JP2002258657A - 定着装置、画像形成装置、画像形成方法、定着装置の清掃方法 - Google Patents
定着装置、画像形成装置、画像形成方法、定着装置の清掃方法Info
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- JP2002258657A JP2002258657A JP2001052032A JP2001052032A JP2002258657A JP 2002258657 A JP2002258657 A JP 2002258657A JP 2001052032 A JP2001052032 A JP 2001052032A JP 2001052032 A JP2001052032 A JP 2001052032A JP 2002258657 A JP2002258657 A JP 2002258657A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 略球形・小粒径のトナーを用いた画像形成に
おける熱圧定着であっても、転写材の搬送速度を落とす
ことなく、様々な材質の転写材において、オフセット等
の定着不良が起きず、または、定着ローラが十分に清掃
できる定着装置、前記定着装置の清掃方法、前記定着装
置を備えた画像形成装置およびその画像形成方法を提供
する。 【解決手段】 定着装置の定着ローラと加圧ローラとが
形成するニップの幅を7〜13mmとする。また、定着
ローラを清掃するクリーニングウェブが、繊維直径2デ
ニール以下の繊維から製造され、その目付量が20〜3
5g/m2である。
おける熱圧定着であっても、転写材の搬送速度を落とす
ことなく、様々な材質の転写材において、オフセット等
の定着不良が起きず、または、定着ローラが十分に清掃
できる定着装置、前記定着装置の清掃方法、前記定着装
置を備えた画像形成装置およびその画像形成方法を提供
する。 【解決手段】 定着装置の定着ローラと加圧ローラとが
形成するニップの幅を7〜13mmとする。また、定着
ローラを清掃するクリーニングウェブが、繊維直径2デ
ニール以下の繊維から製造され、その目付量が20〜3
5g/m2である。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複写機、ファクシ
ミリ、レーザービームプリンタ等、電子写真方式の画像
形成装置の定着装置、前記定着装置の清掃方法、前記定
着装置を備えた画像形成装置およびその画像形成方法に
関する。
ミリ、レーザービームプリンタ等、電子写真方式の画像
形成装置の定着装置、前記定着装置の清掃方法、前記定
着装置を備えた画像形成装置およびその画像形成方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】1.電子写真方式での画像を定着する方
式として、ハロゲンランプ等の加熱源を内蔵した定着ロ
ーラと、前記定着ローラと圧接しながら回転する圧着ロ
ーラとが形成するニップにトナー像を通過させて定着す
るいわゆる熱圧定着方式は、装置構成が簡便であると同
時に紙等の画像支持体への定着性が良好となる点で広く
利用されている。
式として、ハロゲンランプ等の加熱源を内蔵した定着ロ
ーラと、前記定着ローラと圧接しながら回転する圧着ロ
ーラとが形成するニップにトナー像を通過させて定着す
るいわゆる熱圧定着方式は、装置構成が簡便であると同
時に紙等の画像支持体への定着性が良好となる点で広く
利用されている。
【0003】この方式では、トナーに対する熱の伝達
は、トナー像と定着ローラとの接触により加熱し、トナ
ーが溶融されるものである。また、バネ荷重方式や固定
荷重方式により、1000N程度の圧力をかけて加圧し
ている。
は、トナー像と定着ローラとの接触により加熱し、トナ
ーが溶融されるものである。また、バネ荷重方式や固定
荷重方式により、1000N程度の圧力をかけて加圧し
ている。
【0004】このために、溶融状態のトナーが圧力を持
って定着ローラと接触することから、溶融されたトナー
が定着ローラに付着するオフセット現象が発生しやすい
欠点がある。一般的に、このオフセット現象は、定着の
際に溶融されたトナーの内部凝集力よりも、当該トナー
と定着ローラとの接着力が大きい場合に発生すると説明
されている。
って定着ローラと接触することから、溶融されたトナー
が定着ローラに付着するオフセット現象が発生しやすい
欠点がある。一般的に、このオフセット現象は、定着の
際に溶融されたトナーの内部凝集力よりも、当該トナー
と定着ローラとの接着力が大きい場合に発生すると説明
されている。
【0005】オフセットの種類としては、加熱が不十分
で、トナー像を形成しているトナー層の内部まで熱が伝
達せず、トナーの溶融、融着しないため、結果としてそ
の一部が破断して定着ローラに付着する低温オフセット
がある。この場合、定着ローラに付着しない場合でも、
指や消しゴムで擦ったり、衣服が接触しただけで簡単に
トナーが転写材から剥ぎ取られてしまい、画像欠損や衣
服の汚れとなる定着アンダーが生じる。また逆に、必要
以上に高温で加熱すると、トナーの粘弾性が変化し、ト
ナーと定着ローラとの付着力がトナー粒子の凝集力より
高くなるためにオフセットを起こす高温オフセットがあ
る。
で、トナー像を形成しているトナー層の内部まで熱が伝
達せず、トナーの溶融、融着しないため、結果としてそ
の一部が破断して定着ローラに付着する低温オフセット
がある。この場合、定着ローラに付着しない場合でも、
指や消しゴムで擦ったり、衣服が接触しただけで簡単に
トナーが転写材から剥ぎ取られてしまい、画像欠損や衣
服の汚れとなる定着アンダーが生じる。また逆に、必要
以上に高温で加熱すると、トナーの粘弾性が変化し、ト
ナーと定着ローラとの付着力がトナー粒子の凝集力より
高くなるためにオフセットを起こす高温オフセットがあ
る。
【0006】一方、電子写真方式の画像形成において
は、ますます画像の品質に対する要求が高くなってい
る。そのため従来は、樹脂や顔料等を溶融混合し、固形
化した後に、粉砕して製造する粉砕トナーが主流であっ
たが、最近、現像性や転写性に優れるという理由で、略
球形で、且つ、小粒径の重合トナーが画質の向上の観点
で注目されてきている。
は、ますます画像の品質に対する要求が高くなってい
る。そのため従来は、樹脂や顔料等を溶融混合し、固形
化した後に、粉砕して製造する粉砕トナーが主流であっ
たが、最近、現像性や転写性に優れるという理由で、略
球形で、且つ、小粒径の重合トナーが画質の向上の観点
で注目されてきている。
【0007】このような略球形・小粒径の重合トナー
は、粉砕トナーに比べ、トナー像を形成しているトナー
層内部での空隙が少ないため、熱伝導性が良く、定着強
度も高いが、反面、高温オフセットが起きやすいという
問題がある。
は、粉砕トナーに比べ、トナー像を形成しているトナー
層内部での空隙が少ないため、熱伝導性が良く、定着強
度も高いが、反面、高温オフセットが起きやすいという
問題がある。
【0008】しかし、この高温オフセットを防ぐため
に、定着ローラ表面の温度を下げると、定着できる転写
材の材質の許容範囲が狭くなるという問題があることが
わかった。
に、定着ローラ表面の温度を下げると、定着できる転写
材の材質の許容範囲が狭くなるという問題があることが
わかった。
【0009】すなわち、重合トナーの画像形成におい
て、汎用されている普通紙に合わせた定着条件(温度、
圧力、搬送速度等)を設定すると、厚紙での低温オフセ
ットや定着アンダーが起きやすく、さらに、これを防ぐ
ために定着時間を長くすることで対応しようとすると、
転写材の搬送速度を落とさねばならず、生産効率が落ち
てしまうのである。 2.熱圧定着方式の定着装置では、常に定着ローラを清
浄に保つ必要から、クリーニング手段を有することが通
常である。汎用されているクリーニング手段としては、
不織布のクリーニングウェブを定着ローラに当接させ、
その表面を拭き取る方式である。このクリーニングウェ
ブには、シリコーンオイル等の離型剤を含浸させ、清掃
効果を高めてある。また、クリーニングウェブを定着ロ
ーラに当接させるには、前記クリーニングウェブを押圧
ローラにより、定着ローラに対し押圧するようになって
いる。
て、汎用されている普通紙に合わせた定着条件(温度、
圧力、搬送速度等)を設定すると、厚紙での低温オフセ
ットや定着アンダーが起きやすく、さらに、これを防ぐ
ために定着時間を長くすることで対応しようとすると、
転写材の搬送速度を落とさねばならず、生産効率が落ち
てしまうのである。 2.熱圧定着方式の定着装置では、常に定着ローラを清
浄に保つ必要から、クリーニング手段を有することが通
常である。汎用されているクリーニング手段としては、
不織布のクリーニングウェブを定着ローラに当接させ、
その表面を拭き取る方式である。このクリーニングウェ
ブには、シリコーンオイル等の離型剤を含浸させ、清掃
効果を高めてある。また、クリーニングウェブを定着ロ
ーラに当接させるには、前記クリーニングウェブを押圧
ローラにより、定着ローラに対し押圧するようになって
いる。
【0010】ところが、このようなタイプの定着装置で
は、略球形・小粒径の重合トナーを用いた画像形成で
は、クリーニングウェブと定着ローラとで形成されるニ
ップのわずかな隙間をすり抜けてしまい、定着ローラの
清掃が十分に行われないという問題があることがわかっ
た。特に、定着ローラが劣化していて、その表面に傷が
あるような場合には、傷に重合トナーが埋まり、清掃し
にくくなる傾向がある。
は、略球形・小粒径の重合トナーを用いた画像形成で
は、クリーニングウェブと定着ローラとで形成されるニ
ップのわずかな隙間をすり抜けてしまい、定着ローラの
清掃が十分に行われないという問題があることがわかっ
た。特に、定着ローラが劣化していて、その表面に傷が
あるような場合には、傷に重合トナーが埋まり、清掃し
にくくなる傾向がある。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、上記
問題点に鑑み、略球形・小粒径の重合トナーを用いた画
像形成における熱圧定着であっても、 1.転写材の搬送速度を落とすことなく、様々な材質の
転写材において、オフセット等の定着不良が起きない定
着装置、前記定着装置の清掃方法、前記定着装置を備え
た画像形成装置およびその画像形成方法を提供すること
である。また、 2.定着ローラが十分に清掃できる定着装置、前記定着
装置の清掃方法、前記定着装置を備えた画像形成装置お
よびその画像形成方法を提供することである。
問題点に鑑み、略球形・小粒径の重合トナーを用いた画
像形成における熱圧定着であっても、 1.転写材の搬送速度を落とすことなく、様々な材質の
転写材において、オフセット等の定着不良が起きない定
着装置、前記定着装置の清掃方法、前記定着装置を備え
た画像形成装置およびその画像形成方法を提供すること
である。また、 2.定着ローラが十分に清掃できる定着装置、前記定着
装置の清掃方法、前記定着装置を備えた画像形成装置お
よびその画像形成方法を提供することである。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記本発明の目的は、下
記の構成により達成された。
記の構成により達成された。
【0013】1.個数平均粒径3〜8μm、形状係数
0.940〜0.985の範囲にあるトナー粒子を65
個数%以上含有するトナーを用いて画像形成を行う画像
形成装置の定着装置において、前記定着装置は、発熱す
る定着ローラと圧着ローラとが形成するニップに、トナ
ー像を転写された転写材を挟持し、搬送することによ
り、前記トナー像を加熱および加圧することで定着を行
うものであり、前記ニップの幅が7〜13mmであるこ
とを特徴とする定着装置。
0.940〜0.985の範囲にあるトナー粒子を65
個数%以上含有するトナーを用いて画像形成を行う画像
形成装置の定着装置において、前記定着装置は、発熱す
る定着ローラと圧着ローラとが形成するニップに、トナ
ー像を転写された転写材を挟持し、搬送することによ
り、前記トナー像を加熱および加圧することで定着を行
うものであり、前記ニップの幅が7〜13mmであるこ
とを特徴とする定着装置。
【0014】2.上記1に記載の定着装置を備えた画像
形成装置。 3.静電潜像を、個数平均粒径3〜8μm、形状係数
0.940〜0.985の範囲にあるトナー粒子を65
個数%以上含有するトナーで現像した後、前記現像され
たトナー像を転写材に転写し、前記トナー像を転写され
た転写材を加熱および加圧により定着する画像形成方法
において、前記定着は、発熱する定着ローラと圧着ロー
ラとが形成するニップに、前記トナー像を転写された転
写材を挟持し、搬送することにより行い、前記ニップの
幅が7〜13mmであることを特徴とする画像形成方
法。
形成装置。 3.静電潜像を、個数平均粒径3〜8μm、形状係数
0.940〜0.985の範囲にあるトナー粒子を65
個数%以上含有するトナーで現像した後、前記現像され
たトナー像を転写材に転写し、前記トナー像を転写され
た転写材を加熱および加圧により定着する画像形成方法
において、前記定着は、発熱する定着ローラと圧着ロー
ラとが形成するニップに、前記トナー像を転写された転
写材を挟持し、搬送することにより行い、前記ニップの
幅が7〜13mmであることを特徴とする画像形成方
法。
【0015】4.個数平均粒径3〜8μm、形状係数
0.940〜0.985の範囲にあるトナー粒子を65
個数%以上含有するトナーを用いて画像形成を行う画像
形成装置の定着装置において、前記定着装置は、発熱す
る定着ローラと圧着ローラとが形成するニップに、トナ
ー像を転写された転写材を挟持し、搬送することによ
り、前記トナー像を加熱および加圧することで定着を行
うものであり、離型剤を含浸したクリーニングウェブを
前記定着ローラに当接しつつ、その表面を清掃するクリ
ーニング手段を有し、前記クリーニングウェブは、繊維
直径2デニール以下の繊維から製造され、その目付量が
20〜35g/m2であることを特徴とする定着装置。
0.940〜0.985の範囲にあるトナー粒子を65
個数%以上含有するトナーを用いて画像形成を行う画像
形成装置の定着装置において、前記定着装置は、発熱す
る定着ローラと圧着ローラとが形成するニップに、トナ
ー像を転写された転写材を挟持し、搬送することによ
り、前記トナー像を加熱および加圧することで定着を行
うものであり、離型剤を含浸したクリーニングウェブを
前記定着ローラに当接しつつ、その表面を清掃するクリ
ーニング手段を有し、前記クリーニングウェブは、繊維
直径2デニール以下の繊維から製造され、その目付量が
20〜35g/m2であることを特徴とする定着装置。
【0016】5.上記4に記載の定着装置を備えた画像
形成装置。 6.個数平均粒径3〜8μm、形状係数0.940〜
0.985の範囲にあるトナー粒子を65個数%以上含
有するトナーを用いて画像形成を行う画像形成装置の定
着装置の清掃方法において、前記定着装置は、発熱する
定着ローラと圧着ローラとが形成するニップに、トナー
像を転写された転写材を挟持し、搬送することにより、
前記トナー像を加熱および加圧することで定着を行うも
のであって、前記清掃方法は、離型剤を含浸したクリー
ニングウェブを前記定着ローラに当接しつつ、その表面
を清掃し、前記クリーニングウェブは、繊維直径2デニ
ール以下の繊維から製造され、目付量が20〜35g/
m2であることを特徴とする定着装置の清掃方法。
形成装置。 6.個数平均粒径3〜8μm、形状係数0.940〜
0.985の範囲にあるトナー粒子を65個数%以上含
有するトナーを用いて画像形成を行う画像形成装置の定
着装置の清掃方法において、前記定着装置は、発熱する
定着ローラと圧着ローラとが形成するニップに、トナー
像を転写された転写材を挟持し、搬送することにより、
前記トナー像を加熱および加圧することで定着を行うも
のであって、前記清掃方法は、離型剤を含浸したクリー
ニングウェブを前記定着ローラに当接しつつ、その表面
を清掃し、前記クリーニングウェブは、繊維直径2デニ
ール以下の繊維から製造され、目付量が20〜35g/
m2であることを特徴とする定着装置の清掃方法。
【0017】
【発明の実施の形態】本発明に係わる実施の形態の一例
について、以下、図面を用いて説明する。
について、以下、図面を用いて説明する。
【0018】図1は本発明の画像形成装置としての複写
機を正面から見たときの概略構成を示す模式図である。
機を正面から見たときの概略構成を示す模式図である。
【0019】本実施の形態の複写機は、複写機本体の上
部に自動原稿送り装置1を設けるとともに、複写機本体
内に画像読取装置2、画像形成部3、用紙収納部4、給
紙部5、および、排紙・再給紙部6を有している。
部に自動原稿送り装置1を設けるとともに、複写機本体
内に画像読取装置2、画像形成部3、用紙収納部4、給
紙部5、および、排紙・再給紙部6を有している。
【0020】前記自動原稿送り装置1は、原稿を一枚ず
つ送り出し、原稿を画像読取位置へと搬送し、画像読取
が終わった原稿を所定の場所に排紙処理する装置であ
る。
つ送り出し、原稿を画像読取位置へと搬送し、画像読取
が終わった原稿を所定の場所に排紙処理する装置であ
る。
【0021】前記自動原稿送り装置1は、原稿を載置す
る原稿載置台11、原稿載置台11上に載置された原稿
を分離する原稿分離手段12、原稿分離手段12で分離
された原稿を搬送する原稿搬送手段13、原稿搬送手段
13で搬送された原稿を排紙する原稿排紙手段14、原
稿排紙手段14によって排紙された原稿を受け止め、載
置する原稿排紙台15、および、原稿の両面の画像を読
み取る際に原稿の表裏を反転させるための原稿反転手段
16を有している。
る原稿載置台11、原稿載置台11上に載置された原稿
を分離する原稿分離手段12、原稿分離手段12で分離
された原稿を搬送する原稿搬送手段13、原稿搬送手段
13で搬送された原稿を排紙する原稿排紙手段14、原
稿排紙手段14によって排紙された原稿を受け止め、載
置する原稿排紙台15、および、原稿の両面の画像を読
み取る際に原稿の表裏を反転させるための原稿反転手段
16を有している。
【0022】処理プロセスがらみで述べるに、前記原稿
載置台11上に載置された複数枚の原稿(不図示)は、
原稿分離手段12によって1枚づつ分離され、前記原稿
搬送手段13によって画像読取位置に向けて搬送され
る。
載置台11上に載置された複数枚の原稿(不図示)は、
原稿分離手段12によって1枚づつ分離され、前記原稿
搬送手段13によって画像読取位置に向けて搬送され
る。
【0023】前記原稿読取位置は、前記原稿搬送手段1
3の下方部に設けられており、そこで、画像読取装置2
を構成するスリット21を通して、原稿の画像が読み取
られる。
3の下方部に設けられており、そこで、画像読取装置2
を構成するスリット21を通して、原稿の画像が読み取
られる。
【0024】画像が読み取られた原稿は、原稿排紙手段
14によって原稿排紙台15上へと排紙される。
14によって原稿排紙台15上へと排紙される。
【0025】ところで、原稿の両面の画像を読み取る際
には、一度片面の画像が読み取られた原稿は、その後端
を挟み込んでいる状態にある一対のローラを含む原稿反
転手段16によって表裏が反転されて、再度、前記原稿
搬送手段13によって搬送され、上述と同様に、原稿読
取位置において読み取られた後、前記原稿排紙台15上
に排紙される。
には、一度片面の画像が読み取られた原稿は、その後端
を挟み込んでいる状態にある一対のローラを含む原稿反
転手段16によって表裏が反転されて、再度、前記原稿
搬送手段13によって搬送され、上述と同様に、原稿読
取位置において読み取られた後、前記原稿排紙台15上
に排紙される。
【0026】このような工程が原稿載置台11上に載置
された原稿の枚数分繰り返される。また、前記自動原稿
送り装置1は可倒式に構成されており、この自動原稿送
り装置1を起こしてプラテンガラス22上を開放するこ
とにより、当該プラテンガラス22上に原稿を直接載置
することができるように構成している。
された原稿の枚数分繰り返される。また、前記自動原稿
送り装置1は可倒式に構成されており、この自動原稿送
り装置1を起こしてプラテンガラス22上を開放するこ
とにより、当該プラテンガラス22上に原稿を直接載置
することができるように構成している。
【0027】なお、本実施の形態では、原稿搬送手段1
3によって原稿を搬送しながら、原稿の画像を読み取る
ように構成しているが、原稿搬送手段13によって搬送
された原稿をプラテンガラス上に静止させた上で画像を
読み取るように構成してもよい。
3によって原稿を搬送しながら、原稿の画像を読み取る
ように構成しているが、原稿搬送手段13によって搬送
された原稿をプラテンガラス上に静止させた上で画像を
読み取るように構成してもよい。
【0028】前記画像読取装置2は、原稿の画像を読み
取って画像データを得るための手段であり、前記スリッ
ト21、前記プラテンガラス22、原稿に光照射する光
源であるランプ231と原稿からの反射光を反射させる
第1ミラー232とを一体化してなる第1ミラーユニッ
ト23、第1ミラー232からの光を反射させる第2ミ
ラー241と第3ミラー242とを一体化してなる第2
ミラーユニット24と、当該第2ミラーユニット24か
らの反射光を、後述する撮像素子(以下、CCDとい
う)26に結像させる結像レンズ25、および、結像レ
ンズ25によって結像された光像を光電変換して画像情
報を得るライン状のCCD26を有している。
取って画像データを得るための手段であり、前記スリッ
ト21、前記プラテンガラス22、原稿に光照射する光
源であるランプ231と原稿からの反射光を反射させる
第1ミラー232とを一体化してなる第1ミラーユニッ
ト23、第1ミラー232からの光を反射させる第2ミ
ラー241と第3ミラー242とを一体化してなる第2
ミラーユニット24と、当該第2ミラーユニット24か
らの反射光を、後述する撮像素子(以下、CCDとい
う)26に結像させる結像レンズ25、および、結像レ
ンズ25によって結像された光像を光電変換して画像情
報を得るライン状のCCD26を有している。
【0029】前記画像情報は、適宜の画像処理を施され
た後、一旦、図示しないメモリに蓄積されるようになっ
ている。
た後、一旦、図示しないメモリに蓄積されるようになっ
ている。
【0030】前記自動原稿送り装置1によって送られて
いる原稿を、画像読取装置2で読み取る態様において
は、第1ミラーユニット23及び第2ミラーユニット2
4は、図示の如き位置に固定されている。
いる原稿を、画像読取装置2で読み取る態様において
は、第1ミラーユニット23及び第2ミラーユニット2
4は、図示の如き位置に固定されている。
【0031】一方、前記プラテンガラス22上に直接載
置された原稿の画像を読み取る態様においては、前記第
1ミラーユニット23と第2ミラーユニット24とを光
路長を保ちながらプラテンガラスに沿って移動させるこ
とにより行う。
置された原稿の画像を読み取る態様においては、前記第
1ミラーユニット23と第2ミラーユニット24とを光
路長を保ちながらプラテンガラスに沿って移動させるこ
とにより行う。
【0032】前記画像形成部3は、画像読取装置2で得
た画像データに基づいて、最終的に普通紙、厚紙、OH
Pシート等の転写材(以下、用紙という)上に画像形成
を施す手段を有する。
た画像データに基づいて、最終的に普通紙、厚紙、OH
Pシート等の転写材(以下、用紙という)上に画像形成
を施す手段を有する。
【0033】実施の形態における前記画像形成部3は、
電子写真プロセスを用いて画像を形成する場所であり、
光導電性感光層を表面に有する感光体ドラム31と、当
該感光体ドラム31の表面を一様帯電させる帯電器3
2、画像処理後の画像データに基いて作動され、前記感
光体ドラム31上を露光して潜像を形成するための露光
手段であるレーザー書込系33、前記感光体ドラム31
上に形成される潜像を反転現像してトナー像となす現像
器34、前記トナー像を、用紙上に転写する転写器3
5、トナー像が転写された用紙の感光体ドラム31上か
らの分離を促進する除電分離器(以下、除電器という)
36、転写工程終了後の前記感光体ドラム31を清掃す
るためのクリーニング手段37、および、前記用紙上の
トナー像を定着する定着装置38を有している。
電子写真プロセスを用いて画像を形成する場所であり、
光導電性感光層を表面に有する感光体ドラム31と、当
該感光体ドラム31の表面を一様帯電させる帯電器3
2、画像処理後の画像データに基いて作動され、前記感
光体ドラム31上を露光して潜像を形成するための露光
手段であるレーザー書込系33、前記感光体ドラム31
上に形成される潜像を反転現像してトナー像となす現像
器34、前記トナー像を、用紙上に転写する転写器3
5、トナー像が転写された用紙の感光体ドラム31上か
らの分離を促進する除電分離器(以下、除電器という)
36、転写工程終了後の前記感光体ドラム31を清掃す
るためのクリーニング手段37、および、前記用紙上の
トナー像を定着する定着装置38を有している。
【0034】定着装置38の詳細については後述する。
上記構成による画像形成は、適宜の駆動手段によって矢
示の方向に回転する感光体ドラム31を帯電器32によ
り順次帯電した後、レーザー書込系33によるドット露
光で静電潜像を形成し、現像器34によりトナー像に変
換せしめ、その後、トナー像領域と重畳するように、レ
ジストローラ56の回転開始により同期を以て給送され
る用紙上に、前記転写器35の作用を介して転写させる
ことでなされる。
上記構成による画像形成は、適宜の駆動手段によって矢
示の方向に回転する感光体ドラム31を帯電器32によ
り順次帯電した後、レーザー書込系33によるドット露
光で静電潜像を形成し、現像器34によりトナー像に変
換せしめ、その後、トナー像領域と重畳するように、レ
ジストローラ56の回転開始により同期を以て給送され
る用紙上に、前記転写器35の作用を介して転写させる
ことでなされる。
【0035】以後、トナー像が転写された用紙は除電器
36によって感光体ドラム31上から分離され、定着装
置38によって加熱、加圧作用を受け、この加熱、加圧
作用により、トナー像は用紙上に定着される。
36によって感光体ドラム31上から分離され、定着装
置38によって加熱、加圧作用を受け、この加熱、加圧
作用により、トナー像は用紙上に定着される。
【0036】一方、転写領域を通過した感光体ドラム3
1は更に回転を続け、クリーニング手段37によって残
留トナーが除去されて次の画像形成への準備がなされ
る。
1は更に回転を続け、クリーニング手段37によって残
留トナーが除去されて次の画像形成への準備がなされ
る。
【0037】なお、実施の態様において、前記除電器3
6と前記定着装置38との間には、除電器36によって
分離された用紙を搬送するための搬送ベルト(符号な
し)を設けてある。
6と前記定着装置38との間には、除電器36によって
分離された用紙を搬送するための搬送ベルト(符号な
し)を設けてある。
【0038】また、参照番号39は、前記レジストロー
ラ56の前方(下流)に設けた搬送ローラである。
ラ56の前方(下流)に設けた搬送ローラである。
【0039】用紙収納部4には、複数枚の転写材を積層
状態で収納する収納部(収納容器)と給紙ユニットとを
一体的に構成した給紙トレイ400、410、420を
上下方向に配列してある。
状態で収納する収納部(収納容器)と給紙ユニットとを
一体的に構成した給紙トレイ400、410、420を
上下方向に配列してある。
【0040】前記給紙トレイは装置本体の固定部に対し
て引き出し可能であり、また、その前面側には外装板が
一体的に設けてあって、装置の外装の一部を構成するよ
うになっている。
て引き出し可能であり、また、その前面側には外装板が
一体的に設けてあって、装置の外装の一部を構成するよ
うになっている。
【0041】405、415および425は、前記給紙
トレイ400、410及び420において箱形に区画し
た収納容器であり、当該収納容器の右側には、給紙ユニ
ット50、53、55を配設してある。
トレイ400、410及び420において箱形に区画し
た収納容器であり、当該収納容器の右側には、給紙ユニ
ット50、53、55を配設してある。
【0042】換言すれば、前記給紙部5の一部を構成す
るともいえる前記給紙ユニットは、前記収納容器と一体
的であって、当該収納容器の側辺(側壁)に沿って設け
てある。
るともいえる前記給紙ユニットは、前記収納容器と一体
的であって、当該収納容器の側辺(側壁)に沿って設け
てある。
【0043】これら給紙トレイまたは収納容器に収納さ
れる用紙としては、前述の普通紙に限らず、厚紙、再生
紙、OHPシート等でもよい。
れる用紙としては、前述の普通紙に限らず、厚紙、再生
紙、OHPシート等でもよい。
【0044】前記給紙ユニット50、53、55は、給
紙トレイが装置内の所定箇所に押し込まれ装填完了した
状態において実質的に固定位置を有する給紙ローラ50
5、535、555、および、二枚送り防止用の分離ロ
ーラ506、536、556等を含む。
紙トレイが装置内の所定箇所に押し込まれ装填完了した
状態において実質的に固定位置を有する給紙ローラ50
5、535、555、および、二枚送り防止用の分離ロ
ーラ506、536、556等を含む。
【0045】なお、収納容器内に示される一点鎖線は、
所定量の用紙が収納されたときの、最上位紙の位置を示
すものである。
所定量の用紙が収納されたときの、最上位紙の位置を示
すものである。
【0046】前記給紙部5は、前記収納容器または給紙
トレイのそれぞれから画像形成部3へと用紙を搬送する
ための多数の搬送手段R1、R2、R3、R4、R5、
R6を有しており、当該搬送手段は、それぞれ一対のロ
ーラで構成してある。
トレイのそれぞれから画像形成部3へと用紙を搬送する
ための多数の搬送手段R1、R2、R3、R4、R5、
R6を有しており、当該搬送手段は、それぞれ一対のロ
ーラで構成してある。
【0047】排紙・再給紙部6は、画像形成後の用紙
を、排紙または再給紙するための手段を有する領域であ
る。
を、排紙または再給紙するための手段を有する領域であ
る。
【0048】この排紙・再給紙部6は、トナー像が定着
された用紙を前記定着手段38から排出する定着排出ロ
ーラ61、定着排出ローラ61により排出された用紙を
そのまま機外へ排出する場合と、表裏反転させた後に排
出する場合と、用紙の裏面に画像形成するために再給紙
する場合とで搬送路を切り替える切替手段62、用紙を
機外に排出するための排紙ローラ63、複写機の側面に
設けられ排紙ローラ63により排出された用紙を積載す
る排紙トレイ64、再給紙される用紙の表裏を反転させ
る反転部65、及び、反転部65で反転された用紙を画
像形成部3に向けて再給紙する再給紙部66を有してい
る。
された用紙を前記定着手段38から排出する定着排出ロ
ーラ61、定着排出ローラ61により排出された用紙を
そのまま機外へ排出する場合と、表裏反転させた後に排
出する場合と、用紙の裏面に画像形成するために再給紙
する場合とで搬送路を切り替える切替手段62、用紙を
機外に排出するための排紙ローラ63、複写機の側面に
設けられ排紙ローラ63により排出された用紙を積載す
る排紙トレイ64、再給紙される用紙の表裏を反転させ
る反転部65、及び、反転部65で反転された用紙を画
像形成部3に向けて再給紙する再給紙部66を有してい
る。
【0049】画像形成された用紙をそのまま、即ち、画
像形成された面を上側にして排出する場合は、切替手段
62を図において一点鎖線で示す位置に位置させ、定着
排出ローラ61、排紙ローラ63によって、機外の排紙
トレイ64へと排出する。
像形成された面を上側にして排出する場合は、切替手段
62を図において一点鎖線で示す位置に位置させ、定着
排出ローラ61、排紙ローラ63によって、機外の排紙
トレイ64へと排出する。
【0050】また、画像形成された用紙の表裏を反転さ
せて排紙、即ち、画像形成された面を下側にして排出す
る場合は、切替手段62を図において実線で示す位置に
位置させ、定着排出ローラ61により搬送される用紙
を、一旦、反転部65の方向へ搬送し、用紙が切替手段
62を通過した後、搬送方向を逆転させて、排紙ローラ
63によって機外の排紙トレイ64へと排出する。
せて排紙、即ち、画像形成された面を下側にして排出す
る場合は、切替手段62を図において実線で示す位置に
位置させ、定着排出ローラ61により搬送される用紙
を、一旦、反転部65の方向へ搬送し、用紙が切替手段
62を通過した後、搬送方向を逆転させて、排紙ローラ
63によって機外の排紙トレイ64へと排出する。
【0051】更に、用紙の裏面に画像形成する場合は、
切替手段62を図において実線で示す位置に位置させ、
定着排出ローラ61により搬送される用紙を、反転部6
5の方向に搬送し、反転部65によってスイッチバック
を行わせて表裏反転を施した後、再給紙部66へと搬送
する。
切替手段62を図において実線で示す位置に位置させ、
定着排出ローラ61により搬送される用紙を、反転部6
5の方向に搬送し、反転部65によってスイッチバック
を行わせて表裏反転を施した後、再給紙部66へと搬送
する。
【0052】前記再給紙部66まで搬送された用紙は、
後述するループ形成ローラ55を介して、前記給紙トレ
イからの給紙と同様に、画像形成部3へと搬送される。
後述するループ形成ローラ55を介して、前記給紙トレ
イからの給紙と同様に、画像形成部3へと搬送される。
【0053】図2は定着装置の内部構成を説明するため
の模式図である。図において、参照符号381は可回転
の定着ローラ(発熱ヒータ内蔵ローラ)で、金属芯上
に、トナーに対して離型性を有するPFA(パーフルオ
ロアルコキシ)チューブを被せたハードローラである。
その内側にはハロゲンヒータからなる加熱源382が位
置固定で設けられている。
の模式図である。図において、参照符号381は可回転
の定着ローラ(発熱ヒータ内蔵ローラ)で、金属芯上
に、トナーに対して離型性を有するPFA(パーフルオ
ロアルコキシ)チューブを被せたハードローラである。
その内側にはハロゲンヒータからなる加熱源382が位
置固定で設けられている。
【0054】383は、前記定着ローラ381と圧接し
ながら接触点において同方向に回転する加圧ローラ(圧
着ローラ)で、金属芯上にシリコーンゴム層と更にその
外側にPFAチューブを被せたソフトローラである。
ながら接触点において同方向に回転する加圧ローラ(圧
着ローラ)で、金属芯上にシリコーンゴム層と更にその
外側にPFAチューブを被せたソフトローラである。
【0055】定着ローラ381と加圧ローラ383とが
形成するニップの幅は、本発明においては、7〜13m
mである。このニップ幅は、通常汎用されている定着ロ
ーラ対が形成するものに比べ大きい。さらに好ましいニ
ップ幅は、9〜12mmであり、本実施の形態において
は、10mm(誤差±0.5mm)とした。
形成するニップの幅は、本発明においては、7〜13m
mである。このニップ幅は、通常汎用されている定着ロ
ーラ対が形成するものに比べ大きい。さらに好ましいニ
ップ幅は、9〜12mmであり、本実施の形態において
は、10mm(誤差±0.5mm)とした。
【0056】定着ローラ381と加圧ローラ383との
形成するニップの幅は、以下のように測定することが可
能である。
形成するニップの幅は、以下のように測定することが可
能である。
【0057】Highland 901(商標名)OH
Pシートのトナー像を担持すべき面(指定あり)が、定
着ローラ側となるように、定着ローラと加圧ローラとで
挟み、15秒後に当該OHPシートを取り外し、加熱さ
れて白く変色している部分の幅をスケールで測定する。
尚、このときの定着ローラ表面の温度は190℃以上、
加圧ローラ表面の温度は120℃以上とする。
Pシートのトナー像を担持すべき面(指定あり)が、定
着ローラ側となるように、定着ローラと加圧ローラとで
挟み、15秒後に当該OHPシートを取り外し、加熱さ
れて白く変色している部分の幅をスケールで測定する。
尚、このときの定着ローラ表面の温度は190℃以上、
加圧ローラ表面の温度は120℃以上とする。
【0058】上記定着ローラ381と加圧ローラ383
とが形成するニップの幅を7〜13mmとするには、定
着ローラ381および加圧ローラ383の直径を通常汎
用されているものより大きくすることが好ましい。定着
ローラ381の直径としては、60〜80mmであるこ
とが好ましく、65〜80mmであることがより好まし
い。また、加圧ローラ383の直径としては、50〜7
0mmであることが好ましく、55〜70mmであるこ
とがより好ましい。本実施の形態においては、定着ロー
ラ381の直径は70mm、加圧ローラ383の直径は
60mmとした。
とが形成するニップの幅を7〜13mmとするには、定
着ローラ381および加圧ローラ383の直径を通常汎
用されているものより大きくすることが好ましい。定着
ローラ381の直径としては、60〜80mmであるこ
とが好ましく、65〜80mmであることがより好まし
い。また、加圧ローラ383の直径としては、50〜7
0mmであることが好ましく、55〜70mmであるこ
とがより好ましい。本実施の形態においては、定着ロー
ラ381の直径は70mm、加圧ローラ383の直径は
60mmとした。
【0059】また、上記定着ローラ381と加圧ローラ
383とが形成するニップの幅を7〜13mmとするに
は、上述のごとく、定着ローラ381をハードローラと
し、加圧ローラ383をソフトローラとする構成が好ま
しい。具体的には、上述のごとく、定着ローラ381は
金属同等の硬度を有し、加圧ローラ383はその表面に
おける25℃のアスカーC硬度が60〜70°であるこ
とが好ましい。本実施の形態では、加圧ローラ383の
表面における25℃のアスカーC硬度は64°のものを
使用している。
383とが形成するニップの幅を7〜13mmとするに
は、上述のごとく、定着ローラ381をハードローラと
し、加圧ローラ383をソフトローラとする構成が好ま
しい。具体的には、上述のごとく、定着ローラ381は
金属同等の硬度を有し、加圧ローラ383はその表面に
おける25℃のアスカーC硬度が60〜70°であるこ
とが好ましい。本実施の形態では、加圧ローラ383の
表面における25℃のアスカーC硬度は64°のものを
使用している。
【0060】参照符号384は前記加圧ローラ383の
表面を瞬時に加熱するための定着補助ローラ、385は
加圧ローラの表面を清掃するためのクリーニングローラ
で、それぞれのローラは前記加圧ローラ383の下側位
置において当該加圧ローラを挟んで対向している。定着
補助ローラ384は、定着ローラ381と同じく、ハロ
ゲンランプ等の加熱源を内蔵している。
表面を瞬時に加熱するための定着補助ローラ、385は
加圧ローラの表面を清掃するためのクリーニングローラ
で、それぞれのローラは前記加圧ローラ383の下側位
置において当該加圧ローラを挟んで対向している。定着
補助ローラ384は、定着ローラ381と同じく、ハロ
ゲンランプ等の加熱源を内蔵している。
【0061】前記加圧ローラ383、定着補助ローラ3
84およびクリーニングローラ385は図示しない枠板
で一体化されており、かつ、固定の側板に設けた支軸P
を中心に回動するアーム386を介して位置制御され
る。
84およびクリーニングローラ385は図示しない枠板
で一体化されており、かつ、固定の側板に設けた支軸P
を中心に回動するアーム386を介して位置制御され
る。
【0062】前記アーム386の回動運動は、加圧ロー
ラの軸上に設けたベアリングBと、当該ベアリングを受
けることができる前記アームに設けた凹部とを介して加
圧ローラ等に伝達される。
ラの軸上に設けたベアリングBと、当該ベアリングを受
けることができる前記アームに設けた凹部とを介して加
圧ローラ等に伝達される。
【0063】387は前記支軸Pに嵌合するアーム上の
嵌合部、388は圧縮バネで、一端が前記嵌合部と反対
側に設けたアームの自由端部と係合し、他端がカム38
9で操作される板(参照符号無し)で規制されている。
嵌合部、388は圧縮バネで、一端が前記嵌合部と反対
側に設けたアームの自由端部と係合し、他端がカム38
9で操作される板(参照符号無し)で規制されている。
【0064】参照符号70はクリーニング手段で、離型
剤であるシリコーンオイルを含浸させた定着ローラ用の
クリーニングウェブ(以下、単にウェブという)Wの一
端をロール軸705に係止し、かつ、当該ロール軸上に
巻き回すことにより構成したウェブ元巻き710と、ウ
ェブWの他端を係止してなる巻き取りロール軸720
と、前記ウェブWを前記定着ローラ381の表面に圧接
する押圧ローラ730とを主要素とする。
剤であるシリコーンオイルを含浸させた定着ローラ用の
クリーニングウェブ(以下、単にウェブという)Wの一
端をロール軸705に係止し、かつ、当該ロール軸上に
巻き回すことにより構成したウェブ元巻き710と、ウ
ェブWの他端を係止してなる巻き取りロール軸720
と、前記ウェブWを前記定着ローラ381の表面に圧接
する押圧ローラ730とを主要素とする。
【0065】離型剤としてのシリコーンオイルは、通常
知られているものを利用することが可能であるが、その
粘度は、5×10-3〜100×10-3m2/Sの範囲で
あることが効率よく定着ローラを清掃するために好まし
い。このようなシリコーンオイルとしては、例えば信越
化学工業(株)製KF96シリーズ(商標名)等があ
る。
知られているものを利用することが可能であるが、その
粘度は、5×10-3〜100×10-3m2/Sの範囲で
あることが効率よく定着ローラを清掃するために好まし
い。このようなシリコーンオイルとしては、例えば信越
化学工業(株)製KF96シリーズ(商標名)等があ
る。
【0066】前記押圧ローラ730は前記ウェブWを定
着ローラ381の表面に押圧している。
着ローラ381の表面に押圧している。
【0067】また、前記巻き取りロール軸720は定着
装置の枠体上に設けたモータから駆動力を伝達され、定
着ローラ381との接触点において反対方向にウェブW
を移送し、巻き取るように構成してある。
装置の枠体上に設けたモータから駆動力を伝達され、定
着ローラ381との接触点において反対方向にウェブW
を移送し、巻き取るように構成してある。
【0068】750はコイルスプリングを用いたブレー
キ用バネ(トーションバネ)で、前記ロール軸705の
外周と所定の長さに亘って接触しており、両端部は定着
装置の固定部材に係止させてある。また、このバネはロ
ール軸の少なくとも一端に設けてある。
キ用バネ(トーションバネ)で、前記ロール軸705の
外周と所定の長さに亘って接触しており、両端部は定着
装置の固定部材に係止させてある。また、このバネはロ
ール軸の少なくとも一端に設けてある。
【0069】なお、図中、Gはガイド板、Tは前記定着
ローラ381および前記加圧ローラ383の排紙側であ
って、当該ローラの表面にその先端部を軽圧接して設け
た、ポリイミドアミド等の耐熱性樹脂からなる分離爪を
示す。
ローラ381および前記加圧ローラ383の排紙側であ
って、当該ローラの表面にその先端部を軽圧接して設け
た、ポリイミドアミド等の耐熱性樹脂からなる分離爪を
示す。
【0070】また、定着ローラ381の表面温度制御、
ウェブWの巻き取り・移送の送り量制御、定着ローラ3
81と加圧ローラ383の回転速度に伴う転写材のニッ
プ通過における搬送速度の制御等、種々の制御について
は公知の適宜方法を採用することができ、あるいは、仕
様に応じて適宜決定できる。
ウェブWの巻き取り・移送の送り量制御、定着ローラ3
81と加圧ローラ383の回転速度に伴う転写材のニッ
プ通過における搬送速度の制御等、種々の制御について
は公知の適宜方法を採用することができ、あるいは、仕
様に応じて適宜決定できる。
【0071】定着ローラ381の定着時の表面温度とし
ては、150〜220℃に制御することが好ましい。よ
り好ましくは190〜220℃であり、本実施の形態に
おいては、205℃に制御した。
ては、150〜220℃に制御することが好ましい。よ
り好ましくは190〜220℃であり、本実施の形態に
おいては、205℃に制御した。
【0072】ウェブWの送り量は、画像形成の数(定着
される転写材の枚数)に応じて適宜変更することが好ま
しい。例えば以下のように、トータルの画像形成数の増
加に応じて、送り量を徐々に増加させていく変更を行う
ことで、定着ローラの表面の傷等の増加により汚れが落
ちにくくなっていっても、定着ローラを常に清浄に保つ
ことが出来る。
される転写材の枚数)に応じて適宜変更することが好ま
しい。例えば以下のように、トータルの画像形成数の増
加に応じて、送り量を徐々に増加させていく変更を行う
ことで、定着ローラの表面の傷等の増加により汚れが落
ちにくくなっていっても、定着ローラを常に清浄に保つ
ことが出来る。
【0073】 画像形成数(ウェブカウンタ) 画像形成1枚当たりのウェブ送り量 START〜10,000 0.022〜0.029mm 10,001〜20,000 0.024〜0.029mm 20,001〜40,000 0.023〜0.029mm 40,001〜50,000 0.050〜0.056mm 50,001〜200,000 0.048〜0.098mm 200,001〜300,000 0.082〜0.106mm 300,001〜500,000 0.084〜0.116mm 500,001〜 0.116mm〜 定着時の転写材の搬送速度は、250〜500m/se
cであることが好ましく、また、本発明の定着装置によ
れば、転写材が普通紙や厚紙等種々の材質にかかわら
ず、この高速な搬送速度を維持することが可能である。
cであることが好ましく、また、本発明の定着装置によ
れば、転写材が普通紙や厚紙等種々の材質にかかわら
ず、この高速な搬送速度を維持することが可能である。
【0074】本実施の形態における前記ウェブWは、図
3に模式的に示すような構成を有している。
3に模式的に示すような構成を有している。
【0075】即ち、少なくとも一端部から所定の長さ
(範囲)を、離型剤としてのシリコーンオイルを含浸し
ていない非オイル含浸領域Aとし、他の領域をオイルを
含浸させた領域Zの構成とする。
(範囲)を、離型剤としてのシリコーンオイルを含浸し
ていない非オイル含浸領域Aとし、他の領域をオイルを
含浸させた領域Zの構成とする。
【0076】また、非オイル含浸領域Aは、ウェブWの
全長(オイル供給部材として使用できる有効長と同義)
の約1〜約25%が好ましいが、本実施例においては全
長20mに対して約20%の4mを非オイル含浸領域と
した。
全長(オイル供給部材として使用できる有効長と同義)
の約1〜約25%が好ましいが、本実施例においては全
長20mに対して約20%の4mを非オイル含浸領域と
した。
【0077】尚、オイル含浸領域Zにおける単位面積当
たりの離型剤の含浸量は、20〜35g/m2とするこ
とが好ましく、本実施の形態においては、略27g/m
2とした。
たりの離型剤の含浸量は、20〜35g/m2とするこ
とが好ましく、本実施の形態においては、略27g/m
2とした。
【0078】更に、本実施の形態においては、ロール軸
705に対しては非オイル含浸領域Aを形成してある側
のウェブWの端部を接着等、適宜方法で係止(固定)
し、所定のトルクで前記ロール軸上を巻き回すことによ
りウェブ元巻きを作り、ウェブWの他端を巻き取りロー
ル軸720に係止(固定)した。
705に対しては非オイル含浸領域Aを形成してある側
のウェブWの端部を接着等、適宜方法で係止(固定)
し、所定のトルクで前記ロール軸上を巻き回すことによ
りウェブ元巻きを作り、ウェブWの他端を巻き取りロー
ル軸720に係止(固定)した。
【0079】上述の如くの構成により、ウェブ巻き取り
中に前記ロール軸705がスリップしてロール軸に近い
部分のウェブWが多少締め込まれ、それよりも外側の領
域におけるオイルが毛細管現象によりしみ込んできて
も、非オイル含浸領域Aで吸収し、使用できるウェブW
の最後に近い領域にいたってもオイル過剰現象、即ち、
オイルだれは生じず、ウェブの有効使用ができる。
中に前記ロール軸705がスリップしてロール軸に近い
部分のウェブWが多少締め込まれ、それよりも外側の領
域におけるオイルが毛細管現象によりしみ込んできて
も、非オイル含浸領域Aで吸収し、使用できるウェブW
の最後に近い領域にいたってもオイル過剰現象、即ち、
オイルだれは生じず、ウェブの有効使用ができる。
【0080】また、オイル含浸量が非オイル含浸領域を
含めて均一となるように所定のトルクをかけてウェブ元
巻き710を作ったこと、また、ブレーキ用バネ750
によるスリップ現象の抑制等により、ウェブWの移送時
のスリップによる締め付けを軽減できるので、ウェブロ
ールの外側に位置する領域におけるオイル量も機能低下
することまでには下がらないので、オフセット等の不具
合を極力防止できる。
含めて均一となるように所定のトルクをかけてウェブ元
巻き710を作ったこと、また、ブレーキ用バネ750
によるスリップ現象の抑制等により、ウェブWの移送時
のスリップによる締め付けを軽減できるので、ウェブロ
ールの外側に位置する領域におけるオイル量も機能低下
することまでには下がらないので、オフセット等の不具
合を極力防止できる。
【0081】前記ウェブWは、繊維直径が2デニール以
下の繊維を材料として製造された不織布を用いることが
好ましい。材料として用いる繊維の直径は、さらに好ま
しくは0.2〜1デニールである。また、前記繊維直径
の繊維を材料として製造された不織布の目付量は20〜
35g/m2であることが好ましく、24〜30g/m2
であることがさらに好ましい。また、ウェブWの厚さ
は、50〜90μmであることが好ましく、60〜80
μmであることが更に好ましい。本実施の形態において
は、繊維直径が1.5デニールの芳香族ポリアミド系繊
維を材料とし、目付量26g/m2であって、厚さが7
0μmの芳香族ポリアミド系不織布を使用した。上記ク
リーニングウェブを使用することにより、略球形・小粒
径の重合トナーであっても、クリーニングウェブと定着
ローラとで形成されるニップをすり抜けず、しっかりと
保持され、結果として定着ローラを清浄に保つことが可
能となる。
下の繊維を材料として製造された不織布を用いることが
好ましい。材料として用いる繊維の直径は、さらに好ま
しくは0.2〜1デニールである。また、前記繊維直径
の繊維を材料として製造された不織布の目付量は20〜
35g/m2であることが好ましく、24〜30g/m2
であることがさらに好ましい。また、ウェブWの厚さ
は、50〜90μmであることが好ましく、60〜80
μmであることが更に好ましい。本実施の形態において
は、繊維直径が1.5デニールの芳香族ポリアミド系繊
維を材料とし、目付量26g/m2であって、厚さが7
0μmの芳香族ポリアミド系不織布を使用した。上記ク
リーニングウェブを使用することにより、略球形・小粒
径の重合トナーであっても、クリーニングウェブと定着
ローラとで形成されるニップをすり抜けず、しっかりと
保持され、結果として定着ローラを清浄に保つことが可
能となる。
【0082】また、ウェブWを定着ローラ381に押圧
する押圧ローラ730は、その表面が発泡シリコーン樹
脂で構成されており、その25℃におけるアスカーC硬
度は10〜40°であることが好ましい。本実施の形態
では、アスカーC硬度30°の発泡シリコーン樹脂の押
圧ローラを使用した。このような材質の押圧ローラを使
用することにより、上記芳香族ポリアミド系不織布のウ
ェブWの表面の凸凹によく追従し、ウェブWを均一な押
圧力で定着ローラ381に当接させることができる。ま
た、定着ローラ381とウェブWとが形成するニップの
幅を、1〜10mmと大きくすることが出来る。前記ニ
ップの幅は、より好ましくは3〜7mmである。本実施
の形態においては、前記ニップ幅を4mmとするよう調
整した。このような押圧ローラ730と上述の芳香族ポ
リアミド系不織布との組み合わせで使用することによ
り、略球形・小粒径の重合トナーをしっかりと保持し、
定着ローラ381表面を清浄に保つことを可能とする。
する押圧ローラ730は、その表面が発泡シリコーン樹
脂で構成されており、その25℃におけるアスカーC硬
度は10〜40°であることが好ましい。本実施の形態
では、アスカーC硬度30°の発泡シリコーン樹脂の押
圧ローラを使用した。このような材質の押圧ローラを使
用することにより、上記芳香族ポリアミド系不織布のウ
ェブWの表面の凸凹によく追従し、ウェブWを均一な押
圧力で定着ローラ381に当接させることができる。ま
た、定着ローラ381とウェブWとが形成するニップの
幅を、1〜10mmと大きくすることが出来る。前記ニ
ップの幅は、より好ましくは3〜7mmである。本実施
の形態においては、前記ニップ幅を4mmとするよう調
整した。このような押圧ローラ730と上述の芳香族ポ
リアミド系不織布との組み合わせで使用することによ
り、略球形・小粒径の重合トナーをしっかりと保持し、
定着ローラ381表面を清浄に保つことを可能とする。
【0083】なお、上記構成のクリーニング手段70を
用いての定着装置38の挙動を、今まで説明しなかった
若干の制御を含めて述べると概略次の通りである。
用いての定着装置38の挙動を、今まで説明しなかった
若干の制御を含めて述べると概略次の通りである。
【0084】公知の方法で制御される定着ローラ381
の表面温度が定着処理可能温度に達し、複写指令に基づ
いて形成された転写トナー像を担時する用紙が当該定着
装置に向けて搬送される。
の表面温度が定着処理可能温度に達し、複写指令に基づ
いて形成された転写トナー像を担時する用紙が当該定着
装置に向けて搬送される。
【0085】それに先立って、定着補助ローラ384に
より表面が加熱されている状態の加圧ローラ383が前
記定着ローラ381と圧接し、ともに回転している。
より表面が加熱されている状態の加圧ローラ383が前
記定着ローラ381と圧接し、ともに回転している。
【0086】一方、クリーニング手段70を構成する押
圧ローラ730は、ウェブWを前記定着ローラに対して
所定の圧力をもって接触せしめている。
圧ローラ730は、ウェブWを前記定着ローラに対して
所定の圧力をもって接触せしめている。
【0087】斯様な状態にある定着装置に進入した用紙
は、前記定着ローラ381と加圧ローラ383とが形成
するニップ部にて、加熱および加圧され、トナー像が用
紙に定着される。
は、前記定着ローラ381と加圧ローラ383とが形成
するニップ部にて、加熱および加圧され、トナー像が用
紙に定着される。
【0088】定着処理中、図示しないモータの数100
ミリ秒の作動で巻き取りロール軸720が回転され、定
着ローラと接触しているウェブWの面が順次変更され
る。このウェブWの送り量については上述の通りであ
る。
ミリ秒の作動で巻き取りロール軸720が回転され、定
着ローラと接触しているウェブWの面が順次変更され
る。このウェブWの送り量については上述の通りであ
る。
【0089】この状態において、定着ローラ381の表
面は加熱源のオン/オフ制御により所定の温度範囲に保
たれ、また、前記加圧ローラ383も、定着補助ローラ
384により定着温度よりも低い温度に加熱されてい
る。
面は加熱源のオン/オフ制御により所定の温度範囲に保
たれ、また、前記加圧ローラ383も、定着補助ローラ
384により定着温度よりも低い温度に加熱されてい
る。
【0090】連続的に定着処理を行う必要のある場合、
複写機のシーケンスを制御する制御部を介して、前述し
たように、定着処理毎に前記ウェブWが巻き取りロール
軸720に巻き取られる。
複写機のシーケンスを制御する制御部を介して、前述し
たように、定着処理毎に前記ウェブWが巻き取りロール
軸720に巻き取られる。
【0091】次に、本発明の画像形成に用いられる略球
形で、且つ、小粒径のトナーについて以下に説明する。
形で、且つ、小粒径のトナーについて以下に説明する。
【0092】本発明で使用されるトナーは、個数平均粒
径が3μm〜8μmの小粒径であり、且つ、形状係数が
0.940〜0.985の範囲内にある球形に近い形状
を有するトナー粒子を65個数%以上含有するトナーを
使用している。
径が3μm〜8μmの小粒径であり、且つ、形状係数が
0.940〜0.985の範囲内にある球形に近い形状
を有するトナー粒子を65個数%以上含有するトナーを
使用している。
【0093】個数平均粒径は、個数基準の平均粒径であ
って、湿式分散機を備えた「コールターカウンターTA
−II」又は「コールターマルチサイザー」(いずれもコ
ールター社製)により測定した値である。
って、湿式分散機を備えた「コールターカウンターTA
−II」又は「コールターマルチサイザー」(いずれもコ
ールター社製)により測定した値である。
【0094】このような小粒径トナーを用いることによ
って、高解像力を有し、優れた細線やドットの再現性を
有する高画質の画像を形成することが可能になる。個数
平均粒径が8μmを超えるトナーでは、前記のような高
画質の画像を得ることが困難になる。
って、高解像力を有し、優れた細線やドットの再現性を
有する高画質の画像を形成することが可能になる。個数
平均粒径が8μmを超えるトナーでは、前記のような高
画質の画像を得ることが困難になる。
【0095】また、形状係数は次のようにして計測され
る。フロー式粒子像分析装置FPIA−2000(東亜
医用電子社製)を用い、懸濁液のトナー粒子をCCDカ
メラにより撮影し、得られた画像の周囲長と、相当円の
周囲長、即ち、投影された粒子の像の面積と同じ面積の
円の周囲長と求め、以下の式により、形状係数を算出す
る。
る。フロー式粒子像分析装置FPIA−2000(東亜
医用電子社製)を用い、懸濁液のトナー粒子をCCDカ
メラにより撮影し、得られた画像の周囲長と、相当円の
周囲長、即ち、投影された粒子の像の面積と同じ面積の
円の周囲長と求め、以下の式により、形状係数を算出す
る。
【0096】形状係数=(相当円の周囲長/トナー粒子
撮影像の周囲長) 上記形状係数は真円であれば1となり、粒子像がデコボ
コしているほど、小さい値となる。
撮影像の周囲長) 上記形状係数は真円であれば1となり、粒子像がデコボ
コしているほど、小さい値となる。
【0097】形状係数が0.940〜0.985である
トナーが好ましく、さらに好ましくは0.950〜0.
975の範囲である。形状係数が0.985より大きく
なると、トナー粒子が真円に近くなるため、クリーニン
グ性が劣り、0.940より小さい場合には、異形化が
顕著となり、機械内でのストレスにより破壊されやすく
なり、またトナー粒子の帯電性も不均一となるため好ま
しくない。
トナーが好ましく、さらに好ましくは0.950〜0.
975の範囲である。形状係数が0.985より大きく
なると、トナー粒子が真円に近くなるため、クリーニン
グ性が劣り、0.940より小さい場合には、異形化が
顕著となり、機械内でのストレスにより破壊されやすく
なり、またトナー粒子の帯電性も不均一となるため好ま
しくない。
【0098】前記のような小粒径で、且つ、所定の形状
係数を有するトナーは造粒重合により製造することが好
ましい。
係数を有するトナーは造粒重合により製造することが好
ましい。
【0099】造粒重合トナーは、トナー用バインダー樹
脂の生成とトナー形状がバインダー樹脂の原料モノマー
又はプレポリマーの重合及びその後の化学的処理により
形成されて得られるトナーを意味する。より具体的に
は、懸濁重合又は乳化重合等の重合反応と必要によりそ
の後に行われる粒子同士の融着工程を経て得られるトナ
ーを意味する。造粒重合トナーでは、原料モノマー又は
プレポリマーを水系で均一に分散した後に重合させトナ
ーを製造することから、トナーの粒度分布及び形状の均
一なトナーが得られる。
脂の生成とトナー形状がバインダー樹脂の原料モノマー
又はプレポリマーの重合及びその後の化学的処理により
形成されて得られるトナーを意味する。より具体的に
は、懸濁重合又は乳化重合等の重合反応と必要によりそ
の後に行われる粒子同士の融着工程を経て得られるトナ
ーを意味する。造粒重合トナーでは、原料モノマー又は
プレポリマーを水系で均一に分散した後に重合させトナ
ーを製造することから、トナーの粒度分布及び形状の均
一なトナーが得られる。
【0100】本発明のトナーを製造するこれらの方法と
しては、特に限定されるものではないが、例えば、特開
平5−265252号公報や特開平6−329947号
公報、特開平9−15904号公報に示す方法を挙げる
ことができる。
しては、特に限定されるものではないが、例えば、特開
平5−265252号公報や特開平6−329947号
公報、特開平9−15904号公報に示す方法を挙げる
ことができる。
【0101】
【実施例】(トナーの製造)公知の方法により、個数平
均粒径6.1μm、形状係数が0.940〜0.985
の範囲にあるトナー粒子を72.3個数%含有するトナ
ーを得た。
均粒径6.1μm、形状係数が0.940〜0.985
の範囲にあるトナー粒子を72.3個数%含有するトナ
ーを得た。
【0102】(実施例1)上記製造したトナーを使用
し、以下の各画像形成装置および評価方法にて画像形成
実験を行った。結果を表1に示す。
し、以下の各画像形成装置および評価方法にて画像形成
実験を行った。結果を表1に示す。
【0103】[画像形成装置] 本発明1:図1〜3にて説明した画像形成装置を使用し
た。すなわち、以下の条件である。 定着ローラと加圧ローラとが形成するニップの幅 10
mm(±0.5mm) 定着ローラの直径 70mm 加圧ローラの直径 60mm 加圧ローラの25℃におけるアスカーC硬度 64° 定着ローラの定着時の表面温度 200℃ 定着時の転写材の搬送速度 370mm/sec 定着ローラと加圧ローラを圧着させるバネ荷重 102
0N 比較1:図1〜3にて説明した画像形成装置のうち以下
についてのみ変更した。定着ローラと加圧ローラとが形
成するニップの幅 6mm(±0.5mm) 該ニップ幅に変更するため、定着ローラを直径50mm
のものに、加圧ローラを直径45mmで、且つ、アスカ
ーC硬度72°のものに変更した。また、定着ローラと
加圧ローラとを圧着させるバネ荷重は960Nとした。 比較2:図1〜3にて説明した画像形成装置のうち以下
についてのみ変更した。定着ローラと加圧ローラとが形
成するニップの幅 14mm(±0.5mm) 該ニップ幅に変更するため、定着ローラを直径85mm
のものに、加圧ローラを直径75mmで、且つ、アスカ
ーC硬度58°のものに変更した。また、定着ローラと
加圧ローラとを圧着させるバネ荷重は1000Nとし
た。
た。すなわち、以下の条件である。 定着ローラと加圧ローラとが形成するニップの幅 10
mm(±0.5mm) 定着ローラの直径 70mm 加圧ローラの直径 60mm 加圧ローラの25℃におけるアスカーC硬度 64° 定着ローラの定着時の表面温度 200℃ 定着時の転写材の搬送速度 370mm/sec 定着ローラと加圧ローラを圧着させるバネ荷重 102
0N 比較1:図1〜3にて説明した画像形成装置のうち以下
についてのみ変更した。定着ローラと加圧ローラとが形
成するニップの幅 6mm(±0.5mm) 該ニップ幅に変更するため、定着ローラを直径50mm
のものに、加圧ローラを直径45mmで、且つ、アスカ
ーC硬度72°のものに変更した。また、定着ローラと
加圧ローラとを圧着させるバネ荷重は960Nとした。 比較2:図1〜3にて説明した画像形成装置のうち以下
についてのみ変更した。定着ローラと加圧ローラとが形
成するニップの幅 14mm(±0.5mm) 該ニップ幅に変更するため、定着ローラを直径85mm
のものに、加圧ローラを直径75mmで、且つ、アスカ
ーC硬度58°のものに変更した。また、定着ローラと
加圧ローラとを圧着させるバネ荷重は1000Nとし
た。
【0104】[評価方法]転写材として、下記の普通紙
と厚紙の2種類を用い、上記トナーを使用して、上記各
画像形成装置において、定着率、オフセット、定着アン
ダー、最大カールについて画像形成実験(コピー実験)
を行った。 普通紙:KC55kg(64g/m2) 厚紙:Xerox3R92990(200g/m2) 定着率:画像形成装置をアイドリング状態(定着ローラ
の表面温度200°±5°に制御)から、グレーのパッ
チを貼り付けたものを原稿として、転写材の片面のみに
画像形成する片面モードで、連続1000枚コピーし
た。1枚目、500枚目、1000枚目のコピーを取り
だし、それぞれコニカ製定着擦り試験機を用いてトナー
像を担持した面を、晒しを巻いた錘で擦り、該擦り前後
の画像濃度から定着率を算出した。定着率(%)=擦っ
た後の画像濃度/擦る前の画像濃度×100 最大カール:画像形成装置から排出された直後のコピー
を、水平な板上に載置し、普通紙は5枚重ねたものの一
番下、厚紙は1枚のカール(板からの高さ)をスケール
で測定した。尚、正カール(+)はトナー像担持面を内
側にして巻き込むカール、負カール(−)はトナー担持
面を外側にして巻き込むカールのことである。 オフセット:連続コピー1000枚中で発生するか否か
を評価した。 定着アンダー:コピーのトナー像担持面を指で擦ったと
きにトナーが指を汚すかどうかを評価した。
と厚紙の2種類を用い、上記トナーを使用して、上記各
画像形成装置において、定着率、オフセット、定着アン
ダー、最大カールについて画像形成実験(コピー実験)
を行った。 普通紙:KC55kg(64g/m2) 厚紙:Xerox3R92990(200g/m2) 定着率:画像形成装置をアイドリング状態(定着ローラ
の表面温度200°±5°に制御)から、グレーのパッ
チを貼り付けたものを原稿として、転写材の片面のみに
画像形成する片面モードで、連続1000枚コピーし
た。1枚目、500枚目、1000枚目のコピーを取り
だし、それぞれコニカ製定着擦り試験機を用いてトナー
像を担持した面を、晒しを巻いた錘で擦り、該擦り前後
の画像濃度から定着率を算出した。定着率(%)=擦っ
た後の画像濃度/擦る前の画像濃度×100 最大カール:画像形成装置から排出された直後のコピー
を、水平な板上に載置し、普通紙は5枚重ねたものの一
番下、厚紙は1枚のカール(板からの高さ)をスケール
で測定した。尚、正カール(+)はトナー像担持面を内
側にして巻き込むカール、負カール(−)はトナー担持
面を外側にして巻き込むカールのことである。 オフセット:連続コピー1000枚中で発生するか否か
を評価した。 定着アンダー:コピーのトナー像担持面を指で擦ったと
きにトナーが指を汚すかどうかを評価した。
【0105】
【表1】
【0106】略球形・小粒径のトナーを使用し、本発明
の定着装置を備えた画像形成装置では、転写材の種類に
よらず、搬送速度を高速に維持したままで良好な結果が
得られた。
の定着装置を備えた画像形成装置では、転写材の種類に
よらず、搬送速度を高速に維持したままで良好な結果が
得られた。
【0107】(実施例2)上記製造したトナーを使用
し、以下の画像形成装置、評価方法にて画像形成実験を
行った。結果を表2に示す。
し、以下の画像形成装置、評価方法にて画像形成実験を
行った。結果を表2に示す。
【0108】[画像形成装置] 本発明2:図1〜3にて説明した画像形成装置を使用し
た。すなわち、以下の条件である。 定着装置のクリーニングウェブ 芳香族ポリアミド系不織布 原材料繊維直径 0.8デニール 厚さ 70μm 目付量 26g/m2 離型剤 シリコーンオイル (10×10-3m2/S) 離型剤含浸量 27g/m2 送り量 0.022〜0.029mm/ 定着装置の押圧ローラ アスカーC硬度30°の発泡シリコンゴム ニップ幅 4mm 比較3:図1〜3にて説明した画像形成装置のうち以下についてのみ変更した。 定着装置のクリーニングウェブ 原材料繊維直径 0.8デニール 目付量 19g/m2 比較4:図1〜3にて説明した画像形成装置のうち以下についてのみ変更した。 定着装置のクリーニングウェブ 原材料繊維直径 0.8デニール 目付量 36g/m2 比較5:図1〜3にて説明した画像形成装置のうち以下についてのみ変更した。 定着装置のクリーニングウェブ 原材料繊維直径 2.1デニール 目付量 26g/m2 [評価方法]上記各画像形成装置において、トナーとし
ては上記トナーを、転写材としてはKC55kg(64
g/m2)のB5サイズおよびA3サイズの用紙を使用
し、画像形成を行い、画像汚れ(オイル跡、トナー汚
れ)、転写材のローラ巻き付きについて評価を行った。 オイル跡:画像形成装置のアイドリング状態から、コニ
カRADF原稿から、B5Rサイズの用紙を連続100
0枚コピーした後に、無原稿でA3サイズの用紙に連続
5枚コピーを行い(トナー像は担持していない)、オイ
ル跡の有無を目視で評価した。 トナー汚れ:画像形成装置のアイドリング状態から、A
3サイズの用紙に全面ベタ黒画像を連続50枚コピー
し、1時間放置後、無原稿で連続5枚コピー行い、トナ
ーカスや汚れの付着状況を目視で評価した。 転写材のローラ巻き付き:画像形成装置にアイドリング
状態からA3サイズの用紙に全面ベタ黒画像を連続50
枚コピーし、定着装置内のローラ巻き付きジャムや、定
着分離爪跡の有無を目視評価した。
た。すなわち、以下の条件である。 定着装置のクリーニングウェブ 芳香族ポリアミド系不織布 原材料繊維直径 0.8デニール 厚さ 70μm 目付量 26g/m2 離型剤 シリコーンオイル (10×10-3m2/S) 離型剤含浸量 27g/m2 送り量 0.022〜0.029mm/ 定着装置の押圧ローラ アスカーC硬度30°の発泡シリコンゴム ニップ幅 4mm 比較3:図1〜3にて説明した画像形成装置のうち以下についてのみ変更した。 定着装置のクリーニングウェブ 原材料繊維直径 0.8デニール 目付量 19g/m2 比較4:図1〜3にて説明した画像形成装置のうち以下についてのみ変更した。 定着装置のクリーニングウェブ 原材料繊維直径 0.8デニール 目付量 36g/m2 比較5:図1〜3にて説明した画像形成装置のうち以下についてのみ変更した。 定着装置のクリーニングウェブ 原材料繊維直径 2.1デニール 目付量 26g/m2 [評価方法]上記各画像形成装置において、トナーとし
ては上記トナーを、転写材としてはKC55kg(64
g/m2)のB5サイズおよびA3サイズの用紙を使用
し、画像形成を行い、画像汚れ(オイル跡、トナー汚
れ)、転写材のローラ巻き付きについて評価を行った。 オイル跡:画像形成装置のアイドリング状態から、コニ
カRADF原稿から、B5Rサイズの用紙を連続100
0枚コピーした後に、無原稿でA3サイズの用紙に連続
5枚コピーを行い(トナー像は担持していない)、オイ
ル跡の有無を目視で評価した。 トナー汚れ:画像形成装置のアイドリング状態から、A
3サイズの用紙に全面ベタ黒画像を連続50枚コピー
し、1時間放置後、無原稿で連続5枚コピー行い、トナ
ーカスや汚れの付着状況を目視で評価した。 転写材のローラ巻き付き:画像形成装置にアイドリング
状態からA3サイズの用紙に全面ベタ黒画像を連続50
枚コピーし、定着装置内のローラ巻き付きジャムや、定
着分離爪跡の有無を目視評価した。
【0109】
【表2】
【0110】略球形・小粒径のトナーを使用し、本発明
の定着装置を備えた画像形成装置では、定着ローラの清
掃が十分に行うことが出き、結果として画像品質も高い
ものが得られることがわかる。
の定着装置を備えた画像形成装置では、定着ローラの清
掃が十分に行うことが出き、結果として画像品質も高い
ものが得られることがわかる。
【0111】
【発明の効果】略球形・小粒径のトナーを用いた画像形
成における熱圧定着であっても、転写材の搬送速度を落
とすことなく、様々な材質の転写材において、オフセッ
ト等の定着不良が起きず、または、定着ローラが十分に
清掃できる定着装置、前記定着装置の清掃方法、前記定
着装置を備えた画像形成装置およびその画像形成方法を
提供することが出来た。
成における熱圧定着であっても、転写材の搬送速度を落
とすことなく、様々な材質の転写材において、オフセッ
ト等の定着不良が起きず、または、定着ローラが十分に
清掃できる定着装置、前記定着装置の清掃方法、前記定
着装置を備えた画像形成装置およびその画像形成方法を
提供することが出来た。
【図1】複写機を正面から見たときの概略構成を示す模
式図である。
式図である。
【図2】定着装置の内部構成を説明するための模式図で
ある。
ある。
【図3】本実施の形態におけるウェブの構成を模式的に
示す図である。
示す図である。
1 自動原稿送り装置 2 画像読取装置 3 画像形成部 4 用紙収納部 5 給紙部 6 排紙・再給紙部 38 定着装置(定着手段) 381 定着ローラ 383 加圧ローラ 70 クリーニング手段 705 ロール軸 720 巻き取りロール軸 730 押圧ローラ W クリーニングウェブ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G03G 9/08 G03G 9/08 9/087 384 (72)発明者 鈴木 圭一郎 東京都八王子市石川町2970番地コニカ株式 会社内 Fターム(参考) 2H005 AA15 AB06 EA05 EA07 FB02 2H033 AA01 AA08 AA09 BA42 BA43 BA44 BA49 BA51 BA54 BA55 BA56 BA58 BB05 BB13 BB29 BB30 BB33 BB34 CA07 CA27 CA40 CA45
Claims (33)
- 【請求項1】 個数平均粒径3〜8μm、形状係数0.
940〜0.985の範囲にあるトナー粒子を65個数
%以上含有するトナーを用いて画像形成を行う画像形成
装置の定着装置において、 前記定着装置は、発熱する定着ローラと圧着ローラとが
形成するニップに、トナー像を転写された転写材を挟持
し、搬送することにより、前記トナー像を加熱および加
圧することで定着を行うものであり、 前記ニップの幅が7〜13mmであることを特徴とする
定着装置。 - 【請求項2】 前記定着ローラが、直径60〜80mm
のハードローラであることを特徴とする請求項1に記載
の定着装置。 - 【請求項3】 前記圧着ローラが、直径50〜70mm
のソフトローラであることを特徴とする請求項1または
2に記載の定着装置。 - 【請求項4】 前記ソフトローラの表面の25℃におけ
るアスカーC硬度が60〜70°であることを特徴とす
る請求項3に記載の定着装置。 - 【請求項5】 前記定着時の前記定着ローラの表面温度
を150〜220℃に制御することを特徴とする請求項
1〜4のいずれか1項に記載の定着装置。 - 【請求項6】 前記定着時の前記転写材の搬送速度を2
50〜500mm/secとなるように前記定着ローラ
および前記圧着ローラの回転速度を制御することを特徴
とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の定着装置。 - 【請求項7】 前記ニップの上流側に位置し、前記圧着
ローラと接触することにより前記圧着ローラに熱を伝導
する定着補助ローラを有することを特徴とする請求項1
〜6のいずれか1項に記載の定着装置。 - 【請求項8】 前記トナーは、重合法で形成されたこと
を特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の定着
装置。 - 【請求項9】 請求項1〜8のいずれか1項に記載の定
着装置を備えた画像形成装置。 - 【請求項10】 静電潜像を、個数平均粒径3〜8μ
m、形状係数0.940〜0.985の範囲にあるトナ
ー粒子を65個数%以上含有するトナーで現像した後、
前記現像されたトナー像を転写材に転写し、前記トナー
像を転写された転写材を加熱および加圧により定着する
画像形成方法において、 前記定着は、発熱する定着ローラと圧着ローラとが形成
するニップに、前記トナー像を転写された転写材を挟持
し、搬送することにより行い、 前記ニップの幅が7〜13mmであることを特徴とする
画像形成方法。 - 【請求項11】 前記定着ローラが、直径60〜80m
mのハードローラであることを特徴とする請求項10に
記載の画像形成方法。 - 【請求項12】 前記圧着ローラが、直径50〜70m
mのソフトローラであることを特徴とする請求項10ま
たは11に記載の画像形成方法。 - 【請求項13】 前記ソフトローラの表面の25℃にお
けるアスカーC硬度が60〜70°であることを特徴と
する請求項12に記載の画像形成方法。 - 【請求項14】 前記定着時の前記定着ローラの表面温
度を150〜220℃に制御することを特徴とする請求
項10〜13のいずれか1項に記載の画像形成方法。 - 【請求項15】 前記定着時の前記転写材の搬送速度を
250〜500mm/secに制御することを特徴とす
る請求項10〜14のいずれか1項に記載の画像形成方
法。 - 【請求項16】 前記ニップの上流側に位置し、前記圧
着ローラと接触することにより前記圧着ローラに熱を伝
導する定着補助ローラを有することを特徴とする請求項
10〜15のいずれか1項に記載の画像形成方法。 - 【請求項17】 個数平均粒径3〜8μm、形状係数
0.940〜0.985の範囲にあるトナー粒子を65
個数%以上含有するトナーを用いて画像形成を行う画像
形成装置の定着装置において、 前記定着装置は、発熱する定着ローラと圧着ローラとが
形成するニップに、トナー像を転写された転写材を挟持
し、搬送することにより、前記トナー像を加熱および加
圧することで定着を行うものであり、 離型剤を含浸したクリーニングウェブを前記定着ローラ
に当接しつつ、その表面を清掃するクリーニング手段を
有し、 前記クリーニングウェブは、繊維直径2デニール以下の
繊維から製造され、その目付量が20〜35g/m2で
あることを特徴とする定着装置。 - 【請求項18】 前記クリーニングウェブを介して前記
定着ローラと対抗する位置に押圧ローラを設け、前記押
圧ローラの押圧により、前記クリーニングウェブを前記
定着ローラの表面に当接させることを特徴とする請求項
17に記載の定着装置。 - 【請求項19】 前記押圧ローラの表面の25℃におけ
るアスカーC硬度が10〜40°であることを特徴とす
る請求項18に記載の定着装置。 - 【請求項20】 前記押圧ローラの表面は、発泡シリコ
ーン樹脂で構成されていることを特徴とする請求項19
に記載の定着装置。 - 【請求項21】 前記クリーニングウェブに含浸される
離型剤が、粘度5×10-3〜100×10-3m2/Sの
シリコーンオイルであり、その含浸量が20〜35g/
m2であることを特徴とする請求項17〜20のいずれ
か1項に記載の定着装置。 - 【請求項22】 前記クリーニングウェブが、厚さ50
〜90μmの芳香族ポリアミド系不織布であることを特
徴とする請求項17〜21のいずれか1項に記載の定着
装置。 - 【請求項23】 前記クリーニングウェブと前記定着ロ
ーラとで形成されるニップの幅が1〜10mmであるこ
とを特徴とする請求項17〜22のいずれか1項に記載
の定着装置。 - 【請求項24】 前記クリーニングウェブの送り量を、
画像形成される数に応じて変化させることを特徴とする
請求項17〜23のいずれか1項に記載の定着装置。 - 【請求項25】 請求項17〜24のいずれか1項に記
載の定着装置を備えた画像形成装置。 - 【請求項26】 個数平均粒径3〜8μm、形状係数
0.940〜0.985の範囲にあるトナー粒子を65
個数%以上含有するトナーを用いて画像形成を行う画像
形成装置の定着装置の清掃方法において、 前記定着装置は、発熱する定着ローラと圧着ローラとが
形成するニップに、トナー像を転写された転写材を挟持
し、搬送することにより、前記トナー像を加熱および加
圧することで定着を行うものであって、 前記清掃方法は、離型剤を含浸したクリーニングウェブ
を前記定着ローラに当接しつつ、その表面を清掃し、 前記クリーニングウェブは、繊維直径2デニール以下の
繊維から製造され、目付量が20〜35g/m2である
ことを特徴とする定着装置の清掃方法。 - 【請求項27】 前記クリーニングウェブを介して前記
定着ローラと対抗する位置に押圧ローラを設け、前記押
圧ローラの押圧により、前記クリーニングウェブを前記
定着ローラの表面に当接させることを特徴とする請求項
26に記載の定着装置の清掃方法。 - 【請求項28】 前記押圧ローラの表面の25℃におけ
るアスカーC硬度が10〜40°であることを特徴とす
る請求項27に記載の定着装置の清掃方法。 - 【請求項29】 前記押圧ローラの表面は、発泡シリコ
ーン樹脂で構成されていることを特徴とする請求項28
に記載の定着装置の清掃方法。 - 【請求項30】 前記クリーニングウェブに含浸される
離型剤が、粘度5×10-3〜100×10-3m2/Sの
シリコーンオイルであり、その含浸量が20〜35g/
m2であることを特徴とする請求項26〜29のいずれ
か1項に記載の定着装置の清掃方法。 - 【請求項31】 前記クリーニングウェブが、厚さ50
〜90μmの芳香族ポリアミド系不織布であることを特
徴とする請求項26〜30のいずれか1項に記載の定着
装置の清掃方法。 - 【請求項32】 前記クリーニングウェブと前記定着ロ
ーラとで形成されるニップの幅が1〜10mmであるこ
とを特徴とする請求項26〜31のいずれか1項に記載
の定着装置の清掃方法。 - 【請求項33】 前記クリーニングウェブの送り量を、
画像形成される数に応じて変化させることを特徴とする
請求項26〜32のいずれか1項に記載の定着装置の清
掃方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001052032A JP2002258657A (ja) | 2001-02-27 | 2001-02-27 | 定着装置、画像形成装置、画像形成方法、定着装置の清掃方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001052032A JP2002258657A (ja) | 2001-02-27 | 2001-02-27 | 定着装置、画像形成装置、画像形成方法、定着装置の清掃方法 |
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Publication Number | Publication Date |
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JP2002258657A true JP2002258657A (ja) | 2002-09-11 |
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ID=18912723
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---|---|---|---|
JP2001052032A Pending JP2002258657A (ja) | 2001-02-27 | 2001-02-27 | 定着装置、画像形成装置、画像形成方法、定着装置の清掃方法 |
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Country | Link |
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JP (1) | JP2002258657A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US8886097B2 (en) | 2011-08-15 | 2014-11-11 | Ricoh Company, Ltd. | Cleaning system control method, fixing device, and image forming apparatus incorporating same |
US8897685B2 (en) | 2011-02-28 | 2014-11-25 | Ricoh Company, Ltd. | Cleaning system, fixing device, and image forming apparatus incorporating same |
US9207601B2 (en) | 2012-07-26 | 2015-12-08 | Ricoh Company Ltd. | Control method, fixing device and image forming apparatus incorporating same |
JP2019105760A (ja) * | 2017-12-13 | 2019-06-27 | コニカミノルタ株式会社 | 画像形成装置及び光沢低減装置 |
-
2001
- 2001-02-27 JP JP2001052032A patent/JP2002258657A/ja active Pending
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