JPH07192416A - 駆動制御装置 - Google Patents

駆動制御装置

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JPH07192416A
JPH07192416A JP33368793A JP33368793A JPH07192416A JP H07192416 A JPH07192416 A JP H07192416A JP 33368793 A JP33368793 A JP 33368793A JP 33368793 A JP33368793 A JP 33368793A JP H07192416 A JPH07192416 A JP H07192416A
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signal
carriage
error signal
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drive
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Application number
JP33368793A
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English (en)
Inventor
Buratsudoshiyoo Aretsukusu
ブラッドショー アレックス
Hiroyuki Abe
宏之 阿部
Kazuhiro Kiyoura
一宏 清浦
Kiyoshi Kato
清志 加藤
Yoshiya Nonaka
慶也 野中
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Pioneer Corp
Original Assignee
Pioneer Electronic Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ディスクの偏心による影響を受けることなく
安定した動作を行うキャリッジサーボ装置を提供する。 【構成】 ピックアップ1はディスクDKから情報信号
を読み取り、プリアンプ2はトラッキングエラー信号が
検出する。一方、キャリッジモータ8は、ピックアップ
1を情報トラックと略直交する方向に駆動する。直流成
分を含むトラッキングエラー信号Aはトラッキングイコ
ライザ3を介し、直流成分分離手段であるローパスフィ
ルタ4で直流成分が抽出され(波形B)、コンパレータ
5に入力される。コンパレータ5では、基準電圧VZ
トラッキングエラー信号Bとを比較し、駆動制御信号の
オンオフタイミングであるタイミングパルスを生成す
る。駆動信号生成回路6はこのタイミングパルスにより
駆動制御信号Cを出力してキャリッジモータ8を制御す
ることで、安定した駆動制御動作が行える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、いわゆるディスクのキ
ャリッジサーボ装置に係り、特に駆動制御信号の生成回
路に関する。
【0002】
【従来の技術】通常、CD(Compact disk)若しくはL
D(Laser disk)等の光ディスクの記録や再生を行う装
置においては、ディスクから正確に信号を読み取るため
に各種のサーボが必要である。
【0003】図5に一般的なCD再生装置のサーボ系の
ブロック図を示す。図5に示すように、CD再生装置の
サーボ系統は、プリアンプ2により生成されたトラッキ
ングエラー信号及びフォーカスエラー信号の位相補償・
ゲイン調整を行うサーボイコライザ部SEと、サーボの
駆動信号を電流増幅するドライバ7と、キャリッジサー
ボによりピックアップ1をディスクDKの半径方向に駆
動するキャリッジモータ8と、キャリッジモータ8によ
り回転し、ピックアップ1をディスクの半径方向に移動
させる軸12と、ディスクDKを回転させるスピンドル
モータ13と、を備える。システム全体は、マイクロコ
ンピュータ14により制御される。
【0004】光ビームの焦点を情報トラック上に追従さ
せるよう制御するのが、トラッキングサーボ系である。
トラッキングサーボ系を駆動するトラッキングエラー信
号は、例えば、3ビーム法、ヘテロダイン法等により、
プリアンプ2内部のトラッキングエラー信号検出部で焦
点と情報トラックのズレの量に応じた信号として生成さ
れる。そして、トラッキングイコライザ(EQ)3、ト
ラックコントロール回路15、ドライバ7を経て図示し
ないトラッキングコイルを駆動し、レンズ1-2をディス
クの半径方向に駆動する。また、キャリッジサーボ系
は、トラッキングサーボ系でカバーできない情報トラッ
クに対するズレを補正制御する。トラッキングエラー信
号はこのキャリッジサーボにも使用される。このトラッ
キングエラー信号は、キャリッジコントロール回路1
6、ドライバ7を介してキャリッジモータ8に供給さ
れ、ピックアップ1全体をディスクの半径方向に駆動す
る。
【0005】各種のサーボ系の中では、特に、上記キャ
リッジサーボ系及びトラッキングサーボ系が互いに密接
な関係にある。ディスクの偏心等に伴うトラックの半径
方向の僅かなズレをトラッキングサーボにより追従する
一方、再生の進行等に伴って生ずるトラックの半径方向
への、トラッキングサーボでは追従できない大きなズレ
をキャリッジサーボがカバーする。このトラッキングサ
ーボ及びキャリッジサーボは、共にレンズ1-2の偏位に
応じて生成される誤差信号を使用する。この誤差信号は
直流成分も含んでいるので、正確な意味でのトラッキン
グエラー信号ではないが、以下、簡単のためこの誤差信
号をトラッキングエラー信号という。
【0006】従来のキャリッジサーボのブロックを図6
に示す。図6(a)に示すように、キャリッジコントロ
ール回路は、プリアンプ等で生成されたトラッキングエ
ラー信号TEを入力し、位相補償を行うトラッキングイ
コライザ3と、キャリッジサーボのためのゲイン調整と
位相補償を行うキャリッジイコライザ19と、トラッキ
ングエラー信号の直流成分をスイッチSW4 に供給する
ローパスフィルタ4と、キャリッジイコライザ19の出
力又はローパスフィルタ4の出力を基準電圧VZ と比較
するコンパレータ5と、コンパレータ5の出力を切換制
御信号としてキャリッジイコライザ19の信号を導通
(オン)・遮断(オフ)させるスイッチSW4 と、スイ
ッチSW4 の出力を電流増幅するドライバ7と、軸12
を駆動するキャリッジモータ3と、により構成される。
【0007】さて、トラッキングサーボがかかった状態
でディスクが回転をしているものとする。トラッキング
サーボの働きによりトラッキングコイルが駆動され、レ
ンズ1-2はトラック上を追従していく。しかし、レンズ
-2の追従には限界があり、その限度を越える前にキャ
リッジモータ8を駆動してピックアップ1を数トラック
動作させる必要がある。図6(a)のA0 点における波
形(図6(b)A0 )は、このピックアップ1の駆動信
号の様子を示している。キャリッジイコライザ19は、
このトラッキングエラー信号のうち直流成分を通過させ
て、キャリッジモータ8に供給するのに適する波形特性
とする(図6(b)B0 )。ピックアップ1の追従に従
いトラッキングエラー信号が徐々に変化していくと、こ
の波形がコンパレータ5において基準電圧VZ を越え
る。これによりスイッチングパルスがスイッチSW4
供給される。キャリッジイコライザ19の代わりに、ロ
ーパスフィルタ4で直流成分を抽出してコンパレータ5
の入力とすることもある。そして、自らのキャリッジサ
ーボ用原信号をスイッチSW4 でスイッチングして、信
号C0 (図6(b)C0 の波形)がドライバ7に供給さ
れる。
【0008】その後は同じ動作の繰り返しとなる。つま
り、トラッキングサーボの追従動作により、ピックアッ
プ1内部のレンズ1-2が偏位し、トラッキングエラー信
号の直流成分が基準電圧VZ を越える度に、断続的にキ
ャリッジモータ8の駆動が行われる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のキャリッジコントロール回路は、ディスクの偏心成
分による電圧変動の影響をサーボ回路が多大に受け、安
定したスイッチングパルスが生成できない。また、偏心
成分を有する駆動電流出力でキャリッジを駆動するため
キャリッジモータ8の動作自体が安定しない。つまり、
図6(b)において、キャリッジイコライザ19から偏
心成分が重畳された波形が出力される(B 0 )と、この
変動成分がそのまま駆動パルス(C0 )に出力される。
駆動電力はこの波形の積分値であることから、毎回のタ
イミングで偏心成分の形が異なると、この積分値も一定
せずキャリッジモータ8に一定の安定した駆動電流が供
給されない。また、波形C0 の第1パルス(図6(b)
0 )のようにパルスが分断され、これがキャリッジモ
ータ8に不安定な動作を引き起こしてしまうのである。
【0010】更に、これら欠点を除去するようなイコラ
イザの設計に関しても困難を伴うといった問題があっ
た。図7はディスクの回転と偏心成分の関係を示したも
のである。通常CD等の光ディスクでは、トラックの偏
心、モータの回転軸の振れ、ターンテーブルに装着した
ときのガタ等の影響により、図7(a)に示すような偏
心が生じる。図の実線はOを中心軸とするトラックの同
心円である。しかし、ディスクの回転が偏心を起こす場
合、中心軸Oから距離dだけズレたO’を中心に回転す
るため、レーザービームの軌跡は破線のような円を辿
る。かかるディスクを再生中にトラッキングサーボをか
けると、偏心があるにも拘らずピックアップ1は実線の
トラック上を忠実に追従するよう制御される。このと
き、プリアンプ2にて生成される誤差信号は、いわゆる
偏心成分を含むことになり、ピックアップ1内のレンズ
センター位置を基準として正負に変化する正弦波となる
(図7(b))。かかる偏心成分は、最大2dの振幅を
有し、実際にはディスク自体の偏心と機械的偏位を合わ
せた場合、最大300〔μm〕程度にもなる。CDで
は、ディスク回転数が500〔rpm 〕〜200〔rpm 〕
なので、その偏心周波数成分は約8〔Hz〕〜3〔Hz〕で
ある。一方、トラックは内周から外周にかけて所定のト
ラックピッチ(例えば、CDでは1.6〔μm/回
転〕)で記録されており、追従しているピックアップ1
のレンズ1-2はトラッキングコイルにより徐々に外周に
向けてトラック上を追従していく。そのため、トラッキ
ングエラー信号は、偏心成分を有し、一回転当たり1ト
ラックピッチだけ半径方向に変化していく信号となる
(図7(c))。
【0011】上記周波数特性を除去するイコライザ特性
を図8に示す。設計条件としては、 f1 以下の直流領域では、レンズオフセットが約60
〔μm〕でキャリッジモータ駆動電圧が発生すること
(図6(b)C0 のパルス)、偏心成分によってキャ
リッジモータ8が駆動されないようf1 (約60〔mH
z〕)からf2 (約1〔Hz〕)にかけて十分ゲインを減
衰させて、3〔Hz〕〜8〔Hz〕の偏心成分を除去するこ
と、位相遅れのためキャリッジサーボが発振するのを
防止するためG 1 もある程度のゲインを有しているこ
と、等が挙げられる。
【0012】しかし、上記特性はの条件から要求され
る内容と、の条件から要求される内容とが相反する性
格を有するため、回路設計上困難を伴う。また、G1
はある程度のゲインが必要なため偏心成分を完全に除去
することはできない。
【0013】そこで、本発明の目的は、偏心成分の影響
を受けないで安定した動作を行う駆動制御装置を提供す
ることにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、偏心成分の混入しているトラッキングエラー信号か
ら直流成分のみを検出し、トラッキングエラー信号を直
接駆動制御信号に使用しない構成にすればよい。
【0015】すなわち本発明は、記録媒体から情報信号
を読み取る読取手段と、読取手段を記録媒体の情報トラ
ックと略直交する方向に駆動する駆動手段と、記録媒体
から得られた情報信号よりエラー信号を検出するエラー
信号検出手段と、エラー信号から直流成分を抽出する直
流成分分離手段と、直流成分分離手段から得られた直流
成分と基準電圧との双方を比較して駆動タイミング信号
を出力する比較手段と、比較手段によって供給される駆
動タイミング信号により駆動手段を駆動するための駆動
制御信号を生成する駆動制御信号発生手段と、を備えて
構成される。
【0016】
【作用】図1(a)に本発明の構成手段の原理図、図1
(b)に出力波形を示す。本発明によれば、読取手段で
あるピックアップ1は記録媒体から音声等のディジタル
情報と共にエラー情報をも含む情報信号を読み取り、エ
ラー信号検出手段であるプリアンプ2に供給されてトラ
ッキングエラー信号が検出される。一方、駆動手段であ
るキャリッジモータ8は、ピックアップ1を記録媒体の
情報トラックと略直交する方向に駆動する。プリアンプ
2により生成された直流成分を含むトラッキングエラー
信号はトラッキングイコライザ3で位相補償され(図1
(b)A)、直流成分分離手段であるローパスフィルタ
4で直流成分が抽出され(同図B)、比較手段であるコ
ンパレータ5に入力される。コンパレータ5は、基準電
圧VZ と当該トラッキングエラー信号とを比較し、タイ
ミングパルスを生成する。駆動制御信号生成手段6はこ
のタイミングパルスによりキャリッジモータ8を駆動す
るための駆動制御信号(同図C)を生成して出力する。
ドライバ7はキャリッジモータ8に駆動電流を供給し、
ディスクの偏心による影響を受けず安定した制御が行わ
れる。
【0017】
【実施例】本発明の駆動制御装置による好適な実施例を
図面に基づいて説明する。 (i)第1実施例 本発明の第1実施例のキャリッジコントロール回路の構
成を図2に示す。図2に示すブロックは、図5に示すキ
ャリッジコントロール回路16の内部の構成に係る。
【0018】ローパスフィルタ4は、トラッキングイコ
ライザ(EQ)3より供給されたトラッキングエラー信
号の偏心成分を除去する。カットオフ周波数fcは約1
50〔mHz〕程度に設定されている。コンパレータ5
は、ローパスフィルタ4により抽出された直流成分を基
準電圧VZ と比較信号を出力する。ランプ波発生器6-1
は、この比較信号を動作タイミング信号としてキャリッ
ジモータ8を駆動するランプ波を生成する。オフセット
発生回路6-2は、このランプ波に始動(オフセット)電
圧を設定する。加算器6-3は、ランプ波発生器6-1で生
成されたランプ波とオフセット発生回路6-2で生成され
たオフセット電圧とを加算する。そして、スイッチSW
1 はコンパレータ5の出力をスイッチングパルスとして
オン/オフ動作を行う。
【0019】次に、第1実施例の動作を図2、図3及び
図5を参照して説明する。初期条件として、システムに
はディスクDKが装着されており、マイクロコンピュー
タ14が制御するスピンドルコントロール回路18が駆
動信号を出力し、ドライバ7によって電流増幅されスピ
ンドルモータ13が回転しているとする。ピックアップ
1からはディスクDKの情報トラックからRF信号が再
生され、プリアンプ2で、反射光の状態に応じた各種エ
ラー信号が生成される。RF信号はここで2値化され信
号処理回路9に供給される。信号処理回路9は、RF信
号の変調周波数から得られる速度制御のエラー信号が、
スピンドルコントロール回路18に供給され、サーボが
働く。これにより、スピンドルモータ13の供給電流が
制御され、ディスクDKは定速度回転している。一方、
プリアンプ2からはフォーカスエラー信号及びトラッキ
ングエラー信号が生成される。マイクロコンピュータ1
4は、トラッキングループを閉じるようにトラックコン
トロール回路15に命令する。また、フォーカスループ
を閉じるようにフォーカスイコライザ17に指令を出
す。マイクロコンピュータ14は、希望する情報をアク
セスするために回路全体を制御しピックアップ1より、
ディスクDKのサブコードを読む。そして、ユーザの希
望する所定の情報が記録されている場所までのトラック
数を計算する。次いで、キャリッジモータ8を目標トラ
ック位置に移動させるようにキャリッジコントロール回
路16を制御してキャリッジモータ8が駆動される。ピ
ックアップ1は希望するトラック近傍に移動した後、目
標のトラックから再生動作を行っているものとする。ピ
ックアップ1内のレンズ1-2は、略レンズセンタの位置
にトラッキングコイルによって位置制御されている。
【0020】さて、図3に本実施例におけるキャリッジ
コントロール回路各部の波形を示す。波形A1 はトラッ
キングイコライザ3の出力である。時刻T0 にピックア
ップ1内のレンズ1-2はレンズセンタに位置し、トラッ
キングエラー信号の電位はほぼゼロ付近にある。次に、
ディスクDKが回転するに伴い、ピックアップ1内のレ
ンズが駆動され情報トラックの追従を始める。ピックア
ップ1が徐々に外周方向に向けて移動を始めると、トラ
ッキングイコライザ3の出力波形A1 が偏心成分による
微変動を伴いながら変化していく。このトラッキングエ
ラー信号はローパスフィルタ4に加えられ、偏心成分が
除去された波形が出力される(B1 )。この出力波形は
コンパレータ5に供給されて基準電圧VZ と比較され
る。
【0021】さて、トラッキングエラー信号はレンズ1
-2の偏位と共に上昇していく。次いで、時刻T1 にその
低周波直流成分が基準電圧VZ を越えると、コンパレー
タ5は‘H’レベル電圧を出力する。このコンパレータ
5の出力がスイッチングパルスとしてスイッチSW1
供給される。このスイッチSW1 はスイッチングパルス
が‘L’レベルのときグランド電圧を供給し、‘H’レ
ベルのとき加算器6-3の出力側に接続される。つまり、
ランプ波発生器6-1への‘H’レベル供給と同時にスイ
ッチSW1 の出力も加算器6-3側に接続される。そし
て、それまでのグランド電圧レベルからオフセット発生
器6-2のオフセット電圧βが出力される。
【0022】一方、コンパレータ5の‘H’レベル電圧
はランプ波発生器6-1に供給され、ランプ波発生器6-1
はスイッチングパルスをトリガとして、積分回路たるラ
ンプ波発生器6-1の時定数で決まるスピードαのランプ
波を発生する(図2(b)波形D)。このランプ波は加
算器6-3に供給され、オフセット発生器6-2から供給さ
れているオフセット電圧βと加算されて、図2(b)E
の波形がスイッチSW 1 に入力される。スイッチSW1
は、ランプ波側に切り換えられているので、そのままE
の波形がドライバ7に供給される。ドライバ7では電流
増幅を行い、キャリッジモータ8の駆動電力を出力す
る。キャリッジモータ8は、半径方向にピックアップ1
を駆動を開始する。
【0023】駆動電力が供給されている時刻T2 におい
て、キャリッジモータ8の駆動によりピックアップ1が
急激に外周に向けて数トラック分移動する。すると、ピ
ックアップ1内のレンズ1-2の相対位置が反対側に変化
し、それに伴うトラッキングエラー信号も急激に変化す
る。すると、時刻T3 に、ローパスフィルタ4によって
過渡的に変化する図3の波形B1 が再び基準電圧VZ
下回る。よって、コンパレータ5の出力は‘L’レベル
となり、スイッチSW1 はグランド側に切り替わり、キ
ャリッジモータ8の駆動電力が供給されなくなる。
【0024】その後は、時刻の経過と共にレンズの偏位
に伴ってトラッキングエラー電圧が上昇を始め、上記と
同様の動作を繰り返す。キャリッジモータ8の駆動信号
波形はC1 のように断続的なパルスがとなり、キャリッ
ジサーボが常に安定して行える。
【0025】ここで、キャリッジモータの駆動速度は、
駆動開始点から速度が直線的に増加し、ある時点から直
線的に減速して停止するという、時間と速度との関係が
三角形型若しくは台形型に変化する駆動方式がモータ効
率がよいとされている。従って、このモータ効率が良く
なるような駆動電圧波形を設定すればよい。具体的に
は、キャリッジの移動が始まる時点の電圧をβ0 とする
と、適当なオフセット電圧βからリニアに電圧を上昇さ
せて、キャリッジの移動が始まる点、つまり、駆動電圧
がβ0 になったとき駆動電力がオフになるような波形が
望ましい。よって、実験等により始動電圧を定め、ラン
プ波発生器6-1の積分定数を変化させて、最適なランプ
波の傾き(スピード変数α)を有するよう、回路定数を
定めればよい。ランプ波発生には、例えば、演算増幅器
等を使用した一般的な三角波発生回路等により構成する
ことができる。
【0026】第1実施例によれば、トラッキングエラー
信号は単にトリガ情報として用いられるのみであり、偏
心成分の影響を受ける心配がなく安定したキャリッジサ
ーボが行われる。また、オフセット発生器6-2によって
キャリッジモータ8に対する始動電圧であるオフセット
電圧β、ランプ波発生器6-1によって安定したキャリッ
ジモータ動作を行うのに適したランプ波傾斜をスピード
変数αにより設計することができ、機種による設計変更
に容易に対応できる。 (ii)第2実施例 本発明の第2実施例は、第1実施例のランプ波に代わ
り、カウンタを用いて生成したパルス変調を使用して、
キャリッジモータを駆動するものである。
【0027】図4に第2実施例によるキャリッジコント
ロール回路の構成を示す。図4(a)に示すように、キ
ャリッジコントロール回路16は、トラッキングエラー
信号から偏心周波数成分を除去するローパスフィルタ4
と、ローパスフィルタ4の出力であるトラッキングエラ
ー信号の直流成分と基準電圧VZ とを比較するコンパレ
ータ5と、コンパレータ5の出力信号によりオンオフす
るスイッチSW2 及びSW3 と、初期値がマイクロコン
ピュータ14等で設定されて、コンパレータ5の出力が
‘L’レベルのときリセットされ、‘H’レベルのとき
入力されたn分周クロックでカウントを始めるカウンタ
-4と、基準クロックをn分周する分周器6-5と、カウ
ンタ6-4のカウント出力を元にPWM(pulse widthmod
ulation)を行い変調パルスを出力するPWM回路6-6
と、PWM回路6-6の出力する高い周波数成分をカット
するためのローパスフィルタとして働くコンデンサC及
び抵抗Rと、を備える。
【0028】次に動作を説明する。トラッキングエラー
信号生成の手順までは、第1実施例と同様なので説明は
省略する。キャリッジコントロール回路16には、トラ
ッキングイコライザ3よりトラッキングエラー信号(A
2 )が印加され、ローパスフィルタ4によって偏心成分
が除去される(B2 )。ローパスフィルタ4のカットオ
フ周波数fcは大体150〔mHz〕程度に設定されてお
り、偏心周波数(約3〔Hz〕〜8〔Hz〕)で十分な減衰
特性を有するように設計される。コンパレータ5は、出
力B2 の直流成分と基準電圧VZ とを比較し、スイッチ
ングパルスが生成される。
【0029】出力B2 が基準電圧VZ 以下でスイッチン
グパルスが‘L’レベルである場合、スイッチSW2
びSW3 とも開放状態である。よって、駆動電圧波形C
2 は‘L’レベルでありキャリッジモータ8は駆動され
ない。また、スイッチングパルスはカウンタ6-4をリセ
ットしているので、カウント動作も行われない。
【0030】次に、出力B2 が基準電圧VZ 以上になっ
た場合、コンパレータ5の出力は‘H’レベルになり、
スイッチSW2 が投入される。分周器6-5は供給される
クロックをn分周し、n分周されたクロックがカウンタ
-4に供給される。カウンタ6-4は、タイミングパルス
によりリセットが解除されているので、カウント動作を
始める。カウンタ6-4の出力するパラレルデータである
カウント値がPWM回路27に出力される。PWM回路
-6は、基準クロックが別途入力されており(図示せ
ず)、カウンタ6-4の供給するカウント値に対応したパ
ルス幅でパルスを発生する。スイッチSW3 はスイッチ
ングパルスにより投入状態なので、このパルス変調され
た波形C2 が出力される。このパルスは高周波成分をロ
ーパスフィルタであるコンデンサC及び抵抗Rにより除
去されキャリッジモータ8の駆動信号Voとなる。
【0031】図4(b)はC2 点での波形の例示であ
る。スイッチングパルスによるスイッチSW3 ON後の
最初のパルスの幅は、マイクロコンピュータ14がカウ
ンタ6 -4に供給する初期値で定められる。そして、カウ
ント値の増加に伴いパルス幅が広くなり、スイッチング
パルスOFFでリセットされるものとなっている。例え
ば、初期値が‘30’とすると、この値に対応するパル
スが最初に出力され、次いでカウント値の上昇(‘3
1’、‘32’、…)に伴うパルスの出力が行われる。
【0032】上記のように第2実施例によれば、トラッ
キングエラー信号の直流成分よりスイッチングパルスの
みを取り出し、駆動パルスはパルス変調を行うことで生
成できるので、駆動波形の変数はマイクロコンピュータ
14により与えられるカウンタ6-4への初期値によりβ
が、分周器6-5の分周比nによりαが定められるので波
形設計が楽に行える。
【0033】なお、基準クロックは内部に専用の発振器
を保持してもよいが、他のシステムクロックを利用する
方が経済性がよい。また、初期値はマイクロコンピュー
タの代わりにディップスイッチ等で設定してもよく、適
宜変更する必要がないなら固定値でもかまわない。更
に、コンパレータ5の出力をマイクロコンピュータ14
に入力し、スイッチSW2 及びSW3 をマイクロコンピ
ュータ14が制御するようにしてもよい。
【0034】また、キャリッジモータ8への駆動電流波
形は略直線的に電力量が増えればよいのでPWM方式を
採用したが、パルスの面積が直線的に増えるものであれ
ば他の方法でもよい。例えば、PWM回路6-6をPAM
(pulse amplitude modulation)回路としてもよく、こ
の場合、図4(c)のような出力波形が得られ、この方
式でもキャリッジモータ8を安定して動作せることがで
きる。その他の変形例 なお、本発明は上記各実施例によらず、種々の実施例に
適用できる。基準電圧は固定値である必要はなくマイク
ロコンピュータ等により変更可能とし、ローパスフィル
タの特性を固定とすることで機種対応の自由度を広げる
こともできる。駆動制御信号発生手段には、一般的に用
いる波形発生器等を利用可能であり、例えば、積分回路
や階段波発生器等を用いることができる。
【0035】
【発明の効果】以上の通り、本発明によれば、偏心成分
の影響を除去した駆動波形を使えるため、サーボの安定
度が改良される。また、駆動波形としては設計して発生
させた波形を利用できるため、モータ等の装置の特性に
合わせて適する波形設計が自由に可能となり、設計変更
に対しても簡単に対処できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるキャリッジサーボの原理を説明す
る図である。
【図2】第1実施例によるキャリッジコントロール回路
を示すブロック図である。
【図3】第1実施例の出力波形を示す説明図である。
【図4】第2実施例によるキャリッジコントロール回路
を示すブロック図である。
【図5】一般的CD再生装置をブロック図である。
【図6】従来のキャリッジコントロール回路を示すブロ
ック図である。
【図7】ディスクの偏心とトラッキングエラー信号の関
係を示す説明図である。
【図8】従来のキャリッジイコライザのゲイン特性を示
す特性図である。
【符号の説明】
1…ピックアップ 1-2…レンズ 2…プリアンプ 3…トラッキングイコライザ 4、11…ローパスフィルタ 5…コンパレータ 6…駆動制御信号生成手段 6-1…ランプ波発生器 6-2…オフセット発生器 6-3…加算器 6-4…カウンタ 6-5…分周器 6-6…PWM回路 7…ドライバ 8…キャリッジモータ 9…信号処理回路 10…D/A変換器 12…軸 13…スピンドルモータ 14…マイクロコンピュータ 15…トラックコントロール回路 16…キャリッジコントロール回路 17…フォーカスイコライザ 18…スピンドルコントロール回路 DK…光ディスク SE…サーボイコライザ部 SW1 、SW2 、SW3 、SW4 …スイッチ C…コンデンサ R…抵抗
フロントページの続き (72)発明者 加藤 清志 埼玉県川越市大字山田字西町25番地1 パ イオニア株式会社川越工場内 (72)発明者 野中 慶也 埼玉県川越市大字山田字西町25番地1 パ イオニア株式会社川越工場内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録媒体から情報信号を読み取る読取手
    段と、 前記読取手段を前記記録媒体の情報トラックと略直交す
    る方向に駆動する駆動手段と、 前記記録媒体から得られた前記情報信号よりエラー信号
    を検出するエラー信号検出手段と、 前記エラー信号検出手段によって検出された前記エラー
    信号から直流成分を抽出する直流成分分離手段と、 前記直流成分分離手段から抽出された前記直流成分と基
    準電圧との双方を比較して駆動タイミング信号を出力す
    る比較手段と、 前記比較手段によって供給される前記駆動タイミング信
    号により前記駆動手段を駆動するための駆動制御信号を
    生成する駆動制御信号発生手段と、 を備えたことを特徴とする駆動制御装置。
JP33368793A 1993-12-27 1993-12-27 駆動制御装置 Pending JPH07192416A (ja)

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