JP2002250385A - ディスクブレーキパッド - Google Patents

ディスクブレーキパッド

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JP2002250385A
JP2002250385A JP2001044141A JP2001044141A JP2002250385A JP 2002250385 A JP2002250385 A JP 2002250385A JP 2001044141 A JP2001044141 A JP 2001044141A JP 2001044141 A JP2001044141 A JP 2001044141A JP 2002250385 A JP2002250385 A JP 2002250385A
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JP
Japan
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rotor
friction material
brake pad
disk
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JP2001044141A
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English (en)
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Mamoru Saito
衛 斉藤
Toshitaka Suga
登志隆 須賀
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Aisin Corp
Original Assignee
Aisin Seiki Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ディスクブレーキパッドにおいて、摩擦材の
表面中央が凹状に摩耗することを抑制し、これに起因し
たブレーキ鳴き(異音)の発生を抑制すること。 【解決手段】 ディスクロータと摺接可能でロータ周方
向長さがロータ径方向長さに比して大きい摩擦材51a
と、この摩擦材51aの背面に一体的に設けられて押圧
部材によって押圧される裏金51bからなるディスクブ
レーキパッドにおいて、摩擦材51aのロータ周方向両
端背部に同摩擦材51aより熱膨張率大の材料からなる
介在物51cを設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ディスクブレーキ
パッド、すなわち、ディスクロータと摺接可能でロータ
周方向長さがロータ径方向長さに比して大きい摩擦材
と、この摩擦材の背面に一体的に設けられて押圧部材に
よって押圧される裏金からなるディスクブレーキパッド
に関する。
【0002】
【従来の技術】この種のディスクブレーキパッドにおい
ては、ディスクロータの回転を制動する際、摩擦材の表
面(摺動面)がディスクロータとの摩擦によって加熱さ
れるため、摩擦材の表面温度が裏金の温度より高温とな
って、バイメタル効果でディスクブレーキパッドにロー
タ周方向にて大きな反りが生じ、摩擦材の表面がロータ
周方向にて中央凸形状となる。なお、上記したバイメタ
ル効果で、ディスクブレーキパッドにロータ径方向にて
小さな反りが生じ、摩擦材の表面がロータ径方向でも中
央凸形状となる。
【0003】
【発明が解決するための課題】上記したディスクブレー
キパッドで制動を繰り返すと、摩擦材における表面中央
の摩耗が大きく表面外周部の摩耗が小さくて、摩擦材の
表面中央が凹状に摩耗する。このため、かかる摩耗状態
にて低温下(ディスクブレーキパッドが加熱されていな
い状態)で軽負荷制動すると、摩擦材が表面外周部(ロ
ータ周方向両端部表面とロータ径方向両端部表面)だけ
でディスクロータと強く接触することとなり、これに起
因したブレーキ鳴き(異音)が生じるおそれがある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記した課題
を解決するために、ディスクロータと摺接可能でロータ
周方向長さがロータ径方向長さに比して大きい摩擦材
と、この摩擦材の背面に一体的に設けられて押圧部材に
よって押圧される裏金からなるディスクブレーキパッド
において、前記摩擦材のロータ周方向両端背部に同摩擦
材より熱膨張率大の材料からなる介在物を設けたこと
(請求項1に係る発明)に特徴がある。
【0005】この場合において、前記摩擦材のロータ径
方向両端背部に同摩擦材より熱膨張率大の材料からなる
介在物を設けること(請求項2に係る発明)が望まし
く、またこれらの場合において前記介在物の材料を前記
摩擦材の材料より減衰機能の高い材料とすること(請求
項3に係る発明)が望ましい。
【0006】
【発明の作用・効果】本発明によるディスクブレーキパ
ッド(請求項1に係る発明)においては、ディスクロー
タの回転を制動する際、摩擦材の表面(摺動面)がディ
スクロータとの摩擦によって加熱されて、摩擦材の表面
温度が裏金の温度より高温となり、バイメタル効果でデ
ィスクブレーキパッドに反りが生じる。しかし、摩擦材
のロータ周方向両端背部に設けた介在物が摩擦材より熱
膨張率大の材料からなるものであるため、摩擦熱による
温度上昇時には、介在物の大きな熱膨張により、摩擦材
のロータ周方向両端部がディスクロータ側に盛り上がっ
て、摩擦材の表面がロータ周方向にて中央凸形状となる
ことが抑制され略平坦な形状に維持される。
【0007】したがって、当該ディスクブレーキパッド
で制動を繰り返しても、ディスクロータのロータ周方向
にて摩擦材における表面全体が略均一に摩耗し、摩擦材
の表面中央がロータ周方向にて凹状に摩耗することはな
い。このため、当該ディスクブレーキパッドの摩耗状態
にて低温下(ディスクブレーキパッドが加熱されていな
い状態)で軽負荷制動しても、摩擦材がロータ周方向両
端部表面だけでディスクロータと強く接触することはな
く、これに起因したブレーキ鳴き(異音)の発生を抑制
することができる。
【0008】また、本発明の実施に際して、前記摩擦材
のロータ径方向両端背部に同摩擦材より熱膨張率大の材
料からなる介在物を設けた場合(請求項2に係る発明の
場合)には、摩擦熱による温度上昇時、同介在物の大き
な熱膨張により、摩擦材のロータ径方向両端部がディス
クロータ側に盛り上がって、摩擦材の表面がロータ径方
向にて中央凸形状となることが抑制され略平坦な形状に
維持される。
【0009】したがって、当該ディスクブレーキパッド
で制動を繰り返しても、ディスクロータのロータ周方向
および径方向にて摩擦材における表面全体が略均一に摩
耗し、摩擦材の表面中央がロータ周方向にて凹状に摩耗
することはない。このため、当該ディスクブレーキパッ
ドの摩耗状態にて低温下(ディスクブレーキパッドが加
熱されていない状態)で軽負荷制動しても、摩擦材がロ
ータ周方向両端部表面またはロータ径方向両端部表面だ
けでディスクロータと強く接触することはなく、これに
起因したブレーキ鳴き(異音)の発生を抑制することが
できる。
【0010】また、本発明の実施に際して、前記介在物
の材料を前記摩擦材の材料より減衰機能の高い材料とし
た場合(請求項3に係る発明の場合)には、仮に摩擦材
の偏当たりに起因してブレーキ鳴き(異音)が発生して
も、介在物の減衰機能によりブレーキ鳴き(異音)発生
時の振動を減衰することができて、ブレーキ鳴き(異
音)を低減することができる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の一実施形態を図
面に基づいて説明する。図1〜図4は本発明によるディ
スクブレーキパッド51,52(以下、アウタパッド5
1とインナパッド52という)を備えた車両用のディス
クブレーキAを示していて、このディスクブレーキAに
おいては、キャリパ10がその両アーム部11,12に
て一対のピンスライド手段20,30を介してマウンテ
ィング40の両支持部41,42にロータ軸方向へスラ
イド可能に支持されている。なお、キャリパ10とマウ
ンティング40は、ディスクロータ60を跨ぐように形
成されている。
【0012】キャリパ10は、アウタパッド51をディ
スクロータ60に向けて押圧するアーチ状の反力アーム
部13をアウタ側に有し、インナ側に両アーム部11,
12と有底のシリンダ内孔14を有している。シリンダ
内孔14は、ディスクロータ60に向けて開口してい
て、その内部にはインナパッド52をディスクロータ6
0に向けて押圧するピストン15がシールリング16を
介して軸方向へ摺動可能に挿入されている。なお、シリ
ンダ内孔14の開口端とピストン15の突出部外周間に
はブーツ17が組付けられている。また、アウタパッド
51とインナパッド52は、マウンティング40にロー
タ軸方向へスライド可能に支持されている。
【0013】各ピンスライド手段20,30は、図1に
示したように、マウンティング40の支持部41に設け
た取付穴(図示省略)に軸方向へスライド可能に嵌合さ
れるスライドピン(図示省略)と、各スライドピンをキ
ャリパ10の各アーム部11,12に一体的に連結する
ピンボルト22,32を備えていて、各スライドピンの
取付穴から突出する部分の外周にはシール用のピンブー
ツ23,33が装着されている。
【0014】アウタパッド51とインナパッド52は、
図3および図4にアウタパッド51を例として示したよ
うに、ディスクロータ60と摺接可能でロータ周方向長
さがロータ径方向長さに比して大きい摩擦材51aと、
この摩擦材51aの背面に一体的に設けられて押圧部材
(反力アーム部13またはピストン15)によって押圧
される裏金51bからなり、摩擦材51aのロータ周方
向両端背部には第1の介在物51cが帯状に設けられ、
また摩擦材51aのロータ径方向両端背部には第2の介
在物51dが帯状に設けられている。
【0015】第1の介在物51cは、摩擦材51aより
熱膨張率大であって摩擦材51aより減衰機能の高い材
料からなる摩擦材であり、そのロータ径方向両端部にて
第2の介在物51dのロータ周方向両端部に接続されて
いる。また、第2の介在物51dは、摩擦材51aより
熱膨張率大で第1の介在物51cより熱膨張率小であっ
て摩擦材51aより減衰機能の高い材料からなる摩擦材
である。なお、第2の介在物51dの材料は、第1の介
在物51cの材料と同一として実施することも可能であ
る。
【0016】上記のように構成した本実施形態において
は、ディスクロータ60が回転している状態(車両の走
行状態)での制動時、ピストン15がインナパッド52
をディスクロータ60に向けて押圧する反力により、キ
ャリパ10の反力アーム部13がアウタパッド51をデ
ィスクロータ60に向けて押圧し、アウタパッド51と
インナパッド52がディスクロータ60を挟持すること
により、ディスクロータ60が制動される。
【0017】また、ディスクロータ60の回転を制動す
る際、アウタパッド51とインナパッド52の摩擦材
(51a)の表面(摺動面)がディスクロータ60との
摩擦によって加熱されて、摩擦材(51a)の表面温度
が裏金(51b)の温度より高温となり、バイメタル効
果でアウタパッド51とインナパッド52にロータ周方
向とロータ径方向にてそれぞれ反りが生じる。
【0018】しかし、摩擦材(51a)のロータ周方向
両端背部に設けた第1の介在物(51c)および摩擦材
(51a)のロータ径方向両端背部に設けた第2の介在
物(51d)が摩擦材(51a)より熱膨張率大の材料
からなるものであるため、摩擦熱による温度上昇時に
は、第1の介在物(51c)および第2の介在物(51
d)の大きな熱膨張により、摩擦材(51a)のロータ
周方向両端部およびロータ径方向両端部がディスクロー
タ60側に盛り上がって、摩擦材(51a)の表面がロ
ータ周方向およびロータ径方向にて中央凸形状となるこ
とが抑制され略平坦な形状に維持される。
【0019】したがって、上記した制動を繰り返して
も、ディスクロータ60のロータ周方向およびロータ径
方向にて摩擦材(51a)における表面全体が略均一に
摩耗し、摩擦材の表面中央がロータ周方向およびロータ
径方向にて凹状に摩耗することはない。このため、両パ
ッド51,52の摩耗状態にて低温下(両パッド51,
52が加熱されていない状態)で軽負荷制動しても、摩
擦材(51a)がロータ周方向両端部表面やロータ径方
向両端部表面だけでディスクロータ60と強く接触する
ことはなく、これに起因したブレーキ鳴き(異音)の発
生を抑制することができる。
【0020】また、本実施形態においては、第1の介在
物(51c)および第2の介在物(51d)の材料を摩
擦材51aの材料より減衰機能の高い材料としたため、
仮に摩擦材(51a)の偏当たりに起因してブレーキ鳴
き(異音)が発生しても、第1の介在物(51c)およ
び第2の介在物(51d)の減衰機能によりブレーキ鳴
き(異音)発生時の振動を減衰することができて、ブレ
ーキ鳴き(異音)を低減することができる。
【0021】上記実施形態においては、アウタパッド5
1とインナパッド52における摩擦材(51a)のロー
タ周方向両端背部に第1の介在物(51c)を設けると
ともに、摩擦材(51a)のロータ径方向両端背部に第
2の介在物(51d)を設けて実施したが、アウタパッ
ド51とインナパッド52にバイメタル効果で生じる反
りには差があって、アウタパッド51とインナパッド5
2ではロータ周方向長さがロータ径方向長さに比して大
きくて、ロータ周方向にてバイメタル効果で生じる反り
がロータ径方向にてバイメタル効果で生じる反りに比し
て大きいため、図5に示したように、摩擦材(51a)
のロータ径方向両端背部に第2の介在物(51d)を設
けないで実施することも可能である。
【0022】また、上記実施形態においては、第1の介
在物51cおよび第2の介在物51dとして摩擦材51
aより減衰機能の高い材料からなる摩擦材を採用して実
施したが、第1の介在物51cおよび第2の介在物51
dとして摩擦材51aより減衰機能の低い材料からなる
摩擦材を採用して実施することも可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明によるディスクブレーキパッドを備え
たディスクブレーキの一実施形態を示す平面図である。
【図2】 図1の中央縦断側面図である。
【図3】 図2に示したアウタパッド単体の正面図であ
る。
【図4】 図3の4−4線に沿った断面図である。
【図5】 本発明の変形例を示す図3相当の正面図であ
る。
【符号の説明】
10…キャリパ、11,12…アーム部、13…反力ア
ーム部(押圧部材)、14…シリンダ内孔、15…ピス
トン(押圧部材)、16…シールリング、20,30…
ピンスライド手段、40…マウンティング、41,42
…支持部、51…アウタパッド、51a…摩擦材、51
b…裏金、51c…第1の介在物、51d…第2の介在
物、52…インナパッド、60…ディスクロータ。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ディスクロータと摺接可能でロータ周方
    向長さがロータ径方向長さに比して大きい摩擦材と、こ
    の摩擦材の背面に一体的に設けられて押圧部材によって
    押圧される裏金からなるディスクブレーキパッドにおい
    て、前記摩擦材のロータ周方向両端背部に同摩擦材より
    熱膨張率大の材料からなる介在物を設けたことを特徴と
    するディスクブレーキパッド。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のディスクブレーキパッ
    ドにおいて、前記摩擦材のロータ径方向両端背部に同摩
    擦材より熱膨張率大の材料からなる介在物を設けたこと
    を特徴とするディスクブレーキパッド。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載のディスクブレ
    ーキパッドにおいて、前記介在物の材料を前記摩擦材の
    材料より減衰機能の高い材料としたことを特徴とするデ
    ィスクブレーキパッド。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008517230A (ja) * 2004-10-21 2008-05-22 ティーエムディー フリクション ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクター ハフツング 制動プレート付きのブレーキライニング

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JP2008517230A (ja) * 2004-10-21 2008-05-22 ティーエムディー フリクション ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクター ハフツング 制動プレート付きのブレーキライニング

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