JP2002240415A - 非水系インク用インクジェット被記録媒体 - Google Patents

非水系インク用インクジェット被記録媒体

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JP2002240415A
JP2002240415A JP2001037783A JP2001037783A JP2002240415A JP 2002240415 A JP2002240415 A JP 2002240415A JP 2001037783 A JP2001037783 A JP 2001037783A JP 2001037783 A JP2001037783 A JP 2001037783A JP 2002240415 A JP2002240415 A JP 2002240415A
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ink
filler
recording medium
pigment
support
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JP2001037783A
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Kunio Kasamatsu
久仁雄 笠松
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Mitsubishi Paper Mills Ltd
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Mitsubishi Paper Mills Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】非水系インクのインク吸収性および定着性に優
れ、インクの裏抜けや経時による印字部分の周囲からイ
ンク溶剤の滲みだし(ブリード性)が防止された非水系
インク用インクジェット被記録媒体を提供する。 【解決手段】主として木材パルプおよび填料よりなる支
持体上に、顔料とバインダーを含有するインク受容層を
設けてなるインクジェット被記録媒体において、顔料に
対してバインダーが重量比率で0.35〜2.0倍以下
の範囲であり、かつ支持体中の該填料がJIS K51
01で測定される吸油量において、30ml/100g
以上150ml/100g以下の範囲とする。好ましく
は填料が焼成カオリンである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、非水系インクを用
いたインクジェット記録方式を利用したプリンターやプ
ロッターに使用される非水系インク用インクジェット被
記録媒体に関するものである。特に、石油系高沸点溶剤
を含む非水系インクのインク吸収性に優れた非水系イン
ク用インクジェット被記録媒体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】インクジェット記録方式は、ディフレク
ション方式、キャビティ方式、サーモジェット方式、バ
ブルジェット(登録商標)方式、サーマルインクジェッ
ト方式、スリットジェット方式およびスパークジェット
方式などに代表される種々の作動原理により、インクの
微小液滴を飛翔させて紙などのインクジェット被記録媒
体に付着させ、画像・文字などの記録を行う方式であ
る。これは、高速、低騒音、多色化が容易、記録パター
ンの融通性が大きい、現像−定着が不要などの長所があ
り、漢字を含め各種図形およびカラー画像などの記録装
置として種々の用途において急速に普及している。
【0003】従来、インクジェット記録では、水系イン
ク、すなわち水あるいは水と親水性溶剤の混合溶媒に、
染料・顔料などの着色剤を分散あるいは溶解したインク
が多く用いられてきた。しかし、水系インクを用いたイ
ンクジェット記録には、被記録媒体の印字部分が、イン
ク中の溶媒を吸収して伸長することによって発生する種
々の問題がある。かかる被記録媒体の伸長は、支持体の
機械的強度を維持している繊維間の水素結合が、水系イ
ンクの溶媒、特に水によって切断されることにより生
じ、被記録媒体のプリンター内での搬送に悪影響を及ぼ
すばかりでなく、被記録媒体とプリントヘッドの相対的
な位置関係の精度を悪化させて、得られる図面の寸法精
度が低下したり、画像にムラが生じるなどの好ましくな
い現象を引き起こしている。
【0004】このような問題に対して、特開昭57−1
0660号公報、同57−10661号公報、特開平5
−202324号公報、同5−331397号公報等で
は、イソパラフィン系炭化水素などの非水系溶剤中に着
色剤を溶解または分散させたインクを用いることが開示
されている。これらの発明によれば、被記録媒体の伸長
をまったく伴わず、寸法精度が高く、また画像にムラが
生じないインクジェット記録を行うことが可能である。
さらに、非水系溶剤の特徴である低粘度・低表面張力に
よって、水系インクを用いたインクジェット記録と比較
して、プリントヘッドの駆動周波数を高くすることが可
能になり、非常に高速なインクジェット記録を行うこと
ができる。
【0005】かかる非水系インクを用いたインクジェッ
ト記録に用いる被記録媒体として、特開昭64−247
85号公報で吸油性無機顔料、有機顔料および水系接着
剤からなる被記録媒体が提案されている。また特開平1
−255580号公報等では、シリカおよび接着剤から
なる記録シートが開示されている。しかしながら、これ
らの提案は、インク溶剤の吸収を塗工層のみに頼ってお
り、印字に使用されるインクの種類、たとえばライトシ
アン、ライトマゼンタといった低濃度インクを使用した
場合にはインク溶剤の吸収性が不足し、またインク溶剤
の保持力が劣るため、経時による印字部分の周囲からイ
ンク溶剤の滲み出し(ブリード性)が発生するという問題
があった。
【0006】一般に、インクジェット記録方式の場合、
被記録媒体のインク吸収性を必要以上に高めると記録画
像濃度が低下し、色合いの鮮明性や発色性が劣るように
なる。さらにインク中の着色剤が被記録媒体の裏面近く
まで浸透してインク裏抜けが起こりやすくなる。一方、
インクの吸収性を抑制すると画像濃度は高くなるが、印
字の太り過ぎや濃淡ムラ等による画質の低下、あるいは
インクの乾燥性が悪化することによる記録部のすれ汚れ
の発生といった問題が生じ、インクの吸収性に関しては
矛盾する課題を抱えている。特に、非水系インクは水系
インクより低粘度、低表面張力であることからこの傾向
が強い。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、イン
クジェット記録方式を利用したプリンターやプロッター
に使用される非水系インク用インクジェット被記録媒体
において、非水系インクのインク吸収性および定着性に
優れ、インクの裏抜けや経時による印字部分の周囲から
インク溶剤の滲みだし(ブリード性)が防止された非水
系インク用インクジェット被記録媒体を提供するもので
ある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、上記の如
く相反する課題を解決すべく鋭意検討を重ねた結果、イ
ンク受容層の顔料とバインダーの重量比率および支持体
中の填料の種類と配合量を特定することにより、これら
の条件の相乗効果によって、公知の技術からは到底予想
できない優れた品質特性を有するインクジェット被記録
媒体が得られることを見いだし、遂に本発明を完成する
に至った。
【0009】すなわち、主として木材パルプおよび填料
よりなる支持体上に、顔料とバインダーを含有するイン
ク受容層を設けてなるインクジェット被記録媒体におい
て、該顔料に対してバインダーの重量比率が0.35〜
2.0倍の範囲であり、かつ支持体中の該填料がJIS
K5101で測定される吸油量において、30ml/
100g以上150ml/100g以下の範囲であるこ
とにより、非水系インクのインク溶剤の吸収性および定
着性に優れた非水系インク用インクジェット被記録媒体
を提供することができた。
【0010】また、該填料が焼成カオリンであるとより
好ましい。
【0011】また、該填料の含有量が5重量%以上20
重量%以下であるとより好ましい。
【0012】更に、該インク受容層の塗工量が5g/m
2以上30g/m2以下であるとより好ましい。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
【0014】本発明のインクジェット被記録媒体におけ
る填料はJIS K5101で測定される吸油量が30
ml/100g以上150ml/100g以下のもので
ある。より好ましくは45ml/100g以上120m
l/100g以下である。これらの填料としては、軽質
炭酸カルシウム、焼成カオリン、ケイソウ土、焼成ケイ
ソウ土、微粒子状炭酸マグネシウム、微粒子状アルミナ
等が挙げられ、これらの中から前記条件を満足する填料
が1種或いは2種以上選択して使用される。吸油量が3
0ml/100g未満の填料では、インクの吸収性が劣
り、インク溢れや、インクの乾燥不良による定着性不足
といった問題が生じる。また、吸油量が150ml/1
00gより多い填料では、インクが支持体中に浸透しす
ぎ、画像濃度の低下といった問題が生じる。
【0015】かかる填料のうち、特に焼成カオリンを使
用することにより、インク吸収性に優れ、経時による印
字部分周囲からインク溶剤が滲みだしてくること(ブリ
ード性)を防止する事ができる。焼成カオリンがなぜブ
リード性を防止するかは定かではないが、焼成カオリン
が非水系インクの溶媒に対して極めて親和力が強く、浸
透してきたこれら溶媒を填料表面に吸着、保持する能力
が通常の支持体に使用されているタルク、重質炭酸カル
シウム等の吸油量の低い填料より優れている為ではない
かと考えられる。
【0016】焼成カオリンは種々の製造方法により得ら
れるが、一例としては、カオリナイトに瞬間的または長
時間約600℃の熱を加えることにより生成させる方法
である。この方法で得られた焼成カオリンは、粒子の形
状は焼成前と変わらない六角板状を維持しているが、構
造水を失い、吸着活性が大となっている。
【0017】本発明での支持体中の該填料の含有量とは
JIS P8128で測定される灰分で代用でき、適量
の試料を900℃±25℃、明らかに炭酸カルシウムを
含む場合には575℃±25℃で灰化し、試料の絶乾質
量に対する灰の質量の百分率で(%)で表す。本発明の
含有量は5重量%以上20重量%以下が好ましく、5重
量%未満の場合には本発明の所望の効果が得られず、一
方、20重量%を越えると製造上の困難が多いばかりか
効果も飽和してしまい経済性に劣るので好ましくない。
【0018】また、本発明の所望の効果を損なわない範
囲で他の填料、たとえば、タルク、カオリン、クレー、
デラミネートカオリン、重質炭酸カルシウム、二酸化チ
タン、水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウム、酸化
亜鉛、硫酸マグネシウム、珪酸カルシウム、珪酸アルミ
ニウム、珪酸マグネシウム、硫酸カルシウム、シリカ、
セリサイト、ベントナイト、スメクタイト等の鉱物填料
やポリスチレン樹脂、尿素樹脂、アクリル樹脂、メラニ
ン樹脂、ベンゾグアナミン樹脂等の微粒子、および微小
中空粒子等の有機合成填料等の1種あるいは2種以上の
填料を適宜選択して併用することもでき、さらには、古
紙やブローク等に含まれる填料も再生使用することがで
きる。
【0019】本発明における支持体には、帯電防止性、
搬送性、カール防止性、筆記性、糊付け性等のために、
各種のバックコート層を塗設することができる。バック
コート層には、無機帯電防止剤、有機帯電防止剤、親水
性バインダー、ラテックス、硬化剤、顔料、滑剤、界面
活性剤等を適宜組み合わせて含有させることができる。
【0020】本発明のインクジェット被記録媒体におけ
るインク受容層のバインダーの重量比率は、顔料に対し
て0.35〜2.0倍である必要がある。より好ましく
は0.45〜2.0倍、更に好ましくは0.60〜2.
0倍である。バインダーの重量比率が0.35未満で
は、インクの着色剤が紙内部まで入り込み、画像濃度低
下やインク裏抜けが悪化するといった問題が生じる。ま
たバインダーが2.0より多いと、インクの吸収性が不
十分になり、乾燥性不良によるムラが画像に生じるよう
になり好ましくない。
【0021】本発明のインクジェット被記録媒体におけ
るインク受容層の塗工量は5g/m 2以上30g/m2
下が好ましく、5g/m2未満ではインク吸収性が不足
し、定着性が悪化する。また30g/m2を越えると、
製造上の困難が多いばかりか効果も飽和してしまい経済
性に劣るので好ましくない。
【0022】本発明に用いられるインク受容層に配合さ
れる顔料としては公知の白色顔料を一種以上用いること
ができる。例えば、軽質炭酸カルシウム、重質炭酸カル
シウム、カオリン、タルク、硫酸カルシウム、硫酸バリ
ウム、二酸化チタン、酸化亜鉛、硫化亜鉛、炭酸亜鉛、
サチンホワイト、珪酸アルミニウム、ケイソウ土、珪酸
カルシウム、珪酸マグネシウム、炭酸マグネシウム、合
成非晶質シリカ、アルミナ、アルミナ水和物、水酸化ア
ルミニウム、リトポン、ゼオライト、加水ハロイサイ
ト、水酸化マグネシウム等の白色無機顔料、スチレン系
プラスチックピグメント、アクリル系プラスチックピグ
メント、ポリエチレン、マイクロカプセル、尿素樹脂、
メラミン樹脂等の有機顔料等が挙げられる。特に、イン
ク受容層には多孔性無機顔料が好ましく、多孔性合成非
晶質シリカ、多孔性炭酸マグネシウム、多孔性アルミナ
水和物等が挙げられる。
【0023】本発明に用いられるインク受容層にはバイ
ンダーとして、水溶性または水分散性の高分子化合物を
添加しても良い。例えば、水溶性高分子化合物としては
ポリビニルアルコール又はその誘導体、アクリル樹脂、
澱粉、ポリビニルブチラール、ゼラチン、カゼイン、ア
イオノマー、アラビアゴム、カルボキシメチルセルロー
ス、アルギン酸、アルギン酸ナトリウム、プルラン、ポ
リビニルピロリドン、ポリアクリルアミド、ポリエチレ
ングリコール、ポリプロピレングリコール等である。ま
た、水分散性の高分子化合物としてはスチレン−アクリ
ル共重合体、無水マレイン酸重合体、スチレン−無水マ
レイン酸共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体等の
ラテックス、エマルジョン類等が挙げられる。好ましく
は、ポリビニルアルコール又はその誘導体である。
【0024】更に、その他の添加剤として、カチオン系
染料定着剤、顔料分散剤、増粘剤、流動性改良剤、粘度
安定剤、pH調整剤、界面活性剤、消泡剤、抑泡剤、離
型剤、発泡剤、浸透剤、着色染料、着色顔料、蛍光増白
剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤、レベリング剤、防腐
剤、防バイ剤、耐水化剤、湿潤紙力増強剤、乾燥紙力増
強剤などを本発明の目的を害しない範囲で適宜添加する
こともできる。
【0025】該インク受容層を設ける際に、塗工する方
法は、特に限定されず、公知の塗工方法を用いることが
できる。例えば、エアーナイフコーター、カーテンコー
ター、スライドリップコーター、ダイコーター、ブレー
ドコーター、ゲートロールコーター、バーコーター、ロ
ッドコーター、ロールコーター、ビルブレードコータ
ー、ショートドエルブレードコーター、サイズプレスな
どの各種装置により支持体上に塗工することができる。
また、塗工後はマシンカレンダー、TGカレンダー、ス
ーパーカレンダー、ソフトカレンダー等のカレンダーを
用いて仕上げても良い。
【0026】本発明における非水系インクには、非水系
溶剤中に着色剤を溶解または分散させたインクが用いら
れる。
【0027】この非水系溶剤としては、インクジェット
記録装置のインク吐出ヘッドの特性に適合するように、
あるいは安全性の観点から種々な溶剤が選択され、場合
によっては複数種の溶剤を混合して用いる場合もある。
【0028】このような溶剤の代表的な例を以下に挙げ
れば、例えば、ペガゾール(モービル石油株式会社
製)、シェルSBR、シェルゾール(シェル石油化学株
式会社製)などの石油ナフサ系溶剤類、ハイソゾール
(日本石油株式会社製)などの芳香族系石油溶剤、ソル
トール(フィリップス石油株式会社製)、エクソゾー
ル、アイソパー(エクソン化学株式会社製)、IPソル
ベント(出光石油化学株式会社製)などの脂肪族系石油
溶剤、インクソルベント(三菱石油株式会社製)などの
ナフテン系石油溶剤などを挙げることができる。
【0029】非水系インクに用いられる着色剤として、
例えば、ナフトール染料、アゾ染料、金属錯塩染料、ア
ントラキノン染料、キノイミン染料、インジゴ染料、シ
アニン染料、キノリン染料、ニトロ染料、ニトロソ染
料、ベンゾキノン染料、カーボニウム染料、ナフトキノ
ン染料、ナフタルイミド染料、フタロシアニン染料、ペ
リニン染料などの油溶性染料を溶解または分散したもの
や、ファーネストブラック、ランプブラック、アセチレ
ンブラック、チャンネルブラック等のカーボンブラック
類、またはオルトニトロアニリンブラック等の有機顔
料、トルイジンレッド、パーマネントカーミンFB、フ
ァーストイエローAAA、ジスアゾオレンジPMP、レ
ーキレッドC、ブリリアントカーミン6B、フタロシア
ニンブルー、キナクリドンレッド、ジオキサンバイオレ
ット、ピクトリアピュアブルー、アルカリブルートナ
ー、ファーストイエロー10G、オルトニトロアニリン
オレンジ、トルイジンレッド、バリウムレッド2B、カ
ルシウムレッド2B、ピグメントスカーレッド3Bレー
キ、アンソシン3Bレーキ、ローダミン6Gレーキ、メ
チルバイオレッドレーキ、ベーシックブルー5Bレー
キ、ファーストスカイブルー、アルカリブルーRトナ
ー、紺青、群青、レフレックスブルー2G、ブリリアン
トグリーンレーキ、フタロシアニングリーンG、酸化鉄
粉、亜鉛華、炭酸カルシウム、クレー、硫酸バリウム、
アルミナホワイト、アルミニウム粉、昼光けい光顔料、
パール顔料などが挙げられ、その他これらを表面処理し
た加工顔料等が使用できるが、これらに限定されるもの
ではない。
【0030】また、非水系インクには、その保存安定性
や印字後の耐擦過性などを向上させる目的で、例えば、
ポリアクリル酸エステル、アマニ油変性アルキッド樹
脂、ポリスチレン、ロジン系樹脂、テルペンフェノール
系樹脂、アルキルフェノール変性キシレン樹脂などの極
性樹脂を添加したり、金属封鎖剤、表面張力調整剤、界
面活性剤、粘度調整剤、消泡剤、抑泡剤、離型剤、発泡
剤、浸透剤、蛍光増白剤、紫外線吸収剤、防腐剤、耐水
化剤、レオロジーモデファイヤーおよび酸化防止剤など
の添加剤を適宜組み合わせ含有することもできる。
【0031】
【実施例】以下に、本発明の実施例を挙げて説明する
が、本発明はこれらの例に限定されるものではない。ま
た、実施例において示す「部」および「%」は、特に明
示しない限り重量部および重量%を示す。
【0032】<支持体A1〜A4の作製>濾水度450
mlのLBKP100部からなる木材パルプに、填料と
して吸油量60ml/100gの焼成カオリン(アンシ
レックス:エンゲルハード社製)を各々3.3部、5.
5部、11部、22部と市販のアルキルケテンダイマー
0.1部、市販カチオン性ポリアクリルアミド0.03
部、市販カチオン化澱粉1.0部、硫酸バンド0.5部
を調製後、長網抄紙機をもちいて坪量90g/m2で抄
造し、該填料の含有量が3重量%、5重量%、10重量
%、20重量%の支持体A1〜A4を得た。
【0033】<支持体Bの作製>支持体A3の焼成カオ
リン11部に代えて、吸油量140ml/100gの炭
酸マグネシウム(金星:神島化学工業社製)11部を用
いて、含有量が10重量%の支持体Bを得た。
【0034】<支持体Cの作製>支持体A3の焼成カオ
リン11部に代えて、吸油量47ml/100gの軽質
炭酸カルシウム(白艶華PZ:白石カルシウム社製)1
1部を用いて、含有量が10重量%の支持体Cを得た。
【0035】<支持体Dの作製>支持体A3の焼成カオ
リン11部に代えて、吸油量39ml/100gのタル
ク(タルクSF:浅田製粉社製)11部を用いて、含有
量が10重量%の支持体Dを得た。
【0036】<支持体Eの作製>支持体A3の焼成カオ
リン11部に代えて、吸油量27.5ml/100gの
湿式粉砕重質炭酸カルシウム(エスカロン#800:三
共精粉社製)11部を用いて、含有量が10重量%の支
持体Eを得た。
【0037】<支持体Fの作製>支持体A3の焼成カオ
リン11部に代えて、吸油量168ml/100gの超
微粉末含水ケイ酸(ミズカシルP527:水澤化学工業
社製)11部を用いて、含有量が10重量%の支持体F
を得た。
【0038】<インク受容層塗工液1〜7>BET比表
面積270m2/gの不定形シリカ(ファインシールX
−37B:トクヤマ製)100部にポリビニルアルコー
ル(PVA117:クラレ製)を各々30部、35部、
45部、60部、100部、200部、300部とカチ
オン性染料定着剤(スミレッツ1001:住友化学社
製)20部を混合し、インク受容層塗工液1〜7を得
た。
【0039】実施例1〜15および比較例1〜4 表1記載の支持体上に、ワイヤーバーを用いて表1記載
のインク受容層塗工液をそれぞれ表1記載の乾燥塗工量
になるように塗布、乾燥して実施例1〜15および比較
例1〜4を得た。
【0040】以上にようにして作製した実施例1〜1
5、比較例1〜4の非水系インク用インクジェット被記
録媒体について、インクジェットプリンタ(PJ360
0:オリンパス光学工業株式会社製)及び非水系インク
を用いて、単色(シアン、マゼンタ、イエロー、ブラッ
ク)、2色重色(シアン+マゼンタ、マゼンタ+イエロ
ー、シアン+イエロー)、3色重色(シアン+マゼンタ
+イエロー)の正方形のベタ印字パターンの印字を行
い、以下に示すような方法にて評価を行い、結果を表1
に示す。
【0041】<画像色彩性>「画像色彩性」の評価は、
マゼンタおよびシアンのベタ印字部分の色彩性を目視で
観測、評価を行い、色彩が良く、くすみが全くないもの
を「○」、実用上問題はないが少しくすみ傾向だが、実
用上問題のないものを「△」、くすんで見えるものを
「×」とした。
【0042】<インク裏抜け>「インク裏抜け」の評価
は、3色重色したベタ印字部分を印字面の裏側から観察
し、インクの原紙側への裏抜け具合を目視で観察、評価
を行い、全くインクの裏抜けが見られなかったものを
「○」、実用上問題がないが多少インクが裏抜けしたも
のを「△」、裏抜けがひどかったものを「×」とした。
【0043】<定着性>「定着性」の評価は、ブラック
インクのベタ印字部分の表面を人差し指で片方向に1回
こすり、着色剤が周囲の白紙(未印字)部分に拡がらな
かったもの(定着性良好)を「○」、実用上問題はない
がわずかに着色剤が拡がったものを「△」、着色剤が表
面から脱落したもの(定着性不良)を「×」とした。
【0044】<ブリード性>「ブリード性」の評価は、
3色重色したベタ印字部分の24時間後の印字部分周囲
からのインク溶剤の滲み出しを目視で観察、評価を行
い、全く滲み出しがないものを「○」、実用上問題ない
がわずかに滲み出しが生じたものを「△」、滲み出しが
はっきりと生じたものを「×」とした。
【0045】
【表1】
【0046】表1により、支持体上に顔料とバインダー
を含有するインク受容層を設けてなるインクジェット被
記録媒体において、該顔料に対してバインダーが重量比
率で0.35〜2.0倍の範囲であり、かつ支持体中に
JIS K5101で測定される吸油量が30〜150
ml/100gの範囲である該填料を含む実施例1〜1
5においては、画像色彩性、インク吸収性、インク裏抜
け、定着性、ブリード性に優れたものが得られている。
しかし、該填料に吸油量27.5ml/100gの重質
炭酸カルシウムを用いた比較例1ではインク裏抜けおよ
びブリード性が不良であり、填料の給油量が150ml
/100gを越える超微粉末含水ケイ酸を用いた比較例
2では画像色彩性およびブリード性が不良であった。ま
た、インク受容層中の該顔料に対してバインダーが0.
35倍以下の比較例3では、インク裏抜けが不良であ
り、2.0倍を越える比較例4では、画像再現性および
定着性が不良であった。
【0047】
【発明の効果】以上説明したように、本発明により非水
系インクでのブリード性に優れ、かつ定着性、インク吸
収性、インク裏抜けにも優れた非水系インク用インクジ
ェット被記録媒体を提供することができる。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 主として木材パルプ及び填料よりなる支
    持体上に、顔料とバインダーを含有するインク受容層を
    設けてなるインクジェット被記録媒体において、該顔料
    に対してバインダーが重量比率で0.35〜2.0倍の
    範囲であり、かつ支持体中の該填料がJIS K510
    1で測定される吸油量において30ml/100g以上
    150ml/100g以下の範囲であることを特徴とす
    る非水系インク用インクジェット被記録媒体。
  2. 【請求項2】 該填料が焼成カオリンであることを特徴
    とする請求項1記載の非水系インク用インクジェット被
    記録媒体。
  3. 【請求項3】 支持体中の該填料の含有量が5重量%以
    上20重量%以下であることを特徴とする請求項1又は
    2記載の非水系インク用インクジェット被記録媒体。
  4. 【請求項4】 該インク受容層の塗工量が5g/m2
    上30g/m2以下であることを特徴とする請求項1〜
    3のいずれか一項に記載の非水系インク用インクジェッ
    ト被記録媒体。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012066542A (ja) * 2010-09-27 2012-04-05 Riso Kagaku Corp インクジェット記録用紙及び記録システム
JP2012254620A (ja) * 2011-05-16 2012-12-27 Riso Kagaku Corp 非水系インクの印刷方法および非水系インク用被印刷体

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