JP2002249275A - シート状媒体整合装置 - Google Patents

シート状媒体整合装置

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JP2002249275A JP2001046440A JP2001046440A JP2002249275A JP 2002249275 A JP2002249275 A JP 2002249275A JP 2001046440 A JP2001046440 A JP 2001046440A JP 2001046440 A JP2001046440 A JP 2001046440A JP 2002249275 A JP2002249275 A JP 2002249275A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】シート状媒体のバックカールに起因して立壁近
傍に形成される楔状の谷にシート状部材が進入すること
による不揃えを解消すること。 【解決手段】立壁131に、シート状媒体の上流側の端
部を捕らえることができる凹凸部20を設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、シート状媒体整
合装置、シート状媒体後処理装置、画像形成装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】この明細書では、取り扱われるシート状
媒体として、複写紙、転写紙、記録紙、表紙、合い紙
(仕切紙)、コンピュータフォーム、特殊紙、OHPシ
ート等が含まれるが、以下では、これらを代表して用紙
の名称で表示する。
【0003】排出手段(排紙コロ)より積載手段(トレ
イ)上に排出された用紙について、前記排出手段による
前記用紙の排出方向上での上流側の端部(以下、後端部
という。)を、整合位置に設けられた立壁(エンドフェ
ンス)に突き当てることにより整合して積載する手段で
あって、前記積載手段(トレイ)上に排出された用紙に
外力を与えて前記立壁に向けて移動させて整合する、戻
し手段を具備したシート状媒体整合装置が知られてい
る。
【0004】画像形成装置や、画像形成装置から排出さ
れる画像形成済みの用紙にファイリング用のパンチ穴を
あけるパンチユニットや、ステープル手段、押印などの
後処理を行なうシート状媒体後処理装置において、排出
手段から排出されてくる用紙は積載手段である排紙トレ
イ、積載トレイ等と称されるトレイ上に積載されるよう
になっている。積載手段上に積載された用紙は、その後
の利用上、シート状媒体整合装置により自動整合される
ようになっているが、用紙揃えの程度つまり、整合の精
度が問題となる。
【0005】公知でない用紙整合装置の一例を示した図
30において、例えば図示しない画像形成装置で画像形
成されて搬送方向aに沿って当該シート状媒体整合装置
に向けて送られてきた用紙は、排出手段としての上コロ
3a、下コロ3bによる一対の排紙コロ3に導かれる。
排紙コロ3の下方には積載手段としてのトレイ12が位
置している。
【0006】排紙コロ3から排出方向a(上コロ3aと
下コロ3bの共通接平面内で下コロ3aの軸線方向と直
交する方向)に向けて排出された用紙は該用紙の後端部
が排紙コロ3から離れた後、慣性と自重により斜め下向
きに落下してトレイ12上に積載される。
【0007】トレイ12の用紙積載面は排出方向aの下
流側に進む程高くなる傾斜となっており、また、排紙コ
ロ3の略真下にはトレイ12と交差するようにして鉛直
の立壁であるエンドフェンス131が設けられている。
【0008】トレイ12はモータによる駆動源により昇
降可能である。図30に示すように紙面検知用の紙面レ
バー120及び紙面センサ130a、130bなどの働
きによりトレイ12の上面(用紙が積載されているとき
は用紙の最上面)位置を検知することにより、この検知
情報に基づいて排紙コロ3のニップ部からトレイ12の
上面(或は積載紙の上面)の間隔が一定に保たれるよう
に、例えば用紙が積載されるのにつれて下降し、用紙を
取り去れば、その分上昇するように昇降制御されるよう
になっている。
【0009】排紙コロ3とトレイ12の上面との間であ
って、用紙の幅方向の中央位置には、不動部材上の定位
置に固定された戻し手段としての戻しコロ121が回転
駆動するように設けられている。
【0010】ここで、戻しコロ121は用紙の後端部を
捉えやすくするためスポンジなどの弾性材でしかも表面
が凹凸形状であり、積載紙の上面に軽く圧接することで
変形しつつ回転することで、より確実に用紙に外力を与
えてエンドフェンス131に向けて戻すようにしてい
る。
【0011】図示されるように戻しコロ121はトレイ
12上面(用紙が積載されているときは用紙の最上面)
に軽く接していて、この接する面が排出方向aの上流側
に移動する向きに回転駆動されているので、トレイ12
上に落下した用紙のうち、後端部が戻しコロ121にと
らえられたものは排出方向aとは反対側に向けて戻され
エンドフェンス131に突き当てられる。
【0012】こうして、排紙コロ3から排出されてトレ
イ12上に落下した用紙Sはそのまま戻しコロ121に
とらえられ、或は戻しコロ121よりも排出方向aに多
少飛ばされたものでもトレイ12の傾斜に沿って自重で
滑ることにより戻しコロ121に後端部がとらえられて
エンドフェンス131に突き当てられて排出方向の後端
部が整合される。
【0013】このように、用紙の後端部が排紙コロ3か
ら抜けて離れた後、自由落下にてトレイ12に積載され
るまで、排紙コロ3からトレイ12までの距離すなわち
用紙の自由落下距離においてはなんの規制もなく、フリ
ーな状態で落下するため、空気等の影響で紙間に多少の
ズレが発生して揃えが悪化するが、トレイ12の傾きや
戻しコロ121の働きもあり、エンドフェンス131に
確実に突き当てられて基本的には良好な整合が得られ
る。
【0014】しかし、排紙コロ3から排出される用紙が
所謂バックカール(上に向けて凸状に湾曲することで用
紙の両端部が下を向いた下向きカール)の場合、そのよ
うなカールの傾向を有する用紙が大量にトレイ12に積
載されればされるほど積載紙の上面はカールの度合いを
増し、後端部はカールのため、エンドフェンスの近傍で
湾曲して下方に落ち込むため、次第にエンドフェンス1
31との間に楔状の谷ができる。
【0015】新たに排出された用紙は戻しコロ121に
よりエンドフェンス131にぶつかるまで送られるのが
原則であるが、このような谷ができると、図30に破線
で示すように、該用紙も同じ傾向にカールしているため
その後端部はエンドフェンス131にぶつかり、かつ、
該エンドフェンス131にガイドされて積載紙上面のカ
ールに沿って谷の深さ方向に進入する。
【0016】このため、該用紙の後端部が折れなどの損
傷を受けたり、また、谷に侵入した分の寸法tだけ不揃
えの用紙を含んだ用紙束となってしまうという問題が生
じる。かかる問題は図30に示したような凹凸形状を有
する弾性材による戻しコロ121に限らず、定位置にて
回転する公知の戻しコロを具備したシート状媒体整合装
置についてもいえる。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、シー
ト状媒体のバックカールに起因して立壁近傍に形成され
る楔状の谷にシート状部材が進入することによる不揃え
を解消し得るシート状媒体整合装置、シート状媒体後処
理装置、画像形成装置を提供することにある。
【0018】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記目的を達
成するため、以下の構成とした。 (1).排出手段より積載手段上に排出されたシート状
媒体について、前記排出手段による前記シート状媒体の
排出方向上での上流側の端部を、整合位置に設けられた
立壁に突き当てることにより整合して積載する手段であ
って、前記積載手段上に排出されたシート状媒体に外力
を与えて前記突き当てを行なう戻し手段を具備したシー
ト状媒体整合装置において、前記立壁に、前記シート状
媒体の上流側の端部を捕らえることができる凹凸部を設
けた(請求項1)。 (2).(1)記載のシート状媒体整合装置において、
前記凹凸部は、前記積載手段上に前記シート状媒体がバ
ックカールした状態で積載されたとき、バックカールし
たこれらシート状媒体の前記上流側の端部がつくる斜め
下向きに湾曲した端面に沿う傾斜面と、この傾斜面と交
差する水平面とで形作られる略逆L字形の段部が上下方
向に連続した如き鋸歯状とした(請求項2)。 (3).(1)又は(2)記載のシート状媒体整合装置
において、前記積載手段は前記シート状媒体の積載量に
応じて、前記排出手段から積載面までの距離が略一定と
なるように昇降制御されるものであり、前記凹凸部は、
前記立壁とは別箇独立した凹凸部材に形成されていて、
この凹凸部材は前記凹凸部が前記シート状媒体の前記上
流側の端部を止め得る程度突出した突出位置と、該突出
位置から退避した後退位置の2つの位置に変位すること
ができ、この変位を、前記積載手段の昇降動作に応じて
自動的に行なうようにした(請求項3)。 (4).(3)記載のシート状媒体整合装置において、
前記凹凸部材は前記突出位置を維持するように付勢手段
により付勢されていて、この付勢手段による付勢力に抗
して逆らう向きにソレノイドで前記凹凸部材を引くこと
により前記凹凸部材を前記後退位置に移動させる構成を
備えることとした(請求項4)。 (5).シート状媒体に後処理を行なう後処理手段及び
この後処理されたシート状媒体を搬送する搬送手段を有
するシート状媒体後処理装置において、請求項1ないし
4の何れか一つに記載のシート状媒体整合装置を具備し
ていることとした(請求項5)。 (6).シート状媒体に画像形成を行なう画像形成手段
及びこの画像形成されたシート状媒体を搬送する搬送手
段を有する画像形成装置において、(1)ないし(4)
の何れか一つに記載のシート状媒体処理装置を具備して
いることとした(請求項6)。
【0019】
【発明の実施の形態】画像形成装置から排出される画像
形成済みの用紙にファイリング用のパンチ穴をあけるパ
ンチ処理や、綴りを行なうスティプル処理、押印を行な
う押印処理などの後処理を行なうシート状媒体後処理装
置や画像形成装置において、排出手段から排出されてく
る用紙は、コピー業者などで機械にかけてさらなる必要
な処理をしたりするため、精度の良い仕分け状態での積
載が要求されている。
【0020】揃え精度の悪い用紙束であると、トレイか
ら取り出した用紙束を再び人の手によって揃えてからパ
ンチ機などの機械にかけなければならず作業効率の面で
無駄が発生してしまう。このため、上のセグメント例え
ば所謂コピー業者は、積載された用紙について厳しい揃
え精度を要求し、揃え精度の向上が望まれているが、以
下の例に係る揃え手段、戻し手段、仕分け手段を適用す
ることにより、このような要望に応えることができる。
【0021】この発明にかかるシート状媒体整合装置
は、単独の装置として構成することもできるし、シ
ート状媒体を排出する手段をもつ他の装置、例えば、揃
え機能、仕分け機能などを有しない画像形成装置、揃え
機能、仕分け機能を有しないシート状媒体後処理装置等
と一体的若しくは連結して組み合わせて用い、さら
に、シート状媒体後処理装置と一体的に組み合わせた上
で、画像形成装置と組み合わせて画像形成システムとし
て構成し、揃え機能、仕分け機能によってシート状媒体
をトレイ上に揃え、また、仕分けることができる。
【0022】以下では、最初に本発明に関連する構成、
すなわちシート状媒体整合装置を具備したシート状媒体
後処理装置を例にしてシート状媒体を排出する排出手
段、排出手段により排出されるシート状媒体を積載する
積載手段としてのトレイ及び揃え手段、仕分け手段を説
明し、さらに戻し手段についての機械的な構成作用を説
明した後、本発明に直接関係する凹凸部に係る実施の形
態を説明する。
【0023】1.シート状媒体後処理装置 [1]シート状媒体後処理装置の概要 画像形成装置に連結された独立したシート状媒体後処理
装置と一体的に構成されたシート状媒体整合装置を例に
説明する。
【0024】図2ないし図4において、用紙に後処理を
行なう後処理手段としてのシート状媒体後処理装置51
は、画像形成装置50と連結されている。
【0025】画像形成装置50では、オペレーターによ
り指示された後処理内容に従い画像形成手段により画像
形成された用紙Sがシート状媒体後処理装置51に送ら
れてくる。
【0026】シート状媒体後処理装置51における後処
理内容としては、画像形成装置50が複写機の場合には
次のモードがある。用紙を排出順に単に積載する通常
モード。このモードでは、用紙サイズとコピー枚数を指
示することで処理が実行される。ステープル処理を行
なうスティプルモード。このモードでは、用紙サイズと
コピー枚数のほか、綴じ枚数や綴じ位置等を指示するこ
とにより処理が実行される。仕分け処理を行なう仕分
けモード。このモードでは用紙サイズと仕分け部数を指
示することで処理が実行される。パンチモード。この
モードでは、穴あけが行なわれる。そのほか、後述する
ように必要に応じて他のモード設定及び処理も可能であ
る。
【0027】これらの後処理にかかる作業指示は、複写
機の操作パネルからキー操作によりCPUを含む制御手
段に伝えられ、画像形成装置50及びシート状媒体後処
理装置51と制御手段との間で後処理遂行の信号授受が
行なわれて後処理が実行される。なお、このシート状媒
体後処理装置には後述する揃え手段や戻し手段を具備し
たシート状媒体整合装置が一体的に構成されている。
【0028】当該シート状媒体後処理装置において、後
処理実行有無の選択ができ、後処理実行が選択されたこ
とにより後処理された用紙、或いは後処理実行が選択さ
れなかったことにより後処理が行なわれなかった用紙
は、シート状媒体整合装置の仕分け機能及び揃え機能
(横揃え機能、縦揃え揃え機能)によってトレイ上に仕
分けられた状態で揃えることができる。
【0029】図2に本例にかかるシート状媒体後処理装
置51の全体構成例を示す。本例のシート状媒体後処理
装置は、用紙を排出する手段をもつ他の装置、例えば、
揃え機能を有しない画像形成装置50と連結して組み合
わされて用いられ、揃え機能によって用紙をトレイ12
上に揃えることができる。
【0030】画像形成装置50において画像形成された
用紙は、シート状媒体後処理装置51に至る。後処理の
有無は選択することができ、選択により後処理された用
紙或いは選択により後処理を行なわなかった用紙はシー
ト状媒体後処理装置51と組み合わされたシート状媒体
整合装置の整合動作によって排出方向aについてトレイ
上に揃えられ、かつ、必要に応じ、排出方向aと直交す
るシフト方向dについて揃えられかつ、所定枚数ずつ位
置をずらした仕分け状態で積載される。この仕分け状態
は、シフト方向dにトレイ12を移動させるトレイ移動
手段98(後述)の仕分け機能或は揃え手段による仕分
け機能により行なわれる。
【0031】図4に示すように、シート状媒体後処理装
置51は、積載手段としての昇降可能かつシフト可能な
トレイ12を有しているとともに、位置を固定されてい
て移動しないプルーフトレイ14を装置上部に有してい
る。
【0032】画像形成装置50との用紙受け渡し部位の
近傍には、入口センサ36、入口ローラ対1が設けられ
ており、入口ローラ対1により取り込まれた用紙は、後
処理モードに応じてそれぞれの搬送経路を搬送される。
【0033】入口ローラ対1の下流には穴開けを行うパ
ンチユニット15が設けられており、パンチユニット1
5の下流には搬送ローラ対2aが設けられている。搬送
ローラ対2aの下流には分岐爪8aが設けられており、
用紙は分岐爪8aによりプルーフトレイ14へ向かう搬
送経路と、略水平に進む搬送経路とに選択的に案内され
る。プルーフトレイ14へ向けて搬送された場合、用紙
は搬送ローラ対60で搬送され、排紙ローラ対62によ
りプルーフトレイ14へ排出される。
【0034】分岐爪8aの下流には分岐爪8bが設けら
れており、用紙は分岐爪8bによりノンスティプルルー
トEと、スティプルルートFへ選択的に案内される。分
岐爪8a、8bは、図示しないソレノイドのオン/オフ
制御により位置を切り替えられるようになっている。
【0035】ノンスティプルルートEへ案内された用紙
は、搬送ローラ対2bにより搬送され、排出手段として
の排紙コロ3によりトレイ12に排出される。一対の排
紙コロ3の下部と重なるようにして或は下方位置には後
述する戻し手段としての戻しコロ121が設けられてい
る。後述するように戻しコロ121は戻しコロ121
a、121bからなる。装置本体の図中左側面は、トレ
イ12に対する用紙の後端揃えを行う立壁としてのエン
ドフェンス131となっている。
【0036】排紙コロ3は、上コロ3aと、下コロ3b
を有し、下コロ3bは用紙排出方向aの上流側を支持さ
れて上下方向に回動自在に設けられた支持部材66の自
由端部に回転自在に支持されている。下コロ3bは自重
又は付勢力により上コロ3aに当接し、用紙は両ローラ
間に挟持されて排出される。スティプル処理された用紙
束が排出されるときは、支持部材66が上方に回動さ
れ、所定のタイミングで戻される。このタイミングは排
紙センサ38の検知信号に基づいて決定される。排紙セ
ンサ38は排紙コロ3の上流側直近に配置されている。
【0037】スティプルルートFへ案内された用紙は、
搬送ローラ対2cにより搬送される。搬送ローラ対2c
の下流には分岐爪8cが設けられており、用紙は分岐爪
8cにより、スティプル本ルートGと、退避ルートHへ
選択的に案内される。分岐爪8cも図示しないソレノイ
ドのオン/オフ制御により位置を切り替えられるように
なっている。
【0038】スティプル本ルートGへ案内された用紙
は、搬送ローラ対4を経て排紙センサ37で検知され排
紙ローラ対68により図示しないスティプルトレイへ積
載される。この場合、用紙毎に叩きローラ5で縦方向
(用紙搬送方向)の整合が行われ、ジョガーフェンス9
にて横方向(シフト方向dと同じ用紙幅方向)の整合が
行われる。ジョブの切れ目、すなわち、部を構成する用
紙束の最終紙から次の部を構成する先頭紙の間で図示し
ない制御手段からのスティプル信号によりスティプラー
11が駆動され、綴じ処理が行われる。
【0039】画像形成装置50から排出される用紙間の
距離が短く、綴じ処理をしている間に次の用紙が来る場
合には、該次の用紙は退避ルートHへ案内され、一時的
に退避させられる。退避ルートHへ案内された用紙は、
搬送ローラ対16により搬送される。
【0040】綴じ処理が行われた用紙束は、直ちに放出
爪10aを有する放出ベルト10によりガイド69を経
て排紙コロ3へ送られ、トレイ12へ排出される。放出
爪10aはセンサ39によって所定位置を検知されるよ
うになっている。
【0041】叩きローラ5は支点5aを中心に図示しな
いソレノイドによって振り子運動を与えられ、上記ステ
ィプルトレイへ送り込まれた用紙に間欠的に作用して用
紙をエンドフェンスに突き当てる。図示しないが、排紙
ローラ対68はブラシローラを有しており、これによっ
て用紙後端の逆流が防止される。なお、叩きローラ5は
反時計回りに回転する。ここまでがシート状媒体後処理
装置の本来的な機能部分の構成及び動作の概要である。
【0042】シート状媒体後処理装置51では、本来的
な機能である後処理を行なうことができると共に、以下
に述べるように、トレイ12上に積載された用紙を揃
え、仕分けることができる。この揃えには、排出方向a
の端部を揃える縦揃えと、シフト方向dの端部を揃える
横揃えの2つがあるが、前者の縦揃えはエンドフェンス
131への突き当てを行なう戻し手段としての戻しコロ
121の機能によりなされ、後者の横揃えは揃え手段と
しての揃え部材102a、102bによりなされる。
【0043】図4において、シート状媒体後処理装置
は、排紙コロ3、排紙コロ3より排出される用紙Sを積
載するトレイ12、トレイ12を昇降させるトレイの昇
降手段、トレイ12の昇降方向の位置を制御する位置決
め手段、トレイ12を図2の排出方向aと直交するシフ
ト方向d(図4の紙面を貫く方向)に往復動させる仕分
け手段としてのトレイの移動手段、トレイ12上に積載
された用紙をエンドフェンス131に突き当てて揃える
戻し手段としての戻しコロ121、戻しコロ121を排
出方向aに変位させる変位手段、揃え手段としての揃え
部材102a、102b及びその駆動手段などからな
る。
【0044】このうち、上記トレイの昇降手段は図5
(a)に符号95、昇降方向の位置決めをする検知手段
は図5(b)に符号96、トレイの移動手段は図7に符
号98で示され詳細は以下でそれぞれ説明する。
【0045】[1]―A.トレイ及び仕分け手段として
のトレイ移動手段 図4において、用紙Sは分岐爪8bから用紙の搬送手段
である搬送ローラ対2bにより排紙センサ38を経てト
レイ12に向けて搬送され、排紙コロ3により排出方向
aに送り出される。
【0046】図4、図5に示すように、トレイ12の上
面は排出方向aに進むほど、上面の高さが増す傾向に傾
斜している。該トレイ12の傾斜面の下方基端部には鉛
直面からなるエンドフェンス131が位置している。
【0047】図4において排紙コロ3から排出された用
紙Sは、用紙の幅方向の端部よりも少し離れた位置であ
る受け入れ位置で待機している揃え部材102a、10
2b間に進入し、重力によりトレイ12上、上記傾斜に
沿って滑り、後端部がエンドフェンス131に突き当た
ることにより後端部が揃えられ整合される。後端部が整
合されたトレイ12上の用紙Sは揃え部材102a、1
02bが用紙の幅方向の端部より僅かに内側に位置する
揃え位置まで互いに接近する方向に移動する揃え動作に
よりシフト方向d(幅方向)が揃えられる。
【0048】図5(a)に示すように、トレイ12の上
面であって、揃え部材102aに対向する部位には凹部
80a、揃え部材102bが対向する部位は凹部80b
がそれぞれ形成されていて、トレイ12の上面よりも部
分的に低くなっている。少なくともこれら凹部80a、
80b上に用紙が積載されていない状態では、受け入れ
位置にある揃え部材102a、102bはこれら凹部8
0a、80bの中にその一部が進入しトレイ12とオー
バーラップした状態を保持するようになっている。これ
は、揃え動作において揃え部材102a、102bを用
紙Sの端面に確実に当てるためである。
【0049】図5(a)において、トレイ12はトレイ
昇降手段95により昇降されて、該トレイ12の上面高
さが排紙コロ3のニップ部から所定の間隔を維持するよ
うに図5(b)に示したトレイ12の上面検知用の検知
手段96により制御されるようになっている。
【0050】つまり、排紙コロ3から用紙がトレイ12
上に排出されることによりトレイ上に積載された用紙の
積載面が上昇すると、トレイ12は昇降手段95および
検知手段96により適量下降させられて用紙最上面の位
置が排紙コロ3のニップ部から一定の高さを維持し用紙
の着地位置が一定レベルに保持されるように制御され
る。
【0051】図4、図6(a)において、排紙コロ3は
シート状媒体後処理装置51に取り付けられているため
定位置にある。よって、仮にトレイ12が昇降しない構
成では、トレイ12上に用紙Sが排出積載されることに
より用紙束の高さが高くなりこの用紙束が用紙の排出を
さえぎることによりジャムを生じたり、遂には用紙Sの
排出ができなくなる。
【0052】昇降手段を設けることによりトレイ12を
昇降させ、かつ、排紙コロ3のニップ部からトレイ12
上面までの間隔、或いは排紙コロ3のニップ部からトレ
イ12上の用紙Sの最上面までの間隔を検知手段96に
より、排紙が適正に行なわれる適正間隔に維持すること
ができる。これにより、トレイ12上面へ用紙Sを着地
位置のバラツキが小さい状態で排出することができる。
【0053】図5(a)に示すようにトレイ12は上下
リフトベルト70により吊るされている。上下リフトベ
ルト70はギヤ列及びタイミングベルトを介して上下モ
ータ71により駆動され、上下モータ71の正転または
逆転により上昇または下降する。これら上下リフトベル
ト70、上下モータ71、ギヤ列及びタイミングベルト
等はトレイを昇降させる昇降手段95の主な構成要素で
ある。
【0054】図5(a)において、排紙コロ3の近傍位
置には戻しコロ121a、121b(戻し手段としての
戻しコロ121)が位置している。トレイ12上に送り
出された用紙Sは、トレイ12の傾斜面に沿って滑り落
ち、後端側が戻しコロ121a、121bに挾まれる
と、これら戻しコロ121a、121bにより送りをか
けられてエンドフェンス131に突き当てられて縦揃え
が行われる。
【0055】こうして、順次、画像形成済みの用紙Sが
トレイ12上に次々と排出され積載されることにより用
紙Sの最上面が上昇していく。戻しコロ121a、12
1bの近傍であって、積載された用紙の最上面には、図
5(a)、(b)に示すように軸73aに揺動自在に支
持された紙面検知フィラー120の一端側が自重で接す
るように設けられており、この紙面検知フィラー120
の他端側はフォトインタラプタからなる紙面検知センサ
130a又は紙面検知センサ130bにより検知され、
トレイ12の上下方向の高さが一定レベルになるように
制御される。
【0056】通常モードで用紙が1枚ずつ排出される場
合と、スティプルモードでステープル処理された用紙束
が排出される場合とでは、排紙の条件が異なるので当然
のことながら、トレイ12の適正排出位置は異なる。
【0057】通常モード、スティプルモード、何れの後
処理にかかるモードでも、それぞれのモードに適するト
レイ12の基準高さが維持されるように紙面検知センサ
130a、130b、紙面検知フィラー120等の位置
決め手段によりトレイの高さが設定される。
【0058】例えば、排紙コロ3からの用紙Sはトレイ
12上に排出され、用紙Sが積もる毎にトレイ12は下
降するように検知手段96により制御される。こうして
下降していき、遂には下限センサ76により下限位置が
検知される。また、トレイ12の上昇時にはトレイ12
は紙面検知センサ130a、130b、紙面検知フィラ
ー120等の検知手段96による紙面の検知情報に基
き、基準高さまで上昇させられる。
【0059】トレイ12は、仕分け動作を行なうため図
4の紙面を貫くシフト方向、つまり、図5(a)に符号
dで示すシフト方向の一端側に移動したのち、他端側に
移動し、また他端側から一端側に移動するように台座1
8上にスライド可能に支持されている。
【0060】[1]―B.トレイ移動手段 以下にトレイの移動手段98について説明する。図5に
おいてトレイ12は、仕分け動作を行なうためシフト方
向dの一方に往動したのち、他方側に復動し、また他方
側から一方側に移動するようにシフトされる。仕分けの
単位である部を構成する所定枚数の排出量の用紙を処理
するときの作業単位を1ジョブとすれば、同一ジョブ
中、トレイ12はシフト方向dにはシフトせず、1ジョ
ブ(部)が終わる毎にシフト方向dに移動し、一方の移
動端で次のジョブにかかる用紙Sの排出を受ける。用紙
Sの排出を受けて、トレイ12上に用紙Sが積載される
毎に、戻しコロ121による縦揃えと、揃え部材102
a、102bによる横揃えが行なわれる。また、仕分け
モードでは部の最終紙の積載がなされるとトレイ12の
シフト方向dでの移動による仕分け動作が行なわれる。
【0061】トレイ12上に積載された用紙(用紙束を
含む)を仕分けるべく当該トレイ12をシフト方向dに
移動させて仕分け動作を行なうトレイの移動手段98に
ついて図6、図7により説明する。ここで、トレイ12
の移動量d'は仕分けに必要な量であって、用紙サイズ
や用紙の種類、オペレーターの好みなどにもよるが、例
えば20mm程度に設定される。
【0062】トレイの移動手段98は図6に示すように
トレイ12を台座18でスライド可能に支持しているト
レイ支持構造と、図6、図7に示すようにトレイ12を
往復動させるトレイ往復動機構からなる。
【0063】図6によりトレイ支持構造160を説明す
る。図6において台座18の上部にはシフト方向d(図
6の紙面を貫く方向)に長さを有し、左右方向に対向す
る2つの案内板30、31が一体的に設けられている。
これらの案内板30、31の各外側には軸が突出してい
て、ローラ32、33が軸支されている。
【0064】一方、トレイ12の底部には、左右方向に
ついてはローラ32、33の間隔より広く、シフト方向
dにはトレイのシフト量を十分カバーし得る奥行きを有
する平坦面からなる平坦部が形成されていて、この平坦
部をローラ32、33上に乗せている。また、トレイ1
2の上記平坦部には、案内板30、31の内側に対応す
る位置に、2本の軸が植設されていて、これらの2本の
軸にはそれぞれ、ローラ34、35が軸支されている。
これらのローラ34、35は、案内板30、31の各内
側に接している。
【0065】ローラ32、33、34、35及び案内板
30、31等が、トレイ12をシフト方向dに移動可能
に支持するトレイ支持構造160を構成する。かかるト
レイ支持構造160により、トレイ12はその荷重をロ
ーラ32、33で支持され、ガイド板30、31に案内
されてシフト方向dに可動である。
【0066】トレイ支持構造160で支持されたトレイ
12に、トレイ往復動機構を組み合わせることで、トレ
イ12に往復動の駆動力を与えて、シフト方向dに往復
動させることができる。トレイ往復動機構としては種々
のものが考えられる。例えば、図示しないが、シフト方
向dに沿ってラックを設け、このラックに噛み合うピニ
オンを正逆回転可能なモータで駆動する駆動機構や、ク
ランク機構などである。
【0067】このように構成されるトレイ移動手段によ
り、トレイ12は少なくともシフト方向dに用紙の仕分
けに必要な所定量往復動させることができる。以下に、
トレイ往復動機構の具体例を、トレイの位置判別手段と
ともに説明する。図7において、トレイ12はエンドフ
ェンス131の凹凸部に入り込んでいてエンドフェンス
131がシフト方向dに動作することによってトレイ1
2も同方向に動作する。エンドフェンス131のシフト
方向dの中央部には、長穴41aがあけられたブラケッ
ト41が装着されていて、この長穴41aにピン42が
挿入されている。
【0068】ピン42は図示しない本体部に軸支された
ウォームホイール43に挿入固定されている。この挿入
固定位置はウォームホイール43の回転中心から偏心し
ている。この偏心量は、トレイ12のシフト方向dでの
移動量d'の1/2である。
【0069】ウォームホイール43は、モータ44から
タイミングベルト45を介して回転させられるウォーム
46によって回転させられるようになっている。ウォー
ムホイール43の回転によりピン42が回転し、偏心量
に応じてトレイ12はシフト方向dへの直線往復運動を
するように運動方向が変換される。これら偏心回転する
ピン42と長穴41aまわりの構成がトレイ往復動機構
の主要部をなす。
【0070】図8に示すように、ウォームホイール43
には大きさの異なる2つの切り欠き43L、43S及び
これら切り欠き43L、43Sにより相対的に形成され
る半周分の長さの長い凸部とこれに隣接する短い凸部を
有する円板状のエンコーダ47が設けられている。
【0071】切り欠き43Lは長い切り欠き、切り欠き
43Sは短い切り欠きである。エンコーダ47の半回転
おきにホームセンサ48がエンコーダ47の切り欠きの
長さを前記2つの凸部間の間隔により検知して、モータ
44の停止、駆動の信号が制御手段から発せられるよう
になっている。
【0072】図8において、矢印49の向きに回転した
エンコーダ47の短い方の切り欠き43Sがホームセン
サ48を通過して短い凸部と重なりかけた時点でモータ
44は停止している。この状態ではピン42が後側にあ
り、図7のエンドフェンス131も後側に動作すること
によってトレイ12も後側に移動している。
【0073】図8に示した状態からさらに矢印49の向
きにエンコーダ43が回転して、長い切り欠き43Lが
ホームセンサ48を通過して長い凸部と重なりかけた時
点でモータ44は停止する。この状態ではピン42が前
側にあり、図7のエンドフェンス131も前側に動作す
ることによってトレイ12も前側に移動している。
【0074】このように、トレイ12が後側にあるか、
前側にあるかは、エンコーダ47の切り欠きの長さをホ
ームセンサ48により検知し、この検知情報に基いて判
別することができる。トレイ12のシフト方向dへの往
復動のストロークの往動端で、同一ジョブ中に部を構成
する用紙分の排出を受け、シフト後の復動端で次のジョ
ブ中に部を構成する用紙の排出を受ける。
【0075】かかる仕分け動作を繰り返すことにより、
ジョブ(部)毎に用紙束が凹凸状に所定の仕分け量だけ
位置がずれた状態に積載され、部毎に用紙束を仕分ける
ことができる。移動量d'は用紙のサイズに応じて仕分
けが明確な適量の値5〜25mm、例えば、A4サイズ
で20mm前後の値に設定することができる。
【0076】B−1.揃え手段 図4、図5、図13等で示した揃え部材102a、10
2bの上端部は図4に示すフレーム90内に支持されて
いる。該フレーム90には、揃え部材102a、102
bの揃え動作及び該揃え動作及びこれに付随して動作さ
せるべき他の動作を行なわせるための手段として、揃え
部材の移動手段、揃え部材の退避手段、揃え部材の駆動
装置等が構成されているがここでは、その詳細は省略す
る。
【0077】B−2.戻し手段 [1]―C.戻し手段の構成 C−1.第1の例 図9において、戻しコロ121'は表面が凹凸形状をし
たスポンジ状の弾性材からなり、移動体500に軸支さ
れている。移動体500は正面形状がL字状をしてい
て、その上部は変位方向に長い案内部材501に摺動可
能に嵌合されている。戻しコロ121'は移動体500
に軸支されており、戻しコロ121'と一体的な軸には
プーリ502が一体的に設けられている。また、移動体
500にはモータ503が固定され、その軸にはプーリ
504が固定されている。
【0078】移動体500上、プーリ502とプーリ5
04の中間位置にはアイドルプーリ505が軸支されて
いて、アイドルプーリ505とプーリ502間にはベル
ト506が掛けられ、アイドルプーリ505とプーリ5
04間にはベルト507が掛けられている。かかる構成
により、モータ503の回転を戻しコロ121'に伝達
して戻しコロ121'を排紙コロ3の回転とは無関係に
回転させることができる。移動体500の下面にはラッ
ク508が形成されている。このラック508にはピニ
オン509が噛み合っている。ピニオン509は不動部
材に軸支されたモータ510の回転軸に固定されてい
る。
【0079】かかる構成からなる変位手段おいて、モー
タ510を駆動することにより、その回転方向に応じ
て、ラック508とピニオン509の噛み合いを介して
移動体500を案内部材501に沿って往復動させ、モ
ータ510の回転量及び回転方向の制御により、戻しコ
ロ121'を排出方向a(変位方向)上の任意の位置に
移動させることができる。
【0080】本例の変位手段では、ラックとピニオンの
噛み合い関係を利用して変位を行なうので、戻しコロ1
21'の移動軌跡は直線的となるのが特徴であり、トレ
イ12又はトレイ12上の積載紙の上面から離間して待
機する第1位置(I)と、トレイ12又はトレイ12上
の積載紙の上面に軽く接していて第1位置(I)よりも
排出方向aで下流側の第2位置(II)の2位置間を移
動可能である。
【0081】本例にかかる変位手段においては、戻しコ
ロを上記第2位置(II)に定めることにより該用紙の
後端がエンドフェンス131にぶつかるまで戻すことが
できる。また、排出中の用紙の先端が積載紙の上面に接
して排出方向aに押し出すタイミングにおいても、該戻
しコロ121'を第2の位置におくことにより、戻しコ
ロの押え機能により積載紙が排出中の用紙により押し出
されるのを防止することができる。
【0082】また、該戻しコロ121'の回転駆動系で
あるモータ504は排紙コロ3の回転駆動系とは独立し
た構成にしてあるので排紙手段の回転速度に支配される
ことなく、変位動作と連動して戻しコロ121の回転速
度を増減速制御することが可能である。
【0083】C−2.第2の例 戻し手段としての戻しコロ121a、121bを備え、
排出方向上に変位させる別の変位手段の例を説明する。
なお、説明の便宜上、戻しコロ121a、121bの2
つを戻しコロ121と総称する場合もある。図10は変
位手段を戻しコロと共に組み立て状態でその要部を示し
た図、図11は変位手段を戻しコロと共に分解した状態
で示した図である。これらの図において、構成部材はフ
レーム200に取り付けられて組み立てられている。
【0084】戻しコロ121は前記例で説明した戻しコ
ロ121'と同じ材質及び概略形状である。戻しコロ1
21aを変位させる手段と、戻しコロ121bを変位さ
せる手段とは共通部分において全く同じ構成である。そ
こで、説明の煩雑を避けるため、この共通部部分の構成
に関しては戻しコロ121a関係については部材を表す
数字の符号にaの文字を付して説明し、戻しコロ121
b関係については部材を表す数字の符号にbの文字を付
すにとどめ、説明は省略する。
【0085】変位手段の基本構成は次のとおりである。
図10、図11において、第1部材(以下、駆動レバー
という。)123aはたて長の部材であって、その中間
位置を軸129により貫通されることにより不動部材で
あるフレーム200に枢着されている。ここで、軸12
9は駆動レバー123aに対して回転自在であり、軸1
29の両端部は軸受520、521を介してフレーム2
00に軸支されている。駆動レバー123aについて軸
129により貫通された部位は枢着部であり、この部位
を第1枢着部522aと称する。駆動レバー123aは
第1枢着部522aを揺動中心にして一定角度の範囲で
揺動可能である。
【0086】第2部材(以下、従動レバーという。)1
22aはたて長の部材であってその中間位置にて突出し
ている軸部524aを、駆動レバー123a上の第1枢
着部522aから外れた一方の自由端側である第2枢着
部523aに嵌合することにより枢着されている。従動
レバー122aは第2枢着部523aを中心に一定角度
の範囲で揺動可能である。
【0087】従動レバー122aの第2枢着部523a
での回転中心(軸部524aの中心)からずれた任意の
自由端側には、軸部525aが一体に形成されており、
この軸部525aに戻しコロ121aが枢着されてい
る。
【0088】これら駆動レバー123aの第1枢着部5
22aを中心とする揺動と、従動レバー122aの第2
枢着部523aを中心とする揺動との組み合わせ動作に
より、従動レバー122aの自由端側に枢着された戻し
コロ121aを排出方向a上の異なる位置に変位させる
こととする。
【0089】これにより、揺動自在の単体レバーの先端
部に戻しコロを設ける構成(不図示)や、図9により説
明したラックとピニオンの組み合わせによる変位手段に
比べて、後述するように、戻しコロ121aを遠方まで
変位させることが可能であり、駆動レバー123aと従
動レバー122aとの折曲自在な構成により同じストロ
ークを達成するための他の構成と比べてコンパクトな構
成となし得る。
【0090】駆動レバー123aは第1枢着部522a
を中心にして考えたときに従動レバー122aが設けら
れた側と反対側の自由端側に板金からなるブラケット1
24がねじ526aによって固定されている。これによ
り駆動レバー123aは板状をしたブラケット124と
一体化されている。
【0091】このブラケット124の、排出方向aの上
流側の側面部には駆動レバー123aを揺動させる偏心
カム125の周面が当接している。偏心カム125はフ
レーム200と一体的に構成された支持板527に軸支
された軸528と一体的に回転させられるようになって
いる。偏心カム125のカム面をブラケット124に弾
性的に押し当てる第1当接手段として、ねじりコイルば
ね529aが設けられている。このねじりコイルばね5
29aのうち、ボス状をした第1枢着部522aの外周
をゆるく巻いた該ねじりコイルばね529aの一端側が
駆動レバー123aの側部に掛けられ、該ねじりコイル
ばね529aの他端側がフレーム200の一部として構
成されたフック530aに掛けられている。
【0092】このねじりコイルばね529aの弾性によ
り、駆動レバー123aは第1枢着部522aを中心に
して矢印の向きに回動付勢され、偏心カム125に弾性
的に押圧される。よって、偏心カム125を回転駆動す
ることにより、カム面の変位量に従い駆動レバー123
aは第1枢着部522aを中心にして揺動する。
【0093】偏心カム125はエンドレスなカム面を有
するので、その回転運動により駆動レバー123a、ひ
いては戻しコロ121aに周期的な変位を与えることが
できる。
【0094】第1当接手段としてのねじりコイルばね5
29aと偏心カム125を以って、第1揺動手段が構成
され、この第1揺動手段によって偏心カム125と駆動
レバー123a(ブラケット124)の自由端側の摺接
が得られ、偏心カム125の回転に応じて駆動レバー1
23aを偏心量に従う所定角度で揺動させることができ
る。
【0095】このように第1揺動手段によって駆動レバ
ー123aを所定角度揺動させることによって、該駆動
レバー123a上に乗っている従動レバーを戻しコロ1
21aと共に移動させ、戻しコロ121aに対して排出
方向aについての円弧状の変位を与えることができる。
【0096】偏心カム125を固定している軸528に
は円盤の一部を半円状に切り欠かれた遮蔽板531がそ
の軸心部を固定されており、かつ、歯車532がその軸
心部を固定されている。歯車532には歯車533が噛
み合わされており、この歯車533は支持板527に固
定されたステッピングモータ126により回転駆動され
るようになっている。また、遮蔽板531の切欠部が通
過する部位にはセンサ127が固定されていて、センサ
127による遮蔽板531の検知情報により偏心カム1
25の回転量を検知し、ステッピングモータ126の駆
動停止を制御することができる。センサ127及び遮蔽
板531の組み合わせはエンコーダを構成し、偏心カム
125はステッピングモータ126を駆動源として上記
エンコーダにより回転量が制御される。このようにステ
ッピングモータとエンコーダの組み合わせの構成を採用
することにより戻しコロ121aの位置を適正に管理す
ることができる。例えば、戻しコロ121を図16に示
したように第1位置(I)、第2位置(II)等にある
ように位置決めすることができる。
【0097】第1位置(I)は、戻しコロ121がトレ
イ12或はトレイ12上の積載紙から離間した上方に位
置した待機位置にあり、ホームポジションとして設定す
ることができる位置である。第2位置(II)は第1位
置(I)よりも排出方向aの下流側に位置していて、ト
レイ12或はトレイ12上の積載紙に軽く接触した位置
である。
【0098】従動レバー122aは、当該従動レバー1
22a上であって第2枢着部523a(軸部524a)
を間にして戻しコロ121aが設けられた側と反対側の
自由端側534aに作用するように設けられた第2揺動
手段により揺動させられる。
【0099】この第2揺動手段は、駆動レバー123a
の揺動に伴い、第2枢着部523aを中心に従動レバー
122aを所定角度量だけ揺動させるもので、かかる第
2揺動手段を設けることにより、第2枢着部523aを
中心とする駆動レバー123aに対する従動レバー12
2aの角度を変位させることで戻しコロ121aを所望
の軌跡を以って所望の位置間に移動させ得る。かつ、従
動レバー122aの揺動動作と駆動レバー123aの揺
動動作とを組み合わせることにより、戻しコロ121a
のストロークを稼ぐことができる。
【0100】第2揺動手段は従動レバー122a上の前
記第2枢着部の中心からずれた戻しコロ121aが設け
られた側と反対側の自由端側534aに形成した突起5
35aに摺動するカムであって、曲率無限大の周面の一
部に台形状の突起部536が形成された平板状カム53
7と、該平板状カム537に突起535aを当接させる
第2当接手段を付帯している。この第2当接手段として
は、軸部524aにねじりコイルばねを巻き、該ねじり
コイルばねの一端側を従動レバー122aに掛け、該ね
じりコイルばねの他端側を不動部材に掛けることにより
構成することができる。
【0101】第2当接手段により平板状カム537に対
する突起535aの当接状態が得られることにより、駆
動レバー123aの揺動に応じて戻しコロ121aを周
期的に上下動させることができ、駆動レバー123a及
び従動レバー122aの揺動との組み合わせにより戻し
コロ121aを山形の軌跡で変位させることができるの
で、トレイ12上に積載された用紙を排出方向aに押し
出すことなく、第2位置(II)へ移動することができ
る。
【0102】図16に図示されるように、平板状カム5
37は従動レバー122aの自由端側534aの上方に
位置している。このような位置関係では戻しコロ121
aの下方にはトレイ12が位置している。
【0103】既に説明したように、トレイ12は積載さ
れる用紙の上面と排紙コロ3との間の距離を一定に保つ
ために、用紙が排出されてトレイ12上の高さが高くな
るにつれて下降するようにモータ駆動されるようになっ
ている。
【0104】トレイ12の上限と下限には安全対策とし
てのリミットスイッチが設けられていて、トレイ上下動
用のモータが暴走した場合でも停止するように制御され
るが、かかるリミットスイッチに到達する以前に、仮に
何らかの原因でトレイ12が異常事態により上昇した場
合でも、本例のように平板状カム537が従動レバー1
22aの自由端側534aの上方に位置している構成と
すれば、上昇するトレイ12が戻しコロ121aを押し
上げても、第2枢着部523aを中心に従動レバー12
2aは平板状カム537から逃げることができ、従動レ
バー122aが回動するだけで他部材との干渉がないの
で、部材の損傷を免れることができる。
【0105】戻しコロ121aを回転駆動するための動
力伝達系について説明する。動力伝達系は、第1枢着部
522a、第2枢着部523aの各枢着中心を回転中心
とするプーリおよびこれらプーリに掛けられたベルトを
主要素としている。ここで、プーリ及びベルトには、歯
車及びチェーンも同様な動力伝達手段として包含するも
のとする。
【0106】図11において、軸129と一体的に回転
するプーリ538aと、軸部524aに枢着されている
プーリ539aと、これらプーリ538aとプーリ53
9aとに掛けまわされたベルト540aからなる組み合
わせがある。
【0107】また、軸部524aに枢着されているプー
リ541aと、軸部525aに枢着され戻しコロ121
aと一体に構成されたプーリ542aと、これらプーリ
541aとプーリ542aとに掛けまわされたベルト5
43aからなる組み合わせがある。なお、プーリ541
aとプーリ539aとは共通の軸部524aに嵌合され
た状態では側面部に形成された噛み合わせ部が噛み合う
ことにより一体的に回転される状態となる。
【0108】軸129の軸端部にはギヤ556が設けら
れ、このギヤ556にプーリ付ギヤ556aが噛み合う
と共にこのプーリ部にタイミングベルト556bが掛け
られている。タイミングベルト556bは他駆動部によ
り駆動される。軸129が回転することにより、プーリ
538a→ベルト540a→プーリ539a→プーリ5
41a→ベルト543a→プーリ542a→戻しコロ1
21aの順で動力を伝達して戻しコロ121aが回転さ
れ、戻しのための回転がなされる。
【0109】このように、駆動レバー123a、従動レ
バー122aの各揺動支点部にプーリを配置しこれらの
プーリを介して戻しコロ121aに動力伝達される構成
とし動力伝達のプーリの軸部を戻しコロ変位のための揺
動支点軸と共通化したので、動力伝達系を簡単に構成で
き、かつ、駆動レバー123aの外部からも容易に動力
をとり入れることができ変位手段を軽量かつコンパクト
化できる。
【0110】上記したように図11において、戻しコロ
121a回転のための動力は、第1枢着部522aと同
心の軸129と一体的に設けられたプーリ538aと、
第2枢着部523aと同心の軸部524aに枢着された
プーリ539aと、これらプーリ538aとプーリ53
9a間に掛けまわされたベルト540aを介して伝達さ
れる構成を含んでいる。
【0111】この動力伝達系の断面を示した図12にお
いて、プーリ538aは軸129と一体的に固定されて
いる。プーリ539aは軸部524aに枢着されてい
る。本例では特に、これらプーリ538aとプーリ53
9a間に掛けまわされたベルト540aの張力を適度に
選択してこの張力によりプーリ539aを軸部524a
に押しつけることにより、該プーリ539aの内径部と
軸部524aとの間に適度の摩擦力を作用させる。この
摩擦力によりプーリ539aの回転力は軸部524aに
も伝えられて、従動レバー122aは第2枢着部523
aを中心にして回動付勢される。
【0112】図10、図11において、戻しコロ121
aに用紙をエンドフェンス131側に戻す戻し機能を果
たさせるための回転の向きは反時計まわりの向きであ
る。この回転の向きで戻しコロ121aを回転させると
きプーリ539aの回転の向きは反時計まわりの向きで
あり、この向きの回転のときに上記摩擦力によって従動
レバー122aに与えられる回動付勢力もまた、第2枢
着部523aを中心とする反時計まわりの向きであり、
この回動付勢力により従動レバー122aの突起535
aが平板状カム537に押圧される向きに付勢される。
【0113】本例のように、ベルト540aの張力によ
るプーリ539aと軸部524aとの摩擦力及びプーリ
539aの回転力を利用した従動レバー122aの回動
付勢により、従動レバー122aの突起535aを平板
状カム537に押圧させる第2付勢手段の機能を果たさ
せることができ、ねじりコイルばねを使用する場合に比
べて、簡易な構成となすことができる。突起535aが
平板状カム537に適度の押圧力で押圧された状態でプ
ーリ539aと軸部524aとがスリップするようにベ
ルト540aの張力は適度に設定するものとする。
【0114】本例では、第1部材の揺動と第2部材の揺
動との組み合わせ動作により回転体からなる戻し手段を
排出方向の異なる位置に確実に変位させて、戻し手段に
よる戻し機能や押さえ機能を得ることができる。
【0115】[1]―D.戻し動作 ここでは、前記図10〜図12で説明した構成の変位手
段により戻しコロ121を第1位置(I)と第2位置
(II)間で変位させる戻し動作について説明する。な
お、前記図22における変位手段による戻しコロ12
1'の制御については、以下の説明に準ずるものとし、
モータ510の回転により行なう。図13、図14、図
16において戻しコロ121は第1位置(I)では排紙
コロ3の下部近傍に位置しており、排出方向aと直交す
るシフト方向d(用紙の幅方向)の中央部に対向して配
置されている。
【0116】戻しコロ121aと121bとの間に積載
面の紙面高さを検知するための紙面検知フィラー120
が位置している。これにより、紙面検知フィラー120
とトレイ12上の用紙の積載面との接触点は常に一定の
高さに制御される。本例では、第1位置(I)にある戻
しコロ121に掛からないほど、下流側に後端部が位置
するように落下した用紙をもとらえるために、本例の変
位手段で駆動される戻しコロ121を用いて、第1位置
(I)から、その飛び出した用紙の後端部をとらえ得る
第2の位置(II)まで移動させて用紙の後端部に接触
させ、戻しコロ121の回転力でエンドフェンス131
に突き当たるまで戻す。
【0117】既に説明したように、戻しコロ121は従
動レバー122a、122bの軸部525a、525b
に枢着されており、これら従動レバー122a、122
bの反対側の軸部524a、524bは、駆動レバー1
23a、123bに挿入されて該軸部524a、524
bを中心に従動レバー122a、122bは回動するよ
うになっている。
【0118】また、駆動レバー123a、123bは従
動レバー122a、122bが枢着している反対側を軸
129に挿通されていて該軸129を中心に回動するよ
うになっている。さらに、駆動レバー123aと123
bにはブラケット124が接合されており、ブラケット
124を偏心カム125で変位させることによって、駆
動レバー123a、123bを、軸129を中心に揺動
させ、さらには駆動レバー123a、123bに枢着さ
れている従動レバー122a、122bを揺動させ、戻
しコロ121を変位させる。
【0119】図15、図16に示されているように、戻
しコロ121は第1位置(I)(待機位置或はホームポ
ジション)から2点鎖線で示す第2位置(II)(戻し
位置)まで移動して、トレイ12上に落下した用紙の後
端に接触してその回転力でエンドフェンス131まで該
用紙を引き戻し、後端部の整合を行うことができる。
【0120】駆動レバー123a、123bに接合され
ているブラケット124を矢印J方向に変位させる偏心
カム125はステッッピングモータ126から歯車53
3、532による伝達駆動を受けて回転し、この回転に
より上記の変位を行なわせる。
【0121】偏心カム125には半円状の遮蔽板531
が付加されており、この遮蔽板531をセンサ127で
検知することによって偏心カム125の停止位置を規制
して、すなわち戻しコロ121の停止位置を規制してい
る。図16において、戻しコロ121の第1位置(I)
は実線で示した位置、第2位置(II)(戻し、押え位
置)は2点鎖線で示した位置である。
【0122】次に、戻しコロ121の変位のタイミング
について説明する。通常は、図16に示すように第1位
置(I)にあり、用紙が排紙コロ3から排出され、該用
紙の後端部が下コロ3aの外周に沿ってトレイ12に落
下した直後に、第2位置(II)に変位させる。平板状
カム537によるカム形状に従い山形の軌跡を以って変
位した戻しコロ121が用紙後端部に上方から下降して
接触して、ある一定時間その位置にとどまり、回転力で
もって用紙をエンドフェンス131まで引き戻したら、
再び偏心カム125を回転させて第1位置(I)まで変
位させる。このような動作により、飛び出した用紙を確
実に引き戻して排出方向aについての揃え精度を向上さ
せることができる。
【0123】次に戻しコロ121の回転駆動系の構成例
を図17により説明する。戻しコロ121aには図11
で説明したようにプーリ542aが一体的に形成されて
おり、これらのプーリは軸部524a上のプーリ541
aとベルト543aで結ばれている。さらに、プーリ5
41aと同軸かつ一体的なプーリ539aがベルト54
0aを介して駆動側のプーリ538aと結ばれている。
【0124】駆動系としてのギヤ556に連結された軸
129と一体的に回転するプーリ538aによりベルト
540aが回転してプーリ539a、541aを回転さ
せ、これによりベルト543aを介してプーリ542a
が回転して戻しコロ121が回転する仕組みである。プ
ーリ542bについても上記に準ずる。
【0125】用紙が排紙コロ3を通過してトレイ12に
落下するまで戻しコロ121を第1位置(I)に待機さ
せ、用紙がトレイ12上の積載面上に落下した直後に第
2位置(II)まで変位動作させることによって積載面
上に落下した用紙を確実に捉えてエンドフェンス131
まで戻すことができる。
【0126】[1]―E.エンドフェンス E−1.凹凸部 請求項1、2に対応する。本例では、図1(a)、
(b)に示すように、エンドフェンス131において、
搬送方向aの上流側の用紙端部をとらえ得るような凹凸
部20を設けた。本例では、凹凸部20を排出される用
紙の幅方向で安定してとらえ得るように2箇所にわたっ
て設けている。なお、図1では判りやすくするため、ト
レイ12は省略して示している。
【0127】この凹凸部20における凹凸の形状は、図
18(a)に拡大して示すように、バックカールした用
紙S'の上流側の端部がつくる斜め下向きに湾曲した端
面S'aに沿う傾斜面20aと、この傾斜面20aと交
差する水平面20hとで形作られる略逆L字形の段部が
上下方向に連続した如き鋸歯状とし、凸条133の上面
から凹凸が突出した状態としている。凹凸の凸部の先端
部は図18(b)に示すようにトレイ12の上流側の端
部と極めて近接するまで接近して、エンドフェンスとト
レイ12との隙間を埋めている。
【0128】このような鋸歯状の凹凸を有する凹凸部2
0を設けることにより、図18(b)に示すように戻し
コロ121の戻し機能によりバックカールした用紙S'
が戻されるとき、該用紙の上流側端部は凹凸部20の傾
斜面20aに案内され、最終的には水平面20hに突き
当てられることにより確実に止められる。
【0129】よって、本発明の課題とされた、バックカ
ールした用紙の積載時にエンドフェンス131と該用紙
束の上流側端部(後端部)との間にできる楔状の谷に、
用紙の端部が進入することに起因する、後端部の折れな
どの損傷、谷に侵入することによる不揃えは生じなくな
る。なお、凹凸の形状は、上記のような水平面と傾斜面
との組み合わせでなく、あらゆる形状の凹凸の連続した
形状のものでも一定の効果がある。
【0130】このような凹凸はエンドフェンス131の
全面に設けてもよいが、その機能からして必要なのは用
紙の後端部を受ける部分のみでよいので、該当する箇所
にのみ設けるのがよい。
【0131】図7に示したように、エンドフェンス13
1はトレイ12と一体的にシフト方向に往復動させるた
め、また用紙の後端部を突き当てるために、2つの凸条
133が間隔をおいて上下方向に延びていて、この凸条
133とトレイ122の上流側端部とが嵌合している。
この凸条133は板金をコの字状に折曲した如き態様を
している。
【0132】上記例における凹凸部20はこの凸条13
3の部位を利用して、図19に示すように矩形の開口を
形成して4辺がそれぞれ内側に折り返されたような壁面
を形成し、矩形の穴となっていて、この矩形の穴の開口
131aに、凹凸部20を具備した凹凸部材としてのブ
ロック21を嵌め込んだ構成としている。
【0133】E−2.凹凸部の退避手段 請求項3、4に対応する。トレイ12の基準高さは紙面
検知センサ130a、130bが紙面検知フィラー12
0を検知しない位置としており、トレイ12上に用紙が
積載され用紙の後端部高さが上昇したのを紙面検知セン
サ130bがオンすることで検知し、該紙面検知センサ
130bがオフするまで(或はオフ後、一定量)トレイ
12を下降させて常にトレイ12の上面高さを略一定に
保つ制御を行う。
【0134】紙面検知センサ130aはトレイ12上か
ら積載紙が取り除かれた場合をセンサのオンにより検知
するものであり、該積載紙の取り除きによりトレイ12
の上面レベルは低下して紙面検知センサ130aがオン
となるので、この場合、該紙面検知センサ130aがオ
フとなるまでトレイ12を上昇させることで、戻しコロ
120がトレイ12の紙面から離間し、排出紙が適正に
トレイ上に着地し得る所定の基準レベルに戻す。
【0135】このようにして、トレイ12上面或はトレ
イ上の積載紙上面から排紙コロ3のニップ部までの高さ
は、用紙が積載されるにも拘わらず略一定となるように
制御されるようになっていて、トレイ12は常時昇降動
作を行なう。
【0136】一方、凹凸部20はその機能上、凹凸の凹
の部内に用紙の後端部が入った状態にあるので、このま
まの状態でトレイ12を昇降させると整列された用紙の
整列が乱されてしまうおそれがある。
【0137】前記したように、トレイの昇降動作に伴い
凹凸部に端部た止められている用紙束の整列が乱される
のを避けるため、本例ではブロック21を、凹凸部20
が用紙上流側端部を止める突出位置と、該突出位置から
後退して用紙上流側端部を止めない後退位置の2つの位
置に変位することができるようにした。
【0138】図20に、ブロック21が突出位置にある
状態を示す。この突出位置でブロック21に設けられた
凹凸部20は凸条133の表面から突出していて、用紙
の後端部を止めることができる。
【0139】図21に、ブロック21が突出位置より後
退した後退位置にある状態を示す。この後退位置では、
凹凸部20は凸条133の表面から埋没しており、用紙
の後端部を止める状態ではない。このようにブロック2
1を予め後退位置に変位させてから、トレイ12を下降
させる。或は、用紙を取り去ることによりトレイ12は
上昇する。ブロック21が後退位置にあれば、トレイ1
2が昇降しても、用紙の後端部は凹凸部20により乱さ
れることはない。
【0140】このように退避位置に変位したブロック2
1は、トレイ12の位置が検知手段96により適正な高
さ位置に定められた後、排紙に先立ち、再び突出位置に
変位させる。以下に、ブロック21にこのような変位を
トレイの昇降動作に応じて自動的させるための機構など
について説明する。
【0141】図22、図23において、2つのブロック
21を連結棒134で連結している。連結棒134は凸
条133に形成した変位方向に長い長穴1350を貫通
している。ブロック21は開口131aの奥行き方向に
形成された穴に摺動可能に嵌合しており、この摺動方向
である変位方向fに可動である。
【0142】長穴1350は変位方向に長い穴であり、
連結棒134の可動領域を規制する。上記穴の底とブロ
ック21との間には伸張性のばね1360が介装されて
おり、このばね1360の弾性によりブロック21は突
出方向に付勢されている。この付勢によるブロック21
の動きは連結棒134が長穴1350の一端側に突き当
たることにより止められている。この止められた位置を
突出位置として定めている。
【0143】また、連結棒134の中間位置にはワイヤ
146の一端側に形成されたフックが掛けられている。
該ワイヤ146の他端側はソレノイド141のプランジ
ャに止めてある。ワイヤ146の途中にはばね1360
の弾性よりも弱い弾性を有する緊縮性のばねが設けられ
ている。
【0144】ソレノイド141がオフ(非励磁状態)の
ときには、ばね1360の弾性によりブロック21は突
出位置にある。ソレノイドをオン(励磁状態)にする
と、ブロック21はプランジャに引かれて後退移動す
る。このように、ソレノイド141のオンオフ制御によ
りブロック21の位置を変位させることができる。
【0145】図24において、ソレノイド141はオフ
の状態にあり、ブロック21は突出位置に位置してい
て、排出された用紙S'が戻しコロ121により戻さ
れ、凹凸部20により用紙の後端部を止め得る状態にあ
る。
【0146】トレイ12上に用紙が積載されていき、紙
面高さが予め設定した高さに達すると、紙面検知センサ
130bがオンとなり、この検知信号を受けた制御手段
が昇降手段95を機能させてトレイ12を下降させる。
【0147】このトレイ12の下降に先立ち、ソレノイ
ド141をオンにしてブロック21を後退させて後退位
置におく。これにより、凹凸部20の凹部に入り込んで
いた積載用紙は凹凸部20の外に位置するようになる。
従って、この状態のもとでトレイ12を下降させても用
紙の後端部が凹凸部20と干渉して乱されるということ
がない。
【0148】図26はブロック21を後退させた状態で
トレイ12を下降した状態を示している。説明わかりや
すくするため、本図ではトレイ12を過剰に下降した状
態で示している。トレイ12が所定の高さに停止した
ら、ソレノイド141をオフにしてブロック121を突
出位置におき、排紙を行なう。
【0149】このように、連続排紙においても、トレイ
12の昇降動作と連動してブロック21の位置を切り換
えることにより用紙の後端部を整列させることができ
る。
【0150】図27は制御手段の制御回路を示し、CP
U700は制御プログラムをメモリされたROM710
と情報の授受を行ないまた、クロック720からクロッ
ク信号を入力して以下の各フローチャートに示された制
御を実行する。
【0151】CPU700は、画像形成装置50との間
で画像形成装置50の制御手段52と信号の授受をな
し、また、センサ群730からの情報を入力し、ステッ
ピングモータ制御ドライバ740、モータドライバ75
0、ドライバ760に情報を出力するようになってい
る。
【0152】センサ群730はシート状媒体後処理装置
51及び本発明に係るシート状媒体整合装置に用いられ
ている種々のセンサをまとめて表現したもので、以下の
フローチャートによる制御の中にでてくる種々のセンサ
が該当する。
【0153】モード指定手段53は凹凸部材を用いた制
御をするかどうかを選択指定する手段であり、図示省略
の操作パネルに設けたタッチスイッチなどにより構成さ
れる。
【0154】ステッピングモータ制御ドライバ740は
シート状媒体後処理装置51及び本発明に係るシート状
媒体整合装置に用いられている種々のステッピングモー
タを制御するもので、具体的には以下で説明するフロー
チャートに出てくる種々のステッピングモータが該当す
る。図27では符号Mで例示している。
【0155】モータドライバ750はシート状媒体後処
理装置51及び本発明に係るシート状媒体整合装置に用
いられている種々のDCモータを制御する。
【0156】モード指定手段により凹凸部材を用いた制
御をするように切り換えられた場合、ステップP1にお
いて紙面検知センサ130bがオフの状態のもとで、ス
テップP2でコピー作業が開始される。ステップP3
で、トレイ12上への用紙の排紙が行なわれ、排紙コロ
3から用紙が排出される。ステップP4では、第2位置
(II)に位置している戻しコロ121により用紙がエ
ンドフェンス131側に向けて戻し、該用紙の後端部が
凹凸部20に止められるまで送り、整列する戻し作業が
行われる。
【0157】用紙が積載されていき、ステップP5で紙
面検知センサ130bがオンと判定されると、ステップ
P6に進み、ソレノイド141をオンにしてブロック2
1を後退位置におき、ステップP7で昇降手段95を起
動させてトレイ12を予め設定した量、下降させる。
【0158】トレイ12を所定量下降させたら、ステッ
プP8でソレノイド141をオフにしてブロック21を
後退位置におき、ステップP9に進む。また、ステップ
P5で紙面検知センサ130bがオフと判定されている
場合には、トレイ12上への排紙は継続してもよいの
で、ステップP9に進む。
【0159】ステップP9では、所定枚数に達したかな
どの判断に基づく、コピー作業の継続の有無が判断さ
れ、継続の必要なしと判定されれば終了するし、継続の
必要があれば、ステップP3に戻る。 2.画像形成装置 主として請求項5に対応する。本例は、用紙に画像形成
を行なう画像形成手段及び画像形成された用紙を搬送す
る搬送手段を有する画像形成装置に関するもので、図2
9に示した画像形成装置50'は、図4における画像形
成装置50と共通の画像形成手段を具備している。画像
形成装置50'は、前記したシート状媒体後処理装置5
1に構成したシート状媒体整合装置における戻しコロ1
21及びその変位手段、凹凸部材としてのブロック21
及びその付帯部材を具備している。また、画像形成装置
50'において、図4に示したシート状媒体後処理装置
51における構成部分と共通の部材があり、その部分に
ついては図4におけるものと同じ符号で示し、説明は省
略した。
【0160】図29において、装置本体のほぼ中央部に
画像形成部135が配置され、この画像形成部135の
すぐ下方に給紙部136が配置されている。給紙部13
6は給紙カセット210を備えている。
【0161】画像形成装置50'の上部には必要に応じ
て、原稿を読み取る原稿読み取り装置(図示せず)を配
設することができる。画像形成部135の上部は、画像
形成された用紙を搬送する搬送手段としてのローラRR
やガイド板等が設けられている。
【0162】画像形成部135には、装置を電気的に駆
動したり、制御したりする電装ユニットQが配置されて
いる。また、ドラム状をした感光体5000が配置され
ている。この感光体5000の周囲に、該感光体500
0の表面に帯電処理を行う帯電装置600、画像情報を
感光体表面にレーザ光で照射する露光装置7000、感
光体5000の表面に露光されて形成された静電潜像を
可視化する現像装置800、感光体5000上で可視化
されたトナー像を用紙に転写する転写装置900、転写
後感光体表面に残留するトナーを除去回収するクリーニ
ング装置1000等がそれぞれ配置されている。
【0163】これら、感光体5000、帯電装置60
0、露光装置7000、現像装置800、転写装置90
0、クリーニング装置1000等は画像形成手段の主要
部をなす。感光体5000の略上方であって、感光体5
000よりも用紙搬送経路上の下流位置には、定着装置
140が配置されている。
【0164】画像形成装置がプリンタとして機能する場
合、画像形成に際しては、画像信号が入力される。予
め、感光体5000は暗中にて帯電装置600により一
様に帯電されている。この一様に帯電された感光体50
00に、画像信号に基づいて露光装置7000のレーザ
ダイオードLD(不図示)の発光により露光光が照射さ
れ、公知のポリゴンミラーやレンズを介して感光体に至
り、感光体5000の表面に静電潜像が形成される。こ
の静電潜像は感光体5000の回転と共に移動し、現像
装置800により可視像化され、さらに移動して転写装
置900に向かう。
【0165】一方、給紙部136の給紙カセット210
には、未使用の用紙が収容されており、回動可能に支持
された底板220上の最上位置の用紙Sが給紙ローラ2
30に押し付けられるように、底板220がばね240
により加圧されるようになっている。転写のための給紙
に際しては、給紙ローラ230が回転し、この回転によ
り、用紙Sは給紙カセット210から送り出され、一対
のレジストローラ1400へと搬送される。
【0166】レジストローラ1400に送られてきた用
紙は、ここでその搬送が一時的に止められる。レジスト
ローラ1400は、感光体5000の表面のトナー像と
用紙Sの先端との位置関係が転写装置900が設けられ
た転写位置で画像転写に適する所定の位置になるよう、
タイミングをとって用紙の搬送を開始する。
【0167】転写を終えた用紙は定着装置140を通過
する間にトナー像が定着される。定着装置140を通過
した用紙は搬送手段であるローラRRにより搬送され、
排紙センサ38を経て、排紙コロ3よりトレイ12へ排
出される。
【0168】以後の戻しコロ121及び従動レバー12
2、駆動レバー123などの変位手段による用紙の整合
機能機能については、既に前記各実施の態様において述
べた内容と同じであるので、説明は省略する。
【0169】本例の画像形成装置においても、トレイ上
に積載された用紙Sに対して排出方向の整合が行なわ
れ、高精度にシート状媒体を揃えることができる。
【0170】
【発明の効果】請求項1記載の発明では、バックカール
したシート状媒体の積載時に立壁とシート状媒体後端部
との間にできる楔状の谷に、シート状媒体の端部が進入
することに起因する、該後端部の折れなどの損傷、谷に
侵入することによる不揃えは生じなくなる。
【0171】請求項2記載の発明では、シート状媒体の
後端部を確実に凹部に導き止めることができる。
【0172】請求項3記載の発明では、トレイ12が昇
降しても、用紙の後端部は凹凸部20により乱されるこ
とはない。
【0173】請求項4記載の発明では、積載手段の高さ
制御と関連付けて、凹凸部材を変位させて継続的に整列
を行なうことができる。
【0174】請求項5記載の発明では、バックカールし
たシート状媒体の積載時に立壁とシート状媒体後端部と
の間にできる楔状の谷に、シート状媒体の端部が進入す
ることに起因する、該後端部の折れなどの損傷、谷に侵
入することによる不揃えが生じないシート状媒体後処理
装置を提供できる。
【0175】請求項6記載の発明では、バックカールし
たシート状媒体の積載時に立壁とシート状媒体後端部と
の間にできる楔状の谷に、シート状媒体の端部が進入す
ることに起因する、該後端部の折れなどの損傷、谷に侵
入することによる不揃えが生じない画像形成装置を提供
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1(a)はトレイを外した状態でのシート状
媒体後処理の外観斜視図、図1(b)はエンドフェンス
の部分拡大斜視図である。
【図2】画像形成装置に連結されたシート状媒体後処理
装置の正面図である。
【図3】シート状媒体後処理装置の外観斜視図である。
【図4】本発明にかかるシート状媒体後処理装置及び画
像形成装置の概略構成図である。
【図5】図5(a)はシート状媒体後処理装置の要部斜
視図、図5(b)はトレイの高さを制御するセンサ周辺
部の概略斜視図である。
【図6】トレイをシフト方向に移動するトレイ移動手段
の構造を説明した要部断面図である。
【図7】トレイの駆動機構部分を説明した斜視図であ
る。
【図8】ウォームホイール及びホームセンサを説明した
正面図である。
【図9】別実施例にかかる戻しコロまわりの正面図であ
る。
【図10】戻しコロまわりの主要部を説明した斜視図で
ある。
【図11】戻しコロまわりの主要部を説明した分解斜視
図である。
【図12】戻しコロの回転駆動系を説明した動力伝達部
の断面図である。
【図13】トレイまわりの正面図である。
【図14】用紙を積載した状態における、戻しコロ及び
揃え部材、トレイの斜視図である。
【図15】戻しコロ及びその駆動手段の分解斜視図であ
る。
【図16】戻しコロの動作を説明した正面図である。
【図17】戻しコロ及び排紙コロの駆動系を説明した正
面図である。
【図18】図18(a)は凹凸部により後端部を止めら
れた状態を説明したトレイの正面図、図18(b)は凹
凸部の部分拡大断面図である。
【図19】凹凸部材の断面図である。
【図20】突出位置にある凹凸部材の断面図である。
【図21】後退位置にある凹凸部材の断面図である。
【図22】凹凸部材の駆動機構を説明した斜視図であ
る。
【図23】凹凸部材の駆動機構を説明した断面図であ
る。
【図24】通常排紙状態にあるトレイまわりの正面図で
ある。
【図25】トレイ下降直前にあるトレイまわりの正面図
である。
【図26】トレイ下降時におけるトレイまわりの正面図
である。
【図27】制御系のブロック図である。
【図28】フローチャートである。
【図29】画像形成装置の構成図である。
【図30】従来技術の問題を説明したトレイまわりの正
面図である。
【符号の説明】 20凹凸部 121 戻しコロ 131 エンドフェンス
フロントページの続き (72)発明者 永迫 秀也 東京都大田区中馬込1丁目3番6号・株式 会社リコー内 (72)発明者 田村 政博 東京都大田区中馬込1丁目3番6号・株式 会社リコー内 Fターム(参考) 3F054 AA01 AC01 BA04 BG08 BG11 BH05 BH07

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】排出手段より積載手段上に排出されたシー
    ト状媒体について、前記排出手段による前記シート状媒
    体の排出方向上での上流側の端部を、整合位置に設けら
    れた立壁に突き当てることにより整合して積載する手段
    であって、前記積載手段上に排出されたシート状媒体に
    外力を与えて前記突き当てを行なう戻し手段を具備した
    シート状媒体整合装置において、 前記立壁は、前記シート状媒体の上流側の端部を捕らえ
    ることができる凹凸部を有していることを特徴とするシ
    ート状媒体整合装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載のシート状媒体整合装置にお
    いて、 前記凹凸部は、前記積載手段上に前記シート状媒体がバ
    ックカールした状態で積載されたとき、バックカールし
    たこれらシート状媒体の前記上流側の端部がつくる斜め
    下向きに湾曲した端面に沿う傾斜面と、この傾斜面と交
    差する水平面とで形作られる略逆L字形の段部が上下方
    向に連続した如き鋸歯状としたことを特徴とするシート
    状媒体整合装置。
  3. 【請求項3】請求項1又は2記載のシート状媒体整合装
    置において、 前記積載手段は前記シート状媒体の積載量に応じて、前
    記排出手段から積載面までの距離が略一定となるように
    昇降制御されるものであり、 前記凹凸部は、前記立壁とは別箇独立した凹凸部材に形
    成されていて、この凹凸部材は前記凹凸部が前記シート
    状媒体の前記上流側の端部を止め得る程度突出した突出
    位置と、該突出位置から退避した後退位置の2つの位置
    に変位することができ、 この変位を、前記積載手段の昇降動作に応じて自動的に
    行なうようにしたことを特徴とするシート状媒体整合装
    置。
  4. 【請求項4】請求項3記載のシート状媒体整合装置にお
    いて、 前記凹凸部材は前記突出位置を維持するように付勢手段
    により付勢されていて、この付勢手段による付勢力に抗
    して逆らう向きにソレノイドで前記凹凸部材を引くこと
    により前記凹凸部材を前記後退位置に移動させる構成を
    具備していることを特徴とするシート状媒体整合装置。
  5. 【請求項5】シート状媒体に後処理を行なう後処理手段
    及びこの後処理されたシート状媒体を搬送する搬送手段
    を有するシート状媒体後処理装置において、請求項1な
    いし4の何れか一つに記載のシート状媒体整合装置を具
    備していることを特徴とするシート状媒体後処理装置。
  6. 【請求項6】シート状媒体に画像形成を行なう画像形成
    手段及びこの画像形成されたシート状媒体を搬送する搬
    送手段を有する画像形成装置において、請求項1ないし
    4の何れか一つに記載のシート状媒体処理装置を具備し
    ていることを特徴とする画像形成装置。
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