JP2002248910A - 空気入りタイヤ及び空気入りタイヤの製造方法 - Google Patents

空気入りタイヤ及び空気入りタイヤの製造方法

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JP2002248910A
JP2002248910A JP2001050039A JP2001050039A JP2002248910A JP 2002248910 A JP2002248910 A JP 2002248910A JP 2001050039 A JP2001050039 A JP 2001050039A JP 2001050039 A JP2001050039 A JP 2001050039A JP 2002248910 A JP2002248910 A JP 2002248910A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 カットセパレーション故障を防止して、耐久
性を向上する。 【解決手段】 トレッド14の中央線CLを中心とした
中央域Aに、トレッド14の周方向に沿って延びる陸部
16が陸部列となるように形成され、陸部16にトレッ
ド14の周方向に沿って副溝20を設けたパターンとト
レッド14の中央域Aはされる。副溝20は上下二段の
相互に幅寸法を異ならせた構造とされ、副溝20の上部
側部分とされる上部溝部20Aの幅W1が、トレッド幅
の2%〜10%の大きさとされ、副溝20の下部側部分
とされる下部溝部20Bの幅W2が、トレッド幅の1%
〜10%の大きさとされる。上部溝部20Aの深さD1
が、主溝深さDの10%〜50%の深さとされ、副溝2
0の全体深さD0が、主溝深さDの50%〜100%の
深さとされる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カットセパレーシ
ョン故障を防止して、耐久性を向上した空気入りタイヤ
及び空気入りタイヤの製造方法に関し、特に重荷重用ラ
ジアルタイヤ及びその製造方法に好適なものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、例えばダンプトラック等の車
両に用いられる空気入りタイヤである重荷重用ラジアル
タイヤとして、路面と接する踏面部となるタイヤのトレ
ッド部分にラグ列が配列されたラグタイプのトレッドパ
ターンを有するものが、知られている。そして、この重
荷重用ラジアルタイヤは、一般的に新品時において車両
のフロント側に装着されて使用されている。
【0003】一方、図10に示す従来の通常のラグパタ
ーンのタイヤでは、ラグタイプのトレッドパターンの構
造からして、トレッド14のショルダ部14Aが有る両
側域Bに比較して中央域Aのボリュームが多くなる為
に、タイヤの使用時において両側域Bの温度よりも中央
域Aの温度が高くなると共に、両側域Bの剛性よりも中
央域Aの剛性が高くなっていた。
【0004】また、図11及び図12に示すトレッド1
4の中央域Aに浅溝40が付いたラグパターンのタイヤ
もあるが、このようなタイヤでは、新品時におけるフロ
ント側への装着の際に、トレッド14の中央域Aに存在
する浅溝40の効果により、従来の通常のラグパターン
のタイヤと比較して、温度及び剛性ともに両側域Bと中
央域Aとで差が少なかった。但し、一般的に約1/3程
度だけトレッド14が摩耗したところで、フロントから
リアにこのタイヤがローテーションされているが、この
ローテーションされた時において、すでに中央域Aが摩
耗して浅溝40が無くなっていることから、中央域Aに
存在していた浅溝40の効果が無くなり、通常のラグパ
ターンのタイヤとの違いがなくなる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来の通常のラグパタ
ーンのタイヤ及び、中央域Aに浅溝40が付いたラグパ
ターンのタイヤでは、少なくともフロントからリアにロ
ーテーションされた時において、中央域Aの温度及び剛
性が両側域Bのものより高くなる。これに伴って、石等
に乗り上げてトレッド14の中央域A付近でタイヤ内の
保護層が切れるようなカットを受けた場合、温度及び剛
性の高い中央域Aに駆動力であるトラクションが集中す
るので、カットセパレーション故障を生じ易く、耐久性
が低くなるという欠点を有していた。
【0006】本発明は上記事実を考慮し、カットセパレ
ーション故障を防止して、耐久性を向上し得る空気入り
タイヤ及びこのような空気入りタイヤを製造する空気入
りタイヤの製造方法を提供することが目的である。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る空気入り
タイヤは、少なくとも主溝をトレッドの両側域に有し、
周方向に沿って副溝を設けた陸部列が、周方向に沿って
延びるパターンをトレッドの中央域に有した空気入りタ
イヤであって、主溝の最大深さをDとし、トレッドの幅
寸法をTWとしたときに、副溝の上部側部分とされる上
部溝部の幅W1がTWの2%〜10%の大きさとされる
と共に、副溝の下部側部分とされる下部溝部の幅W2が
TWの1%〜10%の大きさとされ、上部溝部の深さD
1がDの10%〜50%の深さとされると共に、副溝の
全体深さD0がDの50%〜100%の深さとされる、
ことを特徴とする。
【0008】請求項1に係る空気入りタイヤの作用を以
下に説明する。本請求項に係る空気入りタイヤは、トレ
ッドの中央域に周方向に沿って延びる陸部列を有し、こ
の陸部列に周方向に沿って副溝を設けたパターンとこの
中央域がされている。
【0009】一方、カットセパレーション故障の評価尺
度は、トレッドの中央域の温度及び、カット受傷部の保
護層上におけるせん断歪の大小であり、これらをそれぞ
れ低減することが重要である。これに対して、上記トレ
ッドの中央域の温度を、摩耗しても容易に無くならない
ような副溝をトレッドの中央域に設けることで、下げる
ことがきる。また、上記カット受傷部の保護層上におけ
るせん断歪を、トレッドの中央域の剛性を低くすること
で、低減できる。
【0010】そして、本請求項は、新品状態におけるフ
ロント装着時だけでなく、約1/3程度トレッドが摩耗
したリア装着時においても、中央域に設けた副溝を存続
可能な構造とした。これによりトレッドの中央域の温度
を下げると共にトレッドの中央域の剛性を低減すること
で、耐カットセパレーション性を高めて、耐久性を向上
させたものである。つまり、副溝の上部側部分は、トレ
ッドのボリュームが大きく温度が高くなり易いので、温
度の低減効果が大きくなるように広幅の上部溝部とし、
副溝の下部側部分は、トレッドのボリュームが小さく温
度が低いことと耐カットスルー性を著しく低下させない
為に、狭幅の下部溝部とする。
【0011】具体的には、トレッドの幅寸法をTWとし
たときにおいて、上部溝部の幅W1をTWの2%〜10
%の大きさとしたのは、2%より狭い場合には温度の低
減効果がなく、この逆に10%より広い場合には摩耗性
能の低下と耐カットスルー性の低下が大きくなるからで
ある。また、下部溝部の幅W2をTWの1%〜10%の
大きさとしたのは、1%より狭い場合には温度の低減効
果がなく、この逆に10%より広い場合には摩耗性能の
低下と耐カットスルー性の低下が大きくなるからであ
る。
【0012】一方、主溝の最大深さをDとしたときに、
上部溝部の深さD1をDの10%〜50%の深さとした
のは、10%より浅い場合には温度の低減効果がなく、
この逆に50%より深い場合には耐カットスルー性が低
下するからである。また、副溝の全体深さD0をDの5
0%〜100%の深さとしたのは、50%より浅い場合
には摩耗した時の温度の低減効果が小さく、この逆に1
00%より深い場合には耐カットスルー性が低下するか
らである。
【0013】請求項2及び請求項3に係る空気入りタイ
ヤの作用を以下に説明する。これら請求項では請求項1
と同様の構成を有して同様に作用するが、さらに、請求
項2では、前記トレッドの両側域が主溝と陸部との組み
合わせのラグパターンとされ且つ、割りモールド構造を
有した加硫用金型で形造られるという構成を有し、請求
項3では、前記トレッドの両側域が主溝と陸部との組み
合わせのラグパターンとされ且つ、前記副溝の部分が割
りモールドで製造されるという構成を有している。
【0014】つまり、トレッドの両側域が主溝と陸部と
の組み合わせのラグパターンとされていても、副溝が深
い構造のタイヤの場合、加硫用金型を全てフルモールド
の構造にすると、加硫後に加硫用金型内から完成品の空
気入りタイヤが抜けなくなる為、製造の容易性を考慮し
て上記のようにした。
【0015】請求項4に係る空気入りタイヤの製造方法
の作用を以下に説明する。本請求項に係る空気入りタイ
ヤの製造方法は、生タイヤを作製後、この生タイヤを割
りモールドに入れて、請求項1記載の空気入りタイヤを
製造するようにした。従って、本請求項に係る空気入り
タイヤの製造方法であっても、請求項1と同様に、カッ
トセパレーション故障を防止して、空気入りタイヤの耐
久性を向上することが可能となった。
【0016】請求項5及び請求項6に係る空気入りタイ
ヤの製造方法の作用を以下に説明する。これら請求項で
は請求項4と同様の構成を有して同様に作用するが、さ
らに、請求項5では、生タイヤを作製後、この生タイヤ
を割りモールド構造を有した加硫用金型に入れて、前記
トレッドの両側域が主溝と陸部との組み合わせのラグパ
ターンとされる空気入りタイヤを製造するという構成を
有し、請求項6では、生タイヤを作製後、この生タイヤ
を加硫用金型に入れて、前記副溝の部分を割りモールド
で形造ると共に、前記トレッドの両側域が主溝と陸部と
の組み合わせのラグパターンとされる空気入りタイヤを
製造するという構成を有している。
【0017】つまり、請求項2及び請求項3と同様に、
副溝が深い構造のタイヤの場合に加硫用金型を全てフル
モールドの構造にすると、加硫後に加硫用金型内から完
成品の空気入りタイヤが抜けなくなる為、製造の容易性
を考慮して上記のようにした。
【0018】
【発明の実施の形態】本発明の第1の実施の形態に係る
空気入りタイヤ及びその製造方法を図に基づき説明す
る。図1は、本実施の形態となる空気入りタイヤ10の
トレッドパターンの典型例を示す図である。ここで、空
気入りタイヤ10の内部構造については、ラジアルカー
カスであるカーカス12と、このカーカス12のクラウ
ン部を覆うように配置された剛性の高いベルト(図示せ
ず)と、このベルトの外周面にトレッドゴムにより構成
されて配置されたトレッド14とを、組み合わせたこの
種の空気入りタイヤとしてごく一般的なものなので、以
下の説明において記載を省略する。
【0019】さらに、図1に示すように、この空気入り
タイヤ10の路面と接する外皮を円弧状であるクラウン
形状に外表面が形成された上記のトレッド14が構成し
ている。このトレッド14の中央線CLを中心とした中
央域Aには、トレッド14の周方向Yに沿って延びる陸
部16が陸部列となるように形成されており、この陸部
16にトレッド14の周方向Yに沿って副溝20を設け
たパターンとトレッド14の中央域Aはされている。ま
た、トレッド14の端部を形成するショルダ部14A寄
りの両側域Bには、トレッド14の周方向Yに沿って主
溝18と陸部16とが等間隔で並んでおり、これら主溝
18と陸部16との組み合わせよりなるラグパターンが
この両側域Bに形成されている。
【0020】一方、図2に示す主溝18の最大深さであ
る主溝深さDが、トレッド14の幅寸法であるトレッド
幅TWの8%以下とされる形で、主溝18が形成されて
いる。また、副溝20は上下二段の相互に幅寸法を異な
らせた構造とされており、副溝20の上部側部分とされ
る上部溝部20Aの幅W1が、トレッド幅TWの2%〜
10%の大きさとされると共に、副溝20の下部側部分
とされる下部溝部20Bの幅W2が、トレッド幅TWの
1%〜10%の大きさとされている。さらに、上部溝部
20Aの深さD1が、主溝深さDの10%〜50%の深
さとされ、副溝20の全体深さD0が、主溝深さDの5
0%〜100%の深さとされている。
【0021】次に、本実施の形態に係る空気入りタイヤ
10の製造方法を以下に説明する。先ず、ゴムの素材を
練った後に切断してトレッド14となるゴム材を作製
し、次にこのゴム材、ビード、コード、ベルト等の材料
を組み合わせて生タイヤを作製する。
【0022】この生タイヤを作製後、図3に示す加硫用
金型30内に入れて圧力及び熱を加えて加硫成形して空
気入りタイヤ10を製造する。尚、この加硫用金型30
の上下の部分はそれぞれ一体構造のフルモールド30A
とされるが、副溝20の部分に対応する中央部分は分割
された構造の割りモールド30Bとされている。
【0023】つまり、トレッド14の両側域Bが主溝1
8と陸部16との組み合わせよりなるラグパターンとさ
れていても、副溝20が深い構造のタイヤの場合、加硫
用金型30を全てフルモールド30Aの構造にすると、
加硫後に加硫用金型30内から完成品の空気入りタイヤ
10が抜けなくなる。この為、製造の容易性を考慮し
て、割りモールド構造を有した加硫用金型30に生タイ
ヤを入れて加硫成形することで、副溝20の部分が割り
モールド30Bで形造られるだけでなく、トレッド14
の両側域Bが主溝18と陸部16との組み合わせのラグ
パターンとされる空気入りタイヤ10を製造するように
した。
【0024】次に、本実施の形態の作用を以下に説明す
る。本実施の形態に係る空気入りタイヤ10は、トレッ
ド14の中央域Aに周方向Yに沿って延びる陸部16よ
りなる陸部列を有し、この陸部列に周方向Yに沿って副
溝20を設けたパターンとこの中央域Aがされている。
【0025】つまり、本実施の形態に係る空気入りタイ
ヤ10は、新品状態におけるフロント装着時だけでな
く、約1/3程度トレッド14が摩耗したリア装着時に
おいても、中央域Aに設けた副溝20を存続可能な構造
とした。これによりトレッド14の中央域Aの温度を下
げると共にトレッド14の中央域Aの剛性を低減するこ
とで、耐カットセパレーション性を高めて、耐久性を向
上させるものである。
【0026】具体的には、温度の低減効果が大きくなる
広幅の上部溝部20Aとされるように、この上部溝部2
0Aの幅W1をトレッド幅TWの2%〜10%の大きさ
とした。これは、2%より狭い場合には温度の低減効果
がなく、この逆に10%より広い場合には摩耗性能の低
下と耐カットスルー性の低下が大きくなるからである。
【0027】また、トレッド14のボリュームが小さく
温度が低いことと耐カットスルー性を著しく低下させな
い狭幅の下部溝部20Bとされるように、この下部溝部
20Bの幅W2をトレッド幅TWの1%〜10%の大き
さとした。これは、1%より狭い場合には温度の低減効
果がなく、この逆に10%より広い場合には摩耗性能の
低下と耐カットスルー性の低下が大きくなるからであ
る。つまり、この下部溝部20Bの幅は、負荷時に閉塞
する程度のサイプレベルの幅とされている。
【0028】一方、上部溝部20Aの深さD1を主溝深
さDの10%〜50%の深さとしたのは、10%より浅
い場合には温度の低減効果がなく、この逆に50%より
深い場合には耐カットスルー性が低下するからである。
また、副溝20の全体深さD0を主溝深さDの50%〜
100%の深さとしたのは、50%より浅い場合には摩
耗した時の温度の低減効果が小さく、この逆に100%
より深い場合には耐カットスルー性が低下するからであ
る。
【0029】次に、本発明の第2の実施の形態に係る空
気入りタイヤを図4及び図5に基づき説明する。尚、第
1の実施の形態で説明した部材には同一の符号を付し
て、重複した説明を省略する。図4及び図5に示すよう
に、この空気入りタイヤ10の路面と接する外皮を円弧
状であるクラウン形状に外表面が形成された上記のトレ
ッド14が構成している。このトレッド14の中央域A
及び両側域Bには、トレッド14の周方向Yに沿ってブ
ロック状の陸部22が陸部列となるように等間隔で並ん
で、それぞれ配置されている。
【0030】また、トレッド14の端部を形成するショ
ルダ部14A寄りの両側域Bには、トレッド14の周方
向Yに沿ってこの陸部22と主溝24とが等間隔で並ん
でおり、これら陸部22と主溝24との組み合わせより
なるラグパターンがこの両側域Bに形成されている。さ
らに、本実施の形態でも、トレッド14の周方向Yに沿
って陸部22に副溝20を設けたパターンとトレッド1
4の中央域Aはされている。
【0031】つまり、本実施の形態に係る空気入りタイ
ヤ10でも、第1の実施の形態と同様に、新品状態にお
けるフロント装着時だけでなく、約1/3程度トレッド
14が摩耗したリア装着時においても、中央域Aに設け
た副溝20を存続可能な構造となっている。これにより
トレッド14の中央域Aの温度を下げると共にトレッド
14の中央域Aの剛性を低減することで、耐カットセパ
レーション性を高めて、耐久性を向上させたものであ
る。
【0032】次に、第1の実施の形態で説明した空気入
りタイヤ10を実施例とし、この実施例を、2種類の従
来例に係るタイヤ及び2種類の比較例に係るタイヤと比
較した結果を、以下の表1に基づき説明する。つまり、
図10に示す従来例1と、図11及び図12に示す従来
例2とは、共にラグタイプのタイヤであり、さらに、こ
の従来例2は前述のようにトレッド14の中央域Aに浅
溝40が付いたラグパターンとされている。また、図6
及び図7に示す比較例1は実施例と比較して副溝20が
浅い構造とされたものであり、図8及び図9に示す比較
例2は実施例と比較して副溝20が広い構造とされたも
のである。
【0033】
【表1】
【0034】ここで試験の際の条件としては下記の通り
であり、上記のような各タイヤをドラム試験装置に装着
して、走行試験を行った。 タイヤサイズ:40.00R57深溝(E4) リム:6″*57″ 内圧:700kPa 正規荷重:60ton 速度:6km/h
【0035】尚、表1において「新品温度(SHO/C
L)」とは、新品状態のタイヤでのドラム上で24時間
走行試験後のトレッド14の中央域Aの温度に対する両
側域Bの温度の割合を指数(単位%)で示したものであ
り、「30%摩耗後温度(SHO/CL)」とは、30
%摩耗後の状態のタイヤでの同様の走行試験後の同様の
割合を指数(単位%)で示したものである。
【0036】また、表1において「剛性(SHO/C
L)」とは、有限要素法(FEM)によってトレッド1
4の中央域Aの剛性に対する両側域Bの剛性の割合を指
数(単位%)で示したものである。カットセパレーショ
ン性であるC/S性及び、カットスルー性であるC/T
性は、市場投入した各種のタイヤでの故障発生率を従来
例1のタイヤの故障発生率で割り、指数化したものであ
る。
【0037】以上の結果より、実施例のタイヤは、従来
例1、2よりも中央域Aの温度に対する両側域Bの温度
の割合が高く、また、剛性(SHO/CL)、C/S性
及びC/T性も良好な値となっていることが理解でき
る。一方、比較例1はカットセパレーション性が良好で
あり、比較例2はカットスルー性が良好であった。
【0038】尚、上記実施の形態は重荷重用ラジアルタ
イヤに適用されるものであるが、他の種類のタイヤに適
用しても良いことは言うまでもない。また、副溝の幅や
深さの寸法も上記の実施例のものに限定されるものでは
無い。
【0039】
【発明の効果】本発明の空気入りタイヤ及び空気入りタ
イヤの製造方法は上記構成としたので、カットセパレー
ション故障を防止して、耐久性を向上できるという優れ
た効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る空気入りタイ
ヤを示す図であって、(A)は平面図であり、(B)は
(A)の1B−1B矢視における横断面図である。
【図2】図1(B)の副溝周辺の拡大断面図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態に係る空気入りタイ
ヤの製造に適用される加硫用金型を示す図であって、
(A)は全体斜視図であり、(B)は割りモールドを抜
き出した斜視図である。
【図4】本発明の第2の実施の形態に係る空気入りタイ
ヤを示す図であって、(A)は平面図であり、(B)は
(A)の4B−4B矢視における横断面図である。
【図5】図4(B)の副溝周辺の拡大断面図である。
【図6】比較例1に係る空気入りタイヤを示す図であっ
て、(A)は平面図であり、(B)は(A)の6B−6
B矢視における横断面図である。
【図7】図6(B)の副溝周辺の拡大断面図である。
【図8】比較例2に係る空気入りタイヤを示す図であっ
て、(A)は平面図であり、(B)は(A)の8B−8
B矢視における横断面図である。
【図9】図8(B)の副溝周辺の拡大断面図である。
【図10】従来例1に係る空気入りタイヤを示す図であ
って、(A)は平面図であり、(B)は(A)の10B
−10B矢視における横断面図である。
【図11】従来例2に係る空気入りタイヤを示す図であ
って、(A)は平面図であり、(B)は(A)の11B
−11B矢視における横断面図である。
【図12】図11(B)の副溝周辺の拡大断面図であ
る。
【符号の説明】
10 空気入りタイヤ 14 トレッド 14A ショルダ部 18 主溝 20 副溝 20A 上部溝部 20B 下部溝部 30 加硫用金型 30B 割りモールド

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも主溝をトレッドの両側域に有
    し、周方向に沿って副溝を設けた陸部列が、周方向に沿
    って延びるパターンをトレッドの中央域に有した空気入
    りタイヤであって、 主溝の最大深さをDとし、トレッドの幅寸法をTWとし
    たときに、 副溝の上部側部分とされる上部溝部の幅W1がTWの2
    %〜10%の大きさとされると共に、副溝の下部側部分
    とされる下部溝部の幅W2がTWの1%〜10%の大き
    さとされ、 上部溝部の深さD1がDの10%〜50%の深さとされ
    ると共に、副溝の全体深さD0がDの50%〜100%
    の深さとされる、 ことを特徴とする空気入りタイヤ。
  2. 【請求項2】 前記トレッドの両側域が主溝と陸部との
    組み合わせのラグパターンとされ且つ、割りモールド構
    造を有した加硫用金型で製造されることを特徴とする請
    求項1記載の空気入りタイヤ。
  3. 【請求項3】 前記トレッドの両側域が主溝と陸部との
    組み合わせのラグパターンとされ且つ、前記副溝の部分
    が割りモールドで形造られることを特徴とする請求項1
    記載の空気入りタイヤ。
  4. 【請求項4】 生タイヤを作製後、 この生タイヤを加硫用金型に入れ加硫成形して請求項1
    記載の空気入りタイヤを製造することを特徴とする空気
    入りタイヤの製造方法。
  5. 【請求項5】 生タイヤを作製後、この生タイヤを割り
    モールド構造を有した加硫用金型に入れて、前記トレッ
    ドの両側域が主溝と陸部との組み合わせのラグパターン
    とされる空気入りタイヤを製造することを特徴とする請
    求項4記載の空気入りタイヤの製造方法。
  6. 【請求項6】 生タイヤを作製後、 この生タイヤを加硫用金型に入れて、前記副溝の部分を
    割りモールドで形造ると共に、前記トレッドの両側域が
    主溝と陸部との組み合わせのラグパターンとされる空気
    入りタイヤを製造することを特徴とする請求項4記載の
    空気入りタイヤの製造方法。
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