JP2002239840A - ワイヤ放電加工装置およびワイヤ放電加工装置における自動結線方法 - Google Patents

ワイヤ放電加工装置およびワイヤ放電加工装置における自動結線方法

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JP2002239840A
JP2002239840A JP2001045119A JP2001045119A JP2002239840A JP 2002239840 A JP2002239840 A JP 2002239840A JP 2001045119 A JP2001045119 A JP 2001045119A JP 2001045119 A JP2001045119 A JP 2001045119A JP 2002239840 A JP2002239840 A JP 2002239840A
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wire electrode
electric discharge
automatic
discharge machine
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JP2001045119A
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Yuji Ishibashi
雄二 石橋
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Brother Industries Ltd
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Brother Industries Ltd
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  • Electrical Discharge Machining, Electrochemical Machining, And Combined Machining (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ワイヤ電極がメカ機構部分で引っ掛かった場
合にもワイヤ放電加工装置の稼働率低下を最小限に抑え
る。 【解決手段】 A区間やC区間のようなメカ機構部分で
ワイヤ電極8が引っ掛かっており、リトライ動作では復
旧できない可能性が高い場合にはブザーを鳴らし、操作
者を呼ぶので、いつまでもワイヤ放電加工装置がリトラ
イ動作を繰り返すことがない。従って、稼働率が著しく
下がるのを防ぐことができる。その一方で、B区間のよ
うなリトライ動作で自動結線が成功する可能性が高い部
分にワイヤ電極8が引っ掛かっている場合にはリトライ
を行なうので、操作者の手間を最小限にすることができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動結線機能を備
えたワイヤ放電加工装置およびその装置における自動結
線の方法に関する。
【0002】
【従来の技術】図4に、一般的なワイヤ放電加工装置の
概略を示す。ワイヤ放電加工機の基台1上には、加工槽
2が載置されており、この中に加工液供給装置4から供
給された絶縁性の加工液(清水あるいは清水と油の混合
液)5が満たされている。ワークWは、この加工槽2に
固定されたワークテーブル3上に載置されている。加工
により汚濁した加工液5は加工液供給装置4に回収さ
れ、フイルタ等を介して濾過したのち再度循環させて供
給される。また、基台1と加工槽2との間には、XY平
面上を移動できるXYテーブル6が配置されており、図
示しない駆動機構により制御駆動される。
【0003】コラム7の上部には、ワイヤ電極8を巻回
したワイヤボビン9が設けられており、そのコラム7の
上部に支持された上部アーム10には上ノズル11が形
成されている。またコラム7の下部に支持された下部ア
ーム12には下ノズル13が配置されている。ワイヤボ
ビン9から引き出されたワイヤ電極8は、プーリー14
aを介して上ノズル11からワークWを介して下ノズル
13に供給され、図示しない電源からワイヤ電極8とワ
ークWとにパルス電流を通電し、ワイヤ電極8とワーク
Wの間(放電加工部)で放電が行われ、これによりワー
クWが加工される。
【0004】なお、上ノズル11および下ノズル13の
少なくとも一方から加工液5を放電加工部に向かって噴
出させ、加工くずの除去と放電加工部の冷却とを行な
う。またワイヤ電極8は、通常直径が0.05mm〜0.3mm
程度のもの、ワイヤ電極8の搬送速度(移動速度)は、
100 〜300mm/秒である(但し放電加工条件、板厚に応じ
て変化する)。
【0005】使用済みのワイヤ電極8は、下ノズル13
の下方に配置されたプーリー14bにより搬送方向が横
方向に変換され、更に上下一対のローラ15,16に挟
持され、これらローラ15,16のうちの少なくとも一
方を回転駆動することにより、収納箱18に送られる。
【0006】放電加工中にワイヤ電極8が断線した際に
は、ワイヤボビン9によりワイヤ電極8を巻き上げ、ワ
イヤ電極8を切断し、自動結線を行なう。ワイヤ電極8
を切断する機構について図5を用いて説明する。図5に
示す2図はいずれも、図4のフレーム24内を示す断面
図である。フレーム24には、方向変換台25が軸26
回りに揺動回動可能に支持されている。ワイヤガイド2
7は軸26より上方に設けられ、送りローラ28はワイ
ヤガイド27の下方位置のフレーム24に設けられてい
る。送りローラ28は搬送モータ29(ステップモー
タ)により回転される。
【0007】ピンチローラ30は送りローラ28と対向
して設けられており、軸32回りに回動するレバー33
を介して回転式の第1ソレノイド31に連結されてい
る。第1ソレノイド31はコイルが励磁されると一定角
度回動し、レバー33を介してピンチローラ30にてワ
イヤ電極8を送りローラ28に挟持する。これにより、
ワイヤ電極8は下方に搬送される。第1ソレノイド31
のコイルの励磁が停止されると、内蔵されたスプリング
(図示しない)によって反対方向に復帰する。方向変換
台25において軸26の近傍位置にはワイヤガイド34
が設けられている。
【0008】方向変換台25に設けられる切断手段35
は、ワイヤガイド34の下方に位置固定された筒状の固
定刃体36と、方向変換台25に固定した直動式の第2
ソレノイド38にて略水平方向に往復移動される筒状の
移動刃体37とからなる。これら移動刃体37と固定刃
体36とでその両筒部内に挿通するワイヤ電極8を剪断
する。なお、第2ソレノイド38は非励磁のときにはス
プリング(図示しない)により移動刃体37を元の位置
に復帰させる。
【0009】ワイヤ電極8を検出するためのセンサ39
は、方向変換台25において切断手段35の下方位置に
設けられている。下部ワイヤガイド40はセンサ39の
下方の方向変換台25下部に固着されている。そして、
ワイヤ電極8が断線した場合等にも、一対のワイヤガイ
ド34,40中にワイヤ電極8が位置することにより、
ワイヤ電極8がセンサ39の検出可能範囲から外れない
ように保持される。
【0010】回転式の第3ソレノイド41は方向変換台
25を軸26回りに左右に揺動回動駆動させるためのも
のであって、揺動レバー42を介して方向変換台25に
連結されている。この第3ソレノイド41のコイルを励
磁すると、その回転板が一定角度回動し、揺動レバー4
2を引っ張る。これにより、方向変換台25下端の下部
ワイヤガイド40の下端開口が廃棄箱43の上端方向に
臨むように方向変換台25が回動し、図5(b)のよう
になる。ワイヤ電極8を切断する際にはこのように方向
変換台25が回動される。この状態で第2ソレノイド3
8が励磁されると、ワイヤ電極8が切断され、切断され
たワイヤ電極8の先端部は廃棄箱43へと落下する。
【0011】このように、ワイヤ電極8が切断されると
第3ソレノイド41のコイルの励磁が停止され、内蔵さ
れたスプリング(図示しない)によって回転板が反対方
向に回動される。これにより下部ワイヤガイド40の下
端開口が廃棄箱43に隣接して配置された筒状のガイド
体44の上端開口部に臨むように、方向変換台25の姿
勢が図5(a)の状態に戻る。そしてピンチローラ30
が送りローラ28に押し当てられることによりワイヤ電
極8が下部ワイヤガイド40に送られる。ワイヤ電極8
は続いて上ノズル11、ワークW、下ノズル13を通
り、ローラ15,16に到達しこれらにより挟持される
と自動結線が完了する。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来技術によれば、切断後にワイヤ電極8を送る際に、ワ
イヤ電極8が、上ノズル11から出る前や、下ノズル1
3には入ったもののローラ15,16に到達する前に引
っ掛かることがある。自動結線機能を備えたワイヤ放電
加工装置では、ワイヤ電極8がローラ15,16に到達
しなかったことを検出して、前記自動結線を再試行する
機能(以下、リトライともいう)を有したものもある
が、上ノズル11から出る前や、下ノズル13から先で
引っ掛かった際には、ワークWではなく、メカ機構部分
で引っ掛かっているので、通常のリトライ動作では復旧
できないことがあった。この場合、いつまでもワイヤ放
電加工装置がリトライ動作を繰り返すことになり、稼働
率が著しく下がってしまう。
【0013】本発明はかかる課題に鑑みなされたもの
で、メカ機構部分で引っ掛かった場合にもワイヤ放電加
工装置の稼働率低下を最小限に抑えることを目的として
いる。
【0014】
【課題を解決するための手段及び発明の効果】かかる課
題を解決するためになされた請求項1に記載の本発明
は、上方からワイヤ電極の供給を受ける上ノズルと、該
供給され前記ワークに対して加工を行なったワイヤ電極
をワークの下方で受け取る下ノズルと、前記ワイヤ電極
を前記上ノズルへと送給する送給部と、前記下ノズルを
通過した前記ワイヤ電極を挟持して排出する排出部とを
備え、前記ワイヤ電極を少なくとも前記送給部から前記
排出部まで自動的に到達させる自動結線機能を備えたワ
イヤ放電加工装置において、前記自動結線中に、前記ワ
イヤ電極の先端が、前記上ノズルよりも上流側、前記上
ノズルと前記下ノズルとの間、および前記下ノズルより
も下流側の少なくとも3区間の内の何れに存在するかを
判定するワイヤ先端位置判定手段と、前記自動結線中
に、前記ワイヤ電極が正規の経路を外れたか否かを判定
する失敗判定手段と、該失敗判定手段により前記ワイヤ
電極が正規の経路を外れたと判定されたときに前記ワイ
ヤ先端位置判定手段により判定された前記ワイヤ電極の
先端位置に応じ、異なる復旧動作を行なう復旧制御手段
とを備えたことを特徴とする。
【0015】前記3区間の内、上ノズルよりも上流側
と、下ノズルよりも下流側との計2区間は、ここでワイ
ヤ電極が引っ掛かるとリトライしても失敗する可能性が
高い区間であり、上ノズルと下ノズルとの間は、リトラ
イにより自動が成功する可能性が高い区間である。この
ような区間の違いにより復旧動作が異なるワイヤ放電加
工装置によれば、自動結線に失敗した場合の復旧を適切
に行なうことができる。
【0016】請求項2に記載の本発明は、請求項1に記
載のワイヤ放電加工装置において、前記ワイヤ先端位置
判定手段が、前記送給部による前記ワイヤ電極の送給を
開始してからの時間により、前記ワイヤ電極の先端が前
記少なくとも3区間の内の何れに存在するかを判定する
ものであることを特徴とする。
【0017】このように構成されたワイヤ放電加工装置
によれば、ワイヤ電極の先端の位置を、時間の測定とい
う容易な手法により判定することができる。請求項3に
記載の本発明は、請求項1または請求項2に記載のワイ
ヤ放電加工装置において、前記復旧制御手段が、該失敗
判定手段により前記ワイヤ電極が正規の経路を外れたと
判定されたときに前記ワイヤ先端位置判定手段により判
定された前記ワイヤ電極の先端が、前記上ノズルと前記
下ノズルとの間である場合に、自動結線を一旦中断し、
再度自動結線を試みるものであることを特徴とする。
【0018】ワイヤ電極の先端が、上ノズルと下ノズル
との間で引っ掛かった場合には、自動結線の再試行が成
功する可能性が高い。従ってこのように構成されたワイ
ヤ放電加工装置によれば、ワイヤ電極の先端が正規の経
路を外れた際に要求される操作者の手間を最小限にする
ことができる。
【0019】また、請求項4に記載のワイヤ放電加工装
置のように、通常の自動結線動作のように行なってもよ
い。すなわち請求項4に記載の本発明では、請求項3に
記載のワイヤ放電加工装置において、前記復旧制御手段
により試みられる再度の自動結線が、前記ワイヤ電極を
引き上げて、該ワイヤ電極を切断した後に行なわれるこ
とを特徴とする。
【0020】このように構成されたワイヤ放電加工装置
によれば、切断した時点のワイヤ電極の先端位置が一定
であるため、正規の経路を外れた際の先端位置の判定を
正確に行なうことができる。また、たとえ引き上げ時に
ワイヤの先端が曲がっていても、この切断によりその曲
がりを取り除くことができるので、リトライの成功率が
高くなる。
【0021】請求項5に記載の本発明は、請求項1から
4のいずれかに記載のワイヤ放電加工装置において、前
記復旧制御手段が、該失敗判定手段により前記ワイヤ電
極が正規の経路を外れたと判定されたときに前記ワイヤ
先端位置判定手段により判定された前記ワイヤ電極の先
端が、前記下ノズルよりも下流側である場合に、当該ワ
イヤ放電加工装置の操作者に自動結線の失敗を報知する
報知動作を行なうものであることを特徴とする。
【0022】下ノズルよりも下流側はメカ機構部分であ
るため、ワイヤ電極が引っ掛かるとリトライ動作では復
旧できない可能性が高い。このワイヤ放電加工装置によ
れば、こうした場合には報知動作を行なうので、いつま
でもワイヤ放電加工装置がリトライ動作を繰り返すこと
がない。従って、稼働率が著しく下がるのを防ぐことが
できる。
【0023】なお、請求項1〜5のワイヤ放電加工装置
をワイヤ放電加工装置における自動結線方法として記載
したのが、それぞれ請求項6〜10に記載の本発明であ
り、それぞれ対応するワイヤ放電加工装置と同様の効果
を奏することができる。
【0024】
【発明の実施の形態】以下に本発明の一実施形態である
ワイヤ放電加工装置について図面と共に説明する。な
お、図4および図5に示した構成と同じ名称および作用
を有する構成については、混乱を招かない範囲で同じ符
号を用いた。また、このワイヤ放電加工装置の外観は、
図4に示したものと変わらないため図示を省略した。
【0025】まず、図1は本発明を適用したワイヤ放電
加工装置の制御系を示すブロック図である。本図に示す
ようにワイヤ放電加工装置の制御系は、ワイヤ電極8の
自動結線のための制御プログラムなどが予め記憶された
ROM46と、各種データを一時的に記憶させるRAM
47と、プーリー14a(図4参照)の回転を検出する
回転センサ48と、ワイヤ電極8がフレーム24やワー
クWに接触したことを検出する接触センサ50と、当該
制御系の動作タイミングの基準や計時に用いられるクロ
ック52と、これら等からの信号やデータに基づき様々
なプログラムを実行するCPU54と、収納モータ5
6、駆動モータ58、ブザー60、搬送モータ29、第
1ソレノイド31、第2ソレノイド38、および第3ソ
レノイド41等を駆動するための駆動信号をCPU54
からの指令に基づいて出力する駆動回路62とを主要部
として構成されている。
【0026】なお、収納モータ56とはローラ15を駆
動するモータであり、駆動モータ58とはワイヤボビン
9を駆動するモータであり、ブザー60とはワイヤ放電
加工装置の異常を当該ワイヤ放電加工装置の操作者等に
報知するためのものである。自動結線時にCPU54が
実行する処理のフローチャートを図2に示す。本処理
は、放電加工中にワイヤ電極8が断線した際や、ワイヤ
放電加工装置の操作者が自動結線を行なう旨のコマンド
を図示しない操作パネルから入力すると起動する。本処
理が起動されるとまずステップ(以下、単にSと記す)
100で、それまで行なっていた放電加工を中断する。
すなわちワイヤ電極8への通電を停止し、ピンチローラ
30を送りローラ28から離間させる。なお、全く放電
加工を行なっていない場合はS100は無視される。次
にS110に進み、駆動モータ58を駆動してワイヤボ
ビン9を逆転させ、ワイヤ電極8を巻き上げる。そして
S120にてワイヤ電極8を切断する。これは図5を用
いて説明した工程と全く同様に行なわれる。
【0027】そしてS130にて計時カウンタtを0に
する。計時カウンタtはクロック52からの信号に同期
してカウントアップされて行く。従って計時カウンタt
を参照すればS130の処理を実行してから経過した時
間を知ることができる。次にS140にてピンチローラ
30を送りローラ28に当接させ、ワイヤ電極8の送り
動作を再開する。なお、ワイヤ電極8を送る際には上ノ
ズル11から下ノズル13に向かって加工液5を噴射
し、ワイヤ電極8が下ノズル13に到達し易くするが、
これについては図示を省略した。S150ではワイヤ電
極8がローラ15,16に到達したか否かを判定する。
到達していれば、S160に進み、放電加工を再開して
本処理を終了する。到達していなければS170に進
み、接触センサ50の検出結果に基づき、ワイヤ電極8
がフレーム24やワークWなどに接触しているか否かを
判定する。
【0028】接触していなければS140に戻り、ワイ
ヤ電極8を更に送る。接触していればS180に進み、
計時カウンタtがT1 とT2 の間にあるか否かを判定す
る。T1 とは、ワイヤ電極8が全く撓むことなく、その
先端が、送りローラ28の送り速度にて、切断された位
置から上ノズル11の下端に到達するのに時間であり、
T2 とは、同様にしてワイヤ電極8が切断された位置か
ら下ノズル13の上端に到達するのに時間である。これ
を図示したのが図3である。S180の処理は、図3に
示すB区間にワイヤ電極8の先端があるか否かを判定し
ていることになる。なお符号64は、ワイヤ電極8が切
断される位置である。図2に戻る。S180でYES、
つまりワイヤ電極8の先端がB区間にあると判定された
場合には、S110に戻る。これは自動結線の再試行を
することになる。一方、S180でNO、つまりワイヤ
電極8の先端がA区間またはC区間(図3参照)にある
と判定された場合には、S190に進み、報知動作(こ
こではブザー60の鳴動)を行ない、本処理を終了す
る。
【0029】以上のような処理を行なうことにより、A
区間やC区間のようなメカ機構部分でワイヤ電極8が引
っ掛かっており、リトライ動作では復旧できない可能性
が高い場合(S180:YES)にはブザー60を鳴ら
し、操作者を呼ぶので、いつまでもワイヤ放電加工装置
がリトライ動作を繰り返すことがない。従って、稼働率
が著しく下がるのを防ぐことができる。その一方で、B
区間のようなリトライ動作で自動結線が成功する可能性
が高い部分にワイヤ電極8が引っ掛かっている場合(S
180:YES)にはリトライを行なうので、操作者の
手間を最小限にすることができる。
【0030】ここで、本実施の形態の構成と本発明の必
須要件との対応関係を示す。送りローラ28およびピン
チローラ30が本発明の送給部に相当し、ローラ15,
16が本発明の排出部に相当し、S130およびS18
0の処理が本発明のワイヤ先端位置判定手段に相当し、
接触センサ50が本発明の失敗判定手段に相当し、S1
10、S120、およびS140の処理が本発明の復旧
制御手段に相当する。
【0031】以上、本発明を適用した一実施形態とし
て、ワイヤ放電加工装置について説明してきたが、本発
明はこの実施形態に何等限定されるものではなく様々な
態様で実施しうる。例えば、ワイヤ電極8の先端位置
を、ワイヤ電極8を送り始めてからの時間により判定し
たが、これ以外の方法により判定してもよい。例えば、
搬送モータ29にエンコーダを設け、ワイヤ電極8を送
り始めてからワイヤ電極8が接触するまでの搬送モータ
29の回転量をエンコーダにて検出し、これにより先端
位置を判定してもよい。
【0032】ワイヤ電極8の先端の位置を更に詳細に検
出可能にし(例えば、先端がフレーム24内にあるか、
フレーム24の外面から上ノズル11の下端までの間に
あるかをも判定可能にし、計4区間の中から先端位置を
推定可能にする)、この検出結果に応じて更にきめ細か
な復旧動作をするように構成してもよい。逆に、区間の
数を減らしてもよい。例えば、A区間のみ(またはC区
間のみ)をB区間と併合して、B区間と同様にリトライ
をするようにしてもよい。
【0033】また、操作者に対する報知動作をブザー6
0以外の構成で行なったり、ブザー60の鳴動に加えて
何等かの報知動作を行なうようにしてもよい。例えば、
ワイヤ放電加工装置にランプを設けて、これを点灯した
り点滅させたりすることにより報知してもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明を適用したワイヤ放電加工装置の制御
系を示すブロック図である。
【図2】 加工途中でワイヤ電極が断線した際に、CP
Uにて実行される自動結線処理のフローチャートであ
る。
【図3】 自動結線中にワイヤ電極が正規の経路を外れ
たときの先端位置を説明するための図である。
【図4】 一般的なワイヤ放電加工装置の概略を示す側
面図である。
【図5】 自動結線時においてワイヤ電極を切断する様
子を示す説明図である。
【符号の説明】
8…ワイヤ電極 9…ワイヤボビン 10…上部アーム 11…上ノズル 12…下部アーム 13…下ノズル 14a…プーリー 14b…プーリー 15、16…ローラ 18…収納箱 24…フレーム 25…方向変換台 26、32…軸 28…送りローラ 29…搬送モータ 30…ピンチローラ 39…センサ 43…廃棄箱 44…ガイド体 48…回転センサ 50…接触センサ 52…クロック 56…収納モータ 58…駆動モータ 60…ブザー W…ワーク t…計時カウンタ

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上方からワイヤ電極の供給を受ける上ノ
    ズルと、該供給され前記ワークに対して加工を行なった
    ワイヤ電極をワークの下方で受け取る下ノズルと、前記
    ワイヤ電極を前記上ノズルへと送給する送給部と、前記
    下ノズルを通過した前記ワイヤ電極を挟持して排出する
    排出部とを備え、前記ワイヤ電極を少なくとも前記送給
    部から前記排出部まで自動的に到達させる自動結線機能
    を備えたワイヤ放電加工装置において、 前記自動結線中に、前記ワイヤ電極の先端が、前記上ノ
    ズルよりも上流側、前記上ノズルと前記下ノズルとの
    間、および前記下ノズルよりも下流側の少なくとも3区
    間の内の何れに存在するかを判定するワイヤ先端位置判
    定手段と、 前記自動結線中に、前記ワイヤ電極が正規の経路を外れ
    たか否かを判定する失敗判定手段と、 該失敗判定手段により前記ワイヤ電極が正規の経路を外
    れたと判定されたときに前記ワイヤ先端位置判定手段に
    より判定された前記ワイヤ電極の先端位置に応じ、異な
    る復旧動作を行なう復旧制御手段とを備えたことを特徴
    とするワイヤ放電加工装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のワイヤ放電加工装置に
    おいて、 前記ワイヤ先端位置判定手段が、 前記送給部による前記ワイヤ電極の送給を開始してから
    の時間により、前記ワイヤ電極の先端が前記少なくとも
    3区間の内の何れに存在するかを判定するものであるこ
    とを特徴とするワイヤ放電加工装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2に記載のワイヤ
    放電加工装置において、 前記復旧制御手段が、 該失敗判定手段により前記ワイヤ電極が正規の経路を外
    れたと判定されたときに前記ワイヤ先端位置判定手段に
    より判定された前記ワイヤ電極の先端が、前記上ノズル
    と前記下ノズルとの間である場合に、自動結線を一旦中
    断し、再度自動結線を試みるものであることを特徴とす
    るワイヤ放電加工装置。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載のワイヤ放電加工装置に
    おいて、 前記復旧制御手段により試みられる再度の自動結線が、 前記ワイヤ電極を引き上げて、該ワイヤ電極を切断した
    後に行なわれることを特徴とするワイヤ放電加工装置。
  5. 【請求項5】 請求項1から4のいずれかに記載のワイ
    ヤ放電加工装置において、 前記復旧制御手段が、 該失敗判定手段により前記ワイヤ電極が正規の経路を外
    れたと判定されたときに前記ワイヤ先端位置判定手段に
    より判定された前記ワイヤ電極の先端が、前記下ノズル
    よりも下流側である場合に、当該ワイヤ放電加工装置の
    操作者に自動結線の失敗を報知する報知動作を行なうも
    のであることを特徴とするワイヤ放電加工装置。
  6. 【請求項6】 上方からワイヤ電極の供給を受ける上ノ
    ズルと、該供給され前記ワークに対して加工を行なった
    ワイヤ電極をワークの下方で受け取る下ノズルと、前記
    ワイヤ電極を前記上ノズルへと送給する送給部と、前記
    下ノズルを通過した前記ワイヤ電極を挟持して排出する
    排出部とを備え、前記ワイヤ電極を少なくとも前記送給
    部から前記排出部まで自動的に到達させる自動結線機能
    を備えたワイヤ放電加工装置における自動結線方法にお
    いて、 前記自動結線中に、前記ワイヤ電極が正規の経路を外れ
    ると、 その時の前記ワイヤ電極の先端が、前記上ノズルよりも
    上流側、前記上ノズルと前記下ノズルとの間、および前
    記下ノズルよりも下流側の少なくとも3区間の内の何れ
    に存在するかを判定し、 その前記ワイヤ電極の先端位置に応じ、異なる復旧動作
    を行なうことを特徴とするワイヤ放電加工装置における
    自動結線方法。
  7. 【請求項7】 請求項6に記載のワイヤ放電加工装置に
    おける自動結線方法において、 前記ワイヤ先端位置の判定を、 前記送給部による前記ワイヤ電極の送給を開始してから
    の時間により、前記ワイヤ電極の先端が前記少なくとも
    3区間の内の何れに存在するかを判定することを特徴と
    するワイヤ放電加工装置における自動結線方法。
  8. 【請求項8】 請求項6または7に記載のワイヤ放電加
    工装置における自動結線方法において、 前記ワイヤ電極が正規の経路を外れたと判定されたとき
    に前記ワイヤ電極の先端が、前記上ノズルと前記下ノズ
    ルとの間にある場合に、自動結線を一旦中断し、再度自
    動結線を試みることを特徴とするワイヤ放電加工装置に
    おける自動結線方法。
  9. 【請求項9】 請求項8に記載のワイヤ放電加工装置に
    おける自動結線方法において、 前記再度自動結線が、 前記ワイヤ電極を引き上げて、該ワイヤ電極を切断した
    後に行なわれることを特徴とするワイヤ放電加工装置に
    おける自動結線方法。
  10. 【請求項10】 請求項6から9のいずれかに記載のワ
    イヤ放電加工装置における自動結線方法において、 前記ワイヤ電極が正規の経路を外れたと判定されたとき
    に前記ワイヤ電極の先端が、前記下ノズルよりも下流側
    にある場合に、当該ワイヤ放電加工装置における自動結
    線方法の操作者に自動結線の失敗を報知する報知動作を
    行なうことを特徴とするワイヤ放電加工装置における自
    動結線方法。
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