JPH0615845B2 - 内燃機関の制御装置 - Google Patents

内燃機関の制御装置

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JPH0615845B2
JPH0615845B2 JP2482687A JP2482687A JPH0615845B2 JP H0615845 B2 JPH0615845 B2 JP H0615845B2 JP 2482687 A JP2482687 A JP 2482687A JP 2482687 A JP2482687 A JP 2482687A JP H0615845 B2 JPH0615845 B2 JP H0615845B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は内燃機関の制御装置に関し、燃料噴射制御
や、点火時間制御に好適に使用できるものである。
〔従来の技術〕
内燃機関の燃料噴射システムとして所謂D−J型の燃料
噴射システムでは内燃機関の吸入系のスロットル弁下流
にの吸気マニホルド(又はサージタンク)に圧力センサ
を設置し、負荷因子としての吸気管圧力を検出し、吸気
管圧力と機関回転数とからシリンダボアに導入される新
気の量に応じて制御される因子、例えば、基本燃料噴射
量を算出し、インジェクタより燃料噴射を行っている。
このD−J型のシステムは、所謂L−J型燃料噴射シス
テムに使われるエアフローメータと比較して、センサの
大きさ自体が小型化し、センサの装着にともなう吸気抵
抗と増加が小さい利点がある。
L−J型の燃料噴射システムにおけるエアフローメータ
と違ってこのD−J型の燃料噴射システムでは内燃機関
に入る新気の量に応じて制御される因子の制御値を吸気
管圧力に応じて算出しようとするものである。ところ
が、吸気管圧力は同一新気量でも排気ガス循環(EGR) や
ブローバイガスの導入が行われると変化し、新気量を正
しく反映したエンジン制御を行うためにはセンサ出力値
に対し補正を加える必要が出てくる。例えば、特開昭55
-75548 号では、EGR通路の固定オリフィスの前後の
圧力差を知る差圧センサを設け、差圧センサからの差圧
信号により圧力センサの出力を補正し、EGRに関わら
ず新気量を反映させた制御を行うことができるようにし
ている。
〔発明が解決しようとする問題点〕
従来のD−J型の燃料噴射システムでは圧力センサの検
出値は新気量だけでなくEGRガスやブローバイガス等
の機関に導入される他のガスの流量の影響が現れる。そ
して、EGRガスやブローバイガス等についてはこれら
による吸気管圧力への寄与分を検出し、補正することに
より機関に導入される新気の量に応じて制御される因子
を制御しようとするものである。しかしながら、EGR ガ
スやブローバイガスの導入の影響があるため、検出精度
が劣り、正確な空燃比制御に影響を与えることがある。
そこで、吸気管に所謂リーンセンサと同様な構造の酸素
センサを配置し、酸素分圧を知ることが本出願人により
提案されている。この場合、酸素分圧より新気量に応じ
制御され因子の制御値を算出することができるが、酸素
センサの出力値は、個体間差又は経時変化によって変化
し、空燃比が設定値からずれる問題点がある。この発明
はこの問題点を解決するものである。
〔問題点を解決するための手段〕
第1の発明は、第1A図において、内燃機関の回転数を検
出する機関回転数検出手段(58)と、内燃機関のスロット
ル弁(34)下流の吸気系に配置され、内燃機関に吸入され
る全ガス中の酸素分圧(PO2)を検出する酸素検出手段(2)
とを備えた内燃機関の制御装置であって、内燃機関の
新気量に応じて制御される制御因子の制御値を前記機関
回転数検出手段(58)により検出される機関回転数及び前
記酸素検出手段(2) により検出される酸素分圧より算出
す制御値算出手段(3) と、制御値算出手段(3) が算出す
る制御値を酸素検出手段(2) の検出値の経時的変動又は
個体間変動を補償するように補正する補正段(4) と、前
記補正された制御値により前記制御因子を制御する制御
因子制御手段(5) とを具備する。
第2の発明は、第1B図において、内燃機関の回転数を検
出する機関回転数検出手段(58)と、内燃機関のスロット
ル弁(34)下流の吸気系(1A)に配置され、吸気管圧力を検
出する吸気管圧力検出手段(8) と、内燃機関のスロット
ル弁(34)下流の吸気系(1A)に配置され、機関に吸入され
る全ガス中の酸素分圧(PO2) を検出する酸素検出手段
(2) とを備えた内燃機関の制御装置であって、前記機関
回転数検出手段(58)により検出される機関回転数及び前
記吸気管圧力検出手段(8) により検出される吸気管圧力
に基づいて、内燃機関を制御する制御因子の制御値を算
出する制御値算出手段(3) と、新気以外のガスが機関に
導入されていないとしたときに想定される基準酸素分圧
の値を機関回転数と吸気管圧力とに基づいて算出する基
準酸素分圧算出手段(6) と、基準酸素分圧算出手段(6)
により算出される酸素分圧と、前記酸素検出手段(2) に
より検出される実際の酸素分圧との差に基づき前記算出
された制御値を補正する第1補正手段(9-1) と、制御値
算出手段(3) が算出する制御値を酸素検出手段(70)の検
出値の経時的変動又は個体間変動を補償するように補正
する第2補正手段(9-2) と、第1及び第2補正手段(9-
1,9-2)により補正された後の制御値により前記制御因
子を制御する制御因子制御手段(5) とを具備する。
〔作用〕
第1の発明においては、機関回転数検出手段(58)は内燃
機関の回転数を検出し、酸素検出手段(2)は内燃機関に
吸入される全ガス中の酸素分圧(PO2)を検出する。
制御値算出手段(3) は、内燃機関の新気量に応じて制御
される制御因子の制御値を前記機関回転数検出手段(58)
により検出される機関回転数及び前記酸素検出手段(2 )
により検出される酸素分圧より算出される。
補正手段(4) は、制御値算出手段(3) が算出する制御値
を酸素検出手段(2) と検出値の経時的変動又は個体間変
動を補償するように補正する。
制御因子制御手段(5) は前記補正された制御値により前
記制御因子を制御する。
第2の発明においては、機関回転数検出手段(58)は内燃
機関の回転数を検出し、吸気管圧力検出手段(8) は吸気
管圧力を検出し、酸素検出手段(2)は機関に吸入される
全ガス中の酸素分圧(PO2) を検出する。
制御手段(3) は前記回転数検出手段(58)により検出され
る機関回転数及び前記吸気管圧力検出手段(8) により吸
気管圧力に基づいて、内燃機関を制御する制御因子の制
御値を算出する。
基準酸素分圧算出手段(6) は、新気以外のガスが機関に
導入されていないとしたときに想定される基準酸素分圧
の値を機関回転数と吸気管圧力とに基づいて算出する。
第1補正手段(9-1) は、基準酸素分圧算出手段(6) によ
り算出される酸素分圧と、前記酸素検出手段(2) により
検出される実際の酸素分圧との差に基づき制御演算手段
(3) により算出された制御値を補正する。
第2補正手段(9-2) は、制御値算出(3) が算出する制御
値を酸素検出手段(70)の検出値を経時的変動又は個体間
変動を補償するように補正する。
制御因子制御手段(5) は、第1及び第2補正手段(9-1,
9-2)により補正された後の制御値により前記制御因子
を制御する。
〔実施例〕
第2図において、10はシリンダブロック、12はピス
トン、14はコネクティングロッド、16はシリンダヘ
ッド、18は燃料室、20は点火栓、22は吸気弁、2
4は吸気ポート、26は排気弁、28は排気ポート、2
9はディストリビュータ、30は点火装置(イグナイタ
30a及び点火コイル30bよりなる)である。吸気ポ
ート24は、吸気管31、サージタンク32、スロット
ル弁34、吸気管36、ターボチャージャ38のコンプ
レッサハウジング38a、吸気管39を介してエアクリ
ーナ40に接続される。吸気ポート24に近接した吸気
管31に燃料インジェクタ42が設置され。排気ポート
28はは排気マニホルド44を介してターボチャージャ
38のタービンハウジング38bに接続される。尚、タ
ーボチャージャ38の代わりに機械式過程機を採用した
システムであっても良い。
排気ガス再循環通路(EGR通路)45が排気マニホル
ド44とサージタンク32を接続するように設けられ
る。排気ガス再循環制御系(EGR弁)46がEGR通
路45上に排気ガス再循環率(EGR率)の制御のため
設けられる。この実施例ではEGR弁446負圧作動ダ
イヤフラム機構47を備える。ダイヤフラム機械47は
スロットル弁34のアイドル位の少し上流に設置される
EGRポート48に接続される。調圧弁49は、圧力導
管50によってEGR通路45における定圧絞り51の
下流に形成される定圧室52に接続される。そのため、
調圧弁49は定圧室52の圧力が略一定となるように、
EGRポート48からEGR弁46の負圧作動機構47
に導入される負圧を制御する。そして、調圧弁49のダ
イヤフラム49aはEGRポート48の少し上流の負圧
ポート53に接続され、負荷に応じた負圧がダイヤフラ
ム49aに排圧と対抗するように作用し、EGR率を負
荷に応じて制御する。このEGR装置の構成及び作用は
周知であることから、これ以上の説明はしない。尚、B
GR装置は図示タイプでなくてもかまわない。
制御回路54はマイクロコピュータ・システムとして構
成され、燃料噴射制御、点火時間制御及びその他のエン
ジン作動制御を行うものである。制御回路54はマイク
ロ・プロセシング・ユニット(MPU)54aと、メモ
リ54bと、入力ポート54cと、出力ポート54d、
これらの各要素を接続するバス54eとから成る。入力
ポート54cは各センサ接続されエンジン運転条件信号
が入力される。クランク角度センサ56,58がディス
トリビュータ29に設置される。第1のクランク角度セ
ンサ56は、ディストリビュータ軸29a上のマグネッ
ト片60と対抗設置され、クランク軸の720゜回転
毎、即ち機関の1サイクル毎にパルス信号を発生し、基
準信号となる。第2のクランク角度センサ58はディス
トリビュータ軸29上のマグネット片62と対抗設置さ
れ、クランク軸の30゜毎の信号を発生し、燃料噴射制
御や点火時間制御のトリガ信号となる。水温センサ64
はシリンダブロック10の冷却水ジャケット10a内の
冷却水温度を検出する。吸入空気温度センサ66は、吸
気管に機関に導入される吸入空気の温度を検出すること
ができる。排気側酸素センサ68が排気マニホルド44
に設けられる。この排気側酸素センサ68は空燃比フィ
ードバック制御用であり、空燃比は理論空燃比に制御す
るシステムではOセンサであり、空燃比を理論空燃比
よりリーン側に制御するシステムでは所謂リーンセンサ
より構成することができる。
この発明によれば、吸気側酸素センサ70がサージタン
ク32に設置される。吸気側酸素センサ70は、機関に
導入される新気量に応じて制御される因子、例えば、燃
料噴射量や、点火時期を算出するために使用される。吸
気側酸素センサセンサ70は所謂リーセンサと同様な構
造のもので、全吸入空気中の酸素の分圧の変化によって
連続的に変化する電圧を取り出すことができる。第3図
において、吸気側酸素センサ70は、ジルコニアから成
る個体電解質で作られた有底筒状体72と、その内面及
び外面に形成される通気性薄膜状白金電極74−1,7
4−2と、外側の電極74−2の回りにスピネル等のセ
ラミックス材料のプラズマ容射にて形成される多孔層と
しての拡散層76と、多孔板にて形成される外套ケース
78と、筒状体72の中心空間に配置されるセラミック
・ヒータ80とを基本的に構成要素とする。ヒータ80
は電源Eに接続され、センサ70の活性化に役立たせ
ることができる。筒状体72の中央空間はヒータ80の
中心通路80aによって大気と連通されている。陽極と
しての内側電極74−1と陰極としての外側電極74−
2との間には電源Eが接続される。所謂ポンプ作用に
よって外側電極74−2から内側電極74−1に向かっ
て拡散層によって規制される速度で被検出ガス中のO
イオンが流れることができ、電源Eの或る電圧におい
て、イオン電流(限界電流)Ilは、 Il=((4F×S×DO×P)/(R×T×l))×(1n(1
/(1−PO2/P)))……(1) ここに、F:ファラデー定数 S:電極面積 DO2:ガス拡散定数 R:気体定数 T:温度 l:拡散抵抗層有効長 P:全圧 PO2:酸素分圧 によって表される。第4図は全圧力に対する酸素分圧、
センサ出力との実測特性を示し、全圧が変わると分圧が
変化し、これに準じてセンサ出力が変化し、センサ出力
より酸素分圧を知ることができる。
MPU54aは、メモリ54bに格納されるプログラ
ム、データに従って演算を実行し、出力ポート54dに
セットする。出力ポート54dは、燃料インジェクタ4
2、イグナイタ30a及びその他の制御装置に接続さ
れ、制御信号が印加される。
以下、制御回路54の作動における燃料噴射制御の部分
をフローチャートによって説明する。第5図は燃料噴射
ルーチンを示し、このルーチンは、これから燃料噴射を
行う気筒の燃料噴射の手前の或るクランク角度を検出し
て実行される。例えば、吸気行程中に燃料噴射を行うと
すれば、吸気上死点手前の60゜CAを検出して実行され
る。この検出は、第1クランク角度センサ56からの7
20゜CA信号の到来によってクリヤされ、第2クラン
ク角度センサ58からの30゜CA信号の到来毎にイン
クリメントされるカウンタの値により知ることができ
る。ステップ99では吸気側酸素センサ出力POに補
正係数KPOを乗算したものがPOとされる。KP
は後述のようにセンサ70の出力を経時変化較正用
補正係数である。ステップ100では基本噴射時間Tp
が機関回転数NEと吸気側酸素センサ70の出力値PO
より算出される。ここに基本噴射時間とは内燃機関に
導入される新気量に対して空燃比を理論空燃比とするよ
うな燃料噴射量を得るためにインジェクタ42の開弁時
間をいう。そして、回転によって吸気効率が変化するの
で、これを補正するため燃料噴射量は新気量と回転数と
の組合せによって決められる。従来のD−Jシステムに
おいては吸気管圧力を計測し、回転数と吸気管負圧との
組合せから基本燃料噴射量を決めているのであるが、こ
の代わりにこの発明では回転数と吸気側酸素センサ70
の出力値とより基本燃料噴射量を決めるものである。メ
モリ54bには機関回転数NEと酸素センサ70の出力
値POとの各組合せに対し、理論空燃比を得るための
基本燃料噴射時間Tpのデータのマップが構成されてい
る。MPU54aは、第2クランク角度センサ58の3
0゜CA信号の間隔から知られる現在の機関回転数NE
と、第2酸素濃度センサ70の現在の出力POの値と
により周知の補間計算を実行し、これによって基本燃料
噴射時間Tpの算出を行うことになる。
ステップ102では最終燃料噴射量Tauが次の式 Tau=Tp×α+β によって算出される。α,βこの発明と直接関係しない
ため詳細説明を省略する補正係数、補正量であり、吸気
側酸素センサ68からの信号によるフィードバック補正
係数の算出や、水温センサ64からの水温信号による水
温補正係数や、加速補正等の基本燃料噴射時間Tpに加
えられる種々の補正演算処理を示している。
ステップ104では燃料噴射開始時刻tの算出が行わ
れる。燃料噴射開始時期は機関の特性により種々決めら
れるが、例えば、燃料噴射が吸気行程の終了と略同時し
て終了するように燃料噴射開始時期を決める必要があ
る。従って、燃料噴射開始時期は新気量、回転数で変化
することになる。メモリ54bには機関回転数NEと、
吸気側酸素センサ70の出力POとの組合せ対して燃
料噴射を開始する吸気死点からのクランク角度のデータ
マップが格納されている。MPU54aは吸気側酸素セ
ンサ70の出力値POと、第2クランク角度センサ5
8の30゜CAパルス信号の間隔より実測される機関回
転数NEとから、燃料噴射開始時刻tを現在の時刻t
からの時間として算出する(第8図参照)。
ステップ106では噴射終了時刻tが、噴射開始時刻
に、ステップ102で算出される燃料噴射時間Tau
を加えたものとされる。ステップ108は時刻一刻割り
込みルーチンの許可を示し、ステップ110では燃料噴
射開始時刻tが図示しない燃料噴射制御用コンペアレ
ジスタにセットされる。
第6図は時刻一致割り込みルーチンであり、コンペアレ
ジスタが現在時刻が燃料噴射開始時刻tに一致したと
判断する実行開始される。ステップはコンペアレジスタ
により割り込み禁止を示し、ステップ114で燃料噴射
終了時刻tがコンペアレジスタにセットされる。従っ
て、現在時刻が燃料噴射終了時刻tに一致するとイン
ジェクタ42による燃料噴射は停止される。
第7図は吸気側酸素センサ70の出力較正のための補正
係数算出レーチンを示す。このルーチンは独立させても
よいし第5図と連結することもできる。第9図は酸素分
圧POと限界電流との関係を示す。燃料噴射量は基準状
態である実線mの出力特性によって決められる。個体間
変動によって出力が多めに出たり(一点鎖線n)又は少
な目に出たりする。(一点鎖線n′)。これを、較正す
るために第7図のルーチンがある。ステップ120で
は、現在がアイドル運転などの新気のみが導入され、E
GRが行われておらず、またブローバイガスの導入され
ていない運転時か否か判別する。Yes とすれば、ステッ
プ122に進み、酸素センサ70の実測値POと、アイ
ドル状態での基準値PO20(第9図の直線m上にのってい
る)との差ΔPO′が算出される。この値はセンサ値と
基準値からのずれに相当する。尚、PO20のデータはアイ
ドル時の基準出力として予めメモリ54bに格納されて
いるものとする。ステップ124ではΔPO′より補正
係数KPO2の算出が行われる。この補正係数KPO2は第9図
においてn又はn′のようにずれた直線を基準の直線m
に戻すための比例定数であり、第10図の関係があり、
メモリに格納されるデータより補間計算することができ
る。ステップ126では実測酸素分圧POに補正係数KP
O2を乗算することで、個体間変動や経時変化を較正した
酸素分圧PO′を算出する。
以上の実施例は酸素分圧より直接Tpを算出するD−J
システムへの応用であったが、この発明は、吸気管に圧
力センサを設置した通常のD−J型システムに酸素分圧
センサを更に設け、吸気管圧力(PM)と回転数(N
E)とから算出されるTpを、酸素分圧センサで検出さ
れるPOで補正するものにも応用できる。第11図はこ
の実施例の燃料噴射量ルーチンである。ステップ200
ではNE,PMよりTp算出される。ステップ202で
は、NE,PMより基準酸素分圧PO20が算出される。こ
こに、基準酸素分圧PO20は、機関に新気ガス以外導入し
なかった場合において、吸気管圧力PMと機関回転数NEと
から予想される酸素分圧の値である。ステップ204で
は第7図のルーチンと同様に計算されるKPO2とPOを乗
算することにより経時変化を較正後の酸素分圧PO′の
検出値が算出される。ステップ206では酸素分圧較正
値PO′と、PO20との差よりずれ量ΔPOの算出が行わ
れる。ここにΔPOは新気以外の内燃機関に導入される
EGR ガス等による、新気量に応じ制御される制御因子へ
の影響を表している。ステップ208ではずれ量ΔPO
より燃料噴射量の補正係数FPO2が算出される。この補正
係数FPO2はセンサ値の基準値からのずれに対して燃料噴
射量を最適に増減修正するものであり、基本燃料噴射量
Tpに乗算される。FPO2はメモリに格納される第9図の
直線と類似の直線より捕間演算される。ステップ210
ではTpがFPO2により補正される。ステップ212では
噴射開始時刻tがPM−NEマップより算出される。
以下の処理は第5図と同様である。
実施例ではEGR装置を備えたものについてこの発明は
適用されるが、必ずしもEGR装置は備えなくてもよ
い。EGR装置を備えたものに適用する利点として、E
GR率に応じて燃料噴射量を補正する必要がなく、燃料
噴射制御が簡単になる利点がある。即ち、通常のD−J
システムにおいて燃料噴射量等は吸気管圧力と回転数と
マップで決まる。EGRガスが入ると同一と吸気管圧力
でも新気量は減っているから燃料量はその分減少させる
必要がある。ところが、この発明では酸素分圧により燃
料噴射量を算出している(第1実施例)か、又は酸素分
圧により燃料噴射量を修正している(第2実施例)た
め、基本的に、EGR に応じた燃料噴射量の補正を行う必
要はない。厳密にいうと吸気側酸素センサ70の計測値
には、圧力に対する非線型性があり、この影響を排除し
て精密な空燃比制御を行うために燃料噴射量をEGR率
に応じて補正することもできる。EGR率に応じて燃料
噴射量を補正するとしても、吸気管圧力が新気量の計測
値に与える影響は小さいので、EGR率による燃料補正
が極めて僅かで済む利点がある。
以上は燃料噴射へのこの発明の応用を説明したが、点火
時期制御にもこの発明は応用することができる。即ち、
基本点火時期SAが機関回転数NEと吸気側酸素セン
サ70からの出力POより算出される。ここに基本点
火時期とは回転数を固定したとき内燃機関に導入される
新気量に対して最大トルクが得られる点火時期(MB
T)を圧縮上死点からの角度として表したものである。
新気量が同一でも機関回転数が変化するとMBTは変化
するので、酸素分圧と回転数とによって、MBT を得るた
めの点火時期がきまる。従来のD−JシステムではNE
−PMの組合せに対するSAのマップが構成されてい
たが、この発明ではこの代わりにNE−POの組合せ
に対するSAのマップを採用するのである。SA
ップより点火制御を行うルーチンは当業者には明らかで
あるから説明を省略する。
(発明の効果) この発明によれば、吸気管の酸素分圧に関連して燃料供
給量等を算出し、かつセンサ値の固体間変動や経時変化
を検出し、これらの影響を排除するように較正する手段
を設けることで、正確なエンジン制御を実現することが
できる。
【図面の簡単な説明】
第1A図、第1B図は、夫々第1、第2の発明の構成を示す
図。 第2図はこの発明の実施例の全体構成図。 第3図は酸素分圧を計測するための吸気側酸素センサの
断面図。 第4図は第3図の酸素センサの酸素分圧に対する限界電
流特性図。 第5図及び第6図は燃料噴射ルーチンのフローチャート
図。 第7図は酸素センサの出力較正ルーチンのフローチャー
ト図。 第8図は燃料噴射信号の形成の仕方を説明するタイミン
グ図。 第9図は酸素センサの出力の変動を説明するグラフ。 第10図は出力変動と、その出力変動を較正するための
比例定数との関係を示すグラフ。 第11図はPM−NEより算出される基本噴射量を酸素
分圧で補正するシステムにおける燃料噴射ルーチンを示
すフローチャート。 18……燃焼室 20……点火栓 30……点火装置 31……吸気管 32……サージタンク 34……スロットル弁 38……ターボチャージャ 42……燃料インジェクタ 44……排気マニホルド 48……EGR弁 54……制御回路 64……水温センサ 66……吸入空気温度センサ 68……排気側酸素センサ 70……吸気側酸素センサ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】内燃機関の回転数を検出する機関回転数検
    出手段と、 内燃機関のスロットル弁下流の吸気系に配置され、内燃
    機関に吸入される全ガス中の酸素分圧を検出する酸素検
    出手段とを備えた内燃機関の制御装置であって、 内燃機関の新気量に応じて制御される制御因子の制御値
    を前記機関回転数検出手段により検出される機関回転数
    及び前記酸素検出手段により検出される酸素分圧より算
    出する制御値算出手段と、 制御値算出手段が算出する制御値を酸素検出手段の検出
    値の経時的変動又は個体間変動を補償するように補正す
    る手段と、 前記補正された制御値により前記制御因子を制御する制
    御因子制御手段とを具備した内燃機関の制御装置。
  2. 【請求項2】内燃機関の回転数を検出する機関回転数検
    出手段と、 内燃機関のスロットル弁下流の吸気系に配置され、吸気
    管圧力を検出する吸気管圧力検出手段と、内燃機関のス
    ロットル弁下流の吸気系に配置され、機関に吸入される
    全ガス中の酸素分圧を検出する酸素検出手段とを備えた
    内燃機関の制御装置であって、 前記回転数検出手段により検出される機関回転数及び前
    記吸気管圧力検出手段により検出される吸気管圧力に基
    づいて、内燃機関を制御する制御因子の制御値を算出す
    る制御値算出手段と、 新気以外のガスが機関に導入されていないとしたときに
    想定される基準酸素分圧の値を機関回転数と吸気管圧力
    とに基づいて算出する基準酸素分圧算出手段と、 基準酸素分圧算出手段により算出される酸素分圧と、前
    記酸素検出手段により検出される実際の酸素分圧との差
    に基づき前記算出された制御値を補正する第1補正手段
    と、 制御値算出手段が算出する制御値を酸素検出手段の検出
    値の経時的変動又は個体間変動を補償するように補正す
    る第2補正手段と、 第1及び第2補正手段により補正された後の制御値によ
    り前記制御因子を制御する制御因子制御手段と、 を具備した内燃機関の制御装置。
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