JP2002255135A - ラベル搬送装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】搬送ローラからラベルを確実に引き離すことが
できるラベル搬送装置を提供すること。 【解決手段】ラベルＢを一対のローラ１７、１８によっ
て搬送する構成を含むラベル搬送装置において、前記ロ
ーラの少なくとも一方を適宜間隔をもって配置した複数
の部分ローラ１７ａによって形成するとともに、一端を
櫛状に形成した剥離板を備え、該剥離板の櫛状の歯２４
を前記部分ローラ１７ａ、１７ａ間に臨ませて、ラベル
搬送路の下流側に設置したことを特徴としている。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明はラベル搬送装置に係
り、詳しくは、ラベルを一対のローラによって搬送する
構成を含むラベル搬送装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】ラベル貼付機においては、ロール状に巻
回されたラベル連続体はガイドローラを介して駆動ロー
ラとピンチローラとの間に挟持され、駆動ローラの回転
によって切断部へ送給され、該切断部で単枚のラベルに
切断される。この切断された単枚のラベルは、ベルトコ
ンベアとガイドプレートとによって挟持され、ベルトコ
ンベアの移動に伴って被貼着物の移動域に送給される。

【０００３】一方、被貼着物の移動域は、単枚のラベル
が送給される部分に間隙を設けて前段のコンベアと後段
のコンベアが設置されており、被貼着物は前段のコンベ
アによって単枚のラベルが送給される部分まで送られ、
該部分を経て後段のコンベアに受け渡される。その際
に、単枚のラベルが被貼着物に貼付される。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】ところで、ラベル貼付
機において、図５（ａ）に示したように、ラベル連続体
１を駆動ローラ２とピンチローラ３との間に挟持させ、
駆動ローラ２の回転によって送給する場合で、ラベル連
続体１が、特に、表面に剥離剤層を有し、裏面に粘着剤
層を有する、いわゆる台紙なしラベル連続体の場合は、
図５（ｂ）に示したように、ラベル連続体１が駆動ロー
ラ２に貼着して、ガイドプレート４の先端と駆動ローラ
２との間隙から送給路の外へ導かれてしまう虞れがあっ
た。

【０００５】本発明はこのような事情に鑑みてなされた
もので、搬送ローラからラベルを確実に引き離すことが
できるラベル搬送装置を提供することを目的とする。

【０００６】

【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明に係るラベル搬送装置では、ラベルを一対の
ローラによって搬送する構成を含むラベル搬送装置にお
いて、前記ローラの少なくとも一方を適宜間隔をもって
配置した複数の部分ローラによって形成するとともに、
一端を櫛状に形成した剥離板を備え、該剥離板の櫛状の
歯を前記部分ローラ間に臨ませて、ラベル搬送路の下流
側に設置したことを特徴としている。

【０００７】この発明によれば、ローラにラベルが付着
したとしても、ラベルは剥離板の歯によってローラから
確実に引き剥がされ、正常の搬送路に案内される。

【０００８】

【発明の実施の形態】以下添付図面に従って本発明に係
るラベル搬送装置の好ましい実施の形態について詳説す
る。

【０００９】なお、ここでは本発明をラベル貼付機に適
用した例で説明する。ラベル貼付機は、例えばラインに
組み込まれて加工食品の容器にラベルを貼付する装置で
あり、自動計量器や自動包装機などと組み合わせて、包
装パックされた容器の底面にラベルを貼付するものであ
る。

【００１０】図１は、ラベル貼付機を概略的に示した説
明図である。ラベル貼付機１０は被貼付物Ａを搬送する
被貼付物搬送部１１と、該被貼付物搬送部１１までラベ
ルＢを搬送するラベル搬送部１２とを備えている。

【００１１】被貼付物搬送部１１は、前段コンベア１３
と後段コンベア１４とで構成されている。この前段コン
ベア１３と後段コンベア１４とは、間隙１５をもって水
平に配置されている。

【００１２】ラベル搬送部１２は、ラベル連続体１６の
搬送域に一対のローラ１７、１８を備え、ラベル連続体
１６を巻回したロール１９からラベル連続体１６を引き
出して、それをカッター２０まで送給する第１のラベル
搬送装置２１と、カッター２０で切断された単枚のラベ
ルＢを前段コンベア１３と後段コンベア１４との間隙１
５へ送給する第２のラベル搬送装置２２とによって構成
されている。

【００１３】ラベル連続体１６は、図２（ａ）に示した
ように、多数のラベルＢが連続的に連なって帯状に形成
されたものである。このラベル連続体１６を構成する個
々のラベルＢは、いわゆる台紙なしラベルである。この
ラベルＢは、図２（ｂ）に示したように、表面に剥離層
ａを有し、裏面に粘着層ｂを有しており、１枚ずつ切断
して使用される。

【００１４】図３（ａ）および図３（ｂ）は、第１のラ
ベル搬送装置２１を示す斜視図である。同図に示すよう
に、第１のラベル搬送装置２１を構成する一対のローラ
１７、１８の内、ローラ１７は駆動ローラであり、ロー
ラ１８はピンチローラである。駆動ローラ１７は、図３
（ａ）に示したように、適宜な間隔をもって配置された
５つの部分ローラ１７ａによって構成されている。

【００１５】また、この第１のラベル搬送装置２１は、
剥離板２３を備えている。この剥離板２３は、一端部が
櫛状に形成され、上記部分ローラ１７ａの間隔に対応さ
せた４つの歯２４を備えている。そして、この剥離板２
３は、各歯２４を部分ローラ１７ａ、１７ａ間に臨ませ
て設置され、他端をカッター２０まで延設させている。

【００１６】第２のラベル搬送装置２２は、図４に示す
ように、ベルトコンベア２５とガイドプレート２６とで
構成されている。

【００１７】ベルトコンベア２５は、一対のローラ２
７、２８と、そのローラ２７、２８間に一定のピッチを
もって巻き掛けられる複数本の丸ベルト２９とで構成さ
れている。

【００１８】ガイドプレート２６は、ベルトコンベア２
５とほぼ同じ幅を有する板状に形成されており、ベルト
コンベア２５の搬送方向に沿って所定の曲率で湾曲して
形成されている。このガイドプレート２６は、ベルトコ
ンベア２５を構成する丸ベルト２９に押圧当接されてお
り、丸ベルト２９に所定の張力を付与している。

【００１９】なお、上記各構成要素において、特にラベ
ル連続体１６またはラベルＢの移動域上の部品、例え
ば、駆動ローラ１７、ピンチローラ１８、剥離板２３、
ガイドプレート２６、丸ベルト２９の表面には、シリコ
ン等の非粘着性の材料によってコーティングされてい
る。

【００２０】次に、前記のごとく構成されたラベル貼付
機１０の作用について説明する。

【００２１】このラベル貼付機１０では、ロール１９か
らラベル連続体１６を引出し、その先端を第１のラベル
搬送装置２１の駆動ローラ１７とピンチローラ１８との
間に導き、その先端をそれらのローラ１７、１８に挟持
させる。

【００２２】そして、駆動ローラ１７を図示しないモー
タによって回転させると、ラベル連続体１６は、ロール
１９から順次繰り出され、ラベル連続体１６の先端部が
剥離板２３を経てカッター２０へ送給される。

【００２３】その際、即ちラベル連続体１６が駆動ロー
ラ１７とピンチローラ１８とによってカッター２０へ送
給される際に、ラベル連続体１６は駆動ローラ１７に伴
って移動しようとするが、図３（ｂ）に示したように、
ラベル連続体１６は剥離板２３の櫛状の歯２４によって
確実に分離され、剥離板２３上をカッター２０まで案内
される。

【００２４】このようにして、剥離板２３に案内されて
カッター２０に送給されたラベル連続体１６は、カッタ
ー２０によって単枚のラベルＢに切断される。

【００２５】切断された単枚のラベルＢは、走行する丸
ベルト２９とガイドプレート２６間に挟持された状態
で、被貼付物搬送部１１の間隙１５に送給され、前段コ
ンベア１３によって間隙１５まで搬送されてきた被貼付
物Ａの裏面に貼り付けられる。

【００２６】なお、上記実施の形態では、ラベル貼付機
におけるラベル搬送装置について説明したが、本発明の
ラベル搬送装置は、ラベル貼付機に限定されるものでは
なく、例えば、ラベルプリンタ等のラベルを取り扱う機
器のラベル搬送装置に適用できることは勿論である。

【００２７】また、上記実施の形態では、本発明のラベ
ル搬送装置をラベル連続体に適用しているが、本発明の
ラベル搬送装置は単枚のラベルの搬送にも適用できる。

【００２８】さらにまた、本発明のラベル搬送装置で
は、駆動ローラ１７を適宜な間隔をもって配置された複
数の部分ローラ１７ａによって構成するとともに、それ
らの部分ローラ１７ａ、１７ａ間に、剥離板２３の歯２
４を臨ませているが、ラベル搬送装置における駆動ロー
ラ１７とピンチローラ１８の配置状態によっては、ピン
チローラ１８を適宜な間隔をもって配置された部分ロー
ラによって構成し、それらの部分ローラ間に歯を臨ませ
て剥離板を設置させてもよい。

【００２９】

【発明の効果】以上説明したように、本発明のラベル搬
送装置によれば、ローラにラベルが付着したとしても、
ラベルは剥離板の歯によってローラから確実に引き剥が
される。したがって、ラベルは正常の搬送路に案内され
る。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明に係るラベル搬送装置を適用したラベル
貼付機を概略的に示した説明図である。

【図２】本発明に係るラベル搬送装置で使用されるラベ
ルを示したもので、図２（ａ）はラベル連続体を示した
斜視図、図２（ｂ）はラベルの断面図である。

【図３】本発明に係るラベル搬送装置を示したもので、
図３（ａ）はその要部斜視図、図３（ｂ）は断面図であ
る。

【図４】図１に示したラベル貼付機における第２のラベ
ル搬送装置を示した概念的な側面図である。

【図５】従来のラベル搬送装置を示したもので、図５
（ａ）はその要部斜視図、図３（ｂ）は断面図である。

【符号の説明】

１０…ラベル貼付機、１１…被貼付物搬送部、１２…ラ
ベル搬送部、１３…前段コンベア、１４…後段コンベ
ア、１５…間隙、１６…ラベル連続体、１７…駆動ロー
ラ、１７ａ…部分ローラ、１８…ピンチローラ、１９…
ロール、２０…カッター、２１…第１のラベル搬送装
置、２２…第２のラベル搬送装置、２３…剥離板、２４
…歯、２５…ベルトコンベア、２６…ガイドプレート、
２７，２８…ローラ、２９…丸ベルト、Ａ…被貼付物剥
離板、Ｂ…ラベル

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 ラベルを一対のローラによって搬送する
   構成を含むラベル搬送装置において、 前記ローラの少なくとも一方を適宜間隔をもって配置し
   た複数の部分ローラによって形成するとともに、一端を
   櫛状に形成した剥離板を備え、該剥離板の櫛状の歯を前
   記部分ローラ間に臨ませて、ラベル搬送路の下流側に設
   置したことを特徴とするラベル搬送装置。