JP2002250143A - 立体駐車装置 - Google Patents

立体駐車装置

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JP2002250143A JP2001050890A JP2001050890A JP2002250143A JP 2002250143 A JP2002250143 A JP 2002250143A JP 2001050890 A JP2001050890 A JP 2001050890A JP 2001050890 A JP2001050890 A JP 2001050890A JP 2002250143 A JP2002250143 A JP 2002250143A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ピット内への水侵入時において非常用操作手
段への操作入力を行うことにより,パレット昇降体の緊
急上昇を適切なタイミングで慎重且つ安全に行えるよう
にし,また特にその非常用操作手段への操作入力に基づ
くパレット昇降体の緊急上昇中に昇降用操作手段が誤操
作されても,パレット昇降体が妄りに下降しないように
して,緊急上昇を迅速確実に行わせる。 【解決手段】 昇降用操作手段C1,C2への操作入力
に基づいてパレット昇降体S1,S2を昇降させ,また
非常用操作手段10への操作入力に基づいてパレット昇
降体S1,S2を上昇させ,さらにその非常用操作手段
10への操作入力中は昇降用操作手段C1,C2への操
作入力を無効とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は,車両搭載用パレッ
トを上下少なくとも二段有してピット内に昇降可能に配
設されるパレット昇降体と,このパレット昇降体を昇降
駆動する昇降駆動手段と,この昇降駆動手段の作動を制
御する制御手段とを備えた立体駐車装置に関する。
【0002】
【従来の技術】上記立体駐車装置において,ピット内へ
の水の侵入を検出し得る水位センサを備え,このセンサ
の水侵入検出に応じてパレット昇降体を自動的に緊急上
昇させて,該パレット昇降体及び自動車の水没を未然に
防止できるようにした技術は,例えば実公平5−364
2号公報に開示されるように従来公知である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが上記従来装置
では,水位センサの水侵入検出に応じて一律にパレット
昇降体を緊急上昇させるため,パレット昇降体の上段側
のパレット上で駐車車両の乗降者が歩いている時やその
上段パレット上で車両が入出庫している時に,上記緊急
上昇が不用意に始まってしまう可能性があり,安全上,
好ましいことではない。
【0004】そこでパレット昇降体を緊急上昇させるた
めの非常用操作手段を別途設け,この非常用操作手段へ
の操作入力を,ピット内への水侵入時に上段側パレット
上の人や車の動きを見た上で行うことにより,上記緊急
上昇を適切なタイミングで安全に行えるようにすること
が考えられる。この場合に,その非常用操作手段への操
作入力と,パレット昇降体を任意に昇降制御するための
昇降用操作手段への操作入力とが互いに独立している
と,例えば,非常用操作手段への操作入力に基づくパレ
ット昇降体の緊急上昇中に,昇降用操作手段への誤った
操作入力で特定のパレット昇降体が下降してしまうこと
があり,そのときは,昇降用操作手段への正しい操作入
力により,改めて該特定のパレット昇降体を上昇させる
必要があり,全体として緊急上昇の所要時間が長くなっ
てしまう。
【0005】また従来装置においては,昇降用操作手段
への操作入力に基づいて任意のパレット昇降体を昇降さ
せるときに,安全確保のためにその隣のパレット昇降体
の同時昇降を禁止する所謂インタロック機能が付与され
ることがある。この場合に,そのインタロック機能が,
非常用操作手段への操作入力に対し優先的に働くと,例
えば,非常用操作手段への操作入力に基づくパレット昇
降体の緊急上昇中に,インタロック機能のために一部の
パレット昇降体の上昇が遅れてしまい,これまた,緊急
上昇の所要時間が長くなってしまう。
【0006】また車両搭載用パレットを各々三段以上有
してピット内にそれぞれ昇降可能に並設される複数列の
パレット昇降体を備えた構造の立体駐車装置は従来公知
であるが,そのような多段構造の立体駐車装置におい
て,仮に,非常用操作手段への操作入力に応じて全列の
パレット昇降体を一斉に緊急上昇させるように構成すれ
ば,各パレット昇降体が多段で大重量であることとも関
係して大規模な給電設備と高出力の昇降駆動手段を用意
する必要がある。尚,この問題を解決するために,例え
ば上記緊急上昇時にパレット昇降体を一列ずつ順次に上
昇させることが考えられるが,その場合に各列のパレッ
ト昇降体をフルストローク(即ち2段以上)上昇させる
と,それだけ個々のパレット昇降体の上昇完了が遅れ,
全体として緊急上昇の所要時間が長くなってしまう。
【0007】本発明は,斯かる実情に鑑みてなされたも
ので,非常用操作手段の特設により,ピット内への水侵
入に応じたパレット昇降体の緊急上昇を適切なタイミン
グで安全に行えるようにし,併せて,上記問題を解決し
て迅速な緊急上昇ができるようにした立体駐車装置を提
供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記目的達成のため請求
項1の発明は,車両搭載用パレットを上下少なくとも二
段有してピット内に昇降可能に配設される少なくとも1
列のパレット昇降体と,このパレット昇降体を昇降駆動
する昇降駆動手段とを備えた立体駐車装置において,パ
レット昇降体を平時に昇降制御するための昇降用操作手
段と,パレット昇降体を非常時に上昇制御するための非
常用操作手段とが制御手段に接続され,その制御手段
は,昇降用操作手段への操作入力に基づいてパレット昇
降体を昇降させるように昇降駆動手段の作動を制御し,
また非常用操作手段への操作入力に基づいてパレット昇
降体を上昇させるように昇降駆動手段の作動を制御し,
さらにその非常用操作手段への操作入力中は昇降用操作
手段への操作入力を無効とすることを特徴とする。
【0009】この請求項1の発明の上記特徴によれば,
非常用操作手段への操作入力に基づいてパレット昇降体
を上昇させるように昇降駆動手段の作動を制御するの
で,ピット内への水侵入時において,駐車装置の状況
(例えば上段側パレット上の歩行者や車両の動き等)を
見た上で非常用操作手段への操作入力を行うことによ
り,パレット昇降体の緊急上昇を適切なタイミングで安
全に行うことが可能となる。また特に非常用操作手段へ
の操作入力中は昇降用操作手段への操作入力が無効とな
るため,その非常用操作手段への操作入力に基づくパレ
ット昇降体の緊急上昇中に昇降用操作手段が誤操作され
ても,パレット昇降体が妄りに下降する心配はなく,従
ってその誤操作に因りパレット昇降体の緊急上昇が遅れ
るような事態が回避され,その緊急上昇を迅速確実に行
わせることができる。
【0010】また請求項2の発明は,各々が車両搭載用
パレットを上下少なくとも二段有してピット内にそれぞ
れ昇降可能に並設される複数列のパレット昇降体と,そ
の複数列のパレット昇降体を昇降駆動する昇降駆動手段
とを備えた立体駐車装置において,パレット昇降体を平
時に昇降制御するための昇降用操作手段と,パレット昇
降体を非常時に上昇制御するための非常用操作手段とが
制御手段に接続され,その制御手段は,昇降用操作手段
への操作入力に基づいて任意のパレット昇降体を昇降さ
せ且つその隣のパレット昇降体の昇降を禁止するように
昇降駆動手段の作動を制御し,また非常用操作手段への
操作入力に基づいて全部のパレット昇降体を同時に上昇
させるように昇降駆動手段の作動を制御し,さらにその
非常用操作手段への操作入力中は昇降用操作手段への操
作入力を無効とすることを特徴とする。
【0011】この請求項2の発明の上記特徴によれば,
請求項1の発明の上記特徴と同様の作用効果が達成され
る。更に,昇降用操作手段への操作入力に基づいて任意
のパレット昇降体を昇降させるときに,その隣のパレッ
ト昇降体の昇降を禁止する所謂インターロック機能が働
いて安全確保が図られ,また非常用操作手段への操作入
力中は昇降用操作手段への操作入力を無効(従って上記
インターロック機能を無効)にして全部のパレット昇降
体を同時に上昇させることができるので,該インタロッ
ク機能のためにパレット昇降体の緊急上昇が遅れるよう
な事態が回避され,その緊急上昇を迅速確実に行わせる
ことができる。
【0012】また請求項3の発明は,各々が車両搭載用
パレットを上下少なくとも三段有してピット内にそれぞ
れ昇降可能に並設される複数列のパレット昇降体と,そ
の複数列のパレット昇降体を昇降駆動する昇降駆動手段
とを備えた立体駐車装置において,パレット昇降体を平
時に昇降制御するための昇降用操作手段と,パレット昇
降体を非常時に上昇制御するための非常用操作手段とが
制御手段に接続され,その制御手段は,昇降用操作手段
への操作入力に基づいて任意のパレット昇降体を昇降さ
せるように昇降駆動手段の作動を制御し,また非常用操
作手段への操作入力に基づいて,最下降位置にある全て
のパレット昇降体を1列ずつ順次に且つ最上昇位置より
も低い所定の中間上昇位置まで上昇させるように昇降駆
動手段の作動を制御し,さらにその非常用操作手段への
操作入力中は昇降用操作手段への操作入力を無効とする
ことを特徴とする。
【0013】この請求項3の発明の上記特徴によれば,
請求項1の発明の上記特徴と同様の作用効果が達成され
る。更に,非常用操作手段への操作入力に基づいて最下
降位置にある全パレット昇降体を一列ずつ順次に上昇さ
せるようにしているので,隣接するパレット昇降体相互
が同時に緊急上昇することを回避して安全確保を図りな
がら,駐車装置において給電設備の規模縮小や昇降駆動
手段の小出力化を図ることができ,しかもその緊急上昇
の際は,パレット昇降体を1列ずつ順次に上昇させるに
も拘らず,その各列のパレット昇降体の上昇は,最上昇
位置よりも低い所定の中間上昇位置までとされるから,
全体として緊急上昇の所要時間の短縮が図られる。
【0014】さらに請求項4の発明は,互いに並列する
複数の単位駐車装置より構成され,その各単位駐車装置
は,各々が車両搭載用パレットを上下少なくとも三段有
してピット内にそれぞれ昇降可能に並設される複数列の
パレット昇降体を備え,各パレット昇降体には,これを
昇降駆動する昇降駆動手段が連結される立体駐車装置に
おいて,パレット昇降体を平時に昇降制御するための昇
降用操作手段と,パレット昇降体を非常時に上昇制御す
るための非常用操作手段とが制御手段に接続され,その
制御手段は,昇降用操作手段への操作入力に基づいて任
意のパレット昇降体を昇降させるように昇降駆動手段の
作動を制御し,また非常用操作手段への操作入力に基づ
いて,全ての単位駐車装置における同列のパレット昇降
体を最上昇位置よりも低い所定の中間上昇位置まで同時
上昇させる動作が1列ずつ順次に行われるように昇降駆
動手段の作動を制御し,さらにその非常用操作手段への
操作入力中は昇降用操作手段への操作入力を無効とする
ことを特徴とする。
【0015】この請求項4の発明の上記特徴によれば,
請求項1の発明の上記特徴と同様の作用効果が達成され
る。更に,非常用操作手段への操作入力に基づいて,全
ての単位駐車装置における同列のパレット昇降体を所定
の中間上昇位置まで同時上昇させる動作が1列ずつ順次
に行われるようにしているので,単位駐車装置が複数並
設されていても,隣接するパレット昇降体相互が同時に
緊急上昇することを回避して安全確保を図りながら,個
々の単位駐車装置において給電設備の規模縮小や昇降駆
動手段の小出力化を図ることができ,しかもその緊急上
昇の際は,パレット昇降体を1列ずつ順次に上昇させる
にも拘らず,その各列のパレット昇降体の上昇は,最上
昇位置よりも低い所定の中間上昇位置までとされるか
ら,全体として緊急上昇の所要時間の短縮が図られる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下,本発明の実施の形態を,添
付図面に示した本発明の実施例について説明する。
【0017】図1〜図10は,本発明の第1実施例を示
すものであって,図1は立体駐車装置を示す断面図,図
2は図1の2矢視部拡大図(図3の2−2線断面図),
図3は図2の3−3線断面図,図4は,パレット昇降体
が上昇位置にある状態を示す図2対応図,図5は昇降用
操作盤の拡大正面図(図1の5矢視部拡大図),図6は
非常用操作盤の拡大正面図(図1の6矢視部拡大図),
図7は制御ブロック図,図8は通常昇降時の制御手順を
示すフローチャート,図9は緊急上昇時の制御手順を示
すフローチャート,図10は,緊急上昇から通常昇降へ
の復帰のための制御手順を示すフローチャートである。
また図11,12は本発明の第2実施例を示すものであ
って,図11は,立体駐車装置を示す簡略説明図,緊急
上昇時の制御手順を示す,図9対応のフローチャートで
ある。
【0018】図1〜4において,設置面Eに設けられる
立体駐車装置Aは,互いに並列する複数(図示例では2
つ)の単位駐車装置A1,A2より構成される。その各
単位駐車装置A1,A2は,各々が車両搭載用パレット
Pu,Pdを上下2段有して,設置面Eに凹設したピッ
トP1,P2内にそれぞれ昇降可能に並設される2列の
パレット昇降体S1,S2を備えている。その各パレッ
ト昇降体S1,S2には,これを昇降駆動する昇降駆動
手段D1,D2が連結される。
【0019】各パレット昇降体S1,S2は,複数のフ
レーム材を略直方体状に枠組みして構成される枠体F
と,この枠体Fに一体的に結合されて上下に間隔をおい
て並ぶ水平な平板状パレットPu,Pdとを備えてお
り,各ピットP1,P2内に設けた昇降案内機構(図示
せず)により昇降可能に案内支持される。尚,図示しな
いが,昇降案内機構と各パレット昇降体S1,S2間に
は,該昇降体の昇降位置を検出して後述する制御装置C
に出力する位置検出手段が設けられる。
【0020】各昇降駆動手段D1,D2は,各パレット
昇降体S1,S2の左右両側で各ピットP1,P2の底
面に立設した左右各一対の前,後支柱1と,その左右一
方の前,後支柱1の上部に回転自在に設けられてモータ
2により駆動される駆動スプロケット3と,各パレット
昇降体S1,S2の前後左右両側の下部にそれぞれ回転
自在に設けられる複数の被動スプロケット4と,左右の
対をなす支柱1の上部に両端がそれぞれ固定連結され中
間部が駆動スプロケット3及び各被動スプロケット4に
掛け渡されて駆動スプロケット3の回転力をパレット昇
降体S1,S2の昇降駆動力に変換するチェン5とを備
えている。尚,モータ2には,非通電時にその逆転を防
止するロック機構が付設されている。
【0021】従って,各パレット昇降体S1,S2が図
2に示すように下降位置にあるときに,モータ2を正回
転させると,その回転力が駆動スプロケット3,チェン
5及び被動スプロケット4を介して各パレット昇降体S
1,S2に伝わり,それを上昇させることができ,また
各パレット昇降体S1,S2が図4に示すように上昇位
置にあるときに,モータ2をフリー回転又は逆回転させ
ると,各パレット昇降体S1,S2をその自重又はモー
タ2の逆回転力で下降させることができる。
【0022】また各ピットP1,P2には,該ピットP
1,P2に侵入した水を外部に強制排出するための排水
ポンプ6と,該ピットP1,P2内への所定量以上(図
示例ではピット底面からの所定水位以上)の水侵入を検
出し得る水侵入検出手段としての水位センサ7とが設け
られる。尚,この排水ポンプ6は,水位センサ7の水侵
入検出に応じて自動的にポンプ作動させるように構成し
てもよいし,操作者の任意のスイッチ操作でポンプ作動
させるように構成してもよい。
【0023】各単位駐車装置A1,A2には,その車両
出入口の近くにおいて,任意のパレット昇降体S1,S
2を平時に昇降制御するための昇降用操作手段としての
昇降用操作盤C1,C2が設けられる。それらの操作盤
C1,C2は,図示例では前記車両出入口の左右一側の
設置面E上に立設した通常操作用支柱8の上部に連設さ
れる。
【0024】各昇降用操作盤C1,C2には,昇降用制
御装置CXと,管理者の持つキーにより操作され各単位
駐車装置A1,A2を作動・不作動状態を切換えるメイ
ンスイッチSW1と,昇降制御すべきパレット昇降体S
1,S2を任意に選択する切換スイッチSW2と,その
切換スイッチSW2で選択されたパレット昇降体S1,
S2を上昇させるための上昇スイッチSWuと,同パレ
ット昇降体S1,S2を下降させるための下降スイッチ
SWdとが設けられ,更に各昇降用操作盤C1,C2の
上端部には警報手段としての回転灯Lが付設される。
【0025】また立体駐車装置Aには,前記車両出入口
の近くにおいて,パレット昇降体S1,S2を非常時に
上昇制御するための非常用操作盤CEが設けられる。そ
の非常用操作盤CEは,図示例では前記車両出入口の他
側の設置面E上に立設した非常操作用支柱9の上部に連
設される。
【0026】前記非常用操作盤CEには,非常用制御装
置CYと,非常用操作手段としての緊急スイッチ10
と,ピットP1,P2内への水侵入を警報し得る警報手
段としてのブザーBと,ブザーBの警報作動を任意に停
止させるためのブザー入切スイッチ11と,このブザー
Bの警報作動を確認したときに管理者が操作入力すべき
確認操作手段としての確認スイッチ12とが設けられ
る。それら緊急スイッチ10及び確認スイッチ12のス
イッチボタンには,それらスイッチへの操作入力が有効
な場合に点灯する表示ランプが内蔵されている。尚,こ
のような表示ランプは,緊急スイッチ10及び確認スイ
ッチ12のスイッチボタンの近傍に該ボタンと別個に設
けてもよい。
【0027】また各単位駐車装置A1,A2には,各パ
レット昇降体S1,S2において設置面Eと略同一レベ
ルにあるパレットPu,Pdに対する人又は車両の出入
動作を検出し得る出入動作検出手段としての光電センサ
15が設けられる。この光電センサ15の発光部15a
及び受光部15bは,各単位駐車装置A1,A2の車両
出入口の近く(図示例では該車両出入口の左右両側に位
置する前記通常操作用支柱8又は専用支柱18)にそれ
ぞれ同一高さを以て設置されていて互いに対向してお
り,その発光部15a及び受光部15b間の空間(車両
出入口)を人や車が通過すること,即ち対応するパレッ
トPu又はPdに対し人や車が出入りすることを光学的
に検出して制御装置Cに検出信号を出力する。
【0028】尚,この出入動作検出手段15として,図
示例のような光電センサに代えて他の適当な検出手段,
例えば赤外線センサ,超音波センサ,機械的な接触セン
サ等を使用して,パレットPu,Pdに対する人又は車
両の出入動作を検出するようにしてもよい。
【0029】図7に示すように,制御手段としての制御
装置Cは,前記昇降用制御装置CX及び非常用制御装置
CYより構成される。昇降用制御装置CXは,各単位駐
車装置A1,A2の昇降用操作盤C1,C2における各
スイッチSW1,SW2,SWu,SWd,出入動作検
出手段15,警報用の回転灯L及びブザーB,各パレッ
ト昇降体S1,S2の昇降駆動手段D1,D2に接続さ
れ,また非常用制御装置CYは,非常用操作盤CEにお
ける各スイッチ10〜12,水位センサ7,出入動作検
出手段15,警報用の回転灯L及びブザーB,各単位駐
車装置A1,A2の各パレット昇降体S1,S2の昇降
駆動手段D1,D2に接続される。
【0030】次に図8〜10のフローチャートを併せて
参照して,前記第1実施例の作用を説明する。通常のパレット昇降操作 各単位駐車装置A1,A2の昇降用操作盤C1,C2に
おいて,メインスイッチSW1がキーによりオン操作さ
れると,対応する単位駐車装置A1,A2が随時に作動
可能な待機状態となり,図8のフローが開始される。
【0031】このフローにおいて,上昇又は下降スイッ
チSWu,SWdに対するオン操作がなされ(ステップ
S1),出入動作検出手段としての光電センサ15のオ
フ動作により,設置面Eに並ぶパレットPu又はPdに
対し人又は車が出入動作していないことが確認され(ス
テップS2),更に緊急スイッチ10がオン操作されて
いなければ(ステップS3),ステップS4に進んで切
換スイッチ11が何れの列のパレット昇降体S1,S2
を選択しているか判断する。
【0032】ここで第1列のパレット昇降体S1が選択
された場合は,ステップS5に進んで該第1列のパレッ
ト昇降体S1と隣接するパレット昇降体S2(即ち当該
単位駐車装置の第2列のパレット昇降体S2と,左隣に
他の単位駐車装置がある場合には該他の単位駐車装置の
第2列のパレット昇降体S2)の昇降動作を禁止するイ
ンターロック機能をセットした上で,該第1列のパレッ
ト昇降体S1を上昇又は下降させ(ステップS6),そ
れが上昇位置又は下降位置に達すると(ステップS
7),その上昇又は下降を停止させ(ステップS8),
最後に前記インターロック機能のセットを解除する(ス
テップS9)。
【0033】一方,ステップS4で第2列のパレット昇
降体S2が選択された場合は,ステップS10に進んで
該第2列のパレット昇降体S2と隣接するパレット昇降
体S1(即ち当該単位駐車装置の第1列のパレット昇降
体S1と,右隣に他の単位駐車装置がある場合には該他
の単位駐車装置の第1列のパレット昇降体S1)の昇降
動作を禁止するインターロック機能をセットした上で,
該第2列のパレット昇降体S2を上昇又は下降させ(ス
テップS11),それが上昇位置又は下降位置に達する
と(ステップS12),その上昇又は下降を停止させ
(ステップS13),最後に前記インターロック機能の
セットを解除する(ステップS14)。
【0034】このようにして各単位駐車装置A1,A2
の昇降用操作盤C1,C2への操作入力に基づいて任意
のパレット昇降体S1(S2)を昇降させるときに,そ
の隣のパレット昇降体S2(S1)の同時昇降を禁止す
ることができるため,ピットP1,P2内への浸水のな
い平時の使用状態において,任意のパレット昇降体S1
(S2)を昇降させた時の安全確保が図られる。非常時のパレット緊急上昇操作 各単位駐車装置A1,A2の前記待機状態で,水位セン
サ7が何れかのピットP1,P2内への所定量以上の水
侵入を検出すると(ステップS20),その後は非常用
操作盤CEにおける緊急スイッチ10の操作入力が有効
となり(ステップS21),緊急スイッチ10及び確認
スイッチ12の各ボタンランプが点灯し(ステップS2
2),更にブザーBが鳴り且つ回転灯Lが点灯して警報
する(ステップS23)。
【0035】ここで管理者等が警報を確認して確認スイ
ッチ12をオン操作すると(ステップS24),ステッ
プS25に進んで水位センサ7が水侵入を依然として検
出しているか判断され,検出している場合には,緊急ス
イッチ10及び確認スイッチ12のボタンランプの点灯
状態が継続し(ステップS26),ブザーBの鳴動及び
回転灯Lの点灯も継続して(ステップS27),警報が
引き続き発せられ,これにより,操作者に対し緊急スイ
ッチ10への操作入力を促すことができる。
【0036】その後,緊急スイッチ10がオン操作され
(ステップS28),光電センサ15のオフ動作によ
り,設置面Eに並ぶパレットPu又はPdに対し人又は
車が出入動作していないことが確認されると(ステップ
S29),ステップS30に進んで,ピットが浸水状態
にある単位駐車装置A1,A2について昇降用制御盤C
1,C2における上昇及び下降スイッチSWu,SWd
への操作入力を無効にし前記インターロック機能をセッ
ト解除した上で,ステップS31に進んで,浸水状態の
ピットP1,P2内で下降位置にある全パレット昇降体
S1,S2を同時に緊急上昇させ,それらが上昇位置に
達すると(ステップS32),その上昇を停止させる
(ステップS33)。
【0037】しかる後に緊急スイッチ10がオフ操作さ
れると(ステップS34),それ以降の上昇及び下降ス
イッチSWu,SWdへの操作入力を有効とし前記イン
ターロック機能をセットする(ステップS35)。
【0038】一方,ステップS25で水位センサ7が水
侵入を検出しなくなった場合には,緊急スイッチ10及
び確認スイッチ12のボタンランプが消灯し(ステップ
S40),ブザーBの鳴動も停止すると共に回転灯Lも
消灯し(ステップS41),前記パレット昇降体S1,
S2の同時緊急上昇は行われない。緊急上昇後,通常昇降への復帰操作 上記の緊急上昇後において,排水ポンプ6によるピット
内排水が完了して水位センサ7がピットP1,P2内へ
の所定量以上の水侵入を検出しなくなると(ステップS
50),その後は緊急スイッチ10への操作入力が無効
となり(ステップS51),緊急スイッチ10及び確認
スイッチ12のボタンランプが消灯する(ステップS5
2)。ここで管理者等が警報を確認して確認スイッチ1
2を押すと(ステップS53),ブザーBが鳴り止むと
共に回転灯Lが消灯して警報を停止して,通常の使用状
態に戻る(ステップS54)。
【0039】而して前記緊急上昇時には,非常用操作手
段としての緊急スイッチ10に対する操作入力に基づい
てパレット昇降体S1,S2を緊急上昇させるようにし
ているので,例えば少なくとも一方のパレット昇降体S
1,S2が下降位置にある状態でピットP1,P2内へ
水が侵入してブザーBや回転灯Lが警報作動したような
場合において,管理者等は,駐車装置A1,A2の状況
(例えば設置面Eに並ぶ上段側のパレットPu上及びそ
の周辺の人や車の動き等)を見た上で緊急スイッチ10
への操作入力を行うことにより,パレット昇降体S1,
S2の緊急上昇を適切なタイミングで慎重且つ安全に行
うことができる。また1つのピットP1,P2内にパレ
ット昇降体S1,S2が複数列,並設されていても,こ
れらを同時一斉に緊急上昇させることができるから,緊
急上昇を迅速に完了させることができる。
【0040】また水侵入検出手段としての水位センサ7
がピットP1,P2内への水侵入を検出したときにだけ
緊急スイッチ10への前記操作入力が有効とされ,その
水侵入を検出していないときは緊急スイッチ10への前
記操作入力が無効とされる。このため,ピットP1,P
2内への水侵入がない平時の使用状態では,緊急スイッ
チ10が誤操作されても,その誤差操作に因りパレット
昇降体S1,S2が緊急上昇するのを確実に防止するこ
とができる。
【0041】また水位センサ7による水侵入検出に応じ
てブザーB及び回転灯Lが警報作動を開始した後,水位
センサ7が何等かの原因で水検出を検出しなくなった場
合,例えば水位センサ7に布等が絡み付いたことに起因
して該センサ7が誤って検出作動したが,その後に布等
の絡みつきが自然に解消された場合や,水位センサ7が
水侵入を正常に検出したものの,排水ポンプ6の運転に
よりその直後にピットP1,P2内から水が強制排出さ
れたような場合には,確認スイッチ12への操作入力に
よりブザーB及び回転灯Lによる警報作動が自動的に停
止する。従って,その警報停止により,該警報が誤報で
あったこと或いは不要となったことを容易に確認するこ
とができる。
【0042】更に本実施例では,パレットPu,Pdに
対する人又は車両の出入動作を出入動作検出手段15が
検出している間は,緊急スイッチ10への前記操作入力
が無効とされるようにしている。従って,その間に種々
の要因(例えば上記出入動作が操作者から見えなかった
り,見えていても気付かなかったりして)緊急スイッチ
10が誤って操作入力されたような場合でも,その出入
動作中はパレット昇降体S1,S2の上記緊急上昇を確
実に禁止することができ,安全性が一層向上する。また
このように高い安全性を確保しながら,非常用操作盤C
E(緊急スイッチ10,確認スイッチ12等)の設置場
所を駐車装置からの遠近に関係なく広範囲に設定可能で
あり,例えば駐車装置からは離れているが監視カメラ等
により駐車装置の様子が監視可能な駐車場管理室等に
も,非常用操作盤CE(緊急スイッチ10,確認スイッ
チ12等)を支障なく設置可能である。
【0043】更に図11,12には本発明の第2実施例
が示されている。この実施例では,立体駐車装置Aを構
成する各単位駐車装置A1,A2に並設される2列のパ
レット昇降体S1,S2がそれぞれ上下3段の車両搭載
用パレットPu,Pm,Pdを備えており,このパレッ
トの段数が1段多いことを除いて第2実施例の構成は,
第1実施例と基本的に同じである。従って,この第2実
施例の構造説明は省略し,図11に駐車装置Aの全体を
簡略的に示すに留める。
【0044】またこの第2実施例の制御手順について
は,「通常のパレット昇降操作」及び「緊急上昇後の通
常昇降への復帰操作」が第1実施例と基本的に同じであ
り,また「非常時のパレット緊急上昇操作」だけが第1
実施例と一部相違しているので,次に図12を参照して
第2実施例における「非常時のパレット緊急上昇操作」
についてのみ説明する。
【0045】ステップS20〜S29,S40,S41
は第1実施例と同様である。尚,説明の便宜上,緊急上
昇前には,図11の(a)に示すように全部のパレット
昇降体S1,S2が最下降位置にあるものとする。
【0046】而してステップS20〜S27の経過後,
緊急スイッチ10がオン操作され(ステップS28),
光電センサ15のオフ動作により,設置面Eに並ぶパレ
ットPu又はPdに対し人又は車が出入動作していない
ことが確認されると(ステップS29),ステップS6
0に進んで,全単位駐車装置A1,A2の昇降用制御盤
C1,C2における上昇及び下降スイッチSWu,SW
dへの操作入力を無効にした上で,ステップS61に進
んで,図11の(b)に示すように全単位駐車装置A
1,A2の第1列のパレット昇降体S1を最上昇位置よ
りも低い所定の中間上昇位置(図示例では最上段より1
段低い中段位置)まで同時に緊急上昇させ,それらが中
段位置に達すると(ステップS62),その上昇を停止
させる(ステップS63)。
【0047】次いでステップS64に進んで,図11の
(c)に示すように全単位駐車装置A1,A2の第2列
のパレット昇降体S2を前記所定の中間上昇位置(即ち
中段位置)まで同時に緊急上昇させ,それらが中段位置
に達すると(ステップS65),その上昇を停止させる
(ステップS66)。
【0048】しかる後に緊急スイッチ10がオフ操作さ
れると(ステップS67),それ以降の上昇及び下降ス
イッチSWu,SWdへの操作入力を有効とする(ステ
ップS68)。
【0049】而してこの第2実施例では,全単位駐車装
置A1,A2における同列のパレット昇降体S1(又は
S2)を所定の中間上昇位置としての中段位置まで同時
上昇させる動作が1列ずつ順次に行われるようにしてい
る。このため,単位駐車装置A1,A2が複数並設され
ていても,隣接するパレット昇降体相互が同時に緊急上
昇することを回避して安全確保を図りながら,個々の単
位駐車装置A1,A2において給電設備の規模縮小や昇
降駆動手段の小出力化を図ることができ,しかもその緊
急上昇の際に,各列のパレット昇降体S1,S2の上昇
は,最上昇位置よりも低い所定の中間上昇位置(中段位
置)までとされるため,全体として緊急上昇の所要時間
の効果的な短縮が図られる。
【0050】以上の第2実施例は,本発明の請求項4の
発明に対応するものであって,単位駐車装置A1,A2
が設置面Eにおいて複数並設されている。
【0051】尚,この第2実施例の1つの単位駐車装置
A1のみから立体駐車装置Aを構成した変形例も考えら
れ,この変形例は,本発明の請求項3の発明に対応す
る。
【0052】即ちその変形例では,緊急スイッチ10へ
の操作入力等に基づいて(ステップS28,S29),
1つのピットP1内で最下降位置にある全パレット昇降
体S1,S2を1列ずつ順次に,しかも最上昇位置より
も低い所定の中間上昇位置(中段位置)まで上昇させ
る。従って,この変形例においても,第2実施例と同
様,隣接するパレット昇降体相互が同時に緊急上昇する
ことを回避して安全確保を図りながら,駐車装置におい
て給電設備の規模縮小や昇降駆動手段の小出力化を図る
ことができ,しかもその緊急上昇の際に,各列のパレッ
ト昇降体S1,S2の上昇は,最上昇位置よりも低い所
定の中間上昇位置(中段位置)までとされるため,全体
として緊急上昇の所要時間の効果的な短縮が図られる。
【0053】以上,本発明の実施例について説明した
が,本発明はその実施例に限定されることなく,本発明
の範囲内で種々の実施例が可能である。たとえば前記実
施例では,立体駐車装置Aの各単位駐車装置A1,A2
において,パレット昇降体S1,S2のパレット段数を
2段又は3段とし,1つのピットP1,P2内に2列並
設するようにしたが,本発明では,各パレット昇降体S
1,S2のパレット段数を4段以上とし,パレット昇降
体を1つのピット内に3列以上としてもよく,また請求
項1の発明では1つのピット内にパレット昇降体を1列
だけ設けてもよい。
【0054】また第1実施例では,パレット昇降体S
1,S2の緊急上昇を,全列同時に行うようにしたが,
この第1実施例でパレット昇降体S1,S2の緊急上昇
を一列ずつ順次に行うようにしてもよい。
【0055】また前記実施例では,警報手段としてブザ
ーBと回転灯Lとを併用したが,本発明では,これらの
一方だけ使用してもよく,また他の警報手段を採用して
もよい。また請求項1,2の発明では,警報手段を省略
してもよい。
【0056】また前記実施例では,水位センサ7がピッ
トP1,P2内への水侵入を検出したことを条件とし
て,非常用操作手段(緊急スイッチ10)への操作入力
を有効化しているが,請求項1,2の発明では,そのよ
うな水侵入の検出を条件としないで非常用操作手段(緊
急スイッチ10)への操作入力を常に有効としてもよ
い。また前記実施例では,非常用操作手段(緊急スイッ
チ10)へ操作入力前に確認スイッチ12をオン操作さ
せるようにしているが,請求項1〜3の発明では,その
ような確認スイッチ12を省略してもよい。
【0057】更に前記実施例では,パレットPu,Pd
に対する人又は車両の出入動作を出入動作検出手段15
で監視し,その出入動作の検出中は緊急スイッチ10へ
の操作入力が無効とされるようにしているが,本発明で
は,出入動作検出手段の設置を省略可能である。
【0058】
【発明の効果】以上のように請求項1〜4の各発明によ
れば,非常用操作手段への操作入力に基づいてパレット
昇降体を上昇させるように昇降駆動手段の作動を制御す
るので,ピット内への水侵入時において,上段側のパレ
ット上の人や車両の動きを見た上で非常用操作手段への
操作入力を行うことにより,パレット昇降体の緊急上昇
を適切なタイミングで安全に行うことが可能となる。ま
た特に非常用操作手段への操作入力中は昇降用操作手段
への操作入力が無効となるため,その非常用操作手段へ
の操作入力に基づくパレット昇降体の緊急上昇中に昇降
用操作手段が誤操作されても,パレット昇降体が妄りに
下降する心配はなく,従ってその誤操作に因りパレット
昇降体の緊急上昇が遅れるような事態が回避され,その
緊急上昇を迅速確実に行わせることができる。
【0059】また特に請求項2の発明によれば,昇降用
操作手段への操作入力に基づいて任意のパレット昇降体
を昇降させるときに,安全確保のためにその隣のパレッ
ト昇降体の昇降を禁止する所謂インターロック機能が働
く場合でも,非常用操作手段への操作入力中は昇降用操
作手段への操作入力を無効(従って該インターロック機
能も無効)にして全部のパレット昇降体を同時に上昇さ
せるので,該インタロック機能のためにパレット昇降体
の緊急上昇が遅れるような事態が回避され,その緊急上
昇を迅速確実に行わせることができる。
【0060】また特に請求項3の発明によれば,非常用
操作手段への操作入力に基づいて,最下降位置にある全
パレット昇降体を1列ずつ順次に上昇させるようにして
いるので,隣接するパレット昇降体相互が同時に緊急上
昇することを回避して安全確保を図りながら,駐車装置
において給電設備の規模縮小や昇降駆動手段の小出力化
を図ることができ,しかもその緊急上昇の際に,各列の
パレット昇降体の上昇は,最上昇位置よりも低い所定の
中間上昇位置までとされるため,全体として緊急上昇の
所要時間の効果的な短縮が図られる。
【0061】また特に請求項4の発明によれば,非常用
操作手段への操作入力に基づいて,全ての単位駐車装置
における同列のパレット昇降体を所定の中間上昇位置ま
で同時上昇させる動作が1列ずつ順次に行われるように
しているので,単位駐車装置が複数並設されていても,
隣接するパレット昇降体相互が同時に緊急上昇すること
を回避して安全確保を図りながら,個々の単位駐車装置
において給電設備の規模縮小や昇降駆動手段の小出力化
を図ることができ,しかもその緊急上昇の際に,各列の
パレット昇降体の上昇は,最上昇位置よりも低い所定の
中間上昇位置までとされるため,全体として緊急上昇の
所要時間の効果的な短縮が図られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係る立体駐車装置を示す
断面図
【図2】図1の2矢視部拡大図(図3の2−2線断面
図)
【図3】図2の3−3線断面図
【図4】パレット昇降体が上昇位置にある状態を示す図
2対応図
【図5】昇降用操作盤の拡大正面図(図1の5矢視部拡
大図)
【図6】非常用操作盤の拡大正面図(図1の6矢視部拡
大図)
【図7】制御ブロック図
【図8】通常昇降時の制御手順を示すフローチャート
【図9】緊急上昇時の制御手順を示すフローチャート
【図10】緊急上昇から通常昇降への復帰のための制御
手順を示すフローチャート
【図11】本発明の第2実施例に係る立体駐車装置を示
す簡略説明図
【図12】第2実施例における緊急上昇時の制御手順を
示す,図9対応のフローチャート
【符号の説明】
A・・・・・立体駐車装置 A1,A2・・第1,第2単位駐車装置 C・・・・・制御装置(制御手段) C1,C2・・第1,第2昇降用操作盤(昇降用操作手
段) D1,D2・・第1,第2昇降駆動手段 P1,P2・・第1,第2ピット Pu,Pm,Pd・・上段,中段,下段パレット S1,S2・・第1,第2パレット昇降体 10・・・・緊急スイッチ(非常用操作手段)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両搭載用パレット(Pu,Pd)を上
    下少なくとも二段有してピット(P1,P2)内に昇降
    可能に配設される少なくとも1列のパレット昇降体(S
    1,S2)と,このパレット昇降体(S1,S2)を昇
    降駆動する昇降駆動手段(D1,D2)とを備えた立体
    駐車装置において,パレット昇降体(S1,S2)を平
    時に昇降制御するための昇降用操作手段(C1,C2)
    と,パレット昇降体(S1,S2)を非常時に上昇制御
    するための非常用操作手段(10)とが制御手段(C)
    に接続され,その制御手段(C)は,昇降用操作手段
    (C1,C2)への操作入力に基づいてパレット昇降体
    (S1,S2)を昇降させるように昇降駆動手段(D
    1,D2)の作動を制御し,また非常用操作手段(1
    0)への操作入力に基づいてパレット昇降体(S1,S
    2)を上昇させるように昇降駆動手段(D1,D2)の
    作動を制御し,さらにその非常用操作手段(10)への
    操作入力中は昇降用操作手段(C1,C2)への操作入
    力を無効とすることを特徴とする,立体駐車装置。
  2. 【請求項2】 各々が車両搭載用パレット(Pu,P
    d)を上下少なくとも二段有してピット(P1,P2)
    内にそれぞれ昇降可能に並設される複数列のパレット昇
    降体(S1,S2)と,その複数列のパレット昇降体
    (S1,S2)を昇降駆動する昇降駆動手段(D1,D
    2)とを備えた立体駐車装置において,パレット昇降体
    (S1,S2)を平時に昇降制御するための昇降用操作
    手段(C1,C2)と,パレット昇降体(S1,S2)
    を非常時に上昇制御するための非常用操作手段(10)
    とが制御手段(C)に接続され,その制御手段(C)
    は,昇降用操作手段(C1,C2)への操作入力に基づ
    いて任意のパレット昇降体(S1,S2)を昇降させ且
    つその隣のパレット昇降体(S2,S1)の昇降を禁止
    するように昇降駆動手段(D1,D2)の作動を制御
    し,また非常用操作手段(10)への操作入力に基づい
    て全パレット昇降体(S1,S2)を同時に上昇させる
    ように昇降駆動手段(D1,D2)の作動を制御し,さ
    らにその非常用操作手段(10)への操作入力中は昇降
    用操作手段(C1,C2)への操作入力を無効とするこ
    とを特徴とする,立体駐車装置。
  3. 【請求項3】 各々が車両搭載用パレット(Pu,P
    m,Pd)を上下少なくとも三段有してピット(P1,
    P2)内にそれぞれ昇降可能に並設される複数列のパレ
    ット昇降体(S1,S2)と,その複数列のパレット昇
    降体(S1,S2)を昇降駆動する昇降駆動手段(D
    1,D2)とを備えた立体駐車装置において,パレット
    昇降体(S1,S2)を平時に昇降制御するための昇降
    用操作手段(C1,C2)と,パレット昇降体(S1,
    S2)を非常時に上昇制御するための非常用操作手段
    (10)とが制御手段(C)に接続され,その制御手段
    (C)は,昇降用操作手段(C1,C2)への操作入力
    に基づいて任意のパレット昇降体(S1,S2)を昇降
    させるように昇降駆動手段(D1,D2)の作動を制御
    し,また非常用操作手段(10)への操作入力に基づい
    て,最下降位置にある全てのパレット昇降体(S1,S
    2)を1列ずつ順次に且つ最上昇位置よりも低い所定の
    中間上昇位置まで上昇させるように昇降駆動手段(D
    1,D2)の作動を制御し,さらにその非常用操作手段
    (10)への操作入力中は昇降用操作手段(C1,C
    2)への操作入力を無効とすることを特徴とする,立体
    駐車装置。
  4. 【請求項4】 互いに並列する複数の単位駐車装置(A
    1,A2)より構成され,その各単位駐車装置(A1,
    A2)は,各々が車両搭載用パレット(Pu,Pm,P
    d)を上下少なくとも三段有してピット(P1,P2)
    内にそれぞれ昇降可能に並設される複数列のパレット昇
    降体(S1,S2)を備え,各パレット昇降体(S1,
    S2)には,これを昇降駆動する昇降駆動手段(D1,
    D2)が連結される立体駐車装置において,パレット昇
    降体(S1,S2)を平時に昇降制御するための昇降用
    操作手段(C1,C2)と,パレット昇降体(S1,S
    2)を非常時に上昇制御するための非常用操作手段(1
    0)とが制御手段(C)に接続され,その制御手段
    (C)は,昇降用操作手段(C1,C2)への操作入力
    に基づいて任意のパレット昇降体(S1,S2)を昇降
    させるように昇降駆動手段(D1,D2)の作動を制御
    し,また非常用操作手段(10)への操作入力に基づい
    て,全ての単位駐車装置(A1,A2)における同列の
    パレット昇降体(S1,S2)を最上昇位置よりも低い
    所定の中間上昇位置まで同時上昇させる動作が1列ずつ
    順次に行われるように昇降駆動手段(D1,D2)の作
    動を制御し,さらにその非常用操作手段(10)への操
    作入力中は昇降用操作手段(C1,C2)への操作入力
    を無効とすることを特徴とする,立体駐車装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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