JP2002260354A - サーボ制御装置およびゲイン調整方法 - Google Patents

サーボ制御装置およびゲイン調整方法

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JP2002260354A
JP2002260354A JP2001058896A JP2001058896A JP2002260354A JP 2002260354 A JP2002260354 A JP 2002260354A JP 2001058896 A JP2001058896 A JP 2001058896A JP 2001058896 A JP2001058896 A JP 2001058896A JP 2002260354 A JP2002260354 A JP 2002260354A
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loop
polarity
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correlation signal
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Hiroyuki Ono
太之 小野
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Funai Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 ディスク装置10はDSP36を含み、DS
P36のDSPコア36aはピックアップ12からのフ
ィードバック入力を受けてフォーカス制御パルスおよび
トラッキング制御パルスを生成する。つまり、フォーカ
スサーボループおよびトラッキングサーボループが形成
される。DSPコア36aは、目標周波数の正弦波と入
力信号に重畳された正弦波との位相差を検出し、位相差
に相関する相関信号のDC成分が0レベルになるよう
に、サーボループのゲインを調整する。具体的には、相
関信号のDC成分が所定の閾値を越えている場合には、
ゲインの調整量が大きく設定され、0レベルに大きく近
づけられる。一方、相関信号のDC成分が所定の閾値以
下の場合には、ゲインの調整量が小さく設定され、0レ
ベルに少しずつ近づけられる。 【効果】 ゲインの調整時間を短縮することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明はサーボ制御装置および
ゲイン調整方法に関し、特にたとえばディスク装置のフ
ォーカスサーボループあるいはトラッキングサーボルー
プのゲインを決定する、サーボ制御装置およびゲイン調
整方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種のサーボ制御装置一例が、
平成5年8月27日付で出願公開された特開平5−21
7315号公報[G11B 21/10,G11B 7
/09]に開示されている。図10に示すように、この
サーボ制御装置1では、サーボループを閉じた状態で、
ゲイン自動調整系2は、VCO計算部(VCO)3で正
弦波を発生し、加算点5に加える。また、サーボ演算部
4の出力をバンドパスフィルタ部(BPF)6に通して
必要周波数成分だけを抽出し、これを乗算部7でVCO
計算部3からの正弦波と掛け合わせる。そして、この乗
算出力をノッチフィルタ部(NTF)8に通して不要周
波数成分を除去し、その出力が所定値になるようにゲイ
ン計算部9でサーボ演算部4のゲインを増減させてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、この従来技術
では、ゲイン計算部9では、変数LSTEPの値を変更
し、その変数LSTEP分だけゲインを増減させるよう
にしているが、2分岐方によって変数LSTEPを変更
し、ゲインの変化(増減)幅を徐々に減らすようにして
いるため、ゲインの調整(増減)回数が増加してしま
い、最適なゲインに調整するまでの時間が長くなってい
た。
【0004】それゆえに、この発明の主たる目的は、短
時間でゲインを調整することができる、サーボ制御装置
およびサーボループのゲイン調整方法を提供することで
ある。
【0005】
【課題を解決するための手段】第1の発明は、ディスク
装置のフォーカスサーボループあるいはトラッキングサ
ーボループの再生ゲインを決定するサーボ制御装置にお
いて、入力された正弦波とフィードバックされた正弦波
との位相差を検出する位相差検出手段、位相差に応じて
再生ゲインを決定するためのサーボループのループゲイ
ンを調整する調整手段、調整手段によってループゲイン
が調整される毎に位相差に相関する相関信号を生成する
生成手段、生成手段によって生成された相関信号のDC
成分が所定の閾値を越えているかどうかを判別する判別
手段、相関信号のDC成分が所定の閾値を越えていると
判別されたときループゲインの調整量を第1所定量に設
定し、相関信号のDC成分が所定の閾値以下であると判
別されたとき調整量を第1所定量より小さい第2所定量
に設定する調整量設定手段、生成手段によって生成され
る相関信号のDC成分の極性を検出する極性検出手段、
極性検出手段によって検出された今回の極性と前回の極
性とを比較する極性比較手段、および極性比較手段の比
較結果が逆極性を示し、かつ第2所定量が設定されてい
るとき、前回調整されたループゲインあるいは今回調整
されたループゲインを再生ゲインとして決定するゲイン
決定手段を備えることを特徴とする、サーボ制御装置で
ある。
【0006】第2の発明は、ディスク装置のフォーカス
サーボループあるいはトラッキングサーボループの再生
ゲインを決定するサーボ制御装置において、入力された
正弦波とフィードバックされた正弦波との位相差を検出
する位相差検出手段、位相差に応じて再生ゲインを決定
するためのサーボループのループゲインを調整する調整
手段、位相差に相関する相関信号のDC成分が所定の閾
値を越えているかどうかを判別する判別手段、および判
別手段の判別結果に応じてループゲインの調整量を設定
する調整量設定手段を備えることを特徴とする、サーボ
制御装置である。
【0007】第3の発明は、ディスク装置のフォーカス
サーボループあるいはトラッキングサーボループの再生
ゲインを決定するサーボ制御装置におけるゲイン調整方
法であって、入力された正弦波とフィードバックされた
正弦波との位相差を検出し、位相差に相関する相関信号
を生成し、相関信号のDC成分が所定の閾値を越えてい
るかどうかを判別し、そして相関信号のDC成分が所定
の閾値を越えていると判別されたとき第1所定量で再生
ゲインを決定するためのサーボループのループゲインを
調整し、相関信号のDC成分が所定の閾値以下であると
判別されたとき第1所定量より小さい第2所定量でルー
プゲインを調整する、ゲイン調整方法である。
【0008】
【作用】このサーボ制御装置は、たとえば、CDあるい
はDVDのような光ディスクを再生するディスク装置に
適用され、フォーカスサーボループやトラッキングサー
ボループのようなサーボループ(再生用のサーボルー
プ)の再生ゲインを決定する。たとえば、サーボ制御装
置では、外乱として所定の周波数(目標周波数)の正弦
波が入力される。この正弦波は、入力信号(フィードバ
ック信号)としてピックアップから与えられるフォーカ
ス制御電圧あるいはトラッキング制御電圧に重畳され、
位相補償あるいはゲイン補償された後、ピックアップに
与えられる。フィードバック信号は、その中心周波数が
目標周波数に設定されたバンドパスフィルタ(BPF)
によってフィルタリングされ、目標周波数の成分が取り
出される。つまり、フィードバックされた正弦波が取得
される。位相差検出手段は、目標周波数の正弦波とフィ
ードバックされた正弦波との位相差を検出する。ゲイン
調整手段は、この位相差に応じて再生サーボループの再
生ゲインを決定するためのサーボループ(決定用のサー
ボループ)のループゲインを調整する。具体的には、ル
ープゲインが調整される毎に位相差に相関する相関信号
が生成され、この相関信号のDC成分が所定の閾値を越
えているかどうかを判別する。そして、相関信号のDC
成分が所定の閾値を越えている場合には、調整量設定手
段によって設定される第1所定量でループゲインを調整
(増減)する。一方、相関信号のDC成分が所定の閾値
以下である場合には、調整量設定手段によって設定され
る第1所定量より小さい第2所定量でループゲインを増
減する。つまり、ループゲインは相関信号のDC成分が
0レベル(制御目標値)になるように増減され、相関信
号のDC成分が0レベルから大きく離れている場合に
は、第1所定量の調整量でループゲインが増減され、相
関信号のDC成分が0レベル近傍になると、第2所定量
でループゲインが増減される。このようにループゲイン
が調整される一方で、相関信号が生成されると、その都
度、極性検出手段によって相関信号のDC成分の極性が
検出される。そして、今回検出された相関信号のDC成
分の極性と前回検出された相関信号の極性とが極性比較
手段によって比較され、比較した結果が逆極性を示し、
かつループゲインの調整量が第2所定量であるとき、ゲ
イン決定手段によって前回調整したときのループゲイン
あるいは今回調整したループゲインに再生サーボループ
の再生ゲインが決定される。つまり、相関信号のDC成
分の極性がゲイン調整の前後で逆極性となる場合には、
0レベル(制御目標値)をクロスしているため、ゲイン
調整の前後におけるループゲインを再生サーボループに
設定すれば、相関信号のDC成分が0レベルに一番近い
と言える。したがって、前回調整したループゲインある
いは今回調整したループゲインが再生ゲインに決定(採
用)される。
【0009】
【発明の効果】この発明によれば、相関信号のDC成分
が所定の閾値より大きい場合には、大きくゲインを増減
させ、逆に所定の閾値以下の場合には、ゲインの増減幅
を小さくするので、短時間でゲインを調整することがで
きる。
【0010】この発明の上述の目的,その他の目的,特
徴および利点は、図面を参照して行う以下の実施例の詳
細な説明から一層明らかとなろう。
【0011】
【実施例】図1を参照して、この実施例のディスク装置
10は、DVDあるいはCDのような光ディスク(以
下、単に「ディスク」という。)22を再生することが
でき、ピックアップ12を含む。このピックアップ12
には、対物レンズ14が設けられる。対物レンズ14
は、たとえば2焦点レンズ方式のレンズであり、トラッ
キングアクチュエータ16およびフォーカスアクチュエ
ータ18によって支持される。また、ピックアップ12
はレーザダイオード(LD)20を含み、このLD20
から放出されたレーザ光は、対物レンズ14で収束され
て、ディスク22の記録面に照射される。
【0012】具体的には、ディスク22がDVDの場合
には、対物レンズ14を透過した透過光(0次光)がD
VDの記録面に照射され、ディスク22がCDの場合に
は、対物レンズ14を回折した回折光(1次光)がCD
の記録面に照射される。したがって、ディスク22に記
録された信号が読み出される(再生される)。
【0013】また、ディスク22は、スピンドルモータ
24の回転軸24aに固定的に設けられたターンテーブ
ル26に装着され、スピンドルモータ24の回転に従っ
て回転される。この実施例では、ディスク22は、CL
V(線速度一定)方式のディスクであり、ディスク22
(スピンドルモータ24)の回転数はピックアップ12
がディスク22の内周から外周に移動するにつれて低下
する。
【0014】記録面からの反射光は、上述した対物レン
ズ14を通過して光検出器28に照射される。光検出器
28の出力は、フォーカスエラー(FE)信号検出回路
30およびトラッキングエラー(TE)信号検出回路3
2に入力される。
【0015】FE信号検出回路30ではFE信号が検出
され、TE信号検出回路32ではTE信号が検出され、
FE信号およびTE信号は、それぞれ、A/D変換器3
4aおよびA/D変換器34bを介してDSP36に入
力される。
【0016】DSP36は、システムコントロールマイ
コンとして働くマイクロコンピュータユニット(MC
U)44の指示の下、各回路コンポーネントを制御し、
たとえば、FE信号に基づいてフォーカスサーボ処理を
実行し、TE信号に基づいてトラッキングサーボ処理を
実行する。
【0017】具体的には、フォーカスサーボ処理によっ
て、フォーカスアクチュエータ18を制御するためのパ
ルス(フォーカス制御パルス)が生成され、このフォー
カス制御パルスがフォーカスアクチュエータドライバ
(以下、単に「ドライバ」という。)38aでフォーカ
スアクチュエータ制御電圧に変換され、フォーカスアク
チュエータ18に与えられる。
【0018】また、トラッキングサーボ処理によって、
トラッキングアクチュエータ16を制御するためのパル
ス(トラッキング制御パルス)が生成され、このトラッ
キング制御パルスがトラッキングアクチュエータドライ
バ(以下、単に「ドライバ」という。)38bでトラッ
キングアクチュエータ制御電圧に変換され、トラッキン
グアクチュエータ16に与えられる。
【0019】つまり、対物レンズ14の光軸方向(フォ
ーカス方向)の移動(位置)は、フォーカスアクチュエ
ータ制御電圧によって制御され、対物レンズ14の径方
向(ディスク22の径方向)の移動(位置)は、トラッ
キングアクチュエータ制御電圧によって制御される。
【0020】さらに、スレッドサーボ処理によって、ス
レッドモータ40を駆動するためのパルス(スレッド制
御パルス)が生成され、このスレッド制御パルスがスレ
ッドドライバ(ドライバ)38cでスレッド制御電圧に
変換され、スレッドモータ40に与えられる。また、ス
レッド制御パルスはPWM信号であり、このPWM信号
によって、スレッドモータ40の回転速度および回転方
向が制御され、ラックピニオン方式あるいはボールネジ
機構でスレッドモータ40の回転軸(図示せず)に連結
されたピックアップ12をディスク22の径方向(ラジ
アル方向)に移動させる。
【0021】さらにまた、回転サーボ処理によって、ス
ピンドルモータ24を回転するためのパルス(回転制御
パルス)が生成され、この回転制御パルスはスピンドル
ドライバ(ドライバ)38dで回転制御電圧に変換さ
れ、スピンドルモータ24に与えられる。回転制御パル
スもまた、PWM信号であり、このPWM信号によっ
て、スピンドルモータ24の回転速度が制御される。
【0022】また、スピンドルモータ24の近傍には、
周波数タコジェネレータ(FG)42が設けられてお
り、スピンドルモータ24の回転数に関連するパルス
(FGパルス)を発生する。FG42で発生されたFG
パルスは、DSP36に入力される。したがって、DS
P36は、スピンドルモータ24が回転を開始(起動)
すると、FG42からのFGパルスに基づいてスピンド
ルモータ24の回転数を検出し、検出した回転数をMC
U44に与えるとともに、所望の回転数でスピンドルモ
ータ24が回転するように回転制御パルスを生成する。
したがって、CLV方式のディスク22を正常に回転さ
せることができる。
【0023】このようなディスク装置10では、DSP
36に設けられたDSPコア36aがフォーカス制御パ
ルスおよびトラキング制御パルスを生成する。上述した
ように、このフォーカス制御パルスおよびトラッキング
制御パルスは、ドライバ38aおよび38bのそれぞれ
でフォーカス制御電圧およびトラッキング制御電圧に変
換され、フォーカスアクチュエータ18およびトラッキ
ングアクチュエータ16に与えられる。
【0024】一方、図1では省略するが、DSP36
は、A/D変換器34aおよび34bとは異なるA/D
変換器を介して、ピックアップ12すなわちフォーカス
アクチュエータ18およびトラッキングアクチュエータ
16から実際のフォーカス制御電圧およびトラッキング
制御電圧を検出(取得)している。
【0025】つまり、フォーカスサーボループあるいは
トラッキングサーボループが形成される。このようなサ
ーボループを構成するサーボ制御装置50は、図2のよ
うに機能的な構成で示すことができる。ただし、サーボ
制御装置50は、DSP36内に設けられるDSPコア
36aでソフトウェアにより実現される。
【0026】図2に示すように、サーボ制御装置50は
オペアンプのようなゲイン調整可能なアンプ52を含
み、アンプ52には入力端子S1を介して入力信号(フ
ィードバック信号)が与えられる。ただし、上述したよ
うに、入力信号は、ピックアップ12から出力され、デ
ィジタル変換されたフォーカスアクチュエータ制御電圧
あるいはトラッキングアクチュエータ制御電圧である。
【0027】この入力信号は、アンプ52で増幅された
後、スイッチSW1を介して補償部54で位相補償およ
びゲイン補償等の処理が施され、出力端子S4を介して
出力される。つまり、上述したようなフォーカス制御パ
ルスあるいはトラッキング制御パルスが出力端子S4か
ら出力される。また、入力信号は、アンプ52で増幅さ
れた後、スイッチSW1を介してバンドパスフィルタ
(BPF)56および加算器58に入力される。
【0028】スイッチSW1は、アンプ52のゲインを
調整するかどうかすなわち再生時のゲインを決定するか
どうかによって切り換えられる選択手段であり、再生時
のゲインが決定された後では、端子S2側に切り換えら
れる。一方、再生時のゲインを決定する場合には、スイ
ッチSW1は端子S3側に切り換えられる。したがっ
て、スイッチSW1を端子S2側に切り換えた場合に
は、再生用のサーボループが形成され、スイッチSW2
を端子S3側に切り換えた場合には、再生ゲインを決定
するためのサーボループが形成される。
【0029】以下、分かり易く説明するために、再生用
のサーボループのゲインを再生ゲインといい、再生ゲイ
ンを決定するためのサーボループのゲインをループゲイ
ンということにする。
【0030】加算器58にはまた、正弦波発生器60に
よって所定の周波数(目標周波数)fで連続的に生成さ
れる正弦波が入力される。つまり、加算器58はアンプ
52で増幅された入力信号(増幅信号)と正弦波とを加
算し、加算器58の出力(加算結果)が補償部54を介
して出力される。
【0031】なお、この実施例では、目標周波数fは2
kHzに設定される。
【0032】サーボ制御装置50はまた、位相差検出お
よびゲイン調整部62を含み、この位相差検出およびゲ
イン調整部62には正弦波発生器60の出力信号P1
(正弦波)およびBPF56の出力信号P2が入力され
る。したがって、位相差検出およびゲイン調整部62
は、出力信号P1と出力信号P2との位相差を検出し、
その位相差に応じてアンプ52のループゲインを調整す
る調整信号を生成および出力する。
【0033】この位相差検出およびゲイン調整部62の
機能的な構成は、図3のように示される。出力信号P1
は、スイッチSW2を介して直接あるいは反転器70で
反転されてローパスフィルタ(LPF)72に入力され
る。このスイッチSW2は、出力信号P2の極性に応じ
て切換される。LPF72では、出力信号P1が直接あ
るいは反転して入力される入力信号P3が平滑され、平
滑された入力信号P3すなわち平滑信号P4がゲイン調
整部74に入力される。つまり、出力信号P1と出力信
号P2との位相差に相関する相関信号(入力信号P3)
が生成され、その相関信号のDC成分(平滑信号P4)
がLPF72によって抽出される。
【0034】たとえば、図4(A)に示すように、出力
信号P1と出力信号P2との位相差がない(0度であ
る)場合には、平滑信号P4(位相差)すなわち入力信
号P3のDC成分は0レベルより大きく(高く)なる。
すなわち、極性が正である。
【0035】また、図4(B)に示すように、出力信号
P1と出力信号P2との位相差が90度である場合すな
わち出力信号P1に対して出力信号P2が90度遅れて
いる場合には、入力信号P3のDC成分は0レベルとな
る。
【0036】さらに、図4(C)に示すように、出力信
号P1と出力信号P2との位相差が180度である場合
すなわち出力信号P1に対して出力信号P2が180度
遅れている場合には、入力信号P3のDC成分は0レベ
ルより小さく(低く)なる。すなわち、極性が負であ
る。
【0037】このように、出力信号P1と出力信号P2
との位相差により、入力信号P3さらには平滑信号P4
を生成することができ、この平滑信号P4を用いて後述
するゲイン調整部74でゲインを調整するようにしてい
る。この実施例では、中心周波数が目標周波数f(この
実施例では、2kHz)であるBPF56を用いてお
り、出力信号P1と出力信号P2との位相差が90度で
あるとき、目標周波数fで適切なループゲインを調整で
きたすなわち適切な再生ゲインを決定できたと言える。
つまり、位相差が90度になるようにループゲインを調
整し、このときの平滑信号P4のレベルが目標レベル
(0レベル)になるようにするため、図2で示したよう
に、位相差検出およびゲイン調整部62が構成される。
【0038】ゲイン調整部74は、上述したように、入
力信号P3のDC成分すなわち平滑信号P4のレベルに
応じた調整信号を生成し、その調整信号を図2で示した
アンプ52に入力する。したがって、アンプ52のゲイ
ン(ループゲイン)が調整される。具体的には、図4
(A)および図4(C)で示したように、平滑信号P4
が0レベルから離れている場合には、平滑信号P4のレ
ベルが0レベルに近づくように、ループゲインを調整す
る。つまり、平滑信号P4のレベルが0レベルより大き
い(極性が正の)場合には、ループゲインが大きく(上
昇)され、平滑信号P4のレベルが0レベルより小さい
(極性が負の)場合には、ループゲインが小さく(下
降)される。
【0039】ただし、この実施例では、図5に示すよう
に、平滑信号P4のレベルが所定の閾値を越えている場
合には、第1所定量でループゲインを増減させ、平滑信
号P4のレベルを0レベルに大きく近づけるようにし、
平滑信号P4のレベルが所定の閾値以下である場合に
は、第1所定量より小さい第2所定量でループゲインを
増減させ、平滑信号P4のレベルを0レベルに少しずつ
近づけるようにしている。
【0040】つまり、平滑信号P4のレベルが0レベル
から大きく離れている場合には、大きい調整幅でループ
ゲインを調整し、平滑信号P4のレベルが0レベルから
少し離れている場合には、小さい調整幅でループゲイン
を調整するようにしている。したがって、短時間で適切
なループゲインに調整することができる。また、平滑信
号P4のレベルが0レベル近傍では、ループゲインの増
減(調整)量を小さくするので、適切なループゲインを
設定することができる。
【0041】なお、この実施例では、所定の閾値の値
(レベル)は、正弦波すなわち出力信号P1の波高値の
1/2の値(レベル)に設定される。
【0042】具体的には、DSPコア36aは図6〜図
9に示すフロー図に従って処理し、再生ゲインを決定す
る。たとえば、ディスク装置10にディスク22が装着
(交換)されると、再生ゲイン決定の処理を開始し、図
6に示すステップS1で再生ゲインを決定するためのサ
ーボループのループゲインを±0dBに設定する。この
とき、DSPコア36aは、DSP36内に設けられた
メモリ36bのワーキングエリア(図示せず)に±0
(dB)のループゲインの値(ゲイン値)を記憶する。
【0043】なお、再生ゲインを決定する場合には、図
2で示したように、スイッチSW1が端子S3側に切り
換えられ、再生ゲインを決定するためのサーボループが
形成される。
【0044】続くステップS3では、ループゲインの調
整幅W1を2ステップ(第1所定量)に設定する。たと
えば、この実施例では、アンプ52のゲイン(ループゲ
イン)の最大調整幅は±6dBであり、これを片側10
段階(ステップ)に分けてループゲインを調整するよう
にしており、1ステップは0.6dBに相当する。ま
た、調整幅W1は、製造元等によって出荷時に予め決定
されているデフォルト値である。
【0045】続いて、ステップS5では、DSP36内
に設けられるカウンタ36cをリセットし、ステップS
7で調整幅W2を調整幅W1と同じ調整量に設定する。
つまり、調整幅W2が2ステップ(または1ステップ)
に設定される。この調整幅W2は、調整幅W1とは異な
り、ゲイン調整処理において適時変更されるテンポラリ
的な調整幅である。
【0046】そして、ステップS9では、後で詳細に説
明する平滑信号生成処理(以下、単に、「生成処理」と
いう。)を実行し、ステップS11でカウンタ36cを
インクリメントする。続くステップS13では、相関信
号のDC成分すなわち平滑信号P4の絶対値が所定の閾
値以下かどうかを判断する。
【0047】ただし、所定の閾値は、図5を用いて説明
したように、正側(0レベル以上)と負側(0レベルよ
り下)とでは、同一の値(同一レベル)であり、その所
定の閾値の絶対値を用いて、平滑信号P4の絶対値が所
定の閾値以下かどうかを判断する。
【0048】ステップS13で“NO”であれば、つま
り平滑信号P4の絶対値が所定の閾値を越えていれば、
大きくループゲインを増減させる必要があると判断し、
そのまま図7に示すステップS17に進む。一方、ステ
ップS13で“YES”であれば、つまり平滑信号P4
の絶対値が所定の閾値以下であれば、ループゲインを少
しずつ増減させる必要があると判断し、ステップS15
でループゲインの調整幅W2を1ステップ(第2所定
量)に設定してからステップS17に進む。
【0049】図7に示すステップS17では、カウンタ
36cのカウント値が1であるかどうかを判断する。つ
まり、生成処理が一回目かどうかを判断する。ステップ
S17で“YES”であれば、つまりカウント値が1で
あれば、生成処理が一回目であると判断し、そのままス
テップS21に進む。一方、ステップS17で“NO”
であれば、つまりカウント値が1でなければ、生成処理
が2回目以上であると判断し、ステップS19で前回の
生成処理で得られた(生成された)平滑信号P4の極性
と今回生成された平滑信号P4の極性とが異なるかどう
かを判断する。つまり、平滑信号P4の極性が変わった
かどうかを判断する。
【0050】ステップS19で“NO”であれば、つま
り平滑信号P4の極性が変わっていなければ、ステップ
S21に進む。一方、ステップS19で“YES”であ
れば、つまり平滑信号P4の極性が変わっていれば、ス
テップS23でループゲインの調整幅W2が2ステップ
かどうかを判断する。ステップS23で“YES”であ
れば、つまりループゲインの調整幅W2が2ステップで
あれば、ステップS25でループゲインの調整幅W1お
よび調整幅W2をそれぞれ1ステップに設定してからス
テップS21に進む。
【0051】なお、調整幅W1および調整幅W2の両方
を1ステップに設定するのは、ステップS7で調整幅W
2を調整幅W1と同じにするようにしてあり、このステ
ップS25で調整幅W1を1ステップに設定しておかな
ければ、常に2ステップの増減量でループゲインを増減
(調整)することになるからである。
【0052】一方、ステップS23で“NO”であれ
ば、つまりループゲインの調整幅W2が1ステップであ
れば、ステップS27で前回生成処理を実行したときに
調整されたループゲインを採用してから処理を終了す
る。つまり、DSPコア36aは、メモリ36bのワー
キングエリアに記憶されたゲイン値から前回のゲイン値
を算出し、そのゲイン値を再生ゲインとして決定(設
定)するとともに、算出したゲイン値を同じメモリ36
b内に設けられたメモリエリア(図示せず)に記憶す
る。具体的には、今回生成処理を実行する直前にループ
ゲインを加算していた場合には、ワーキングエリアに記
憶されたゲイン値から1ステップ分(0.6)減算し、
逆にループゲインを減算していた場合には、ワーキング
エリアに記憶されたゲイン値に1ステップ分加算して、
前回のゲイン値が算出される。
【0053】このように、メモリ36bのメモリエリア
に記憶されたゲイン値は、ディスク22固有の再生ゲイ
ンの値であり、ディスク22が交換されるまで保持され
る。
【0054】このように、第2所定量(1ステップ)で
ループゲインを調整したときに、ゲイン調整の前後で平
滑信号P4の極性が異なる場合、すなわち前回の生成処
理で生成された平滑信号P4の極性と今回の生成処理で
生成された平滑信号P4の極性とが逆極性である場合に
は、図4(A)〜図4(B)および図5で示した0レベ
ルをクロスしたと判断することができる。したがって、
このような場合には、前回の生成処理を実行したときに
調整されたループゲイン(ゲイン値)が適切であったと
判断し、その前回のゲイン値を採用するようにしてい
る。ただし、このような場合には、今回のゲイン値を採
用するようにしてもよい。
【0055】ステップS21では、生成値の極性が正か
どうかを判断する。つまり、ステップS9の生成処理で
今回生成された平滑信号P4の極性が正かどうかを判断
する。ステップS21で“YES”であれば、つまり平
滑信号P4の極性が正であれば、図8に示すステップS
29に進む。一方、ステップS21で“NO”であれ
ば、つまり平滑信号P4の極性が負であれば、図8に示
すステップS39に進む。
【0056】図8に示すステップS29では、ループゲ
インを1ステップ分(0.6dB)加えても上限(+6
dB)を越えないかどうかを判断する。ステップS29
で“NO”であれば、つまり上限を越えてしまう場合に
は、ステップS37で現時点のゲイン値を採用して、図
7で示すように処理を終了する。つまり、DSPコア3
6aは、現時点のループゲインを再生ゲインとして決定
するとともに、ワーキングエリアに記憶されたゲイン値
をメモリエリアに記憶して、処理を終了する。
【0057】一方、ステップS29で“YES”であれ
ば、つまり上限を越えてしまわない場合には、ステップ
S31でループゲインを1ステップ分だけ加える(上昇
する)。つまり、DSPコア36aはループゲインを
0.6dB上昇させるとともに、ワーキングエリア内の
ゲイン値に0.6(dB)加算する。続くステップS3
3では、調整幅W2が1ステップに設定されているかど
うかを判断する。ステップS33で“YES”であれ
ば、つまり調整幅W2が1ステップに設定されていれ
ば、図6で示したステップS9に戻る。一方、ステップ
S33で“NO”であれば、つまり調整幅W2が1ステ
ップに設定されていなければ、ステップS35で調整幅
W2を1ステップに設定してステップS29に戻る。
【0058】このように、調整幅W2が1ステップに設
定されている場合には、ループゲインを1ステップ分上
昇させた後に、次の生成処理に移行するが、調整幅W2
が2ステップに設定されている場合には、ループゲイン
を2ステップ分上昇させた後に、次の生成処理に移行す
る必要があるため、ステップS33で“NO”が判断さ
れた場合にステップS35で調整幅W2を1ステップに
設定して、再度ステップS29〜ステップS33の処理
を実行するようにしてある。
【0059】また、ステップS39では、1ステップ分
(0.6dB)分だけ引いても下限(−6dB)を下回
らないかどうかを判断する。ステップS39で“NO”
であれば、つまり下限を下回ってしまう場合には、ステ
ップS37で現時点のゲイン値を採用して、処理を終了
する。一方、ステップS39で“YES”であれば、つ
まり下限を下回らない場合には、ステップS41で1ス
テップ分だけループゲインを引く(下降させる)。つま
り、DSPコア36aは、ループゲインを0.6dB下
降させるとともに、ワーキングエリア内のゲイン値から
0.6(dB)減算する。
【0060】続くステップS43では、調整幅W2が1
ステップに設定されているかどうかを判断する。ステッ
プS43で“YES”であれば、つまり調整幅W2が1
ステップに設定されていれば、そのままステップS9に
戻る。一方、ステップS43で“NO”であれば、つま
り調整幅W2が1ステップに設定されていなければ、ス
テップS45で調整幅を1ステップに設定してからステ
ップS39に戻る。
【0061】このように、調整幅W2が1ステップに設
定されている場合には、ループゲインを1ステップ分下
降させた後に、次の生成処理に移行するが、調整幅W2
が2ステップに設定されている場合には、ループゲイン
を2ステップ分下降させた後に、次の生成処理に移行す
る必要があるため、ステップS43で“NO”が判断さ
れた場合にステップS45で調整幅W2を1ステップに
設定して、再度ステップS39〜ステップS43の処理
を実行するようにしてある。
【0062】図9を参照して、図6のステップS9で示
した生成処理が開始されると、DSPコア36aは、ス
テップS51で目標周波数fの外乱(正弦波)すなわち
出力信号P1を生成し、ステップS53で入力信号をB
PF56でフィルタリングした出力信号P2を得る。
【0063】なお、上述したように、BPF56の中心
周波数は目標周波数fに設定されるため、BPF56で
は目標周波数fの周波数成分が抽出される。
【0064】続くステップS55では、出力信号P2が
0以上かどうかを判断する。具体的には、出力信号P2
の極性が正(ただし、0を含む。)か負かを判断してい
る。ステップS55で“YES”であれば、つまり出力
信号P2の極性が正であれば、ステップS57で出力信
号P1をLPF72にそのまま入力し、ステップS59
でLPF72でフィルタリングした結果すなわち生成さ
れた平滑信号P4を取得してからリターンする。
【0065】すなわち、生成した平滑信号P4すなわち
相関信号のDC成分の数値(生成値)をメモリ36bの
ワーキングエリアに記憶してからリターンする。ただ
し、相関信号のDC成分の数値(生成値)は、生成処理
を実行する毎にメモリ36bのワーキングエリアに記憶
され、その履歴がすべて残されている。したがって、図
7のステップS19において、前回と極性が異なるかど
うかを判断できるようにしてある。
【0066】なお、履歴は、少なくとも前回の生成値お
よび今回の生成値を残すようにしてもよい。
【0067】一方、ステップS55で“NO”であれ
ば、つまり出力信号が負であれば、ステップS61で出
力信号P1を反転してLPF72に入力してステップS
59に進む。
【0068】つまり、DSPコア36aは、ステップS
57で得られる出力信号P1あるいはステップS61で
得られる反転された出力信号P1を所定時間だけサンプ
リングし、そのサンプリングした波形(入力信号P3)
を積分して、平滑信号P4を生成している。
【0069】なお、この実施例では、相関信号のDC成
分すなわち平滑信号P4を確実に取得(生成)するため
に、LPF72は10Hz以下の周波数成分を通過させ
るようにしている。したがって、所定時間は、このLP
F72が安定するまでの時間(1/10Hz=100m
sec)に設定され、取得するDC成分の信頼性を確保
している。
【0070】また、この実施例では、図6〜図9を用い
て説明した再生ゲインの決定処理は、ディスク22が装
着されてからピックアップ12が最初にトラックオンす
るまでの間に実行され、上述したように、決定された再
生ゲイン(ゲイン値)は、ディスク22が交換されるま
でメモリ36aのメモリエリアに記憶(保持)される。
【0071】さらに、再生ゲインが決定されると、機能
的には、図2で示したスイッチSW1が端子S2側に切
り換えられ、DSPコア36aは、ディスク22の再生
中では、決定された再生ゲインを用いてフォーカスサー
ボループおよびトラッキングサーボループを制御する。
【0072】この実施例によれば、相関信号のDC成分
が所定の閾値より大きい場合には、ループゲインを大き
く増減させ、逆にDC成分が所定の閾値以下の場合に
は、ループゲインを少しずつ増減させるので、短時間で
ループゲインを調整することができる、しかも適切なル
ープゲインを設定することができる。すなわち、短時間
で適切な再生ゲインを決定(設定)することができる。
【0073】なお、この実施例では、アンプ52のゲイ
ンの最大調整幅(±6dB)を片側10ステップに分け
てループゲインを調整するようにしたが、分割するステ
ップ数はさらに多くしてもよく、また少なくすることも
できる。ただし、適切なループゲインを設定するために
は、分割するステップ数を少なくするのは好ましくな
い。
【0074】また、この実施例では、相関信号のDC成
分が所定の閾値を越えるかどうかによって、2ステップ
(第1所定量)あるいは1ステップ(第2所定量)ずつ
ループゲインを増減(調整)するようにしたが、第1所
定量は第2所定量より大きく設定されればよく、第2所
定量は適切にループゲインを設定できる値であればよ
い。つまり、予め行った実験の結果等に応じて、第1所
定量および第2所定量はそれぞれ設定される。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例の構成を示す図解図であ
る。
【図2】サーボ制御装置の機能的な構成を示すブロック
図である。
【図3】図2に示す位相差検出およびゲイン調整部の機
能的な構成を示すブロック図である。
【図4】図2および図3に示す出力信号P1、出力信号
P2、入力信号P3および平滑信号P4を示す波形図で
ある。
【図5】平滑信号P4と所定の閾値との関係を示す波形
図である。
【図6】図1実施例に示すDSPコアの再生ゲインの決
定処理の一部を示すフロー図である。
【図7】図1実施例に示すDSPコアの再生ゲインの決
定処理の他の一部を示すフロー図である。
【図8】図1実施例に示すDSPコアの再生ゲインの決
定処理のその他の一部を示すフロー図である。
【図9】図1実施例に示すDSPコアの平滑信号生成処
理を示すフロー図である。
【図10】従来のサーボ制御装置の一例を示すブロック
図である。
【符号の説明】
10 …ディスク装置 12 …ピックアップ 14 …対物レンズ 22 …ディスク 24 …スピンドルモータ 30 …FE信号検出回路 32 …TE信号検出回路 36 …DSP 38a,38b,38c,38d …ドライバ 44 …MCU 50 …サーボ制御装置 54 …補償部 60 …正弦波発生器 62 …位相差検出およびゲイン調整部 74 …ゲイン調整部

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ディスク装置のフォーカスサーボループあ
    るいはトラッキングサーボループの再生ゲインを決定す
    るサーボ制御装置において、 入力された正弦波とフィードバックされた正弦波との位
    相差を検出する位相差検出手段、 前記位相差に応じて前記再生ゲインを決定するためのサ
    ーボループのループゲインを調整する調整手段、 前記調整手段によって前記ループゲインが調整される毎
    に前記位相差に相関する相関信号を生成する生成手段、 前記生成手段によって生成された前記相関信号のDC成
    分が所定の閾値を越えているかどうかを判別する判別手
    段、 前記相関信号のDC成分が所定の閾値を越えていると判
    別されたとき前記ループゲインの調整量を第1所定量に
    設定し、前記相関信号のDC成分が前記所定の閾値以下
    であると判別されたとき前記調整量を前記第1所定量よ
    り小さい第2所定量に設定する調整量設定手段、 前記生成手段によって生成される前記相関信号のDC成
    分の極性を検出する極性検出手段、 前記極性検出手段によって検出された今回の前記極性と
    前回の前記極性とを比較する極性比較手段、および前記
    極性比較手段の比較結果が逆極性を示し、かつ前記第2
    所定量が設定されているとき、前回調整された前記ルー
    プゲインあるいは今回調整された前記ループゲインを前
    記再生ゲインとして決定するゲイン決定手段を備えるこ
    とを特徴とする、サーボ制御装置。
  2. 【請求項2】ディスク装置のフォーカスサーボループあ
    るいはトラッキングサーボループの再生ゲインを決定す
    るサーボ制御装置において、 入力された正弦波とフィードバックされた正弦波との位
    相差を検出する位相差検出手段、 前記位相差に応じて前記再生ゲインを決定するためのサ
    ーボループのループゲインを調整する調整手段、 前記位相差に相関する相関信号のDC成分が所定の閾値
    を越えているかどうかを判別する判別手段、および前記
    判別手段の判別結果に応じて前記ループゲインの調整量
    を設定する調整量設定手段を備えることを特徴とする、
    サーボ制御装置。
  3. 【請求項3】前記調整量設定手段は、前記相関信号のD
    C成分が所定の閾値を越えていると判別されたとき前記
    調整量を第1所定量に設定し、前記相関信号のDC成分
    が前記所定の閾値以下であると判別されたとき前記調整
    量を前記第1所定量より小さい第2所定量に設定する、
    請求項2記載のサーボ制御装置。
  4. 【請求項4】前記調整手段によって前記ループゲインが
    調整される毎に前記相関信号を生成する生成手段をさら
    に備える、請求項2または3記載のサーボ制御装置。
  5. 【請求項5】前記生成手段によって生成された前記相関
    信号のDC成分の極性を検出する極性検出手段、前記極
    性検出手段によって検出された今回の前記極性と前回の
    前記極性とを比較する極性比較手段、および少なくとも
    前記極性比較手段の比較結果が逆極性を示すとき、前回
    調整された前記ループゲインあるいは今回調整された前
    記ループゲインを前記再生ゲインとして決定するゲイン
    決定手段をさらに備える、請求項4記載のサーボ制御装
    置。
  6. 【請求項6】前記ゲイン決定手段は、前記比較結果が逆
    極性であり、かつ前記調整量が第2所定量であるとき、
    前記前回調整されたループゲインあるいは前記今回調整
    されたループゲインを前記再生ゲインとして決定する、
    請求項5記載のサーボ制御装置。
  7. 【請求項7】ディスク装置のフォーカスサーボループあ
    るいはトラッキングサーボループの再生ゲインを決定す
    るサーボ制御装置におけるゲイン調整方法であって、 入力された正弦波とフィードバックされた正弦波との位
    相差を検出し、 前記位相差に相関する相関信号を生成し、 前記相関信号のDC成分が所定の閾値を越えているかど
    うかを判別し、そして前記相関信号のDC成分が所定の
    閾値を越えていると判別されたとき第1所定量で前記再
    生ゲインを決定するためのサーボループのループゲイン
    を調整し、前記相関信号のDC成分が所定の閾値以下で
    あると判別されたとき前記第1所定量より小さい第2所
    定量で前記ループゲインを調整する、ゲイン調整方法。
  8. 【請求項8】前記第1所定量あるいは前記第2所定量で
    前記ループゲインを調整した結果、少なくとも前回の前
    記相関信号のDC成分の極性と今回の前記相関信号のD
    C成分の極性とが逆極性を示すとき、前回調整した前記
    ループゲインあるいは今回調整した前記ループゲインを
    前記再生ゲインとして決定する、請求項7記載のゲイン
    調整方法。
  9. 【請求項9】前記逆極性であり、かつ前記第2所定量で
    前記ループゲインを調整しているとき、前記前回調整し
    たループゲインあるいは前記今回調整したループゲイン
    を前記再生ゲインに決定する、請求項8記載のゲイン調
    整方法。
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