JP2002239849A - 軸挿入装置 - Google Patents

軸挿入装置

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JP2002239849A
JP2002239849A JP2001039669A JP2001039669A JP2002239849A JP 2002239849 A JP2002239849 A JP 2002239849A JP 2001039669 A JP2001039669 A JP 2001039669A JP 2001039669 A JP2001039669 A JP 2001039669A JP 2002239849 A JP2002239849 A JP 2002239849A
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康記 小林
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 穴を有する部材に軸を精度よく焼きばめ
挿入する軸挿入装置を提供する。 【解決手段】 挿入側に面取りが施された対象物51の
穴52に軸43を焼きばめで挿入するための軸挿入装置
30であって、 前記軸43を保持する軸保持手段40
と、前記軸43が挿入される穴52を設けた対象物51
を保持すると共にこの穴52を加熱する加熱手段53,
57を有する対象物保持手段50と、前記対象物保持手
段50が設けられ、水平方向に移動可能な調芯手段60
と、前記調芯手段60の一側に設けられた角度調整手段
70と、前記軸保持手段40を所定方向に移送する軸挿
入手段80とを設けたことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、軸を、対象物の穴
に焼きばめで挿入・固定するための軸挿入装置、具体的
には、スピンドルモータの固定軸(回転子)と、この固
定軸(回転子)がその穴に焼きばめで挿入・固定される
フランジとの軸挿入装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】HDD(ハードディスクドライブ装置)
の記録密度は、ここ数年で2倍になり、1インチあたり
のトラック数(TPI)は現状のノートパソコンで25
000TPIとなっている。そして、今後さらに高密度
化が求められる中で、限られた大きさのディスク上で更
に記録密度を高めることが必要となる。ところで、この
記録密度を高める指標となるのがTPIであり、現在主
流の玉軸受では、転動体と、内輪又は外輪とが点接触し
ながら回転するため、軸受を介したモータの回転には相
対的に真円からの振れ「NRRO」(非同期振れ、以下
NRROと記す)が発生し、TPIの限界が見え始めて
いる。
【0003】このNRROが大きいと、ディスクのトラ
ック幅からズレが発生し(オフトラック)、信号にノイ
ズの発生やデータが読み取れないといった現象が起きる
ものである。
【0004】ところで、NRROは、トラック幅の1/
10以下に抑えなければならない。例えば、30000
TPIのトラック幅では、0.8μmであり、従って、
NRROは0.08μm以下にする必要がある。流体軸
受を使用すればNRROを0.04μm以下に抑えるこ
とが可能であるが、玉軸受では0.08μm程度で使用
できなくなる。そこで、玉軸受に代わり流体軸受が注目
を浴びてきており、この流体軸受を用いたHDDモータ
の開発競争に拍車がかかっている。
【0005】一方、機器の小型化に伴って、情報を記録
する手段としてのHDD(ハードディスクドライブ装
置)の更なる小型化、薄型化が進んでいる。そして、こ
の種の装置の心臓部である回転駆動部は、駆動ハブの中
に軸受とモータ部の両方を内臓し、かつ駆動ハブの外周
に複数枚の記録再生用のディスクを取付けることによ
り、装置の小型化と記憶容量の増大化を図っている。ま
た、記録の高密度化を図るためには、回転主軸部の精度
を飛躍的に高める必要がある。
【0006】ここで、流体軸受構造を有するこの種のス
ピンドルモータについて、図11を参照して説明する。
【0007】図11に示す如く、円盤状のベース2上に
は固定軸1が固定され、かつ上面には巻線3を巻回した
コア4が固定されている。固定軸1の外周面には、軸方
向に所定の間隔を保ったラジアル方向動圧発生用溝(ヘ
リングボーン溝)1a,1bが夫々形成されている。5
は、アルミニウム製からなるディスク固定部であるハブ
6と、その内部に焼ばめ等により圧入された青銅製のス
リーブ7とからなるハブ組立体であり、スリーブ7が固
定軸1に嵌挿されることにより、このハブ組立体5は固
定軸1を中心として回転自在とされる。
【0008】スリーブ7は、前記両ラジアル方向動圧発
生用溝1a,1bの間隔と対応する面に、凹部となるオ
イル溜まり7aが形成されている。前記ラジアル方向動
圧発生用溝1a,1bは、固定軸1またはスリーブ7の
少なくともいずれか一方に形成されていれば良いもので
ある。なお、8は、ベース2上に配置された駆動回路部
品等が搭載されたプリント基板9を固定するねじであ
る。
【0009】前記ハブ6の外周には、アルミニウム製の
複数のディスク10,10がスペーサ11を介して取付
けられ、これらディスク10,10は、ハブ6に固定板
12を介してねじ13にて固定される。また、ハブ6の
下部に固着されたヨーク14は、ベース2に形成された
環状の凹部2aに囲繞される如く所定の間隔を保って配
置される一方、ヨーク14の内面には、前記コア4と所
定の間隔を保ったマグネット15が固定されることによ
り磁気回路を形成するものである。
【0010】また、前記固定軸1の上端部には、軸径よ
り膨出した円盤状のフランジ16がねじまたは圧入など
の手段で固定されることにより、このフランジ16の外
周面とハブ6に形成した切欠き6aとの間に、上部オイ
ル溜まり空間17が形成される(図12にa部を拡大し
て示す)。
【0011】そして、フランジ16上に取付体となるス
ラスト板18を配置し、このスラスト板18をハブ6に
ねじ19にて固定することにより軸部が封止される。こ
のように構成される軸受部は、スラスト板18の下面に
形成したポンピング溝またはヘリングボーン溝のような
スラスト方向動圧発生用溝18a、上部オイル溜まり空
間17及び前記各ラジアル方向動圧発生用溝1a,1b
などに、オイルまたはグリースなどの潤滑剤20を充填
・塗布することにより軸受部の潤滑が図られる。
【0012】図12に示すように、前記上部オイル溜ま
り空間17の間隙が小さいと、充填された潤滑剤20
は、毛細管現象によってスラスト板18上まで上って外
部に飛散してしまい、潤滑剤の減少を招く。また逆に、
上部オイル溜まり空間17の間隙が図13に示すように
広すぎると、潤滑剤20と空気との接触面積が大とな
り、潤滑剤の蒸発によって前記と同様に潤滑剤が減少す
る。
【0013】この組立て状態にあっては、前記マグネッ
ト15とヨーク14は磁性体であるコア4の磁気中心に
対して上側に位置するため、ハブ組立体5には、吸引力
(Pz)が作用することにより、常時ベース2側に引き
寄せられる。
【0014】以上のように構成されたスピンドルモータ
は、巻線3に通電することにより磁界が発生し、マグネ
ット15と共にハブ組立体5が所定方向に回転駆動す
る。この駆動時、ラジアル方向動圧発生用溝1a,1b
のポンピング力によりスリーブ7は固定軸1に対してセ
ンタリングされ、また軸線方向に対しては、スラスト板
18のスラスト方向動圧発生用溝18aにより軸と一体
のフランジ16に対してスラスト板18及びハブ組立体
5が数μm 浮上し、ハブ組立体5は、固定軸1及びフ
ランジ16に対して潤滑剤20を介して無接触で回転す
る。そして、図示せぬ磁気ヘッドがディスク10上を半
径方向に相対的に走査して、情報の読み書きを行うもの
である。
【0015】ところで、特にHDD(ハードディスクド
ライブ装置)等の情報機器に使用されるスピンドルモー
タには、高精度・高信頼性への要求が益々強くなつてき
ているのが現状である。前記したように、回転駆動部を
支持する動圧を発生させるためのフランジ16(例えば
厚みが1.2mm)の固定軸1に対する取付けにあって
は、図14に示すように、ねじ21にて軸端側で固定す
る場合は、軸端部とフランジ16の下面との間に異物2
2が挟まったり、軸端部のバリ等によって固定軸1とフ
ランジ16との垂直度が保てなくなって、動圧軸受の機
能が低下する原因となっている。
【0016】また、図15に示すように、フランジ16
を固定軸1に圧入によって固定する場合は、端部が面取
りまたはR加工されている固定軸1にフランジ16を圧
入した時におけるフランジ16の圧入面に作用する応力
は、面取り等が施されて圧入面が減少した軸端部に向か
うほど小さく不均一であるため、フランジ16はF方向
に湾曲してしまってスラスト軸受部の平面度が悪化し、
これまた動圧軸受部の信頼性が低下する原因となってい
る。
【0017】そこで、本出願人は、固定軸及びコイルを
巻回したコアを備えたベースと、前記固定軸と潤滑剤を
介して嵌合する回転自在なハブと、前記固定軸または前
記ハブのいずれか一方に形成した動圧発生用溝部と、前
記固定軸の端部に圧入される円盤状のフランジと、前記
フランジ及びこのフランジを封止するスラスト板のいず
れか一方に形成した動圧発生用溝部とよりなり、前記固
定軸またはこれに圧入される円盤状のフランジのいずれ
か一方の圧入面に、前記フランジの厚みに対応した上下
位置に環状の凹部を形成して、かかる問題点を解決した
スピンドルモータを出願している(特開平8−3221
93号公報参照)。
【0018】以下に、その内容に係るスピンドルモータ
につき図16乃至図18を参照して説明する。図16
は、改良された従来のスピンドルモータの半断面図であ
り、従来と同一の構成部分には同一の符号を付して重複
する部分の詳細な説明は省略し、以下変更部分について
のみ説明する。
【0019】図16に示す如く、固定軸1はステンレス
材(SUS303)を採用し、かつスリーブ7は青銅を
採用している。なお、両者の熱膨張率は略同一(17×
10-6/°C)である。スリーブ7の固定軸1側の内面
と反対側の、例えば、アルミニウム製のハブ6と対応す
る外周面には、スリーブ7の肉厚(W1)と同等もしく
は十分に大なる肉厚(W2 )を備えた補強用スリーブ7
1 が固定されている。この補強用スリーブ71 は、固定
軸1及びスリーブ7の熱膨張率より小な、例えば熱膨脹
率が10×10-6/°Cであるステンレス材(SUS4
30)等が用いられ、ハブ6の切欠凹部6b内に、例え
ば、圧入等の固定手段にて固定されている。
【0020】さらに、スリーブ7は補強用スリーブ71
内に、例えば、焼きばめによって固定されているもので
あり、このスリーブ7と補強用スリーブ71 とによりス
リーブ部が構成されることにより、固定軸1の熱膨張率
に対してスリーブ部の実質的な熱膨張率が低く設定され
る。このため動圧発生部の熱による隙間の変化の影響を
小としている。
【0021】例えば、軸径3mmの固定軸1に対する厚
さ1.2mmのフランジ16の固定方法としては、圧入
による方法を採用している。即ち、図17に示すように
フランジ16の圧入面である内周部16aには、上下面
位置に環状の凹部23a,23bがそれぞれ形成してあ
る。環状の凹部23a,23bの深さtは均一で、本実
施例では0.1mmであり、直径は内周部16aの直径
に対して約0.03mm大としてある。
【0022】従って、固定軸1にフランジ16を圧入す
るとフランジ16の幾何学的な中心lに対して内周部1
6aに生じる応力(面圧)は対称(中心lに対して上下
対称の位置L1=L2 )でかつ均一となり、フランジ16
の固定軸1に対する垂直度及び平面度が良好に保てる。
【0023】また、図18に示すものは図17の態様と
は逆の態様を示すもので、固定軸1側にフランジ16の
圧入面となる内周部16aと対応するよう、その幾何学
的な中心lに対して上下の位置に環状の凹部24a,2
4bがそれぞれ形成してある。そのため前記実施例と同
様に圧入面に生じる応力(面圧)は対称でかつ均一とな
り、フランジ16の固定軸1に対する垂直度及び平面度
が良好となる。従って、両実施例にあっては動圧軸受の
信頼性が向上し、振れの少ない小型でかつ高精度の信頼
性の高いモータが得られるものである。
【0024】ところで、かかる特開平8−322193
号公報記載の技術によれば、フランジ16に対する軸1
の組付けが、例えば、圧入によって行なわれている。こ
の圧入によって両者の組付けが行なわれる場合には、そ
の組付けが円滑に行なわれるように、前記した図15及
び後述するように、フランジ16の内周部16a及び軸
端1dには、挿入の際のガイドとして面取りが必要とな
るものである。
【0025】なお、フランジ16に対する固定軸1の取
付けにあって、このように圧入により行なう方法によれ
ば、フランジ16を加熱する必要がないので装置は簡単
に構成できるが、フランジ16の穴部の塑性変形を伴う
ため精度・強度を維持することが困難である。また、接
着により両者を取付ける方法もあるが、これによれば、
接着剤の塗布・乾燥等の工程が必要となり、装置の複雑
化は避けられない。
【0026】そこで、本出願人は、取付け方法、面取り
等について考察を進めていった結果、前者は、焼きばめ
にて固定する方法が最も効果的であること、後者にあっ
ては単に面取りがあるだけでは駄目なのであり、後述す
るように軸43の先端部43dとフランジ51の内周部
(穴)52aにおける面取りの大きさと、組付け後の両
者の位置関係及び単に両者が組付けられているのみでは
なく、所定の組付け力で組付けられている必要があり、
それぞれが重要であることが判明したものである。
【0027】すなわち、焼きばめは、円板を加熱し、こ
の間に軸を挿入し冷却に伴なう穴径の収縮による締め付
け力で固定する方法であり、圧入のような穴部の塑性変
形を伴なわないので、所望の組付け力が得やすいものだ
からである。本発明は、かかる知見に基づきなされたも
のであり、軸43をフランジ51の内周部52a内に挿
入する際、焼きばめにて行なうと共に、それが、前記し
た所定の振れ精度、平面度、組付け力として得られるよ
う各構成部材を配置した軸挿入装置を提供しようとする
ものであり、以下その点につき、従来のこの種軸挿入装
置と対比しながら説明する。
【0028】ここで、軸挿入装置の具体的説明に入る前
に、焼きばめ時における軸と穴との一般的な関係(締め
代(しろ)と組付け力の関係)について、図19、図2
0を用いて説明しておく。なお、締め代とは、軸1の径
(D)と、フランジ16の穴(内周)部16aの穴径
(d)との差(D−d)をいい、組付け力とは、両者を
組付けた後にフランジ16を抜き去る力をいうものとす
る。また、当然の如く、焼きばめによる組付けであるの
で、フランジ16の内周部16aの穴径(d)を加熱す
ることにより、その穴径(d)を膨張させ、軸1を挿入
後、冷却することにより両者を結合するものが、その前
提となるものである。また、この図19、図20の説明
においては、便宜上面取り部については、省略してあ
る。
【0029】図19(A)は焼きばめ前の両者の状態を
示すもので、締め代が小さい、すなわち、両者の差(D
−d)が小さい場合の説明図であり、この場合は、当然
の如く、フランジ16の内周部16aの穴径(d)を加
熱により膨張させる範囲は少なくなる。従って、冷却
時、その収縮する範囲が少なくなるので、同図(B)の
如く、焼きばめ(組付け)後の組付け力G1は小であ
る。なお、この図19(A)は、加熱により穴径(d)
を膨張させる範囲が少なくなることより、フランジ16
を反らせようとする力H1は小となるので、このフラン
ジ16は反りにくい。すなわち、後述する如く所要の組
付け力は得られないものの、フランジ16の平面度は得
やすいという相反する結果が出る。
【0030】一方、図20(A)は焼きばめ前の両者の
状態を示すもので、締め代が大きい、すなわち、両者の
差(D−d)が大きい場合の説明図であり、この場合
は、当然の如く、フランジ16の内周部16aの穴径
(d)を加熱により膨張させる範囲は大きくなる。従っ
て、冷却時、その収縮する範囲が大きくなるので、同図
(B)の如く、焼きばめ(組付け)後の組付け力G2
大である。なお、この図20(A)は、加熱により前記
した穴径(d)を膨張させる範囲が大きくなることよ
り、同図(B)の如く、フランジ16を反らせようとす
る力H2は大となるので、このフランジ16は反り易
い。すなわち、これまた後述する所要の組付け力は得ら
れるものの、フランジ16の平面度は得にくい、という
これまた相反する結果が出る。
【0031】
【発明が解決しようとする課題】ここで、この種従来の
軸挿入装置について、概略説明する。焼きばめにより穴
を有する部材と軸とを安定的に組み立てる方法として、
特開平8−197341号公報記載の技術がある。この
方法は、ドラム軸と上ドラムの同軸度を得るための発明
であって、軸保持手段と、前記軸が挿入される穴を有す
ると共にこの穴を加熱する加熱手段を有する上ドラム等
の対象物保持手段と、前記軸保持手段と前記対象物保持
手段を相対的に移動して、前記軸を前記対象物の穴に挿
入するための挿入手段と、前記軸保持手段に保持された
前記軸と、前記対象物保持手段に保持された前記対象物
の同軸度を調整するための調心手段とを備えた構成であ
る。
【0032】かかる従来の軸挿入装置は、前記した如
く、あくまでもドラム軸と上ドラムの同軸度を得るため
の発明であるので、上ドラムの平面度、表面粗さは、ど
ちらかというとあまり重要視されてはいない。すなわ
ち、この特開平8−197341号公報記載の技術を、
以下詳述する如くの本発明になる軸挿入装置にそのまま
適用することはできない。
【0033】また、これ以外の方法として、特開平8−
184977号公報(円筒体の製造装置)記載の技術が
ある。この方法は、焼きばめしようとする部材と部材
を、芯出し(同軸度)調整と角度調整を行いながら焼き
ばめする方法であって、その部材の加工仕上がり精度を
劣化させずに焼きばめしようとするものである。ただ
し、その構造上、本発明が意図するサブミクロン精度の
部品の組み付けには向いていない。
【0034】かかる従来の円筒体の製造装置における焼
きばめ方法によれば、スリーブW2の端部を加熱して拡
径した後、そのスリーブW2の端部の内径加工穴130
内に、ロボットハンドの先端に把持したフランジW1を
調芯させつつすきまばめの状態にしてから、フランジW
1を押圧して、スリーブW2の端面132にフランジW1
の外周部133を当接させるものである。しかるに、こ
の特開平8−184977号公報記載の技術にあって
は、フランジW1の平面度は得られるものの、表面粗
さ、溝深さ等に関しては、何等考慮されていないもので
あるから、これまた、前記した特開平8−197341
号公報記載の技術と同様、以下詳述する如くの本発明に
なる軸挿入装置にそのまま適用することはできない。
【0035】前記した如く、HDD用のスピンドルモー
タにあっては、NRROの関係上、流体軸受を用いるこ
とが主流になってきつつあるが、このNRROの低減化
のために、スピンドルモータとして精密な回転精度が求
められている。そのため、スラスト軸受を構成するスラ
ストプレートとしては、平面度、表面粗さ、溝深さ等
を、より高精度に仕上げることが必要とされてきてい
る。
【0036】従って、このスラストプレートと当接する
フランジ16としても所定の平面度に仕上げられている
必要があり、一般的には、1μm以下に仕上げられてい
ることが望まれているものである。なお、軸1が固定子
ではなく回転子として用いられる場合には、軸1に対す
る振れ精度も前記した理由により、前記した平面度と同
様、1μm以下に仕上げられている必要がある。
【0037】また、組付け力としても、各種実験結果及
び現在市場に供給されているこの種のHDD用スピンド
ルモータのデータより、1000N以上必要であるとさ
れている。その理由としては、これ以下の場合は、経時
変化等によりスタート、ストップ時にズレが発生してし
まうからである。
【0038】更に、締め代は、前記した如く大きすぎて
も、小さすぎてもフランジを反らせようとする力と、組
付け力との関係上相反する結果が出てくるものである。
そこで、この締め代としても、各種実験結果及び現在市
場に供給されているこの種のHDD用スピンドルモータ
のデータと、前記した組付け力の関係を検討した結果、
0.03mm程度必要であるということが分かった。
【0039】すなわち、この種のHDD用スピンドルモ
ータの組付け力は、1000N以上、締め代は、0.0
3mm程度必要であり、更にフランジの平面度、軸1に
対する振れ精度としては、それぞれ1μm以下に仕上げ
られている必要があるものである。
【0040】本発明は、かかる点に鑑みなされたもので
あり、例えば、モータの回転子に求められるサブミクロ
ンの直角度、フランジの平面度を得るための具体的構成
になる軸挿入装置を提供することにより、前記した問題
点を解決したものである。
【0041】
【課題を解決するための手段】請求項1になる発明は、
挿入側に面取りが施された対象物51の穴52に軸43
を焼きばめで挿入するための軸挿入装置30であって、
前記軸43を保持する軸保持手段40と、前記軸43が
挿入される穴52を設けた対象物51を保持すると共に
この穴52を加熱する加熱手段53,57を有する対象
物保持手段50と、前記対象物保持手段50が設けら
れ、水平方向に移動可能な調芯手段60と、前記調芯手
段60の一側に設けられた角度調整手段70と、前記軸
保持手段40を所定方向に移送する軸挿入手段80とを
設けたことを特徴とする。
【0042】請求項2になる発明は、請求項1記載の軸
挿入装置30において、前記軸保持手段40は、中央部
に、前記軸43が挿通される貫通孔46を設けると共に
前記軸が突出する側の面を高精度に仕上げた軸ホルダ4
2と、前記軸を吸引する軸保持機構47とより構成した
ことを特徴とする。
【0043】請求項3になる発明は、請求項1記載の軸
挿入装置30において、前記軸保持手段40の軸ホルダ
42に、組付け完了時における冷却促進用の温度安定機
能を付加したことを特徴とする。
【0044】請求項4になる発明は、請求項1記載の軸
挿入装置30において、前記対象物保持手段50を構成
する加熱手段57として、高周波誘導加熱コイルを用い
たことを特徴とする。
【0045】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な一実施例を
添付図面に基づいて説明する。なお、以下に述べる実施
例は本発明の好適な具体例であるから、技術的に好まし
い種々の限定が付されているが、本発明の範囲は、以下
の説明において特に本発明を限定する旨の記載がない限
り、これらの態様に限られるものではない。
【0046】図1は、本実施例に係る軸挿入装置の全体
を示す側面図、図2は、本実施例になる軸挿入装置の要
部概略図で、第1の状態を示す説明図、図3は、同、軸
挿入装置の要部概略図で、第2の状態を示す説明図、図
4は、同、軸挿入装置の要部概略図で、第3の状態を示
す説明図、図5は、同、軸挿入装置の要部概略図で、第
4の状態を示す説明図、図6は、同、軸挿入装置の要部
概略図で、軸とフランジとの組付け状態を示す説明図、
図7は、同、軸とフランジとの組付け状態を示す工程図
である。
【0047】図1は、本発明になる軸挿入装置30の好
ましい一実施例であり、スピンドルモータの回転子(円
板付き軸)をスラストプレートの穴に挿入するための装
置の全体を示す側面図、図2は、本実施例になる軸挿入
装置の要部概略図で前記した第1の状態(静止状態)を
示すものである。以下、図1、図2を参照して本実施例
の具体的構成について説明する。軸挿入装置30は、軸
保持手段40、対象物保持手段50、調芯手段60、角
度調整手段70、挿入手段80とより大略構成されてい
る。
【0048】前記した如く、スピンドルモータの高速化
に伴い、その回転部分を司る回転子(フランジ付き軸)
及びこの回転子が挿入されるスラストプレート等はより
高精度に組み立てられている必要がある。特に、軸に対
するフランジの面振れ(直角度)、フランジの平面度、
軸とフランジの組付け力が高いことが、前記したNRR
Oの関係から重要になってきている。
【0049】従って、回転子の軸となる後述する軸43
等を有する軸保持手段40は、かなりの高精度で組み立
てられている必要がある。ところで、図2に明示する如
く、この軸保持手段40は、後述する挿入手段80に接
続されているスライド部材41、このスライド部材41
に取付けられているフローティングジョイント48、こ
のフローティングジョイント48と接続されているベー
スプレート49、このベースプレート49と接続されて
いる軸ホルダ42、この軸ホルダ42の中心孔46内に
挿通されている軸43等より大略構成されている。
【0050】そして、軸ホルダ42の下面44は、前記
した理由により、平面度として、0.3μm以下に、ま
た、軸43と下面44との直角度は、1μm以下に仕上
げられているものである。なお、ベースプレート49に
は、図示しない吸引用の穴が設けられてあり、この穴
は、これまた図示しない真空ポンプ等へと接続されてい
る。
【0051】軸ホルダ42の中心孔46上で、かつ、軸
ホルダ42の上面45には、前記した軸43を前記した
真空ポンプにより吸引して落下を防止するための落下防
止機構47が取りつけられている。なお、軸43は、軸
ホルダ42の下面44より若干飛び出した形で落下防止
機構47に吸引されている。
【0052】また、軸ホルダ42には、図示しない温度
調整機構を付加する場合もある。これは、焼きばめ終了
時の冷却を、加熱された後述する対象物であるスラスト
プレート51から軸ホルダ42へ逃がすことにより行な
っているので、高温条件下で長時間使用した場合、軸ホ
ルダ42の温度が上がってしまい、放熱効果が薄れてし
まう可能性があるからである。
【0053】対象物保持手段50は、対象物である中央
部に、予め、軸43の軸径より締め代分だけ小さい貫通
孔52を有するフランジ51、このフランジ51を支持
する支持台(加熱ブロック)53、この支持台53の中
心孔54内及び前記したフランジ51の中央部の貫通孔
52内を上下動する、例えば、セラミック材よりなるコ
マ部材55、同じく前記した支持台53の中心孔54内
で、前記したコマ部材55を常時上方向(前記した軸4
3方向)に押圧しているバネ部材56、前記した支持台
53の外周部に所定間隔を持って設けられ、前記したフ
ランジ51を加熱することにより、このフランジ51の
貫通孔52を膨張させる加熱手段57等より大略構成さ
れている。なお、58は、前記した加熱手段57を支持
するブラケット、59は、このブラケット58を支持す
る支柱である。
【0054】前記した支持台53も、その上面53aの
平面度を0.3μm以下に仕上げてある必要がある。そ
の理由は、前記した如く、この支持台53の上面53a
には、対象物である中央部に貫通孔52を有し、所定の
平面度(0.3μm以下)を有するフランジ51が載置
され、軸43との組付け後の直角度が1μm以下に仕上
げられる必要があるからである。
【0055】対象物保持手段50の一部を構成する加熱
手段57としては、加熱対象物であるフランジ51が、
前記した支持台53より突出しているコア部材55内に
挿通されて前記した支持台53の上面53a上に載置さ
れ、前記したフランジ51が加熱される際、このフラン
ジ51が載置されている支持台53の動きが拘束されな
いように、このフランジ51を非接触で加熱できる高周
波誘導加熱ユニットを使用している。
【0056】このように、フランジ51を直接的に高周
波誘導加熱により加熱せず、支持台(加熱ブロック)5
3が加熱されることにより、フランジ51が間接的に加
熱されるという形を取っているのは、フランジ51の材
質によっては、高周波誘導加熱では加熱されにくいもの
があるためである。逆に、加熱されやすい材質であれ
ば、昇温時間が短縮されるので便利である。
【0057】また、フランジ51が常に同じ位置にセッ
トできるようにするため、前記した如く、支持台53の
中央部に、この支持台53の上面53aより突出する如
くセットされたコマ部材55に、フランジ51の貫通孔
52が上方より挿入されるように構成する。そして、こ
のコマ部材55は、組付け時に軸43に押圧されバネ部
材56の押圧力に抗して下動するように構成されてい
る。
【0058】調芯手段60は、前記した支持台53を載
置したテーブル61と、このテーブル61の下面に設け
られた受け台(角度調整ベース)63と、この受け台6
3と前記したテーブル61との間に配置される複数の鋼
球(又はセラミック球)62と、前記したテーブル61
が水平方向にスライドするのを防止する一対の水平方向
クランプ機構64、64とで大略構成されている。
【0059】なお、この水平方向クランプ機構64は、
例えば、精密マイクロメータを用いており、65は、こ
の水平方向クランプ機構64の先端側に固定した鋼球で
ある。また、66は、取付けベース、67は、この取付
けベース66上に取付けられた前記精密マイクロメータ
64のスライドユニットである。
【0060】前記した一対の水平方向クランプ機構6
4、64の先端側に固定した鋼球65,65は、第1の
状態(静止時)及び組付け終了時には、テーブル61と
当接して初期位置に支持台(加熱ブロック)53を戻
し、軸43とフランジ51との組付け時には、水平及び
チルトが自由になるように構成してある。
【0061】また、この調芯手段60を構成している複
数の鋼球(又はセラミック球)62a〜62nは、この
鋼球が等間隔になるように図示しない保持具により保持
されている。このように構成することにより、テーブル
61は、水平方向に微小な力が付与された場合でも、自
由にスムースに移動することが出来る。従って、調芯手
段60としては、常に安定した調芯機能を発揮すること
が出来るものである。
【0062】角度調整手段70は、前記した受け台(角
度調整ベース)63をその略中央部で一点にて支持する
鋼球71、この鋼球71を受ける受け台(ジョイント)
72、この受け台72を支持する加圧ユニットとしての
エアシリンダ73より大略構成されている。なお、74
は、前記した取付けベース66を支持するための支柱、
75は、支持部材である。
【0063】この角度調整手段70の鋼球71は、静止
時及び組付け完了時には、前記した受け台63に当接し
ており、また、この受け台63は、前記した取付けベー
ス66に当接していて、角度調整は行なわれない状態に
なっている。そして、軸43とフランジ51とが当接す
る組付け時には、前記した水平方向クランプ機構64の
クランプが解除されていることより、この当接によるX
2方向への押圧力は、支持台53、テーブル61、鋼球
62、受け台63へと伝達され、この受け台63と取付
けベース66との当接が外れる。
【0064】そして、水平方向クランプ機構64のクラ
ンプ解除及び受け台63と取付けベース66との当接が
外れることにより、この角度調整手段70はスムーズに
角度調整ができ、軸43を保持する軸ホルダー42の下
面44に完全に平行に倣うことが出来るものである。さ
らに、前記した如く、受け台72の下部には、組付け時
の押付け力を調整する機構として、エアシリンダー73
が取付けられているので、これの供給圧力で押付け力を
調整することができる。このエアシリンダー73は、加
熱ブロック53が加熱の初期状態のときに、数μmに水
平を保つように水平基準面にこの加熱ブロック53のユ
ニットを押し付ける機能も有している。
【0065】挿入手段80は、前記した軸保持手段40
の一部を構成するスライド部材41を保持し、サーボモ
ータ82により上下方向(矢印X1〜X2方向)にスライ
ドするスライダ81と、このスライダ81の上下動をガ
イドするガイド部材83と、このガイド部材83を保持
するブラケット84等より大略構成される。なお、85
は、前記したスライダ81とスライド部材41との間に
配置される補強部材としてのブラケットである。
【0066】また、90は、前記したガイド部材83、
ブラケット84及び前記した角度調整手段70のベース
部を構成する支持部材75、この支持部材75を保持す
るボトムプレート93等のベースとなるベース部材であ
る。なお、91は、トッププレート、92は、前記した
ボトムプレート93とトッププレート91との間に設け
られたガイドシャフトである。
【0067】次に、前記した軸挿入装置30の動作につ
いて、図1〜図7を参照して説明する。まず、本実施例
になる軸挿入装置30の動作説明に入る前に、軸43
と、フランジ51との組付けの概略について、図6、図
7を用いて説明する。
【0068】前記した如く、組付け後の、この種のスピ
ンドルモータの回転子としては、軸43に対するフラン
ジ51の振れ精度は、1μm以下、またフランジ51の
平面度も、1μm以下と設定されている(図6a参
照)。また、両者を組付けた後の組付け力としては、1
000N以上とされている(図6b参照)。
【0069】次に、組付け方法について図7を用いて説
明する。なお、この組付け方法の説明においては、便宜
上、面取り部は省略してある。まず、その平面度を1μ
m以下に仕上げると共に、その穴径52を軸43の軸径
に対して締りばめの径に仕上げたフランジ51を用意す
る(図7a)。次に、このフランジ51を加熱し、前記
したフランジ51の穴径52を軸径に対して隙間ばめの
径52aに広げる(図7b)。これにより、軸43がフ
ランジ51の穴内に挿入可能となる。
【0070】次に、軸43をフランジ51の穴内に挿入
し、しかる後、フランジ51への加熱を止める。このフ
ランジ51への加熱を止めることにより、隙間ばめの径
52aに広げられていた穴径が、収縮して締りばめの径
に戻る。これにより、軸43に対するフランジ51の振
れ精度、組付け力としては、所定のものが得られた状態
で、両者はしっかりと固定される(図7c、図7d)。
【0071】ここで、前記した組付け方法を前提にし
て、本実施例になる軸挿入装置30の動作について、図
1〜図5必要に応じて図8、図9を参照して説明する。
【0072】図1、図2の静止状態(第1の状態)にお
いて、前記した如く、上、下面51a,51bの平面度
を、それぞれ所定の1μm以下に仕上げられ、中央部に
締りばめの径に仕上げられた貫通孔52を有するフラン
ジ51を、手動若しくは然るべき移送手段により支持台
(加熱ブロック)53の中心孔54内をバネ部材56に
より上方に押し上げられ、この支持台53の上面53a
より若干突出しているコマ部材55に上方より挿入す
る。
【0073】この挿入に際しては、フランジ51を所定
位置に配置した支持台(加熱ブロック)53を上部に載
置したテーブル61は、前記した如く、前方側に鋼球6
5を固定した水平方向のクランプ機構(精密マイクロメ
ータ)64により、水平方向の動きが微調整(所定位置
へのイニシャル調整)されて、所定位置に固定されてい
るので、両者の結合は、容易に行なわれることになる。
また、このようにテーブル61が所定位置に固定されて
いることにより、後述する加熱手段57による支持台
(加熱ブロック)53上に載置されたフランジ51への
加熱が、確実に行なわれるものである。
【0074】このように、フランジ51を所定位置に配
置した支持台(加熱ブロック)53を上部に載置したテ
ーブル61が所定位置に固定されると、加熱手段57に
より、支持台(加熱ブロック)53への所定の加熱が行
なわれ、フランジ51の貫通孔52を軸径に対して隙間
ばめの径に広げる。これにより、軸43がフランジ51
の貫通孔52内に挿入可能となる。
【0075】なお、この第1の状態では、前記した軸保
持手段40によるX2方向への押圧力の付与はなされて
いないものであるから、受け台63と取付けベース66
とは当接したままの状態であり、従って、角度調整手段
70は、非作動状態におかれる。すなわち、角度調整は
行なわれないものである。
【0076】次に、図3を用いて、第2の状態について
説明する。前記した如く、第1の状態で、フランジ51
の貫通孔52が、軸径に対して隙間ばめの径に広げられ
ると、このフランジ51は、軸43との組付けの際、軸
43がこのフランジ51の貫通孔52内にスムースに挿
入されるよう、水平方向のクランプ機構64が、精密マ
イクロスライドユニット67により移動して、そのクラ
ンプを解除する。前記した如く、テーブル61は、受け
台63との間に複数の鋼球62a〜62nが配置されて
いるので、このテーブル61は、容易に水平方向に移動
可能なものである。
【0077】なお、この第2の状態でも、前記した軸保
持手段40によるX2方向への押圧力の付与はなされて
いないものであるから、受け台63と取付けベース66
とは当接したままの状態であり、従って、角度調整手段
70は、非作動状態におかれる。すなわち、これまた角
度調整は行なわれないものである。
【0078】次に、図1及び図4を用いて、第3の状態
すなわち、軸43とフランジ51との組付けについて説
明する。前記した如く、軸ホルダー42内の軸43とフ
ランジ51との組付け準備が整うと、挿入手段80のサ
ーボモータ82が作動する。サーボモータ82が作動す
ると、前記した如く、軸保持手段40の一部を構成する
スライド部材41を保持し、このサーボモータ82によ
り上下方向(矢印X1〜X2方向)にスライドするスライ
ダ81が、このスライダ81の上下動をガイドするガイ
ド部材83に沿って、例えば、X2方向に移動する。
【0079】このように、軸保持手段40をスライド部
材41で連結した挿入手段80がX 2方向に移動するこ
とにより、前記したスライド部材41に取付けられてい
るフローティングジョイント48、このフローティング
ジョイント48と接続されているベースプレート49、
このベースプレート49と接続されている軸ホルダー4
2も共にX2方向に移動する。
【0080】そして、この軸ホルダー42内の軸43が
軸径に対して隙間ばめの径に広げられているフランジ5
1の貫通孔52内に挿入される前の図3の状態から、軸
43を、コマ部材55をバネ部材56の押圧力に抗して
2方向へ押圧して、図4の如く、フランジ51の上面
51aと軸ホルダー42の下面44とを密着させる。こ
の軸挿入の際、軸43及びフランジ51の貫通孔52に
は、図示しない所定の面取りが施されているので、それ
はスムースに行なわれる。
【0081】なお、挿入動作は、サーボモータ82を制
御することにより、まず、軸43を有する軸ホルダー4
2をフランジ51に所定のスピードで接近させる。次
に、調芯が不充分な場合を考慮して、面取り分だけゆっ
くりと入り込み、調芯させる。そして、面取り分入り込
んだ後に、前記した如く、フランジ51と軸ホルダー4
2とが密着されていることにより熱伝導によりフランジ
51が冷却され、このフランジ51の貫通孔52の孔径
が収縮する前に、軸43を一気に高速で、所定の位置ま
で押し込む。
【0082】具体的には、軸ホルダー42等と接続され
ているスライダ81がフランジ51に接近するまでのス
ピードとして1800mm/minに設定する。そして、
面取り分だけゆっくりと入り込み、調芯させる際のスピ
ードを50mm/minに減速して、仮に、調芯が不充分
な場合の不都合を避ける。そして、両者が組付けられる
際のスピードを9000mm/minと一気に高速にし
て、所定の位置まで押し込むことにより、組付けを完了
する。
【0083】また、軸43によってコマ部材55をバネ
部材56の押圧力に抗してX2方向へ押圧することによ
り、フランジ51の上面51aと軸ホルダー42の下面
44とが密着されると共に、この押圧力は、テーブル6
1、鋼球62、受け台63へと伝達されるので、受け台
63と取付けベース66とは当接状態が解かれる。従っ
て、角度調整手段70も、同時に非作動状態が解かれ、
角度調整が行なわれる状態に移行する。すなわち、鋼球
71、受け台63、テーブル61等を介して加熱ブロッ
ク53に対する角度調整が行なわれることになる。な
お、この際、加熱手段57による加熱は、解除される。
【0084】従って、仮に、軸43と、フランジ51の
貫通孔52との直角度(軸43に対する振れ)が所定以
上の場合には、この状態で角度調整が行なわれ、所定の
角度に修正されるものである。すなわち、軸43を保持
する軸ホルダ42の下面44に完全に平行に倣うことが
出来、所定の振れ精度が得られるものである。なお、こ
の組付けの際、エアシリンダ73による押圧力が所定の
ものより大の場合には、このエアシリンダ73により、
これの供給圧力で押圧力を調整する。
【0085】次に、図5を用いて、第4の状態すなわ
ち、軸43とフランジ51との組付け後の状態について
説明する。前記したように、焼きばめによる所定の組付
けが終了すると、隙間ばめの径に広げられていたフラン
ジ51穴径(貫通孔52)が収縮して締りばめの径に戻
る。従って、軸43内に挿通されていたフランジ51
は、そのままの状態で、前記した挿入手段80がX1
向に移動する。この挿入手段80の移動に呼応して受け
台63が元位置に復帰し、再び受け台63と取付けベー
ス66とが当接する。また、水平方向のクランプ機構6
4も元位置に復帰することにより、この水平方向のクラ
ンプ機構64は、再びテーブル61をクランプし、初期
位置である図5の状態に戻る。
【0086】ここで、スピンドルモータの固定軸とフラ
ンジとの組付けの具体例について、図8〜図10を参照
して説明する。
【0087】図8は、本実施例に係るスピンドルモータ
の固定軸とフランジとの組立て状態を示す部分図、図9
は、本実施例に係るスピンドルモータの固定軸とフラン
ジとの組立て状態の寸法例を示す部分図、図10は、ス
ピンドルモータの固定軸とフランジとの悪い組立て状態
を示す部分図である。なお、前記した従来例と同一部分
は同一符号を用い、その詳細な説明は省略する。
【0088】図8は、スピンドルモータの固定軸とフラ
ンジとの全体の組立て状態を示す部分図であり、例え
ば、フランジ51の外径を7.2mm、フランジ51の
厚みを1.5mm、軸径43を4mmに設定した際、前
記した組付け力を1000N以上、フランジの平面度1
μm以下を得る目的でスピンドルモータを作製したもの
である。
【0089】(実施例1)具体的には、締め代を前記し
た0.03mm、フランジ穴52のエッジ部52bの面
取り量を0.12mm、軸43の先端部43d側に形成
された面取り部43cの面取り量を0.08mm、フラ
ンジ51の上面部51aと軸43の上面部43dとの段
差を0.03mmに設定した。
【0090】前記した如く軸43及びフランジ51を具
体的に構成し、本実施例になる軸挿入装置で焼きばめに
より両者を組付けたところ、組付け力1100N、フラ
ンジの平面度0.062μmという結果が得られた。
【0091】(比較例1)前記した実施例1と同じ条件
において、軸43の先端部43d側に形成された面取り
部43cの面取り量のみを0.2mmに設定した。その
結果、フランジの平面度が1.524μmと悪化してし
まった。図10は、この比較例1の結果を図面化したも
のである。この図10より明らかな如く、軸43の先端
部43d側に形成された面取り部43cの面取り量を
0.2mmと大きく取ってしまった結果、フランジ51
側から見て軸43に当接していない部分(三角地帯Δ)
が発生してしまい、その結果、軸43が高速回転した
際、フランジ51の上面51aには、上方に反りたがる
力が発生し、バランスが崩れてしまったことによる。す
なわち、フランジ51が変形してしまった例である。
【0092】図9は、フランジ穴52のエッジ部52b
面取り後の高さをT1、フランジ51の上面部51aと
軸43の先端部43d側に形成された面取り部43cの
面取り後の高さをT2とした場合、T1―T2≧0.01
mmの不等式を満足するよう前記した高さ関係を設定
し、本実施例になる軸挿入装置で焼きばめにより両者を
組付けたところ、前記したフランジ51の平面度を1μ
m以下にすることができたものである。
【0093】
【発明の効果】請求項1になる発明は、挿入側に面取り
が施された対象物の穴に軸を焼きばめで挿入するための
軸挿入装置であって、前記軸を保持する軸保持手段と、
前記軸が挿入される穴を設けた対象物を保持すると共に
この穴を加熱する加熱手段を有する対象物保持手段と、
前記対象物保持手段が設けられ、水平方向に移動可能な
調芯手段と、前記調芯手段の一側に設けられた角度調整
手段と、前記軸保持手段を所定方向に移送する軸挿入手
段とを設けたことにより、軸とフランジを高精度・高強
度に焼きばめすることが出来る。また、軸とフランジの
振れおよびフランジの平面度を1μm以下にでき、耐引
き抜き力(組付け力)も1000N以上を実現すること
ができる。
【0094】請求項2になる発明は、請求項1記載の軸
挿入装置において、前記軸保持手段は、中央部に、前記
軸が挿通される貫通孔を設けると共に前記軸が突出する
側の面を高精度に仕上げた軸ホルダと、前記軸を吸引す
る軸保持機構とより構成したことにより、軸とフランジ
を高精度・高強度に焼きばめすることが出来る。また、
軸とフランジの振れおよびフランジの平面度を1μm以
下にでき、耐引き抜き力(組付け力)も1000N以上
を容易に実現できる。
【0095】請求項3になる発明は、請求項1記載の軸
挿入装置において、前記軸保持手段の軸ホルダに、組付
け完了時における冷却促進用の温度安定機能を付加した
ことにより、軸とフランジを高精度・高強度に焼きばめ
することが出来る。また、軸とフランジの振れおよびフ
ランジの平面度を1μm以下にでき、耐引き抜き力(組
付け力)も1000N以上を容易に実現できる。さら
に、冷却促進用の温度安定機能を付加したことにより、
タクトタイムを短縮化することができる。
【0096】請求項4になる発明は、請求項1記載の軸
挿入装置において、前記対象物保持手段を構成する加熱
手段として、高周波誘導加熱コイルを用いたことによ
り、軸とフランジを高精度・高強度に焼きばめすること
が出来る。また、軸とフランジの振れおよびフランジの
平面度を1μm以下にでき、耐引き抜き力(組付け力)
も1000N以上を容易に実現できる。さらに、加熱装
置として高周波誘導加熱コイルを用いたことにより、タ
クトタイムを短縮化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る軸挿入装置の一実施例を示す全体
図である。
【図2】本発明に係る軸挿入装置の要部概略図で、第1
の状態を示す説明図である。
【図3】本発明に係る軸挿入装置の要部概略図で、第2
の状態を示す説明図である。
【図4】本発明に係る軸挿入装置の要部概略図で、第3
の状態を示す説明図である。
【図5】本発明に係る軸挿入装置の要部概略図で、第4
の状態を示す説明図である。
【図6】本発明に係る軸挿入装置の要部概略図で、軸と
フランジとの組付け状態を示す説明図である。
【図7】本発明に係る軸挿入装置の要部概略図で、軸と
フランジとの組付け状態を示す工程図である。
【図8】スピンドルモータの固定軸とフランジとの組立
て状態の一例を示す部分図である。
【図9】スピンドルモータの固定軸とフランジとの組立
て状態の他の例を示す部分図である。
【図10】スピンドルモータの固定軸とフランジとの悪
い組立て状態を示す部分図である。
【図11】従来のスピンドルモータの一例を示す半断面
図である。
【図12】図11のスピンドルモータのオイル溜まり空
間を示す半断面図である。
【図13】図11のスピンドルモータの他のオイル溜ま
り空間を示す半断面図である。
【図14】図11のスピンドルモータにおける固定軸と
フランジとの関係を示す一部拡大図である。
【図15】図11のスピンドルモータにおける固定軸と
フランジとの他の関係を示す一部拡大図である。
【図16】改良された従来のスピンドルモータの一例を
示す半断面図である。
【図17】図16のスピンドルモータにおける固定軸と
フランジとの関係を示す一部拡大図である。
【図18】図16のスピンドルモータにおける固定軸と
フランジとの他の関係を示す一部拡大図である。
【図19】スピンドルモータの固定軸とフランジとの組
立て過程及び組立て状態の一例を示す部分図である。
【図20】スピンドルモータの固定軸とフランジとの他
の組立て過程及び組立て状態の一例を示す部分図であ
る。
【符号の説明】
30 軸挿入装置 40 軸保持手段 41 スライド部材 42 軸ホルダ 43 軸 44 下面 45 上面 46 中心孔 47 落下防止機構 50 対象物保持手段 51 スラストプレート 52 貫通孔 53 支持台(加熱ブロック) 54 中心孔 55 コマ部材 56 バネ部材 57 加熱手段 58 ブラケット 59 支柱 60 調芯手段 61 テーブル 62 鋼球 63 受け台 64 クランプ機構 65 緩衝体 66,67 ブラケット 70 角度調整手段 71 鋼球 72 受け台 73 エアシリンダ 80 挿入手段 81 スライダ 82 モータ 83 ガイド部材 84 ブラケット 85 補強部材 90 ベース部材 91 トッププレート 92 ガイドシャフト 93 ボトムプレート
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3C030 BB03 BB04 BC02 BC19 BC29 CA01 5H002 AA07 AA08 AC06 5H615 AA01 BB01 BB14 BB16 PP01 PP02 PP24 PP28 SS10 SS19 SS24 SS55

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】挿入側に面取りが施された対象物の穴に軸
    を焼きばめで挿入するための軸挿入装置であって、 前記軸を保持する軸保持手段と、 前記軸が挿入される穴を設けた対象物を保持すると共に
    この穴を加熱する加熱手段を有する対象物保持手段と、 前記対象物保持手段が設けられ、水平方向に移動可能な
    調芯手段と、 前記調芯手段の一側に設けられた角度調整手段と、 前記軸保持手段を所定方向に移送する軸挿入手段とを設
    けたことを特徴とする軸挿入装置。
  2. 【請求項2】前記軸保持手段は、中央部に、前記軸が挿
    通される貫通孔を設けると共に前記軸が突出する側の面
    を高精度に仕上げた軸ホルダと、 前記軸を吸引する軸保持機構とより構成したことを特徴
    とする請求項1記載の軸挿入装置。
  3. 【請求項3】前記軸保持手段の軸ホルダに、組付け完了
    時における冷却促進用の温度安定機能を付加したことを
    特徴とする請求項1記載の軸挿入装置。
  4. 【請求項4】前記対象物保持手段を構成する加熱手段と
    して、高周波誘導加熱コイルを用いたことを特徴とする
    請求項1記載の軸挿入装置。
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