JP2002257258A - 配管用フロアバンド - Google Patents
配管用フロアバンドInfo
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Abstract
持可能で、しかも作業性に優れた配管用フロアバンドを
提供する。 【解決手段】床面等の固定面に取り付けられ、2本のボ
ルトを立設した基板と、前記ボルト間で配管を抱持する
上・下一対の半割環状バンド部と、該上・下一対の半割
環状バンド部夫々の左右端縁を延伸し、該延伸部分に前
記ボルトの外径よりも僅かに大きい径のボルト挿通孔を
有する取付部と、前記基板と下半割環状バンド部の取付
部との間に介在される弾性体と、上半割環状バンド部の
取付部の上位置で前記ボルトに螺合して上・下一対の半
割環状バンド部を一定の高さに固定するナットと、を有
する構成であることを特徴とする配管用フロアバンドで
ある。
Description
に関し、詳しくは床面等の固定面から立ち上げた状態で
配管を防振状態で支持する配管用フロアバンドに関す
る。
術としては、実開平1−58233号公報に記載のもの
などが知られている。
トの夫々に、先ず、カラーを挿通し、次に、上下一対の
半割環状バンド部を該半割環状バンド部夫々の左右端縁
の延伸部である取付部に形成されたボルト挿通孔を用い
て挿通し、次に、スプリングを挿通した後、該スプリン
グをワッシャーで抑えた状態でナットによって固定する
ことにより、ケーブルを防振状態で抱持支持するもので
ある。
を支持する場合、ナットによる締め付けが左右のボルト
に対してアンバランスであっても可能なため、配管への
抱持支持時の圧迫が不均等となってしまう場合がある。
左右不均等である場合、ウォーターハンマー現象等の配
管の振動を均一に受け止めることができず、防振性が低
下するだけでなく、配管の接続部や配管そのものに捩じ
れや負荷が掛かり易く、破損や故障の原因となる可能性
を有している。
最後においてナットによる固定を行うときに手指でスプ
リングの頭部を抑えながらワッシャーを嵌め込み、更に
ナットをボルト先端に螺合しなければならないため、作
業場所が暗所で且つ狭所であることを考慮すると、スプ
リングの頭部を抑える指を滑らせてしまった場合、スプ
リングの弾性力及び反発力によって、ナット、ワッシャ
ー及びスプリングの各部材を弾き飛ばして失ってしまう
可能性が高い。
は、均等な状態で配管を安定した防振状態で抱持支持可
能で、しかも作業性に優れた配管用フロアバンドを提供
することにある。
記構成によって達成される。
のボルトを立設した基板と、前記ボルト間で配管を抱持
する上・下一対の半割環状バンド部と、該上・下一対の
半割環状バンド部夫々の左右端縁を延伸し、該延伸部分
に前記ボルトの外径よりも僅かに大きい径のボルト挿通
孔を有する取付部と、前記基板と下半割環状バンド部の
取付部との間に介在される弾性体と、上半割環状バンド
部の取付部の上位置で前記ボルトに螺合して上・下一対
の半割環状バンド部を一定の高さに固定するナットと、
を有する構成であることを特徴とする配管用フロアバン
ド。
し板バネであることを特徴とする上記1に記載の配管用
フロアバンド。
上・下端にワッシャーを介して防振ゴムで受け止める構
成であることを特徴とする上記2に記載の配管用フロア
バンド。
を特徴とする上記1に記載の配管用フロアバンド。
部分である取付部のいずれか一方のボルト孔が、配管軸
と略平行方向に開放部を有する切込溝であり、切込溝で
はない他方のボルト孔を支点として上半割環状ブリッジ
部が枢支回動して配管の抱持状態を開放可能な構成を有
しており、上半割環状バンド部の取付部と下半割環状バ
ンド部の取付部の少なくともいずれか一方には、他方の
半割環状バンド部の取付部の一部に掛止することで、切
込溝の形成されている取付部がボルトから脱落するのを
防止する掛止部が設けられている構成であることを特徴
とする上記1〜4のいずれかに記載の配管用フロアバン
ド。
て説明する。図1は本発明に係る配管用フロアバンドの
一実施例を示す正面図、図2は本発明に係る配管用フロ
アバンドの他の実施例を示す斜視図である。
等の固定面から立ち上げた状態で配管を防振状態で支持
するものであり、2本以上のボルトを立設した基板をベ
ース部分としている。尚、図1及び図2では配管を省略
している。
では、床面等の固定面に取り付けられる基板2に、2本
のボルト3・3を立設しており、該2本のボルト3・3
間で配管を支持するものである。2本のボルト3・3
は、基板2に直接溶接してもよいし、基板2に点付溶接
した基板ナットに螺合してもよいし、或いは基板2を部
分的に打ち抜き立ち上げし、該立ち上げ部分の内側に雌
ネジを切り、該雌ネジ部にボルト3・3を螺合すること
により立設してもよい。
ド部4・5(上を4とし、下を5とする。)によって上
下から挟み込まれた状態で抱持されることになる。
々の左右端縁は延伸されており、該延伸した部分にボル
ト3・3が挿通されるボルト孔が形成された取付部41
・42及び取付部51・52を有する。ボルト孔の孔径
は、ボルト3・3の外径よりも僅かに大きく、好ましく
は1〜5mm、より好ましくは1〜3mm大きく形成さ
れている。
状バンド部5の取付部51・52との間で前記ボルト3
・3に挿通される弾性体であり、図1に示す本実施例で
はスプリングコイルを用いている。該弾性体6の上・下
端には、受け部材としてワッシャー8・8を介して防振
ゴム9・9を配設している。スプリングコイルに代え、
公知の弾性体、例えば、上・下端にボルト3・3への挿
通孔を有する湾曲板バネ(図2参照)や、後述するゴム
弾性体を用いてもよい。
41・42の上位置で前記ボルト3・3に螺合して上・
下一対の半割環状バンド部4・5を一定の高さに固定す
るナットである。
体6の弾性力及び反発力に抗して行われるが、この際、
弾性体6自体を抑えなくても、ナット7を螺合する側の
取付部(41又は42)を手指で上から押圧すること
で、弾性体6の弾性力及び反発力を極めて容易に抑制す
ることができる。また、取付部(41又は42)ではな
く、上半割環状バンド部4を抱持した配管と共に上から
押圧してもよい。
比較的小さな部品でしかも抑え難い形状のスプリングコ
イルからなる弾性体6自体を抑えずとも、大きな部材な
いしは広い面を有する部材である取付部41・42及び
/又は上半割環状部材4(及び配管)を抑え付けること
で、弾性体6の弾性力及び反発力を極めて容易に抑制す
ることができる。
を弾き飛ばして失うことなく作業を行うことができる。
しかも、かかる作業は、比較的厚手なために細かな作業
が不向きである軍手や革製作業手袋をしたままでも、何
ら不都合なく容易に行うことができる。
後、該ナット7・7を締め付けていくが、この際、取付
部41・42のボルト孔の径はボルト3の外径より僅か
に大きいだけなので、一方のナット7のみを締め付けた
場合、上・下一対の半割環状バンド部4・5が一方に傾
き、そしてボルト孔の内周がボルト3の外周に当たり、
ナット7の一方のみの締め付けが一定量で制限される。
ット7・7の締め付けを交互に行う目安になるので、左
右においてアンバランスになるのを未然に防止すること
ができる。
る締め付けを行うことができるので、配管への抱持支持
時の圧迫が不均等となることがなく、ウォーターハンマ
ー現象等の配管の振動を常に均一に受け止めることがで
きるため、配管の接続部や配管そのものに余計な負荷が
掛からず、破損や故障の発生を抑制することができる。
によって、上・下一対の半割環状バンド部4・5の支持
高さの調整が可能である。即ち、上・下一対の半割環状
バンド部4・5はボルト3・3に挿通された状態で弾性
体6の弾性力によって支持されているため、ナット7・
7をより締め付ければ、その支持位置を下げることがで
きるし、弛めれべ支持位置を上げることができる。この
点、先に挙げた従来技術では、配管の支持高さはカラー
の高さに制限されるので、本発明のように細かな高さ調
整を行うことができない。
バンドの他の実施例について説明する。図2に示す実施
例では、弾性体6として板バネを用いている。
半割環状ブリッジ部4の取付部41・42の各ボルト孔
43・44のいずれか一方(図2ではボルト孔43)
が、配管軸と略平行方向に開放部を有する切込溝となっ
ているため、切込溝ではないボルト孔(図2ではボルト
孔44)を支点として上半割環状ブリッジ部4が枢支回
動することが可能となる。
部に螺合したままの状態で、配管の抱持状態を開放する
ことが可能となるので、この状態で、配管抱持位置に配
管を案内することができる。
点として上半割環状ブリッジ部4を回動し、切込溝であ
るボルト孔43をボルト3に挿通し、その後、ナット7
・7を締め付けることにより配管を抱持した状態で固定
することができる。
失し易い部品であるナット類(ワッシャーを含む)を外
すことなくボルト3・3に螺合させたままで作業ができ
るという効果を有している。
としたが、反対側の44でもよいことはいうまでもな
い。
ッジ部4の取付部41には、掛止部45が設けられてお
り、下半割環状ブリッジ部5の取付部51には、掛止部
45が掛止する被掛止部55が設けられている。
り、ナット7・7に緩みが生じた場合や弾性体6の弾性
に若干の衰えがあっても、取付部41がボルト3から脱
落するのを防止することができる。
4と下半割環状ブリッジ部5とが互いに掛止されていれ
ばよいので、上半割環状ブリッジ部4の取付部41に限
らず、他方の取付部42に設けられていてもよいし、下
半割環状ブリッジ部5の取付部51・52のいずれかに
設けられていてもよい。
ついて説明したが、本発明は上記に限定されず、他の種
々の態様を採ることができる。例えば、弾性体6とし
て、上記実施例のスプリングコイル及び板バネに代え
て、筒状のゴム弾性体を用いてもよい。弾性体6とし
て、筒状ゴム弾性体を用いた場合、防振ゴム9・9及び
ワッシャー8・8を省略してもよい。また、防振性をよ
り高めるためには、基板2と固定面との間に板状の防振
ゴムを介在させてもよい。
バンド部4・5の内周に同一肉厚の帯状防振ゴムを配設
してもよい。帯状防振ゴムを配設することにより、さら
に配管の防振性を高めることができる。また、帯状防振
ゴムの配設は、配管の防振性だけでなく、該帯状防振ゴ
ムの枚数や厚みを調整することにより、抱持支持する配
管の径の大小に対応させることができる。
バンド部は、図示の如き完全な全面抱持構成に限らず、
上・下いずれかが平板状であり、配管の半分を面抱持す
る構成、或いはV字や凹部によって配管の3点以上を面
抱持する構成であってもよい。
定した防振状態で抱持支持可能で、しかも作業性に優れ
た配管用フロアバンドを提供することができる。
れば、ナットの螺合に際しては、比較的小さな部品でし
かも抑え難い形状のスプリングコイルからなる弾性体自
体を抑えずとも、大きな部材ないしは広い面を有する部
材である取付部及び/又は上半割環状部材(及び配管)
を抑え付けることで、弾性体の弾性力及び反発力を極め
て容易に抑制することができるので、暗所且つ狭小な作
業場所でも部品を弾き飛ばして失うことなく作業を行う
ことができる。しかも、かかる作業は、比較的厚手なた
めに細かな作業が不向きである軍手や革製作業手袋をし
たままでも、何ら不都合なく容易に行うことができる。
孔の径はボルトの外径より僅かに大きいだけなので、ナ
ットの一方のみの締め付けが一定量で制限されることに
より、左右のナットの締め付けを交互に行う目安になる
ので、配管の支持状態が左右においてアンバランスにな
るのを未然に防止することができる。
って、配管の支持高さの調整が可能である。
ナットを螺合したままの状態で、配管の抱持状態を開放
して配管抱持位置に配管を案内することができる。さら
に、作業時に特に紛失し易い部品であるナット類(ワッ
シャーを含む)を外すことなくボルトに螺合させたまま
で作業ができる。
示す正面図
を示す斜視図
Claims (5)
- 【請求項1】床面等の固定面に取り付けられ、2本のボ
ルトを立設した基板と、 前記ボルト間で配管を抱持する上・下一対の半割環状バ
ンド部と、 該上・下一対の半割環状バンド部夫々の左右端縁を延伸
し、該延伸部分に前記ボルトの外径よりも僅かに大きい
径のボルト挿通孔を有する取付部と、 前記基板と下半割環状バンド部の取付部との間に介在さ
れる弾性体と、 上半割環状バンド部の取付部の上位置で前記ボルトに螺
合して上・下一対の半割環状バンド部を一定の高さに固
定するナットと、 を有する構成であることを特徴とする配管用フロアバン
ド。 - 【請求項2】前記弾性体が、スプリングコイルないし板
バネであることを特徴とする請求項1に記載の配管用フ
ロアバンド。 - 【請求項3】前記スプリングコイルないし板バネの上・
下端にワッシャーを介して防振ゴムで受け止める構成で
あることを特徴とする請求項2に記載の配管用フロアバ
ンド。 - 【請求項4】前記弾性体が、ゴム弾性体であることを特
徴とする請求項1に記載の配管用フロアバンド。 - 【請求項5】上半割環状ブリッジ部の左右端縁延伸部分
である取付部のいずれか一方のボルト孔が、配管軸と略
平行方向に開放部を有する切込溝であり、切込溝ではな
い他方のボルト孔を支点として上半割環状ブリッジ部が
枢支回動して配管の抱持状態を開放可能な構成を有して
おり、上半割環状バンド部の取付部と下半割環状バンド
部の取付部の少なくともいずれか一方には、他方の半割
環状バンド部の取付部の一部に掛止することで、切込溝
の形成されている取付部がボルトから脱落するのを防止
する掛止部が設けられている構成であることを特徴とす
る請求項1〜4のいずれかに記載の配管用フロアバン
ド。
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