JPH1024869A - 車両のルーフスポイラ装置 - Google Patents

車両のルーフスポイラ装置

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JPH1024869A
JPH1024869A JP17822696A JP17822696A JPH1024869A JP H1024869 A JPH1024869 A JP H1024869A JP 17822696 A JP17822696 A JP 17822696A JP 17822696 A JP17822696 A JP 17822696A JP H1024869 A JPH1024869 A JP H1024869A
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roof
vehicle
spoiler
roof spoiler
degrees
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JP17822696A
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Akihisa Yamatani
晃久 山谷
Hiroshi China
宏 知名
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Mitsubishi Motors Corp
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Mitsubishi Motors Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 自動車,電車等の走行車両の後側の上部に適
用されルーフスポイラ装置に関し、上記装置のルーフス
ポイラにデフレクタ機能を持たせ、走行条件に応じて、
汚れ付着防止と空気抵抗低減を選択できるようにする。 【解決手段】 ルーフスポイラ25をスポイラ部27と
デフレクタ部29で形成し、雨天走行時にはルーフスポ
イラ25を車両21のルーフ上面22aから突出しない
ように配設し、ルーフ22に沿って下降する気流を効率
的に取込み、上記車両の後側部に汚れが付着するのを防
止できるように形成すると共に、晴天時のような乾燥路
を走行する場合には、ルーフスポイラ25をルーフ上面
22aから突出しない適正角度に傾斜せしめ、空気抵抗
係数の低減に効果のある形状に形成して、走行条件に応
じて、上記の汚れ付着防止と空気抵抗低減を選択できる
ようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車,電車等の
走行車両の後側の上部に適用されるルーフスポイラ装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】周知のように、上記車両後部に設けられ
るリヤルーフスポイラは、上記車両の高速走行時には、
後輪の接地力を増大させたり、又雨天走行時には上記ル
ーフスポイラを払拭作用位置まで回動させ、走行風の一
部がリヤガラス方向に指向されリヤガラス面の雨滴,汚
れ等を払拭させる種々の提案がなされている。
【0003】又、従来の上記ルーフスポイラは、図示し
ないが上記車両の後側部のルーフ面より突設され車巾方
向に延在する回動可能な導風板を有している。そして、
上記従来技術は上記ルーフスポイラの導風板を、走行風
が斜め上方に指向して上記車両の後方に流れるようにし
た位置と、上記車両の後側面に沿って斜め下方に指向す
る位置とに回動させることにより、上記ルーフスポイラ
の機能とリヤウインドガラス清浄機能を発揮できるよう
にしたものであり、例えば特開昭60−183252
号,特開昭60−240552号,特開昭61−277
43号等の公報がある。
【0004】次に、従来のルーフスポイラ装置を、例え
ば図11,12に示した特開平6−298131号公報
記載の技術について説明する。図11,12に示したよ
うに、ルーフスポイラ1は乗用車2の後方のルーフ3の
ルーフ上面3aから該車両の後方へ略水平に延びる延長
線RLより突出するように設けられている。
【0005】又、図12は図11の12A−12A線に
沿う断面図であり、ルーフスポイラ1の左右端部に設け
られたルーフスポイラの駆動機構8とルーフスポイラ1
の回動状態を示す断面図である。又、図11,12に示
したルーフスポイラ装置は、車両2のルーフ3の後端部
に設けられた支持台4にルーフスポイラ1が配設されて
いる。
【0006】又、ルーフスポイラ1は上面1aと前下面
1bと後下面1cとを有して、三角形のルーフスポイラ
1を支持台4に回動自在に支持し、上記上面1aを尻上
がり状の風案内姿勢6と尻下がり状の退避姿勢7とに、
モータ9及び駆動機構8により姿勢変更可能に形成され
ている。従って、図12に二点鎖線で示したように、上
記のルーフスポイラ1は、上面1aを尻上がり状の風案
内姿勢6にした状態で上面1aと前下面1bとの間の前
上端部1dはルーフ3に近接し、ルーフ3の上面3aに
沿って流れてきた風を風案内姿勢6の上面1aにより後
斜め上方に案内して後輪の接地力を増大させてスポイラ
作用を発揮している。
【0007】又、図12に実線で示したように、ルーフ
スポイラ1を二点鎖線の位置から、モーター9及び駆動
機構8の作動により時計の回転方向に回動すると、上面
1aはスポイラ作用をしない尻下がり状の退避姿勢7と
なり、前上端部1dは上方へ移動して前下面1bに風を
取入可能な姿勢になる。この状態でルーフスポイラ1は
前下面1bとルーフ3との間に僅かな間隙を形成し、前
上端部1dで取り入れた風をリヤウインドウに流し清掃
作用をさせることができるとされている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記で
説明した図示しない従来例の技術並びに図11,12に
示した特開平6−298131号公報記載の技術は、ル
ーフスポイラ1の風案内姿勢6及び退避姿勢7のいずれ
の姿勢の場合にも、ルーフスポイラ1がルーフ3の上面
3aより突出するように設けられているものであり、図
12に二点鎖線で示したように上面1aが尻上がり状態
の風案内姿勢6になっているため、ルーフ3の上面3a
を流れてきた風が風案内姿勢6にあるルーフスポイラ1
の上面1aに当たり、流れ方向を後方の斜め上方向に向
けて流れていくので、ルーフ3の上面3aより突出した
前面面積が増大した分だけ上記CD 値が増大すため、燃
費の悪化と最高速の低下を引き起こすものである。
【0009】又、図12に実線で示したルーフスポイラ
1は、スポイラ作用をしない尻下がりの退避姿勢7であ
り、ルーフスポイラ1の上端部1dがルーフ3の上面3
aより上方位置にあり、ルーフ3の上面3aを流れてき
た風の一部が上端部1dから前下面1bに風を取入れ、
リヤウインドウに流し、清浄作用を発揮すると記載され
ているが、上記の構造では、実験した結果、前上端部1
dからリヤウインドウに上記風を効果的に導入させるこ
とができないことがわかった。
【0010】即ち、図12に実線で示したようにルーフ
スポイラ1は尻下がり状の退避姿勢7の状態の場合に
は、ルーフ3の上面3aを流れてくる風はルーフ3の後
端とルーフスポイラ1の前上端部1dとの間隙に負圧を
生じさせながらスポイラ1の上面1aに指向して下流側
に流れるが、ルーフスポイラ1の上面1aが尻下がり状
態になっているので、ルーフスポイラ1の上面1a付近
の圧力が小さくなり、ルーフ上の気流はスポイラの上面
側へ流れるため、上記間隙に上記清掃作用を発揮する風
が流れずルーフスポイラ1の上面1aに沿って殆どの走
行風が車両後方向に流れるためであると考えられる。
【0011】従って、上記特開平6─298131号公
報記載の技術では、上記リヤウインドウを清浄すること
ができないものである。又、特開平6−298131公
報記載の技術は図12に実線で示したようにルーフスポ
イラ1の退避姿勢7の時は、上記のように清浄作用がな
いものであるが、ルーフスポイラ1の前上端部1dをル
ーフ3の上面3aの位置より上方にあげるものである。
【0012】従って、ルーフ3の上面3aに沿って流れ
てくる風を前上端部1dに衝突させることにより変向さ
せて、リヤウインドウ側に風を取り入れようとする技術
思想であり、もし前上部1dをルーフ3の上面3aよ
り、更に大きく突出させて上記の走行風の風を取り入れ
るようにすると、上記走行風による空気抵抗が増大し、
空気抵抗係数のCD 値が大きくなり、燃費の悪化と最高
速の低下を引き起こすことになる。
【0013】本発明は、上記の課題に鑑み創案されたも
ので、ルーフスポイラにディフレクタ機能を持たせたル
ーフスポイラが、雨天走行時には車両のルーフ上面から
突出しないように配設し、上記ルーフに沿って下降する
気流を効率的に取込み、上記車両の後側部に汚れが付着
するのを防止できるように形成されると共に、晴天時の
ような乾燥舗装路を走行する場合には、上記ルーフスポ
イラを上記ルーフ上面から突出しない適正角度に傾斜せ
しめ、空気抵抗係数の低減に効果のある形状に形成さ
れ、走行条件に応じて汚れ付着防止と空気抵抗低減を選
択できる車両のルーフスポイラ装置を提供することを目
的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】このため、請求項1記載
の本発明の車両のルーフスポイラ装置は、車両の後上部
に装着され、ルーフスポイラを駆動機構により駆動する
ルーフスポイラ装置において、上記ルーフスポイラは車
体後面部材に対向して配設されたデフレクタ部と同デフ
レクタ部の車体前端側に先端が接続され車体上方に面し
て形成されたスポイラ部とを有し、上記駆動機構は上記
ルーフスポイラを上記デフレクタ部に沿って気流を流す
清浄作動位置と上記スポイラ部を車体のルーフに略連続
した空気抵抗低減位置とに移動するものであることを特
徴としている。
【0015】請求項2記載の本発明の車両のルーフスポ
イラ装置は、請求項1記載の構成において、上記の車両
の後側部の左右両側部に設けられた上記ルーフスポイラ
と組み合わされる導風ガイド部材を備えたことを特徴と
する。請求項3記載の本発明の車両のルーフスポイラ装
置は、請求項1又は2記載の構成において、上記車両の
通常走行時は、上記のルーフ上面とスポイラ部上面との
なす傾斜角を約15度〜35度に形成したことを特徴と
している。
【0016】請求項4記載の本発明の車両のルーフスポ
イラ装置は、請求項3記載の構成において、上記のスポ
イラ部の左右両側端に取付られる上記導風ガイド部材の
導風板部が上記車両の前後方向に延びる車巾方向の中心
軸線に平行な軸線に対して傾斜角が約15度〜35度に
形成されたことを特徴としている。
【0017】
【本発明の実施の形態】本発明の実施形態を図1〜10
について説明する。図1は、本発明の車両のルーフスポ
イラ装置を取り付けた車両を示す平面図、図2は図1の
2A−2A線に沿う断面を模式的に示した説明図、図3
は図1のルーフスポイラの取付構造を模式的に示した説
明図、図4は図1の導風ガイド部材とルーフスポイラの
取付状態を模式的に示した平面図、図5は図4の矢視Y
を示す説明図、図6は図4の6A−6A線に沿う断面を
示す説明図、図7は通常走行時の図1に示したルーフス
ポイラによる空気抵抗係数CD 値の低減状態を示す説明
図、図8は雨天走行時等の図1に示したルーフスポイラ
による汚れ付着防止状態を示す説明図、図9は図2のル
ーフスポイラ傾斜角に対する空気抵抗係数の低減特性を
示すグラフ、図10は図1の導風ガイド部材の取付けの
傾斜角に対する空気抵抗係数の低減特性を示すグラフで
ある。
【0018】図1〜3に示したように、本発明の車両の
ルーフスポイラ装置20は、車両の後側部の上部に図3
に示す駆動機構23を介して回動可能に取付られたルー
フスポイラ25が設けられている。又、駆動機構23は
図3に示したように、車両21の後側部の上部にブラケ
ット24を介して枢支されたベルクランク26の一端の
クランク部26aをルーフスポイラ25に枢支し、他端
のクランク部26bが電磁アクチエータ28のロッド2
8aに枢支されるように構成されている。
【0019】又、ルーフスポイラ25は空気整流板とし
てのスポイラ部27とリヤウインドガラスの汚れ付着を
防止用としてのデフレクタ部29とから形成されてい
る。又、図3,4に示したように、スポイラ部27とデ
フレクタ部29で挟むように形成された三角形状のルー
フスポイラ25の頂角部31側に設けられた枢支軸33
が、上記の車両の左右の後側部の上部に取付けられた導
風ガイド部材35の基盤37に設けられたれた孔39に
枢支されている。
【0020】又、図3に示したようにスポイラ25の上
記三角形状のルーフスポイラ25の他の頂角31a,3
1bには、軸41a,42aが設けられ、基盤37のガ
イド溝41b,42b内をルーフスポイラ25が、枢支
軸33を中心に回動する時、追従して移動せしめられ、
ルーフスポイラ25を基盤37に枢支軸33,軸41
a,軸42aの三点支持により回動可能に強固に支持さ
れている。
【0021】又、この取付の基盤37は、図4に示した
ように車両21の後側部の上部の補強部材43にボルト
46により締結されている。又、導風ガイド部材35の
導風板部45は図1,4に示したように車両21の車両
前後方向の中心軸線21aに平行な導風板部45の基部
47を通る軸線21bに対して上記の中心軸線21a方
向に傾斜する導風板部45の傾斜角ψが本実施形態の場
合には約20度に形成されている。
【0022】本実施形態は上記のように構成されている
ので、晴天時の乾燥舗装路のような通常走行時には、図
3に示したように電磁アクチエータ28を作動し、ロッ
ド28aによりルーフスポイラ25を枢支軸33を中心
に反時計回軸方向に回動すると、軸41a,42aが基
盤37のガイド溝41b,42bに案内され、図7に示
したように、ルーフスポイラ25のスポイラ部27は、
ルーフ22の上面22aの後方へ略水平に延びる延長線
RLより突出することなくルーフ22の上面22aの後
方へ延び尻下がりになる空気抵抗低減位置となり、その
傾斜角θが、本実施形態の場合には、約20度なるよう
に回動せしめられる。
【0023】従って、ルーフ22の上面22aに沿って
流れてきた気流K1〜K3は、スポイラ部27の上面2
7aの尻下がりになる傾斜角θ=約20度及びスポイラ
部27が尻下がりになると共に、その左右側面に設けら
れた導風板部45の傾斜角ψ=約20度との傾斜に沿っ
て気流がそれぞれ車両21の後側部の上記の中心軸線2
1a側及び下方に曲がり、これにより車両21の後側部
の負圧領域51が縮小し、空気抵抗係数のCD 値を低減
せしめることができ、又デフレクタ部29がルーフ22
若しくは上記車両後側への接近と相まって、上記気流K
1〜K3の殆どをルーフスポイラ25のスポイラ部27
の上面27aに沿って円滑に流れるので、スポイラ作用
を効果的に行うことができる。
【0024】又、雨天走行時等の場合には、図6,8に
示したように上記のアクチュエータ28の作動により、
スポイラ部27の上面27aをルーフ22の上面22a
と略同一水平面になるように回動せしめた清浄作動位置
とするので、スポイラ部27の上面27aは、図6,8
に示したようにルーフ22の上面22aの後方水平方向
の延長面RLと略一致するようになり上昇するため、ス
ポイラ部27の後方の空気抵抗係数のCD 値が、上記晴
天走行時のルーフスポイラ位置に比較して増大し、空気
抵抗が大きくなり、気流K1〜K3の流れが遅くなり、
車両21の後側部とスポイラ25の前上端部27dとの
間隙に発生する負圧により吸い込まれ、例えば上記気流
K1〜3のうちの気流K3が上記間隙へ流れるようにな
る。
【0025】従って、雨天走行時等は、ルーフ22の上
面22aに沿って流れてきた気流K1〜K3は、図8に
示したように車両21の後方に流れる気流K1,K2と
ルーフスポイラ25のディフレクタ部29により、その
方向が変えられ、リヤウインド等の車両21の後側部に
沿う気流K3となって流れる。従って、この気流K3に
より車両21の後側部に巻き上げられた埃,水滴などが
付着するのを防止することができる。
【0026】本発明では、図7に示す上記晴天時のよう
な通常走行時の場合(即ち、空気抵抗低減位置)、又図
8に示す雨天走行時の場合(即ち、清浄作動位置)のい
ずれの場合にも、ルーフスポイラ25のスポイラ部2
7,ディフレクタ部29はルーフ22の上面22aより
突出しないように形成されているので、空気抵抗係数の
D 値を増加させることがない。上記の作用により、後
方視認性が良くなり、安全性が向上する。
【0027】尚、可動部分はスポイラの中央のみに設け
ているため、傾斜角θが変化してもスタイリング等に影
響を与えることがない。次に、図9に示したように上記
実施形態によるスポイラ部27の上記傾斜角θに対する
空気抵抗係数の特性を示すグラフであるが、傾斜角θを
約15度〜35度に設定すれば、良好な低CD 値が得ら
れるものであるが、好ましくは約15度〜30度にすれ
ば上記実施形態と同様の作用効果を奏することができ
る。
【0028】又、図10に示したように、導風板部45
の傾斜角ψを約15度〜35度に設定すれば、良好な低
D 値が得られるものであるが、好ましくは約15度〜
30度にすれば上記実施形態と同様の作用効果を奏する
ことができる。
【0029】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1記載の本
発明の車両のルーフスポイラ装置によれば、車両の後上
部に装着され、ルーフスポイラを駆動機構により駆動す
るルーフスポイラ装置において、上記ルーフスポイラは
車体後面部材に対向して配設されたデフレクタ部と同デ
フレクタ部の車体前端側に先端が接続され車体上方に面
して形成されたスポイラ部とを有し、上記駆動機構は上
記ルーフスポイラを上記デフレクタ部に沿って気流を流
す清浄作動位置と上記スポイラ部を車体のルーフに略連
続した空気抵抗低減位置とに移動するように形成されて
いるので、雨天走行時には、上記ルーフ上面から突出せ
ずルーフに沿って下降する気流を効率的に取込み、リヤ
ウインド等への上記車両の後側部の汚れ付着を防止する
ことができると共に、晴天時のような乾燥舗装路を走行
する場合には、上記ルーフスポイラを適正角度に傾斜さ
せて、空気抵抗係数のCD 値の低減に効果のある形状と
したため、走行条件に応じて汚れ付着防止と空気抵抗低
減を選択でき、燃費の悪化と最高速度の低下を防止する
ことができる。
【0030】請求項2記載の本発明の車両のルーフスポ
イラ装置によれば、請求項1記載の構成において、上記
の車両の後側部の左右両側部に設けられた上記ルーフス
ポイラと組み合わされる導風ガイド部材を備えているの
で、上記のスポイラ上面の傾斜及び側面の導風板の傾斜
に沿って、気流がそれぞれ上記車両の後側部の車巾方向
の中心軸線側及び上記車両の後側部の下方に曲がり、こ
れより車両後部の負圧領域が縮小し空気抵抗係数のCD
値が低減するため、燃費の悪化と最高速度の低下を防止
することができる。
【0031】又、上記のルーフスポイラが作動したと
き、その左右側面を導風板で覆っているので、スタイリ
ングなどその外観を損ねることがない。請求項3記載の
本発明の車両のルーフスポイラ装置によれば、請求項1
又は2記載の構成において、上記車両の通常走行時は、
上記のルーフ上面とスポイラ部上面とのなす傾斜角を約
15度〜35度に形成したので、上記のスポイラ上面の
傾斜に沿って気流が上記車両の後側下方に曲がり、これ
より上記車両後部の負圧領域が縮小し空気抵抗係数のC
D 値が低減するため、燃費の悪化と最高速度の低下を防
止することができる。
【0032】請求項4記載の本発明の車両のルーフスポ
イラ装置によれば、請求項3記載の構成において、上記
のスポイラ部の左右両側端に取付られる上記導風ガイド
部材の導風板部が上記車両の前後方向に延びる車巾方向
の中心軸線に平行な軸線に対して傾斜角を約15度〜3
5度に形成されているので、上記のスポイラ側面の導風
板部の傾斜に沿って気流が、上記車両の車巾方向の内側
に曲がり集結せしめられ、上記車両の後側部に沿う気流
となり上記車両後部に巻き上げられた埃,泥,水滴等が
付着するのを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態を示すもので、本発明の車両
のルーフスポイラ装置を適用した車両の平面を示す説明
図である。
【図2】図1の2A−2A線に沿う断面を模式的に示し
た説明図である。
【図3】図1のルーフスポイラの取付構造を模式的に示
した説明図である。
【図4】図1の導風ガイド部材とルーフスポイラの取付
状態を模式的に示した平面図である。
【図5】図4の矢視Yを示す説明図である。
【図6】図4の6A−6A線に沿う断面を示す説明図で
ある。
【図7】通常走行時の図1に示したルーフスポイラによ
る空気抵抗係数のCD 値の低減状態を示す説明図であ
る。
【図8】雨天走行時等の図1に示したルーフスポイラに
よる汚れ付着防止状態を示す説明図である。
【図9】図2のルーフスポイラの傾斜角に対する空気抵
抗係数の低減特性を示すグラフである。
【図10】図1の導風ガイド部材の傾斜角に対する空気
抵抗係数の低減特性を示すグラフである。
【図11】従来例のルーフスポイラが装着された乗用車
を示す斜視図である。
【図12】図11の12A−12A線に沿う断面を示す
断面図である。
【符号の説明】
20 ルーフスポイラ装置 21 車両 22 ルーフ 22a 上面 23 駆動機構 25 ルーフスポイラ 26 ベルクランク部 26a,26b クランク部 27 スポイラ部 27a 上面 27d 前上端部 29 デフレクタ部 31 頂角部 31a,31b 頂角部 33 枢支軸 35 導風ガイド部材 37 基盤 41a 軸 41b ガイド溝 42a 軸 42b ガイド溝 43 補強部材 45 導風板部 46 ボルト 47 基部 51 負圧領域 K1〜K3 気流

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両の後上部に装着され、ルーフスポイ
    ラを駆動機構により駆動するルーフスポイラ装置におい
    て、上記ルーフスポイラは車体後面部材に対向して配設
    されたデフレクタ部と同デフレクタ部の車体前端側に先
    端が接続され車体上方に面して形成されたスポイラ部と
    を有し、上記駆動機構は上記ルーフスポイラを上記デフ
    レクタ部に沿って気流を流す清浄作動位置と上記スポイ
    ラ部を車体のルーフに略連続した空気抵抗低減位置とに
    移動するものであることを特徴とする、車両のルーフス
    ポイラ装置。
  2. 【請求項2】 上記の車両の後側部の左右両側部に設け
    られた上記ルーフスポイラと組み合わされる導風ガイド
    部材を備えたことを特徴とする、請求項1記載の車両の
    ルーフスポイラ装置。
  3. 【請求項3】 上記車両の通常走行時は、上記のルーフ
    上面とスポイラ部上面とのなす傾斜角を約15度〜35
    度に形成したことを特徴とする、請求項1又は2記載の
    車両のルーフスポイラ装置。
  4. 【請求項4】 上記のスポイラ部の左右両側端に取付ら
    れる上記導風ガイド部材の導風板部が上記車両の前後方
    向に延びる車巾方向の中心軸線に平行な軸線に対して傾
    斜角を約15度〜35度に形成されたことを特徴とす
    る、請求項3記載の車両のルーフスポイラ装置。
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JP (1) JPH1024869A (ja)

Cited By (2)

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