JP2002244901A - ファイル管理装置及びファイル管理方法、並びに記憶媒体 - Google Patents

ファイル管理装置及びファイル管理方法、並びに記憶媒体

Info

Publication number
JP2002244901A
JP2002244901A JP2001041516A JP2001041516A JP2002244901A JP 2002244901 A JP2002244901 A JP 2002244901A JP 2001041516 A JP2001041516 A JP 2001041516A JP 2001041516 A JP2001041516 A JP 2001041516A JP 2002244901 A JP2002244901 A JP 2002244901A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
file
storage medium
directory
tree structure
storage
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001041516A
Other languages
English (en)
Inventor
Hidemichi Nakabashi
英通 中橋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
Priority to JP2001041516A priority Critical patent/JP2002244901A/ja
Publication of JP2002244901A publication Critical patent/JP2002244901A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ユーザから見たディレクトリの木構造を変化
させずに記憶媒体を追加して記憶容量を増加させること
ができる、ファイル記憶機能を提供する。 【解決手段】 あるファイルを格納しようとして記憶媒
体の容量が足りなかったとき、その媒体上でのファイル
格納場所へのパスと同じパスを増設した記憶媒体上に作
り、そこに当該ファイルを格納する。また、既存のファ
イルを編集することでサイズが大きくなり今までの記憶
媒体に格納できなくなった場合、容量が空いている別の
媒体上に今までの格納先であったディレクトリまでのパ
スを生成して、そこに当該ファイルを格納する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コンピュータ・シ
ステム上で取扱い可能にデジタル化された多数のファイ
ルを管理するためのファイル管理装置及びファイル管理
方法に係り、特に、ディレクトリなどの木構造を記憶空
間に導入して階層的にファイルを管理するためのファイ
ル管理装置及びファイル管理方法に関する。
【0002】更に詳しくは、本発明は、ハード・ディス
クなどの複数の記憶媒体を追加可能に構成されたコンピ
ュータ上で、ディレクトリ構造を用いて多数のファイル
を管理するファイル管理装置及びファイル管理方法に係
り、特に、ユーザから見たディレクトリの木構造を変化
させずに記憶媒体を追加して記憶容量を増加させるファ
イル管理装置及びファイル管理方法に関する。
【0003】
【従来の技術】昨今の技術革新に伴い、各種の情報処理
・情報通信機器の普及が急速に進み、オフィスや一般家
庭などに深く浸透してきている。これと相俟って、単な
るテキスト・データのみならず、画像や音声などさまざ
まなデータはデジタル化され、いわゆる「ファイル」と
いう形式でコンピュータ上で取り扱われるようになって
きた。
【0004】コンピュータ・ファイルは、一般に、オペ
レーティング・システム内のファイル・システムの管理
下で、メモリやハード・ディスク、フロッピー(登録商
標)・ディスク、あるいはその他各種の記録メディア上
に保存される。また、ファイル・システムは、「ディレ
クトリ」と呼ばれる木構造を導入することによって、多
数のファイルを階層的に管理できるようになっている。
【0005】一般的なファイル・システムでは、ハード
・ディスク・ドライブ、フロッピー・ディスク・ドライ
ブ、CD−ROMドライブなどのように、メディア単位
又はドライブ単位でそれぞれ独立したディレクトリの木
構造が形成される。したがって、ハード・ディスクなど
のある特定のドライブ内で形成されたディレクトリ構造
が便利である場合において、他のドライブ又は他のメデ
ィアにも同様のディレクトリ構造を適用した場合には、
ユーザ自らのシステム操作によって他のドライブ上にデ
ィレクトリ構造を改めて作成しなければならない。
【0006】他方、コンピュータ・システムは、コスト
やファイル空間の制限、その他の設計的な事情により、
標準装備される記憶容量には限界がある。このため、ほ
とんどすべてのシステムにおいては、ハード・ディスク
などの記憶媒体を追加可能な記憶機能を装備している。
【0007】増設したハード・ディスクにおいて好適に
ファイル管理を行うためには、新たにディレクトリ構造
を決定しなければならない。例えば米マイクロソフト社
の"Windows"に代表されるオペレーティング・シ
ステムでは、増設したハード・ディスク上で新たなディ
レクトリ構造を作り、そこにファイルを格納していくこ
とになる。
【0008】このような手法では、ユーザがファイルの
分類・整理のためにディレクトリ構造を作り、そこにフ
ァイルを格納しておいても、さらに新しいハード・ディ
スクを使用するときには、いままで使用していたハード
・ディスク上の既存のディレクトリ以外に別のディレク
トリを逐次作って、そこの新規のファイルを格納するこ
とになる。ハード・ディスクの容量が不足して、新たな
ハード・ディスクを追加する度に、このような煩わしさ
に苛まれることになる。
【0009】このようなユーザのマニュアル操作に委ね
られたファイル管理方法では、同じ分類に属し本来は同
じディレクトリ内に格納されるべきファイルどうしが、
ファイル作成時期又は保存時期によっては、異なるハー
ド・ディスク又は異なるディレクトリ内に格納されてこ
とになる。すなわち、ハード・ディスク増設や新規ディ
レクトリ作成などが間に挿入される結果として、同じ分
類に属すべきファイルが複数のディレクトリに分散して
しまう。このような場合、後日、一方のファイルを閲覧
又は編集している際に、関連のあるファイルを参照した
くなったとしても、同じディレクトリにないがゆえに引
き出すことができないこともある。さらに、格納場所を
思い出すことができず、ファイル空間の中に埋もれて行
方不明のままになってしまいかねない。
【0010】また、開発環境用又はサーバ用として当業
界において広く知られているUnix系のオペレーティ
ング・システムにおいては、マウント(Mount:ハード
・ディスクなどの周辺機器をコンピュータ上でアクセス
できるようにすること)によって1つのディレクトリ構
造をなし、デスクトップ上でのファイル操作性を向上さ
せているが、それでも新たなディレクトリが発生するこ
とに変わりはない。シンボリック・リンクにより整理す
ることができる。しかしながら、ユーザが明示的なリン
クを張る作業が必要なことと、実際(物理的)にディレ
クトリ構造が変化することを考慮すると、ユーザにとっ
て煩雑であることに変わりはない。
【0011】現在のコンピュータ・システムでは、ハー
ド・ディスクの増設などによりほぼ無限のファイル記憶
空間を提供することができるが、これは単にシステムの
記憶容量が増えるという効果でしかない。すなわち、デ
スクトップ画面上で操作するユーザの立場で見ると、追
加された記憶媒体はシステムの記憶容量を増やすだけで
あり、ディレクトリによるファイル分類には寄与しな
い。ディスクを増設すると、そのディスクに付随した木
構造を、今までとは別に独立に作る必要がある。増設し
たディスク上で作成されたディレクトリは、増設前の木
構造とは並存し、ファイルの仕分けが煩雑になる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、ディ
レクトリなどの木構造を記憶空間に導入して階層的にフ
ァイルを管理することができる、優れたファイル管理装
置及びファイル管理方法を提供することにある。
【0013】本発明の更なる目的は、ハード・ディスク
などの記憶媒体を追加可能に構成されたコンピュータ上
で、ディレクトリ構造を用いて多数のファイルを管理す
ることができる、優れたファイル管理装置及びファイル
管理方法を提供することにある。
【0014】本発明の更なる目的は、ユーザから見たデ
ィレクトリの木構造を変化させずに記憶媒体を追加して
記憶容量を増加させることができる、優れたファイル管
理装置及びファイル管理方法を提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段及び作用】本発明は、上記
課題を参酌してなされたものであり、その第1の側面
は、複数の記憶媒体からなる記憶空間に木構造を導入し
て階層的にファイルを管理するためのファイル管理装置
であって、所定の木構造が形成された第1の記憶媒体
と、空き容量が確保された第2の記憶媒体と、前記第1
の記憶媒体における木構造上の所定位置に到達するため
の同じパスを前記第2の記憶媒体上に生成するパス生成
手段と、該生成されたパスを用いてファイルを前記第2
の記憶媒体に保存するファイル保存手段と、を具備する
ことを特徴とするファイル管理装置である。
【0016】また、本発明の第2の側面は、所定の木構
造が形成された第1の記憶媒体と空き容量が確保された
第2の記憶媒体を含む複数の記憶媒体からなる記憶空間
上で階層的にファイルを管理するためのファイル管理方
法であって、前記第1の記憶媒体における木構造上の所
定位置に到達するための同じパスを前記第2の記憶媒体
上に生成するパス生成ステップと、該生成されたパスを
用いてファイルを前記第2の記憶媒体に保存するファイ
ル保存ステップと、を具備することを特徴とするファイ
ル管理方法である。
【0017】前記パス生成手段又はステップは、前記第
1の記憶媒体にファイルを保存すべき空き容量がなかっ
たことに応答して、前記木構造上の該ファイルを配置す
べき位置に到達するための同じパスを前記第2の記憶媒
体上に生成することができる。
【0018】したがって、本発明の第1又は第2の側面
に係るファイル管理装置又は方法によれば、あるファイ
ルを格納しようとして記憶媒体の容量が足りなかったと
き、その媒体上でのファイル格納場所へのパスと同じパ
スを増設した記憶媒体上に作り、そこに当該ファイルを
格納することができる。
【0019】すなわち、本発明の第1又は第2の側面に
よれば、例えば記憶媒体を増設した後であっても、これ
までと同じパスで参照可能な状態で新規ファイルが格納
される。ユーザは、例えばGUI(Graphical User Int
erface)環境が提供されたデスクトップ画面上では、フ
ァイルを該当するディレクトリ内に置くというマウスの
ドラッグ・アンド・ドロップ操作を行うだけでよいの
で、ファイル操作性が簡潔である。
【0020】また、本発明の第1又は第2の側面に係る
ファイル管理装置又は方法は、各記憶媒体上のファイル
を編集するファイル編集手段又はステップをさらに備え
ていてもよい。このような場合、前記パス生成手段又は
ステップは、前記第1の記憶媒体上のファイルを編集し
てファイル・サイズが増大した結果として前記第1の記
憶媒体上に保存すべき空き容量がなくなったことに応答
して、前記木構造上の該ファイルを配置すべき位置に到
達するための同じパスを前記第2の記憶媒体上に生成す
るようにすればよい。
【0021】すなわち、本発明の第1又は第2の側面に
よれば、編集作業によってサイズが大きくなったファイ
ルがこれまでと同じパスで参照可能な状態で他の記憶媒
体上に格納される。ユーザは、例えばGUI環境が提供
されたデスクトップ画面上では、ファイルを該当するデ
ィレクトリ内に置くというマウスのドラッグ・アンド・
ドロップ操作を行うだけでよいので、ファイル操作性が
簡潔である。
【0022】また、本発明の第1又は第2の側面に係る
ファイル管理装置又は方法は、各記憶媒体上の木構造を
作成する木構造作成手段又はステップをさらに備えてい
てもよい。このような場合、前記パス生成手段又はステ
ップは、前記第1の記憶媒体上に木構造を作成するため
の空き容量がなくなったことに応答して、該作成すべき
木構造に到達するための同じパスを前記第2の記憶媒体
上に生成するようにすればよい。
【0023】すなわち、本発明の第1又は第2の側面に
よれば、これまでと同じパスで参照可能な状態で新規の
ディレクトリが別の記憶媒体上に生成される。ユーザ
は、例えばGUI環境が提供されたデスクトップ画面上
では、各記憶媒体の区別を意識することなく、通常のマ
ウス操作に従って新規のディレクトリにアクセスするこ
とができるので、ファイル操作性が簡潔である。
【0024】また、本発明の第1又は第2の側面に係る
ファイル管理装置又は方法は、各記憶媒体上で同じパス
名と同じファイル名のファイルが存在するか否かを探索
するファイル探索手段又はステップをさらに備えていて
もよい。
【0025】このファイル探索手段又はステップによれ
ば、記憶媒体を増設したとしても、これまでと同じパス
で参照可能な状態でいかなるファイルも読み出すことが
できる。ユーザは、例えばGUI環境が提供されたデス
クトップ画面上では、所望のファイルがいずれの記憶媒
体に配置されているかを意識することなく、通常のマウ
ス操作に従ってファイルにアクセスすることができるの
で、ファイル操作性が簡潔である。
【0026】しかして、本発明に係るファイル管理手法
に従えば、ユーザからは、システムが提供する単一の記
憶領域上に統一的なディレクトリ構造が形成されている
ように見える。したがって、記憶媒体が追加されても、
ユーザからは記憶領域の容量が単純に増えたとしか見え
ず、いままでのディレクトリ構造だけを意識してファイ
ル操作を行うことができる。
【0027】記憶媒体の増設の繰り返しにより各ディレ
クトリは物理的には異なる記憶媒体上に分散して配置さ
れている。本発明によれば、ディレクトリに対しても、
これまでと同じパスで参照可能な状態でファイルが格納
される。ユーザは、例えばGUI環境が提供されたデス
クトップ画面上では、マウスのドラッグ・アンド・ドロ
ップ操作を行うだけで、ファイルを所望のディレクトリ
に保存したり、読み出したり、移動したり、削除したり
といった通常のファイル操作を実行することができるの
で、ファイル操作性が簡潔である。
【0028】また、本発明の第3の側面は、所定の木構
造が形成された第1の記憶媒体と空き容量が確保された
第2の記憶媒体を含む複数の記憶媒体からなる記憶空間
上で階層的にファイルを管理するための処理をコンピュ
ータ・システム上で実行するように記述されたコンピュ
ータ・ソフトウェアをコンピュータ可読形式で物理的に
格納した記憶媒体であって、前記コンピュータ・ソフト
ウェアは、前記第1の記憶媒体における木構造上の所定
位置に到達するための同じパスを前記第2の記憶媒体上
に生成するパス生成ステップと、該生成されたパスを用
いてファイルを前記第2の記憶媒体に保存するファイル
保存ステップと、を具備することを特徴とする記憶媒体
である。
【0029】本発明の第3の側面に係る記憶媒体は、例
えば、様々なプログラム・コードを実行可能な汎用コン
ピュータ・システムに対して、コンピュータ・ソフトウ
ェアをコンピュータ可読な形式で提供する媒体である。
このような媒体は、例えば、CD(Compact Disc)やF
D(Floppy Disk)、MO(Magneto-Optical disc)な
どの着脱自在で可搬性の記憶媒体である。あるいは、ネ
ットワーク(ネットワークは無線、有線の区別を問わな
い)などの伝送媒体などを経由してコンピュータ・ソフ
トウェアを特定のコンピュータ・システムに提供するこ
とも技術的に可能である。
【0030】このような記憶媒体は、コンピュータ・シ
ステム上で所定のコンピュータ・ソフトウェアの機能を
実現するための、コンピュータ・ソフトウェアと記憶媒
体との構造上又は機能上の協働的関係を定義したもので
ある。換言すれば、本発明の第3の側面に係る記憶媒体
を介して所定のコンピュータ・ソフトウェアをコンピュ
ータ・システムにインストールすることによって、コン
ピュータ・システム上では協働的作用が発揮され、本発
明の第1及び第2の各側面に係るファイル管理装置及び
方法と同様の作用効果を得ることができる。
【0031】本発明のさらに他の目的、特徴や利点は、
後述する本発明の実施例や添付する図面に基づくより詳
細な説明によって明らかになるであろう。
【0032】
【発明の実施の形態】本発明に係るファイル管理装置又
はファイル管理方法は、ハード・ディスクなどの記憶媒
体を追加可能に構成されたコンピュータ上で、ユーザか
ら見たディレクトリの木構造を変化させずに記憶媒体を
追加して記憶容量を増加させるものであり、例えばデス
クトップ上におけるユーザによるファイル操作やファイ
ル分類を簡潔にするものである。ここでは、まず、本発
明に係るファイル管理の処理手順について概略的に説明
する。
【0033】(1)新規ファイル保存時 ハード・ディスクなどの記憶媒体上で分類してファイル
管理するために、一般に、ディレクトリ構造を作成し
て、各ファイルを該当するディレクリ内に保存する。
【0034】あるファイルを格納しようとして記憶媒体
の容量が足りなかったとき、新たな記憶媒体を増設す
る。このとき、元の記憶媒体上でのファイルの格納場所
へのパスと同じパスを追加した記憶媒体上にも作成し
て、そこに当該ファイルを作成する。その手順は記憶媒
体を何個追加しても同様である。
【0035】図1には、記憶媒体を増設して新しいファ
イルを保存するときに実行するファイル管理の手順を模
式的に示している。
【0036】同図に示す例では、まず、システムには記
憶媒体0が装備されているとともに、この記憶媒体0内
には、ルート・ディレクトリ0以下にサブ・ディレクト
リ1及び2が形成され、さらにディレクトリ2以下には
そのサブ・ディレクトリ3及び4が形成されている。
【0037】ここで、ディレクトリ4内の新規のファイ
ルf40を保存しようとしたときに、記憶媒体0の空き
容量不足で保存できなかったとする。
【0038】このような場合、新規ファイルf40を保
存するために、新しい記憶媒体1をシステムに増設す
る。
【0039】本発明によれば、記憶媒体1上には、ルー
ト・ディレクトリ0以下にサブ・ディレクトリ2を配置
するとともに、ディレクトリ2以下にサブ・ディレクト
リ4を配置して、元の記憶媒体0上のディレクトリ4と
同じパスを新しい記憶媒体1上に用意する。そして、本
来は記憶媒体0上のディレクトリ4に保存すべきであっ
たファイルf40を新しい記憶媒体1側のディレクトリ
4内に保存する。
【0040】すなわち、本発明によれば、記憶媒体1を
増設した後、システムの内部処理によって、これまでと
同じパスで参照可能な状態で新規ファイルf40が格納
される。ユーザは、例えばGUI(Graphical User Int
erface)環境が提供されたデスクトップ画面上では、フ
ァイルf40をディレクトリ4内に置くというマウスの
ドラッグ・アンド・ドロップ操作を行うだけでよいの
で、ファイル操作性が簡潔である。
【0041】(2)ファイル編集時 既に存在するファイルを編集することで、そのファイル
・サイズが以前よりも大きくなってしまい、元の記憶媒
体上には格納する空き容量が残っていないことがある。
【0042】このような場合、容量が空いている別の記
憶媒体上に、当該ファイルを格納するディレクトリのパ
スが既に用意されていれば、そこに保存すればよい。ま
た、パスが未だ用意されていなければ、そのディレクト
リまでのパスを生成して、そこに当該ファイルを保存す
る。もし、そのディレクトリ・パスを生成する容量が別
の記憶媒体上にももはや空いていなければ、さらに別の
記憶媒体上で同様の手順に従い処理する。
【0043】図2には、編集作業などによってサイズが
増大して、元の記憶媒体に保存できなくなったファイル
を別の記憶媒体上に保存するときに実行するファイル管
理の手順を模式的に示している。
【0044】同図に示す例では、システムには元から装
備された記憶媒体0と、後から追加増設された記憶媒体
1が存在する。また、記憶媒体0内には、ルート・ディ
レクトリ0以下にサブ・ディレクトリ1及び2が形成さ
れ、さらにディレクトリ2以下にはそのサブ・ディレク
トリ3及び4が形成されている。他方の記憶媒体1上に
は、ディレクトリ4内のファイルを参照するための記憶
媒体0と同じディレクトリ・パス、すなわちディレクト
リ0以下にディレクトリ2を配置するとともにディレク
トリ2以下にディレクトリ4を配置するというディレク
トリ・パスが形成されている。
【0045】ここで、記憶媒体0上でディレクトリ3内
のファイルf30を編集したら、記憶媒体0の空き容量
不足で保存できなくなったとする。
【0046】このような場合、まず、編集後のファイル
f30にアクセスするためのディレクトリ3までのパス
が、増設した記憶媒体1上にすで存在するか否かを判別
する。もし、このようなディレクトリ・パスが存在して
いれば、それを利用して記憶媒体1上にファイルf30
を保存する。
【0047】図2に示す例では、記憶媒体1上には、フ
ァイルf30にアクセスするためのディレクトリ3まで
のパスはまだ用意されていない。そこで、記憶媒体1上
にも、ルート・ディレクトリ0のサブ・ディレクトリ2
以下にディレクトリ3を配置することによって、記憶媒
体0と同じディレクトリ・パスを生成して、そのディレ
クトリ3内にファイルf30を保存する。
【0048】最後に、記憶媒体0のディレクトリ3内に
あった元のファイルf30を消去して、記憶媒体1上に
新規に保存したファイルf30との競合を回避する。元
のファイルの消去は、記憶媒体0の記憶空間の解放にも
つながる。
【0049】すなわち、本発明によれば、記憶媒体1を
増設した後、システムの内部処理によって、サイズが大
きくなったファイルf30がこれまでと同じパスで参照
可能な状態で格納される。ユーザは、例えばGUI(Gr
aphical User Interface)環境が提供されたデスクトッ
プ画面上では、ファイルf30をディレクトリ3内に置
くというマウスのドラッグ・アンド・ドロップ操作を行
うだけでよいので、ファイル操作性が簡潔である。
【0050】なお、図示しないが、記憶媒体1上にファ
イルf30にアクセスするためのディレクトリ3までの
パスが既に用意されているが、記憶媒体1上にも充分な
空き容量がない場合には、充分な空き容量を持つ別の記
憶媒体上で、上記と同じディレクトリ・パスの生成及び
ファイル保存の作業を実行する。
【0051】(3)新規ディレクトリ作成時 新しいディレクトリを作成したいときには、そのディレ
クトリを生成するに充分な記憶容量が空いている記憶媒
体上に、そのディレクトリまでのパスを生成する。
【0052】この結果、いずれの記憶媒体上にディレク
トリが配置されようとも、同じディレクトリ・パスを持
つので、ユーザはディレクトリの物理的な場所を意識す
ることなくディレクトリ内のファイルにアクセスするこ
とができる。
【0053】図3には、元の記憶媒体に作成できなくな
ったディレクトリを別の記憶媒体上に作成するときに実
行するファイル管理の手順を模式的に示している。
【0054】同図に示す例では、システムには元から装
備された記憶媒体0と、後から追加増設された記憶媒体
1が存在する。また、記憶媒体0内には、ルート・ディ
レクトリ0以下にサブ・ディレクトリ1及び2が形成さ
れ、さらにディレクトリ2以下にはそのサブ・ディレク
トリ3及び4が形成されている。他方の記憶媒体1上に
は、ディレクトリ4内のファイルを参照するための記憶
媒体0と同じディレクトリ・パス、すなわちディレクト
リ0以下にディレクトリ2を配置するとともにディレク
トリ2以下にディレクトリ4を配置するというディレク
トリ・パスが形成されている。
【0055】ここで、記憶媒体0上で、ディレクトリ2
以下に新規のディレクトリ5を生成しようとするが、記
憶媒体0の記憶容量不足でディレクトリを生成すること
ができなかったとする。
【0056】このような場合、まず、増設した記憶媒体
1上に新規のディレクトリを生成するために充分な空き
容量があるか否かを判別する。そして、もし充分な空き
容量があれば、記憶媒体1上で、同じパスを持つ場所す
なわちディレクトリ2以下にディレクトリ5を生成す
る。
【0057】すなわち、本発明によれば、記憶媒体1を
増設した後、システムの内部処理によって、これまでと
同じパスで参照可能な状態で新規のディレクトリ5が生
成される。ユーザは、例えばGUI(Graphical User I
nterface)環境が提供されたデスクトップ画面上では、
記憶媒体0又は記憶媒体1のいずれに配置されているか
を意識することなく、通常のマウス操作に従って新規の
ディレクトリ5にアクセスすることができるので、ファ
イル操作性が簡潔である。
【0058】なお、図示しないが、記憶媒体1上にも充
分な空き容量がない場合には、充分な空き容量を持つ別
の記憶媒体上で、上記と同じパスを持つ場所に新規ディ
レクトリを生成する。
【0059】(4)ファイル読出し時 ファイルを読み出すときは、パス名とファイル名を基
に、各記憶媒体を順番に探索する。
【0060】新たなファイルをあるパスのディレクトリ
に生成するときは、同じパス名とファイル名のファイル
があるかどうかを、記憶媒体を順番に探索して、ファイ
ルの上書きなどの問題が出現しないようにする。
【0061】記憶媒体を探索する順番は、例えば、標準
装備された記憶媒体を先頭にして、以下、増設された順
番であってもよい。
【0062】図4には、複数の記憶媒体にまたがってフ
ァイル参照するときに実行するファイル管理の手順を模
式的に示している。
【0063】同図に示す例では、システムには元から装
備された記憶媒体0と、後から追加増設された記憶媒体
1及び記憶媒体2が存在する。記憶媒体0内には、ルー
ト・ディレクトリ0以下にサブ・ディレクトリ1及び2
が形成され、さらにディレクトリ2以下にはそのサブ・
ディレクトリ3及び4が形成されている。また、記憶媒
体1上には、ディレクトリ4内のファイルを参照するた
めの記憶媒体0と同じディレクトリ・パス、すなわちデ
ィレクトリ0以下にディレクトリ2を配置するとともに
ディレクトリ2以下にディレクトリ4を配置するという
ディレクトリ・パスが形成されている。また、記憶媒体
2上には、ディレクトリ5内のファイルを参照するため
の記憶媒体0と同じディレクトリ・パス、すなわちディ
レクトリ0以下にディレクトリ2を配置するとともにデ
ィレクトリ2以下にディレクトリ5を配置するというデ
ィレクトリ・パスが形成されている。
【0064】ここで、システムのファイル空間上で、ル
ート・ディレクトリ0以下のサブ・ディレクトリ2以下
のサブ・ディレクトリ5内に保存されているファイルf
51、すなわち"Dir0/Dir2/DIr5/f5
1"を読み出す旨のコマンドが発行されたとする。
【0065】このような場合、まず、記憶媒体0上のル
ート・ディレクトリ0以下のサブ・ディレクトリ2以下
にディレクトリ5が存在するか否か、木探索を行う。同
図に示す例では、記憶媒体0上にはディレクトリ5は存
在しない。そこで、増設した記憶媒体1上でも、ルート
・ディレクトリ0以下のサブ・ディレクトリ2以下にデ
ィレクトリ5が存在するか否か、木探索を行う。同図に
示す例では、記憶媒体1上にもディレクトリ5は存在し
ない。そこで、増設した記憶媒体2上でも、ルート・デ
ィレクトリ0以下のサブ・ディレクトリ2以下にディレ
クトリ5が存在するか否か、さらに木探索を行う。そし
て、記憶媒体2上でディレクトリ5を成功裏に発見する
ことができるので、そのディレクトリ内で読み出し対象
となっているファイルf51に読出しアクセスする。
【0066】すなわち、本発明によれば、記憶媒体1を
増設した後、システムの内部処理によって、これまでと
同じパスで参照可能な状態でいかなるファイルも読み出
すことができる。ユーザは、例えばGUI(Graphical
User Interface)環境が提供されたデスクトップ画面上
では、所望のファイルが記憶媒体0、あるいは増設した
記憶媒体1、記憶媒体2のいずれに配置されているかを
意識することなく、通常のマウス操作に従ってファイル
にアクセスすることができるので、ファイル操作性が簡
潔である。
【0067】図5には、本発明に従ってファイル管理を
行った場合に、ユーザに映るディレクトリ構造を模式的
に示している。
【0068】システムには実際には複数の独立した記憶
媒体が共存し、且つ、各ディレクトリは物理的には2以
上の記憶媒体にまたがって分散して配置されている。し
かしながら、上述した本発明に係るファイル管理手法に
従えば、ユーザからは、システムが提供する単一の記憶
領域上に統一的なディレクトリ構造が形成されているよ
うに見える。
【0069】図5に示す例で言えば、ユーザからは、ル
ート・ディレクトリ0以下にサブ・ディレクトリ1及び
サブ・ディレクトリ2が配置され、さらに、サブ・ディ
レクトリ2以下にはサブ・ディレクトリ3、サブ・ディ
レクトリ4、並びにサブ・ディレクトリ5が配置されて
いる。
【0070】記憶媒体の増設の繰り返しにより各ディレ
クトリは物理的には異なる記憶媒体上に分散して配置さ
れているが、本発明によれば、システムの内部処理によ
っていかなるディレクトリに対しても、これまでと同じ
パスで参照可能な状態でファイルが格納される。ユーザ
は、例えばGUI(Graphical User Interface)環境が
提供されたデスクトップ画面上では、マウスのドラッグ
・アンド・ドロップ操作を行うだけで、ファイルを所望
のディレクトリに保存したり、読み出したり、移動した
り、削除したりといった通常のファイル操作を実行する
ことができるので、ファイル操作性が簡潔である。
【0071】以上を総括すると、本発明に係るファイル
管理装置並びにファイル管理方法によれば、システム上
に記憶媒体が何個存在するかに拘わらず、ユーザからは
1つの記憶領域があるように見える。したがって、記憶
媒体が追加されても、ユーザからは記憶領域の容量が単
純に増えたとしか見えず、いままでのディレクトリ構造
だけを意識してファイル操作を行うことができる。
【0072】次いで、本発明の実施形態について具体的
に説明する。
【0073】本発明を実現するために、専用のハードウ
ェア構造を備えたファイル管理装置を設計することもで
きるが、多種類のアプリケーションを実行可能な汎用性
のコンピュータ・システム上で所定のプログラム・コー
ドを実行するという形態で、本発明を実装することも可
能である。図6には、本発明に係るファイル管理を実現
可能なコンピュータ・システム100のハードウェア構
成を模式的に示している。以下、同図に従って各ブロッ
クについて説明する。
【0074】システム100のメイン・コントローラで
あるCPU(Central Processing Unit)101は、オ
ペレーティング・システム(OS)の制御下で、各種の
アプリケーションを実行する。図示の通り、CPU10
1は、バス108によって他の機器類(後述)と相互接
続されている。
【0075】メモリ102は、CPU101において実
行されるプログラム・コードを格納したり、実行中の作
業データを一時保管するために使用される記憶装置であ
る。また、メモリ102は、ファイル管理又はファイル
保存用の記憶媒体としても機能することができる。
【0076】ディスプレイ・コントローラ103は、C
PU101が発行する描画命令を実際に処理するための
専用コントローラである。ディスプレイ・コントローラ
103において処理された描画データは、例えばフレー
ム・バッファ(図示しない)に一旦書き込まれた後、デ
ィスプレイ111によって画面出力される。
【0077】ユーザ入力インターフェース104は、キ
ーボード(KBD)112やマウス113などのユーザ
入力機器をコンピュータ・システム100に接続するた
めの装置である。
【0078】例えば、ディスプレイ111の画面上で提
供される「デスクトップ」とこれらユーザ入力装置11
2,113との組み合わせにより、対話型のグラフィッ
ク・ベースのユーザ入力環境、GUI(Graphical User
Interface)すなわちが提供される。このような場合、
システム100のユーザは、デスクトップ上で、それぞ
れのファイルやアプリケーションに割り付けられたアイ
コン(絵文字)に対して、マウス113を介してクリッ
クやドラッグ・アンド・ドロップといった操作を印加す
ることによって、対応するファイルやアプリケーション
に対するユーザ・コマンドを直感的に入力することがで
きる。勿論、ディレクトリへのファイルの保存や、ファ
イル読出し、ディレクトリ間のファイル移動なども、マ
ウス操作を基調として実行される。
【0079】ネットワーク・インターフェース105
は、Ethernetなどの所定の通信プロトコルに従
って、システム100をLAN(Local Area Network)
などの局所的ネットワーク、さらにはインターネットの
ような広域ネットワークに接続することができる。
【0080】ネットワーク上では、コンテンツ受信装置
などの複数のホスト端末がトランスペアレントな状態で
接続され、分散コンピューティング環境が構築されてい
る。例えば、ネットワーク上の所定のサーバから、ファ
イルやさまざまなコンテンツをダウンロードすることが
できる。勿論、本発明に係るファイル管理を実現するた
めのコンピュータ・ソフトウェアもネットワーク経由で
ダウンロードすることができる。
【0081】外部機器インターフェース107は、2以
上の記憶媒体150A,150B,…を本コンピュータ
・システム100に接続するための装置である。外部機
器インターフェース107は、例えばIDE(Integrat
ed Drive Electronics)やSCSI(Small Computer S
ystem Interface)などのインターフェース仕様に準拠
して設計・製作されている。
【0082】それぞれの記憶媒体150A,150B…
上には、ファイル形式で各種のデータやコンテンツを格
納することができる。記憶媒体150A,150B…の
うち少なくとも一部はコンピュータ・システム100に
標準装備され、他は増設される。増設可能な記憶媒体の
最大個数は、外部機器インターフェース107に採用さ
れたインターフェース仕様に応じて決定される。記憶媒
体150A,150B…は、例えばハード・ディスク・ド
ライブ、MO(Magneto-Optical disc)ドライブ、DV
D(Digital Versatile)−RAMドライブなど、読み
書き可能な記憶媒体で構成される。勿論、CD−ROM
ドライブやDVD−ROMドライブのように、読出し専
用の記憶媒体を一部に含んでいてもよい。
【0083】ハード・ディスク・ドライブは、記憶担体
としての磁気ディスクを固定的に搭載した外部記憶装置
であり(周知)、記憶容量やデータ転送速度などの点で
他の外部記憶装置よりも優れている。ソフトウェア・プ
ログラムを実行可能な状態でハード・ディスク上に置く
ことをプログラムのシステムへの「インストール」と呼
ぶ。通常、ハード・ディスクには、CPU101が実行
すべきプログラム・コードが不揮発的に格納されてい
る。例えば、本発明の実施形態に係るファイル管理を行
うソフトウェアをハード・ディスク上にインストールす
ることができる。勿論、このファイル管理下に置かれる
複数のファイルをハード・ディスク上に保存することも
できる。
【0084】記憶媒体が、CD(Compact Disc)やMO
(Magneto-Optical disc)、DVD(Digital Versatil
e Disc)などの交換可能な可搬型メディアで構成される
場合、ソフトウェア・プログラムやデータ・ファイルなど
をコンピュータ可読形式のデータとしてバックアップす
ることや、これらをシステム間で移動(すなわち販売・
流通・配布を含む)する目的で使用される。例えば、本
発明の実施形態に係るファイル管理を行うコンピュータ
・ソフトウェアを、これら可搬型メディアを利用して複
数の機器間で物理的に流通・配布することができる。勿
論、このファイル管理下に置かれる複数のファイルを、
可搬型メディアを利用して機器間で物理的に流通・配布
することもできる。
【0085】なお、図6に示すようなコンピュータ・シ
ステム100の一例は、米IBM社のパーソナル・コン
ピュータ"PC/AT(Personal Computer/Advanced Te
chnology)"の互換機又は後継機である。勿論、他のア
ーキテクチャを備えたコンピュータを、本実施形態に係
るコンピュータ・システム100として適用することも
可能である。
【0086】次いで、上述したコンピュータ・システム
100上において実現されるファイル管理方法について
説明する。
【0087】1.実施形態1 コンピュータ・システム100においては、一般に、各
周辺機器毎にデバイス・ドライバが用意されており、オ
ペレーティング・システムなどの上位ソフトウェアは、
デバイス・ドライバを介して対応する機器操作を制御す
ることによって、システム全体を統括する。勿論、上述
した各記憶媒体150A,150B…毎にデバイス・ド
ライバが配置されている。
【0088】本実施形態では、コンピュータ・システム
100に装備された1つの記憶媒体150Aは特別な意
味を持ち、これには、システム100内におけるファイ
ルの格納情報、その木構造の情報を管理するLUT(Lo
ok Up Table)を書き込むという目的が与えられてい
る。このLUTに書かれている木構造は、システムにた
だ1つ存在する木構造(本明細書中では、以下「ツリー
0」とする)である。各記憶媒体150A,150B…
はそれぞれ木構造を持つが、それぞれの木構造はシステ
ム全体の木構造すなわちツリー0の部分集合であると把
握されたい。
【0089】各記憶媒体150A,150B…が持つ木
構造と、システム全体の木構造「ツリー0」との関係は
以下の通りである。すなわち、あるファイルF0を/d
o/d1/d2/d3というディレクトリに格納すると
き、ユーザには見えない(あるいは、デスクトップ上で
は可視化されていない)がK番目の記憶媒体にシステム
が格納しようとしているとする。このとき、K番目の記
憶媒体には/d0/d1/d2/d3というディレクト
リが存在しなかったならば、まず、このK番目の記憶媒
体に/d0/d1/d2/d3というディレクトリを作
成する。そして、そこにファイルF0を格納する。この
ようなシステム100の内部的なコントロールがなされ
ていった結果、各記憶媒体には、システム全体の木構造
であるツリー0の部分照合としての独自の木構造が構築
されていく。
【0090】本発明の第1の実施形態では、LUTに
は、システム100上のファイル格納情報が書かれる。
書かれている情報としては、木構造を表す情報、それぞ
れのディレクトリに格納されているファイル名、そのフ
ァイルが実際に格納されている記憶媒体の番号(又は識
別情報)、システム100内に装備された記憶媒体の個
数などである。GUI環境下において、デスクトップ上
でディレクトリ構造やファイル一覧を表示するときにL
UTが使用される。また、LUTは、ファイル読出し時
の検索の情報源として使用される。また、ファイルの格
納、移動、コピー、削除などの操作を行ったときに、L
UTの情報は逐次書き換えられる。
【0091】以下では、本発明の第1の実施形態におけ
るファイル管理の具体的な処理手順について説明する。
【0092】(1)新規ファイルの格納 ユーザの視点、若しくはデスクトップ上で、新規ファイ
ルF0をあるディレクトリ、例えば/d0/d1/d2
に格納しようとする。システム100の全格納容量に充
分な空きがあれば、ファイルF0は/d0/d1/d2
内にそのまま格納される。他方、システム100の全格
納容量に充分な空きがなければ、エラー状態になり、フ
ァイルF0が格納不能である旨のメッセージがユーザに
通知される(例えば、デスクトップ上にダイアログが出
現する)。
【0093】新規ファイルを格納するためのシステム内
部の動きを、擬似コード形式で以下に示す。但し、"LOO
P*"と"ENDOfLOOP*"で挟まれる部分は("*"は数字)、"
goto"文により抜け出さない限り、繰り返し実行される
ループ処理である。また、"IF"で始まる文は、条件判断
文であり、それが満たされれば"{}"で囲まれた記述内容
に従った動作を実行する。
【0094】
【数1】 N=システムの格納用記憶媒体の個数 K=1 LOOP1: IF (K番目の記憶媒体の木構造に/d0/d1/d2が存在する) { IF (K番目の記憶媒体にF0を格納する空き容量がある) { K番目の記憶媒体の/d0/d1/d2にF0を格納する LUTに/d0/d1/d2/F0についての情報を書き込む GOTO END } ELSE { IF (K=N) { GOTO ERROR } ELSE { K=K+1 GOTO LOOP1 } } } ELSE { IF (K番目の媒体に/d0/d1/d2というディレクトリを作りF0を格納 する空き容量がある) { K番目の媒体に/d0/d1/d2を作る K番目の媒体の/d0/d1/d2にF0を格納する LUTに/d0/d1/d2/F0についての情報を書き込む GOTO END } ELSE { IF (K=N) { GOTO ERROR } ELSE { K=K+1 GOTO LOOP1 } } } ENDOfLOOP1: ERROR: もう格納できない旨のメッセージを発行 END:
【0095】(2)既存のファイルを編集・保存 ユーザの視点、若しくはデスクトップ上で、例えば/d
3/d4というディレクトリに存在するファイルF1を
編集して、同じパス名とディレクトリ名で保存しようと
する。このとき、システム100の全格納容量に充分な
空きがあれば、ファイルF1は/d3/d4/F1とし
て上書きされる。他方、システム100の全格納容量に
充分な空きがなければ、エラー状態になり、ファイルF
1が格納不能である旨のメッセージがユーザに通知され
る(例えば、デスクトップ上にダイアログが出現す
る)。
【0096】既存ファイルを編集後に保存するためのシ
ステム内部の動きを、擬似コード形式で以下に示す。但
し、"LOOP*"と"ENDOfLOOP*"で挟まれる部分は("*"は
数字)、"goto"文により抜け出さない限り、繰り返し実
行されるループ処理である。また、"IF"で始まる文は、
条件判断文であり、それが満たされれば"{}"で囲まれた
記述内容に従った動作を実行する。
【0097】
【数2】 N=システムの格納用記憶媒体の個数 M=編集前、ファイルF1が格納されていた記憶媒体の番号 F1の編集後、 IF ( M番目の記憶媒体に/d3/d4/F1/を上書きするための容量が充分空いている) { M番目の記憶媒体の/d3/d4/にF1を格納する LUTに/d3/d4/F1/についての情報を書き込む GOTO END } ELSE { K=1 LOOP2: IF (K==M&&K==N) {GOTO ERROR} ELSE IF (K==M&&K!=N) {K=K+1; GOTO LOOP2} ELSE { IF (K番目の記憶媒体の木構造に/d3/d4が存在する) { IF (K番目の媒体にF1を格納する空き容量がある) { K番目の媒体の/d3/d4にF1を格納する LUTに/d3/d4/F1についての情報を書き込む GOTO END } ELSE { IF (K==N) { GOTO ERROR } ELSE { K=K+1 GOTO LOOP2 } } } ELSE { IF (K番目の媒体に/d3/d4というディレクトリを作 りF1を格納する空き容量がある) { K番目の媒体の/d3/d4を作る K番目の媒体の/d3/d4/にF1を格納する LUTに/d3/d4/F1についての情報を書き込む GOTO END } ELSE { IF (K==N) { GOTO ERROR } ELSE { K=K+1 GOTO LOOP1 } } } } ENDOfLOOP2: } ERROR: 格納できない旨のメッセージを発行 END:
【0098】(3)ファイルの読出し ユーザの視点、若しくはデスクトップ上で、例えば/d
5/d6/d7/d8というディレクトリに存在するフ
ァイルF2を読み出す操作を印加する。システム100
の記憶空間内で、/d5/d6/d7/d8/F2が存
在すれば、それを読み出す。なければエラー状態にな
り、そのパスにF2が存在しないというメッセージがユ
ーザに通知される(例えば、デスクトップ上にダイアロ
グが出現する)。
【0099】システム100の記憶空間からファイルを
読み出すためのシステム内部の動きを、擬似コード形式
で以下に示す。但し、"LOOP*"と"ENDOfLOOP*"で挟まれ
る部分は("*"は数字)、"goto"文により抜け出さない
限り、繰り返し実行されるループ処理である。また、"I
F"で始まる文は、条件判断文であり、それが満たされれ
ば"{}"で囲まれた記述内容に従った動作を実行する。
【0100】
【数3】 LUTを参照する IF (LUTのエントリに/d5/d6/d7/d8/F2に関するエントリがある) { それが実際に格納されている記憶媒体の番号をLUT参照により知る (M番目の媒体だったとする) M番目の媒体から/d5/d6/d7/d8/F2を読み出す GOTO END } ELSE { GOTO ERROR } ERROR: ファイルが存在しない旨のメッセージを発行する END:
【0101】(4)ファイルのコピー ユーザの視点、若しくはデスクトップ上で、例えば/d
5/d6/d7/d8というディレクトリに存在するフ
ァイルF2を/d9というディレクトリにコピーする操
作を印加する。システム100の記憶容量に、新たなフ
ァイル/d9/F2を格納するための空きがあれば、/
d9/F2という複製を格納する。空き容量がなけれ
ば、エラー状態になり、空き容量がない旨のメッセージ
がユーザに通知される(例えば、デスクトップ上にダイ
アログが出現する)。
【0102】システム100の内部では、まず/d5/
d6/d7/d8/F2を読み出す。そのときの手順
は、上記の『(3)ファイルの読出し』で説明した通り
である。
【0103】このファイル読出しに成功したら、次い
で、/d9/F2という新規ファイルの格納を行う。そ
の手順は、上記の『(1)新規ファイルの格納』で説明
した通りである。
【0104】(5)ファイルの削除 ユーザの視点、若しくはデスクトップ上で、例えば/d
10/d11/F3と言うファイルを削除しようとする。そ
のファイルがシステム100の記憶空間に存在すれば削
除する。なければ、そのようなファイルは存在しない旨
のメッセージをユーザに返す(例えば、デスクトップ上
にダイアログが出現する)。
【0105】システム100の記憶空間からファイルを
削除するためのシステム内部の動きを、擬似コード形式
で以下に示す。但し、"LOOP*"と"ENDOfLOOP*"で挟まれ
る部分は("*"は数字)、"goto"文により抜け出さない
限り、繰り返し実行されるループ処理である。また、"I
F"で始まる文は、条件判断文であり、それが満たされれ
ば"{}"で囲まれた記述内容に従った動作を実行する。
【0106】
【数4】 LUTを参照する IF (/d10/d11/F3のエントリが存在した) { LUTにおける/d10/d11/F3に関するエントリを削除する /d10/d11/F3が格納されている番号の記憶媒体のドライバに対して、/d1 0/d11/F3の削除命令を発行する GOTO END } ELSE { GOTO ERROR } ERROR: 削除すべきファイルがないというメッセージを発行 END:
【0107】(6)ファイルの移動 ユーザの視点、若しくはデスクトップ上で、例えば/d
5/d6/d7/d8/F2というファイルを他のディ
レクトリ、例えば/d12/d13/に移動する操作を
印加する。移動のための作業空間として必要な容量がシ
ステム100に充分空いていなかったらエラーになる。
【0108】システム100の内部では、まず、/d5
/d6/d7/d8/F2を、/d12/d13/F2
としてコピーする。そのときの手順は、上記の『(4)
ファイルのコピー』で説明した通りである。そこで、エ
ラーが発生したら一連の動作を中止する。
【0109】エラーでなければ、/d5/d6/d7/
d8/F2を削除する。そのときの手順は、上記の
『(5)ファイルの削除』で説明した通りである。
【0110】2.実施形態2 本実施形態では、システム100に複数存在する記憶媒
体を統括的にコントロールするソフトウェアが1つ存在
することを想定する。1つの記憶媒体が特別な意味を持
ち、これにはシステム100内のファイルの格納情報、
木構造の情報を管理するLUT(Look Up Table)を書
き込むという目的が与えられている。
【0111】本発明の第2の実施形態では、LUTに
は、システム100上のファイル格納情報が書かれてい
る。書かれている情報としては、木構造を表す情報、そ
れぞれのディレクトリに格納されているファイル名、そ
のファイルが実際に格納されている記憶媒体の番号と、
その記憶媒体内でのファイルの物理的なアドレス、それ
ぞれの記憶媒体においてどの領域が空いているかなどの
空き容量情報、システム100内に装備された記憶媒体
の個数などである。
【0112】以下では、本発明の第2の実施形態におけ
るファイル管理の具体的な処理手順について説明する。
【0113】(1)新規ファイルの格納 ユーザの視点、若しくはデスクトップ上で、新規ファイ
ルF0をあるディレクトリ、例えば/d0/d1/d2
に格納しようとする。システム100の全格納容量に充
分な空きがあれば、ファイルF0は/d0/d1/d2
内にそのまま格納される。他方、システム100の全格
納容量に充分な空きがなければ、エラー状態になり、フ
ァイルF0が格納不能である旨のメッセージがユーザに
通知される(例えば、デスクトップ上にダイアログが出
現する)。
【0114】新規ファイルを格納するためのシステム内
部の動きを、擬似コード形式で以下に示す。但し、"LOO
P*"と"ENDOfLOOP*"で挟まれる部分は("*"は数字)、"
goto"文により抜け出さない限り、繰り返し実行される
ループ処理である。また、"IF"で始まる文は、条件判断
文であり、それが満たされれば"{}"で囲まれた記述内容
に従った動作を実行する。
【0115】
【数5】 N=システムの格納用記憶媒体の個数 K=1 LOOP1: IF (K番目の媒体にF0を格納する空き容量がある) { K番目の媒体にF0を格納する LUTに/d0/d1/d2/F0についてのエントリを登録する GOTO END } ELSE { IF (K==N) { GOTO ERROR } ELSE { K=K+1 GOTO LOOP1 } } ENDOfLOOP1: ERROR: もう格納できない旨のメッセージを発行 END:
【0116】なお、上記の擬似コード中で、LUTに登
録する情報は、実際に記憶されている媒体の番号、その
倍対中の格納されたアドレス、占有容量などでは。
【0117】(2)既存のファイルを編集・保存 ユーザの視点、若しくはデスクトップ上で、例えば/d
3/d4というディレクトリに存在するファイルF1を
編集して、同じパス名とディレクトリ名で保存しようと
する。このとき、システム100の全格納容量に充分な
空きがあれば、ファイルF1は/d3/d4/F1とし
て上書きされる。他方、システム100の全格納容量に
充分な空きがなければ、エラー状態になり、ファイルF
1が格納不能である旨のメッセージがユーザに通知され
る(例えば、デスクトップ上にダイアログが出現す
る)。
【0118】既存ファイルを編集後に保存するためのシ
ステム内部の動きを、擬似コード形式で以下に示す。但
し、"LOOP*"と"ENDOfLOOP*"で挟まれる部分は("*"は
数字)、"goto"文により抜け出さない限り、繰り返し実
行されるループ処理である。また、"IF"で始まる文は、
条件判断文であり、それが満たされれば"{}"で囲まれた
記述内容に従った動作を実行する。
【0119】
【数6】 N=システムの格納用記憶媒体の個数 M=編集前、ファイルF1が格納されていた記憶媒体の番号 F1の編集後、 IF ( M番目の記憶媒体に/d3/d4/F1/を上書きするための容量が充分空いている) { M番目の記憶媒体の/d3/d4/にF1を格納する LUTに/d3/d4/F1/についての情報を書き込む GOTO END } ELSE { K=1 LOOP2: IF (K==M&&K==N) {GOTO ERROR} ELSE IF (K==M&&K!=N) {K=K+1; GOTO LOOP2} ELSE { IF (K番目の媒体にF1を格納する空き容量がある) { K番目の媒体にF1を格納する LUTに/d3/d4/F1について物理アドレス、セグメント などの情報を書き換える GOTO END } ELSE { IF (K==N) { GOTO ERROR } ELSE { K=K+1 GOTO LOOP2 } } } ENDOfLOOP2: } ERROR: 格納できない旨のメッセージを発行 END:
【0120】(3)ファイルの読出し ユーザの視点、若しくはデスクトップ上で、例えば/d
5/d6/d7/d8というディレクトリに存在するフ
ァイルF2を読み出す操作を印加する。システム100
の記憶空間内で、/d5/d6/d7/d8/F2が存
在すれば、それを読み出す。なければエラー状態にな
り、そのパスにF2が存在しないというメッセージがユ
ーザに通知される(例えば、デスクトップ上にダイアロ
グが出現する)。
【0121】システム100の記憶空間からファイルを
読み出すためのシステム内部の動きを、擬似コード形式
で以下に示す。但し、"LOOP*"と"ENDOfLOOP*"で挟まれ
る部分は("*"は数字)、"goto"文により抜け出さない
限り、繰り返し実行されるループ処理である。また、"I
F"で始まる文は、条件判断文であり、それが満たされれ
ば"{}"で囲まれた記述内容に従った動作を実行する。
【0122】
【数7】 LUTを参照する IF (LUTのエントリに/d5/d6/d7/d8/F2に関するエントリがある) { それが実際に格納されている記憶媒体の番号をLUT参照により知る (M番目の媒体だったとする) M番目の媒体から/d5/d6/d7/d8/F2を読み出す GOTO END } ELSE { GOTO ERROR } ERROR: ファイルが存在しない旨のメッセージを発行する END:
【0123】(4)ファイルのコピー ユーザの視点、若しくはデスクトップ上で、例えば/d
5/d6/d7/d8というディレクトリに存在するフ
ァイルF2を/d9というディレクトリにコピーする操
作を印加する。システム100の記憶容量に、新たなフ
ァイル/d9/F2を格納するための空きがあれば、/
d9/F2という複製を格納する。空き容量がなけれ
ば、エラー状態になり、空き容量がない旨のメッセージ
がユーザに通知される(例えば、デスクトップ上にダイ
アログが出現する)。
【0124】システム100の内部では、まず/d5/
d6/d7/d8/F2を読み出す。そのときの手順
は、上記の『(3)ファイルの読出し』で説明した通り
である。
【0125】このファイル読出しに成功したら、次い
で、/d9/F2という新規ファイルの格納を行う。そ
の手順は、上記の『(1)新規ファイルの格納』で説明
した通りである。
【0126】(5)ファイルの削除 ユーザの視点、若しくはデスクトップ上で、例えば/d
10/d11/F3と言うファイルを削除しようとする。そ
のファイルがシステム100の記憶空間に存在すれば削
除する。なければ、そのようなファイルは存在しない旨
のメッセージをユーザに返す(例えば、デスクトップ上
にダイアログが出現する)。
【0127】システム100の記憶空間からファイルを
削除するためのシステム内部の動きを、擬似コード形式
で以下に示す。但し、"LOOP*"と"ENDOfLOOP*"で挟まれ
る部分は("*"は数字)、"goto"文により抜け出さない
限り、繰り返し実行されるループ処理である。また、"I
F"で始まる文は、条件判断文であり、それが満たされれ
ば"{}"で囲まれた記述内容に従った動作を実行する。
【0128】
【数8】 LUTを参照する IF (/d10/d11/F3のエントリが存在した) { LUTにおける/d10/d11/F3に関するエントリを削除する LUTにおける/d10/d11/F3が格納されている記憶媒体に関する空き容量情 報などを更新する GOTO END } ELSE { GOTO ERROR } ERROR: 削除すべきファイルがないというメッセージを発行 END:
【0129】(6)ファイルの移動 ユーザの視点、若しくはデスクトップ上で、例えば/d
5/d6/d7/d8/F2というファイルを他のディ
レクトリ、例えば/d12/d13/に移動する操作を
印加する。移動のための作業空間として必要な容量がシ
ステム100に充分空いていなかったらエラーになる。
【0130】システム100内部では、まずLUTを参
照して、/d5/d6/d7/d8/F2に関するエン
トリを探索し、これを削除する。
【0131】LUT上で、新たに/d12/d13/F
2というエントリを作り、/d5/d6/d7/d8/
F2に関して書いてあった記憶媒体番号、物理アドレス
などの情報を/d12/d13/F2に関して書き込
む。
【0132】[追補]以上、特定の実施例を参照しなが
ら、本発明について詳解してきた。しかしながら、本発
明の要旨を逸脱しない範囲で当業者が該実施例の修正や
代用を成し得ることは自明である。
【0133】本明細書では、コンピュータに対する適用
例に基づいて本発明について説明してきたが、本発明の
要旨はこれに限定されるものではない。例えば、ハード
・ディスクやメモリなどの読み書き可能な記憶媒体を使
用したファイル格納機能を持つ他のタイプの機器におい
ても、同様にファイル分類の簡潔化という効果をもたら
すことができる。
【0134】要するに、例示という形態で本発明を開示
してきたのであり、限定的に解釈されるべきではない。
本発明の要旨を判断するためには、冒頭に記載した特許
請求の範囲の欄を参酌すべきである。
【0135】
【発明の効果】以上詳記したように、本発明によれば、
ハード・ディスクなどの記憶媒体を追加可能に構成され
たコンピュータ上で、ディレクトリ構造を用いて多数の
ファイルを好適に管理することができる、優れたファイ
ル管理装置及びファイル管理方法を提供することができ
る。
【0136】また、本発明によれば、ユーザから見たデ
ィレクトリの木構造を変化させずに記憶媒体を追加して
記憶容量を増加させることができる、優れたファイル管
理装置及びファイル管理方法を提供することができる。
【0137】本発明に係るファイル管理装置及びファイ
ル管理方法によれば、ハード・ディスクやメモリなど読
み書き可能な記憶媒体を使用するファイル格納機能にお
けるファイル分類を簡潔にすることができる。
【0138】また、本発明に係るファイル管理装置及び
ファイル管理方法によれば、コンピュータなどの情報処
理システムにおいてハード・ディスクを追加したとき
に、既存のディレクトリによるファイル分類の形態をそ
のまま踏襲して、記憶容量が増えたという使い勝手をユ
ーザに提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】記憶媒体を増設して新しいファイルを保存する
ときに実行するファイル管理の手順を模式的に示した図
である。
【図2】編集作業などによってサイズが増大して、元の
記憶媒体に保存できなくなったファイルを別の記憶媒体
上に保存するときに実行するファイル管理の手順を模式
的に示した図である。
【図3】元の記憶媒体に作成できなくなったディレクト
リを別の記憶媒体上に作成するときに実行するファイル
管理の手順を模式的に示した図である。
【図4】複数の記憶媒体にまたがってファイル参照する
ときに実行するファイル管理の手順を模式的に示した図
である。
【図5】本発明に従ってファイル管理を行った場合に、
ユーザに映るディレクトリ構造を模式的に示した図であ
る。
【図6】本発明を実現可能なコンピュータ・システムの
ハードウェア構成を模式的に示した図である。
【符号の説明】
100…コンピュータ・システム 101…CPU,102…メモリ 103…ディスプレイ・コントローラ 104…ユーザ入力インターフェース 105…ネットワーク・インターフェース 107…外部機器インターフェース,108…バス 111…ディスプレイ,112…キーボード,113…
マウス 150…記憶媒体

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数の記憶媒体からなる記憶空間に木構造
    を導入して階層的にファイルを管理するためのファイル
    管理装置であって、 所定の木構造が形成された第1の記憶媒体と、 空き容量が確保された第2の記憶媒体と、 前記第1の記憶媒体における木構造上の所定位置に到達
    するための同じパスを前記第2の記憶媒体上に生成する
    パス生成手段と、 該生成されたパスを用いてファイルを前記第2の記憶媒
    体に保存するファイル保存手段と、を具備することを特
    徴とするファイル管理装置。
  2. 【請求項2】前記パス生成手段は、前記第1の記憶媒体
    にファイルを保存すべき空き容量がなかったことに応答
    して、前記木構造上の該ファイルを配置すべき位置に到
    達するための同じパスを前記第2の記憶媒体上に生成す
    る、ことを特徴とする請求項1に記載のファイル管理装
    置。
  3. 【請求項3】各記憶媒体上のファイルを編集するファイ
    ル編集手段をさらに備え、 前記パス生成手段は、前記第1の記憶媒体上のファイル
    を編集してファイル・サイズが増大した結果として前記
    第1の記憶媒体上に保存すべき空き容量がなくなったこ
    とに応答して、前記木構造上の該ファイルを配置すべき
    位置に到達するための同じパスを前記第2の記憶媒体上
    に生成する、ことを特徴とする請求項1に記載のファイ
    ル管理装置。
  4. 【請求項4】各記憶媒体上の木構造を作成する木構造作
    成手段をさらに備え、 前記パス生成手段は、前記第1の記憶媒体上に木構造を
    作成するための空き容量がなくなったことに応答して、
    該作成すべき木構造に到達するための同じパスを前記第
    2の記憶媒体上に生成する、ことを特徴とする請求項1
    に記載のファイル管理装置。
  5. 【請求項5】各記憶媒体上で同じパス名と同じファイル
    名のファイルが存在するか否かを探索するファイル探索
    手段をさらに備える、ことを特徴とする請求項1に記載
    のファイル管理装置。
  6. 【請求項6】所定の木構造が形成された第1の記憶媒体
    と空き容量が確保された第2の記憶媒体を含む複数の記
    憶媒体からなる記憶空間上で階層的にファイルを管理す
    るためのファイル管理方法であって、 前記第1の記憶媒体における木構造上の所定位置に到達
    するための同じパスを前記第2の記憶媒体上に生成する
    パス生成ステップと、 該生成されたパスを用いてファイルを前記第2の記憶媒
    体に保存するファイル保存ステップと、を具備すること
    を特徴とするファイル管理方法。
  7. 【請求項7】前記パス生成ステップでは、前記第1の記
    憶媒体にファイルを保存すべき空き容量がなかったこと
    に応答して、前記木構造上の該ファイルを配置すべき位
    置に到達するための同じパスを前記第2の記憶媒体上に
    生成する、ことを特徴とする請求項6に記載のファイル
    管理方法。
  8. 【請求項8】各記憶媒体上のファイルを編集するファイ
    ル編集ステップをさらに備え、 前記パス生成ステップでは、前記第1の記憶媒体上のフ
    ァイルを編集してファイル・サイズが増大した結果とし
    て前記第1の記憶媒体上に保存すべき空き容量がなくな
    ったことに応答して、前記木構造上の該ファイルを配置
    すべき位置に到達するための同じパスを前記第2の記憶
    媒体上に生成する、ことを特徴とする請求項6に記載の
    ファイル管理方法。
  9. 【請求項9】各記憶媒体上の木構造を作成する木構造作
    成ステップをさらに備え、 前記パス生成ステップでは、前記第1の記憶媒体上に木
    構造を作成するための空き容量がなくなったことに応答
    して、該作成すべき木構造に到達するための同じパスを
    前記第2の記憶媒体上に生成する、ことを特徴とする請
    求項6に記載のファイル管理方法。
  10. 【請求項10】各記憶媒体上で同じパス名と同じファイ
    ル名のファイルが存在するか否かを探索するファイル探
    索ステップをさらに備える、ことを特徴とする請求項6
    に記載のファイル管理方法。
  11. 【請求項11】所定の木構造が形成された第1の記憶媒
    体と空き容量が確保された第2の記憶媒体を含む複数の
    記憶媒体からなる記憶空間上で階層的にファイルを管理
    するための処理をコンピュータ・システム上で実行する
    ように記述されたコンピュータ・ソフトウェアをコンピ
    ュータ可読形式で物理的に格納した記憶媒体であって、
    前記コンピュータ・ソフトウェアは、 前記第1の記憶媒体における木構造上の所定位置に到達
    するための同じパスを前記第2の記憶媒体上に生成する
    パス生成ステップと、 該生成されたパスを用いてファイルを前記第2の記憶媒
    体に保存するファイル保存ステップと、を具備すること
    を特徴とする記憶媒体。
JP2001041516A 2001-02-19 2001-02-19 ファイル管理装置及びファイル管理方法、並びに記憶媒体 Pending JP2002244901A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001041516A JP2002244901A (ja) 2001-02-19 2001-02-19 ファイル管理装置及びファイル管理方法、並びに記憶媒体

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001041516A JP2002244901A (ja) 2001-02-19 2001-02-19 ファイル管理装置及びファイル管理方法、並びに記憶媒体

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002244901A true JP2002244901A (ja) 2002-08-30

Family

ID=18903949

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001041516A Pending JP2002244901A (ja) 2001-02-19 2001-02-19 ファイル管理装置及びファイル管理方法、並びに記憶媒体

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002244901A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2005010757A1 (ja) * 2003-07-24 2005-02-03 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. ファイル管理方法及び情報処理装置

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2005010757A1 (ja) * 2003-07-24 2005-02-03 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. ファイル管理方法及び情報処理装置
CN100394401C (zh) * 2003-07-24 2008-06-11 松下电器产业株式会社 文件管理方法和信息处理设备
US7555483B2 (en) 2003-07-24 2009-06-30 Panasonic Corporation File management method and information processing device
KR100984497B1 (ko) 2003-07-24 2010-10-01 파나소닉 주식회사 파일 관리 방법 및 정보 처리 장치

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4195444B2 (ja) ファイル・システムapiを拡張するための方法およびシステム
JP4336522B2 (ja) 仮想アドレスバーのユーザインタフェースコントロール
KR101149993B1 (ko) 통합 개발 환경에서 디자이너로서 호스트된 애플리케이션
US6201539B1 (en) Method and system for customizing a data processing system graphical user interface
CN100414547C (zh) 用于访问文件系统快照的方法和文件系统
US6809748B2 (en) Method and apparatus for setting a limitation of copy to generated data in a system having a plurality of information processing apparatuses connected to a network
JP2000113000A (ja) 記憶媒体に格納されたデ―タ検索方法
US5490244A (en) System and method for transmitting a computer object
US6727923B1 (en) Creation and manipulation of internet location objects in a graphical user interface environment
KR100819702B1 (ko) 게임 노출 방법 및 시스템
JP2000305696A (ja) アイコンを表示、編成する方法、システム及び記録媒体
JP2002244901A (ja) ファイル管理装置及びファイル管理方法、並びに記憶媒体
JP4679834B2 (ja) Gui設計装置及びプログラム
JP3651750B2 (ja) 文書記憶検索方法および文書記憶検索装置および記録媒体
JP3967640B2 (ja) 電子付箋処理方法、電子付箋システム及び電子付箋プログラム
JPH06131334A (ja) 頁指向文書処理装置
JP3036026B2 (ja) 文書作成装置
JPH11134233A (ja) フォルダ共有化装置及びフォルダ共有化方法
JP3305782B2 (ja) ソフトウェア標準化方法およびソフトウェア生産物の解析方法
JP4471098B2 (ja) インタフェース装置、インタフェース方法、インタフェースプログラム及び記録媒体
WO2021124465A1 (ja) 情報処理システム、情報処理端末およびデータアクセス制御プログラム
JP4770206B2 (ja) ファイル分類表示装置及びファイル分類表示プログラム
JP4319438B2 (ja) 入力情報処理装置、プログラム、記憶媒体及び入力情報処理方法
JP2005108001A (ja) ファイル処理装置、方法、及びプログラム
WO2012026001A1 (ja) 情報処理装置およびプログラム管理方法