブレ
ーキ板が部品の上面に接する圧力は、ブレーキ板の重量
と引張スプリングのばね力との差によって決定される。
そのため、ブレーキ板の部品に対する圧力を小さくする
ことができ、部品への負荷を軽減できる。
【0014】請求項6のように、ブレーキ板を下方へ付
勢する圧縮スプリングを設け、ブレーキ板が、その重量
による力とスプリングの圧縮力との和に応じた圧力で部
品の上面に接するようにしてもよい。すなわち、吸着ノ
ズルの吸引圧が高い場合、リリース時に部品が吸着ノズ
ルの吸引穴に強く付着して離れない可能性があるが、ブ
レーキ板を下方へ付勢する圧縮スプリングを設けること
で、吸着ノズルから部品を強制的に引き離すことがで
き、圧縮エアーの吹き出しを必要としない。また、圧縮
スプリングは移動時におけるブレーキ板の振動を抑制す
る機能も有する。
【0015】
【発明の実施の形態】図1〜図3は本発明にかかる部品
吸着装置の第1実施例を示す。この実施例はマルチノズ
ルタイプの部品吸着装置を示し、複数本(ここでは5
本)の吸着ノズル2を有するノズル本体1を備えてい
る。各吸着ノズル2はノズル本体1から下方へ一定ピッ
チ間隔xで垂設されており、ノズル本体1の内部から各
吸着ノズル2の下端部に形成された吸引穴2aへ通じる
エアー通路3が設けられている。エアー通路3はエアー
配管4を介して真空吸引装置5に接続されている。ノズ
ル本体1はXYロボット等よりなる作動機構6によって
X,Y方向およびZ方向に作動される。すなわち、ノズ
ル本体1はZ軸作動機構6aによってZ軸方向(上下方
向)に作動され、Z軸作動機構6aはY軸作動機構6b
によってY軸方向に作動され、Y軸作動機構6bはX軸
作動機構6cによってX軸方向に作動される。これら作
動機構6a,6b,6cには、例えばエアーシリンダ、
ボイスコイルモータ,モータおよびボールネジ機構など
が用いられる。真空吸引装置5および作動機構6は、電
子制御回路よりなる制御装置7によって制御される。制
御装置7には、図示しない位置センサからノズル2の位
置情報や部品Wの姿勢情報などが入力される。なお、作
動機構6にノズル本体1の回転位置の補正を行うθ軸機
構を設けてもよい。
【0016】ノズル本体1の下部には、吸着ノズル2に
対して上下方向に相対移動自在なブレーキ板8が設けら
れている。ブレーキ板8は平板状の板材よりなり、各吸
着ノズル2の周囲を取り囲みかつ摺動自在に挿通される
複数の穴8aを備えている。これら穴8aが吸着ノズル
2の外周面に摺接することで、ブレーキ板8は上下方向
にのみガイドされている。部品Wとの摩擦抵抗を高める
ため、ブレーキ板8の下面に微小な凹凸や粗面を形成し
てもよい。ブレーキ板8は引張スプリング9を介してノ
ズル本体1から吊り下げ支持されており、引張スプリン
グ9によってブレーキ板8の下限位置が吸着ノズル2の
下端面より所定高さhだけ下方になるようにブレーキ板
8の上下方向のストロークが規制されている。この高さ
hは、ブレーキ板8の厚みdより小さく設定されてい
る。
【0017】図1において、Pは第1の位置に配置され
たパレットであり、パレットPには所定ピッチx間隔で
複数の部品収納穴Rが形成され、各穴Rには部品Wがそ
れぞれ収納されている。部品収納穴Rのピッチxは、吸
着ノズル2のピッチ間隔xに等しく設定されている。ま
た、Fは第2の位置に配置されたフィーダであり、フィ
ーダFには部品搬送溝f1が形成され、この溝f1にそ
って部品Wは矢印方向Aに搬送される。部品搬送溝f1
の溝幅は、ブレーキ板8の幅よりやや広く設定されてい
る。この実施例では、部品搬送溝f1の深さを部品Wの
高さより深くしたが、部品搬送溝fの深さを部品Wの高
さと同じまたは浅くしてもよい。この場合には、部品搬
送溝f1の溝幅がブレーキ板8の幅より狭くても構わな
い。
【0018】ここで、上記構成よりなる部品吸着装置の
作動について、図2,図3を参照して説明する。ここで
は、第1の位置にあるパレットPから、第2の位置にあ
るフィーダFへ複数の部品Wを一括して移載する動作に
ついて説明する。図2は第1の位置に配置されたパレッ
トPの上方へノズル本体1を移動させた状態を示す。ブ
レーキ板8は吸着ノズル2の下端面より所定高さhだけ
下方に位置している。次に、図3の(a)のように、作
動機構6によってノズル本体1を降下させ、吸着ノズル
2の吸引穴2aからエアー吸引を行い、部品Wを吸着す
る。この時、ブレーキ板8が吸着ノズル2より下方へ突
出しているので、吸着ノズル2が部品Wに接触する前に
ブレーキ板8が接触し、部品Wの姿勢を安定化させる。
ブレーキ板8の部品Wに接する圧力は、ブレーキ板8の
重量による力と引張スプリング9のばね力との差の力で
与えられ、吸着ノズル2による部品吸着力に比べて低く
設定されているので、吸着ノズル2が部品Wを吸着する
と同時に、ブレーキ板8は高さh(図2参照)だけ持ち
上げられる。次に、図3の(b)のように、作動機構6
によってノズル本体1を上昇させ、第2の位置へ移動さ
せる。移動中、吸着ノズル2による部品吸着力に比べ
て、部品Wに接するブレーキ板8の圧力の方が低く設定
されているので、部品Wが吸着ノズル2から落下するこ
とがない。また、部品Wの上面にブレーキ板8が接触す
ることで、接触面積が増加し、部品Wの横ずれや回転な
どの姿勢悪化を防止できる。そのため、ノズル本体1を
高速移動させることが可能である。次に、図3の(c)
のように、ノズル本体1が第2の位置へ到達した後、作
動機構6によってブレーキ板8がフィーダFの部品搬送
溝f1の中に入る位置までノズル本体1を降下させ、吸
着ノズル2のエアー吸引を停止する。吸引停止により、
ブレーキ板8を持ち上げていた吸引力がなくなるので、
ブレーキ板8の圧力(重量による力−ばね力)により部
品Wは吸着ノズル2から引き離される。そのため、圧縮
エアーを吹き出さなくても部品Wは吸着ノズル2から簡
単に離れ、部品WはフィーダF上にリリースされる。部
品WをフィーダFの部品搬送溝f1の底面上にリリース
すると、フィーダFに移載された部品Wは、その上面が
ブレーキ板8によってカバーされるので、部品Wの跳ね
上がりが防止される。その後、部品Wは部品搬送溝f1
にそって所定位置へ搬送される。
【0019】上記のようにブレーキ板8は、移動中、吸
着ノズル2とともに部品Wに接触しているので、移動中
における部品Wの姿勢変化を防止でき、高精度な移載、
実装を行うことが可能である。特に、吸着ノズル2の断
面積が部品Wの表面積に比べてかなり小さい場合でも、
ブレーキ板8が部品Wの表面に接することで、部品Wと
の接触面積が増加し、部品Wの回転などの姿勢悪化を防
止できる。なお、部品Wをリリースする場合には、ノズ
ル本体1の降下位置を次に示す式(1)の関係に設定す
ると、部品Wが吸着ノズル2から離れた後もブレーキ板
8が部品Wを載置面に押えつけるので、リリース時の部
品Wの姿勢を一層安定させることができる。 k<s<h+k ・・・(1) 但し、s:リリース時の吸着ノズル2と載置面との距離 k:部品の高さ
【0020】図4は本発明にかかる部品吸着装置の第2
実施例を示す。この実施例もマルチノズルタイプの部品
吸着装置であり、第1実施例と同一部品には同一符号を
付して重複説明を省略する。この実施例では、ノズル本
体1の端部に複数本の吊り下げボルト10が垂設され、
これらボルト10はブレーキ板8の端部に形成された貫
通穴8bに挿通されている。ブレーキ板8はボルト10
の頭部10aによって下方へ抜け止めされるとともに、
下限位置が吸着ノズル2の下端面より下方になるように
上下方向のストロークが規制されている。なお、ブレー
キ板8の貫通穴8bは上方へ屈曲したフランジ部8cに
形成されているので、ボルト10の頭部10aは吸着ノ
ズル2の下端面より上方に位置している。その理由は、
部品Wの吸着時やリリース時にボルト10の頭部10a
が載置面や部品Wと干渉するのを防止するためである。
ボルト10には圧縮スプリング11が挿通されており、
このスプリング11のばね力によりブレーキ板8は常時
ボルト10の頭部10aに接触している。
【0021】この実施例では、吸着ノズル2が部品Wを
吸着した時、ブレーキ板8が部品Wの上面にその重量に
よる力とスプリング11のばね力との和に相当する圧力
で接触することになるが、この圧力は部品吸着力より小
さく設定されている。そのため、部品Wが吸着ノズル2
から脱落することがない。また、ブレーキ板8がその重
量より大きな圧力で部品Wに接触するので、部品Wを吸
着した状態で移動している時、ブレーキ板8と部品Wと
の間に働く摩擦力が大きくなり、部品Wの姿勢が一層安
定する。また、リリース時に吸着ノズル2の吸引力を解
除した時、ブレーキ板8の圧力は部品Wを吸着ノズル2
から引き離す力として作用するので、部品Wのリリース
が容易となる。さらに、圧縮スプリング11によってブ
レーキ板8をボルト10の頭部10aに押し付けること
で、部品吸着時以外はブレーキ板8を常に下限位置に保
持でき、ブレーキ板8の位置が安定する。
【0022】なお、第2実施例において、吊り下げボル
ト10にブレーキ板8を下方へ付勢する圧縮スプリング
11を挿通したが、この圧縮スプリング11を省略する
ことも可能である。この場合には、部品に接するブレー
キ板8の圧力を、ブレーキ板8の重量に応じた圧力とす
ることができる。
【0023】上記実施形態は、本発明のほんの数例を示
すに過ぎず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変更
が可能である。上記実施例ではノズル本体に複数本の吸
着ノズルを設けたマルチノズルタイプについて説明した
が、ノズル本体に1本の吸着ノズルを設けたシングルノ
ズルタイプにも同様に適用できる。上記実施例ではノズ
ル本体に吸着ノズルを一体に設けたが、吸着ノズルが部
品に接触した時の衝撃を和らげるため、吸着ノズルをノ
ズル本体に対して上下動自在とし、スプリングなどによ
って吸着ノズルを下方へ付勢するようにしてもよい。ま
た、作動機構がノズル本体をX,YおよびZ方向に移動
させる例について説明したが、部品を移載する相手の部
材が水平方向(X,Y方向)に作動される場合には、作
動機構としては、ノズル本体を上下方向(z方向)に作
動させるだけでもよい。本発明の部品吸着装置は、上記
実施例のようなパレットとフィーダとの間の部品の移載
作業だけでなく、部品供給装置から回路基板への実装作
業など、あらゆる移載作業に用いることができることは
言うまでもない。
【0024】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、請求項1
に記載の発明によれば、吸着ノズルに対してブレーキ板
を上下方向に相対移動自在に、かつ吸着ノズルによる部
品吸着力より低い圧力で部品の上面に接するように設
け、ブレーキ板の下限位置が吸着ノズルの下端面より下
方になるようにブレーキ板の上下方向のストロークを規
制したので、部品を吸着して移動している間、ブレーキ
板が吸着ノズルとともに部品に接触する。そのため、部
品とブレーキ板との接触面積が増加し、部品の回転など
の姿勢悪化を防止できる。したがって、高速移動を行っ
ても部品の姿勢変化を防止でき、高精度で高速な移載、
実装を行うことができる。また、吸着ノズルの吸引力を
停止すると、ブレーキ板の圧力が吸着ノズルから部品を
引き離す力として作用するので、リリース時に圧縮エア
ーの吹き出しを必要とせず、吸着ノズルから部品を容易
に引き離すことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る部品吸着装置の第1実施例の全体
斜視図である。
【図2】図1に示す部品吸着装置の要部構造図である。
【図3】図1に示す部品吸着装置の動作説明図である。
【図4】本発明に係る部品吸着装置の第2実施例の構造
図である。
【符号の説明】
W 部品 1 ノズル本体 2 吸着ノズル 5 真空吸引装置 6 作動機構 7 制御装置 8 ブレーキ板 8a 穴 9 引張スプリング(ストローク規制手段)

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】真空吸引装置と接続されたノズル本体と、
    ノズル本体から下方へ垂設され、下端部に部品を真空吸
    着する吸引穴を有する吸着ノズルと、吸着ノズルの周囲
    を取り囲み、かつ吸着ノズルに対して上下方向に相対移
    動自在に設けられ、吸着ノズルによる部品吸着力より低
    い圧力で部品の上面に接するブレーキ板と、ブレーキ板
    の下限位置が吸着ノズルの下端面より下方になるように
    ブレーキ板の上下方向のストロークを規制するストロー
    ク規制手段と、を備えたことを特徴とする部品吸着装
    置。
  2. 【請求項2】上記ノズル本体を第1の位置と第2の位置
    との間で移動させる作動手段が設けられ、第1の位置に
    配置された部品を吸着して第2の位置へリリースするよ
    う真空吸引装置および作動手段を制御する制御手段が設
    けられていることを特徴とする請求項1に記載の部品吸
    着装置。
  3. 【請求項3】上記ノズル本体には複数本の吸着ノズルが
    平行に垂設され、上記ブレーキ板には各吸着ノズルが摺
    動自在に挿通される複数の穴が設けられていることを特
    徴とする請求項1または2に記載の部品吸着装置。
  4. 【請求項4】上記ストローク規制手段は吊り下げボルト
    で構成されていることを特徴とする請求項1ないし3の
    いずれかに記載の部品吸着装置。
  5. 【請求項5】上記ストローク規制手段は引張スプリング
    で構成されていることを特徴とする請求項1ないし3の
    いずれかに記載の部品吸着装置。
  6. 【請求項6】上記ブレーキ板を下方へ付勢する圧縮スプ
    リングが設けられ、上記ブレーキ板は、その重量による
    力とスプリングの圧縮力との和に応じた圧力で部品の上
    面に接することを特徴とする請求項1ないし4のいずれ
    かに記載の部品吸着装置。
  7. 【請求項7】真空吸引装置と接続されたノズル本体と、
    ノズル本体から下方へ垂設され、下端部に部品を真空吸
    着する吸引穴を有する吸着ノズルと、吸着ノズルの周囲
    を取り囲み、かつ吸着ノズルに対して上下方向に相対移
    動自在に設けられ、吸着ノズルによる部品吸着力より低
    い圧力で部品の上面に接するブレーキ板と、ブレーキ板
    の下限位置が吸着ノズルの下端面より下方になるように
    ブレーキ板の上下方向のストロークを規制するストロー
    ク規制手段と、上記ノズル本体を第1の位置と第2の位
    置との間で移動させる作動手段とを備えた部品吸着装置
    を用い、第1の位置に配置された部品を吸着ノズルで吸
    着するとともに、ブレーキ板を部品の上面に接触させる
    工程と、吸着ノズルにより部品を吸着し、かつ部品の上
    面にブレーキ板を所定の圧力で接触させた状態で、ノズ
    ル本体を第1の位置から第2の位置に移動させる工程
    と、第2の位置で吸着ノズルの吸引を停止することによ
    り、ブレーキ板の圧力により部品を吸着ノズルから引き
    離し、部品を第2の位置にリリースする工程と、を有す
    ることを特徴とする部品の移載方法。
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