JP2002255467A - 中間免震建屋用エレベーター装置 - Google Patents

中間免震建屋用エレベーター装置

Info

Publication number
JP2002255467A
JP2002255467A JP2001059732A JP2001059732A JP2002255467A JP 2002255467 A JP2002255467 A JP 2002255467A JP 2001059732 A JP2001059732 A JP 2001059732A JP 2001059732 A JP2001059732 A JP 2001059732A JP 2002255467 A JP2002255467 A JP 2002255467A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
building
rise building
seismic isolation
car
guide rail
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2001059732A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3705744B2 (ja
Inventor
Yoshio Sakai
吉男 坂井
Yuji Sekiya
裕二 関谷
Masayuki Shigeta
政之 重田
Naoaki Shimura
直▲晃▼ 志村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kajima Corp
Hitachi Ltd
Hitachi Mito Engineering Co Ltd
Original Assignee
Kajima Corp
Hitachi Ltd
Hitachi Mito Engineering Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kajima Corp, Hitachi Ltd, Hitachi Mito Engineering Co Ltd filed Critical Kajima Corp
Priority to JP2001059732A priority Critical patent/JP3705744B2/ja
Publication of JP2002255467A publication Critical patent/JP2002255467A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3705744B2 publication Critical patent/JP3705744B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B66HOISTING; LIFTING; HAULING
    • B66BELEVATORS; ESCALATORS OR MOVING WALKWAYS
    • B66B7/00Other common features of elevators
    • B66B7/02Guideways; Guides
    • B66B7/028Guideways; Guides with earthquake protection devices

Landscapes

  • Business, Economics & Management (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Emergency Management (AREA)
  • Environmental & Geological Engineering (AREA)
  • General Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Geology (AREA)
  • Remote Sensing (AREA)
  • Lift-Guide Devices, And Elevator Ropes And Cables (AREA)
  • Elevator Door Apparatuses (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 中間免震建屋において、低層部建屋と高層部
建屋間に連結されるガイドレール支持用の可撓支柱体を
必要としない中間免震建屋用エレベーター装置を提供す
ること。 【解決手段】 免震装置25を介した低層部建屋と高層
部建屋間に、低層部建屋と高層部建屋の昇降路内に設置
されたガイドレール(7a,7b)よりも高強度のガイ
ドレール(70a,70b)を設置すると共に、乗場出
入口装置(22,23)を高層部建屋から吊下げて支持
したのである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は免震建屋用エレベー
ター装置に係り、特に、基礎上に設置された低層部建屋
の上に免震装置を介して設置される高層部建屋からなる
中間免震建屋内に連続して乗かごを昇降させるに好適な
中間免震建屋用エレベーター装置に関する。
【0002】
【従来の技術】基礎上に設置された低層部建屋の上に免
震装置を介して設置される高層部建屋からなる中間免震
建屋内に乗かごを連続して昇降させる中間免震建屋用エ
レベーター装置は、例えば、特開平10−88846号
公報等で既に提案されている。その構成は、低層部建屋
と高層部建屋間に可撓支柱体を張り渡し、その可撓支柱
体内にガイドレールを支持させて乗かごを昇降させるも
のである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術を、既設
建屋を改造して中間免震建屋にした物件への適用は困難
であった。即ち、改造した低層部建屋と高層部建屋間に
昇降路を改造せずに可撓支柱体を張り渡そうとすると、
低層部建屋と高層部建屋の昇降路断面の延長上に可撓支
柱体が張り渡されることになるので、そこに支持される
ガイドレール間隔は既設の昇降路内のガイドレール間隔
よりも狭くならざるを得ず、その結果、乗かごは既設の
乗かご寸法よりも小さくなる問題がある。
【0004】本発明は、中間免震建屋において、低層部
建屋と高層部建屋間に連結されるガイドレール支持用の
可撓支柱体を使用しない場合でも、地震時にかごと出入
口装置の衝突を防止できる中間免震建屋用エレベーター
装置を提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、免震装置を介
した低層部建屋と高層部建屋間に、低層部建屋と高層部
建屋の昇降路内に設置された一般ガイドレールよりも許
容応力度の大きいガイドレールを設置すると共に、乗場
出入口装置を高層部建屋から吊下げて支持したことを主
特徴とする。
【0006】前記乗場出入り口装置は、低層部建屋と高
層部建屋間に跨る可動出入口支柱を有し、この可動出入
口支柱の上部を高層部建屋の乗り場床近傍に取付け、可
動出入口支柱の下部を低層部建屋の乗り場床近傍に取付
けることが望ましい。
【0007】また、一般ガイドレールと、許容応力度の
大きいガイドレールとをすべり継ぎ手を用いて繋ぐこと
が好適である。
【0008】上記構成とすることにより、地震発生時
に、低層部建屋と高層部建屋間の免震部におけるレール
と乗場出入口装置とがほぼ平行に曲がるようにすること
により、かごと出入口装置の衝突を避けることができ
る。さらに、ガイドレール支持用の可撓支柱体を使用し
ない場合でも、乗かご寸法が従来と同じままでもよく、
複雑な可撓支柱体を必要としないので、施工が簡単にな
る。
【0009】
【発明の実施の形態】以下本発明による一実施の形態を
図面に基づいて説明する。
【0010】<イ>エレベーター装置の全体構造 本発明の一実施例によるエレベーター装置の全体構造を
図1〜図4に示す。乗かご1は、建屋上部の機械室2に
設置された巻上機3に巻掛けられたロープ5の一側に吊
下げられている。即ち、巻上機3に巻掛けられたロープ
5は、昇降路6内に垂下され、その一端側に乗かご1を
連結して吊下げ、他端側に釣り合い錘4を連結して吊下
げている。乗かご1は、上下部に一対取付けた案内装置
8(8a,8b),9により、前記昇降路6内に立設し
た一対のかご用ガイドレール7a,7bに沿って昇降す
る。このかご用ガイドレール7a,7bの一部、特に、
免震部の近傍では、応力度の大きなガイドレール70
a,70bを用いるが、詳細は後述する。
【0011】一般の各階床、図では1,4及び5階の乗
り場10には、乗場戸12a,12bを備えた乗場出入
口装置11が夫々設けられており、その乗場戸12aに
は、係合ローラ13が昇降路6側に突出して取付けられ
ている。一方、乗場戸12a,12bに対向した乗かご
1には、かご戸14a,14bが設けられており、乗場
戸12aと対向するかご戸14aに、係合ローラ13と
係合する係合板15を設けて乗かご着床時に両戸の開閉
を行う。図3は乗場戸12a,12bとかご戸14a,
14bの戸閉状態を示し、乗場戸12aの係合ローラ1
3とかご戸14aの係合板15との隙間はd1である。
戸開閉動作時は、図4に示すように、係合板15が係合
ローラ13を挟み、かご戸14aと同期して開閉するこ
とにより、乗場戸12bとかご戸14bも連動して開閉
する構造となっている。
【0012】ところで、免震構造で注意する点は、乗か
ご1が地震により左右前後に揺動するため、乗かご1と
乗り場10との相対間隔寸法および乗かご1,釣り合い
錘4と昇降路壁18との相対間隔寸法を安全性を考慮し
た最小間隔寸法を確保することである。
【0013】ここで、昇降路6内における各部品の相対
間隔寸法の一般例について説明する。乗場戸12aの係
合ローラ13とかご戸14aの係合板15の隙間d1≒
20mm、係合板15と乗場戸12aの隙間d2≒20
mm、かご戸14a,14bと乗場戸12a,12bの
隙間d3≒30mm、かご用ガイドレール7a,7bお
よび釣り合い錘用ガイドレール17a,17bと昇降路
壁18の隙間d4,d5≒200mm、釣り合い錘4と
昇降路壁18との隙間d6≒200mmであり、各隙間
寸法は非常に小さい。
【0014】図2において、19a,19bはかご用ガ
イドレール7a,7bを昇降路壁18に支持するレール
ブラケットを示す。20a,20bは釣り合い錘用ガイ
ドレール17a,17bを昇降路壁18に支持するレー
ルブラケットを示し、21a,21bは釣り合い錘4用
の案内装置を示す。
【0015】<ロ>地震強度 地震の強度は、レベル1が震度5弱程度、レベル2が震
度6強と一般に定義されている。高さ60m以下の既設
建屋を耐震増しする場合、免震装置25を跨いだ低層部
建屋と高層部建屋間の免震変位は建屋強度設計条件にも
よるが、レベル1で約100mm、レベル2で約200
mmとすれば強震時にも耐えられると云われている。ま
た、エレベーター装置は、レベル1では地震後も支障な
く運転継続し、レベル2では損傷を最小限に抑えること
を目標とされている。
【0016】<ハ>地震時の乗かごと昇降路の相対間隔 図1において2階を免震階として、本発明の実施例を以
下説明する。高層部建屋の最下階である3階には一般利
用客用の可動の乗場出入口装置22が設けられており、
また、免震階である2階は居住空間として使用せず、一
般に建屋の共通設備機器を配置することから、設備機器
を管理する特定の者が利用する小形で可動の乗場出入口
装置23を設けている。これら可動の乗場出入口装置2
2,23の構成はほぼ同じである。
【0017】図5〜図7は、通常時と地震時における乗
かご1と一般者が利用する乗場出入口22との相対間隔
を示す。以下、これらの図をも参照しながら説明を進め
る。低層部建屋の免震階(2階)の柱24の上部に免震
装置25が設置されており、この免震装置25の中央部
付近に免震スリット26がある。強度的にはこの免震ス
リット26によって高層部建屋と低層部建屋が分離さ
れ、免震装置25によって高層部建屋は低層部建屋に支
えられている。免震スリット26の位置とかご用ガイド
レール7a,7b(この部分では後述するように、符号
70a,70b)の変曲部27(図6)が一致するよう
に、レールブラケット19a,19bの支持点28b,
28cが設定されている。
【0018】建屋の階高L1=4m、免震スリット位置
L2=3m、免震スリット26と3階の床面の距離L3
(図6)=1m、レール支持点28a,28bの間隔及
びレール支持点28c,28dの間隔L4=4m、レー
ル支持点28b,28cの間隔L5+L5=5mの場合
をモデルとして説明する。
【0019】2階に免震装置25が配置され、地震時に
2階と3階の間に免震変位d7(図6)が生じる。図5
は通常時、図6は乗かご1が乗場出入口装置22側に移
動した状態、図8は乗かご1が乗場出入口装置22と反
対側に移動した状態を示す。乗場出入口装置22と小形
の乗場出入口装置23を支持している出入口支柱29
a,29bは4階の床近傍に設けられた吊り下げ部30
a,30bで支持されており、出入口支柱29a,29
bの下端部は2階の床近傍に設けられた支持部31a,
31bで支えられている。図6に示すように、レールの
変曲部27と出入口支柱の中心位置(3階の床面)との
距離は、L3=1mと短く、地震時のかご用ガイドレー
ル70a,70bの曲がりと共に、出入口支柱29a,
29bも傾く。このとき、乗かご1と乗場出入口装置2
2との平常時隙間d8(図5)は縮まって隙間d9(図
6)となるが、この縮み量は免震変位d7に比べ極めて
小さくなる。このように、地震発生時に、レール70と
出入口支柱29はほぼ平行を保つように曲がり、かご1
が出入口装置22,23に衝突することは無い。地震レ
ベル1の免震変位d7≒100mm時に平常時の隙間d
8≒30mmであったものが、地震時にはd9≒20m
mとなる。地震レベル2の免震変位≒200mm時に
は、d9≒10mmまで縮まるが、隙間は確保できる。
また、後述するが、地震時管制運転の採用により地震を
検出し、免震変位d7が増大する前に、走行中の乗かご
1の緊急停止を行うことにより、乗かご1が乗場出入口
装置22や昇降路内の機器に衝突することはなく、エレ
ベーターの安全性は維持される。図7の場合は、乗場出
入口装置22と乗かご1の隙間=d9は平常時と同じに
保たれる。
【0020】かご用ガイドレール70a,70bの変位
変曲部27は、免震変位d7の1/2であり、レベル2
で200mm÷2=100mmとなるので、かご用ガイ
ドレール70a,70bと昇降路壁18の間隔d4(図
2)=200mmが100mmとなり余裕が100mm
ある。また、釣り合い錘4と昇降路壁18との間隔はd
6=200mmであり、釣り合い錘4と昇降路壁18の
間隔も100mmの余裕がある。
【0021】<ニ>乗場出入口装置 乗場出入口装置と地震時の動きを図8〜図12を参照し
て説明する。図8は図5のA―A'から見た昇降路の断
面図を示す。乗場出入口装置22は上部枠401の上部
の上部支持梁32を介して出入口支柱29a,29bに
支えられている。乗場出入口装置22の下部に設けられ
たスライド式床33は地震時に左右,前後に移動可能で
ある。建屋に固定されている三方枠34の側面に設けら
れた可動式側板35a,35bは、乗場出入口装置22
と連動して伸縮自在な構造を備えており、前記可動出入
口装置22,23が前後方向に移動しても、三方枠34
の内部を乗場10に晒すことはない。
【0022】図9は、乗かご1からみた乗場出入口装置
22の構造を示す。乗場出入口装置22は上部枠40
1、乗場戸14a,14b、戸袋39a,39bと下部
支持枠402が一体に構成されている。出入口支柱29
a,29bは可動軸36a,36bで吊下げ部30a,
30bで連結され、出入口支柱は可動軸を軸として、左
右,前後可動できる。上部枠401は上部支持梁32の
上部支持金具38a〜38dで吊下げられている。上部
支持金具は回転するが横に移動しない構造である。上部
支持梁32と出入口支柱29a,29bは回転軸37
a,37bで連結されている。下部支持梁41と出入口
支柱29a,29bは回転軸43a,43bで連結され
ている。下部支持枠41は下部スライド支持金具44a
〜44dで支持されスライド可能である。出入口支柱2
9a,29bの下端部は、支持部31a,31dの軸ピ
ン45a,45bで支持され、出入口支柱29a,29
bが縦方向に動くことができる。図10は、地震時の状
態を示し、上記の構造により、上部枠401は横にスラ
イドせず、下部枠402がスライドし、可動出入口はほ
ぼ水平に維持される。図11は乗場出入口装置の側面を
示す。図12は乗場出入口装置の地震時の状態を示すも
のであり、可動出入口支柱29a,29bが可動軸36
a,36bにより乗場出入口22が免震変位d7に応じ
て斜めに移動する。
【0023】<ホ>ガイドレール ガイドレールとその支持構造を図13〜図19で説明す
る。図13は図7の地震時のかご用ガイドレールの変形
を示し、レール支持点28b,28c間のかご用ガイド
レール70a,70bは、免震スリット26と一致する
変曲部27を中心として図に示すように曲がる。レール
支持点28b,28cの詳細を図14,図15に示す。
かご用ガイドレール70a,70bは、アンカーボルト
46で固定されたレールブラケット19a,19bにボ
ルト45で固定されたバネクリップ44で支持され、地
震時の縦方向の移動に対し上下にすべる構造である。
【0024】また、免震スリット26を跨ぐかご用ガイ
ドレール70a,70bは、地震時に縦方向に移動す
る。これを吸収するすべり継手48の構造を図16に示
す。免震で変形に耐える高強度かご用ガイドレール70
a,70bと一般かご用ガイドレール7a,7bとをす
べり用繋ぎ板54で繋ぐ。高強度かご用ガイドレール7
0a,70bはボルト451ですべり繋ぎ板54に固定
されている。一般かご用ガイドレール7a,7bはボル
ト452で固定されたバネクリップ441で支持されて
いるので、すべり用繋ぎ板54の上ですべりレールの縦
方向の移動量を吸収する。また、高強度かご用ガイドレ
ール70a,70bと一般かご用ガイドレール7a,7
bとの対向面には凸凹の嵌合部53が形成されて外れを
防止している。高強度かご用ガイドレール70a,70
bと一般かご用ガイドレール7a,7bとの形状を同一
にすることにより、図16に示すような簡単なすべり継
手が構成できる。なお、一般かご用ガイドレール7a,
7bも地震時には、多少撓む。
【0025】一般かご用ガイドレール7a,7bはJI
Sに定義されている材質記号SS400を使用してい
る。この一般かご用ガイドレール7a,7bの曲げ方向
の設計許容応力度は2400kg/cm2であり、地震時
に一般かご用ガイドレール7a,7bに作用する応力δ
は、δ=(地震時にかごによってレールにかかる応力)
+(免震変位により発生する応力)となる。免震スリッ
ト26部を跨ぐかご用ガイドレールは強度を上げること
が必要となる。解決策の一例として、JISに定義され
ているSM490を使用すると設計許容応力度は約33
00kg/cm2と約1.4倍強度が増し、地震時の応力
に耐えることが出来る。
【0026】一般にレール単位の長さは扱い易さを考慮
し、約5mである。レール支持点28bと28cの間は
5mであるため、高強度かご用ガイドレール70a,7
0bは少なくとも6m必要である。この解決策として図
13に示す変曲部26で継ぎ手55を用いる。繋ぎ手5
5は図17に示すように、2本の高強度かご用ガイドレ
ール間を繋ぎ板56とボルト57で連結したものであ
る。
【0027】図18,図19は、すべり継手の他の実施
例を示す。図13に示した高強度かご用ガイドレール7
0a,70bに相当する高強度かご用ガイドレールに、
一般レールと同じ材質を使用し、高強度かご用ガイドレ
ール70a,70bの乗かご1の案内装置8,9が走る
レール幅dは、一般かご用ガイドレール7a,7bと同
じく、高さhを柔軟性を保ちつつ、かつ地震荷重に耐え
る程度まで一般かご用ガイドレール7a,7bよりも高
くして強度を増し、繋ぎ板58に段差を設け、レール先
端を面一にする。一般かご用ガイドレール7a,7b
は、ボルト453で繋ぎ板58に取付けられたクリップ
443により、滑動自在に支持されている。一方、高強
度かご用ガイドレール70a,70bは、ボルト454
によって繋ぎ板58に強固に取付けられている。
【0028】本発明では、免震スリット26部に高強度
かご用ガイドレール70a,70bを使用することを説
明したが、一般かご用ガイドレール7a,7bにも高強
度レールを使用しても良い。
【0029】<ヘ>既設建屋の改修範囲 昇降路の改修範囲は、図5に示す可動する乗場出入り口
装置22,23を設ける階の乗り場(図8)と、低層部
建屋と高層部建屋間に跨るガイドレールおよびこれらに
付随する改修で済み、低層部建屋と高層部建屋間に跨っ
て可撓支柱体を設ける中間免震方式に比べ改修期間を大
幅に短縮することができる。
【0030】本実施例では既設建屋を対象として説明し
たが、新設の建屋に採用しても良い。
【0031】<ト>地震時管制運転 地震時の管制運転について図20に沿って説明する。地
震感知器は免震階(2階)に設置されており、地震が発
生(101)すると初期微動が発生し、初期微動感知器
が作動する(102)。初期微動が発生してから少なく
とも3秒以降に主揺動が来る。主揺動検知器が作動(1
04)しない地震では、エレベーターが走行中(10
5)であると釣り合い錘と離れる方向の最寄階に停止
(106)し、初期微動感知器が自動復帰し、再運転を
行う(107)。エレベーターが走行中(105)でな
い場合は初期微動検知器が自動復帰し、再運転を行う
(107)。主揺動検知器が作動(104)する地震で
はエレベーターが走行中の場合(108)は緊急停止
し、揺動が収まる約30秒後に釣り合い錘と離れる方向
に低速で最寄階に停止する(109)。その後、保守員
による点検作業後に復帰させる(110)。走行中(1
05)で無い場合でも地震による影響が無いかを保守員
が点検し復帰する(110)。
【0032】地震時の管制運転は、初期微動でエレベ
ーターを安全に停止させる機能と主揺動が来てから建
屋が大きく揺れ始める前に乗かごは緊急停止する機能を
備えている。
【0033】前述した中間免震構造と上記の地震時の管
制運転を組み合わせることにより、エレベーターの安全
性を更に高めることができる。
【0034】<チ>その他 以上の実施の形態は、かご用ガイドレールのみについて
のみ説明したが、釣り合い錘用ガイドレールについても
適用することができるのは勿論である。
【0035】
【発明の効果】本発明によれば、中間免震建屋におい
て、低層部建屋と高層部建屋間に連結されるガイドレー
ル支持用の可撓支柱体を使用しない場合でも、かごと出
入口装置との衝突を防ぐ中間免震建屋用エレベーター装
置を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるエレベーター装置の全体構造を示
す縦断側面図。
【図2】エレベーター昇降路の横断拡大平面図。
【図3】乗かご戸と乗場戸の閉時状態を示す概略平面
図。
【図4】乗かご戸と乗場戸の開閉動作時を示す概略平面
図。
【図5】本発明の中間免震の可動する乗場出入り口装置
と昇降路との位置関係を示す要部縦断側面図。
【図6】図5の地震時の変位状態を示す図。
【図7】図6における地震時の逆方向変位状態を示す
図。
【図8】図5のA―A'線に沿う横断拡大平面図。
【図9】本発明の乗場出入り口装置を示す拡大正面図。
【図10】図9における地震時の変位状態を示す図。
【図11】図9の側面図。
【図12】図11における地震時の変位状態を示す図。
【図13】地震時における低層部建屋と高層部建屋間の
ガイドレールの変形を示す図。
【図14】ガイドレールの支持構造を示す横断面図。
【図15】図14の正面図。
【図16】本発明に用いるガイドレールのすべり継手を
示す正面図。
【図17】高強度ガイドレールの繋ぎ手を示す側面図。
【図18】本発明に用いるガイドレールの他のすべり継
手を示す正面図。
【図19】図18の側面図。
【図20】地震時の管制運転を示すフローチャート。
【符号の説明】
1…乗かご、6…昇降路、7a,7b…一般かご用ガイ
ドレール、70a,70b…応力度の大きなかご用ガイ
ドレール、22,23…可動の乗場出入口装置、25…
免震装置、26…免震スリット、29a,29b…出入
口支柱、30a,30b…吊り下げ部、48…すべり継
手。
フロントページの続き (72)発明者 坂井 吉男 茨城県ひたちなか市市毛1070番地 株式会 社日立製作所ビルシステムグループ水戸ビ ルシステム本部内 (72)発明者 関谷 裕二 茨城県ひたちなか市堀口832番地の2 日 立水戸エンジニアリング株式会社内 (72)発明者 重田 政之 茨城県ひたちなか市堀口832番地の2 日 立水戸エンジニアリング株式会社内 (72)発明者 志村 直▲晃▼ 東京都港区赤坂一丁目3番8号 鹿島建設 株式会社内 Fターム(参考) 3F305 BA07 BD01 BD06 3F307 CD29

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】免震装置を介した低層部建屋と高層部建屋
    間に、低層部建屋と高層部建屋の昇降路内に設置された
    一般ガイドレールよりも許容応力度の大きいガイドレー
    ルを設置すると共に、乗場出入口装置を高層部建屋から
    吊下げて支持したことを特徴とする中間免震建屋用エレ
    ベーター装置。
  2. 【請求項2】前記乗場出入り口装置は、低層部建屋と高
    層部建屋間に跨る可動出入口支柱を有し、この可動出入
    口支柱の上部を高層部建屋の乗り場床近傍に取付け、可
    動出入口支柱の下部を低層部建屋の乗り場床近傍に取付
    けたことを特徴する請求項1記載の中間免震建屋用エレ
    ベーター装置。
  3. 【請求項3】前記一般ガイドレールと、この一般ガイド
    レールよりも許容応力度の大きいガイドレールとをすべ
    り継ぎ手を用いて繋いだことを特徴とする請求項1又は
    2記載の中間免震建屋用エレベーター装置。
  4. 【請求項4】前記高強度ガイドレールの地震時の変曲部
    と前記可動出入口支柱の中間点は、前記低層部建屋と高
    層部建屋間に設けられた免震スリットの近傍に位置する
    ように構成されていることを特徴とする請求項2記載の
    中間免震建屋用エレベーター装置。
JP2001059732A 2001-03-05 2001-03-05 中間免震建屋用エレベーター装置 Expired - Fee Related JP3705744B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001059732A JP3705744B2 (ja) 2001-03-05 2001-03-05 中間免震建屋用エレベーター装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001059732A JP3705744B2 (ja) 2001-03-05 2001-03-05 中間免震建屋用エレベーター装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2002255467A true JP2002255467A (ja) 2002-09-11
JP3705744B2 JP3705744B2 (ja) 2005-10-12

Family

ID=18919251

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001059732A Expired - Fee Related JP3705744B2 (ja) 2001-03-05 2001-03-05 中間免震建屋用エレベーター装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3705744B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015105190A (ja) * 2013-12-03 2015-06-08 株式会社日立製作所 エレベータの速度制御方法
WO2020136754A1 (ja) * 2018-12-26 2020-07-02 三菱電機株式会社 エレベーターのガイドレール接続装置

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015105190A (ja) * 2013-12-03 2015-06-08 株式会社日立製作所 エレベータの速度制御方法
WO2020136754A1 (ja) * 2018-12-26 2020-07-02 三菱電機株式会社 エレベーターのガイドレール接続装置
CN113165840A (zh) * 2018-12-26 2021-07-23 三菱电机株式会社 电梯的导轨连接装置
JPWO2020136754A1 (ja) * 2018-12-26 2021-10-14 三菱電機株式会社 エレベーターのガイドレール接続装置
JP7243741B2 (ja) 2018-12-26 2023-03-22 三菱電機株式会社 エレベーターのガイドレール接続装置
CN113165840B (zh) * 2018-12-26 2023-06-27 三菱电机株式会社 电梯的导轨连接装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP3705744B2 (ja) 2005-10-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH1059662A (ja) エレベータのかご位置固定装置及び緩衝装置
JP2002255467A (ja) 中間免震建屋用エレベーター装置
JP4060673B2 (ja) 中間免震建屋用エレベーター装置
KR102264813B1 (ko) 장애인 안전대피장치
JP3162017B2 (ja) エレベーター装置
JP4456904B2 (ja) 免震建物用エレベーター装置
JP2852225B2 (ja) エレベーター装置
JP2852226B2 (ja) エレベーター装置
JP2004099184A (ja) 免震建築用エレベーターの乗場装置
JP2006240786A (ja) 免震建物用エレベータの乗場装置
JP3598410B2 (ja) エレベータ装置
JP4351110B2 (ja) 免震建物用エレベータの可動乗場装置
JP6833070B2 (ja) エレベータ及びその改修方法
KR102630862B1 (ko) 엘리베이터 점검용 사다리
KR100898000B1 (ko) 엘리베이터의 승강장측 출입문 이탈 방지장치
JP2005298133A (ja) 免震建物用エレベーター装置
JP2002154770A (ja) エレベータ
JP4566623B2 (ja) 免震建物用エレベータの可動乗場装置
JP4619687B2 (ja) 免震建物用エレベータの可動乗場装置
JP4826442B2 (ja) エレベータ装置
JP4481199B2 (ja) 免震建物用エレベータ装置
JP4481071B2 (ja) 免震建物用エレベーター装置
JP2023180823A (ja) エレベータの乗場出入口の安全柵及びこの設置方法
JP2023137877A (ja) エレベーターの免震構造
JPH1088846A (ja) 中間免震建物用エレベーター昇降路

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20050221

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050510

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050624

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20050719

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20050726

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 3705744

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080805

Year of fee payment: 3

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090805

Year of fee payment: 4

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090805

Year of fee payment: 4

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313117

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090805

Year of fee payment: 4

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100805

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110805

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120805

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130805

Year of fee payment: 8

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees