JP2002239797A - 粉末成形装置 - Google Patents

粉末成形装置

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JP2002239797A
JP2002239797A JP2001323744A JP2001323744A JP2002239797A JP 2002239797 A JP2002239797 A JP 2002239797A JP 2001323744 A JP2001323744 A JP 2001323744A JP 2001323744 A JP2001323744 A JP 2001323744A JP 2002239797 A JP2002239797 A JP 2002239797A
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lower punch
powder molding
pressure
holding
powder
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English (en)
Inventor
Makoto Kitamura
誠 北村
Shigeki Takahashi
繁己 高橋
Tadanori Higaki
忠則 桧垣
Yoshio Oda
善夫 織田
Koki Sai
弘毅 崔
Shigeyuki Takeuchi
茂之 竹内
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Murata Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Murata Manufacturing Co Ltd
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Priority to US10/000,067 priority patent/US7018194B2/en
Priority to CN2005100548407A priority patent/CN1657273A/zh
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Priority to CNB2005100594316A priority patent/CN1297389C/zh
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 成形体を各ステージ間を搬送する際に該成形
体が倒れたり,位置ずれしたりするのを防止して搬送速
度の高速化に対応できる粉末成形装置を提供する。 【解決手段】 粉末成形空間を有するダイス5と上,下
パンチユニットとからなる金型と、上記上,下パンチユ
ニットをそれぞれ独立して駆動することにより加圧成形
を行なう加圧駆動機構とを備えた粉末成形装置におい
て、上記加圧成形された成形体を搬送する際に該成形体
に下第1,第2パンチ7a,7b(成形体保持手段)を
係合させることにより保持する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、セラミックス,あ
るいは食品,薬品等の粉末原料をダイスと上,下パンチ
ユニットとからなる金型により加圧成形を行なうように
した粉末成形装置に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の粉末成形装置として、例えば、
特許公報第2695757号に提案されているものがあ
る。この粉末成形装置では、複数の金型が配設された回
転盤をカムフォロア及び軌道レールにより粉末供給部,
圧縮成形部,製品取出部の順に搬送する構成となってい
る。この装置によれば、成形体の連続生産が可能とな
り、生産性の向上が図れる。
【0003】また上記粉末成形装置では、金型のクラン
プ機構として、従来、手動,自動の何れの場合も取り付
け部の遊びをなくす観点から、加圧駆動方向と同一方向
に回転する回転クランプ機構を用いる場合がある。
【0004】一方、上記金型を粉末供給部,圧縮成形
部,製品取出部に順送りする場合、従来、上下金型を同
一ベース板上に固定した状態で搬送するのが一般的であ
る。このため上下金型の位置は、送り精度等に左右され
ることはなく、組み付け精度のみで決めることとなる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述の粉末
成形装置において、生産性のさらなる向上を図るには、
上記回転盤の各ステージ間の搬送速度を速めることが考
えられる。しかしながら、回転盤の回転速度を速める
と、成形体に作用する慣性力等によって成形体が倒れた
り、位置ずれしたりするおそれがあり、搬送速度の高速
化に対応できないという懸念がある。
【0006】また上記従来の粉末成形装置では、カムフ
ォロアと軌道レールで金型の位置を規制する構造である
ため、成形工程は上記軌道レールによって決まり、どの
様な金型を取り付けても全て同じプロファイルで動くこ
ととなる。このため、金型を軌道レールに合わせて設計
しなければならず、成形工程の自由度が低いという問題
がある。
【0007】上記従来の金型のクランプ機構において、
加圧駆動方向とクランプ方向を同一方向とした場合に
は、例えば加圧後の脱型工程で成形品と金型が離型しに
くい場合に、金型のクランプ部が緩み離型できなくなっ
たり、あるいは離型時に成形品が破損したりする等の不
具合が生じるおそれがある。
【0008】さらに上記上下金型を同一ベース板上に固
定した状態で搬送する構造では、上下金型を一体に搬送
するという大掛かりな構造となり易い。このため、上下
金型の何れか一方を搬送することが考えられるが、この
場合には、送り毎に上下金型の位置決めを行なう必要が
あり、この点での対策が要請されている。
【0009】本発明は、上記状況に鑑みてなされたもの
で、成形体を搬送する際に倒れたり,位置ずれしたりす
るのを防止して搬送速度の高速化に対応できるととも
に、成形工程の自由度を向上でき、さらには離型時の破
損等の問題を解消できる粉末成形装置を提供することを
目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、粉末
成形空間を有するダイスと上,下パンチユニットとから
なる金型と、上記上,下パンチユニットをそれぞれ独立
して駆動することにより加圧成形を行なう加圧駆動機構
とを備えた粉末成形装置において、上記加圧成形された
成形体を上記ダイスから離型させた状態で所定位置に保
持する成形体保持手段を設けたことを特徴としている。
【0011】請求項2の発明は、請求項1において、上
記成形体保持手段は、上記上,下パンチユニットの何れ
かを上記成形体に係合させることにより保持するように
構成されていることを特徴としている。
【0012】請求項3の発明は、請求項1又は2におい
て、上記成形体保持手段は、上記ダイスに配設された係
合片を上記成形体に係合させることにより保持するよう
に構成されていることを特徴としている。
【0013】請求項4の発明は、請求項1ないし3の何
れかにおいて、上記成形体保持手段は、上記成形体の少
なくとも一部を囲むように形成されたガイド部材を上記
成形体に係合させることにより保持するように構成され
ていることを特徴としている。
【0014】請求項5の発明は、請求項1ないし4の何
れかにおいて、上記成形体保持手段は、押圧機構により
上記成形体を押圧保持するように構成されていることを
特徴としている。
【0015】請求項6の発明は、請求項1ないし5の何
れかにおいて、上記成形体保持手段は、流体圧力発生機
構による流体圧と大気圧との圧力差により上記成形体を
保持するように構成されていることを特徴としている。
【0016】請求項7の発明は、請求項1と同様の粉末
成形装置において、上記上,下パンチユニットをダイス
に位置決めするパンチ位置決め手段を設けたことを特徴
としている。
【0017】請求項8の発明は、請求項7において、上
記パンチ位置決め手段は、上記上,下パンチユニットの
少なくとも一方に装着されたテーパブロックと、上記ダ
イスに形成されたテーパ部とからなり、該テーパ部に上
記テーパブロックをテーパ嵌合させることにより位置決
めするように構成されていることを特徴としている。
【0018】請求項9の発明は、請求項8において、上
記テーパブロックは、上記上,下パンチユニットとは独
立して駆動されるように構成されていることを特徴とし
ている。
【0019】請求項10の発明は、請求項7において、
上記パンチ位置決め手段は、上記ダイスに形成された位
置決め孔と、上記上,下パンチユニットの少なくとも一
方に形成され尖部を有するガイドピンとからなり、該尖
部を上記位置決め孔に係合させることにより位置決めす
るように構成されていることを特徴としている。
【0020】請求項11の発明は、請求項8又は9にお
いて、上記ダイス又はテーパブロックに粉末成形空間内
の空気を吸引することにより減圧する減圧手段が配設さ
れていることを特徴としている。
【0021】請求項12の発明は、請求項11におい
て、上記減圧手段は、上記ダイス又はテーパブロックに
上記粉末成形空間に連通するように形成された減圧通路
と、該減圧通路に接続された真空発生源とから構成され
ていることを特徴としている。
【0022】請求項13の発明は、請求項11におい
て、上記テーパブロックは、上記ダイスの粉末成形空間
及びその周囲を気密に囲むように形成されており、該テ
ーパブロックに上記減圧通路が形成されていることを特
徴としている。
【0023】請求項14の発明は、請求項11ないし1
3の何れかにおいて、上記減圧手段は、上記粉末成形空
間に粉末を供給するときに減圧を開始し、該減圧状態を
少なくとも加圧成形を行なうときまで維持するように構
成されていることを特徴としている。
【0024】請求項15の発明は、粉末成形空間を有す
るダイスと上,下パンチユニットとからなる金型と、該
金型を少なくとも粉末供給ステージ,加圧成形ステー
ジ,成形体取り出しステージの間で搬送する金型搬送機
構と、上記加圧成形ステージにて上記上,下パンチユニ
ットをそれぞれ独立して駆動することにより加圧成形を
行なう加圧駆動機構とを備えた粉末成形装置において、
上記上,下パンチユニットの加圧移動方向と直交方向に
移動させることにより上,下パンチユニットの少なくと
も一方を上記加圧駆動機構に着脱可能に連結する連結手
段を設けたことを特徴としている。
【0025】請求項16の発明は、請求項15におい
て、上記連結手段は、上記加圧駆動機構に配置固定され
たクランプ本体と、該クランプ本体に上記直交方向に移
動可能に支持されたスライド爪と、該スライド爪を上記
パンチユニットを加圧駆動機構に連結する連結位置と、
該連結を解除する非連結位置との間で駆動するスライド
駆動機構とから構成されていることを特徴としている。
【0026】請求項17の発明は、請求項16におい
て、上記スライド爪は、上記パンチユニットにテーパ嵌
合するテーパ部を備えていることを特徴としている。
【0027】請求項18の発明は、請求項16又は17
において、上記スライド駆動機構は、上記スライド爪を
直線駆動するように構成されていることを特徴としてい
る。
【0028】請求項19の発明は、請求項16又は17
において、上記スライド駆動機構は、上記スライド爪を
回転駆動するように構成されていることを特徴としてい
る。
【0029】請求項20の発明は、請求項15と同様の
粉末成形装置において、上記各ステージ間を搬送すると
きには上記下パンチユニットをダイスに保持し、上記何
れかのステージに搬送したときには上記保持を解除する
ユニット保持手段を備えたことを特徴としている。
【0030】請求項21の発明は、請求項20におい
て、上記ユニット保持手段は、上記下パンチユニットを
加圧方向に移動可能に支持するガイド機構と、上記下パ
ンチユニットを上記ガイド機構に固定保持する保持機構
とを備えていることを特徴としている。
【0031】請求項22の発明は、請求項21におい
て、上記保持機構は、上記下パンチユニットに回転軸を
介して軸支された締結レバーと、該締結レバーを回転軸
を中心に回動付勢することにより上記ガイド機構に面接
触させて上記下パンチユニットを固定保持する付勢部材
とを備えており、上記締結レバーを反付勢方向に回動さ
せることにより上記固定保持を解除するように構成され
ていることを特徴としている。
【0032】請求項23の発明は、請求項22におい
て、上記締結レバーには、上記ガイド機構との固定力を
増強させる永久磁石,あるいは電磁石が配設されている
ことを特徴としている。
【0033】請求項24の発明は、請求項21におい
て、上記保持機構は、上記下パンチユニットに回転軸を
介して軸支された締結レバーと、該締結レバーを上記ガ
イド機構に磁力により面接触させて上記下パンチユニッ
トを吸着保持する永久磁石と、通電することにより上記
永久磁石の磁力をキャンセルして吸着力を弱める電磁石
とを備えていることを特徴としている。
【0034】請求項25の発明は、請求項21におい
て、上記保持機構は、上記下パンチユニットに移動可能
に支持されたカム部材と、該カム部材を上記ガイド機構
に線接触による摩擦力でもって上記下パンチユニットを
押圧固定する押圧部材とを備えており、上記カム部材を
反押圧方向に移動させることにより上記押圧固定を解除
するように構成されていることを特徴としている。
【0035】請求項26の発明は、請求項25におい
て、上記カム部材は、上記下パンチユニットに回転対偶
を介して回動可能に支持された回転カムにより構成され
ていることを特徴としている。
【0036】請求項27の発明は、請求項25におい
て、上記カム部材は、上記下パンチユニットに直動対偶
を介して直線移動可能に支持された直動カムにより構成
されていることを特徴としている。
【0037】請求項28の発明は、請求項20におい
て、上記ユニット保持手段は、上記下パンチユニットを
加圧方向に移動可能に支持するガイド機構と、該ガイド
機構とは独立して設けられたブレーキ部材と、該ブレー
キ部材に上記下パンチユニットを固定保持する保持機構
とを備えていることを特徴としている。
【0038】請求項29の発明は、請求項28におい
て、上記保持機構は、上記下パンチユニットに回転軸を
介して軸支された締結レバーと、該締結レバーを回転軸
を中心に回動付勢することにより上記ブレーキ部材に面
接触させて上記下パンチユニットを固定保持する付勢部
材とを備えており、上記締結レバーを反付勢方向に回動
させることにより上記固定保持を解除するように構成さ
れていることを特徴としている。
【0039】請求項30の発明は、請求項29におい
て、上記締結レバーには、上記ブレーキ部材との固定力
を増強させる永久磁石,あるいは電磁石が配設されてい
ることを特徴としている。
【0040】請求項31の発明は、請求項28におい
て、上記保持機構は、上記下パンチユニットに回転軸を
介して軸支された締結レバーと、該締結レバーを上記ブ
レーキ部材に磁力により面接触させて上記下パンチユニ
ットを吸着保持する永久磁石と、通電することにより上
記永久磁石の磁力をキャンセルして吸着力を弱める電磁
石とを備えていることを特徴としている。
【0041】請求項32の発明は、請求項28におい
て、上記保持機構は、上記下パンチユニットに移動可能
に支持されたカム部材と、該カム部材を上記ブレーキ部
材に線接触による摩擦力でもって上記下パンチユニット
を押圧固定する押圧部材とを備えており、上記カム部材
を反押圧方向に移動させることにより上記押圧固定を解
除するように構成されていることを特徴としている。
【0042】請求項33の発明は、請求項32におい
て、上記カム部材は、上記下パンチユニットに回転対偶
を介して回動可能に支持された回転カムにより構成され
ていることを特徴としている。
【0043】請求項34の発明は、請求項32におい
て、上記カム部材は、上記下パンチユニットに直動対偶
を介して直線移動可能に支持された直動カムにより構成
されていることを特徴としている。
【0044】請求項35の発明は、粉末成形空間を有す
るダイスと上,下パンチユニットとからなる金型と、該
金型を少なくとも粉末供給ステージ,加圧成形ステー
ジ,成形体取り出しステージの間で搬送する金型搬送機
構と、上記加圧成形ステージにて上記上,下パンチユニ
ットをそれぞれ独立して駆動することにより加圧成形を
行なう加圧駆動機構とを備えた粉末成形装置において、
上記加圧成形された成形体を上記ダイスから離型させた
状態で所定位置に保持する成形体保持手段と、上記上,
下パンチユニットをダイスに位置決めするパンチ位置決
め手段と、上記上,下パンチユニットの加圧移動方向と
直交方向に移動させることにより上,下パンチユニット
の少なくとも一方を上記加圧駆動機構に着脱可能に連結
する連結手段と、上記各ステージ間を搬送するときには
上記下パンチユニットをダイスに保持し、上記何れかの
ステージに搬送したときには上記保持を解除するユニッ
ト保持手段とを備えたことを特徴としている。
【0045】
【発明の作用効果】請求項1の発明にかかる粉末成形装
置によれば、ダイスから離型させた成形体を成形体保持
手段により保持したので、成形体を搬送する際に該成形
体が倒れたり,位置ずれしたりするのを防止でき、ひい
ては搬送速度の高速化に対応でき、生産能力を向上でき
る。
【0046】請求項2の発明では、下パンチユニットを
成形体に係合させることにより保持したので、下パンチ
ユニットを成形体の形状に応じて、例えば成形体の凹部
や凸部に嵌装させることにより確実に保持でき、別の保
持機構を設ける場合に比べてコスト上昇を回避できる。
【0047】請求項3の発明では、ダイスに配設された
係合片を成形体に係合させて保持するので、搬送中に倒
れたり,ずれたりするのを防止でき、この場合にも搬送
速度の高速化に対応できる。
【0048】請求項4の発明では、ガイド部材により成
形体を囲むようにして保持するので、重力に依存しない
搬送を行なうことができ、上記同様に搬送速度の高速化
に対応できる。
【0049】請求項5の発明では、押圧機構により成形
体を押圧保持するので、重力に依存しない搬送を行なう
ことができ、搬送速度のさらなる高速化に対応できる。
【0050】請求項6の発明では、流体圧力発生機構に
より成形体を保持するので、例えば加圧空気,あるいは
真空吸引により成形体を保持することにより、上記同様
に搬送速度の高速化に対応できる。
【0051】請求項7の発明によれば、上,下パンチユ
ニットをダイスに位置決めするパンチ位置決め手段を設
けたので、例えば下パンチユニットをダイスとともに搬
送するようにした場合の上パンチユニットとダイスとの
位置決めを確実に行なうことができ、成形体の品質,寸
法精度を確保できる。
【0052】請求項8の発明では、上パンチユニットに
テーパブロックを挿着するとともに、該テーパブロック
をダイスに形成されたテーパ部にテーパ嵌合させたの
で、簡単な構造で位置決めを確実に行なうことができ
る。
【0053】請求項9の発明では、上記テーパブロック
を上パンチユニットとは独立して駆動したので、テーパ
ブロックをダイスに予め位置決めした状態で上,下パン
チユニットを加圧駆動することによって金型の破損等の
問題を防止でき、成形体の品質,寸法精度を確保でき
る。
【0054】請求項10の発明では、上パンチユニット
に形成されたガイドピンの尖部をダイスに形成された位
置決め孔に係合させて位置決めしたので、請求項7と同
様に位置決めを確実に行なうことができ、成形体の品
質,寸法精度を確保できる。
【0055】請求項11の発明によれば、ダイス及び
上,下パンチユニットで形成された粉末成形空間内の空
気を吸引減圧したので、ダイス内に充填された粉末の空
隙を小さくすることができ、粉末密度のばらつきを防止
できるとともに、加圧成形時間を短縮できる。
【0056】請求項12の発明では、上記ダイス又はテ
ーパブロックに減圧通路を形成し、該減圧通路に真空発
生源を接続したので、簡単な構造で減圧手段を構成で
き、コスト上昇を抑制できる。
【0057】請求項13の発明では、テーパブロックを
ダイスの粉末成形空間及びその周辺を囲むように形成し
たので、ダイス周囲への粉末の飛散を防止できる。
【0058】請求項14の発明では、ダイスに粉末を充
填するときに減圧を開始し、該減圧状態を加圧成形を行
なうまで維持したので、上記ダイスに粉末を供給する際
の充填速度を高めることができるとともに、充填時の粉
末飛散を防止でき、さらには加圧時の減圧を不要にで
き、ひいては加圧成形時間を短縮できる。
【0059】請求項15の発明によれば、連結手段によ
り加圧方向と直交方向に移動させることにより下パンチ
ユニットを加圧駆動機構に着脱可能に連結したので、連
結方向に加圧力が作用することはなく、ひいては連結手
段をコンパクトにすることができる。即ち、従来の連結
方向を加圧方向と同じ方向とした場合には、加圧成形後
の脱型工程で、金型と成形体とがスムーズに離型し難く
なり、成形体が損傷するおそれがあった。このため連結
手段及びその周辺部品の強度アップを図る必要があり、
構造が複雑化するという問題を発明は解決するものであ
る。
【0060】請求項16の発明では、連結手段を加圧駆
動機構に配置固定されたクランプ本体と、該クランプ本
体に移動可能に配設されたスライド爪と、該スライド爪
を移動駆動するスライド爪駆動機構とから構成したの
で、スライド爪をクランプ本体から進退駆動するという
簡単な構造でもって連結,連結解除操作を行なうことが
でき、コスト上昇を抑制できる。
【0061】請求項17の発明では、スライド爪に下パ
ンチユニットにテーパ嵌合するテーパ部を形成したの
で、下パンチユニットと加圧駆動機構との連結を確実に
行なうことができるとともに、位置決め精度を高めるこ
とができる。
【0062】請求項18の発明では、スライド爪を直線
移動させて連結・連結解除を行なうようにしたので、連
結力を高めることができる。
【0063】請求項19の発明では、スライド爪を回転
させて連結・連結解除を行なうようにしたので、スライ
ド爪の回転力を小さくすることができ、駆動部をコンパ
クトにできる。
【0064】請求項20の発明によれば、下パンチユニ
ットを各ステージ間を搬送するときにはダイスに保持
し、何れかのステージに搬送したときには保持を解除す
るようにしたので、搬送中に下パンチユニットが移動し
たり,脱落したりするのを防止できる。またステージに
搬送したときには下パンチユニットの保持を解除するの
で、下パンチユニットの駆動を支障なく行なうことがで
きる。
【0065】請求項21の発明では、ガイド機構により
下パンチユニットを加圧方向に移動可能に支持し、保持
機構により下パンチユニットをガイド機構に固定保持す
るようにしたので、簡単な構造により下パンチユニット
を保持,保持解除を行なうことができ、コストの上昇を
抑制できる。
【0066】請求項22の発明では、下パンチユニット
に軸支された締結レバーを付勢部材によりガイド機構に
面接触させて下パンチユニットを固定保持するようにし
たので、簡単な構造でしかも必要最小限の部品点数でも
って下パンチユニットを保持することができる。
【0067】請求項23の発明では、締結レバーにガイ
ド機構との固定力を増強させるための永久磁石,電磁石
を配設したので、下パンチユニットをより強固に固定保
持できる。
【0068】請求項24の発明では、締結レバーを永久
磁石によりガイド機構に磁力により面接触させて吸着保
持し、該保持を解除するときには電磁石に通電すること
により上記永久磁石の吸着力を弱めるようにしたので、
保持,保持解除を電気的に行うことができる。
【0069】請求項25の発明では、下パンチユニット
に移動可能に支持されたカム部材をガイド機構に線接触
による摩擦力でもって上記下パンチユニットを押圧固定
するようにしたので、カム部材のくさび効果を利用する
ことによってガイド機構との線接触圧力を増大させるこ
とができ、下パンチユニットを確実に保持することがで
きる。これによりカム部材とガイド機構との加工精度,
組立精度にばらつきが生じた場合にも該ばらつきを吸収
して十分な接触力を得ることができ、下パンチユニット
の位置ずれを防止できる。
【0070】請求項26の発明では、カム部材を回転カ
ムにより構成したので、簡単な構造でしかも必要最小限
の部品点数でもって下パンチユニットを確実に固定保持
することができる。
【0071】請求項27の発明では、カム部材を直動カ
ムにより構成したので、ガイド機構への接触圧力をさら
に増大させることができ、下パンチユニットをより確実
に保持することができる。
【0072】請求項28の発明では、ガイド機構により
下パンチユニットを加圧方向に移動可能に支持し、該ガ
イド機構とは独立した設けられたブレーキ部材に下パン
チユニットを固定保持したので、例えば下パンチユニッ
トをガイド機構に固定する場合の該下パンチユニットの
固定保持に伴うガイド機構の磨耗を防止でき、ガイド機
構の寿命及び下パンチユニットの支持精度を向上でき
る。またブレーキ部材をガイド機構とは異なる構造,材
質のものにより構成することができ、摩擦係数が大き
く,かつコストの低い材料を選択することが可能とな
る。
【0073】請求項29の発明では、下パンチユニット
に軸支された締結レバーを付勢部材によりブレーキ部材
に面接触させて下パンチユニットを固定保持するように
したので、簡単な構造により下パンチユニットを保持,
保持解除を行なうことができ、コストの上昇を抑制でき
る。
【0074】請求項30の発明では、締結レバーにブレ
ーキ部材との固定力を増強させる永久磁石,電磁石を配
設したので、下パンチユニットをより強固に固定保持で
きる。
【0075】請求項31の発明では、締結レバーを永久
磁石によりブレーキ部材に磁力により面接触させて吸着
保持し、該保持を解除するときには電磁石に通電するこ
とにより上記永久磁石の吸着力を弱めるようにしたの
で、保持,保持解除を電気的に行なうことができる。
【0076】請求項32の発明では、下パンチユニット
に移動可能に支持されたカム部材をブレーキ部材に線接
触による摩擦力でもって上記下パンチユニットを押圧固
定するようにしたので、カム部材のくさび効果を利用す
ることによってブレーキ部材との線接触圧力を増大させ
ることができ、下パンチユニットを確実に保持すること
ができ、請求項25の発明と同様の効果が得られる。
【0077】請求項33の発明では、カム部材を回転カ
ムにより構成したので、簡単な構造でしかも必要最小限
の部品点数でもって下パンチユニットを確実に固定保持
することができる。
【0078】請求項34の発明では、カム部材を直動カ
ムにより構成したので、ブレーキ部材への接触圧力をさ
らに増大させることができ、下パンチユニットをより確
実に保持することができる。
【0079】請求項35の発明では、ダイスから離型さ
せた成形体を成形体保持手段により保持したので、成形
体を搬送する際に該成形体が倒れたり,位置ずれしたり
するのを防止でき、ひいては搬送速度の高速化に対応で
き、生産能力を向上できる。また、上,下パンチユニッ
トをダイスに位置決めするパンチ位置決め手段を設けた
ので、例えば下パンチユニットをダイスとともに搬送す
るようにした場合の上パンチユニットとダイスとの位置
決めを確実に行なうことができ、成形体の品質,寸法精
度を確保できる。さらに、連結手段により加圧方向と直
交方向に移動させることにより下パンチユニットを加圧
駆動機構に着脱可能に連結したので、連結方向に加圧力
が作用することはなく、ひいては連結手段をコンパクト
にすることができる。上記下パンチユニットを各ステー
ジ間を搬送するときにはダイスに保持し、何れかのステ
ージに搬送したときには保持を解除するようにしたの
で、搬送中に下パンチユニットが移動したり,脱落した
りするのを防止できる。またステージに搬送したときに
は下パンチユニットの保持を解除するので、下パンチユ
ニットの駆動を支障なく行なうことができる。
【0080】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を添付
図面に基づいて説明する。
【0081】図1ないし図15は、請求項1,2,7,
8,9,11,12,14,15,16,17,20,
21,22,28の発明の第1実施形態による粉末成形
装置を説明するための図であり、図1,図2は粉末成形
装置の概略構成図,斜視図、図3は搬送テーブルの回転
動作を示す平面図、図4は粉末注入機構の動作を示す
図、図5,図6は金型の成形体位置決め手段を示す断面
図、図7はテーパブロックの昇降機構を示す断面図、図
8,図9,図10は連結手段の分解斜視図,斜視図,断
面図、図11,図12はユニット保持手段の断面図,平
面図、図13,図14,図15はそれぞれ下パンチユニ
ットによる成形体の保持状態を示す図である。
【0082】図において、1はセラミックス粉末原料を
加圧成形することによりセラミック電子部品素子を製造
する粉末成形装置を示している。この粉末成形装置1
は、粉末成形空間を有するダイス5と上,下パンチユニ
ット6,7とからなる金型2と、該金型2を粉末供給ス
テージA,加圧成形ステージB,機械加工ステージC,
成形体取り出しステージDの間で搬送する円板状の搬送
テーブル(金型搬送機構)8と、上記セラミック粉末原
料の加圧成形を行なう加圧駆動機構3と、上記各ステー
ジA〜Dの所定位置に下パンチユニット7を加圧駆動機
構3に着脱可能に連結する連結手段9と、上記下パンチ
ユニット7を搬送テーブル8に着脱可能に保持するユニ
ット保持手段4と、上記粉末供給ステージAにて金型2
に粉末原料を注入する粉末注入機構100とを備えてい
る。
【0083】上記ダイス5は搬送テーブル8の外周部に
90度角度毎に配置固定されている。上記上パンチユニ
ット6は円筒状の上第1パンチ6a内にコアピンからな
る上第2パンチ6bを相対移動可能に挿入してなり、ま
た上記下パンチユニット7は上記同様に円筒状の下第1
パンチ7a内にコアピンからなる下第2パンチ7bを相
対移動可能に挿入してなるものである。上記上パンチユ
ニット6は加圧成形ステージBにのみ配設されており、
上記下パンチユニット7は搬送テーブル8の各ダイス5
の下方に配設されている。
【0084】上記搬送テーブル8は外付けの回転駆動機
構(不図示)により回転駆動され、上記金型2を粉末供
給ステージA,粉末加圧ステージB,機械加工ステージ
C,成形体取り出しステージDの順に連続して搬送する
ように構成されている。
【0085】上記搬送テーブル8は、図3に示すよう
に、後述する粉末注入機構100によりダイス5内にセ
ラミック粉末原料が充填されると矢印a方向に90度回
転する。これによりセラミック粉末原料が充填された金
型2は粉末加圧ステージBに搬送され、ここで上,下パ
ンチユニット6,7により加圧成形が行われる。このと
き上記粉末供給ステージAに搬送された次のダイス5内
にセラミック粉末原料が充填される。
【0086】加圧成形が終了すると、搬送テーブル8が
90度回転し、加圧成形された成形体は機械加工ステー
ジCに搬送され、ここで切削,孔あけ,あるいはバリ取
り等の機械加工が行われる。このとき上記粉末加圧ステ
ージBでは次のセラミック粉末の加圧成形が行われ、上
記粉末供給ステージAではその次のダイス5にセラミッ
ク粉末が充填される。
【0087】そして機械加工ステージCにて所定の機械
加工が終了すると、搬送テーブル8が90度回転し、加
工済み成形体を成形体取り出しステージDに搬送し、こ
こで成形体を外部に取り出し、所定の個所に回収する。
この後、空になったダイス5は粉末供給ステージAに再
度搬送される。このようにして搬送テーブル8を順次回
転させることにより成形体が連続生産される。
【0088】上記粉末注入機構100は、搬送テーブル
8の上方に昇降可能に配置された略密閉箱状の粉末貯蔵
部101と、該粉末貯蔵部101内に粉末原料105を
供給する粉末供給管102と、上記粉末貯蔵部101の
底壁101aの中心部に形成され、上記ダイス5内に粉
末原料105を注入する粉末注入孔101bと、該粉末
注入孔101bを開閉する擦切り刃103とを備えてい
る。
【0089】上記粉末供給管102は、上記粉末注入孔
101bに臨む位置より側方にオフセットさせて配置さ
れており、かつ天壁101cを貫通して粉末貯蔵部10
1内の上下中間部分に位置するように挿入されている。
また上記粉末供給管102の上流端にはホッパ(不図
示)が接続されている。
【0090】上記擦切り刃103はセラミック製のもの
からなり、この先端刃103aは鋭角に形成されてい
る。この擦切り刃103は、粉末貯蔵部101の外側に
配置されたアクチュエータ107に支持部材106を介
して連結されており、該アクチュエータ107により上
記粉末注入孔101bを閉じる閉位置と、該擦切り刃注
入孔101bを開ける開位置との間で開閉駆動される。
上記支持部材106は粉末貯蔵部101の側壁101d
に形成されたスリット108を介して上記アクチュエー
タ107に連結されている。
【0091】また上記粉末注入孔101bの縁部には上
記擦切り刃103の先端刃103aが係合するテーパ部
109が形成されている。上記擦切り刃103が開位置
から閉位置に移動すると、先端刃103aがテーパ部1
09に当接して少し乗り上げるようになっている。
【0092】上記粉末注入機構100は、図4(a)〜
図4(d)に示すように、粉末供給ステージAにダイス
5が搬送されると、待機位置にある粉末貯蔵部101が
底壁101aがダイス5上面に当接する位置まで下降す
る。この下降位置において粉末注入孔101bとダイス
5のキャビティとは一致している。
【0093】上記アクチュエータ107により擦切り刃
103が後方移動すると、粉末注入孔101bが開き、
該粉末注入孔101bから粉末原料105が流れ出て、
ダイス5のキャビティ内に注入される。
【0094】この後、アクチュエータ107により擦切
り刃103が前方移動すると、先端刃103aがダイス
5の上面を摺接しつつキャビティからはみ出た余分な粉
末原料105を擦り切り、粉末貯蔵部101内に戻しつ
つ粉末注入孔101bを閉じる。このときに先端刃10
aがテーパ部109に少し乗り上げて注入孔101bを
閉塞する。この後、粉末貯蔵部101が上記待機位置に
上昇する。
【0095】上記加圧駆動機構3は、以下の構造となっ
ている。上記搬送テーブル8の下方には駆動ベース10
が上下動可能に配置されており、該駆動ベース10の下
方には固定ベース11が移動不能に配置固定されてい
る。この固定ベース11には駆動軸の一方を構成する上
第1ボールねじ12,12が軸受13,13を介して回
転自在に支持されており、該各軸受13は固定ベース1
1に取付け固定されている。上記各上第1ボールねじ1
2には上記駆動ベース10に取付け固定されたナット1
4,14が螺装されている。
【0096】上記駆動ベース10には下向きコ字状の支
持台17が取付け固定されており、該支持台17の上面
には駆動軸の他方を構成する円筒状の上第1支柱18,
18が立設されている。この各支柱18の上端間には上
第1金型支持板19が架け渡して固定されており、該上
第1金型支持板19の下面に上記上第1パンチ6aが取
付け固定されている。上記各上第1ボールねじ12を回
転させることにより駆動ベース10,両上第1支柱18
とともに上第1パンチ6aが上下動するようになってい
る。
【0097】上記駆動ベース10には上第2ボールねじ
21,21が軸受22,22を介して回転自在に支持さ
れており、該各軸受22は駆動ベース10に取付け固定
されている。この各上第2ボールねじ21は、上記支持
台17に摺動自在に支持された上第2支柱16,16内
に挿入され、該上第2支柱16の下端部に挿入固定され
たナット23に螺装されている。また上記上第2支柱1
6,16の上端間には上第2金型支持板20が架け渡し
て固定されており、該金型支持板20の下面に上記上第
2パンチ6bが取付け固定されている。上記各上第2ボ
ールねじ21を回転させることにより両上第2支柱16
とともに上第2パンチ6bが上下動するようになってい
る。
【0098】また上記各上第1支柱18,18は中空円
筒状のものからなり、該各上第1支柱18内には、上記
上第2支柱16,16が同一軸心をなすように相対移動
可能に挿入されている。このように上第1支柱18内に
これと同一軸心をなすように上第2支柱16を挿入した
ので、各支柱を並列配置する場合に比べて駆動ベース1
0の横幅寸法を小さくすることができ、装置全体の小型
化に貢献できる。
【0099】上記駆動ベース10には下第1ボールねじ
25,25が軸受26,26を介して回転自在に支持さ
れており、該各軸受26は駆動ベース10に取付け固定
されている。この各下第1ボールねじ25は、支持台1
7に摺動可能に支持された下第1支柱27,27内に挿
入され、該下第1支柱27の下端部に挿入固定されたナ
ット28,28に螺装されている。
【0100】また上記各下第1支柱27の上端間には、
上述の連結手段9を介在させて下第1金型支持板29が
着脱可能に連結されており、該金型支持板29の上面に
上記下第1パンチ7aが取付け固定されている。これに
より各下第1ボールねじ25を回転させることにより両
下第1支柱27とともに下第1パンチ7aが上下動す
る。
【0101】上記駆動ベース10の各下第1ボールねじ
25の間には下第2ボールねじ30が軸受31を介して
回転自在に支持されており、該軸受31は駆動ベース1
0に取付け固定されている。この下第2ボールねじ30
は、支持台17に摺動自在に支持された下第2支柱32
内に挿入され、該下第2支柱32の下端部に挿入固定さ
れたナット33に螺装されている。
【0102】また下第2支柱32の上端部には、上記連
結手段9を介在させて下第2金型支持板34が着脱可能
に連結されており、該金型支持板34の上面に上記下第
2パンチ7bが取付け固定されている。上記下第2ボー
ルねじ30を回転させることにより下第2支柱32とと
もに下第2パンチ7bが上下動する。このようにして全
てのボールねじ12,21,25,30は駆動ベース1
0に集中させて配置されている。
【0103】上記上第2ボールねじ21,21及び下第
1,第2ボールねじ25,25,30は駆動ベース10
を挿通して下方に突出しており、該各突出部にはそれぞ
れ従動プーリ37,44,44,45が装着されてい
る。
【0104】上記各上第2ボールねじ21の従動プーリ
37には上第2タイミングベルト38が巻回されてお
り、該タイミングベルト38は上第2サーボモータ39
に装着された駆動プーリ40に巻回されている。これに
より上第2サーボモータ39が回転すると両上第2支柱
16とともに上第2パンチ6bが上下動する。
【0105】上記各下第1ボールねじ25の従動プーリ
44には下第1タイミングベルト46が巻回されてお
り、該タイミングベルト46は下第1サーボモータ47
に装着された駆動プーリ48に巻回されている。この下
第1サーボモータ47が回転すると両下第1支柱27と
ともに下第1パンチ7aが上下動する。
【0106】上記下第2ボールねじ30の従動プーリ4
5には下第2タイミングベルト49が巻回されており、
該タイミングベルト49は下第2サーボモータ50の駆
動プーリ51に巻回されている。この下第2サーボモー
タ50が回転すると下第2支柱32とともに下第2パン
チ7bが上下動する。
【0107】上記各上第1ボールねじ12は固定ベース
11を挿通して下方に突出しており、該各突出部には従
動プーリ43,43が装着されている。この各従動プー
リ43には上第1タイミングベルト52が巻回されてお
り、該タイミングベルト52は上第1サーボモータ53
に装着された駆動プーリ54に巻回されている。
【0108】上記各サーボモータ53,39,47,5
0は駆動ベース10周りに集中させて配置されており、
上第1サーボモータ53は固定ベース11に、また上第
1サーボモータ39及び下第1,第2サーボモータ4
7,50は駆動ベース10にそれぞれブラケット等を介
して取付け固定されている。
【0109】上記各サーボモータ53,39,47,5
0により上第1,第2パンチ6a,6b及び下第1,第
2パンチ7a,7aをそれぞれ独立させて駆動すること
により、例えば円筒状,円柱状,縦断面H形状,あるい
は縦断面十字形状の成形体の加工が行えるようになって
いる。即ち、上第1,第2ボールねじ12,21の送り
により上第1,第2パンチ6a,6bが下降し、下第
1,第2ボールねじ25,30の送りにより下第1,第
2パンチ7a,7bが上昇し、これにより圧縮成形を行
なう。この場合、駆動ベース10の下降に伴う下第1,
第2パンチ7a,7bの下降は、下第1,第2ボールね
じ25,30の送り量を上第1ボールねじ12の送り量
により大きくすることにより吸収している。
【0110】また、上記上第2サーボモータ39及び下
第1,第2サーボモータ47,50の回転を停止させた
状態で、上第1サーボモータ53が回転すると駆動ベー
ス10とともに、上第1,第2パンチ6a,6b及び下
第1,第2パンチ7a,7bが同期して上下動する。こ
のようにしてパンチ間距離を保持した状態で搬送テーブ
ル8から成形体の脱型が行えるようになっている。即
ち、加圧成形工程が終了すると、上第2サーボモータ3
9及び下第1,第2サーボモータ47,50を停止し、
これにより上第2ボールねじ21及び下第1,第2ボー
ルねじ25,30を固定する。この状態で上第1サーボ
モータ53により各上第1ボールねじ12を回転させ
る。すると駆動ベース10の上昇とともに上第1,第2
パンチ6a,6b及び下第1,第2パンチ7a,7bが
それぞれパンチ間距離を保持した状態で上昇することと
なる。
【0111】上記金型2には加圧成形ステージBに搬送
されたダイス5に上パンチユニット6を位置決めするパ
ンチ位置決め手段が配設されている。この位置決め手段
は、図5〜図7に示すように、上パンチユニット6の第
1パンチ6aが挿入されたテーパブロック60と、上記
ダイス5の上開口部に一体形成されたテーパ部5aとか
ら構成されており、上記テーパブロック60の下部内周
面には上第1パンチ6aの径より大径の凹テーパ面60
aが形成されている。
【0112】上記ダイス5のテーパ部5aは搬送テーブ
ル8の上面から突出しており、該テーパ部5aの外周面
には上記凹テーパ面60aがテーパ嵌合する凸テーパ面
5bが形成されている。また上記テーパブロック60
は、昇降駆動機構58により上パンチユニット6とは独
立して昇降駆動される。この昇降駆動機構58は、シリ
ンダ58a内にテーパブロック60を挿入するととも
に、該テーパプロック60に装着固定されたピストン5
8bにより上記シリンダ58a内を2室に区分けした構
造のものであり、シリンダ58a内の各室に圧縮空気を
供給することによりテーパブロック60が昇降するよう
になっている。
【0113】上記テーパブロック60には粉末成形空間
内の空気を吸引して減圧する減圧手段が設けられてい
る。この減圧手段は、上記テーパブロック60に形成さ
れた減圧通路60bと、該減圧通路60bに吸引ホース
61を介して連通接続された真空ポンプ(不図示)とか
ら構成されている。また上記減圧手段は、粉末供給ステ
ージAにてダイス5に粉末原料を充填する際に粉末成形
空間内の減圧を開始し、この減圧を次の加圧成形ステー
ジBにて加圧成形するまで維持するように構成されてい
る。
【0114】上記下パンチユニット7は成形体保持手段
として機能している。この下パンチユニット7の第1,
第2パンチ7a,7bは上述のように下第1,第2ボー
ルねじ25,30によりそれぞれ独立駆動されており、
該下第1,第2パンチ7a,7bを成形体の形状に合わ
せて係合させることにより保持するようになっている。
【0115】例えば、図13(a),(b)に示すよう
に、成形体1Aが縦断面H形状の場合には、成形体1A
をダイス5から離型した後、下第2パンチ7bを成形体
1Aの凹部に嵌装させることにより保持する。そしてこ
の状態で成形体取り出しステージDに搬送し、該ステー
ジDにて下第2パンチ7bを下降させることにより成形
体1Aを取り出すこととなる。
【0116】また、図14(a),(b)に示すよう
に、成形体1Bが縦断面十字形状の場合には、該成形体
1Bの凸部に下第1パンチ7aを嵌装させることにより
保持する。さらに図15(a),(b)に示すように、
成形体1Cが円柱形状の場合には、離型した後、成形体
1Cの一部をダイス5内に後退させ、該ダイス5と下パ
ンチユニット7とで保持する。
【0117】上記連結手段9は、各ステージA〜Dに配
置されており、上記下第1,第2金型支持板29,34
が搬送されると下第1,第2支柱27,32に連結し、
搬送するときには上記連結を解除するように構成されて
いる。
【0118】上記連結手段9は、図8〜図10に示すよ
うに、各下第1支柱27の上端面に固定されたクランプ
本体63と、該クランプ本体63に水平方向(加圧方向
と直交方向)に進退可能に支持されたスライド爪64
と、該スライド爪64を移動駆動するエアシリンダ機構
(スライド駆動機構)65とを備えている。上記クラン
プ本体63には下第1金型支持板29の下面を支持する
座面63aが段付き形成されている。
【0119】上記エアシリンダ機構65はシリンダ本体
65a内にピストンロッド65bを進退可能に挿入して
なり、該ピストンロット65bには第1,第2リンク6
6,67を介してスライド爪64が連結されている。
【0120】上記ピストンロッド65bが収縮すると第
1,第2リンク66,67が反時計周りに回動してスラ
イド爪64を突出させ、該スライド爪64と座面63a
とで下第1金型支持板29をクランプし、もって両下第
1支柱27により下第1パンチ7aを位置決め固定す
る。上記ピストンロッド65bが伸張すると第1,第2
リンク66,67が時計周りに回動してスライド爪64
を後退させ、これにより下第1金型支持板29のクラン
プを解除する。
【0121】また、上記下第2支柱32の上端面には一
対のクランプ本体(不図示)が対向するように配置固定
されおり、該各クランプ本体に配設された各スライド爪
(不図示)により下第2金型支持板34をクランプ・ア
ンクランプするように構成されており、基本的な構成は
上述のものと略同様である。
【0122】上記ユニット保持手段4は、搬送テーブル
8の移動中は下パンチユニット7の下第1,第2金型支
持板29,34を脱落不能に保持し、各ステージA〜D
の所定位置では下第1,第2金型支持板29,34の保
持を解除して下第1,第2パンチ7a,7bの上下動を
許容するように構成されている。
【0123】上記ユニット保持手段4は、図11及び図
12に示すように、搬送テーブル8の下面に各ダイス5
の外周部を囲むように挿入固定された複数本のガイドポ
スト(ガイド機構)70と、該ガイドポスト70に上下
移動可能に挿着された下第1,第2金型支持板29,3
4と、各金型支持板29,34を上記ガイドポスト70
に固定保持する保持機構とを備えている。上記各金型支
持板29,34には各ガイドポスト70が挿通される挿
入孔29a,34aが形成されている。
【0124】上記保持機構は、各金型支持板29,34
に回転軸72により揺動可能に軸支された締結レバー7
3と、該締結レバー73をガイドポスト70に押圧付勢
するばね74とから構成されており、このばね74によ
り締結レバー73をガイドポスト70に面接触させるこ
とにより下パンチユニット7を固定保持している。上記
締結レバー73はガイドポスト70の外周面に沿うよう
に湾曲形成された把持部73aと、該把持部73aに続
いて上記スライド爪64に対向するように延びるアーム
部73bとからなり、上記スライド爪64が突出してア
ーム部73bを反付勢方向に回動させることにより上記
ガイドポスト70との締結を解除するようになってい
る。
【0125】上記ユニット保持手段4及び連結手段9の
動作について説明する。ユニット保持手段4により固定
保持された下第1,第2金型支持板29,34が、例え
ば粉末供給ステージAから加圧成形ステージBに搬送さ
れると、下第1,第2支柱27,32が上昇し、下第
1,第2金型支持板29,34にクランプ本体63の座
面63aが当接する。次いでスライド爪64が突出し、
該スライド爪64とクランプ本体63とで各金型支持板
29,34をクランプして位置決め固定する。この動作
と同時にスライド爪64が締結レバー73を回動し、把
持部73aがガイドポスト70から離れて締結を解除す
る。これにより下第1,第2パンチ7a,7bは上下動
可能に下第1,第2支柱27,32に連結される。この
状態で上,下パンチユニット6,7が上下動して上述の
加圧成形が行われる。
【0126】加圧成形が終了すると、スライド爪64が
後退し、クランプを解除するとともに締結レバー73の
押圧を解除し、締結レバー73はばね74の付勢力によ
りガイドポスト70に締結される。これにより連結が解
除されるとともに、下第1,第2パンチ7a,7bが搬
送テーブル8に保持される。この状態で次の機械加工ス
テージCに搬送される。
【0127】次に本実施形態の作用効果を説明する。本
実施形態の粉末成形装置1によれば、加圧成形ステージ
Bにて加圧成形された成形体1Aを下パンチユニット7
により保持した状態で機械加工ステージC,成形体取り
出しステージDに搬送したので、搬送中に成形体1Aが
倒れたり,位置ずれしたりするのを防止でき、ひいては
搬送速度の高速化に対応でき、生産能力を向上できる。
また下第1,第2パンチ7a,7bを成形体1A〜1C
の形状に応じて嵌装させることにより容易確実に保持で
き、別の保持機構を設ける場合に比べてコスト上昇を回
避できる。
【0128】なお、上記実施形態では、下第1,第2パ
ンチ7a,7bにより成形体を保持した場合を例に説明
したが、本発明の成形体保持手段はこれに限られるもの
ではない。
【0129】図16(a)〜図16(f)は、請求項
3,4,5,6の発明の一実施形態による成形体保持手
段を示しており、図中、図13〜図15と同一符号は同
一又は相当部分を示す。
【0130】図16(a)は、ダイス5に出没可能に配
設された係合片80を成形体1Dの外周面に係合させる
ことにより保持した例である。図16(b)は、成形体
1Dの外表面を囲むように形成されたガイド部材81に
より保持した例である。
【0131】また図16(c)は、一対の押圧部材(押
圧機構)82,82により成形体1Dを水平方向に挟持
して保持した例であり、図16(d)は、成形体1Dの
上方から押圧部材(押圧機構)83を押しつけて保持し
た例である。
【0132】図16(e)は、下第1パンチ7a及び搬
送テーブル8に粉末成形空間内に連通する吸引通路(流
体圧力発生機構)84を形成し、吸引ポンプにより吸引
通路84を介して粉末成形空間内の空気を吸引すること
により成形体1Dを保持した例である。また図16
(f)は、空気圧力供給部材85により加圧空気を成形
体1Dに付加することにより保持した例である。上記何
れの例においても、搬送中に成形体1Dが倒れたり,位
置ずれしたりするのを防止でき、搬送速度の高速化に対
応できる。
【0133】さらに、本発明では、図17(a)〜図1
7(f)に示すように、上述の下パンチユニット7と係
合片80,ガイド部材81,等とを組み合わせることに
より成形体を保持してもよい。例えば、図17(a)
は、下第2パンチ7aと係合片80及びガイド部材81
とで成形体1Eを保持した例であり、図17(b)は、
下第1,第2パンチ7a,7bとガイド部材81とで成
形体1Eを保持した例である。また図17(c)は、下
第2パンチ7bと一対の押圧部材82,82とで成形体
1Eを保持した例であり、図17(d)は、下第2パン
チ7bと押圧部材83とで保持した例である。さらに図
17(e)は、係合片80と吸引通路84とで成形体1
Eを保持した例であり、図17(f)は、下第1パンチ
7aと空気圧力供給部材85とで成形体1Eを保持した
例である。この何れの場合にも、上記同様に搬送速度の
高速化に対応でき、要は成形体の形状,搬送速度等に応
じて何れかを単独で用いたり,組み合わせたりする。
【0134】本実施形態によれば、上第1パンチ6aに
テーパブロック60を挿着するとともに、該テーパブロ
ック60の凹テーパ面60aをダイス5の凸テーパ面5
bにテーパ嵌合させて位置決めしたので、下パンチユニ
ット7を搬送テーブル8により各ステージA〜D間を搬
送する場合の上パンチユニット6との位置決めを簡単な
構造で確実に行なうことができ、成形体の品質,寸法精
度を確保できる。
【0135】また上記テーパブロック60を上第1,第
2パンチ6a,6bとは独立して昇降駆動したので、テ
ーパブロック60をダイス5に予め位置決めした状態で
上,下パンチユニット6,7を加圧駆動することがで
き、金型の破損等の問題を防止でき、成形体の品質,寸
法精度を向上できる。
【0136】なお、上記実施形態では、上パンチユニッ
ト7をテーパブロック60を介してダイス5にテーパ嵌
合させた場合を説明したが、本発明のパンチ位置決め手
段はこれに限られるものではなく、例えば図18に示す
ように、上第1パンチ7aが固定された上第1金型支持
板19に尖部88aが形成されたガイドピン88を固定
し、搬送テーブル8又はダイス5に上記尖部88aが係
合する位置決め孔89を形成してもよい。このようにし
たのが請求項10の発明である。この場合にも、上記実
施形態と同様に位置決めを確実に行なうことができる。
【0137】本実施形態では、上記テーパブロック60
にダイス5の粉末成形空間に連通する減圧通路60bを
形成し、該減圧通路60bに吸引ホース61を介して真
空ポンプを接続して上記粉末成形空間内の空気を減圧し
たので、簡単な構造でもって、ダイス5内に充填された
粉末の空隙を小さくすることができ、粉末密度のばらつ
きを防止できるとともに、加圧成形時間を短縮できる。
【0138】また粉末供給ステージAにてダイス5に粉
末を充填するときに減圧を開始し、該減圧を加圧成形ス
テージBにて加圧成形を行なうまで維持したので、上記
ダイス5に粉末を供給する際の充填速度を高めることが
できるとともに、充填時の粉末飛散を防止でき、さらに
は加圧時の減圧を不要にできる分だけ加圧時間を短縮で
きる。
【0139】なお、上記実施形態では、位置決め用のテ
ーパブロック60に減圧通路を形成したが、本発明はこ
れに限られるものではない。例えば、ダイスの粉末成形
空間及びその周辺を囲むように形成された箱状のブロッ
クに減圧通路を接続形成してもよく、このようにしたの
が請求項13の発明である。この場合には、ダイス周囲
への粉末の飛散を防止できる。
【0140】本実施形態によれば、下パンチユニット7
と駆動部としての下第1,第2支柱27,32とを着脱
可能に連結する連結手段9を、各支柱27,32に配置
固定されたクランプ本体63と、該クランプ本体63に
加圧方向と直交方向に移動可能に支持されたスライド爪
64と、該スライド爪64を進退駆動するエアシリンダ
機構65とから構成したので、スライド爪64を進退駆
動するエアシリンダ機構65に加圧成形時の加圧力が加
わることはなく、加圧力はメカ構造で受けることが可能
となる。これによりエアシリンダ機構65の駆動部をコ
ンパクトにすることができる。即ち、上記スライド爪6
4を加圧方向と同じ方向に移動させた場合には、例えば
加圧成形後の脱型工程で、金型と成形体とがスムーズに
離型し難くなり、成形体が損傷するおそれがある。この
ためエアシリンダ機構65及びその周辺部品の強度アッ
プを図る必要があり、構造が複雑化するという問題が生
じる。
【0141】上記クランプ本体63とスライド爪64と
のクリアランスを小さくすることにより、金型支持板2
9,34をがたを生じることなくクランプすることがで
き、位置決め精度を向上することができる。
【0142】また上記スライド爪64を第1,第2リン
ク66,67を介して進退駆動したので、スライド爪6
4を小さい力で駆動することができ、エアシリンダ機構
65をコンパクトにできる。
【0143】ここで、図19に示すように、上記スライ
ド爪64にテーパ部64aを形成し、該テーパ部64a
を金型支持板29のテーパ面にテーパ嵌合させるように
してもよく、このようにしたのが請求項17の発明であ
る。この場合には、金型支持板29を精度よくかつ確実
にクランプすることができる。
【0144】なお、上記実施形態では、スライド爪64
とクランプ本体63の座面63aとで金型支持板29,
34をクランプした場合を説明したが、本発明はこれに
限られるものではない。例えば、図20(a)に示すよ
うに、コ字状のスライド爪90を進退駆動することによ
り金型支持板29を把持したり、あるいは図20(b)
に示すように、突起部91aを有するスライド爪91を
進退駆動することにより、金型支持板29の凹部29a
に嵌合させるようにしてもよく、この場合にも上記実施
形態と同様の効果が得られる。
【0145】また、上記実施形態では、各スライド爪6
4,90,91を直線移動させることにより連結・連結
解除を行なうようにしたが、本発明は、上記各スライド
爪を回転駆動することにより連結・連結解除を行なうこ
とも可能であり、このようにしたのが請求項19の発明
である。例えば、図21(a),(b)に示すように、
左右一対のコ字型スライド爪90に回転リンク機構93
を介して1つのロータリアクチュエータ94を接続し、
上記各スライド爪90を回転駆動することにより金型支
持板29を連結・連結解除するようにしてもよい。この
場合には、1つのアクチュエータ94で複数のスライド
爪90を同期させて駆動することができ、コンパクト化
が可能となるとともに、コストダウンを図ることができ
る。
【0146】本実施形態によれば、下パンチユニット7
を各ステージA〜D間を搬送するときには保持し、何れ
かのステージA〜Dに搬送したときには上記保持を解除
するユニット保持手段4を設けたので、即ち、下パンチ
ユニット7を加圧駆動機構3の各支柱27,32に連結
するときには保持を解除して下パンチユニット7の上下
動を許容し、上記連結を解除したときには下パンチユニ
ット7を搬送テーブル8に保持するので、パンチ位置を
保持した状態で下パンチユニット7を搬送でき、また搬
送中に下パンチユニット7が移動したり,脱落したりす
るのを防止できる。これにより従来のカムフォロア及び
軌道レールにより金型を搬送保持する場合に比べて、省
スペース化を図ることができるとともに、コストを低減
できる。
【0147】また上記ユニット保持手段4を、搬送テー
ブル8に固定された複数本のガイドポスト70と、該ガ
イドポスト70に上下動可能に挿着された下第1,第2
金型支持板29,34と、該金型支持板29,34を上
記ガイドポスト70に固定保持する締結レバー73とか
ら構成したので、簡単な構造により下パンチユニット7
の保持,保持解除を行なうことができ、コスト上昇を抑
制できる。
【0148】さらに上記締結レバー73をばね74によ
り付勢することによりガイドポスト70に固定したの
で、簡単な構造でしかも必要最小限の部品点数でもって
下パンチユニット7を保持することができ、コスト上昇
を抑制できる。
【0149】本実施形態では、連結手段9のスライド爪
64の進退動作に連動して上記締結レバー73を回動操
作するようにしたので、別な機構による保持・保持解除
操作を不要にでき、コスト上昇を抑制できる。また下パ
ンチユニット7を上記連結位置に保持した状態で次のス
テージに搬送することができ、下パンチユニット7の位
置精度を確保できる。
【0150】なお、上記実施形態では、締結レバー73
をばね74の付勢力によりガイドポスト70に面接触に
より固定した場合を説明したが、本発明は、図22に示
すように、締結レバー73の把持部73aに永久磁石9
5を配置し、該永久磁石95により締結力を増強させる
ようにしてもよく、このようにしたのが請求項23の発
明である。この場合には、下パンチユニット7をより強
固に保持することができる。
【0151】また、図23に示すように、締結レバー7
3の把持部73aに永久磁石95を配置するとともに、
締結レバー73に電磁石96を配設し、上記永久磁石9
5により下パンチユニット7をガイドポスト70に吸着
保持し、該保持を解除するときには上記電磁石96に通
電することにより永久磁石95の磁力をキャンセルしす
るように構成してもよく、このようにしたのが請求項2
4の発明である。
【0152】ここで、上述の各実施形態では、締結レバ
ー73をガイドポスト70にばね74,永久磁石95等
により固定した場合を説明したが、本発明は、図示して
いないが、ガイドポストとは独立して円柱状のブレーキ
部材を配設し、該ブレーキ部材に締結レバーを面接触さ
せることにより金型支持板を固定保持するようにしても
よく、このようにしたのが請求項28,29,30,3
1の発明である。
【0153】上記ブレーキ部材をガイドポストとは独立
して配設し、該ブレーキ部材に締結レバーを固定して金
型支持板を保持した場合には、締結レバーをガイドポス
トに固定する場合に比べて該ガイドポストの磨耗を防止
でき、ガイドポストの寿命及び金型支持板の支持精度を
向上できる。またブレーキ部材をガイドポストとは異な
る材質のものにより構成することができ、摩擦係数が大
きく,かつコストの低い材料を選択することが可能とな
る。
【0154】図31は、請求項25,26の発明の一実
施形態による保持機構を説明するための図であり、図
中、図12と同一符号は同一又は相当部分を示す。
【0155】本実施形態の保持機構は、金型支持板29
に回転軸300により回動可能に支持された回転カム部
材301と、該回転カム部材301をガイドポスト70
に押圧付勢するばね(押圧部材)302とから構成され
ており、このばね302により回転カム部材301の回
転カム301aをガイドポスト70に線接触による摩擦
力でもって押圧固定している。またスライド爪64が突
出して回転カム部材301を反付勢方向に回動させるこ
とにより上記ガイドポスト70との固定を解除するよう
になっている。
【0156】本実施形態では、回転カム部材301のく
さび効果を利用することによってガイドポスト70との
線接触圧力を増大させることができ、下パンチユニット
7を確実に保持することができる。これにより回転カム
部材301とガイドポスト70との加工精度,組立精度
にばらつきが生じた場合にも該ばらつきを吸収して十分
な接触力を得ることができ、搬送時における下パンチユ
ニット7の位置ずれを防止できる。
【0157】また上記保持機構を、回転カム部材301
とばね302とから構成したので、簡単な構造でしかも
必要最小限の部品点数でもって下パンチユニット7を確
実に固定保持することができる。
【0158】なお、上記実施形態では、ばね302によ
り回転カム部材301を押圧固定し、スライド爪64に
より押圧固定を解除するようにしたが、本発明は、図3
2(a),(b)に示すように、円板状の回転カム30
3に固定された回転軸304に駆動モータ305を直結
し、該駆動モータ305により回転カム303を回転駆
動するようにしてもよい。このように場合にも上記実施
形態と略同様の効果が得られる。
【0159】また上記実施形態では、回転カム部材30
1を回動させてガイドポスト70に押圧した場合を説明
したが、本発明は図33に示すように、直動カム部材3
06を直線移動させることによりガイドポスト70に押
圧するようにしてもよく、このようにしたのが請求項2
7の発明である。この場合には、ガイドポスト70への
接触圧力をさらに増大させることができ、下パンチユニ
ット7をより確実に保持することができる。
【0160】また、図34は、くさび形状の直動カム部
材307を上下方向にスライドさせてガイドポスト70
に押圧した例であり、この場合にもガイドポスト70へ
の接触圧力をさらに増大させることができる。
【0161】さらに上記実施形態では、ガイドポスト7
0により金型支持板29を加圧方向に移動可能に支持し
た場合を説明したが、本発明のガイド機構はこれに限ら
れるものではない。例えば、図35に示すように、金型
支持板29をリニアガイド310により加圧方向に移動
可能に支持し、該金型支持板29を円形の回転カム31
1によりリニアガイド310に押圧固定するように構成
することも可能である。この場合には、リニアガイド3
10により精度良く金型支持板29を支持することがで
きる。
【0162】また、図36は、金型支持板29をリニア
ガイド310により加圧方向に移動可能に支持するとと
もに、該金型支持板29を楕円形の回転カム312によ
りリニアガイド310に押圧固定した例である。
【0163】図37は、請求項28,32,33の発明
の一実施形態によるユニット保持手段,保持機構を説明
するための図であり、図中、図31と同一符号は同一又
は相当部分を示す。
【0164】本実施形態のユニット保持手段は、ガイド
ポスト70により加圧方向に移動可能に支持された金型
支持板29に回転軸300を介して回動可能に支持され
た回転カム部材301と、上記金型支持板29の外側に
ガイドポスト70とは独立して配設された四角柱状のブ
レーキ部材350と、上記回転カム部材301をブレー
キ部材350に線接触による摩擦力でもって押圧固定す
るばね(押圧部材)302とから構成されている。
【0165】本実施形態では、回転カム部材301のく
さび効果を利用することによってブレーキ部材350と
の線接触圧力を増大させることができ、下パンチユニッ
ト7を確実に保持することができ、上述の実施形態と同
様の効果が得られる。
【0166】また本実施形態では、上記ブレーキ部材3
50をガイドポスト70とは独立した金型支持板29の
外側に配設し、該ブレーキ部材350に回転カム部材3
01を押圧固定したので、ガイドポスト70にばね30
2の押圧力が作用することはなく、ガイドポスト70の
磨耗を防止できる。その結果、ガイドポスト70の寿命
及び金型支持板29の支持精度を向上できる。また上記
ブレーキ部材350をガイドポスト70とは異なる材質
のものにより構成することができ、摩擦係数が大きく,
かつコストの低い材料を採用することができる。
【0167】なお、上記実施形態では、回転カム部材3
01をばね302により押圧した場合を説明したが、本
発明は、図38に示すように、円板状の回転カム351
の回転軸352に駆動モータ353を連結し、該駆動モ
ータ353により回転カム351を回転駆動することに
よりブレーキ部材350に押圧固定するようにしてもよ
い。この場合にも上記実施形態と略同様の効果が得られ
る。
【0168】上記実施形態では、回転カム部材301を
回動させてブレーキ部材350に押圧固定した場合を説
明したが、本発明は、図39に示すように、直動カム部
材355を直線往復移動させることにより円柱状のブレ
ーキ部材356に押圧固定してもよく、このようにした
のが請求項34の発明である。この場合には、ブレーキ
部材356への接触圧力をさらに増大させることがで
き、下パンチユニット7をより確実に保持できる。
【0169】また、図40に示すように、金型支持板2
9とブレーキ部材358との間にくさび形状の直動カム
部材357を配設し、該直動カム部材357を上下方向
にスライドさせることにより金型支持板29をブレーキ
部材358に押圧固定してもよい。この場合にもブレー
キ部材358への接触圧力を増大させることができる。
【0170】さらに、上記実施形態では、金型支持板2
9をガイドポスト70により加圧方向に移動可能に支持
した場合を説明したが、本発明は、図41に示すよう
に、金型支持板29をリニアガイド360により加圧方
向に移動可能に支持し、該金型支持板29を円形の回転
カム361によりブレーキ部材362に押圧固定するこ
とも可能である。この場合には、金型支持板29を精度
良く支持することができる。
【0171】また図42は、金型支持板29をリニアガ
イド360により移動可能に支持するとともに、楕円形
の回転カム363により金型支持板29をブレーキ部材
362に押圧固定した例であり、上記実施形態と同様の
効果が得られる。
【0172】本実施形態の粉末注入機構100によれ
ば、粉末原料105が貯留された粉末貯蔵部101の底
壁101aに粉末注入孔101bを形成し、該粉末注入
孔101bを開閉する擦切り刃103を配置し、該擦切
り刃103の先端刃103aでダイス5からの余分な粉
末原料105を擦り切ることにより粉末貯蔵部101に
戻したので、ダイス5の周辺に粉末原料105を飛散さ
せることなく、所定量の粉末をダイス5内に充填するこ
とができる。
【0173】また上記擦切り刃103により余分な粉末
原料105を擦り切るようにので、擦切り面の平面度を
高めることができ、粉末の供給量,充填密度を均一にす
ることができる。
【0174】上記擦切り刃1030をセラミックにより
形成したので、繰り返しの擦り切り操作によって先端刃
103aが磨耗するのを抑制でき、寿命を向上できる。
【0175】本実施形態では、粉末供給管102を粉末
注入孔101bに臨む位置から側方にオフセットさせた
ので、粉末供給管102から供給された粉末原料が粉末
注入孔101bから直接注入されるのを防止できる。
【0176】また上記粉末供給管102を粉末貯蔵部1
01の天壁101cを貫通させて内部まで挿入したの
で、粉末貯蔵部102内に粉末原料105を供給する際
に空間を残すことができ、ホッパ内の粉体残量の変化に
よる粉末貯蔵部101での粉末密度の変化を抑制でき、
ダイス5への粉末充填密度のばらつきを防止できる。
【0177】本実施形態では、上記粉末注入孔101b
の縁部に先端刃103aが係合するテーパ部109を形
成したので、先端刃103aがテーパ部109に乗り上
げることにより注入孔101bを確実に閉塞することが
でき、粉末原料105の落ちこぼれを防止できる。
【0178】また本実施形態では、上記粉末貯蔵部10
1の側壁101dにスリット108を形成し、該スリッ
ト108を介して外側のアクチュエータ107により擦
切り刃103を開閉駆動するようにしたので、粉末貯蔵
部101の粉末貯蔵容積を増やすことができる。
【0179】本実施形態によれば、上第1ボールねじ1
2,12により上下動可能に支持された駆動ベース10
に上第1支柱18,18を介して上第1パンチ6aを固
定し、この駆動ベース10に残りの上第2ボールねじ2
1及び下第1,第2ボールねじ25,30を搭載すると
ともに、該各ボールねじ21,25,30により上第2
パンチ6b及び下第1,第2パンチ7a,7bをそれぞ
れ独立駆動したので、加圧成形時には上述のように各ボ
ールねじ12,21,25,30を介して上第1,第2
パンチ6a,6b及び下第1,第2パンチ7a,7bに
よりセラミックス粉末原料を圧縮成形でき、均一な圧縮
密度を有する成形体を形成することができる。
【0180】また、脱型時には、上第2ボールねじ21
及び下第1,第2ボールねじ25,30を固定した状態
で上第1ボールねじ12を介して駆動ベース10を上昇
させることにより、上第1,第2パンチ6a,6b及び
下第1,第2パンチ7a,7bが同時に上昇し、パンチ
間距離を保持した状態でダイス5から成形体の脱型を行
なうことができる。これにより粉末を供給したり成形体
を取り出したりする装置の構造を簡略化でき、それだけ
コスト上昇を抑制できる。
【0181】本実施形態では、各ボールねじ12,2
1,25,30を駆動ベース10に集中配置するととも
に、各サーボモータ53,39,47,50を駆動ベー
ス10,固定ベース11周りに集中配置したので、駆動
ベース10に基準面を設けることにより各ボールねじ1
2,21,25,30及び各サーボモータ53,39,
47,50の組み付け精度を高めることができ、組み付
け作業及びメンテナンス作業を容易に行なうことができ
る。また搬送テーブル8の下方の駆動ベース10に加圧
駆動系を集中配置したので、装置全体の高さ寸法を小さ
くすることができ、小型化に貢献できる。
【0182】図24ないし図30は、本発明の第2実施
形態による粉末成形装置を説明するための図であり、図
中、図1,図4〜図7と同一符号は同一又は相当部分を
示す。本実施形態の粉末成形装置200は、粉末成形空
間を有するダイス5と上,下パンチユニット6,7とか
らなる金型2と、該金型2を粉末供給ステージA,加圧
成形ステージB,機械加工ステージC,成形体取り出し
ステージDの間で搬送する円板状の搬送テーブル(ダイ
セット)8と、上記上,下パンチユニットを独立駆動し
てセラミック粉末原料の加圧成形を行なう加圧駆動機構
201とを備えており、基本的な構造は第1実施形態と
略同様である。
【0183】上記上パンチユニット6は上第1パンチ6
aに上第2,第3パンチ6b,6cをそれぞれ互いに相
対移動可能に挿入してなるものであり、また上記下パン
チユニット7は上記同様に下第1パンチ7aに下第2,
第3パンチ7b,7cを互いに相対移動可能に挿入して
なるものである。上記上パンチユニット6は加圧成形ス
テージBの上方に配設されており、上記下パンチユニッ
ト7は搬送テーブル8の各ダイス5に後述する連結支持
手段を介して連結されている。
【0184】上記加圧駆動機構203は、上第1,第
2,第3駆動軸210,211,213を不図示のボー
ルねじを介してサーボモータによりそれぞれ独立して昇
降駆動する上駆動部203aと、下第1,第2,第3駆
動軸213,214,215を同じく不図示のボールね
じを介してサーボモータによりそれぞれ独立して昇降駆
動する下駆動部201bとからなり、この上,下駆動部
201a,201bは共通の駆動ベース(不図示)に配
置されている。
【0185】上記各上第1,第2,第3駆動軸210,
211,212の上端間にはそれぞれ円板状の上第1,
第2,第3加圧ラム218,219,220が接続され
ており、また各下第1,第2,第3駆動軸213,21
4,215の上端間にはそれぞれ円板状の下第1,第
2,第3加圧ラム221,222,223が接続されて
いる。この各加圧ラム218〜223には後述する締結
手段を介して上記上第1〜第3パンチ6a〜6c及び下
第1〜第3パンチ7a〜7cが締結されている。このよ
うにして上記サーボモータによりボールねじを介して上
第1〜第3パンチ6a〜6c及び下第1〜第3パンチ7
a〜7cをそれぞれ独立させて駆動することにより、例
えば円筒状,円柱状,縦断面H形状,あるいは縦断面十
字形状の成形体の加工が行えるようになっている。
【0186】上記上第1,第2,第3パンチ6a,6
b,6cにはそれぞれ上第1,第2,第3パンチホルダ
225,226,227が接続されており、下第1,第
2,第3パンチ7a,7b,7cにはそれぞれ下第1,
第2,第3パンチホルダ228,229,230が接続
されている。
【0187】上記各上,下パンチホルダ225〜22
7,228〜230同士は連結支持手段により互いに相
対移動可能に連結されている。この連結支持手段は上,
下とも同様の構造であるので、下パンチユニット7の連
結支持手段についてのみ説明する。
【0188】下第1パンチホルダ228は、図24に示
すように、ダイス5内に摺動自在に挿入された円柱状の
上ホルダ部228aに、下方に延びる円筒状の下ホルダ
部228bを一体形成してなり、上記上ホルダ部228
aの外壁には軸心方向(加圧方向)に延びる複数の凹溝
228cが周方向に所定間隔をあけて形成されている。
【0189】また上記ダイス5の下端部には係合ピン2
32,232が挿入固定されており、各係合ピン232
は上記凹溝228cに摺動可能に係合している。この凹
溝228cの上下長さは加圧トロークより若干長めに設
定されており、また溝幅は上記係合ピン232の直径よ
り僅かに大きく形成されている(図27の矢印A視参
照)。これにより下第1パンチホルダ228はダイス5
により回転,脱落不能にかつ昇降自在に支持されてい
る。
【0190】下第2パンチホルダ229は、上記下第1
パンチホルダ228の下ホルダ部228b内に摺動自在
に挿入された円柱状の上ホルダ部229aに、下方に延
びる円筒状の下ホルダ部229bを一体形成してなり、
上ホルダ部229aの外壁には軸心方向に延びる複数の
凹溝229cが周方向に所定間隔をあけて形成されてい
る。この各凹溝228cには上記第1パンチホルダ22
8の下ホルダ部228bに挿入固定された係合ピン23
3が摺動可能に係合しており、この係合ピン233の一
部は下ホルダ部228bから直径方向外方に突出してい
る。
【0191】また、上記第3パンチホルダ230は、上
記下第2パンチホルダ229の下ホルダ部229bに摺
動自在に挿入された円柱状のホルダ本体230aに軸方
向に延びる複数の凹溝230cを周方向に所定間隔をあ
けて形成してなり、この各凹溝230cには上記第2パ
ンチホルダ229の下ホルダ部229bに挿入固定され
た係合ピン234が摺動可能に係合しており、基本的な
構造は上記と略同様である。また上記ホルダ本体230
aの下部には係合ピン235が両端部を直径方向外方に
突出させて挿入固定されている。
【0192】上記ダイス5には固定手段としての固定ブ
ッシュ237が装着されている。この固定ブッシュ23
7は上記ダイス5が挿入された円筒体237aの上縁部
に固定フランジ237bを一体形成してなるものであ
り、この固定フランジ237bは上記ダイス5とともに
搬送テーブル8に2本のボルト238により締結固定さ
れている。
【0193】上記各上,下パンチホルダ225〜22
7,228〜230は締結手段により上記上,下第1〜
第3加圧ラム218〜220,221〜223に着脱可
能に締結されている。この締結手段は上,下とも同様の
構造であるので、下第3加圧ラム223の締結手段につ
いてのみ説明する。
【0194】上記下第3加圧ラム223の上面には円形
状の爪部材239が形成されている。この爪部材239
は、縦壁239aと該縦壁239aの上端から内側に屈
曲する上壁239bとからなる縦断面鉤状のものであ
り、上壁239bには直径方向に対向するように切欠き
部239cが形成されている。上記爪部材239の内径
は上記下第3パンチホルダ230が挿入可能な大きさに
設定されており、上記上壁239bは切欠き部239c
から周方向に行くほど高さが小さくなるように設定され
ている。
【0195】そして下第3パンチホルダ230を爪部材
239内に挿入するととも係合ピン235を上記切欠き
部239cから爪部材239内に差し込み、この状態で
パンチホルダ230を回転させる。すると係合ピン23
5が上壁239b内面に摩擦力でもって締結固定され
る。
【0196】次に本実施形態の作用効果について説明す
る。
【0197】搬送テーブル8に下パンチユニット7を取
付けるには、まず、予めダイス5に第1〜第3パンチ7
a〜7cを連結してユニット化しておく。そして、上記
ダイス5を固定ブッシュ237の円筒体237a内に挿
入し、固定ブッシュ237を搬送テーブル8の装着孔8
aに挿入する。この状態で、上述のように下第1〜第3
パンチホルダ228,229,230を下第1加圧ラム
221,222,223に一括して締結する。この場
合、各パンチホルダ228〜230は、各凹溝228c
〜230cに係合する係合ピン232〜234により相
互に回転不能となっていることから、各パンチホルダ2
28〜230を一括して同時に加圧ラム221〜223
に締結することが可能である。次に、各ボルト238に
よりダイス5を固定ブッシュ237とともに搬送テーブ
ル8に締め付けて固定する。また、上第1〜第3パンチ
ホルダ225〜227を上第1〜第3加圧ラム218〜
220に上記同様の手順にて一括して締結する。
【0198】上記金型2を交換する場合には、各ボルト
238を緩めて外し、下第1〜第3パンチホルダ228
〜230を回転させて下第1〜第3加圧ラム221〜2
23から一括して外し、この状態で固定ブッシュ237
を搬送テーブル8から抜き取る。これによりダイス5,
下パンチユニット7も同時に外れることとなる。また上
記上パンチユニット6についても上記同様に上第1〜第
3パンチホルダ225〜227を上第1〜第3加圧ラム
218〜220から一括して外す。
【0199】このように本実施形態によれば、ダイス5
に下第1〜第3パンチホルダ228〜230を互いに相
対移動可能にかつ脱落,回転不能に連結し、上記ダイス
5を固定ブッシュ237に挿入し、該固定ブッシュ23
7をダイス5とともに搬送テーブル8にボルト締め固定
したので、金型の交換を行なう場合には、各ボルト23
8を取り外し、下第1〜第3パンチホルダ228〜23
0を下第1〜第3加圧ラム221〜223から外すだけ
で、ダイス5及び下パンチユニット7を搬送テーブル8
から抜き取ることができる。また新たな金型を組み付け
るには、固定ブッシュ237を搬送テーブル8の装着孔
8aに挿入し、下第1〜第3パンチホルダ228〜23
0を各加圧ラム221〜223に締結した後、ダイス5
をボルト締め固定するという、簡単な作業で済み、金型
の交換を短時間でかつ容易に行なうことができ、作業性
を向上できる。これにより多品種少量生産を行なう場合
の金型交換を略ワンタッチで行なうことができ、生産効
率を向上できる。
【0200】本実施形態では、各下第1〜第3パンチホ
ルダ228〜230に凹溝228c〜230cを形成
し、各凹溝228c〜230cにそれぞれダイス5、第
1,第2パンチホルダ228,229の係合ピン232
〜234を係合させたので、第1〜第3パンチホルダ2
28〜230同士を簡単な構造で回転不能にかつ脱落不
能に連結できる。また上パンチユニット6についても上
記下パンチユニット7と同様の構造により連結したの
で、この場合にも簡単な構造で回転,脱落不能に連結で
きる。
【0201】本実施形態によれば、上第1〜第3加圧ラ
ム218〜220及び下第1〜第3加圧ラム221〜2
23にそれぞれ爪部材239を形成し、該各爪部材23
9に上第1〜第3パンチホルダ225〜227及び下第
1〜第3パンチホルダ228〜230の各係合ピン23
3〜235を係合させることにより締結したので、各パ
ンチホルダ225〜227及び228〜230を各駆動
軸210〜212及び213〜215に一括して着脱す
ることができ、金型の交換を短時間でかつ容易に行なう
ことができ、上記同様の効果が得られる。
【0202】また縦壁239aと上壁239bとからな
る鉤状の爪部材239に各パンチホルダの係合ピン23
3〜235を挿入して回転させることにより締結するよ
うにしたので、簡単な構造で着脱作業を容易に行なうこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1,2,7,8,9,11,12,1
4,15,16,17,20,21,22,25の発明
の第1実施形態による粉末成形装置を説明するための概
略構成図である。
【図2】上記粉末成形装置の斜視図である。
【図3】上記粉末成形装置の搬送テーブルの動作を示す
平面図である。
【図4】上記粉末成形装置の粉末注入機構の動作を示す
図である。
【図5】上記粉末成形装置の金型の成形位置決め手段の
断面図である。
【図6】上記成形位置決め手段の断面図である。
【図7】上記粉末成形装置のテーパブロックの昇降駆動
機構を示す断面図である。
【図8】上記粉末成形装置の連結手段の分解斜視図であ
る。
【図9】上記連結手段の斜視図である。
【図10】上記連結手段の断面図である。
【図11】上記粉末成形装置のユニット保持手段の断面
図である。
【図12】上記ユニット保持手段の平面図である。
【図13】上記粉末成形装置の下パンチユニット(成形
体保持手段)による成形体の保持状態を示す図である。
【図14】上記下パンチユニットによる成形体の保持状
態を示す図である。
【図15】上記下パンチユニットによる成形体の保持状
態を示す図である。
【図16】請求項3,4,5,6の発明の一実施形態に
よる成形体保持手段を示す図である。
【図17】上記成形体保持手段の他の実施形態を示す図
である。
【図18】請求項10の発明の一実施形態によるパンチ
位置決め手段を示す図である。
【図19】請求項17の発明の一実施形態による連結手
段を示す図である。
【図20】上記スライド爪の変形例を示す図である。
【図21】請求項19の発明の一実施形態による連結手
段を示す図である。
【図22】請求項23の発明の一実施形態によるユニッ
ト保持手段を示す図である。
【図23】請求項24の発明の一実施形態によるユニッ
ト保持手段を示す図である。
【図24】本発明の第2実施形態による粉末成形装置の
下パンチユニットの連結固定状態を示す断面図である。
【図25】上記下パンチユニットの斜視図である。
【図26】上記下パンチユニットの加圧ラムの平面図で
ある。
【図27】上記下パンチユニットの締結状態を示す図で
ある。
【図28】上記上記下パンチユニットの締結状態を示す
図である。
【図29】上記粉末成形装置の動作を示す概略図であ
る。
【図30】上記粉末成形装置の搬送テーブルの動作を示
す図である。
【図31】請求項25,26の発明の一実施形態による
保持機構を示す平面図である。
【図32】上記保持機構の他の実施形態による押圧部材
を示す図である。
【図33】請求項27の発明の一実施形態による直動カ
ム部材を示す図である。
【図34】上記実施形態の他の実施形態による直動カム
を示す図である。
【図35】上記実施形態のガイド機構の他の実施形態に
よるリニアガイドを示す図である。
【図36】上記ガイド機構の他の実施形態によるリニア
ガイドを示す図である。
【図37】請求項28,32,33の発明の一実施形態
によるユニット保持手段・保持機構を示す図である。
【図38】上記保持機構の他の実施形態を示す図であ
る。
【図39】請求項34の発明の一実施形態による保持機
構の直動カム部材を示す図である。
【図40】上記実施形態の他の実施形態による直動カム
部材を示す図である。
【図41】上記実施形態のガイド機構の他の実施形態に
よるリニアガイドを示す図である。
【図42】上記ガイド機構の他の実施形態によるリニア
ガイドを示す図である。
【符号の説明】
1 粉末成形装置 2 金型 3 加圧駆動機構 4 ユニット保持手段 5 ダイス 5a テーパ部(パンチ位置決め手段) 6 上パンチユニット 6a,6b 上第1,第2パンチ 7 下パンチユニット 7a,7b 下第1,第2パンチ 8 搬送テーブル(金型搬送機構) 9 連結手段 60 テーパブロック(パンチ位置決め手段) 60b 減圧通路(減圧手段) 63 クランプ本体 64 スライド爪 64a テーパ部 65 エアシリンダ機構(スライド駆動機構) 70 ガイドポスト 72 回転軸 73 締結レバー 74 ばね 80 係合片 81 ガイド部材 82,83 押圧部材(押圧機構) 84 吸引通路(流体圧力発生機構) 85 加圧通気供給部材(流体圧力発生機構) 88 ガイドピン(パンチ位置決め手段) 88a 尖部 89 位置決め孔(パンチ位置決め手段) 90,91 スライド爪 95 永久磁石 96 電磁石 100 粉末注入機構 101 粉末貯蔵部 102 粉末供給管 103 擦切り刃 108 テーパ部 109 テーパ部 1A〜1E 成形体 A 粉末供給ステージ B 加圧成形ステージ C 機械加工ステージ D 成形体取り出しステージ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 桧垣 忠則 京都府長岡京市天神2丁目26番10号 株式 会社村田製作所内 (72)発明者 織田 善夫 京都府長岡京市天神2丁目26番10号 株式 会社村田製作所内 (72)発明者 崔 弘毅 京都府長岡京市天神2丁目26番10号 株式 会社村田製作所内 (72)発明者 竹内 茂之 京都府長岡京市天神2丁目26番10号 株式 会社村田製作所内

Claims (35)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 粉末成形空間を有するダイスと上,下パ
    ンチユニットとからなる金型と、上記上,下パンチユニ
    ットをそれぞれ独立して駆動することにより加圧成形を
    行なう加圧駆動機構とを備えた粉末成形装置において、
    上記加圧成形された成形体を上記ダイスから離型させた
    状態で所定位置に保持する成形体保持手段を設けたこと
    を特徴とする粉末成形装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、上記成形体保持手段
    は、上記上,下パンチユニットの何れかを上記成形体に
    係合させることにより保持するように構成されているこ
    とを特徴とする粉末成形装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2において、上記成形体保
    持手段は、上記ダイスに配設された係合片を上記成形体
    に係合させることにより保持するように構成されている
    ことを特徴とする粉末成形装置。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし3の何れかにおいて、上
    記成形体保持手段は、上記成形体の少なくとも一部を囲
    むように形成されたガイド部材を上記成形体に係合させ
    ることにより保持するように構成されていることを特徴
    とする粉末成形装置。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし4の何れかにおいて、上
    記成形体保持手段は、押圧機構により上記成形体を押圧
    保持するように構成されていることを特徴とする粉末成
    形装置。
  6. 【請求項6】 請求項1ないし5の何れかにおいて、上
    記成形体保持手段は、流体圧力発生機構による流体圧と
    大気圧との圧力差により上記成形体を保持するように構
    成されていることを特徴とする粉末成形装置。
  7. 【請求項7】 粉末成形空間を有するダイスと上,下パ
    ンチユニットとからなる金型と、上記上,下パンチユニ
    ットをそれぞれ独立して駆動することにより加圧成形を
    行なう加圧駆動機構とを備えた粉末成形装置において、
    上記上,下パンチユニットをダイスに位置決めするパン
    チ位置決め手段を設けたことを特徴とする粉末成形装
    置。
  8. 【請求項8】 請求項7において、上記パンチ位置決め
    手段は、上記上,下パンチユニットの少なくとも一方に
    装着されたテーパブロックと、上記ダイスに形成された
    テーパ部とからなり、該テーパ部に上記テーパブロック
    をテーパ嵌合させることにより位置決めするように構成
    されていることを特徴とする粉末成形装置。
  9. 【請求項9】 請求項8において、上記テーパブロック
    は、上,下パンチユニットとは独立して駆動されるよう
    に構成されていることを特徴とする粉末成形装置。
  10. 【請求項10】 請求項7において、上記パンチ位置決
    め手段は、上記ダイスに形成された位置決め孔と、上記
    上,下パンチユニットの少なくとも一方に形成され尖部
    を有するガイドピンとからなり、該尖部を上記位置決め
    孔に係合させることにより位置決めするように構成され
    ていることを特徴とする粉末成形装置。
  11. 【請求項11】 請求項8又は9において、上記ダイス
    又はテーパブロックに粉末成形空間内の空気を吸引する
    ことにより減圧する減圧手段が配設されていることを特
    徴とする粉末成形装置。
  12. 【請求項12】 請求項11において、上記減圧手段
    は、上記ダイス又はテーパブロックに上記粉末成形空間
    に連通するように形成された減圧通路と、該減圧通路に
    接続された真空発生源とから構成されていることを特徴
    とする粉末成形装置。
  13. 【請求項13】 請求項11において、上記テーパブロ
    ックは、上記ダイスの粉末成形空間及びその周囲を気密
    に囲むように形成されており、該テーパブロックに上記
    減圧通路が形成されていることを特徴とする粉末成形装
    置。
  14. 【請求項14】 請求項11ないし13の何れかにおい
    て、上記減圧手段は、上記粉末成形空間に粉末を供給す
    るときに減圧を開始し、該減圧状態を少なくとも加圧成
    形を行なうときまで維持するように構成されていること
    を特徴とする粉末成形装置。
  15. 【請求項15】 粉末成形空間を有するダイスと上,下
    パンチユニットとからなる金型と、該金型を少なくとも
    粉末供給ステージ,加圧成形ステージ,成形体取り出し
    ステージの間で搬送する金型搬送機構と、上記加圧成形
    ステージにて上記上,下パンチユニットをそれぞれ独立
    して駆動することにより加圧成形を行なう加圧駆動機構
    とを備えた粉末成形装置において、上記上,下パンチユ
    ニットの加圧移動方向と直交方向に移動させることによ
    り上,下パンチユニットの少なくとも一方を上記加圧駆
    動機構に着脱可能に連結する連結手段を設けたことを特
    徴とする粉末成形装置。
  16. 【請求項16】 請求項15において、上記連結手段
    は、上記加圧駆動機構に配置固定されたクランプ本体
    と、該クランプ本体に上記直交方向に移動可能に支持さ
    れたスライド爪と、該スライド爪を上記パンチユニット
    を加圧駆動機構に連結する連結位置と、該連結を解除す
    る非連結位置との間で駆動するスライド駆動機構とから
    構成されていることを特徴とする粉末成形装置。
  17. 【請求項17】 請求項16において、上記スライド爪
    は、上記パンチユニットにテーパ嵌合するテーパ部を備
    えていることを特徴とする粉末成形装置。
  18. 【請求項18】 請求項16又は17において、上記ス
    ライド駆動機構は、上記スライド爪を直線駆動するよう
    に構成されていることを特徴とする粉末成形装置。
  19. 【請求項19】 請求項16又は17において、上記ス
    ライド駆動機構は、上記スライド爪を回転駆動するよう
    に構成されていることを特徴とする粉末成形装置。
  20. 【請求項20】 粉末成形空間を有するダイスと上,下
    パンチユニットとからなる金型と、該金型を少なくとも
    粉末供給ステージ,加圧成形ステージ,成形体取り出し
    ステージの間で搬送する金型搬送機構と、上記加圧成形
    ステージにて上記上,下パンチユニットをそれぞれ独立
    して駆動することにより加圧成形を行なう加圧駆動機構
    とを備えた粉末成形装置において、上記各ステージ間を
    搬送するときには上記下パンチユニットをダイスに保持
    し、上記何れかのステージに搬送したときには上記保持
    を解除するユニット保持手段を備えたことを特徴とする
    粉末成形装置。
  21. 【請求項21】 請求項20において、上記ユニット保
    持手段は、上記下パンチユニットを加圧方向に移動可能
    に支持するガイド機構と、上記下パンチユニットを上記
    ガイド機構に固定保持する保持機構とを備えていること
    を特徴とする粉末成形装置。
  22. 【請求項22】 請求項21において、上記保持機構
    は、上記下パンチユニットに回転軸を介して軸支された
    締結レバーと、該締結レバーを回転軸を中心に回動付勢
    することにより上記ガイド機構に面接触させて上記下パ
    ンチユニットを固定保持する付勢部材とを備えており、
    上記締結レバーを反付勢方向に回動させることにより上
    記固定保持を解除するように構成されていることを特徴
    とする粉末成形装置。
  23. 【請求項23】 請求項22において、上記締結レバー
    には、上記ガイド機構との固定力を増強させる永久磁
    石,あるいは電磁石が配設されていることを特徴とする
    粉末成形装置。
  24. 【請求項24】 請求項21において、上記保持機構
    は、上記下パンチユニットに回転軸を介して軸支された
    締結レバーと、該締結レバーを上記ガイド機構に磁力に
    より面接触させて上記下パンチユニットを吸着保持する
    永久磁石と、通電することにより上記永久磁石の磁力を
    キャンセルして吸着力を弱める電磁石とを備えているこ
    とを特徴とする粉末成形装置。
  25. 【請求項25】 請求項21において、上記保持機構
    は、上記下パンチユニットに移動可能に支持されたカム
    部材と、該カム部材を上記ガイド機構に線接触による摩
    擦力でもって上記下パンチユニットを押圧固定する押圧
    部材とを備えており、上記カム部材を反押圧方向に移動
    させることにより上記押圧固定を解除するように構成さ
    れていることを特徴とする粉末成形装置。
  26. 【請求項26】 請求項25において、上記カム部材
    は、上記下パンチユニットに回転対偶を介して回動可能
    に支持された回転カムにより構成されていることを特徴
    とする粉末成形装置。
  27. 【請求項27】 請求項25において、上記カム部材
    は、上記下パンチユニットに直動対偶を介して直線移動
    可能に支持された直動カムにより構成されていることを
    特徴とする粉末成形装置。
  28. 【請求項28】 請求項20において、上記ユニット保
    持手段は、上記下パンチユニットを加圧方向に移動可能
    に支持するガイド機構と、該ガイド機構とは独立して設
    けられたブレーキ部材と、該ブレーキ部材に上記下パン
    チユニットを固定保持する保持機構とを備えていること
    を特徴とする粉末成形装置。
  29. 【請求項29】 請求項28において、上記保持機構
    は、上記下パンチユニットに回転軸を介して軸支された
    締結レバーと、該締結レバーを回転軸を中心に回動付勢
    することにより上記ブレーキ部材に面接触させて上記下
    パンチユニットを固定保持する付勢部材とを備えてお
    り、上記締結レバーを反付勢方向に回動させることによ
    り上記固定保持を解除するように構成されていることを
    特徴とする粉末成形装置。
  30. 【請求項30】 請求項29において、上記締結レバー
    には、上記ブレーキ部材との固定力を増強させる永久磁
    石,あるいは電磁石が配設されていることを特徴とする
    粉末成形装置。
  31. 【請求項31】 請求項28において、上記保持機構
    は、上記下パンチユニットに回転軸を介して軸支された
    締結レバーと、該締結レバーを上記ブレーキ部材に磁力
    により面接触させて上記下パンチユニットを吸着保持す
    る永久磁石と、通電することにより上記永久磁石の磁力
    をキャンセルして吸着力を弱める電磁石とを備えている
    ことを特徴とする粉末成形装置。
  32. 【請求項32】 請求項28において、上記保持機構
    は、上記下パンチユニットに移動可能に支持されたカム
    部材と、該カム部材を上記ブレーキ部材に線接触による
    摩擦力でもって上記下パンチユニットを押圧固定する押
    圧部材とを備えており、上記カム部材を反押圧方向に移
    動させることにより上記押圧固定を解除するように構成
    されていることを特徴とする粉末成形装置。
  33. 【請求項33】 請求項32において、上記カム部材
    は、上記下パンチユニットに回転対偶を介して回動可能
    に支持された回転カムにより構成されていることを特徴
    とする粉末成形装置。
  34. 【請求項34】 請求項32において、上記カム部材
    は、上記下パンチユニットに直動対偶を介して直線移動
    可能に支持された直動カムにより構成されていることを
    特徴とする粉末成形装置。
  35. 【請求項35】 粉末成形空間を有するダイスと上,下
    パンチユニットとからなる金型と、該金型を少なくとも
    粉末供給ステージ,加圧成形ステージ,成形体取り出し
    ステージの間で搬送する金型搬送機構と、上記加圧成形
    ステージにて上記上,下パンチユニットをそれぞれ独立
    して駆動することにより加圧成形を行なう加圧駆動機構
    とを備えた粉末成形装置において、上記加圧成形された
    成形体を上記ダイスから離型させた状態で所定位置に保
    持する成形体保持手段と、上記上,下パンチユニットを
    ダイスに位置決めするパンチ位置決め手段と、上記上,
    下パンチユニットの加圧移動方向と直交方向に移動させ
    ることにより上,下パンチユニットの少なくとも一方を
    上記加圧駆動機構に着脱可能に連結する連結手段と、上
    記各ステージ間を搬送するときには上記下パンチユニッ
    トをダイスに保持し、上記何れかのステージに搬送した
    ときには上記保持を解除するユニット保持手段とを備え
    たことを特徴とする粉末成形装置。
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