JP2002260048A - 遊技機の投入メダル選別装置 - Google Patents

遊技機の投入メダル選別装置

Info

Publication number
JP2002260048A
JP2002260048A JP2001061404A JP2001061404A JP2002260048A JP 2002260048 A JP2002260048 A JP 2002260048A JP 2001061404 A JP2001061404 A JP 2001061404A JP 2001061404 A JP2001061404 A JP 2001061404A JP 2002260048 A JP2002260048 A JP 2002260048A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
medal
passage
medals
guide means
curved
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2001061404A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4085585B2 (ja
Inventor
Hiroo Sugiyama
浩朗 杉山
Fumiaki Abe
文昭 阿部
Takanori Oka
孝則 岡
Hiroki Okuda
浩喜 奥田
Shunji Mori
俊二 森
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Omron Corp
Original Assignee
Omron Corp
Omron Tateisi Electronics Co
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Omron Corp, Omron Tateisi Electronics Co filed Critical Omron Corp
Priority to JP2001061404A priority Critical patent/JP4085585B2/ja
Publication of JP2002260048A publication Critical patent/JP2002260048A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4085585B2 publication Critical patent/JP4085585B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Testing Of Coins (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】この発明は、投入口からのメダルの取込みに際
して、垂直なメダル導入通路からメダル厚み方向に傾斜
させた傾斜通路へと続く湾曲通路にメダル安定降下用の
メダル受入れガイド手段を備えることにより、通路内で
のメダル詰りを解消した遊技機の投入メダル選別装置を
提供することを目的とする。 【解決手段】この発明は、投入口12の垂直なメダル導
入通路23aからメダルMをメダル厚み方向に傾斜させ
て通過させるメダル選別用の傾斜通路23bへと続くメ
ダル厚み方向に弯曲して接続される弯曲通路Rに先端部
をメダル厚み方向より付勢突出して臨ませ、メダルMの
降下時には該メダルMに押されて通路退避方向に退避許
容し、メダルMの上昇時には通路退避方向への移動を規
制するメダル受入ガイド手段27を備えたことを特徴と
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えば大衆娯楽
の1つとして利用されるスロットマシンのような遊技機
の投入メダル選別装置に関し、さらに詳しくは適用外の
小径メダルや流通硬貨等が投入された場合に簡単な構成
で効率よく返却することができる遊技機の投入メダル選
別装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、この種のメダル(コイン)選別
装置は、特開平8ー24434号公報に示すように、投
入口の内方に垂直方向から斜め下向きに傾斜させたメダ
ル通路を設け、この通路をメダルが通過する時に、自重
により転動して搬送される過程でメダルを適・不適の大
きさ別に選別して、取込み処理と返却処理を行ってい
る。
【0003】この場合、メダル通路に適正な大きさのメ
ダルが投入されたときは、同メダルがメダル通路を通っ
て内方に取込まれる。これに対し、小径の不適なメダル
が投入されたときは、このメダル通路の取込み途中で横
倒しされて、その側方に開口する排出口に排出され、こ
れより下方の返却口へと返却される。
【0004】このとき、投入されたメダルが内方のメダ
ル通路を通過するとき、その速さが速すぎてメダルが排
除されるべき位置で排除されない場合があった。
【0005】このため、メダル通路の形状を、図9に示
すように、投入口91に連通する垂直なメダル導入通路
92に対し、これよりメダル厚み方向に傾斜させて投入
されたメダルMを安定降下させるように配慮した傾斜通
路93を組込むことが考えられる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このようなメ
ダル導入通路から傾斜通路へと続く通路接続部分では通
路内スペースが湾曲して通過抵抗が高いため、メダル厚
み方向のスペースを広くとってメダルが滑らかに通過す
るように設定する必要がある。
【0007】ところが、通路内スペースを広くとると、
メダルとの接触抵抗が小さくなって、メダルが高速降下
して内方に取込まれることがある。このため、排除すべ
き小径のメダル類を取込んだり、検知位置でのメダルの
判別性能が低下して、誤計数によるメダル飲込みを生じ
る恐れがあった。
【0008】さらに、通路内スペースを広くとることに
よって、その広い部分で連続投入されたメダルが2枚重
なり、あるいはバタついてメダル詰りを発生させる可能
性が高くなる問題を有していた。
【0009】そこでこの発明は、投入口からのメダルの
取込みに際して、垂直なメダル導入通路からメダル厚み
方向に傾斜させた傾斜通路へと続く湾曲部分にメダル安
定降下用のメダル受入れガイド手段を備えることによ
り、通路内でのメダル詰りを解消した遊技機の投入メダ
ル選別装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】この発明は、投入口に投
入されたメダルの大きさを選別し、適正な大きさのメダ
ルを受付ガイドして内部に取込み、不適な大きさのメダ
ル類を排出ガイドして外部の返却口に返却する選別ガイ
ド手段を備えた遊技機の投入メダル選別装置であって、
前記投入口の垂直なメダル導入通路からメダルをメダル
厚み方向に傾斜させて通過させるメダル選別用の傾斜通
路を設け、前記メダル導入通路から前記傾斜通路へとメ
ダル厚み方向に弯曲して接続される弯曲通路に先端部を
メダル厚み方向より付勢突出して臨ませ、メダルの降下
時には該メダルに押されて通路退避方向に退避許容し、
メダルの上昇時には通路退避方向への移動を規制するメ
ダル受入ガイド手段を備えたことを特徴とする。
【0011】この結果、投入口にメダルが投入される
と、投入されたメダルは垂直なメダル導入通路からメダ
ル選別促進用の傾斜通路へと続く弯曲通路の位置で付勢
突出されたメダル受入ガイド手段の先端部に軽く押圧さ
れ、その押圧付勢作用を受けながら降下するため、ここ
に導かれたメダルは全て通路のメダル厚み方向の一方の
壁面に寄せられてメダル1枚分の通過ガイド機能を受け
ながら降下する。
【0012】このため、メダルの通過性を高めるために
広幅通路にしても、メダルの降下に適した通路を形成で
きる。ことに、広い通路スペースを要する弯曲通路の位
置にメダル受入ガイド手段を配設した場合は、このメダ
ル受入ガイド手段がメダルを1枚切りする如く押圧ガイ
ドする役目を果たすため、広い通路であってもメダルの
2枚重なりやバタつきを解消してメダルの詰りを解消し
た取込み動作ができる。
【0013】したがって、メダルを連続投入しても、こ
のメダル受入れガイド手段が、ここに導かれたメダルを
1枚ずつ通過ガイドして受入れるため、連続投入されて
もメダルを1枚ずつ区分して取込み動作することができ
る。
【0014】また、メダル受入ガイド手段は投入直後に
勢いよく降下するメダルに対し、軽く接触するため減速
降下させることができる。このため、高速降下する垂直
方向の通路での通過速度を抑制して、この垂直方向の通
路から低速転動させる傾斜通路へと方向変換されるメダ
ルの速度差を小さくすることができる。このため、投入
口に投入されたメダルは、メダルの取込みに適した速度
変動の少ない安定した速度で内方に取込むことができ
る。また、検知性能においても、適正な大きさのメダル
と、排除すべき小径のメダル類とを検知位置で正確に判
別できるため、誤計数によるメダル飲込みの発生を未然
に防止することができる。
【0015】このように、投入口の内方に形成される湾
曲通路にメダル受入ガイド手段を設けるだけで、メダル
を安定させて取込む1枚取込みガイド機能が得られるた
め、簡素化したシンプルな構成でありながら高性能のメ
ダル受入効果が得られる。
【0016】さらに、メダル受入ガイド手段はメダルの
降下時に該メダルに押されて通路退避方向に退避許容
し、メダルの上昇時に通路退避方向への移動を規制する
構成を有しているため、不正なプレーヤが糸吊りメダル
を使ってそのメダルを上方に引き戻そうとしても、この
ときはメダル受入ガイド手段が通路より退避せず、位置
規制された状態にあるため糸吊りメダルを用いた不正な
引き戻し操作を確実に防止できる。
【0017】ここで、前記投入口とは、適正な大きさの
メダルを受入れ許容する1枚投入分の開口部を有し、そ
れ以上の大径メダルおよび極厚メダルは、この投入口の
部分で投入規制される。
【0018】前記適正な大きさのメダルとは、遊技利用
専用に設けられた一定の大きさの円板形状を有するメダ
ルであり、不適な大きさのメダル類とは、正規の大きさ
のメダルより小径の流通硬貨、偽造メダルなどを意味す
る。
【0019】前記メダル厚み方向の傾斜とは、通路上で
転動するメダルの横倒し作用がメダル自身の自重で自然
に発生する傾斜角度であり、この傾斜角度が小さ過ぎる
と横倒し作用が遅れ気味になり、また大き過ぎると適正
なメダルに対する転動負荷が増してしまうので15°程
度が好ましい。
【0020】前記選別ガイド手段とは、傾斜通路の一部
を形成し、適正な大きさのメダルを搬送ガイドするメダ
ル受付ガイド位置と、不適な大きさのメダル類を排出口
に排出動作させるメダル受付規制位置とに可動して切換
える可動ガイド板で構成することができる。
【0021】前記メダル受入ガイド手段とは、可動許容
して配設される可動突片と、この可動突片を弯曲通路側
に向けて軽く付勢する付勢バネとを組合せて構成するこ
とができる。
【0022】
【発明の実施の形態】この発明の一実施の形態を以下図
面に基づいて詳述する。図面は遊技ホールに設置される
スロットマシンの投入メダル選別装置を示し、図1にお
いて、このスロットマシン11は前面の遊技操作面の一
側にメダルMを1枚ずつ受入れる投入口12を開口し、
この投入口12に投入された正規の大きさのメダルを内
部に取込み、不適な大きさのメダル類を外部の返却口1
3に返却する選別機能を内蔵している。また、投入口1
2の横には返却ボタン14を隣設しており、この返却ボ
タン14をプレーヤが遊技中止するために押下操作した
場合もメダルMを返却口13に返却処理する。
【0023】図2はスロットマシン11の前面扉15を
片開き式に開口した扉の内面状態を示し、この開口され
たスロットマシン本体11a側には上部にリール16を
有し、下部にメダル取込み用のホッパ17と、図示しな
いメダル返却通路と、電源装置18とを有している。
【0024】一方、前面扉15側には内面に、上部より
リールカバー19と、投入メダル選別装置(メダルセレ
クタ)20と、返却口13とをこの順に配設している。
【0025】図3および図4は投入メダル選別装置20
を示し、この投入メダル選別装置20はコ形基板21と
開閉板22とを一体に組合せて投入メダル選別用のメダ
ル通路23を形成し、その外側をコ形カバー24で覆っ
て一体構成している。
【0026】上述のメダル通路23は、上方の投入口1
2と接続対応する入口25と下方の出口26との間を垂
直路23aと、これより緩やかに傾斜する傾斜路23b
とを接続して形成している。
【0027】このうち、垂直路23aのコ形基板21側
には、背面側から通路側に向けて水平に突出するメダル
安定降下用の可動突片27を突設し、この可動突片27
を図5に示すように、後方より軽負荷用のバネ28で軽
く付勢して突出状態に保持している。
【0028】この可動突片27は、図8にも示すよう
に、上方の枢支部29を回動支点に軸支され、通常は可
動突片27の先端部が、軽負荷用のバネ28の付勢力を
受けてコ形基板21の小窓30から垂直路23a側に向
けて突出した状態にあり、投入されたメダルMが上方か
ら勢いよく下向きに通過する時には、該メダルMに押さ
れて通路退避方向に略水平に後退し、投入されたメダル
Mをそのまま通過許容させる。
【0029】この場合、通路はメダルの通過性を高める
ために広幅通路にすることが好ましいが、その反面、メ
ダルの詰りが発生しやすくなる傾向にある。このような
場合も、上述の可動突片27の突出作用により、ここに
導かれて降下するメダルMを垂直路23aのメダル厚み
方向の開閉板22側の壁面に寄せて通過させることがで
きるため、可動突片27がメダル1枚分の通過ガイド機
能を有してメダルの降下に適した通路を形成する。この
ため、メダルの詰りを解消した安定した通路を形成でき
る。ことに、垂直路23aから傾斜路23bへと続く広
幅の弯曲通路Rに適用した場合に適している。
【0030】この広い通路スペースを要する弯曲通路R
の位置に可動突片27を配設した場合は、この可動突片
27がメダルを1枚切りする如く押圧ガイドする役目を
果たすため、広い通路であってもメダルの2枚重なりや
バタつきを解消してメダルの詰りを解消した取込み動作
ができる。
【0031】したがって、メダルを連続投入しても、こ
の可動突片27が、ここに導かれたメダルを1枚ずつ通
過ガイドして受入れるため、連続投入されてもメダルを
1枚ずつ区分して取込み動作することができる。
【0032】また、可動突片27は投入直後に勢いよく
降下するメダルMに軽く接して減速させることができる
ため、高速降下する垂直路23aから低速転動させる傾
斜路23bへと方向変換されて搬送されるメダルMの速
度差を小さくすることができ、それゆえメダルの取込み
に適した速度変動の少ない安定した速度で内方に取込む
ことができる。
【0033】さらに、この可動突片27には糸吊りメダ
ル防止機能も併せて持たせている。この糸吊りメダル防
止機能は、可動突片27を軸支する上方の枢支部29の
位置を基準にして下方の位置で突出させている。このた
め、糸吊りメダルを使って上方に引き戻そうとしても、
この可動突片27は上方の枢支部29で位置規制された
状態に軸支されているため横方向には動くが上下方向に
は移動せず、糸吊りメダルを用いた上方への引き戻し操
作を確実に防止できる。
【0034】次に、傾斜路23bのコ形基板21側に
は、傾斜路23bと平行する上側に該通路の上側の一部
を形成する可動ガイド板31を配設しており、ここを転
動通過するメダルMの頂部を逆L形状の可動ガイド板3
1で搬送ガイドする。
【0035】また、傾斜路23bの出口26部分の直前
には一対の通過検知センサS1 ,S2 を配設しており、
これらセンサS1 ,S2 で通過したメダルM…の数を計
数する。この場合も、メダルの速度変動が少なく、安定
して通過させることから検知性能においても、適正な大
きさのメダルと、排除すべき小径のメダル類とを検知位
置で正確に判別できるため、誤計数によるメダル飲込み
の発生を未然に防止することができる。
【0036】さらに、コ形基板21のメダル通路23の
内面には、垂直路23aから傾斜路23bにかけて平行
する複数条のリブ32…を等間隔に突出形成している。
これらのリブ32…を設けることにより、メダル通路2
3には凹凸面を有して投入されたメダルMはメダル通路
23のスペース内でメダルの外表面がリブ32…の頂部
に線接触して取込まれるためメダルとの接触面積が少な
くなり、投入されたメダルの通過抵抗を軽減して高速で
円滑な搬送を促進する。また、リブの形状はメダルの通
過抵抗が小さくなる形状に設定する。
【0037】上述のメダル通路23の片側には、後述す
る開閉板22がコ形基板21に対設して該通路23の片
側を形成するガイド構造を有している。
【0038】上述の開閉板22は、コ形基板21の軸受
33に軸支される軸34を設け、この軸34を中心とし
て回動自在にコ形基板21の軸受33に装着され、通常
はバネ35によってコ形基板21に開閉板22の一部が
当接するように付勢されて一体化され、双方の間でメダ
ル通路23が形成されている。
【0039】さらに、開閉板22には、図3に示すよう
に、メダル通路23の傾斜路23bに沿って開口する楕
円状の排出口36を中央部に大きく開口している。この
開閉板22をコ形基板21のコ形内面に装着してメダル
通路23を形成し、ここに適用外(小径)のメダルM1
が導かれたとき、この排出口36より排出するものであ
る。
【0040】この開閉板22の内面側には、図6に示す
ように、コ形基板21の垂直路23aとの対向面に、コ
形基板21側のリブ32…と同方向の同様な複数条のリ
ブ37…を形成している。
【0041】したがって、メダル通路23内では、両面
のリブ32,37…の線接触作用をメダルMが受けるこ
とにより、投入されたメダルの通過抵抗を一層軽減して
円滑な搬送を促進する。
【0042】次に、メダル通路23の傾斜について説明
する。このメダル通路23は、図7に示すように、メダ
ルMを起立状態で取込む1枚分の通路スペースを有し、
かつ起立状態にあるメダルの厚み方向に対して15°程
度傾斜させて設けている。
【0043】この傾斜角度は開閉板22が傾斜下側にな
るように設定し、メダル通路23内では転動搬送される
メダルMが傾斜下側の開閉板22側に傾かせた状態で搬
送させる。これにより、小径の不適なメダルが投入され
たときは、転動通過時にメダル通路23内で小径ゆえに
底面側だけがガイドされて、頂部側は可動ガイド板31
に接触せず、頂部側がガイドされないまま転動する。こ
のため、メダルは自重でメダル厚み方向の傾斜下側に傾
き始め、その傾斜下側に対向する開閉板22の排出口3
6へと横倒れして排出される。
【0044】このように、転動搬送過程のメダルを、メ
ダル自身の自重によりメダル厚み方向に傾斜させて自然
に横倒しさせる役目を持つメダル通路23を設けること
により、排除すべき小径の適用外メダルM1 を的確に傾
倒させて排出動作させるメダル排除機能が得られる。
【0045】また、メダル通路23が的確に排除機能の
役割を果たすため簡素化したシンプルな構成で性能のよ
いメダルの取込み・排除の選別効果が得られる。この結
果、複雑な排除機構を省略できるため部品点数を削減で
き、低コスト化を図った投入メダルの選別装置を実現で
きる。
【0046】上述のメダル厚み方向の傾斜割合は、通路
上で転動するメダルの横倒し作用がメダル自身の自重で
自然に行われる傾斜角度が適している。この傾斜角度が
小さ過ぎると横倒し作用が遅れ気味になり、また大き過
ぎると適正なメダルに対する転動負荷が増してしまうの
で10°〜20°程度、好ましくは15°位が適してい
る。図中、38はリブの一部をメダル傾倒方向にさらに
突出させたメダル傾倒促進用の突起である。
【0047】また、プレーヤの操作によっても、投入さ
れたメダルを返却あるいは詰った異物を排出できるよう
に次のように構成している。この返却操作は、図7に示
すように、プレーヤが返却ボタン14を押すと、その押
下げられた返却ボタン14の下側に対応する回動自由に
軸支された回動カム39を回動させ、この回動カム39
の先端が開閉板22を押し広げるように動き、これに連
動して開閉板22は軸34を中心に回動してコ形基板2
1との対向面間を大きく開くので、この開いた部分から
詰ったメダルや異物を排除することができる。
【0048】さらに、遊技ホールの準備が未完了の場合
やスロットマシンが稼動状態にない場合は、投入された
メダルが正規のメダルであっても受付拒否して返却口1
3に返却する受付規制機構40を内蔵している。
【0049】この受付規制機構40は、既述した可動ガ
イド板31を回動自由に軸支する軸支部41をコ形基板
21の背面側の壁面後方に設け、この軸支部41を共通
の回動支点として逆L形状の可動ガイド板31を取付
け、この可動ガイド板31の先端を、コ形基板21の背
面側からメダル通路23を跨いだ開閉板22の排出口3
6側に臨ませた状態で、メダル頂部ガイド用に介在させ
ている。
【0050】そして、コ形基板21の背面側に配設した
ソレノイド42をON・OFF操作することにより、こ
れに傾動レバー43を介して連結された可動ガイド板3
1を上下方向に可動して、上動位置のメダル受付規制状
態と下動位置のメダル受入れ状態に切換えられる。
【0051】上述のソレノイド42をONしたときは、
励磁作用が働いて可動ガイド板31の先端部が、メダル
通路23に沿ってメダル頂部を受入れガイドする下動位
置に移動し、メダル受入れ状態になる。この受入れ状態
のメダル通路23は下部が開閉板22とコ形基板21と
の対向面間および、その間に位置する耐磨耗性に優れた
金属材の底板44とでメダル転動通過用の凹溝を形成
し、上部が可動ガイド板31とコ形基板21との対向面
間でメダル転動通過用の凹溝を形成している。
【0052】一方、ソレノイド42をOFFしたとき
は、傾動レバー43に取付けられた復帰バネ45の復帰
作用が働いて、可動ガイド板31が傾動レバー43を介
して凹溝開方向に引かれ、軸支部41を支点に回動し、
このときメダル通路23を形成していた上部側の凹溝の
一側が開いてメダル通路が排除用に開放されるメダル受
入れ規制状態になり、ここに至ったメダルは1枚ずつ横
倒し動作されて排除される。
【0053】また、メダルの通過を検知する既述した2
つの通過検知センサS1 ,S2 は同検知構造を有し、メ
ダル通路23の片面側に相当するコ形基板21の背面側
に配置構成して検知構造の小型化を図っている。
【0054】図中、L1 はメダル厚み方向の傾斜開始位
置を示す上傾斜ライン、L2 はメダル厚み方向の傾斜終
了位置を示す下傾斜ライン、Pはコ形基板21の取付け
ピン、K1 はカバー取付け係合凸部、K2 はカバー取付
け係合凹部を示す。
【0055】このように構成された投入メダル選別装置
20を用いたメダル受入動作を次に説明する。今、スロ
ットマシン11が稼動状態のときに、プレーヤが投入口
12にメダルMを投入すると、投入されたメダルMは、
図8(A)に示すように、垂直路23aからその下方に
若干傾斜する傾斜路23bへと続く弯曲通路Rの位置
で、この弯曲通路Rに向けて付勢突出された可動突片2
7の先端部に軽く押圧され、その押圧付勢作用を受けな
がら降下する。このため、ここに導かれたメダルMは全
て弯曲通路Rのメダル厚み方向の開閉板22側の壁面に
寄せられて1枚ずつ安定降下する。
【0056】この場合、弯曲通路Rは円滑なメダルの通
過性を要するために広い通路スペースが形成されるが、
この位置に可動突片27が介在して、この可動突片27
がメダルMを1枚切りする如く押圧ガイドする役目を果
たすため、広い通路であってもメダルの通過領域を制限
してメダルの2枚重なりやバタつきを解消してメダルの
詰りを解消した取込み動作ができる。
【0057】したがって、メダルを連続投入しても、こ
の可動突片27が、ここに導かれたメダルを1枚ずつ区
分して取込み動作することができる。
【0058】また、可動突片27は投入直後に勢いよく
降下するメダルに対し、軽く接触するため減速降下させ
ることができる。このため、高速降下する垂直方向の通
過速度を抑制して、この垂直路23aから低速転動させ
る傾斜路23bへと方向変換されるメダルの速度差を小
さくすることができる。このため、投入口に投入された
メダルMは、メダルの取込みに適した速度変動の少ない
安定した速度で内方に取込むことができる。また、検知
性能においても、適正な大きさのメダルと、排除すべき
小径の適用外メダルM1 とを検知位置で正確に判別でき
る。
【0059】そして、取込んだ枚数は出口26近傍の通
過検知センサS1 ,S2 により計数され、計数された値
は図示しない制御部へと伝送されてデータ管理される。
【0060】さらに、図8(B)に示すように、プレー
ヤが不正に糸吊りメダルを使ってそのメダルを上方に引
き戻そうとしても、このときは可動突片27が枢支部2
9を回動支点として水平方向に移動するが、垂直方向に
は移動しないため弯曲通路Rより退避せず、メダルの上
動を位置規制した状態になり、糸吊りメダルを用いた不
正な引き戻し操作を確実に防止することができる。
【0061】上述のように、投入口に投入されたメダル
は広幅の弯曲通路を通過するときに、可動突片により軽
く押圧され、その押圧付勢作用を受けながら降下するた
め、ここに導かれたメダルは全て1枚分の通過ガイド機
能を受けながら降下し、広い通路であってもメダルの2
枚重なりやバタつきを解消してメダルの詰りを解消した
取込み動作ができる。したがって、メダルを連続投入し
ても可動突片が、ここに導かれたメダルを1枚切りする
如く押圧ガイドして受入れるため、連続投入されてもメ
ダルを1枚ずつ区分して取込み動作することができ、誤
計数によるメダル飲込みの発生を未然に防止することが
できる。
【0062】この発明の構成と、上述の一実施の形態の
構成との対応において、この発明の選別ガイド手段は、
実施の形態の可動ガイド板31に対応し、以下同様に、
垂直なメダル導入通路は、垂直路23aに対応し、傾斜
通路は、傾斜路23bに対応し、メダル受入ガイド手段
は、可動突片27に対応し、付勢バネは、軽負荷用のバ
ネ28に対応し、広幅弯曲通路は、弯曲通路Rに対応す
るも、この発明は請求項に示される技術思想に基づいて
応用することができ、上述の一実施の形態の構成のみに
限定されるものではない。
【0063】
【発明の効果】この発明によれば、投入口の内方に形成
される湾曲通路に、メダル受入ガイド手段を設けるだけ
で、投入されたメダルを1枚ずつ安定して取込む1枚取
込みガイド機能が得られるため、簡素化したシンプルな
構成でありながら高性能のメダル受入効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明のスロットマシンを示す外観斜視
図。
【図2】 この発明の投入メダル選別装置の前面扉を開
けた内面状態を示す正面図。
【図3】 この発明の投入メダル選別装置を示す要部斜
視図。
【図4】 この発明の投入メダル選別装置を示す展開斜
視図。
【図5】 この発明のコ形基板の駆動側を示す背面図。
【図6】 この発明の開閉板のリブ形成状態を示す側面
図。
【図7】 この発明のメダル通路を示す縦断面図。
【図8】 この発明の可動突片の突出状態を示す要部縦
断面図。
【図9】 従来の傾斜通路でのメダル詰り状態の一例を
示す要部縦断面図。
【符号の説明】
11…スロットマシン 12…投入口 13…返却口 20…投入メダル選別装置 23a…垂直路 23b…傾斜路 27…可動突片 28…軽負荷用のバネ 31…可動ガイド板 M…メダル M1 …適用外メダル R…弯曲通路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岡 孝則 京都市下京区塩小路通堀川東入南不動堂町 801番地 オムロン株式会社内 (72)発明者 奥田 浩喜 愛知県半田市有楽町6−51 (72)発明者 森 俊二 愛知県一宮市奥町字野越46番地 オムロン 一宮株式会社内 Fターム(参考) 3E002 AA01 AA03 AA18 BA04 DA01 DA04 DA06 EA01

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】投入口に投入されたメダルの大きさを選別
    し、適正な大きさのメダルを受付ガイドして内部に取込
    み、不適な大きさのメダル類を排出ガイドして外部の返
    却口に返却する選別ガイド手段を備えた遊技機の投入メ
    ダル選別装置であって、 前記投入口の垂直なメダル導入通路からメダルをメダル
    厚み方向に傾斜させて通過させるメダル選別用の傾斜通
    路を設け、前記メダル導入通路から前記傾斜通路へとメ
    ダル厚み方向に弯曲して接続される弯曲通路に先端部を
    メダル厚み方向より付勢突出して臨ませ、メダルの降下
    時には該メダルに押されて通路退避方向に退避許容し、
    メダルの上昇時には通路退避方向への移動を規制するメ
    ダル受入ガイド手段を備えた遊技機の投入メダル選別装
    置。
  2. 【請求項2】前記メダル受入ガイド手段は可動突片と付
    勢バネとを組合せて構成した請求項1記載の遊技機の投
    入メダル選別装置。
  3. 【請求項3】前記弯曲通路のメダル厚み方向を広幅通路
    に設け、該広幅通路にメダル受入ガイド手段を配設した
    ことを特徴とする請求項1または2記載の遊技機の投入
    メダル選別装置。
JP2001061404A 2001-03-06 2001-03-06 投入メダル選別装置 Expired - Lifetime JP4085585B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001061404A JP4085585B2 (ja) 2001-03-06 2001-03-06 投入メダル選別装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001061404A JP4085585B2 (ja) 2001-03-06 2001-03-06 投入メダル選別装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2002260048A true JP2002260048A (ja) 2002-09-13
JP4085585B2 JP4085585B2 (ja) 2008-05-14

Family

ID=18920705

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001061404A Expired - Lifetime JP4085585B2 (ja) 2001-03-06 2001-03-06 投入メダル選別装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4085585B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100849700B1 (ko) * 2005-10-24 2008-07-31 아사히 세이코 가부시키가이샤 게임기의 메달투입장치
JP2021177907A (ja) * 2020-05-13 2021-11-18 株式会社ユニバーサルエンターテインメント 遊技機

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100849700B1 (ko) * 2005-10-24 2008-07-31 아사히 세이코 가부시키가이샤 게임기의 메달투입장치
JP2021177907A (ja) * 2020-05-13 2021-11-18 株式会社ユニバーサルエンターテインメント 遊技機

Also Published As

Publication number Publication date
JP4085585B2 (ja) 2008-05-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5044838B2 (ja) コインセレクタ
JP2007172478A (ja) 硬貨処理機
JP2002282413A (ja) 遊技機の投入メダル検知装置
JP2010035631A (ja) メダル分別装置
US20020072319A1 (en) Detector unit for coin blockage in a coin dispenser
JP4161600B2 (ja) 投入メダル選別装置
JP2001155223A (ja) 円板体選別装置
JP2002260048A (ja) 遊技機の投入メダル選別装置
JP2005027824A (ja) 遊技機の投入メダル選別装置
JP2002263257A (ja) 遊技機の投入メダル選別装置
JP2006296546A (ja) 投入メダル選別装置及び遊技機
JP3547125B2 (ja) メダルセレクタ
JP5254695B2 (ja) メダル分別装置
JP2002248210A (ja) 遊技機の投入メダル選別装置
JP5652265B2 (ja) メダル選別装置及び遊技機
JP5776225B2 (ja) メダル選別装置及び遊技機
JP2010072859A (ja) コイン判別装置におけるコイン画像取得装置、コイン画像取得装置を備えたコイン選別装置、及びゲーム機のコイン投入装置におけるコイン選別装置
JP4312453B2 (ja) 投入メダル選別装置
JP4946371B2 (ja) 投入メダル選別装置及び遊技機
JP6182766B2 (ja) コインセレクタ
KR100614784B1 (ko) 코인 회전형 선별기
JP2007185342A (ja) ストッパ付きメダルセレクタ
JP2002172203A (ja) 遊技機の投入メダル選別装置
JP6303645B2 (ja) 遊技機のメダル選別装置および遊技機
JP5406478B2 (ja) メダル分別装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20041022

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20070425

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070515

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070712

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20080129

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20080211

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110228

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Ref document number: 4085585

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110228

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120229

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120229

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130228

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140228

Year of fee payment: 6

EXPY Cancellation because of completion of term