JP2002247955A - アンギオテンシン変換酵素阻害活性の高い分解物及びその製造方法並びに機能性食品 - Google Patents
アンギオテンシン変換酵素阻害活性の高い分解物及びその製造方法並びに機能性食品Info
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Abstract
する分解物及びその製造方法並びにアンギオテンシン変
換酵素阻害活性の高い分解物を含む機能性食品を得る。 【解決手段】 蛋白質を含有する食品素材又は蛋白質に
対し加圧低温下でプロテアーゼを作用させて得られるこ
とを特徴とするアンギオテンシン変換酵素阻害活性の高
い分解物及びその製造方法並びにアンギオテンシン変換
酵素阻害活性の高い分解物を含む機能性食品。
Description
変換酵素阻害活性の高い分解物及びその製造方法並びに
機能性食品に関し、更に詳述すると、蛋白質を含有する
食品素材又は蛋白質に対しプロテアーゼを作用させるこ
とにより得られる、高いアンギオテンシン変換酵素阻害
活性を有する分解物及びその製造方法並びにアンギオテ
ンシン変換酵素阻害活性の高い分解物を含む機能性食品
に関する。
が多くの疾患要因として問題視され、高年齢層だけでな
く低年齢化が進んできていることから、社会問題となっ
ている。この高血圧症には、体内の血圧調整に関与する
レニン・アンギオテンシン系が深く関与しており、特に
主として肺や血管内皮細胞、腎近位尿細管に存在するア
ンギオテンシン変換酵素(以下、「ACE」と略記す
る)が大きく影響している。
ンシンI(Asp−Arg−Val−Tyr−IIe−
His−Pro−Phe−His−Leu)に作用し
て、このアンギオテンシンIのC末端からジペプチド
(His−Leu)を遊離させ、活性型のアンギオテン
シンIIに変換する酵素である。このように変換された
アンギオテンシンIIは強い血管収縮作用を有し、血圧
上昇を示すので、前記ACE活性を阻害すれば、アンギ
オテンシンIからアンギオテンシンIIへの変換を抑え
ることができ、血圧上昇を抑制し、血圧を下げることが
できる。
製造する方法について、種々の提案がなされている。例
えば特開平3−123470号公報には、オキアミを温
度150〜250℃及び圧力250〜5000kg/c
m2で5〜60分処理して液化することにより、オキア
ミ中のアンギオテンシン変換酵素阻害活性を増強する方
法が提案されている。
高温高圧で処理するため、素材であるオキアミの香味が
著しく低下し、嗜好性に欠けるという問題がある。
は、カツオ又はカツオ由来物質、魚肉、豚肉、牛肉、鶏
肉などの蛋白質を、プロテアーゼで加水分解するアンギ
オテンシン変換酵素阻害剤含有組成物の製造方法が開示
されている。
かけない常温でのプロテアーゼによる加水分解を長時間
行うので、微生物による腐敗を防ぐため、防腐剤や食塩
を添加したり、温度、pHなどの管理に注意を払う必要
があり、工程が煩雑になってしまうという問題点があ
る。
状況下、従来における諸問題を解決し、以下の目的を達
成することを課題とする。即ち、本発明は、蛋白質を含
む食品素材又は蛋白質に対し、加圧低温下でプロテアー
ゼを作用させて得られるACE阻害活性の高い分解物、
この分解物を効率よく得ることができる製造方法、並び
にアンギオテンシン変換酵素阻害活性の高い機能性食品
を提供することを目的とする。
解決するため、蛋白質を含む食品素材又は蛋白質に対し
プロテアーゼを作用させてACE阻害活性の高い分解物
を製造する際に、酵素分解条件と微生物の発育条件が重
なるため、酵素分解中に微生物によって分解物が腐敗し
やすいという問題点を解決すべく鋭意検討を重ねた結
果、蛋白質を含有する食品素材又蛋白質に対し加圧低温
(圧力10MPa〜200MPa、温度20〜60℃)
下でプロテアーゼを作用させることにより、高いアンギ
オテンシン変換酵素阻害活性を有し、安全かつ安価な分
解物及びこの分解物を含む機能性食品を提供できること
を知見した。
変換酵素阻害活性の高い分解物及びその製造方法並びに
機能性食品を提供する。
素材又は蛋白質に対し加圧低温下でプロテアーゼを作用
させて得られることを特徴とするアンギオテンシン変換
酵素阻害活性の高い分解物である。
素材又は蛋白質にプロテアーゼを添加し、加圧低温下で
プロテアーゼを作用させて得られる請求項1記載の分解
物である。
食品素材又は蛋白質が、イワシ、サバ、カツオ、マグ
ロ、エビ、豚肉、牛肉、ダイズ及びゴマから選ばれる1
種又は2種以上である請求項1又は2記載の分解物であ
る。
0MPa、温度20〜60℃で1〜72時間作用させる
ことにより得られる請求項1乃至3のいずれか1項記載
の分解物である。
れか1項記載の分解物を含むアンギオテンシン変換酵素
阻害活性の高い機能性食品である。
素材又は蛋白質に対し圧力10〜200MPa、温度2
0〜60℃で1〜72時間の条件でプロテアーゼを作用
させることを特徴とするアンギオテンシン変換酵素阻害
活性の高い分解物の製造方法である。
素材又は蛋白質にプロテアーゼを添加し、圧力10〜2
00MPa、温度20〜60℃で1〜72時間の条件で
プロテアーゼを作用させる請求項6記載の製造方法であ
る。
食品素材又は蛋白質が、イワシ、サバ、カツオ、マグ
ロ、エビ、豚肉、牛肉、ダイズ及びゴマから選ばれる1
種又は2種以上である請求項6又は7記載の製造方法で
ある。
は蛋白質に対しプロテアーゼを作用させてACE阻害活
性の高い分解物を製造する際に、圧力を負荷することに
よって有害微生物の増殖を抑制することができるので、
酵素分解中に有害微生物の増殖を抑える目的で防腐剤を
加えたり、微生物の増殖を抑制する目的で温度、pHな
どの管理をする必要がない。従って、原料である蛋白質
を含有する食品素材又は蛋白質にプロテアーゼ以外の添
加物を加える必要がなく、良好な香味を有し、安全なア
ンギオテンシン変換酵素阻害活性の高い分解物を効率良
く製造することができる。しかも、原料である蛋白質を
含む食品素材又は蛋白質がイワシ、サバ、カツオ、マグ
ロ、エビ、豚肉、牛肉、ダイズ、ゴマなどの天然物由来
であり、高い安全性を有するアンギオテンシン変換酵素
阻害活性の高い分解物を含む機能性食品を安価に得るこ
とができるものである。
説明する。本発明のアンギオテンシン変換酵素阻害活性
の高い分解物は、蛋白質を含有する食品素材又蛋白質に
対し加圧低温下でプロテアーゼを作用させることにより
得られる。
質が保有しているプロテアーゼを活性化し、分解(自己
消化)させてもよく、また、蛋白質を含む食品素材又は
蛋白質にプロテアーゼを添加し、加圧低温下でプロテア
ーゼを作用させてもよく、蛋白質を含む食品素材又は蛋
白質が元々含有するプロテアーゼや新たに添加する様々
なプロテアーゼを組み合わせることができる。
としては、イワシ、サバ、カツオ、マグロ、エビ、豚
肉、牛肉、ダイズ及びゴマなどから選ばれる1種又は2
種以上を組み合わせた原料を用いることができる。これ
らは、主に動植物性のものであるが、蛋白質を含んでい
るものであれば特に限定されるものではない。なお、蛋
白質には精製したもの以外にもプロテアーゼなどを含ん
だ粗精製蛋白質も含まれる。
テアーゼだけではなく、粗酵素の状態のでもよく、蛋白
質分解活性を有するものであるならば、特に限定されな
い。更に、市販のプロテアーゼについても種類を限定す
るものではなく、2種以上のプロテアーゼを組み合わせ
て使用することもできる。
圧力10MPa〜200MPa、温度20〜60℃で1
〜72時間であり、好ましくは圧力50MPa〜150
MPa、温度30〜50℃で5〜48時間である。上記
範囲内であれば、蛋白質を含む食品素材又は蛋白質に含
まれるプロテアーゼ、又は蛋白質を含む食品素材又は蛋
白質にプロテアーゼを添加した場合において、プロテア
ーゼの失活を起こすことなく酵素反応が速やかに進む温
度を保つことができる。また、有害微生物の増殖を阻止
できるので、腐敗の心配がなく、防腐剤等の添加やその
他の腐敗防止措置を取る必要がない。
阻害活性の高い分解物の製造方法は、蛋白質を含有する
食品素材又は蛋白質に対し圧力10〜200MPa、温
度20〜60℃で1〜72時間の条件、好ましくは圧力
50MPa〜150MPa、温度30〜50℃で5〜4
8時間の条件でプロテアーゼを作用させるものである。
蛋白質にプロテアーゼを添加し、圧力10〜200MP
a、温度20〜60℃で1〜72時間の条件、好ましく
は圧力50MPa〜150MPa、温度30〜50℃で
5〜48時間の条件でプロテアーゼを作用させること
が、更にアンギオテンシン変換酵素阻害活性の高い分解
物を得る上で好ましい。
としては、上記のような加圧低温条件を満足することが
できるものであるならば特に制限されず、例えば図1に
示したような分解装置が好適である。
分解装置の概略断面図を示す。この分解装置1は、耐圧
容器2とヒーター3と加圧ポンプ4と温度センサ5を備
えている。
0mm、深さL3が200mmの円筒状の密閉容器であ
って壁厚寸法L2は150mmに設定されている。この耐
圧容器2内に、柔軟性のある容器に蛋白質を含有する食
品素材を密封したものを入れる。次に、この耐圧容器2
内に清水を満たす。この耐圧容器2の外周面には加熱用
のヒーター3が配置されている。このヒーター3は耐圧
容器2内の温度を70℃まで上昇させることができると
共に、操作パネル(図示せず)を操作することによっ
て、この耐圧容器2内を任意の温度に設定することがで
きる。
されており、操作パネルを操作することにより、この加
圧ポンプ4により耐圧容器2内を0MPa〜200MP
aまでの任意の圧力に調節することができる。更に、こ
の耐圧容器2には温度センサ5及び圧力計6が取り付け
られている。温度センサ5は耐圧容器2内の温度を検出
して表示する。圧力計6は耐圧容器2内の圧力を検出し
て表示する。
酵素分解条件(温度、時間)を自由に調整することがで
きると共に、防腐剤等を添加する必要がないので、酵素
以外のものを添加する必要がなく、安全なACE阻害活
性の高い分解物を効率よく製造することができる。
天然物原料をプロテアーゼで分解したものであり、有害
微生物により腐敗していないので、そのまま摂取するこ
ともできるが、各種食品などに添加して機能性食品とし
て提供される。
性の高い機能性食品とは、血圧を低下させる目的を持つ
食品であり、本発明のACE阻害活性の高い分解物を必
須成分として含有するものである。この場合、ACE阻
害活性の高い分解物の含有量は、添加する食品に応じて
異なり一概には規定できないが、通常0.1〜50質量
%であり、特に1〜40質量%であることが好ましい。
成分以外にも必要に応じて、適宜の賦形剤等と混合して
粉剤、錠剤、カプセル剤等に成形して健康食品、栄養補
助食品、特定保健用食品としたり、あるいは各種飲料や
食品に添加し、健康志向食品とすることができる。
は、清涼飲料、炭酸飲料、栄養飲料、果実飲料、乳酸飲
料等の飲料(これらの飲料の濃縮原液及び調整用粉末を
含む);アイスクリーム、アイスシャーベット、かき氷
等の冷菓;そば、うどん、はるさめ、ぎょうざの皮、し
ゅうまいの皮、中華麺、即席麺等の麺類;飴、キャンデ
ィー、ガム、チョコレート、錠菓、スナック菓子、ビス
ケット、ゼリー、ジャム、クリーム、焼き菓子等の菓子
類;かまぼこ、ハム、ソーセージ等の水産・畜産加工食
品;加工乳、発酵乳等の乳製品;サラダ油、てんぷら
油、マーガリン、マヨネーズ、ショートニング、ホイッ
プクリーム、ドレッシング等の油脂及び油脂加工食品;
ソース、たれ等の調味料;スープ、シチュー、サラダ、
惣菜、漬物;その他種々の形態の健康・栄養補助食品;
錠剤、カプセル剤、ドリンク剤、トローチ等の医薬品、
医薬部外品などが挙げられ、これらを製造するに当り通
常用いられる補助的な原料や添加物と共に添加すること
ができる。
ばブドウ糖、果糖、ショ糖、マルトース、ソルビトー
ル、ステビオサイド、ルブソサイド、コーンシロップ、
乳糖、マンニット、デキストリン、クエン酸、クエン酸
ソーダ、酒石酸、リンゴ酸、コハク酸、乳酸、L−アス
コルビン酸、dl−α−トコフェロール、エリソルビン
酸ナトリウム、グリセリン、プロピレングリコール、グ
リセリン脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステ
ル、ショ糖脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステ
ル、アラビアガム、カラギーナン、カゼイン、ゼラチ
ン、ペクチン、寒天、ビタミンC、ビタミンB類、ビタ
ミンE、ニコチン酸アミド、パントテン酸カルシウム、
アミノ酸類、カルシウム塩類、界面活性剤、色素、香
料、保存剤などが挙げられる。なお、化学薬品が含まれ
ていてもよい。
性食品における有効摂取量は、成人で1日当り1g〜1
0g、好ましくは3g〜7gである。
アンギオテンシン変換酵素阻害作用を有し、血圧降下作
用を示し、本態性高血圧、腎性高血圧、副腎性高血圧な
どの高血圧の予防、治療、改善に好適なものである。
に具体的に説明するが、本発明は下記実施例に限定され
るものではない。
00gをミンチ機で均一にし、前記図1に示した分解装
置を用いて50MPa、100MPa、150MPa及
び200MPaの圧力をそれぞれ負荷した状態で、50
℃で24時間酵素分解(自己消化)した。なお、比較例
1として圧力をかけず(0.1MPa)、50℃で24
時間酵素分解した。次いで、95℃で10分間加熱して
酵素を失活させた後、得られた各分解液のアンギオテン
シンI変換酵素阻害活性を測定した。
阻害活性の測定は、試験管に25μLの試料液及び40
0mM NaClを含む125μLの基質〔Hippu
ryl−His−Leu(ヒップリル−ヒスチジン−ロ
イシン)、5mM〕溶液を取り、37℃の恒温水槽中に
て5分間予備加熱した。この試験管に50μLのACE
溶液(1.5mU)を添加し、直ちに撹拌した後、37
℃で1時間反応させた。その後、3%HPO3を1.8
mL添加し、反応を終了させた.遠心分離(3000r
pm×10分)後、上澄み液について液体クロマトグラ
フィー(HPLC)分析を行い、遊離した馬尿酸を測定
した。なお、HPLCの分析条件は下記のとおりであ
る。
ール=60:40(pH3.0) 流速 :1.0mL/min 検出 :228nm 温度 :40℃ 注入量:20μL
めた。
積 Ac :蒸留水を用いたときの馬尿酸ピーク面積
によりACEを50%阻害するときの濃度(IC50)
を求めた。別に求めた分解液の全窒素(%)から換算係
数(6.25)でタンパク質量を計算し、各IC50を
反応液1mL当たりのタンパク質量(mg蛋白質/m
L)として表した。結果を表1に示す。
率50%となる反応液中試料濃度(ID50)と圧力の
関係
(0.1MPa)には、分解物は腐敗してしまった。圧
力を50MPa〜200MPaまで負荷した場合には分
解物は腐敗しなかったが、圧力が高くなると共にACE
阻害活性は低くなった。このことから、50MPa〜2
00MPaの圧力をかけることによって腐敗を防止し
得、ACE阻害活性の高い分解物を得ることができるこ
と、特に圧力が50MPaのときにACE阻害活性が最
も高くなることが認められた。
チ機で均一にし、このミンチしたマイワシを圧力50M
Pa、温度50℃で24時間酵素分解を行った(実施例
2)。また、ミンチしたマイワシに対してプロテアーゼ
(オリエンターゼONS、阪急バイオインダストリー株
式会社製)を0.5%(w/w)添加して、圧力50M
Pa、温度50℃で24時間酵素分解を行った(実施例
3)。
様にACE阻害活性を測定した。また、回収率をマイワ
シの質量に対する分解液の質量の比(分解液質量/マイ
ワシ質量)から求めた。
オテンシンI変換酵素阻害活性の阻害率50%となる反
応液中試料濃度と分解液の回収率
ロテアーゼを添加することによって、プロテアーゼを無
添加の実施例2よりもACE阻害活性の高い分解液を高
い回収率で製造することができた。従って、蛋白質を含
有する食品素材にプロテアーゼを添加し、圧力をかけた
ままで酵素分解を進めると、腐敗を抑制しながら効率良
くACE阻害活性の高い分解物を得ることができる。
又は蛋白質に対しプロテアーゼを作用させることによ
り、高いアンギオテンシン変換酵素阻害活性を有する分
解物を効率よく製造することができる。
え、腐敗を可及的に防止できるので、酵素分解条件(温
度、時間)を自由に調整することができる。また、防腐
剤等を添加する必要がなく、酵素以外のものを添加する
必要がないので、安全なACE阻害活性の高い分解物が
安価に得られる。
まで、多種多様な蛋白質を含む天然の食品素材に対し
て、その素材が元々含有するプロテアーゼ又は新たに添
加する様々なプロテアーゼを組み合わせることによっ
て、ACE阻害活性の高い分解物及びこの分解物を含む
機能性食品を得ることができる。
である。
Claims (8)
- 【請求項1】 蛋白質を含有する食品素材又は蛋白質に
対し加圧低温下でプロテアーゼを作用させて得られるこ
とを特徴とするアンギオテンシン変換酵素阻害活性の高
い分解物。 - 【請求項2】 蛋白質を含有する食品素材又は蛋白質に
プロテアーゼを添加し、加圧低温下でプロテアーゼを作
用させて得られる請求項1記載の分解物。 - 【請求項3】 前記蛋白質を含有する食品素材又は蛋白
質が、イワシ、サバ、カツオ、マグロ、エビ、豚肉、牛
肉、ダイズ及びゴマから選ばれる1種又は2種以上であ
る請求項1又は2記載の分解物。 - 【請求項4】 圧力10MPa〜200MPa、温度2
0〜60℃で1〜72時間作用させることにより得られ
る請求項1乃至3のいずれか1項記載の分解物。 - 【請求項5】 請求項1乃至4のいずれか1項記載の分
解物を含むアンギオテンシン変換酵素阻害活性の高い機
能性食品。 - 【請求項6】 蛋白質を含有する食品素材又は蛋白質に
対し圧力10〜200MPa、温度20〜60℃で1〜
72時間の条件でプロテアーゼを作用させることを特徴
とするアンギオテンシン変換酵素阻害活性の高い分解物
の製造方法。 - 【請求項7】 蛋白質を含有する食品素材又は蛋白質に
プロテアーゼを添加し、圧力10〜200MPa、温度
20〜60℃で1〜72時間の条件でプロテアーゼを作
用させる請求項6記載の製造方法。 - 【請求項8】 前記蛋白質を含有する食品素材又は蛋白
質が、イワシ、サバ、カツオ、マグロ、エビ、豚肉、牛
肉、ダイズ及びゴマから選ばれる1種又は2種以上であ
る請求項6又は7記載の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2001048053A JP2002247955A (ja) | 2001-02-23 | 2001-02-23 | アンギオテンシン変換酵素阻害活性の高い分解物及びその製造方法並びに機能性食品 |
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