JP2002241001A - 輪転機の紙引き装置 - Google Patents

輪転機の紙引き装置

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JP2002241001A
JP2002241001A JP2001041067A JP2001041067A JP2002241001A JP 2002241001 A JP2002241001 A JP 2002241001A JP 2001041067 A JP2001041067 A JP 2001041067A JP 2001041067 A JP2001041067 A JP 2001041067A JP 2002241001 A JP2002241001 A JP 2002241001A
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drag
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JP2001041067A
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Kenji Maeda
賢治 前田
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Tokyo Kikai Seisakusho Co Ltd
Original Assignee
Tokyo Kikai Seisakusho Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ドラッグローラーの外周面に巻き付けられた
連続紙を紙押えローラーで押し付ける輪転機の紙引き装
置における部品点数の削減によるコストダウン及び省ス
ペースを図る機構の簡単化 【解決手段】 輪転機の紙引き装置は、回転駆動される
1本以上のドラッグローラー1と、1対の紙押えローラ
ー2a,2b及び紙押えローラーを、双方の外周面がド
ラッグローラーの軸直角断面においてドラッグローラー
の外径より小さな問隔だけ離して回転可能に支持するロ
ーラー支持体9とを有し、ドラッグローラーの軸方向に
沿って1個所以上に設けられている紙押え部11と、紙
押え部に対応してローラー支持体に紙押えローラーの回
転軸線と平行な軸線回りに回転可能に連結されて設けら
れ、ローラー支持体を介して1対の紙押えローラーを押
付け位置と退避位置との間を移動させることが可能であ
る単一の駆動体6を有する紙押え部個別のローラー押付
け手段12とから構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、印刷部から送り
出され、複数枚重ね合わされた連続紙を引いて走行させ
る輪転機の紙引き装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の技術における、ドラッグローラー
とドラッグローラーの外周面に巻き付けられた複数枚の
連続紙をドラッグローラーの外周面に押し付ける紙押え
ローラーと紙押えローラーをドラッグローラーの外周面
に接触・離隔可能に作動させる押付け手段とからなり、
複数枚重ね合わせられた連続紙を引いて、走行させる紙
引き装置としては、例えば特許第2819253号公報
「輪転機の紙引き装置」に開示されるものがある。
【0003】特許第2819253号公報に開示されて
いる「輪転機の紙引き装置」は、版胴の周速よりも適宜
速い周速で回転駆動されるように印刷部と折畳部との間
に設けられたドラッグローラーと、重ね合わせられてド
ラッグローラーの外周面に巻き付けられた複数枚の連続
紙の両側の縁部に対して接触・離隔可能に、且つ回転可
能に、前記ドラッグローラーの外周面に沿って1対設け
られた紙押えローラーと、1対の紙押えローラーの各々
に設けられ、各紙押えローラーを前記ドラッグローラー
の外周面に巻き付けられた連続紙の両側の縁部に個別に
押し付けるようにした押し付け手段とから構成されてい
る。
【0004】そして、その輪転機の紙引き装置において
は、複数の印刷部から送り出され、重ね合わせられて、
ドラッグローラーの外周面に巻き付けられた複数枚の連
続紙は、両側の縁部のそれぞれが回転可能な1対の紙押
えローラーで、個々の紙押えローラー毎に設けられた押
付け手段により押し付け力が調整されつつドラッグロー
ラーの外周面に押し付けられ、該ドラッグローラーの回
転駆動により、一斉に引っ張り、前記折畳部に向かって
送り出される。
【0005】この輪転機の紙引き装置は、連続紙の安定
した走行を得るために、ドラッグローラーの周速が、上
流側の機構から送り出される連続紙よりも僅かに速くな
る様に設定され、ドラッグローラーの外周面に巻き付け
られた連続紙の巻付き範囲に1対設けられた紙押えロー
ラーが、重ね合わせられた連続紙をドラッグローラー外
周面に2個所で押し付けることにより、ドラッグローラ
ーの外周面と連続紙との摩擦力を増すことができ、ドラ
ッグローラーの外周面が連続紙の一表面側で滑りながら
回転するその滑り量を少なくしている。
【0006】特に連続紙の重ね合わせ枚数が多くなり、
大きな摩擦力が必要となり連続紙に対する強い押付け力
が求められる場合には、上記2個所で押し付けることに
よって、1個の紙押えローラーによる押付け力を比較的
弱くしても、連続紙が安定して引かれ、紙押えローラー
が所望の押し付け力が得られるので、強く押し付けられ
ることによって連続紙にドラッグローラーの外周面形状
の跡が付くなどの印刷物の品質の低下及び、紙押えロー
ラーの損傷を防ぐことができるようになっている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従来の技術として例示
した特許第2819253号公報に開示された上記の輪
転機の紙引き装置には、下記のような問題点がある。
【0008】紙押えローラーが、ドラッグローラーの軸
方向の複数個所に1対づつ、それぞれドラッグローラー
の外周に沿って配されると共に回転可能に設けられてお
り、各紙押えローラーがドラッグローラーの外周にそれ
ぞれ個別に接触・離隔するために、紙押えローラーの個
々に、それぞれ駆動体を備えた押付け手段が必要とな
る。従って、部品点数が多くなり、延いては、広い設置
スペースが必要である。
【0009】この発明は、上記の従来の技術の問題点を
一挙に解決することを課題としており、ドラッグローラ
ーの外周方向に沿って1対に設けられた紙押えローラー
を、巻き付けられた連続紙を介してドラッグローラーの
外周面に一斉に押し付ける押付け位置と退避位置との間
で移動可能とした構成において、部品点数を削減し、コ
ストダウンを図ると共に、省スペースで機構の簡単な輪
転機の紙引き装置を提供することを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】この発明の輪転機の紙引
き装置は、回転駆動される1本又は平行な複数本のドラ
ッグローラーと、1対の紙押えローラー及び紙押えロー
ラーを、双方の外周面がドラッグローラーの軸直角断面
においてドラッグローラーの外径より小さな問隔だけ離
して回転可能に支持するローラー支持体とを有し、ドラ
ッグローラーの軸方向に沿って1個所以上に設けられて
いる紙押え部と、紙押え部に対応してローラー支持体に
紙押えローラーの回転中心線と平行な中心線回りに回転
可能に連結されて設けられ、ローラー支持体を介して1
対の紙押えローラーを押付け位置と退避位置との間を移
動させることが可能である単一の駆動体を有する紙押え
部個別のローラー押付け手段とから構成され、ローラー
押付け手段とローラー支持体との連結部の回転中心線及
び1対の紙押えローラーの回転中心線に垂直な平面に対
するローラー押付け手段とローラー支持体との連結部の
回転中心線の交点が二等辺三角形の頂点に位置し、該平
面に対する1対の紙押えローラーの回転中心線の交点が
二等辺三角形の底辺の両端に位置する。
【0011】そして、輪転機の紙引き装置は、複数の印
刷部で印刷されて送り出され、重ね合せられてドラッグ
ローラーに巻き付けられた複数枚の連続紙を、紙押え部
の1対の紙押えローラーによりドラッグローラーの外周
面に押し付け、ドラッグローラーの回転駆動により複数
枚の連続紙を一斉に引いて、折畳部に向かって送り出
す。
【0012】
【発明の実施の形態】この発明の実施の形態における輪
転機の紙引き装置を図面に従って説明する。輪転機の紙
引き装置14は、図示しない複数の印刷部から夫々送り
出され、重ね合わせられてドラッグローラー1に巻き付
けられた複数枚の連続紙P・・を一斉に引いて、折畳部
に向かって送り出している(図1参照)。
【0013】紙引き装置14は、図1に示されるよう
に、軸方向が連続紙P・・の走行方向と略直角に、折畳
部のフォーマーFの上流側に、版胴の周速よりも適宜速
い周速で回転駆動可能な駆動ローラーとして設けられた
ドラッグローラー1と、重ね合わせられてドラッグロー
ラー1に巻き付けられた複数枚の連続紙P・・をドラッ
グローラー1に押し付ける紙押え部11と、紙押え部1
1をして連続紙P・・をドラッグローラー1に押し付け
る押付け位置と退避位置との間を移動させるローラー押
付け手段12とから構成されている。
【0014】図1、図2及び図3に示す実施の第1形態
における輪転機の紙引き装置14について説明する。輪
転機の紙引き装置14のローラー押付け手段12につい
て説明すると、輪転機の両側フレーム間にドラッグロー
ラー1と平行に架設されたステーSにドラッグローラー
1の軸方向の適宜の間隔、即ち、後述の連続紙P・・の
両側縁域を押え付ける両側の紙押えローラー2a、2
b;2a,2bの取付関係に対応する間隔をあけて、L
字形断面の1対のブラケット3、3が取り付けられてい
る。
【0015】L字形断面の1対のブラケット3、3の一
方の脚部3aはステーSの表面に取り付けられ、他方の
脚部3bは、ドラッグローラー1との垂直面上に位置し
て、互に対向した平行面状となり、ドラッグローラー1
の方に向った突出部を形成している。脚部3bの上方基
部及び下方突出部には夫々、ドラッグローラー1と平行
に外方に突出した回転軸7及び回転軸5が回転可能に支
持されており、1対のブラケット3、3における回転軸
7、7及び回転軸5、5は夫々同一軸線上に位置する。
【0016】回転軸5には、揺動腕4の中央部が取り付
けられ、回転軸7には、単一の駆動体、例えば流体圧シ
リンダー6が取り付けられている。即ち、流体圧シリン
ダー6のシリンダー6aの基部が取り付けられ、先端が
フォーク状となったピストン棒6bが下方に突出してい
る。ピストン棒6bの先端部、即ちフォーク状部に、両
端が回転可能に支持されドラッグローラー1と平行な連
結軸8に揺動腕4の基端部が角度変位可能に取り付けら
れている。
【0017】流体圧シリンダー6は、圧力流体の圧力調
整が可能である図示しない流体回路に接続され、流体回
路において圧力流体が供給及び排出方向を変更されるこ
とにより流体圧シリンダー6のピストン棒6bが伸長・
縮退される。揺動腕4の先端部は、フォーク状となり、
後述するように、紙押え部11のローラー支持体9が取
り付けられるドラッグローラー1と平行な連結軸10の
両端を回転可能に支持している。
【0018】ローラー押付け手段12に取り付けられ
て、即ち揺動腕4の先端部に取り付けられて、ドラッグ
ローラー1に連続紙P・・が巻き付けられる巻付き範囲
のドラッグローラー1の外周面近傍に位置する紙押え部
11について説明すると、揺動腕4の先端部、即ちフォ
ーク状部に両端が図示しない軸受を介して回転可能に支
持された連結軸10には、連続紙P・・に対し垂直方向
になり、揺動腕4のフォーク状に挟まれた状態の台形板
状のローラー支持体9が角度変位可能に取り付けられて
いる。
【0019】ローラー支持体9に設けられた、図示しな
い1対の軸受の夫々に回転可能に挿入されたドラッグロ
ーラー1と平行な1対の軸13、13には、1対の紙押
えローラー2a、2bが軸13、13と一体回転するよ
うに取り付けられている。図示の例では、軸13は、ロ
ーラー支持体9の外側に突出している。そして、ローラ
ー支持体9における連結軸10の軸心位置と軸13、1
3の軸心位置との関係は、連結軸10の軸心位置が二等
辺三角形の頂点位置に、軸13、13の軸心位置が二等
辺三角形の底辺の両端位置に夫々位置する。
【0020】紙押えローラー2aと紙押えローラー2b
とは、連続紙P・・の印刷領域から外れた余白部分の幅
よりも厚さが薄く、ドラッグローラー1の外径よりも小
さな間隔に隔てられ、ドラッグローラー1の外周に巻き
付けられた連続紙P・・の印刷領域から外れた余白部分
を、余白部分の幅よりも狭い幅で押し付けるようになっ
ている。
【0021】更に、揺動腕4の先端部、即ちフォーク状
部には、ローラー支持体9の回転角度範囲を制限するス
トッパー16がローラー支持体9の側縁に接触し得るよ
うに突出している。それについて説明すると、ローラー
支持体9は、連結軸10を中心に揺動可能であるので、
退避位置にあるときに、紙押えローラー2a、2bが組
み付けられたローラー支持体9の重心位置が可動範囲で
連結軸10の下方になろうとする。
【0022】そこで、押付け位置から退避位置に移動す
る際、後述する実施の第3形態における図5左側のロー
ラー押付け手段12のローラー支持体9は、左右いずれ
の方向にも大きく角度変位し得るし、それ以外のローラ
ー押付け手段12のローラー支持体9(図2、図4、図
5右側及び図6参照)は、反時計回りに角度変位する。
そして、その角度変位が大き過ぎると、退避位置から押
付け位置になったとき、紙押えローラー2a、2bのド
ラッグローラー1外周面への押し付けが不確実になる。
【0023】そこで、ストッパ16を設けて、ローラー
支持体9に支持されている1対の紙押えローラー2a、
2bが、退避位置から押付け位置に移動したとき、ドラ
ッグローラー1外周面に確実に押し付けられる位置にな
るように、退避位置への移行時のローラー支持体9の角
度変位が大きくならないように規制している。
【0024】そのため、実施の第3形態における図5左
側のローラー押付け手段12の場合には、ストッパー1
6は、連結軸10を間に前後に2つあり、連結軸10を
支点とする時計回り及び反時計回りのローラー支持体9
の角度変位範囲を制限しおり、それ以外のローラー押付
け手段12(図2、図4、図5右側及び図6参照)の場
合には、ストッパー16は、連結軸10を支点とする反
時計回りのローラー支持体9の角度変位範囲を制限して
いる。
【0025】紙押え部11・ローラー押付け手段12の
組立体は、図1に示すように、連続紙P・・の余白部分
が両側縁域の場合には、その両側縁域を押し付け可能で
あるようにドラッグローラー1の軸方向で連続紙Pの略
幅寸法だけ離れて設けられているが、連続紙P・・の余
白部分が幅方向中間域の場合には、それに応じたドラッ
グローラー1の軸方向の中間位置に設けられ、幅方向中
間域及び両側縁域の場合には、ドラッグローラー1の軸
方向の中間位置及び両端位置の全ての位置、中間位置の
み、両端位置のいずれか一方のみ、又は両端位置に設け
られている。即ち紙押え部11・ローラー押付け手段1
2の組立体は、1つ以上、適宜の数だけ設けられてい
る。
【0026】上記の紙引き装置14における紙押えロー
ラー2a、2bによるドラッグローラー1への押付け力
は、次のようになる。流体圧シリンダー6のシリンダー
6aのピストン棒6b側に図示しない流体回路から圧力
流体が供給されると共に、基端側から圧力流体が流体回
路へ排出されることにより、流体圧シリンダー6のピス
トン棒6bが縮退する。
【0027】それにより、揺動腕4の基端部の連結軸8
に適宜調整された流体の圧力に応じた力を作用させて、
揺動腕4を中央部の回転軸5の軸心を支点に、図1及び
図2での時計回りに角度変位させることにより、揺動腕
4の先端部の紙押え部11のローラー支持体9との連結
軸10に力が伝達され、紙押えローラー2a、2bが、
ドラッグローラー1に巻き付けられた連続紙P・・を介
して、ドラッグローラー1の外周面に押し付けられる。
【0028】又、流体回路を切り換えて、圧力流体の供
給と排出を逆転させて流体圧シリンダー6のピストン棒
6bを伸長させることにより、前記回転軸5を反時計回
りに角度変位させて、紙押え部11の紙押えローラー2
a、2bを、ドラッグローラー1の外周面の押付け位置
から離すように移動させることができる。
【0029】図2において、流体圧シリンダー6のピス
トン棒6bが調整された流体の圧力に応じて揺動腕4の
基端部を押し付ける力WSは、揺動腕4の中央部の回転
軸5の軸心から基端部の連結軸8の軸心までの長さL1
と、回転軸5の軸心から先端部の連結軸10の軸心まで
の長さL2の比に反比例する大きさの力W(W=WS×
L1/L2)として、ローラー支持体9の連結軸10に
伝えられる。
【0030】又、1対の紙押えローラー2a、2bの押
付け位置において、揺動腕4の回転軸5と連結軸10の
軸心を結ぶ直線と、1対の紙押えローラー2a、2bの
回転中心を結ぶ直線が略平行となるように設けることに
よって、流体圧シリンダー6からの力WSが揺動腕4、
連結軸10を介してローラー支持体9の1対の紙押えロ
ーラー2a、2bの回転中心を結ぶ直線の垂直2等分線
方向に力Wとして作用するので、力WSを効率よく作用
させることができる。
【0031】ローラー支持体9に伝えられたローラー押
付け手段12から受ける力Wは、連続紙P・・を介して
ドラッグローラー1を押し付けている紙押えローラー2
a、2bそれぞれの中心の軸13の軸心に、前記力Wと
同じ方向に力Ya及び力Ybとして分散して作用する。
【0032】図3において、前記ローラー押付け手段1
2から受ける力Wが1対の紙押えローラー2a、2bの
回転中心を結ぶ直線の垂直2等分線上で、ドラッグロー
ラー1の軸心に垂直に作用するので、紙押えローラー2
a、2bの軸心にWと平行に掛かる力Ya及びYbが共
に等しくYa=Yb=W/2=Yの力が掛かる。詳細に
は図3に示されるように、紙押えローラー2a、2bの
軸13の軸心に力Wと平行な方向にW/2の力Yが作用
される。
【0033】力Yの分力は、ドラッグローラー1の軸心
に垂直な、巻き付けられた連続紙P・・を押し付ける押
付け力として作用するY1とドラッグローラー1の外周
の紙押えローラー2a、2bとの接触部における接線と
平行な方向に作用するY2に分けられるので、力Yの分
力Y1とY2の開き角は90度(π/2ラジアン)とな
る。
【0034】力Yと分力Y1の関係は図3に示されるよ
うに下記式に表される。 Y1=Y・sin(π/2−α) ここで、 Y:ローラー押付け手段12から力Wを受け、紙押えロ
ーラー2a、又は紙押えローラー2b単体がWと同じ方
向に作用する力 Y1:力Yの分力で、紙押えローラー2a、又は紙押え
ローラー2b単体がドラッグローラー1の軸心方向に作
用する力 Y2:力Yの分力で、ドラッグローラー1の外周の紙押
えローラー2a、2bとの接触部における接線と平行な
方向に作用する力 α:ドラッグローラー1の軸心を基点にして、連結軸1
0の軸心とドラッグロローラー軸心とを結ぶ直線に対す
る紙押えローラー2a又は紙押えローラー2bの回転中
心との開き角度
【0035】以上のことから、ドラッグローラー1の外
周面に連続紙P・・を介して紙押えローラー2a又は紙
押えローラー2bが押し付ける力Y1は、力Yを一定と
すると、αの開き角が小さいほど増大する。つまり、紙
押えローラー2a、2bの回転中心を結ぶ距離が小さい
ほど大きな値となる。
【0036】そして、紙押えローラー2a、2bの取付
け間隔を決めた後、流体圧シリンダー6に供給する圧力
流体の圧力を適宜に調整して、紙押えローラー2a、2
bによる押付け力Yを調整することができる。
【0037】以上記載のように、紙押えローラー2a、
2bの取付け間隔の略中央にドラッグローラー1の軸心
に向かって力Wが作用すれば2つの紙押えローラー2
a、2bは、ドラッグローラー1の外周面上の連続紙を
略等しく押し付けることができ、ドラッグローラー1の
回転駆動によりドラッグローラー1外周面上及び連続紙
P・・の相互の摩擦力が同じ条件で連続紙P・・が折畳
部へ送られるので、連続紙P・・を安定して、バランス
よく引張ることができる。
【0038】又、両紙押えローラー2a、2b間の中央
からいずれかに片寄せた位置に力Wを作用させて、2つ
の紙押えローラー2a、2bがドラッグローラー1の外
周面上の連続紙P・・に対する押付け力に差を付けて連
続紙P・・を引くようにしてもよい。
【0039】2つの紙押えローラー2a、2bの押付け
力に差を付けたときに、流体圧シリンダー6に供給する
圧力流体の圧力を適宜に調整してローラー押付け手段1
2の力WSを調整し、紙押え部11が受ける力Wを変化
させると、押付け力は各紙押えローラー2a、2bそれ
ぞれの押付け力の比に比例して増減される。
【0040】又、図4に示される実施の第2形態の紙引
き装置14’のように、流体圧シリンダー6のピストン
棒6bの伸縮方向がドラッグローラー1の軸心に向かう
ように、流体圧シリンダー6を輪転機に固定されている
ブラケット15に取り付け、ピストン棒6bの端部をロ
ーラー支持体9の連結軸10に角度変位可能に直接取り
付け、流体圧シリンダー6のピストン棒6bの伸縮によ
りローラー支持体9の連結軸10に力W1を作用させる
ことにより紙押えローラー2a、2bを、連続紙P・・
を介してドラッグローラー1に押し付け、更に紙押えロ
ーラー2a、2bが押付け位置と退避位置とを移動する
ようにしてもよい。
【0041】この場合でも、流体圧シリンダー6への供
給、排出する流体の流体圧を調整することにより前記同
様に紙押えローラー2a、2bの連続紙P・・ヘの押付
け力は調整される。又、実施の第1形態と同様に、連結
軸10を支点とするローラー支持体9の角度変位範囲は
ストッパー16により制限される。
【0042】輪転機の紙引き装置の作動について説明す
る。輪転機において、各々の印刷部を経てドラッグロー
ラー1へ案内された複数枚の連続紙P・・は、ドラッグ
ローラー1の外周面、又はその上流の適宜の位置で重ね
合わせられて、ドラッグローラー1の外周面に巻き付け
られ、更に折畳部に到るように紙通しされる。
【0043】その際、重ね合わせられた連続紙P・・の
少なくとも両側縁の余白部分を押えるように設けられた
複数の紙押え部11では、それぞれ1対の紙押えローラ
ー2a、2bがドラッグローラー1の外周面から離れて
いる状態にあるが、適宜のタイミングで手動又は自動で
図示しない流体回路の流路が切り換えられて流体圧シリ
ンダー6が作動し、ピストン棒6bが縮退する。
【0044】すると、連結軸8で連結されている揺動腕
4が回転軸5の軸心を支点として時計回りに角度変位し
て揺動腕4の他方の連結軸10も角度変位し、ローラー
支持体9が揺動腕4の回転軸5の軸心を支点として移動
され、1対の各紙押えローラー2a、2bはドラッグロ
ーラー1の外周面に向かって移動し、ドラッグローラー
1の外周面上で重ね合わせられて巻き付けられた連続紙
P・・の上側から、連続紙P・・をドラッグローラー1
の外周面に押し付ける。
【0045】即ち、連続紙P・・の両側の縁部は、流体
回路で調整された圧力流体の圧力により定まる強さの押
付け力で略均等にドラッグローラー1の外周面に押し付
けられる。
【0046】1対の紙押えローラー2a、2bで、複数
枚の連続紙P・・をドラッグローラー1の外周面に押し
付けた状態で輪転機が運転作動されると、ドラッグロー
ラー1は版胴の周速よりも適宜速い周速で回転し、重ね
合わせられた連続紙P・・は、ドラッグローラー1の外
周面と下側の連続紙P間及び重ね合わせられた連続紙P
・・の相互間の各々で働く摩擦力によりドラッグローラ
ー1の回転に従って一斉に引かれて折畳部へと走行させ
られる。
【0047】連続紙P・・に作用する摩擦力の大きさ
は、ドラッグローラー1の外周面とドラッグローラー1
に接する連続紙P間及び重ね合わせられたそれぞれの連
続紙P・・間の摩擦係数と紙押えローラー2a、2bに
よるドラッグローラー1の軸心の方向に作用する押付け
力の大きさによる。
【0048】従って、流体圧シリンダー6に接続された
流体回路での圧力流体の圧力を連続紙P・・の重ね合わ
せ枚数の増減など各紙引き条件に合わせ調整することに
より、紙押えローラー2a、2bの押付け力は調整され
て、連続紙P・・は紙引きされる。実施の第2形態にお
ける紙引き装置14’においても、実施の第1形態の作
用が同様に行われる。
【0049】上記実施の第1形態及び第2形態の輪転機
の紙引き装置14及び紙引き装置14’においては、1
本のドラッグローラー1が設けられ、そのドラッグロー
ラー1に対して1対の紙押え部11及びローラー押付け
手段12が設けられているが、連続紙P・・への大きな
引っ張り力を得るために連続紙P・・の走行方向に前後
して2本のドラッグローラー1、1が設けられ、それぞ
れのドラッグローラー1に巻き付けられた巻付き範囲の
ドラッグローラー1、1の外周面近傍に前記紙押え部1
1及びローラー押付け手段12がそれぞれに設けられて
いる場合を実施の第3形態及び第4形態として図5及び
図6に示している。
【0050】図5に示される実施の第3形態における紙
引き装置では、2本のドラッグローラー1、1が設けら
れ、重ね合わせられた連続紙P・・の上下両面それぞれ
をドラッグローラー1、1に巻き付けられるように紙通
しされ、折畳部へ送り出される。
【0051】又、図6に示される実施の第4形態におけ
る紙引き装置では、2本のドラッグローラー1、1を設
けられ、重ね合わせられた連続紙P・・の一表面側の同
一面をドラッグローラー1、1に巻き付けられるように
紙通しされ、折畳部へ送り出される。
【0052】図5及び図6には、実施の第3形態及び実
施の第4形態における紙引き装置には、実施の第1形態
における紙押え部11及びローラー押付け手段12が適
用されて構成が例示されているが、実施の第2形態にお
ける紙押え部11及びローラー押付け手段12が適用さ
れていてもよい。
【0053】そして、図5及び図6に示される2本のド
ラッグローラー1、1を設けた実施の第3形態及び第4
形態の紙引き装置の場合も、1本のドラッグローラー1
を設けた場合の実施の第1形態及び第2形態と同様の作
用が行われる。印刷が終了し、輪転機が運転停止する
と、図示しない流体回路の流路が切り換えられてローラ
ー押付け手段12の流体圧シリンダー6のピストン棒6
bは、前記説明した動作と逆の方向に動作し、紙押さえ
部11の紙押さえローラー2a、2bは押付け位置から
退避位置へ移動する。
【0054】図2、図5及び図6に示される紙引き装置
14、14’’、14’’’のローラー押付け手段12
において、揺動腕4に対する流体圧シリンダー6のピス
トン棒6bの取付け構成を変更し、ピストン棒6bが伸
長したときに紙押さえローラー2a、2bが押付け位置
に移動し、ピストン棒6bが縮退したときに紙押さえロ
ーラー2a、2bが退避位置に移動するようにすること
もできる。
【0055】
【発明の効果】この発明の請求項1の輪転機の紙引き装
置においては、1対の紙押さえローラーが一定間隔にロ
ーラー支持体に取り付けられた紙押さえ部がローラー押
付け手段の単一の駆動体の作動によってドラッグローラ
ーの外周面に対する押付け位置と退避位置との間で一斉
に移動可能となっているので、部品点数が削減され、コ
ストダウンとなり、更に省スペースで機構が簡単で保守
管理が容易である。
【0056】又、この発明の請求項2の輪転機の紙引き
装置においては、1対の紙押さえローラーの回転中心を
結ぶ直線の略中央に、ローラー押付け手段の単一の駆動
体による力が作用するので、1対の紙押さえローラーの
それぞれの、連続紙を介してドラッグローラー外周面を
押し付ける押付け力は常に略等しくなり、ドラッグロー
ラーの回転駆動によりドラッグローラー外周面上及び連
続紙の相互の摩擦力が同じ条件でバランスよく紙を引く
ことが可能であるので、連続紙を安定して折畳部へ送る
ことが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の第1形態における紙引き装置
の構成を示す斜視図である。
【図2】図1におけるA−A矢視による側面図である。
【図3】図2に示す実施の形態における紙引き装置の1
対の紙押さえローラーによる押付け力の作用を示す概略
図である。
【図4】この発明の実施の第2形態における紙引き装置
の概略図である。
【図5】この発明の実施の第3形態における紙引き装置
の概略図である。
【図6】この発明の実施の第4形態における紙引き装置
の概略図である。
【符号の説明】
1 ドラッグローラー 2a、2b 紙押さえローラー 3、3a、3b ブラケット 4 揺動腕 5 回転軸 6 流体圧シリンダー(単一の駆動体) 6a シリンダー 6b ピストン棒 7 軸 8 連結軸 9 ローラー支持体 10 連結軸 11 紙押さえ部 12 ローラー押付け手段 13 軸 14、14’14’’14’’’ 紙引き装置 15 ブラケット 16 ストッパー P 連続紙 F フォーマー S ステー WS 流体圧シリンダーのピストン棒の作用する力 W、W1 ローラー支持体に作用する力 Y、Ya、Yb Wを受けて、紙押さえローラー単体が
Wと同方向に作用する力 Y1 Yの分力で、紙押さえローラー単体がドラッグロ
ーラー軸心方向に作用する力 Y2 Yの分力で、ドラッグローラーの外周の紙押さえ
ローラー2a、2bとの接触部における接線と平行な方
向に作用する力 L1 アームの回転中心から一方端の連結軸8の軸心ま
での長さ L2 アームの回転中心から他方端の連結軸10の軸心
までの長さ α ドラッグローラー軸心を基点として、連結軸10の
軸心とドラッグローラー軸心とを結ぶ直線に対する1つ
の紙押さえローラーの回転中心との開き角度

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の印刷部で印刷された複数枚の連続
    紙を折畳部のフォーマー上流側で重ね合わせられるよう
    にした輪転機において、 回転駆動される1本又は平行な複数本のドラッグローラ
    ーと、 1対の紙押えローラー及び紙押えローラーを、双方の外
    周面がドラッグローラーの軸直角断面においてドラッグ
    ローラーの外径より小さな問隔だけ離して回転可能に支
    持するローラー支持体とを有し、ドラッグローラーの軸
    方向に沿って1個所以上に設けられている紙押え部と、 紙押え部に対応してローラー支持体に紙押えローラーの
    回転中心線と平行な中心線回りに回転可能に連結されて
    設けられ、ローラー支持体を介して1対の紙押えローラ
    ーを押付け位置と退避位置との間を移動させることが可
    能である単一の駆動体を有する紙押え部個別のローラー
    押付け手段とから構成され、 複数の印刷部から送り出され、重ね合せられてドラッグ
    ローラーに巻き付けられた複数枚の連続紙を、紙押え部
    の1対の紙押えローラーによりドラッグローラーの外周
    面に押し付け、ドラッグローラーの回転駆動により複数
    枚の連続紙を一斉に引いて、折畳部に向かって送り出す
    輪転機の紙引き装置。
  2. 【請求項2】 ローラー押付け手段とローラー支持体と
    の連結部の回転中心線及び1対の紙押えローラーの回転
    中心線に垂直な平面に対するローラー押付け手段とロー
    ラー支持体との連結部の回転中心線の交点が二等辺三角
    形の頂点に位置し、該平面に対する1対の紙押えローラ
    ーの回転中心線の交点が二等辺三角形の底辺の両端に位
    置する請求項1に記載の輪転機の紙引き装置。
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