JP2002241390A - L型核酸誘導体およびその合成法 - Google Patents

L型核酸誘導体およびその合成法

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Abstract

(57)【要約】 【課題】L型の核酸誘導体を医薬品として工業的に製造
を行っていくためには、新しい効率的な合成法が必要で
あった。 【解決手段】工業的に容易に入手することのできる数少
ないL型糖である、L−アラビノースを原料にして、L
型核酸誘導体を短工程かつ工業的に製造可能な方法を提
供すること、さらに、さまざまなL型核酸誘導体を製造
するために有用な合成中間体を提供すること。 【効果】新規で有用な合成中間体である2、2’―アン
ヒドロ−1−(β−L−アラビノフラノシル)チミンを
製造する新しい方法を見出した。さらに、2、2’―ア
ンヒドロ−1−(β−L−アラビノフラノシル)チミン
からL−チミジンを製造する新しい方法を見出した。ま
た、L−2、2’−アンヒドロ−5、6−ジヒドロシク
ロウリジン誘導体を経由して、有用な合成中間体である
L−2’−デオキシリボース誘導体を製造する新しい方
法を見出した。以上により、これまで困難であったさま
ざまのL型核酸誘導体の合成が可能となった。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、医薬品として有用
なL型核酸誘導体の新規な合成法とその合成中間体に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】天然に存在する核酸は、DNAやRNAの構成
成分であり、その骨格が多くの医薬品として利用されて
きた。天然に存在する核酸はD型の立体配置であるた
め、これまでの医薬品はD型の誘導体が用いられてき
た。しかし、近年、非天然型であるL型の核酸誘導体の効
果が見出され、盛んに開発が行われている。たとえば、
L−FMAU (1−(2’−deoxy−2’−fl
uoro−β−L−arabinofuranosy
l)thymine)、あるいはLdT (1−(β−
L−arabinofuranosyl)thymin
e、あるいはL−dC誘導体 (1−(2’−deox
y−β−L−arabinofuranosyl)cy
tidine誘導体)などを用いた臨床試験が行なわれ
ており、その合成法も研究されている。しかし、L型核
酸誘導体を製造するには、その基本骨格である、L型の
糖を原料として必要とするが、L型の糖あるいは誘導体
は、天然にはほとんど存在していない。L−アラビノー
スが数少ない天然に存在するL型糖であり、工業的にも
入手することができる。そのため、一般的にはL型核酸
誘導体を合成するには、L−アラビノースが原料とされ
てきた。
【0003】たとえば、L−FMAUの場合、Nucl
eosides & Nucleotides、18
(2),187−195(1999)に記載されている
ように、L−アラビノースから対応するL型糖部分
(3,5−di−O−benzoyl−1−bromo
−2−deoxy−2−fluoro−β−L−ara
binofuranose)を合成し、さらにシリル化
されたチミンと反応させ、脱保護することで目的物を取
得している。しかし、L型糖部分の合成工程が12工程
であり、製造方法全体として全14工程と非常に長いこ
と、クロム酸酸化など工業的に困難な工程が含まれてい
ることが課題として残されている。また、LdTとL−
dC誘導体の合成では、L型糖部分(1−chloro
−3,5−di−O−(p−chlorobenzoy
l)−2−deoxy−L−ribofuranos
e)を、同様にシリル化されたチミンと反応させること
で目的物を取得している。そのL型糖部分は、Nucl
eosides & Nucleotides、18
(11),2356(1999)にあるように、L−ア
ラビノースから合成をおこなっているが、合成工程が9
工程であり、同様に製造方法全体で全11工程と長いこ
と、デオキシ化工程において、水素化ナトリウムおよび
二硫化炭素、ヨウ化メチル、ジフェニルシランなどを用
いており、工業的規模で製造を行うには安全面、コスト
面で課題が残されている。
【0004】一方、これまでのD型核酸誘導体の合成法
研究により確立された方法を応用するということが考え
られる。例えば、さまざまなD−チミジン誘導体に展開
できる重要な合成中間体として、2、2’―アンヒドロ
−1−(β−D−アラビノフラノシル)チミン誘導体が
知られている。その合成法で実用に耐えるレベルにある
ものは、D−リボース誘導体とチミン誘導体を反応さ
せ、2’−ヒドロキシチミジンとした後、環化して2、
2’―アンヒドロ−1−(β−D−アラビノフラノシ
ル)チミン誘導体を得るものである。しかし、L型核酸
の合成に応用する場合、原料として必要になるL−リボ
ースが天然にほとんど存在せず、容易に入手できないた
め、2、2’―アンヒドロ−1−(β−L−アラビノフ
ラノシル)チミン誘導体の合成には応用できない。ま
た、D−アラビノースを原料とした合成法として例えば
以下の方法が知られている。 (1)アラビノアミノオキサゾリンとα−ブロモメチル
アクリル酸エステルとから得られるアラビノアミノオキ
サゾリン−α−ブロモメチルアクリル酸エステル付加体
を、カリウムt−ブトキシドを用いて閉環して2、2’
―アンヒドロ−1−(β−D−アラビノフラノシル)チ
ミンを得る方法(特開平6−92988号公報)。 (2)アラビノアミノオキサゾリンとβ−ブロモメタク
リル酸メチルとをトリエチルアミン−ジエチルアミノピ
リジン存在下で反応させ、2、2’―アンヒドロ−1−
(β−D−アラビノフラノシル)チミン誘導体を合成す
る方法(特開平2−59598号公報)。 (3)アラビノアミノオキサゾリンの水酸基をt−ブチ
ルジメチルシリル基のような有機珪素化合物で保護した
後、メタクリル酸メチルと反応させ、生成した付加体に
対して二酸化マンガンやジクロロジシアノキノンにより
脱水素化反応を行って、2、2’―アンヒドロ−1−
(β−D−アラビノフラノシル)チミン誘導体を合成す
る方法(J.Org.Chem.、60(10)、30
97(1995))。
【0005】しかしながら、上記方法(1)は、D−ア
ラビノアミノオキサゾリン−α−ブロモメチルアクリル
酸エステル付加体のエステル部分が加水分解された化合
物が、かなりの量生成するため収率が低く、上記方法
(2)は反応時間が非常に長く且つ低収率であり、また
上記方法(3)では水酸基の保護や特殊な脱水素化剤が
必要である、等の課題を有し、いずれも工業的に実用の
レベルに達していなかった。すなわち、L型の核酸誘導
体を医薬品として工業的に製造を行っていくためには、
新しい効率的な合成法が必要であった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、工業的に入
手することのできる数少ないL型糖である、L−アラビ
ノースを原料にして、L型核酸誘導体を短工程かつ工業
的に製造可能な方法を提供することである。さらに、さ
まざまなL型核酸誘導体を製造するために有用な合成中
間体を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、L−アラ
ビノースを原料とし、L型核酸誘導体の製造法を開発す
べく鋭意研究を重ねた結果、L−アラビノースから容易
に誘導できるL−アラビノアミノオキサゾリンにアクリ
ル酸誘導体を反応させ、式(5)で表される、さまざま
のL型核酸誘導体の合成に利用できる有用な合成中間体
の2、2’―アンヒドロ−1−(β−L−アラビノフラ
ノシル)チミンを製造する新しい方法を見出した。さら
に、2、2’―アンヒドロ−1−(β−L−アラビノフ
ラノシル)チミンをハロゲン化、脱ハロゲン化すること
でL−チミジン誘導体を製造する新しい方法を見出し
た。また、L−2、2’−アンヒドロ−5、6−ジヒド
ロシクロウリジン誘導体を経由して、さまざまのL型核
酸誘導体の合成に利用できる有用な合成中間体であるL
−2’−デオキシリボース誘導体を製造する新しい方法
を見出した。
【0008】すなわち本発明には以下の各態様が含まれ
る。
【0009】(1) L−チミジンの製造方法であっ
て、 a)式(1)
【0010】
【化47】
【0011】で表されるL−アラビノアミノオキサゾリ
ンに、式(2)
【0012】
【化48】
【0013】(式中、R1は低級アルキル基を表し、X
は塩素、p−トルエンスルホニルオキシ基、メタンスル
ホニルオキシ基を表す。)で表されるアクリル酸誘導体
を反応させて式(3)
【0014】
【化49】
【0015】(式中、X、R1は同義を表す。)で表さ
れるL−アラビノアミノオキサゾリン誘導体を合成する
工程と、 b)式(3)で表されるL−アラビノアミノオキサゾリ
ン誘導体に塩基を作用させて、式(4)
【0016】
【化50】
【0017】で表されるL−2、2’−アンヒドロ核酸
誘導体を合成する工程と、 c)式(4)で表されるL−2、2’−アンヒドロ核酸
誘導体を異性化させ、式(5)
【0018】
【化51】
【0019】で表される2、2’―アンヒドロ−1−
(β−L−アラビノフラノシル)チミンを合成する工程
と、 d)式(5)で表される2、2’―アンヒドロ−1−
(β−L−アラビノフラノシル)チミンの、ハロゲン化
させてからの保護化、保護化してからのハロゲン化また
は保護化と同時に行われるハロゲン化により、式(6)
【0020】
【化52】
【0021】(式中、R2、R3は独立してそれぞれ水
酸基の保護基を示し、Yはハロゲン原子を示す。)で表
される2’位がハロゲン化された L−チミジン誘導体
を合成する工程と、 e)式(6)で表される化合物を脱ハロゲン化すること
により、式(7)
【0022】
【化53】
【0023】(R2、R3は前記と同義を示す。)で表さ
れるL−チミジン誘導体を合成する工程と、 f)式(7)で表される化合物を脱保護化することによ
り、L−チミジンを合成する工程と、を有することを特
徴とするL−チミジンの製造方法。
【0024】(2) 2、2’―アンヒドロ−1−(β
−L−アラビノフラノシル)チミンの製造方法であっ
て、 a)式(1)
【0025】
【化54】
【0026】で表されるL−アラビノアミノオキサゾリ
ンに、式(2)
【0027】
【化55】
【0028】(式中、R1は低級アルキル基を表し、X
は塩素、p−トルエンスルホニルオキシ基、メタンスル
ホニルオキシ基を表す。)で表されるアクリル酸誘導体
を反応させて式(3)
【0029】
【化56】
【0030】(式中、X、R1は同義を表す。)で表さ
れるL−アラビノアミノオキサゾリン誘導体を合成する
工程と、 b)式(3)で表されるL−アラビノアミノオキサゾリ
ン誘導体に塩基を作用させて、式(4)
【0031】
【化57】
【0032】で表されるL−2、2’−アンヒドロ核酸
誘導体を合成する工程と、 c)式(4)で表されるL−2、2’−アンヒドロ核酸
誘導体を異性化させ、式(5)
【0033】
【化58】
【0034】で表される2、2’―アンヒドロ−1−
(β−L−アラビノフラノシル)チミンを合成する工程
と、を有することを特徴とする2、2’―アンヒドロ−
1−(β−L−アラビノフラノシル)チミンの製造方
法。
【0035】(3) L−アラビノアミノオキサゾリン
誘導体の製造方法であって、式(1)
【0036】
【化59】
【0037】で表されるL−アラビノアミノオキサゾリ
ンに、式(2)
【0038】
【化60】
【0039】(式中、R1は低級アルキル基を表し、X
は塩素、p−トルエンスルホニルオキシ基、メタンスル
ホニルオキシ基を表す。)で表されるアクリル酸誘導体
を反応させて式(3)
【0040】
【化61】
【0041】(式中、X、R1は同義を表す。)で表さ
れるL−アラビノアミノオキサゾリン誘導体を合成する
工程と、を有することを特徴とするL−アラビノアミノ
オキサゾリン誘導体の製造方法。
【0042】(4) 式(3)
【0043】
【化62】
【0044】(式中、R1は低級アルキル基を表し、X
は塩素、p−トルエンスルホニルオキシ基、メタンスル
ホニルオキシ基を表す。)で表されるL−アラビノアミ
ノオキサゾリン誘導体。
【0045】(5) L−2、2’−アンヒドロ核酸誘
導体の製造方法であって、式(3)
【0046】
【化63】
【0047】(式中、R1は低級アルキル基を表し、X
は塩素、p−トルエンスルホニルオキシ基、メタンスル
ホニルオキシ基を表す。)で表されるL−アラビノアミ
ノオキサゾリン誘導体に塩基を作用させて、式(4)
【0048】
【化64】
【0049】で表されるL−2、2’−アンヒドロ核酸
誘導体を合成することを特徴とするL−2、2’−アン
ヒドロ核酸誘導体の製造方法。
【0050】(6) 式(4)
【0051】
【化65】
【0052】で表されるL−2、2’−アンヒドロ核酸
誘導体。
【0053】(7) 2、2’―アンヒドロ−1−(β
−L−アラビノフラノシル)チミンの製造方法であっ
て、式(4)
【0054】
【化66】
【0055】で表されるL−2、2’−アンヒドロ核酸
誘導体を異性化させ、式(5)
【0056】
【化67】
【0057】で表される2、2’―アンヒドロ−1−
(β−L−アラビノフラノシル)チミンを合成すること
を特徴とする2、2’―アンヒドロ−1−(β−L−ア
ラビノフラノシル)チミンの製造方法。
【0058】(8) 式(5)
【0059】
【化68】
【0060】で表される2、2’―アンヒドロ−1−
(β−L−アラビノフラノシル)チミン。
【0061】(9) 2’位がハロゲン化されたL−チ
ミジン誘導体の製造方法であって、式(5)
【0062】
【化69】
【0063】で表される2、2’―アンヒドロ−1−
(β−L−アラビノフラノシル)チミンをハロゲン化さ
せてから保護化する方法、保護化してからハロゲン化さ
せる方法および保護化と同時にハロゲン化させる方法の
いずれかの方法により、式(6)
【0064】
【化70】
【0065】(式中、R2、R3は独立してそれぞれ水
酸基の保護基を示し、Yはハロゲン原子を示す。)で表
される2’位がハロゲン化されたL−チミジン誘導体を
合成することを特徴とする2’位がハロゲン化されたL
−チミジン誘導体の製造方法。
【0066】(10) 式(6)
【0067】
【化71】
【0068】(式中、R2、R3は独立してそれぞれ水
酸基の保護基を示し、Yはハロゲン原子を示す。)で表
される2’位がハロゲン化されたL−チミジン誘導体。
【0069】(11) L−チミジン誘導体の製造方法
であって、式(6)
【0070】
【化72】
【0071】(式中、R2、R3は独立してそれぞれ水
酸基の保護基を示し、Yはハロゲン原子を示す。)で表
される化合物を脱ハロゲン化することにより、式(7)
【0072】
【化73】
【0073】(R2、R3は前記と同義を示す。)で表さ
れるL−チミジン誘導体を合成する工程を有することを
特徴とするL−チミジン誘導体の製造方法。
【0074】(12) 式(7)
【0075】
【化74】
【0076】(式中、R2、R3は独立してそれぞれ水
酸基の保護基を示し、Yはハロゲン原子を示す。)で表
されるL−チミジン誘導体。
【0077】(13) L−2−デオキシリボース誘導
体の製造方法であって、 I.式(1)
【0078】
【化75】
【0079】で表されるL−アラビノアミノオキサゾリ
ンに低級アルキルアクリル酸エステルを反応させ、式
(8)
【0080】
【化76】
【0081】で表されるL−2、2’−アンヒドロ−1
−(β−アラビノフラノシル)−5、6−ジヒドロウリ
ジンを合成する工程と、 II.式(8)で表されるL−2、2’−アンヒドロ−1
−(β−アラビノフラノシル)−5、6−ジヒドロウリ
ジンを保護化することで、式(9)
【0082】
【化77】
【0083】(式中R2、R3は独立してそれぞれ水酸
基の保護基を示す。)で表されるL−2、2’−アンヒ
ドロ−5、6−ジヒドロウリジン誘導体を合成する工程
と、 III.式(9)で表されるL−2、2’−アンヒドロ−
5、6−ジヒドロウリジン誘導体をハロゲン化すること
により、式(10)
【0084】
【化78】
【0085】(式中R2、R3、Yは前記と同義を示
す。)で表される2’位がハロゲン化された L−5、
6−ジヒドロウリジン誘導体を合成する工程と、 IV.式(10)で表される化合物を、脱ハロゲン化する
方法、脱ハロゲン化させてから脱保護する方法、脱保護
してから脱ハロゲン化させる方法および脱保護と同時に
脱ハロゲン化させる方法のいずれかの方法により、式
(11)
【0086】
【化79】
【0087】(式中R4、R5はそれぞれ独立して水素
原子あるいは水酸基の保護基を示す。)で表されるL−
2’−デオキシ−5、6−ジヒドロウリジン誘導体を合
成する工程と、 V.式(11)で表される化合物を分解反応することに
より、式(12)
【0088】
【化80】
【0089】(式中、R4、R5は前記と同義であり、
R6は水素、メチル基、エチル基を示す。)で表される
L−2−デオキシリボース誘導体を得る工程と、を有す
ることを特徴とするL−2−デオキシリボース誘導体の
製造方法。
【0090】(14) L−2、2’−アンヒドロ−
5、6−ジヒドロウリジン誘導体の製造方法であって、 I.式(1)
【0091】
【化81】
【0092】で表されるL−アラビノアミノオキサゾリ
ンに低級アルキルアクリル酸エステルを反応させ、式
(8)
【0093】
【化82】
【0094】で表されるL−2、2’−アンヒドロ−1
−(β−アラビノフラノシル)−5、6−ジヒドロウリ
ジンを合成する工程と、 II.式(8)で表される化合物を保護化することで式
(9)
【0095】
【化83】
【0096】(式中R2、R3は独立してそれぞれ水酸
基の保護基を示す。)で表されるL−2、2’−アンヒ
ドロ−5、6−ジヒドロウリジン誘導体を合成する工程
と、を有することを特徴とするL−2、2’−アンヒド
ロ−5、6−ジヒドロウリジン誘導体の製造方法。
【0097】(15)式(9)
【0098】
【化84】
【0099】(式中R2、R3は独立してそれぞれ水酸
基の保護基を示す。)で表されるL−2、2’−アンヒ
ドロ−5、6−ジヒドロウリジン誘導体。
【0100】(16) 2’位がハロゲン化されたL−
5、6−ジヒドロウリジン誘導体の製造方法であって、
式(9)
【0101】
【化85】
【0102】(式中R2、R3は独立してそれぞれ水酸
基の保護基を示す。)で表される化合物をハロゲン化す
ることにより、式(10)
【0103】
【化86】
【0104】(式中R2、R3、Yは前記と同義を示
す。)で表される2’位がハロゲン化されたL−5、6
−ジヒドロウリジン誘導体を合成することを特徴とする
2’位がハロゲン化されたL−5、6−ジヒドロウリジ
ン誘導体の製造方法。
【0105】(17) 式(10)
【0106】
【化87】
【0107】(式中R2、R3は独立してそれぞれ水酸
基の保護基を示す。)で表される2’位がハロゲン化さ
れたL−5、6−ジヒドロウリジン誘導体。
【0108】(18) L−2’−デオキシ−5、6−
ジヒドロウリジン誘導体の製造方法であって、式(1
0)
【0109】
【化88】
【0110】(式中R2、R3は独立してそれぞれ水酸
基の保護基を示す。)で表される化合物を脱ハロゲン化
する方法、脱ハロゲン化させてから脱保護する方法、脱
保護してから脱ハロゲン化させる方法および脱保護と同
時に脱ハロゲン化させる方法のいずれかの方法により、
式(11)
【0111】
【化89】
【0112】(式中R4、R5はそれぞれ独立して水素
原子あるいは水酸基の保護基を示す。)で表されるL−
2’−デオキシ−5、6−ジヒドロウリジン誘導体を合
成することを特徴とするL−2’−デオキシ−5、6−
ジヒドロウリジン誘導体の製造方法。
【0113】(19) 式(11)
【0114】
【化90】
【0115】(式中R4、R5はそれぞれ独立して水素原
子あるいは水酸基の保護基を示す。)で表されるL−
2’−デオキシ−5、6−ジヒドロウリジン誘導体。
【0116】(20) L−2−デオキシリボース誘導
体の製造方法であって、式(11)
【0117】
【化91】
【0118】(式中R4、R5はそれぞれ独立して水素
原子あるいは水酸基の保護基を示す。)で表されるL−
2’−デオキシ−5、6−ジヒドロウリジン誘導体を分
解反応することにより、式(12)
【0119】
【化92】
【0120】(式中R4、R5は前記と同義であり、R
6は水素、メチル基、エチル基を示す。)で表されるL
−2−デオキシリボース誘導体を得ることを特徴とする
L−2−デオキシリボース誘導体の製造方法。
【0121】
【発明の実施の形態】以下、本発明についてさらに詳細
に説明する。
【0122】低級アルキル基、低級アルコキシ基などの
「低級」とは、例えば炭素数1〜4のものが例示でき
る。低級アルキル基としては、例えば、メチル基、エチ
ル基、プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、イ
ソブチル基、sec-ブチル基、tert−ブチル基等
の炭素数1〜4のアルキル基が挙げられる。
【0123】工程b)などで用いる塩基とは、アルカリ
金属アルコキシド、炭酸アルカリ金属塩、重炭酸アルカ
リ金属塩、水酸化アルカリ金属、アルカリ金属水素化
物、アルカリ金属、有機塩基及び塩基性イオン交換樹脂
等で、工程b)における式(3)の化合物から式(4)
の化合物への閉環反応を生じさせる機能を有するもので
あり、これらから選択した化合物を工程b)に用いるこ
とができる。
【0124】水酸基の保護基とは、加水素分解、加水分
解、光分解などの化学的方法によって除去される保護基
を指す。そのような基としては、ホルミル基、アシル
基、シリル基、アルキル基、アラルキル基、カルボニル
基があり、中でも好ましくは、ホルミル基、脂肪族アシ
ル基、芳香族アシル基、シリル基、アルコキシアルキル
基、ハロゲン化アルキル基、アラルキル基、アルコキシ
カルボニル基、アラルキルオキシカルボニル基が挙げら
れる。
【0125】脂肪族アシル基としては、アルキルカルボ
ニル基またはハロゲン置換された低級アルキルカルボニ
ル基が挙げられる。
【0126】アルキルカルボニル基の具体例として、ア
セチル基、プロピオニル基、ブチリル基、イソブチリル
基、ペンタノイル基、ピバロイル基、バレリル基、イソ
バレリル基、オクタノイル基、ノニルカルボニル基、デ
シルカルボニル基、3−メチルノニルカルボニル基、8
−メチルノニルカルボニル基、3−エチルオクチルカル
ボニル基、3,7−ジメチルオクチルカルボニル基、ウ
ンデシルカルボニル基、ドデシルカルボニル基、トリデ
シルカルボニル基、テトラデシルカルボニル基、ペンタ
デシルカルボニル基、ヘキサデシルカルボニル基、1−
メチルペンタデシルカルボニル基、14−メチルペンタ
デシルカルボニル基、13,13−ジメチルテトラデシ
ルカルボニル基、ヘプタデシルカルボニル基、15−メ
チルヘキサデシルカルボニル基、オクタデシルカルボニ
ル基などを例示することができる。
【0127】ハロゲン置換された低級アルキルカルボニ
ル基の具体例として、クロロアセチル基、ジクロロアセ
チル基、トリクロロアセチル基、トリフルオロアセチル
基などを例示することができる。
【0128】芳香族アシル基としては、アリールカルボ
ニル基、ハロゲン置換されたアリールカルボニル基、低
級アルキル化アリールカルボニル基、低級アルコキシア
リールカルボニル基、ニトロ化アリールカルボニル基、
低級アルコキシカルボニル化アリールカルボニル基、ア
リール化アリールカルボニル基を挙げることができる。
【0129】アリールカルボニル基の具体例として、ベ
ンゾイル基、α−ナフトイル基、β−ナフトイル基など
を例示することができる。
【0130】ハロゲン置換されたアリールカルボニル基
の具体例として、2−フルオロベンゾイル基、3−フル
オロベンゾイル基、4−フルオロベンゾイル基、2−ク
ロロベンゾイル基、3−クロロベンゾイル基、4−クロ
ロベンゾイル基、2−ブロモベンゾイル基、3−ブロモ
ベンゾイル基、4−ブロモベンゾイル基、2,4−ジク
ロロベンゾイル基、2,6−ジクロロベンゾイル基、
3,4−ジクロロベンゾイル基、3,5−ジクロロベン
ゾイル基などを例示することができる。
【0131】低級アルキル化アリールカルボニル基の具
体例として、2−トルオイル基、3−トルオイル基、4
−トルオイル基、2,4,6−トリメチルベンゾイル基
などを例示することができる。
【0132】低級アルコキシアリールカルボニル基の具
体例として、2−アニソイル基、3−アニソイル基、4
−アニソイル基などを例示することができる。
【0133】ニトロ化アリールカルボニル基の具体例と
して、2−ニトロベンゾイル基、3−ニトロベンゾイル
基、4−ニトロベンゾイル基、3,5−ジニトロベンゾ
イル基などを例示することができる。
【0134】低級アルコキシカルボニル化アリールカル
ボニル基の具体例として、2−(メトキシカルボニル)
ベンゾイル基などを、アリール化アリールカルボニル基
の具体例として、4−フェニルベンゾイル基などを例示
することができる。
【0135】シリル基としては、低級アルキルシリル
基、アリール基で置換された低級アルキルシリル基を挙
げることができる。
【0136】低級アルキルシリル基の具体例として、ト
リメチルシリル基、トリエチルシリル基、イソプロピル
ジメチルシリル基、メチルジイソプロピルシリル基、ト
リイソプロピルシリル基を例示することができる。
【0137】アリール基で置換された低級アルキルシリ
ル基の具体例として、ジフェニルメチルシリル基、ジフ
ェニルイソプロピルシリル基、tert−ブチルジフェ
ニルシリル基、フェニルジイソプロピルシリル基などを
例示することができる。
【0138】アラルキル基としては、ベンジル基、α−
ナフチルメチル基、β−ナフチルメチル基、ジフェニル
メチル基、トリフェニルメチル基のようなアリール基で
置換された低級アルキル基などのアラルキル基を挙げる
ことができる。更に、アラルキル基は置換されていても
良く、置換アラルキル基としては、例えば、低級アルキ
ル基で置換されたアラルキル基、低級アルコキシ基で置
換されたアラルキル基、ニトロ基で置換されたアラルキ
ル基、ハロゲン置換されたアラルキル基、シアノ基で置
換されたアラルキル基を挙げることができる。
【0139】これらの具体的な基を例示すると、2−メ
チルベンジル基、3−メチルベンジル基、4−メチルベ
ンジル基、2,4,6−トリメチルベンジル基、2−メ
トキシベンジル基、3−メトキシベンジル基、4−メト
キシベンジル基、2−ニトロベンジル基、3−ニトロベ
ンジル基、4−ニトロベンジル基、2−クロロベンジル
基、3−クロロベンジル基、4−クロロベンジル基、2
−ブロモベンジル基、3−ブロモベンジル基、4−ブロ
モベンジル基、2−シアノベンジル基、3−シアノベン
ジル基、4−シアノベンジル基などが挙げられる。
【0140】アラルキルオキシカルボニル基としては、
低級アルキル基で置換されたアラルキルオキシカルボニ
ル基、低級アルコキシ基で置換されたアラルキルオキシ
カルボニル基、ニトロ基で置換されたアラルキルオキシ
カルボニル基、ハロゲン置換されたアラルキルオキシカ
ルボニル基、シアノ基で置換されたアラルキルオキシカ
ルボニル基を挙げることができる。
【0141】これらの具体例として、2−メチルベンジ
ルオキシカルボニル基、3−メチルベンジルオキシカル
ボニル基、4−メチルベンジルオキシカルボニル基、
2,4,6−トリメチルベンジルオキシカルボニル基、
2−メトキシベンジルオキシカルボニル基、3−メトキ
シベンジルオキシカルボニル基、4−メトキシベンジル
オキシカルボニル基、2−ニトロベンジルオキシカルボ
ニル基、3−ニトロベンジルオキシカルボニル基、4−
ニトロベンジルオキシカルボニル基、2−クロロベンジ
ルオキシカルボニル基、3−クロロベンジルオキシカル
ボニル基、4−クロロベンジルオキシカルボニル基、2
−ブロモベンジルオキシカルボニル基、3−ブロモベン
ジルオキシカルボニル基、4−ブロモベンジルオキシカ
ルボニル基、2−シアノベンジルオキシカルボニル基、
3−シアノベンジルオキシカルボニル基、4−シアノベ
ンジルオキシカルボニル基などを挙げることができる。
【0142】アルコキシカルボニル基としては、低級ア
ルコキシカルボニル基、ハロゲン置換されたアルコキシ
カルボニル化合物、アルキルシリル基で置換されたアル
コキシカルボニル基を挙げることができる。
【0143】低級アルコキシカルボニル基の具体例とし
て、メトキシカルボニル基、エトキシカルボニル基、プ
ロポキシカルボニル基、ブトキシカルボニル基、sec
−ブトキシカルボニル基、tert−ブトキシカルボニ
ル基などを例示することができる。
【0144】ハロゲン置換されたアルコキシカルボニル
基の具体例として、2,2,2−トリクロロエトキシカ
ルボニル基を、低級アルキルシリル基で置換されたアル
コキシカルボニル基の具体例として、2−トリメチルシ
リルエトキシカルボニル基などを例示することができ
る。
【0145】アルキル基としては、先に挙げた低級アル
キル基を挙げることができる。このアルキル基はさらに
置換されたものでもよい。置換アルキル基としては、例
えば、メトキシメチル基、エトキシメチル基、2−メト
キシエチル基、2−メトキシエトキシメチル基などの低
級アルキル基を有するアルコキシ基で置換された低級ア
ルキル基のようなアルコキシアルキル基;及び2,2,
2−トリクロロエチル基のようなハロゲンで置換された
低級アルキル基のなどのハロゲン化アルキル基;などが
挙げられる。
【0146】これらの中で、好ましくは、脂肪族アシル
基、芳香族アシル基、アラルキル基であり、さらに好ま
しくは、アセチル基、ベンゾイル基、4−トルオイル
基、4−クロロベンゾイル基、トリチル基、ジメトキシ
トリチル基、またはベンジル基である。
【0147】ハロゲンとしては、塩素、臭素、ヨウ素、
フッ素などを挙げることができる。
【0148】以下に詳細に各反応について記載するが、
反応液から目的物の単離は、通常の分離精製手段、例え
ば抽出、濃縮、結晶化、中和、濾過、再結晶、カラムク
ロマトグラフィー等の手段を用いることによって行うこ
とができる。反応溶媒は、特に指定しない限り、水、メ
タノール、エタノール、イソプロパノール等のプロトン
性溶媒およびベンゼン、トルエン、キシレン、1、2−
ジクロロエタン、ジメチルホルムアミド、ジメチルスル
ホキシド、ジメチルアセトアミド、ジメチルイミダゾリ
ジノン、N−メチルピロリドン、酢酸エチル、ジオキサ
ン、テトラヒドロフランなどの非プロトン性溶媒を単独
あるいは2種以上混合して使用することができる。反応
温度は特に限定されるものではないが、−20℃から用
いる溶媒の還流温度までで行うことができる。
【0149】まず、本発明において、式(1)で表され
るL−β−アラビノアミノオキサゾリンは、公知である
D−β−アラビノアミノオキサゾリンの合成方法(J.Or
g.Chem., 41(10), 1828, (1976).)を応用し、入手容易
なL−アラビノースとシアナミドを塩基存在下で反応さ
せることにより容易に合成できる。
【0150】式(2)で表されるアクリル酸誘導体は、
一般に原料として入手が可能であるが、α−ヒドロキシ
メチルアクリル酸エステルをクロル化、p−トルエンス
ルホニル化、メタンスルホニル化することでも容易に合
成可能である。エステルを構成するR1としては低級ア
ルキル基が用いられる。低級アルキル基としてはメチル
基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、n−ブチ
ル基、イソブチル基、sec-ブチル基、tert−ブ
チル基等を使用することができる。
【0151】式(3)で表されるL−アラビノアミノオ
キサゾリン誘導体は、式(1)で表されるL−β−アラ
ビノアミノオキサゾリンと式(2)で表されるアクリル
酸誘導体を溶媒中に反応させて得ることができる。反応
には、ハイドロキノンなどの重合防止剤を加えることも
できる。
【0152】式(4)で表されるL−2、2’−アンヒ
ドロ核酸誘導体は、式(3)で表されるL−アラビノア
ミノオキサゾリン誘導体を、溶媒中、塩基存在下に閉環
反応させて得ることができる。塩基の具体例としては、
水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化カルシウ
ム、水酸化バリウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、
炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウム、酢酸ナトリウ
ム等の無機塩基、ナトリウムメトキド、ナトリウムエト
キシド、カリウムt−ブトキシド等のアルカリ金属アル
コキド、およびピリジン、トリエチルアミン、ジメチル
アニリン、DBU等の有機塩基、アンバーライトIRA4
00等の塩基性樹脂等を使用することができる。反応に
は、ハイドロキノンなどの重合防止剤を加えることもで
きる。
【0153】式(5)で表される2、2’―アンヒドロ
−1−(β−L−アラビノフラノシル)チミンは、式
(4)で表されるL−2、2’−アンヒドロ核酸誘導体
を溶媒中に金属触媒、酸、塩基、光照射などによって異
性化させて得ることができる。また、式(3)で表され
るL−アラビノアミノオキサゾリン誘導体から、式
(4)で表されるL−2、2’−アンヒドロ核酸誘導体
を取出さずに直接合成することができる。金属触媒とは
異性化を促進するものであれば特に限定されないが、遷
移金属触媒が好ましい。遷移金属のなかでもさらに好ま
しくは、Pd、Rh、Ru、Pt、などがあげられる。
それらの遷移金属は、酸化物や塩化物などの酸化された
形態や配位子の付いた形態でも同様に用いることができ
る。それらの金属触媒は、そのままあるいは活性炭、ア
ルミナ、シリカなどに担持させた形態で用いることがで
きる。また、反応は水素雰囲気下あるいは不活性ガス雰
囲気下、あるいは空気雰囲気下に行うことができる。反
応には、ハイドロキノンなどの重合防止剤を加えること
もできる。酸としては、塩酸、硫酸、リン酸等の無機
酸、ギ酸、酢酸、メタンスルホン酸、p−トルエンスル
ホン酸等の有機酸およびアンバーライト15等の酸性樹
脂等が挙げられる。塩基としては、水酸化ナトリウム、
水酸化カリウム、水酸化カルシウム、水酸化バリウム、
炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸水素ナトリウム、
炭酸水素カリウム、酢酸ナトリウム等の無機塩基、ナト
リウムメトキド、ナトリウムエトキシド、カリウムt−
ブトキシド等のアルカリ金属アルコキド、およびピリジ
ン、トリエチルアミン、ジメチルアニリン、DBU等の
有機塩基、アンバーライトIRA400等の塩基性樹脂等
を使用することができる。
【0154】式(6)で表される2’位がハロゲン化さ
れたL−チミジン誘導体は、式(5)で表される2、
2’―アンヒドロ−1−(β−L−アラビノフラノシ
ル)チミンを溶媒中にハロゲン化させてから保護化する
方法、保護化しさらにハロゲン化させる方法及び保護化
と同時にハロゲン化させる方法のいずれかの方法により
得ることができる。ハロゲン化剤としては、臭化水素
酸、塩酸、ピリジン臭化水素酸塩、ピリジン塩酸塩、ア
ルキルアンモニウムハライド、臭素化ナトリウム等のハ
ロゲン化物が挙げられる。保護基としては、前述した加
水素分解、加水分解、光分解などの化学的方法によって
除去される一般的な保護基を用いることができるが、好
ましくは、ホルミル基、アシル基、シリル基、アルキル
基、アラルキル基、カルボニル基があり、中でも好まし
くは、ホルミル基、脂肪族アシル基、芳香族アシル基、
シリル基、アルコキシアルキル基、ハロゲン化アルキル
基、アラルキル基、アルコキシカルボニル基、アラルキ
ルオキシカルボニル基が挙げられる。保護化と同時にハ
ロゲン化する場合、保護基Rに対応するハロゲン化物R
−Xを用いることで行うことができる。R−Xとして、
脂肪族アシルクロリド、脂肪族アシルブロミド、芳香族
アシルクロリド、芳香族アシルブロミド、アラルキルク
ロリド、アラルキルブロミド等が挙げられる。すなわ
ち、アセチルクロリド、アセチルブロミドなどを用いる
ことで、アセチル化と同時にハロゲン化を行うことがで
き、ベンゾイルクロリド、ベンゾイルブロミドなどを用
いることで、ベンゾイル化と同時にハロゲン化を行うこ
とができる。ハロゲン化試薬の当量は、特に限定される
ものではないが、式(5)で表される2、2’―アンヒ
ドロ−1−(β−L−アラビノフラノシル)チミンに対
して1.1当量から10当量が好ましい。
【0155】式(7)で表されるL−チミジン誘導体
は、式(6)で表される2’位がハロゲン化されたL−
チミジン誘導体を溶媒中に、脱ハロゲン化することで得
ることができる。脱ハロゲン化する方法としては、遷移
金属触媒での水素添加による方法や金属水素化物による
方法やAIBNの様なラジカル開始剤存在下、トリブチ
ルスズハイドライド等の有機スズ化合物やジフェニルシ
ラン等の有機珪素化合物による還元方法が用いられる。
遷移金属触媒での水素添加による方法では、水素圧は、
常圧〜4.905MPaの範囲であればよく、好ましく
は0.0981MPa〜2.943MPaの範囲であ
る。また、塩基存在下、あるいは非存在下に反応を行う
ことができる。触媒として、遷移金属触媒のなかでも好
ましくは、Pd、Rh、Ru、Pt、などがあげられ
る。それらの遷移金属は、酸化物や塩化物などの酸化さ
れた形態や配位子の付いた形態でも同様に用いることが
できる。それらの金属触媒は、そのままあるいは活性
炭、アルミナ、シリカなどに担持させた形態で用いるこ
とができるが、特にパラジウム系触媒が好ましい。触媒
は化合物に対して1%〜100%(重量/重量)の量で
使用すればよく、好ましくは1〜50%(重量/重量)
である。塩基としては、反応を阻害せず、脱酸剤として
機能すれば特に限定はないが、ピリジン、トリエチルア
ミン、ジメチルアニリン等の有機塩基や水酸化ナトリウ
ム、炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸カリウ
ム、酢酸ナトリウム等が挙げられる。
【0156】式(7)で表されるL−2’−チミジン誘
導体からL−チミジンの合成は、式(7)の保護基であ
るR2、R3を脱保護する一般的な方法により行うこと
ができる。すなわち、加水素分解、加水分解、光分解な
どの化学的方法によって除去することができる。
【0157】式(8)で表されるL−2、2’−アンヒ
ドロ−1−(β−アラビノフラノシル)−5、6−ジヒ
ドロウリジンは、公知の方法(J.Org.Chem., 37(21), 3
290,(1972).)を応用し、式(1)で表されるL−アラ
ビノアミノオキサゾリンにアクリル酸エステルを反応さ
せて得ることができる。
【0158】式(9)で表されるL−2、2’−アンヒ
ドロ−5、6−ジヒドロウリジン誘導体は、式(8)で
表されるL−2、2’−アンヒドロ−1−(β−アラビ
ノフラノシル)−5、6−ジヒドロウリジンの水酸基
を、一般的な保護基で保護することにより得ることがで
きる。保護基としては、前述した加水素分解、加水分
解、光分解などの化学的方法によって除去される一般的
な保護基を用いることができるが、好ましくは、ホルミ
ル基、アシル基、シリル基、アルキル基、アラルキル
基、カルボニル基があり、中でも好ましくは、ホルミル
基、脂肪族アシル基、芳香族アシル基、シリル基、アル
コキシアルキル基、ハロゲン化アルキル基、アラルキル
基、アルコキシカルボニル基、アラルキルオキシカルボ
ニル基が挙げられる。
【0159】式(10)で表される2’位がハロゲン化
された L−5、6−ジヒドロウリジン誘導体は、式
(9)で表されるL−2、2’−アンヒドロ−5、6−
ジヒドロウリジン誘導体を、溶媒中にハロゲン化させる
ことにより得ることができる。あるいは式(8)で表さ
れるL−2、2’−アンヒドロ−1−(β−アラビノフ
ラノシル)−5、6−ジヒドロウリジンを保護化と同時
にハロゲン化させて得ることができる。ハロゲン化剤と
しては、臭化水素酸、塩酸、ピリジン臭化水素酸塩、ピ
リジン塩酸塩、アルキルアンモニウムハライド、臭素化
ナトリウム等のハロゲン化物が挙げられる。保護基とし
ては、前述した加水素分解、加水分解、光分解などの化
学的方法によって除去される一般的な保護基を用いるこ
とができる。保護化と同時にハロゲン化する場合、保護
基Rに対応するハロゲン化物R−Xを用いることで行う
ことができる。R−Xとして、脂肪族アシルクロリド、
脂肪族アシルブロミド、芳香族アシルクロリド、芳香族
アシルブロミド、アラルキルクロリド、アラルキルブロ
ミド等が挙げられる。すなわち、アセチルクロリド、ア
セチルブロミドなどを用いることで、アセチル化と同時
にハロゲン化を行うことができ、ベンゾイルクロリド、
ベンゾイルブロミドなどを用いることで、ベンゾイル化
と同時にハロゲン化を行うことができる。ハロゲン化試
薬の当量は、特に限定されるものではないが、2、2’
−アンヒドロ−1−(β−L−アラビノフラノシル)−
5、6−ジヒドロウリジン誘導体に対して1.1当量か
ら10当量が好ましい。
【0160】式(11)で表される2’−デオキシ−β
−L−5、6−ジヒドロウリジン誘導体は、式(10)
で表される2’位がハロゲン化されたL−5、6−ジヒ
ドロウリジン誘導体を溶媒中に、脱ハロゲン化すること
で得ることができる。
【0161】この段階で必要に応じて脱保護を行っても
よい。
【0162】脱ハロゲン化する方法としては、遷移金属
触媒での水素添加による方法や金属水素化物による方法
やAIBNの様なラジカル開始剤存在下、トリブチルス
ズハイドライド等の有機スズ化合物やジフェニルシラン
等の有機珪素化合物による還元方法が用いられる。遷移
金属触媒での水素添加による方法では、水素圧は、常圧
〜4.905MPaの範囲であればよく、好ましくは
0.0981MPa〜2.943MPaの範囲である。
また、塩基存在下、あるいは非存在下に反応を行うこと
ができる。触媒として、遷移金属触媒のなかでも好まし
くは、Pd、Rh、Ru、Pt、などがあげられる。そ
れらの遷移金属は、酸化物や塩化物などの酸化された形
態や配位子の付いた形態でも同様に用いることができ
る。それらの金属触媒は、そのままあるいは活性炭、ア
ルミナ、シリカなどに担持させた形態で用いることがで
きるが、特にパラジウム系触媒が好ましい。触媒は化合
物に対して1%〜100%(重量/重量)の量で使用す
ればよく、好ましくは1〜50%(重量/重量)であ
る。反応温度は特に限定されるものではないが、0℃か
ら還流温度までがよい。塩基としては、反応を阻害せ
ず、脱酸剤として機能すれば特に限定はないが、ピリジ
ン、トリエチルアミン、ジメチルアニリン等の有機塩基
や水酸化ナトリウム、炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリ
ウム、炭酸カリウム、酢酸ナトリウム等が挙げられる。
【0163】式(12)で表されるL−2’−デオキシ
リボース誘導体は、式(11)で表されるL−2’−デ
オキシ−β−5、6−ジヒドロウリジン誘導体の5、6
−ジヒドロウリジン環を分解することで得ることができ
る。分解反応には、酸を用いることが好ましく、酸とし
て塩酸、硫酸、リン酸等の無機酸、ギ酸、酢酸、メタン
スルホン酸、p−トルエンスルホン酸等の有機酸および
アンバーライト15等の酸性樹脂等が挙げられる。混合
溶媒の場合、反応は相間移動触媒の存在下にて行っても
よい。使用される相間移動触媒としては、例えばトリエ
チルベンジルアンモニウムクロリド、トリエチルアンモ
ニウムブロミド、テトラメチルアンモニウムクロリド、
テトラメチルアンモニウムブロミド、テトラエチルアン
モニウムクロリド、テトラエチルアンモニウムブロミ
ド、テトラブチルアンモニウムクロリド、テトラブチル
アンモニウムブロミド、テトラブチルアンモニウムハイ
ドロジェンサルファイト等の第4級アンモニウム塩等、
18−クラウンー6−エーテル、12−クラウンー6−
エーテル、ジベンゾ−24−クラウン−8−エーテル、
ジシクロヘキサノ−24−クラウン−8−エーテル等の
クラウンエーテル等が挙げられる。
【0164】
【実施例】以下、本発明を実施例により更に詳細に説明
するが、本発明はこれらに限定されるものでない。
【0165】(実施例1) L−アラビノアミノオキサゾリン−α−クロロメチルア
クリル酸エステル付加体の製造 α−ヒドロキシメチルアクリル酸エチル(10g、76.8mmo
l)に塩化チオニル(10.6g、89.1mmol)を氷冷下滴下
し、30分攪拌後90℃にて2時間反応させた。反応終了
後、低沸化合物を減圧除去し、未精製のα―クロロメチ
ルアクリル酸エチル(11.8g)を得た。次いで、L−ア
ラビノアミノオキサゾリン(11.8g、64.0mmol)をジメ
チルアセトアミド(80ml)に懸濁し、α―クロロメチ
ルアクリル酸エチル(11.8g)を氷冷下滴下した。室温に
て4時間反応させたのち、溶媒を減圧下にて濃縮除去し
た。得られた残留物にイソプロパノール(100ml)を加
え、室温下1時間攪拌した。生成した結晶を濾別し、イ
ソプロパノール(10ml)で洗浄後、減圧乾燥することに
より題記化合物(12.5g、60.5%)を得た。 得られた題記化合物の分析結果 mp:182-183℃1 HNMR(DMSO-d6,400MHz)δppm:1.25(t,3H,J=7Hz),3.30-
3.44(m,2H),4.07-4.48(m,6H),5.22(s,1H),5.29(d,1H,J=
6Hz),5.89(d,1H,J=6Hz),6.06(s,1H),6.12(s,1H),6.31
(s,1H),6.97(br,1H) IR(KBr)cm-1:3412, 3228, 1698, 1611, 1526, 130
0, 1272, 1148, 1085, 1000, 965, 845, 648。
【0166】(実施例2) L−2、2’−アンヒドロ−5、6−ジヒドロウリジン
−5−エキソメチレン体の製造 実施例1で得られたL−アラビノアミノオキサゾリン−
α−クロロメチルアクリル酸エステル付加体(2g、6.20
mmol)を水(20ml)に溶解し、氷冷下ヒドロキノン
(50mg)および無水炭酸ナトリウム(0.9g、8.49mmo
l)を加え15時間攪拌した。反応終了後、希塩酸で中
和したのち溶媒を濃縮除去した。得られた残留物をメタ
ノール(20ml)に溶解し、無水硫酸マグネシウムを用
いて乾燥した後、溶媒を濃縮除去し、得られた残留物を
シリカゲルカラムクロマトグラフィー(展開液:クロロ
ホルム/メタノール)で精製することにより題記化合物
(0.187g、12.6%)を得た。 得られた題記化合物の分析結果 mp:173-174℃1 HNMR(DMSO-d6,400MHz)δppm:3.22-3.36(m,2H),3.99-
4.03(m,1H),4.28-4.41(m,3H),5.00-5.08(m,2H),5.56-5.
58(m,1H),5.81-5.87(m,2H),6.05-6.06(m,1H) IR(KBr)cm-1:3427, 1619, 1492, 1449, 1405, 131
1, 1154, 1088, 1059, 1025, 992, 960, 787。
【0167】(実施例3) 2、2’―アンヒドロ−1−(β−L−アラビノフラノ
シル)チミンの製造 実施例1で得られたL−アラビノアミノオキサゾリン−
α−クロロメチルアクリル酸エステル付加体(10.5g、3
2.6mmol)を水(105ml)に溶解し、氷冷下ヒドロキノ
ン(526mg)および無水炭酸ナトリウム(5.18g、48.9m
mol)を加え15時間攪拌した。反応終了後、酢酸にて
中和し、実施例2で得られたL−2、2’−アンヒドロ
−5、6−ジヒドロウリジン−5−エキソメチレン体を
含む水溶液(12.2g、86.9%)を得た。次いで5%
パラジウムアルミナ(1.05g)を水(52.6g)に懸濁し、
水素雰囲気下、上記水溶液を80℃にて滴下し、1時間
反応させた。触媒を濾別後、溶媒を濃縮除去し、得られ
た残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(展開
液:クロロホルム/メタノール)で精製することにより
題記化合物(5.86g、86.6%)を得た。 得られた題記化合物の分析結果 mp:227℃1 HNMR(DMSO-d6,400MHz)δppm:1.79(d,1H,J=1.2Hz),3.1
3-3.19(m,1H),3.23-3.30(m,1H),4.05-4.07(m,1H),4.37
(br,1H),4.96(t,1H,J=5.1Hz),5.17(d,1H,J=5.6Hz), 5.8
7(d,1H,J=2.9Hz),6.29(d,1H,J=5.6Hz),7.74(d,1H,J=1.2
Hz) IR(KBr)cm-1:3407, 1668, 1618, 1556, 1492, 137
8, 1268, 1240, 1158, 1095, 1061, 994, 943, 910, 80
0。
【0168】(実施例4) L−3’、5’−ジ−アセチル−2’−ブロモ−チミジ
ンの製造 2、2’―アンヒドロ−1−(β−L−アラビノフラノ
シル)チミン(9.81g、40.8mmol)を酢酸エチル(287
ml)およびジメチルホルムアミド(39.6ml)に懸濁
し、室温下アセチルブロミド(18.0g、14.6mmol)を加
え、80℃にて1時間反応させた。反応終了後、酢酸エチ
ル(287ml)および飽和重曹水(100ml)を加え分液後、
得られた有機相を飽和食塩水(100ml)で2回洗浄し
た。得られた酢酸エチル溶液を無水硫酸ナトリウムで乾
燥した後、溶媒を濃縮除去し、得られた残留物にエタノ
ール(78.5ml)を加え、室温下1.5時間攪拌した。生成し
た結晶を濾別し、エタノール(16ml)で洗浄後、減圧乾
燥することにより題記化合物(12.9g、78.0%)を得
た。 得られた題記化合物の分析結果 mp:131℃1 HNMR(DMSO-d6,400MHz)δppm:1.81(d,3H,J=1Hz),2.09
(s,3H),2.14(s,3H),4.24-4.34(m,3H),4.97-5.00(m,1H),
5.26-5.28(m,1H),6.15(d,1H,J=7.8Hz),7.53(d,1H,J=1.2
Hz), 11.5(s,1H) IR(KBr)cm-1:3272, 1744, 1719, 1683, 1457, 137
8, 1289, 1234, 1154, 1077, 1037, 876, 805, 626, 42
2。
【0169】(実施例5) L−3’、5’−ジ−アセチル−チミジンの製造 L−3’、5’−ジ−アセチル−2’−ブロモ−チミジ
ン(12.6g、31.2mmol)をメタノール(332ml)に溶解
し、酢酸ナトリウム(3.16g、38.5mmol)および5%パ
ラジウムアルミナ(1.26g)を加え、常圧下室温にて水
添反応を行った。反応終了後、触媒を濾過し、濾液を減
圧下に溶媒を濃縮した。得られた残留物に酢酸エチル
(568ml)を加え、飽和食塩水(100ml)で3回洗浄し
た。得られた酢酸エチル溶液を無水硫酸ナトリウムで乾
燥した後、溶媒を濃縮除去し、得られた残留物にイソプ
ロパノール(78.5ml)を加え、室温下1.5時間攪拌した。
生成した結晶を濾別し、エタノール(16ml)で洗浄後、
減圧乾燥することにより題記化合物(7.48g、73.5%)
を得た。 得られた題記化合物の分析結果 mp:125-126℃1 HNMR(DMSO-d6,400MHz)δppm:1.80(d,3H,J=0.7Hz),2.0
67(s,3H),2.069(s,3H),2.24-2.47(m,2H),4.13-4.27(m,3
H),5.17-5.20(m,1H),6.16-6.20(m,1H),7.50(d,1H,J=1.2
Hz), 11.4(s,1H) IR(KBr)cm-1:3041, 1736, 1671, 1476, 1377, 122
8, 1135, 1097, 1028, 952, 884, 764, 630, 563, 494,
413。
【0170】(実施例6) L−チミジンの製造 L−3’、5’−ジ−アセチル−チミジン(7.15g、21.
9mmol)をメタノール(36ml)に溶解し、室温下8.4wt%
アンモニア/メタノール溶液を滴下し、6℃にて3日間
反応させた。反応終了後、溶媒を濃縮除去し、得られた
残留物にエタノール(21ml)を加え、室温下1.5時間攪拌
した。生成した結晶を濾別し、エタノール(3ml)で2
回洗浄後、減圧乾燥することにより題記化合物(4.95
g、93.4%)を得た。 得られた題記化合物の分析結果 mp:184℃1 HNMR(DMSO-d6,400MHz)δppm:1.77(d,3H,J=0.7Hz),2.0
3-2.13(m,2H),3.75-3.77(m,1H),4.22-4.26(m,1H),5.02-
5.05(m,1H),5.03(t,1H,J=5.1Hz),5.23(d,1H,J=4.4Hz),
6.17(t,1H,J=7Hz),7.70(d,1H,J=1.2Hz), 11.3(s,1H) IR(KBr)cm-1:3315, 3028, 1707, 1663, 1478, 143
6, 1318, 1275, 1122, 1099, 1067, 1011, 972, 853, 6
28, 471 (実施例7) L−2、2’−アンヒドロ−5、6−ジヒドロウリジン
の製造 L−アミノオキサゾリン(2.93g、16.9mmol)、ヒドロ
キノン(147mg)、アクリル酸メチル(4.40g、51.0mmo
l)を50%含水エタノール(30ml)に懸濁し、90℃に
て1.5時間反応させた。反応終了後、溶媒を濃縮除去
し、得られた残留物をエタノール(200ml)に溶解し、
活性炭処理を行った。得られたエタノール液を4mlま
で濃縮し、室温にて一晩放置した。生成した結晶を濾別
し、エタノール(1ml)で洗浄後、減圧乾燥することに
より題記化合物(3.74g、34.3%)を得た。 得られた題記化合物の分析結果 mp:177-179℃1 HNMR(DMSO-d6,400MHz)δppm:2.35-2.51(m,2H),3.21-
3.33(m,2H),3.46-3.60(m,2H),3.96-4.00(m,1H),4.29(s,
1H),5.01(s,1H),5.05(d,1H,J=5.6Hz),5.79(s,1H), 5.85
(d,1H,J=5.6Hz) IR(KBr)cm-1:3394, 2931, 1671, 1600, 1489, 136
7, 1264, 1140, 1039, 944, 878, 739, 575。
【0171】(実施例8) L−3’、5’−ジ−アセチル−2、2’−アンヒドロ
−5、6−ジヒドロウリジンの製造 L−アミノオキサゾリン(5.0g、28.7mmol)、ヒドロキ
ノン(100mg)、アクリル酸メチル(7.5g、87.0mmol)
を水(50ml)に懸濁し、50℃にて6時間反応させ
た。反応終了後、溶媒を濃縮除去し、ジメチルホルムア
ミド(20ml)で2回共沸脱水した。得られた残留物をジメ
チルホルムアミド(40ml)に溶解し、無水酢酸(8.5g、8
3.3mmol)およびピリジン(6.8g、86.0mmol)を加え、
50℃にて1.5時間反応させた。反応終了後、溶媒を
濃縮除去し、得られた残留物に酢酸エチル(20ml)を加
え、氷冷下1時間攪拌した。生成した結晶を濾別し、酢
酸エチル(1ml)で洗浄後、減圧乾燥することにより題
記化合物(5.2g、60.3%)を得た。 得られた題記化合物の分析結果 mp:150-153℃1 HNMR(CDCl3-d6,400MHz)δppm:2.11(s,3H),2.15(s,3
H),2.67(t,2H,J=7Hz),3.59-3.73(m,2H),4.04-4.08(m,1
H),4.34-4.44(m,2H),5.23(d,1H,J=6Hz),5.33-5.34(m,1
H), 5.86(d,1H,J=6Hz) IR(KBr)cm-1:3440, 1746, 1688, 1606, 1485, 146
0, 1366, 1232, 1134, 1098, 1049, 992, 734。
【0172】(実施例9) L−3’、5’−ジ−p−クロロベンゾイル− 2、
2’−アンヒドロ−5、6−ジヒドロウリジンの製造 L−アミノオキサゾリン(5.0g、28.7mmol)、ヒドロキ
ノン(100mg)、アクリル酸メチル(7.5g、87.0mmol)
を水(50ml)に懸濁し、50℃にて6時間反応させ
た。反応終了後、溶媒を濃縮除去し、ジメチルホルムア
ミド(20ml)で2回共沸脱水した。得られた残留物をピリ
ジン(60ml)に溶解し、氷冷下p−クロロ安息香酸クロリ
ド(11.1g、62.9mmol)を加え、室温にて2時間反応さ
せた。反応終了後、水(60ml)を加え、室温にて1時間
攪拌した。生成した結晶を濾別し、メタノール(10m
l)で洗浄後、減圧乾燥することにより題記化合物(10.
2g、70.3%)を得た。 得られた題記化合物の分析結果 mp:178-180℃1 HNMR(DMSO-d6,400MHz)δppm:2.39-2.52(m,2H),3.51-
3.66(m,2H),4.41-4.42(m,2H),4.78-4.79(m,1H),5.63-5.
64(m,2H),6.02-6.04(m,1H),7.56-7.66(m,4H),7.93-8.04
(m,4H) IR(KBr)cm-1:3435, 1726, 1594, 1488, 1455, 140
3, 1364, 1274, 1093, 1043, 1016, 850, 760。
【0173】(実施例10) L−3’、5’−ジ−アセチル−2’−ブロモ−5、6
−ジヒドロウリジンの製造 L−3’、5’−ジ−アセチル−2、2’−アンヒドロ
−5、6−ジヒドロウリジン(25.7g、85.6mmol)を酢
酸エチル(200ml)およびジメチルホルムアミド(50
ml)に懸濁し、室温で30%臭化水素酢酸(33.9g、12
5mmol)を加え、80℃にて1時間反応させた。反応終了
後、酢酸エチル(200ml)を加え水(50ml)および飽和重
曹水(25ml)で2回洗浄した。得られた酢酸エチル溶液
を無水硫酸ナトリウムで乾燥した後、溶媒を減圧下にて
濃縮除去した。得られた残留物にエタノール(20ml)、ヘ
キサン(20ml)を加え、室温下1時間攪拌した。生成し
た結晶を濾別し、エタノール/ヘキサン混合溶媒(1:
1、10ml)で洗浄後、減圧乾燥することにより題記化合
物(26.5g、81.2%)を得た。 得られた題記化合物の分析結果 mp:109-112℃1 HNMR(DMSO-d6,400MHz)δppm:2.06(s,3H),2.14(s,3H),
2.58(t,2H,J=7Hz),3.31-3.61(m,2H),4.14-4.23(m,3H),
4.80-4.84(m,1H),5.18-5.20(m,1H),6.05(d,1H,J=9Hz),
10.5(s,1H) IR(KBr)cm-1:3448, 1742, 1655, 1484, 1449, 137
9, 1228, 1078, 1024。
【0174】(実施例11) L−3’、5’−ジ−p−クロロベンゾイル−2’−ブ
ロモ−5、6−ジヒドロウリジンの製造 L−3’、5’−ジ− p−クロロベンゾイル−2、
2’−アンヒドロ−5、6−ジヒドロウリジン(17.2
g、34.0mmol)を酢酸エチル(120ml)およびジメチル
ホルムアミド(30ml)に懸濁し、室温で30%臭化水
素酢酸(14.0g、51.9mmol)を滴下し、5時間反応させ
た。反応終了後、水(50ml)および飽和重曹水(25ml)
で2回洗浄した。得られた酢酸エチル溶液を無水硫酸ナ
トリウムで乾燥した後、溶媒を減圧下にて濃縮除去し
た。得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフ
ィー(展開液:酢酸エチル/ヘキサン)で精製すること
により題記化合物(13.3g、66.7%)を得た。 得られた題記化合物の分析結果 mp:148-149℃1 H-NMR(DMSO-d6,400MHz)δppm:2.55-2.59(m,2H),3.41
-3.47(m,2H),4.55-4.57(m,3H),5.02-5.05(m,1H),5.56-
5.58(m,1H),6.21(d,1H,J=8Hz),7.61-7.69(m,4H),7.99-
8.07(m,4H),10.52(s,1H) IR(KBr)cm-1:3242, 1728, 1594, 1488, 1446, 140
2, 1373, 1271, 1093, 1015, 850, 757, 685, 529 (実施例12) L−3’、5’−ジ−アセチル−2’−デオキシ−5、
6−ジヒドロウリジンの製造 L−3’、5’−ジ−アセチル−2’−ブロモ−5、6
−ジヒドロウリジン(10g、26.2mmol)を50%含水メタ
ノール(150ml)に溶解し、酢酸ナトリウム(6.3g、76.
8mmol)および5%パラジウム硫酸バリウム(2.5g)を
加えて、常圧下室温にて水添反応を行った。反応終了
後、触媒を濾過し、濾液を減圧下に溶媒を濃縮した。濃
縮残渣を酢酸エチル(200ml)に溶解し、飽和重曹水(50m
l)、飽和食塩水(50ml)で洗浄し,得られた酢酸エチル溶
液を無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を減圧下に濃
縮除去することにより題記化合物(7.3g、88.7%)を得
た。 得られた題記化合物の分析結果1 HNMR(DMSO-d6,400MHz)δppm:1.99-2.06(m,1H,),2.30-
2.32(m,1H),2.50-2.89(m,2H),3.31-3.36(m,2H),4.02-4.
04(m,1H),4.10-4.18(m,2H),5.07-5.10(m,1H),6.11-6.15
(m,1H),10.3(s,1H) IR(neat)cm-1:2974, 1718, 1488, 1449, 1374, 124
1, 1048, 881, 762。
【0175】(実施例13) L−2’−デオキシ−5、6−ジヒドロウリジンの製造 3’、5’−ジ−アセチル−2’−デオキシ−L−5、
6−ジヒドロウリジン(7.0g、22.3mmol)をメタノール
(10ml)に溶解し、氷冷下2.0Nアンモニア/メタノー
ル溶液(75ml、150mmol)を加え、室温にて一晩放置し
た。溶媒を濃縮除去して得られた残留物を少量のメタノ
ールに溶解し、イソプロピルアルコールおよびイソプロ
ピルエーテルを加え1時間攪拌した。生成した結晶を濾
別し、メタノール/イソプロピルエーテル混合溶媒(1ml)
で洗浄後、減圧乾燥することにより題記化合物(3.95
g、65.5%)を得た。 得られた題記化合物の分析結果 mp:136-138℃1 H-NMR(DMSO-d6,400MHz)δppm:1.77-1.82 (m,1H),2.0
0-2.05(m,1H),2.48-2.52(m,2H),3.29-3.45(m,4H),3.59-
3.62(m,1H),4.10-4.13(m,1H),4.76-4.79(m,1H),5.12
(d,1H,J=4Hz),6.08-6.12(m,1H),10.20(s,1H) IR(KBr)cm-1:3412, 2920, 1696, 1484, 1443, 137
0, 1286, 1214, 1091, 1056。
【0176】(実施例14) L−3’、5’−ジ− p−クロロベンゾイル−2’−
デオキシ−5、6−ジヒドロウリジンの製造 L−2’−デオキシ−5、6−ジヒドロウリジン(0.5
g、2.17mmol)をピリジン(2.5ml)に溶解し、氷冷下p−
クロロ安息香酸クロリド(0.80g、4.56mmol)を加え、
室温にて0.5時間反応させた。反応終了後、水(3ml)
を加え、室温にて0.5時間攪拌した。生成した結晶を
濾別し、酢酸エチル/ヘキサン混合溶媒(10ml)で洗浄
後、減圧乾燥することにより題記化合物(0.93g、85.0
%)を得た。 得られた題記化合物の分析結果 mp:184-185℃1 HNMR(DMSO-d6,400MHz)δppm:2.23-2.29(m,1H),2.43-
2.58(m,3H),3.36-3.42(m,2H),4.36-4.38(m,1H),4.50-4.
53(m,2H),5.48-5.51(m,1H),6.24-6.28(m,1H),7.42-7.64
(m,4H),7.93-8.03(m,4H), 10.3(s,1H) IR(KBr)cm-1:3430, 1721, 1594, 1488, 1448, 140
2, 1374, 1276, 1220, 1175, 1093, 1015, 852, 761, 6
87, 529。
【0177】(実施例15) L−3、5−ジ− p−クロロベンゾイル−2−デオキ
シ−リボースの製造 L−3’、5’−ジ− p−クロロベンゾイル−2’−
デオキシ−5、6−ジヒドロウリジン(1.65g、3.26mmo
l)を50℃にてジオキサン(18ml)に溶解し、p−トルエ
ンスルホン酸(4.35g、22.9mmol)の水溶液(3.3ml)を
滴下した。50℃にて6.5時間反応させた後、飽和重曹
水で中和し、酢酸エチル(30ml)で抽出した。得られた有
機相を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムにて乾
燥後、溶媒を濃縮除去することにより題記化合物(0.88
g、65.4%)を得た。 得られた題記化合物の分析結果1 HNMR(DMSO-d6,400MHz)δppm:1.96-2.52(m,2H,),4.36-
4.54(m,3H),5.34-5.60(m,2H),6.45(d,1H,J=4.1Hz,1-O
H),6.69(d,1H,J=5.1Hz,1-OH),7.59-7.63(m,4H),7.95-8.
01(m,4H)。
【0178】(実施例16) L−3、5−ジ− p−クロロベンゾイル−2−デオキ
シ−リボース−1−メチルエーテルの製造 L−3、5−ジ− p−クロロベンゾイル−2−デオキ
シ−リボース(0.88g、2.17mmol)をメタノール(4.2ml)
に溶解し、4N塩酸/ジオキサン溶液(0.03ml)を加
え、室温にて12時間反応させた。氷冷下、種晶を接種
した後、1時間攪拌した。生成した結晶を濾別し、少量
のメタノールで洗浄後、減圧乾燥することにより題記化
合物(0.42g、49.2%)を得た。 得られた題記化合物の分析結果 mp:173-174℃1 HNMR(DMSO-d6,400MHz)δppm:2.18-2.39(m,1H,),2.51-
2.55(m,1H),3.36(s,3H,1-OMe),3.43(s,3H,1-OMe),4.51-
4.64(m,3H),5.19-5.24(m,1H),5.39-5.62(m,1H,),7.39-
7.44(m,4H),7.94-8.04(m,4H) IR(KBr)cm-1: 1724, 1594, 1489, 1403, 1275, 120
4, 1176, 1123, 1015, 936, 860, 761, 686,528。
【0179】(実施例17) L−3、5−ジ− p−クロロベンゾイル−2−デオキ
シ−リボース−1−メチルエーテルの製造 L−3’、5’−ジ− p−クロロベンゾイル−2’−
デオキシ−5、6−ジヒドロウリジン(0.5g、0.99mmo
l)を50℃にてジオキサン(5.0ml)に溶解し、水(0.01
8g)およびメタノール(2ml)に溶解したメタンスルホ
ン酸(209mg、2.17mmol)を滴下し、32時間攪拌し
た。飽和重曹水で中和後、溶媒を濃縮除去した。得られ
た残留物に水(5ml)を加え、酢酸エチル(10ml)で抽
出した。得られた有機相を無水硫酸ナトリウムにて乾燥
した後、溶媒を濃縮除去し、シリカゲルカラムクロマト
グラフィー(展開液:酢酸エチル/ヘキサン)で精製す
ることにより題記化合物(0.148g、35.3%)を得た。
【0180】NMR、IRスペクトル分析は実施例17
と同一の化合物を示した。
【0181】(実施例18) L−2−デオキシ−リボースの製造 L−3’、5’−ジ−アセチル−2’−デオキシ−5、
6−ジヒドロウリジン(0.51g、1.64mmol)を水(3ml)に
溶解し、水酸化ナトリウム(0.3g、7.5mmol)を加え、
室温にて1時間反応させた。反応終了後、酸性樹脂であ
るアンバーライト120H+(3g)を加え10分攪拌した。
樹脂を濾別して得られる水溶液に、氷冷下濃塩酸(0.17
g、1.59mmol)を滴下し、室温にて5時間反応させた。
反応終了後、塩基性樹脂であるアンバーライト400(3
g)を加え10分攪拌した。樹脂を濾別後、水を濃縮除
去することにより題記化合物(0.10g、47.4%)を得
た。本2−デオキシ−L−リボース(0.1g、0.75mmol)を
メタノール(1.2ml)に溶解し、アニリン(0.47g、5.0mmo
l)を加えて氷冷下3時間攪拌した。生成した結晶を濾別
し、少量の冷メタノール/イソプロパノール混合溶媒に
て洗浄し、減圧下乾燥することでL−2−デオキシ−N
−フェニル−エリスロ−ペントフラノシルアミン(0.14
g、90%)を得た。本誘導体により構造確認を行った。
【0182】L−2−デオキシ−N−フェニル−エリス
ロ−ペントフラノシルアミン mp:168℃1 HNMR(DMSO-d6,90MHz)δppm:1.65-1.92(m,2H),3.41-3.
82(m,4H),4.30-4.78(m,3H), 6.24-6.75(m,3H),6.95-7.1
5(m,2H) IR(KBr)cm-1:3333, 3267, 2900, 1605, 1532, 149
9, 1445, 1378, 1343, 1309, 1259, 1175, 1151, 1087,
1067, 999, 973, 892, 829, 758, 723, 694。
【0183】
【発明の効果】新規で有用な合成中間体である2、2’
―アンヒドロ−1−(β−L−アラビノフラノシル)チ
ミンを製造する新しい方法を見出した。さらに、2、
2’―アンヒドロ−1−(β−L−アラビノフラノシ
ル)チミンからL−チミジンを製造する新しい方法を見
出した。また、L−2、2’−アンヒドロ−5、6−ジ
ヒドロシクロウリジン誘導体を経由して、有用な合成中
間体であるL−2’−デオキシリボース誘導体を製造す
る新しい方法を見出した。以上により、これまで困難で
あったさまざまのL型核酸誘導体の合成が可能となっ
た。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鈴木 常司 千葉県茂原市東郷1144 三井化学株式会社 内 Fターム(参考) 4C057 BB05 CC02 CC03 DD01 FF03 LL10 LL19 4C086 AA03 EA04 MA01 MA04

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 L−チミジンの製造方法であって、 a)式(1) 【化1】 で表されるL−アラビノアミノオキサゾリンに、式
    (2) 【化2】 (式中、R1は低級アルキル基を表し、Xは塩素、p−
    トルエンスルホニルオキシ基、メタンスルホニルオキシ
    基を表す。)で表されるアクリル酸誘導体を反応させて
    式(3) 【化3】 (式中、X、R1は同義を表す。)で表されるL−アラ
    ビノアミノオキサゾリン誘導体を合成する工程と、 b)式(3)で表されるL−アラビノアミノオキサゾリ
    ン誘導体に塩基を作用させて、式(4) 【化4】 で表されるL−2、2’−アンヒドロ核酸誘導体を合成
    する工程と、 c)式(4)で表されるL−2、2’−アンヒドロ核酸
    誘導体を異性化させ、式(5) 【化5】 で表される2、2’―アンヒドロ−1−(β−L−アラ
    ビノフラノシル)チミンを合成する工程と、 d)式(5)で表される2、2’―アンヒドロ−1−
    (β−L−アラビノフラノシル)チミンの、ハロゲン化
    させてからの保護化、保護化してからのハロゲン化また
    は保護化と同時に行われるハロゲン化により、式(6) 【化6】 (式中、R2、R3は独立してそれぞれ水酸基の保護基
    を示し、Yはハロゲン原子を示す。)で表される2’位
    がハロゲン化された L−チミジン誘導体を合成する工
    程と、 e)式(6)で表される化合物を脱ハロゲン化すること
    により、式(7) 【化7】 (R2、R3は前記と同義を示す。)で表されるL−チ
    ミジン誘導体を合成する工程と、 f)式(7)で表される化合物を脱保護化することによ
    り、L−チミジンを合成する工程と、を有することを特
    徴とするL−チミジンの製造方法。
  2. 【請求項2】 2、2’―アンヒドロ−1−(β−L−
    アラビノフラノシル)チミンの製造方法であって、 a)式(1) 【化8】 で表されるL−アラビノアミノオキサゾリンに、式
    (2) 【化9】 (式中、R1は低級アルキル基を表し、Xは塩素、p−
    トルエンスルホニルオキシ基、メタンスルホニルオキシ
    基を表す。)で表されるアクリル酸誘導体を反応させて
    式(3) 【化10】 (式中、X、R1は同義を表す。)で表されるL−アラ
    ビノアミノオキサゾリン誘導体を合成する工程と、 b)式(3)で表されるL−アラビノアミノオキサゾリ
    ン誘導体に塩基を作用させて、式(4) 【化11】 で表されるL−2、2’−アンヒドロ核酸誘導体を合成
    する工程と、 c)式(4)で表されるL−2、2’−アンヒドロ核酸
    誘導体を異性化させ、式(5) 【化12】 で表される2、2’―アンヒドロ−1−(β−L−アラ
    ビノフラノシル)チミンを合成する工程と、を有するこ
    とを特徴とする2、2’―アンヒドロ−1−(β−L−
    アラビノフラノシル)チミンの製造方法。
  3. 【請求項3】 L−アラビノアミノオキサゾリン誘導体
    の製造方法であって、式(1) 【化13】 で表されるL−アラビノアミノオキサゾリンに、式
    (2) 【化14】 (式中、R1は低級アルキル基を表し、Xは塩素、p−
    トルエンスルホニルオキシ基、メタンスルホニルオキシ
    基を表す。)で表されるアクリル酸誘導体を反応させて
    式(3) 【化15】 (式中、X、R1は同義を表す。)で表されるL−アラ
    ビノアミノオキサゾリン誘導体を合成する工程と、を有
    することを特徴とするL−アラビノアミノオキサゾリン
    誘導体の製造方法。
  4. 【請求項4】 式(3) 【化16】 (式中、R1は低級アルキル基を表し、Xは塩素、p−
    トルエンスルホニルオキシ基、メタンスルホニルオキシ
    基を表す。)で表されるL−アラビノアミノオキサゾリ
    ン誘導体。
  5. 【請求項5】 L−2、2’−アンヒドロ核酸誘導体の
    製造方法であって、式(3) 【化17】 (式中、R1は低級アルキル基を表し、Xは塩素、p−
    トルエンスルホニルオキシ基、メタンスルホニルオキシ
    基を表す。)で表されるL−アラビノアミノオキサゾリ
    ン誘導体に塩基を作用させて、式(4) 【化18】 で表されるL−2、2’−アンヒドロ核酸誘導体を合成
    することを特徴とするL−2、2’−アンヒドロ核酸誘
    導体の製造方法。
  6. 【請求項6】 式(4) 【化19】 で表されるL−2、2’−アンヒドロ核酸誘導体。
  7. 【請求項7】 2、2’―アンヒドロ−1−(β−L−
    アラビノフラノシル)チミンの製造方法であって、式
    (4) 【化20】 で表されるL−2、2’−アンヒドロ核酸誘導体を異性
    化させ、式(5) 【化21】 で表される2、2’―アンヒドロ−1−(β−L−アラ
    ビノフラノシル)チミンを合成することを特徴とする
    2、2’―アンヒドロ−1−(β−L−アラビノフラノ
    シル)チミンの製造方法。
  8. 【請求項8】 式(5) 【化22】 で表される2、2’―アンヒドロ−1−(β−L−アラ
    ビノフラノシル)チミン。
  9. 【請求項9】 2’位がハロゲン化されたL−チミジン
    誘導体の製造方法であって、式(5) 【化23】 で表される2、2’―アンヒドロ−1−(β−L−アラ
    ビノフラノシル)チミンをハロゲン化させてから保護化
    する方法、保護化してからハロゲン化させる方法および
    保護化と同時にハロゲン化させる方法のいずれかの方法
    により、式(6) 【化24】 (式中、R2、R3は独立してそれぞれ水酸基の保護基
    を示し、Yはハロゲン原子を示す。)で表される2’位
    がハロゲン化されたL−チミジン誘導体を合成すること
    を特徴とする2’位がハロゲン化されたL−チミジン誘
    導体の製造方法。
  10. 【請求項10】 式(6) 【化25】 (式中、R2、R3は独立してそれぞれ水酸基の保護基
    を示し、Yはハロゲン原子を示す。)で表される2’位
    がハロゲン化されたL−チミジン誘導体。
  11. 【請求項11】 L−チミジン誘導体の製造方法であっ
    て、式(6) 【化26】 (式中、R2、R3は独立してそれぞれ水酸基の保護基
    を示し、Yはハロゲン原子を示す。)で表される化合物
    を脱ハロゲン化することにより、式(7) 【化27】 (R2、R3は前記と同義を示す。)で表されるL−チミ
    ジン誘導体を合成する工程を有することを特徴とするL
    −チミジン誘導体の製造方法。
  12. 【請求項12】 式(7) 【化28】 (式中、R2、R3は独立してそれぞれ水酸基の保護基
    を示し、Yはハロゲン原子を示す。)で表されるL−チ
    ミジン誘導体。
  13. 【請求項13】 L−2−デオキシリボース誘導体の製
    造方法であって、I.式(1) 【化29】 で表されるL−アラビノアミノオキサゾリンに低級アル
    キルアクリル酸エステルを反応させ、式(8) 【化30】 で表されるL−2、2’−アンヒドロ−1−(β−アラ
    ビノフラノシル)−5、6−ジヒドロウリジンを合成す
    る工程と、II.式(8)で表されるL−2、2’−アン
    ヒドロ−1−(β−アラビノフラノシル)−5、6−ジ
    ヒドロウリジンを保護化することで、式(9) 【化31】 (式中R2、R3は独立してそれぞれ水酸基の保護基を
    示す。)で表されるL−2、2’−アンヒドロ−5、6
    −ジヒドロウリジン誘導体を合成する工程と、III.式
    (9)で表されるL−2、2’−アンヒドロ−5、6−
    ジヒドロウリジン誘導体をハロゲン化することにより、
    式(10) 【化32】 (式中R2、R3、Yは前記と同義を示す。)で表される
    2’位がハロゲン化された L−5、6−ジヒドロウリ
    ジン誘導体を合成する工程と、IV.式(10)で表され
    る化合物を、脱ハロゲン化する方法、脱ハロゲン化させ
    てから脱保護する方法、脱保護してから脱ハロゲン化さ
    せる方法および脱保護と同時に脱ハロゲン化させる方法
    のいずれかの方法により、式(11) 【化33】 (式中R4、R5はそれぞれ独立して水素原子あるいは水
    酸基の保護基を示す。)で表されるL−2’−デオキシ
    −5、6−ジヒドロウリジン誘導体を合成する工程と、
    V.式(11)で表される化合物を分解反応することに
    より、式(12) 【化34】 (式中、R4、R5は前記と同義であり、R6は水素、メ
    チル基、エチル基を示す。)で表されるL−2−デオキ
    シリボース誘導体を得る工程と、を有することを特徴と
    するL−2−デオキシリボース誘導体の製造方法。
  14. 【請求項14】 L−2、2’−アンヒドロ−5、6−
    ジヒドロウリジン誘導体の製造方法であって、I.式
    (1) 【化35】 で表されるL−アラビノアミノオキサゾリンに低級アル
    キルアクリル酸エステルを反応させ、式(8) 【化36】 で表されるL−2、2’−アンヒドロ−1−(β−アラ
    ビノフラノシル)−5、6−ジヒドロウリジンを合成す
    る工程と、II.式(8)で表される化合物を保護化する
    ことで式(9) 【化37】 (式中R2、R3は独立してそれぞれ水酸基の保護基を
    示す。)で表されるL−2、2’−アンヒドロ−5、6
    −ジヒドロウリジン誘導体を合成する工程と、を有する
    ことを特徴とするL−2、2’−アンヒドロ−5、6−
    ジヒドロウリジン誘導体の製造方法。
  15. 【請求項15】 式(9) 【化38】 (式中R2、R3は独立してそれぞれ水酸基の保護基を
    示す。)で表されるL−2、2’−アンヒドロ−5、6
    −ジヒドロウリジン誘導体。
  16. 【請求項16】 2’位がハロゲン化されたL−5、6
    −ジヒドロウリジン誘導体の製造方法であって、式
    (9) 【化39】 (式中R2、R3は独立してそれぞれ水酸基の保護基を
    示す。)で表される化合物をハロゲン化することによ
    り、式(10) 【化40】 (式中R2、R3、Yは前記と同義を示す。)で表される
    2’位がハロゲン化されたL−5、6−ジヒドロウリジ
    ン誘導体を合成することを特徴とする2’位がハロゲン
    化されたL−5、6−ジヒドロウリジン誘導体の製造方
    法。
  17. 【請求項17】 式(10) 【化41】 (式中R2、R3は独立してそれぞれ水酸基の保護基を
    示す。)で表される2’位がハロゲン化されたL−5、
    6−ジヒドロウリジン誘導体。
  18. 【請求項18】 L−2’−デオキシ−5、6−ジヒド
    ロウリジン誘導体の製造方法であって、式(10) 【化42】 (式中R2、R3は独立してそれぞれ水酸基の保護基を
    示す。)で表される化合物を脱ハロゲン化する方法、脱
    ハロゲン化させてから脱保護する方法、脱保護してから
    脱ハロゲン化させる方法および脱保護と同時に脱ハロゲ
    ン化させる方法のいずれかの方法により、式(11) 【化43】 (式中R4、R5はそれぞれ独立して水素原子あるいは水
    酸基の保護基を示す。)で表されるL−2’−デオキシ
    −5、6−ジヒドロウリジン誘導体を合成することを特
    徴とするL−2’−デオキシ−5、6−ジヒドロウリジ
    ン誘導体の製造方法。
  19. 【請求項19】 式(11) 【化44】 (式中R4、R5はそれぞれ独立して水素原子あるいは水
    酸基の保護基を示す。)で表されるL−2’−デオキシ
    −5、6−ジヒドロウリジン誘導体。
  20. 【請求項20】 L−2−デオキシリボース誘導体の製
    造方法であって、式(11) 【化45】 (式中R4、R5はそれぞれ独立して水素原子あるいは
    水酸基の保護基を示す。)で表されるL−2’−デオキ
    シ−5、6−ジヒドロウリジン誘導体を分解反応するこ
    とにより、式(12) 【化46】 (式中R4、R5は前記と同義であり、R6は水素、メ
    チル基、エチル基を示す。)で表されるL−2−デオキ
    シリボース誘導体を得ることを特徴とするL−2−デオ
    キシリボース誘導体の製造方法。
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