JP3081397B2 - 画像形成装置及び定着装置 - Google Patents

画像形成装置及び定着装置

Info

Publication number
JP3081397B2
JP3081397B2 JP04353713A JP35371392A JP3081397B2 JP 3081397 B2 JP3081397 B2 JP 3081397B2 JP 04353713 A JP04353713 A JP 04353713A JP 35371392 A JP35371392 A JP 35371392A JP 3081397 B2 JP3081397 B2 JP 3081397B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
roller
release agent
fixing
oil
recording material
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP04353713A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH06186878A (ja
Inventor
泰夫 浪
達夫 竹内
二郎 石塚
正昭 佐藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP04353713A priority Critical patent/JP3081397B2/ja
Publication of JPH06186878A publication Critical patent/JPH06186878A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3081397B2 publication Critical patent/JP3081397B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Fixing For Electrophotography (AREA)
  • Coating Apparatus (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、画像を形成する電子写
真装置等の画像形成装置及び定着装置に関する。
【0002】また、本発明は複写機、レーザビームプリ
ンタ等の画像形成装置内にあって画像情報をシート材に
定着させるための装置、特に定着挟持手段に対し、オイ
ル供給が必要なものに関するものである。
【0003】
【従来の技術】従来の画像形成装置の一例としては図7
に示すようなカラー画像を形成する電子写真装置があ
る。
【0004】図7に示されるカラー電子写真装置は、装
置本体1の右側から装置本体の略中央部に亘って設けら
れている記録材搬送系Iと、装置本体1の略中央部に、
上記記録材搬送系Iを構成している転写ドラム15に近
接して設けられている潜像形成部IIと、上記潜像形成部
IIと近接して配設されている現像手段、すなわち回転式
現像装置III とに大別される。
【0005】上記記録材搬送系Iは、以下のような構成
となっている。先ず、上記装置本体1の右壁に開口部が
形成されており、該開口部に着脱自在な記録材供給用ト
レイ2,3が一部機外に突出して配設されている。該ト
レイ2,3の略直上部には給紙用ローラ4,5が配設さ
れ、これら給紙用ローラ4,5と左方に配された矢印A
方向に回転自在な転写手段たる転写ドラム15とを連絡
するように、給紙ローラ6及び給紙ガイド7,8が設け
られている。上記転写ドラム15の外周面近傍には回転
方向上流側から下流側に向って当接用ローラ9、グリッ
パ10、記録材分離用帯電器11、分離爪12が順次配
設されている。また、上記転写ドラム15の内周側には
転写帯電器13、記録材分離用帯電器14が配設されて
いる。転写ドラム15は記録材が巻き付く部分にポリ弗
化ビニリデン等より成る転写シート(図示せず)が貼り
付けられており、記録材は該転写シート上に静電的に密
着貼り付けされるようになっている。上記転写ドラム1
5の右側上部には上記分離爪12と近接して搬送ベルト
手段16が、そして該搬送ベルト手段16の記録材搬送
方向終(右)端には定着装置18が配設されている。該
定着装置18よりもさらに搬送方向後流には装置本体1
外へと延在し、装置本体1に対して着脱自在な排出用ト
レイ17が配設されている。
【0006】次に、上記潜像形成部IIの構成を説明す
る。先ず、図7矢印B方向に回転自在な潜像担持体たる
感光ドラム19が、外周面を上記転写ドラム15の外周
面と当接して配設されている。上記感光ドラム19の上
方でその外周面近傍には、該感光ドラム19の回転方向
上流側から下流側に向って除電用帯電器20、クリーニ
ング手段21及び一次帯電器23が順次配設され、さら
に上記感光ドラム19の外周面上に静電潜像を形成する
ためのレーザビームスキャナのごとき像露光手段24、
及びミラーのごとき像露光反射手段25が配設されてい
る。
【0007】最後に上記回転式現像装置III の構成は以
下のごとくである。上記感光ドラム19の外周面と対向
する位置に、回転自在な筐体(以下「回転体」という)
26が配設され、該回転体26中には四種類の現像装置
が周方向の四位置に搭載され、上記感光ドラム19の外
周面上に形成された静電潜像を可視化(すなわち現像
化)するようになっている。上記四種類の現像装置は、
それぞれイエロー現像装置27Y、マゼンタ現像装置2
7M、シアン現像装置27C及びブラック現像装置27
BKとなっている。
【0008】上述したごとき構成の画像形成装置全体の
シーケンスについて、まず、フルカラーモードの場合を
例として簡単に説明する。上述した感光ドラム19が図
7矢印B方向に回転すると、該感光ドラム19上の感光
体は一次帯電器23によって均等に帯電される。なお、
図7装置においては、各部動作速度(以下、プロセスス
ピードとする)は160mm/sec である。一次帯電器2
3による感光体に対する均等な帯電が行われると、原稿
28のイエロー画像信号にて変調されたレーザ光Eによ
り画像露光が行われ、感光ドラム19上に静電潜像が形
成され、回転体26の回転によりあらかじめ現像位置に
定置されたイエロー現像装置27Yによって上記静電潜
像の現像が行われる。
【0009】一方、給紙ガイド7、給紙ローラ6、給紙
ガイド8を経由して搬送されてきた記録材は、所定のタ
イミングにてグリッパ10により保持され、当接用ロー
ラ9と該当接用ローラ9と対向している電極とによって
静電的に転写ドラム15に巻き付けられる。転写ドラム
15は、感光ドラム19と同期して図7矢印A方向に回
転しており、イエロー現像装置27Yで現像された顕画
像は、上記感光ドラム19の外周面と上記転写ドラム1
5の外周面とが当接している部位にて転写帯電器13に
よって転写される。転写ドラム15はそのまま、回転を
継続し、次の色(図7においてはマゼンタ)の転写に備
える。
【0010】一方、感光ドラム19は上記除電用帯電器
20により除電され、従来公知のブレード法によるクリ
ーニング手段21によってクリーニングされた後、再び
一次帯電器23によって帯電され、次のマゼンタ画像信
号により上記のような像露光を受ける。上記回転式現像
装置は、感光ドラム19上に上記像露光によってマゼン
タ画像信号による静電潜像が形成される間に回転して、
マゼンタ現像装置27Mを上述した所定の現像位置に定
置せしめ所定のマゼンタ現像を行う。引き続いて、上述
したごときプロセスをそれぞれシアン色及びブラック色
に対しても実施し、四色分の転写が終了すると、記録材
上に形成された四色顕画像は各帯電器20,14により
除電され、上記グリッパ10による記録材の把持が解除
されると共に、該記録材は、分離爪12によって転写ド
ラム15より分離され、搬送ベルト16で定着装置18
に送られ、熱と圧力により定着され一連のフルカラープ
リントシーケンスが終了し、排紙コロ52により排出さ
れ所要のフルカラープリント画像が形成されることとな
る。
【0011】このとき、定着装置18での定着動作速度
は、本体のプロセススピード160mm/sec で行われ
る。
【0012】以上のように、カラー画像は多色のトナー
が二層〜四層の層を形成しているために、カラー画像形
成用電子写真装置においては以下に述べる二つの点で白
黒用の装置と異なった特徴を有している。
【0013】先ず第一の特徴は、使用されるトナーに関
するものである。
【0014】このトナーには、シャープメルト性のトナ
ーが使用される。シャープメルトトナーを使用すること
により、複写物の色再現範囲を広め、原稿の多色または
フルカラー像に忠実なカラーコピーを得ることができる
からである。
【0015】このようなシャープメルトトナーは、例え
ばポリエステル樹脂またはスチレン−アクリルエステル
樹脂のごとき結着樹脂、着色剤(染料、昇華性染料)、
荷電制御剤等のトナー形成用材料を溶融混練、粉砕、分
級することにより製造される。必要とあらば、トナーに
各種外添剤(例えば、疎水性コロイダルシリカ)を添加
する外添工程を付加してもよい。このようなカラートナ
ーとしては定着性、シャープメルト性を考慮すると結着
樹脂としてポリエステル樹脂を使用したものが特に好ま
しい。シャープメルト性ポリエステル樹脂としてはジオ
ール化合物とジカルボン酸とから合成される分子の主鎖
にエステル結合を有する高分子化合物が例示される。
【0016】特に、次式
【0017】
【化1】
【0018】(式中Rはエチレンまたはプロピレン基で
あり、x,yはそれぞれ1以上の正の整数であり、かつ
x+yの平均値は2〜10である。)で代表されるビス
フェノール誘導体もしくはその置換体をジオール成分と
し、2価以上のカルボン酸又はその酸無水物又はその低
級アルキルエステルとから成るカルボン酸成分(例えば
フマル酸、マレイン酸、無水マレイン酸、フタル酸、テ
レフタル酸、トリメリット酸、ピロメリット酸等)とを
少なくとも共縮重合したポリエステル樹脂がシャープな
溶融特性を有するのでより好ましい。
【0019】ポリエステル樹脂の軟化点は、75〜15
0℃、好ましくは80〜120℃が良い。
【0020】このポリエステル樹脂を結着樹脂として含
有するシャープメルトトナーの軟化特性の例を図8に示
す。測定条件は以下の通りである。
【0021】フローテスターCFT−500A型(島津
製作所製)を使用し、ダイ(ノズル)の直径0.2mm、
厚み1.0mmとして20kgの押出荷重を加え初期設定温
度70℃で、予熱時間300秒の後、6℃/分の速度で
等速昇温したとき描かれるトナーのプランジャー降下量
−温度曲線(以下軟化S字曲線という)を求めた。試料
となるトナーは1〜3g精秤した微粉末を用い、プラン
ジャー断面積は1.0cm2 とする。軟化S字曲線は図8
のようなカーブとなる。等速昇温するに従い、トナーは
徐々に加熱され流出が開始される(プランジャー降下A
→B)。さらに昇温すると溶融状態となったトナーは大
きく流出し(B→C→D)プランジャー降下が停止し終
了する(D→E)。
【0022】S字曲線の高さHは全流出量を示し、H/
2のC点に対応する温度T0はトナーの軟化点を示す。
【0023】トナー及び結着樹脂がシャープメルト性を
有するか否かは、トナーまたは結着樹脂の見掛けの溶融
粘度を測定することにより判定できる。
【0024】このようなシャープメルト性を有するトナ
ーまたは結着樹脂とは、見掛けの溶融粘度が103ポイ
ズを示すときの温度をT1、5×102ポイズを示すとき
の温度をT2としたとき、 T1=90〜150℃ |△T|=|T1−T2|=5〜20℃ の条件を満たすものをいう。
【0025】これらの温度−溶融粘度特性を有するシャ
ープメルト性樹脂は加熱されることにより極めてシャー
プに粘度低下を起こすことが特徴である。このような粘
度低下が最上部トナー層と最下部トナー層との適度な混
合を生じせしめ、さらにトナー層自体の透明性を急激に
増加させ、良好な減色混合を起こすものである。
【0026】このようなシャープメルト性のカラートナ
ーは、親和力が大きく、定着ローラにオフセットし易い
という性質も有している。
【0027】したがって、以上のようなカラートナーを
用いる画像形成装置の定着装置においては、長期間に亘
って高い離型性を示すことが必要となる。以下に、カラ
ー画像形成用電子写真装置における第二の特徴である定
着装置18について図9を用いて説明する。
【0028】図9において、定着手段たる定着ローラ2
9はアルミニウム製の芯金31上にHTV( 高温加硫
型)シリコーンゴム層32、この外側にRTV( 室温加
硫型)シリコーンゴム層33を有し、厚さ1.5mm、直
径40mmに形成されている。
【0029】一方、加圧手段たる加圧ローラ30はアル
ミニウムの芯金34の上に1mm厚のHTVと、さらにそ
の表面にフッ素樹脂層35を設け、直径が40mmとなっ
ている。
【0030】上記定着ローラ29には発熱手段であるハ
ロゲンヒータ36が配設され、加圧ローラ30には同じ
くヒータ37が芯金内に配設されて両面からの加熱を行
っている。加圧ローラ30に当接されたサーミスタ38
により加圧ローラの温度が検知され、この検知温度に基
づき制御装置39によりハロゲンヒータ36,37が制
御され、定着ローラ29の温度及び加圧ローラ30の温
度が共に約180℃の一定に保つように制御される。な
お、上記定着ローラ29と加圧ローラ30は加圧機構
(図示せず)によって総圧約50kgで加圧されている。
【0031】また、図9においてOは離型剤塗布手段た
るオイル塗布装置、Cはクリーニング装置、C1は加圧
ローラのオイル、汚れを除去するクリーニングブレード
である。オイル塗布装置Oはオイルパン40内のジメチ
ルシリコーンオイル41(信越化学製KF96 300
cs)をオイル汲み上げローラ42及びオイル塗布ロー
ラ43を経由させオイル塗布量調整ブレード44でオイ
ル塗布量を規制して定着ローラ29上に塗布させる。図
9に示す装置では塗布量として後述する測定方法により
0.08g/A4の量を塗布している。このオイル塗布
は離型性を保証するものである。
【0032】また、上記のような定着装置としては、図
15に示すようなものもある。図15において定着装置
130は、内部に加熱源であるハロゲンヒータ131a
を有する定着ローラ131と、内部に加熱源であるハロ
ゲンヒータ132aを有し、定着ローラに回転可能に圧
接されている加圧ローラ132と(内部にハロゲンヒー
タ132aを有さない場合もある)、定着ローラ131
表面に離型剤であるシリコーンオイルを塗布するオイル
塗布装置133と、定着ローラ131及び加圧ローラ1
32表面に付着したトナーを除去するクリーニング装置
134、135とを備える。
【0033】定着ローラ131及び加圧ローラ132
は、アルミニウム製の芯金上にHTV(高温加硫型)シ
リコーンゴムから成る下層、この外側にオイル進入防止
のためのフッ素ゴムから成る中間層、さらにこの外側に
離型剤のシリコーンオイルと馴染みのよいLTV(低温
加硫型)またはRTV(室温加硫型)シリコーンゴムか
ら成る表層で構成されており、特に定着ローラ131と
加圧ローラ132の表層は離型性を確保するために同材
質の物が好ましい。この定着ローラ131と加圧ローラ
132とは互いに協働して記録材の挟圧搬送するための
ニップ部を形成する。なお、図15に示す定着装置の定
着動作速度は90mm/sec に設定されている。
【0034】各ハロゲンヒータ131a,132aの加
熱動作は温度制御手段(図示せず)で制御されている。
温度制御手段はサーミスタ136a,136bが検知す
る定着ローラ131及び加圧ローラ132の表面温度に
基づき各ハロゲンヒータ131a,132aの動作を制
御する。
【0035】オイル塗布装置133は定着ローラ131
に接離可能となっており、オイル溜り133a内のシリ
コーンオイルを汲み上げローラ133b,133cで塗
布ローラ133dに向けて移動させ、塗布ローラ133
dで定着ローラ131表面にシリコーンオイルを塗布す
る。オイル塗布装置133と定着ローラ131との接離
はソレノイド(図示せず)のON/OFFで制御されて
いる。定着ローラ131へのシリコーンオイル塗布は制
御ブレード133eで制御されており、図15に示す装
置では塗布量としては後述する測定方法により0.08
g/A4の量を塗布している。
【0036】さらに、上記のような定着装置としては図
22に示されるようなものもある。この装置において
は、定着挟持手段である定着ローラ402並びに加圧ロ
ーラ403によって形成されるニップに画像情報の載っ
た未定着のシート材Sを通して定着を行なっている。し
かし定着時にシート材上の画像情報がシート側ではな
く、定着ローラ側に載ってしまう、いわゆる定着オフセ
ットの問題があり、その防止のために定着ローラ周面に
離型剤としてオイルを塗布している。
【0037】先ず、オイルパン414に溜っているオイ
ル415を第一汲み上げローラ417、第二汲み上げロ
ーラ418によって順次上方に汲み上げ、オイル塗布ロ
ーラ421に供給する。オイル塗布ローラ421は図の
時計回り方向に回転しており、オイル量制御ブレード4
23により表面にある程度のオイル量が確保され定着ロ
ーラ402に塗布される。ブレード423によって規制
された余剰オイルはオイルケース414に戻される。ま
た、定着ローラ402周面から加圧ローラ403周面へ
移り、シート材にも吸収されなかったオイルは、加圧ロ
ーラ403側に当接された除去ブレード409により下
方のオイルパン410にためられ、フィルター等(図示
せず)を介して再利用される。
【0038】上記オイル塗布装置O及びオイル塗布装置
133並びにオイル塗布ローラ421によるシリコーン
オイルの塗布量は、次のようにして求める。
【0039】先ず、A4サイズの白紙50枚の重量をA
1(g)とし、この白紙上への画像の転写もせず、定着
ローラのゴム層へのシリコーンオイルの塗布もせずに、
定着ローラと加圧ローラとの間を通紙した後の白紙50
枚の重量をB(g)とする。次に、同様に別のA4サイ
ズの白紙50枚の重量をA2(g)とし、この白紙上へ
の画像の転写をしないが、定着ローラのゴム層へのシリ
コーンオイルの塗布は行って、定着ローラと加圧ローラ
との間を通紙した後の白紙50枚の重量をC(g)とす
る。以上のA1,B,A2,Cを用いるとA4サイズの白
紙1枚当たりのシリコーンオイルの塗布量X(g)は、
次式のように求められる。
【0040】X=(C+A1−B−A2)/50
【0041】一方、図9に示す定着装置においてクリー
ニング装置Cはノーメックス(商品名)より成る不織布
ウェブ46を押圧ローラ45にて定着ローラ29に押し
当ててクリーニングしている。また、該ウェブ46は巻
き取り装置(図示せず)により適宜巻き取られ、当接部
にトナー等が堆積しないようにされている。
【0042】また、図15に示す定着装置においてクリ
ーニング装置134及び135は、耐熱性不繊布ノーメ
ックス(商品名)またはこのノーメックスに無電解メッ
キ法によりニッケルをメッキしたウェブ134a,13
5aと、このクリーニングウェブ134a,135aを
定着ローラ131、加圧ローラ132に向けて押圧する
ローラ134b,135bと、クリーニングウェブ13
4a,135aを繰り出していく巻き出しローラ134
c,135cとクリーニングウェブ134a,135a
を順次に巻き取る巻き取りローラ134d,135dと
から成る。
【0043】このような装置において、記録材が定着装
置130へ搬送されてくると、定着ローラ131と加圧
ローラ132は一定速度で回転し、記録材はローラ13
1,132の間を通過する際に表裏両面から加圧、加熱
されて担持した未定着トナーが溶融して定着が行われ
る。また、この際、定着ローラ131、加圧ローラ13
2に付着したトナーはクリーニング装置134及び13
5によってクリーニングされる。
【0044】以上に説明したカラー画像形成用電子写真
装置は、片面のみに顕画像を形成するものであるが、こ
の顕画像を記録材の表面及び裏面の両方に形成できる装
置が既に提案されている。以下、図10に基づいて該装
置について説明する。
【0045】図10の装置は、図7に示した従来装置と
同様にカラー画像形成用電子写真装置であるが、記録材
の両面に画像を形成可能としているところが異なってい
る。以下に両面画像形成の機構を説明するが、上記装置
と共通な箇所には同一の符号を付して説明を省略するこ
ととする。
【0046】本装置は、両面画像形成のための搬送機構
たる再給紙ローラ40と搬送通路41を備えている。
【0047】排紙ローラ42の下方において排紙トレイ
17に一度載せた記録材を再び潜像形成部IIへと送り込
む再給紙ローラ50が配設され、該再給紙ローラ50の
後方には記録材を搬送する搬送通路51が配設されてい
る。
【0048】次に以上のような本装置においてカラー画
像の両面コピーを行うときの動作について説明する。
【0049】現像装置III において現像され、未定着ト
ナー像を表面に担持した記録材は搬送ベルト手段16に
より搬送され定着ローラ29及び加圧ローラ30により
定着された後、排紙ローラ52によって排紙トレイ17
にもたらされる。この後、再給紙ローラ50により再び
給紙されて搬送通路51を通り、再び潜像形成部IIへ搬
送されて表面と同様にして裏面にカラー画像を形成す
る。こうして、表面にすでに定着されたカラー画像をも
ち、裏面に転写された未定着カラートナー像を担持した
記録材は搬送ベルト手段16により定着ローラ29及び
加圧ローラ30まで運ばれる。
【0050】なお、この図10に示す画像形成装置に上
述した図15に示す定着装置130または図22に示す
定着装置を用いた場合でも、上記のような両面画像形成
動作及び上述した図15装置または図22装置の定着動
作が行われる。
【0051】以上のように、図10に示す従来例装置に
よれば記録材の両面にカラー画像を形成することができ
た。
【0052】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来例装置において、以上のような両面カラーコピーを行
うと以下のような不具合が発生していた。すなわち、最
初の画像形成動作が終了し、一回目の記録材表面の加熱
定着を行うことによりトナー上や記録材上へ離型剤たる
オイルが付着するが、この記録材が両面コピーのために
再給紙されると一回目で定着を行ったトナー面(すなわ
ちオイルが付着した面)が転写ドラム15側に向くこと
になる。したがって、記録材が転写ドラム15に巻き付
くことによりトナー上や記録材上に付着しているオイル
が転写シート上に転着し、その後記録材が転写ドラム1
5より分離された後の該転写ドラム15の回転により転
写ドラム上のオイルが感光ドラム19へ転移する。
【0053】このようにオイルが感光ドラム19に転移
すると、感光ドラム19上のクリーニング装置Cによっ
てもトナーをクリーニングすることができなくなった
り、所望の潜像形成部以外のところでオイル上にトナー
が付着するため、最終的に以降のコピーにおいては余分
なトナーが付着して汚い画像となってしまう問題点を有
していた。
【0054】そこで、これを防ぐためにオイル塗布量を
常に少量に規制することが考えられる。実際にオイル塗
布量を0.02g/A4以下に規制することにより、上
記問題は起こらなくなる。しかし、オイル塗布量を常に
少量にした場合には、定着ローラ29,131,402
の離型性は悪くなってしまい。定着時にローラ表面に付
着するトナー量は多くなり、定着ローラ29,131,
402の表面にトナーが融着するオフセット現象が発生
する。そして、これにより、ローラの寿命は短くなって
いた。
【0055】また、上記従来例の定着装置では、片面画
像形成あるいは両面画像形成に拘らず以下のような問題
点が発生していた。なお、以下の説明は、図9に示した
定着装置に基づいたものであるが、図15及び図22に
示した定着装置においても同様であるため説明を省略す
る。
【0056】先ず、上記従来例では、オイル塗布装置に
おけるオイル量、塗布密度の制御はオイル塗布量調整ブ
レード44のみにたよっており、該ブレード44とオイ
ル塗布ローラ43との当接状態がほぼ線接触で、ブレー
ド44とオイル塗布ローラ43との圧接力が長手方向で
均等になりにくい上に、オイル塗布ローラ43の外周面
が振れているとその表面に塗布されるオイルにムラを生
じ易いという欠点があった。
【0057】次に、通常、オイル塗布ローラ43はオイ
ルが膨潤された状態で使用されており、実際の塗布位置
でオイル塗布ローラ43が定着ローラ29と当接する際
には、ある程度のニップが形成されることを考慮する
と、定着ローラ29へ塗布されるオイルはオイル塗布ロ
ーラ43外周面上のオイルに加えてオイル塗布ローラ4
3内部の膨潤オイルの若干の浸み出しもあると考えられ
るが、上記ブレード44による制御では外周面のみのオ
イル制御しかできない。
【0058】さらに耐久的な面では紙粉や微量のトナー
が集積してブレード44の一部にとりつくとその部分で
のブレード44とオイル塗布ローラ43との間の圧接力
が変化したりその状況が進行すればブレード44とオイ
ル塗布ローラ43間に部分的に隙間が生じてオイルのす
り抜け等の問題が起こる可能性もある。
【0059】また別の観点からみると、オイルの塗布に
ムラが生じ易いため、それを防止する目的で初めのオイ
ル汲み上げ量を多くしたり、ブレード44の当接力を弱
くしたりして、オイル使用量を必要以上に設定し、ムラ
による影響をなるべく減らす方法も考えられる。こうし
た場合、オイル総使用量が増加してしまうため、単位時
間当たりのオイルパン40への供給量も増やす必要があ
り、オイルパン40の容量大に伴う装置の大型化、余っ
たオイルの処理等種々の問題が生じる。
【0060】以上述べたようにオイルのムラや必要以上
のオイルの使用は画像に対しオイルすじ等の直接的影響
を与えるのみならず、装置内部の他のユニットへの影響
も大きい。例えば両面ユニットを備えた装置の場合、片
面画像形成時にシート上に乗った余剰オイルが両面画像
形成時に装置内の各部に付着し、上述したような問題点
を発生する。
【0061】本発明の第一の目的は、上記問題点を解決
し、記録材の画像を形成する際に、オイルが感光ドラム
へ転移することによる画像劣化を発生させることがな
く、かつ、オフセットを発生させずに定着ローラの寿命
を保証することのできる画像形成装置を提供することを
目的としている。
【0062】本発明の第二の目的は、上記問題点を解決
し、オイルパンを大容量化することなくオイルの塗布ム
ラを防止し、また、オイルのすり抜けがなく、塗布ロー
ラ内部の膨潤オイルの制御を行うことのできる定着装置
を提供することにある。
【0063】
【課題を解決するための手段】本願第一発明によれば、
上記第一の目的は、未定着像を担持した記録材を挟持搬
送し未定着像を記録材上に定着する定着手段と、上記定
手段に離型剤を塗布する離型剤塗布手段と、上記定着
手段の記録材搬送方向下流側で記録材に付着した離型剤
を吸い取る離型剤吸い取り手段とを有する画像形成装置
において、上記離型剤吸い取り手段は、記録材と接触す
る吸い取り部が離型剤吸収力の高い弾性体で形成されて
いることにより達成される。また、第一の発明にあって
は、上記離型剤吸い取り手段がベルト体で形成され、上
記ベルト体が、極細繊維から成る不織布で形成されてい
ることとしても成立する。さらに、第一の発明にあって
は、上記ベルト体が不織布に代え、樹脂フィルムで形成
されていることとしても成立する。
【0064】また、本願第二発明によれば、上記第二の
目的は、未定着像を記録材上に定着する定着ローラと、
上記定着ローラに離型剤を塗布する離型剤塗布ローラ
と、上記離型剤塗布ローラと接触し上記離型剤塗布ロー
ラ上の離型剤量を制御するブレードとを有する定着装置
において、上記離型剤塗布ローラの上記ブレード接触位
置より上記離型剤塗布ローラ移動方向下流側に上記離型
剤塗布ローラと接触して離型剤塗布量を均一化するロー
ラを有することにより達成される。
【0065】
【作用】本願第一発明によれば、記録材の両面に画像が
形成されるモード時には、記録材は画像形成部にてその
一方の面に未定着画像を転写され、定着装置へと運ばれ
て加熱及び加圧を受け、上記未定着画像を当該面に定着
される。定着後の記録材は、他方の面の画像形成に備え
るため搬送手段によって再び上記画像形成部へと搬送さ
れるが、このとき、上記画像が定着された面に付着した
離型剤を離型剤吸い取り手段によって吸い取られる。し
たがって、上記画像形成部にて他方の面に未定着画像を
転写される際に、上記画像が定着された面と周辺装置等
が接触しても離型剤を付着させない。
【0066】また、本願第二発明によれば、離型剤塗布
手段に供給される離型剤は、離型剤塗布手段に線接触す
るように配設された離型剤量制御手段により所定量に制
限され、さらに上記離型剤塗布手段に面接触するように
配設された離型剤量均一化手段によって離型剤塗布手段
の表面に一様に均一化され、定着挟持手段へムラのない
状態で塗布される。さらに、上記離型剤量制御手段から
の離型剤のすり抜けが生じても上記離型剤量均一化手段
は該離型剤量制御手段の接触位置よりも離型剤塗布手段
の摺動方向下流側にあるので、塗布量を常に均一に保
つ。また、離型剤量均一化手段は、離型剤塗布手段と所
定の圧力をもって面接触するので、離型剤塗布手段内部
の膨潤離型剤量の制御を行う。
【0067】
【実施例】以下、本発明の実施例を参考例と共に図面に
基づいて説明する。
【0068】〈実施例1〉先ず、本発明の実施例1を図
1に基づいて説明する。なお、本実施例に用いられるト
ナーも図8に示す特性のシャープメルトトナーであり、
従来例で説明した事項については重複する説明を行わな
い。また、図9及び図10に示した従来例装置との共通
箇所には同一符号を付して説明を省略する。
【0069】本実施例装置は図10に示す排紙コロ部5
2に離型剤吸い取り手段を具備させたものである。
【0070】図1は本実施例の離型剤吸い取り手段52
を示しており、アルミニウム芯金522上に離型剤吸
収力の高い材質521を配している。本実施例ではジメ
チルシリコーンオイル41を離型剤として用いているた
め、ジメチルシリコーンゴムを521に配した。さら
に、ブレード525を当接し、ジメチルシリコーンゴム
521に付着したジメチルシリコーンオイル41が再び
記録材に付着しないように除去している。さらに、この
第1ローラの下方には、該第1ローラに当接して第2ロ
ーラが配置されており、アルミニウム芯金524上に第
1ローラで十分に離型剤を取れるようにするためHTV
シリコーンゴム523を配している。
【0071】以上のような本実施例の離型剤吸い取り手
段を図10に示す画像形成装置に組み込んで第一面を形
成すると、記録材は、定着後に図1に示す離型剤吸い取
り手段を通って排出され、さらに再給紙され、第二面を
形成するわけである。しかしながら、記録材上のシリコ
ーンオイルは離型剤吸い取り手段により吸い取られてい
るため、従来例で説明したような感光ドラム上に付着す
ることはない。ゆえに、良好な両面画像が形成できるわ
けである。
【0072】〈参考〉 次に本発明に関し参考を図2ないし図4に基づいて
説明する。なお、実施例1との共通箇所には同一符号を
付して説明を省略する。
【0073】本参考例も実施例1と同様に図10に示す
画像形成装置の排紙コロ部52に図2〜図4に示す離型
剤吸い取り手段を具備するものである。
【0074】以下、図2に示す離型剤吸い取り手段52
’について説明する。この部材は、第3ローラとして
アルミニウム芯金526に図4のようにオイル進入穴5
261を空けその上に不織布527を配している。この
不織布527は図3に示すように三層構成となってお
り、離型剤吸収力が最外層5271<中間層5272<
最内層5273の順になっている。さらに第4ローラが
当接され、この第4ローラはアルミニウム芯金529上
にシリコーンスポンジ528を配し、第3ローラで十分
に離型剤を吸収できるようニップを形成する。
【0075】以上のような本参考例の離型剤吸い取り手
段を図10に示す画像形成装置に組み込んで第一面を形
成すると、記録材は、定着後に図2〜図4に示す離型剤
吸い取り手段を通って排出され、さらに再給紙され、第
二面を形成するわけである。しかしながら記録材上のシ
リコーンオイルは、離型剤吸い取り手段により吸い取ら
れているため、従来例で説明したような感光ドラム上に
付着することはない。ゆえに、良好な両面画像が形成で
きるわけである。さらに吸い取られた離型剤はアルミニ
ウム芯金526内に空けた穴5261を通って離型剤を
回収し、再利用することも可能である。
【0076】〈参考〉 次に本発明に関し参考を図5及び図6に基づいて説
明する。なお、実施例1との共通箇所には同一符号を付
して説明を省略する。
【0077】本参考例も実施例1と同様に図10に示す
画像形成装置の排紙コロ部52に図5〜図6に示す離型
剤吸い取り手段を具備するものである。
【0078】以下、図5に示す離型材吸い取り手段52
”について説明する。この部材は図6に示すように第
5ローラとして、アルミニウム芯金531上に穴531
1を空け、このアルミニウム芯金531上にオイル吸収
層として、平均細孔径Dが10Å(オングストローム)
≦D≦200Å(オングストローム)で無機微粒子とし
てアルミナ及びアルミナ水和物を主体とする化合物を固
型分が7重量%のアルミナゾルとして調液し、このアル
ミナゾルに、ポリビニールアルコール(PVA−117
クラレ製15%溶液)10部を乾燥膜厚が30μmにな
るようにバーコーターにより塗工し、150℃で5分間
乾燥炉内で乾燥した。
【0079】さらに、第6ローラが当接されこの第6ロ
ーラはアルミニウム芯金533上にシリコーンスポンジ
532を配し、第5ローラで十分に離型剤を吸収できる
ようニップを形成する。
【0080】以上のような本参考例の離型剤吸い取り手
段を図10に示す画像形成装置に組み込んで第一面を形
成すると、記録材は、定着後に図5〜図6に示す離型剤
吸い取り手段を通って排出されさらに再給紙され第二面
を形成するわけである。しかしながら記録材上のシリコ
ーンオイルは、離型剤吸い取り手段により吸い取られて
いるため、従来例で説明したような感光ドラム上に付着
することはない。ゆえに、良好な両面画像が形成できる
わけである。さらに吸い取られた離型剤はアルミニウム
芯金531内に空けた穴5311を通って離型剤を回収
し、再利用することも可能である。
【0081】なお、上記離型剤吸収層の付着樹脂として
は他に、アルブミン、ゼラチン、カゼイン、でんぷん、
カチオンでんぷん、アラビアゴム、アルギン酸ソーダ等
の天然樹脂、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシ
エチルセルロース、ポリアクリルアミド、ポリエチレン
イミン、四級化ポリビニルピロリドン、ポリビニルピリ
ジウムハライド、メラミン樹脂、フェノール樹脂、イオ
ン変性ポリビニルアルコール、ポリアクリル酸ソーダ等
の合成樹脂、好ましくはこれらのポリマーを架橋処理し
て水不溶性にした親水性ポリマーニ種以上ポリマーから
成る親水性かつ水不溶性のポリマーコンプレックス、親
水性セグメントを有する親水性かつ不溶性のポリマーが
挙げられる。
【0082】ただし、特に、シリコーンオイルに対して
はポリビニル系の化合物を用いることが有効である。
【0083】また、各種の添加物、例えば、耐水化剤、
界面活性剤、防腐剤、防バイ剤等が添加可能である。
【0084】基材上に離型剤吸収層を形成する方法とし
ては、上記で好適に挙げた材料を適当な溶剤に溶解また
は分散させて塗工液を調製し、該塗工液を、例えばロー
ルコーティング法、ロッドバーコーティング法、スプレ
ーコーティング法、エアナイフコーティング法等の公知
の方法により基材上に塗工し、その後速やかに乾燥させ
る方法が好ましく、上記の材料をホットメルトコーティ
ング法あるいは上記の材料から一旦、単独のシートを形
成しておき、該シートを基材にラミネートするごときの
方法でもよい。
【0085】ただし、基材上に離型剤吸収層を設ける際
には、例えば、アンカーコート層を形成する等の方法で
基材と離型剤吸収層との密着を強固にし、空間をなくす
のが好ましい。
【0086】〈実施例〉 次に、本発明の実施例を図11に基づいて説明する。
11は本発明の一実施例であるオイル除去手段を有す
る定着装置の略断面図であり、図10及び図15に示し
た従来例装置との共通箇所には同一符号を用いて説明を
省略する。図11において141は本実施例におけるオ
イル除去装置である。本実施例におけるオイル除去装置
141は、ポリエチレン、ナイロン、レーヨン等の極細
繊維の不織布から成るオイル除去ウェブ141aと、オ
イル除去ウェブ141aを加圧ローラ141eに向けて
押圧する押圧ローラ141bと、オイル除去ウェブ14
1aを繰り出していく巻き出しローラ141cと、オイ
ル除去ウェブ141aを順次に巻き取る巻取ローラ14
1dとから成る。本実施例はこのようなオイル除去装置
141を少なくとも定着ローラ131と加圧ローラ13
2とで形成されるニップ部と排紙トレイ17との間に配
備したものである。
【0087】画像形成部で画像形成され表面にトナーを
担持した記録材は定着装置130に搬送され定着ローラ
131と加圧ローラ132とで形成されるニップ部で表
裏両面から加圧、加熱され定着されるわけであるが、こ
のとき定着ローラ131の表面にはトナーの付着を防止
するためのシリコーンオイルが塗布されており、定着後
の記録材の表面にはこのシリコーンオイルも同時に付着
してしまっている。この定着後の記録材はニップ部の搬
送力によりオイル除去装置141に搬送される。
【0088】ここでシリコーンオイルの付着している記
録材表面に上記の押圧ローラ141bによってオイル除
去ウェブ141aが押し当てられ記録材表面に付着して
いるシリコーンオイルはオイル除去ウェブ141aへ転
移する。シリコーンオイルを吸着したオイル除去ウェブ
141aは、巻取ローラ141dによって巻き取られ、
新しいオイル除去ウェブ面が順次記録材に押し当てられ
ていく。このようなオイル除去装置141を設けること
により記録材の第一画像表面に塗布された0.08g/
A4の量のシリコーンオイルはオイル除去ウェブ141
aで吸収された後には、0.02g/A4以下に減少し
ていることが確認できた。したがって定着時のオイル塗
布量は従来と変わっていないため定着ローラ131の寿
命が短くなるということはない。
【0089】また、オイル除去装置141においてオイ
ル除去された記録材は排紙トレイ17上に排紙され、さ
らに再給紙ローラ50により再給紙され記録材裏面に再
び画像形成が行われる。このときすでに一度目の画像形
成が終わっている記録材表面は転写ドラム15側に向く
ことになるが、記録材表面はオイル除去装置141にお
いてすでにシリコーンオイルを除去してあるためにシリ
コーンオイルが転写ドラム15に付着することはない。
したがって感光ドラム19にもシリコーンオイルが付着
することはなくなり、画像汚れは起こらなくなった。
【0090】また、本実施例で用いたオイル除去装置1
41を転写ドラム15にも配するとより確実にオイル除
去が行われるためより好ましい。
【0091】〈実施例〉 次に本発明の実施例を図12及び図13を用いて説明
する。なお、実施例との共通箇所には同一符号を付し
て説明を省略する。
【0092】本実施例においては実施例で用いた不織
布から成るオイル除去ウェブ141aの代わりに、図1
2に示す樹脂フィルム142を用いてオイルを除去する
ようにしたもので、オイル除去装置141の構成は図1
1と同様である。
【0093】図13にその樹脂フィルムの断面図を示
す。図13において、Aは基材としてのベースフィルム
である。高温となる定着装置近傍にオイル除去装置14
1は配置されるためフィルムの材質としては耐熱性を有
するものが好ましい。具体的にはポリエチレンテレフタ
レート(PET)、ポリエステル、ポリアミドまたはポ
リイミド等が挙げられる。
【0094】次に、Bは離型剤吸収層で水溶性ないし親
水性のポリマー、あるいは無機微粒子を用いて細孔が形
成されるようベースフィルムA上に含有または固着させ
たものである。水溶性ないし親水性のポリマーとして
は、例えばアルブミン、ゼラチン、カゼイン、でんぷ
ん、カオチンでんぷん、アラビアゴム、アルギン酸ソー
ダ等の天然樹脂、カルボキシメチルセルロース、ヒドロ
キシエチルセルロース、ポリアミド、ポリアクリルアミ
ド、ポリエチレンイミン、ポリビニルピロリドン、四級
化ポリビニルピロリドン、ポリビニルピリジウムハライ
ド、メラミン樹脂、フェノール樹脂、アルキド樹脂、ポ
リウレタン、ポリビニルアルコール、イオン変性ポリビ
ニルアルコール、ポリエステル、ポリアクリル酸ソーダ
等の合成樹脂、好ましくはこれらのポリマーを架橋処理
して水不溶性にした親水性ポリマー、二種以上のポリマ
ーから成る親水性かつ水不溶性のポリマーコンプレック
ス、親水性セグメントを有する親水性かつ水不溶性のポ
リマー等が挙げられる。
【0095】無機微粒子の例としては、活性アルミナ、
水酸化アルミニウム、アルミナ水和物、シリカ、酸化チ
タン等を一種またはそれ以上の組合わせで用いたものが
挙げられる。基材A上に離型剤吸収層Bを形成する方法
としては、上記で好適に挙げた材料を適当な溶剤に溶解
または分散させて塗工液を調製し、該塗工液を例えばバ
ーコート法、ディプ法、スプレー法、スピンコート法等
の公知の方法により基材上に塗工し、その後速やかに乾
燥させる方法や、あるいは上記の材料から一旦、単独の
シートを形成しておき、該シートを基材にラミネートす
るごときの方法が挙げられる。また、他の公知のCVD
法(化学蒸着法)、PVD法(物理蒸着法)との方法で
基材A上にコーティングしてもかまわない。
【0096】本実施例は上記のような樹脂フィルム14
2を用いたオイル除去装置141を少なくとも定着ロー
ラ131と加圧ローラ132とで形成されるニップ部と
排紙トレイ17との間に配備し定着終了後の記録材の表
面に、樹脂フィルム142の離型剤吸収層Bが接するよ
うにしたものである。このようなオイル除去装置141
を設けることにより定着終了後の記録材の表面に付着し
たシリコーンオイルは樹脂フィルム42に接することで
樹脂フィルム142に吸収されオイル除去が行われる。
その後シリコーンオイルを吸着した樹脂フィルム142
は、巻取ローラ140dによって巻き取られ、新しい樹
脂フィルム142が順次記録材に押し当てられていく。
【0097】本実施例の一例として、離型剤吸収層Bと
して ・ポリビニルピロリドン 90部 ・ノボラック型フェノール樹脂 10部 をバーコーターにより塗工し、120℃で5分間乾燥炉
内で乾燥して形成した樹脂フィルム142を用いたとこ
ろ、記録材の第一画像表面に塗布された0.08g/A
4の量のシリコーンオイルは樹脂フィルムで吸収された
後には、0.02g/A4以下に減少していることが確
認できた。したがって、定着時のオイル塗布量は従来の
変わっていないため定着ローラ131の寿命が短くなる
ということはない。
【0098】また、オイル除去装置141においてオイ
ル除去された記録材は排紙トレイ17上に排紙され、さ
らに再給紙ローラ50により再給紙され記録材裏面に再
び画像形成が行われる。このときすでに一度目の画像形
成が終わっている記録材表面は転写ドラム15側に向く
ことになるが、記録材表面はオイル除去装置141にお
いてすでにシリコーンオイルを除去してあるためにシリ
コーンオイルが転写ドラム15に付着することはない。
したがって感光ドラム19にもシリコーンオイルが付着
することはなくなり、画像汚れは起こらなくなった。
【0099】また、本実施例で用いたオイル除去装置1
41を転写ドラム15にも配備することにより確実にオ
イル除去が行われるためより好ましい。
【0100】〈参考〉 次に、本発明に関し参考を図14に基づいて説明す
る。なお、実施例との共通箇所には同一符号を付して
説明を省略する。
【0101】図14は参考におけるオイル除去手段
を有する定着装置の略断面図である。図14において1
43は本参考例におけるオイル除去装置である。本参考
例におけるオイル除去装置143は実施例で用いたポ
リエチレン、ナイロン、レーヨン等の極細繊維の不織布
をローラ状に成形したもの、あるいは実施例で用いた
離型剤吸収層Bをローラの表面に形成したものを実施例
と同様に定着ローラ131と加圧ローラ132と
で形成されるニップ部と排紙トレイ17との間に配備し
たものである。このようにすることで実施例と同様に
定着ニップ部において定着された記録材はニップ部の搬
送力によってオイル除去装置143に搬送されオイル除
去ローラ143a,143bのニップ部に進入する。そ
こでシリコーンオイルの付着している記録材の表面にオ
イル除去ローラ143a,143bが押し当てられ、表
面に付着したシリコーンオイルはオイル除去ローラ14
3a,143bに吸収される。
【0102】このようなオイル除去装置143を設ける
ことにより記録材の第一像表面に塗布された0.08g
/A4の量のシリコーンオイルはオイル除去ローラ14
3a,143bで吸収された後には、実施例と同
様に0.02g/A4以下に減少していることが確認で
きた。したがって定着時のオイル塗布量は従来と変わっ
ていないため定着ローラ131の寿命が短くなるという
ことはない。
【0103】また、オイル除去装置143においてオイ
ル除去された記録材は排紙トレイ17上に排紙され、さ
らに再給紙ローラ50により再給紙され記録材裏面に再
び画像形成が行われる。このときすでに一度目の画像形
成が終わっている記録材表面は転写ドラム15側に向く
ことになるが、記録材表面はオイル除去装置143にお
いてすでにシリコーンオイルを除去してあるためにシリ
コーンオイルが転写ドラム15に付着することはない。
したがって感光ドラム19にもシリコーンオイルが付着
することはなくなり、画像汚れは起こらなくなった。
【0104】また、本参考例で用いたオイル除去装置1
43aを転写ドラム15にも配備することにより確実に
オイル除去が行われるためより好ましい。
【0105】本参考例のようなオイル除去装置143を
用いることで実施例に比べて小スペース化が可能とな
る。ただし実施例に比べてオイル除去ローラのオイル
保持力は小さくなるため、定期枚数毎のローラの交換が
必要となる。
【0106】〈実施例〉 次に、本発明の実施例を図16ないし図20に基づい
て説明する。図16は本発明の実施例を示した図で、
定着装置401の概略断面図である。この定着装置40
1では定着ローラ402と加圧ローラ403とによって
形成されるニップで画像情報のシート材への定着が行わ
れる。定着ローラ402の外周面上にはオイル塗布装置
404及びクリーニング装置405が当接されており、
それぞれ定着ローラ402の外周面上へのオイル供給並
びに外周面上の紙粉やトナー等による汚れの除去を行な
っている。また、定着ローラ402の内部にはヒーター
406が設けられており、定着ローラ402の外周面を
所望の温度に保っている。加圧ローラ403の近傍には
定着のニップへシート材を導くための入口ガイド40
7、定着後のシートをローラに巻きつかないように分離
するための分離爪408及び定着ローラ402から加圧
ローラ403へ塗布されたオイルを除去するブレード4
09、除去したオイルを溜めるオイルパン410が設け
られている。さらに定着ローラ対の下流側には搬送ガイ
ド411,412があり、出口ローラ413が設けられ
ている。
【0107】次に図17に基づいてオイル塗布装置40
4の詳細について述べる。図17において414はオイ
ルを貯えておくオイルケース、415はオイル、416
は塗布側板で、手前側、奥側と二枚構成で、その間に以
下の部材が構成されている。417は第一汲み上げロー
ラ、418が第二汲み上げローラで第一汲み上げローラ
417は軸中心が固定されている第二汲み上げローラ4
18に対し、加圧ばね419により一定の圧で加圧さ
れ、汲み上げるオイルの量をある程度規制している。第
二汲み上げローラ418にはスクレーパー420が当接
しておりローラ418に付着するごみ等を除去する。
【0108】421はオイル塗布ローラであり、その周
面には回転支点422aを中心として回転自在の部材4
22に固定されたオイル量制御ブレード423が当接し
ている。当接圧は制御ブレード423を回転部材422
に固定する部材42ロと側板416との間にかけられた
ばね425により決定されている。426は均しローラ
でオイル塗布ローラ421の外周面及び内部膨潤したオ
イルの均一化を行なっている。均しローラ426はその
軸支している軸受外周部に設けられたばね427によっ
てオイル塗布ローラ421に一定圧で圧接されている。
【0109】以上側板416間に構成されている部材は
全て側板416の揺動中心軸428のまわりに側板と共
に揺動することが可能である。すなわち、揺動中心軸4
28とは独立した回転中心429をもつ偏心カム430
の小径部、大径部が側板416の曲げ部416aに交互
に作用を及ぼすのに呼応して、側板416並びにその間
に構成されている部材全てが揺動中心軸428のまわり
に揺動する。結果的にオイル塗布ローラ421は、偏心
カムの小径部が側板曲げ部416aに当接している場
合、図17のようにばね431の力によって定着ローラ
402に圧接されオイル塗布可能状態となり、また、偏
心カムの大径部が416aに当接している場合には、定
着ローラ402とは離間してオイル塗布をしない状態に
なる。したがって、偏心カム430の回転を半回転づつ
停止させる制御を行なえばオイル塗布のON−OFF制
御が可能となる。
【0110】次にシートが搬送される場合の動作につい
て図16,17を用いて簡単に説明する。検知手段(図
示せず)により定着装置へのシートの接近が検知される
と、オイル塗布装置404内では第一汲み上げローラ4
17、第二汲み上げローラ418、オイル塗布ローラ4
21、均しローラ426が同一の駆動源によって所定の
回転数で駆動される。これによりオイルケース414内
のオイル415はオイル塗布ローラ421の外周面及び
内部にわたり、ほぼ均一化されつつ送られる。このとき
は偏心カム430の大径部が側板曲げ部416aに当接
しており、オイル塗布ローラ421と定着ローラ402
とは離間している。シート材が定着装置にさらに近づく
と、進入してくるシート材の先端が定着ローラ402に
接する位置よりも定着ローラ回転方向上流側にある距離
だけずれた位置を基点として前もってオイル塗布を開始
する。このとき偏心カム430の小径部が図17のよう
に下向きになって、オイル塗布ローラ421と定着ロー
ラ402は圧接状態となる。
【0111】定着ニップに進入してきたシート先端は定
着後分離爪408で分離され、搬送ガイド411,41
2間を通って出口ローラ対413によって図の左方向に
送られる。一方シートの後端が定着ニップを抜けたこと
を図示せぬ検知手段で検知すると、偏心カム430を再
び元の位置に戻し、オイル塗布ローラ421と定着ロー
ラ402とを離間させて、次の塗布タイミングを待つ。
【0112】次に本発明のオイル塗布量均一化手段、こ
こでは均しローラ426について説明を加える。均しロ
ーラ426については例えばシリコーンゴムローラのよ
うな材質であり、オイル塗布ローラ421に対して所定
の力で圧接されニップを形成している。すなわち、オイ
ル量制御ブレード423とオイル塗布ローラ421との
当接が線接触に近いのに対し、均しローラ426とオイ
ル塗布ローラ421との接触はある面積をもった面接触
であるといえる。したがって、ブレードの場合と比べて
オイル塗布ローラ421の外周面を掃く部分が大きく、
時間的にも長いため、外周面上のオイルを均す効果がよ
り大きい。さらに、均しローラ426とオイル塗布ロー
ラ421とで形成されるニップ部の前後の状態をモデル
的に表現すると図18のような動きと同様となる。つま
り、オイル塗布ローラ421のある部分に対し一定の圧
を加えて復帰させる動作であり、これによりオイル塗布
ローラ421に膨潤しているオイルを一時的に浸み出さ
せて元に戻すことでオイルの膨潤状態を均一化すること
ができる。
【0113】次に図19及び図20に基づいて均しロー
ラの駆動関係について説明を加える本実施例では、揺動
中心軸428を支持する外側板439のギア433から
駆動をとり込み、外側板439の内側で側板416の外
側にあるスペースで駆動を伝達する揺動中心軸428の
ギア434から汲み上げローラ418のギア435に伝
わり、ここから分割して一方は第一汲み上げローラのギ
ア438へ、他の一方はオイル塗布ローラ421のギア
436へ伝わる。また、均しローラ426はオイル塗布
ローラのギア436からギア437への駆動によって強
制的に駆動されている。
【0114】〈参考〉 次に、本発明に係る参考を図21に基づいて説明す
る。なお、実施例との共通箇所には同一符号を付して
説明を省略する。
【0115】実施例ではオイル塗布量均一化手段とし
て均しローラというローラを用いていたがローラに限ら
ずベルト状のものでもかまわない。図21に示すように
ローラのときに比べて圧接圧を高くしにくいため、膨潤
オイルの平均化には若干不利ではあるが、逆にベルト4
32とオイル塗布ローラ421とのニップ長はローラの
場合に比べて長くとれるため、ローラ外周面のオイルの
均一化にはより有利である。
【0116】
【発明の効果】以上説明したように、本願第一発明によ
れば、定着手段から排出された記録材上に付着した離型
剤を吸い取る離型剤吸い取り手段を備えたので、画像形
成装置内の部材を離型剤により劣化させることなく両面
画像を形成できる。
【0117】また、本願第二発明によれば、定着挟持手
段に当接するオイル塗布手段を有する定着装置におい
て、オイル塗布手段に供給されるオイル量の制御手段を
設け、オイル量制御手段に対してオイル塗布手段動作方
向下流側にオイル塗布量均一化手段を設けることによ
り、オイルの使用料を必要最小限に抑え、かつ、オイル
塗布手段への供給量、ひいては定着挟持手段への塗布量
の均一化を図り、安定したオイル供給が達成され、画像
上の問題や他のユニットへのオイルの影響を抑えること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1における離型剤吸い取り手段
の概略構成を示す断面図である。
【図2】本 発明に係る参考における離型剤吸い取
り手段の概略構成を示す断面図である。
【図3】参考における離型剤吸い取り手段に備えら
れた離型剤吸い取り部の概略構成を示す断面図である。
【図4】参考における離型剤吸い取り手段に備えら
れた離型剤回収部の概略構成を示す断面図である。
【図5】参考における離型剤吸い取り手段の概略構
成を示す断面図である。
【図6】参考における離型剤吸い取り手段に備えら
れた離型剤回収部の概略構成を示す断面図である。
【図7】従来の画像形成装置の概略構成を示す断面図で
ある。
【図8】従来及び本発明で使用されるシャープメルトト
ナーの軟化特性を示す図である。
【図9】図7装置に備えられた定着装置の概略構成を示
す断面図である。
【図10】従来の両面画像形成が可能な画像形成装置の
概略構成を示す断面図である。
【図11】本発明の実施例装置の概略構成を示す断面
図である。
【図12】本発明の実施例装置の概略構成を示す断面
図である。
【図13】図12装置の樹脂フィルムの断面図である。
【図14】参考装置の概略構成を示す断面図であ
る。
【図15】従来の定着装置の略断面図である。
【図16】本発明の実施例の定着装置の断面図であ
る。
【図17】図16装置におけるオイル塗布装置の断面図
である。
【図18】本発明の実施例におけるオイル塗布量均一
化のモデル図である。
【図19】図16装置における駆動部の概略構成を示す
図である。
【図20】図19の正面図である。
【図21】参考装置の概略構成を示す断面図であ
る。
【図22】従来例を示した定着装置の断面図である。
【符号の説明】
18 定着装置 50 再給紙ローラ(搬送手段) 51 搬送通路(搬送手段) 130 定着装置 141 オイル除去装置(離型剤吸い取り手段) 141a オイル除去ウェブ(離型剤吸い取り手段) 142 樹脂フィルム(離型剤吸い取り手段) 402 定着ローラ(挟持手段) 403 加圧ローラ(挟持手段) 404 オイル塗布装置(離型剤塗布手段) 415 オイル(離型剤) 421 オイル塗布ローラ(離型剤塗布手段) 423 オイル量制御ブレード(離型剤量制御手段) 426 均しローラ(離型剤塗布量均一化手段) 520 離型剤吸い取り手段 O オイル塗布装置(離型剤塗布装置)
フロントページの続き (72)発明者 佐藤 正昭 東京都大田区下丸子三丁目30番2号キヤ ノン株式会社内 (56)参考文献 特開 平2−163785(JP,A) 特開 昭58−200267(JP,A) 特開 平2−298977(JP,A) 実開 昭59−158158(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03G 15/20

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 未定着像を担持した記録材を挟持搬送し
    未定着像を記録材上に定着する定着手段と、上記定着
    に離型剤を塗布する離型剤塗布手段と、上記定着手段
    の記録材搬送方向下流側で記録材に付着した離型剤を吸
    い取る離型剤吸い取り手段とを有する画像形成装置にお
    いて、上記離型剤吸い取り手段は、記録材と接触する吸
    い取り部が離型剤吸収力の高い弾性体で形成されている
    ことを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 未定着像を担持した記録材を挟持搬送し
    未定着像を記録材上に定着する定着手段と、上記定着手
    段に離型剤を塗布する離型剤塗布手段と、上記定着手段
    の記録材搬送方向下流側で記録材に付着した離型剤を吸
    い取る離型剤吸い取り手段とを有し、上記離型剤吸い取
    り手段がベルト体で形成された画像形成装置において、
    上記ベルト体は、極細繊維から成る不織布で形成されて
    いることを特徴とする画像形成装置。
  3. 【請求項3】 未定着像を担持した記録材を挟持搬送し
    未定着像を記録材上に定着する定着手段と、上記定着手
    段に離型剤を塗布する離型剤塗布手段と、上記定着手段
    の記録材搬送方向下流側で記録材に付着した離型剤を吸
    い取る離型剤吸い取り手段とを有し、上記離型剤吸い取
    り手段がベルト体で形成された画像形成装置において、
    上記ベルト体は樹脂フィルムで形成されていることを特
    徴とする画像形成装置。
  4. 【請求項4】 未定着像を記録材上に定着する定着ロー
    ラと、上記定着ローラに離型剤を塗布する離型剤塗布ロ
    ーラと、上記離型剤塗布ローラと接触し上記離型剤塗布
    ローラ上の離型剤量を制御するブレードとを有する定着
    装置において、上記離型剤塗布ローラの上記ブレード
    触位置より上記離型剤塗布ローラ移動方向下流側に上記
    離型剤塗布ローラと接触して離型剤塗布量を均一化する
    ローラを有することを特徴とする定着装置。
  5. 【請求項5】 離型剤塗布量均一化する上記ローラ
    は、駆動源により強制的に駆動されることとする請求項
    に記載の定着装置。
JP04353713A 1992-12-15 1992-12-15 画像形成装置及び定着装置 Expired - Lifetime JP3081397B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP04353713A JP3081397B2 (ja) 1992-12-15 1992-12-15 画像形成装置及び定着装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP04353713A JP3081397B2 (ja) 1992-12-15 1992-12-15 画像形成装置及び定着装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH06186878A JPH06186878A (ja) 1994-07-08
JP3081397B2 true JP3081397B2 (ja) 2000-08-28

Family

ID=18432722

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP04353713A Expired - Lifetime JP3081397B2 (ja) 1992-12-15 1992-12-15 画像形成装置及び定着装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3081397B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6705633B2 (en) 2001-11-21 2004-03-16 The Burton Corporation Interface for engaging a snowboard boot to a snowboard binding
US7278651B2 (en) 2001-06-14 2007-10-09 Carmate Mfg. Co., Ltd. Binding for snowboard

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7125217B2 (ja) * 2017-12-25 2022-08-24 株式会社立花商店 定着装置及び画像形成装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7278651B2 (en) 2001-06-14 2007-10-09 Carmate Mfg. Co., Ltd. Binding for snowboard
US6705633B2 (en) 2001-11-21 2004-03-16 The Burton Corporation Interface for engaging a snowboard boot to a snowboard binding

Also Published As

Publication number Publication date
JPH06186878A (ja) 1994-07-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5099289A (en) Electrophotographic wet-type image fixing unit for use with copy paper and transparencies
JP4865244B2 (ja) 定着装置
JP3118096B2 (ja) 画像形成装置
US5049943A (en) Fixing rotating member coated with an elastic layer and an offset prevention layer with a predetermined oil absorption rate
JP2965105B2 (ja) オフセット防止液の供給装置、接触ヒューザ装置ならびに粉末画像の受像体への融着方法
JP5447915B2 (ja) トナーによる像を印刷媒体に定着または転写定着させるための装置および方法
JP2013214033A (ja) 定着装置および画像形成装置
JP3081397B2 (ja) 画像形成装置及び定着装置
US20100111578A1 (en) Apparatus for cleaning fuser roll
JP2012063374A (ja) 定着装置及び画像形成装置
US20030095806A1 (en) Oiler system for a reproduction apparatus fuser assembly
JP3093412B2 (ja) 混色定着装置
JP3679613B2 (ja) 定着装置
JP2851216B2 (ja) 画像形成装置
JPH07271134A (ja) 画像形成装置
JP2002258657A (ja) 定着装置、画像形成装置、画像形成方法、定着装置の清掃方法
JP3567673B2 (ja) 定着装置および画像形成方法
JPH08272256A (ja) 画像形成装置
JP5799644B2 (ja) 定着装置及びそれを備えた画像形成装置
JP3437210B2 (ja) 画像形成方法、画像形成装置及び透明フィルム
JPH06175457A (ja) フルカラー両面画像形成装置
JP2899186B2 (ja) 画像形成装置
JPH07219378A (ja) 定着装置
JPH05127555A (ja) 定着装置
JPH1184920A (ja) 画像形成装置

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080623

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090623

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090623

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100623

Year of fee payment: 10