JP2002251370A - 要求調停方法、要求調停装置、メモリ装置、および写真処理システム - Google Patents

要求調停方法、要求調停装置、メモリ装置、および写真処理システム

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JP2002251370A
JP2002251370A JP2001045703A JP2001045703A JP2002251370A JP 2002251370 A JP2002251370 A JP 2002251370A JP 2001045703 A JP2001045703 A JP 2001045703A JP 2001045703 A JP2001045703 A JP 2001045703A JP 2002251370 A JP2002251370 A JP 2002251370A
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JP2001045703A
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English (en)
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Katsuhiro Kitakado
克浩 北門
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Noritsu Koki Co Ltd
Original Assignee
Noritsu Koki Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 2つの要求要因から要求が行われた際に、そ
れぞれの要求要因からの要求の頻度に応じて最適な許可
比率となるような調停を行う要求調停方法を提供する。 【解決手段】 要因Aからの要求があり、かつ、要因B
からの要求がない場合、または、要因Aおよび要因Bか
らの要求が同時に行われており、かつ、要因Aからの要
求が許可された回数がX回未満である場合に、要因Aか
らの要求を許可する。また、要因Aからの要求がなく、
かつ、要因Bからの要求がある場合、または、要因Aお
よび要因Bからの要求が同時に行われており、かつ、要
因Aからの要求が許可された回数がX回以上である場合
に、要因Bからの要求を許可する。また、要因Bからの
要求が許可された際に、要因Aからの要求が許可された
回数を0にリセットする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばDRAMな
どのメモリ装置に対して、書き込み処理と読み出し処理
とが同時に行われた際に、これらの要求を調停する要求
調停方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、写真フィルムに記録されている画
像をフィルムスキャナによって読み取り、この画像をプ
リンタによって用紙に出力する写真処理システムが普及
している。この写真処理システムでは、フィルムスキャ
ナによって読み取られた画像データは記憶装置に一旦記
憶され、プリンタから出力する際には、記憶装置から画
像データが読み出されてプリンタに送信されることにな
る。
【0003】また、フィルムスキャナによる画像の読み
取りから、プリンタによる画像の出力までにかかる時間
を短くするために、フィルムスキャナによって読み取ら
れた画像データを、CPU(Central Processing Unit)
を介さずに直接DRAM(Dynamic Random Access Memor
y)などのメモリに書き込むと同時に、該メモリからデー
タを読み出して直接プリンタに送信するシステムも提案
されている。このようなシステムによれば、フィルムス
キャナによるスキャニングと同時に、プリンタによる出
力を行うことが可能となる。
【0004】このようなシステムでは、メモリに対し
て、書き込み要求と読み出し要求とが同時に行われるこ
とが考えられる。このように、メモリに対して複数の要
求が行われた場合、これらの要求を調停する必要があ
る。このような複数の要求を調停する方法としては、一
般的に、次に示す5つの方法が知られている。
【0005】第1の方法としては、要求を許可する優先
順位を固定とする方法がある。これは、要求先に予め優
先順位を決めておき、要求が競合した場合には、優先順
位の高い要求先からの要求を選択する方法である。
【0006】第2の方法としては、優先順位を巡回させ
る方法がある。これは、要求先に優先順位を設定してお
くとともに、調停サイクルごとに優先順位を巡回させる
方法である。
【0007】第3の方法としては、優先順位をランダム
に設定する方法がある。これは、要求先に優先順位を設
定しておくとともに、調停サイクルごとに優先順位を乱
数によって無差別に変更する方法である。
【0008】第4の方法としては、優先順位を均等に割
り付ける方法がある。これは、要求が競合した場合に、
均等な確率で要求が選択される方法である。
【0009】第5の方法としては、LRU(Least Recen
tly Used) アルゴリズムに基づいて優先順位を決定する
方法である。これは、もっとも長い時間要求を行わなか
った要求先に対して、もっとも高い優先順位が与えられ
る方法である。
【0010】上記のシステムにおけるメモリにおいて、
書き込み要求と読み出し要求とが同時に行われた場合に
は、これらの5つの方法のどれかを用いて要求の調停を
行うことになる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】上記のシステムにおい
て、スキャナから画像データが出力される際には、大量
のデータがメモリに対して高速に出力されることにな
る。一方、メモリからプリンタに画像データが出力され
る際には、比較的低い速度でデータが出力されることに
なる。したがって、スキャナからのメモリに対する書き
込み要求の頻度と、プリンタに対するメモリからの読み
出し要求の頻度とを比較すると、書き込み要求の方が圧
倒的に頻度が高くなっている。
【0012】このようなシステムにおいて、上記の要求
調停方法を適用すると、種々の問題が生じることにな
る。例えば上記の第1の方法を適用した場合、優先順位
を設定するならば、書き込み要求の方を優先順位を高く
設定することになる。しかしながら、このように優先順
位を設定して固定した場合、要求の競合が生じた場合に
は、必ず書き込み要求が許可されることになり、読み出
し要求が許可される割合が著しく低下することになる。
よって、プリンタに対するデータの出力が著しく遅くな
るので、スキャニングと同時にプリンティングを行うこ
とのメリットが減少してしまうことになる。
【0013】また、上記の第2の方法を適用した場合、
調停サイクルごとに優先順位を入れ換えることになるの
で、要求の競合が生じた場合には、書き込み要求と読み
出し要求とが交互に許可されることになる。この場合に
は、頻度の高い書き込み要求と、頻度の低い読み出し要
求とが同じ割合で許可されることになるので、スキャナ
から送られてくるデータの取りこぼしが発生する可能性
が高くなる。
【0014】また、上記の第3の方法を適用した場合、
調停サイクルごとに優先順位がランダムに変更されるこ
とになるが、要求の競合が生じた場合の、書き込み要求
および読み出し要求が許可される比率としては1:1と
なる。すなわち、上記の第2の方法と同様に、頻度の高
い書き込み要求と、頻度の低い読み出し要求とが同じ割
合で許可されることになるので、スキャナから送られて
くるデータの取りこぼしが発生する可能性が高くなる。
【0015】また、上記の第4の方法を適用した場合、
優先順位が均等に割り付けられるので、これはすなわ
ち、頻度の高い書き込み要求と、頻度の低い読み出し要
求とが同じ割合で許可されることになり、スキャナから
の送られてくるデータの取りこぼしが発生する可能性が
高くなる。
【0016】また、上記の第5の方法を適用した場合、
もっとも長い時間要求を行わなかった要求先に対して、
もっとも高い優先順位が与えられるので、頻度の低いプ
リンタに対する読み出し要求の方が、優先順位が高く設
定される割合が高くなることになる。すなわち、要求の
競合が生じた場合には、プリンタからの読み出し要求が
許可される割合が高くなるので、スキャナから送られて
くるデータの取りこぼしが発生する可能性が高くなる。
【0017】以上のように、メモリに対して、スキャナ
からの書き込み要求とプリンタからの読み出し要求とが
同時に行われる場合には、従来の要求の調停方法を適用
すると、処理速度の低下を招いたり、データの取りこぼ
しが発生するなどの問題が生じることになる。
【0018】本発明は、上記の問題点を解決するために
なされたもので、その目的は、2つの要求要因から要求
が行われた際に、それぞれの要求要因からの要求の頻度
に応じて最適な許可比率となるような調停を行う要求調
停方法、要求調停装置、メモリ装置、および写真処理シ
ステムを提供することにある。
【0019】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、請求項1記載の要求調停方法は、第1および第2
の要求要因からの要求を調停する要求調停方法であっ
て、第1の要求要因からの要求が許可された回数をカウ
ントするステップと、第1の要求要因からの要求があ
り、かつ、第2の要求要因からの要求がない場合、また
は、第1および第2の要求要因からの要求が同時に行わ
れており、かつ、第1の要求要因からの要求が許可され
た回数が所定値未満である場合に、第1の要求要因から
の要求を許可するステップと、第1の要求要因からの要
求がなく、かつ、第2の要求要因からの要求がある場
合、または、第1および第2の要求要因からの要求が同
時に行われており、かつ、第1の要求要因からの要求が
許可された回数が所定値以上である場合に、第2の要求
要因からの要求を許可するステップと、第2の要求要因
からの要求が許可された際に、第1の要求要因からの要
求が許可された回数を0にリセットするステップとを有
していることを特徴としている。
【0020】上記の方法によれば、要求の競合が生じて
いない場合、すなわち、第1および第2の要求要因のい
ずれか一方のみが要求している場合には、その要求要因
からの要求が許可されることになる。そして、要求が競
合している場合には、第1の要求要因からの要求が許可
された回数が所定値未満であれば、第1の要求要因から
の要求が許可され、第1の要求要因からの要求が許可さ
れた回数が所定値以上であれば、第2の要求要因からの
要求が許可されることになる。
【0021】このような方法において、第2の要求要因
からの要求が許可された際には、第1の要求要因からの
要求が許可された回数が0にリセットされるので、第1
の要求要因からの要求の頻度が高い場合には、第1の要
求要因からの要求が連続して上記の所定値の回数まで許
可された後に、第2の要求要因からの要求が1回許可さ
れる、という調停が繰り返されることになる。したがっ
て、第1および第2の要求要因からの要求の頻度に応じ
て上記の所定値を設定することによって、第1および第
2の要求要因からの要求が許可される比率を、所望の比
率とすることができる。
【0022】また、第1の要求要因からの要求の頻度が
何らかの事情で低くなっている場合には、第2の要求要
因からの要求がある際に、第1の要求要因からの要求が
ない可能性が高くなるので、第1の要求要因からの要求
が許可された回数が所定値未満である状態であっても、
第2の要求要因からの要求が許可される可能性が高くな
る。すなわち、第1の要求要因からの要求の頻度に応じ
て、第2の要求要因からの要求が許可される比率が変化
することになるので、状況に応じて最適な許可比率で、
第1および第2の要求要因からの要求を調停することが
できる。
【0023】請求項2記載の要求調停方法は、請求項1
記載の方法において、上記第1の要求要因がメモリに対
するデータの書き込み処理であり、上記第2の要因がメ
モリに記憶されているデータの読み出し処理であること
を特徴としている。
【0024】上記の方法によれば、例えばメモリに対す
る書き込み処理が、読み出し処理と比較して著しく頻度
が高いようなシステムにおいて、第1の要因として書き
込み処理を設定し、第2の要因として読み出し処理を設
定するとともに、書き込み処理と読み出し処理との頻度
の比率に応じて上記所定値を設定することによって、最
適な状態で書き込み処理と読み出し処理との要求の調停
を行うことができる。これにより、例えば書き込み処理
の頻度が高い場合に、書き込み処理が間に合わなくなっ
てデータの取りこぼしが発生するというような事態を防
ぐことができる。
【0025】請求項3記載の要求調停装置は、第1およ
び第2の要求要因からの要求を調停する要求調停手段
と、第1の要求要因からの要求が許可された回数をカウ
ントするカウンタ手段とを備え、上記要求調停手段が、
第1の要求要因からの要求があり、かつ、第2の要求要
因からの要求がない場合、または、第1および第2の要
求要因からの要求が同時に行われており、かつ、第1の
要求要因からの要求が許可された回数が所定値未満であ
る場合に、第1の要求要因からの要求を許可し、第1の
要求要因からの要求がなく、かつ、第2の要求要因から
の要求がある場合、または、第1および第2の要求要因
からの要求が同時に行われており、かつ、第1の要求要
因からの要求が許可された回数が所定値以上である場合
に、第2の要求要因からの要求を許可し、第2の要求要
因からの要求が許可された際に、上記カウンタ手段にお
いてカウントされている第1の要求要因からの要求が許
可された回数を0にリセットすることを特徴としてい
る。
【0026】上記の構成によれば、要求の競合が生じて
いない場合、すなわち、第1および第2の要求要因のい
ずれか一方のみが要求している場合には、その要求要因
からの要求が要求調停手段によって許可されることにな
る。そして、要求が競合している場合には、第1の要求
要因からの要求が許可された回数が所定値未満であれ
ば、第1の要求要因からの要求が許可され、第1の要求
要因からの要求が許可された回数が所定値以上であれ
ば、第2の要求要因からの要求が許可されることにな
る。
【0027】また、要求調停手段は、第2の要求要因か
らの要求が許可された際には、カウンタ手段によってカ
ウントされている第1の要求要因からの要求が許可され
た回数を0にリセットするので、第1の要求要因からの
要求の頻度が高い場合には、第1の要求要因からの要求
が連続して上記の所定値の回数まで許可された後に、第
2の要求要因からの要求が1回許可される、という調停
が繰り返されることになる。したがって、第1および第
2の要求要因からの要求の頻度に応じて上記の所定値を
設定することによって、第1および第2の要求要因から
の要求が許可される比率を、所望の比率とすることがで
きる。
【0028】また、第1の要求要因からの要求の頻度が
何らかの事情で低くなっている場合には、第2の要求要
因からの要求がある際に、第1の要求要因からの要求が
ない可能性が高くなるので、第1の要求要因からの要求
が許可された回数が所定値未満である状態であっても、
第2の要求要因からの要求が許可される可能性が高くな
る。すなわち、第1の要求要因からの要求の頻度に応じ
て、第2の要求要因からの要求が許可される比率が変化
することになるので、状況に応じて最適な許可比率で、
第1および第2の要求要因からの要求を調停することが
できる。
【0029】請求項4記載の要求調停装置は、請求項3
記載の構成において、上記第1の要求要因がメモリに対
するデータの書き込み処理であり、上記第2の要因がメ
モリに記憶されているデータの読み出し処理であること
を特徴としている。
【0030】上記の構成によれば、例えばメモリに対す
る書き込み処理が、読み出し処理と比較して著しく頻度
が高いようなシステムにおいて、第1の要因として書き
込み処理を設定し、第2の要因として読み出し処理を設
定するとともに、書き込み処理と読み出し処理との頻度
の比率に応じて上記所定値を設定することによって、最
適な状態で書き込み処理と読み出し処理との要求の調停
を行うことができる。これにより、例えば書き込み処理
の頻度が高い場合に、書き込み処理が間に合わなくなっ
てデータの取りこぼしが発生するというような事態を防
ぐことができる。
【0031】請求項5記載のメモリ装置は、データの記
憶を行う記憶部と、上記記憶部に対するデータの書き込
み処理および読み出し処理を制御する制御部とを備え、
上記制御部が、書き込み処理の要求が許可された回数を
カウントするカウンタ手段を備えるとともに、書き込み
処理の要求があり、かつ、読み出し処理の要求がない場
合、または、書き込み処理および読み出し処理の要求が
同時に行われており、かつ、書き込み処理の要求が許可
された回数が所定値未満である場合に、書き込み処理の
要求を許可するとともに、上記記憶部に対して書き込み
処理を行い、書き込み処理の要求がなく、かつ、読み出
し処理の要求がある場合、または、書き込み処理および
読み出し処理の要求が同時に行われており、かつ、書き
込み処理の要求が許可された回数が所定値以上である場
合に、読み出し処理の要求を許可するとともに、上記記
憶部に対して読み出し処理を行い、読み出し処理の要求
が許可された際に、上記カウンタ手段においてカウント
されている書き込み処理の要求が許可された回数を0に
リセットすることを特徴としている。
【0032】上記の構成によれば、要求の競合が生じて
いない場合、すなわち、書き込み処理および読み出し処
理のいずれか一方のみが要求されている場合には、その
要求要求が許可され、該当処理が行われることになる。
そして、要求が競合しているとともに、書き込み処理の
要求が許可された回数が所定値未満であれば、書き込み
処理の要求が許可され、記憶部に対して書き込み処理が
行われる。そして、要求が競合しているとともに、書き
込み処理の要求が許可された回数が所定値以上であれ
ば、読み出し処理の要求が許可され、記憶部に対して読
み出し処理が行われることになる。
【0033】また、制御部は、読み出し処理の要求が許
可された際には、カウンタ手段によってカウントされて
いる書き込み処理の要求が許可された回数を0にリセッ
トするので、書き込み処理の要求の頻度が高い場合に
は、書き込み処理の要求が連続して上記の所定値の回数
まで許可された後に、読み出し処理の要求が1回許可さ
れる、という調停が繰り返されることになる。したがっ
て、書き込み処理の要求および読み出し処理の要求の頻
度に応じて上記の所定値を設定することによって、書き
込み処理および読み出し処理の要求が許可される比率
を、所望の比率とすることができる。
【0034】また、書き込み処理の要求の頻度が何らか
の事情で低くなっている場合には、読み出し処理の要求
がある際に、書き込み処理の要求がない可能性が高くな
るので、書き込み処理の要求が許可された回数が所定値
未満である状態であっても、読み出し処理の要求が許可
される可能性が高くなる。すなわち、書き込み処理の要
求の頻度に応じて、読み出し処理の要求が許可される比
率が変化することになるので、状況に応じて最適な許可
比率で、書き込み処理および読み出し処理の要求を調停
することができる。
【0035】請求項6記載のメモリ装置は、請求項5記
載の構成において、上記記憶部がDRAMであることを
特徴としている。
【0036】上記の構成によれば、DRAMによって記
憶部が構成されているので、書き込み処理および読み出
し処理が高速に行われることになるが、上記のような要
求の調停を行うことによって、的確に書き込み処理およ
び読み出し処理の調停を行うことができる。
【0037】請求項7記載の写真処理システムは、画像
を読み取ってデジタル画像データに変換する画像読み取
り手段と、上記画像読み取り手段によって読み取られた
画像データを記憶する請求項5または6記載のメモリ装
置と、上記メモリ装置に記憶されている画像データを読
みだして画像を出力する画像出力手段とを備えているこ
とを特徴としている。
【0038】上記の構成では、メモリ装置に対しては、
画像読み取り手段からの画像データの書き込み処理と、
画像出力手段に対する読み出し処理とが行われることに
なる。ここで、画像読み取り手段において画像の読み取
りが行われている際には、メモリ装置に対して画像デー
タが大量に入力されるので、書き込み処理の要求が著し
く多くなることになる。このようなシステムにおいて、
上記のような要求の調停を行うメモリ装置を用いること
によって、書き込み処理と読み出し処理との比率を最適
な状態とすることが可能となり、画像読み取り手段から
の画像データの取りこぼしなどを抑制することができ
る。
【0039】
【発明の実施の形態】本発明の実施の一形態について図
1ないし図3に基づいて説明すれば、以下のとおりであ
る。
【0040】図2は、本発明の実施の形態に係る写真処
理システムの概略構成を示すブロック図である。同図に
示すように、該写真処理システムは、スキャナ(画像読
み取り手段)1、入力側FIFO2、メモリ部(メモリ
装置)3、出力側FIFO4、およびプリンタ(画像出
力手段)5を備えた構成となっている。
【0041】スキャナ1は、ネガフィルムなどの写真フ
ィルムに記録されている画像をCCD(Charge Coupled
Device) などによって読み取り、これをデジタル画像デ
ータに変換するものである。なお、このスキャナ1とし
ては、例えばプリント済の銀塩写真や、その他紙状媒体
に記録された画像などを読み取るスキャナであってもよ
い。
【0042】プリンタ5は、メモリ3から送られてくる
画像データをプリントすることが可能なものであれば、
どのようなものを用いてもよい。このプリンタ5として
は、例えば、インクジェット方式のプリンタやレーザプ
リンタ、あるいは、LCD、DMD、PLZTなどの光
変調素子を用い、印画紙などの感光材料を感光させるこ
とによって焼付を行うデジタルプリンタなどが挙げられ
る。
【0043】メモリ部3は、スキャナ1から出力された
画像データを記憶する記憶手段である。該メモリ部3
は、メモリインターフェース(制御部)6と、DRAM
(Dynamic Random Access Memory)アレイ7とを備えてい
る。メモリインターフェース6は、メモリ部3に対する
アクセス制御やデータの入出力制御を行うブロックであ
る。DRAMアレイ7は、多数のDRAMによって構成
されるものであり、実際にデータの記憶動作を行うブロ
ックである。なお、このメモリ部3の詳細については後
述する。
【0044】入力側FIFO2は、スキャナ1から出力
された画像データをFirst In - First Out方式でバッフ
ァするメモリである。この入力側FIFO2は、スキャ
ナ1から出力された画像データをメモリ部3におけるD
RAMに書き込む際に、DRAMのリフレッシュ時や、
DRAMからの読み出し要求が許可されている時など、
書き込みが不可能なタイミングが存在することになる
が、この際に、データの取りこぼしが発生すること防ぐ
ために設けられている。なお、この入力側FIFO2
は、スキャナ1に備えられていてもよい。
【0045】また、出力側FIFO4は、メモリ部3か
ら読み出された画像データをFirstIn - First Out方式
でバッファするメモリである。この出力側FIFO4
は、メモリ部3からデータが読み出された際に、プリン
タ5側がデータの入力が可能でない状態となっている場
合に、データの取りこぼしが発生することを防ぐために
設けられている。なお、この出力側FIFO4は、プリ
ンタ5に備えられていてもよい。
【0046】次に、メモリ部3の構成について説明す
る。図3は、メモリインターフェース6およびDRAM
アレイ7からなるメモリ部3の概略構成を示すブロック
図である。メモリインターフェース6は、アービター部
(要求調停装置)8、メモリコントローラ部9、および
データバッファ10を備えた構成となっている。
【0047】アービター部8は、DRAMアレイ7に対
する書き込み要求(ライトリクエスト)および読み出し
要求(リードリクエスト)が行われた際に、これらの要
求を調停する機能ブロックである。このアービター部8
は、リクエストモニタ11およびアービトレーション部
12を備えている。
【0048】リクエストモニタ11は、入力側FIFO
2からのライトリクエスト、および出力側FIFO4か
らのリードリクエストの入力を監視するブロックであ
る。このリクエストモニタ11において、ライトリクエ
ストおよび/またはリードリクエストが検出されると、
その情報がアービトレーション部12に伝えられる。
【0049】アービトレーション部12は、リクエスト
モニタ11から送信されたライトリクエストおよび/ま
たはリードリクエストの情報に基づいて、それに対応す
るグラント信号を生成し、該グラント信号をメモリコン
トローラ部9に送信するブロックである。ここで、リク
エストモニタ11から、ライトリクエストとリードリク
エストとが競合している旨の情報を受信すると、アービ
トレーション部12は、この競合を調停する処理を行
う。この調停処理を行う際に必要とされるグラントモニ
タ用カウンタ(カウンタ手段)13が設けられている。
なお、このアービトレーション部12における調停処理
の詳細については後述する。
【0050】メモリコントローラ部9は、アービター部
8におけるアービトレーション部12から送信されたグ
ラント信号を受信して、実際にDRAMアレイ7に対し
てライト動作またはリード動作を行うための各種信号を
生成し、DRAMアレイ7に送信する機能ブロックであ
る。このメモリコントローラ部9は、コントロール信号
発生部14、およびアドレス生成部15を備えている。
【0051】また、データバッファ10は、メモリコン
トローラ部9が生成したコントロール信号に基づいて、
ライト動作の時には、外部からデータを取り込んでDR
AMアレイ7に送信するとともに、リード動作の時に
は、DRAMアレイ7からデータを取り出して、該デー
タを出力する処理を行うブロックである。
【0052】コントロール信号発生部14は、アービト
レーション部12から受信したグラント信号に基づい
て、行アドレスストローブ信号(RAS)、列アドレス
ストローブ信号(CAS)、およびライトイネーブル信
号(W)を生成し、これをDRAMアレイ7に送信する
ブロックである。また、アドレス生成部15は、アービ
トレーション部12から受信したグラント信号、および
メモリコントローラ部9が生成したコントロール信号に
基づいて、アドレス信号を生成し、これをDRAMアレ
イ7に送信するブロックである。
【0053】コントロール信号発生部14からDRAM
アレイ7に送信される行アドレスストローブ信号(RA
S)、列アドレスストローブ信号(CAS)、およびラ
イトイネーブル信号(W)と、アドレス生成部15から
DRAMアレイ7に送信されるアドレス信号とに基づい
て、データバッファ10を介して、DRAMアレイ7に
おけるライト動作およびリード動作が行われる。
【0054】なお、本実施形態においては、外部機器の
クロックに同期してリフレッシュを行う同期式DRAM
を想定しているが、非同期式DRAMを用いても構わな
い。非同期式DRAMを用いる場合には、メモリインタ
ーフェース6には、DRAMのリフレッシュを行うため
のリフレッシュタイマおよびリフレッシュアドレスカウ
ンタなどが設けられる。リフレッシュタイマは、リフレ
ッシュ要求信号を発生するブロックであり、一定時間間
隔をおいてリフレッシュの要求信号をアービター部8に
対して送信するものである。リフレッシュアドレスカウ
ンタは、リフレッシュサイクルのときにのみアドレス信
号をDRAMアレイ7に対して出力し、これを生成する
ものである。
【0055】次に、書き込み要求と読み出し要求とが同
時になされた際に、アービトレーション部12における
これらの要求の調停方法について説明する。以下の説明
において、要求要因としての書き込み動作を要因A、読
み出し動作を要因Bとおく。また、この要因Aおよび要
因Bによる要求をそれぞれRqA、RqBとし、要因Aおよ
び要因Bが許可されることを示すパラメータをそれぞれ
Grt A、Grt Bとする。そして、要因Aおよび要因Bが
許可されて処理が終了した時に、それぞれEndA、End
Bが出力されるものとする。
【0056】上記アービトレーション部12は、要因A
と要因Bとを許可する比率をX:1となるように要求の
調停を行っており、要因Aが連続でX回許可された後
に、要因Bが1回許可されるように処理が行われる。
【0057】まず、要因Aが連続で許可されている回数
をCtr Aとおくと、Ctr Aは次のような式でカウントさ
れる。 Ctr A = (Ctr A+1) & End A & notEndB (1) (1)式は、End Aが出力された時、すなわち、要因A
が許可されて処理が終了した時に、Ctr Aが1だけ加算
されることを示している。これにより、要因Aが連続で
許可されている回数がカウントされることになる。この
カウント処理は、アービトレーション部12が備えるグ
ラントモニタ用カウンタ13によって行われる。なお、
(1)式におけるnotEndBの項は、要因Bが許可された
場合、カウンタをクリアするための項である。
【0058】そして、要因Aが許可されることを示すパ
ラメータGrt Aは、次の式で表される。 Grt A = RqA & not RqB + (Ctr A<X) & RqA & RqB (2) (2)式の右辺第1項は、要因Aが要求され、かつ要因
Bが要求されていない状態を示している。すなわち、要
求が競合していない状態を示しており、この際には、調
停を行うことなく、要因Aが許可されることになる。ま
た、(2)式の右辺第2項は、要因Aと要因Bとが同時
に要求されており、かつ、要因Aが連続で許可されてい
る回数がXよりも少ない場合に、要因Aが許可されるこ
とを示している。すなわち、要因Aおよび要因Bの要求
が競合している場合には、要因Aが連続で許可されてい
る回数がXよりも少ないと判断された場合に、要因Aが
許可されることになる。
【0059】また、要因Bが許可されることを示すパラ
メータGrt Bは、次の式で表される。 Grt B = RqB & not RqA + (Ctr A≧X) & RqA & RqB (3) (3)式の右辺第1項は、要因Bが要求され、かつ要因
Aが要求されていない状態を示している。すなわち、要
求が競合していない状態を示しており、この際には、調
停を行うことなく、要因Bが許可されることになる。ま
た、(3)式の右辺第2項は、要因Aと要因Bとが同時
に要求されており、かつ、要因Aが連続で許可されてい
る回数がX以上である場合に、要因Bが許可されること
を示している。すなわち、要因Aおよび要因Bの要求が
競合している場合には、要因Aが連続で許可されている
回数がX以上であると判断された場合に、要因Bが許可
されることになる。
【0060】次に、上記で示した要求の調停方法による
処理の流れを、図1に示すフローチャートを参照しなが
ら説明する。ステップ1(以降、S1のように称する)
では、要求が行われていない状態、すなわちアービトレ
ーション部12におけるアイドル状態が示されている。
そして、S2において、リクエストモニタ11で要求
(リクエスト)が検出されたか否かが判定され、検出さ
れていない場合(S2においてNO)には、S1に戻
る。すなわち、S1およびS2では、要求の待機状態が
示されていることになる。
【0061】S2においてYES、すなわち要求が検出
された場合には、S3において、要因Bによって要求さ
れているものであるかが判定される。ここで、要因Bに
よって要求されているものではないと判定された場合
(S3においてNO)、要因Aによって要求されている
ものであると判断され、S4において、要因Aによる要
求が許可される。
【0062】要因Aによる要求が許可されると、要因A
によるメモリ処理、すなわち、上記の場合には入力側F
IFO2からの書き込み動作が行われる(S5)。この
要因Aによるメモリ処理が完了すると、S6において、
要因Aの連続許可回数Ctr Aが、グラントモニタ用カウ
ンタ13によってカウントアップされる。その後、S1
からの処理が繰り返される。
【0063】一方、S3においてYES、すなわち、要
因Bによって要求されているものであると判定された場
合、さらにS7において、要因Aによっても要求されて
いるか否かが判定される。そして、S7においてYE
S、すなわち、要因Bおよび要因Aによる要求が競合し
ていると判定された場合には、要因Aの連続許可回数Ct
r AがX回未満であるかが判定される(S8)。
【0064】ここで、要因Aの連続許可回数Ctr AがX
回未満であると判定されると(S8においてYES)、
上記のS4の処理、すなわち要因Aによる要求が許可さ
れることになる。つまり、要因Aの連続許可回数Ctr A
がX回未満である場合には、要因Bおよび要因Aによる
要求が競合した場合、要因Aの要求が許可されることに
なる。その後は、上記と同様に、S5において要因Aに
よるメモリ処理が行われ、S6において要因Aの連続許
可回数Ctr Aがカウントアップされた後に、S1からの
ステップが行われる。
【0065】一方、S7においてNO、すなわち、要因
Aからの要求はないと判定された場合、ならびに、S8
においてNO、すなわち、要因Aの連続許可回数Ctr A
がX回以上であると判定された場合には、S9におい
て、要因Bによる要求が許可される。ここで、S7にお
いて、要因Aからの要求がないと判定されるということ
は、要因Bからの要求のみがあるということであるの
で、この場合には、要因Bによる要求が許可されるとい
うことを意味している。また、S8において、要因Aの
連続許可回数Ctr AがX回以上であると判定された際
に、要因Bが許可されるということは、要因Aの要求が
X回以上連続して許可されると、要因Bが1回許可され
るということを意味している。すなわち、要因Aの連続
許可回数Ctr AがX回未満である状態で要求の競合が生
じた場合には、要因Aの要求が選択され、要因Aの連続
許可回数Ctr AがX回以上である状態で要求の競合が生
じた場合には、要因Bの要求が選択されることになる。
【0066】S9において要因Bによる要求が許可され
ると、要因Bによるメモリ処理、すなわち、上記の場合
には出力側FIFO4に対する読み出し動作が行われる
(S10)。この要因Bによるメモリ処理が完了する
と、S11において、要因Aの連続許可回数Ctr Aが、
グラントモニタ用カウンタ13においてリセットされ、
0に設定される。その後、S1からの処理が繰り返され
る。
【0067】なお、要因Aの連続許可回数Ctr Aの判定
で用いるXの値は、スキャナ1から入力側FIFO2を
介してメモリ部3に対して要求される書き込み頻度と、
プリンタ5から出力側FIFO4を介してメモリ部3に
対して要求される読み出し頻度との比率に基づいて設定
すればよい。例えば、書き込み頻度に対して、読み出し
頻度が1/100程度である場合には、Xの値を100
に設定すればよい。
【0068】以上のような処理によれば、要因Aの要求
が行われた場合には、要因Aの連続許可回数Ctr AがX
回未満である状態では、要求が競合しているいないに拘
らず、要因Aの要求は許可されることになる。また、要
因Aの連続許可回数Ctr AがX回以上となった場合で
も、要求が競合していない場合には、要因Aの要求は許
可されることになる。
【0069】一方、要因Bの要求が行われた場合には、
要因Aの連続許可回数Ctr AがX回未満である状態で
は、要求が競合していない場合のみに限って、要因Bの
要求が許可されることになる。また、要因Aの連続許可
回数Ctr AがX回以上となった場合には、要求が競合し
ているいないに拘らず、要因Bの要求は許可されること
になる。
【0070】すなわち、図2に示すようなシステムの場
合、スキャナ1において画像の読み取りが行われている
最中は、大量のデータが入力側FIFO2を介してメモ
リ部3に流れ込んでいる状態となるので、要因Aの要求
は、基本的には連続してメモリ部3に対して入力されて
いることになる。この場合、要因Bの要求が行われる時
は、要因Aの要求も同時に行われていることになるの
で、要因Bの要求は、要因Aの連続許可回数Ctr AがX
回となった時点で初めて許可されることになる。したが
って、スキャナ1から大量のデータが流入している際に
は、要因Aの要求と要因Bの要求とが許可される比率
は、ほぼX:1となる。
【0071】また、スキャナ1における処理の都合上、
メモリ部3に流入するデータが途切れがちになっている
ような状態では、メモリ部3に対する要因Aの要求が不
連続となる。このような状態において、要因Aの要求が
行われていないタイミングで要因Bの要求が行われれ
ば、要因Aの連続許可回数Ctr AがX回未満であって
も、要因Bの要求が許可されることになる。すなわち、
要因Aの要求の頻度が下がった状態では、要因Bの要求
が許可される比率が高くなる。
【0072】このように、本実施形態における要求の調
停方法によれば、要因Aの要求の頻度が高い状態では、
要因Aの要求と要因Bの要求とが許可される比率が、ほ
ぼX:1となる一方、要因Aの要求の頻度が低くなって
いる状態では、要因Bの要求が許可される比率が高くな
るように調停されることになる。すなわち、要因Aの要
求と要因Bの要求とが許可される比率は一定ではなく、
要因Aの要求の頻度に応じて変化するものとなってい
る。
【0073】ここで、例えば、要因Aの要求と要因Bの
要求とが許可される比率が常に一定であるような調停を
行う場合を想定すると、このような調停によれば、要因
Aの要求の頻度が低い状態では、不必要に要因Aの要求
が優先されるような状態となる。すなわち、要因Aの要
求と要因Bの要求とが許可される比率を保つために、要
因Bの要求があるにも拘らず、メモリ部3がアイドル状
態となるような状態も起こりうることになる。
【0074】したがって、本実施形態における要求の調
停方法によれば、要因Aの要求の頻度に応じて、要因A
の要求と要因Bの要求とが許可される比率が変化するの
で、状況に応じて最適な調停を行うことができる。
【0075】なお、本実施形態では、要求の調停方法と
して、図2に示すようなシステムにおける調停について
示したが、これに限定されるものではなく、何らかの装
置に対して2つの要求が行われ、これらを調停する必要
があるシステムであれば、上記の要求の調停方法を適用
することが可能である。一例を上げれば、上記と同様の
メモリ部に対して、有線無線を問わない通信線を介して
データが大量に書き込まれるとともに、この書き込みと
同時に、何らかの装置に対してこのメモリ部に記憶され
ているデータを読み出すようなシステムに対しても、上
記の要求の調停方法を適用することができる。
【0076】
【発明の効果】以上のように、請求項1の発明に係る要
求調停方法は、第1および第2の要求要因からの要求を
調停する要求調停方法であって、第1の要求要因からの
要求が許可された回数をカウントするステップと、第1
の要求要因からの要求があり、かつ、第2の要求要因か
らの要求がない場合、または、第1および第2の要求要
因からの要求が同時に行われており、かつ、第1の要求
要因からの要求が許可された回数が所定値未満である場
合に、第1の要求要因からの要求を許可するステップ
と、第1の要求要因からの要求がなく、かつ、第2の要
求要因からの要求がある場合、または、第1および第2
の要求要因からの要求が同時に行われており、かつ、第
1の要求要因からの要求が許可された回数が所定値以上
である場合に、第2の要求要因からの要求を許可するス
テップと、第2の要求要因からの要求が許可された際
に、第1の要求要因からの要求が許可された回数を0に
リセットするステップとを有している方法である。
【0077】これにより、第1の要求要因からの要求の
頻度が高い場合には、第1の要求要因からの要求が連続
して上記の所定値の回数まで許可された後に、第2の要
求要因からの要求が1回許可される、という調停が繰り
返されることになる。したがって、第1および第2の要
求要因からの要求の頻度に応じて上記の所定値を設定す
ることによって、第1および第2の要求要因からの要求
が許可される比率を、所望の比率とすることができると
いう効果を奏する。
【0078】また、第1の要求要因からの要求の頻度が
何らかの事情で低くなっている場合には、第2の要求要
因からの要求がある際に、第1の要求要因からの要求が
ない可能性が高くなるので、第1の要求要因からの要求
が許可された回数が所定値未満である状態であっても、
第2の要求要因からの要求が許可される可能性が高くな
る。すなわち、第1の要求要因からの要求の頻度に応じ
て、第2の要求要因からの要求が許可される比率が変化
することになるので、状況に応じて最適な許可比率で、
第1および第2の要求要因からの要求を調停することが
できるという効果を奏する。
【0079】請求項2の発明に係る要求調停方法は、上
記第1の要求要因がメモリに対するデータの書き込み処
理であり、上記第2の要因がメモリに記憶されているデ
ータの読み出し処理である方法である。
【0080】これにより、請求項1の方法による効果に
加えて、例えば書き込み処理の頻度が高い場合に、書き
込み処理が間に合わなくなってデータの取りこぼしが発
生するというような事態を防ぐことができる。
【0081】請求項3の発明に係る要求調停装置は、第
1および第2の要求要因からの要求を調停する要求調停
手段と、第1の要求要因からの要求が許可された回数を
カウントするカウンタ手段とを備え、上記要求調停手段
が、第1の要求要因からの要求があり、かつ、第2の要
求要因からの要求がない場合、または、第1および第2
の要求要因からの要求が同時に行われており、かつ、第
1の要求要因からの要求が許可された回数が所定値未満
である場合に、第1の要求要因からの要求を許可し、第
1の要求要因からの要求がなく、かつ、第2の要求要因
からの要求がある場合、または、第1および第2の要求
要因からの要求が同時に行われており、かつ、第1の要
求要因からの要求が許可された回数が所定値以上である
場合に、第2の要求要因からの要求を許可し、第2の要
求要因からの要求が許可された際に、上記カウンタ手段
においてカウントされている第1の要求要因からの要求
が許可された回数を0にリセットする構成である。
【0082】これにより、第1の要求要因からの要求の
頻度が高い場合には、第1の要求要因からの要求が連続
して上記の所定値の回数まで許可された後に、第2の要
求要因からの要求が1回許可される、という調停が繰り
返されることになる。したがって、第1および第2の要
求要因からの要求の頻度に応じて上記の所定値を設定す
ることによって、第1および第2の要求要因からの要求
が許可される比率を、所望の比率とすることができると
いう効果を奏する。
【0083】また、第1の要求要因からの要求の頻度に
応じて、第2の要求要因からの要求が許可される比率が
変化することになるので、状況に応じて最適な許可比率
で、第1および第2の要求要因からの要求を調停するこ
とができるという効果を奏する。
【0084】請求項4の発明に係る要求調停装置は、上
記第1の要求要因がメモリに対するデータの書き込み処
理であり、上記第2の要因がメモリに記憶されているデ
ータの読み出し処理である構成である。
【0085】これにより、請求項3の構成による効果に
加えて、例えば書き込み処理の頻度が高い場合に、書き
込み処理が間に合わなくなってデータの取りこぼしが発
生するというような事態を防ぐことができるという効果
を奏する。
【0086】請求項5の発明に係るメモリ装置は、デー
タの記憶を行う記憶部と、上記記憶部に対するデータの
書き込み処理および読み出し処理を制御する制御部とを
備え、上記制御部が、書き込み処理の要求が許可された
回数をカウントするカウンタ手段を備えるとともに、書
き込み処理の要求があり、かつ、読み出し処理の要求が
ない場合、または、書き込み処理および読み出し処理の
要求が同時に行われており、かつ、書き込み処理の要求
が許可された回数が所定値未満である場合に、書き込み
処理の要求を許可するとともに、上記記憶部に対して書
き込み処理を行い、書き込み処理の要求がなく、かつ、
読み出し処理の要求がある場合、または、書き込み処理
および読み出し処理の要求が同時に行われており、か
つ、書き込み処理の要求が許可された回数が所定値以上
である場合に、読み出し処理の要求を許可するととも
に、上記記憶部に対して読み出し処理を行い、読み出し
処理の要求が許可された際に、上記カウンタ手段におい
てカウントされている書き込み処理の要求が許可された
回数を0にリセットする構成である。
【0087】これにより、書き込み処理の要求の頻度が
高い場合には、書き込み処理の要求が連続して上記の所
定値の回数まで許可された後に、読み出し処理の要求が
1回許可される、という調停が繰り返されることにな
る。したがって、書き込み処理の要求および読み出し処
理の要求の頻度に応じて上記の所定値を設定することに
よって、書き込み処理および読み出し処理の要求が許可
される比率を、所望の比率とすることができるという効
果を奏する。
【0088】また、書き込み処理の要求の頻度に応じ
て、読み出し処理の要求が許可される比率が変化するこ
とになるので、状況に応じて最適な許可比率で、書き込
み処理および読み出し処理の要求を調停することができ
るという効果を奏する。
【0089】請求項6の発明に係るメモリ装置は、上記
記憶部がDRAMである構成である。
【0090】これにより、請求項5の構成による効果に
加えて、書き込み処理および読み出し処理が高速に行わ
れることになるが、上記のような要求の調停を行うこと
によって、的確に書き込み処理および読み出し処理の調
停を行うことができるという効果を奏する。
【0091】請求項7の発明に係る写真処理システム
は、画像を読み取ってデジタル画像データに変換する画
像読み取り手段と、上記画像読み取り手段によって読み
取られた画像データを記憶する請求項5または6記載の
メモリ装置と、上記メモリ装置に記憶されている画像デ
ータを読みだして画像を出力する画像出力手段とを備え
ている構成である。
【0092】これにより、画像読み取り手段において画
像の読み取りが行われている際には、メモリ装置に対し
て画像データが大量に入力されるので、書き込み処理の
要求が著しく多くなることになる。このようなシステム
において、上記のような要求の調停を行うメモリ装置を
用いることによって、書き込み処理と読み出し処理との
比率を最適な状態とすることが可能となり、画像読み取
り手段からの画像データの取りこぼしなどを抑制するこ
とができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態に係る要求の調停方法に
おける処理の流れを示すフローチャートである。
【図2】本発明の実施の一形態に係る写真処理システム
の概略構成を示すブロック図である。
【図3】上記写真処理システムが備えているメモリ部の
概略構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 スキャナ(画像読み取り手段) 2 入力側FIFO 3 メモリ部(メモリ装置) 4 出力側FIFO 5 プリンタ(画像出力手段) 6 メモリインターフェース(制御部) 7 DRAMアレイ 8 アービター部(要求調停装置) 9 メモリコントローラ部 11 リクエストモニタ 12 アービトレーション部 13 グラントモニタ用カウンタ(カウンタ手段)

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】第1および第2の要求要因からの要求を調
    停する要求調停方法であって、 第1の要求要因からの要求が許可された回数をカウント
    するステップと、 第1の要求要因からの要求があり、かつ、第2の要求要
    因からの要求がない場合、または、第1および第2の要
    求要因からの要求が同時に行われており、かつ、第1の
    要求要因からの要求が許可された回数が所定値未満であ
    る場合に、第1の要求要因からの要求を許可するステッ
    プと、 第1の要求要因からの要求がなく、かつ、第2の要求要
    因からの要求がある場合、または、第1および第2の要
    求要因からの要求が同時に行われており、かつ、第1の
    要求要因からの要求が許可された回数が所定値以上であ
    る場合に、第2の要求要因からの要求を許可するステッ
    プと、 第2の要求要因からの要求が許可された際に、第1の要
    求要因からの要求が許可された回数を0にリセットする
    ステップとを有していることを特徴とする要求調停方
    法。
  2. 【請求項2】上記第1の要求要因がメモリに対するデー
    タの書き込み処理であり、上記第2の要因がメモリに記
    憶されているデータの読み出し処理であることを特徴と
    する請求項1記載の要求調停方法。
  3. 【請求項3】第1および第2の要求要因からの要求を調
    停する要求調停手段と、 第1の要求要因からの要求が許可された回数をカウント
    するカウンタ手段とを備え、 上記要求調停手段が、 第1の要求要因からの要求があり、かつ、第2の要求要
    因からの要求がない場合、または、第1および第2の要
    求要因からの要求が同時に行われており、かつ、第1の
    要求要因からの要求が許可された回数が所定値未満であ
    る場合に、第1の要求要因からの要求を許可し、 第1の要求要因からの要求がなく、かつ、第2の要求要
    因からの要求がある場合、または、第1および第2の要
    求要因からの要求が同時に行われており、かつ、第1の
    要求要因からの要求が許可された回数が所定値以上であ
    る場合に、第2の要求要因からの要求を許可し、 第2の要求要因からの要求が許可された際に、上記カウ
    ンタ手段においてカウントされている第1の要求要因か
    らの要求が許可された回数を0にリセットすることを特
    徴とする要求調停装置。
  4. 【請求項4】上記第1の要求要因がメモリに対するデー
    タの書き込み処理であり、上記第2の要因がメモリに記
    憶されているデータの読み出し処理であることを特徴と
    する請求項3記載の要求調停装置。
  5. 【請求項5】データの記憶を行う記憶部と、 上記記憶部に対するデータの書き込み処理および読み出
    し処理を制御する制御部とを備え、 上記制御部が、書き込み処理の要求が許可された回数を
    カウントするカウンタ手段を備えるとともに、 書き込み処理の要求があり、かつ、読み出し処理の要求
    がない場合、または、書き込み処理および読み出し処理
    の要求が同時に行われており、かつ、書き込み処理の要
    求が許可された回数が所定値未満である場合に、書き込
    み処理の要求を許可するとともに、上記記憶部に対して
    書き込み処理を行い、 書き込み処理の要求がなく、かつ、読み出し処理の要求
    がある場合、または、書き込み処理および読み出し処理
    の要求が同時に行われており、かつ、書き込み処理の要
    求が許可された回数が所定値以上である場合に、読み出
    し処理の要求を許可するとともに、上記記憶部に対して
    読み出し処理を行い、 読み出し処理の要求が許可された際に、上記カウンタ手
    段においてカウントされている書き込み処理の要求が許
    可された回数を0にリセットすることを特徴とするメモ
    リ装置。
  6. 【請求項6】上記記憶部がDRAM(Dynamic Random Ac
    cess Memory)であることを特徴とする請求項5記載のメ
    モリ装置。
  7. 【請求項7】画像を読み取ってデジタル画像データに変
    換する画像読み取り手段と、 上記画像読み取り手段によって読み取られた画像データ
    を記憶する請求項5または6記載のメモリ装置と、 上記メモリ装置に記憶されている画像データを読みだし
    て画像を出力する画像出力手段とを備えていることを特
    徴とする写真処理システム。
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