JP2002243940A - 偏光板 - Google Patents

偏光板

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JP2002243940A
JP2002243940A JP2001039926A JP2001039926A JP2002243940A JP 2002243940 A JP2002243940 A JP 2002243940A JP 2001039926 A JP2001039926 A JP 2001039926A JP 2001039926 A JP2001039926 A JP 2001039926A JP 2002243940 A JP2002243940 A JP 2002243940A
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water
polarizing plate
porous
polymer
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JP2001039926A
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Kenji Tsunashima
研二 綱島
Yoshio Tanaka
善雄 田中
Atsushi Kondo
篤志 近藤
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Toray Industries Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】PVA系の偏光子と強い接着力を有し、高温高
湿下で長時間放置しておいても安定した偏光特性を発揮
できるPVA系偏光子のカバーシートを提供すること。 【解決手段】偏光子Pの両面側に高分子樹脂シートA層
を水溶性接着剤C層にて接着して配してなる偏光板にお
いて、該高分子樹脂シートA層と水溶性接着剤C層との
間に、吸水性B層を設けてなることを特徴とする偏光板
であり、好ましくは、該吸水性B層が多孔質の層である
上記偏光板とすることにより達成できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば沃素を含浸
させた一軸配向ポリビニルアルコールなどからなる偏光
子Pとの強い接着性を有するのみならず、透明性・光学
的等方性・耐湿性・耐熱性に優れ、しかも偏光子や水溶
性接着剤から発生する水蒸気を拡散・吸収しうる偏光子
カバーシートを積層した偏光板に関するものである。
【0002】
【従来の技術】偏光フィルムは、液晶表示関係などに用
いられているが、その偏光フィルムは偏光子の両面に保
護層が積層された3層で構成されている。該偏光子とし
ては、通常ポリビニルアルコール(PVA)にヨウ素や
染料を吸着・分散させた一軸配向したフィルムが用いら
れている。ところが、このPVA系偏光子は、機械的特
性が弱く、また熱や水分によって収縮したり偏光機能が
低下したりしやすいので、その両面に保護層が接着され
た積層体になっている。保護層としては、複屈折がなく
光学的に等方性であること、光線透過率が高いこと、耐
湿性・耐熱性に優れていること、機械的性質に優れてい
ること、表面が平滑であること、偏光子との接着性が良
好であることなどが要求される。このために従来は保護
層としてセルローストリアセテート(TAC)が用いら
れていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うなTACシート層では防湿性が不充分であり、このた
めに高温高湿下で、例えば80℃、90RH%の環境下
では100時間程度で偏光子が劣化し、偏光機能が急激
に低下してしまうばかりか、偏光子との接着性が劣り剥
離するという問題点があった。
【0004】また、TACは機械強度が弱く80μm以
上の厚ものシートを用いなければならないと言う問題点
の他に、TACシートの製造には塩化メチレンという有
害な溶媒を用いなければならないために人間や環境に対
する悪影響が大きという重大な欠点をも有していた。
【0005】そこで、特開平4−339821号公報、
特開平5−212828号公報、特開平10−1304
02号公報、特開平10−101907号公報などに示
されているように、TACの代わりに耐水性のある熱可
塑性ノルボルネン系樹脂を用いることも提案されている
が、これではPVAとの強い接着性が得られないため
に、偏光子の劣化が防止できないという欠点を有するば
かりか、水蒸気透過率が非常に小さいために、水分を含
んだ偏光子からの水分の蒸発によってTACと保護層と
の界面に揮発した水分が溜まり、いわゆる膨れ現象を生
じるために光学用途には用いることができないのであっ
た。
【0006】すなわち、PVA偏光子の特性を長時間に
わたって変質させることなく、機械特性、環境適正など
に優れたPVA偏光子の保護シートは存在せず、従って
優れた偏光板は存在しなかったのである。
【0007】本発明の目的は、上記欠点を改良した偏光
板を提供せんとするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明の偏光
板は、偏光子Pの両面側に、高分子樹脂シートA層を水
溶性接着剤C層にて接着して配してなる偏光板におい
て、該高分子樹脂シートA層と水溶性接着剤C層との間
に、吸水性の層であるB層を設けてなることを特徴とす
る偏光板である。
【0009】本発明のかかる偏光板において、好ましく
は、該吸水性B層が多孔質の層からなっていることであ
り、その場合、吸水性多孔質B層の平均孔径としては、
好ましくは0.01〜0.6μm、より好ましくは0.
03〜0.3μmの範囲にあるのが良く、さらに該多孔
質B層の孔径面積比率としては、好ましくは3〜90
%、より好ましくは10〜50%であり、その多孔質B
層の表面粗さRaとしては、好ましくは100nm以
下、より好ましくは30nm以下であり、しかも多孔質
B層の表面張力γとしては、好ましくは50dyne/
cm以上、より好ましくは60dyne/cmであるこ
とである。
【0010】また、さらに好ましい態様として、高分子
樹脂シートA層の光弾性率Hとしては、好ましくは20
(10ー13cm2 /dyne)以下、より好ましくは8
(10ー13cm2 /dyne)以下であり、さらに水蒸
気透過率Wとしては、好ましくは100(g/m2 ・日
・0.1mm)以下、より好ましくは10(g/m2
日・0.1mm)以下であり、ガラス転移温度として
は、好ましくは120℃以上、より好ましくは140℃
以上、光線透過率が好ましくは88%以上、より好まし
くは92%以上である耐久性・耐湿性・耐熱性に優れた
偏光板である。
【0011】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の好ましい実施の
形態を説明する。
【0012】本発明は、PVA系などの偏光子保護シー
トとして耐水性のある熱可塑性ノルボルネン系樹脂など
のA層を用いて、水系の接着剤C層を用い偏光子Pとの
密着性に優れ、しかも経時で接着界面に膨れ現象などの
ない耐久性のある偏光板を提供するものである。
【0013】このためにも偏光子Pの両面に高分子樹脂
シートA層を、水溶性接着剤C層にて接着した偏光板に
おいて、該高分子樹脂シートA層と水溶性接着剤C層と
の間に、吸水性多孔質B層を設けたことを特徴とする偏
光板である。本発明の大切な点は、水蒸気を通し難い疎
水性の高分子樹脂シートA層に積層した吸水性多孔質B
層の存在にあり、このB層が存在することにより水溶性
の接着剤への強い接着が可能になるばかりか、経時で水
分の拡散による接着界面での膨れ現象などのない耐久性
のある偏光板になるのである。B層が多孔質であるため
に接着剤がポーラスな入り組んだ三次元の多孔質に進入
するために、接着剤との優れた親和性、さらに強固な接
着力が発現でるようになるばかりか、偏光子Pや水溶性
接着剤C層から飛散された水蒸気を、高分子樹脂シート
A層を通過しなくても、A層表面に形成された吸水性多
孔質B層で吸着・トラップできるために、界面での膨れ
現象が無くなるのである。
【0014】上記特性を満足させるための吸水性多孔質
B層の平均孔径としては、0.01〜0.6μm、好ま
しくは0.03〜0.3μmの範囲にあるのが良く、さ
らに該多孔質B層の中で孔の占める割合である孔径面積
比率としては、3〜90%、好ましくは10〜50%で
ある。
【0015】もちろん、孔の形が円でない場合には、例
えば楕円、変形円、円の結合、多角形、線状、クラック
状、クレーター状などの場合には、独立した一つの孔の
断面積を求め、その面積に相当する「相当円」を仮定し
て、その相当直径をもとめて平均孔径とするのである。
ここでB層の平均孔径が0.6μmを越える場合には、
得られる偏光板の透明性が悪くなり、光線透過率として
88%未満になったり、耐湿性に劣り経時で偏光性能が
悪化するのである。逆にB層の平均孔径が0.01μm
未満と小さな場合には、水蒸気を吸着・トラップする性
能が劣り、その結果界面での膨れ現象が生じるばかり
か、接着性に劣るものとなるためである。孔径面積比率
が、3%未満の場合は、水蒸気を吸着・トラップする性
能が劣り、その結果界面での膨れ現象が生じるばかり
か、接着性に劣るものとなるためであり、孔径面積比率
が90%を越す場合は、透明性に劣り、接着性にも劣る
ようになるためである。
【0016】また、該多孔質B層の表面粗さRaとして
は、100nm以下、好ましくは30nm以下であるこ
とが好ましく、これ以外では偏光子との接着性・透明性
・視認性などが劣るためである。多孔質B層が吸水性で
あるためには、表面張力γとしては、50dyne/c
m以上、好ましくは60dyne/cm以上であること
が必要であり、これ未満では水溶性接着剤との接着性・
耐久性に劣り、その結果、偏光性能が経時で劣化するた
めである。
【0017】この吸水性多孔質B層を形成するには、水
溶性あるいは水分散性ポリマーと、無機質粒子とからな
る水溶液あるいは水分散液をコーティング塗布乾燥する
ことにより得られる。
【0018】上述の水溶性あるいは水分散性ポリマーと
しては、アクリル系ポリマー、エステル系ポリマー、ウ
レタン系ポリマー、オレフィン系ポリマー、アミド系ポ
リマー、エポキシ系ポリマー、ビニルアルコール、ビニ
ルピロリドンなどのビニルポリマー、デンプン、SBR
ラテックス、NBRラテックス、ヒドロキシセルロール
およびこれらの変性体などであるが、本発明の場合、特
にアクリル系ポリマー、ウレタン系ポリマー、ポリビニ
ルアルコール、ポリビニルピロリドンなどが好ましく、
これは水に解けて、あるいは水に微分散して微粒子状の
形状を形成する能力に優れるばかりか、耐久接着性にも
優れているためである。なお、アクリル系ポリマーの場
合、アクリルモノマー、メタクリルモノマー、およびそ
のエステル形成モノマーや官能基含有などの変性体から
なるモノマーなどを主たる構成成分としたアクリルポリ
マーが特に優れている。これらの高分子に界面活性剤や
親水性や疎水性添加剤などを添加含有させてもよい。
【0019】無機質粒子としては、平均粒径1〜300
nm、好ましくは3〜200nm、さらに好ましくは1
〜100nmの球状コロイダルシリカや球状アルミナ、
数珠状シリカ、さらに棒状や針状のような細長い粒形で
も良く、アルミナ水和物、多孔性シリカやアルミナなど
でも良い。これらの無機質粒子の表面には活性化処理を
しても、また多孔質化しても良い。球形コロイダルシリ
カの平均粒径としては、水分散ポリマーの平均粒径より
も1/10〜1/1000程度小さいことが微細にして
均一な形状の多孔質を形成するので好ましい。水分散ポ
リマーとコロイダルシリカなどの無機物との混合は、水
分散ポリマー20〜95重量%、無機物80〜5重量%
の範囲で混合するのが良い。
【0020】また、高分子樹脂シートA層の光弾性率H
としては、20(10ー13cm2 /dyne)以下、好
ましくは8(10ー13 cm2 /dyne)以下であり、
さらに水蒸気透過率Wとしては、100(g/m2・日
・0.1mm)以下、好ましくは10(g/m2・日・
0.1mm)以下であり、ガラス転移温度としては12
0℃以上、、好ましくは140℃以上、光線透過率が8
8%以上、好ましくは92%以上である耐久性・耐湿性
・耐熱性に優れた偏光板に関するものである。
【0021】高分子樹脂シートA層の光弾性率Hが、2
0(10ー13cm2/dyne)を越える場合、好ましく
は8(10ー13cm2/dyne)を越える場合には、偏
光板の製造過程や使用過程で何らかの応力が該偏光板に
加わった場合に、液晶表示画面がなど透過光が着色する
ことがあるので実用的ではない。光線透過率も88%未
満、好ましくは92%未満であると液晶表示画面などに
用いた場合画面の明るさが低下し、画面が見にくくなる
ためである。ガラス転移温度としては120℃未満、好
ましくは140℃未満であると、製造過程や使用時に加
わる熱によって偏光板が変形し、画面が見にくくなるた
めである。
【0022】さらに、該高分子シートA層の水蒸気透過
率Wとしては、100(g/m2 ・日・0.1mm)を
越える場合、好ましくは10(g/m2 ・日・0.1m
m)を越える場合、高温多湿時の使用環境下で水蒸気が
A層を通過して偏光子Pに達するので偏光子Pの偏光性
能が低下し、液晶などの表示機能が低下するために画面
が見にくくなるのである。
【0023】高分子樹脂シートA層を構成する高分子化
合物としては、環状オレフィン共重合体(COC)、水
添ポリスチレン、ポリカーボネート(PC)、ポリアリ
レート(PAR)、ポリスルフォン(PSu)、ポリエ
ーテルスルフォン(PES)、アクリル重合体およびそ
れらの変性体などから選ばれた非晶性熱可塑性重合体な
どであり、本発明の場合、特に吸水率が小さくて、水蒸
気透過率の小さい、透明でガラス転移温度の高い環状オ
レフィン共重合体(COC)、極性基を有する環状オレ
フィン共重合体(COC)、水添ポリスチレン樹脂など
が好ましい。結晶性高分子では加熱により透明性が悪化
したり、光学的に異方性が生ずるので非晶性のポリマー
であることが好ましい。
【0024】ここで、環状オレフィン共重合体(CO
C)とは、ノルボルネン骨格を有する120℃以上のガ
ラス転移温度(Tg)を有する高Tgポリオレフィン
や、テトラシクロドデセン誘導体または該テトラシクロ
ドデセンと共重合可能な不飽和環状化合物とメタセシス
重合して得られる重合体を水素添加して得られる重合体
などがあり、例えば、特開昭60−168708号公
報、特開昭62−252406号公報、特開昭62−2
52407号公報、特開昭63−145324号公報、
特開昭63−264626号公報、特開平2−1334
13号公報、特開平1−240517号公報、特公昭5
7−8815号公報などで例示することができるもので
ある。なお、環状COCの側鎖に、−(CH2nCOO
Rなどの極性基を適度に有したもの、例えば、ノルボル
ネン基2〜5個に1個程度の極性基を有したものも好ま
しいが、すべてのノルボルネン基全部に極性基を有する
というような多くの極性基を有すると水蒸気透過率が1
00(g/m2 ・日・80μmシート)を越えるように
なり、さらに吸水率や湿度膨張係数βも大きくなり、保
護機能としての特性が損なわれることがあり好ましくな
い。もちろん、これらの高分子シートA層に各種の添加
剤、例えば、すべり材、安定剤、酸化防止剤、粘度調整
剤、帯電防止剤、吸水材などを併用することができる。
【0025】高分子シートA層に吸水性多孔質B層を層
間接着力を大きくして積層するためには、該A層に表面
活性化処理をしてから多孔質B層を積層するのがよい。
該表面活性化処理としては、プラズマ処理、コロナ放電
処理、薬液処理、粗面化処理、エッチング処理、火炎処
理から選ばれた一つ以上の処理をするのが良い。
【0026】本発明の場合、特にドライ処理であるプラ
ズマ処理、コロナ放電処理、火炎処理が特に好ましく、
さらに炭酸ガスなどの極性ガスの存在下で常圧プラズマ
処理が経済性、接着性などの点で特に好ましい。このと
きのA層の表面張力としては、50ダイン/cm以上、
好ましくは60ダイン/cm以上となるように表面処理
したA層の表面に吸水性多孔質コーティングB層を積層
する。
【0027】さらに、該吸水性B層に接着剤として水溶
性の接着剤を用いて偏光子Pと接着するが、もちろんB
層にあらかじめ表面活性化処理をしても良いが、あるい
は処理なしで水溶性接着剤C層を偏光子Pに積層接着さ
せる。このときの水溶性接着剤としては、水溶性高分子
や親水性高分子化合物、その中でも親水性セルロース誘
導体、親水性ポリエステル、ポリビニルアルコール誘導
体、天然高分子などから選ばれた高分子を主たる構成成
分とする接着剤が偏光子Pとの強い接着性などの点から
好ましい。具体例として、例えば、硫酸イオンやカルボ
キシルイオンを有したイソフタル酸、および/または多
価アルコールであるポリエチレングリコールPEGなど
をポリエステルに共重合した水溶性ポリエステル、カル
ボキシルメチルセルロースなどの水溶性セルロース誘導
体、酢酸ビニルビニルアルコール共重合体などのポリビ
ニルアルコール誘導体、ゼラチン、アラビアゴムなどの
天然高分子化合物、ポリビニルピロリドン、ポリアクリ
ルアミドなどのビニル高分子誘導体などであるが、本発
明で特に好ましい親水性高分子化合物としては、水溶性
ポリビニルアルコール高分子である。
【0028】以下に本発明の偏光板を製造する方法の一
例を示すが、本発明の偏光板は、これに限定されること
はない。
【0029】すなわち、熱可塑性樹脂Aを従来から知ら
れている一軸、二軸、あるいはタンデム押出機などで溶
融させ、口金内で拡幅された樹脂流をシート状にし、該
溶融体シートをドラムのような移動冷却媒体に密着冷却
固化させてキャストシートを得る。
【0030】このとき、溶融される樹脂が酸化分解や酸
化反応を起こしやすい樹脂、特にCOCといわれる非晶
性高Tg樹脂では、溶融時の酸素を極力少なくするため
に、事前に該樹脂を真空で乾燥して完全に脱気したり、
真空押出をしたり、窒素置換押出をして樹脂の酸化反応
を防止したり、さらには該樹脂に酸化防止剤の添加した
りすることが大切であり、このような対策をとらない
と、溶融時に該樹脂が酸化反応を起こし、該樹脂が酸化
・ゲル化などに変性し、本発明のPVA系偏光子との接
着不良となるのみならず、溶融樹脂が口金などの金属材
質と非常に接着しやすくなり、このために口金すじとい
われる固定すじが発生しやすくなり、光学用途としては
利用できなくなることがある。このためにも、溶融樹脂
との接液面材質は、通常のクロムメッキや窒化鋼などで
はなく、TiNのような離形性に優れたセラミック系材
質や、SUS(ステンレス鋼)材質などが好ましい。
【0031】熱可塑性樹脂シートの中央部と端部とを実
質的に同時に着地するように着地させるキャスト方法、
このために口金内ランド部の流れ方向と、大気下に押し
出されたシートの進行方向とがほぼ同一とするか、ある
いは流れ方向と進行方向とのなす狭角となる角度が30
度以内にすることにより、口金すじと呼ばれる表面欠点
が経時で発生しにくくなる接線キャスト法などの方法が
本発明にとって良い。該溶融体を冷却ドラムに密着させ
るには、エアーナイフ法、水塗布法、静電気印荷法、ド
ラム加熱法などの密着向上手段を併用させてキャストす
ることが大切である。
【0032】一般的にはポリエステルシートで汎用的に
用いられている静電印加は、密着性や操作性などに優れ
ているが、COCのような溶融時の比抵抗が大きなポリ
オレフィン樹脂には密着効果がないため、このような場
合には、溶融比抵抗の低い樹脂を該オレフィン樹脂の周
り全体をとり囲むように積層して静電印加を印加すれば
強い密着力が得られるのである。
【0033】また、移動冷却媒体の表面粗さRyは鏡面
ロールでは、0.4μm以下、好ましくは0.2μm以
下と超平滑であることが密着性向上やシートの平滑性等
には肝要である。しかし、高速でキャストしたい場合な
どでは、クロムメッキに逆電界を掛けてマイクロクラッ
クドラムにした表面粗さRyとしては1〜4μm程度の
粗面ロールであってもよい。シートの厚みはβ線、IR
吸収法などの従来から知られている方法で測定が可能で
ある。本発明の場合では、20〜100μm程度のもの
が効果的である。
【0034】このシートA層に直ちに炭酸ガス下での常
圧プラズマ処理などの表面活性化処理をした後に、吸水
性多孔質B層をコートし、乾燥する。この得られたB層
表面に常圧プラズマ処理などの表面活性化処理をする。
【0035】この積層シートのB層面を、ポリビニルア
ルコールとヨウ素を主たる構成成分とした一軸配向した
厚み20μm程度の偏光子Pの両面に、ポリビニルアル
コールなどの水溶性の接着剤C層で張り合わせ、ABC
PCBAなる構成の偏光板を得ることができる。
【0036】
【物性の測定法】本発明で使用した物性値の測定法につ
いて以下に述べる。 1.フィルムの厚みむら:アンリツ株式会社製フィルム
シックネステスタ「KG601A」を用い、フィルムの
縦方向に30mm幅、10m長にサンプリングしたフィ
ルムを連続的に厚みを測定する。フィルムの搬送速度は
3m/分とした。10m長での厚み最大値Tmax(μ
m)、最小値Tmin(μm)から、R=Tmax−Tminを
求め、Rと10m長の平均厚みTave(μm)から厚み
むら(%)=R/Tave×100として求めた。 2.熱的特性(Tm、Tg、Tmc):パーキンエルマ
ー社製DSC−II型測定装置を用い、サンプル重量10
mg、窒素気流下で、昇温速度20℃/分で昇温してゆ
き、ベースラインの偏起の開始する温度をTg、さらに
昇温したところの発熱ピークをTccとし、結晶融解に
伴う吸熱ピーク温度を融点Tmとした。Tm+20℃で
1分間保持した後、冷却速度20℃/分で溶融体を冷却
し、結晶化に基づく発熱ピーク温度をTmcとした。 3.水蒸気透過率:JIS−K7129 B法に従い、
40℃、90RH%で測定した。単位はg/m2 ・24
時間・シートである。
【0037】MOCON社製PERMATRAN−WI
Aを用いた。 4.光線透過率:分光光度計U−3410(日立製作所
製)を用いて、波長300〜700nmの範囲における
可視光線の全光線透過率を測定し、550nmでの光線
透過率を採用した。 5.リターデーション:偏光顕微鏡下にサンプルをセッ
トし、消光位から45°サンプルを回転しコンペンセイ
ターで 偏光干渉色をうち消す値をリターデーションと
した。単位はnmである。 6.接着力(kg/cm):JIS Z0237に従い
Tピール剥離試験で求めた剥離に必要な強度(kg)を
試験片の幅で割った値である。 7.表面粗さRa:小坂研究所製の高精度薄膜段差計E
T−10を用いて、、触針先端半径0.5μ、針圧5m
g、測定長1mm、カットオフ0.08mmで測定し、
JISB−601に従って中心線平均粗さRaを求め
た。 8.表面張力γ:JIS Kー6788に従い測定し
た。 9.光弾性率:室温で測定シートに加重F(dyne/
cm2 )をかけ、シートを伸ばしたときに発生する複屈
折△nから、△n/Fで求め、単位は10ー13cm2
dyneで表らす。
【0038】
【実施例】以下に、本発明をより理解しやすくするため
に、実施例と比較例を用いてさらに説明する。
【0039】実施例1 高分子シートの化合物Aとして、ノルボルネン系樹脂で
ある環状オレフィン共重合体(COC)(日本ゼオン社
製”ゼオノア”1600、Tg:165℃を50重量
%)を用い、常法に従い、原料Aを真空乾燥により水分
および溶存酸素を脱気後、原料ホッパーから押出機まで
を窒素置換した150mmの真空押出機に供給して、2
80℃で溶融させた。一方その樹脂Aの周りを取り囲む
ように積層する樹脂Dとしてポレエチレンテレフタレー
ト(PET)樹脂(固有粘度:0.55、Tg:70
℃、280℃での溶融比抵抗値106 Ω)を真空乾燥
後、65mmの溶融押出機に供給して285℃で溶融さ
せ、それぞれを15μm以上の異物を除去するフィルタ
ーを通過させた後、厚さ方向にD/A/Dと3層にし
て、しかも該積層シート端部には樹脂D層しか積層しな
いようにA層の周りを取り囲むように積層した後、12
00mm幅のカラス口金形状のTダイ口金(樹脂流動方
向は水平になるようにセット)からLD間として50m
mの距離にあるキャストドラム頂上に、傾斜させて押出
した。
【0040】このときの口金ランド部での樹脂流動方向
と溶融樹脂シートとのなす狭角は0度であった。このド
ラムと樹脂シートとの密着性を上げるために、接地点の
少し前に非ドラム面側からタングステンの0.15mm
のワイヤーで10kv、5mAの正電荷を印加して溶融
体シートを40℃に保たれた鏡面クロムメッキドラム
(ドラム直径:1800mm、表面最大粗さRt:0.
1μm、)上に30m/minの速度で密着・冷却固化
させた。
【0041】かくして得られた3層キャストフィルムは
5/35/5μmからなる厚み45μmであり、D層を
剥離してA層単独の35μmの厚みむらを測定したとこ
ろ、長手方向、幅方向とも3%以下と小さいものであ
り、しかも、そのA層の厚みむらの周波数解析をしても
3〜10Hzの着地振動起因の厚みむらは皆無であり、
厚み均質性に優れており、さらに平面性にも優れた、ク
レーター・口金スジなどの表面欠点のない、リターデー
ションが0.3nmと完全等方性の非晶性の35μmシ
ートであり、また端部も幅変動もなく、光線透過率も4
00〜700nmの範囲で90%以上と透明で完全な非
晶質であり、光学的等方性に優れたシートであった。
【0042】該A層フィルムの片面に直ちに炭酸ガス中
で常圧プラズマ放電処理を行い、親水性多孔質B層を5
μm厚みにコーティングした。
【0043】このときのコーティング液としては、ポリ
ビニルアルコール樹脂80重量%に10〜20nmの粒
状アルミナゾル20重量%と界面活性剤を添加した水と
イソプロピルアルコール(IPA)混合液を用いた。該
B層表面に同様にプラスマ処理を行い表面活性化させ
た。
【0044】一方、ポリビニルアルコールとヨウ素とか
らなる一軸に配向した厚さ20μmの偏光子Pを準備し
た。この偏光子Pの両面に、高分子シートA層の上に吸
水性多孔質B層をラミネートした面とを、アラビアゴム
を溶かした水溶性の接着剤C層2μm厚みでラミネート
してABCPCBAの7層からなる厚さ104μmの偏
光板を作った。このP/B層間の接着力は1.2kg/
cmと強固に接着していた。
【0045】また、高分子シートが疎水性シートである
ために、高湿下に長時間放置しても偏光子の偏光特性や
外観などが変化することはなく、しかも吸水性多孔質B
層があるために、経時で界面が膨れたり、膨張収縮など
により偏光板が変形することはなかった。
【0046】このような優れた偏光膜は、携帯電話表示
画面、パソコン表示画面などLCDプラ基板、特に大画
面のカラー表示などの光学特性に厳しい用途などに有用
に用いることができる。 比較例1 実施例1で用いた吸水性多孔質B層を積層することな
く、シートA層のみにして偏光子Pと貼り合わせる以外
は実施例1と全く同様にして厚さ94μmの偏光板を製
造した。
【0047】A層とP層との層間の接着力は0.3kg
/cmと弱い接着力しか得られないばかりか、層間に水
が貯まり、水ぶくれ状態が部分的に認められたばかり
か、80℃、90RH%の高温高湿の環境下で100時
間ほど放置すると偏光子の偏光特性が急激に低下し、偏
光膜としては使用に耐えないばかりか、さらに平面性が
悪化して外観が悪くなった。
【0048】このように、親水性吸水B層の存在で、強
い接着力と経時での形状安定性が保たれていることがわ
かる。
【0049】
【発明の効果】本発明によれば、表面が実質的に無欠点
で、光弾性率が小さく、面内でのリターデーションが小
さく、透明性や光学等方性に優れ、しかも耐熱性・耐水
性に優れ、適度な水蒸気をトラップする機能を有する高
分子保護シートであり、さらにポリビニルアルコール
(PVA)などの偏光子との接着性に優れた高分子シー
トを提供することができる。

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】偏光子Pの両面側に、高分子樹脂シートA
    層を水溶性接着剤C層にて接着して配してなる偏光板に
    おいて、該高分子樹脂シートA層と水溶性接着剤C層と
    の間に、吸水性B層を設けてなることを特徴とする偏光
    板。
  2. 【請求項2】該吸水性B層が多孔質の層であることを特
    徴とする請求項1記載の偏光板。
  3. 【請求項3】該吸水性B層が多孔質の層からなり、該多
    孔質B層の平均孔径が0.01〜0.6μmであること
    を特徴とする請求項1または2記載の偏光板。
  4. 【請求項4】該吸水性B層が多孔質の層からなり、該多
    孔質B層の孔径面積比率が、3〜90%であることを特
    徴とする請求項1、2または3記載の偏光板。
  5. 【請求項5】該吸水性B層が多孔質の層からなり、該多
    孔質B層の表面粗さRaが、100nm以下であること
    を特徴とする請求項1、2、3または4記載の偏光板。
  6. 【請求項6】該吸水性B層が多孔質の層からなり、該多
    孔質B層の表面張力γが、50dyne/cm以上であ
    ることを特徴とする請求項1、2、3、4または5記載
    の偏光板。
  7. 【請求項7】該吸水性B層が多孔質の層からなり、該多
    孔質B層が、少なくとも水分散性ポリマーと無機質粒子
    とからなることを特徴とする請求項1、2、3、4、5
    または6記載の偏光板。
  8. 【請求項8】該高分子シートA層の光弾性率Hが、20
    (10ー13cm2 /dyne)以下であることを特徴と
    する請求項1、2、3、4、5、6または7記載の偏光
    板。
  9. 【請求項9】該高分子樹脂シートA層の水蒸気透過率W
    が、100(g/m2 ・日・0.1mm)以下であること
    を特徴とする請求項1、2、3、4、5、6、7または
    8記載の偏光板。
  10. 【請求項10】該高分子樹脂シートA層のガラス転移温
    度が120℃以上、光線透過率が88%以上であること
    を特徴とする請求項1、2、3、4、5、6、7、8ま
    たは9記載の偏光板。
  11. 【請求項11】該高分子樹脂シートA層の高分子化合物
    が、環状オレフィン共重合体(COC)、水添ポリスチ
    レン、ポリカーボネート(PC)、ポリアリレート(P
    AR)、ポリスルフォン(PSu)、ポリエーテルスル
    フォン(PES)、およびそれらの変性体から選ばれた
    非晶性熱可塑性重合体であることを特徴とする請求項
    1、2、3、4、5、6、7、8、9または10記載の
    偏光板。
  12. 【請求項12】高分子樹脂シートA層として、表面活性
    化処理が施されたものを用い、該高分子シートA層に多
    孔質B層を積層したことを特徴とする請求項1、2、
    3、4、5、6、7、8、9、10または11記載の偏
    光板。
  13. 【請求項13】該表面活性化処理が、プラズマ処理、コ
    ロナ放電処理、薬液処理、粗面化処理、エッチング処
    理、火炎処理から選ばれた一つ以上の処理であることを
    特徴とする請求項12記載の偏光板。
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