JP2002262406A - ハイブリッド自動車 - Google Patents

ハイブリッド自動車

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JP2002262406A
JP2002262406A JP2001054732A JP2001054732A JP2002262406A JP 2002262406 A JP2002262406 A JP 2002262406A JP 2001054732 A JP2001054732 A JP 2001054732A JP 2001054732 A JP2001054732 A JP 2001054732A JP 2002262406 A JP2002262406 A JP 2002262406A
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motor generator
internal combustion
combustion engine
generator
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JP2001054732A
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Atsumi Obata
篤臣 小幡
Koichi Yamaguchi
公一 山口
Norihiko Shinno
典彦 新野
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Hino Motors Ltd
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Hino Motors Ltd
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    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/60Other road transportation technologies with climate change mitigation effect
    • Y02T10/7072Electromobility specific charging systems or methods for batteries, ultracapacitors, supercapacitors or double-layer capacitors

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  • Electric Propulsion And Braking For Vehicles (AREA)
  • Hybrid Electric Vehicles (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】内燃機関と電動発電機との間、および電動発電
機と変速機との間にそれぞれクラッチを設けるハイブリ
ッド自動車であって、内燃機関から変速機までの機械的
な長さLの短い構造を提供する。6通りの動作モードで
制御することができるハイブリッド自動車を提供する。 【解決手段】電動発電機のロータの内側に空間を設け、
この空間に回転軸が貫通する環状構造または筒状構造の
油圧シリンダを実装し、これにより第一のクラッチを油
圧により開閉制御する構造とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内燃機関および電
動発電機を併用するハイブリッド自動車に関する。本発
明は、動作モードにより電動機または発電機となる電動
発電機を1個のみ搭載して、燃料消費量の小さいシリー
ズパラレル・ハイブリッド方式を実現するハイブリッド
自動車に関する。本発明は、クラッチを動力伝達系に2
個設けるハイブリッド自動車の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】図3に示すように、内燃機関10の出力
軸に第一のクラッチ1を介して電動発電機3を結合し、
この電動発電機3の回転駆動力を第二のクラッチ2を介
して駆動出力として変速機4に伝達し、変速機4の駆動
出力をディファレンシャル・ギヤ5から駆動車軸6に伝
達する構造のハイブリッド自動車は、旧くから知られて
いる(ドイツ国特許第2943554号、権利者フォル
クスワーゲン、同一の内容の英文は米国特許第4,53
3,011号にある)。
【0003】この構造のハイブリッド自動車は、第一の
クラッチ1および第二のクラッチ2を個別に開閉制御す
ることにより、電動走行モード、パラレル走行モード、
エンジン走行モード、走行充電モード、回生モード、お
よび停車充電モードの6通りのモードで運転することが
できる。この構造のハイブリッド自動車は、電動発電機
を1個のみ備えることにより、内燃機関および電動機が
ともに車両を駆動するパラレル走行モードと、蓄電手段
を充電しながら走行する走行充電モードをとることがで
きるから、いわゆるパラレル方式のハイブリッド自動車
の利点、およびシリーズ方式のハイブリッド自動車の利
点を兼ね備えることができるすぐれた構造である。
【0004】基本的にこの構造を利用するハイブリッド
自動車の改良として、本願出願人は一方向性クラッチを
利用するハイブリッド自動車について特許出願した(特
願2000-14715、本願出願時において未公開、以下「先
願」という) 。この先願開示の装置は、図3に基づく上
記説明の第一のクラッチ1を一方向性クラッチとする構
造のものである。一方向性クラッチは、自転車の後輪に
装備されているラチエット機構と同等の動作原理を有す
るクラッチであり、内燃機関10から電動発電機3を駆
動加速する方向にはクラッチが接状態となるが、電動発
電機3の側から内燃機関10を駆動しようとすると、つ
まり内燃機関10の回転速度が電動発電機3の回転速度
より小さくなると、クラッチ1が空転して回転駆動力が
伝達されないように構成されたものである。そして、こ
の一方向性クラッチはとくに制御機構を持たず、二つの
回転軸の相対回転速度にしたがって自動的に開状態また
は接状態となる構造のものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記ドイツ国特許に開
示されたハイブリッド自動車は、駆動回転軸に二つのク
ラッチ(1および2)が直列に設けられるから、機構
上、内燃機関(10)から変速機(4)までの距離Lが
長くなってしまう欠点がある。すなわち、従来から自動
車の構造として、内燃機関(10)から変速機(4)ま
での機械装置は一体構造の装置として設計製造し、相応
の車体に搭載するように設計されている。そしてこの距
離Lが長い装置は、これまでの設計および製造について
実績のある車体構造には搭載することが不可能になる。
この距離Lの長い駆動装置を搭載するには、ホイールベ
ースの長い車体を新たに設計することが必要になる。ま
たホイールベースの長い車両は、回転半径が大きくなり
運転性能が悪くなるとともに、同程度のエンジンが搭載
された車両として比較すると、車体重量が大きくなり高
価になることは避けられない。
【0006】上記先願に開示した技術は、この二つのク
ラッチのうちの第一のクラッチ(1)を制御機構を持た
ない一方向性クラッチとすることにより、第一のクラッ
チ(1)の開閉制御機構を不要とし、内燃機関から変速
機までの距離Lを実質的に長くすることなく、同様の6
つのモードの走行を実現することができる装置として評
価することができるものである。そして、上記先願に開
示した技術は、一方向性クラッチを利用するために、電
動発電機(3)から内燃機関(10)を駆動することが
できないから、内燃機関に始動電動機を装備しなければ
ならない欠点は免れることができない。
【0007】本発明はこのような背景に行われたもので
あって、前記第一のクラッチを開閉制御する構造であっ
ても、内燃機関から変速機までの距離Lを長くすること
のないハイブリッド動力装置を提供することを目的とす
る。本発明は、ホイールベースの短い実績のある車体を
利用することができるハイブリッド自動車を提供するこ
とを目的とする。本発明は、運転性能が優れ、安価に製
造することができるハイブリッド自動車を提供すること
を目的とする。本発明は、内燃機関に始動電動機を装備
する必要のないハイブリッド自動車を提供することを目
的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の最大の特徴は、
装置の全長Lを軸方向に長くする最大の原因である、第
一のクラッチを開閉制御する油圧シリンダを電動発電機
の回転軸まわりに設けた空間に収容するところにある。
すなわち、上記説明の第一のクラッチは、開閉制御を行
うことができれば十分であり、半クラッチ制御を行う必
要がないから、薄いクラッチ板で構成することができ
る。そして、この第一のクラッチは、走行モードの転換
に対応して運転操作によりあるいは自動的に、ひんぱん
に切替制御されるものであるから、電気信号により制御
される油圧制御クラッチが利用される。そうすると、こ
の第一のクラッチを軸方向に大きくしなければならない
最大の原因は油圧シリンダであり、これを電動発電機
(3)のロータの内側の空間に収容して、上記軸方向の
距離Lを小さくすることができたものである。
【0009】すなわち本発明は、内燃機関(10)と、
第一のクラッチ(1)と、電動発電機(3)と、第二の
クラッチ(2)と、変速機(4)とがこの順に回転駆動
力が伝達されるように接続されたハイブリッド自動車に
おいて、前記第一のクラッチ(1)を開閉制御する油圧
シリンダを備え、この油圧シリンダは、前記電動発電機
(3)のロータの内側に設けられた空間に収容された構
造を特徴とする。ロータの内側に空間を設けるための構
造の一つの具体例は、第二のクラッチ(2)の固定側ク
ラッチ板を支持する支持部材(22)の裏面にロータ
(32)を取付ける構造である。
【0010】この構造により、上述の内燃機関から変速
機までの距離Lを実質的に長くすることなく、上述の6
つの走行モードを切替設定することができるハイブリッ
ド自動車を得ることができる。
【0011】上記括弧内の数字は後から説明する実施例
装置の図面参照数字である。これは発明を理解しやすい
ように付すものであって、発明を実施例に記載した構造
に限定して理解するためのものではない。以下の説明に
おいても同様である。
【0012】この装置はさらに、前記電動発電機(3)
に接続された双方向性のインバータ(7)と、前記内燃
機関(10)の回転情報、前記電動発電機(3)の回転
情報、車速情報、および運転操作情報を取込み前記イン
バータ(7)を制御する第一の制御回路(8)と、前記
インバータ(7)を介して前記電動発電機(3)に接続
された蓄電手段(9、電池または大容量コンデンサ)
と、運転操作入力情報および前記第一の制御回路(8)
の動作モードにしたがって前記油圧シリンダを制御する
第二の制御回路(14)とを備えた構造とすることがで
きる。
【0013】この装置は、前記第一の制御回路(8)お
よび前記第二の制御回路(14)の制御により、 1)前記第一のクラッチ(1)を開状態とし、前記第二
のクラッチ(2)を接状態とし、前記電動発電機(3)
を電動機として動作させ車軸を駆動する電動走行モー
ド、 2)前記第一のクラッチ(1)および前記第二のクラッ
チ(2)をともに接状態とし、前記電動発電機(3)を
電動機として動作させ、前記内燃機関(10)とともに
共同して車軸を駆動するパラレル走行モード、 3)前記第一のクラッチ(1)および前記第二のクラッ
チ(2)をともに接状態とし、前記電動発電機(3)を
空転させ前記内燃機関(10)により車軸を駆動するエ
ンジン走行モード、 4)前記第一のクラッチ(1)および前記第二のクラッ
チ(2)をともに接状態とし、前記電動発電機(3)を
発電機として動作させ、前記内燃機関(10)は車軸を
駆動するとともに前記電動発電機(3)を駆動回転さ
せ、その電動発電機(3)が発生する電気エネルギを蓄
電手段(9)に充電する走行充電モード、 5)前記第一のクラッチ(1)を開状態とし、前記第二
のクラッチ(2)を接状態とし、前記電動発電機(3)
を発電機として動作させ、車軸から伝達する回転駆動力
を変速機(4)を介して前記電動発電機(3)に与える
ことにより車両を制動状態にし、その発生する電気エネ
ルギを蓄電手段(9)に充電する回生モード、 6)前記第一のクラッチ(1)を接状態とし、前記第二
のクラッチ(2)を開状態とし、前記電動発電機(3)
を発電機として動作させ、前記内燃機関(10)により
その電動発電機(3)を駆動してその発生する電気エネ
ルギを蓄電手段(9)に充電する停車充電モード、のい
ずれかを設定することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】図1は本発明実施例装置につい
て、二つのクラッチの実装構造を説明するための要部断
面構造図である。この図は、左側図外にある内燃機関1
0の駆動出力軸が第一のクラッチ1の固定板に結合さ
れ、この第一のクラッチ1の可動板が電動発電機3のロ
ータ32に結合され、このロータ32が第二のクラッチ
2の固定側クラッチ板の支持部材22に取付られ、この
第二のクラッチ2の可動板は右側図外にある変速機4に
連結される構造になっている。そしてこの図1の右上が
りの斜線で示す部分が、第一のクラッチ1を開閉制御す
るための油圧シリンダ・ユニットである。この油圧シリ
ンダ・ユニットは回転軸まわりに配置されているが、回
転軸とともに回転することなく固定的な部分である。図
の右下がりの斜線で示す部分は、電動発電機3のロータ
32とともに回転するベアリングの外筒である。
【0015】図2はこの斜線部分の内部構造を示す拡大
断面図である。すなわち、この構造は電動発電機3のロ
ータ32の内側に空間を設け、この空間に電動発電機3
の枠体33により支持された油圧シリンダ11を設けた
ものである。この油圧シリンダ11は、その断面を右上
がりのハッチングにより示すように、その中心を回転軸
26が貫通する環状体もしくは筒状体の構造物である。
油圧はプラグ19の中心から矢印のように供給され、シ
リンダのバルク内に形成された細い管路20を通って、
シリンダ圧力室24に達する。この圧力室24も軸26
を中心とする環状構造である。この油圧シリンダに加わ
る油圧により、同じく環状構造のピストン25が図の左
方に移動し、ピストン25に固着されたピストンロッド
17を図の左方に押し出すように作用する。
【0016】図1に示するように油圧により第一のクラ
ッチ1の可動側クラッチ板12は、バネ圧により固定側
クラッチ板18に押圧されている。そして、図外の油圧
制御回路から前記プラグ19に供給される油圧により、
ピストンロッド17がこのバネ圧にさからって図の左方
に変位すると、可動側クラッチ板12は固定側クラッチ
板18から離れて第一のクラッチ1は開状態となる。こ
の油圧シリンダ11の内部機構はよく知られたものであ
るので詳しい説明は省略する。
【0017】図3は本発明実施例装置(および従来例装
置)について動力伝達機構を説明するためのブロック構
成図である。図4は本発明実施例装置の制御系を説明す
るブロック構成図である。すなわち本発明実施例装置
は、内燃機関10の駆動出力軸が第一のクラッチ1を介
して電動発電機3の回転軸に結合され、この電動発電機
3の回転軸は第二のクラッチ2を介して変速機4に結合
されている。そして、この電動発電機3にはインバータ
7から三相交流電流が供給される。インバータ7の直流
側端子は蓄電手段(ここでは電池)9に接続されてい
る。インバータ7はプログラム制御回路により構成され
た第一の制御回路8により制御される。
【0018】この第一の制御回路8の制御を簡単に説明
すると、第一の制御回路8には入出力インターフェース
を介して操作レバー42による操作入力情報、アクセル
(A)、ブレーキ(B)およびクラッチ(C)の運転操
作情報、各回転センサから送出される内燃機関10、電
動発電機3および変速機4(車速)の回転情報、および
蓄電手段9の充電容量情報が入力する。そして電動発電
機3の界磁巻線に供給する三相交流の位相を制御する。
この界磁巻線の位相回転速度が電動発電機3のロータの
回転速度より大きいと、電動発電機3は電動機として作
用する。界磁巻線の位相回転速度がロータの回転速度よ
り小さいと、電動発電機3は発電機として作用する。こ
の位相回転速度はロータの回転速度のプラス・マイナス
数パーセントの範囲でたくみに同期制御される。この制
御技術は同期回転機の技術としてよく知られたものであ
る。
【0019】一方、第一のクラッチ1の油圧シリンダ1
1には、油圧源13から制御油圧が供給される。この油
圧源13が発生する油圧は第二の制御回路14により制
御される。第二の制御回路14もプログラム制御回路で
ある。第二のクラッチ2は、クラッチペダル43により
開閉制御される油圧クラッチであり、その油圧は油圧源
23から油圧シリンダ21に供給される。第二のクラッ
チ2の油圧制御系の構造はよく知られているものを利用
する。クラッチ制御回路には、アクセルペダル41の運
転操作情報、クラッチペダル43の運転操作情報、およ
び第一のクラッチ1の油圧源13の油圧情報、および内
燃機関10の燃料供給情報が入出力インターフェースを
介して入力する。
【0020】インバータ7を制御する第一の制御回路8
および第一のクラッチ1の油圧源13を制御する第二の
制御回路14は、通信バス15により相互に接続され、
この通信バス15により二つの制御回路の間に情報が常
時交換されている。
【0021】この装置の動作を説明すると、この装置は
アクセルペダル41、ブレーキペダル(図外)、クラッ
チペダル43および操作レバー42の運転操作にしたが
って、つぎの6つの動作モードの一つをとる。この動作
モードをひとつずつ説明する。
【0022】1)第一の動作モードは、蓄電手段9の充
電容量が十分に大きく、車両が定常走行または軽負荷走
行をしている場合に選択される。騒音を軽減するために
発進時も利用される。すなわち第一のクラッチ1を開状
態とし、第二のクラッチ2を接状態とし、電動発電機3
を電動機として動作させ車軸6を駆動する。これを電動
走行モードとする。
【0023】2)第二の動作モードは、車両が発進する
状態にあるとき、加速する状態にあるときであり、第一
のクラッチ1および第二のクラッチ2をともに接状態と
し、電動発電機3を電動機として動作させ、内燃機関1
0とともに共同して車軸6を駆動する。これをパラレル
走行モードとする。
【0024】3)第三の動作モードは、蓄電手段9の充
電容量が不足して電動発電機3を電動機として利用でき
ない場合であり、しかも車両を発進させるあるいは加速
させる場合である。このときは第一のクラッチ1および
第二のクラッチ2をともに接状態とし、電動発電機3を
空転させ内燃機関10により車軸6を駆動する。これを
エンジン走行モードとする。
【0025】4)第四の動作モードは、蓄電手段9の充
電容量が不足し充電を必要とする場合であり、車両が定
常走行または軽負荷走行の状態であって、内燃機関10
の出力トルクが走行に必要なトルクを越える出力トルク
を発生することができる場合である。このときには、第
一のクラッチ1および第二のクラッチ2をともに接状態
とし、電動発電機3を発電機として動作させ、内燃機関
10は車軸を駆動するとともに電動発電機3を駆動回転
させ、その電動発電機3が発生する電気エネルギを蓄電
手段9に充電する。これを走行充電モードとする。
【0026】5)第五の動作モードは、車両が走行中に
操作レバー42により電気制動が操作されたとき、また
は第一の制御回路8に制動情報が入力したときに選択さ
れる。第一のクラッチ1を開状態とし、第二のクラッチ
2を接状態とし、電動発電機3を発電機として動作さ
せ、車軸6から伝達する回転駆動力を変速機4を介して
電動発電機3に与えることにより車両を制動状態にし、
その発生する電気エネルギを蓄電手段に充電する。これ
を回生モードとする。
【0027】6)第六の動作モードは、蓄電手段9の充
電容量が不足して停車中にも充電を必要とする場合であ
る。このときは、第一のクラッチ1を接状態とし、第二
のクラッチ2を開状態とし(または変速機4をニュート
ラル位置に操作して)、電動発電機3を発電機として動
作させ、内燃機関10によりその電動発電機3を駆動し
てその発生する電気エネルギを蓄電手段に充電する。こ
れを停車充電モードとする。
【0028】つぎに内燃機関10の始動について説明す
ると、図4には内燃機関の始動電動機16を図示してあ
るが、本発明の装置では始動電動機16は必ずしも必要
ではない。すなわち、第一のクラッチ1を上記先願開示
のように制御系を含まない一方向性クラッチとする場合
には、電動発電機3の回転駆動力を内燃機関10に伝達
することができないから、内燃機関10には始動電動機
16を装備することが必要である。これに対して、本発
明の装置では、内燃機関10を始動させるには、車両が
停車中であっても、第二のクラッチ2を開状態とし第一
のクラッチ1を接状態とし、電動発電機3を電動機とし
て駆動回転することにより、電動発電機3から内燃機関
10に始動に必要な回転を与えることができる。また車
両が走行中であって内燃機関10が停止している状態に
あり、これを始動されるときにも、同様に第二のクラッ
チ2を開状態にして電動発電機3により内燃機関10に
回転を与えることができる。またこのときには、第一の
クラッチ1および第二のクラッチ2を接状態として、車
両の走行慣性を利用して車軸6の回転を内燃機関10に
与えて、内燃機関10を始動させるように運転すること
もできる。
【0029】
【発明の効果】以上説明したように、本発明により、第
一のクラッチを開閉制御する構造であっても、内燃機関
から変速機までの距離Lを長くすることのないハイブリ
ッド動力装置を提供することができる。これにより、ホ
イールベースの短い実績のある車体を利用することがで
きるとともに、運転性能が優れ、安価に製造することが
できるハイブリッド自動車を提供することができる。こ
の構造により上記6通りの動作モードでハイブリッド機
関を制御することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明実施例装置の二つのクラッチの機構およ
び油圧シリンダの構造を説明する一部断面構造図。
【図2】油圧シリンダ部分の拡大断面構造図。
【図3】本発明実施例装置および従来例装置について駆
動回転力の伝達系を説明するブロック構成図。
【図4】本発明実施例装置の制御系を説明するブロック
構成図。
【符号の説明】
1 第一のクラッチ 2 第二のクラッチ 3 電動発電機 4 変速機 5 ディファレンシャル・ギヤ 6 車軸 7 インバータ 8 第一の制御回路(インバータ制御用) 9 蓄電手段 10 内燃機関 11 油圧シリンダ 12 クラッチ板(可動側) 13 油圧源 14 第二の制御回路(クラッチ制御用) 15 通信バス 16 始動電動機 17 ピストンロッド 18 クラッチ板(固定側) 19 プラグ 20 管路 21 油圧シリンダ 22 支持部材 23 油圧源 24 圧力室 25 ピストン 26 回転軸 31 ステータ 32 ロータ 33 ロータ 41 アクセルペダル 42 操作レバー 43 クラッチペダル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 新野 典彦 東京都日野市日野台3丁目1番地1 日野 自動車株式会社内 Fターム(参考) 5H115 PC06 PG04 PI13 PI24 PO01 PO06 PO10 PO17 PU10 PU22 PU23 PU27 PV09 QE01 QE05 QE08 QN03 QN06 RB07 RB27 RE02 SE04 SE06 SJ11 SL09 TE02 TI02 TR19 UI32 UI35

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】内燃機関と、第一のクラッチと、電動発電
    機と、第二のクラッチと、変速機とが前記の順にその回
    転駆動力が伝達されるように接続されたハイブリッド自
    動車において、 前記第一のクラッチを開閉制御する油圧シリンダを備
    え、 この油圧シリンダは、前記電動発電機のロータの内側に
    設けられた空間に収容された構造を特徴とするハイブリ
    ッド自動車。
  2. 【請求項2】前記電動発電機に接続された双方向性の変
    換回路と、前記内燃機関の回転情報、前記電動発電機の
    回転情報、車速情報、および運転操作情報を取込み前記
    変換回路を制御する第一の制御回路と、前記変換回路を
    介して前記電動発電機に接続された蓄電手段と、運転操
    作入力情報および前記第一の制御回路の動作モードにし
    たがって前記油圧シリンダを制御する第二の制御回路と
    を備えた請求項1記載のハイブリッド自動車。
  3. 【請求項3】前記第一および第二の制御回路は、 1)前記第一のクラッチを開状態とし、前記第二のクラ
    ッチを接状態とし、前記電動発電機を電動機として動作
    させ車軸を駆動する電動走行モード、 2)前記第一のクラッチおよび前記第二のクラッチをと
    もに接状態とし、前記電動発電機を電動機として動作さ
    せ、前記内燃機関とともに共同して車軸を駆動するパラ
    レル走行モード、 3)前記第一のクラッチおよび前記第二のクラッチをと
    もに接状態とし、前記電動発電機を空転させ前記内燃機
    関により車軸を駆動するエンジン走行モード、 4)前記第一のクラッチおよび前記第二のクラッチをと
    もに接状態とし、前記電動発電機を発電機として動作さ
    せ、前記内燃機関は車軸を駆動するとともに前記電動発
    電機を駆動回転させ、その電動発電機が発生する電気エ
    ネルギを蓄電手段に充電する走行充電モード、 5)前記第一のクラッチを開状態とし、前記第二のクラ
    ッチを接状態とし、前記電動発電機を発電機として動作
    させ、車軸から伝達する回転駆動力を変速機を介して前
    記電動発電機に与えることにより車両を制動状態にし、
    その発生する電気エネルギを蓄電手段に充電する回生モ
    ード、 6)前記第一のクラッチを接状態とし、前記第二のクラ
    ッチを開状態とし、前記電動発電機を発電機として動作
    させ、前記内燃機関によりその電動発電機を駆動してそ
    の発生する電気エネルギを蓄電手段に充電する停車充電
    モード、のいずれかを設定する手段を含む請求項2記載
    のハイブリッド自動車。
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