JP2002251149A - 平面表示パネルの欠陥検査装置 - Google Patents

平面表示パネルの欠陥検査装置

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JP2002251149A
JP2002251149A JP2001051063A JP2001051063A JP2002251149A JP 2002251149 A JP2002251149 A JP 2002251149A JP 2001051063 A JP2001051063 A JP 2001051063A JP 2001051063 A JP2001051063 A JP 2001051063A JP 2002251149 A JP2002251149 A JP 2002251149A
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sensor
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frame
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JP2001051063A
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English (en)
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Yutaka Saijo
豊 西條
Junichi Sakamoto
淳一 坂本
Fumitaka Fujii
史高 藤井
Toshihiro Hosoda
俊弘 細田
Takashi Yamamoto
孝 山本
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Horiba Ltd
Technos Co Ltd
Original Assignee
Horiba Ltd
Technos Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 一対のねじ軸を同期駆動させる一方のモータ
の不測な故障等に起因しての他方のモータの破損やねじ
軸の曲がり、その他、センサ載置フレームの変形といっ
た事態を確実に防止できるようにする。 【解決手段】 パネル載置ベースの両側に、回転軸線を
スキャン方向Yに向けてねじ軸32を配置し、ねじ軸3
2に螺着の雌ねじ33にスライドベース30を取り付
け、かつ、ねじ軸32に同期駆動されるモータ34を連
結し、一方のスライドベース30に、受光素子の配列方
向にスライド可能な第2のスライドベース35を備え
て、この第2のスライドベース35と他方のスライドベ
ース30とにわたって、パネル表面に鉛直な方向の軸線
まわりで可動可能にセンサ載置フレーム3を枢着し、更
に、センサ載置フレーム3の回動検知センサ46を備え
て、このセンサ46からのフレーム回動の検知情報に基
づいてモータ34を駆動停止させるように構成してい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液晶表示装置(Li
quid Crystal Display)やプラズマ表示装置(Plasma D
isplay)などの平面表示装置に用いられる液晶セルやP
DP(Plasma Display Panel)などの平面表示パネルの
欠陥検査装置に関する。
【0002】
【従来の技術】上記の平面表示パネルの欠陥検査装置と
して、複数の受光素子を一直線上に配列してなるライン
センサの複数を、受光素子の配列方向に並べてフレーム
に載置すると共に、この複数のラインセンサによって平
面表示パネルの複数の画素を配列方向に直交する方向で
スキャンして、このラインセンサからの画素の輝度デー
タに基づいて平面表示パネルの欠陥を検査するようにし
たものがある。
【0003】複数のラインセンサによって平面表示パネ
ルの複数の画素をスキャンする形態として、平面表示パ
ネルの載置ベースを固定的に設けて、複数のラインセン
サを並設したセンサ載置フレームを移動させるスキャン
の形態と、複数のラインセンサを並設したセンサ載置フ
レームを固定的に設けて、平面表示パネルの載置ベース
を移動させるスキャンの形態とが選択される。
【0004】ここで、センサ載置フレームを移動させる
スキャンの構成によれば、パネル載置ベースをスキャン
させる構成に比較して、1枚の平面表示パネルに対する
欠陥検査のサイクルタイムが短くて済む利点がある。
【0005】即ち、パネル載置ベースを移動させるスキ
ャンの形態では、ベースがホームポジションから一方の
移動端に往動する間に、平面表示パネルの画素をライン
センサでスキャンして、表示素子の輝度データをパソコ
ンの演算処理部に取り込む一方、ベースがホームポジシ
ョンに戻るのを待って、欠陥検査後の平面表示パネルを
次のステージに取り出し、次いで欠陥の検査対象とする
平面表示パネルをベースに供給することを繰り返し行う
ことになる。
【0006】これに対して、センサ載置フレームを移動
させるスキャンの構成では、センサ載置フレームの移動
に伴って複数のラインセンサがベース上の平面表示パネ
ルをスキャンして、センサ載置フレームがホームポジシ
ョンに戻る遊びの間に、欠陥検査後の平面表示パネルを
次のステージに取り出し、更に時間的に余裕がある場合
は、次の欠陥検査対象の平面表示パネルをベースに供給
することができるのであって、センサ載置フレームがホ
ームポジションに戻る遊びの時間分、サイクルタイムが
短くなるのである。
【0007】上記のセンサ載置フレームを移動させるス
キャンの形態をとる際の、このセンサ載置フレームのス
ライド装置として、固定的に備えるベースの両側に、回
転軸線をスキャン方向に向けてねじ軸を配置し、このね
じ軸のそれぞれにモータを連結する一方、ねじ軸に螺着
の雌ねじにスライドベースを取り付けて、このスライド
ベースにわたってセンサ載置フレームを搭載し、かつ、
ねじ軸に連結のモータを同期駆動させるものが考えられ
る。
【0008】パネル載置ベースを移動させるスキャンの
形態をとる際のスライド装置も同様に構成することがで
きる。即ち、平面表示パネルの載置ベースに対してセン
サ載置フレームを固定的に設け、前記ベースの両側に、
回転軸線をスキャン方向に向けてねじ軸を配置し、この
ねじ軸に同期駆動されるモータを連結する一方、ねじ軸
に螺着の雌ねじにスライドベースを取り付けて、このス
ライドベースにわたってパネル載置ベースを搭載すれば
よいのである。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記構成の
スライド装置では、一方のモータが不測にも故障した
り、或いは、ねじ軸と雌ねじとの間に異物を噛み込んだ
りした場合、センサ載置フレームまたはパネル載置ベー
スが片側駆動されることで、このフレームまたはベース
が瞬時にして傾き、それに伴ってベース両側のねじ軸が
引き寄せられて、ねじ軸が曲がったりセンサ載置フレー
ムが変形したりし、更には、それ以上の駆動が不能にな
ることで、他方のモータに過大な負荷が掛かって、この
モータが破損することが懸念される。
【0010】本発明は、かゝる実情に鑑みて成されたも
のであって、その目的は、上記構成のスライド装置にお
いて、不測なモータの故障などに伴う不都合を解消する
ことにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1記載の発明では、センサ載置フレームを移
動させるスキャン形態をとるために、平面表示パネルの
載置ベースを固定的に設け、このベースの両側に、回転
軸線をスキャン方向に向けてねじ軸を配置すると共に、
ねじ軸に螺着の雌ねじにスライドベースを取り付け、か
つ、ねじ軸に同期駆動されるモータを連結すると共に、
一方のスライドベースに、受光素子の配列方向にスライ
ド可能な第2のスライドベースを備えて、この第2のス
ライドベースと他方のスライドベースとにわたって、パ
ネル表面に鉛直な方向の軸線まわりで可動可能にセンサ
載置フレームを枢着し、更に、センサ載置フレームの回
動検知センサを備えて、このセンサからのフレーム回動
の検知情報に基づいてモータを駆動停止させるように構
成して成る点に特徴がある。
【0012】請求項2記載の発明では、パネル載置ベー
スを移動させるスキャン形態をとるために、平面表示パ
ネルの載置ベースに対してセンサ載置フレームを固定的
に設け、前記ベースの両側に、回転軸線をスキャン方向
に向けてねじ軸を配置すると共に、ねじ軸に螺着の雌ね
じにスライドベースを取り付け、かつ、ねじ軸に同期駆
動されるモータを連結すると共に、一方のスライドベー
スに、受光素子の配列方向にスライド可能な第2のスラ
イドベースを備えて、この第2のスライドベースと他方
のスライドベースとにわたって、パネル表面に鉛直な方
向の軸線まわりで可動可能にパネル載置ベースを枢着
し、更にベースの回動検知センサを備えて、このセンサ
からのベース回動の検知情報に基づいてモータを駆動停
止させるように構成して成る点に特徴がある。
【0013】上記いずれのスライド装置においても、一
方のスライドベースに第2のスライドベースを備えて、
このスライドベースと他方のスライドベースとにわたっ
て、センサ載置フレームまたはパネル載置ベースを枢着
したことで、フレームまたはベースの斜め姿勢への移行
が許容されることになる。
【0014】従って、例えば一方のモータの故障などに
起因しての片側駆動の際に、フレームまたはベースが斜
め姿勢になることで、ねじ軸の引き寄せによる曲がりが
防止されるのであり、加えて、回動検知センサが、この
斜め姿勢への移行によるフレームまたはベースの回動を
検知して、モータの駆動を停止させることから、過大な
負荷を受けることによる他方のモータの破損も未然に防
止されるのである。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明すると、図1〜図4は平面表示パネルの
欠陥検査装置1を示し、この欠陥検査装置1は、複数の
受光素子を一直線上に配列してなる第1及び第2のライ
ンセンサ2a,2bの複数を、受光素子の配列方向Xに
並べてフレーム3に載置すると共に、このセンサ載置フ
レーム3を受光素子の配列方向Xに直交する方向Yに移
動可能に構成して、このフレーム3の移動に伴って、ベ
ース4に載置された液晶セル(後述するように、平面表
示パネルの一例)5の複数の画素をラインセンサ2a,
2bでスキャンし、その画素の輝度データをパソコンの
演算処理部に取り入れて、これを演算処理し、液晶セル
5の欠陥の有無を検査するように構成されている。
【0016】この実施の形態では、図8を参照して明ら
かなように、平面表示パネルの一例として、バックライ
トを備える前段の液晶セル5を欠陥の検査対象にしてい
ることから、この液晶セル5に投光するための光源6を
ベース4上に配置しているが、平面表示パネルとして、
液晶セル5の裏面側にバックライトを備えた液晶モジュ
ールを欠陥の検査対象にしてもよいのであり、この場
合、バックライトを備えることから、上記の光源6は必
要としないのである。更に、平面表示パネルとして、セ
ル裏面に反射板を備えた反射型液晶セルやPDPなども
欠陥の検査対象にすることができる。
【0017】尚、上記の液晶セル5は、上下一対のガラ
ス基板5a,5bと、この上下のガラス基板5a,5b
の間に挟持される液晶5cと、各ガラス基板5a,5b
の外面に貼着された偏光板(フィルム)5d,5eとか
ら成る。
【0018】図5は液晶セルの欠陥検査装置1の制御系
統図を示し、図において、11はセンサ駆動ユニット、
12はセンサ載置フレーム3をスキャン方向(上記の直
交する方向)Yに往復移動させるためのフレーム駆動ユ
ニットで、クロック同期信号に合わせて指示された速度
でセンサ載置フレーム3を移動させる位置制御ユニット
12aと、センサ載置フレーム3の正確な位置検出を行
なう位置検出ユニット12bとからなる。13は液晶セ
ル5に所定のパターンを表示するための信号発生ユニッ
トである。
【0019】14は各ユニット11〜13を制御するた
めの制御信号を出力する情報処理装置(以下、パソコン
という)、15はパソコン14に接続された情報の取り
込み処理部で、位置検出ユニット12bからの信号S,
Cと第1及び第2のラインセンサ2a,2bからの輝度
データD0 を入力し、これを画像処理して、液晶セル5
の各部の輝度を示す画像データDをパソコン14に出力
する。
【0020】情報の取り込み処理部15は、輝度データ
0 のうち各画素に対応するものを割り付けるセンサ出
力割付機能部15aと、各画素に対応しない部分をブラ
ックマトリックスとして設定するブラックマトリックス
設定機能部15bと、ラインセンサ2a,2bの位置補
正を行なうセンサ位置補正機能部15cと、各画素内に
生じた欠陥を検知して記録する欠陥検知機能部15d
と、欠陥が異物である場合に、セル厚み方向での異物位
置を検知する異物検知機能部15eとを有している。
【0021】図6は欠陥検査装置1による液晶セル5の
検査手順を示すフローチャートで、S1 は液晶セル5を
欠陥検査装置1のベース4に載置(ローディング)する
ステップ、S2 は液晶セルの欠陥検査装置1に載置され
た液晶セル5の位置をその検査に適切な例えば精度5μ
mの許容範囲内のずれに収まるように位置補正(アライ
メント)するステップである。
【0022】S3 はアライメントが終了した液晶セル5
の接触電極(電極パターン)に、信号発生ユニット13
に接続された接触電極(電極ピン)を接続(プロービン
グ)するステップである。
【0023】S4 はプロービングされたコネクタを介し
て信号発生ユニット13からの適切な電力または電気信
号を供給し、液晶セル5に所定の検査パターンを表示す
るステップ、S5 はロット単位で欠陥を検査する際の最
初の液晶セル5であるか否かを判別するステップ、S6
は液晶セル5の画素の開始端部である原点位置を確認
(原点確認)するステップである。
【0024】S7 は第1及び第2のラインセンサ2a,
2bによって受光された液晶セル5の輝度データD0
計測(輝度計測)するステップ、S8 は計測した輝度デ
ータD0 の取り込みステップ、S9 はデータ処理ステッ
プで、ステップS8 で取り込んだデータをまとめて演算
処理し、検査結果データを求める。
【0025】S10は情報の取り込み処理部15によって
得られたデータDをパソコン14に入力し、検査結果を
出力するステップ、S11は検査が終了した液晶セル5を
製造工程の下流側に移動させるセルアンローディングス
テップである。
【0026】図1〜図4に戻って、及び、図7に基づい
て、以下に欠陥検査装置1の具体構造について説明す
る。これらの図において、図中の21はセル載置ベース
4のステージ22を形成するように設置された据え付け
架台、23はステージ22を挟んで架台21の両側に立
設されたポストで、スキャン方向Yで各2本のポスト2
3,23にわたって受けフレーム24が設けられてい
る。
【0027】25は受けフレーム24、24にわたって
載置された平面視でコの字状のベースで、その四隅がク
ランク部材26によって受けフレーム24、24に固定
されている。27はコの字状ベース25の位置調整手段
である。
【0028】28,28はコの字状ベース25の両側に
設置されたスライド手段で、スキャン方向Yに沿わせて
レール29を配置すると共に、このレール29に跨がら
せてスライドベース30を設け、かつ、レール29の両
端(片側のみを図示している。)に備えた軸受31によ
って支持するように、レール29の凹部にボールねじ軸
32を配置する一方、このボールねじ軸32に螺着され
るボール雌ねじ33をスライドベース30に備え、更
に、同期駆動されるモータ34を各ボールねじ軸32に
連結して、一対のスライドベース30,30をスキャン
方向Yに同期移動可能に構成している。
【0029】尚、上記のボールねじ軸32とボール雌ね
じ33とを用いることに特定されるものではなく、単純
なねじ軸と雌ねじとの組み合わせに変更可能であること
は言うまでもない。
【0030】35は一方のスライドベース30に備えら
れた第2のスライドベースで、スキャン方向Yに直交す
る方向(受光素子の配列方向)Xに移動可能に設けられ
ており、この第2のスライドベース35と他方のスライ
ドベース30のそれぞれに、ベース4に載置される液晶
セル5のセル表面Pに鉛直な軸線を有するフレーム回動
用の支軸36,36を立設している。
【0031】上記のセンサ載置フレーム3は、一対の支
軸36,36まわりで回動可能な状態で、第2のスライ
ドベース35と他方のスライドベース30とにわたって
載置されており、このセンサ載置フレーム3は、支軸3
6,36にわたって枢着されるメインフレーム37と、
このメインフレーム37に対してスキャン方向Yの両側
に、それぞれスライダー38を介して且つ昇降位置の調
整手段(フレーム吊りボルト39とナット40からな
る。)41によって昇降可能に吊り下げ保持されるセン
サ並設用のフレーム42,42とから成る。
【0032】このセンサ並設用のフレーム42,42に
は、第1及び第2のラインセンサ2a,2bを個々に備
えたセンサ保持フレーム43が、中間フレーム44を介
して下部側面板45に並設されるもので、スキャン方向
Yで前方側のセンサ並設用フレーム42の下部側面板4
5には、第1のラインセンサ2aの6個が、セル表面P
に鉛直な方向Qで液晶セル5の輝度を測定するように配
置されている。
【0033】スキャン方向Yで後方側のセンサ並設用フ
レーム42の下部側面板45には、第2のラインセンサ
2bの4個が、スキャン方向Yにおいて鉛直な方向Qと
或る角度(例えば30度)θだけ傾斜した方向で、液晶
セル5の輝度を測定するように配置されている。
【0034】そして、図8に示すように、第1及び第2
のラインセンサ2a,2bによって検出される液晶セル
の画素座標( Pixel座標)Rを、液晶セル5の液晶5c
の存在部分で光学的に又はソフト上で一致させるように
調整している。
【0035】46は支軸35まわりでのセンサ載置フレ
ーム3の回動を検知するための回動検知センサで、他方
のスライドベース30と第2のスライドベース35とに
備えたマイクロスイッチからなり、このセンサ46から
のフレーム回動の検知情報に基づいてモータ34を駆動
停止させるように構成されている。
【0036】上記の構成よりなる欠陥検査装置1によれ
ば、図8に示すように、セル載置ベース4に液晶セル5
を供給し、かつ、光源6を点灯させて、センサ載置フレ
ーム3をスキャン方向Yに移動させ、ラインセンサ2
a,2bによって液晶セル5の複数の画素をスキャンし
て、第1のラインセンサ2aからの画素の輝度データを
解析することで、液晶セル5の良否の判別すなわち液晶
セル5の画素の一部が点灯しない減点や、画素の一部が
不必要に点灯する輝点、その他、異物a〜eの混入など
の欠陥検知が行われ、第1及び第2のラインセンサ2b
からの輝度データに基づいて、液晶セル5に混入した異
物a〜eの深さ位置の検知が行われるのである。
【0037】即ち、液晶セル5の表面側に存する異物a
の検出に際しては、この異物aを先ず第1のラインセン
サ2aが検出し、次いで傾斜させた或る角度θ分の遅れ
時間−t1 をもって、この異物aを第2のラインセンサ
2bが検出するのである。
【0038】上部側の偏光フィルム5dとガラス基板5
aとの間に存する異物bについても、上記と同様の検出
形態がとられるのであるが、この際は、第2のラインセ
ンサ2bによる異物検出の遅れ時間−t2 が時間的に短
くなるのであり、液晶5cの部分に存する異物cについ
ては、この異物cを第1及び第2のラインセンサ2a,
2bがほゞ同時に検出するのである。
【0039】そして、下部側の偏光フィルム5eとガラ
ス基板5bとの間に異物dが存するときは、この異物d
を先ずは第2のラインセンサ2bが検出し、次に傾斜さ
せた或る角度θ分の遅れ時間+t2 をもって、この異物
dを第2のラインセンサ2bが検出するのである。
【0040】液晶セル5の裏面側に存する異物eについ
ては、第2のラインセンサ2bによる異物検出よりも、
時間的に+t1 の遅れ時間をもって、この異物eを第1
のラインセンサ2a検出するのであって、この異物検出
の遅れ時間は、偏光フィルム5d,5eならびにガラス
基板5a,5bの厚みによって一義的に決定されるもの
である。
【0041】従って、第1及び第2のラインセンサ2
a,2bが同一の異物a〜eを検出した際の遅れ時間の
差が、ゼロであるかプラスサイドであるかマイナイサイ
ドであるかを基にすることで、異物a〜eが液晶セル5
の厚み方向でどの深さ位置に存するかを、正確に判別す
ることができるのである。
【0042】尚、液晶セル5の液晶5cの厚みは極めて
薄いものであって、この液晶5cの部分に異物cが存す
るときは、液晶セル5が歪に膨らんで見えることから、
この液晶セル5が不良品であることを目視でチェックし
て、一般には、予め検出ラインがら排除される。
【0043】このことから、欠陥検査装置1では、液晶
セル5の表裏に存する異物a,eとセル内に存する異物
b,dとを検出し得ればよいのであって、これらの検出
結果に基づいて、液晶セル5の表裏のいずれかに異物
a,eが存することが判別された際には、これをクリー
ニングすることで、液晶セル5を良品の製品にすること
ができるのであり、上下のガラス基板5a,5bと偏光
フィルム5d,5eとの間に異物b,dが存することが
判別された際には、異物b,dが存在する側の偏光フィ
ルム5d,5eを剥がして、別の偏光フィルムを貼着す
ることで、廃棄の無駄を少なくして、液晶セル5を良品
化することができるのである。
【0044】ここで、上記の欠陥検出の作業工程の途中
において、同期駆動されるモータ34,34の一方が不
測にも故障したり、或いは、ボールねじ軸32とボール
ねじ33との間に異物を噛み込んだりした場合、センサ
載置フレーム3が他方のモータ34によって片側駆動さ
れることで、このフレーム3が瞬時にして傾くことで、
ボールねじ軸32の曲がりやセンサ載置フレーム3の変
形、或いは、他方のモータ34の破損することが懸念さ
れる。
【0045】しかし、上記構成の欠陥検査装置1におい
ては、センサ載置フレーム3が片側駆動されて、センサ
載置フレーム3が傾くようになると、一方のスライドベ
ース30に備えた第2のスライドベース35が、このフ
レーム3の傾きに伴って他方のスライドベース30側に
スライドし、かつ、この際の支軸35まわりでのフレー
ム3の回動がセンサ46によって検知されて、このセン
サ46からのフレーム回動の検知情報に基づいてモータ
34,34が駆動停止されることで、ボールねじ軸32
の曲がりやセンサ載置フレーム3の変形、モータ34の
破損といった事態が確実に回避されるのである。
【0046】尚、上記の実施の形態では、セル載置ベー
ス4を固定的に設けて、センサ載置フレーム3を移動さ
せるセルスキャンの形態をとっているが、図9に概略を
示すように、複数のラインセンサ(図示を省略)を備え
た門型のセンサ載置フレーム3を固定的に設ける一方、
上記の構成にかゝるスライド手段28,28によってセ
ル載置ベース4を移動させるセルスキャンの形態をとっ
てもよいのである。
【0047】この図9において、図中の47はセル載置
ベース10の保持フレームで、このフレーム47の両端
側を、スライドベース30,35に立設の支軸36,3
6まわりで回動可能に連結しており、その他のスライド
手段28,28の構成は、図2に示すものと構成的に同
じであることから、その構成部材に同符号を付してい
る。
【0048】上記のベース移動の形態をとる際に、ベー
ス4の回動検知センサ46を、他方のスライドベース3
0と第2のスライドベース35とに備えて、このセンサ
46からのベース回動の検知情報に基づいてモータ3
4,34を駆動停止させるように構成することで、モー
タ34が駆動停止した際の、不測なボールねじ軸32の
曲がりやセンサ載置フレーム3の変形、モータ34の破
損といった事態は確実に防止される。
【0049】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
ラインセンサの載置フレームまたは平面表示パネルの載
置ベースの一方を、モータによって同期駆動されるねじ
軸と雌ねじとによるスライド手段によって、スキャン方
向に移動させる際に生じると懸念される問題点、即ち、
一方のモータの不測な駆動停止などに伴うねじ軸の曲が
りやセンサ載置フレームの変形、他方のモータの破損と
いった事態が確実に防止される欠陥検査装置が提供され
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】欠陥検査装置の斜視図である。
【図2】欠陥検査装置の平面図である。
【図3】欠陥検査装置の正面図である。
【図4】欠陥検査装置の側面図である。
【図5】欠陥検査装置の制御系統図である。
【図6】欠陥検査装置による液晶セルの検査手順を示す
フローチャートである。
【図7】欠陥検査装置の分解斜視図である。
【図8】セル厚み方向での異物の検出深さ位置の判別説
明図である。
【図9】セル載置ベースをスキャン方向に移動させる形
態に構成した欠陥検査装置の概略平面図である。
【符号の説明】
2a,2b…ラインセンサ、3…センサ載置フレーム、
4…セル載置ベース、5…液晶セル(平面表示パネ
ル)、30…スライドベース、32…ねじ軸、33…雌
ねじ、34…モータ、35…第2のスライドベース、4
6…フレームの回動検知センサ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 坂本 淳一 京都府京都市南区吉祥院宮の東町2番地 株式会社堀場製作所内 (72)発明者 藤井 史高 京都府京都市南区吉祥院宮の東町2番地 株式会社堀場製作所内 (72)発明者 細田 俊弘 奈良県奈良市法蓮町197−1 テクノス株 式会社内 (72)発明者 山本 孝 奈良県奈良市法蓮町197−1 テクノス株 式会社内 Fターム(参考) 2H088 FA13 MA20 5G435 AA17 AA19 BB12 CC09 KK05 KK10

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の受光素子を一直線上に配列してな
    るラインセンサの複数を、受光素子の配列方向に並べて
    フレームに載置すると共に、この複数のラインセンサに
    よって平面表示パネルの複数の画素を配列方向に直交す
    る方向でスキャンして、このラインセンサからの画素の
    輝度データに基づいて平面表示パネルの欠陥を検査する
    ようにした欠陥検査装置であって、平面表示パネルの載
    置ベースを固定的に設け、このベースの両側に、回転軸
    線をスキャン方向に向けてねじ軸を配置すると共に、ね
    じ軸に螺着の雌ねじにスライドベースを取り付け、か
    つ、ねじ軸に同期駆動されるモータを連結すると共に、
    一方のスライドベースに、受光素子の配列方向にスライ
    ド可能な第2のスライドベースを備えて、この第2のス
    ライドベースと他方のスライドベースとにわたって、パ
    ネル表面に鉛直な方向の軸線まわりで可動可能にセンサ
    載置フレームを枢着し、更に、センサ載置フレームの回
    動検知センサを備えて、このセンサからのフレーム回動
    の検知情報に基づいてモータを駆動停止させるように構
    成して成ることを特徴とする平面表示パネルの欠陥検査
    装置。
  2. 【請求項2】 複数の受光素子を一直線上に配列してな
    るラインセンサの複数を、受光素子の配列方向に並べて
    フレームに載置すると共に、この複数のラインセンサに
    よって平面表示パネルの画素を配列方向に直交する方向
    でスキャンして、このラインセンサからの画素の輝度デ
    ータに基づいて平面表示パネルの欠陥を検査するように
    した欠陥検査装置であって、平面表示パネルの載置ベー
    スに対してセンサ載置フレームを固定的に設け、前記ベ
    ースの両側に、回転軸線をスキャン方向に向けてねじ軸
    を配置すると共に、ねじ軸に螺着の雌ねじにスライドベ
    ースを取り付け、かつ、ねじ軸に同期駆動されるモータ
    を連結すると共に、一方のスライドベースに、受光素子
    の配列方向にスライド可能な第2のスライドベースを備
    えて、この第2のスライドベースと他方のスライドベー
    スとにわたって、パネル表面に鉛直な方向の軸線まわり
    で可動可能にパネル載置ベースを枢着し、更にベースの
    回動検知センサを備えて、このセンサからのベース回動
    の検知情報に基づいてモータを駆動停止させるように構
    成して成ることを特徴とする平面表示パネルの欠陥検査
    装置。
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