JPH0942695A

JPH0942695A - 床暖房装置

Info

Publication number: JPH0942695A
Application number: JP19447795A
Authority: JP
Inventors: Naoko Doumen; 尚子同免
Original assignee: Matsushita Electric Works Ltd
Current assignee: Panasonic Electric Works Co Ltd
Priority date: 1995-07-31
Filing date: 1995-07-31
Publication date: 1997-02-14

Abstract

(57)【要約】【課題】より快適な暖房感が得られる床暖房装置の提
供。【解決手段】床に配設されて床を加温する床暖房手段
1 と、床温度を検知する床温検知手段3 と、床暖房手段
の動作を制御するものであって床暖房手段への通電を制
御する通電制御部6 を有する制御手段4 と、を具備する
とともに、床の上の人体の動作を検知する動作検知手段
2 と、制御手段に、動作検知手段の検知信号に基づき通
電制御部を制御するものであって、検知信号に基づき人
体の動作回数を検出する回数検出器5aを有してその検出
値に応じて通電制御部を制御する判断部5 を設けた。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、床暖房装置、特に
その温度調節構造に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】木材や畳等で形成される床の上に敷設し
たり、その床の下側に配設して床を暖房するものとして
床暖房装置がある。この床暖房装置は、床に配設されて
床を加温する床暖房手段と、その床暖房手段の動作を制
御するものであって床暖房手段への通電を制御する通電
制御部を有する制御手段と、を有している。この制御手
段は、所望の床温度やその床温度の時間変化等を予め設
定することで、その設定に応じて自動的に床暖房手段へ
の通電を制御するよう形成されている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】前述した床暖房装置
は、自動的に床暖房手段への通電を制御して床温度を調
節するため、使い勝手の良いものである。しかし、床の
上の人体の快適感は、人体の状態、すなわち、例えば就
寝しているか活動しているか等によって変化するもので
あり、その度に制御手段の設定を変化することは面倒あ
るいは就寝等でできないため、結果として快適性を損な
うこととなる場合がある。

【０００４】本発明は、かかる事由に鑑みてなしたもの
で、その目的とするところは、より快適な暖房感が得ら
れる床暖房装置を提供することである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】かかる課題を解決するた
めに、請求項１記載の床暖房装置は、床に配設されて床
を加温する床暖房手段と、該床暖房手段の動作を制御す
るものであって床暖房手段への通電を制御する通電制御
部を有する制御手段と、を具備する床暖房装置におい
て、床の上の人体の動作を検知する動作検知手段を設け
るとともに、前記制御手段に、動作検知手段の検知信号
に基づき通電制御部を制御する判断部を設けた構成とし
ている。

【０００６】また、請求項２記載の床暖房装置は、請求
項１記載の判断部に、検知信号に基づき人体の動作回数
を検出する回数検出器を設けるとともに、判断部はその
回数検出器の検出値に応じて通電制御部を制御するよう
形成した構成としている。

【０００７】また、請求項３記載の床暖房装置は、請求
項２記載の床暖房装置に、床温度を検知して判断部に入
力する床温検知手段を設けた構成としている。

【０００８】また、請求項４記載の床暖房装置は、請求
項２または３記載の判断部が、回数検出器の検出値が第
１所定値に達した場合、床温度が低下するよう通電制御
部を制御する構成としている。

【０００９】また、請求項５記載の床暖房装置は、請求
項２または３記載の判断部が、回数検出器の検出値が第
２所定値に達しない場合、床温度が低下するよう通電制
御部を制御する構成としている。

【００１０】

【発明の実施の形態】以下、本発明の床暖房装置の一実
施形態を図１及び図２に基づいて説明する。この床暖房
装置は、床暖房手段1 と、動作検知手段2 と、床温検知
手段3 と、制御手段4 と、を主要構成部材としている。

【００１１】床暖房手段1 は、床に配設されて床を加温
するもので、例えばヒータ等の発熱部材（図示せず）を
有しており、床の下側に配設される。この床暖房手段1
の発熱部材は、後述する制御手段4 と電線で接続されて
おり、その通電量が制御されることにより床の加温量が
決定する。また、床は、平板状の木材や薄い畳等で形成
される。

【００１２】動作検知手段2 は、床の上の人体の動作を
検知するもので、例えば赤外線カメラにより形成され
る。この動作検知手段2 は、床の上の人体の状態を撮影
可能なよう壁等に配設され、その撮影した映像からなる
検知信号を後述する制御手段4に送信する。

【００１３】床温検知手段3 は、床の温度を検知するも
ので、サーミスタ等の温度センサで形成され、検知した
床温度を後述する制御手段4 に送信する。この床温検知
手段3 は、床の表面近傍の所定位置に埋没するよう配設
される。

【００１４】制御手段4 は、床暖房手段1 の動作を制御
するもので、判断部5 と通電制御部6 を有する。判断部
5 は、動作検知手段2 よりの検知信号及び床温検知手段
3 よりの床温度に基づき通電制御部6 を制御するもの
で、回数検出器5aを有する。回数検出器5aは、動作検知
手段2 よりの検知信号に基づき人体の動作回数を検出す
る。この回数検出器5aは、映像からなる検知信号の時間
的な変化を検出し、その変化が所定レベルに達したとき
に人体が１回の動作をしたと判断するもので、連続して
検知信号を監視することで、単位時間当たりの人体の動
作回数を検出する。さらに具体的には、回数検出器5a
は、一定の場所を撮影する映像を格子状の多数の領域に
分割し、その各領域を順番に監視して時間の経過に伴い
映像に変化がある場合、そしてその変化が所定レベル以
上の場合、人体が１回の動作をしたと判断する。所定レ
ベルを設けたのは、僅かな変化、すなわち少しの動作は
１回と判断しないためである。また、変化が連続的であ
る場合、所定時間ごとに動作回数を１回とする。

【００１５】また、判断部5 は、回数検出器5aで検出し
た動作回数からなる検出値及び床温検知手段3 よりの床
温度に基づき、通電制御部6 を制御する。例えば、検出
値が第１所定値に達した場合、床温度を低下するよう通
電制御部6 に制御信号を送信する。具体的には、３分間
に１０回の動作回数の場合、床温度が高すぎると判断
し、床温度を低下するよう通電制御部6 に制御信号を送
信する。また、検出値が第２所定値に達しない場合、床
温度を低下するよう通電制御部6 に制御信号を送信す
る。具体的には、床温度４０℃で１時間に１回の動作回
数の場合や床温度４２℃で１時間に２回の動作回数の場
合、床温度が高すぎると判断し、床温度を低下するよう
通電制御部6 に制御信号を送信する。

【００１６】通電制御部6 は、床暖房手段1 への通電を
制御するもので、判断部5 よりの制御信号に基づき、床
暖房手段1 の発熱部材への通電量を調整する。すなわ
ち、床温度を低下するよう制御信号を受信すると、通電
量を減少し、床温度を上昇するよう制御信号を受信する
と、通電量を増加する。

【００１７】次に、この床暖房装置の動作について説明
する。動作検知手段2 は、床の上の人体の動作を撮影し
検知信号として制御手段4 の判断部5 に送信する。床温
検知手段3 は、床温度を検知して判断部5 に送信する。
一方、判断部5 の回数検出器5aは、検知信号に基づき人
体の動作回数を検出する。判断部5 は、その動作回数か
らなる検出値が第１所定値に達していれば、床温度を低
下するよう通電制御部6 に制御信号を送信し、検出値が
第２所定値に達しない場合、床温度を低下するよう通電
制御部6 に制御信号を送信する。通電制御部6 は、判断
部5 よりの制御信号に基づき、床暖房手段1 の発熱部材
への通電量を調整する。

【００１８】また、検出値が、第２所定値に達してお
り、かつ第１所定値に達していない場合は、床暖房手段
1 の発熱部材への通電量は一定のままである。なお、第
１所定値は、床温度が高いために暑くて人体の動作回数
が増加している場合や人体が仕事等で活発に動作してい
て床温度を高くする必要がない場合、第２所定値は、人
体が睡眠についていて動作回数が減少している場合を想
定している。

【００１９】このものは、床の上の人体の動作に応じ
て、床暖房手段1 への通電を制御して床を加温すること
ができるため、人体にとって最適な加温量を予測して加
温できるので、より快適な暖房感を得ることができる。

【００２０】なお、動作検知手段として赤外線カメラに
ついて開示したが、このものに限定されるものではな
く、例えば、赤外線のビームを投射してその遮断状況で
動作を検知したり、超音波等を利用して動作を検知する
こともできる。また、通電制御部を制御する動作回数と
して第１所定値、第２所定値を設けたが、この値は限定
されるものではなく、各種の動作回数の値を設定するこ
とが可能であり、動作回数がある値のときに床温度を上
昇するよう制御することももちろん可能である。さら
に、床暖房手段を床の下側に配設するものとして説明し
たが、床の上にカ−ペット状の床暖房手段を敷設するタ
イプのものでもよい。この場合、床温検知手段は床暖房
手段に埋設される。また、床暖房手段の発熱部材として
はヒータのような電気式に限定されるものではなく、例
えば温風式や温水式等でもよい。さらに、床温検知手段
があるものについて説明したが、別に設けなくてもよ
く、また、動作検知手段の赤外線カメラでもって、人体
の動作と同時に床温度を検知することも可能である。

【００２１】

【発明の効果】請求項１記載の床暖房装置は、床の上の
人体の動作に応じて、床暖房手段への通電を制御して床
を加温することができるため、人体にとって最適な加温
量を予測して加温できるので、より快適な暖房感を得る
ことができる。

【００２２】また、請求項２記載の床暖房装置は、請求
項１の効果に加えて、人体の動作回数に応じて床を加温
することができるため、容易に人体にとって最適な加温
量を予測できるので、製造が容易となる。

【００２３】また、請求項３記載の床暖房装置は、請求
項２の効果に加えて、床温度の検知ができるため、より
一層快適な暖房感を得ることができる。

【００２４】また、請求項４記載の床暖房装置は、請求
項２または３の効果に加えて、人体の動作回数が多いと
いうことが検出でき、人体は活動が活発で暑いというこ
とが予測できるため、床温度を低下することで、さらに
快適な暖房感を得ることができる。

【００２５】さらに、請求項５記載の床暖房装置は、請
求項２または３の効果に加えて、人体の動作回数が少な
いということが検出でき、人体は活動が少なく就寝等の
状態にあるということが予測できるため、床温度を低下
することで、さらに快適な暖房感を得ることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施形態を示す床暖房装置のブロッ
ク図である。

【図２】その床暖房装置の構成を示す概略斜視図であ
る。

【符号の説明】 1 床暖房手段 2 動作検知手段 3 床温検知手段 4 制御手段 5 判断部 5a 回数検出器 6 通電制御部

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】床に配設されて床を加温する床暖房手
段と、該床暖房手段の動作を制御するものであって床暖
房手段への通電を制御する通電制御部を有する制御手段
と、を具備する床暖房装置において、床の上の人体の動作を検知する動作検知手段を設けると
ともに、前記制御手段に、動作検知手段の検知信号に基
づき通電制御部を制御する判断部を設けたことを特徴と
する床暖房装置。
【請求項２】前記判断部に、検知信号に基づき人体
の動作回数を検出する回数検出器を設けるとともに、判
断部はその回数検出器の検出値に応じて通電制御部を制
御するよう形成したことを特徴とする請求項１記載の床
暖房装置。
【請求項３】床温度を検知して判断部に入力する床
温検知手段を設けたことを特徴とする請求項２記載の床
暖房装置。
【請求項４】前記判断部は、回数検出器の検出値が
第１所定値に達した場合、床温度が低下するよう通電制
御部を制御する構成としたことを特徴とする請求項２ま
たは３記載の床暖房装置。
【請求項５】前記判断部は、回数検出器の検出値が
第２所定値に達しない場合、床温度が低下するよう通電
制御部を制御する構成としたことを特徴とする請求項２
または３記載の床暖房装置。