JP2002242518A - 高さ調整自在な戸車 - Google Patents

高さ調整自在な戸車

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JP2002242518A
JP2002242518A JP2001043772A JP2001043772A JP2002242518A JP 2002242518 A JP2002242518 A JP 2002242518A JP 2001043772 A JP2001043772 A JP 2001043772A JP 2001043772 A JP2001043772 A JP 2001043772A JP 2002242518 A JP2002242518 A JP 2002242518A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 レールに乗って滑らかに回転する車輪を備え
た戸車を提供する。 【解決手段】 レール上を移動する戸車である。戸に固
定される外枠5と、外枠5に揺動自在に取り付けられた
内枠4と、外枠5にねじ嵌められかつ先端が内枠4に当
接させられて内枠4の外枠5に対する位置を調整する高
さ調整用ねじ6と、内枠4に車軸3を介して回転自在に
取り付けられた車輪2とを備えている。車輪2の一側縁
にフランジ部2aが形成され、このフランジ部2aと内
枠4の一部4eとによってレールを挟む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は高さ調整自在な戸車
に関する。特に、車輪が合成樹脂製であり、網戸など比
較的軽量な戸に用いられる高さ調整自在な戸車に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来の高さ調整自在な戸車においては、
戸車がレールに乗せられた際には、車輪の両縁それぞれ
に設けられたフランジ部によってレールを挟み、戸車が
レールから外れないようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記戸車の
車輪は通常、合成樹脂製であって両縁にフランジを設け
るために、車輪は、これを直径で二分した形状の凹部を
有する金型を2つ組み合わせることによって製作され
る。
【0004】しかし、このようにして製作された車輪
は、金型の合わせ部にバリが生じる。このバリは車輪の
軌道面にも存在するため、車輪がレールに乗って回転す
るさいにバリが邪魔になるという問題が生じ、車輪が回
転せず滑り開閉が重たくなり、場合によっては戸車がレ
ールから外れることがある。
【0005】本発明は上記問題を解決することを課題と
し、レールに乗って滑らかに回転する車輪を備えた戸車
を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段および発明の効果】上記課
題を解決するために本発明の戸車は、レール上を移動す
る戸車であって、戸に固定される外枠と、外枠に揺動自
在に取り付けられた内枠と、外枠にねじ嵌められかつ先
端が内枠に当接させられて内枠の外枠に対する位置を調
整する高さ調整用ねじと、内枠に車軸を介して回転自在
に取り付けられた車輪とを備え、車輪の一側縁にフラン
ジ部が形成され、このフランジ部と内枠とによってレー
ルを挟むようになされているものである。
【0007】この戸車によれば、車輪の一側縁にのみフ
ランジ部が形成されているので、車輪の形状に対応する
凹部を有する第1の金型と、この凹部を閉鎖する第2の
金型とを組み合わせて車輪を製作することができる。従
って、車輪の軌道面にバリが生じることが無く、車輪が
レールに乗って滑らかに回転する。
【0008】さらに、1つの凹部で1つの車輪を製作す
ることができるので1つの金型に多数の凹部を設けて1
度に多数の車輪を製作することが可能となって車輪の製
作コストが安くなる。
【0009】また、上記戸車において、外枠が略L字状
をなし、外枠の垂直部分が戸に取り付けられるようにな
されているとともに、外枠の水平部分が互いに間隔をお
いた2つの側壁を有し、内枠が外枠の両側壁間にはめ入
れられる挿入壁部と、外枠から突出した突出壁部とを備
え、突出壁部に車輪が取り付けられているとともにフラ
ンジ部とによってレールを挟む部分が形成されているこ
とがある。
【0010】この戸車によれば、外枠の垂直部分での
み、すなわち片持式で戸車を戸に取り付けることがで
き、戸車を戸に取り付ける作業が簡単になる。
【0011】なお、内枠を外枠に揺動自在に取り付ける
ために、外枠の両側壁下部に円弧状部分を有する切欠を
形成し、内枠に円弧状部分にはめ入れられる突部を形成
し、切欠の円弧状部分にはめ入れられた突部を軸として
内枠が揺動するようにするとよい。さらに、外枠の両側
壁の少なくとも一方に円弧状孔を形成し、内枠にこの円
弧状孔にはめ入れられる突部を形成し、突部が円弧状孔
の端部に当接することにより内枠の揺動角が規制される
ようにするとよい。
【0012】このような構成とすれば、内枠の形状が単
純なものとなり、車輪の場合と同様、1つの金型に内枠
の形状に対応する多数の凹部を形成し、一度に多数の内
枠を得ることができ、内枠の製作コストが安くなる。
【0013】また、下方かつ車輪側に突出するように内
枠の突出壁部に形成された円弧状部によってレールを挟
むようになされていることがある。
【0014】この戸車においては、車輪が回転してレー
ル上を移動する際に内枠のレールを挟む部分が戸車の移
動を妨げることがない。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、図1〜図4を参照して本発
明の高さ調整自在な戸車の1実施形態について説明す
る。なお、これ以降の説明においては、図2の左右を左
右といい、図2の紙面表側を前、紙面裏側を後という。
【0016】戸車は網戸などの比較的軽量な戸の下端左
部および下端右部にそれぞれ取り付けられてレール上に
乗せられるものであるが、左の戸車と右の戸車とは左右
対称であるので、以下、右の戸車について説明する。
【0017】戸車(1)は、戸(D)に固定される合成樹脂製
外枠(5)と、外枠(5)に揺動自在に取り付けられた合成樹
脂製内枠(4)と、内枠(4)の外枠(5)に対する位置を調整
するための高さ調整用ねじ(6)と、内枠(4)に一端が支持
された車軸(3)に回転自在に取り付けられた合成樹脂製
車輪(2)とを備えている。
【0018】外枠(5)は略L字状をなしている。外枠(5)
の水平部分(5a)は前後に間隔をおいた2つの垂直側壁お
よび両垂直側壁の上端を連結する水平壁とにより構成さ
れ、前後垂直側壁間に後に詳しく説明する内枠(4)の右
側挿入壁部(4h)がはめ入れられるようになっている。ま
た、前後垂直側壁の下部には相対向する揺動支持用切欠
(5b)が形成されている。この、切欠(5b)の上側は優弧状
になっている。そして、前垂直側壁の左上部には揺動角
規制用円弧状孔(5c)があけられている。
【0019】外枠(5)の垂直部分の上部には、外枠(5)を
戸(D)に取り付けるための取付ねじ(7)が貫通させられる
取付用ねじ孔(5d)があけられ、垂直部分の中央やや下よ
り部分には、高さ調整用ねじ(6)の頭がはめ入れられる
凹部(5e)が形成されている。なお凹部(5e)には高さ調整
用ねじ(6)用の貫通ねじ孔が連続してあけられており、
頭が凹部(5e)にはめ入れられた高さ調整用ねじ(6)の先
端が水平部分(5a)の両垂直側壁間に位置するようになっ
ている。
【0020】内枠(4)は、右側の部分が外枠(5)の水平部
(5a)の前後両側壁間にはめ入れられる挿入壁部(4h)とな
され、左側の部分が外枠(5)から突出した突出壁部(4g)
となされ、突出壁部(4g)に車輪(2)が取り付けられてい
るものである。内枠(4)の挿入壁部(4h)の前後両面に
は、外枠(5)の切欠(5b)の上側の優弧状部にはめ入られ
る揺動支持用突部(4a)が形成され、挿入壁部(4h)の前面
には外枠(5)の円弧状孔(5c)にはめ入れられる揺動角規
制用突部(4b)とが形成されている。
【0021】突出壁部(4g)には車軸(3)の前端部が差し
入れられる貫通孔(4c)があけられているとともに突出壁
部(4g)の肉厚は挿入壁部(4h)の肉厚より薄く、突出壁部
(4g)に取り付けられた車輪(2)が外枠(5)より前方に突出
しないようになっている。また、貫通孔(4c)の周囲には
車輪(2)の位置決用突部(4d)が形成されている。さら
に、突出壁部(4g)の下部には下方かつ前方に突出した円
弧状部(4e)が形成されている。
【0022】車輪(2)の前側縁にはフランジ部(2a)が形
成されている。フランジ部(2a)の外径は、円弧状部(4e)
の外径とほぼ等しく、円弧状部(4e)とフランジ部(2a)の
下側外縁部とが互いに対向するようになっている。ま
た、車輪(2)のフランジ部(2a)以外の部分(符号(2b)で
示す)の外径は円弧状部(4e)の内径より小さい。そし
て、車輪(2)の一端面には位置決用突部(4d)に嵌め被せ
られて車輪(2)の内枠(4)に対する位置決めを容易にする
凹部(2c)が形成されている。
【0023】このような構成を持つ戸車(1)を取り付け
るための戸(D)は、縁部(Da)の厚みが他部(Db)の厚みよ
り薄い。そして戸(D)の他部(Db)の垂直側面に外枠(5)の
垂直部が当接させられ、かつ戸(D)の他部(Db)の水平面
が外枠(5)の水平部(5a)に乗せられた状態で、取付用ね
じ孔(5d)を貫通したねじ(7)が、戸(D)の他部(Db)の垂直
側面にねじ込まれて戸(D)に戸車(1)が片持ち状態で固定
される。
【0024】戸(D)に固定された戸車(1)は、レール(R)
に乗せられて戸(D)がレール(R)に取り付けられる。そし
て、戸(D)をレール(R)に取り付ける前は、内枠(4)が外
枠(5)に対して高い位置になるように調整しておき、戸
(D)をレール(R)に取り付けやすくする。戸(D)がレール
(R)に取り付けられると、内枠(4)は、これの後面部(4f)
が調整用ねじ(6)の先端に当接した状態で停止する。
【0025】そして、取付後に調整用ねじ(6)を左方向
に進ませて内枠(4)が外枠(5)に対して低い位置となるよ
うに調整し、レール(R)を車輪(2)のフランジ部(2a)と内
枠(4)の円弧状部(4e)とで挟んで案内するようにして戸
(D)がレール(R)から外れないようにする。
【0026】なお、本発明の高さ調整自在な戸車の構成
は上記のものに限られず、各部構成は適宜変更自在であ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の高さ調整自在な戸車の分解斜視図であ
る。
【図2】同戸車の側面図である。
【図3】同戸車の断面図である。
【図4】図2のIV-IV線に沿った断面図である。
【符号の説明】
(1) 戸車 (2) 車輪 (2a) フランジ部 (3) 車軸 (4e) 円弧状部 (4) 内枠 (5) 外枠 (6) 高さ調整用ねじ (D) 戸 (R) レール

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 レール上を移動する戸車であって、 戸に固定される外枠と、外枠に揺動自在に取り付けられ
    た内枠と、外枠にねじ嵌められかつ先端が内枠に当接さ
    せられて内枠の外枠に対する位置を調整する高さ調整用
    ねじと、内枠に車軸を介して回転自在に取り付けられた
    車輪とを備え、 車輪の一側縁にフランジ部が形成され、 このフランジ部と内枠とによってレールを挟むようにな
    されている高さ調整自在な戸車。
  2. 【請求項2】 外枠が略L字状をなし、外枠の垂直部分
    が戸に取り付けられるようになされているとともに、外
    枠の水平部分が互いに間隔をおいた2つの側壁を有し、 内枠が外枠の両側壁間にはめ入れられる挿入壁部と、外
    枠から突出した突出壁部とを備え、 突出壁部に車輪が取り付けられているとともにフランジ
    部とによってレールを挟む部分が形成されている請求項
    1記載の高さ調整自在な戸車。
  3. 【請求項3】 下方かつ車輪側に突出するように内枠の
    突出壁部に形成された円弧状部によってレールを挟むよ
    うになされていることを特徴とする請求項1または2に
    記載の高さ調整自在な戸車。
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Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS54154548U (ja) * 1978-04-17 1979-10-27
JPS61166077U (ja) * 1985-04-02 1986-10-15
JPH0186698U (ja) * 1987-11-27 1989-06-08
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JPH116358A (ja) * 1997-06-17 1999-01-12 Kuriki Seisakusho:Kk 戸 車

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