JP2002243268A

JP2002243268A - 浴槽装置

Info

Publication number: JP2002243268A
Application number: JP2001038587A
Authority: JP
Inventors: Norihito Morishima; 憲仁森島
Original assignee: Sekisui Chemical Co Ltd
Current assignee: Sekisui Chemical Co Ltd
Priority date: 2001-02-15
Filing date: 2001-02-15
Publication date: 2002-08-28

Abstract

(57)【要約】【課題】框の冷たさを解消し、冬季等、気温の低いと
きでも、快適に入浴できる浴槽装置を提供する。【解決手段】浴槽１と、浴槽框１１部に設けられた框
部加熱手段と、該浴槽框部の温度を調節する框部温度調
節手段とからなり、上記框部加熱手段が、給湯器２を熱
源とし、框１１内部を循環する温水である。また、浴槽
１に供給される浴槽水が、上記給湯器２により加熱さ
れ、上記框１１内部を循環する温水と、浴槽１に供給さ
れる浴槽水とが、分離されている。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、浴槽装置に関す
る。

【０００２】

【従来の技術】通常、浴槽に供給される湯量は、浴槽の
容量の５〜８割程度である。従って、冬季等、気温の低
いときには、框に座ったり、浴槽につかる際に首が框上
部に触れたりした場合、框の冷たさが、非常に不快なも
のとして感じられる。湯に接する場所及びその近傍で
は、若干の温度上昇はあるものの、湯から離れた場所で
は、冷たいという感触は拭えない。

【０００３】そこで、浴槽の框から胴側部にかけて熱伝
達媒体を装着することにより、湯の熱を框に伝達して框
を保温する方法が提案されている（特公昭５７−３１８
９５号公報）。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】しかし、この方法は、
湯の水が充分に高く、湯量が充分にあれば問題ないが、
湯温が低い場合や湯量が少ない場合には、框の冷たさを
解消するには至らなかった。

【０００５】本発明は、上記の課題を解決し、框の冷た
さを解消し、冬季等、気温の低いときでも、快適に入浴
できる浴槽装置を提供することを目的とする。

【０００６】

【課題を解決するための手段】本発明の浴槽装置は、浴
槽と、浴槽框部に設けられた框部加熱手段と、該浴槽框
部の温度を調節する框部温度調節手段とからなるもので
ある。

【０００７】本発明において、框部加熱手段としては特
に限定されるものではなく、通常の電熱器などの加熱手
段が用いてられてもよいが、請求項２に記載されている
ように、給湯器を熱源とし、框内部を循環する温水であ
るのが好ましい。

【０００８】上記框部加熱手段として用いられる電熱器
や温水を循環させるための配管材料などは、框部の裏面
に接合されてもよいし、框部上縁面側に埋め込まれても
よい。上述のように、框部の裏面に接合される場合に
は、接着剤により接着してもよいし、框部及び加熱手段
の双方が金属材料にてなる場合には溶接により接合され
てもよい。

【０００９】上記框部加熱手段が温水である場合、給湯
器から框部へ供給された温水は、框部上縁面側に埋め込
まれた又は框部の裏面に接合された配管材料は、框部を
周回するようにして配管される。

【００１０】上記框部加熱手段が温水である場合、請求
項３に記載されているように、浴槽に供給される浴槽水
が、上記給湯器により加熱されるのが好ましい。上記給
湯器は、単に浴槽に最初から給湯するための狭義の給湯
器に拘泥されるものではなく、追い焚き用の給湯器であ
ってもよい。

【００１１】さらに、請求項４に記載されているよう
に、上記框内部を循環する温水と、浴槽に供給される浴
槽水とが、分離されていると、所望とする任意の時間に
框部上縁面を加熱できるので好ましい。

【００１２】一方、請求項５に記載されているように、
上記框内部を循環する温水と、浴槽に供給される浴槽水
とが、兼用されていると、既設の給湯器（追い焚き器）
を使用できるので好ましい。

【００１３】本発明において、請求項６に記載されてい
るように上記温度調節手段が、框部上縁面の温度を検出
する框部温度検出手段と、該框部上縁面の温度を遠隔操
作により所定の温度に設定する框部温度設定手段と、該
框部温度検出手段により検出された框部上縁面の温度及
び框部温度設定手段により設定された設定温度に基づい
て框部上縁面の温度を制御する框部温度制御手段と、か
らなると所望の時間に框部上縁面を所望の温度に調整す
ることができる。

【００１４】上記框部上縁面の温度は、高すぎると接触
したときに火傷の危険があるので５５℃以下であること
が好ましい。

【００１５】

【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照しつつ説明する。図１は、請求項２乃至４で引用
される本発明の一例を示す模式的側面図である。

【００１６】図１において、１は浴槽、１１は框、２は
給湯器、２１は框保温用配管、２２は浴槽給湯用配管で
ある。

【００１７】図１に示すように、本発明の浴槽装置は、
浴槽１と、浴槽框１１部に設けられた框１１部加熱手段
とからなる。図１において、加熱手段は、給湯器２を熱
源とし、框保温用配管２１を経て框１１内部を循環する
温水である。また、図１において、浴槽框１１部の温度
を調節するには、図示しないバルブ等で框保温用配管２
１へ供給する温水量を制御してもよいし、供給する温水
の温度を直接適温に制御してもよい。

【００１８】図１において、浴槽１に供給される浴槽水
は、上記給湯器２により加熱されるようになされてい
る。そして、上記框１１内部を循環する温水と、浴槽１
に供給される浴槽水とは分離され、浴槽１に供給される
浴槽水は、浴槽給湯用配管２２を経て浴槽水供給口１２
から浴槽１に供給されるようになされている。

【００１９】図２は、請求項２、３、及び５で引用され
る本発明の一例を示す模式的側面図である。

【００２０】図２に示すように、本発明の浴槽装置は、
浴槽１と、浴槽框１１部に設けられた框１１部加熱手段
とからなる。図２において、加熱手段は、給湯器２を熱
源とし、框保温用配管２１を経て框１１内部を循環する
温水である。

【００２１】図２において、浴槽１に供給される浴槽水
は、上記給湯器２により加熱されるようになされてい
る。そして、上記框１１内部を循環する温水と、浴槽１
に供給される浴槽水とは兼用され、バルブ２３で、框１
１内部を循環する温水と、浴槽１に供給される浴槽水と
が分離され、浴槽１に供給される浴槽水は浴槽給湯用配
管２２を経て浴槽水供給口１２から浴槽１に供給され、
框１１内部を循環した温水と、浴槽１に供給された浴槽
水は、バルブ２４で再び合流して給湯器２に戻るように
なされている。

【００２２】また、図２において、浴槽框１１部の温度
を調節するには、バルブ２３、２４で框保温用配管２１
へ供給する温水量と浴槽１に供給される浴槽水との比率
を制御してもよいし、供給する温水の温度を直接適温に
制御してもよい。

【００２３】図３は、請求項６で引用される本発明の一
例を示す模式的側面図である。

【００２４】図３において、１は浴槽、１１は框、２は
給湯器、２１は框保温用配管、２２は浴槽給湯用配管、
３は温度センサー、４は框温度制御回路、５は框温度設
定用遠隔操作機器である。

【００２５】図３に示すように、本発明の浴槽装置は、
浴槽１と、浴槽框１１部に設けられた框１１部加熱手段
とからなる。図３において、加熱手段は、給湯器２を熱
源とし、框保温用配管２１を経て框１１内部を循環する
温水である。

【００２６】図３において、温度調節手段は、框１１部
上縁面の温度を検出する框部温度検出手段である温度セ
ンサー３と、框１１部上縁面の温度を遠隔操作により所
定の温度に設定する框部温度設定手段である框温度設定
用遠隔操作機器５と、温度センサー３より検出された框
１部上縁面の温度及び框温度設定用遠隔操作機器５によ
り設定された設定温度に基づいて框１１部上縁面の温度
を制御する框部温度制御手段である框温度制御回路４と
からなる。

【００２７】図３において、浴槽框１１部に供給される
温水は、上記給湯器２により加熱されるようになされて
いる。そして、温度センサー３で検出された框１１部上
縁面の温度が、框温度設定用遠隔操作機器５により設定
された高温側設定温度（例えば５５℃）を超えると給湯
器２が框温度制御回路４により自動的に遮蔽され、温度
センサー３で検出された框１１部上縁面の温度が、框温
度設定用遠隔操作機器５により設定された低温側設定温
度（例えば３５℃）以下になると給湯器２が框温度制御
回路４により自動的に作動されるようになされている。

【００２８】なお、上記の例では、框温度制御回路４
は、ＯＮ−ＯＦＦ制御されるようになされているが、Ｐ
ＩＤ制御等、従来公知の任意の制御方法により制御する
ことも可能である。

【００２９】

【発明の効果】本発明の浴槽装置は、浴槽と、浴槽框部
に設けられた框部加熱手段と、該浴槽框部の温度を調節
する框部温度調節手段とからなるから、框の冷たさを解
消し、冬季等、気温の低いときでも、快適に入浴するこ
とができる。

【００３０】また、請求項２に記載されているように、
上記框部加熱手段が、給湯器を熱源とし、框内部を循環
する温水であると、保温部材などを別途用意する必要が
なく、浴槽水温度にかかわらず、框の上縁面の温度を所
望とする温度に加温することができる。

【００３１】また、請求項３に記載されているように、
浴槽に供給される浴槽水が、上記給湯器により加熱され
るものであると、框部の加熱と浴槽水への給湯が一つの
給湯器ですみ、設備的に簡便なものとなる。

【００３２】また、請求項４に記載されているように、
框内部を循環する温水と、浴槽に供給される浴槽水と
が、分離されていると、所望とする任意の時間に框部上
縁面を加熱することができる。

【００３３】また、請求項５に記載されているように、
框内部を循環する温水と、浴槽に供給される浴槽水と
が、兼用されていると、框内部を循環する温水と、既設
の給湯器（追い焚き器）を使用でき、設備的に簡便なも
のとなる。

【００３４】また、請求項６に記載されているように、
温度調節手段が、框部上縁面の温度を検出する框部温度
検出手段と、該框部上縁面の温度を遠隔操作により所定
の温度に設定する框部温度設定手段と、該框部温度検出
手段により検出された框部上縁面の温度及び框部温度設
定手段により設定された設定温度に基づいて框部上縁面
の温度を制御する框部温度制御手段と、からなると所望
の時間に框部上縁面を所望の温度に調整することができ
る。

【図面の簡単な説明】

【図１】請求項２乃至４で引用される本発明の一例を示
す模式的側面図である。

【図２】請求項２、３、及び５で引用される本発明の一
例を示す模式的側面図である。

【図３】請求項６で引用される本発明の一例を示す模式
的側面図である。

【符号の説明】

１浴槽１１框２給湯器２１框保温用配管２２浴槽給湯用配管３温度センサー４框温度制御回路５框温度設定用遠隔操作機器

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】浴槽と、浴槽框部に設けられた框部加熱手
段と、該浴槽框部の温度を調節する框部温度調節手段と
からなることを特徴とする浴槽装置。
【請求項２】上記框部加熱手段が、給湯器を熱源とし、
框内部を循環する温水であることを特徴とする請求項１
記載の浴槽装置。
【請求項３】浴槽に供給される浴槽水が、上記給湯器に
より加熱されることを特徴とする請求項２記載の浴槽装
置。
【請求項４】上記框内部を循環する温水と、浴槽に供給
される浴槽水とが、分離されていることを特徴とする請
求項３記載の浴槽装置。
【請求項５】上記框内部を循環する温水と、浴槽に供給
される浴槽水とが、兼用されていることを特徴とする請
求項３記載の浴槽装置。
【請求項６】上記温度調節手段が、框部上縁面の温度を
検出する框部温度検出手段と、該框部上縁面の温度を遠
隔操作により所定の温度に設定する框部温度設定手段
と、該框部温度検出手段により検出された框部上縁面の
温度及び框部温度設定手段により設定された設定温度に
基づいて框部上縁面の温度を制御する框部温度制御手段
と、からなることを特徴とする請求項１乃至５記載の浴
槽装置。