JP2002254372A - ロボット制御装置およびロボット制御方法、物品授受システム、記録媒体、並びにプログラム - Google Patents

ロボット制御装置およびロボット制御方法、物品授受システム、記録媒体、並びにプログラム

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JP2002254372A
JP2002254372A JP2001051472A JP2001051472A JP2002254372A JP 2002254372 A JP2002254372 A JP 2002254372A JP 2001051472 A JP2001051472 A JP 2001051472A JP 2001051472 A JP2001051472 A JP 2001051472A JP 2002254372 A JP2002254372 A JP 2002254372A
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Shinako Matsuyama
科子 松山
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 オーナ不在であっても、ロボットにセキュア
な動作を行わせる。 【解決手段】 ステップS61で来訪者から入力された
認証情報を基に、ステップS62で認証処理が実行さ
れ、ステップS63で認証処理が正しく実行されたと判
断された場合、ステップS64でオーナとの通信および
認証処理が実行され、ステップS65で認証処理が正し
く実行されたと判断された場合、ステップS66でオー
ナに来訪者が来たことが通知される。ステップS67で
入力された来訪者の共有情報は、ステップS68でオー
ナに送信される。ステップS69でオーナから荷物の受
け取り動作の指示を受けた場合、ステップS70でドア
が開錠され、ステップS71で荷物を受け取るために必
要な処理が実行され、ステップS72でドアが施錠さ
れ、ステップS73で動作結果情報がオーナに送信され
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ロボット制御装置
およびロボット制御方法、物品授受システム、記録媒
体、並びにプログラムに関し、特に、個人認証機能を有
し、遠隔操作が可能なロボットを用いることにより、ロ
ボットのオーナが遠隔地からロボットに各種動作を指令
した場合においても、充分なセキュリティーを確保する
ことができるようにした、ロボット制御装置およびロボ
ット制御方法、物品授受システム、記録媒体、並びにプ
ログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、通信販売のみならず、インターネ
ットショッピングの普及に伴い、宅配サービスの利用が
増加している。多くの宅配サービス業者は、物品を受け
取るために家で待機することが不可能な単身者や共働き
家庭などの利用を促進するため、例えば、インターネッ
トなどを利用して配送日時を指定することができるよう
にしたり、購買した物品をコンビニエンスストアなどで
受け取ることができるようなサービスを提供している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、依然と
して、物品の引取りには、利用者、もしくはその代理人
が、ドアの閉開や物品受け取りなどの単純な作業を行う
ために、指定した時間に在宅しているか、もしくは所定
のコンビニエンスストアに赴く必要があった。このよう
に、時間的に拘束されがちな単純作業には、宅配物の受
け取り以外にも、例えば、小包の受け取り、公共料金な
どの支払いといったものがある。
【0004】また、人間が実行する単純作業を代行する
ものとして、ロボットが実用化されている。
【0005】これらのロボットは、各種アクチュエータ
を実装し、動作の内容を予めプログラミングして実行さ
せることにより、目的とする動作が可能なようになされ
ている。また、ロボットは、近年の技術革新により、複
雑な所作(例えば二足歩行など)を行う機能、音声認識
機能、画像の撮像および認識機能、有線もしくは無線通
信を利用した情報の授受機能、学習機能、および判断機
能といった複雑な機能の搭載も可能となっている。
【0006】しかしながら、従来のロボットは、所定の
動作を実行するのみであり、動作を実行する場合に、動
作対象となる人間を正確に区別したり、対象となる人間
によって動作を変更することなどはできなかった。すな
わち、従来のロボットは、動作内容によって動作対象に
制限をかけて、動作対象に対して所定の動作を行うこと
が可能か否かを、ロボット自身が判断することはできな
かった。
【0007】本発明はこのような状況に鑑みてなされた
ものであり、個人認証機能を有し、遠隔操作が可能なロ
ボットを用いることにより、ロボットのオーナが遠隔地
からロボットに各種動作を指令した場合においても、充
分なセキュリティーを確保することができるようにする
ものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明のロボット制御装
置は、ロボットの遠隔に位置する情報処理装置と情報の
送受信を行う送受信手段と、ロボットが実行可能な動作
を登録する第1の登録手段と、第1の登録手段により登
録された動作の実行を制御する制御手段と、ユーザに関
する第1の情報を登録する第2の登録手段と、ユーザの
認証情報の入力を受ける入力手段と、第2の登録手段に
より登録された第1の情報、および入力手段により入力
された認証情報に基づいて、ユーザの認証を行う認証手
段とを備え、制御手段は、認証手段により正しく認証さ
れたユーザが有する情報処理装置から、動作の実行を指
令する信号を受信した場合、第1の登録手段に登録され
ている動作の実行を制御することを特徴とする。
【0009】送受信手段には、公開鍵暗号方式に基づい
て、情報を送受信させることができる。
【0010】第1の登録手段により登録された複数の動
作毎に、第2の登録手段により登録された複数のユーザ
のうち、いずれのユーザに対して動作を実行することが
可能であるかを登録する第3の登録手段を更に備えさせ
るようにすることができる。
【0011】第2の登録手段には、第1の情報として、
ユーザの識別名および暗証番号が少なくとも登録される
ようにすることができ、認証手段には、第2の登録手段
に登録されているユーザの識別名および暗証番号を用い
て認証処理を実行させるようにすることができる。
【0012】第2の登録手段には、第1の情報として、
ユーザの識別名およびパスワードが少なくとも登録され
るものとすることができ、認証手段には、第2の登録手
段に登録されているユーザの識別名およびパスワードを
用いて認証処理を実行させるようにすることができる。
【0013】画像データを撮像する撮像手段を更に備え
させるようにすることができ、第2の登録手段には、第
1の情報として、撮像手段により撮像されたユーザの生
体情報が少なくとも登録されるようにすることができ、
入力手段には、認証情報として撮像手段により撮像され
た画像データの入力を受けさせるようにすることがで
き、認証手段には、第2の登録手段に登録されているユ
ーザの生体情報を用いて認証処理を実行させるようにす
ることができる。
【0014】画像データを撮像する撮像手段を更に備え
させるようにすることができ、送受信手段には、撮像手
段により撮像された画像データを所定のユーザが有する
情報処理装置に送信させるようにすることができる。
【0015】画像データを撮像する撮像手段と、撮像手
段により、所定の位置において撮像された第1の画像デ
ータを記録する記録手段と、記録手段により記録されて
いる第1の画像データと、撮像手段により新たに撮像さ
れた第2の画像データとの比較結果により、ロボットの
現在位置は所定の位置と等しいか否かを判断する判断手
段とを更に備えさせるようにすることができ、判断手段
によりロボットの現在位置は所定の位置と異なると判断
された場合、送受信手段には、所定のユーザが有する情
報処理装置に、ロボットの現在位置は所定の位置と異な
ることを示すメッセージを送信させるようにすることが
できる。
【0016】所定の位置の位置データを記録する記録手
段と、ロボットの現在位置を検出する位置検出手段と、
記録手段により記録された位置データと、位置検出手段
により検出された現在位置との比較結果により、ロボッ
トの現在位置は所定の位置と等しいか否かを判断する判
断手段とを更に備えさせるようにすることができ、判断
手段によりロボットの現在位置は所定の位置と異なると
判断された場合、送受信手段には、所定のユーザが有す
る情報処理装置に、ロボットの現在位置は所定の位置と
異なることを示すメッセージを送信させるようにするこ
とができる。
【0017】位置検出手段には、PHS位置情報提供サ
ービスを利用して、現在位置を検出させるようにするこ
とができる。
【0018】位置検出手段は、GPSを利用して、現在
位置を検出させるようにすることができる。
【0019】本発明のロボット制御方法は、ロボットの
遠隔に位置する情報処理装置と情報の送受信を行う送受
信ステップと、ロボットが実行可能な動作を登録する第
1の登録ステップと、第1の登録ステップの処理により
登録された動作の実行を制御する制御ステップと、ユー
ザに関する第1の情報を登録する第2の登録ステップ
と、ユーザの認証情報の入力を受ける入力ステップと、
第2の登録ステップの処理により登録された第1の情
報、および入力ステップの処理により入力された認証情
報に基づいて、ユーザの認証を行う認証ステップとを含
み、制御ステップでは、認証ステップの処理により正し
く認証されたユーザが有する情報処理装置から、動作の
実行を指令する信号を受信した場合、第1の登録ステッ
プの処理により登録されている動作の実行を制御するこ
とを特徴とする。
【0020】本発明の記録媒体に記録されているプログ
ラムは、ロボットの遠隔に位置する情報処理装置と情報
の送受信を行う送受信ステップと、ロボットが実行可能
な動作を登録する第1の登録ステップと、第1の登録ス
テップの処理により登録された動作の実行を制御する制
御ステップと、ユーザに関する第1の情報を登録する第
2の登録ステップと、ユーザの認証情報の入力を受ける
入力ステップと、第2の登録ステップの処理により登録
された第1の情報、および入力ステップの処理により入
力された認証情報に基づいて、ユーザの認証を行う認証
ステップとを含み、制御ステップでは、認証ステップの
処理により正しく認証されたユーザが有する情報処理装
置から、動作の実行を指令する信号を受信した場合、第
1の登録ステップの処理により登録されている動作の実
行を制御することを特徴とする。
【0021】本発明のプログラムは、ロボットの遠隔に
位置する情報処理装置と情報の送受信を行う送受信ステ
ップと、ロボットが実行可能な動作を登録する第1の登
録ステップと、第1の登録ステップの処理により登録さ
れた動作の実行を制御する制御ステップと、ユーザに関
する第1の情報を登録する第2の登録ステップと、ユー
ザの認証情報の入力を受ける入力ステップと、第2の登
録ステップの処理により登録された第1の情報、および
入力ステップの処理により入力された認証情報に基づい
て、ユーザの認証を行う認証ステップとを含み、制御ス
テップでは、認証ステップの処理により正しく認証され
たユーザが有する情報処理装置から、動作の実行を指令
する信号を受信した場合、第1の登録ステップの処理に
より登録されている動作の実行を制御することを特徴と
する。
【0022】本発明の物品授受システムは、複数のアク
チュエータを駆動させたり、所定の情報処理を行うこと
により、予め登録された動作を行うことが可能なロボッ
トを制御するロボット制御装置と、ロボットの管理者が
有する第1の情報処理装置と、管理者に対して物品を配
送する配送者が有する第2の情報処理装置とによって構
成され、ロボット制御装置は、ロボットの遠隔に位置す
る第1の情報処理装置もしくは第2の情報処理装置と情
報の送受信を行う第1の送受信手段と、ロボットが実行
可能な動作を登録する第1の登録手段と、第1の登録手
段により登録された動作の実行を制御する制御手段と、
管理者および配送者を含むユーザに関する第1の情報を
登録する第2の登録手段と、ユーザの認証情報の入力を
受ける入力手段と、第2の登録手段により登録された第
1の情報、および入力手段により入力された認証情報に
基づいて、ユーザの認証を行う認証手段と、物品を収納
するための収納場所の鍵を開閉する開閉手段とを備え、
制御手段は、認証手段により正しく認証されたユーザが
有する第1の情報処理装置もしくは第2の情報処理装置
から、動作の実行を指令する信号を受信した場合、第1
の登録手段に登録されている動作の実行を制御し、動作
には、開閉手段による収納場所の鍵の開閉動作が含ま
れ、第1の情報処理装置は、有線、もしくは無線の通信
を利用して、ロボット制御装置と情報を送受信する第2
の送受信手段を備え、第2の情報処理装置は、有線、も
しくは無線の通信を利用して、ロボット制御装置と情報
を送受信する第3の送受信手段を備え、第1の情報処理
装置および第2の情報処理装置は、ロボットを介して、
管理者の電話番号、もしくは電子メールアドレスを配送
者に知られることなく、情報を授受することを特徴とす
る。
【0023】第1の情報処理装置は、パーソナルコンピ
ュータ、携帯型電話機、もしくは携帯情報端末装置のう
ちのいずれかであるものとすることができる。
【0024】第2の情報処理装置は、パーソナルコンピ
ュータ、携帯型電話機、携帯情報端末装置、もしくはイ
ンターホンのうちのいずれかであるものとすることがで
きる。
【0025】本発明のロボット制御装置およびロボット
制御方法、物品授受システム、並びにプログラムにおい
ては、ロボットの遠隔に位置する情報処理装置と情報の
送受信が行われ、ロボットが実行可能な動作が登録さ
れ、登録された動作の実行が制御され、ユーザに関する
第1の情報が登録され、ユーザの認証情報が入力され、
登録された第1の情報、および入力された認証情報に基
づいて、ユーザの認証が行われ、正しく認証されたユー
ザが有する情報処理装置から、動作の実行を指令する信
号を受信した場合、登録されている動作の実行が制御さ
れる。
【0026】本発明の物品授受システムにおいては、ロ
ボット制御装置で、ロボットの遠隔に位置する第1の情
報処理装置もしくは第2の情報処理装置と情報の送受信
が行われ、ロボットが実行可能な動作が登録され、登録
された動作の実行が制御され、管理者および配送者を含
むユーザに関する第1の情報が登録され、ユーザの認証
情報が入力され、登録された第1の情報、および入力さ
れた認証情報に基づいて、ユーザの認証が行われ、物品
を収納するための収納場所の鍵が開閉され、正しく認証
されたユーザが有する第1の情報処理装置もしくは第2
の情報処理装置から、動作の実行を指令する信号を受信
した場合、登録されている動作の実行が制御され、動作
には、開閉手段による収納場所の鍵の開閉動作が含ま
れ、第1の情報処理装置で、有線、もしくは無線の通信
を利用して、ロボット制御装置と情報が送受信され、第
2の情報処理装置で、有線、もしくは無線の通信を利用
して、ロボット制御装置と情報が送受信され、第1の情
報処理装置および第2の情報処理装置では、ロボットを
介して、管理者の電話番号、もしくは電子メールアドレ
スを配送者に知られることなく、情報が授受される。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、図を参照して、本発明の実
施の形態について説明する。
【0028】図1は、本発明を適応した、宅配物受け取
りシステムのシステム構成を示すブロック図である。
【0029】ロボット11を所有、管理するオーナ12
の留守中に、例えば、宅配物の配送者である来訪者13
が、オーナ12の自宅1を訪れた場合、ロボット11
は、オーナ12に来訪者13が来たことを通知する。ロ
ボット11は、オーナ12の指令に従って各種動作を実
行することができるようになされている。ロボット11
は、オーナ12の指示に従って、来訪者13に対して、
宅配物を受け取るための所定の動作を実行する。
【0030】自宅1内のロボット11は、手足に模した
部材を動作させる機能(例えば、歩行動作、物を保持す
る動作など)、音声を取り込み、それを認識する機能、
画像を撮像し、それを認識する機能、有線もしくは無線
通信を利用して情報を授受する機能、学習機能、および
判断機能といった、従来のロボットが有する各種機能に
加えて、個人認証機能および位置確認機能を有する。
【0031】ロボット11は、各種の情報処理装置(例
えば、パーソナルコンピュータ31、携帯情報端末装置
32もしくは34、携帯型電話機33もしくは35な
ど)から情報の入力を受ける場合、もしくは、これらの
情報処理装置に情報を送信する場合、対象となる情報処
理装置を保有するユーザ(例えば、オーナ12、来訪者
13など)との認証処理を実行し、認証処理が正しく行
われた場合のみ、情報の授受を実行するようになされて
いる。また、ロボット11には、動作の内容および動作
対象となる相手が予め登録されており、ロボット11
は、動作対象となる相手に対して所定の動作を実行する
前にも、認証処理を実行し、その動作対象が、正しく許
可された相手(予め登録された真の登録者)であるか否
かを判断するようになされている。
【0032】ロボット11の構成についての詳細は、図
2を用いて後述する。なお、図1においては、ロボット
11を、2本足を有するように図示しているが、ロボッ
ト11の移動方法は、どのような方法を用いてもよく、
例えば、二足歩行であっても、キャタピラ移動であって
も、車輪移動であってもよい。また、ロボット11の形
状も、ロボット11に求められる各種機能が実現できる
ものであれば、どのような形状を取ってもよい。
【0033】電話機21は、公衆電話回線およびインタ
ーネットサービスプロバイダを介して、インターネット
などの広域ネットワークと接続され、自宅1以外のパー
ソナルコンピュータ31と通信可能になされている。
【0034】オーナ12が自宅1の外部で利用するパー
ソナルコンピュータ31は、例えば、オーナ12の職場
や学校などに設置されている汎用のパーソナルコンピュ
ータ、もしくは、オーナ12が自宅1の外に持ち出して
利用することが可能なノート型のパーソナルコンピュー
タなどである。パーソナルコンピュータ31は、インタ
ーネットなどの広域ネットワークを介して、電話機21
と接続されている。
【0035】更に、電話機21は、ロボット11と無線
通信によって情報を授受することが可能であり、パーソ
ナルコンピュータ31を用いてオーナ12が送信した情
報を、無線通信によりロボット11に送信したり、ロボ
ット11が無線通信により送信した情報を、ロボット1
1が指定する電子メールのアドレスに送信することがで
きる。
【0036】来訪者13が宅配物を入れるための収納ボ
ックス23は、ドア24により外部から開閉可能になさ
れている。ドア24の鍵の開錠および施錠は、リモート
コントロールにより、ロボット11が制御可能なように
なされている。収納ボックス23は、自宅1の一部であ
ってもよい。また、自宅1と外部を隔てるドア25や、
図示しない窓などの開錠および施錠も、ロボット11が
リモートコントロールすることができるようにしてもよ
い。ロボット11が鍵の開錠および施錠をリモートコン
トロールすることができないような場合、ロボット11
が、それぞれの鍵の位置まで移動して、物理的に鍵の開
錠および施錠を行う動作を実行することができるように
してもよい。
【0037】オーナ12が保有している携帯情報端末装
置32、および来訪者13が保有している携帯情報端末
装置34は、PDA(Personal Digital(Data) Assis
tants)とも称される、携帯性を重視した個人用の情報
端末である。一般的には手のひらに収まるサイズの電子
機器で、バッテリ(電池)で駆動する。住所録やスケジ
ュール管理のようなPIM(Personal Information Man
ager)機能、コンピュータネットワークと接続するコミ
ュニケーション機能(例えば、電子メールの送受信や、
ウェブブラウジング機能など)が標準で装備され、パー
ソナルコンピュータとのデータ共有を可能にしている。
操作方法は、パーソナルコンピュータのようにキーボー
ドを利用するものではなく、液晶スクリーンにペンを当
てて操作する形態のものが多い。
【0038】オーナ12が保有している携帯型電話機3
3、および来訪者13が保有している携帯型電話機35
は、所定の基地局を介して無線で通信可能な電話機であ
り、電子メールの送受信や、ウェブブラウジング機能な
どを有している。
【0039】インターホン22は、呼び鈴ボタン、マイ
クロホン、スピーカ、および、画像を撮像するためのC
CD(Charge Coupled Devices)カメラなどを備えてい
る。インターホン22のマイクロホンが集音した音声デ
ータおよびCCDカメラが撮像した画像データは、無線
通信により、ロボット11に送信される。また、インタ
ーホン22のスピーカは、ロボット11が無線通信によ
り送信した音声データを出力可能なようになされてい
る。
【0040】ロボット11は、自宅1の内部に居なが
ら、自宅1の外部に居るオーナ12および来訪者13と
情報の授受が可能なようになされている。すなわち、ロ
ボット11は、自宅1内の電話機21と無線で通信可能
であり、公衆電話回線、インターネットなどの広域ネッ
トワークなどを介して、オーナ12が利用するパーソナ
ルコンピュータ31と情報の授受が可能なようになされ
ている。更に、ロボット11は、オーナ12が有する携
帯情報端末装置32もしくは携帯型電話機33、あるい
は、来訪者13が有する携帯情報端末装置34もしくは
携帯型電話機35と、図示しない基地局を介して、無線
で通信可能になされている。更に、ロボット11は、イ
ンターホン22と無線で通信可能であり、来訪者13の
操作内容や、来訪者13の映像などといった、各種情報
の入力を受けることができる。
【0041】ここでは、来訪者13は、インターホン2
2、携帯情報端末装置34もしくは携帯型電話機35を
用いて、ロボット11と情報の授受を行うものとして説
明しているが、来訪者13は、ノート型で携帯可能な図
示しないパーソナルコンピュータなどにより、ロボット
11と情報の授受を行うようにしてもよい。
【0042】ロボット11とオーナ12との間、もしく
はロボット11と来訪者13との間で情報の授受が行わ
れる場合、それに先立って、認証処理が実行される。
【0043】この認証のため、ユーザ識別名と、パスワ
ードもしくは暗証番号とが入力される。ロボット11
は、ユーザごとに名前(ユーザ識別名)を割り当て、そ
のユーザしか知り得ない文字列(パスワード)もしくは
数列(PIN(Personal Identification Number:暗証番
号もしくは個人識別番号))をユーザ識別名とともに記
録しておき、認証時にこれらの組み合わせをユーザに入
力させて、記録されている組み合わせと一致するか否か
によって、認証処理を実行する。
【0044】それ以外の認証方法としては、例えば、生
体認証を用いることが可能である。生体認証とは、指
紋、掌紋、網膜、人相などといった各個人固有の身体的
特徴をもとに本人認証を行う技術で、「バイオメトリク
ス」と言われる。パスワードや鍵といったものがないた
め、盗聴やなりすましが事実上不可能であり、現時点で
もっとも確実な認証方式である。
【0045】ロボット11は、オーナ12もしくは来訪
者13との認証処理が成功した場合にのみ、情報の授受
を実行したり、各種指令を受け付けるようになされてい
る。また、ロボット11と、オーナ12もしくは来訪者
13との情報の授受が、例えば、公衆電話回線やインタ
ーネットなどのネットワークを介して実行される場合、
送受信される情報は、公開鍵暗号システムを用いて暗号
化される。
【0046】通信における暗号システムにおいて、公開
鍵暗号システムとは、「公開鍵」と「秘密鍵」という2
つの鍵をペアで使い、そのうちの「公開鍵」は公開して
もかまわないという暗号系のことである。秘密鍵は、例
えば、ロボット11が(実際にはオーナ12であるが)
管理して秘密にしておく。2つの鍵はある数学的な関係
(例えば、1方向性関数)に基づいて決められているの
で、一方の鍵が分かったとしても、他方を求めるのは不
可能であるか、または、不可能ではないにしても、計算
量の点から現実的には殆ど不可能である。
【0047】オーナ12もしくは来訪者13は、ロボッ
ト11と暗号文を用いて通信するため、ロボット11か
ら予め公開鍵の供給を受け、ロボット11と通信を行う
ために用いる情報処理装置(例えば、パーソナルコンピ
ュータ31、携帯型電話機33もしくは35、あるいは
携帯情報端末装置32もしくは34など)に記録させて
おく。
【0048】オーナ12もしくは来訪者13は、ロボッ
ト11に情報を送信する場合、公開鍵を使って通信文を
暗号化する。ロボット11は、秘密鍵を使って、受信し
た情報を元に戻す(復号する)。ロボット11は、オー
ナ12もしくは来訪者13に情報を送信する場合、秘密
鍵で通信文を暗号化する。オーナ12もしくは来訪者1
3は、公開鍵を使って、受信した情報を復号する。
【0049】公開鍵暗号システムは、1つの秘密鍵(共
通鍵)が共有される秘密鍵暗号システム(共通鍵暗号シ
ステム)に比べて、公開鍵を秘匿する必要がなく、通信
を行う相手に予め配布することができるという利点があ
る。更に、公開鍵暗号システムには、デジタル署名によ
る認証機能を有するという利点がある。
【0050】また、情報の授受に用いる通信方式が、相
互認証機能や署名添付機能を有している場合は、公開鍵
暗号システムを用いずに、それらの機能を利用するよう
にしてもよい。
【0051】図2は、ロボット11の構成を示すブロッ
ク図である。
【0052】マイクロホン41は、ロボット11の周囲
の音を集音して、データ入力インターフェース(I/
F)44に出力する。CCD(Charge Coupled Device
s)42は、光(光子)の入力に応じて蓄電容量が変化
する半導体素子(フォトダイオード)を用いた、光(画
像)信号を電気信号に変換するデバイスであり、撮像し
た画像データを、データ入力インターフェース44に出
力する。また、後述する認証処理において、生体認証が
実行される場合、CCD42は、認証処理に必要な、指
紋や顔などの画像データも撮像することができるよう
に、複数用意されるようにしてもよい。操作パネル43
は、例えば、操作ボタン、キーボード、もしくはタッチ
パネルなどを有し、オーナ12などが各種情報を入力す
るとき操作される。
【0053】データ入力インターフェース44は、マイ
クロホン41乃至操作パネル43から入力される情報
を、CPU(Central Processing Unit)45に出力す
る。
【0054】通信制御部46は、ネットワークインター
フェース71および無線通信部72から構成されてい
る。ネットワークインターフェース71は、所定のケー
ブルを介して、例えば、公衆電話回線、LAN(Local
Area Network)もしくはWAN(Wide Area Network)
などと接続可能になされ、例えば、図1のパーソナルコ
ンピュータ31などの外部の情報処理装置から送信され
た情報を、CPU45に出力したり、CPU45から供
給された情報を、外部の情報処理装置に送信する。無線
通信部72は、CPU45から供給された情報を、所定
の方法でエンコードして、アンテナ47を介して送信し
たり、アンテナ47を介して受信した情報を、デコード
して、CPU45に出力する。
【0055】また、ロボット11には、例えば、ロボッ
ト11の腕に相当する部分に設けられているタッチセン
サ、進行方向に障害物があるか否かを検出するために設
けられている赤外線センサなど、ロボット11の各種機
能の実現のために必要となるセンサ48が備えられてお
り、センサ48は、複数であってもよい。それらのセン
サ48の出力信号は、CPU45に供給される。
【0056】CPU45は、データ入力インターフェー
ス44を介して、マイクロホン41、CCD42、もし
くは操作パネル43から入力された信号、通信制御部4
6を介して入力された信号、あるいは、センサ48から
入力された信号に基づいて、ロボット11の各部を制御
する。
【0057】ROM(Read Only Memory)49は、CP
U45が使用するプログラムや演算用のパラメータのう
ちの基本的に固定のデータを格納する。ここでは、例え
ば、認証処理、暗号化、および復号のためのアルゴリズ
ムや、暗号化および復号に用いられる秘密鍵、秘密鍵と
対になる公開鍵などが格納される。
【0058】RAM(Random Access Memory)50は、
CPU45が実行するプログラムや、その実行において
適宜変化するパラメータを格納する。ここでは、例え
ば、ロボット11の動作、発話、あるいは無線通信によ
る情報の授受などを制御するための制御プログラムなど
が格納される。
【0059】データ記録部51は、オーナ12が登録し
た、もしくはオーナ12が登録を許可した各種情報の入
力を受け、それらを記録する。データ記録部51には、
例えば、ユーザ識別名、暗証番号、パスワード、あるい
は、指紋、掌紋、もしくは顔の画像データなどをはじめ
とする認証処理に必要となる情報、オーナ12の登録が
なされているか否かを示す保有者フラグ、動作対象毎に
許可される動作と許可されていない動作を判別するため
のアクセスマップなどが記録されている。
【0060】図3に、データ記録部51に記録されるア
クセスマップの例を示す。アクセスマップは、例えば、
縦軸にユーザ識別名、横軸にロボット11が行うことが
できる動作を識別するための識別子(図中Fnで示され
る)が記述され、複数のユーザ識別名と動作の識別子に
よって構成されるマトリクスの対応する位置に、動作可
能であるか否かのフラグ(図中Pmn)が記述される。
アクセスマップには、所定の動作の実行が失敗した場合
に行われる動作も合わせて記述されている。
【0061】アクセスマップに記録される「動作」は、
ロボット11の歩行など、アクチュエータ54の駆動を
伴うもののみならず、例えば、ロボット11の発話、認
証処理、所定の電子メールアドレス(もしくは電話番
号)への情報の送信、画像データの撮像、音声データの
録音、あるいは、入力されたデータの登録なども含まれ
る。
【0062】タイマ52は、計時動作を行い、ロボット
11の動作を制御するための時間情報を作成する。例え
ば、ロボット11に出された指令が、「x時間後に、動
作Fnを行う」というものである場合、CPU45は、
タイマ52の値を参照し、指令された動作を指定された
タイミングで実行するように、ロボット11の各部を制
御する。
【0063】データ出力インターフェース(I/F)5
9は、CPU45から出力された音声データをスピーカ
60に、CPU45から供給された画像データ、もしく
はテキストデータをディスプレイ61に出力する。スピ
ーカ60は、データ出力インターフェース59から入力
された音声データに基づく音声を出力する。ディスプレ
イ61は、例えば、CRT、LCDなどで構成され、デ
ータ出力インターフェース59から入力された画像デー
タ、もしくはテキストデータに基づく画像を表示する。
【0064】駆動制御部53は、CPU45から入力さ
れた制御信号を基に、例えば、ロボット11の手、足、
頭などに対応する部分を駆動させるためのモータ、クラ
ッチ、あるいはソレノイドなどで構成されているアクチ
ュエータ54を駆動させる。
【0065】暗号処理部55は、ロボット11がオーナ
12もしくは来訪者13に供給する公開鍵と対となる秘
密鍵を用いて、パーソナルコンピュータ31、携帯情報
端末装置32、携帯型電話機33、携帯情報端末装置3
4、もしくは携帯型電話機35との情報の授受におい
て、CPU45から、送信する情報の入力を受けて暗号
化したり、受信した情報の入力を受けて復号して、CP
U45に供給する。
【0066】認証処理部56は、データ記録部51に予
め記録されている認証情報、および、ユーザが認証処理
実行のために入力した認証情報を基に、認証処理を実行
し、その結果をCPU45に出力する。
【0067】画像処理部57は、CPU45の制御に従
って、入力された画像データに、所定の処理を施す。例
えば、入力された画像データが、来訪者13を判別する
ためのロボット11の周辺の画像データの場合、画像処
理部57は、その画像データをオーナ12に送信するた
めに、所定のデータ容量に圧縮し、解像度や画像データ
の大きさなどを変換する。また、入力された画像データ
が、認証処理に用いられる指紋の画像データである場
合、画像処理部57は、その画像データを二値化して、
認証処理部56に出力する。
【0068】音声処理部58は、CPU45から入力さ
れたテキストデータを変換して、音声データを生成し、
CPU45に出力したり、入力された音声データを解析
して、解析結果をCPU45に出力する。生成された音
声データは、ロボット11の発話として、データ出力イ
ンターフェース59を介して、スピーカ60から出力さ
れる。
【0069】また、CPU45には、ドライブ62も接
続されており、必要に応じて装着される磁気ディスク8
1、光ディスク82、光磁気ディスク83、および半導
体メモリ84などとデータの授受を行う。
【0070】ロボット11には、まず初めに、オーナ1
2の登録を行わなければならない。図4のフローチャー
トを参照して、このオーナ登録処理について説明する。
【0071】CPU45は、ステップS1において、操
作パネル43およびデータ入力インターフェース44を
介して、オーナ12の登録開始の指示を受け、データ記
録部51の保有者フラグをチェックし、保有者フラグが
オンされている場合(オーナ12が既に登録されている
場合)、処理を終了させるが、オフされている場合、ス
テップS2において、操作パネル43およびデータ入力
インターフェース44を介して、オーナ12のユーザ識
別名(任意の文字列)の入力を受ける。
【0072】ステップS3において、CPU45は、操
作パネル43およびデータ入力インターフェース44を
介して、例えば、パスワード、暗証番号、指紋照合、掌
紋照合、もしくは顔面特徴の照合などのうち、ロボット
11が実行可能な認証方式の中から、オーナ12の個人
認証処理に用いられる個人認証方式の選択の入力を受け
る。
【0073】ステップS4において、CPU45は、C
CD42もしくは操作パネル43、およびデータ入力イ
ンターフェース44を介して、例えば、パスワード、暗
証番号、指紋の画像データ、掌紋の画像データ、もしく
は顔面の画像データなどの、選択された個人認証方式に
対応する認証用データの入力を受ける。
【0074】ステップS5において、CPU45は、オ
ーナ12のユーザ識別名など、ステップS2乃至ステッ
プS4において入力された情報を、データ記録部51に
記録する。
【0075】オーナ12は、認証処理に失敗した場合に
ロボット11が実行する動作(例えば、エラーメッセー
ジの表示、音声ガイダンスの出力、もしくは所定の電話
番号又は電子メールのアドレスへのエラーメッセージの
送信など)を入力し、登録させることができる。認証処
理失敗時の動作は、登録しなくてもよい。ステップS6
において、CPU45は、操作パネル43およびデータ
入力インターフェース44を介して、認証失敗時の動作
が入力されたか否かを判断する。
【0076】ステップS6において、認証失敗時の動作
が入力されていると判断された場合、ステップS7にお
いて、CPU45は、入力された認証失敗時の動作を、
データ記録部51のアクセスマップに登録する。ステッ
プS6において、認証失敗時の動作が入力されていない
と判断された場合、ステップS7の処理はスキップさ
れ、ステップS8に進む。
【0077】ステップS6において、認証失敗時の動作
が入力されていないと判断された場合、もしくは、ステ
ップS7の処理の終了後、ステップS8において、CP
U45は、操作パネル43およびデータ入力インターフ
ェース44を介して、オーナ12から、ロボット11が
保持している公開鍵の提供の要求を受けたか否かを判断
する。
【0078】ステップS8において、公開鍵の提供の要
求を受けたと判断された場合、ステップS9において、
CPU45は、ロボット11の公開鍵をROM49から
読み込み、通信制御部46を介して、オーナ12が有す
る所定の装置(例えば、パーソナルコンピュータ31)
に送信して、処理が終了される。ステップS8におい
て、公開鍵の提供の要求を受けていないと判断された場
合、処理が終了される。
【0079】このようにして登録されたオーナ12は、
ロボット11の各種設定を行うにあたって、大きな権限
を有する。例えば、オーナ12を変更する処理は、現在
登録されているオーナ12のみが行うことができる。
【0080】次に、図5のフローチャートを参照して、
利用者登録処理について説明する。この利用者とは、例
えば、図1の来訪者13や、オーナ12の家族など、オ
ーナ12以外でロボット11とアクセスする必要がある
人間である。利用者の登録は、利用者自身が行うように
してもよいし、利用者登録を行うことができるのはオー
ナ12のみであってもよい。このような制限は、図6を
用いて後述する処理により、図3を用いて説明したアク
セスマップに登録される。
【0081】CPU45は、ステップS21において、
操作パネル43およびデータ入力インターフェース44
を介して、利用者登録開始の指示を受け、ステップS2
1において、操作パネル43およびデータ入力インター
フェース44を介して、ユーザ識別名(任意の文字列)
の入力を受ける。
【0082】ステップS23において、CPU45は、
図4のステップS3と同様に、操作パネル43およびデ
ータ入力インターフェース44を介して、例えば、パス
ワード、暗証番号、指紋照合、掌紋照合、もしくは顔面
特徴の照合などのうち、ロボット11が実行可能な認証
方式の中から、利用者の個人認証処理に用いられる個人
認証方式の選択の入力を受ける。
【0083】ステップS24において、CPU45は、
図4のステップS4と同様に、CCD42もしくは操作
パネル43、およびデータ入力インターフェース44を
介して、例えば、パスワード、暗証番号、指紋の画像デ
ータ、掌紋の画像データ、もしくは顔面の画像データな
どの、選択された個人認証方式に対応する認証用データ
の入力を受ける。
【0084】ステップS25において、CPU45は、
利用者のユーザ識別名など、ステップS22乃至ステッ
プS24において入力された情報を、データ記録部51
に記録する。
【0085】利用者の登録時においても、オーナ12の
場合と同様にして、認証処理に失敗した場合にロボット
11が実行する動作を任意に登録することができる。認
証処理失敗時の動作は、登録しなくてもよい。ステップ
S26において、CPU45は、操作パネル43および
データ入力インターフェース44を介して、認証失敗時
の動作が入力されたか否かを判断する。
【0086】ステップS26において、認証失敗時の動
作が入力されていると判断された場合、ステップS27
において、CPU45は、入力された認証失敗時の動作
を、データ記録部51のアクセスマップに登録する。ス
テップS26において、認証失敗時の動作が入力されて
いないと判断された場合、処理は、ステップS28に進
む。
【0087】ステップS26において、認証失敗時の動
作が入力されていないと判断された場合、もしくは、ス
テップS27の処理の終了後、ステップS28におい
て、CPU45は、操作パネル43およびデータ入力イ
ンターフェース44を介して、利用者(もしくは利用者
登録を実行しているオーナ12)から、ロボット11の
公開鍵の提供の要求を受けたか否かを判断する。
【0088】ステップS28において、公開鍵の提供の
要求を受けたと判断された場合、ステップS29におい
て、CPU45は、ロボット11の公開鍵をROM94
から読み込み、通信制御部46を介して、利用者が有す
る所定の装置(例えば、携帯型電話機35)に送信し
て、処理が終了される。ステップS8において、公開鍵
の提供の要求を受けていないと判断された場合、処理が
終了される。
【0089】このような処理により、オーナ12以外の
利用者(例えば、来訪者13)を登録することができ
る。ロボット11と情報の授受を行うことができるの
は、オーナ12が許可した特別の場合を除いて、図4お
よび図5を用いて説明した処理により登録されたユーザ
のみである。
【0090】ロボット11のデータ記録部51には、ロ
ボット11が実行することが可能な動作を登録すること
ができる。ロボット11が実行することが可能な動作あ
るいは処理には、例えば、ドア24やドア25の鍵をリ
モートコントロールで開錠もしくは施錠する動作、情報
の入力を受けて記録する処理、所定の位置に歩行する動
作、所定の位置のものを持ち上げる動作、画像データの
撮像、あるいは、所定の電子メールのアドレスへの情報
の送信などがある。
【0091】ロボット11が実行できる動作は、そのロ
ボット11の出荷時に、予め登録されていても、ユーザ
がロボット11を購入した後に登録するようにしてもよ
い。図3を用いて説明したアクセスマップによって規定
されるこれらの動作は、全てディフォルトでは、オーナ
12が登録するものとされている。
【0092】オーナ12は、自分自身以外の他の利用者
(図5を用いて説明した利用者登録処理によって登録さ
れた利用者)に対して、ロボット11の動作を許可する
場合、図3を用いて説明したアクセスマップに、許可す
る動作および許可する利用者を設定することができる。
図6のフローチャートを参照して、動作登録処理につい
て説明する。
【0093】CPU45は、ステップS41において、
データ入力インターフェース44を介して、オーナ12
の認証情報の入力を受け、ステップS42において、入
力された認証情報を認証処理部56に出力して、認証処
理を実行させ、ステップS43において、認証処理部5
6から入力される信号を基に、認証処理が正しく実行さ
れたか否かを判断する。ステップS43において、認証
処理が失敗したと判断された場合、処理は、ステップS
50に進む。
【0094】ステップS43において、認証処理が正し
く実行されたと判断された場合、ステップS44におい
て、CPU45は、データ入力インターフェース44を
介して入力される信号を基に、動作許可利用者の登録変
更が指示されたか否かを判断する。ステップS44にお
いて、動作許可利用者の登録変更が指示されていないと
判断された場合、処理は終了される。
【0095】ステップS44において、動作許可利用者
の登録変更が指示されたと判断された場合、CPU45
は、ステップS45において、データ入力インターフェ
ース44を介して動作許可利用者の登録変更の対象とな
る動作の指定の入力を受け、ステップS46において、
ユーザ識別名および、対応する利用者に対して、その動
作を行うことの確認の入力を受ける。
【0096】ステップS47において、CPU45は、
ステップS45およびステップS46において入力され
た情報を、アクセスマップの対応する部分に記録する。
【0097】ステップS48において、CPU45は、
操作パネル43およびデータ入力インターフェース44
を介して、動作失敗時に次に実行される動作が入力され
たか否かを判断する。ステップS48において、動作失
敗時に次に実行される動作が入力されていないと判断さ
れた場合、処理は終了される。
【0098】ステップS48において、動作失敗時の次
の動作が入力されていると判断された場合、ステップS
49において、CPU45は、入力された動作失敗時の
次の動作を、データ記録部51のアクセスマップに登録
して処理が終了される。
【0099】ステップS43において、認証処理が失敗
したと判断された場合、ステップS50において、CP
U45は、データ記録部51に記録されているアクセス
マップを参照し、認証処理失敗時の動作が登録されてい
るか否かを判断する。
【0100】ステップS50において、認証処理失敗時
の動作が登録されていると判断された場合、ステップS
51において、CPU45は、登録されている認証処理
失敗時の動作を実行して、処理が終了される。ステップ
S50において、認証処理失敗時の動作が登録されてい
ないと判断された場合、処理が終了される。
【0101】以上説明した動作登録処理により、アクセ
スマップに登録された内容を基に、ロボット11は各種
動作を実行することができる。
【0102】例えば、オーナ12と宅配物を配送する来
訪者13とで、固有の配送IDなどの共有情報を、予め
共有するようにすることにより、オーナ12の不在時
に、オーナ12の代わりにロボット11が来訪者13か
ら荷物を受け取るようにすることができる。
【0103】次に、図7のフローチャートを参照して、
宅配物受け取り処理1について説明する。
【0104】ステップS61において、CPU45は、
アンテナ47および通信制御部46の無線通信部72を
介して、来訪者13がインターホン22、携帯情報端末
装置34、もしくは携帯型電話機35を用いて送信した
認証情報の入力を受ける。ここで送信される認証情報
は、ロボット11が予め公開している公開鍵によって暗
号化されている。
【0105】CPU45は、ステップS62において、
ステップS61において入力された来訪者13の認証情
報を、暗号処理部55において復号した後、認証処理部
56に供給して、認証処理を実行させ、ステップS63
において、認証処理部56から入力される信号を基に、
認証処理が正しく実行されたか否かを判断する。ステッ
プS63において、認証処理が失敗したと判断された場
合、処理は、ステップS74に進む。
【0106】ステップS63において、認証処理が正し
く実行されたと判断された場合、ステップS64におい
て、CPU45は、オーナ12の認証情報の入力を促す
メッセージを暗号処理部55において秘密鍵で暗号化し
た後、通信制御部46を制御して、オーナ12に指定さ
れているアドレスに送信する。オーナ12のパーソナル
コンピュータ31などは、この暗号文を公開鍵で復号
し、認証情報を公開鍵で暗号化して、ロボット11に送
信する。このようにして、オーナ12との通信を開始し
たロボット11のCPU45は、受信した認証情報を認
証処理部56に出力して、オーナ12の認証処理を実行
させる。
【0107】以下、ロボット11が、操作パネル43に
よって直接入力を受けている以外の情報の授受は、全
て、公開鍵暗号システムによって暗号化されているもの
とする。
【0108】オーナ12とロボット11の通信は、オー
ナ12が指定した電話番号、もしくは電子メールのアド
レスなどに基づいて行われる。例えば、オーナ12が、
パーソナルコンピュータ31で情報を授受することが可
能な電子メールのアドレスを指定した場合、CPU45
は、通信制御部46のネットワークインターフェース7
1および電話機21を介して、指定された電子メールの
アドレスに情報を送信し、オーナ12が、携帯情報端末
装置32もしくは携帯型電話機33で情報を授受するこ
とが可能な電子メールのアドレス(もしくは電話番号)
を指定した場合、CPU45は、通信制御部46の無線
通信部72およびアンテナ47を介して、指定された電
子メールのアドレス(もしくは電話番号)に情報を送信
する。
【0109】ステップS65において、CPU45は、
認証処理部56から入力される信号を基に、認証処理が
正しく実行されたか否かを判断する。ステップS65に
おいて、認証処理が失敗したと判断された場合、処理
は、ステップS74に進む。
【0110】ステップS65において、認証処理が正し
く実行されたと判断された場合、ステップS66におい
て、CPU45は、オーナ12に来訪者13が来たこと
を通知するためのメッセージを生成し、通信制御部46
を制御して、予めオーナ12が指示した電子メールのア
ドレス(オーナ12が保有するパーソナルコンピュータ
31、携帯情報端末装置32、もしくは携帯型電話機3
3など)に送信する。
【0111】ステップS67において、CPU45は、
来訪者13の共有情報の入力を受けて、入力された共有
情報を、オーナ12に指定されている電子メールのアド
レスに送信するようにとの指示を、通信制御部46を介
して、オーナ12から受け取る。
【0112】この指示に従って、ステップS68におい
て、CPU45は、来訪者13に共有情報の入力を促す
ためのメッセージを、ステップS61において、来訪者
13が利用した通信方法を利用して、来訪者13に送信
する。そして、CPU45は、来訪者13から入力され
た共有情報を、通信制御部46を介して、オーナ12が
指定した電子メールのアドレスに送信する。
【0113】ステップS69において、CPU45は、
通信制御部46を介して入力された信号を基に、オーナ
12から、荷物の受け取り動作の指示(ドア24を開錠
する動作の指示)を受けたか否かを判断する。ステップ
S69において、オーナ12から、荷物の受け取り動作
の指示を受けていないと判断された場合、ステップS6
8において入力された共通情報は正しくなく、来訪者1
3はオーナ12が荷物の受け取りを認証しない来訪者1
3であるので、処理が終了される。この場合、CPU4
5は、来訪者13に対してエラーメッセージを出力する
ようにしてもよい。
【0114】ステップS69において、荷物の受け取り
動作の指示を受けたと判断された場合、ステップS70
において、CPU45は、ドア24を開錠するための制
御信号を生成し、通信制御部46の無線通信部72およ
びアンテナ47を介して送信することにより、収納ボッ
クス23のドア24の鍵を開錠させる。
【0115】ステップS71において、CPU45は、
データ記録部51に記録されている情報に従って、例え
ば、収納ボックス23に荷物が間違いなく入れられたか
確認するために、収納ボックス23の付近の映像(動画
像)をオーナ12に送信したり、オーナ12の指示に従
って、仮受取書を発行したり、伝票に捺印するなどとい
った、荷物を受け取るために必要な所定の処理を実行す
るための制御信号を生成し、駆動制御部53に出力し
て、アクチュエータ54の動作を制御する。
【0116】荷物の受け取りが完了したとき、ステップ
S72において、CPU45は、ドア24を施錠するた
めの制御信号を生成し、通信制御部46の無線通信部7
2およびアンテナ47を介して送信することにより、収
納ボックス23のドア24の鍵を施錠させる。
【0117】ステップS73において、CPU45は、
動作結果情報を、通信制御部46を制御して、予めオー
ナ12が指示した電子メールのアドレスに送信して、処
理を終了する。
【0118】ステップS69において、オーナ12か
ら、荷物の受け取り動作の指示を受けていないと判断さ
れた場合、ステップS68において入力された共通情報
は正しくなく、来訪者13はオーナ12が荷物の受け取
りを認証しない来訪者13であるので、処理が終了され
る。この場合、CPU45は、来訪者13に対してエラ
ーメッセージを出力するようにしてもよい。
【0119】ステップS63において、来訪者13との
認証処理が正しく実行されなかったと判断された場合、
もしくは、ステップS65において、オーナ12との認
証処理が正しく実行されなかったと判断された場合、ス
テップS74およびステップS75において、図6のス
テップS50およびステップS51と同様の処理が実行
されて、処理が終了される。
【0120】従って、オーナ12は、来訪者13に、例
えば、オーナ12が保有する携帯型電話機33の電話番
号や、電子メールのアドレスなどを知られることなく、
ロボット11を介して、情報を授受することが可能とな
る。
【0121】以上においては、ロボット11は、オーナ
12の指令によって動作するものとして説明したが、図
6を用いて説明した動作登録処理によって、オーナ12
が許可した所定の利用者が、ロボット11に対してこれ
らの動作を指示することができるようにしてもよい。
【0122】また、ロボット11が、収納ボックス23
のドア24の鍵を、リモートコントロールで開錠および
施錠することができるものとして説明したが、例えば、
収納ボックス23がない場合、ロボット11がドア25
を開錠して、来訪者13から直接宅配物を受け取ること
ができるようにしてもよい。
【0123】更に、ロボット11がCCD42を用いて
画像データを撮像することができ、かつ、画像データ
を、オーナ12、もしくはオーナ12が許可した所定の
利用者に送信することが可能なことを利用して、オーナ
12と宅配物を配送する来訪者13とで、固有の配送I
Dなどの共有情報を予め用意することなく、宅配物の受
け取りを行えるようにすることができる。
【0124】次に、図8のフローチャートを参照して、
宅配物受け取り処理2について説明する。
【0125】ステップS81乃至ステップS86におい
て、図7のステップS61乃至ステップS66と同様の
処理が実行される。
【0126】CPU45は、ステップS87において、
通信制御部46を介して、オーナ12から、来訪者13
の画像情報を取得し、送信するように指示を受けると、
ステップS88において、例えば、アクチュエータ54
を駆動して、来訪者13の画像データを撮像することが
可能となるように、ロボット11の位置、および、顔も
しくは目に対応する部材の向きを変更する(すなわち、
CCD42によって撮像される被写体の位置を変更す
る)ための制御信号を生成して駆動制御部53に出力
し、CCD42に画像データを撮像させたり、通信制御
部46を介して、インターホン22のCCDカメラが撮
像した画像データを読み込むなどして、来訪者13の画
像情報を取得し、取得された画像情報を、オーナ12に
送信する。
【0127】ステップS89乃至ステップS93におい
て、図7のステップS69乃至ステップS73と同様の
処理が実行され、処理が終了される。
【0128】ステップS83において、来訪者13との
認証処理が正しく実行されなかったと判断された場合、
もしくは、ステップS85において、オーナ12との認
証処理が正しく実行されなかったと判断された場合、ス
テップS94およびステップS95において、図6のス
テップS50およびステップS51と同様の処理が実行
されて、処理が終了される。
【0129】このような処理を実行することにより、オ
ーナ12と宅配物を配送する来訪者13とで、固有の配
送IDなどの共有情報を予め用意することなく、宅配物
の受け取りを行えるようにすることができる。
【0130】また、この例では、宅配物の受け取り処理
について説明しているが、オーナ12は、来訪者13の
顔を確認してから、ロボット11に次の指令を与えるよ
うにしているので、来訪者13が、家族であるのか、公
共料金の集金担当者であるのか、もしくはセールスマン
であるのかなどによって、ロボット11に異なる処理を
実行させるようにすることができる。
【0131】例えば、ロボット11に、所定の位置に予
め用意されている公共料金が入った袋を取りに行く動
作、その袋を集金担当者に手渡す(ドア25を開けて、
もしくは、ドア25に用意されている小窓からその袋を
外に出す)動作、集金担当者から領収書を受け取り、
「ご苦労様でした」という音声メッセージを出力する動
作、「用件を承ります。30秒以内でお話ください」と
いう音声メッセージを出力し、マイクロホン41から入
力される音声データを30秒間記録する動作などが予め
登録されているものとする。
【0132】この場合、オーナ12は、ロボット11か
ら送信された画像データを確認し、来訪者13が家族で
ある場合、ロボット11に、ドア25の鍵を開錠する動
作を指令したり、来訪者13が公共料金の集金担当者で
ある場合、ロボット11に、料金の入った袋を取りに行
く動作、およびその袋をその袋を集金担当者に手渡す動
作を指令し、ロボット11が送信する画像データを基
に、領収書を受け取ったことが確認された場合、「ご苦
労様でした」という音声メッセージを出力する動作を指
令するようにしてもよい。同様に、来訪者13がセール
スマンである場合、オーナ12は、「用件を承ります。
30秒以内でお話ください」という音声メッセージを、
インターホン22を介して出力し、入力される音声デー
タを30秒間データ記録部51に記録する動作をロボッ
ト11に指令するようにしてもよい。
【0133】また、ロボット11のCPU45は、音声
データをそのままデータ記録部51に記録するもではな
く、音声処理部58の処理によってテキストデータに変
換してから、データ記録部51に記録するようにしても
よい。
【0134】以上説明したように、ロボット11は、そ
の動作によっては、オーナ12が居ない場面で他人と接
触する機会があるので、盗難などのトラブルに対応する
必要がある。例えば、オーナ12がロボット11の現在
位置を知ることができるようにすることにより、ロボッ
ト11が盗難された場合に対処することができるように
なる。
【0135】次に、図9のフローチャートを参照して、
ロボット11の位置確認処理1について説明する。
【0136】ステップS101乃至ステップS103に
おいて、図6のステップS41乃至ステップS43と同
様の処理が実行される。ステップS103において、オ
ーナ12との認証処理が正しく実行されなかったと判断
された場合、処理は、ステップS109に進む。
【0137】ステップS103において、オーナ12と
の認証処理が正しく実行されたと判断された場合、CP
U45は、ステップS104において、操作パネル43
およびデータ入力インターフェース44を介して、例え
ば、一定の時間ごと、もしくは、オーナ12からの指示
があった場合など、位置確認を行う場合のトリガーとな
る信号の指定を受け、ステップS105において、位置
確認のトリガーとなる信号を、その信号が受信されたか
否かの判断の基となる信号として、データ記録部51に
記録する。
【0138】ステップS106において、CPU45
は、オーナ12から、位置確認処理開始の指令を受けた
か否かを判断する。ロボット11は、例えば、オーナ1
2がロボット11の近辺にいるような場合など、位置確
認が必要ないような状況において、余計な処理を実行す
ることがないように、オーナ12から位置確認処理開始
の指令を受けるまで、ステップS105において記録さ
れた位置確認のトリガーが入力された場合においても、
位置確認のための動作を行わない。ステップS106に
おいて、位置確認処理開始の指令を受けていないと判断
された場合、位置確認処置開始の指令を受けるまで、ス
テップS106の処理が繰り返される。
【0139】ステップS106において、位置確認処理
開始の指令を受けたと判断された場合、ステップS10
7において、CPU45は、所定の信号が入力されたと
き、その信号を、ステップS105において記録された
信号と比較することで、位置確認のトリガーの入力を受
けたか否かを判断する。ステップS107において、位
置確認のトリガーの入力を受けていないと判断された場
合、位置確認のトリガーの入力を受けたと判断されるま
で(例えば、一定の時間が経過するまで)、ステップS
107の処理が繰り返される。
【0140】ステップS107において、位置確認のト
リガーの入力を受けたと判断された場合(例えば、一定
の時間が経過した場合)、ステップS108において、
CPU45は、CCD42に画像データを撮像させて、
データ入力インターフェース44を介して読み込み、撮
像された画像データを画像処理部57に出力し、所定の
処理を施した後、通信制御部46を介して、オーナ12
に送信して、処理が終了される。
【0141】このとき、CCD42で撮像される画像デ
ータの解像度、画像サイズ、ロボット11の正面に対し
て、画像を撮像する角度、枚数、および画像データの送
信先などは、オーナ12が予め設定して、データ記録部
51に記録させておくことができる。
【0142】ステップS103において、オーナ12と
の認証処理が正しく実行されなかったと判断された場
合、ステップS109およびステップS110におい
て、図6のステップS50およびステップS51と同様
の処理が実行されて、処理が終了される。
【0143】このような処理により、オーナ12は、送
信された画像データに基づく画像から、ロボット11の
現在位置を確認することができる。
【0144】図9を用いて説明した処理においては、オ
ーナ12が画像を確認するようになされているので、例
えば、ロボット11が所定の動作によって移動している
間に位置確認処理が行われた場合においても、その状態
が異常であるか否かを判断することができる。
【0145】しかしながら、この場合、異常であるか否
かを判断するのはオーナ12である。例えば、ロボット
11が所定の位置から動かない動作を指示されている場
合、もしくは、動作終了後にもとの位置にもどるように
設定されている場合には、所定の初期位置においてCC
D42を用いて予め撮像され記録されている画像データ
と、位置確認のために撮像する画像データとを比較する
ことにより、オーナ12に画像データを送ることなく、
ロボット11自身が、自分自身の位置が移動してしまっ
たか否かを判断することができる。
【0146】次に、図10のフローチャートを参照し
て、ロボット11が自分自身の位置を確認するロボット
位置確認処理2について説明する。
【0147】ステップS121乃至ステップS123に
おいて、図9のステップS101乃至ステップS103
と同様の処理が実行される。ステップS123におい
て、オーナ12との認証処理が正しく実行されなかった
と判断された場合、処理は、ステップS132に進む。
【0148】ステップS123において、オーナ12と
の認証処理が正しく実行されたと判断された場合、ステ
ップS124において、CPU45は、操作パネル43
およびデータ入力インターフェース44から入力される
オーナ12の操作を示す信号に従って、CCD42によ
り撮像された初期位置に対応する画像データの入力を受
け、データ記録部51に記録する。
【0149】ステップS125乃至ステップS128に
おいて、図9のステップS104乃至ステップS107
と同様の処理が実行される。
【0150】CPU45は、ステップS129におい
て、CCD42によって撮像された画像データを読み込
み、撮像された画像データと、登録されている初期位置
に対応する画像データとを比較し、ステップS130に
おいて、画像データの比較結果を基に、ロボット11が
初期位置から移動されているか否かを判断する。画像デ
ータの比較方法は、どのような方法でもよく、例えば、
画像データの色分布の差を求めたり、双方の画像データ
を2値化して比較したり、画像データのうちの輪郭線の
みを抽出して比較するなどの方法がある。
【0151】ステップS130において、初期位置から
移動されたと判断された場合、ステップS131におい
て、CPU45は、通信制御部46を介して、初期位置
から移動されていることをオーナ12に通知して処理を
終了する。この場合、必要に応じて、ステップS129
においてCCD42を用いて撮像された画像データを、
オーナ12に送信するようにしてもよい。
【0152】ステップS130において、初期位置から
移動されていないと判断された場合、処理が終了され
る。
【0153】ステップS123において、オーナ12と
の認証処理が正しく実行されなかったと判断された場
合、ステップS132およびステップS133におい
て、図6のステップS50およびステップS51と同様
の処理が実行されて、処理が終了される。
【0154】このような処理を実行することにより、オ
ーナ12に画像データを送ることなく、ロボット11自
身が、自分自身の位置が、予め設定された動作によって
ではなく、他者によって移動されてしまったか否かを判
断することができる。
【0155】また、ロボット11の現在位置を検出する
ため、PHS(Personal Handyphone System)の位置情
報提供サービスを利用することも可能である。
【0156】図11は、位置確認処理にPHSの位置情
報提供サービスを利用する場合のロボット11の構成を
示すブロック図である。なお、図2における場合と対応
する部分には同一の符号を付してあり、その説明は適宜
省略する(以下、同様)。
【0157】すなわち、図11のロボット11は、無線
通信部72に代わって、PHSを利用した通信を実行す
ることができるPHS無線通信部91が設けられている
以外は、図2を用いて説明した場合と同様の構成を有し
ている。
【0158】PHSの位置情報提供サービスは、PHS
に対する最寄りの無線基地局の位置を基に、対応するP
HSの保有者の現在位置を検出するものである。PHS
の1基地局の電波到達範囲は、ほぼ半径100乃至500mであ
る(同一事業者でも場所によって異なる)。位置情報提
供サービスは、PHS特有の狭い電波到達範囲を利用し
て提供されるサービスである。
【0159】PHS無線通信部91は、図2の、無線通
信部72が実行する無線通信処理を、PHSを利用して
行い、PHSの位置情報提供サービスによって取得され
る位置情報を、CPU45に供給する。
【0160】また、ロボット11の現在位置を検出する
ためには、GPS(Global Positioning System)を利
用することも可能である。
【0161】図12は、位置確認処理にGPSを利用す
る場合のロボット11の構成を示すブロック図である。
すなわち、図12に示されるのロボット11は、新た
に、GPS演算部101およびGPSアンテナ102が
設けられている以外は、図2を用いて説明した場合と同
様の構成を有している。
【0162】GPSとは、米国国防省が打ち上げた測地
衛星(NAVSTAR:現在は24個が地球を周回している)
の発信する電波を受信することにより、受信者の地球上
での位置(経度/緯度)を知るシステムのことである。
【0163】通常、地上からは昼夜にかかわらず、4乃
至12個の人工衛星(NAVSTAR)が見えており、それぞ
れから発信される電波の位相(受信タイミングの違い)
を計算し、受信者と人工衛星の間で三角測量を行うこと
で位置を調べることができる。1回の測定誤差は、30
乃至100m程度である。
【0164】最近では、より正確な測地を実現するため
に、人工衛星からの電波と地上波(300KHz程度)を利用
したDifferential GPS(DGPS)なども登場してい
る。DGPSの測地誤差は10m以内となる。
【0165】GPS演算部101は、GPSアンテナ1
02を介して受信したGPS衛星からの電波を基に、自
分自身の現在位置を演算し、データ入力インターフェー
ス44を介して、CPU45に供給する。
【0166】次に、図13のフローチャートを参照し
て、図11および図12を用いて説明したように、PH
Sの位置情報提供サービス、もしくは、GPSを利用し
て、現在位置を検出することができるロボット11が実
行するロボット位置確認処理3について説明する。
【0167】ステップS141乃至ステップS143に
おいて、図9のステップS101乃至ステップS103
と同様の処理が実行される。ステップS143におい
て、オーナ12との認証処理が正しく実行されなかった
と判断された場合、処理は、ステップS152に進む。
【0168】ステップS143において、オーナ12と
の認証処理が正しく実行されたと判断された場合、ステ
ップS144において、CPU45は、ロボット11が
存在しているべき指定位置の位置データの入力を受け、
データ記録部51に記録する。ここで入力される位置デ
ータは、所定の範囲で指定される位置データであっても
よい。入力される位置データは、例えば、操作パネル4
3の操作により入力された位置データでも、GPSアン
テナ102を介して、GPS演算部101が演算した位
置データでも、アンテナ47を介して、PHS無線通信
部91が受信した位置データでもよい。
【0169】ステップS145乃至ステップS148に
おいて、図9のステップS104乃至ステップS107
と同様の処理が実行される。
【0170】CPU45は、ステップS149におい
て、図11のPHS無線通信部91より、もしくはデー
タ入力インターフェース44を介して、図12のGPS
演算部101より、現在位置データを取得し、ステップ
S150において、データ記録部51に記録されている
指定位置と、ステップS149において取得された現在
位置データとを比較することにより、自分自身が、指定
位置から移動されているか否かを判断する。
【0171】ステップS150において、指定位置から
移動されていると判断された場合、ステップS151に
おいて、CPU45は、通信制御部46を介して、指定
位置から移動されていることを、オーナ12に通知し
て、処理が終了される。ステップS150において、指
定位置から移動されていないと判断された場合、処理は
終了される。
【0172】ステップS143において、オーナ12と
の認証処理が正しく実行されなかったと判断された場
合、ステップS152およびステップS153におい
て、図6のステップS50およびステップS51と同様
の処理が実行されて、処理が終了される。
【0173】このような処理を実行させることにより、
PHSの位置情報サービス、もしくはGPSを利用し
て、ロボット11が自分自身の位置を検出することがで
きる。
【0174】上述した一連の処理は、ソフトウェアによ
り実行することもできる。そのソフトウェアは、そのソ
フトウェアを構成するプログラムが、専用のハードウェ
アに組み込まれているコンピュータ、または、各種のプ
ログラムをインストールすることで、各種の機能を実行
することが可能な、例えば汎用のパーソナルコンピュー
タなどに、記録媒体からインストールされる。
【0175】この記録媒体は、図2、図11もしくは図
12に示すように、コンピュータとは別に、ユーザにプ
ログラムを提供するために配布される、プログラムが記
録されている磁気ディスク81(フロッピー(登録商
標)ディスクを含む)、光ディスク82(CD-ROM(Comp
act Disk-Read Only Memory),DVD(Digital Versatil
e Disk)を含む)、光磁気ディスク83(MD(Mini-Dis
k)を含む)、もしくは半導体メモリ84などよりなるパ
ッケージメディアなどにより構成される。
【0176】また、本明細書において、記録媒体に記録
されるプログラムを記述するステップは、記載された順
序に沿って時系列的に行われる処理はもちろん、必ずし
も時系列的に処理されなくとも、並列的あるいは個別に
実行される処理をも含むものである。
【0177】なお、本明細書において、システムとは、
複数の装置により構成される装置全体を表すものであ
る。
【0178】
【発明の効果】本発明のロボット制御装置およびロボッ
ト制御方法、物品授受システム、並びにプログラムによ
れば、ロボットの遠隔に位置する情報処理装置と情報の
送受信を行い、ロボットが実行可能な動作を登録し、登
録された動作の実行を制御し、ユーザに関する第1の情
報を登録し、ユーザの認証情報の入力を受け、登録され
た第1の情報、および入力された認証情報に基づいて、
ユーザの認証を行い、正しく認証されたユーザが有する
情報処理装置から、動作の実行を指令する信号を受信し
た場合、登録されている動作の実行を制御するようにし
たので、ロボットのオーナが遠隔地からロボットに各種
動作を指令した場合においても、充分なセキュリティー
を確保することができる。
【0179】本発明の物品授受システムによれば、ロボ
ット制御装置で、ロボットの遠隔に位置する第1の情報
処理装置もしくは第2の情報処理装置と情報の送受信を
行い、ロボットが実行可能な動作を登録し、登録された
動作の実行を制御し、オーナおよび外部者を含むユーザ
に関する第1の情報を登録し、ユーザの認証情報の入力
を受け、登録された第1の情報、および入力された認証
情報に基づいて、ユーザの認証を行い、物品を収納する
ための収納場所の鍵を開閉し、正しく認証されたユーザ
が有する第1の情報処理装置もしくは第2の情報処理装
置から、動作の実行を指令する信号を受信した場合、登
録されている動作の実行を制御し、動作には、収納場所
の鍵の開閉動作が含まれ、第1の情報処理装置で、有
線、もしくは無線の通信を利用して、ロボット制御装置
と情報が送受信され、第2の情報処理装置で、有線、も
しくは無線の通信を利用して、ロボット制御装置と情報
が送受信され、第1の情報処理装置および第2の情報処
理装置では、ロボットを介して、オーナの電話番号、も
しくは電子メールアドレスを外部者に知られることな
く、情報を授受するようにしたので、オーナの留守中で
あっても、オーナの指示を受けたロボットが、正しく認
証された外部者から物品を受け取ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適応した宅配物受け取りシステムにつ
いて説明するための図である。
【図2】図1のロボットの内部構成を示すブロック図で
ある。
【図3】図2のデータ記録部に記録されるアクセスマッ
プについて説明するためのブロック図である。
【図4】オーナ登録処理について説明するためのフロー
チャートである。
【図5】利用者登録処理について説明するためのフロー
チャートである。
【図6】動作登録処理について説明するためのフローチ
ャートである。
【図7】宅配物受け取り処理1について説明するための
フローチャートである。
【図8】宅配物受け取り処理2について説明するための
フローチャートである。
【図9】ロボット位置確認処理1について説明するため
のフローチャートである。
【図10】ロボット位置確認処理2について説明するた
めのフローチャートである。
【図11】PHSの位置情報提供サービスを利用するこ
とができるロボットの内部構成を示すブロック図であ
る。
【図12】位置検出にGPSを利用することができるロ
ボットの内部構成を示すブロック図である。
【図13】ロボット位置確認処理3について説明するた
めのフローチャートである。
【符号の説明】
11 ロボット, 21 電話機, 22 インターホ
ン, 31 パーソナルコンピュータ, 32 携帯情
報端末装置, 33 携帯型電話機, 34携帯情報端
末装置, 35 携帯型電話機, 42 CCD, 4
5 CPU,46 通信制御部, 47 アンテナ,
51 データ記録部, 55 暗号処理部, 56 認
証処理部, 91 PHS無線通信部, 101 GP
S演算部, 102 GPSアンテナ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04L 9/00 673D Fターム(参考) 2C150 AA14 CA01 CA02 CA04 DA04 DA05 DA24 DA25 DA26 DA27 DA28 DF03 DF04 DF06 DF33 ED42 ED52 EF07 EF16 EF17 EF23 EF28 EF29 EF33 EF36 3C007 AS34 CS08 JS02 JS07 KS13 KS39 KT01 KT15 LV12 LV14 LW12 MT06 WA11 WA28 WB01 WB16 WB22 WC07 WC15 5J104 AA07 JA21 KA01 KA16 NA02 NA05

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のアクチュエータを駆動させたり、
    所定の情報処理を行うことにより、予め登録された動作
    を行うことが可能なロボットを制御するロボット制御装
    置において、 前記ロボットの遠隔に位置する情報処理装置と情報の送
    受信を行う送受信手段と、 前記ロボットが実行可能な前記動作を登録する第1の登
    録手段と、 前記第1の登録手段により登録された前記動作の実行を
    制御する制御手段と、 ユーザに関する第1の情報を登録する第2の登録手段
    と、 前記ユーザの認証情報の入力を受ける入力手段と、 前記第2の登録手段により登録された前記第1の情報、
    および前記入力手段により入力された前記認証情報に基
    づいて、前記ユーザの認証を行う認証手段とを備え、 前記制御手段は、前記認証手段により正しく認証された
    前記ユーザが有する前記情報処理装置から、前記動作の
    実行を指令する信号を受信した場合、前記第1の登録手
    段に登録されている前記動作の実行を制御することを特
    徴とするロボット制御装置。
  2. 【請求項2】 前記送受信手段は、公開鍵暗号方式に基
    づいて、前記情報を送受信することを特徴とする請求項
    1に記載のロボット制御装置。
  3. 【請求項3】 前記第1の登録手段により登録された複
    数の前記動作毎に、前記第2の登録手段により登録され
    た複数の前記ユーザのうち、いずれの前記ユーザに対し
    て前記動作を実行することが可能であるかを登録する第
    3の登録手段を更に備えることを特徴とする請求項1に
    記載のロボット制御装置。
  4. 【請求項4】 前記第2の登録手段は、前記第1の情報
    として、前記ユーザの識別名および暗証番号を少なくと
    も登録し、 前記認証手段は、前記第2の登録手段に登録されている
    前記ユーザの前記識別名および前記暗証番号を用いて認
    証処理を実行することを特徴とする請求項1に記載のロ
    ボット制御装置。
  5. 【請求項5】 前記第2の登録手段は、前記第1の情報
    として、前記ユーザの識別名およびパスワードを少なく
    とも登録し、 前記認証手段は、前記第2の登録手段に登録されている
    前記ユーザの前記識別名および前記パスワードを用いて
    認証処理を実行することを特徴とする請求項1に記載の
    ロボット制御装置。
  6. 【請求項6】 画像データを撮像する撮像手段を更に備
    え、 前記第2の登録手段は、前記第1の情報として、前記撮
    像手段により撮像された前記ユーザの生体情報を少なく
    とも登録し、 前記入力手段は、前記認証情報として前記撮像手段によ
    り撮像された前記画像データの入力を受け、 前記認証手段は、前記第2の登録手段に登録されている
    前記ユーザの前記生体情報を用いて認証処理を実行する
    ことを特徴とする請求項1に記載のロボット制御装置。
  7. 【請求項7】 画像データを撮像する撮像手段を更に備
    え、 前記送受信手段は、前記撮像手段により撮像された前記
    画像データを所定の前記ユーザが有する前記情報処理装
    置に送信することを特徴とする請求項1に記載のロボッ
    ト制御装置。
  8. 【請求項8】 画像データを撮像する撮像手段と、 前記撮像手段により、所定の位置において撮像された第
    1の画像データを記録する記録手段と、 前記記録手段により記録されている前記第1の画像デー
    タと、前記撮像手段により新たに撮像された第2の画像
    データとの比較結果により、前記ロボットの現在位置は
    前記所定の位置と等しいか否かを判断する判断手段とを
    更に備え、 前記判断手段により前記ロボットの前記現在位置は前記
    所定の位置と異なると判断された場合、前記送受信手段
    は、所定の前記ユーザが有する前記情報処理装置に、前
    記ロボットの前記現在位置は前記所定の位置と異なるこ
    とを示すメッセージを送信することを特徴とする請求項
    1に記載のロボット制御装置。
  9. 【請求項9】 所定の位置の位置データを記録する記録
    手段と、 前記ロボットの現在位置を検出する位置検出手段と、 前記記録手段により記録された前記位置データと、前記
    位置検出手段により検出された前記現在位置との比較結
    果により、前記ロボットの前記現在位置は前記所定の位
    置と等しいか否かを判断する判断手段とを更に備え、 前記判断手段により前記ロボットの前記現在位置は前記
    所定の位置と異なると判断された場合、前記送受信手段
    は、所定の前記ユーザが有する前記情報処理装置に、前
    記ロボットの前記現在位置は前記所定の位置と異なるこ
    とを示すメッセージを送信することを特徴とする請求項
    1に記載のロボット制御装置。
  10. 【請求項10】 前記位置検出手段は、PHS位置情報
    提供サービスを利用して、前記現在位置を検出すること
    を特徴とする請求項9に記載のロボット制御装置。
  11. 【請求項11】 前記位置検出手段は、GPSを利用し
    て、前記現在位置を検出することを特徴とする請求項9
    に記載のロボット制御装置。
  12. 【請求項12】 複数のアクチュエータを駆動させた
    り、所定の情報処理を行うことにより、予め登録された
    動作を行うことが可能なロボットを制御するロボット制
    御装置のロボット制御方法において、 前記ロボットの遠隔に位置する情報処理装置と情報の送
    受信を行う送受信ステップと、 前記ロボットが実行可能な前記動作を登録する第1の登
    録ステップと、 前記第1の登録ステップの処理により登録された前記動
    作の実行を制御する制御ステップと、 ユーザに関する第1の情報を登録する第2の登録ステッ
    プと、 前記ユーザの認証情報の入力を受ける入力ステップと、 前記第2の登録ステップの処理により登録された前記第
    1の情報、および前記入力ステップの処理により入力さ
    れた前記認証情報に基づいて、前記ユーザの認証を行う
    認証ステップとを含み、 前記制御ステップでは、前記認証ステップの処理により
    正しく認証された前記ユーザが有する前記情報処理装置
    から、前記動作の実行を指令する信号を受信した場合、
    前記第1の登録ステップの処理により登録されている前
    記動作の実行を制御することを特徴とするロボット制御
    方法。
  13. 【請求項13】 複数のアクチュエータを駆動させた
    り、所定の情報処理を行うことにより、予め登録された
    動作を行うことが可能なロボットを制御するロボット制
    御装置用のプログラムであって、 前記ロボットの遠隔に位置する情報処理装置と情報の送
    受信を行う送受信ステップと、 前記ロボットが実行可能な前記動作を登録する第1の登
    録ステップと、 前記第1の登録ステップの処理により登録された前記動
    作の実行を制御する制御ステップと、 ユーザに関する第1の情報を登録する第2の登録ステッ
    プと、 前記ユーザの認証情報の入力を受ける入力ステップと、 前記第2の登録ステップの処理により登録された前記第
    1の情報、および前記入力ステップの処理により入力さ
    れた前記認証情報に基づいて、前記ユーザの認証を行う
    認証ステップとを含み、 前記制御ステップでは、前記認証ステップの処理により
    正しく認証された前記ユーザが有する前記情報処理装置
    から、前記動作の実行を指令する信号を受信した場合、
    前記第1の登録ステップの処理により登録されている前
    記動作の実行を制御することを特徴とするコンピュータ
    が読み取り可能なプログラムが記録されている記録媒
    体。
  14. 【請求項14】 複数のアクチュエータを駆動させた
    り、所定の情報処理を行うことにより、予め登録された
    動作を行うことが可能なロボットを制御するロボット制
    御装置を制御するコンピュータが実行可能なプログラム
    であって、 前記ロボットの遠隔に位置する情報処理装置と情報の送
    受信を行う送受信ステップと、 前記ロボットが実行可能な前記動作を登録する第1の登
    録ステップと、 前記第1の登録ステップの処理により登録された前記動
    作の実行を制御する制御ステップと、 ユーザに関する第1の情報を登録する第2の登録ステッ
    プと、 前記ユーザの認証情報の入力を受ける入力ステップと、 前記第2の登録ステップの処理により登録された前記第
    1の情報、および前記入力ステップの処理により入力さ
    れた前記認証情報に基づいて、前記ユーザの認証を行う
    認証ステップとを含み、 前記制御ステップでは、前記認証ステップの処理により
    正しく認証された前記ユーザが有する前記情報処理装置
    から、前記動作の実行を指令する信号を受信した場合、
    前記第1の登録ステップの処理により登録されている前
    記動作の実行を制御することを特徴とするプログラム。
  15. 【請求項15】 複数のアクチュエータを駆動させた
    り、所定の情報処理を行うことにより、予め登録された
    動作を行うことが可能なロボットを制御するロボット制
    御装置と、 前記ロボットの管理者が有する第1の情報処理装置と、 前記管理者に対して物品を配送する配送者が有する第2
    の情報処理装置とによって構成される物品授受システム
    において、 前記ロボット制御装置は、 前記ロボットの遠隔に位置する前記第1の情報処理装置
    もしくは前記第2の情報処理装置と情報の送受信を行う
    第1の送受信手段と、 前記ロボットが実行可能な前記動作を登録する第1の登
    録手段と、 前記第1の登録手段により登録された前記動作の実行を
    制御する制御手段と、 前記管理者および前記配送者を含むユーザに関する第1
    の情報を登録する第2の登録手段と、 前記ユーザの認証情報の入力を受ける入力手段と、 前記第2の登録手段により登録された前記第1の情報、
    および前記入力手段により入力された前記認証情報に基
    づいて、前記ユーザの認証を行う認証手段と、 前記物品を収納するための収納場所の鍵を開閉する開閉
    手段とを備え、 前記制御手段は、前記認証手段により正しく認証された
    前記ユーザが有する前記第1の情報処理装置もしくは前
    記第2の情報処理装置から、前記動作の実行を指令する
    信号を受信した場合、前記第1の登録手段に登録されて
    いる前記動作の実行を制御し、 前記動作には、前記開閉手段による前記収納場所の鍵の
    開閉動作が含まれ、前記第1の情報処理装置は、 有線、もしくは無線の通信を利用して、前記ロボット制
    御装置と情報を送受信する第2の送受信手段を備え、 前記第2の情報処理装置は、 有線、もしくは無線の通信を利用して、前記ロボット制
    御装置と情報を送受信する第3の送受信手段を備え、 前記第1の情報処理装置および前記第2の情報処理装置
    は、前記ロボットを介して、前記管理者の電話番号、も
    しくは電子メールアドレスを前記配送者に知られること
    なく、情報を授受することを特徴とする物品授受システ
    ム。
  16. 【請求項16】 前記第1の情報処理装置は、パーソナ
    ルコンピュータ、携帯型電話機、もしくは携帯情報端末
    装置のうちのいずれかであることを特徴とする請求項1
    5に記載の物品授受システム。
  17. 【請求項17】 前記第2の情報処理装置は、パーソナ
    ルコンピュータ、携帯型電話機、携帯情報端末装置、も
    しくはインターホンのうちのいずれかであることを特徴
    とする請求項15に記載の物品授受システム。
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