JP2002253472A - ダスト捕集部材 - Google Patents

ダスト捕集部材

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JP2002253472A JP2001059489A JP2001059489A JP2002253472A JP 2002253472 A JP2002253472 A JP 2002253472A JP 2001059489 A JP2001059489 A JP 2001059489A JP 2001059489 A JP2001059489 A JP 2001059489A JP 2002253472 A JP2002253472 A JP 2002253472A
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 洗濯耐久性、端部の亀裂耐久性に優れたダス
ト捕集部材を提供する。 【解決手段】 (A)一分子中に少なくとも2個のアル
ケニル基を有し、25℃における粘度が100〜20
0,000mm2/secであるオルガノポリシロキサ

100重量部 (B)一分子中にケイ素原子に結合した水素原子を少な
くとも2個有するオルガノハイドロジェンポリシロキサ
ン 上記(A)成分中のアルケニル基1個に対し、ケイ素
原子に結合した水素原子を1.0〜6.0個供給する量 (C)白金族金属系触媒 白金族金属として(A)成分に対し
1〜1,000ppm (D)補強性乾式フィラー 5〜50重量部 を含有してなるシリコーンゴム組成物の硬化物と、予じ
め収縮させたマット原反とを一体化した一体成形体より
なるダスト捕集部材。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、玄関マット用とし
て好適なダスト捕集部材に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来、
表面を布あるいはパイル、他面を主としてNBRなどの
ゴムで一体化させた玄関マットは、次のような工程で一
体化成形されていた。まず第一に、原反に目止め用の
ラテックス等により糸目パイルを固定し、次に、カッ
ト刃にて切り抜きを行ない、シーティングした未硬化
ゴムの上に原反をのせ、プレス成形をする。
【0003】しかし、この方法は、工程が多いこと、ま
た、各工程の装置が必要であるため、コストがかかるこ
と、更に未硬化ゴムはシーティングが可能であることが
必要な上、可塑度が低い未硬化ゴムを用いないと、布目
に材料が入り込まなくなり、一体化が難しいという問題
があり、この様に、工程が長いばかりでなく適度な可塑
度の未硬化ゴム材料を選ばなくてはならないというわず
らわしさがあった。
【0004】しかも、プレス成形で行なわれるため、長
尺ものができないという欠点もあった。
【0005】また、NBRなどのゴムで一体化されたマ
ットは、臭い及びゴムからの可塑剤等のブリードのため
に、床内に臭いがこもったり、ブリード物により床が変
色したりする問題があった。
【0006】本発明は、上記事情に鑑みなされたもの
で、臭いや床への汚染の問題もない上、洗濯耐久性、耐
引裂き性に優れた特性を与える玄関マット用として好適
なダスト捕集部材を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段及び発明の実施の形態】本
発明者は、上記目的を達成するため鋭意検討を行なった
結果、 (A)一分子中に少なくとも2個のアルケニル基を有し、25℃における粘度が 100〜200,000mm2/secであるオルガノポリシロキサン 100重量部 (B)一分子中にケイ素原子に結合した水素原子を少なくとも2個有するオルガ ノハイドロジェンポリシロキサン 上記(A)成分中のアルケニル基1個に対し、ケイ素原子に結合した水素原子 を1.0〜6.0個供給する量 (C)白金族金属系触媒 白金族金属として(A)成分に対し1〜1,000ppm (D)補強性乾式フィラー 5〜50重量部 を含有してなるシリコーンゴム組成物を使用すると共
に、マット原反として予め収縮させたものを使用し、上
記シリコーンゴム組成物の硬化物と予め収縮させたマッ
ト原反とを一体化することにより得られた一体成形体
(ダスト捕集部材)が、玄関マット用として優れた特性
を有し、洗濯耐久性、耐引裂き性に優れ、かつ臭いや床
汚染の問題がないことを知見した。
【0008】即ち、本発明者は、玄関マット用のゴム組
成物として、上述したNBRの欠点を解決するために、
液状シリコーンゴム組成物を用いて種々検討したが、洗
濯耐久性や引裂きに対しての強度が問題となり、洗濯耐
久性としては、洗濯機内で互にこすれるためにゴムが弱
いと亀裂が入るという欠点があった。そして、その原因
につき検討したところ、シリコーンゴム組成物にむしろ
機械的強度を高めるために通常配合される湿式フィラー
を用いることにあり、この湿式フィラーを用いた充填組
成物は、引裂きが弱いため、端部に機械的強度が加わる
と引裂き現象が生じてしまうという欠点があり、従って
洗濯耐久性、機械的引裂きを解決することが課題となっ
た。
【0009】そこで、本発明者は、更に検討を進めた結
果、フィラーとして補強性乾式フィラーを用いた上記
(A)〜(D)成分を含有するシリコーンゴム組成物、
特に液状シリコーンゴム組成物を用いること、しかもマ
ット原反として予め収縮したものを使用し、この予め収
縮したマット原反と一体化させることにより、工程が簡
略化され、臭い、床への汚染という問題がない上、洗濯
耐久性、端部の亀裂耐久性が向上し、優れた洗濯耐久
性、引裂き強度を有する一体成形体(ダスト捕集部材)
が得られることを見出し、本発明をなすに至った。
【0010】従って、本発明は、 (A)一分子中に少なくとも2個のアルケニル基を有し、25℃における粘度が 100〜200,000mm2/secであるオルガノポリシロキサン 100重量部 (B)一分子中にケイ素原子に結合した水素原子を少なくとも2個有するオルガ ノハイドロジェンポリシロキサン 上記(A)成分中のアルケニル基1個に対し、ケイ素原子に結合した水素原子 を1.0〜6.0個供給する量 (C)白金族金属系触媒 白金族金属として(A)成分に対し1〜1,000ppm (D)補強性乾式フィラー 5〜50重量部 を含有してなるシリコーンゴム組成物の硬化物と、予め
収縮させたマット原反とを一体化した一体成形体よりな
るダスト捕集部材を提供する。
【0011】この場合、マット原反としては、起毛又は
絨毯状のパイルが埋め込まれた布、0.5mmφ以上の
プラスチック糸が全面又は一部に植え込まれた布を用い
ることができる。
【0012】以下、本発明につき更に詳しく説明する。
本発明のダスト捕集部材に関するシリコーンゴム組成物
は、付加硬化型のものであり、前述した(A)〜(D)
成分を必須成分として含有する。
【0013】(A)成分;本発明の組成物を構成する
(A)成分としてのオルガノポリシロキサンは、一分子
中に少なくとも2個のケイ素原子に結合したアルケニル
基を有し、25℃における粘度が100〜200,00
0mm2/secであるオルガノポリシロキサンであ
り、これはシリコーンゴム組成物のベースポリマーであ
る。
【0014】ここで、このオルガノポリシロキサンとし
ては、下記平均組成式(1)で示されるものを用いるこ
とができる。
【0015】 R1 aSiO(4-a)/2 (1) (式中、R1は互いに同一又は異種の炭素数1〜10、
好ましくは1〜8の非置換又は置換一価炭化水素基であ
り、aは1.5〜2.8、好ましくは1.8〜2.5、
より好ましくは1.95〜2.05の範囲の正数であ
る。)
【0016】上記R1で示されるケイ素原子に結合した
非置換又は置換の一価炭化水素基としては、例えばメチ
ル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル
基、イソブチル基、tert−ブチル基、ペンチル基、
ネオペンチル基、ヘキシル基、シクロヘキシル基、オク
チル基、ノニル基、デシル基等のアルキル基、フェニル
基、トリル基、キシリル基、ナフチル基等のアリール
基、ベンジル基、フェニルエチル基、フェニルプロピル
基等のアラルキル基、ビニル基、アリル基、プロペニル
基、イソプロペニル基、ブテニル基、ヘキセニル基、シ
クロヘキセニル基、オクテニル基、メタクリル基等のア
ルケニル基や、これらの基の水素原子の一部又は全部を
フッ素、臭素、塩素系のハロゲン原子、シアノ基等で置
換したもの、例えばクロロメチル基、クロロプロピル
基、ブロモエチル基、トリフロロプロピル基、シアノエ
チル基等が挙げられる。
【0017】この場合、R1のうち少なくとも2個はア
ルケニル基(特に炭素数2〜8のものが好ましく、更に
好ましくは2〜6である)であることが必要である。な
お、アルケニル基の含有量は、ケイ素原子に結合する全
有機基中(即ち、前記平均組成式(1)におけるR1
しての非置換又は置換の一価炭化水素基中)0.01〜
20モル%、特に0.1〜10モル%とすることが好ま
しい。このアルケニル基は、分子鎖末端のケイ素原子に
結合していても、分子鎖途中のケイ素原子に結合してい
ても、両者に結合していてもよいが、組成物の硬化速
度、硬化物の物性等の点から、本発明で用いるオルガノ
ポリシロキサンは、少なくとも分子鎖末端のケイ素原子
に結合したアルケニル基を含んだものであることが好ま
しい。
【0018】上記オルガノポリシロキサンの構造は、通
常は、主鎖がジオルガノシロキサン単位の繰り返しから
なり、分子鎖両末端がトリオルガノシロキシ基で封鎖さ
れた基本的には直鎖状構造を有するジオルガノポリシロ
キサンであるが、部分的には分岐状の構造、環状構造な
どであってもよい。
【0019】また、このオルガノポリシロキサンは、2
5℃における粘度が100〜200,000mm2/s
ec(即ち、cst(センチストークス))、特に50
0〜50,000mm2/secの範囲にあり、これに
対応する重合度を有している。即ち、粘度が上記範囲よ
りも大であると、組成物の作業性等が損なわれ、また上
記範囲よりも小さいと、硬化物の特性等に不都合を生じ
ることがある。
【0020】本発明において、上述したオルガノポリシ
ロキサンは単独でもまたは2種以上を組合せて使用する
こともできる。かかる(A)成分のオルガノポリシロキ
サンの適当な例は、次の式(2)〜(4)で表されるも
のが代表的である。
【0021】
【化1】
【0022】
【化2】
【0023】
【化3】 (上記式中、s,t,u,v,w,xは、このオルガノ
ポリシロキサンを上述した粘度値とする0又は正の整
数、pは0〜3の整数である。)
【0024】(B)オルガノハイドロジェンポリシロキ
サン;本発明の組成物を構成する(B)成分としてのオ
ルガノハイドロジェンポリシロキサンは、前述した
(A)成分のアルケニル基含有オルガノポリシロキサン
の架橋剤として作用するものであり、ケイ素原子に結合
した水素原子(SiH基)を一分子中に2個以上有する
ものが使用される。即ち、前記(A)成分中のアルケニ
ル基と、この(B)成分中のSiH基とがヒドロシリル
化付加反応して架橋構造を形成することによりゴム弾性
体の接着性硬化物が形成されるのである。
【0025】この(B)成分のオルガノハイドロジェン
ポリシロキサンは、下記平均組成式(5) RbcSiO(4-b-c)/2 (5) で示され、一分子中に少なくとも2個、好ましくは2〜
200個、より好ましくは3〜100個のケイ素原子結
合水素原子(即ち、SiH基)を有するものが好まし
い。
【0026】上記式(5)中、Rは炭素数1〜10の置
換又は非置換の一価炭化水素基であり、このRとして
は、上記式(1)中のR1と同様の基を挙げることがで
きる。また、bは0.7〜2.1、cは0.001〜
1.0で、かつb+cが0.8〜3.0を満足する正数
であり、好ましくはbは1.0〜2.0、cは0.01
〜1.0、b+cが1.5〜2.5である。
【0027】一分子中に少なくとも2個、好ましくは3
個以上含有されるSiH基は、分子鎖末端、分子鎖途中
のいずれに位置していてもよく、またこの両方に位置す
るものであってもよい。また、このオルガノハイドロジ
ェンポリシロキサンの分子構造は直鎖状、環状、分岐
状、三次元網状構造のいずれであってもよいが、一分子
中のケイ素原子の数(又は重合度)は通常2〜300
個、好ましくは4〜150個程度の室温(25℃)で液
状のものが望ましい。
【0028】式(5)のオルガノハイドロジェンポリシ
ロキサンとして具体的には、例えば、1,1,3,3−
テトラメチルジシロキサン、メチルハイドロジェンシク
ロポリシロキサン、メチルハイドロジェンシロキサン・
ジメチルシロキサン環状共重合体、両末端トリメチルシ
ロキシ基封鎖メチルハイドロジェンポリシロキサン、両
末端トリメチルシロキシ基封鎖ジメチルシロキサン・メ
チルハイドロジェンシロキサン共重合体、両末端ジメチ
ルハイドロジェンシロキシ基封鎖ジメチルポリシロキサ
ン、両末端ジメチルハイドロジェンシロキシ基封鎖ジメ
チルシロキサン・メチルハイドロジェンシロキサン共重
合体、両末端トリメチルシロキシ基封鎖メチルハイドロ
ジェンシロキサン・ジフェニルシロキサン共重合体、両
末端トリメチルシロキシ基封鎖メチルハイドロジェンシ
ロキサン・ジフェニルシロキサン・ジメチルシロキサン
共重合体、両末端ジメチルハイドロジェンシロキシ基封
鎖メチルハイドロジェンシロキサン・ジメチルシロキサ
ン・ジフェニルシロキサン共重合体、(CH32HSi
1/2単位と(CH33SiO1/2単位とSiO4/2単位
とからなる共重合体、(CH32HSiO1/2単位とS
iO4/2単位とからなる共重合体、(CH32HSiO
1/2単位とSiO4/2単位と(C653SiO1 /2単位と
からなる共重合体などが挙げられ、下記のものを例示す
ることができる。
【0029】
【化4】 (上記式中、e,f,g,i,j,k,mは0または正
の整数を表し、hは2以上の整数を表す。)
【0030】このオルガノハイドロジェンポリシロキサ
ンは、前記した(A)成分としてのオルガノポリシロキ
サンに含まれるケイ素原子に結合したアルケニル基1個
当たり、ケイ素原子に結合した水素原子(SiH基)を
1.0〜6.0個供給するのに充分な量、好ましくはケ
イ素原子に結合したアルケニル基に対するSiH基のモ
ル比が1.2〜4.0となるような割合で使用される。
【0031】(C)白金族金属系触媒;(C)成分の白
金族金属系触媒は、前記アルケニル基とSiH基との付
加反応用触媒であり、硬化促進剤として作用する。かか
る触媒としては、白金系、パラジウム系、ロジウム系の
ものがあり、これらの何れも使用することができる。本
発明においては特に白金系の触媒が好適であり、これに
限定されるものではないが、例えば白金黒、アルミナ、
シリカなどの担体に固体白金を担持させたもの、塩化白
金酸、アルコール変性塩化白金酸、塩化白金酸とオレフ
ィンとの錯体等を好適に使用することができる。
【0032】これらの触媒の使用にあたっては、それが
固体触媒であるときには、分散性をよくするために細か
く砕いたり、その担体を粒径が小さく且つ比表面積が大
きいものとすることが好ましい。また塩化白金酸とオレ
フィンとの錯体については、これらをアルコール、ケト
ン、エーテルもしくは炭化水素系などの溶剤に溶解して
使用することが望ましい。
【0033】これら触媒の使用量は、所謂触媒量で所望
の硬化速度を得ることができ、白金族金属として(A)
成分に対し1〜1,000ppmとすることができる
が、経済的見地或いは良好な硬化物を得るためには、次
のような割合で使用することが好適である。即ち、塩化
白金酸のようにシロキサン成分と相溶するものについて
は、前記(A)成分に対して1〜500ppm(白金換
算)、また白金黒等の固体触媒については、20〜1,
000ppm(白金換算)の範囲とするのがよい。
【0034】(D)補強性乾式フィラー;本発明の組成
物を構成する(D)成分としての補強性乾式フィラーは
前述した(A),(B),(C)成分よりなる付加型シ
リコーンゴム組成物に強度、粘性を付与するものであ
る。この補強性乾式フィラーとしては、BET吸着法に
よる比表面積が50m2/g以上、通常50〜400m2
/g、好ましくは100〜350m2/g程度の微粉末
状のシリカ系充填剤を使用することができる。
【0035】具体的には、ヒュームドシリカ、疎水化処
理したヒュームドシリカ等が挙げられ、単独あるいは2
種以上の組合せで使用される。具体的には、親水性の乾
式シリカとして、Aerosil 130,200,3
00(日本アエロジル製,Degussa社製)、疎水
性の乾式シリカとして、Aerosil R−812,
R−812S,R−972,R−974(Deguss
a社製)などが挙げられる。
【0036】(D)成分は、通常(A)成分の100重
量部に対し、5〜50重量部の範囲で使用されるが、作
業性及び硬化度の強度の点から10〜30重量部が好適
である。
【0037】なお、本発明においては、本発明の効果を
損わない範囲で、親水性の湿式シリカとしてRheor
osil QS−102,103(徳山曹達社製)、C
abosil MS−5,MS−7(Cahst社
製)、Nipsil LP(日本シリカ社製)、疎水性
の湿式シリカとしてRheorosil MT−10
(徳山曹達社製)、Nipsil SSシリーズ(日本
シリカ社製)等の湿式シリカを配合することはできる
が、フィラーがこれら湿式シリカのみであると強度が十
分に得られず、見かけ上はマットは仕上がっても洗濯耐
久性、端部の引裂性に十分なものが得られなくなってし
まう。
【0038】本発明のシリコーンゴム組成物には、上記
成分に加え、必要に応じて硬化物の強度を補強するため
に、SiO2単位、Vi(R')2SiO0.5単位及びR'3
SiO0.5単位(Viはビニル基、R'は不飽和脂肪族基
を含まない1価の炭化水素基)を含む樹脂構造のオルガ
ノポリシロキサン(特公昭38−26771号、特公昭
45−9476号公報等参照)を添加することもでき
る。更に、組成物の硬化速度を制御する目的で、Vi
(R')SiO単位(Vi,R'は上記と同じ)を有する
オルガノポリシロキサン(特公昭48−10947号公
報等参照)、米国特許第3,445,420号明細書に
開示されたアセチレン化合物、及び米国特許第3,53
2,649号明細書に開示された重金属のイオン性化合
物等を配合することができ、また硬化物の耐熱衝撃性、
可撓性等を向上させるために無官能のオルガノポリシロ
キサンを配合することもできる。
【0039】また、酸化セリウムなどの耐熱向上剤、酸
化チタン、ベンゾトリアゾール、炭酸亜鉛、炭酸マンガ
ンなどの難燃性付与剤、ビニル基含有シロキサン、アセ
チレン系化合物などの付加反応制御剤、発泡剤等も適宜
配合することができる。
【0040】さらに、本組成物を原反マットに強固に一
体化させるために組成物に接着助剤(接着付与剤)を添
加することも任意である。接着付与剤としては、特開平
5−271548号公報に記載されている分子中にSi
H基と同時にエポキシ基及び/又はアルコキシシリル基
等の官能基を有するオルガノシラン、オルガノシロキサ
ン等の有機ケイ素化合物などが挙げられ、下記のものを
例示することができる。
【0041】
【化5】
【0042】本発明において、これら必要に応じて配合
される各種の添加剤の配合量は、本発明の目的を損なわ
ない限り任意である。
【0043】上記組成物は、以上の(A)〜(D)成分
及び他の任意成分を通常の液状シリコーンゴム組成物と
同様の製造方法によって混練りすることにより容易に得
られる。組成物は(A),(C),(D)と(A),
(B),(D)の二成分によって供給される2液性のも
のが作業上使用しやすい。
【0044】なお、(A)成分と(D)成分の混練は、
(A)成分に(D)成分の無処理のヒュームドシリカと
同時にヘキサメチルジシラザン等の処理剤をニーダー内
に投入して、処理ヒュームドシリカとする場合も含んで
いる。
【0045】また、本発明において、シリコーンゴム組
成物の粘度は、25℃において30〜5,000Pa・
sec(パスカル・秒)、特に50〜800Pa・se
cの液状であることが好ましい。尚、オルガノポリシロ
キサンは通常、密度(g/cm3)≒1の材料であるか
ら、前記(A)成分の粘度単位(動粘性率):mm2
sec(又はcst)はオルガノポリシロキサンに関し
ては粘性率:mPa・sec(ミリパスカル・秒)の単
位とほぼ等価である。
【0046】本発明において、上記シリコーンゴム組成
物は、玄関マット等のダスト捕集部材用のマット原反と
一体化される。この場合、マット原反乃至布としては、
玄関マットとして使用可能なものであればいずれのもの
でもよいが、望ましくは靴の泥やよごれを吸着したりか
き落とすことができるものが望ましい。具体的には、表
面が起毛した布、ポリエステル等の平織りの布に直径
0.5〜5mmのパイルを縫い込んだ布、さらには、そ
のパイルが上面で切断されているもの、また、平織りの
布に直径0.5mm以上、特に0.5〜3mmのプラス
チック単糸が植え込まれた人工芝状のもの等があげられ
る。さらに、部分的にこれらが組み合わされたもの等が
挙げられる。なお、布の材質としては、ポリエステル、
ナイロンなどが挙げられる。
【0047】本発明においては、マット原反として予め
収縮したものを使用し、これを上記シリコーンゴム組成
物と一体化する。即ち、マット原反とシリコーンゴム組
成物との一体化において洗濯乾燥時にマット原反(布)
と硬化シリコーンゴムの収縮率に差があるため(布の方
が洗濯乾燥時に縮む)、ゴムが波打ってくる現象が出や
すい。これをおさえるため、上記シリコーンゴム組成物
と一体化する前にマット原反(布)に対して水による収
縮あるいは熱による収縮を行なうと、一体化後の収縮の
差が少ないために洗濯の繰り返しによるマットの波打が
減少される。布の収縮は水あるいは熱処理で1回目の収
縮が大きく、2回目からは少ないので、1回処理するこ
とでかなり変形が緩和される。
【0048】なお、マット原反に対する収縮率は、0.
5〜10%、特に1.5〜5%であることが好ましく、
しかもこの収縮は、縦横両方向に上記収縮率で収縮させ
たものが好ましい。更には,耐久洗濯時における原反の
最終収縮率に近づける程望ましい。
【0049】本発明において、上記シリコーンゴム組成
物とマット原反と一体化させる方法としては、マット原
反にシリコーンゴム組成物を直接塗布し、加熱硬化させ
る方法、コンベア上にシリコーンゴム組成物をコーター
にて塗布し、これにマット原反をラミネートし、次いで
加熱硬化する方法などが挙げられ、マット原反の形状、
製造装置、連続的に製造するのかバッチ法によるのか等
の製造条件、要求生産速度、硬化乾燥器の温度や大きさ
などによって適宜選定されるが、シリコーンゴム組成物
の硬化は、40〜250℃、特に80〜150℃の温度
で、5〜30分程度とすることが好ましい。
【0050】本発明のダスト捕集部材は、上記したシリ
コーンゴム組成物の硬化物と上記したマット原反(布)
を一体化することにより得られるもので、店舗の入口等
に置かれる靴底の汚れを落とすマットや人工芝のマット
等に用いられる。
【0051】本発明によれば、シリコーンゴムを用いる
ことで、従来のNBR等のゴム臭がないばかりか耐候
性、耐久性も向上し、床面への汚染もない。また、製造
工程的にもいくつもの工程をふむことなく一回のラミネ
ートにより安定した長尺ものが得られる。
【0052】
【実施例】次に、本発明を実施例によって更に詳述する
が、本発明はこれによって限定されるものではない。な
お、実施例中の粘度はすべて25℃における粘度であ
る。
【0053】[実施例1]両末端がジメチルビニルシリ
ル基で封鎖された5,000mm2/secのジメチル
ポリシロキサン100重量部、及びトリメチルシリル基
で表面を疎水化した比表面積200m2/gのヒューム
ドシリカ20重量部を150℃の加熱下で2時間ニーダ
ーにて処理し、室温まで冷却した後、2重量%の白金を
含有する塩化白金酸のオクタノール溶液を0.02重量
部、制御剤として3−メチル−3−ジヒドロキシ−1−
ブチンを0.005重量部加えて均一にし、更に下記平
均式
【0054】
【化6】 を40重量部加えて、シリコーンゴム組成物Iを調製し
た。
【0055】この組成物Iをコーター上にドクターブレ
ードにて厚さ1.0mm、巾80cmに塗布した。一
方、ナイロンパイルを埋め込んだ絨毯状の原反を浸水1
0分の後、120℃で30分乾燥し、縦横両方向に3%
の収縮処理を行ない、この処理をした原反を上記組成物
Iのコーター上への塗布層にラミネートし、次いで12
0℃で10分硬化して玄関マット成形体を作製した。
【0056】その後、マットによる洗濯耐久性等を調べ
た。この結果を表1に示す。また、組成物Iを120
℃、10分でプレスし、JIS K 6249による物
性を測定した。この結果を表2に示す。
【0057】[実施例2] 下記平均式
【化7】 で示される粘度37,500mm2/secのオルガノ
ポリシロキサン100重量部に表面を式(CH33Si
0.5で示されるトリメチルシロキシ基で処理した比表
面積が300m2/gのヒュームドシリカ30重量部、
塩化白金酸のオクタノール変性溶液(白金濃度2.0重
量%)を白金として10ppm、及び反応制御剤として
3−メチル−1−ブチル−3−オール0.1重量部を添
加混合し、次いで平均式
【0058】
【化8】 で示されるメチルハイドロジェンポリシロキサン1.3
重量部を均一に混合して液状シリコーンゴム組成物II
を調製した。
【0059】次いで、この組成物IIをドクターブレー
ドにて0.8mm厚さで、80cm×90cmの大きさ
に流し、その上に2mmφのナイロンパイルが植えつけ
てあるポリエステル原反(長さ方向3.0%、巾方向
2.0%の収縮処理をしたもの、75cm×85cm)
を置き、10kgで加圧押さえつけた後、150℃、5
分で硬化させ、マット成形体を作製した。その後、洗濯
耐久性等を調べた。この結果を表1に示す。
【0060】また、組成物IIを150℃、10分でプ
レスし、JIS K 6249によるシート物性を測定
した。これは、非常に高いゴム強度と引裂強さを示し
た。この結果を表2に示す。
【0061】[比較例1]実施例1のヒュームドシリカ
のかわりに、湿式シリカ(即ち、沈降シリカ)ニプシル
(日本シリカ社製)を80重量部配合した他は、実施例
1と同様にして比較シリコーンゴム組成物IIIを調製
した。他と同様に各試験を行なった結果を表1及び表2
に示す。
【0062】[比較例2]シリコーンゴム組成物の代わ
りにNBRを用いて実施例1と同様にしてマット成形体
を得、各試験を行なった。結果を表1に示す。
【0063】
【表1】
【0064】
【表2】
【0065】また、上記シリコーンゴム組成物I〜II
Iを用い、マット原反として長手方向3.0%、巾方向
1.0%に収縮させたナイロンパイルを埋め込んだポリ
エステル原反、長手方向3.5%、巾方向2.0%に収
縮させた同ポリエステル原反、非収縮の同ポリエステル
原反のそれぞれを実施例1と同様にして一体化させた場
合の洗濯耐久性を評価した。結果を表3に示す。
【0066】
【表3】
【0067】
【発明の効果】本発明によれば、洗濯耐久性、端部の亀
裂耐久性に優れたダスト捕集部材を提供できる。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (A)一分子中に少なくとも2個のアルケニル基を有し、2 5℃における粘度が100〜200,000mm2/secであるオルガノポリ シロキサン 100重量部 (B)一分子中にケイ素原子に結合した水素原子を少なくとも2個有するオルガ ノハイドロジェンポリシロキサン 上記(A)成分中のアルケニル基1個に対し、ケイ素原子に結合した水素原子 を1.0〜6.0個供給する量 (C)白金族金属系触媒 白金族金属として(A)成分に対し1〜1,000ppm (D)補強性乾式フィラー 5〜50重量部 を含有してなるシリコーンゴム組成物の硬化物と、予め
    収縮させたマット原反とを一体化した一体成形体よりな
    るダスト捕集部材。
  2. 【請求項2】 シリコーンゴム組成物が、25℃におけ
    る粘度が30〜5,000Pa・sのものである請求項
    1記載のダスト捕集部材。
  3. 【請求項3】 マット原反が、起毛又は絨毯状のパイル
    が埋め込まれた布からなる請求項1又は2記載のダスト
    捕集部材。
  4. 【請求項4】 マット原反が、0.5mmφ以上のプラ
    スチック糸が全面又は一部に植え込まれた布である請求
    項1又は2記載のダスト捕集部材。
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