JP2002250702A - 液晶セルの異物検査方法ならびに装置 - Google Patents

液晶セルの異物検査方法ならびに装置

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JP2002250702A
JP2002250702A JP2001051067A JP2001051067A JP2002250702A JP 2002250702 A JP2002250702 A JP 2002250702A JP 2001051067 A JP2001051067 A JP 2001051067A JP 2001051067 A JP2001051067 A JP 2001051067A JP 2002250702 A JP2002250702 A JP 2002250702A
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crystal cell
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Yutaka Saijo
豊 西條
Junichi Sakamoto
淳一 坂本
Fumitaka Fujii
史高 藤井
Yoshitaka Yamada
芳孝 山田
Toru Yonenami
徹 米浪
Toshihiro Hosoda
俊弘 細田
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Horiba Ltd
Technos Co Ltd
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Horiba Ltd
Technos Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 液晶セルに異物が存するときに、その異物が
液晶セルの厚み方向でどの深さ位置に存在するのかを検
出できる異物検査方法と、その装置とを提供する。 【解決手段】 ラインセンサ2a,2bからの各素子の
輝度データに基づいて液晶セル5の異物を検査するよう
にした液晶セルの異物検査方法であって、液晶セル5の
各素子の輝度を、セル表面Sに鉛直な方向Qで測定する
第1のラインセンサ2aと、スキャン方向Yにおいて前
記鉛直な方向Qと或る角度θ傾斜した方向で測定する第
2のラインセンサ2bとで測定して、第1及び第2のラ
インセンサ2a,2bが同一異物を検出した際の時間差
に基づいて、液晶セル5の厚み方向での異物の深さ位置
を検出するようにしている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液晶表示装置に用
いられる液晶セルの異物検査方法および装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図12には、一般的な液晶表示装置の構
成を概略的に示している。この図に示すように、液晶表
示装置は、液晶セル51と、この液晶セル51の下面部
に密着させるように配置されるバックライト52とより
なる液晶モジュール53で構成され、このうちの液晶セ
ル51は、上下一対のガラス基板54,54と、この上
下のガラス基板54,54間に挟持される液晶55と、
各ガラス基板54,54の外面に貼着される偏光板(フ
ィルム)56,56とから成る。
【0003】ところで、上記の液晶セル51の製造工程
においては、ガラス基板54,54がガラス基板搬送ラ
インを通過した後、このガラス基板54,54に偏光フ
ィルム56,56が貼着されるが、その搬送ラインの途
中で、ガラス基板54,54や偏光フィルム56,56
にゴミなどの異物が付着することがあって、製品化され
た液晶セル51において、それの偏光フィルム56,5
6の表面のみならず、上下のガラス基板54,54とこ
れに貼着される偏光フィルム56,56との間に異物f
が入り込む可能性があった。
【0004】このため、従来においては、複数の受光素
子を一直線上に配列してなるラインセンサ57で液晶セ
ル51の複数の素子をスキャンして、このラインセンサ
57によって各素子の輝度をセル表面に鉛直な方向で測
定し、その輝度データに基づいて液晶セルの異物検査を
行うようにしている。
【0005】ここで、異物fが液晶セル51の表裏のい
ずれかに存することが判別できれば、これをクリーニン
グすることで、液晶セル51を良品の製品とすることが
できるのであり、異物fが上下のガラス基板54,54
と偏光フィルム56,56との間に存することが判別で
きれば、その異物fが存在する側の偏光フィルム56,
56を剥がして、これに代えて偏光フィルム56,56
を貼着することで、廃棄の無駄を少なくして、液晶セル
51を良品化することができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記の異物
検査方法では、異物fの存否が検出されるものの、異物
fが液晶セル51の表裏のいずれに存するか、或いは、
異物fが上下のガラス基板54,54と偏光フィルム5
6,56との間に存するのかを判別することができず、
即ち、液晶セル51の厚み方向でどの深さ位置に異物f
が存在するのかを検出することができないのであった。
【0007】この発明は、上述の事柄に留意してなされ
たもので、その目的は、液晶セルに異物が存するとき
に、その異物が液晶セルの厚み方向でどの深さ位置に存
在するのかを検出できる異物検査方法と、その装置とを
提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1に記載の発明では、複数の受光素子を一直
線上に配列してなるラインセンサによって液晶セルの複
数の素子をスキャンし、このラインセンサからの各素子
の輝度データに基づいて液晶セルの異物を検査するよう
にした液晶セルの異物検査方法において、液晶セルの各
素子の輝度を、セル表面に鉛直な方向で測定する第1の
ラインセンサと、スキャン方向において前記鉛直な方向
と或る角度傾斜した方向で測定する第2のラインセンサ
とで測定して、第1及び第2のラインセンサが同一異物
を検出した際の時間差に基づいて、液晶セルの厚み方向
での異物の深さ位置を検出する点に特徴がある。
【0009】即ち、例えば第2のラインセンサをスキャ
ン方向で第1のラインセンサの後方に配置し、かつ、第
1及び第2のラインセンサによって検出される液晶セル
の画素座標( Pixel座標)を、液晶の部分で光学的に又
はソフト上で一致させるように調整した場合を例にして
説明すると、異物が液晶セルの表面に存するときは、先
ず第1のラインセンサが異物を検出し、次いで傾斜させ
た角度分の遅れ時間をもって、第2のラインセンサが同
一の異物を検出することになる。
【0010】異物が上部側の偏光フィルムとガラス基板
との間に存するときも、上記と同様の検出形態をとるこ
とになるが、この際は時間的に異物検出の遅れ時間が短
くなり、異物が下部側の偏光フィルムとガラス基板との
間に存するときは、先に第2のラインセンサが異物を検
出し、次に傾斜させた角度分の遅れ時間をもって、第1
のラインセンサが異物を検出する。
【0011】そして、異物が液晶セルの裏面に存すると
きは、第2のラインセンサによる異物検出が時間的に早
くなるのであって、画素座標を液晶の部分で光学的に又
はソフト上で一致させるように調整した場合(後述する
ように、この調整に限られるものではない。)は、第1
及び第2のラインセンサが同一異物を検出した際の時間
差がゼロであるかプラスサイドであるかマイナイサイド
であるかを基にすることで、異物が液晶セルの厚み方向
でどの深さ位置に存するかを、正確に判別することがで
きるのである。
【0012】従って、異物が液晶セルの表裏のいずれか
に存することが判別された際には、これをクリーニング
することで、液晶セルを良品の製品にすることができ、
異物が上下の基板と偏光フィルムとの間に存することが
判別された際には、異物が存在する側の偏光フィルムを
剥がして、別の偏光フィルムを貼着することで、廃棄の
無駄を少なくして、液晶セルを良品化することができる
のである。
【0013】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の発明に基づいて成されたものであって、液晶セルの各
素子の輝度を、セル表面に鉛直な方向で測定する第1の
ラインセンサと、スキャン方向において前記鉛直な方向
と或る角度傾斜した方向で測定する第2のラインセンサ
とを備えて、第1及び第2のラインセンサが同一異物を
検出した際の時間差に基づいて、液晶セルの厚み方向で
の異物の深さ位置を検出するように構成した点に特徴を
有し、この請求項2に記載の発明によれば、異物が液晶
セルの厚み方向でどの深さ位置に存するかを正確に判別
することができる異物検査装置が提供される。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明すると、図1〜図4は液晶セルの欠陥検
査装置1を示し、この欠陥検査装置1は、複数の受光素
子を一直線上に配列してなる第1及び第2のラインセン
サ2a,2bの複数を、受光素子の配列方向Xに並べて
フレーム3に載置すると共に、このセンサ載置フレーム
3を受光素子の配列方向Xに直交する方向Yに移動可能
に構成して、このフレーム3の移動に伴って、ベース4
に載置された液晶セル5の複数の画素をラインセンサ2
a,2bでスキャンし、その画素の輝度データをパソコ
ンの演算処理部に取り入れて、これを演算処理し、液晶
セル5の欠陥の有無を検査するように構成されている。
【0015】この実施の形態では、図8を参照して明ら
かなように、バックライトを備える前段の液晶セル5を
欠陥の検査対象にしていることから、この液晶セル5に
投光するための光源6をベース4上に配置しているが、
液晶セル5の裏面側にバックライトを備えた液晶モジュ
ールを欠陥の検査対象にする際は、バックライトを利用
できることから、上記の光源6は必要としないのであ
る。
【0016】尚、上記の液晶セル5は、上下一対のガラ
ス基板5a,5bと、この上下のガラス基板5a,5b
の間に挟持される液晶5cと、各ガラス基板5a,5b
の外面に貼着された偏光板(フィルム)5d,5eとか
ら成る。
【0017】図5は液晶セルの欠陥検査装置1の制御系
統図を示し、図において、11はセンサ駆動ユニット、
12はセンサ載置フレーム3をスキャン方向(上記の直
交する方向)Yに往復移動させるためのフレーム駆動ユ
ニットで、クロック同期信号に合わせて指示された速度
でセンサ載置フレーム3を移動させる位置制御ユニット
12aと、センサ載置フレーム3の正確な位置検出を行
なう位置検出ユニット12bとからなる。13は液晶セ
ル5に所定のパターンを表示するための信号発生ユニッ
トである。
【0018】14は各ユニット11〜13を制御するた
めの制御信号を出力する情報処理装置(以下、パソコン
という)、15はパソコン14に接続された情報の取り
込み処理部で、位置検出ユニット12bからの信号S,
Cと第1及び第2のラインセンサ2a,2bからの輝度
データD0 を入力し、これを画像処理して、液晶セル5
の各部の輝度を示す画像データDをパソコン14に出力
する。
【0019】情報の取り込み処理部15は、輝度データ
0 のうち各画素に対応するものを割り付けるセンサ出
力割付機能部15aと、各画素に対応しない部分をブラ
ックマトリックスとして設定するブラックマトリックス
設定機能部15bと、ラインセンサ2a,2bの位置補
正を行なうセンサ位置補正機能部15cと、各画素内に
生じた欠陥を検知して記録する欠陥検知機能部15d
と、欠陥が異物である場合に、セル厚み方向での異物位
置を検知する異物検知機能部15eとを有している。
【0020】図6は欠陥検査装置1による液晶セル5の
検査手順を示すフローチャートで、S1 は液晶セル5を
欠陥検査装置1のベース4に載置(ローディング)する
ステップ、S2 は液晶セルの欠陥検査装置1に載置され
た液晶セル5の位置をその検査に適切な例えば精度5μ
mの許容範囲内のずれに収まるように位置補正(アライ
メント)するステップである。
【0021】S3 はアライメントが終了した液晶セル5
の接触電極(電極パターン)に、信号発生ユニット13
に接続された接触電極(電極ピン)を接続(プロービン
グ)するステップである。
【0022】S4 はプロービングされたコネクタを介し
て信号発生ユニット13からの適切な電力または電気信
号を供給し、液晶セル5に所定の検査パターンを表示す
るステップ、S5 はロット単位で欠陥を検査する際の最
初の液晶セル5であるか否かを判別するステップ、S6
は液晶セル5の画素の開始端部である原点位置を確認
(原点確認)するステップである。
【0023】S7 は第1及び第2のラインセンサ2a,
2bによって受光された液晶セル5の輝度データD0
計測(輝度計測)するステップ、S8 は計測した輝度デ
ータD0 の取り込みステップ、S9 はデータ処理ステッ
プで、ステップS8 で取り込んだデータをまとめて演算
処理し、検査結果データを求める。
【0024】S10は情報の取り込み処理部15によって
得られたデータDをパソコン14に入力し、検査結果を
出力するステップ、S11は検査が終了した液晶セル5を
製造工程の下流側に移動させるセルアンローディングス
テップである。
【0025】図1〜図4に戻って、及び、図7に基づい
て、以下に欠陥検査装置1の具体構造について説明す
る。これらの図において、図中の21はセル載置ベース
4のステージ22を形成するように設置された据え付け
架台、23はステージ22を挟んで架台21の両側に立
設されたポストで、スキャン方向Yで各2本のポスト2
3,23にわたって受けフレーム24が設けられてい
る。
【0026】25は受けフレーム24、24にわたって
載置された平面視でコの字状のベースで、その四隅がク
ランク部材26によって受けフレーム24、24に固定
されている。27はコの字状ベース25の位置調整手段
である。
【0027】28,28はコの字状ベース25の両側に
設置されたスライド手段で、スキャン方向Yに沿わせて
レール29を配置すると共に、このレール29に跨がら
せてスライドベース30を設け、かつ、レール29の両
端(片側のみを図示している。)に備えた軸受31によ
って支持するように、レール29の凹部にボールねじ軸
32を配置する一方、このボールねじ軸32に螺着され
るボール雌ねじ33をスライドベース30に備え、更
に、同期駆動されるモータ34を各ボールねじ軸32に
連結して、一対のスライドベース30,30をスキャン
方向Yに同期移動可能に構成している。
【0028】35は一方のスライドベース30に備えら
れた第2のスライドベースで、スキャン方向Yに直交す
る方向(受光素子の配列方向)Xに移動可能に設けられ
ており、この第2のスライドベース35と他方のスライ
ドベース30のそれぞれに、ベース4に載置される液晶
セル5のセル表面Pに鉛直な軸線を有するフレーム回動
用の支軸36,36を立設している。
【0029】上記のセンサ載置フレーム3は、一対の支
軸36,36まわりで回動可能な状態で、第2のスライ
ドベース35と他方のスライドベース30とにわたって
載置されており、このセンサ載置フレーム3は、支軸3
6,36にわたって枢着されるメインフレーム37と、
このメインフレーム37に対してスキャン方向Yの両側
に、それぞれスライダー38を介して且つ昇降位置の調
整手段(フレーム吊りボルト39とナット40からな
る。)41によって昇降可能に吊り下げ保持されるセン
サ並設用のフレーム42,42とから成る。
【0030】このセンサ並設用のフレーム42,42に
は、第1及び第2のラインセンサ2a,2bを個々に備
えたセンサ保持フレーム43が、中間フレーム44を介
して下部側面板45に並設されるもので、スキャン方向
Yで前方側のセンサ並設用フレーム42の下部側面板4
5には、第1のラインセンサ2aの6個が、セル表面P
に鉛直な方向Qで液晶セル5の輝度を測定するように配
置されている。
【0031】スキャン方向Yで後方側のセンサ並設用フ
レーム42の下部側面板45には、第2のラインセンサ
2bの4個が、スキャン方向Yにおいて鉛直な方向Qと
或る角度(例えば30度)θだけ傾斜した方向で、液晶
セル5の輝度を測定するように配置されている。
【0032】そして、図8に示すように、第1及び第2
のラインセンサ2a,2bによって検出される液晶セル
の画素座標( Pixel座標)Rを、液晶セル5の液晶5c
の存在部分で光学的に又はソフト上で一致させるように
調整している。
【0033】46は支軸35まわりでのセンサ載置フレ
ーム3の回動を検知するための回動検知センサで、他方
のスライドベース30と第2のスライドベース35とに
備えたマイクロスイッチからなり、このセンサ46から
のフレーム回動の検知情報に基づいてモータ34を駆動
停止させるように構成されている。
【0034】上記の構成よりなる欠陥検査装置1によれ
ば、図8に示すように、セル載置ベース4に液晶セル5
を供給し、かつ、光源6を点灯させて、センサ載置フレ
ーム3をスキャン方向Yに移動させ、ラインセンサ2
a,2bによって液晶セル5の複数の画素をスキャンし
て、第1のラインセンサ2aからの画素の輝度データを
解析することで、液晶セル5の良否の判別すなわち液晶
セル5の画素の一部が点灯しない減点や、画素の一部が
不必要に点灯する輝点、その他、異物a〜eの混入など
の欠陥検知が行われ、第1及び第2のラインセンサ2b
からの輝度データに基づいて、液晶セル5に混入した異
物a〜eの深さ位置の検知が行われるのである。
【0035】即ち、液晶セル5の表面側に存する異物a
の検出に際しては、この異物aを先ず第1のラインセン
サ2aが検出し、次いで傾斜させた或る角度θ分の遅れ
時間−t1 をもって、この異物aを第2のラインセンサ
2bが検出するのである。
【0036】上部側の偏光フィルム5dとガラス基板5
aとの間に存する異物bについても、上記と同様の検出
形態がとられるのであるが、この際は、第2のラインセ
ンサ2bによる異物検出の遅れ時間−t2 が時間的に短
くなるのであり、液晶5cの部分に存する異物cについ
ては、この異物cを第1及び第2のラインセンサ2a,
2bがほゞ同時に検出するのである。
【0037】そして、下部側の偏光フィルム5eとガラ
ス基板5bとの間に異物dが存するときは、この異物d
を先ずは第2のラインセンサ2bが検出し、次に傾斜さ
せた或る角度θ分の遅れ時間+t2 をもって、この異物
dを第2のラインセンサ2bが検出するのである。
【0038】液晶セル5の裏面側に存する異物eについ
ては、第2のラインセンサ2bによる異物検出よりも、
時間的に+t1 の遅れ時間をもって、この異物eを第1
のラインセンサ2a検出するのであって、この異物検出
の遅れ時間は、偏光フィルム5d,5eならびにガラス
基板5a,5bの厚みによって一義的に決定されるもの
である。
【0039】従って、第1及び第2のラインセンサ2
a,2bが同一の異物a〜eを検出した際の遅れ時間の
差が、ゼロであるかプラスサイドであるかマイナイサイ
ドであるかを基にすることで、異物a〜eが液晶セル5
の厚み方向でどの深さ位置に存するかを、正確に判別す
ることができるのである。
【0040】上記の実施の形態では、第1及び第2のラ
インセンサ2a,2bによって検出される液晶セルの画
素座標( Pixel座標)Rを、液晶セル5の液晶5cの存
在部分で光学的に又はソフト上で一致させるように調整
しているが、このような設定に限られるものではなく、
例えば図9に示すように、画素座標Rを液晶セル5の裏
面部に一致させるようにしてもよく、この場合は、第2
のラインセンサ2bによる異物検出の遅れ時間−t1
−t4 に基づいて、異物a〜eが液晶セル5の厚み方向
でどの深さ位置に存するかを判別することができるので
ある。
【0041】尚、液晶セル5の液晶5cの厚みは極めて
薄いものであって、この液晶5cの部分に異物cが存す
るときは、液晶セル5が歪に膨らんで見えることから、
この液晶セル5が不良品であることを目視でチェックし
て、一般には、予め検出ラインがら排除される。
【0042】このことから、欠陥検査装置1では、液晶
セル5の表裏に存する異物a,eとセル内に存する異物
b,dとを検出し得ればよいのであって、これらの検出
結果に基づいて、液晶セル5の表裏のいずれかに異物
a,eが存することが判別された際には、これをクリー
ニングすることで、液晶セル5を良品の製品にすること
ができるのであり、上下のガラス基板5a,5bと偏光
フィルム5d,5eとの間に異物b,dが存することが
判別された際には、異物b,dが存在する側の偏光フィ
ルム5d,5eを剥がして、別の偏光フィルムを貼着す
ることで、廃棄の無駄を少なくして、液晶セル5を良品
化することができるのである。
【0043】上記の欠陥検査装置1においては、バック
ライトを備える前段の液晶セル5を対象にして欠陥検査
を実施しているが、液晶セル5の裏面側にバックライト
を備えた液晶モジュールや、セル裏面に反射板を備えた
反射型の液晶セルを欠陥の検査対象にすることができる
のであり、かつ、図10に示すように、セル裏面に反射
板47を備える反射型の液晶セル5を欠陥の検査対象に
する場合は、センサ載置フレーム3側に光源48を備え
るものとする。
【0044】更に、図8に仮想線で示すように、第2の
ラインセンサ2bを第1のラインセンサ2aに対してス
キャン方向Yの前方側に、鉛直な方向Qと或る角度θだ
け傾斜させて設ける構成にしても、異物を含む欠陥の検
査を行うことができるのである。
【0045】ここで、上記の欠陥検出の作業工程の途中
において、同期駆動されるモータ34,34の一方が不
測にも故障したり、或いは、ボールねじ軸32とボール
ねじ33との間に異物を噛み込んだりした場合、センサ
載置フレーム3が他方のモータ34によって片側駆動さ
れることで、このフレーム3が瞬時にして傾くことで、
ボールねじ軸32の曲がりやセンサ載置フレーム3の変
形、或いは、他方のモータ34の破損することが懸念さ
れる。
【0046】しかし、上記構成の欠陥検査装置1におい
ては、センサ載置フレーム3が片側駆動されて、センサ
載置フレーム3が傾くようになると、一方のスライドベ
ース30に備えた第2のスライドベース35が、このフ
レーム3の傾きに伴って他方のスライドベース30側に
スライドし、かつ、この際の支軸35まわりでのフレー
ム3の回動がセンサ46によって検知されて、このセン
サ46からのフレーム回動の検知情報に基づいてモータ
34,34が駆動停止されることで、ボールねじ軸32
の曲がりやセンサ載置フレーム3の変形、モータ34の
破損といった事態が確実に回避されるのである。
【0047】尚、上記の実施の形態では、セル載置ベー
ス4を固定的に設けて、センサ載置フレーム3を移動さ
せるセルスキャンの形態をとっているが、図11に概略
を示すように、複数のラインセンサ(図示を省略)を備
えた門型のセンサ載置フレーム3を固定的に設ける一
方、上記の構成にかゝるスライド手段28,28によっ
てセル載置ベース4を移動させるセルスキャンの形態を
とってもよいのである。
【0048】この図11において、図中の47はセル載
置ベース10の保持フレームで、このフレーム47の両
端側を、スライドベース30,35に立設の支軸36,
36まわりで回動可能に連結しており、その他のスライ
ド手段28,28の構成は、図2に示すものと構成的に
同じであることから、その構成部材に同符号を付してい
る。
【0049】上記のベース移動の形態をとる際に、ベー
ス4の回動検知センサ46を、他方のスライドベース3
0と第2のスライドベース35とに備えて、このセンサ
46からのベース回動の検知情報に基づいてモータ3
4,34を駆動停止させるように構成することで、モー
タ34が駆動停止した際の、不測なボールねじ軸32の
曲がりやセンサ載置フレーム3の変形、モータ34の破
損といった事態は確実に防止される。
【0050】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
液晶セルに異物が存するときに、その異物が液晶セルの
厚み方向でどの深さ位置に存在するのかを検出できる異
物検査方法と、その装置とが提供されるのであり、これ
は延いては、液晶セルの品質向上に大いに寄与できるの
みならず、歩留りを大いに向上させることに繋がるもの
である。
【図面の簡単な説明】
【図1】欠陥検査装置の斜視図である。
【図2】欠陥検査装置の平面図である。
【図3】欠陥検査装置の正面図である。
【図4】欠陥検査装置の側面図である。
【図5】欠陥検査装置の制御系統図である。
【図6】欠陥検査装置による液晶セルの検査手順を示す
フローチャートである。
【図7】欠陥検査装置の分解斜視図である。
【図8】セル厚み方向での異物の検出深さ位置の判別説
明図である。
【図9】画素座標を液晶セルの裏面部とした際のセル厚
み方向での異物の検出深さ位置の判別説明図である。
【図10】反射型液晶セルを欠陥の検査対象とした際の
セル厚み方向での異物の検出深さ位置の判別説明図であ
る。
【図11】セル載置ベースをスキャン方向に移動させる
形態に構成した欠陥検査装置の概略平面図である。
【図12】従来例の欠陥検査装置による異物検出の説明
図である。
【符号の説明】
2a…第1のラインセンサ、2b…第2のラインセン
サ、5…液晶セル、P…セル表面、Q…鉛直方向、Y…
スキャン方向、θ…角度。
フロントページの続き (72)発明者 坂本 淳一 京都府京都市南区吉祥院宮の東町2番地 株式会社堀場製作所内 (72)発明者 藤井 史高 京都府京都市南区吉祥院宮の東町2番地 株式会社堀場製作所内 (72)発明者 山田 芳孝 奈良県奈良市法蓮町197−1 テクノス株 式会社内 (72)発明者 米浪 徹 奈良県奈良市法蓮町197−1 テクノス株 式会社内 (72)発明者 細田 俊弘 奈良県奈良市法蓮町197−1 テクノス株 式会社内 Fターム(参考) 2G051 AA73 AB01 AB02 BA20 CA03 CA07 CC11 DA07 2H088 FA11 FA30 HA01 HA28 MA20 5G435 AA17 AA19 BB12 KK05 KK10

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の受光素子を一直線上に配列してな
    るラインセンサによって液晶セルの複数の素子をスキャ
    ンし、このラインセンサからの各素子の輝度データに基
    づいて液晶セルの異物を検査するようにした液晶セルの
    異物検査方法であって、液晶セルの各素子の輝度を、セ
    ル表面に鉛直な方向で測定する第1のラインセンサと、
    スキャン方向において前記鉛直な方向と或る角度傾斜し
    た方向で測定する第2のラインセンサとで測定して、第
    1及び第2のラインセンサが同一異物を検出した際の時
    間差に基づいて、液晶セルの厚み方向での異物の深さ位
    置を検出することを特徴とする液晶セルの異物検査方
    法。
  2. 【請求項2】 複数の受光素子を一直線上に配列してな
    るラインセンサによって液晶セルの複数の素子をスキャ
    ンし、このラインセンサからの各素子の輝度データに基
    づいて液晶セルの異物を検査するようにした液晶セルの
    異物検査装置であって、液晶セルの各素子の輝度を、セ
    ル表面に鉛直な方向で測定する第1のラインセンサと、
    スキャン方向において前記鉛直な方向と或る角度傾斜し
    た方向で測定する第2のラインセンサとを備えて、第1
    及び第2のラインセンサが同一異物を検出した際の時間
    差に基づいて、液晶セルの厚み方向での異物の深さ位置
    を検出するように構成したことを特徴とする液晶セルの
    異物検査装置。
JP2001051067A 2001-02-26 2001-02-26 液晶セルの異物検査方法ならびに装置 Pending JP2002250702A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009145141A (ja) * 2007-12-12 2009-07-02 Horiba Ltd 欠陥検査装置及び欠陥検査プログラム

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