JP2002242750A - 内燃機関の筒内圧検出装置 - Google Patents
内燃機関の筒内圧検出装置Info
- Publication number
- JP2002242750A JP2002242750A JP2001036686A JP2001036686A JP2002242750A JP 2002242750 A JP2002242750 A JP 2002242750A JP 2001036686 A JP2001036686 A JP 2001036686A JP 2001036686 A JP2001036686 A JP 2001036686A JP 2002242750 A JP2002242750 A JP 2002242750A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- cylinder pressure
- pressure
- cylinder
- sensor
- crank angle
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Landscapes
- Measuring Fluid Pressure (AREA)
- Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)
Abstract
個体差や温度ドリフトなどを補正して正確なシリンダ内
圧を検出できるようにすること。 【解決手段】 圧力算出部26,27では、PBセンサ
13で検出された吸気管内圧、および圧縮行程における
2カ所の燃焼室容積に基づいて、該2カ所の筒内圧を算
出する。補正値算出部20では、前記2カ所でサンプリ
ングされた実測筒内圧および算出された筒内圧に基づい
て、前記圧力センサによる筒内圧検出信号の感度補正係
数およびオフセット量を算出する。センサ出力補正部1
9は、圧力センサ11が検出した筒内圧を、前記補正値
算出部20で算出された補正値に従って補正する。
Description
検出装置に関し、特に、筒内圧の測定精度を高めるため
の実測値補正手段を有する内燃機関の筒内圧検出装置に
関する。
の燃焼状態を判断できることが知られる。例えば、特許
第2830305号公報には、少なくとも2点のクラン
ク角位置における筒内圧検出信号とその2点のクランク
角に対応する燃焼室容積とに基づいて、真の筒内圧に対
する筒内圧検出信号のバイアス量を設定する手段を有す
る内燃機関の燃焼状態検出装置が記載されている。この
装置では、前記バイアス量に基づいて筒内圧検出信号を
補正して筒内圧を求める一方、非サンプリング期間にお
いては非サンプリング期間の燃焼室容積と補正された筒
内圧とに基づいて筒内圧を予測する。
圧電方式のセンサでは、ピロ効果つまり焦電効果に起因
する出力ドリフトが発生するため、これを抑制する手段
を有する装置が提案されている。例えば、特開平4−2
92555号公報には、予定のクランク角位置において
圧力センサに接続されるチャージアンプの出力を短絡
し、それによって零点のドリフトを累積させないように
した内燃機関の燃焼状態判定装置が記載されている。
前者の装置では、サイクル毎(4サイクル機関ではクラ
ンク角度720度毎)に変化するバイアス量を補正する
ことができる。しかし、この装置では、圧力センサの特
性のばらつきや経時劣化等、圧力センサ自体の感度変化
について配慮されておらず、さらなる改善が望まれてい
る。
は、長周期的な温度ドリフトを抑制することはできる
が、短期的なドリフト、例えばサイクル内のドリフトは
考慮されていない。したがって、短期的な圧力変化や温
度変化の大きい条件下では正確に圧力を検出できないと
いう問題点があった。
サ自体の感度変化や、温度変化等外部要因による圧力セ
ンサの出力ドリフトに関して、特に短期的な現象に配慮
した内燃機関の筒内圧検出装置を提供することを目的と
する。
する圧力センサと、当該内燃機関の運転状態を代表する
情報を検出する手段と、クランク角に応じた燃焼室容積
を検出する手段と、前記運転状態を代表する情報および
圧縮行程に設定される複数位置での燃焼室容積に基づい
て、前記複数位置での筒内圧を算出する筒内圧算出手段
と、前記複数位置で前記圧力センサによって筒内圧検出
信号を採取するサンプリング手段と、前記筒内圧算出手
段で算出された筒内圧および前記サンプリング手段で採
取された実測筒内圧に基づいて、前記圧力センサによる
筒内圧検出信号の感度補正係数およびオフセット量を算
出する補正値算出手段と、前記感度補正係数およびオフ
セット量を使用して前記圧力センサによる筒内圧検出信
号を補正するセンサ出力補正手段とを具備した点に第1
の特徴がある。
m乗(mは定数)と燃焼室内(つまり筒内)圧力Pとの
積が一定であるポリトロープ変化を示す。第1の特徴に
よれば、このポリトロープ変化に鑑み、圧縮行程の少な
くとも2点で筒内圧を演算により求める。そして、この
演算結果つまり少なくとも2位置での算出筒内圧と、同
位置での圧力センサの検出信号とによって、筒内圧検出
信号の感度補正係数およびオフセット量が算出される。
そして、これら係数およびオフセット量によって補正さ
れた筒内圧検出信号により真の筒内圧を検出することが
できる。
として3位置が設定され、前記補正値算出手段が、さら
に前記筒内圧検出信号のクランク角に対応したドリフト
補正係数を算出するように構成され、前記センサ出力補
正手段が、前記ドリフト補正係数をも含めて前記筒内圧
検出信号を補正する点に第2の特徴がある。
位置に関して求め、この3位置での算出筒内圧により、
前記感度補正係数およびオフセット量に加えて、さらに
ドリフト補正係数を算出することができる。
情報が、吸気行程での吸気管内圧であり、この吸気管内
圧に基づいて前記複数位置のうち1位置での筒内圧が算
出され、他の位置での筒内圧は、前記1位置の筒内圧に
基づき、ポリトロープ変化を利用して算出される点に第
3の特徴がある。第3の特徴によれば、吸気行程での吸
気管内圧は、圧縮行程の初期の筒内圧に近似しているの
で、吸気管内圧を筒内圧と同値とみなせるか、または吸
気管内圧に近似した予定値とするかできる。そして、圧
縮行程の他の位置での筒内圧は、ポリトロープ変化を利
用して算出できる。
された筒内圧検出信号を、吸気行程に設定されたリセッ
トタイミングで零点にリセットするリセット手段と、リ
セットによる前記筒内圧検出信号の変化量を検出する手
段と、クランク角を検出する手段と、前記変化量に基づ
き単位クランク角当たりの変化量を算出する手段と、前
記単位クランク角当たりの変化量に基づき、前記筒内圧
検出信号を予定クランク角毎に補正するセンサ出力補正
手段とを具備した点に第4の特徴がある。
化した筒内圧検出信号の大きさ(変化量)により、単位
クランク角当たりの変化量を算出し、予定のクランク角
に対応したタイミング毎に前記変化量に応じて筒内圧検
出信号を補正することができる。
詳細に説明する。図2は本発明の一実施形態に係る4サ
イクル内燃機関(以下、「エンジン」という)の要部構
成を示す図である。エンジン1の筒(シリンダ)2に
は、吸気管3および排気管4が連結され、吸気管3のシ
リンダ側開口(吸気ポート)3aには吸気弁5が配さ
れ、排気管4のシリンダ側開口(排気ポート)4aには
排気弁6が配される。シリンダ2内にはピストン7が収
容され、ピストン7はコンロッド8を介してクランク軸
9に連結される。ピストン7の上部とシリンダ2の壁面
に囲まれた空間つまり燃焼室には、前記吸気弁5や排気
弁6のほか、点火プラグ10の電極が臨んでいる。
ダ内圧つまり燃焼室内の圧力を検出する手段としての圧
力センサ11が設けられる。吸気管3には、燃料噴射弁
12、吸気圧センサ(PBセンサ)13,およびスロッ
トル弁14が配され、スロットル弁14にはスロットル
開度センサ15が接続される。また、排気管4には、O
2センサ16が設けられる。さらに、クランク軸9の回
転角度(クランク角)を検出するクランク角センサ17
が設けられる。
ットル開度センサ15、O2センサ16、クランク角セ
ンサ17の検出信号は、エンジン制御用電子制御ユニッ
ト(以下、「ECU」という)18に供給される。燃料
噴射弁12には、ECU18から制御信号が供給されて
開弁時間が制御される。
示すシリンダヘッドの断面図である。同図において、環
状の圧電素子からなる圧力センサ11は、シリンダヘッ
ド21の、点火プラグ装着凹部22の底部に着座させら
れ、点火プラグ10がシリンダヘッド21に螺着された
ときに、点火プラグ10のシール面10aと凹部の底面
とで挟まれて固定される。
信号から真のシリンダ内圧を求めるための補正係数およ
びオフセット量は、次のように決定する。図4は、エン
ジンの1サイクル内における燃焼室容積Vとシリンダ内
圧Pとの関係を示す指圧線図である。同図において、エ
ンジン1の吸気弁5を閉じてから吸入された混合気が燃
焼を開始するまでの期間つまり圧縮行程では、シリンダ
2内の圧縮混合気とシリンダ2の壁面との熱交換によ
り、安定した物理法則(ポリトロープ変化)に従って容
積Vと圧力Pとが変化する。この状態の下では容積Vと
圧力Pとは、「P×Vm=一定」の関係にある。なお、
この式において、mはポリトロープ指数であり、空気は
m=1.4、混合気はm=1.3である。例えば、減速
時などでは、燃料供給が断たれるので、空気のポロトロ
ープ指数(m=1.4)が適合する。
ンダ内圧Pとの関係は、P=A×S+B…(式1)と置
くことができる。但し、Aは圧力センサ11の感度補正
係数、Bは圧力センサ11の出力オフセット量(バイア
ス量)である。この「式1」に対応する真のシリンダ内
圧Pと圧力センサ11の出力Sとの関係を図5に示す。
同図において、Aは真のシリンダ内圧の勾配と検出出力
の勾配との比である。
て、少なくともクランク角30度以上の間隔で設定され
た2点(クランク角θ1とθ2の位置)でシリンダ内圧を
測定し、この2点での測定値を含む上記「式1」の連立
方程式を立てる。そして、これを解いて補正係数Aとオ
フセット量Bとを求める。なお、図4において、吸気行
程の、ある1点での吸気圧はPb、そのときの燃焼室容
積はV0である。また、圧縮行程の、2カ所のサンプリ
ング時点でのシリンダ内圧および燃焼室容積は、それぞ
れP1,V1、ならびにP2,V2である。
ンサ11の出力をそれぞれS1,S2とすると、真の圧力
P1,P2は、「P1=A×S1+B,P2=A×S2+B」
となり、この連立方程式を解くことにより、感度補正係
数Aとオフセット量Bとを得ることができる。
サ11の検出信号S1とS2のほか、真のシリンダ内圧P
1,P2が決定されなければならない。ここでは、真のシ
リンダ内圧P1,P2を、ポリトロープ変化を考慮して次
のように推定する。まず、1つの測定点θ1は吸気弁5
を閉じた直後の位置に設定する。この位置での燃焼室容
積V1はクランク角センサ17の出力に基づくピストン
の位置とシリンダ2のボア(内径)により演算で求める
ことができる。また、その時のシリンダ内圧P1は、吸
気弁5を閉じた直後であり、吸気圧と近似しているた
め、吸気行程におけるPBセンサ13の出力信号に所定
の微小値(実験により求められた値でよい)を加算する
などして予測できる。なお、測定点θ1でのシリンダ内
圧は、吸気行程のPBセンサ13の出力信号をそのまま
使用してもよい。
の終端部つまり点火前の位置に設定する。この位置での
燃焼室容積V2は燃焼室容積V1と同様、クランク角の関
数としてクランク角センサ17の出力に基づいて演算で
求めることができる。そして、そのときのシリンダ内圧
P2は、ポリトロープ変化を考慮して、P2=P1×(V1
/V2)m …(式2) により算出することができる。
ここで使用するポリトロープ指数mは予め実験により決
定しておく。こうして得られたシリンダ内圧P1,P2を
使用して前記連立方程式を解くことができる。
セット量Bとを算出したならば、これらを使用した「式
1」により、任意のサンプリングタイミングにおける圧
力センサ11の検出出力を補正して真の圧力Pを求める
ことができる。なお、前記測定点θ1でのシリンダ内圧
P1をPBセンサ13の出力信号に基づいて推定した
が、このPBセンサ13の出力信号に限らない。例えば
空燃比(O2センサの出力に基づいて得られる)やエン
ジンの冷却水温など、エンジン1の運転状態を代表する
パラメータの関数として、圧縮行程の予定位置でのシリ
ンダ内圧P1を予め設定しておくこともできる。
検出出力を補正するためのECU18の要部機能を示す
ブロック図である。同図において、圧力センサ11の出
力信号Sはセンサ出力補正部19に入力される。この補
正部19では、圧力センサ11の検出信号Sに感度補正
係数Aが乗算され、かつオフセット量Bが加算されて真
のシリンダ内圧Pが補正される。前記感度補正係数Aお
よびオフセット量Bは補正値算出部20において算出さ
れる。
サ17の出力信号に基づき、圧縮行程に設定された2点
に対応するクランク角θ1,θ2において検出信号CA1
およびCA2をそれぞれ出力する。この検出信号CA1,
CA2に応答して、圧力センサ11の検出信号S1,S2
が補正値算出部20に取り込まれる。また、検出信号C
A1,CA2に応答して燃焼室容積算出部25でクランク
角θ1,θ2に対応する燃焼室容積V1,V2が算出され
る。
圧力算出部26に入力され、これに応答してPBセンサ
13の検出信号Pbが第1圧力算出部26に取り込まれ
る。第1圧力算出部26は検出信号Pbに基づいてクラ
ンク角θ1でのシリンダ内圧を決定し、仮の内圧(以
下、「算出内圧」という)P1として出力する。
P1は、第2圧力算出部27に入力され、この第2圧力
算出部27は、前記「式2」を使用してクランク角θ2
でのシリンダ内圧を決定し、算出内圧P2として出力す
る。この算出内圧P2および前記算出内圧P1は補正値算
出部20に入力される。補正値算出部20は、前記検出
信号S1,S2ならびに算出内圧P2および前記算出内圧
P1を含む前記連立方程式により、感度補正係数Aおよ
びオフセット量Bを算出し、センサ出力補正部19に出
力する。
この第2実施形態では、圧力センサ11の1サイクル内
での出力のドリフトを考慮する。図6は、1サイクルの
シリンダ内圧変化を示す図である。同図に示すように、
圧力センサ11の検出出力Sは1サイクル内で次第に大
きくなる短期的なドリフトを呈する。
リフトを考慮して前記オフセット量を補正する手段を設
けた。真のシリンダ内圧Pは、第1実施形態に関して説
明したように、P=A×S+B…(式1)で表される
が、さらにオフセット量Bはドリフトを考慮すると、次
式で表される。B=C×θ+D…(式3)。この式にお
いて、Cはドリフト補正係数、θはクランク角、Dは圧
力センサ検出出力のオフセット量である。
焼室容積Vとシリンダ内圧力Pとの関係を示す指圧線図
であり、第2実施形態では、圧力センサ11の検出出力
補正のために圧縮行程の予定の3点(クランク角-α、
0、α)でシリンダ内圧のサンプリングを行う。なお、
各点は互いにクランク角で30度以上の間隔を有する。
同図において、各点のシリンダ内圧をそれぞれP-1、P
0、P1とし、燃焼室容積をそれぞれV-1、V0、V1とす
る。
0、αにおける圧力センサ11の検出出力をS-1、S
0、S1とすると、次の連立方程式が成立する。「P-1=
A×S-1+C×-α+D、P0=A×S0+D、P1=A×
S1+C×α+D」この連立方程式を解くことにより、
補正値A,C,Dを求めることができる。
サ11の検出信号S-1、S0、S1のほか、真のシリンダ
内圧P-1,P0、P1が決定されなければならない。ここ
では、真のシリンダ内圧P-1,P0、P1を、ポリトロー
プ変化を考慮して次のように推定する。まず、クランク
角-αの測定点は吸気弁5を閉じた直後の位置に設定す
る。この位置での燃焼室容積V-1はクランク角センサ1
7の出力に基づくピストンの位置とシリンダ2のボア
(内径)により演算で求めることができる。また、その
時のシリンダ内圧P-1は、吸気弁5を閉じた直後であ
り、吸気圧と近似しているため、PBセンサ13の出力
信号に所定の微小値(実験により求められた値でよい)
を加算するなどして予測できる。
測定点での燃焼室容積V0、V1は燃焼室容積V-1と同
様、クランク角の関数としてクランク角センサ17の出
力に基づいて演算で求めることができる。そして、その
ときのシリンダ内圧P0、P1は、ポリトロープ変化を考
慮して、P0=P-1×(V-1/V0)m …(式4)、 P1
=P0×(V0/V1)m …(式5)により算出すること
ができる。ここで使用するポリトロープ指数mは予め実
験により決定しておく。こうして得られたシリンダ内圧
P-1、P0、P1を使用して前記連立方程式を解くことが
できる。
にオフセット量B、Dを算出したならば、これらを使用
した「式1」、「式3」により、任意のサンプリングタ
イミングにおける圧力センサ11の検出出力を補正して
真の圧力Pを求めることができる。
シリンダ内圧P-1をPBセンサ13の出力信号に基づい
て推定したが、エンジン1の運転状態を代表するパラメ
ータであれば、このPBセンサ13の出力信号に限らな
いのは、第1実施例と同様である。
図8は、圧力センサ11の、焦電効果によるドリフトを
含む検出出力を示す図である。同図に示すように、圧力
センサ11の検出出力はドリフトを有するので、このド
リフトの蓄積を防止するため、第3実施形態では、予定
の時点でドリフトをキャンセルするリセット操作を行
う。
1の検出出力を示す図である。同図に示すように、エン
ジンの1サイクル毎に、予定のリセットタイミングRT
で圧力センサ11の検出出力をゼロにリセットする。そ
して、このリセット操作前後の検出出力の差ΔSに基づ
き、次式を使用してクランク角1度あたりの焦電量PEを
算出する。PE=ΔS/720…(式6)。なお、リセッ
トタイミングRTは、リセット前後で圧力センサ11の
検出出力を読み込む必要から、シリンダ内圧の安定する
吸気行程に設定される。
ングRTを基準としたクランク角θに対応するドリフト
を補正した真のシリンダ内圧Pは、次式により算出され
る。 P=S−ΔS/720×θ…(式7)。
サ11の、出力補正のためのECU18の要部機能を示
すブロック図である。同図において、圧力センサ11の
検出出力はチャージアンプ28で増幅された後、センサ
出力補正部29に入力される。センサ出力補正部29
は、焦電量算出部30で算出されるクランク角1度あた
りの焦電量PEにより、前記「式7」を使用して圧力セン
サ11の出力に含まれるドリフトを解消するよう、チャ
ージアンプ28の出力を補正する。
角センサ17の出力に基づいて、予定のリセットタイミ
ング、すなわち吸気行程の予定のクランク角であるか否
かを判別する。予定のリセットタイミングになったとき
に、リセット信号resetを出力してチャージアンプ28
の出力をゼロにリセットする。
の出力信号が供給されていて、リセット信号resetが入
力されると、その時点でチャージアンプ28からの入力
は禁止される。すなわち、リセット信号resetが入力さ
れる直前のチャージアンプ28の出力信号が焦電量算出
部30に保持される。この保持された信号は、エンジン
の1サイクルでの焦電量(ドリフト)であり、焦電量算
出部30は、このドリフトを表す値ΔSにより、前記
「式6」を使用して、クランク角1度あたりの焦電量PE
を算出する。焦電量PEはセンサ出力補正部29に供給さ
れる。リセット信号resetはリセットタイミングを過ぎ
たときに消滅する。
を使用できるので、詳細な構成の説明は省略する。例え
ば、特開平4−292555号公報に開示されたチャー
ジアンプを使用することができる。
だけでなく、圧力センサの感度補正係数をも考慮して圧
力センサの検出信号を補正することができる。また、請
求項2の発明によれば、圧力センサの出力ドリフトの補
正係数を算出し、この補正係数により圧力センサによる
筒内圧検出信号のドリフトをクランク角に対応して補正
することができる。したがって、サイクル内のドリフト
も解消させることができる。
圧として吸気管内圧を利用し、簡便に補正値を算出する
ことができる。
検出信号が、吸気行程の予定のリセットタイミングでリ
セットされるので、ドリフトの蓄積を回避できる。特
に、ドリフトによる単位クランク角毎の変化量を検出で
きるので、任意の間隔毎に前記変化量をもとに筒内圧検
出信号を補正できる。
で検出された筒内圧を、正確に補正して真の筒内圧を検
出することができる。特に、1サイクル内のドリフトを
簡便に解消することができる。
の要部機能ブロック図である。
部構成を示す図である。
ッドの要部断面図である。
圧線図である。
の関係を示す図である。
である。
圧線図である。
化を示す図である。
出力の変化を示す図である。
置の要部機能ブロック図である。
13…PBセンサ、 17…クランク角センサ、 1
9…センサ出力補正部、 20…補正値算出部、25…
燃焼室容積算出部、 26…第1圧力算出部、 27…
第2圧力算出部
Claims (4)
- 【請求項1】 筒内圧を検出する圧力センサと、 当該内燃機関の運転状態を代表する情報を検出する手段
と、 クランク角を検出する手段と、 前記クランク角に基づいてクランク角に応じた燃焼室容
積を検出する手段と、 前記運転状態を代表する情報および圧縮行程に設定され
る複数位置での燃焼室容積に基づいて、前記複数位置で
の筒内圧を算出する筒内圧算出手段と、 前記複数位置で前記圧力センサによって筒内圧検出信号
を採取するサンプリング手段と、 前記筒内圧算出手段で算出された筒内圧および前記サン
プリング手段で採取された実測筒内圧に基づいて、前記
圧力センサによる筒内圧検出信号の感度補正係数および
オフセット量を算出する補正値算出手段と、 前記感度補正係数およびオフセット量を使用して前記圧
力センサによる筒内圧検出信号を補正するセンサ出力補
正手段とを具備したことを特徴とする内燃機関の筒内圧
検出装置。 - 【請求項2】 前記圧縮行程の複数位置として3位置が
設定され、 前記補正値算出手段が、さらに前記筒内圧検出信号のク
ランク角に対応したドリフト補正係数を算出するように
構成され、 前記センサ出力補正手段が、前記ドリフト補正係数をも
含めて前記筒内圧検出信号を補正するように構成された
ことを特徴とする請求項1記載の内燃機関の筒内圧検出
装置。 - 【請求項3】 前記運転状態を代表する情報が、吸気行
程での吸気管内圧であり、該吸気管内圧に基づいて前記
複数位置のうち1位置での筒内圧が算出され、他の位置
での筒内圧は、前記1位置の筒内圧に基づき、ポリトロ
ープ変化を利用して算出されることを特徴とする請求項
1又は2記載の内燃機関の筒内圧検出装置。 - 【請求項4】 筒内圧を検出する圧力センサと、 前記圧力センサによって検出された筒内圧検出信号を、
吸気行程に設定されたリセットタイミングで零点にリセ
ットするリセット手段と、 リセットによる前記筒内圧検出信号の変化量を検出する
手段と、 クランク角を検出する手段と、 前記変化量に基づき単位クランク角当たりの変化量を算
出する手段と、 前記単位クランク角当たりの変化量に基づき、前記筒内
圧検出信号を予定クランク角毎に補正するセンサ出力補
正手段とを具備したことを特徴とする内燃機関の筒内圧
検出装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001036686A JP4410424B2 (ja) | 2001-02-14 | 2001-02-14 | 内燃機関の筒内圧検出装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001036686A JP4410424B2 (ja) | 2001-02-14 | 2001-02-14 | 内燃機関の筒内圧検出装置 |
Related Child Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2007239275A Division JP2007327502A (ja) | 2007-09-14 | 2007-09-14 | 内燃機関の筒内圧検出装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002242750A true JP2002242750A (ja) | 2002-08-28 |
JP4410424B2 JP4410424B2 (ja) | 2010-02-03 |
Family
ID=18899931
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001036686A Expired - Fee Related JP4410424B2 (ja) | 2001-02-14 | 2001-02-14 | 内燃機関の筒内圧検出装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4410424B2 (ja) |
Cited By (15)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006242146A (ja) * | 2005-03-07 | 2006-09-14 | Honda Motor Co Ltd | 内燃機関の燃焼状態検出装置 |
JP2007040207A (ja) * | 2005-08-03 | 2007-02-15 | Toyota Motor Corp | 内燃機関の制御装置 |
JP2007321564A (ja) * | 2006-05-30 | 2007-12-13 | Denso Corp | 筒内圧センサの異常判定装置 |
WO2008032188A2 (en) * | 2006-09-14 | 2008-03-20 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Method and apparatus for calibrating the gain and the offset of a plurality of cylinder pressure sensors of an internal combustion engine |
JP2008157242A (ja) * | 2006-12-20 | 2008-07-10 | Delphi Technologies Inc | 内燃エンジンの燃焼制御 |
JP2008297952A (ja) * | 2007-05-30 | 2008-12-11 | Denso Corp | 筒内圧センサの出力特性検出装置及び出力補正装置 |
JP2010127172A (ja) * | 2008-11-27 | 2010-06-10 | Denso Corp | 筒内圧センサ特性検出装置 |
GB2477122A (en) * | 2010-01-22 | 2011-07-27 | Gm Global Tech Operations Inc | Determining the pressure offset of an in-cylinder pressure sensor of an i.c. engine |
US8733157B2 (en) | 2011-08-11 | 2014-05-27 | Denso Corporation | Cylinder inner pressure detector for internal combustion engine |
JP2015048815A (ja) * | 2013-09-04 | 2015-03-16 | 株式会社日本自動車部品総合研究所 | 内燃機関の制御装置 |
JP2015094225A (ja) * | 2013-11-08 | 2015-05-18 | トヨタ自動車株式会社 | 内燃機関の制御装置 |
DE102015205917A1 (de) * | 2014-04-02 | 2015-10-08 | Honda Motor Co., Ltd. | Zylinderinnendruckerfassungsvorrichtung für einen Verbrennungsmotor |
JP2017528723A (ja) * | 2014-09-22 | 2017-09-28 | ロベルト・ボッシュ・ゲゼルシャフト・ミト・ベシュレンクテル・ハフツングRobert Bosch Gmbh | センサ信号を伝送するための方法および装置 |
JP2018501943A (ja) * | 2014-11-11 | 2018-01-25 | ヘルマン ウルトラシャルテクニーク ゲーエムベーハー ウント コー.カーゲーHerrmann Ultraschalltechnik Gmbh & Co.Kg | 圧電力センサを備えた超音波処理システム |
DE112018008150T5 (de) | 2018-11-19 | 2021-08-12 | Mikuni Corporation | Druckerkennung-signalverarbeitungsvorrichtung, motorsteuerung und programm |
-
2001
- 2001-02-14 JP JP2001036686A patent/JP4410424B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (23)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006242146A (ja) * | 2005-03-07 | 2006-09-14 | Honda Motor Co Ltd | 内燃機関の燃焼状態検出装置 |
JP4555125B2 (ja) * | 2005-03-07 | 2010-09-29 | 本田技研工業株式会社 | 内燃機関の燃焼状態検出装置 |
JP2007040207A (ja) * | 2005-08-03 | 2007-02-15 | Toyota Motor Corp | 内燃機関の制御装置 |
JP4552898B2 (ja) * | 2006-05-30 | 2010-09-29 | 株式会社デンソー | 筒内圧センサの異常判定装置 |
JP2007321564A (ja) * | 2006-05-30 | 2007-12-13 | Denso Corp | 筒内圧センサの異常判定装置 |
DE102007000294B4 (de) * | 2006-05-30 | 2015-02-05 | Denso Corporation | Störungsbestimmungsvorrichtung für einen Zylinderdrucksensor |
US7542865B2 (en) | 2006-05-30 | 2009-06-02 | Denso Corporation | Abnormality determination device of cylinder pressure sensor |
WO2008032188A2 (en) * | 2006-09-14 | 2008-03-20 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Method and apparatus for calibrating the gain and the offset of a plurality of cylinder pressure sensors of an internal combustion engine |
WO2008032188A3 (en) * | 2006-09-14 | 2008-05-22 | Toyota Motor Co Ltd | Method and apparatus for calibrating the gain and the offset of a plurality of cylinder pressure sensors of an internal combustion engine |
JP2008157242A (ja) * | 2006-12-20 | 2008-07-10 | Delphi Technologies Inc | 内燃エンジンの燃焼制御 |
JP2008297952A (ja) * | 2007-05-30 | 2008-12-11 | Denso Corp | 筒内圧センサの出力特性検出装置及び出力補正装置 |
JP2010127172A (ja) * | 2008-11-27 | 2010-06-10 | Denso Corp | 筒内圧センサ特性検出装置 |
GB2477122A (en) * | 2010-01-22 | 2011-07-27 | Gm Global Tech Operations Inc | Determining the pressure offset of an in-cylinder pressure sensor of an i.c. engine |
US8733157B2 (en) | 2011-08-11 | 2014-05-27 | Denso Corporation | Cylinder inner pressure detector for internal combustion engine |
JP2015048815A (ja) * | 2013-09-04 | 2015-03-16 | 株式会社日本自動車部品総合研究所 | 内燃機関の制御装置 |
JP2015094225A (ja) * | 2013-11-08 | 2015-05-18 | トヨタ自動車株式会社 | 内燃機関の制御装置 |
DE102015205917A1 (de) * | 2014-04-02 | 2015-10-08 | Honda Motor Co., Ltd. | Zylinderinnendruckerfassungsvorrichtung für einen Verbrennungsmotor |
US9702787B2 (en) | 2014-04-02 | 2017-07-11 | Honda Motor Co., Ltd. | In-cylinder pressure detecting apparatus for internal combustion engine |
DE102015205917B4 (de) * | 2014-04-02 | 2018-02-08 | Honda Motor Co., Ltd. | Zylinderinnendruckerfassungsvorrichtung für einen Verbrennungsmotor |
JP2017528723A (ja) * | 2014-09-22 | 2017-09-28 | ロベルト・ボッシュ・ゲゼルシャフト・ミト・ベシュレンクテル・ハフツングRobert Bosch Gmbh | センサ信号を伝送するための方法および装置 |
US10167805B2 (en) | 2014-09-22 | 2019-01-01 | Robert Bosch Gmbh | Method and system for transmitting a sensor signal |
JP2018501943A (ja) * | 2014-11-11 | 2018-01-25 | ヘルマン ウルトラシャルテクニーク ゲーエムベーハー ウント コー.カーゲーHerrmann Ultraschalltechnik Gmbh & Co.Kg | 圧電力センサを備えた超音波処理システム |
DE112018008150T5 (de) | 2018-11-19 | 2021-08-12 | Mikuni Corporation | Druckerkennung-signalverarbeitungsvorrichtung, motorsteuerung und programm |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP4410424B2 (ja) | 2010-02-03 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4410424B2 (ja) | 内燃機関の筒内圧検出装置 | |
US7455047B2 (en) | Control unit for an internal combustion engine | |
US7377262B2 (en) | Air-fuel ratio controlling apparatus for an engine | |
JP3237316B2 (ja) | エンジン制御装置 | |
US6332352B1 (en) | Engine torque-detecting method and an apparatus therefor | |
JPH02196153A (ja) | エンジンの点火時期制御装置 | |
JPH07280686A (ja) | 内燃機関の筒内圧検出装置 | |
JP2007327502A (ja) | 内燃機関の筒内圧検出装置 | |
JP4385323B2 (ja) | 内燃機関の制御装置および制御方法 | |
JPH03246374A (ja) | 内燃機関の失火検出装置 | |
JP3355959B2 (ja) | 内燃機関の安定度検出装置 | |
JP2527798B2 (ja) | 内燃機関の燃焼状態検出装置 | |
JPH0320597B2 (ja) | ||
JP4345723B2 (ja) | 内燃機関の図示平均有効圧の推定方法 | |
JP4269931B2 (ja) | 筒内圧測定装置および筒内圧測定方法 | |
JPS6143534B2 (ja) | ||
JPH0772527B2 (ja) | 内燃機関用ノッキング検出装置 | |
JP2932917B2 (ja) | 内燃機関の燃焼状態制御装置 | |
JPH0735755B2 (ja) | 燃焼圧力センサの出力感度補正装置 | |
JPH0737779B2 (ja) | 燃焼圧力センサの出力感度検出装置 | |
JPH0615845B2 (ja) | 内燃機関の制御装置 | |
JP2013253499A (ja) | 内燃機関のデポジット推定装置およびそれを備える内燃機関の制御装置 | |
JPH03246373A (ja) | 内燃機関の失火検出装置 | |
JPH0735751B2 (ja) | 内燃機関のクランク角度検出装置 | |
WO2012114882A1 (ja) | 内燃機関の制御装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20041129 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20070725 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20070914 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20080402 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20080422 |
|
A911 | Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911 Effective date: 20080530 |
|
A912 | Re-examination (zenchi) completed and case transferred to appeal board |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A912 Effective date: 20080718 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20091015 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20091113 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121120 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131120 Year of fee payment: 4 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |