JP2002247738A - クランプ - Google Patents

クランプ

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JP2002247738A
JP2002247738A JP2001038671A JP2001038671A JP2002247738A JP 2002247738 A JP2002247738 A JP 2002247738A JP 2001038671 A JP2001038671 A JP 2001038671A JP 2001038671 A JP2001038671 A JP 2001038671A JP 2002247738 A JP2002247738 A JP 2002247738A
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locking
holding portion
clamp
pair
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Makoto Nagasaki
誠 長▲さき▼
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Araco Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 クランプにおいて、可撓性部材を保持する機
能を有する保持部に、押圧されると係止爪の係合状態を
解除する機能をさらに持たせることにより、簡単な構成
かつ小型の離脱可能に取り付ける。 【解決手段】 クランプは、ワイヤハーネスW1,W2
を保持する第1および第2保持部11,12と、両保持
部11,12を車体Bに係止する第1および第2係止脚
21,22と、両係止脚21,22を連結する連結部3
0からなる。連結部30は、板ばね部材を下向きに開い
た断面U字状に形成したものであり、第1保持部11と
第2保持部12を互いに接近させるように押圧すること
により一対の係止爪23,24が互いに接近し、一方こ
の押圧状態が解除されることにより一対の係止爪23,
24が互いに離隔するようなばね作用を有する。したが
って、保持部10は押圧されると係止爪の係合状態を解
除する機能を併せ持つこととなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、線部材、管部材な
どの細長い可撓性部材を車体などの取付先に取り付ける
クランプに関する。
【0002】
【従来の技術】この種のクランプは、車体などに配設さ
れる線部材、管部材などの細長い可撓性部材を保持する
保持部と、この保持部を取付先部材に設けた取付穴に係
止する係止部とからなる複数のクランプを用いて、可撓
性部材を取付先部材に離脱可能に取り付けている。例え
ば実開平5−74127号公報に示されるクランプの場
合には、クランプは、ワイヤハーネスを上面に支持する
基板の下面に主脚を基板の長手方向に突設し、この主脚
の先端から基板の長手方向の側部側に開脚するように一
対の脚を設けている。さらに、この脚の外側(すなわち
主脚に面する側と反対側)に係止部を設け、脚の自由端
を基板の長手方向の側部より外に延出している。
【0003】このような構成において、クランプの基板
の上面にワイヤハーネスを支持し、クランプの一対の脚
を車両等のパネルに穿設された取付穴に嵌入すると、係
止部が取付穴に係合してワイヤハーネスをパネルに取り
付けできるようになっている。また、車両等のパネルに
取付けられたクランプの一対の脚の自由端を矢印で示す
方向に押圧し、その間隔を挟めると、係止部がパネルの
取付穴から外れクランプをパネルから取り外しできるよ
うになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このような従
来のクランプにおいては、クランプを取付先部材から外
すために、脚の自由端を基板の長手方向の側部より外に
延出する必要があるので、クランプ自体が比較的大型に
なるという問題があった。
【0005】そこで本発明の目的は、可撓性部材を保持
する機能を有する保持部に、押圧されると係止爪の係合
状態を解除する機能をさらに持たせることにより、簡単
な構成かつ小型で離脱可能に取り付けることができるク
ランプを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の構成上の特徴は、可撓性部材を保持する保
持部とこの保持部を取付先部材に設けた取付穴に係止す
る係止部とからなり、可撓性部材を取付先部材に離脱可
能に取り付けるクランプにおいて、保持部は可撓性部材
の一部を保持する第1保持部と可撓性部材の他の一部を
保持する第2保持部からなり、係止部はその上部に第1
保持部を設けかつその下端部に係止爪を設けた第1係止
脚と、その上部に第2保持部を設けかつその下端部に係
止爪を設けた第2係止脚からなり、一対の係止脚を互い
に連結する連結部をさらに備え、連結部は、第1保持部
と第2保持部を互いに接近させるように押圧することに
より一対の係止爪が互いに接近し、一方この押圧状態が
解除されることにより一対の係止爪が互いに離隔するよ
うなばね作用を有することにある。また本発明の連結部
は、板ばね部材を断面U字状に形成してもよく、またね
じり棒ばね部材としてもよい。
【0007】
【発明の作用・効果】本発明によれば、可撓性部材を取
付先部材に取り付ける場合には、予め可撓性部材を取り
付けた第1保持部と第2保持部を互いに接近させるよう
に押圧し、一対の係止爪を互いに接近させて取付先部材
に設けた取付穴に挿入し、その後押圧状態を解除するこ
とにより両係止爪は互いに離隔して取付穴に係合する。
一方、可撓性部材を取付先部材から取り外す場合には、
第1保持部と第2保持部を互いに接近させるように押圧
し、両係止爪を互いに接近させて取付穴から抜き出す。
【0008】したがって、可撓性部材を保持する機能を
有する保持部が、押圧されると係止爪の係合状態を解除
する機能を併せ持つこととなるので、クランプを前記従
来のものより簡単かつ小型な構成とすることができる。
【0009】
【発明の実施の形態】a.第一実施形態 以下、本発明によるクランプを用いて車体(取付先部
材)にワイヤハーネス(可撓性部材)を取り付ける第一
実施形態を図1乃至図3を用いて説明する。図1はワイ
ヤハーネスWを取り付ける前のクランプの斜視図であ
り、図2はクランプを車体Bに設けた取付穴B1に挿入
した状態を示す正面図であり、図3はクランプを車体B
に取り付けた状態を示す正面図である。
【0010】クランプは、図3に示すように、ワイヤハ
ーネスWを保持する保持部10とこの保持部10を車体
Bの取付穴B1に係止する係止部20とからなり、ワイ
ヤハーネスWを車体Bに離脱可能に取り付けるものであ
る。ワイヤハーネスWは二つに分割されて保持部10に
保持されている。
【0011】保持部10は、一方のワイヤハーネスW1
の一部を保持する第1保持部11と他方のワイヤハーネ
スW2の一部を保持する第2保持部12からなってい
る。第1保持部11は第1ベルト13と第1ベルト係止
部15から構成されている。第1ベルト13は、図1に
示すように、柔らかい弾性材料(例えば、ポリプロピレ
ン、ポリエチレン)で細長い帯状に形成されている。第
1ベルト13の一側面にはそれぞれ多数の凸部(図示し
ない)が長手方向に形成されている。第1ベルト13の
一端には第1ベルト係止部15が設けられ、この係止部
15には第1ベルト13の他端側を挿入できる第1案内
穴15aが形成されている。第1案内穴15a内には係
合突起(図示しない)が設けられており、この係合突起
は、第1ベルト13を締める方向には凸部と係合せず凸
部が通過するように、一方これと逆の方向には凸部と係
合して凸部が戻らないように形成されている。第2保持
部12も第1保持部11と同様に第2ベルト14および
第2ベルト係止部16から構成されており、第2ベルト
係止部16には第1ベルト係止部15と同様に第2案内
穴16aが形成されている。
【0012】係止部20は第1係止脚21と第2係止脚
22から構成されている。第1係止脚21の上部には第
1保持部11が設けられ、第1係止脚21の下端左側部
には第1係止爪23が設けられている。第2係止脚22
の上部には第2保持部12が設けられ、第2係止脚22
の下端右側部には第2係止爪24が設けられている。
【0013】これら一対の係止脚21,22は、連結部
30により互いに連結されている。連結部30は幅広な
板ばね部材を下向きに開いた断面U字状に形成したもの
である。連結部30は、第1保持部11と第2保持部1
2を互いに接近させるように指先などで押圧すると、連
結部30の開放両端が接近して両係止爪23,24が互
いに接近し、一方この押圧状態が解除されると、連結部
30の開放両端が離隔して一対の係止爪23,24が互
いに離隔するようなばね作用を有している。連結部30
には、第1保持部11と第2保持部12を互いに接近さ
せるように押圧した際に、両保持部11,12が互いに
当接しない程度だけ前後方向(図3において紙面に対し
て垂直方向)すなわち各保持部11,12の軸方向(ワ
イヤハーネスWの軸方向)にずらして配置されるよう
に、一対の係止脚21,22が接続されている。具体的
には、連結部30の左開放端の前部には第1係止脚21
の右側部の中央部が一体的に接続され、連結部30の右
開放端の後部には第2係止脚22の左側部の中央部が一
体的に接続されている。なお、連結部30は断面V字
状、断面コ字状となるように形成してもよいし、また板
ばね部材を上向きに開いて形成してもよい。
【0014】また、連結部30の左開放端の後部には第
1ガイド31が設けられ、連結部30の右開放端の前部
には第2ガイド32が設けられている。クランプが車体
Bの取付穴B1に取り付られた状態において、これらガ
イド31,32が取付穴B1の内周面に当接することに
よりクランプが取付穴B1内を回動するを防止するの
で、クランプはこの穴B1内に確実に保持されている。
【0015】また、係止部20には一対の押さえ25,
26が設けられている。第1押さえ25は第1係止脚2
1の上端左部に形成されている。第2押さえ26は第2
係止脚22の上端右部に形成されている。これら係止脚
21,22は車体Bの取付穴B1に差し込まれ、この状
態(図3参照)で両押さえ25,26が取付穴B1の周
辺部を上から押さえてクランプを車体Bに係止する。
【0016】このように構成したクランプを用いてワイ
ヤハーネスWを車体Bに取り付ける場合には、まず、一
方のワイヤハーネスW1の一部に第1ベルト13を巻き
付け、第1ベルト13の先端を第1ベルト係止部15の
第1案内穴15aに挿入した後、この先端を引っ張って
第1ベルト13をワイヤハーネスW1が抜けないように
きつく締め付ける。その後第1ベルト13の不要な先端
部分を切り落とす。これにより、図2に示すように、第
1保持部11がワイヤハーネスW1の一部に密着固定さ
れてこれを保持する。第1保持部11と同様にして、第
2保持部12も他方のワイヤハーネスW2の一部に密着
固定されてこれを保持する。次に、図2の実線にて示す
ように、これらワイヤハーネスW1,W2を取り付けた
第1保持部11と第2保持部12を互いに接近させるよ
うに指先などで押圧して、連結部30の開放両端を接近
させて両係止爪23,24を互いに接近させる。そして
一対の係止爪23,24を互いに接近させて車体Bに設
けた取付穴B1に挿入する。その後、図2の2点鎖線に
て示すように、押圧状態を解除して、連結部30の開放
両端を離隔させ一対の係止爪23,24を互いに離隔さ
せて係止爪23,24を取付穴B1に係合させる。この
とき、押さえ25,26が取付穴B1の周辺部を上から
押さえるので、両係止爪23,24は取付穴B1の周辺
部の下面に係合される。したがって、ワイヤハーネスW
は車体Bに取り付けられる(図3参照)。
【0017】一方、ワイヤハーネスWを車体Bから取り
外す場合には、取り付け時と同様に第1保持部11と第
2保持部12を互いに接近させるように指先などで押圧
して、一対の係止爪23,24を互いに接近させて取付
穴B1から抜き出す。これにより、ワイヤハーネスWは
車体Bから取り外される。
【0018】以上のことから理解できるように、ワイヤ
ハーネスWを保持する機能を有する保持部10は、押圧
されると係止爪23,24の係合状態を解除する機能を
併せ持つこととなるので、クランプを前記従来のものよ
り簡単かつ小型な構成とすることができる。
【0019】また、ワイヤハーネスWを二分割して保持
することとなるので、未分割のものを保持する場合と比
べてワイヤハーネスWの直径を小さくかつ保持部10の
高さを低く抑えることができる。これにより、ワイヤハ
ーネスWを従来より狭い隙間に配設し、また保持部10
を従来より狭い隙間に設置することができるようにな
る。
【0020】b.第二実施形態 以下、本発明によるクランプを用いて車体にワイヤハー
ネスを取り付ける第二実施形態を図4乃至図7を用いて
説明する。図4はクランプの斜視図であり、図5はクラ
ンプの側面図であり、図6はクランプを車体Bに設けた
取付穴B1に挿入した状態を示す正面図であり、図7は
クランプを車体Bに取り付けた状態を示す正面図であ
る。
【0021】クランプは、図7に示すように、ワイヤハ
ーネス(可撓性部材)Wを保持する保持部10とこの保
持部10を車体(取付先部材)Bに設けた取付孔B1に
係止する係止部120とからなり、ワイヤハーネスWを
車体Bに離脱可能に取り付けるものである。なお、第一
実施形態と同様のものについては同符号を付し、その説
明を省略する。
【0022】係止部120は第1係止脚121と第2係
止脚122から構成されている。第1係止脚121の上
部には第1保持部11が設けられ、第1係止脚121の
下端左部には第1係止爪123が設けられている。第2
係止脚122の上部には第2保持部12が設けられ、第
2係止脚122の下端右部には第2係止爪124が設け
られている。第1係止脚121の下端後側部には第1ガ
イド131が一体的に設けられ、第2係止脚122の下
端前側部には第2ガイド132が一体的に設けられてい
る。クランプが車体Bの取付穴B1に取り付られた状態
において、これらガイド131,132が取付穴B1の
内周面に当接することによりクランプが取付穴B1内を
回動するを防止するので、クランプはこの穴B1内に確
実に保持されている。
【0023】これら一対の係止脚121,122は、連
結部130により互いに連結されている。連結部130
は、ねじり棒ばね部材からなるものである。連結部13
0は、第1保持部11と第2保持部12を互いに接近さ
せるように指先などで押圧すると、連結部130がねじ
られて両係止爪123,124が互いに接近し、一方こ
の押圧状態が解除されると、連結部130のねじり状態
が解除されねじられていない元の状態に戻って一対の係
止爪23,24が互いに離隔するようなばね作用を有し
ている。連結部130の前端には第1係止脚121の後
側部の中央部が一体的に接続され、連結部130の後端
には第2係止脚122の前側部の中央部が一体的に接続
されている。これにより、一対の係止脚121,122
は前後方向(図6において紙面に対して垂直方向)にず
れて配置されることとなるので、一対の保持部11,1
2も前後方向にずれて配置されることとなり、このため
第1保持部11と第2保持部12を互いに接近させるよ
うに押圧しても、両保持部11,12が互いに当接する
ことはない。
【0024】また、係止部120には一対の押さえ12
5,126が設けられている。第1押さえ125は第1
係止脚121の上端右部に形成されている。第2押さえ
126は第2係止脚122の上端左部に形成されてい
る。これら係止脚121,122は車体Bの取付穴B1
に差し込まれ、この状態(図7参照)で両押さえ12
5,126が取付穴B1の周辺部を上から押さえてクラ
ンプを車体Bに係止する。
【0025】このように構成したクランプを用いてワイ
ヤハーネスWを車体Bに取り付ける場合には、第一実施
形態と同様に第1保持部11および第2保持部12がそ
れぞれ一方のワイヤハーネスW1の一部および他方のワ
イヤハーネスW2の一部に密着固定されてこれらを保持
する。次に、これらワイヤハーネスW1,W2を取り付
けた第1保持部11と第2保持部12を互いに接近させ
るように指先などで押圧して、連結部130をねじって
両係止爪123,124を互いに接近させる。そして一
対の係止爪123,124を互いに接近させて車体Bに
設けた取付穴B1に挿入する(図6参照)。その後、押
圧状態を解除して、連結部130のねじり状態を解除し
て一対の係止爪123,124を互いに離隔させて係止
爪123,124を取付穴B1に係合させる。このと
き、押さえ125,126が取付穴B1の周辺部を上か
ら押さえるので、両係止爪123,124は取付穴B1
の周辺部の下面に係合される。したがって、ワイヤハー
ネスWは車体Bに取り付けられる(図7参照)。
【0026】一方、ワイヤハーネスWを車体Bから取り
外す場合には、取り付け時と同様に第1保持部11と第
2保持部12を互いに接近させるように指先などで押圧
して、一対の係止爪123,124を互いに接近させて
取付穴B1から抜き出す。これにより、ワイヤハーネス
Wは車体Bから取り外される。
【0027】したがって、これによっても第一実施形態
と同様な効果を得ることが期待できる。
【0028】c.第三実施形態 以下、本発明によるクランプを用いて車体にワイヤハー
ネスを取り付ける第三実施形態を図8を用いて説明す
る。図8はクランプを車体Bに取り付けた状態を示す正
面図である。
【0029】クランプは、図8に示すように、ワイヤハ
ーネス(可撓性部材)Wを保持する保持部10とこの保
持部10を車体(取付先部材)Bに設けた取付孔B1に
係止する係止部20とからなり、ワイヤハーネスWを車
体Bに離脱可能に取り付けるものである。なお、第一実
施形態と同様のものについては同符号を付し、その説明
を省略する。
【0030】本第三実施形態のクランプにおいては、第
1係止脚21と第2係止脚22は前後方向(図8におい
ては紙面に対して垂直方向)にずれて配置されておら
ず、互いに対向するように配置されている。第1保持部
11は、第1係止脚21の上部左側部に一体的に設けら
れ、第2保持部12は、第2係止脚22の上部右側部に
一体的に設けられている。したがって、第1保持部11
と第2保持部12も前後方向にずれて配置されることは
なく、互いに対向するように配置されることとなる。な
お、第1保持部11および第2保持部12は、案内穴の
軸方向が係止脚とほぼ平行となり、かつベルトの先端部
が上方向(図8においては紙面上方向)を向くように設
けられている。
【0031】このような一対の係止脚21,22は、連
結部230により互いに連結されている。連結部230
は板ばね部材を下向きに開いた断面U字状に形成したも
のである。連結部230の左右開放端にはそれぞれ第1
係止脚21および第2係止脚22の各上端が一体的に接
続されている。連結部230は、第1保持部11と第2
保持部12を互いに接近させるように指先などで押圧す
ると、両係止爪23,24が互いに接近し、一方この押
圧状態が解除されると、一対の係止爪23,24が互い
に離隔するようなばね作用を有している。なお、連結部
230は断面V字状、断面コ字状となるように形成して
もよい。
【0032】このように構成したクランプを用いてワイ
ヤハーネスWを車体Bに取り付ける場合には、第一実施
形態と同様に第1保持部11および第2保持部12がそ
れぞれ一方のワイヤハーネスW1の一部および他方のワ
イヤハーネスW2の一部に密着固定されてこれらを保持
する。次に、これらワイヤハーネスW1,W2を取り付
けた第1保持部11と第2保持部12を互いに接近させ
るように指先などで押圧して、両係止爪23,24を互
いに接近させる。そして一対の係止爪23,24を互い
に接近させて車体Bに設けた取付穴B1に挿入する。そ
の後、押圧状態を解除して、一対の係止爪23,24を
互いに離隔させて係止爪23,24を取付穴B1に係合
させる。このとき、第一実施形態と同様に押さえ25,
26が取付穴B1の周辺部を上から押さえる。したがっ
て、ワイヤハーネスWは車体Bに取り付けられる(図8
参照)。
【0033】一方、ワイヤハーネスWを車体Bから取り
外す場合には、取り付け時と同様に第1保持部11と第
2保持部12を互いに接近させるように指先などで押圧
して、一対の係止爪23,24を互いに接近させて取付
穴B1から抜き出す。これにより、ワイヤハーネスWは
車体Bから取り外される。
【0034】したがって、これによっても第一実施形態
と同様な効果を得ることが期待できる。
【0035】d.第四実施形態 以下、本発明によるクランプを用いて車体にワイヤハー
ネスを取り付ける第四実施形態を図9を用いて説明す
る。図9はクランプを車体Bに取り付けた状態を示す正
面図である。
【0036】クランプは、図9に示すように、ワイヤハ
ーネス(可撓性部材)Wを保持する保持部10とこの保
持部10を車体(取付先部材)Bに設けた取付孔B1に
係止する係止部20とからなり、ワイヤハーネスWを車
体Bに離脱可能に取り付けるものである。なお、第一実
施形態と同様のものについては同符号を付し、その説明
を省略する。
【0037】本第四実施形態のクランプにおいては、第
三実施形態と同様に第1係止脚21と第2係止脚22は
前後方向(図9においては紙面に対して垂直方向)にず
れて配置されておらず、互いに対向するように配置され
ている。第1保持部11は、第1係止脚21の上部左側
部に一体的に設けられ、第2保持部12は、第2係止脚
22の上部右側部に一体的に設けられている。したがっ
て、第1保持部11と第2保持部12も前後方向にずれ
て配置されることはなく、互いに対向するように配置さ
れることとなる。なお、第1保持部11および第2保持
部12は、案内穴の軸方向が係止脚とほぼ平行となり、
かつベルトの先端部が上方向(図9においては紙面上方
向)を向くように設けられている。
【0038】このような一対の係止脚21,22は、連
結部330により互いに連結されている。連結部330
は板ばね部材を上向きに開いた断面U字状に形成したも
のである。連結部330の左右開放端にはそれぞれ第1
係止脚21および第2係止脚22の各下端が一体的に接
続されている。連結部330は、第1保持部11と第2
保持部12を互いに接近させるように押圧すると、両係
止爪23,24が互いに接近し、一方この押圧状態が解
除されると、一対の係止爪23,24が互いに離隔する
ようなばね作用を有している。なお、連結部330は断
面V字状、断面コ字状となるように形成してもよい。
【0039】したがって、これによっても第三実施形態
と同様な作用・効果を得ることが期待できる。
【0040】なお、上記各実施形態においては、第1保
持部11および第2保持部12を第1ベルト13および
第2ベルト14により構成するようにしたが、この代わ
りに例えば一対の断面円弧状の環状部材により構成する
ようにしてもよい。
【0041】また、上記各実施形態においては、本発明
をワイヤハーネスWに適用したが、これに限られず細長
い可撓性のある部材(例えばブレーキホースなどの管部
材)であれば本発明を適用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施形態によるクランプにワイ
ヤハーネスを取り付ける前の状態を示す斜視図である。
【図2】 図1のクランプを車体に設けた取付穴に挿入
した状態を示す正面図である。
【図3】 図1のクランプを車体に取り付けた状態を示
す正面図である。
【図4】 本発明の第2実施形態によるクランプにワイ
ヤハーネスを取り付ける前の状態を示す斜視図である。
【図5】 図4のクランプの側面図である。
【図6】 図4のクランプを車体に設けた取付穴に挿入
した状態を示す正面図である。
【図7】 図4のクランプを車体に取り付けた状態を示
す正面図である。
【図8】 本発明の第3実施形態によるクランプを車体
に取り付けた状態を示す正面図である。
【図9】 本発明の第4実施形態によるクランプを車体
に取り付けた状態を示す正面図である。
【符号の説明】
B…車体、B1…取付穴、W…ワイヤハーネス、W1…
一方のワイヤハーネス、W2…他方のワイヤハーネス、
10…保持部、20…係止部、11…第1保持部、12
…第2保持部、13…第1ベルト、15…第1ベルト係
止部、15a…第1案内穴、14…第2ベルト、16…
第2ベルト係止部、16a…第2案内穴、21…第1係
止脚、22…第2係止脚、23…第1係止爪、24…第
2係止爪、30…連結部、31…第1ガイド、32…第
2ガイド、25…第1押さえ、26…第2押さえ、12
0…係止部、121…第1係止脚、122…第2係止
脚、123…第1係止爪、124…第2係止爪、130
…連結部、131…第1ガイド、132…第2ガイド、
125…第1押さえ、126…第2押さえ、230,3
30…連結部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H02G 3/38 H02G 3/28 F Fターム(参考) 3H023 AA04 AB01 AC21 AD08 AD54 AE08 3J001 FA19 GA02 GB01 GC04 GC12 HA02 HA07 JC03 JC06 JC13 KA06 KA19 KB02 3J022 DA11 EB02 EB14 EC14 FB03 FB07 FB12 GA03 GA24 GB43 GB45 GB75 3J036 AA03 BA01 BB02 DA03 DA14 5G363 AA16 BA02 DA13 DA15 DC02

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】可撓性部材を保持する保持部とこの保持部
    を取付先部材に設けた取付穴に係止する係止部とからな
    り、前記可撓性部材を前記取付先部材に離脱可能に取り
    付けるクランプにおいて、 前記保持部は前記可撓性部材の一部を保持する前記第1
    保持部と前記可撓性部材の他の一部を保持する前記第2
    保持部からなり、 前記係止部はその上部に第1保持部を設けかつその下端
    部に係止爪を設けた第1係止脚と、その上部に第2保持
    部を設けかつその下端部に係止爪を設けた第2係止脚か
    らなり、 前記一対の係止脚を互いに連結する連結部をさらに備
    え、 前記連結部は、前記第1保持部と第2保持部を互いに接
    近させるように押圧することにより前記一対の係止爪が
    互いに接近し、一方この押圧状態を解除することにより
    前記一対の係止爪が互いに離隔するようなばね作用を有
    することを特徴とするクランプ。
  2. 【請求項2】前記連結部は、U字状に形成した板ばね部
    材からなることを特徴とする請求項1に記載のクラン
    プ。
  3. 【請求項3】前記連結部は、ねじり棒ばね部材からなる
    ことを特徴とする請求項1に記載のクランプ。
  4. 【請求項4】前記第1保持部と第2保持部は、両保持部
    を互いに接近させるように押圧した際に両保持部が互い
    に当接しない程度に同保持部の軸方向にずらして配置す
    ることを特徴とする請求項1に記載のクランプ。
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