JP2002193535A - シート状媒体整合装置 - Google Patents

シート状媒体整合装置

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JP2002193535A
JP2002193535A JP2000397962A JP2000397962A JP2002193535A JP 2002193535 A JP2002193535 A JP 2002193535A JP 2000397962 A JP2000397962 A JP 2000397962A JP 2000397962 A JP2000397962 A JP 2000397962A JP 2002193535 A JP2002193535 A JP 2002193535A
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JP2000397962A
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Masahiro Tamura
政博 田村
Akito Ando
明人 安藤
Hideya Nagasako
秀也 永迫
Kazuya Tsutsui
和哉 筒井
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Ricoh Co Ltd
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Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 排出手段3によりトレイ12に排出される用
紙を戻しコロによりトレイの後端部に位置する立壁13
1に突き当てて整合する際、従来定位置に設けられてい
て用紙を捉え損ねることがあったのを解決する。 【解決手段】 トレイ12上に排出された用紙位置にバ
ラツキがあってもその後端部を捉えることができるよう
に戻しコロ121を用紙の排出方向に変位可能とし、用
紙排出後に該用紙の後端部に戻しコロを接触させて該コ
ロを戻し方向に回転させ、エンドフェンス突き当ての直
前までは高速で送り、突き当てるときには減速する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、シート状媒体整
合装置、シート状媒体後処理装置、画像形成装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】この明細書では、取り扱われるシート状
媒体として、複写紙、転写紙、記録紙、表紙、合い紙
(仕切紙)、コンピュータフォーム、特殊紙、OHPシ
ート等が含まれるが、以下では、これらを代表して用紙
の名称で表示する。
【0003】排出手段より積載手段上に排出されたシー
ト状媒体について、前記排出手段による前記シート状媒
体の排出方向上での上流側の端部を、整合位置に設けら
れた立壁に突き当てることにより整合して積載する手段
であって、前記積載手段(トレイ)上に排出されたシー
ト状媒体に外力を与えて前記立壁に向けて移動させて整
合する、回転体からなる戻し手段を具備したシート状媒
体整合装置が知られている。
【0004】画像形成装置や、画像形成装置から排出さ
れる画像形成済みの用紙にファイリング用のパンチ穴を
あけるパンチユニットや、ステープル手段、押印などの
後処理を行なうシート状媒体後処理装置において、排出
手段から排出されてくる用紙は積載手段である排紙トレ
イ、積載トレイ等と称されるトレイ上に積載されるよう
になっている。積載手段上に積載された用紙は、その後
の利用上、自動整合されるようになっているが、用紙揃
えの程度つまり、整合の精度が問題となる。
【0005】従来の用紙処理装置の一例を示した図2
5、図26において、例えば図示しない画像形成装置で
画像形成されて搬送方向Aに沿って当該用紙処理装置に
向けて送られてきた用紙Sは、該用紙の通過を検知する
排紙センサを経て排出手段としての下コロ3a、上コロ
3bによる一対の排紙コロ3に導かれる。排紙コロ3の
下方には積載手段としてのトレイ12が位置している。
【0006】排紙コロ3から搬送方向Aの延長上である
排出方向a(下コロ3aと上コロ3bの共通接平面内で
下コロ3aの軸線方向と直交する方向)に向けて排出さ
れた用紙Sは該用紙Sの後端部が排紙コロ3から離れた
後、慣性と自重により斜め下向きの落下方向Bに向けて
落下してトレイ12上に積載される。
【0007】トレイ12の用紙積載面は排出方向aの下
流側に進む程高くなる傾斜となっており、また、排紙コ
ロ3の略真下にはトレイ12と交差するようにして鉛直
の立壁であるエンドフェンス131が設けられている。
【0008】トレイ12は上下方向にモータによる駆動
源で移動可能である。図26に示すように紙面検知用の
紙面レバー120及び紙面センサ130a、130bな
どの働きによりトレイ12の上面(用紙が積載されてい
るときは用紙の最上面)位置を検知することにより、こ
の検知情報に基づいて排紙コロ3のニップ部からの間隔
が一定に保たれるように、例えば用紙が積載されるのに
つれて下降するように制御されるようになっている。
【0009】排紙コロ3とトレイ12の上面との間であ
って、用紙の幅方向の中央位置には、不動部材上の定位
置に固定された戻しコロ121a'、121b'からなる
戻しコロ121'が回転駆動するように設けられてい
る。
【0010】ここで、戻しコロ121'は用紙の後端部
を捉えやすくするためスポンジなどの弾性材で構成さ
れ、表面を凹凸形状にして、積載紙の上面に軽く圧接さ
れる状態にして変形させつつ回転させている。
【0011】戻しコロ121'はトレイ12上面(用紙
が積載されているときは用紙の最上面)に軽く接してい
て、この接する面が排出方向aの上流側に移動する向き
に回転駆動されているので、トレイ12上に落下した用
紙のうち、後端部が戻しコロ121'に捉えられたもの
は排出方向aとは反対側に向けて戻されエンドフェンス
131に突き当てられる。
【0012】こうして、排紙コロ3から排出されてトレ
イ12上に落下した用紙Sはそのまま戻しコロ121'
に捉えられ、或は戻しコロ121よりも排出方向aに多
少飛ばされたものでもトレイ12の傾斜に沿って自重で
滑ることにより戻しコロ121'に後端部が捉えられて
エンドフェンス131に突き当てられて排出方向の後端
部が整合される。
【0013】このように、用紙後端が排紙コロ3から抜
けて離れた後、自由落下にてトレイ12に積載されるま
で、排紙コロ3からトレイ12までの距離すなわち用紙
の自由落下距離においてはなんの規制もなく、フリーな
状態で落下するため、空気等の影響で紙間に多少のズレ
が発生して揃えが悪化するが、トレイ12の傾きや戻し
コロ121の働きもあり、エンドフェンス131に確実
に突き当てられて基本的には良好な整合が得られる。
【0014】しかし、排紙コロ3から排出される用紙が
バックカール(下向きカール)の場合、そのようなカー
ルの傾向を有する用紙が大量にトレイ12に積載されれ
ばされるほど積載面の傾斜角度がトレイ12の上面の角
度よりも次第に緩やかになってくる。
【0015】図25に示されているように、トレイ12
の初期の積載面角度をα°とした場合、バックカールの
用紙が積載されてくるとカールの膨らみが積載面角度を
小さくするため、図26に示すようにカール紙積載時の
積載面角度は角度β°となって、α°>β°という関係
になる。
【0016】このような関係になると、新たにトレイ1
2上に落下した用紙Sは積載面の傾斜に沿って滑りにく
いため、戻しコロ121よりも排出方向の下流側に落下
した用紙の中には後端が、該戻しコロ121によって捉
えられないものが出てくる。このため、図25、図26
に示すように排出方向aの下流側に縦ズレを以って飛び
出した用紙S'が発生してしまう。
【0017】つまり、図26において、排紙コロ3から
排出された用紙Sはその後端が下コロ3aの外周に沿っ
て2点鎖線で示すように順次位置を変えて落下してい
く。用紙後端部が戻しコロの回転力によって排出方向a
に弾かれて排出方向aに押し出されることにより該用紙
Sが戻しコロ121に捉えられない位置まで飛ばされて
トレイ12上の積載面上に積載されると、既にトレイ1
2上にバックカールした用紙が多量に積載されていると
きには積載面の傾斜が緩い状態になっているため落下し
たままの位置に積載されてしまい後端が揃わず、整合精
度が不良となる。
【0018】コピー業者などでは、積載された用紙束を
次工程の例えば、パンチ機にかけたりするため、良好な
整合状態が要求されている。整合精度の悪い用紙束であ
ると、トレイから取り出した用紙束を再び人の手によっ
て揃えてからパンチ機にかけなければならず作業効率の
面で無駄が発生してしまう。このため、上のセグメント
例えば所謂コピー業者は、積載された用紙について厳し
い揃え精度を要求し、揃え精度の向上が望まれている。
【0019】1.かかる要求を満足するための手段とし
て、従来の固定位置で回転する戻し手段に代えて、排出
方向aに飛ばされた用紙の後端部を捉え得る位置まで移
動可能なように戻し手段を変位自在に構成することが考
えられ、本発明者は、非公知の手段を提案した。しか
し、その場合でも戻し手段の回転速度を適切に選択しな
いと、例えば高速過ぎると用紙は高速でエンドフェンス
に突き当てられるため、座屈変形させられてしまうし、
低速すぎると整合処理に時間がかかり過ぎるなどの不具
合を生じてしまうことがわかった。
【0020】2.また、図27に示すように、排紙コロ
3からトレイ12に向けて排出される用紙S1は、この
排出の過程で排出速度にもよるが、後端部がまだ排紙コ
ロ3にくわえられているときに該用紙S1の中間部が撓
み先端部がトレイ12上に既に積載されている積載紙
S"に接しつつ送り出される。
【0021】この状態の下では用紙S1の先端部が、積
載紙S"の最上紙である用紙S2を排出方向aの下流側
に押し動かしてしまうことがあるため、一旦はトレイ1
2の傾斜によりその後端部がエンドフェンス131に突
き当てられて整合された用紙S2或は前記したように積
載紙のカールの影響によりエンドフェンスまで戻らない
不整合な用紙の後端部がエンドフェンス131からます
ます離間して排出方向の下流側にずれてしまい、後端揃
えができない状態となってしまうことがあった。
【0022】この点に関し、図28に示すように従来の
固定位置で回転する戻し手段としての戻しコロ121を
設けた例では、定位置で積載紙に接しつつ回転する構成
であるので、用紙をエンドフェンス側に戻す戻し機能と
共に、図27における用紙S2が後続の用紙の先端によ
り押し出されるのを防止すべく押える押さえ機能をも有
していたため、用紙S1の先端部により押し出されるこ
とはなかった。前記1の問題を解決するため戻しコロ1
21'の位置を変位させるときには、かかる押え機能を
発揮させるための配慮も必要となる。
【0023】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、位置
変位可能に構成した戻し手段を具体化して示すと共にそ
の回転速度を考慮しつつ戻し機能、さらに押さえ機能な
どを発揮させることによる整合性能の向上したシート状
媒体整合装置、シート状媒体後処理装置、画像形成装置
を提供することにある。
【0024】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記目的を達
成するため、以下の構成とした。 (1).排出手段より積載手段(トレイ)上に排出され
たシート状媒体について、前記排出手段による前記シー
ト状媒体の排出方向上での上流側の端部を、整合位置に
設けられた立壁(エンドフェンス)に突き当てることに
より整合して積載する手段であって、前記積載手段上に
排出されたシート状媒体に外力を与えて前記突き当てを
行なう回転体からなる戻し手段と、前記戻し手段を前記
排出方向上の異なる位置に変位させると共に前記積載さ
れたシート状媒体の上面に対して接離させる変位手段
と、前記変位手段による前記戻し手段の変位動作と連動
して前記前記戻し手段の回転速度を変速制御する制御手
段を具備した(請求項1)。 (2).(1)記載のシート状媒体整合装置において、
前記変位手段は、たて長の部材であってその中間位置を
不動部材に枢着されていて、この枢着部である第1枢着
部を揺動中心として一定角度の範囲で揺動可能に設けら
れた第1部材と、たて長の部材であってその中間位置
を、前記第1部材上の前記第1枢着部から外れた一方の
自由端側に枢着されていて、この枢着部である第2枢着
部を中心に一定角度の範囲で揺動可能に設けられた第2
部材とを具備し、前記第2部材の前記第2枢着部での回
転中心からずれた任意の自由端側に前記戻し手段を枢着
し、前記第1部材の揺動と、前記第2部材の揺動との組
み合わせ動作により、前記戻し手段を前記排出方向上の
異なる位置に変位させることとした(請求項2)。 (3).(1)又は(2)記載のシート状媒体整合装置
において、前記戻し手段が前記積載手段上のシート状媒
体上に高速回転で接触した状態で戻し方向の外力を与え
た後、前記戻し手段の回転速度を減速して当該シート状
媒体を前記立壁に当てることとした(請求項3)。 (4).(3)記載のシート状媒体整合装置において、
前記戻し手段は、シート状媒体に前記高速回転で接触し
た状態になる以前には低速回転状態で前記積載手段上の
シート状媒体に接触させることとした(請求項4)。 (5).(3)又は(4)記載のシート状媒体整合装置
において、前記戻し手段の回転速度について高速回転か
ら低速回転への変速のタイミングはシート状媒体が積載
手段上に落下したときにおける後端部位置のバラツキを
考慮して低速回転に変速後、シート状媒体の後端部が立
壁に突き当たるように定め、上記変速前の高速回転中に
シート状媒体の後端部が立壁に突き当たることがないよ
うに設定することとした(請求項5)。 (6).(1)乃至(5)の何れか1つに記載のシート
状媒体整合装置において、前記戻し手段の回転速度は少
なくとも前記排出手段から排出されたシート状媒体が前
記積載手段(トレイ)上若しくは前記積載手段上に積載
されたシート状媒体上に着地するまでは低速で回転制御
されることとした(請求項6)。 (7).(1)乃至(6)の何れか1つに記載のシート
状媒体整合装置において、前記戻し手段の回転駆動系と
前記排紙手段の回転駆動系とをそれぞれ独立とし、前記
排紙手段の回転速度に支配されることなく、前記戻し手
段の回転速度を制御可能とした(請求項7)。 (8).(1)乃至(7)の何れか1つに記載のシート
状媒体整合装置において、既に積載されているシート状
媒体が前記積載手段上に排出されるシート状媒体によっ
て前記排出方向の下流側に押し動かされないように押え
る機能を前記戻し手段に付加した制御を行なうようにし
たとき、前記戻し手段の回転速度は、前記戻し手段が前
記押さえ機能を発揮させるべく前記シート状媒体に接触
する際には、低速で回転させることとした(請求項
8)。 (9).シート状媒体に後処理を行なう後処理手段及び
この後処理されたシート状媒体を搬送する搬送手段を有
するシート状媒体後処理装置において、(1)乃至
(8)の何れか1つに記載のシート状媒体整合装置を具
備していることとした(請求項9)。 (10).シート状媒体に画像形成を行なう画像形成手
段及びこの画像形成されたシート状媒体を搬送する搬送
手段を有する画像形成装置において、(1)乃至(8)
の何れか1つに記載のシート状媒体整合装置を具備して
いることとした(請求項10)。
【0025】
【発明の実施の形態】以下の説明では、図25乃至図2
8に示した構成と同じ構成部分については、同じ符号を
用いて説明する。
【0026】[実施の形態1]:戻し手段の位置を変位
させる変位手段の例 主として請求項1〜2、7に対応する。 例1.変位手段の第1の例 戻しコロ121を備え、排出方向上に変位させる変位手
段の例を説明する。図1において、戻しコロ121前記
例における戻しコロ121a'或は戻しコロ121b'と
同じ材質及び概略形状からなり移動体500に軸支され
ている。移動体500は正面形状がL字状をしていて、
その上部は変位方向に長い案内部材501に摺動可能に
嵌合されている。戻しコロ121は移動体500に軸支
されており、戻しコロ121と一体的な軸にはプーリ5
02が一体的に設けられている。また、移動体500に
はモータ503が固定され、その軸にはプーリ504が
固定されている。
【0027】移動体500上、プーリ502とプーリ5
04の中間位置にはアイドルプーリ505が軸支されて
いて、アイドルプーリ505とプーリ502間にはベル
ト506が掛けられ、アイドルプーリ505とプーリ5
04間にはベルト507が掛けられている。かかる構成
により、モータ503の回転を戻しコロ121に伝達し
て戻しコロ121を排紙コロ3の回転とは無関係に回転
させることができる。移動体500の下面にはラック5
08が形成されている。このラック508にはピニオン
509が噛み合っている。ピニオン509は不動部材に
軸支されたモータ510の回転軸に固定されている。
【0028】かかる構成からなる変位手段おいて、モー
タ510を駆動することにより、その回転方向に応じ
て、ラック508とピニオン509の噛み合いを介して
移動体500を案内部材501に沿って往復動させ、モ
ータ510の回転量及び回転方向の制御により、戻しコ
ロ121を排出方向a(変位方向)上の任意の位置に移
動させることができる。
【0029】本例の変位手段では、ラックとピニオンの
噛み合い関係を利用して変位を行なうので、戻し手段1
21の移動軌跡は直線的となるのが特徴であり、トレイ
12又はトレイ12上の積載紙の上面から離間した第1
の位置(I)と、トレイ12又はトレイ12上の積載紙
の上面に軽く接していて第1の位置(I)よりも排出方
向aでの下流側での第2位置(II)の2つの位置間を
移動可能である。
【0030】従って、本例にかかる変位手段において
は、戻しコロの戻し機能により上記第2位置(II)
を、図26における用紙S'の後端部上に定めることに
より該用紙S'の後端がエンドフェンス131にぶつか
るまで戻すことができる。また、排出中の用紙の先端が
積載紙の上面に接して排出方向aに押し出すタイミング
においても、該戻しコロ121を第2の位置におくこと
により、戻しコロの押え機能により積載紙が排出中の用
紙により押し出されるのを防止することができる。
【0031】また、該戻しコロ121の回転駆動系であ
るモータ504は排紙コロ3の回転駆動系とは独立した
構成にしてあるので排紙手段の回転速度に支配されるこ
となく、変位動作と連動して戻しコロ121の回転速度
を増減速制御することが可能である。
【0032】例2. 変位手段の第2の例 戻しコロ121を備え、排出方向上に変位させる別の変
位手段の例を説明する。図2は変位手段を戻しコロと共
に組み立て状態でその要部を示した図、図3は変位手段
を戻しコロと共に分解した状態で示した図である。これ
らの図において、構成部材はフレーム200に取り付け
られて組み立てられている。
【0033】戻しコロ121は従来例で説明した戻しコ
ロ121a、121bなどと同じ材質及び概略形状の戻
しコロ121aと、戻しコロ121bとからなる。戻し
コロ121aを変位させる手段と、戻しコロ121bを
変位させる手段とは共通部分において全く同じ構成であ
る。そこで、説明の煩雑を避けるため、この共通部部分
の構成に関しては戻しコロ121a関係については部材
を表す数字の符号にaの文字を付して表して説明し、戻
しコロ121b関係については部材を表す数字の符号に
bの文字を付すにとどめ、説明は省略する。
【0034】変位手段の基本構成は次のとおりである。
図2、図3において、第1部材(以下、駆動レバーとい
う。)123aはたて長の部材であって、その中間位置
を軸129により貫通されることにより不動部材である
フレーム200に枢着されている。ここで、軸129は
駆動レバー123aに対して回転自在であり、軸129
の両端部は軸受520、521を介してフレーム200
に軸支されている。駆動レバー123aについて軸12
9により貫通された部位は枢着部であり、この部位を第
1枢着部522aと称する。駆動レバー123aは第1
枢着部522aを揺動中心にして一定角度の範囲で揺動
可能である。
【0035】第2部材(以下、従動レバーという。)1
22aはたて長の部材であってその中間位置にて突出し
ている軸部524aを、駆動レバー123a上の第1枢
着部522aから外れた一方の自由端側である第2枢着
部523aに嵌合することにより枢着されている。従動
レバー122aは第2枢着部523aを中心に一定角度
の範囲で揺動可能である。
【0036】従動レバー122aの第2枢着部523a
での回転中心(軸部524aの中心)からずれた任意の
自由端側には、軸部525aが一体に形成されており、
この軸部525aに戻しコロ121aが枢着されてい
る。
【0037】これら駆動レバー123aの第1枢着部5
22aを中心とする揺動と、従動レバー122aの第2
枢着部523aを中心とする揺動との組み合わせ動作に
より、従動レバー122aの自由端側に枢着された戻し
コロ122aを排出方向a上の異なる位置に変位させる
こととする。
【0038】これにより、揺動自在の単体レバーの先端
部に戻しコロを設ける構成(不図示)や、図1により説
明したラックとピニオンの組み合わせによる変位手段に
比べて、後述するように、戻しコロ121aを遠方まで
変位させることが可能であり、駆動レバー123aと従
動レバー122aとの折曲自在な構成により同じストロ
ークを達成するための他の構成と比べてコンパクトな構
成となし得、しかも、山形の軌跡を描かせるなど上下方
向の変位も可能でフェイスカールにより後端部が上方に
跳ね上った部位を越えてトレイ上の用紙の上に当てるこ
とも可能となる。
【0039】駆動レバー123aは第1枢着部522a
を中心にして考えたときに従動レバー122aが設けら
れた側と反対側の自由端側に板金からなるブラケット1
24がねじ526aによって固定されている。これによ
り駆動レバー123aは板状をしたブラケット124と
一体化されている。
【0040】このブラケット124の、排出方向aの上
流側の側面部には駆動レバー123aを揺動させる偏心
カム125の周面が当接している。偏心カム125はフ
レーム200と一体的に構成された支持板527に軸支
された軸528と一体的に回転させられるようになって
いる。偏心カム125のカム面をブラケット124に弾
性的に押し当てる第1当接手段として、ねじりコイルば
ね529aが設けられている。このねじりコイルばね5
29aのうち、ボス状をした第1枢着部522aの外周
をゆるく巻いた該ねじりコイルばね529aの一端側が
駆動レバー123aの側部に掛けられ、該ねじりコイル
ばね529aの他端側がフレーム200の一部として構
成されたフック530aに掛けられている。
【0041】このねじりコイルばね529aの弾性によ
り、駆動レバー123aは第1枢着部522aを中心に
して矢印の向きに回動付勢され、偏心カム125に弾性
的に押圧される。よって、偏心カム125を回転駆動す
ることにより、カム面の変位量に従い駆動レバー123
aは第1枢着部522aを中心にして揺動する。
【0042】偏心カム125はエンドレスなカム面を有
するので、その回転運動により駆動レバー123a、ひ
いては戻しコロ121に周期的な変位を与えることがで
きる。
【0043】第1当接手段としてのねじりコイルばね5
29aと偏心カム125を以って、第1揺動手段が構成
され、この第1揺動手段によって偏心カム125と駆動
レバー123a(ブラケット124)の自由端側の摺接
が得られ、偏心カム125の回転に応じて駆動レバー1
23aを偏心量に従う所定角度で揺動させることができ
る。
【0044】このように第1揺動手段によって駆動レバ
ー123aを所定角度揺動させることによって、該駆動
レバー123a上に乗っている従動レバーを戻しコロ1
21aと共に移動させ、戻しコロ121aに対して排出
方向aについての円弧状の変位を与えることができる。
【0045】偏心カム125を固定している軸528に
は円盤の一部を半円状に切り欠かれた遮蔽板531がそ
の軸心部を固定されており、かつ、歯車532がその軸
心部を固定されている。歯車532には歯車533が噛
み合わされており、この歯車533は支持板527に固
定されたステッピングモータ126により回転駆動され
るようになっている。また、遮蔽板531の切欠部が通
過する部位にはセンサ127が固定されていて、センサ
127による遮蔽板531の検知情報により偏心カム1
25の回転量を検知し、ステッピングモータ126の駆
動停止を制御することができる。センサ127及び遮蔽
板531の組み合わせはエンコーダを構成し、偏心カム
125はステッピングモータ126を駆動源として上記
エンコーダにより回転量が制御される。このようにステ
ッピングモータとエンコーダの組み合わせの構成を採用
することにより戻しコロ121の位置を適正に管理する
ことができる。例えば、戻しコロ121を図7に示した
ように第1位置(I)、第2位置(II)等にあるよう
に位置決めすることができる。
【0046】第1位置(I)は、戻しコロ121がトレ
イ12或はトレイ12上の積載紙から離間した上方に位
置した待機位置にあり、ホームポジションとして設定す
ることができる位置である。第2位置(II)は第1位
置(I)よりも排出方向aの下流側に位置していて、ト
レイ12或はトレイ12上の積載紙に軽く接触した位置
である。
【0047】従動レバー122aは、当該従動レバー1
22a上であって第2枢着部523a(軸部524a)
を間にして戻しコロ121aが設けられた側と反対側の
自由端側534aに作用するように設けられた第2揺動
手段により揺動させられる。
【0048】この第2揺動手段は、駆動レバー123a
の揺動に伴い、第2枢着部523aを中心に従動レバー
122aを所定角度量だけ揺動させるもので、かかる第
2揺動手段を設けることにより、第2枢着部523aを
中心とする駆動レバー123aに対する従動レバー12
2aの角度を変位させることで戻しコロ121を所望の
軌跡を以って所望の位置間に移動させ得る。かつ、従動
レバー122aの揺動動作と駆動レバー123aの揺動
動作とを組み合わせることにより、戻しコロ121のス
トロークを稼ぐことができる。
【0049】第2揺動手段は従動レバー122a上の前
記第2枢着部の中心からずれた戻しコロ121aが設け
られた側と反対側の自由端側534aに形成した突起5
35aに摺動するカムであって、曲率無限大の周面の一
部に台形状の突起部536が形成された平板状カム53
7と、該平板状カム537を突起535aに当接させる
第2当接手段を付帯している。この第2当接手段として
は、軸部524aにねじりコイルばねを巻き、該ねじり
コイルばねの一端側を従動レバー122aに掛け、該ね
じりコイルばねの他端側を不動部材に掛けることにより
構成することができる。
【0050】第2当接手段により平板状カム537に対
する突起535aの当接状態が得られることにより、駆
動レバー123aの揺動に応じて戻しコロ121aを周
期的に上下動させることができ、駆動レバー123a及
び従動レバー122aの揺動との組み合わせにより戻し
コロ121aを山形の軌跡で変位させることができるの
で、トレイ12上に積載された用紙を排出方向aに押し
出すことなく、第2位置(II)へ移動することができ
る。
【0051】図7に図示されるように、平板状カム53
7は従動レバー122aの自由端側534aの上方に位
置している。このような位置関係では戻しコロ121a
の下方にはトレイ12が位置している。
【0052】図11により後述するように、トレイ12
は積載される用紙の上面と排紙コロ3との間の距離を一
定に保つために、用紙が排出されてトレイ12上の高さ
が高くなるにつれて下降するようにモータ駆動されるよ
うになっている。
【0053】トレイ12の上限と下限には安全対策とし
てのリミットスイッチが設けられていて、トレイ上下動
用のモータが暴走した場合でも停止するように制御され
るが、かかるリミットスイッチに到達する以前に、仮に
何らかの原因でトレイ12が異常事態により上昇した場
合でも、本例のように平板状カム537が従動レバー1
22aの自由端側534aの上方に位置している構成と
すれば、上昇するトレイ12が戻しコロ121aを押し
上げても、第2枢着部523aを中心に従動レバー12
2aは平板状カム537から逃げることができ、従動レ
バー122aが回動するだけで他部材との干渉がないの
で、部材の損傷を免れることができる。
【0054】戻しコロ121aを回転駆動するための動
力伝達系について説明する。動力伝達系は、第1枢着部
522a、第2枢着部523aの各枢着中心を回転中心
とするプーリおよびこれらプーリに掛けられたベルトを
主要素としている。ここで、プーリ及びベルトには、歯
車及びチェーンも同様な動力伝達手段として包含するも
のとする。
【0055】図3において、軸129と一体的に回転す
るプーリ538aと、軸部524aに枢着されているプ
ーリ539aと、これらプーリ538aとプーリ539
aとに掛けまわされたベルト540aからなる組み合わ
せがある。
【0056】また、軸部524aに枢着されているプー
リ541aと、軸部525aに枢着され戻しコロ121
aと一体に構成されたプーリ542aと、これらプーリ
541aとプーリ542aとに掛けまわされたベルト5
43aからなる組み合わせがある。なお、プーリ541
aとプーリ539aとは共通の軸部524aに嵌合され
た状態では側面部に形成された噛み合わせ部が噛み合う
ことにより一体的に回転される状態となる。
【0057】軸129の軸端部には継手555を介して
ステッピングモータ556がフレーム200に固定され
ていて、軸129を回転させる。軸129が回転するこ
とにより、プーリ538a→ベルト540a→プーリ5
39a→プーリ541a→ベルト543a→プーリ54
2a→戻しコロ121aの順を動力の伝達して戻しコロ
121aが回転され、戻しのための回転がなされる。
【0058】このように、駆動レバー123a、従動レ
バー122aの各揺動支点部にプーリを配置しこれらの
プーリを介して戻しコロ121aに動力伝達される構成
とし動力伝達のプーリの軸部を戻しコロ変位のための揺
動支点軸と共通化したので、動力伝達系を簡単に構成で
き、かつ、駆動レバー123aの外部からも容易に動力
をとり入れることができ変位手段を軽量かつコンパクト
化できる。
【0059】上記したように図3において、戻しコロ1
21a回転のための動力は、第1枢着部522aと同心
の軸129と一体的に設けられたプーリ538aと、第
2枢着部523aと同心の軸部524aに枢着されたプ
ーリ539aと、これらプーリ538aとプーリ539
a間に掛けまわされたベルト540aを介して伝達され
る構成を含んでいる。
【0060】この動力伝達系の断面を示した図4におい
て、プーリ538aは軸129と一体的に固定されてい
る。プーリ539aは軸部524aに枢着されている。
本例では特に、これらプーリ538aとプーリ539a
間に掛けまわされたベルト540aの張力を適度に選択
してこの張力によりプーリ539aを軸部524aに押
しつけることにより、該プーリ539aの内径部と軸部
524aとの間に適度の摩擦力を作用させる。この摩擦
力によりプーリ539aの回転力は軸部524aにも伝
えられて、従動レバー122aは第2枢着部523aを
中心にして回動付勢される。
【0061】図2、図3において、戻しコロ121aに
用紙をエンドフェンス側に戻す戻し機能を果たさせるた
めの回転の向きは反時計まわりの向きである。この回転
の向きで戻しコロ121aを回転させるときプーリ53
9aの回転の向きは反時計まわりの向きであり、この向
きの回転のときに上記摩擦力によって従動レバー122
aに与えられる回動付勢力もまた、第2枢着部523a
と中心とする反時計まわりの向きであり、この回動付勢
力により従動レバー122aの突起535aが平板状カ
ム537に押圧される向きに付勢される。
【0062】本例のように、ベルト540aの張力によ
るプーリ539aと軸部524aとの摩擦力及びプーリ
539aの回転力を利用した従動レバー122aの回動
付勢により、従動レバー122aの突起535aを平板
状カム537に押圧させる第2付勢手段の機能を果たさ
せることができ、ねじりコイルばねを使用する場合に比
べて、簡易な構成となすことができる。突起535aが
平板状カム537に適度の押圧力で押圧された状態でプ
ーリ539aと軸部524aとがスリップするようにベ
ルト540aの張力は適度に設定するものとする。
【0063】本例では、第1部材の揺動と第2部材の揺
動との組み合わせ動作により回転体からなる戻し手段を
排出方向の異なる位置に確実に変位させて、戻し手段に
よる戻し機能や押さえ機能を得ることができる。
【0064】[実施の形態2]:変位手段による整合動作 前記図4〜図6で説明した構成の変位手段により戻しコ
ロを変位させて行なう整合動作について構成の説明を加
え図5〜図6を参照しながら説明する。図5、図7にお
いて戻しコロ121は用紙整合装置の排紙コロ3の下部
近傍に位置しており、本例では戻しコロ121は2個の
戻しコロ121a、121bからなり、排出方向aと直
交するシフト方向d(用紙の幅方向)の中央部に対向し
て配置されている。
【0065】この戻しコロ121aと121bとの間に
積載面の紙面高さを検知するための紙面レバー120が
位置しており、その構成は図26に示したものと同じで
あり、用紙が積載されると軸73aを中心に揺動する紙
面レバー120の遮蔽部73が紙面センサ130bによ
り検知されてトレイ12を下降させる。従って、紙面レ
バー120とトレイ12上の用紙の積載面との接触点は
常に一定の高さに制御される。なお、紙面センサ130
aはステープル紙を排出するモード時におけるステープ
ル紙を検知して同様の制御をするためのものである。
【0066】前記図29で示したように積載面に落下し
た用紙がエンドフェンス131まで戻らないで飛び出し
た用紙S'のように積載されてしまった場合、第1位置
(I)から、その飛び出した用紙S'の後端部つまり第
2の位置(II)まで戻しコロ121を揺動させて用紙
の後端部に接触させて回転力で戻す。
【0067】既に説明したように、戻しコロ121は従
動レバー122a、122bの軸部525a、525b
に枢着されており、これら従動レバー122a、122
bの反対側の軸部524a、524bは、駆動レバー1
23a、123bに挿入されて該軸部524a、524
bを中心に従動レバー122a、122bは回動するよ
うになっている。
【0068】また、駆動レバー123a、123bは従
動レバー122a、122bが枢着している反対側を軸
129に挿通されていて該軸129を中心に回動するよ
うになっている。さらに、駆動レバー123aと123
bにはブラケット124が接合されており、ブラケット
124を偏心カム125で変位させることによって、駆
動レバー123a、123bを、軸129を中心に揺動
させ、さらには駆動レバー123a、123bに枢着さ
れている従動レバー122a、122bを揺動させ、戻
しコロ121を変位させる。
【0069】図7に示されているように、戻しコロ12
1は第1位置(I)(ホームポジション)から2点鎖線
で示す第2位置(II)(戻し位置)まで移動して、ト
レイ12上に落下した用紙の後端に接触してその回転力
でエンドフェンス131まで該用紙を引き戻し、後端部
の整合を行う。
【0070】駆動レバー123a、123bに接合され
ているブラケット124を矢印J方向に変位させる偏心
カム125はステッッピングモータ126から歯車53
3、532による伝達駆動を受けて回転し、この回転に
より上記の変位を行なわせる。
【0071】偏心カム125には半円状の遮蔽板531
が付加されており、この遮蔽板531をセンサ127で
検知することによって偏心カム125の停止位置を規制
して、すなわち戻しコロ121の停止位置を規制してい
る。図7において、戻しコロ121の第1位置(I)
(待機位置)は実線で示した位置、第2位置(II)
(戻し、押え位置)は2点鎖線で示した位置である。
【0072】次に、戻しコロ121の変位のタイミング
について説明する。通常は、第1位置(I)にあり、用
紙が排紙コロ3から排出され、該用紙の後端が下コロ3
aの外周に沿って下降して戻しコロ121に接触し、さ
らに戻しコロ121の外周に沿ってトレイ12に落下し
た直後に、第2位置(II)に変位させる。平板状カム
537によるカム形状に従い山形の軌跡を以って変位し
た戻しコロ121が用紙後端部に上方から下降して接触
して、ある一定時間その位置にとどまり、回転力でもっ
て用紙をエンドフェンス131まで引き戻したら、再び
偏心カム125を回転させて第1位置(I)まで変位さ
せる。このような動作により、図25,図26における
符号S'で示したように飛び出した用紙を確実に引き戻
して排出方向aについての揃え精度を向上させることが
できる。
【0073】次に戻しコロ121の回転駆動系の構成例
を図8により説明する。戻しコロ121aには図3にも
示したようにプーリ542aが一体的に形成されてお
り、これらのプーリは軸部524a上のプーリ541a
とベルト543aで結ばれている。さらに、プーリ54
1aと同軸かつ一体的なプーリ539aがベルト540
aを介して駆動側のプーリ538aと結ばれている。
【0074】排紙コロ3を駆動するモータとは別箇のモ
ータ556に連結された軸129と一体的に回転するプ
ーリ538aによりベルト540aが回転してプーリ5
39a、541aを回転させ、これによりベルト543
aを介してプーリ542aが回転して戻しコロ121が
回転する仕組みである。プーリ542bについても上記
に準ずる。
【0075】ここで、ベルト543は図7の従動レバー
122aの内部に、ベルト540は駆動レバー123a
の内部に各々収納されている。これらの構造は図3によ
り説明した通りである。本例では、排紙コロ3の駆動と
戻しコロ3の駆動を個別に制御できる利点がある。
【0076】用紙が排紙コロ3を通過してトレイ12に
落下するまで戻しコロ121を第1位置(I)に待機さ
せ、用紙がトレイ12上の積載面上に落下した直後に第
2位置(II)まで変位動作させることによって積載面
上に落下した用紙を確実に捉えてエンドフェンス131
まで戻すことができる。第2止位置(戻し位置)は、第
1位置(I)に対して排出方向a側にシフトした位置
で、要するに戻しコロ121の外周面に触れずに落下し
た用紙の後端に届く位置である。これにより、トレイ1
2上に積載された排出方向側の用紙の揃え精度を用紙の
カール状態や積載状態に関わらずに良好にすることがで
きる。
【0077】第1位置(I)と第2位置(II)とで、
駆動レバー123と従動レバー122とのなす角度(係
合角度)を変える構成とした点について説明する。戻し
コロ121を支持して変位させる変位手段としての従動
レバー122と駆動レバー123の係合角度を、戻しコ
ロ121の第1位置(I)と第2位置(II)とで変化
させることによって、戻しコロ121の移動距離を大き
くすることができる。
【0078】図9に示すように、戻しコロ121の第1
位置(I)での駆動レバー123と従動レバー122の
係合角度η°よりも第2位置(II)での係合角度θ°
の方が大きくなることによって、直接、駆動レバー12
3上に戻しコロ121を配置するよりも、軸129を中
心とした同じ回転角度であれば、戻しコロ121の移動
距離Xを大きくすることができるのである。
【0079】移動距離Xを大きくすることができれば、
トレイ12に落下した用紙の後端部を戻しコロ121に
接触させることが確実になり、揃え精度を向上させるこ
とができる。例えば、用紙が何らかの要因で戻しコロ1
21から離れた位置に落下積載されても、戻しコロ12
1の移動距離が大きくなればなるほど、用紙後端部への
接触が確実になる。
【0080】ここで、従動レバー122の揺動量は、平
板状カム537のカム特性によって定まる。従動レバー
122の揺動中心である第2枢着部523aから外れた
自由端側534に形成された突起535aを平板状カム
537に摺動させることによって平板状カム537の突
起部536が突起535aを押し下げる量により、従動
レバー122の回転量が規制されている。従って、戻し
コロ121の移動距離も必然的に平板状カム537と突
起部536の接触軌跡によって決定されてくるのであ
る。
【0081】戻しコロ121は、用紙の後端部の高さを
検知している紙面レバー120の近傍で用紙に接触して
戻す。用紙後端部は、常に一定の高さに制御されている
ため、戻しコロ121が、突起部536への突起535
aの乗り上げにより第2位置(II)に移動した時に
は、用紙後端部に戻しコロ121が接触し、戻しコロ1
21の戻し部(スポンジ部)が若干、変形して戻すこと
が可能になっている。
【0082】このように、駆動レバー123は一端側を
固定中心として回転するようになっていて、他端側に従
動レバー122が枢着されていて従動レバー122の該
枢着部を中心とした一端側に戻しコロ121が設けら
れ、反対側に揺動量を規制するカム手段が設けられてい
る。戻しコロ121が第1位置(I)で、駆動レバー1
23、従動レバー122の双方の係合角度よりも、第2
位置(II)での係合角度を大きくすることによって、
単一の揺動支持部材で戻しコロ121を支持する場合よ
りも同じ回転量でより遠くまで動作することが可能であ
る。また、駆動レバー123、従動レバー122双方の
係合角度をカム手段によって可変とするのでトレイ12
との位置関係をみながら最適な戻し位置に移動させるこ
とも可能である。よって、少ないスペースで第1位置
(I)と第2位置(II)間を揺動する戻しコロを実現
し、排出方向の揃え精度を向上することができる。
【0083】戻しコロ121の変位時の軌跡について図
9を参照しながら説明する。用紙後端部がフェイスカー
ル(上向きカール)している場合、戻しコロ121が待
機位置である第1位置(I)から戻しのための第2位置
(II)に移動する際、戻しコロ121でカールして上
にはね上がっている用紙の後端部を押し出して揃え精度
を悪化させてしまう可能性がある。
【0084】その対策として従動レバー122の自由端
側に534aの先端部に突起535aを形成し、これを
平板状カム537の一部に形成した突起部536と摺接
するようにしている。これにより、従動レバー122a
の揺動に連れて突起535と突起部536との双方の凸
形状部が接触する前は、従動レバー122の自由端側5
34aが上に変位しこれに伴い回転中心の反対側の戻し
コロ121は上に上がり、そして、双方の凸形状部が接
触すると戻しコロ121は下に下がる。
【0085】用紙の後端部のカールを乗り越えるまで
は、上記カムを利用して戻しコロ121を上に上げ、乗
り越えたら上記カムを利用して戻しコロ121下げるよ
うにする。つまり、上記カムを利用して戻しコロ121
に山形の軌跡を描かせるのである。これにより、後端部
がフェイスカールした用紙を押し出す危険性を軽減さ
せ、揃え精度を悪化させないようにしている。
【0086】戻しコロ121は用紙Sの上面に接して回
転し用紙Sとの摩擦を利用して用紙Sを戻すが、該用紙
Sの後端部がエンドフェンス131に突き当たった後は
該用紙の後端部が座屈しないようにスリップする必要が
あるので、このような戻し態様が実現できるように適度
の摩擦係数と押圧力が設定されている必要がある。
【0087】本例では、戻しコロ121としてスポンジ
状の弾性材を用い、かつ、表面形状を凹凸状にしたもの
を用いた。これにより、用紙Sの上面に変形して接する
ことで適度の押圧力が得やすくなり、また、用紙を確実
に捉えることができる。
【0088】[実施の形態3]:シート状媒体後処理装置
への適用例 主として請求項9に対応する。以下では、前記図2乃至
図9で説明した構成の変位手段を具備したシート状媒体
整合装置をシート状媒体後処理装置に設けた例について
説明する。 (1)シート状媒体後処理装置の概要 この発明にかかるシート状媒体後処理装置としては、用
紙に後処理を行なう後処理手段及びこの後処理された用
紙を搬送する搬送手段を有するものが含まれ、後処理の
内容としては、押印、穴あけ、ステープル処理、そのほ
か、シート状媒体に何らかの加工を行なうものが含まれ
る。
【0089】このシート状媒体後処理装置にはシート状
媒体整合装置が一体的に構成されている。当該シート状
媒体後処理装置において、後処理実行有無の選択がで
き、後処理実行が選択されたことにより後処理された用
紙、或いは後処理実行が選択されなかったことにより後
処理が行なわれなかった用紙は、シート状媒体処理装置
の仕分け機能及び揃え機能によってトレイ上に仕分けら
れた状態で揃えることができる。
【0090】図10に本例にかかるシート状媒体後処理
装置51の全体構成例を示す。本例のシート状媒体後処
理装置は、用紙を排出する手段をもつ他の装置、例え
ば、揃え機能を有しない画像形成装置50と連結して組
み合わされて用いられ、揃え機能によって用紙をトレイ
上に揃えることができる。
【0091】画像形成装置50において画像形成された
用紙は、シート状媒体後処理装置51に至る。後処理の
有無は選択することができ、選択により後処理された用
紙或いは選択により後処理を行なわなかった用紙はシー
ト状媒体後処理装置51と組み合わされたシート状媒体
整合装置の整合動作によって排出方向aについてトレイ
上に揃えられ、かつ、必要に応じ、排出方向aと直交す
る方向について所定枚数ずつ位置をずらした仕分け状態
で積載される。この仕分け機能は、排出方向aと直交す
るシフト方向dにトレイ12を移動させるトレイ移動手
段98(後述)により行なわれる。
【0092】画像形成装置50では、オペレーターによ
り指示された後処理内容に従い画像形成手段により画像
形成された用紙Sがシート状媒体後処理装置51に送ら
れてくる。
【0093】シート状媒体後処理装置51における後処
理内容としては、画像形成装置50が複写機の場合には
次のモードがある。用紙を排出順に単に積載する通常
モード。このモードでは、用紙サイズとコピー枚数を指
示することで処理が実行される。ステープル処理を行
なうステープルモード。このモードでは、用紙サイズと
コピー枚数のほか、綴じ枚数や綴じ位置等を指示するこ
とにより処理が実行される。仕分け処理を行なう仕分
けモード。このモードでは用紙サイズと仕分け部数を指
示することで処理が実行される。パンチモード。この
モードでは、穴あけが行なわれる。
【0094】これらの後処理にかかる作業指示は、画像
形成装置50の操作パネルからキー操作によりCPUを
含む制御手段に伝えられ、画像形成装置50及びシート
状媒体後処理装置51の間で後処理遂行の信号授受が行
なわれて後処理が実行される。
【0095】図10に示すように、シート状媒体後処理
装置51は、積載手段としての昇降可能なトレイ12を
有しているとともに、位置固定トレイとしてのプルーフ
トレイ14を装置上部に有している。
【0096】画像形成装置50との用紙受け渡し部位の
近傍には、入口センサー36、入口ローラ対1が設けら
れており、入口ローラ対1により取り込まれた用紙は、
後処理モードに応じてそれぞれの搬送経路を搬送され
る。
【0097】入口ローラ対1の下流には穴開けを行うパ
ンチユニット15が設けられており、パンチユニット1
5の下流には搬送ローラ対2aが設けられている。搬送
ローラ対2aの下流には分岐爪8aが設けられており、
用紙は分岐爪8aによりプルーフトレイ14へ向かう搬
送経路と、略水平に進む搬送経路とに選択的に案内され
る。プルーフトレイ14へ向けて搬送された場合、用紙
は搬送ローラ対60で搬送され、排紙ローラ対62によ
りプルーフトレイ14へ排出される。
【0098】分岐爪8aの下流には分岐爪8bが設けら
れており、用紙は分岐爪8bによりノンステイプルルー
トEと、ステイプルルートFへ選択的に案内される。分
岐爪8a、8bは、図示しないソレノイドのオン/オフ
制御により位置を切り替えられるようになっている。
【0099】ノンステイプルルートEへ案内された用紙
は、搬送ローラ対2bにより搬送され、排出手段として
の排紙ローラ3によりトレイ12に排出される。排紙ロ
ーラ3の下部と重なるようにして或は下方位置には前記
図2乃至図9で説明した変位手段により変位される戻し
コロ121が設けられている。装置本体の図中左側面
は、トレイ12に対する用紙の後端揃えを行うエンドフ
ェンス131となっている。
【0100】排紙ローラ3は、上コロ3aと、下コロ3
bを有し、下コロ3bは用紙排出方向aの上流側を支持
されて上下方向に回動自在に設けられた支持部材66の
自由端部に回転自在に支持されている。下コロ3bは自
重又は付勢力により上コロ3aに当接し、用紙は両ロー
ラ間に挟持されて排出される。綴じ処理された用紙束が
排出されるときは、支持部材66が上方に回動され、所
定のタイミングで戻される。このタイミングは排紙セン
サ38の検知信号に基づいて決定される。
【0101】ステイプルルートFへ案内された用紙は、
搬送ローラ対2cにより搬送される。搬送ローラ対2c
の下流には分岐爪8cが設けられており、用紙は分岐爪
8cにより、ステイプル本ルートGと、退避ルートHへ
選択的に案内される。分岐爪8cも図示しないソレノイ
ドのオン/オフ制御により位置を切り替えられるように
なっている。
【0102】ステイプル本ルートGへ案内された用紙
は、搬送ローラ対4を経て排紙センサ37で検知され排
紙ローラ対68により図示しないステイプルトレイへ積
載される。この場合、用紙毎に叩きローラ5で縦方向
(用紙搬送方向)の整合が行われ、ジョガーフェンス9
にて横方向(排出方向aと直交する用紙幅方向)の整合
が行われる。ジョブの切れ目、すなわち、用紙束の最終
紙から次の用紙束の先頭紙の間で図示しない制御手段か
らのステイプル信号によりステイプラー11が駆動さ
れ、綴じ処理が行われる。
【0103】画像形成装置50から排出される用紙間の
距離が短く、綴じ処理をしている間に次の用紙が来る場
合には、該次の用紙は退避ルートHへ案内され、一時的
に退避させられる。退避ルートHへ案内された用紙は、
搬送ローラ対16により搬送される。
【0104】綴じ処理が行われた用紙束は、直ちに放出
爪10aを有する放出ベルト10によりガイド69を経
て排紙ローラ3へ送られ、トレイ12へ排出される。放
出爪10aはセンサ39によって所定位置を検知される
ようになっている。
【0105】叩きローラ5は支点5aを中心に図示しな
いソレノイドによって振り子運動を与えられ、上記ステ
イプルトレイへ送り込まれた用紙に間欠的に作用して用
紙をエンドフェンス131に突き当てる。図示しない
が、排紙ローラ対68はブラシローラを有しており、こ
れによって用紙後端の逆流が防止される。なお、叩きロ
ーラ5は反時計回りに回転する。ここまでがシート状媒
体後処理装置の本来的な機能部分の構成及び動作の概要
である。
【0106】シート状媒体後処理装置51では、本来的
な機能である後処理を行なうことができると共に、以下
に述べるように、トレイ12上に積載された後の用紙を
揃えることができる。この揃えには、排出方向aの端部
を揃えることと、シフト方向dの端部を揃えることの2
つの意味があるが、前者の揃えはエンドフェンス131
への突き当て及び戻しコロ131の機能によりなされ、
後者の揃えは揃え部材102によりなされる。揃え部材
102による揃えの詳細は後述する。
【0107】図12において、シート状媒体後処理装置
は、排紙コロ3、排紙コロ3より排出される用紙Sを積
載するトレイ12、トレイ12を昇降させるトレイの昇
降手段、トレイ12の昇降方向の位置を制御する位置決
め手段、トレイ12を図12の排出方向aと直交するシ
フト方向d(図12の紙面を貫く方向)に往復動させる
トレイの移動手段、トレイ12上に積載された用紙を揃
える戻しコロ121、戻しコロ121を変位させる変位
手段などからなる。
【0108】このうち、上記トレイの昇降手段は図11
(a)に符号95、昇降方向の位置決め手段は図11
(a)、(b)に符号96、トレイの移動手段は図1
2、図13に符号98で示され詳細は以下でそれぞれ説
明する。 (2)トレイ、その昇降手段、昇降方向の位置決め手
段、トレイ移動手段 図10において、用紙Sは分岐爪8bから用紙の搬送手
段である搬送ローラ対2bにより排紙センサ38を経て
トレイ12に向けて搬送され、排紙コロ3により排出方
向aに送り出される。
【0109】図10、図11に示すように、トレイ12
の上面は排出方向aに進むほど、上面の高さが増す傾向
に傾斜している。該トレイ12の傾斜面の下方基端部に
は鉛直面からなるエンドフェンス131が位置してい
る。
【0110】図10において排紙コロ3から排出された
用紙Sは、受け入れ位置で待機している揃え部材102
a、102b間に進入し、重力によりトレイ12上、上
記傾斜に沿って滑り、後端部がエンドフェンス131に
突き当たることにより後端部が揃えられ整合される。後
端部が整合されたトレイ12上の用紙Sは一対の揃え部
材102a、102bが互いに近づき、遠ざかる揃え動
作により用紙の幅方向の端部に接離して幅方向が揃えら
れる。
【0111】図11(a)に示すように、トレイ12の
上面であって、揃え部材102aに対向する部位には凹
部80a、揃え部材102bが対向する部位は凹部80
bがそれぞれ形成されていて、トレイ12の上面よりも
部分的に低くなっている。少なくともこれら凹部80
a、80b上に用紙が積載されていない状態では、受け
入れ位置にある揃え部材102a、102bはこれら凹
部80a、80bの中にその一部が進入しトレイ12と
オーバーラップした状態を保持するようになっている。
これは、揃え動作において揃え部材102a、102b
を用紙Sの端面に確実に当てるためである。
【0112】図11(a)において、トレイ12はトレ
イ昇降手段95により昇降されるとともに、位置決め手
段96により用紙Sの着地に適する位置に常時制御され
るようになっている。
【0113】つまり、排紙コロ3から用紙がトレイ12
上に排出され積載面が上昇すると、トレイ12はトレイ
の昇降手段95およびトレイの昇降方向の位置決め手段
96により適量下降させられて用紙最上面の位置が排紙
コロ3のニップ部から一定の高さを維持し着地位置が一
定レベルに保持されるように制御される。
【0114】図10、図11(a)において、排紙コロ
3は定位置にある。よって、仮にトレイ12が昇降しな
い構成では、トレイ12上に用紙Sが排出され積載され
てくると用紙束の高さが高くなりこの用紙束が用紙の排
出をさえぎることにより、遂には用紙Sの排出ができな
くなる。
【0115】昇降手段を設けることによりトレイ12を
昇降させ、かつ、排紙コロ3のニップ部からトレイ12
上面までの間隔、或いは排紙コロ3のニップ部からトレ
イ12上の用紙Sの最上面までの間隔を、位置決め手段
により、排紙が適正に行なわれる適正間隔に維持するこ
とができる。これにより、トレイ12上面へ用紙Sを着
地位置のバラツキが小さい状態で排出することができ
る。
【0116】図11(a)に示すようにトレイ12は上
下リフトベルト70により吊るされている。上下リフト
ベルト70はギヤ列及びタイミングベルトを介して上下
モータ71により駆動され、上下モータ71の正転また
は逆転により上昇または下降する。これら上下リフトベ
ルト70、上下モータ71、ギヤ列及びタイミングベル
ト等はトレイを昇降させる昇降手段95の主な構成要素
である。
【0117】図11(a)において、排紙コロ3の近傍
位置には戻しコロ121が位置している。トレイ12上
に送り出された用紙Sは、トレイ12の傾斜面に沿って
滑り落ち、後端側が戻しコロ121に挾まれると、戻し
コロ121により送りをかけられてエンドフェンス12
1に突き当てられて排出方向での整合が行われる。
【0118】こうして、順次、画像形成済みの用紙Sが
トレイ12上に次々と排出され積載により用紙Sの最上
面が上昇していく。積載された用紙の最上面には、図1
1(a)、(b)に示すように軸73aに揺動自在に支
持された紙面レバー120の一端側が自重で接するよう
に設けられており、この紙面レバー120の他端側はフ
ォトインタラプタからなる紙面センサ130a又は紙面
センサ130bにより検知されるようになっている。
【0119】紙面センサ130bは通常積載モードにお
いてトレイ12の上下位置を制御するためのものであ
り、紙面センサ130aはステープルモードにおいて、
同様の制御を行うためのものであり、モードに応じて用
紙の排出位置を異ならせている。
【0120】紙面レバー120は、支点軸73aを中心
にして自重によるモーメントで回動するようになってい
る。用紙がトレイ12上に積載され上面位置が高くなる
と紙面レバー120の折曲部の先端部が積載面により押
し上げられ、軸73aを支点として回動させられ、紙面
センサ130bが紙面レバー120の他端側に形成され
た扇状の板部を検知してオンになる。この時点で上下モ
ータ71を駆動してトレイ12を下降させる仕組みなっ
ている。トレイ12を下降することにより紙面レバー1
20が回動して紙面センサ130bがオフとなるタイミ
ングで上下モータ71によるトレイの下降を停止する。
このような動作を繰り返すことにより、トレイ12と排
紙コロ3ニップ部との間隔は所定の間隔に制御される。
通常モードでは紙面センサ130bによる制御が行なわ
れ、ステープルモードでは紙面センサ130aによる制
御が行なわれる。
【0121】ここでは、通常モードであるので、用紙S
が1枚ずつ排出される毎に用紙Sの積載面が上昇し、紙
面レバー120の自由端部が紙面センサ130bと重な
る毎に、上下モーター71が駆動されて紙面センサ13
0bがオフになるまでトレイ12を下降させる制御が行
われる。これにより、用紙Sのトレイ12上での着地位
置の条件は、排紙コロ3とトレイ12(用紙の最上面)
との間隔が前記適正間隔に制御される。紙面センサ13
0a、130b及び紙面レバー120等はトレイ12の
高さを一定の高さに制御するトレイの位置決め手段96
の主な構成要素であり、位置決めのための情報を検知し
て制御手段に送る。
【0122】このような前記適正間隔のもとでのトレイ
12の高さ位置を適正排出位置と称し、カール等特殊な
態様で送り出される用紙以外の普通の用紙を受ける位置
として適切な位置として設定された位置である。
【0123】通常モードで用紙が1枚ずつ排出される場
合と、ステープルモードでステープル処理された用紙束
が排出される場合とでは、排紙の条件が異なるので当然
のことながら、トレイ12の適正排出位置は異なる。こ
のことは、紙面センサ130aと130bとで位置を異
ならせていることからも明らかである。また、後処理終
了時には、用紙の取り出しに備え排紙トレイ12を30
mm程度下降させる動作が行なわれる。
【0124】通常モード、ステープルモード、何れの後
処理にかかるモードでも、それぞれに適する基準高さ
で、排紙コロ3からの用紙Sはトレイ12上に排出さ
れ、用紙Sが積もる毎にトレイ12は下降し、遂には下
限センサ76により下限位置が検知される。また、トレ
イ12の上昇時にはトレイ12は紙面センサ130a、
130b、紙面レバー120等の位置決め手段による紙
面の検知情報に基き、基準高さまで上昇させられる。
【0125】トレイ12は、仕分け動作を行なうため図
10の紙面を貫くシフト方向、つまり、図11(a)に
符号dで示す方向の一端に移動したのち、他端側に移動
し、また他端側から一端側に移動するように台座18上
にスライド可能に支持されている。
【0126】(3)トレイの移動手段 トレイの移動手段98について説明する。図11におい
てトレイ12は、仕分け動作を行なうためシフト方向d
の一方に往動したのち、他方側に復動動し、また他方側
から一方側に移動するようにシフトされる。仕分けの単
位である部を構成する所定枚数の排出量の用紙を処理す
るときの作業単位を1ジョブとすれば、同一ジョブ中、
トレイ12はシフト方向dにはシフトせず、1ジョブ
(部)が終わる毎にシフト方向dに移動し、一方の移動
端で次のジョブにかかる用紙Sの排出を受ける。用紙S
の排出を受けトレイ12上に用紙Sが積載される毎に、
揃え部材102a、102bによる揃え動作が行なわれ
る。
【0127】トレイ12上に積載された用紙(用紙束を
含む)を仕分けるべく当該トレイ12をシフト方向dに
移動させて仕分け動作を行なうトレイの移動手段98に
ついて図12、図13により説明する。ここで、トレイ
12の移動量d'は仕分けに必要な量であって、用紙サ
イズや用紙の種類、オペレーターの好みなどにもよる
が、例えば20mm程度に設定される。
【0128】トレイの移動手段98は図12に示すよう
にトレイ12を台座18でスライド可能に支持している
トレイ支持構造と、図12、図13に示すようにトレイ
12を往復動させるトレイ往復動機構からなる。
【0129】図12によりトレイ支持構造160を説明
する。図12において台座18の上部にはシフト方向d
に長さを有し、左右方向に対向する2つの案内板30、
31が一体的に設けられている。これらの案内板30、
31の各外側には軸が突出していて、ローラ32、33
が軸支されている。
【0130】一方、トレイ12の底部には、左右方向に
ついてはローラ32、33の間隔より広く、シフト方向
dにはトレイのシフト量を十分カバーし得る奥行きを有
する平坦面からなる平坦部が形成されていて、この平坦
部をローラ32、33上に乗せている。また、トレイ1
2の上記平坦部には、案内板30、31の内側に対応す
る位置に、2本の軸が植設されていて、これらの2本の
軸にはそれぞれ、ローラ34、35が軸支されている。
これらのローラ34、35は、案内板30、31の各内
側に接している。
【0131】ローラ32、33、34、35及び案内板
30、31等が、トレイ12をシフト方向dに移動可能
に支持するトレイ支持構造160を構成する。かかるト
レイ支持構造160により、トレイ12はその荷重をロ
ーラ32、33で支持され、ガイド板30、31に案内
されてシフト方向dに可動である。
【0132】トレイ支持構造160で支持されたトレイ
12に、トレイ往復動機構を組み合わせることで、トレ
イ12に往復動の駆動力を与えて、シフト方向dに往復
動させることができる。トレイ往復動機構としては種々
のものが考えられる。例えば、図示しないが、シフト方
向dに沿ってラックを設け、このラックに噛み合うピニ
オンを正逆回転可能なモーターで駆動する駆動機構や、
クランク機構などである。
【0133】このように構成されるトレイ移動手段によ
り、トレイ12はシフト方向dに用紙の仕分けに必要な
所定量往復動させることができる。以下に、トレイ往復
動機構の具体例を、トレイの位置判別手段とともに説明
する。図13において、トレイ12はエンドフェンス1
31の凹凸部に入り込んでいてエンドフェンス131が
シフト方向dに動作することによってトレイ12も同方
向に動作する。エンドフェンス131のシフト方向dの
中央部には、長穴41aがあけられたブラケット41が
装着されていて、この長穴41aにピン42が挿入され
ている。
【0134】ピン42は図示しない本体部に軸支された
ウォームホイール43に挿入固定されている。この挿入
固定位置はウォームホイール43の回転中心から偏心し
ている。この偏心量は、トレイ12のシフト方向dでの
移動量d'の1/2である。
【0135】ウォームホイール43は、モーター44か
らタイミングベルト45を介して回転させられるウォー
ム46によって回転させられるようになっている。ウォ
ームホイール43の回転運動によりピン42が回転し、
偏心量に応じてトレイ12はシフト方向dへの直線往復
運動をするように運動方向が変換される。これら偏心回
転するピン42と長穴41aまわりの構成がトレイ往復
動機構の主要部をなす。
【0136】図14、図15に示すように、ウォームホ
イール43には大きさの異なる2つの切り欠き43L、
43S及びこれら切り欠き43L、43Sにより相対的
に形成される半周分の長さの長い凸部とこれに隣接する
短い凸部を有する円板状のエンコーダ47が設けられて
いる。
【0137】切り欠き43Lは長い切り欠き、切り欠き
43Sは短い切り欠きである。エンコーダ47の半回転
おきにホームセンサ48がエンコーダ47の切り欠きの
長さを前記2つの凸部間の間隔により検知して、モータ
44の停止、駆動の信号が制御手段から発せられるよう
になっている。
【0138】図14において、矢視49の向きに回転し
たエンコーダ47の短い方の切り欠き43Sがホームセ
ンサ48を通過して短い凸部と重なりかけた時点でモー
タ44は停止している。この状態ではピン42が右側に
あり、図15のエンドフェンス131も右側に動作する
ことによってトレイ12も右側に移動している。
【0139】図15では、図14に示した状態からさら
に矢視49の向きにエンコーダ43が回転して、長い切
り欠き43Lがホームセンサ48を通過して長い凸部と
重なりかけた時点でモータ44は停止している。この状
態ではピン42が左側にあり、図13のエンドフェンス
131も左側に動作することによってトレイ12も左側
に移動している。
【0140】このように、トレイ12が右側にあるか、
左側にあるかは、エンコーダ47の切り欠きの長さをホ
ームセンサ48により検知し、この検知情報に基いて判
別することができる。ここで、エンコーダ43とホーム
センサ48とが、トレイの位置判別手段の主要部を構成
する。
【0141】このように、トレイ12のシフト方向dへ
の往復動のストロークの往動端で、同一ジョブ中に部を
構成する用紙分の排出を受け、シフトし復動端で次のジ
ョブ中に部を構成する用紙の排出を受ける。
【0142】かかる仕分け動作を繰り返すことにより、
ジョブ(部)毎に用紙束が凹凸状に所定の仕分け量だけ
位置がずれた状態に積載され、部毎に用紙束を仕分ける
ことができる。移動量d'は用紙のサイズに応じて仕分
けが明確な適量の値5〜25mm、例えば、A4サイズ
で20mm前後の値に設定することができる。
【0143】[実施の形態4]:戻し手段の制御 主として請求項3乃至6、8に対応する。戻し手段とし
ての戻しコロ121は用紙の排出に応じて排出方向に位
置を変えまた、回転速度も変化するように種々に制御さ
れる。この制御はCPUを用いた制御手段により行なわ
れる。以下では、制御手段によるこれら戻しコロの位置
変位や回転に関わる制御の内容について説明する。
【0144】本例は、図10に示したように画像形成装
置50にシート状媒体後処理装置51が連結されてい
て、このシート状媒体後処理装置51に本発明に係るシ
ート状媒体整合装置が設けられた装置の全体構成のもと
での戻し手段の制御の例である。
【0145】図16は制御手段の制御回路を示し、CP
U700は制御プログラムをメモリされたROM710
と情報の授受を行ないまた、クロック720からクロッ
ク信号を入力して以下の各フローチャートに示された制
御を実行する。
【0146】そのため、CPU700は、画像形成装置
50との間で信号の授受をなし、また、センサ群730
からの情報を入力し、ステッピングモータ制御ドライバ
740、モータドライバ750、ドライバ760に情報
を出力するようになっている。
【0147】センサ群730はシート状媒体後処理装置
51及び本発明に係るシート状媒体整合装置に用いられ
ている種々のセンサをまとめて表現したもので、以下の
フローチャートによる制御の中にでてくる種々のセンサ
が該当する。
【0148】ステッピングモータ制御ドライバ740は
シート状媒体後処理装置51及び本発明に係るシート状
媒体整合装置に用いられている種々のステッピングモー
タを制御するもので、具体的には以下で説明するフロー
チャートに出てくる種々のステッピングモータが該当す
る。図16では符号Mで例示している。
【0149】モータドライバ750はシート状媒体後処
理装置51及び本発明に係るシート状媒体整合装置に用
いられている種々のDCモータを制御するもので、具体
的には以下で説明するフローチャートに出てくる種々の
モータが該当する。図16では符号Mで例示している。
【0150】ドライバ760はシート状媒体後処理装置
51及び本発明に係るシート状媒体整合装置に用いられ
ている種々のソレノイドを制御するもので、具体的には
以下で説明するフローチャートに出てくる種々のソレノ
イドが該当する。図18では符号SOLで例示してい
る。図16におけるCPU700が、以下に示すフロー
を実行する主な部分であり、本発明における制御手段の
中心をなす。
【0151】例1.変位手段及び戻し手段の制御 シート状媒体後処理装置51において用紙を仕分けする
シフトモードが選択されている場合、画像形成装置50
の排紙コロ560を経てシート状媒体後処理装置51に
搬送されてきた用紙Sは、図10の入口ローラ対1によ
って受け取られ、搬送ローラ対2a及び搬送ローラ対2
bを通過し、最終搬送手段である排紙コロ3によってト
レイ12に排出される。その時、分岐爪8a、8bはデ
フォルト位置のままで、1枚1枚の用紙が順次、同様の
搬送経路を通過してトレイ12に排出される。
【0152】つまり、図5に示すように、用紙Sは排紙
コロ対3よりトレイ12に排出され、該用紙の後端が排
紙コロ3から抜けて離れた後、トレイ12上の積載紙か
ら離間した第1位置(I)で待機している戻しコロ12
1の外周に触れながら(或は非接触で)シフトトレイ1
2上に落下する。それまで第1位置(I)にあった戻し
コロ121はステッピングモータ126の駆動により第
2位置(II)に変位させられてこの排出紙の上に接触
し該用紙をエンドフェンス131に突き当たるまで戻し
て整合させる戻し機能を発揮する。
【0153】戻しコロ121の第1位置(I)から第2
位置(II)への動きの開始を、排出される用紙の先端
がトレイ12上の積載紙に触れる前のタイミングで行な
うことにより排出紙による積載紙の押し出しを防止する
押え機能を発揮する。
【0154】次に、図17のタイムチャート及び図18
乃至図24のフロチャートを用いて詳細な動作を説明す
る。図18はシート状媒体後処理装置51への電源投入
直後に行うイニシャル動作および、イニシャル動作終了
後に常に通るメインルーチンを示している。ステップP
1の「各駆動部のイニシャル制御」のサブルーチンは以
下のフローに表れる各フラグをリセットする。また、本
例ではモータ556を低速回転させる。この低速回転と
は戻しコロ121を積載紙の上面に押し当てて押える押
え機能時において戻しコロにより用紙の後端部をエンド
フェンス131に押し当てつつ戻しコロ121を用紙に
対してスリップさせる状態となし得る回転速度であり、
このような状態が得ることのできる経験的に得られる速
度である。この回転速度を第1速度V1とする。
【0155】ステップP1の「各駆動部のイニシャル制
御」を終えるとメインルーチンへジャンプする。メイン
ルーチンではシート状媒体後処理装置51における種々
の後処理のほか、用紙の搬送制御に係るステップP2の
「用紙搬送制御」、戻しコロによる押え制御に係るステ
ップP3の「戻しコロ押え制御」、戻しコロによる戻し
制御に係るステップP4の「戻しコロ戻し制御」、押さ
え部材102a、102bによる揃え動作に係る「ジョ
ガー制御」の各サブルーチンを実行する。
【0156】ステップP2の「用紙搬送制御」の詳細は
図19、ステップP3の「戻しコロ押え制御」の詳細は
図20、ステップP4の「戻しコロ戻し制御」は図2
1、図22、ステップP5の「ジョガー制御」の詳細は
図23にそれぞれ示す。
【0157】図19の「用紙搬送制御」においては、用
紙搬送制御のサブルーチンが実行される。ここではシー
ト状媒体後処理装置51内を用紙が搬送される際の制御
が行なわれる。
【0158】ステップP10の「排紙センサONフラグ
=1?」では図18のステップP1「各駆動部イニシャ
ル制御」において全てのフラグはリセットされているの
でステップP11「排紙センサ38on?」に進み、用
紙の先端検知を待つ。
【0159】排紙センサ38で用紙の先端を検知したら
(図17の時点t1)、ステップP12で「排紙センサ
ONフラグ」に1をセットし、ステップP13で「戻し
コロ押え動作フラグ」に1をセットし、ステップP14
で「戻しコロ押さえ動作タイマ」をリセットして計時を
開始しステップP15に進む。
【0160】ステップP15では用紙Sがまだ排紙セン
サ38を通過中は「排紙センサ38off」ではないの
でステップP30「戻し押え動作フラグ=1」からステ
ップP31で「(戻しコロ押え動作タイマ)>T1)」
になるのを待つ。このタイマの設定時間T1は揃え部材
102a、102bによる揃え動作に必要な時間であ
る。
【0161】設定時間T1が経過したら、ステップP3
2で「戻し押え動作フラグ」をリセットした後、揃え後
の積載紙の上面を押えるための、ステップP34「戻し
コロ揺動on制御」に進み、戻しコロ121を第1位置
(I)から第2位置(II)へと移動開始する(図17
の時点t2)。
【0162】ステップP35「戻しコロHPセンサof
f?」でセンサ127がオフとなり戻しコロ121の揺
動が開始したことをチェックした後、ステップP36で
ステッピングモータ126を停止する(図17の時点t
3)。このとき、戻しコロ121はステッピングモータ
126のによる所定のステップ数だけ回転駆動されるこ
とにより第2位置(II)へ到達し、戻しコロ121は
積載紙の上面に接触し押える。
【0163】戻しコロ121が第2位置(II)に到達
したらステップP37で「戻しコロ押え動作タイマ」を
リセットしてステップP38において「戻しコロ押え動
作タイマ」の設定時間T2の計時を開始する。設定時間
T2を経過するまでは、戻しコロ121は第2位置(I
I)に保持されて押え機能を果たす。この時間T2の間
に排出中の用紙の先端部が積載紙の上面に着地して摺動
したのち積載紙を押し動かすパワーがなくなる。
【0164】この押え機能時における戻しコロ121の
回転速度は積載紙の後端部をエンドフェンス131に無
理なく押しつづけることのできる回転速度V1である。
この回転速度V1は、押さえ時における積載紙の過剰戻
しによる用紙の変形が防止される程度の低速とする。つ
まり、押え機能を発揮すべく戻しコロ121が用紙に接
触する際には、戻しコロ121は回転速度V1の低速で
回転しており(図17参照)、この低速回転により押え
時における過剰戻しによる用紙の変形が防止される。
【0165】こうして押え機能を果たした後、ステップ
P39で戻しコロ121は第2位置(II)から第1位
置(I)へ向けて揺動を開始する(図17の時点t
4)。この時点t4からは戻しコロ121は積載紙から
離間する。
【0166】ステップP40「戻しコロHPセンサof
f?」でセンサ127がオフとなり戻しコロ121の揺
動が開始したことをチェックした後、ステップP41で
ステッピングモータ126を停止する(図17の時点t
5)。このとき、戻しコロ121はステッピングモータ
126のによる所定のステップ数だけ回転駆動されるこ
とにより第1位置(I)へ到達していて、かつ、戻しコ
ロ121は積載紙の上面から離間している。
【0167】図21のステップP50「戻しコロ戻し動
作フラグ=1」の判断ステップに進むが、ステップP1
で「戻しコロ戻し動作フラグ」はリセットされたままで
あるので、ステップP70「ジョガー動作フラグ」の判
断ステップに進むがここでも「ジョガー動作フラグ」は
リセットされたままであるので、ステップP10「排紙
センサONフラグ」のチェックに進む。
【0168】ステップP10では、既にステップP12
で排紙センサONフラグは1であるのでステップP15
「排紙センサ38 off?」に進み、用紙の後端部が
排紙センサ38を通過するのを待ち、排紙センサ38を
通過したことが確認されるとステップP16で「排紙セ
ンサonフラグ」を0にし、ステップP17で「戻しコ
ロ戻し動作フラグ」を1にセットし、ステップP18
「戻しコロ戻し動作タイマ リセット」により「戻しコ
ロ戻し動作タイマ」による設定時間T3(ステップP5
1)の計時を開始し、ステップP30「戻しコロ押え動
作フラグ」のチェックに進む。既にステップP32で
「戻しコロ押え動作フラグ」はリセットされているので
ステップP30からステップP50「戻しコロ戻し動作
フラグ=1」のチェックに進み、既にステップP17で
「戻しコロ戻し動作フラグ=1」にセットされているの
でステップP51「戻しコロ戻し動作タイマ」による設
定時間T3に達したか否かをチェックする。
【0169】この設定時間T3は用紙の後端が排紙セン
サ38を通過した時点から積載紙上に着地するまでに要
する時間として定められた時間である。設定時間T3の
経過時点(図17の時点t6)で、ステップP52にて
「戻しコロ戻し動作フラグ」をリセットし、ステップP
53の「戻しコロ揺動on制御」でステッピングモータ
126を起動して戻しコロ121を第1位置(I)から
第2位置(II)へと移動を開始する。同時に、ステッ
プP54「戻しコロ回転加速制御」でモータ556を制
御して戻しコロ121の回転速度をV1からV2に増速
する。
【0170】このように、用紙が積載紙(トレイ)上に
着地するまでは戻しコロ121を低速で回転させるの
で、この低速の回転速度を適切に選択することにより排
出直後の用紙の後端部を戻しコロ121が弾き飛ばすこ
とがないようにすることができる。
【0171】ステップP55で戻しコロ121が第1位
置(I)から第2位置(II)へと移動を開始したこと
をチェックした後、戻しコロ121の第1位置(I)か
ら第2位置(II)への移動に必要なステッピングモー
タ126の所定ステップ数の駆動がなされることにより
ステップP56「戻しコロ揺動停止制御」で戻しコロの
揺動が停止される。これにより戻しコロ121は戻し機
能を果たすために第2の位置に位置したことになる(図
17の時点t7)。
【0172】こうして戻しコロ121の回転速度をV2
に増速した後、ステップP57で「戻しコロ戻し動作タ
イマ」をリセットして設定時間T5の計時を開始すると
共に、ステップP58で「戻しコロ回転制御タイマ」を
リセットして設定時間T4の計時を開始する。
【0173】設定時間T4は、この時間を経過時(図1
7の時点t7')に戻しコロ121の回転速度をV2か
らV1に減速し、設定時間T5は、この時間を経過時
(図17の時点t9)に戻しコロ121を第2位置(I
I)から第1位置(I)へと移動開始するという意味を
もち、T4<T5の関係にある。
【0174】ステップP59で設定時間T4の経過を待
ち、経過した時点(図17の時点t8)でステップP6
0「戻しコロ回転減速制御」において戻しコロ121の
回転速度をV2からV1へと減速を開始する。この設定
時間T4は、戻しコロ121が第2の位置で戻しの対象
となる用紙の上面に接したときから、該用紙の後端部が
エンドフェンス131に突き当たる前であって、その後
減速してエンドフェンス131に突き当たるまでの余裕
を見込んだ時間である。
【0175】ステップP61で設定時間T5の経過を待
ち、経過した時点(図17の時点t9)でステップP6
2においてステッピングモータ126を駆動して戻しコ
ロ121を第2位置(II)から第1位置(I)へ向け
て移動を開始し、ステップP63で「戻しコロHPセン
サon?」のチェックにより移動していることをチェッ
クした上でさらに移動し、第2位置到達に移動するため
の所定の移動量を揺動させることによりステップP64
「戻しコロ揺動停止制御」においてステッピングモータ
126の駆動を停止して戻しコロ121を第1の位置に
おく。
【0176】上記において、設定時間T4の時間経過時
に戻し対象となっている用紙は戻し速度が速度V1にて
送られこの低速度でエンドフェンス131に突き当てら
れる。その後、時点t9で戻しコロ121が第2位置
(II)から第1位置(I)へと揺動を開始する訳であ
る。
【0177】このように、戻し対象となる用紙は積載紙
上への落下位置から、後端部がエンドフェンス131に
ぶつかる前までの間は戻しコロ121の回転速度V2に
対応する高速度で戻され、その後、戻しコロ121の回
転速度V1に相当する低速度に切り替えられて送られ
る。
【0178】別実施例 ここで、図21におけるステップP58乃至ステップP
60は、図22におけるステップP58'乃至ステップ
P60までのフローに置き換えて実施することができ
る。なお、その場合には、図21におけるステップP5
4は削除される。
【0179】従って、図22に示すフローでは、ステッ
プP56「戻しコロ揺動停止制御」やステップP57
「戻しコロ戻し動作タイマ リセット」までの手順は同
じであるが図17で破線で示すようにステップP53の
「戻しコロ揺動on」制御の時点t6では、戻しコロ1
21の回転速度は増速されておらず、ステップP58'
「戻しコロ回転制御タイマ リセット」の後、ステップ
P59'において「戻しコロ回転制御タイマ」が設定時
間T4'の計時を開始し、この設定時間T4'を超えるの
を待って、ステップP54'の「戻しコロ回転加速制
御」によって戻しコロ121を増速している(時点t
7')。ステップP56「戻しコロ揺動停止制御」の時
点(図17の時点t7)より戻しコロ121は用紙の接
触しているので、戻しコロ121は低速回転V1の状態
で用紙に接触する。よって、戻しコロ121は動摩擦係
数の大きい低速回転V1で用紙に接するので、スリップ
を生じ難く、確実に用紙を捉えて戻し機能を果たすこと
ができる。
【0180】前記ステップP58'では戻しコロ回転制
御タイマをリセットして設定時間T4'の計時を開始
し、その後図17に示す時点t7'で加速制御し、同時
にステップP58「戻し回転制御タイマリセット」の時
点t7'より設定時間T4の計時を開始し、その後、図
20の通常のフローと同様、ステップP60で戻しコロ
回転減速制御に入る(図17の時点t8)。
【0181】図17において、時点t8から時点t9ま
での時間中は、戻しコロ121は低速回転状態にあり、
この時間の間に用紙の後端部をエンドフェンスに突き当
てなければならない。戻しの対象となる用紙はトレイ上
に排出方向a上で種々にバラついて落下する。確実に低
速でエンドフェンスに突き当てるためには、上記バラツ
キの程度を考慮して時点t8、時点t9を適切に設定す
べきである。
【0182】図21において、ステップP57「戻しコ
ロ戻し動さタイマリセット」(図17の時点t7)から
設定時間T5の経過をステップP61で待ち、ステップ
P62「戻しコロ揺動off制御」(図17の時点t
9)で戻しコロ121を第2位置(II)から第1位置
(I)へ向けて移動開始し、ステップP63を経てステ
ップP64「戻しコロ揺動停止制御」にて戻しコロ12
1を第1位置(I)に揺動させる。
【0183】その後、図23のジョガー制御のルーチン
に進み、ステップP70からステップP71「戻しコロ
戻し動作終了?」のチェックによりステップP64にお
ける戻し動作終了を確認の上、ステップP72でジョガ
ー動作フラグをリセットしてステップP73、ステップ
P74において、揃え部材102a、102bを用紙幅
よりも開いた待機位置から用紙幅に接する狭めた揃え位
置まで移動する動作により積載用紙を揃え、ステップP
75、ステップP76において設定時間T6だけ揃え位
置で停止して用紙が揃え状態に落ち着くのを待ってか
ら、ステップP77、ステップP78で揃え部材102
a、102bを揃え位置から待機位置に復帰させる。
【0184】なお、図23に示した揃え動作は、用紙が
トレイ12上に排出された後にだけ行なわせるために、
ステップP15でnoと判断された段階ではステップP
70からリターンへ抜けるようにしており、ステップP
15でyesと判断されたときにステップP19でジョ
ガー動作フラグを1にして図23に示すジョガー揃え動
作を行なう。
【0185】[実施の形態5]:画像形成装置への適用例 主として請求項10に対応する。本例は、用紙に画像形
成を行なう画像形成手段及び画像形成された用紙を搬送
する搬送手段を有する画像形成装置に関するもので、図
36に示した画像形成装置50'は、図12における画
像形成装置50と共通の画像形成手段を具備している。
画像形成装置50'は、前記した実施の形態で説明した
戻しコロ121及びその変位手段を具備している。ま
た、画像形成装置50'において、図12に示したシー
ト状媒体後処理装置51における構成部分と共通の部材
があり、その部分については図12におけるものと同じ
符号で示し、説明は省略した。
【0186】図24において、装置本体のほぼ中央部に
画像形成部135が配置され、この画像形成部135の
すぐ下方に給紙部136が配置されている。給紙部13
6は給紙カセット210を備えている。
【0187】画像形成装置50'の上部には必要に応じ
て、原稿を読み取る原稿読み取り装置(図示せず)を配
設することができる。画像形成部135の上部は、画像
形成された用紙を搬送する搬送手段としてのローラRR
やガイド板等が設けられている。
【0188】画像形成部135には、装置を電気的に駆
動したり、制御したりする電装ユニットQが配置されて
いる。また、ドラム状をした感光体5000が配置され
ている。この感光体5000の周囲に、該感光体500
0の表面に帯電処理を行う帯電装置600、画像情報を
感光体表面にレーザ光で照射する露光装置7000、感
光体5000の表面に露光されて形成された静電潜像を
可視化する現像装置800、感光体5000上で可視化
されたトナー像を用紙に転写する転写装置900、転写
後感光体表面に残留するトナーを除去回収するクリーニ
ング装置1000等がそれぞれ配置されている。
【0189】これら、感光体5000、帯電装置60
0、露光装置7000、現像装置800、転写装置90
0、クリーニング装置1000等は画像形成手段の主要
部をなす。感光体5000の略上方であって、感光体5
000よりも用紙搬送経路上の下流位置には、定着装置
140が配置されている。
【0190】画像形成装置がプリンタとして機能する場
合、画像形成に際しては、画像信号が入力される。予
め、感光体5000は暗中にて帯電装置600により一
様に帯電されている。この一様に帯電された感光体50
00に、画像信号に基づいて露光装置7000のレーザ
ダイオードLD(不図示)の発光により露光光が照射さ
れ、公知のポリゴンミラーやレンズを介して感光体に至
り、感光体5000の表面に静電潜像が形成される。こ
の静電潜像は感光体5000の回転と共に移動し、現像
装置800により可視像化され、さらに移動して転写装
置900に向かう。
【0191】一方、給紙部136の給紙カセット210
には、未使用の用紙が収容されており、回動可能に支持
された底板220上の最上位置の用紙Sが給紙ローラ2
30に押し付けられるように、底板220がばね240
により加圧されるようになっている。転写のための給紙
に際しては、給紙ローラ230が回転し、この回転によ
り、用紙Sは給紙カセット210から送り出され、一対
のレジストローラ1400へと搬送される。
【0192】レジストローラ1400に送られてきた用
紙は、ここでその搬送が一時的に止められる。レジスト
ローラ1400は、感光体5000の表面のトナー像と
用紙Sの先端との位置関係が転写装置900が設けられ
た転写位置で画像転写に適する所定の位置になるよう、
タイミングをとって用紙の搬送を開始する。
【0193】転写を終えた用紙は定着装置140を通過
する間にトナー像が定着される。定着装置140を通過
した用紙は搬送手段であるローラRRにより搬送され、
排紙センサ38を経て、排紙コロ3よりトレイ12へ排
出される。
【0194】以後の戻しコロ121及び従動レバー12
2、駆動レバー123などの変位手段による用紙の整合
機能機能については、既に前記各実施の態様において述
べた内容と同じであるので、説明は省略する。
【0195】本例の画像形成装置いおいても、トレイ上
に積載された用紙Sに対して排出方向の整合が行なわ
れ、高精度にシート状媒体を揃えることができる。
【0196】
【発明の効果】請求項1記載の発明では、戻し手段の回
転速度をシート状媒体との関係位置に応じて増減速する
ことにより整合精度を高めかつ、生産性の高い整合処理
を可能にする。
【0197】請求項2記載の発明では、戻し手段の確実
な変位動作を可能にする変位手段を提供できる。
【0198】請求項3記載の発明では、高速回転での早
送りにより短時間での戻しが可能になりかつ、低速回転
でエンドフェンスに突き当てることにより用紙の後端部
がエンドフェンスに突き当たる際に生ずる用紙の座屈な
どの不具合を防止できる。
【0199】請求項4記載の発明では、低速回転で戻し
手段が用紙に接触することで、戻し手段と用紙とのスリ
ップがなく、戻し手段により確実に用紙を捉えてエンド
フェンスに向けて送ることができる。
【0200】請求項5記載の発明では、積載手段上に落
下するシート状媒体の後端位置に排出方向のバラツキが
あっても、戻し手段により確実に低速でシート状媒体の
後端部をエンドフェンスに突き当てることができる。
【0201】請求項6記載の発明では、排出直後のシー
ト状媒体の後端部を戻し手段が弾き飛ばすことのない低
速度に設定することで確実な戻し機能を得る。
【0202】請求項7記載の発明では、排出手段による
シート状媒体の排出性能に影響を与えることなく、戻し
手段の回転速度を可変となし得る。
【0203】請求項8記載の発明では、縦揃え精度が向
上され、また、押え時における過剰戻しによるシート状
媒体の変形が防止される。
【0204】請求項9記載の発明では、画像形成後の後
処理機能を有するシート状媒体後処理装置において、シ
ート状媒体を高精度に整合することができる。
【0205】請求項10記載の発明では、画像形成後の
シート状媒体を高精度に整合することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】トレイ及び戻し手段、変位手段の正面図であ
る。
【図2】シート状媒体整合装置の主要部を説明した斜視
図である。
【図3】シート状媒体整合装置の主要部を説明した分解
斜視図である。
【図4】戻しコロの回転駆動系を説明した動力伝達部の
断面図である。
【図5】トレイ及び戻し手段の斜視図である。
【図6】シート状媒体整合装置の主要部を説明した分解
斜視図である。
【図7】シート状媒体整合装置の主要部を説明した正面
図である。
【図8】戻しコロ及び排紙コロの回転駆動源を個別に設
けた例をそれぞれ示した要部正面図である。
【図9】変位手段の動作態様を説明した正面図である。
【図10】シート状媒体整合装置をシート状媒体後処理
装置に構成した構成の概略を示した正面図である。
【図11】図11(a)はシート状媒体後処理装置の要
部斜視図、図11(b)はトレイの高さを制御するセン
サ周辺部の概略斜視図である。
【図12】トレイをシフト方向に移動するトレイ移動手
段の構造を説明した要部断面図である。
【図13】トレイ移動手段の分解斜視図である。
【図14】ウォームホイール及びホームセンサを説明し
た正面図である。
【図15】ウォームホイール及びホームセンサを説明し
た正面図である。
【図16】制御手段の概要を説明した制御回路図であ
る。
【図17】戻し手段の動作態様を説明したタイミングチ
ャートである。
【図18】制御手順を説明したフローチャートである。
【図19】制御手順を説明したフローチャートである。
【図20】制御手順を説明したフローチャートである。
【図21】制御手順を説明したフローチャートである。
【図22】制御手順を説明したフローチャートである。
【図23】制御手順を説明したフローチャートである。
【図24】画像形成装置の概略構成を説明した正面図で
ある。
【図25】従来技術にかかる用紙の積載状態を説明した
斜視図である。
【図26】従来技術にかかる用紙の積載状態を説明した
正面図である。
【図27】従来技術にかかる用紙の積載状態を説明した
正面図である。
【図28】従来技術にかかる用紙の積載状態を説明した
正面図である。
【符号の説明】
12 トレイ 121 戻しコロ 122a、122b 従動レバー 123a、123b 駆動レバー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 永迫 秀也 東京都大田区中馬込1丁目3番6号・株式 会社リコー内 (72)発明者 筒井 和哉 東京都大田区中馬込1丁目3番6号・株式 会社リコー内 Fターム(参考) 3F054 AA01 AC02 AC05 BA04 BG03 BG11 BH03 BH05 BH08 CA11 CA40 DA01

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】排出手段より積載手段(トレイ)上に排出
    されたシート状媒体について、前記排出手段による前記
    シート状媒体の排出方向上での上流側の端部を、整合位
    置に設けられた立壁(エンドフェンス)に突き当てるこ
    とにより整合して積載する手段であって、前記積載手段
    上に排出されたシート状媒体に外力を与えて前記突き当
    てを行なう回転体からなる戻し手段と、 前記戻し手段を前記排出方向上の異なる位置に変位させ
    ると共に前記積載されたシート状媒体の上面に対して接
    離させる変位手段と、 前記変位手段による前記戻し手段の変位動作と連動して
    前記前記戻し手段の回転速度を変速制御する制御手段を
    具備したことを特徴とするシート状媒体整合装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載のシート状媒体整合装置にお
    いて、 前記変位手段は、 たて長の部材であってその中間位置を不動部材に枢着さ
    れていて、この枢着部である第1枢着部を揺動中心とし
    て一定角度の範囲で揺動可能に設けられた第1部材と、 たて長の部材であってその中間位置を、前記第1部材上
    の前記第1枢着部から外れた一方の自由端側に枢着され
    ていて、この枢着部である第2枢着部を中心に一定角度
    の範囲で揺動可能に設けられた第2部材とを具備し、 前記第2部材の前記第2枢着部での回転中心からずれた
    任意の自由端側に前記戻し手段を枢着し、 前記第1部材の揺動と、前記第2部材の揺動との組み合
    わせ動作により、前記戻し手段を前記排出方向上の異な
    る位置に変位させることを特徴とするシート状媒体整合
    装置。
  3. 【請求項3】請求項1又は2記載のシート状媒体整合装
    置において、 前記戻し手段が前記積載手段上のシート状媒体上に高速
    回転で接触した状態で戻し方向の外力を与えた後、前記
    戻し手段の回転速度を減速して当該シート状媒体を前記
    立壁に当てることを特徴とするシート状媒体整合装置。
  4. 【請求項4】請求項3記載のシート状媒体整合装置にお
    いて、 前記戻し手段は、シート状媒体に前記高速回転で接触し
    た状態になる以前には低速回転状態で前記積載手段上の
    シート状媒体に接触させたものであることを特徴とする
    シート状媒体整合装置。
  5. 【請求項5】請求項3又は4記載のシート状媒体整合装
    置において、 前記戻し手段の回転速度について高速回転から低速回転
    への変速のタイミングはシート状媒体が積載手段上に落
    下したときにおける後端部位置のバラツキを考慮して低
    速回転に変速後、シート状媒体の後端部が立壁に突き当
    たるように定め、上記変速前の高速回転中にシート状媒
    体の後端部が立壁に突き当たることがないように設定す
    ることを特徴とするシート状媒体整合装置。
  6. 【請求項6】請求項1乃至5の何れか1つに記載のシー
    ト状媒体整合装置において、 前記戻し手段の回転速度は少なくとも前記排出手段から
    排出されたシート状媒体が前記積載手段上若しくは前記
    積載手段上に積載されたシート状媒体上に着地するまで
    は低速で回転制御されることを特徴とするシート状媒体
    整合装置。
  7. 【請求項7】請求項1乃至6の何れか1つに記載のシー
    ト状媒体整合装置において、 前記戻し手段の回転駆動系と前記排紙手段の回転駆動系
    とをそれぞれ独立とし、前記排紙手段の回転速度に支配
    されることなく、前記戻し手段の回転速度を制御可能と
    したことを特徴とするシート状媒体整合装置。
  8. 【請求項8】請求項1乃至7の何れか1つに記載のシー
    ト状媒体整合装置において、 既に積載されているシート状媒体が前記積載手段上に排
    出されるシート状媒体によって前記排出方向の下流側に
    押し動かされないように押える機能を前記戻し手段に付
    加した制御を行なうようにしたとき、 前記戻し手段の回転速度は、前記戻し手段が前記押さえ
    機能を発揮させるべく前記シート状媒体に接触する際に
    は、低速で回転することを特徴とするシート状媒体整合
    装置。
  9. 【請求項9】シート状媒体に後処理を行なう後処理手段
    及びこの後処理されたシート状媒体を搬送する搬送手段
    を有するシート状媒体後処理装置において、請求項1乃
    至8の何れか1つに記載のシート状媒体整合装置を具備
    していることを特徴とするシート状媒体後処理装置。
  10. 【請求項10】シート状媒体に画像形成を行なう画像形
    成手段及びこの画像形成されたシート状媒体を搬送する
    搬送手段を有する画像形成装置において、請求項1乃至
    8の何れか1つに記載のシート状媒体整合装置を具備し
    ていることを特徴とする画像形成装置。
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