JP2002255541A - モルデナイト構造を有するゼオライト、モルデナイト構造を有するゼオライトの製造方法、芳香族化合物転化用触媒組成物および転化方法 - Google Patents

モルデナイト構造を有するゼオライト、モルデナイト構造を有するゼオライトの製造方法、芳香族化合物転化用触媒組成物および転化方法

Info

Publication number
JP2002255541A
JP2002255541A JP2001053416A JP2001053416A JP2002255541A JP 2002255541 A JP2002255541 A JP 2002255541A JP 2001053416 A JP2001053416 A JP 2001053416A JP 2001053416 A JP2001053416 A JP 2001053416A JP 2002255541 A JP2002255541 A JP 2002255541A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
mordenite
zeolite
mordenite structure
reaction
producing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2001053416A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4120172B2 (ja
Inventor
Naoyuki Uchiyama
直行 内山
Hajime Kato
元 加藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toray Industries Inc
Original Assignee
Toray Industries Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toray Industries Inc filed Critical Toray Industries Inc
Priority to JP2001053416A priority Critical patent/JP4120172B2/ja
Publication of JP2002255541A publication Critical patent/JP2002255541A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4120172B2 publication Critical patent/JP4120172B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Catalysts (AREA)
  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
  • Solid-Sorbent Or Filter-Aiding Compositions (AREA)
  • Silicates, Zeolites, And Molecular Sieves (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】モルデナイトの結晶子径を小さくすることによ
って、芳香族化合物転化触媒として有用なゼオライトと
する。 【解決手段】ゼオライト合成時の水性反応混合物に特定
の第4級アンモニウム塩を添加することを特徴とした、
結晶子径が60nm以下であるモルデナイトを含む触媒
組成物を用いることにより、効率よく芳香族化合物を転
化することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、石油化学工業用お
よびファインケミカル製品製造用の触媒あるいは吸着剤
として広く利用されているモルデナイト構造を有するゼ
オライト (以下 "モルデナイト" と略称する) およびそ
れを用いた芳香族化合物好ましくはジクロロトルエン
(以下、”DCT”と呼称する)の転化触媒好ましくは
異性化触媒組成物及び芳香族化合物好ましくはDCTの
転化方法好ましくは異性化方法に関する。特に、DCT
異性体のうち2,6−体及び/又は3,5−体の乏しい
DCT異性体混合物から異性化反応により2,6−体及
び/又は3,5−体濃度を増加させる異性化触媒組成物
及び異性化方法に関する。(転化とは分子組成または分
子構造が変化することであり、異性化とは分子組成は変
化することなく分子構造が変化することである。)
【0002】
【従来の技術】ゼオライトはSiO4およびAlO4の正
四面体が酸素を共有して結合した三次元網目構造を基本
的骨格構造としている。そのため酸素原子対アルミニウ
ム原子およびシリカ原子の合計の比、すなわちO/(A
l+Si)は2に等しい。したがってアルミニウムを含
む四面体の負の電子価は、結晶中に陽イオン、たとえば
アルカリ金属イオン、アルカリ土類金属イオン、アンモ
ニウムイオン、水素イオンなどを含むことにより電気的
中性を保っている。陽イオンは適当なイオン交換法によ
り他の陽イオンと置換することができ、このことはゼオ
ライトの最も重要な性質の一つとしてよく知られてい
る。
【0003】また、ゼオライトは分子オーダーの細孔構
造を有していることもよく知られている。この細孔空洞
は一般に水和水で占められており、適当な条件のもとで
少なくとも一部脱水した後には細孔空洞内に他の分子を
吸着保持できるようになる。すなわち、ゼオライトは吸
着剤としての特性を有している。吸着できる分子は、細
孔によってその大きさと形状を制約される。したがっ
て、分子の大きさあるいは形状に基づいてある特定の分
子を混合物から分離する、いわゆる分子ふるい的吸着分
離が可能となる。さらに、分子の大きさと形状以外にあ
る種の分子の選択吸着を可能にする因子がある。これら
の因子としてはたとえば被吸着分子の分極率、不飽和
度、あるいはゼオライト細孔内の分極力、陽イオンの大
きさ、水和度などがあり、これらの因子によって選択的
吸着を可能にさせることもできる。
【0004】ゼオライトを特徴づけるもう一つの特性
は、その著しく高い触媒作用である。特に、ゼオライト
のイオン交換可能なアルカリ金属イオンをアンモニウム
イオン、水素イオン、あるいは多価金属陽イオン、たと
えば希土類イオンと置換することにより固体酸性が発現
し、これが多くの反応に対して著しく高い触媒作用を示
す。
【0005】ゼオライトには一般に天然品と合成品があ
る。天然のものとしては、たとえばホウフッ石、ソーダ
フッ石、キフッ石、クリノプチロライト、カイジュウジ
フッ石、モルデンフッ石、リョウフッ石、フォージャス
石などをあげることができる。合成ゼオライトとして
は、A、B、D、E、F、G、H、J、L、M、Q、
R、S、T、U、X、Y、Zなどの型のゼオライトをあ
げることができる。
【0006】天然品の多くは、非晶質あるいは他の異質
のゼオライトまたは長石、石英の如きゼオライトではな
い結晶等がふくまれており、その結晶性は低いのが一般
的である。さらに、これら不純物によりゼオライトの有
する細孔が閉塞され、ゼオライトそれ自身の特性が十分
機能し得ないのが通常である。
【0007】しかるに、合成品の場合はゼオライトの純
度を極めて高くすることができ、細孔径も均一であるた
め、天然品と比較して吸着剤としてあるいは触媒として
より優れた特性を具備している。このようなことから、
詳述した如く数多くのゼオライトが合成されてきた。そ
の一部は工業的に実施され多くの用途に使用されてい
る。
【0008】一般にモルデナイト構造は、SiO4とA
lO4が酸素を共有して結合した酸素12員環と8員環
からなる細孔構造を有するゼオライトであり、マイヤ
ー;ザイトシュリフト ヒューアー クリスタログラフ
ィー,115,p439−450(1961)に構造が
記載されている。その細孔径は酸素12員環が0.67×0.
70nmであり、酸素8員環が0.29×0.57nmである。
【0009】また、モルデナイト粉末の代表的なX線回
折パターンを表1に示す。
【0010】
【表1】
【0011】モルデナイトの合成法にはこれまで種々の
方法が開示されている。特に、触媒としての耐熱性、耐
酸性および固体酸としての触媒特性を向上させるため
に、シリカ/アルミナモル比を10以上に高めたり、モ
ルデナイトの結晶子を小さくする方法が種々提案されて
いる。例えば、特公昭47−46677号公報、特開昭
55−126529号公報、特開昭58−91032号
公報、特開平11−28363号公報等を挙げることが
できる。特にモルデナイトの結晶子の大きさは合成時の
反応混合物組成、結晶化温度、結晶化時間、攪拌速度等
により様々に変化するので一概には言えないが、反応混
合物中にテトラエチルアンモニウムハイドロオキサイド
等の有機塩基窒素化合物やポリエチレングリコール等の
界面活性剤を存在させると結晶子が小さくなる傾向があ
る。また、反応混合物中の組成比についてはシリカやア
ルミナの濃度、アルカリの濃度により結晶子の大きさは
複雑に変化するので適宜、最適組成比を選ぶ必要があ
る。結晶化条件では結晶化温度を低くしたり結晶化時間
を短くするか、あるいは攪拌速度を速くすると結晶子が
小さくなる傾向がある。しかしながら、従来技術では特
開平11−28363号公報の実施例1にある結晶子径
120nm(0.12ミクロン)が最も小さいものであ
り、いずれの方法を用いて合成されたモルデナイトにお
いて、結晶子径が60nm以下のものは得られていな
い。
【0012】一般に、DCTはトルエンのジクロル化に
よって得られるが、この反応は配向性の強い反応であっ
て、得られる異性体の種類及び異性体の生成比率は2,
4−DCT20〜35%、2,5−DCT25〜55
%、2,6−DCT5〜35%、2,3−DCT8〜1
2%、3,4−DCT5〜12%である。この反応によ
っては3,5−DCTを得ることが出来ないので3,5
−DCTを目的とする場合DCTを異性化する必要があ
る。
【0013】DCT各異性体、さらには異性化によって
生成せしめられる3,5−DCTは、その単体として利
用するには分離する必要がある。
【0014】これら異性体を分離する方法としては、沸
点が互いに接近しているため蒸留法では分離できず、例
えば特公平1−45457号公報、特公平1−4001
6号公報等に示されるように、吸着分離法あるいは吸着
分離法と蒸留法の組合せによって達成できる。
【0015】目的とするDCT異性体を分離除去せしめ
た残りのDCT異性体は、異性化反応により再び目的と
する異性体濃度を増大せしめることが経済的に極めて重
要である。その後、再び目的とするDCT異性体を分離
除去し、このサイクルを繰り返す。
【0016】このような異性化反応を行わせしめる方法
として、特公平4−37054号公報、特公平4−37
055号公報等にモルデナイトによる方法が開示されて
いるが、異性化活性をさらに向上させることが工業的に
は重要である。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】環境保全や省エネルギ
ーの観点から、このゼオライトの更なる高性能化により
触媒反応工程から発生する廃棄物を削減すること、ある
いは効率よく選択的に触媒反応を進行させることが望ま
れている。
【0018】従来から知られていた芳香族化合物転化触
媒の活性をさらに向上させることが出来れば、反応温度
を下げることができる。触媒は反応に使用すると触媒活
性が低下し、その活性低下を補うために反応温度を高く
していく操作が一般に行われる。したがって、反応温度
が下げられれば使用できる温度領域が拡大し、その結
果、触媒寿命を向上させることができる。
【0019】また、転化などの反応は主にモルデナイト
の細孔の中で行われるため、反応分子の拡散が良いほ
ど、効率よく選択的に触媒反応を進行させることができ
る。そのためには、モルデナイトの結晶子を小さくする
ことが有用であるが、従来技術では結晶子の十分小さい
モルデナイトが得られていない。
【0020】したがって、本発明の課題は、従来技術の
問題点を解決すること、すなわち、結晶子径の小さいモ
ルデナイトを提供すること、具体的には、結晶子径が6
0nm以下であることを特徴とするモルデナイトを提供
することである。さらに、該モルデナイトを含むことを
特徴とする芳香族化合物転化用触媒組成物を提供するこ
とである。
【0021】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に鋭意検討を重ねた結果、シリカ源、アルミナ源および
アルカリ源からなる水性反応混合物に特定の第4級アン
モニウム塩を添加することにより、結晶子径が60nm
以下であることを特徴とする触媒として優れた性能を有
するモルデナイトを合成することに成功し、本発明に至
った。
【0022】本発明は、以下の構成を有する。すなわ
ち、 「結晶子径が60nm以下であることを特徴とするモル
デナイト。」 「シリカ源、アルミナ源およびアルカリ源からなる水性
反応混合物を反応させることによりモルデナイトを製造
するに際し、水性反応混合物中に次の一般式(I)で示さ
れる第4級アンモニウム塩を添加することを特徴とする
モルデナイトの製造方法。
【0023】
【化2】
【0024】(ここでR1〜R4は炭素数1〜4のアルキ
ル基またはベンジル基、R1〜R4のうち3つまでは同一
であってもよい。XはOH基またはハロゲン基。)」 「上記モルデナイトまたは上記製造方法によって得られ
るモルデナイト構造を有するゼオライトを含む芳香族化
合物転化用触媒組成物。」 「芳香族化合物を上記芳香族化合物転化用触媒と接触さ
せる転化方法。」
【0025】
【発明の実施の形態】以下に本発明を詳細に記述する。
【0026】本発明における第1の発明は、「結晶子径
が60nm以下であることを特徴とするモルデナイ
ト。」である。
【0027】モルデナイトは前記表1に示すX線回折パ
ターンを有するゼオライトである。
【0028】ゼオライトがモルデナイト構造かどうかを
調べる方法として最も簡便な方法は、粉末X線回折であ
る。粉末X線回折を行ったとき、表1に示した位置にピ
ークがあるかどうかで判断できる。測定条件としては、
例えば、管球(X線源)=CuKα線(λ=0.154
18nm)、管電圧=34kV、管電流=40mA、広
角ゴニオメーター、サンプリング幅=0.020度、ス
キャンスピード2度/分発散スリット=1度、受光スリ
ット=0.15mmである。
【0029】本発明においては、結晶子径が60nm以
下であることが必須である。本発明ゼオライトの期待さ
れる用途として触媒が挙げられるが、触媒にとっては化
合物の細孔内での拡散が良い方が活性が高いので、結晶
は小さい方が好ましい。結晶の形状は、特に限定されな
い。結晶の大きさは粉末X線回折で容易に調べることが
できる。本発明の結晶子径は次の方法で測定したものを
いう。(200)結晶面のピークから求めた半値幅をシ
エラーの式(II)に代入し計算することにより、結晶子径
を算出する。(200)結晶面のピークとは格子面間隔
d=0.90±0.02nmのピークであり、ピーク強
度が大きく、かつ他のピークとの重なりがほとんどない
ことからこのピークを使用して結晶子径を算出する。
【0030】 結晶子径=K×λ/(β1×cosθ) ・・・(II) (ここで、K:定数(0.9)、λ:X線の波長(0.
15418nm)、θ:回折角の1/2、β1:装置補
正を行った(200)結晶面ピークの半値幅(ra
d)。) また、(II)式中の半値幅の補正β1は次の(III),(I
V)式を用いて行う。
【0031】 β2 2=βm2−βo2 ・・・(III) β1=β2×π/180 ・・・(IV) (ここで、βm:(200)結晶面ピークの半値幅の実
測値(度)、βo:標準物質であるSiの(111)結
晶面の半値幅の実測値(度)。) 本発明のモルデナイトはこの方法で決定した結晶子径が
60nm以下のものであり、より好ましくは40nmか
ら60nmの範囲にあるものである。また、モルデナイ
トのシリカ/アルミナモル比は15から30のものが好
ましい。
【0032】本発明における第2の発明は、「シリカ
源、アルミナ源およびアルカリ源からなる水性反応混合
物を反応させることによりモルデナイトを製造するに際
し、水性反応混合物中に次の一般式(I)で示される第4
級アンモニウム塩を添加することを特徴とするモルデナ
イトの製造方法。
【0033】
【化3】
【0034】(ここでR1〜R4は炭素数1〜4のアルキ
ル基またはベンジル基、R1〜R4のうち3つまでは同一
であってもよい。XはOHまたはハロゲン。)」であ
る。
【0035】従来、公知のモルデナイトの製造方法で
は、結晶子径を60nm以下にすることができなかっ
た。しかし、本発明の方法で、結晶子径が60nm以下
であることを特徴とする触媒として優れた性能を有する
モルデナイトを合成することができた。
【0036】本発明のゼオライトの製造方法において
は、シリカ源、アルミナ源およびアルカリ源からなる水
性反応混合物を反応させることによりモルデナイトを製
造するに際し、該水性反応混合物中に前記一般式(I)で
示される第4級アンモニウム塩を添加することが必須で
ある。
【0037】従来技術において、モルデナイトの結晶子
を小さくする方法として、反応混合物中にテトラエチル
アンモニウムハイドロオキサイド等の第4級アンモニウ
ム塩を添加する方法が提案されているが、結晶子の十分
小さいモルデナイトが得られていない。従来の第4級ア
ンモニウム塩はN原子と結合する4つの置換基が全て同
一であり、第4級アンモニウムカチオンの形状は球形で
ある。しかしながら、本発明の一般式(I)で示される第
4級アンモニウム塩は、N原子と結合する4つの置換基
が同一ではないため、第4級アンモニウムカチオンの形
状が楕円球となり、分子内の電荷のバランスに偏りが見
られる。モルデナイトの合成過程では、第4級アンモニ
ウムカチオンを細孔内に取り込みながらモルデナイトは
結晶成長する。そのため、モルデナイト細孔内の電荷の
バランスにも偏りが生じ、結晶成長が妨げられる。
【0038】本発明の一般式(I)で示される第4級アン
モニウム塩としては、例えば、トリメチルエチルアンモ
ニウムヨウ化物、トリメチルベンジルアンモニウムハイ
ドロオキサイド、トリエチルメチルアンモニウムハイド
ロオキサイド、トリエチルベンジルアンモニウムハイド
ロオキサイド、トリ−n−プロピルエチルアンモニウム
ヨウ化物、トリ−n−ブチルベンジルアンモニウム臭化
物等が挙げられ、好ましくは、トリメチルベンジルアン
モニウムハイドロオキサイド、トリエチルメチルアンモ
ニウムハイドロオキサイドである。また、一般式(I)で
示される第4級アンモニウム塩の合成方法は特に限定さ
れない。
【0039】本発明のゼオライトの合成において、シリ
カ源は特に限定されないが、従来からゼオライト等の合
成に用いられているシリカ源であるシリカゾル、シリカ
ゲル、シリカエローゲル、シリカヒドロゲル、ケイ酸、
ケイ酸エステル、ケイ酸ソーダ等が用いられる。
【0040】アルミナ源としては、特に限定されない
が、同じく従来からゼオライト合成で使用されている周
知のアルミナ源であるアルミン酸ソーダ、硫酸アルミニ
ウム、硝酸アルミニウム、アルミナゾル、アルミナゲ
ル、活性化アルミナ、ガンマーアルミナ、アルファーア
ルミナ等が用いられる。
【0041】アルカリ源としては、無機塩基としては水
酸化ナトリウム、水酸化カリウム等が挙げられるが、好
ましくは水酸化ナトリウムである。また、有機塩基とし
て、本発明の一般式(I)で示される以外の第4級アンモ
ニウムハイドロオキサイド、例えば、テトラエチルアン
モニウムハイドロオキサイド等が存在しても構わない。
これらアルカリ源は、系中にOH-が好ましい組成で存
在するように添加される。必要ならば過剰のOH-を、
硫酸、塩酸などの鉱酸または酢酸などの有機酸で調整す
ることもできる。
【0042】本発明のモルデナイトを製造するための水
性反応混合物は、シリカ源、アルミナ源、アルカリ源お
よび一般式(I)で示される第4級アンモニウム塩をモル
比で表して次の組成範囲となるように調製するのが好ま
しい。 SiO2/Al23=5〜50 OH/SiO2=0.2〜0.35 Q/(Q+Na)=0.2〜0.5 H2O/SiO2=10〜50 (ここで、SiO2はシリカ源中のSiの含量をSiO2
換算したモル数、Al23はアルミナ源中のAlの含量
をAl23換算したモル数、OHはアルカリ源、Qは一
般式(I)で示される第4級アンモニウム塩の各モル数を
示す) さらに好ましい範囲は、 SiO2/Al23=10〜40 OH/SiO2=0.25〜0.35 Q/(Q+Na)=0.2〜0.4 H2O/SiO2=20〜40 である。
【0043】また、加える順は特に限定されない。混合
物は攪拌した方が好ましい。原料混合物は、圧力容器に
入れ、加熱する。加熱は、結晶ができれば温度に制限は
ないが、充分な結晶化速度を得るためには、140℃以
上が好ましく、更に好ましくは160℃以上である。攪
拌しながら、加熱する方法が好ましい。
【0044】本発明における第3の発明は、「結晶子径
が60nm以下であるモルデナイトまたは上記製造方法
によって得られるモルデナイトを含むことを特徴とする
芳香族化合物転化用触媒組成物。」である。
【0045】結晶子径が60nm以下であることを特徴
とするモルデナイトおよび、本発明の製造方法は、前述
の通りである。本発明モルデナイトを触媒とする方法
は、公知の方法が利用できる。ここでは最も一般的な方
法について説明する。
【0046】モルデナイトが粉末状体である場合には、
触媒として工業的に使用するには成形することが必要で
ある。成形法には圧縮成形法、混練り法、オイル・ドロ
ップ法等種々の方法があるが、混練り法が好ましく用い
られる。混練り法としては、バインダーが一般に必要で
あり、無機酸化物及び/または粘土類が用いられる。本
発明により好ましく用いられるバインダーとしてアルミ
ナゾル、アルミナゲルを挙げることができる。バインダ
ー量はモルデナイト100重量部に対して絶乾基準で5
から30重量部、好ましくは10から20重量部であ
る。成形性が悪い時には、混練り時に塩化ナトリウム、
塩化マグネシウム、塩化バリウム等のアルカリ金属塩、
アルカリ土類金属塩を添加したり、ポリビニールアルコ
ール、スパン、レオドール等の界面活性剤を添加すると
効果がある。
【0047】成形体の粒径はDCT異性化反応時の拡散
速度に大きく影響するので極めて重要である。粒径が小
さくなると拡散速度が速くなり好ましいが、圧力損失が
大きくなるので適度の粒径が好ましい。本発明では粒径
は0.05から2mmより好ましくは0.1から1mm
である。成形体はその後、50から200℃で乾燥さ
れ、次いで350から600℃で焼成し、成形体強度を
増加させるのが好ましい。
【0048】かかる成形体中に含まれるモルデナイトを
酸型体にすることが必要である。成形前に酸型体あるい
は水素イオン前駆体であるアンモニウムイオンあるいは
有機カチオンの形態の場合には必ずしも酸型体にする処
理を新たに行う必要はないが、アルカリ金属イオン、ア
ルカリ土類金属イオン等を含んでいる場合には酸型体に
するためのイオン交換処理が行われる。イオン交換処理
は無機酸、有機酸等の水溶液で直接に酸型にする場合
と、塩化アンモニウム、硝酸アンモニウム等の水溶液で
イオン交換しアンモニウムイオンを導入し、次いで焼成
することにより水素イオンに変換し、酸型体にする方法
がある。酸水溶液でイオン交換するとモルデナイトの脱
アルミニウムが起き易いので、アンモニウム塩水溶液で
イオン交換するのが好ましい。
【0049】モルデナイトに銀イオンを導入する場合に
は、例えば硝酸銀水溶液でモルデナイト成形体をイオン
交換すれば容易に達成できる。銀イオンの導入量は好ま
しくは触媒組成物に対して金属換算で0.5から10重
量%より好ましくは1から7重量%である。銀イオンを
含む触媒組成物はDCT異性化反応において副反応の抑
制に効果がある。モルデナイトに導入された銀イオンは
反応中に金属になったり、塩化物のような他の化合物に
なることがあるが、触媒性能を低下させることはない。
【0050】特に、DCTを液相状態で水素存在下、異
性化反応させる時には触媒にレニウムを担持させると、
レニウムは水素化活性成分として機能し、触媒活性点に
被覆し触媒性能を被毒する高沸点化合物を除去すること
により触媒活性を維持する効果がある。レニウムとして
使用できるものは、過レニウム酸、過レニウム酸アンモ
ニウム、塩化レニウム等を挙げることができる。レニウ
ムの担持量は金属換算で0.05から2重量%。より好
ましくは0.05から1重量%である。
【0051】このようにして調製された触媒組成物は5
0から200℃で乾燥され、次いで350から600℃
で焼成されDCT異性化反応などの芳香族化合物の転化
反応に供される。
【0052】触媒としてモルデナイトを用いたとき、バ
インダーによっては元素分析によってモルデナイト構造
を構成するシリカ/アルミナモル比を確定できないが、
29Si−NMRによって、モルデナイト構造を構成する
シリカ/アルミナモル比を確定できる。モルデナイト構
造を構成するシリカ/アルミナモル比としては15から
30が好ましく用いられる。シリカ/アルミナモル比が
15未満あるいは30を超えると触媒活性が低下する。
【0053】本発明における第4の発明は、「芳香族化
合物を上記触媒と接触させる転化方法。」である。芳香
族化合物の転化反応としては、例えば、トランスアルキ
ル化反応、異性化反応などがあげられるが、本発明の触
媒は異性化反応などに供した場合によい結果が得られ
る。また、芳香族化合物としては、ハロゲンやアルキル
基などで置換されたものなどがあげられ、DCT、クロ
ロトルエン、ジクロロベンゼンなどの転化反応に使用で
きる。
【0054】以下、DCTの異性化方法について詳細に
説明する。
【0055】DCTの異性化反応方式は、固定床、移動
床、流動床いずれの方法も用いられるが、操作の容易さ
から固定床流通反応方式が特に好ましい。反応温度は2
50から500℃、好ましくは250から350℃であ
る。
【0056】DCTの異性化反応は液相状態で水素の存
在下で触媒と接触させることが好ましい。液相状態で反
応させることにより反応で生成した高沸点化合物が反応
生成物とともに系外に流出するため触媒活性点を被覆し
なくなり触媒の経時的劣化が抑制される。水素は触媒活
性点に被覆した高沸点化合物を水素化分解により除去出
来、その結果、触媒活性の劣化を抑制すると考えられ
る。水素の量はDCTに対してモル比で表して0.00
5から0.2好ましくは0.02から0.1である。こ
の場合、水素は、その効果をより発現するためDCTに
溶解させることが特に好ましい。液相状態のDCTに水
素を溶解させるために反応圧力を好ましくは4MPa以
上にすることにより触媒活性の劣化を防ぐことが出来
る。
【0057】重量空間速度(WHSV)は0.05から
10Hrー1、好ましくは0.1から5Hrー1である。
【0058】かくして異性化により得られたDCT各異
性体は吸着分離及び/又は蒸留法により分離される。
【0059】これら異性体は医薬、農薬の中間体として
利用される。
【0060】
【実施例】以下に、本発明を実施例を持って説明する
が、本発明は、これらによって規定されるものではな
い。
【0061】実施例1(トリメチルベンジルアンモニウ
ムハイドロオキサイド添加系) 固形苛性ソーダ(NaOH含量96.0wt%,H2
含量4.0wt%、片山化学)1.28グラム、アルミ
ン酸ソーダ溶液(Al23含量18.5wt%、NaO
H含量26.1wt%、H2O55.4wt%、住友化
学)9.38グラム、トリメチルベンジルアンモニウム
ハイドロオキサイド(以下”TMBAOH”と呼称)
(TMBAOH含量10wt%,H2O含量90wt
%、東京化成)54.86グラムを蒸留水186.07
グラムに加え、均一な溶液とした。この混合液に含水ケ
イ酸(SiO2含量91.6wt%,Al23含量0.
33wt%、NaOH含量0.27wt%、ニップシー
ルVN−3、日本シリカ)29.53グラムを攪拌しな
がら徐々に加え、、均一なスラリー状水性反応混合物を
調製した。この反応混合物の組成比(モル比)は次のと
うりであった。
【0062】SiO2/Al23=25 OH/SiO2=0.3 Q/(Q+Na)=0.305 (ただし、QはTMB
AOH) H2O/SiO2=30 反応混合物は、400ml容のオートクレーブに入れ密
閉し、その後250rpmで攪拌しながら160℃で1
0日間反応させた。
【0063】反応終了後、蒸留水で5回水洗、濾過を繰
り返し、約120℃で一晩乾燥した。得られた生成物の
X線回折を行ったところ図1に示すようなX線回折図を
示し、モルデナイトであることがわかった。X線回折の
条件は、X線源は、Cu/34kV/40mAで、スキ
ャンスピード2度/分であった。また、(200)結晶
面のピークから求めた半値幅をもとに算出した結晶子径
は、45nmであった。結晶の元素分析を蛍光X線で測
定したところ、このモルデナイトのシリカ/アルミナモ
ル比は19.5であった。
【0064】実施例2(トリエチルメチルアンモニウム
ハイドロオキサイド添加系) 固形苛性ソーダ(NaOH含量96.0wt%,H2
含量4.0wt%、片山化学)1.28グラム、アルミ
ン酸ソーダ溶液(Al23含量18.5wt%、NaO
H含量26.1wt%、H2O55.4wt%、住友化
学)9.38グラム、トリエチルメチルアンモニウムハ
イドロオキサイド(以下”TEMAOH”と呼称)(T
EMAOH含量20wt%,H2O含量80wt%、東
京化成)27.43グラムを蒸留水213.50グラム
に加え、均一な溶液とした。この混合液に含水ケイ酸
(SiO2含量91.6wt%,Al23含量0.33
wt%、NaOH含量0.27wt%、ニップシールV
N−3、日本シリカ)29.53グラムを攪拌しながら
徐々に加え、、均一なスラリー状水性反応混合物を調製
した。この反応混合物の組成比(モル比)は次のとうり
であった。
【0065】SiO2/Al23=25 OH/SiO2=0.3 Q/(Q+Na)=0.305 (ただし、QはTEM
AOH) H2O/SiO2=30 反応混合物は、400ml容のオートクレーブに入れ密
閉し、その後250rpmで攪拌しながら160℃で1
0日間反応させた。
【0066】反応終了後、蒸留水で5回水洗、濾過を繰
り返し、約120℃で一晩乾燥した。得られた生成物の
X線回折を行ったところ図2に示すようなX線回折図を
示し、モルデナイトであることがわかった。X線回折の
条件は、X線源は、Cu/34kV/40mAで、スキ
ャンスピード2度/分であった。また、(200)結晶
面のピークから求めた半値幅をもとに算出した結晶子径
は、55nmであった。結晶の元素分析を蛍光X線で測
定したところ、このモルデナイトのシリカ/アルミナモ
ル比は19.1であった。
【0067】比較例1(特開平11−28363号公報
の実施例1の追試) 固形苛性ソーダ(NaOH含量96.0wt%,H2
含量4.0wt%、片山化学)0.40グラム、アルミ
ン酸ソーダ溶液(Al23含量18.5wt%、NaO
H含量26.1wt%、H2O55.4wt%、住友化
学)23.89グラム、テトラエチルアンモニウムハイ
ドロオキサイド(以下”TEAOH”と呼称)(TEA
OH含量20wt%,H2O含量80wt%、三洋化
成)55.2グラムを蒸留水567グラムに加え、均一
な溶液とした。この混合液に含水ケイ酸(SiO2含量
91.6wt%,Al23含量0.33wt%、NaO
H含量0.27wt%、ニップシールVN−3、日本シ
リカ)65.5グラムを攪拌しながら徐々に加え、、均
一なスラリー状水性反応混合物を調製した。この反応混
合物の組成比(モル比)は次のとうりであった。
【0068】SiO2/Al23=22 OH/SiO2=0.245 Q/(Q+Na)=0.305 (ただし、QはTEA
OH) H2O/SiO2=35 反応混合物は、1000ml容のオートクレーブに入れ
密閉し、その後250rpmで攪拌しながら160℃で
7日間反応させた。
【0069】反応終了後、蒸留水で5回水洗、濾過を繰
り返し、約120℃で一晩乾燥した。得られた生成物の
X線回折を行ったところ図3に示すようなX線回折図を
示し、モルデナイトであることがわかった。X線回折の
条件は、X線源は、Cu/34kV/40mAで、スキ
ャンスピード2度/分であった。また、(200)結晶
面のピークから求めた半値幅をもとに算出した結晶子径
は、100nmであった。結晶の元素分析を蛍光X線で
測定したところ、このモルデナイトのシリカ/アルミナ
モル比は18.5であった。
【0070】実施例3(触媒組成物Aの調製) 実施例1で得られたモルデナイト粉末15グラム(絶乾
基準)にバインダーとしてアルミナゾル(Al23含量
10wt%、コロイダルアルミナ200、日産化学)1
2グラム、アルミナゲル(Al23含量70wt%、C
ataloidAP(Cー10)、触媒化成)1.5グ
ラムを加え、混練りした。混練りする時、混練り状態を
見て適量の蒸留水を加え、ペースト状の混合物とした。
これを0.3mmФの孔があるスクリーンを通してヌー
ドル状の成形体とした。120℃で一晩乾燥した後、5
00℃で2時間焼成した。
【0071】焼成した成形体12.5グラムをとり、1
0wt%の塩化アンモニウム水溶液を用いて80から8
5℃で1時間イオン交換処理をした。このイオン交換処
理を5回繰り返した後、蒸留水で5回水洗した。120
℃で一晩乾燥し、アンモニウムイオン交換型の成形体を
得た。
【0072】得られたアンモニウムイオン交換型成形体
は、硝酸銀を銀金属換算で0.375グラム含む水溶液
37.5グラムで室温で銀イオン交換処理をした。蒸留
水で5回水洗後、120℃で一晩乾燥した。その後、過
レニウム酸をレニウム金属換算で62.5ミリグラム含
む水溶液25グラムに室温で3時間浸した。その後、液
を切り、120℃で一晩乾燥し、引き続いて540℃で
3時間焼成し、アンモニウムイオンを水素イオンに変換
し、酸型モルデナイトを含有する触媒組成物Aを得た。
触媒中に含まれる銀は2.8wt%、レニウムは0.3
wt%であった。
【0073】実施例4(触媒組成物Bの調製) 実施例2で得られたモルデナイト粉末を実施例3の触媒
組成物Aと同様にして調製し、触媒組成物Bを得た。
【0074】比較例2(比較触媒組成物Cの調製) 比較例1で得られたモルデナイト粉末を実施例3の触媒
組成物Aと同様にして調製し、触媒組成物Cを得た。
【0075】実施例4(DCT異性化反応) 触媒AからCについて、DCT異性化反応試験を行った
結果を表2に示す。
【0076】
【表2】
【0077】表2から、モルデナイトの結晶子径が60
nmより小さいと、触媒活性が高いため反応温度を低く
することができ、かつDCT収率が高いことがわかる。
【0078】
【発明の効果】結晶子径が60nm以下であるモルデナ
イトを含むことを特徴とする触媒組成物を用いることに
より、効率よくジクロロトルエンを異性化することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1で合成したモルデナイトのX線回折図
である。
【図2】実施例2で合成したモルデナイトのX線回折図
である。
【図3】比較例1で合成したモルデナイトのX線回折図
である。
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C07C 25/08 C07C 25/08 Fターム(参考) 4G066 AA61B AB09D BA31 BA38 FA05 FA20 FA37 4G069 AA03 AA08 BA01B BA07A BA07B BC32B BC64B CB41 DA05 EA06 EC27 FA01 FA02 FB07 FB67 ZA06A ZA06B ZB08 ZC04 ZD01 4G073 BB48 BD06 BD07 BD09 CZ07 FB11 FB21 FB26 FB33 UA01 UA06 4H006 AA02 AB84 AC27 BA71 BA81 BA85 EA21

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】結晶子径が60nm以下であることを特徴
    とするモルデナイト構造を有するゼオライト。
  2. 【請求項2】シリカ/アルミナモル比が15から30で
    ある請求項1記載のモルデナイト構造を有するゼオライ
    ト。
  3. 【請求項3】シリカ源、アルミナ源およびアルカリ源か
    らなる水性反応混合物を反応させることによりモルデナ
    イト構造を有するゼオライトを製造するに際し、水性反
    応混合物中に次の一般式(I)で示される第4級アンモニ
    ウム塩を添加することを特徴とするモルデナイト構造を
    有するゼオライトの製造方法。 【化1】 (ここでR1〜R4は炭素数1〜4のアルキル基またはベ
    ンジル基、R1〜R4のうち3つまでは同一であってもよ
    い。XはOH基またはハロゲン基。)
  4. 【請求項4】請求項1または2記載のモルデナイト構造
    を有するゼオライトまたは請求項3記載の製造方法によ
    って得られるモルデナイト構造を有するゼオライトを含
    む芳香族化合物転化用触媒組成物。
  5. 【請求項5】芳香族化合物を請求項4記載の芳香族化合
    物転化用触媒組成物と接触させる転化方法。
  6. 【請求項6】芳香族化合物がジクロロトルエンであるこ
    とを特徴とする請求項5記載の転化方法。
  7. 【請求項7】転化方法が異性化方法であることを特徴と
    する請求項5または6記載の転化方法。
JP2001053416A 2001-02-28 2001-02-28 モルデナイト構造を有するゼオライト、モルデナイト構造を有するゼオライトの製造方法、芳香族化合物転化用触媒組成物および転化方法 Expired - Fee Related JP4120172B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001053416A JP4120172B2 (ja) 2001-02-28 2001-02-28 モルデナイト構造を有するゼオライト、モルデナイト構造を有するゼオライトの製造方法、芳香族化合物転化用触媒組成物および転化方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001053416A JP4120172B2 (ja) 2001-02-28 2001-02-28 モルデナイト構造を有するゼオライト、モルデナイト構造を有するゼオライトの製造方法、芳香族化合物転化用触媒組成物および転化方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2002255541A true JP2002255541A (ja) 2002-09-11
JP4120172B2 JP4120172B2 (ja) 2008-07-16

Family

ID=18913884

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001053416A Expired - Fee Related JP4120172B2 (ja) 2001-02-28 2001-02-28 モルデナイト構造を有するゼオライト、モルデナイト構造を有するゼオライトの製造方法、芳香族化合物転化用触媒組成物および転化方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4120172B2 (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010163349A (ja) * 2008-12-17 2010-07-29 Tosoh Corp N,n,n−トリメチル−ベンジルアンモニウムイオンを用いたチャバザイトの製造方法
JP2011525888A (ja) * 2008-06-26 2011-09-29 ユーオーピー エルエルシー 芳香族物質転化用の選択的触媒
JP2011525920A (ja) * 2008-06-26 2011-09-29 ユーオーピー エルエルシー 新規なトランスアルキル化プロセス
KR20170113573A (ko) * 2015-02-04 2017-10-12 엑손모빌 케미칼 패턴츠 인코포레이티드 분자체의 제조 방법
JP2018510055A (ja) * 2015-02-04 2018-04-12 エクソンモービル・ケミカル・パテンツ・インク 触媒組成物および重質芳香族転化プロセスでの使用
FR3109103A1 (fr) * 2020-04-08 2021-10-15 IFP Energies Nouvelles Méthode de synthèse de la zéolithe mordénite (MOR) de haut rapport Si/Al

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011525888A (ja) * 2008-06-26 2011-09-29 ユーオーピー エルエルシー 芳香族物質転化用の選択的触媒
JP2011525920A (ja) * 2008-06-26 2011-09-29 ユーオーピー エルエルシー 新規なトランスアルキル化プロセス
JP2010163349A (ja) * 2008-12-17 2010-07-29 Tosoh Corp N,n,n−トリメチル−ベンジルアンモニウムイオンを用いたチャバザイトの製造方法
KR20170113573A (ko) * 2015-02-04 2017-10-12 엑손모빌 케미칼 패턴츠 인코포레이티드 분자체의 제조 방법
JP2018510055A (ja) * 2015-02-04 2018-04-12 エクソンモービル・ケミカル・パテンツ・インク 触媒組成物および重質芳香族転化プロセスでの使用
KR102527695B1 (ko) 2015-02-04 2023-04-28 엑손모빌 케미칼 패턴츠 인코포레이티드 분자체의 제조 방법
FR3109103A1 (fr) * 2020-04-08 2021-10-15 IFP Energies Nouvelles Méthode de synthèse de la zéolithe mordénite (MOR) de haut rapport Si/Al

Also Published As

Publication number Publication date
JP4120172B2 (ja) 2008-07-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
WO2018227849A1 (zh) 分子筛scm-14、其合成方法及其用途
JPS6035284B2 (ja) ペンタシル型ゼオライトの製造法
JP2008260680A (ja) ゼオライトベータの調製方法
JP6702759B2 (ja) チタンを含有するaei型ゼオライト及びその製造方法
JPS62501275A (ja) 結晶性マグネシア―シリカ触媒及びその製法
CN102311125A (zh) 一种高结晶度euo型分子筛的制备方法
JPS593932B2 (ja) 結晶性アルミノシリケ−トの製造方法
JP2002255541A (ja) モルデナイト構造を有するゼオライト、モルデナイト構造を有するゼオライトの製造方法、芳香族化合物転化用触媒組成物および転化方法
WO2015021611A1 (zh) 一种ZSM-22分子筛及Me-ZSM-22的合成方法
JP2010090025A (ja) Mtw構造型のゼオライトの調製方法
CN101279745B (zh) 制备mel-结构型沸石的方法
US11472711B2 (en) Process for preparing an IZM-2 zeolite in the presence of a mixture of nitrogenous organic structuring agents in hydroxide form and of bromide and of an alkali metal chloride
EP0940177A2 (en) Zeolite-based catalyst composition and a method for isomerizing halogenated aromatics
JP4470003B2 (ja) 高シリカモルデナイトおよびその合成方法
US5215736A (en) Mordenite type zeolite and its preparation process
JPH09208219A (ja) モルデナイト構造を有するゼオライトおよびその製造方法
JP3937637B2 (ja) ハロゲン化芳香族化合物の異性化触媒組成物および異性化方法
WO2015021610A1 (zh) 一种ZSM-35分子筛及Me-ZSM-35的合成方法
JP3509478B2 (ja) ジクロロトルエンの異性化触媒組成物および異性化方法
JP3760530B2 (ja) 芳香族ハロゲン化物異性化用触媒および芳香族ハロゲン化物の異性化方法
JPH04108607A (ja) レビーン沸石型のゼオライトおよびその製造方法
JP4144221B2 (ja) セシウムイオン含有アルミノシリケートゼオライトおよびその合成方法
JP2003277047A (ja) Cfi型ゼオライトの製造方法、それを用いた触媒および有機化合物の転化方法
JP2024030633A (ja) ゼオライトの製造方法、その方法により得られたゼオライト、およびゼオライトを備えたハニカム積層触媒
KR20220135693A (ko) Teaoh를 이용한 제올라이트 제조 방법 및 이를 이용한 제올라이트

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20040805

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20070723

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070731

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070831

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20080401

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20080414

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110509

Year of fee payment: 3

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 4120172

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110509

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120509

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120509

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130509

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130509

Year of fee payment: 5

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees