JP2002256935A - 内燃機関の制御装置 - Google Patents
内燃機関の制御装置Info
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- Y02T—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
- Y02T10/00—Road transport of goods or passengers
- Y02T10/10—Internal combustion engine [ICE] based vehicles
- Y02T10/40—Engine management systems
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- Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)
- Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)
Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【課題】 リニア空燃比センサの測定誤差を補正する手
段が異なると、回路構成が異なるため、センサに大きな
ダメージを与える虞れがあり、回路の改良により破壊を
防止する。 【解決手段】 センサと、センサの出力に応じて内燃期
間の空燃比を補正する空燃比制御手段とを有し、センサ
の出力特性と基準値との誤差に対応したセンサの誤差量
を補正するための補正抵抗を備え、センサ出力の特性を
補正する。センサ誤差量を補正するための補正抵抗は、
センサの出力を検知する基準抵抗と直列あるいは並列に
接続でき、また、基準抵抗に生じる電圧を増幅する差動
増幅器を備えている場合には、補正抵抗がその差動増幅
器の入力抵抗の少なくとも一部をなし、補正抵抗が差動
増幅器のゲインを補正するゲイン設定抵抗を兼ねること
ができる。
段が異なると、回路構成が異なるため、センサに大きな
ダメージを与える虞れがあり、回路の改良により破壊を
防止する。 【解決手段】 センサと、センサの出力に応じて内燃期
間の空燃比を補正する空燃比制御手段とを有し、センサ
の出力特性と基準値との誤差に対応したセンサの誤差量
を補正するための補正抵抗を備え、センサ出力の特性を
補正する。センサ誤差量を補正するための補正抵抗は、
センサの出力を検知する基準抵抗と直列あるいは並列に
接続でき、また、基準抵抗に生じる電圧を増幅する差動
増幅器を備えている場合には、補正抵抗がその差動増幅
器の入力抵抗の少なくとも一部をなし、補正抵抗が差動
増幅器のゲインを補正するゲイン設定抵抗を兼ねること
ができる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内燃機関の制御装
置に関し、特に、リニア空燃比センサにより排気ガスの
空燃比を計測して空燃比制御を行う内燃機関の制御装置
に関する。
置に関し、特に、リニア空燃比センサにより排気ガスの
空燃比を計測して空燃比制御を行う内燃機関の制御装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】近年の排気ガス中に含まれるNoxやH
C成分等の物質の低減やリーンバーン燃焼のためには、
排気ガスの空燃比をより精密に計測する必要がある。こ
れまで使われてきたO2センサでは、センサ出力がリッ
チ状態とリーン状態の2値のみであるから、O2センサ
を使った空燃比制御では、排気ガス中に含まれるNox
やHC成分等の物質の低減のための高精度な空燃比制御
やリーンバーン燃焼のための空燃比制御を行うことが困
難である。
C成分等の物質の低減やリーンバーン燃焼のためには、
排気ガスの空燃比をより精密に計測する必要がある。こ
れまで使われてきたO2センサでは、センサ出力がリッ
チ状態とリーン状態の2値のみであるから、O2センサ
を使った空燃比制御では、排気ガス中に含まれるNox
やHC成分等の物質の低減のための高精度な空燃比制御
やリーンバーン燃焼のための空燃比制御を行うことが困
難である。
【0003】そこで、ジルコニア固体電解質によるセン
サ素子の酸素ポンプ作用を利用して排気ガスの空燃比を
広い空燃比域に亘って定量的に(リニアに)計測するリ
ニア空燃比センサを使うことで、混合気の空燃比を目標
空燃比に制御することが容易になり、排気ガス中に含ま
れるNoxやHC成分等の物質の低減を図ることができ
る。こうしたリニア空燃比センサの例として、特公平1
−169349号公報に示されているようなものがあ
る。
サ素子の酸素ポンプ作用を利用して排気ガスの空燃比を
広い空燃比域に亘って定量的に(リニアに)計測するリ
ニア空燃比センサを使うことで、混合気の空燃比を目標
空燃比に制御することが容易になり、排気ガス中に含ま
れるNoxやHC成分等の物質の低減を図ることができ
る。こうしたリニア空燃比センサの例として、特公平1
−169349号公報に示されているようなものがあ
る。
【0004】リニア空燃比センサは、図24に示されて
いるように、電極板の厚みや面積、排気ガス測定室の厚
み、さらにセラミックのガス拡散率等の製造上のばらつ
きにより、出力特性に個体誤差を持ち、図25に示され
ているように、検出する排気ガスの空燃比がストイキ点
から離れるほど、測定値(空燃比測定電流)の誤差Δa
が大きくなる。
いるように、電極板の厚みや面積、排気ガス測定室の厚
み、さらにセラミックのガス拡散率等の製造上のばらつ
きにより、出力特性に個体誤差を持ち、図25に示され
ているように、検出する排気ガスの空燃比がストイキ点
から離れるほど、測定値(空燃比測定電流)の誤差Δa
が大きくなる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、リニア空燃
比センサの検出空燃比がストイキ付近であれば、センサ
を流れる電流がほぼ0なので、センサの出力特性の個体
誤差によらず、正確な空燃比検出が可能であるが、スト
イキ以外の空燃比を正確に検出することができず、スト
イキ以外の空燃比の正確に制御を行うことができない。
比センサの検出空燃比がストイキ付近であれば、センサ
を流れる電流がほぼ0なので、センサの出力特性の個体
誤差によらず、正確な空燃比検出が可能であるが、スト
イキ以外の空燃比を正確に検出することができず、スト
イキ以外の空燃比の正確に制御を行うことができない。
【0006】このため、リーンバーン燃焼等の空燃比制
御を行うには、リニア空燃比センサの出力特性の個体誤
差を補正する必要があり、この補正法としては、センサ
電流特性の誤差をキャンセルするハードウェアまたはソ
フトウェアによる補正法が考えられる。なお、センサの
ポンピング電流の損失を補償するために、補償抵抗の記
憶値によって出力信号を補正する技術は特開2000−
146909号公報に示されている。
御を行うには、リニア空燃比センサの出力特性の個体誤
差を補正する必要があり、この補正法としては、センサ
電流特性の誤差をキャンセルするハードウェアまたはソ
フトウェアによる補正法が考えられる。なお、センサの
ポンピング電流の損失を補償するために、補償抵抗の記
憶値によって出力信号を補正する技術は特開2000−
146909号公報に示されている。
【0007】ハードウェアまたはソフトウェアによって
補正する方式では、通常、補正する抵抗値が異なるの
で、両者が混在して使用されると、リニア空燃比センサ
の電流特性が合わないばかりか、場合によってはリニア
空燃比センサに大きなダメージを与える虞れがある。
補正する方式では、通常、補正する抵抗値が異なるの
で、両者が混在して使用されると、リニア空燃比センサ
の電流特性が合わないばかりか、場合によってはリニア
空燃比センサに大きなダメージを与える虞れがある。
【0008】本発明は、上述の如き問題点を解消するた
めになされたものであって、その目的とするところは、
ハードウェアまたはソフトウェアによってリニア空燃比
センサの誤差を補正する場合に、両者に互換性を持たせ
てセンサへのダメージを回避し、また、ハーネスライン
の診断を行う場合に、センサ信号の診断だけでなく、補
正回路系のハーネスの診断も行うことができる内燃機関
の制御装置を提供することを目的としている。
めになされたものであって、その目的とするところは、
ハードウェアまたはソフトウェアによってリニア空燃比
センサの誤差を補正する場合に、両者に互換性を持たせ
てセンサへのダメージを回避し、また、ハーネスライン
の診断を行う場合に、センサ信号の診断だけでなく、補
正回路系のハーネスの診断も行うことができる内燃機関
の制御装置を提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めに、本発明による内燃機関の制御装置は、内燃機関の
排気管に設けられ排気ガスの空燃比をリニアに測定する
リニア空燃比センサと、前記リニア空燃比センサの出力
に応じて内燃機関の空燃比を補正する空燃比制御手段と
を有し、前記リニア空燃比センサの出力特性と基準値と
の誤差に対応したリニア空燃比センサの誤差量を補正す
るための補正抵抗を備え、リニア空燃比センサ出力の特
性を補正するものである。
めに、本発明による内燃機関の制御装置は、内燃機関の
排気管に設けられ排気ガスの空燃比をリニアに測定する
リニア空燃比センサと、前記リニア空燃比センサの出力
に応じて内燃機関の空燃比を補正する空燃比制御手段と
を有し、前記リニア空燃比センサの出力特性と基準値と
の誤差に対応したリニア空燃比センサの誤差量を補正す
るための補正抵抗を備え、リニア空燃比センサ出力の特
性を補正するものである。
【0010】センサ誤差量を補正するための補正抵抗
は、リニア空燃比センサの出力を検知する基準抵抗と直
列あるいは並列に接続することができる。また、基準抵
抗に生じる電圧を増幅する差動増幅器を備えている場合
には、補正抵抗がその差動増幅器の入力抵抗の少なくと
も一部をなし、補正抵抗が差動増幅器のゲインを補正す
るゲイン設定抵抗を兼ねることができる。
は、リニア空燃比センサの出力を検知する基準抵抗と直
列あるいは並列に接続することができる。また、基準抵
抗に生じる電圧を増幅する差動増幅器を備えている場合
には、補正抵抗がその差動増幅器の入力抵抗の少なくと
も一部をなし、補正抵抗が差動増幅器のゲインを補正す
るゲイン設定抵抗を兼ねることができる。
【0011】また、本発明による内燃機関の制御装置
は、更に、制御装置補正抵抗と所定の入力回路との分割
電圧を測定する回路と、前記分割電圧に応じて前記リニ
ア空燃比センサの出力特性の誤差を補正する補正値を演
算する手段とを有し、リニア空燃比センサの出力を検知
する基準抵抗に生じる電圧値に対して前記補正値を演算
するものである。
は、更に、制御装置補正抵抗と所定の入力回路との分割
電圧を測定する回路と、前記分割電圧に応じて前記リニ
ア空燃比センサの出力特性の誤差を補正する補正値を演
算する手段とを有し、リニア空燃比センサの出力を検知
する基準抵抗に生じる電圧値に対して前記補正値を演算
するものである。
【0012】また、本発明による内燃機関の制御装置で
は、基準抵抗と並列に接続されるべき抵抗、あるいは基
準抵抗と直列に接続されるべき抵抗を、リニア空燃比セ
ンサの誤差に対応した抵抗として用いることができる。
また、本発明による内燃機関の制御装置では、リニア空
燃比センサの出力特性の誤差を補正する補正抵抗の抵抗
値に応じてリニア空燃比センサの出力特性を補正する方
式を切り換えることができる。
は、基準抵抗と並列に接続されるべき抵抗、あるいは基
準抵抗と直列に接続されるべき抵抗を、リニア空燃比セ
ンサの誤差に対応した抵抗として用いることができる。
また、本発明による内燃機関の制御装置では、リニア空
燃比センサの出力特性の誤差を補正する補正抵抗の抵抗
値に応じてリニア空燃比センサの出力特性を補正する方
式を切り換えることができる。
【0013】また、本発明による内燃機関の制御装置
は、更に、前記リニア空燃比センサの出力電圧または補
正する基準抵抗に印加される電圧を複数の所定値と比較
し、前記電圧が第1の所定値以上あるいは第2の所定値
未満であるか否かを判定する判定手段と、前記判定手段
の結果に応じてリニア空燃比センサが異常であるか否か
を判定するリニア空燃比センサ診断手段とを有するもの
である。
は、更に、前記リニア空燃比センサの出力電圧または補
正する基準抵抗に印加される電圧を複数の所定値と比較
し、前記電圧が第1の所定値以上あるいは第2の所定値
未満であるか否かを判定する判定手段と、前記判定手段
の結果に応じてリニア空燃比センサが異常であるか否か
を判定するリニア空燃比センサ診断手段とを有するもの
である。
【0014】また、本発明による内燃機関の制御装置
は、リニア空燃比センサが異常と判定された場合には、
空燃比制御を停止または空燃比制御の目標空燃比を固定
値とするものである。また、本発明による内燃機関の制
御装置は、排気通路の途中に設けられている触媒コンバ
ータの下流側にリアO2センサが設けられ、前記リニア
空燃比センサが異常と判定された場合には、前記リアO
2センサ出力に応じて空燃比制御を行うものである。
は、リニア空燃比センサが異常と判定された場合には、
空燃比制御を停止または空燃比制御の目標空燃比を固定
値とするものである。また、本発明による内燃機関の制
御装置は、排気通路の途中に設けられている触媒コンバ
ータの下流側にリアO2センサが設けられ、前記リニア
空燃比センサが異常と判定された場合には、前記リアO
2センサ出力に応じて空燃比制御を行うものである。
【0015】また、本発明による内燃機関の制御装置
は、外部信号によるスイッチングにより、所定のスイッ
チング状態においてのみ誤差補正値の読み取りを行う回
路を有し、初期化の際にのみ、前記外部信号によるスイ
ッチングにより誤差補正値の読み取りを行うものであ
る。
は、外部信号によるスイッチングにより、所定のスイッ
チング状態においてのみ誤差補正値の読み取りを行う回
路を有し、初期化の際にのみ、前記外部信号によるスイ
ッチングにより誤差補正値の読み取りを行うものであ
る。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、添付の図を参照して、本発
明の内燃機関の制御装置の実施の形態を詳細に説明す
る。図1は本発明に関する内燃機関の全体のシステム構
成を示している。内燃機関(エンジン)100には、燃
料インジェクタ101、点火プラグ102、点火コイル
103、スロットル弁104、水温センサ110、クラ
ンク角センサ111、カム角センサ112、スロットル
ポジションセンサ113、吸気管圧力センサ114ある
いは吸入空気流量計115、リニア空燃比センサ11
6、触媒コンバータ118、触媒コンバータ118より
下流側のリアO2センサ119が取り付けられ、エンジ
ン制御装置(ECU)120に接続されている。
明の内燃機関の制御装置の実施の形態を詳細に説明す
る。図1は本発明に関する内燃機関の全体のシステム構
成を示している。内燃機関(エンジン)100には、燃
料インジェクタ101、点火プラグ102、点火コイル
103、スロットル弁104、水温センサ110、クラ
ンク角センサ111、カム角センサ112、スロットル
ポジションセンサ113、吸気管圧力センサ114ある
いは吸入空気流量計115、リニア空燃比センサ11
6、触媒コンバータ118、触媒コンバータ118より
下流側のリアO2センサ119が取り付けられ、エンジ
ン制御装置(ECU)120に接続されている。
【0017】ガソリン等の燃料は、燃料タンク1014
から燃料ポンプ1011により輸送され、燃圧制御弁1
012によって一定の燃料圧力に設定され、燃料インジ
ェクタ101によって噴射供給される。
から燃料ポンプ1011により輸送され、燃圧制御弁1
012によって一定の燃料圧力に設定され、燃料インジ
ェクタ101によって噴射供給される。
【0018】エンジン制御装置120は、空燃比制御装
置を含むものであり、吸気管圧力センサ114あるいは
吸入空気流量計115の出力を取り込み、それらのセン
サ電圧を所定のテーブル変換により、実際の単位時間当
りの吸入空気量Qaを算出し、同時に、クランク角セン
サ111のパルス信号を計測し、所定時間内のパルス数
またはパルスの時間間隔より内燃機関100の回転数N
DATAを計算する。
置を含むものであり、吸気管圧力センサ114あるいは
吸入空気流量計115の出力を取り込み、それらのセン
サ電圧を所定のテーブル変換により、実際の単位時間当
りの吸入空気量Qaを算出し、同時に、クランク角セン
サ111のパルス信号を計測し、所定時間内のパルス数
またはパルスの時間間隔より内燃機関100の回転数N
DATAを計算する。
【0019】エンジン制御装置120は、単位時間当り
の吸入空気量Qaを回転数NDATAで割り算し、さら
に、それを内燃機関100の気筒数で割ることにより、
1気筒の1回毎の吸入空気量Qacylを計算する。
の吸入空気量Qaを回転数NDATAで割り算し、さら
に、それを内燃機関100の気筒数で割ることにより、
1気筒の1回毎の吸入空気量Qacylを計算する。
【0020】1気筒の1回毎の吸入空気量Qacylに
所定の計数KTIを乗ずることにより、吸入空気量Qa
cylで燃焼できる燃料噴射量TIが求められ、後述の
空燃比制御補正量を含む補正係数を乗じた値により決ま
る開弁時間をもって燃料インジェクタ101を開弁する
ことにより、必要とする燃料量が燃料インジェクタ10
1より噴射され、1燃焼毎の混合気が生成される。
所定の計数KTIを乗ずることにより、吸入空気量Qa
cylで燃焼できる燃料噴射量TIが求められ、後述の
空燃比制御補正量を含む補正係数を乗じた値により決ま
る開弁時間をもって燃料インジェクタ101を開弁する
ことにより、必要とする燃料量が燃料インジェクタ10
1より噴射され、1燃焼毎の混合気が生成される。
【0021】燃料噴射量TIの計算には以下の補正係数
COEFnが乗算される。 TI=COEFn・KTI・Qacyl 補正係数COEFnには、空燃比補正係数ALPHAn
が含まれる。 COEFn=1+ALPHAn+増量補正項
COEFnが乗算される。 TI=COEFn・KTI・Qacyl 補正係数COEFnには、空燃比補正係数ALPHAn
が含まれる。 COEFn=1+ALPHAn+増量補正項
【0022】ここで、気筒別に制御する場合、添え字n
を1から気筒番号毎に別々のパラメータとする。リニア
空燃比センサ116は排気ガス中に含まれる残存酸素量
を定量的に計測するセンサである。リニア空燃比センサ
116の出力は、図25に示されているように、測定空
燃比に対してセンサを流れる空燃比測定電流が変化す
る。
を1から気筒番号毎に別々のパラメータとする。リニア
空燃比センサ116は排気ガス中に含まれる残存酸素量
を定量的に計測するセンサである。リニア空燃比センサ
116の出力は、図25に示されているように、測定空
燃比に対してセンサを流れる空燃比測定電流が変化す
る。
【0023】エンジン制御装置120は、リニア空燃比
センサ116の空燃比測定電流を測定用抵抗(基準抵
抗)に流し、測定用抵抗の両端に生じるセンサ電圧を測
定して電圧から排気ガスの実空燃比RABFに換算す
る。そして、目標空燃比TABFとの偏差DABFを求
め、偏差DABFに応じて空燃比補正係数ALPHAn
を算出する。
センサ116の空燃比測定電流を測定用抵抗(基準抵
抗)に流し、測定用抵抗の両端に生じるセンサ電圧を測
定して電圧から排気ガスの実空燃比RABFに換算す
る。そして、目標空燃比TABFとの偏差DABFを求
め、偏差DABFに応じて空燃比補正係数ALPHAn
を算出する。
【0024】目標空燃比は内燃機関100の運転状態に
応じて設定される。例えば、機関出力が比較的小さい場
合には、燃焼に必要な燃料量は少なくてすむので、大量
の空気または大量のEGRをかけることによってリーン
バーン燃焼を行い、燃焼時のポンピングロスを低減す
る。一方、機関出力が大きい場合には、燃焼に必要な燃
料と空気の比率(当量比)を理論燃空比に相当する値
(ストイキ)として燃焼効率を高める。当量比の逆数を
目標空燃比とする。
応じて設定される。例えば、機関出力が比較的小さい場
合には、燃焼に必要な燃料量は少なくてすむので、大量
の空気または大量のEGRをかけることによってリーン
バーン燃焼を行い、燃焼時のポンピングロスを低減す
る。一方、機関出力が大きい場合には、燃焼に必要な燃
料と空気の比率(当量比)を理論燃空比に相当する値
(ストイキ)として燃焼効率を高める。当量比の逆数を
目標空燃比とする。
【0025】内燃機関100より排出される排気ガス中
に含まれるNOxや未燃焼のHC成分等の物質は、その
まま大気中に排出されると、大気汚染の原因となるの
で、触媒コンバータ118によって、NOxやHCをN
2やH2O、CO2に分解・浄化して排出する。
に含まれるNOxや未燃焼のHC成分等の物質は、その
まま大気中に排出されると、大気汚染の原因となるの
で、触媒コンバータ118によって、NOxやHCをN
2やH2O、CO2に分解・浄化して排出する。
【0026】触媒コンバータ118内で効率よく有害成
分を分解・浄化するには、触媒コンバータ118の浄化
効率の高い空燃比で内燃機関を運転することが肝要であ
る。三元触媒コンバータでは、概ね、ストイキで内燃機
関を動作させると、触媒コンバータ後の排気ガスが浄化
される。
分を分解・浄化するには、触媒コンバータ118の浄化
効率の高い空燃比で内燃機関を運転することが肝要であ
る。三元触媒コンバータでは、概ね、ストイキで内燃機
関を動作させると、触媒コンバータ後の排気ガスが浄化
される。
【0027】吸入空気流量計115による吸入空気量の
測定誤差や、計算で求められた燃料噴射量TIと実際に
噴射される燃料量との燃料インジェクタ101の燃料噴
射量のばらつきによる誤差により、燃焼時の実空燃比は
制御系で目標空燃比に設定した空燃比に対してずれるこ
とがある。
測定誤差や、計算で求められた燃料噴射量TIと実際に
噴射される燃料量との燃料インジェクタ101の燃料噴
射量のばらつきによる誤差により、燃焼時の実空燃比は
制御系で目標空燃比に設定した空燃比に対してずれるこ
とがある。
【0028】目標空燃比と実空燃比との誤差をゼロにす
るため、誤差に応じて燃料噴射量を補正する空燃比フィ
ードバック制御が必要になる。このフィードバック制御
によって、吸入空気量の測定誤差や燃料インジェクタ1
01の燃料噴射量誤差を補償できるので、システムのば
らつきに対して許容度を増大でき、性能変化に対するロ
バスト性を高めることができる。
るため、誤差に応じて燃料噴射量を補正する空燃比フィ
ードバック制御が必要になる。このフィードバック制御
によって、吸入空気量の測定誤差や燃料インジェクタ1
01の燃料噴射量誤差を補償できるので、システムのば
らつきに対して許容度を増大でき、性能変化に対するロ
バスト性を高めることができる。
【0029】一方、実空燃比を測定するリニア空燃比セ
ンサ116にも測定誤差があり、特性の校正が必要であ
る。通常、センサ製造時に所定の酸素濃度でのセンサ特
性を測定して、誤差をあらかじめ校正する手段が取られ
るが、リニア空燃比センサ116の場合には、センサ特
性を校正するには、電極厚さや面積、排気ガス測定室の
厚さ、さらにセラミックのガス拡散率を調整することに
なるので、センサの構造上、校正することが不可能であ
る。
ンサ116にも測定誤差があり、特性の校正が必要であ
る。通常、センサ製造時に所定の酸素濃度でのセンサ特
性を測定して、誤差をあらかじめ校正する手段が取られ
るが、リニア空燃比センサ116の場合には、センサ特
性を校正するには、電極厚さや面積、排気ガス測定室の
厚さ、さらにセラミックのガス拡散率を調整することに
なるので、センサの構造上、校正することが不可能であ
る。
【0030】リニア空燃比センサ116の出力(空燃比
測定電流)と実空燃比との関係は図25に示されている
ようになり、センサ電流には、センサの製造上のばらつ
きから特性に誤差があり、図25では、それぞれ上限、
下限が破線で示されている。センサ誤差の和に対応した
補正量をあらかじめ測定しておき、エンジン制御ユニッ
ト120内で補正量を検知し、補正量を算出すること
で、センサ出力に補正をかける。リニア空燃比センサ1
16の誤差は、概ね、±10%程度であり、センサ出力
電圧を90%〜110%の範囲で補正する。
測定電流)と実空燃比との関係は図25に示されている
ようになり、センサ電流には、センサの製造上のばらつ
きから特性に誤差があり、図25では、それぞれ上限、
下限が破線で示されている。センサ誤差の和に対応した
補正量をあらかじめ測定しておき、エンジン制御ユニッ
ト120内で補正量を検知し、補正量を算出すること
で、センサ出力に補正をかける。リニア空燃比センサ1
16の誤差は、概ね、±10%程度であり、センサ出力
電圧を90%〜110%の範囲で補正する。
【0031】図2に示されているように、リニア空燃比
センサ116の出力電圧を補正する手段として、センサ
誤差に応じて補正抵抗11を設け、エンジン制御ユニッ
ト120内で、リニア空燃比センサ116を流れる電流
を測定する基準抵抗122に生じるセンサ電圧をセンサ
電圧検出部123によって検出し、これを補正手段12
1よりの補正値に基づいて補正する。補正後のセンサ電
圧は、空燃比算出部124に入力され、空燃比算出部1
24にて実空燃比に換算される。
センサ116の出力電圧を補正する手段として、センサ
誤差に応じて補正抵抗11を設け、エンジン制御ユニッ
ト120内で、リニア空燃比センサ116を流れる電流
を測定する基準抵抗122に生じるセンサ電圧をセンサ
電圧検出部123によって検出し、これを補正手段12
1よりの補正値に基づいて補正する。補正後のセンサ電
圧は、空燃比算出部124に入力され、空燃比算出部1
24にて実空燃比に換算される。
【0032】図3はリニア空燃比センサ116の制御ブ
ロック(センサ出力回路)を示している。センサ出力回
路では、リニア空燃比センサ116を流れる空燃比測定
電流を基準抵抗122に流し、基準抵抗122の両端の
電圧を、入力制御ブロック125に通して差動増幅器1
26により増幅し、センサ出力とする。入力制御ブロッ
ク125は差動増幅器126の初期オフセット電圧を取
り込むために使われる。
ロック(センサ出力回路)を示している。センサ出力回
路では、リニア空燃比センサ116を流れる空燃比測定
電流を基準抵抗122に流し、基準抵抗122の両端の
電圧を、入力制御ブロック125に通して差動増幅器1
26により増幅し、センサ出力とする。入力制御ブロッ
ク125は差動増幅器126の初期オフセット電圧を取
り込むために使われる。
【0033】リニア空燃比センサ116への初期電圧と
して、オペアンプ127、バイアス制御ブロック128
を含むバイアス回路によってバイアス電圧を印加し、補
正手段121から補正量を演算する。リニア空燃比セン
サ116への印加電圧は、オペアンプ129により得ら
れる印加電圧のモニタ値と基準電圧とをコンパレータ1
36により比較し、その出力を電流制御用のオペアンプ
137の入力として制御する。
して、オペアンプ127、バイアス制御ブロック128
を含むバイアス回路によってバイアス電圧を印加し、補
正手段121から補正量を演算する。リニア空燃比セン
サ116への印加電圧は、オペアンプ129により得ら
れる印加電圧のモニタ値と基準電圧とをコンパレータ1
36により比較し、その出力を電流制御用のオペアンプ
137の入力として制御する。
【0034】図4はエンジン制御装置120の制御ブロ
ック図である。エンジン制御装置120は、吸入空気量
演算手段311と回転数計測手段312と有し、吸入空
気量演算手段311によって吸入空気流量あるいは吸気
管圧力の計測値より吸入空気量を演算し、負荷率演算手
段313が吸入空気量とエンジン回転数から負荷率を求
める。リニア空燃比センサ116の動作制御手段314
よりセンサ出力電圧取込手段315にセンサ出力電圧を
取り込み、センサ出力電圧により測定空燃比演算手段3
16が測定空燃比を演算する。
ック図である。エンジン制御装置120は、吸入空気量
演算手段311と回転数計測手段312と有し、吸入空
気量演算手段311によって吸入空気流量あるいは吸気
管圧力の計測値より吸入空気量を演算し、負荷率演算手
段313が吸入空気量とエンジン回転数から負荷率を求
める。リニア空燃比センサ116の動作制御手段314
よりセンサ出力電圧取込手段315にセンサ出力電圧を
取り込み、センサ出力電圧により測定空燃比演算手段3
16が測定空燃比を演算する。
【0035】目標空燃比設定手段317は、エンジン回
転数と負荷率から内燃機関100の動作状態に応じた目
標空燃比を設定する。燃料噴射量補正手段318は、目
標空燃比と測定空燃比とを比較し、比較結果から燃料噴
射量を補正する。燃料噴射量は、燃料噴射量計算手段3
19によって時間に換算され、燃料噴射指令が燃料噴射
手段である燃料インジェクタ101に与えられる。
転数と負荷率から内燃機関100の動作状態に応じた目
標空燃比を設定する。燃料噴射量補正手段318は、目
標空燃比と測定空燃比とを比較し、比較結果から燃料噴
射量を補正する。燃料噴射量は、燃料噴射量計算手段3
19によって時間に換算され、燃料噴射指令が燃料噴射
手段である燃料インジェクタ101に与えられる。
【0036】図5はエンジン制御装置120のマイクロ
コンピュータによる構成例を示している。エンジン制御
装置120は、マイクロプロセッサユニット401、プ
ログラムやデータを格納するROM402、EEPRO
M403、フラッシュROM404 、一時的なデータ
の格納するRAM405、内燃機関100に取り付けら
れた各センサからの信号を取り込む入力回路406、マ
イクロプロセッサユニット401に所定時間割り込みを
発生できるタイマやクロック回路407、マイクロプロ
セッサユニット401の指令によりオンオフ可能な出力
回路408等を含んでいる。入力回路406は、電気負
荷情報をデジタル情報として取り込み、また、吸入空気
量やリニア空燃比センサ116のセンサ信号電圧をA/
D変換してデジタルデータとしている。
コンピュータによる構成例を示している。エンジン制御
装置120は、マイクロプロセッサユニット401、プ
ログラムやデータを格納するROM402、EEPRO
M403、フラッシュROM404 、一時的なデータ
の格納するRAM405、内燃機関100に取り付けら
れた各センサからの信号を取り込む入力回路406、マ
イクロプロセッサユニット401に所定時間割り込みを
発生できるタイマやクロック回路407、マイクロプロ
セッサユニット401の指令によりオンオフ可能な出力
回路408等を含んでいる。入力回路406は、電気負
荷情報をデジタル情報として取り込み、また、吸入空気
量やリニア空燃比センサ116のセンサ信号電圧をA/
D変換してデジタルデータとしている。
【0037】基準角度パルスとしてのクランク角センサ
111の出力信号や気筒判別パルスとしてのカム角セン
サ112の出力信号は、波形整形回路409に通してマ
イクロプロセッサユニット401に割込みを発生させ
る。この割込みにより、内燃機関100の気筒判別を行
ったり、パルスエッジの時間間隔TDATAを測定し、
測定値をTDATAで割り算することにより、回転数N
DATAを計算することが行われる。また、吸入空気流
量計115の出力信号より吸入空気量Qaを求め、吸入
空気量Qaを気筒数と回転数で割り算することにより1
回あたりの基本吸入空気量Qacylを求める。
111の出力信号や気筒判別パルスとしてのカム角セン
サ112の出力信号は、波形整形回路409に通してマ
イクロプロセッサユニット401に割込みを発生させ
る。この割込みにより、内燃機関100の気筒判別を行
ったり、パルスエッジの時間間隔TDATAを測定し、
測定値をTDATAで割り算することにより、回転数N
DATAを計算することが行われる。また、吸入空気流
量計115の出力信号より吸入空気量Qaを求め、吸入
空気量Qaを気筒数と回転数で割り算することにより1
回あたりの基本吸入空気量Qacylを求める。
【0038】燃料インジェクタ101の流量特性から求
められる係数(燃料量を時間に換算する係数)KTIを
基本吸入空気量Qacylに乗じて、基本燃料噴射量を
求める。計算結果は出力回路408のアウトプットコン
ペア回路408Aで現在の時間に計算値を加算して、コ
ンペアマッチを起こさせて、必要燃料量に対応した時間
だけ燃料インジェクタ101を開弁させている。また、
出力ポート408Bからリニア空燃比センサ16の動作
状態初期化用制御信号をリニア空燃比センサ制御回路4
09へ出力する。
められる係数(燃料量を時間に換算する係数)KTIを
基本吸入空気量Qacylに乗じて、基本燃料噴射量を
求める。計算結果は出力回路408のアウトプットコン
ペア回路408Aで現在の時間に計算値を加算して、コ
ンペアマッチを起こさせて、必要燃料量に対応した時間
だけ燃料インジェクタ101を開弁させている。また、
出力ポート408Bからリニア空燃比センサ16の動作
状態初期化用制御信号をリニア空燃比センサ制御回路4
09へ出力する。
【0039】Qacylは内燃機関の出力に比例するの
で、基本吸入空気量Qacylに乗数を乗じて最大の出
力時を100%とする負荷率LDATAに換算できる。
同時に、エンジン回転数と負荷率によって設定される点
火時期を求めて、点火出力を出し、パルス出力により点
火コイル103を駆動する。
で、基本吸入空気量Qacylに乗数を乗じて最大の出
力時を100%とする負荷率LDATAに換算できる。
同時に、エンジン回転数と負荷率によって設定される点
火時期を求めて、点火出力を出し、パルス出力により点
火コイル103を駆動する。
【0040】また、通信手段410に接続された表示器
411によってマイクロコンピュータ内の制御パラメー
タ等をモニタすることができる。また。CAN412に
よって、他の外部コントロールユニット413との情報
交換を行うことができる。
411によってマイクロコンピュータ内の制御パラメー
タ等をモニタすることができる。また。CAN412に
よって、他の外部コントロールユニット413との情報
交換を行うことができる。
【0041】EEPROM403、フラッシROM40
4等は、リニア空燃比センサ116の補正情報を格納す
る。補正手段として補正抵抗11を使えば、空燃比測定
電流を測定する基準抵抗122の補正を行うことで、セ
ンサ電圧の補正を直接行うことができる。
4等は、リニア空燃比センサ116の補正情報を格納す
る。補正手段として補正抵抗11を使えば、空燃比測定
電流を測定する基準抵抗122の補正を行うことで、セ
ンサ電圧の補正を直接行うことができる。
【0042】例えば、図6(a)に示されているよう
に、基準抵抗122と補正抵抗11とが直列に接続され
た直列抵抗補正の場合には、電流検出抵抗=補正抵抗+
基準抵抗となり、基準抵抗122の抵抗値を合成抵抗値
(電流検出抵抗)の80%として、補正抵抗11の抵抗
値を10%〜30%の範囲とすれば、合成抵抗値は90
%〜110%で補正できる。この補正抵抗11を、図6
(b)に示されているような特性を示すセンサ誤差に対
応した誤差表示抵抗と見なすことも可能である。
に、基準抵抗122と補正抵抗11とが直列に接続され
た直列抵抗補正の場合には、電流検出抵抗=補正抵抗+
基準抵抗となり、基準抵抗122の抵抗値を合成抵抗値
(電流検出抵抗)の80%として、補正抵抗11の抵抗
値を10%〜30%の範囲とすれば、合成抵抗値は90
%〜110%で補正できる。この補正抵抗11を、図6
(b)に示されているような特性を示すセンサ誤差に対
応した誤差表示抵抗と見なすことも可能である。
【0043】図7(a)に示されているように、基準抵
抗122と補正抵抗11とが並列に接続された並列抵抗
補正の場合には、電流検出抵抗=(補正抵抗×基準抵
抗)/(補正抵抗+基準抵抗)となり、補正前の基準抵
抗122の抵抗値を合成抵抗値(電流検出抵抗)の12
0%とすれば、補正抵抗11の抵抗値を合成抵抗値の3
60%〜1300%の範囲で変化させることにより、合
成抵抗値を90%〜110%に変えることができる。こ
の場合のセンサ誤差と補正抵抗値との関係は図7(b)
に示されているようになる。
抗122と補正抵抗11とが並列に接続された並列抵抗
補正の場合には、電流検出抵抗=(補正抵抗×基準抵
抗)/(補正抵抗+基準抵抗)となり、補正前の基準抵
抗122の抵抗値を合成抵抗値(電流検出抵抗)の12
0%とすれば、補正抵抗11の抵抗値を合成抵抗値の3
60%〜1300%の範囲で変化させることにより、合
成抵抗値を90%〜110%に変えることができる。こ
の場合のセンサ誤差と補正抵抗値との関係は図7(b)
に示されているようになる。
【0044】補正抵抗11の抵抗設定範囲が合成抵抗値
の360%〜1300%であるので、誤差1%抵抗を使
えば、(1300/360)/(0.01)=361段
階の区別が可能である。実用上はこのような細かい分類
は必要としないので、25段階程度で十分である。
の360%〜1300%であるので、誤差1%抵抗を使
えば、(1300/360)/(0.01)=361段
階の区別が可能である。実用上はこのような細かい分類
は必要としないので、25段階程度で十分である。
【0045】この場合、図8に示されているように、並
列補正用抵抗11を、誤差を表す誤差表示抵抗として使
用することも可能である。すなわち、分割抵抗131、
132を接続し、誤差表示抵抗11と基準抵抗122と
の分割電圧を求めると、例えば基準抵抗122の抵抗値
を600%とすれば、分割電圧は擬準電圧の0.3倍か
ら0.6倍の範囲となるので、十分25段階に分類可能
である。
列補正用抵抗11を、誤差を表す誤差表示抵抗として使
用することも可能である。すなわち、分割抵抗131、
132を接続し、誤差表示抵抗11と基準抵抗122と
の分割電圧を求めると、例えば基準抵抗122の抵抗値
を600%とすれば、分割電圧は擬準電圧の0.3倍か
ら0.6倍の範囲となるので、十分25段階に分類可能
である。
【0046】図8に示されている制御回路では、分割電
圧値によるセンサ誤差値がA/D変換器133によって
図9(a)に示されているような特性をもってデジタル
信号に変換され、更に、補正値テーブル134によって
図9(a)、(b)に示されているような補正値テーブ
ル値に変換される。この補正値テーブル値は補正演算部
135へ出力され、補正演算部135は基準抵抗122
によるセンサ電圧値を補正値テーブル値により補正演算
し、補正後のセンサ電圧を出力する。
圧値によるセンサ誤差値がA/D変換器133によって
図9(a)に示されているような特性をもってデジタル
信号に変換され、更に、補正値テーブル134によって
図9(a)、(b)に示されているような補正値テーブ
ル値に変換される。この補正値テーブル値は補正演算部
135へ出力され、補正演算部135は基準抵抗122
によるセンサ電圧値を補正値テーブル値により補正演算
し、補正後のセンサ電圧を出力する。
【0047】センサ出力電圧は差動増幅器を使用して取
り出すので、図10に示されているように、補正抵抗1
1を差動増幅器141の入力側にあるゲイン設定抵抗の
一部として組み合わせることで、センサ出力電圧を補正
することが可能である。また、この補正抵抗11を誤差
に対応した誤差表示抵抗と見なすことも可能である。な
お、図10において、符合142は差動増幅器141の
フィードバック抵抗Rfを示している。図11(a)は
センサ誤差と補正抵抗値との関係を、図11(b)は補
正抵抗値とセンサ電圧ゲインとの関係を各々示してい
る。
り出すので、図10に示されているように、補正抵抗1
1を差動増幅器141の入力側にあるゲイン設定抵抗の
一部として組み合わせることで、センサ出力電圧を補正
することが可能である。また、この補正抵抗11を誤差
に対応した誤差表示抵抗と見なすことも可能である。な
お、図10において、符合142は差動増幅器141の
フィードバック抵抗Rfを示している。図11(a)は
センサ誤差と補正抵抗値との関係を、図11(b)は補
正抵抗値とセンサ電圧ゲインとの関係を各々示してい
る。
【0048】図12に示されているように、リニア空燃
比センサ116の電極面積、電極厚さ、排気ガス測定室
の厚さ、セラミックのガス拡散率の各々の誤差Aの集積
がセンサ誤差Bとして表れ、このセンサ誤差Bに対応し
た補正量(電流・電圧)を検知し(符合C)、これに基
づいてセンサ出力の補正量を算出し(符合D)、センサ
出力を補正する(符合E)。
比センサ116の電極面積、電極厚さ、排気ガス測定室
の厚さ、セラミックのガス拡散率の各々の誤差Aの集積
がセンサ誤差Bとして表れ、このセンサ誤差Bに対応し
た補正量(電流・電圧)を検知し(符合C)、これに基
づいてセンサ出力の補正量を算出し(符合D)、センサ
出力を補正する(符合E)。
【0049】図13はセンサ出力取込制御回路例を示し
ている。入力制御ポートの信号によってアナログスイッ
チ151をオンにして、差動増幅器152の入力を一時
的にショートさせる。誤差表示抵抗型の場合、バイアス
制御ポートの信号によってアナログスイッチ151によ
ってバイアス電圧用のオペアンプ155の出力側のアナ
ログスイッチ153と、補正抵抗11の出力回路のアナ
ログスイッチ154をオンにして分割抵抗電圧を取り込
み、これをA/D変換器133によってA/D変換し、
補正テーブルからセンサ電圧の補正値を演算する。その
後、通常の測定では、入力制御ポートとバイアス制御ポ
ートをオフにしてセンサ電圧を測定する。
ている。入力制御ポートの信号によってアナログスイッ
チ151をオンにして、差動増幅器152の入力を一時
的にショートさせる。誤差表示抵抗型の場合、バイアス
制御ポートの信号によってアナログスイッチ151によ
ってバイアス電圧用のオペアンプ155の出力側のアナ
ログスイッチ153と、補正抵抗11の出力回路のアナ
ログスイッチ154をオンにして分割抵抗電圧を取り込
み、これをA/D変換器133によってA/D変換し、
補正テーブルからセンサ電圧の補正値を演算する。その
後、通常の測定では、入力制御ポートとバイアス制御ポ
ートをオフにしてセンサ電圧を測定する。
【0050】つぎに、センサ制御初期化について、図1
4に示されているタイミングチャートを参照して説明す
る。なお、図14において、(a)はイグニッションキ
ーのオン・オフを、(b)は入力制御ポートのオン・オ
フ(ポートの信号レべル)を、(c)はバイアス制御ポ
ートのオン・オフ(ポートの信号レべル)を、(d)は
センサ暖機用のヒータ通電オン・オフを各々示してい
る。
4に示されているタイミングチャートを参照して説明す
る。なお、図14において、(a)はイグニッションキ
ーのオン・オフを、(b)は入力制御ポートのオン・オ
フ(ポートの信号レべル)を、(c)はバイアス制御ポ
ートのオン・オフ(ポートの信号レべル)を、(d)は
センサ暖機用のヒータ通電オン・オフを各々示してい
る。
【0051】イグニッションキー・オン時には、リニア
空燃比センサ動作を停止させておく。初期化として、入
力制御ポートをオンしてリニア空燃比センサ116の出
力電圧を計測する差動増幅器152の入力をショートす
る。また、バイアス制御ポートをオンにして、補正抵抗
11と分割抵抗131、132による電圧を取り込む。
空燃比センサ動作を停止させておく。初期化として、入
力制御ポートをオンしてリニア空燃比センサ116の出
力電圧を計測する差動増幅器152の入力をショートす
る。また、バイアス制御ポートをオンにして、補正抵抗
11と分割抵抗131、132による電圧を取り込む。
【0052】なお、リニア空燃比センサ動作制御ブロッ
クにおいて、水温データを取り込み、内燃機関始動直前
の水温が所定値KTwHEATONEより低い場合に
は、排気温度計測値または推定値が所定の温度に達し
て、更に所定の遅延時間(ディレイ=KLAFTIME)経過し
てから、リニア空燃比センサ116のヒータ制御を開始
する。水温が所定値より高い場合には、内燃機関が完爆
後、リニア空燃比センサ116のヒータ制御を開始す
る。
クにおいて、水温データを取り込み、内燃機関始動直前
の水温が所定値KTwHEATONEより低い場合に
は、排気温度計測値または推定値が所定の温度に達し
て、更に所定の遅延時間(ディレイ=KLAFTIME)経過し
てから、リニア空燃比センサ116のヒータ制御を開始
する。水温が所定値より高い場合には、内燃機関が完爆
後、リニア空燃比センサ116のヒータ制御を開始す
る。
【0053】次に述べる測定開始までの間、誤差表示抵
抗と分割抵抗で分割した電圧を取り込み、複数回取り込
んだ電圧値が所定のばらつき範囲内であれば有効とし、
電圧に対応した補正値をテーブル検索する。また、差動
増幅器出力電圧を取り込み、複数回の平均値またはロー
パスフィルタを通した値を初期値とする。
抗と分割抵抗で分割した電圧を取り込み、複数回取り込
んだ電圧値が所定のばらつき範囲内であれば有効とし、
電圧に対応した補正値をテーブル検索する。また、差動
増幅器出力電圧を取り込み、複数回の平均値またはロー
パスフィルタを通した値を初期値とする。
【0054】リニア空燃比センサ116の温度が所定の
動作可能温度に達するまでは、センサは絶縁状態であ
り、リニア空燃比センサ116にはバイアス電圧がその
まま印加される。その後、リニア空燃比センサ116が
加熱されるに従い導電性を表し、センサ電圧が所定の電
圧以下であれば、リニア空燃比センサ116が十分加熱
されていると判定される。
動作可能温度に達するまでは、センサは絶縁状態であ
り、リニア空燃比センサ116にはバイアス電圧がその
まま印加される。その後、リニア空燃比センサ116が
加熱されるに従い導電性を表し、センサ電圧が所定の電
圧以下であれば、リニア空燃比センサ116が十分加熱
されていると判定される。
【0055】これ以降、入力制御ポートをオフにしてセ
ンサ出力電圧測定用差動増幅器の入力ショートを解除
し、ゲイン設定抵抗Rs1、Rs2等により決まるセン
サ出力用差動増幅器152のゲインを所定のゲインに戻
し、リニア空燃比センサ116による空燃比測定を開始
する。また、バイアス制御ポートをオフにして補正抵抗
11の入力に通常の測定を行う。
ンサ出力電圧測定用差動増幅器の入力ショートを解除
し、ゲイン設定抵抗Rs1、Rs2等により決まるセン
サ出力用差動増幅器152のゲインを所定のゲインに戻
し、リニア空燃比センサ116による空燃比測定を開始
する。また、バイアス制御ポートをオフにして補正抵抗
11の入力に通常の測定を行う。
【0056】センサ制御初期化について、図15に示さ
れているフローチャートを参照して説明する。まず、イ
グニッションキー・オン直後、初期化終了フラグの状態
を見ることで、初期化が終了しているか否かの判別を行
う(ステップS11)、初期化終了フラグ=“0”であ
れば(ステップS11肯定)、初期化が終了していない
ので、入力制御ポートおよびバイアス制御ポートを各々
オンとする(ステップS12)。
れているフローチャートを参照して説明する。まず、イ
グニッションキー・オン直後、初期化終了フラグの状態
を見ることで、初期化が終了しているか否かの判別を行
う(ステップS11)、初期化終了フラグ=“0”であ
れば(ステップS11肯定)、初期化が終了していない
ので、入力制御ポートおよびバイアス制御ポートを各々
オンとする(ステップS12)。
【0057】つぎに、センサ出力用差動増幅器の電圧を
A/D変換し、これをLAFVINTwとし、同様に、
センサ補正用A/D値をLAFVHOSwとする(ステ
ップS13)。そして、取り込みカウンタLAFVIN
Cをインクリメントする(ステップS14)。つぎに、
LAFVINTwとLAFVHOSwをそれぞれ加算ワ
ークLAFVINTsとLAFVHOSsに加算する
(ステップS15、ステップS16)。
A/D変換し、これをLAFVINTwとし、同様に、
センサ補正用A/D値をLAFVHOSwとする(ステ
ップS13)。そして、取り込みカウンタLAFVIN
Cをインクリメントする(ステップS14)。つぎに、
LAFVINTwとLAFVHOSwをそれぞれ加算ワ
ークLAFVINTsとLAFVHOSsに加算する
(ステップS15、ステップS16)。
【0058】 LAFVINTs=LAFVINTs(i−1)+LAFVINTw LAFVHOSs=LAFVHOSs(i−1)+LAFVHOSw LAFVINC=LAFVINC(i−1)+1
【0059】つぎに、センサ出力A/D値LAFVIN
Tsとセンサ補正用A/D値LAFVHOSsの平均値
LAFVINT、LAFVHOSを平均値を算出する
(ステップS17、ステップS18)。 LAFVINT=LAFVINTs/LAFVINC LAFVHOS=LAFVHOSs/LAFVINC ここでは、加算ワークを使ったが、加重平均化によるロ
ーパスフィルタを使ってもよい。
Tsとセンサ補正用A/D値LAFVHOSsの平均値
LAFVINT、LAFVHOSを平均値を算出する
(ステップS17、ステップS18)。 LAFVINT=LAFVINTs/LAFVINC LAFVHOS=LAFVHOSs/LAFVINC ここでは、加算ワークを使ったが、加重平均化によるロ
ーパスフィルタを使ってもよい。
【0060】次に、ヒータ通電開始条件を監視し、 (a)内燃機関が完爆している (b)水温が所定値以上、または、排気温度が所定値以
上の状態が所定時間以上継続した (c)取り込みカウンタLAFVINCが以上 と云う上記(a)(b)(c)の条件を満たしていれば
(ステップS19肯定)、LAFVHOSに応じてテー
ブル値TALFVADJから補正係数LAFVADJを
求める(ステップS20)。
上の状態が所定時間以上継続した (c)取り込みカウンタLAFVINCが以上 と云う上記(a)(b)(c)の条件を満たしていれば
(ステップS19肯定)、LAFVHOSに応じてテー
ブル値TALFVADJから補正係数LAFVADJを
求める(ステップS20)。
【0061】 LAFVADJ=TLAFVADJ(LAFVHO ) そして、初期化終了フラグ=”1”とし、センサ入力ポ
ートとバイアス制御ポートをオフにして初期化を終了と
する(ステップS21)。初期化終了後は(ステップS
11否定)、センサ出力電圧LAFVMを求め、センサ
出力電圧LAFVMに対してLAFVINTとLAFV
ADJで補正し、補正後のセンサ電圧LAFVを求める
(ステップS22)。 LAFV=(LAFVM−LAFVINT)LAFVA
DJ+(オフセット値)
ートとバイアス制御ポートをオフにして初期化を終了と
する(ステップS21)。初期化終了後は(ステップS
11否定)、センサ出力電圧LAFVMを求め、センサ
出力電圧LAFVMに対してLAFVINTとLAFV
ADJで補正し、補正後のセンサ電圧LAFVを求める
(ステップS22)。 LAFV=(LAFVM−LAFVINT)LAFVA
DJ+(オフセット値)
【0062】そして、補正後のセンサ電圧LAFVに応
じて測定空燃比変換テーブル値TRABFから実空燃比
RABFを求める(ステップS23)。 RABF=TRABF(LAFV) 次に、リニア空燃比センサの自己診断について説明す
る。リニア空燃比センサの異常としては、センサそのも
のの特性不良や、ユニット側の入力回路異常、さらに、
センサとユニットを接続するハーネスの異常がある。
じて測定空燃比変換テーブル値TRABFから実空燃比
RABFを求める(ステップS23)。 RABF=TRABF(LAFV) 次に、リニア空燃比センサの自己診断について説明す
る。リニア空燃比センサの異常としては、センサそのも
のの特性不良や、ユニット側の入力回路異常、さらに、
センサとユニットを接続するハーネスの異常がある。
【0063】図16(a)〜(f)は、並列抵抗型の場
合の異常例と自己診断結果を示している。並列抵抗型補
正方式の場合には、センサ電流はセンサ用ハーネスと補
正抵抗11の両方に流れるので、図16(a)、(b)
に示されているように、補正抵抗11のハーネスが断線
(図にて符合×で示す)しても、センサハーネスが断線
(図にて符合×で示す)しても、リッチ・リーン領域で
のセンサ特性がずれ、検出困難になる。
合の異常例と自己診断結果を示している。並列抵抗型補
正方式の場合には、センサ電流はセンサ用ハーネスと補
正抵抗11の両方に流れるので、図16(a)、(b)
に示されているように、補正抵抗11のハーネスが断線
(図にて符合×で示す)しても、センサハーネスが断線
(図にて符合×で示す)しても、リッチ・リーン領域で
のセンサ特性がずれ、検出困難になる。
【0064】また、補正抵抗11のハーネスがグランド
ショート(図16(e)参照)した場合には、センサ出
力電圧が異常(ロー異常)になるが、センサハーネスが
バッテリショート(図16(d)参照)した場合とを区
別することができない。逆に、補正抵抗11のハーネス
がバッテリショート(図16(c)参照)した場合と、
センサハーネスがグランドショート(図16(f)参
照)は、ともにセンサ出力電圧が異常(ハイ異常)にな
り、区別することができない。
ショート(図16(e)参照)した場合には、センサ出
力電圧が異常(ロー異常)になるが、センサハーネスが
バッテリショート(図16(d)参照)した場合とを区
別することができない。逆に、補正抵抗11のハーネス
がバッテリショート(図16(c)参照)した場合と、
センサハーネスがグランドショート(図16(f)参
照)は、ともにセンサ出力電圧が異常(ハイ異常)にな
り、区別することができない。
【0065】図17(a)〜(f)は直列抵抗型の場合
の異常例と自己診断結果を示している。直列抵抗型補正
方式の場合には、図17(a)、(b)に示されている
ように、補正抵抗11のハーネスとセンサ用ハーネスの
何れが断線しても、センサ電流が流れなくなるため、セ
ンサ出力電圧が異常になり、検出可能である。
の異常例と自己診断結果を示している。直列抵抗型補正
方式の場合には、図17(a)、(b)に示されている
ように、補正抵抗11のハーネスとセンサ用ハーネスの
何れが断線しても、センサ電流が流れなくなるため、セ
ンサ出力電圧が異常になり、検出可能である。
【0066】補正抵抗11のハーネスが、バッテリショ
ート(図17(c)参照)、グランドショート(図17
(e)参照)した場合には、センサ回路に異常な電流が
流れることでセンサ特性がずれ、センサ出力電圧に異常
電圧が現れることで診断する。また、センサハーネスが
グランドショート(図17(f)参照)、バッテリショ
ート(図17(d)参照)した場合には、いずれの場合
もセンサ出力電圧が異常になるので検出可能である。
ート(図17(c)参照)、グランドショート(図17
(e)参照)した場合には、センサ回路に異常な電流が
流れることでセンサ特性がずれ、センサ出力電圧に異常
電圧が現れることで診断する。また、センサハーネスが
グランドショート(図17(f)参照)、バッテリショ
ート(図17(d)参照)した場合には、いずれの場合
もセンサ出力電圧が異常になるので検出可能である。
【0067】図18(a)〜(f)は誤差表示抵抗型の
場合の異常例と自己診断結果を示している。誤差表示抵
抗型補正方式では、補正抵抗11のハーネスが断線(図
18(a)参照)すると、基準抵抗122との分割電圧
が所定の値になる。補正抵抗11のハーネスがグランド
ショート(図18(e)参照)すれば、分割電圧がゼロ
になり、バッテリショート(図18(c)参照)すれ
ば、分割電圧は異常値の最大値になる。これらから、補
正ハーネスの診断が可能である。
場合の異常例と自己診断結果を示している。誤差表示抵
抗型補正方式では、補正抵抗11のハーネスが断線(図
18(a)参照)すると、基準抵抗122との分割電圧
が所定の値になる。補正抵抗11のハーネスがグランド
ショート(図18(e)参照)すれば、分割電圧がゼロ
になり、バッテリショート(図18(c)参照)すれ
ば、分割電圧は異常値の最大値になる。これらから、補
正ハーネスの診断が可能である。
【0068】センサハーネスが断線(図18(b)参
照)した場合には、センサ出力電圧が所定の固定値にな
る。また、グランドショート(図18(f)参照)あい
るはバッテリショート(図18(d)参照)すると、セ
ンサ出力電圧が異常となる。よって、センサハーネスの
診断も可能である。
照)した場合には、センサ出力電圧が所定の固定値にな
る。また、グランドショート(図18(f)参照)あい
るはバッテリショート(図18(d)参照)すると、セ
ンサ出力電圧が異常となる。よって、センサハーネスの
診断も可能である。
【0069】図19(a)〜(f)は差動増幅抵抗型の
場合の異常例と自己診断結果を示している。差動増幅器
の入力抵抗補正型の場合、補正抵抗11のハーネスが断
線(図19(a)参照)すると、センサ出力電圧が固定
値になり、内燃機関制御状態との相関がなくなる。例え
ば、加速時や減速時の空燃比変動に対してセンサ出力電
圧が応答しなければ、補正抵抗ハーネスの断線と判断で
きる。また、補正抵抗11のハーネスのグランドショー
ト(図19(e)参照)、バッテリショート(図19
(c)参照)についても、センサ出力電圧が異常になる
ので検出が可能である。
場合の異常例と自己診断結果を示している。差動増幅器
の入力抵抗補正型の場合、補正抵抗11のハーネスが断
線(図19(a)参照)すると、センサ出力電圧が固定
値になり、内燃機関制御状態との相関がなくなる。例え
ば、加速時や減速時の空燃比変動に対してセンサ出力電
圧が応答しなければ、補正抵抗ハーネスの断線と判断で
きる。また、補正抵抗11のハーネスのグランドショー
ト(図19(e)参照)、バッテリショート(図19
(c)参照)についても、センサ出力電圧が異常になる
ので検出が可能である。
【0070】センサハーネスが断線(図19(b)参
照)した場合には、センサ出力電圧が異常になる。ま
た、センサハーネスがグランドショート(図19(f)
参照)、バッテリショート(図19(d)参照)した場
合、センサ出力電圧が異常となる。センサハーネスがグ
ランドショート・バッテリショートと補正抵抗ハーネス
のグランドショート・バッテリショートとを区別するに
は、センサ出力電圧の判別を行うことで、ショートした
場所の特定が可能になる。
照)した場合には、センサ出力電圧が異常になる。ま
た、センサハーネスがグランドショート(図19(f)
参照)、バッテリショート(図19(d)参照)した場
合、センサ出力電圧が異常となる。センサハーネスがグ
ランドショート・バッテリショートと補正抵抗ハーネス
のグランドショート・バッテリショートとを区別するに
は、センサ出力電圧の判別を行うことで、ショートした
場所の特定が可能になる。
【0071】上述したような自己診断結果により、図2
0に示されているように、センサハーネスの断線、バッ
テリショート、グランドショートを検出、あるいは、補
正抵抗ハーネスのバッテリショート、グランドショート
を検出すると(符合F)、センサNGセンサと判定し
(符合G)、センサのフェールセーフとしてリニア空燃
比センサ出力による空燃比制御を停止する(符合H)。
0に示されているように、センサハーネスの断線、バッ
テリショート、グランドショートを検出、あるいは、補
正抵抗ハーネスのバッテリショート、グランドショート
を検出すると(符合F)、センサNGセンサと判定し
(符合G)、センサのフェールセーフとしてリニア空燃
比センサ出力による空燃比制御を停止する(符合H)。
【0072】直列抵抗補正や差動増幅抵抗型の場合の補
正用ハーネス断線(符合I)も同様に空燃比制御を停止
する。並列抵抗補正型や誤差表示抵抗型の場合は、補正
用ハーネスが断線(符合J)した場合には、センサ電圧
の取り込みは可能であり、ストイキ付近の誤差を無視で
きるので、空燃比制御を継続し、センサ出力電圧補正を
常時100%とする(符合K)。
正用ハーネス断線(符合I)も同様に空燃比制御を停止
する。並列抵抗補正型や誤差表示抵抗型の場合は、補正
用ハーネスが断線(符合J)した場合には、センサ電圧
の取り込みは可能であり、ストイキ付近の誤差を無視で
きるので、空燃比制御を継続し、センサ出力電圧補正を
常時100%とする(符合K)。
【0073】空燃比制御を停止した場合には目標空燃比
をストイキに限定する。ストイキに限定することよっ
て、排気悪化を防止できる。すなわち、触媒コンバータ
の浄化効率の高い範囲で空燃比を制御するので、排気ガ
スの悪化を防止できる。また、空燃比がストイキにある
場合はセンサ電流値がほぼ0であり、センサの補正値に
よらず一定の電圧の範囲をストイキとして判定すること
ができる。
をストイキに限定する。ストイキに限定することよっ
て、排気悪化を防止できる。すなわち、触媒コンバータ
の浄化効率の高い範囲で空燃比を制御するので、排気ガ
スの悪化を防止できる。また、空燃比がストイキにある
場合はセンサ電流値がほぼ0であり、センサの補正値に
よらず一定の電圧の範囲をストイキとして判定すること
ができる。
【0074】触媒コンバータ118の下流側にリアO2
センサ119を設けていれば、リアO2センサ出力によ
って空燃比制御を継続することも可能である。他の実施
の形態として、センサ電流検出抵抗をセンサ電流制御回
路のループ外に設定した場合を説明する。
センサ119を設けていれば、リアO2センサ出力によ
って空燃比制御を継続することも可能である。他の実施
の形態として、センサ電流検出抵抗をセンサ電流制御回
路のループ外に設定した場合を説明する。
【0075】センサ電流制御回路は、オペアンプの反転
増幅回路の帰還ループにセンサを組み込み、反転増幅回
路のゲインを決定する入力抵抗をセンサに流れる電流検
出抵抗としている。この回路では、センサに印加する電
圧はオペアンプの最大出力範囲まで可能なので、上述し
た実施の形態に比べてセンサ動作範囲を広げることがで
きる。
増幅回路の帰還ループにセンサを組み込み、反転増幅回
路のゲインを決定する入力抵抗をセンサに流れる電流検
出抵抗としている。この回路では、センサに印加する電
圧はオペアンプの最大出力範囲まで可能なので、上述し
た実施の形態に比べてセンサ動作範囲を広げることがで
きる。
【0076】補正方法は、上述した実施の形態と同様
に、基準抵抗に補正抵抗を並列、直列、差動増幅回路の
入力抵抗の一部とする方法、基準電圧を基準抵抗で分割
する方法の他、センサへ流すバイアス電流れる電流値を
誤差表示抵抗に流すことによって、誤差を表す電圧を取
り込む方法の何れもが可能である。
に、基準抵抗に補正抵抗を並列、直列、差動増幅回路の
入力抵抗の一部とする方法、基準電圧を基準抵抗で分割
する方法の他、センサへ流すバイアス電流れる電流値を
誤差表示抵抗に流すことによって、誤差を表す電圧を取
り込む方法の何れもが可能である。
【0077】基準抵抗に並列に補正抵抗を入れる方法で
は、センサの誤差に対応した誤差表示抵抗として扱うこ
とができるので、図21に示されているように、並列抵
抗補正型のセンサ用を誤差表示抵抗型の回路に使っても
センサ動作が可能である。
は、センサの誤差に対応した誤差表示抵抗として扱うこ
とができるので、図21に示されているように、並列抵
抗補正型のセンサ用を誤差表示抵抗型の回路に使っても
センサ動作が可能である。
【0078】エンジン制御装置120の入力端子16
1、162を2つ用意しておき、並列抵抗補正用入力に
補正抵抗11を接続するようにハーネスを用意した場
合、誤差表示抵抗用の入力はオープンとなるので、誤差
表示抵抗の断線と同じになる。この場合、センサ電圧に
対する補正値を100%にすることで、並列抵抗補正型
に対応可能となる。
1、162を2つ用意しておき、並列抵抗補正用入力に
補正抵抗11を接続するようにハーネスを用意した場
合、誤差表示抵抗用の入力はオープンとなるので、誤差
表示抵抗の断線と同じになる。この場合、センサ電圧に
対する補正値を100%にすることで、並列抵抗補正型
に対応可能となる。
【0079】並列抵抗補正型に用いる補正抵抗11を誤
差表示抵抗としても用いることができるので、並列抵抗
補正と分割抵抗で合成される電圧から補正値を求め、セ
ンサ電圧を補正することができる。また、誤差表示抵抗
型で求めた電圧から補正値を求めるには、通常テーブル
値を用いて換算するが、演算式による補正値算出も可能
である。
差表示抵抗としても用いることができるので、並列抵抗
補正と分割抵抗で合成される電圧から補正値を求め、セ
ンサ電圧を補正することができる。また、誤差表示抵抗
型で求めた電圧から補正値を求めるには、通常テーブル
値を用いて換算するが、演算式による補正値算出も可能
である。
【0080】なお、図21では、並列抵抗補正型と誤差
表示抵抗型を組み合わせたが、直列抵抗補正タイプのセ
ンサを差動増幅抵抗型用のエンジン制御装置に用いても
センサが動作する。
表示抵抗型を組み合わせたが、直列抵抗補正タイプのセ
ンサを差動増幅抵抗型用のエンジン制御装置に用いても
センサが動作する。
【0081】また、上述した実施の形態で使用したリニ
ア空燃比センサ116は2端子型としたが、図22、図
23に示されているように、大気導入室に生じる電圧を
コンパレータ161によって基準電圧と比較すること
で、センサに印加する電圧を制御する方式でも、これま
で説明した補正手段を行うことが可能である。この場
合、センサ電流を検出する基準抵抗122がセンサ11
6の排気ガス測定室側に付く場合と、大気導入室に付く
場合とがあるが、どちらも補正可能である。
ア空燃比センサ116は2端子型としたが、図22、図
23に示されているように、大気導入室に生じる電圧を
コンパレータ161によって基準電圧と比較すること
で、センサに印加する電圧を制御する方式でも、これま
で説明した補正手段を行うことが可能である。この場
合、センサ電流を検出する基準抵抗122がセンサ11
6の排気ガス測定室側に付く場合と、大気導入室に付く
場合とがあるが、どちらも補正可能である。
【0082】
【発明の効果】以上の説明から理解される如く、この発
明による内燃機関の制御装置によれば、リニア空燃比セ
ンサの補正方式を統一できるから、リニア空燃比センサ
の種類が減り、扱い数量を増やすことができるので、コ
スト低減を図ることができ、また、誤差補正値読み取り
を初期化の際に行うことにより、誤った組合わせでセン
サに大きなダメージを与える虞がなく、センサと制御回
路の組み合わせの自由度が増える。
明による内燃機関の制御装置によれば、リニア空燃比セ
ンサの補正方式を統一できるから、リニア空燃比センサ
の種類が減り、扱い数量を増やすことができるので、コ
スト低減を図ることができ、また、誤差補正値読み取り
を初期化の際に行うことにより、誤った組合わせでセン
サに大きなダメージを与える虞がなく、センサと制御回
路の組み合わせの自由度が増える。
【図1】本発明による制御装置が適用される内燃機関の
制御系の構成図である。
制御系の構成図である。
【図2】本発明による内燃機関の制御装置の一つの実施
の形態を示す要部のブロック図である。
の形態を示す要部のブロック図である。
【図3】本発明による内燃機関の制御装置の一つの実施
の形態を示す要部の回路構成図である。
の形態を示す要部の回路構成図である。
【図4】内燃機関の制御装置の制御ブロック図である。
【図5】内燃機関の制御装置のマイクロコンピュータに
よる構成例を示すブロック図である。
よる構成例を示すブロック図である。
【図6】(a)は本発明による内燃機関の制御装置の一
つの実施の形態を示す要部のブロック図、(b)はセン
サ誤差と補正抵抗値との関係を示すグラフである。
つの実施の形態を示す要部のブロック図、(b)はセン
サ誤差と補正抵抗値との関係を示すグラフである。
【図7】(a)は本発明による内燃機関の制御装置の他
の実施の形態を示す要部のブロック図、(b)はセンサ
誤差と補正抵抗値との関係を示すグラフである。
の実施の形態を示す要部のブロック図、(b)はセンサ
誤差と補正抵抗値との関係を示すグラフである。
【図8】本発明による内燃機関の制御装置の他の実施の
形態を示す要部のブロック図である。
形態を示す要部のブロック図である。
【図9】(a)はセンサ誤差と分割電圧値(A/D値)
との関係を示すグラフ、(b)は分割電圧値(A/D
値)と補正テーブル値との関係を示すグラフである。
との関係を示すグラフ、(b)は分割電圧値(A/D
値)と補正テーブル値との関係を示すグラフである。
【図10】本発明による内燃機関の制御装置の他の実施
の形態を示す要部のブロック図である。
の形態を示す要部のブロック図である。
【図11】(a)はセンサ誤差と補正抵抗値との関係を
示すグラフ、(b)は補正抵抗値分割電圧値とセンサ電
圧ゲインとの関係を示すグラフである。
示すグラフ、(b)は補正抵抗値分割電圧値とセンサ電
圧ゲインとの関係を示すグラフである。
【図12】リニア空燃比センサの誤差補正手順を示す説
明図であるる
明図であるる
【図13】本発明による内燃機関の制御装置の要部の回
路構成図である。
路構成図である。
【図14】センサ制御初期化のタイムチャートである。
【図15】センサ制御初期化のフローチャートである。
【図16】(a)〜(f)は並列補正型の場合の異常例
と自己診断結果の診断結果を示す説明図である。
と自己診断結果の診断結果を示す説明図である。
【図17】(a)〜(f)は直列補正型の場合の異常例
と自己診断結果の診断結果を示す説明図である。
と自己診断結果の診断結果を示す説明図である。
【図18】(a)〜(f)は誤差抵抗表示型の場合の異
常例と自己診断結果の診断結果を示す説明図である。
常例と自己診断結果の診断結果を示す説明図である。
【図19】(a)〜(f)は差動増幅器抵抗型の場合の
異常例と自己診断結果の診断結果を示す説明図である。
異常例と自己診断結果の診断結果を示す説明図である。
【図20】フェールセーフ動作の説明図である。
【図21】並列抵抗補正と誤差表示抵抗補正を組み合わ
せた場合の回路構成図である。
せた場合の回路構成図である。
【図22】基準電圧を別に設定する場合の回路例を示す
回路構成図である。
回路構成図である。
【図23】基準電圧を別に設定する場合の回路例を示す
回路構成図である。
回路構成図である。
【図24】リニア空燃比センサにおける誤差発生の要因
を示す説明図である。
を示す説明図である。
【図25】リニア空燃比センサの出力特性図である。
11 補正抵抗 100 内燃機関 101 インジェクタ 102 点火プラグ 103 点火コイル 104 スロットル 110 水温センサ 111 クランク角センサ 112 カム角センサ 113 スロットルポジションセンサ 114 吸気管圧力センサ 115 吸入空気流量計 116 リニア空燃比センサ 118 触媒コンバータ 119 リアO2センサ 120 エンジン制御装置 121 補正手段 122 基準抵抗 123 センサ電圧検出部 124 空燃比算出部 141 差動増幅器 1011 燃料ポンプ 1012 燃圧制御弁
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F02D 45/00 368 F02D 45/00 368G (72)発明者 浅野 誠二 茨城県ひたちなか市大字高場2520番地 株 式会社日立製作所自動車機器グループ内 (72)発明者 能登 康雄 茨城県ひたちなか市大字高場2520番地 株 式会社日立製作所自動車機器グループ内 (72)発明者 池田 勇次 茨城県ひたちなか市高場2477番地 株式会 社日立カーエンジニアリング内 Fターム(参考) 3G084 AA03 AA04 BA09 BA13 CA01 DA21 DA26 DA30 EA08 EA09 EB08 EB13 EB16 EB22 FA07 FA10 FA11 FA20 FA30 FA38 FA39 3G301 HA06 HA15 JA17 JA20 JB01 JB07 KA01 LB02 LB06 MA01 MA03 MA06 MA11 MA12 MA13 NA02 NA08 NB05 NB11 NC04 NC08 ND02 ND06 ND12 ND13 ND15 ND17 ND30 NE14 NE15 PA01Z PA07Z PA11A PA11Z PA18A PA18Z PD03Z PD04A PD04B PD04Z PD05A PD05Z PD06Z PD08Z PD09Z PD13A PD13Z PE03Z PE05Z PE08Z
Claims (12)
- 【請求項1】 内燃機関の排気管に設けられ排気ガスの
空燃比をリニアに測定するリニア空燃比センサと、前記
リニア空燃比センサの出力に応じて内燃機関の空燃比を
補正する空燃比制御手段とを有する内燃機関の制御装置
において、 前記リニア空燃比センサの出力特性と基準値との誤差に
対応したリニア空燃比センサの誤差量を補正するための
補正抵抗を備え、リニア空燃比センサ出力の特性を補正
することを特徴とする内燃機関の制御装置。 - 【請求項2】 前記補正抵抗が前記リニア空燃比センサ
の出力を検知する基準抵抗と直列に接続されることを特
徴とする請求項1に記載の空燃比制御装置。 - 【請求項3】 前記補正抵抗が前記リニア空燃比センサ
の出力を検知する基準抵抗と並列に接続されることを特
徴とする請求項1に記載の内燃機関の制御装置。 - 【請求項4】 前記基準抵抗に生じる電圧を増幅する差
動増幅器を備え、前記補正抵抗が前記差動増幅器の入力
抵抗の少なくとも一部をなし、前記補正抵抗が前記差動
増幅器のゲインを補正することを特徴とする請求項3に
記載の内燃機関の制御装置。 - 【請求項5】 前記補正抵抗と所定の入力回路との分割
電圧を測定する回路と、前記分割電圧に応じて前記リニ
ア空燃比センサの出力特性の誤差を補正する補正値を演
算する手段とを有し、前記リニア空燃比センサの出力を
検知する基準抵抗に生じる電圧値に対して前記補正値を
演算することを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の
制御装置。 - 【請求項6】 前記基準抵抗と並列に接続されるべき抵
抗を前記リニア空燃比センサの誤差に対応した抵抗とし
て用いることを特徴とする請求項5に記載の内燃機関の
制御装置。 - 【請求項7】 前記基準抵抗と直列に接続されるべき抵
抗を前記リニア空燃比センサの誤差に対応した抵抗とし
て用いることを特徴とする請求項5に記載の内燃機関の
制御装置。 - 【請求項8】 前記リニア空燃比センサの出力特性の誤
差を補正する補正抵抗の抵抗値に応じて前記リニア空燃
比センサの出力特性を補正する方式を切り換えることを
特徴とする請求項1〜7の何れか1項に記載の内燃機関
の制御装置。 - 【請求項9】 前記リニア空燃比センサの出力電圧また
は補正する基準抵抗に印加される電圧を複数の所定値と
比較し、前記電圧が第1の所定値以上あるいは第2の所
定値未満であるか否かを判定する判定手段と、前記判定
手段の結果に応じてリニア空燃比センサが異常であるか
否かを判定するリニア空燃比センサ診断手段とを有する
ことを特徴とする請求項1〜8の何れか1項に記載の内
燃機関の制御装置。 - 【請求項10】 リニア空燃比センサが異常と判定され
た場合には、空燃比制御を停止または空燃比制御の目標
空燃比を固定値とすることを特徴とする請求項9に記載
の内燃機関の制御装置。 - 【請求項11】 排気通路の途中に設けられている触媒
コンバータの下流側にリアO2センサが設けられ、前記
リニア空燃比センサが異常と判定された場合には、前記
リアO2センサ出力に応じて空燃比制御を行うことを特
徴とする請求項1〜10の何れか1項に内燃機関の制御
装置。 - 【請求項12】 外部信号によるスイッチングにより、
所定のスイッチング状態においてのみ誤差補正値の読み
取りを行う回路を有し、初期化の際にのみ、前記外部信
号によるスイッチングにより誤差補正値の読み取りを行
うことを特徴とする請求項1〜11の何れか1項に内燃
機関の制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001058769A JP2002256935A (ja) | 2001-03-02 | 2001-03-02 | 内燃機関の制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001058769A JP2002256935A (ja) | 2001-03-02 | 2001-03-02 | 内燃機関の制御装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002256935A true JP2002256935A (ja) | 2002-09-11 |
Family
ID=18918443
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001058769A Pending JP2002256935A (ja) | 2001-03-02 | 2001-03-02 | 内燃機関の制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002256935A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009287439A (ja) * | 2008-05-28 | 2009-12-10 | Mitsubishi Electric Corp | 内燃機関の制御装置 |
US7856306B2 (en) | 2009-02-13 | 2010-12-21 | Mitsubishi Electric Corporation | Vehicle-mounted engine control apparatus |
CN104251162A (zh) * | 2013-06-25 | 2014-12-31 | 富士通天株式会社 | 电压输出电路以及车辆控制系统 |
-
2001
- 2001-03-02 JP JP2001058769A patent/JP2002256935A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2009287439A (ja) * | 2008-05-28 | 2009-12-10 | Mitsubishi Electric Corp | 内燃機関の制御装置 |
JP4493702B2 (ja) * | 2008-05-28 | 2010-06-30 | 三菱電機株式会社 | 内燃機関の制御装置 |
US7856306B2 (en) | 2009-02-13 | 2010-12-21 | Mitsubishi Electric Corporation | Vehicle-mounted engine control apparatus |
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