JPH11180637A - 輪転機の紙引き装置 - Google Patents
輪転機の紙引き装置Info
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- JPH11180637A JPH11180637A JP35487597A JP35487597A JPH11180637A JP H11180637 A JPH11180637 A JP H11180637A JP 35487597 A JP35487597 A JP 35487597A JP 35487597 A JP35487597 A JP 35487597A JP H11180637 A JPH11180637 A JP H11180637A
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- roller
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 本発明は、多ページで見開き面に２ページ続
きの多色刷りがある場合の印刷品質の向上と折り精度の
安定化を図ることが可能な輪転機の紙引き装置を提供す
ることにある。 【解決手段】 本発明では、三角板入り口に版胴よりも
少し速い周速で回転駆動されるドラグローラ３を配設
し、印刷されて送られてくる連続紙１をドラグローラ３
によって折り部に引っ張り込む輪転機の紙引き装置にお
いて、ドラグローラ３の上部に、ドラグローラ３上を走
行する連続紙１の紙幅方向の表面に圧縮空気を吹き付け
る空気噴射手段１１を設けている。
きの多色刷りがある場合の印刷品質の向上と折り精度の
安定化を図ることが可能な輪転機の紙引き装置を提供す
ることにある。 【解決手段】 本発明では、三角板入り口に版胴よりも
少し速い周速で回転駆動されるドラグローラ３を配設
し、印刷されて送られてくる連続紙１をドラグローラ３
によって折り部に引っ張り込む輪転機の紙引き装置にお
いて、ドラグローラ３の上部に、ドラグローラ３上を走
行する連続紙１の紙幅方向の表面に圧縮空気を吹き付け
る空気噴射手段１１を設けている。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、輪転機の印刷ユニ
ットで印刷された連続紙を折り部に引き入れるための紙
引き装置に関するものである。
ットで印刷された連続紙を折り部に引き入れるための紙
引き装置に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】一般に、輪転機では、印刷ユニットで印
刷された連続紙を折り部の三角板入り口に配設された紙
引き装置によって引っ張り、三角板（フォーマ）に送り
込み、三角板の頂点に位置する一対のローラによって縦
折りし、断裁・折り畳み装置で所定寸法に断裁して、折
り畳んで機外に排出している。
刷された連続紙を折り部の三角板入り口に配設された紙
引き装置によって引っ張り、三角板（フォーマ）に送り
込み、三角板の頂点に位置する一対のローラによって縦
折りし、断裁・折り畳み装置で所定寸法に断裁して、折
り畳んで機外に排出している。
【０００３】図４および図５は、新聞輪転機（巻取り紙
輪転機）の三角板入口における従来の紙引き装置の代表
例を示している。この紙引き装置２０は、当該輪転機の
三角板２の入り口に配設され、図外の版胴よりも若干速
い周速で回転駆動されるドラグローラ３と、このドラグ
ローラ３の外表面に、印刷されて重ね合わされた複数の
連続紙１ａ，…１ｎの上面を紙幅の両端部および中央部
の３箇所で押し付ける着脱可能な紙押えローラ４ａ，４
ｂ，４ｃと、これらの紙押えローラ４ａ，４ｂ，４ｃを
ドラグローラ３と同じ周速で回転駆動させる駆動装置５
とから構成されている。
輪転機）の三角板入口における従来の紙引き装置の代表
例を示している。この紙引き装置２０は、当該輪転機の
三角板２の入り口に配設され、図外の版胴よりも若干速
い周速で回転駆動されるドラグローラ３と、このドラグ
ローラ３の外表面に、印刷されて重ね合わされた複数の
連続紙１ａ，…１ｎの上面を紙幅の両端部および中央部
の３箇所で押し付ける着脱可能な紙押えローラ４ａ，４
ｂ，４ｃと、これらの紙押えローラ４ａ，４ｂ，４ｃを
ドラグローラ３と同じ周速で回転駆動させる駆動装置５
とから構成されている。
【０００４】このような従来の紙引き装置２０では、印
刷されて折り部に送られてくる複数の連続紙１ａ，…１
ｎを、回転しているドラグローラ３と紙押えローラ４
ａ，４ｂ，４ｃとの間に重ね合わせた状態で通し、その
後、これらの紙押えローラ４ａ，４ｂ，４ｃをドラグロ
ーラ３に対して“着”の状態にすると、紙押えローラ４
ａ，４ｂ，４ｃがドラグローラ３の上に重ね合わされた
複数の連続紙１ａ，…１ｎを押し付ける。ドラグローラ
３および紙押えローラ４ａ，４ｂ，４ｃは、版胴よりも
若干速い周速で紙を送り出す方向へ回転するので、ドラ
グローラ３と紙押えローラ４ａ，４ｂ，４ｃとの間に挟
まれた複数の連続紙１ａ，…１ｎは、折り部の三角板２
に向けて一斉に引っ張り込まれることになる。
刷されて折り部に送られてくる複数の連続紙１ａ，…１
ｎを、回転しているドラグローラ３と紙押えローラ４
ａ，４ｂ，４ｃとの間に重ね合わせた状態で通し、その
後、これらの紙押えローラ４ａ，４ｂ，４ｃをドラグロ
ーラ３に対して“着”の状態にすると、紙押えローラ４
ａ，４ｂ，４ｃがドラグローラ３の上に重ね合わされた
複数の連続紙１ａ，…１ｎを押し付ける。ドラグローラ
３および紙押えローラ４ａ，４ｂ，４ｃは、版胴よりも
若干速い周速で紙を送り出す方向へ回転するので、ドラ
グローラ３と紙押えローラ４ａ，４ｂ，４ｃとの間に挟
まれた複数の連続紙１ａ，…１ｎは、折り部の三角板２
に向けて一斉に引っ張り込まれることになる。
【０００５】従来より、紙引き装置２０の紙押えローラ
４ａ，４ｂ，４ｃは、通常の新聞印刷においては、新聞
の罫線外の余白部分である非印刷部、即ち、図６（Ａ）
に示す如く、紙幅の両端および中央の３箇所を押し付け
ている。しかし、最近の新聞印刷では、印刷物の多色化
に伴い、多ページ新聞の見開き面にワイド版を用いて２
ページ続きの多色印刷を行うケースが増加して来てい
る。この場合、紙押えローラ４ａ，４ｂ，４ｃが通常通
り紙幅の両端および中央の３箇所で押えて、中央位置の
紙押えローラ４ｃを“着”の状態にしていると、図６
（Ｂ）に示す如く、見開き面の中央部の印面が紙押えロ
ーラ４ｃによりドラグローラ３の外表面に対し、局部的
に強く押し付けられることになる。その結果、印面に汚
れＫが発生し、多色刷りの品質をひどく損ねてしまう。
したがって、この印面の汚れＫを防止するため、図６
（Ｃ）に示すごとく、中央の紙押えローラ４ｃを“脱”
の状態にして、紙幅の両端部のみを押し付けて運転して
いた。
４ａ，４ｂ，４ｃは、通常の新聞印刷においては、新聞
の罫線外の余白部分である非印刷部、即ち、図６（Ａ）
に示す如く、紙幅の両端および中央の３箇所を押し付け
ている。しかし、最近の新聞印刷では、印刷物の多色化
に伴い、多ページ新聞の見開き面にワイド版を用いて２
ページ続きの多色印刷を行うケースが増加して来てい
る。この場合、紙押えローラ４ａ，４ｂ，４ｃが通常通
り紙幅の両端および中央の３箇所で押えて、中央位置の
紙押えローラ４ｃを“着”の状態にしていると、図６
（Ｂ）に示す如く、見開き面の中央部の印面が紙押えロ
ーラ４ｃによりドラグローラ３の外表面に対し、局部的
に強く押し付けられることになる。その結果、印面に汚
れＫが発生し、多色刷りの品質をひどく損ねてしまう。
したがって、この印面の汚れＫを防止するため、図６
（Ｃ）に示すごとく、中央の紙押えローラ４ｃを“脱”
の状態にして、紙幅の両端部のみを押し付けて運転して
いた。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】ところが、多ページの
印刷にあっては、紙幅の中央位置における紙押えローラ
４ｃを“脱”の状態にしていると、ワイド板を用いた見
開き面の中央部の汚れＫは解消される反面、紙引きが不
十分で紙張力が不安定となるので、三角板２上の内側紙
と外側紙との張力差によって、折り精度が不安定になる
他、皺の発生や紙詰まりを起こす原因になることがあっ
た。
印刷にあっては、紙幅の中央位置における紙押えローラ
４ｃを“脱”の状態にしていると、ワイド板を用いた見
開き面の中央部の汚れＫは解消される反面、紙引きが不
十分で紙張力が不安定となるので、三角板２上の内側紙
と外側紙との張力差によって、折り精度が不安定になる
他、皺の発生や紙詰まりを起こす原因になることがあっ
た。
【０００７】本発明はこのような実状に鑑みてなされた
ものであって、その目的は、従来の問題点を解消し、多
ページで見開き面に２ページ続きの多色刷りがある場合
の印刷品質の向上と折り精度の安定化を図ることが可能
な輪転機の紙引き装置を提供することにある。
ものであって、その目的は、従来の問題点を解消し、多
ページで見開き面に２ページ続きの多色刷りがある場合
の印刷品質の向上と折り精度の安定化を図ることが可能
な輪転機の紙引き装置を提供することにある。
【０００８】
【課題を解決するための手段】上記従来技術の有する課
題を解決するために、本発明では、三角板入り口に版胴
よりも少し速い周速で回転駆動されるドラグローラを配
設し、印刷されて送られてくる連続紙を前記ドラグロー
ラによって折り部に引っ張り込む輪転機の紙引き装置に
おいて、前記ドラグローラの上部に、前記ドラグローラ
上を走行する連続紙の紙幅方向の表面に圧縮流体を吹き
付ける流体噴射手段を設けている。また、本発明におい
ては、上記流体噴射手段をドラグローラに対して昇降可
能に構成している。
題を解決するために、本発明では、三角板入り口に版胴
よりも少し速い周速で回転駆動されるドラグローラを配
設し、印刷されて送られてくる連続紙を前記ドラグロー
ラによって折り部に引っ張り込む輪転機の紙引き装置に
おいて、前記ドラグローラの上部に、前記ドラグローラ
上を走行する連続紙の紙幅方向の表面に圧縮流体を吹き
付ける流体噴射手段を設けている。また、本発明におい
ては、上記流体噴射手段をドラグローラに対して昇降可
能に構成している。
【０００９】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図示の実施の形態
に基づいて詳細に説明する。ここで、図１は本発明の実
施の形態に係る輪転機の紙引き装置の全体を示す正面
図、図２は図１のＸーＸ視側面図、図３は空気噴射手段
の説明図である。
に基づいて詳細に説明する。ここで、図１は本発明の実
施の形態に係る輪転機の紙引き装置の全体を示す正面
図、図２は図１のＸーＸ視側面図、図３は空気噴射手段
の説明図である。
【００１０】図１〜図３において、新聞輪転機の折り部
には、印刷された連続紙１が送られてくるようになって
おり、当該連続紙１のうち、１ａは重ね合った状態で走
行する複数の連続紙の最上面紙を、１ｎは重ね合った状
態で走行する複数の連続紙の最下面紙をそれぞれ示して
いる。また、この折り部には、送られてくる連続紙１の
左右を内側に方向転換して中央から縦折りする三角板２
が設けられており、この三角板２は支持フレーム７から
離れる方向へ下り傾斜して配置されている。三角板２の
上部に位置する入り口には、図示しない版胴よりも少し
速い周速で回転駆動するドラグローラ３が配設されてい
る。そして、このドラグローラ３の上部両側には、該ド
ラグローラ３の外表面に重ね合わされた複数の連続紙１
の最上面紙１ａの両端部を押し付ける紙押えローラ４
ａ，４ｂが設けられ、これら紙押えローラ４ａ，４ｂ
は、駆動装置５によってドラグローラ３と同じ周速で回
転駆動させられるように構成されている。なお、三角板
２の下部に位置する頂点付近には、下方へいくに従って
絞り込まれた連続紙１を折り重ねる一対のフォーミング
ローラ８が配設されている。
には、印刷された連続紙１が送られてくるようになって
おり、当該連続紙１のうち、１ａは重ね合った状態で走
行する複数の連続紙の最上面紙を、１ｎは重ね合った状
態で走行する複数の連続紙の最下面紙をそれぞれ示して
いる。また、この折り部には、送られてくる連続紙１の
左右を内側に方向転換して中央から縦折りする三角板２
が設けられており、この三角板２は支持フレーム７から
離れる方向へ下り傾斜して配置されている。三角板２の
上部に位置する入り口には、図示しない版胴よりも少し
速い周速で回転駆動するドラグローラ３が配設されてい
る。そして、このドラグローラ３の上部両側には、該ド
ラグローラ３の外表面に重ね合わされた複数の連続紙１
の最上面紙１ａの両端部を押し付ける紙押えローラ４
ａ，４ｂが設けられ、これら紙押えローラ４ａ，４ｂ
は、駆動装置５によってドラグローラ３と同じ周速で回
転駆動させられるように構成されている。なお、三角板
２の下部に位置する頂点付近には、下方へいくに従って
絞り込まれた連続紙１を折り重ねる一対のフォーミング
ローラ８が配設されている。
【００１１】本実施形態の紙引き装置１０は、上記のよ
うに構成された新聞輪転機の折り部の入り口に適用され
たものであって、図１〜図３に示す如く、左側紙押えロ
ーラ４ａと右側紙押えローラ４ｂとの間に位置するドラ
グローラ３の上部に、このドラグローラ３上を走行する
複数の連続紙１のうち、最上面紙１ａの紙幅方向の外表
面に圧縮空気（圧縮流体）を吹き付ける空気（流体）噴
射手段１１が設けられている。
うに構成された新聞輪転機の折り部の入り口に適用され
たものであって、図１〜図３に示す如く、左側紙押えロ
ーラ４ａと右側紙押えローラ４ｂとの間に位置するドラ
グローラ３の上部に、このドラグローラ３上を走行する
複数の連続紙１のうち、最上面紙１ａの紙幅方向の外表
面に圧縮空気（圧縮流体）を吹き付ける空気（流体）噴
射手段１１が設けられている。
【００１２】上記空気噴射手段１１は、図１〜図３に示
す如く、ドラグローラ３の軸方向に沿って延びる中空方
形体状のボックス本体１２を備えており、このボックス
本体１２の下面にはスリット状に形成された複数本の空
気噴射溝１３が長手方向に沿って設けられている。ま
た、ボックス本体１２の上面側の中腹部には、圧縮空気
が供給される空気流入口１２ａが配設されており、該空
気流入口１２ａには、一端が図示しない圧縮空気供給源
に接続され、かつ途中に減圧弁１９と電磁弁１８を介装
してなる空気配管１７の他端が接続されている。
す如く、ドラグローラ３の軸方向に沿って延びる中空方
形体状のボックス本体１２を備えており、このボックス
本体１２の下面にはスリット状に形成された複数本の空
気噴射溝１３が長手方向に沿って設けられている。ま
た、ボックス本体１２の上面側の中腹部には、圧縮空気
が供給される空気流入口１２ａが配設されており、該空
気流入口１２ａには、一端が図示しない圧縮空気供給源
に接続され、かつ途中に減圧弁１９と電磁弁１８を介装
してなる空気配管１７の他端が接続されている。
【００１３】一方、上記ボックス本体１２の両端は、紙
押えローラ４ａ，４ｂの駆動軸６を支持する軸受１６の
端部にアーム１４を介して回動自在に吊着されており、
軸受１６は輪転機の機体９に取付けられている。そし
て、ボックス本体１２の上部中央位置は、接続金具１５
ａを介して横梁９ａに吊設された昇降用エアシリンダ１
５のロッド１５ｂの先端にピン止めされている。したが
って、ボックス本体１２は、昇降用エアシリンダ１５の
作用により、ドラグローラ３に対して上下方向に移動可
能に構成されている。
押えローラ４ａ，４ｂの駆動軸６を支持する軸受１６の
端部にアーム１４を介して回動自在に吊着されており、
軸受１６は輪転機の機体９に取付けられている。そし
て、ボックス本体１２の上部中央位置は、接続金具１５
ａを介して横梁９ａに吊設された昇降用エアシリンダ１
５のロッド１５ｂの先端にピン止めされている。したが
って、ボックス本体１２は、昇降用エアシリンダ１５の
作用により、ドラグローラ３に対して上下方向に移動可
能に構成されている。
【００１４】本発明の実施の形態に係る紙引き装置１０
においては、図示しない輪転機の給紙部から印刷部を経
て送られてくる複数の連続紙１ａ，…１ｎをドラグロー
ラ３の外表面に重ね合わせた状態で紙通しを行う。しか
る後、紙押えローラ４ａ，４ｂをドラグローラ３に対し
て“着”の状態にするとともに、昇降用エアシリンダ１
５を作動させることによって、空気噴射手段１１のボッ
クス本体１２を下降させる。この“下降”信号で下降し
た空気噴射手段１１のボックス本体１２は、ドラグロー
ラ３の外表面より若干離れた設定値において停止するよ
うに制御されている。
においては、図示しない輪転機の給紙部から印刷部を経
て送られてくる複数の連続紙１ａ，…１ｎをドラグロー
ラ３の外表面に重ね合わせた状態で紙通しを行う。しか
る後、紙押えローラ４ａ，４ｂをドラグローラ３に対し
て“着”の状態にするとともに、昇降用エアシリンダ１
５を作動させることによって、空気噴射手段１１のボッ
クス本体１２を下降させる。この“下降”信号で下降し
た空気噴射手段１１のボックス本体１２は、ドラグロー
ラ３の外表面より若干離れた設定値において停止するよ
うに制御されている。
【００１５】輪転機の運転を開始すると、ドラグローラ
３の外表面に重ね合わされた複数の連続紙１ａ，…１ｎ
の両端部を紙押えローラ４ａ，４ｂが押し付ける。そし
て、ドラグローラ３と紙押えローラ４ａ，４ｂとの間に
複数の連続紙１ａ，…１ｎを挟みながら、紙を送り出す
方向へ回転する。その結果、複数の連続紙１ａ，…１ｎ
は、一斉に引っ張られて三角板２上に送り出される。
３の外表面に重ね合わされた複数の連続紙１ａ，…１ｎ
の両端部を紙押えローラ４ａ，４ｂが押し付ける。そし
て、ドラグローラ３と紙押えローラ４ａ，４ｂとの間に
複数の連続紙１ａ，…１ｎを挟みながら、紙を送り出す
方向へ回転する。その結果、複数の連続紙１ａ，…１ｎ
は、一斉に引っ張られて三角板２上に送り出される。
【００１６】一方、空気噴射手段１１は、印刷運転開始
の信号で空気配管１７の電磁弁１８が“開”の状態にな
って、図３の矢印で示す如く、空気噴射溝１３よりドラ
グローラ３上を走行する複数の連続紙１の最上面紙１ａ
の外表面紙幅方向に圧縮空気を吹き付ける。したがっ
て、左側紙押えローラ４ａと右側紙押えローラ４ｂとの
区間内におけるドラグローラ３上の連続紙１ａ，…１ｎ
は、圧縮空気による空気圧でドラグローラ３の外表面に
対して均一に押し付けられる。このときの空気噴射手段
１１によるドラグローラ３の外表面に対する連続紙１の
押し付け力は、減圧弁１９を操作することによって、ド
ラグローラ３上に重ね合わされる連続紙１の枚数、絵
柄、インキ、紙質などの運転条件に応じて最適値に調整
することができる。なお、ドラグローラ３の外表面と空
気噴射手段１１のボックス本体１２との間隔Ｓも、運転
条件に応じた最適値に事前に設定することが可能であ
る。
の信号で空気配管１７の電磁弁１８が“開”の状態にな
って、図３の矢印で示す如く、空気噴射溝１３よりドラ
グローラ３上を走行する複数の連続紙１の最上面紙１ａ
の外表面紙幅方向に圧縮空気を吹き付ける。したがっ
て、左側紙押えローラ４ａと右側紙押えローラ４ｂとの
区間内におけるドラグローラ３上の連続紙１ａ，…１ｎ
は、圧縮空気による空気圧でドラグローラ３の外表面に
対して均一に押し付けられる。このときの空気噴射手段
１１によるドラグローラ３の外表面に対する連続紙１の
押し付け力は、減圧弁１９を操作することによって、ド
ラグローラ３上に重ね合わされる連続紙１の枚数、絵
柄、インキ、紙質などの運転条件に応じて最適値に調整
することができる。なお、ドラグローラ３の外表面と空
気噴射手段１１のボックス本体１２との間隔Ｓも、運転
条件に応じた最適値に事前に設定することが可能であ
る。
【００１７】紙押えローラ４ａ，４ｂは、ドラグローラ
３と共に版胴よりも少し速い周速で回転駆動されている
ので、複数の連続紙１ａ，…１ｎの両端部を挟んで強力
に引っ張るとともに、両端部の紙押えローラ４ａと紙押
えローラ４ｂとの区間では、圧縮空気によって連続紙１
ａ，…１ｎをドラグローラ３の外表面に均一に緩みのな
い状態に押し付けているので、複数の連続紙１ａ，…１
ｎは、内外紙とも三角板２上に均一に張られた状態で送
り出されることになる。
３と共に版胴よりも少し速い周速で回転駆動されている
ので、複数の連続紙１ａ，…１ｎの両端部を挟んで強力
に引っ張るとともに、両端部の紙押えローラ４ａと紙押
えローラ４ｂとの区間では、圧縮空気によって連続紙１
ａ，…１ｎをドラグローラ３の外表面に均一に緩みのな
い状態に押し付けているので、複数の連続紙１ａ，…１
ｎは、内外紙とも三角板２上に均一に張られた状態で送
り出されることになる。
【００１８】その後、印刷運転完了の信号で、ドラグロ
ーラ３および紙押えローラ４ａ，４ｂの回転が停止し、
紙押えローラ４ａ，４ｂは“脱”の状態になってドラグ
ローラ３の外表面から離れる。それと同時に、空気噴射
手段１１のボックス本体１２も、昇降用エアシリンダ１
５の作動によって、休転位置に復帰するとともに、電磁
弁１８が“閉”の状態になって空気噴射溝１３からの圧
縮空気の噴射も停止することになる。
ーラ３および紙押えローラ４ａ，４ｂの回転が停止し、
紙押えローラ４ａ，４ｂは“脱”の状態になってドラグ
ローラ３の外表面から離れる。それと同時に、空気噴射
手段１１のボックス本体１２も、昇降用エアシリンダ１
５の作動によって、休転位置に復帰するとともに、電磁
弁１８が“閉”の状態になって空気噴射溝１３からの圧
縮空気の噴射も停止することになる。
【００１９】このように、本発明の実施の形態に係る紙
引き装置１０は、ドラグローラ３に連続紙１の両縁部を
押し付ける紙押えローラ４ａ，４ｂと、この両端部の紙
押えローラ４ａ，４ｂ間の印刷紙面をドラグローラ３に
対し空気圧によって押し付ける空気噴射手段１１とが協
働して、印刷された連続紙１を折り部の三角板２上に送
り出すようにしているので、印刷された複数の連続紙１
ａ，…１ｎは、内外紙とも緩みなく均一に張られ、紙張
力が安定した状態で折り部に送り出される。この結果、
三角板２の中央に位置するドラグローラ３上には、従来
例で使用していたような紙押えローラ４ｃが不要とな
り、図６（Ｃ）に示す如く、局部的な押し付け力が作用
しなくなるので、多ページ新聞の見開き面にワイド版を
用いて２ページ続きの印刷、特に多色刷りを行う場合に
は、見開き面の中央部の汚れが解消されるほか、折り精
度も向上し、高品質の多ページ多色刷りが可能になる。
引き装置１０は、ドラグローラ３に連続紙１の両縁部を
押し付ける紙押えローラ４ａ，４ｂと、この両端部の紙
押えローラ４ａ，４ｂ間の印刷紙面をドラグローラ３に
対し空気圧によって押し付ける空気噴射手段１１とが協
働して、印刷された連続紙１を折り部の三角板２上に送
り出すようにしているので、印刷された複数の連続紙１
ａ，…１ｎは、内外紙とも緩みなく均一に張られ、紙張
力が安定した状態で折り部に送り出される。この結果、
三角板２の中央に位置するドラグローラ３上には、従来
例で使用していたような紙押えローラ４ｃが不要とな
り、図６（Ｃ）に示す如く、局部的な押し付け力が作用
しなくなるので、多ページ新聞の見開き面にワイド版を
用いて２ページ続きの印刷、特に多色刷りを行う場合に
は、見開き面の中央部の汚れが解消されるほか、折り精
度も向上し、高品質の多ページ多色刷りが可能になる。
【００２０】以上、本発明の実施の形態につき述べた
が、本発明は既述の実施の形態に限定されるものではな
く、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々の変
形および変更を加え得るものである。例えば、本実施の
形態では、圧縮空気の噴射口として空気噴射溝１３を設
けたが、空気噴射溝１３はスリット状に限られず、ボッ
クス本体１２の下面に長手方向へ沿って穿設した多数の
小穴であってもよい。
が、本発明は既述の実施の形態に限定されるものではな
く、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々の変
形および変更を加え得るものである。例えば、本実施の
形態では、圧縮空気の噴射口として空気噴射溝１３を設
けたが、空気噴射溝１３はスリット状に限られず、ボッ
クス本体１２の下面に長手方向へ沿って穿設した多数の
小穴であってもよい。
【００２１】
【発明の効果】上述の如く、本発明に係る輪転機の紙引
き装置は、三角板入り口に版胴よりも少し速い周速で回
転駆動されるドラグローラを配設し、印刷されて送られ
てくる連続紙を前記ドラグローラによって折り部に引っ
張り込むものであって、前記ドラグローラの上部に、前
記ドラグローラ上を走行する連続紙の紙幅方向の表面に
圧縮流体を吹き付ける流体噴射手段を設けているので、
２ページ続きの見開き面の多色刷りの品質を向上させる
とともに、多ページ印刷の折り精度の安定化を図ること
ができる。また、本発明の紙引き装置においては、流体
噴射手段をドラグローラに対して昇降可能に構成し得る
ので、ドラグローラの外表面と流体噴射手段との間隔を
運転条件に応じて最適値に設定でき、優れた汎用性を有
している。
き装置は、三角板入り口に版胴よりも少し速い周速で回
転駆動されるドラグローラを配設し、印刷されて送られ
てくる連続紙を前記ドラグローラによって折り部に引っ
張り込むものであって、前記ドラグローラの上部に、前
記ドラグローラ上を走行する連続紙の紙幅方向の表面に
圧縮流体を吹き付ける流体噴射手段を設けているので、
２ページ続きの見開き面の多色刷りの品質を向上させる
とともに、多ページ印刷の折り精度の安定化を図ること
ができる。また、本発明の紙引き装置においては、流体
噴射手段をドラグローラに対して昇降可能に構成し得る
ので、ドラグローラの外表面と流体噴射手段との間隔を
運転条件に応じて最適値に設定でき、優れた汎用性を有
している。
【図１】本発明の実施の形態に係る輪転機の紙引き装置
の全体を示す正面図である。
の全体を示す正面図である。
【図２】図１のＸーＸ視側面図である。
【図３】本発明の実施の形態に係る紙引き装置に設けら
れる空気噴射手段を示す一部断面図である。
れる空気噴射手段を示す一部断面図である。
【図４】従来の輪転機の紙引き装置の全体を示す正面図
である。
である。
【図５】従来の輪転機の紙引き装置の全体を示す側面図
である。
である。
【図６】従来の紙引き装置において紙押えローラと紙と
の関係を説明するものであり、（Ａ）は紙押えローラが
紙幅の両縁および中央の３箇所を押し付けている状態を
示す正面図、（Ｂ）は見開き面の中央部の印面が紙押え
ローラに押し付けられて汚れが発生している状態を示す
正面図、（Ｃ）は中央部の紙押えローラを脱にして紙幅
の両縁部のみを押し付けている状態を示す正面図であ
る。
の関係を説明するものであり、（Ａ）は紙押えローラが
紙幅の両縁および中央の３箇所を押し付けている状態を
示す正面図、（Ｂ）は見開き面の中央部の印面が紙押え
ローラに押し付けられて汚れが発生している状態を示す
正面図、（Ｃ）は中央部の紙押えローラを脱にして紙幅
の両縁部のみを押し付けている状態を示す正面図であ
る。
１ 連続紙 ２ 三角板 ３ ドラグローラ ４ａ，４ｂ 紙押えローラ ５ 駆動装置 ６ 駆動軸 １０ 紙引き装置 １１ 空気噴射手段 １２ ボックス本体 １３ 空気噴射溝 １４ アーム １５ 昇降用エアシリンダ １６ 軸受 １７ 空気配管 １８ 電磁弁 １９ 減圧弁
Claims (2)
- 【請求項１】 三角板入り口に版胴よりも少し速い周速
で回転駆動されるドラグローラを配設し、印刷されて送
られてくる連続紙を前記ドラグローラによって折り部に
引っ張り込む輪転機の紙引き装置において、前記ドラグ
ローラの上部に、前記ドラグローラ上を走行する連続紙
の紙幅方向の表面に圧縮流体を吹き付ける流体噴射手段
を設けたことを特徴とする輪転機の紙引き装置。 - 【請求項２】 上記流体噴射手段が、ドラグローラに対
して昇降可能に構成されていることを特徴とする請求項
１に記載の輪転機の紙引き装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP35487597A JPH11180637A (ja) | 1997-12-24 | 1997-12-24 | 輪転機の紙引き装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP35487597A JPH11180637A (ja) | 1997-12-24 | 1997-12-24 | 輪転機の紙引き装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH11180637A true JPH11180637A (ja) | 1999-07-06 |
Family
ID=18440499
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP35487597A Withdrawn JPH11180637A (ja) | 1997-12-24 | 1997-12-24 | 輪転機の紙引き装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH11180637A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN101973142A (zh) * | 2010-10-12 | 2011-02-16 | 浙江大学 | 一种餐巾纸自动折纸机构 |
| CN108996291A (zh) * | 2018-09-21 | 2018-12-14 | 南通市通州兴辰机械有限公司 | 卷绕装置及对折卷布机 |
-
1997
- 1997-12-24 JP JP35487597A patent/JPH11180637A/ja not_active Withdrawn
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN101973142A (zh) * | 2010-10-12 | 2011-02-16 | 浙江大学 | 一种餐巾纸自动折纸机构 |
| CN108996291A (zh) * | 2018-09-21 | 2018-12-14 | 南通市通州兴辰机械有限公司 | 卷绕装置及对折卷布机 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20050301 |