JP2002240686A - ワイパー装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 自動車等の雨天走行中、視野の拡
大を図りより安全性を確保できるワイパーを提供する。 【解決手段】 フロントガラスの上辺又は底辺に
平行に設置されたレール上を、モーター等によって移動
する台車上にレールと直交方向に取り付けられたワイパ
ーを、レールに沿って水平方向に往復移動させる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この発明は図９〜１３に示すよう
な従来の反復回転型のワイパーよりも払拭域を広くする
ことにより、雨天中の走行をより安全にするためであ
る。

【０００２】

【従来の技術】従来は、主としてブレード・アーム・ワ
イパーモーターより構成された反復回転型ワイパーであ
り、図９〜１３に示すようにいくつかの種類があった。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】これには次のような欠
点があった。 （イ） 四角形に近いガラス面を基本的に扇型で払拭す
るので残される部分が有り視界が制限されていた。 （ロ） 曲面ガラスの場合にはワイパーの払拭する位置
によってガラス面の曲率とワイパーのそれとが合わず、
合わせるのにアームの構造が複雑になった。 本発明は、これらの欠点を除くためになされたものであ
る。

【０００４】

【課題を解決するための手段】（イ） 四角い払拭面を
得るために、ガラスの上辺または底辺に平行にレールを
設け、その上を移動する台車上に、レールと直交方向に
ワイパーをとりつけた。 （ロ） 台車を電動モーターで左右に移動し、また速さ
を高・中・低速に設定し、適切な払拭動作を得る。 （ハ） 台車はレール上に１基でも複数基でも設けるこ
とができる。

【０００５】

【発明の実施の形態】発明の実施の形態を実施例にもと
づき図面を参照して説明する。図１及び図２に示すよう
に、フロントガラスの底辺に平行にシャーシーと隙間を
あけ設置された一部山形の断面をしたレール（１）上を
電動モーター（４）で移動する台車（２）の上に前記レ
ールと直交方向にワイパー（３）をとりつける。

【０００６】台車（２）は図４及び図５に示すように、
台車（２）に取り付けられた電動モーター（４）が回転
すると歯車Ａ（５）が歯車Ｂ（６）と一体の歯車Ｃ
（７）を回しさらに歯車Ｃ（７）の軸とその軸を共有す
る可動棒（１１）に取り付けられた歯車Ｄ（８）を介し
て歯車Ｅ（９）を回す。

【０００７】歯車Ｅ（９）は駆動兼ガイド車（１５）と
一体になっており、台車（２）ひいてはワイパー（３）
をレール（１）に沿って移動させることになる。

【０００８】そして台車（２）には図６に示すように、
ガイド車（１６）が複数個あり、駆動兼ガイド車（１
５）と合わせて台車（２）の移動時の安定をはかってい
る。なお各ガイド車にはレール（１）の山形部と合うよ
うに凹部があり、台車がレールからはずれるの防いでい
る。

【０００９】図７及び図８に示すように、台車（２）の
停止時に、前記歯車Ｃ（７）の軸とその軸を共有する可
動棒（１１）に取り付けられた歯車Ｄ（８）がソレノイ
ド（１３）によって連結棒（１２）を介して扇形歯車Ｆ
（１０）に噛み合わされた時、モーター（４）を適時回
すとワイパー（３）はその分（約９０度）回転し収納の
状態となる。

【００１０】ソレノイド（１３）が働かないときは歯車
Ｄ（８）は、スプリング（１４）によって可動棒（１
１）を介して歯車Ｅ（９）と噛み合い、レール（１）に
沿って移動するようになる。

【００１１】請求項３の場合、図１５から図１７に示す
ように、ワイパー（２５）がレール（２２）と直交方向
に取り付けられた台車（２３）はレール（２２）に沿っ
て動く複数個のガイド車（２４）に支えられている。

【００１２】ベルト（２１）は電動モーター（１７）か
ら歯車Ｇ（１８）を介して歯車Ｈ（１９）と一体のプー
リー（２０）によって一定方向にまわされる。

【００１３】台車（２３）には両端にパッドＡ（２７）
とそれに連結されたパッドＢ（２８）を持ったソレノイ
ド（２６）があり、台車の枠とパッドＡ（２７）でベル
ト（２１）を挟み込むとパッドＢ（２８）とベルトは離
れ台車はベルトと共に動き出す。ある個所で、挟み込む
のをパッドＢ（２８）の側にするとパッドＡ（２７）は
ベルトと離れ台車はそれまでとは逆の方向に動きだし、
これを繰り返すと、台車ひいてはワイパーは往復運動を
繰り返す。

【００１４】

【発明の効果】これには次のような効果がある。 （１） ワイパーで払拭できるスペースが四角形で四隅
の視界がよくなり、さらに従来はガラス面全体の７５％
程の払拭面積が９０％程と広くなる。 （２） 曲面ガラスの場合では、縦方向と横方向のカー
ブが合わさりワイパー（ブレード）の追従が困難でその
構造が複雑になるが、本発明は横方向の曲率は無視して
もよく構造が簡単になる。 （３） 雨上がり後の汚れも少面積で視界の妨げになら
ない。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施例全体図である。

【図２】図１のＡ−Ａ’の断面図である。

【図３】実施例の台車部とレールの部分外観図である。

【図４】実施例の台車の部分構造分解図である。

【図５】台車移動時の各部品の配置を示す平面図であ
る。

【図６】レールとガイド車の構造分解図である。

【図７】ワイパー収納時の部分構造分解図である。

【図８】図７の各部品の配置をしめす平面図である。

【図９】従来品の対抗式の払拭パターンを示す。

【図１０】従来品のパンタアーム式の払拭パターンを示
す。

【図１１】従来品の伸縮アーム式の払拭パターンを示
す。

【図１２】従来品の三連式の払拭パターンを示す。

【図１３】従来品のタンデム式の払拭パターンを示す。

【図１４】本発明の払拭パターンを示す。

【図１５】ベルト移動の左方向移動の原理を示す。

【図１６】ベルト移動の右方向移動の原理を示す。

【図１７】ベルト移動の実施例の構造分解図である。

【符号の説明】

１ レール ２ 台車 ３ ワイパー ４ 電動モーター ５ 歯車Ａ ６ 歯車Ｂ ７ 歯車Ｃ ８ 歯車Ｄ ９ 歯車Ｅ １０ 扇形歯車Ｆ １１ 可動棒 １２ 連結棒 １３ ソレノイド １４ スプリング １５ 駆動兼ガイド車 １６ ガイド車 １７ 電動モーター １８ 歯車Ｇ １９ 歯車Ｈ ２０ プーリー ２１ ベルト ２２ レール ２３ 台車 ２４ ガイド車 ２５ ワイパー ２６ ソレノイド ２７ パッドＡ ２８ パッドＢ

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 自動車等のフロントガラスの上辺または
   底辺に平行に設置されたレール上を電動モーターによっ
   て移動する台車上に、レールと直交方向に取り付けら
   れ、レールに沿って水平方向に往復移動するワイパー装
   置。
2. 【請求項２】 請求項１においてワイパーを９０度回転
   させ収納するのに前記電動モーターを利用するワイパー
   装置。
3. 【請求項３】 前記フロントガラスの上辺または底辺に
   平行に設置されたレールに沿って台車を移動させるの
   に、電動モーターとベルトを利用するワイパー装置。