JP2002239788A - 溶接システム及びそれを用いた溶接方法 - Google Patents

溶接システム及びそれを用いた溶接方法

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JP2002239788A
JP2002239788A JP2001035038A JP2001035038A JP2002239788A JP 2002239788 A JP2002239788 A JP 2002239788A JP 2001035038 A JP2001035038 A JP 2001035038A JP 2001035038 A JP2001035038 A JP 2001035038A JP 2002239788 A JP2002239788 A JP 2002239788A
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welding
station
work
workpiece
idle
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Mutsuhiro Nakazawa
睦裕 中澤
Hideyuki Tanaka
秀幸 田中
Yoshiaki Aoki
禧明 青木
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Kawasaki Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Kawasaki Heavy Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】溶接加工を効率よくかつ簡単に行うことができ
る溶接システム及びそれを用いた溶接方法を提供する。 【解決手段】第1及び第2の溶接装置ユニット1,2が
溶接ステーションS11,S21とアイドルステーショ
ンS21,S22とを有する。溶接ステーションS1
1,S21の間に、多関節ロボットからなるワーク搬送
ロボット4を設ける。前記2つの溶接装置ユニット1,
2のアイドルステーションS12,S22は、ワークの
溶接工程が1工程である場合には、両溶接ステーション
S11,S21共にワークを溶接前に一時的に載置する
プリセットステーションとして機能し、溶接工程が2工
程であるときは、溶接ステーションS11がワークを溶
接前に一時的に載置するプリセットステーションとして
機能し、他方の溶接ステーションS21がワークを溶接
後に一時的に載置する搬出待機ステーションとして機能
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、複数の溶接線を
有するワークを溶接するために用いる溶接システム及び
それを用いた溶接方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、溶接や、切断、曲げ、打ち抜きな
どといった加工を、ワークに対して自動的に行う自動加
工装置は知られている。そのような自動加工装置とし
て、出願人は、先に、準備台を含む準備ステーション
と、加工機本体及び加工テーブルを含む加工ステーショ
ンとを備え、準備ステーションより加工ステーションへ
のワークの搬入、搬入されたワークの位置決め、及び加
工のためのワークの固定を自動的に行う自動加工装置で
あって、上記二つのステーション間を往復するように移
動式のローダーを設け、そのローダーに、準備台の上の
ワークを保持・運搬して加工テーブル上に置く手段と、
加工用テーブルに対してワークを押さえ付ける手段とを
配備し、加工ステーションに、上記テーブル上に置かれ
たワークを位置決めする手段を配備したものを提案して
いる(例えば、実公平7−53825号公報参照)。
【0003】この装置では、加工ステーションでの加工
が終了すると、ローダーが次に加工するワークを取りに
準備ステーションまで戻り、ワークをもって加工ステー
ションに戻ってくるという具合に、1つの加工サイクル
ごとに、準備ステーションと加工ステーションとの間を
ローダーが必ず往復移動することになる。また、ローダ
ーが加工ステーションにあるときは、準備ステーション
には次に加工されるワークがプリセットされるだけで、
加工のためのワークの位置決めなどの作業は、ローダー
が加工ステーション側に移動してきて、ワークが加工ス
テーション上に載置されてから行うようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】発明者は、そのような
自動加工装置を用いて溶接する場合には、準備ステーシ
ョン(アイドルステーション)と加工ステーショとを有
する自動加工装置を1つの溶接装置ユニットとしてとら
え、そのような溶接装置ユニットを2つ組み合わせて用
い、溶接するワークの溶接加工を一つの溶接工程ででき
る場合と2つの溶接工程に分けた方がよい場合とに応じ
て使い分けるようにすれば、効率よく溶接加工をするこ
とができることに着想し、本発明を開発するに至った。
【0005】ところで、3枚の薄板を溶接する方法とし
て、例えば特許第2629710号(特開昭63−30
9396号)に記載されるように、第1の薄板を一端面
が第1の溶接線に合致した状態で固定するとともに、第
2の薄板を一端面が第2の溶接線に合致した状態で固定
した後、長さが前記第1の溶接線と第2の溶接線との間
隔よりも大きい中間薄板を、一端面と他端面との間の長
さが前記第1の溶接線と第2の溶接線との間隔よりも小
となるように外力により弾性範囲内で撓ませ、その後、
外力の除去により中間薄板の突き合わせ方向の弾力回復
力により該中間薄板の各端面を、第1の薄板の一端面と
第2の薄板の一端面にそれぞれ押し付けるようにした薄
板の突き合わせ溶接における板の突き合わせ方法が提案
されているが、そのような方法では、単にワークである
薄板を載置するだけでなく、中間薄板を一旦撓ませる必
要があるため、溶接作業が面倒である。
【0006】この発明は、ワークを効率よく溶接できる
溶接システム及びそれを用いた溶接方法を提供すること
を目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明に係る溶接システ
ムは、ワークを溶接するのに用いる溶接システムであっ
て、溶接ステーションとアイドルステーションとを有す
る2つの溶接システムユニットと、多関節ロボットから
なり前記2つの溶接装置ユニットの溶接ステーションの
間に設けられるワーク搬送ロボットとを備え、前記2つ
の溶接装置ユニットのうち一方の溶接装置ユニットのア
イドルステーションが、ワークに対する溶接工程の数に
応じてワークを溶接前に一時的に載置するプリセットス
テーション、又はワークを溶接後に一時的に載置する搬
出待機ステーションとして機能するものである。ここ
で、多関節ロボットからなるワーク搬送ロボットは、エ
ンドエフェクタとして搬送のための保持具を有する汎用
の産業用ロボットであり、そのロボットが、1台であっ
ても、2台以上であってもよい。また、多関節ロボット
が2台以上の場合には、全てのロボットが互いに干渉し
ないように搬送作業をするのは勿論である。さらに、
「溶接工程の数に応じて」とは、溶接トーチを一定の方
向に直線移動させ溶接トーチを戻さないで溶接できるも
のであれば、連続していなくても、1工程と数え、溶接
トーチを戻して再度溶接する必要があれば、2工程と数
え、そのようにして工程の数を数えた場合に溶接工程の
数が1工程であるか2工程であるかに応じて、という意
味である。
【0008】請求項1の発明によれば、溶接工程が1工
程である場合には、まず、各溶接装置ユニットのアイド
ルステーションに、ワークが溶接前に一時的に載置さ
れ、前記各アイドルステーションがプリセットステーシ
ョンとして機能する。それから、アイドルステーション
から溶接ステーションに前記ワークが移され、それにつ
いての溶接が、溶接ステーションで行われる。そして、
溶接ステーションにおいて溶接が終了したワークが、前
記溶接ステーションから前記ワーク搬送ロボットによっ
て交互に搬出される。従って、いずれの溶接装置ユニッ
トにおいても、ワークに対して同じ溶接加工が行われ
る。
【0009】また、溶接工程が2工程である場合には、
前記一方の溶接装置ユニットのアイドルステーション
が、ワークを溶接後に一時的に載置する搬出待機ステー
ションとして機能し、他方の溶接装置ユニットのアイド
ルステーションが、ワークを溶接前に一時的に載置する
プリセットステーションとして機能する。よって、他方
の溶接装置ユニットのアイドルステーションに、溶接前
のワークが一時的に載置され、それから、そのアイドル
ステーションから溶接ステーションに前記ワークが移さ
れ、それについての溶接線の一部が、前記他方の溶接装
置ユニットの溶接ステーションで行われる。そして、そ
の溶接ステーションにおいて溶接が終了したワークが、
前記他方の溶接装置ユニットの溶接ステーションから前
記一方の溶接装置ユニットの溶接ステーションにワーク
搬送ロボットによって搬送される。そして、他方の溶接
装置ユニットの溶接ステーションで残りの溶接線につい
ての溶接が行われる。そして、溶接ステーションでの溶
接が終了したワークは、搬出待機ステーションとして機
能するアイドルステーションに搬送され、最終的には搬
出される。このように、ワークを循環させつつ溶接加工
が2つの工程に分割されて行われる。
【0010】この場合、請求項2記載のように、前記両
溶接装置ユニットは、前記両溶接ステーションが同一側
に位置するようにように並列に配設されていることが望
ましい。
【0011】請求項2の発明によれば、溶接工程が1工
程であるワークの場合も、溶接工程が2工程である場合
も、同一側(アイドルステーション側)から搬入し、同
一側に搬出することができる。
【0012】また、請求項3に記載のように、前記溶接
装置ユニットは、溶接ステーションとアイドルステーシ
ョンとの間を往復移動可能に移動式ローダーが設けら
れ、この移動式ローダーに、前記溶接ステーションと前
記アイドルステーションとの間においてワークを保持し
て運搬するワーク保持手段と、前記溶接ステーションに
おいてワークを押さえ付ける押さえ付け手段とが設けら
れているようにすることができる。
【0013】請求項3の発明によれば、移動式ローダー
のワーク保持手段にてワークを保持してステーション間
の搬送することができ、溶接ステーションにワークを搬
送した後は、位置決め後、押さえ付け手段にてワークを
押さえ付けることができるので、溶接ステーション側に
ワークを押さえ付ける手段を設ける必要がなくなる。
【0014】請求項1〜3のいずれかに記載の溶接シス
テムを用いて、ワークを溶接するには、請求項4に記載
の方法のようにすればよい。すなわち、ワークに対する
溶接工程が1工程である場合には、前記各溶接装置ユニ
ットのアイドルステーションをプリセットステーション
として機能させるようにし、前記両溶接装置ユニットに
おいて同じ溶接加工を行わせて、前記各溶接ステーショ
ンにおいて溶接が終了したワークを前記各溶接ステーシ
ョンから前記ワーク搬送ロボットによって搬出する一
方、ワークに対する溶接工程が2工程である場合には、
前記溶接装置ユニットのうち一方の溶接装置ユニットの
アイドルステーションをプリセットステーションとし
て、他方の溶接装置ユニットのアイドルステーションを
搬出待機ステーションとしてそれぞれ機能させるように
し、前記一方の溶接装置ユニットの溶接ステーションで
前記ワークの溶接線の一部について溶接し、その一部の
溶接線についての溶接が終了したワークを、前記ワーク
搬送ロボットが、前記一方の溶接装置ユニットの溶接ス
テーションから他方の溶接装置ユニットの溶接ステーシ
ョンに搬送し、他方の溶接装置ユニットの溶接ステーシ
ョンで前記ワークの残りの溶接線について溶接するよう
にすればよい。
【0015】また、請求項5に記載のように、前記ワー
クに対する溶接工程が1工程である場合には、前記各溶
接ステーションにおいて溶接が終了したワークを前記各
溶接ステーションから前記ワーク搬送ロボットによって
搬出した後、さらに、前記溶接が終了したワークを所定
の完成品搬出位置まで搬送する一方、前記ワークに対す
る溶接工程が2工程である場合には、前記他方の溶接装
置ユニットの溶接ステーションで前記ワークの残りの溶
接線について溶接した後、溶接が終了したワークを前記
他方の溶接装置ユニットのアイドルステーションに移送
し、さらに、前記溶接が終了したワークを所定の完成品
搬出位置まで搬送することができる。ここで、溶接が終
了したワークを所定の完成品搬出位置までの搬送は、別
途設けたワーク搬送ロボットにより行ってもよいし、作
業者の手作業によって行ってもよい。
【0016】請求項5の発明によれば、溶接工程が2工
程であるワークの場合だけでなく、溶接工程が1工程で
あるワークの場合も、同一側(アイドルステーション
側)からワークを搬入し、溶接が終了したワーク(完成
品)を同一の完成品搬出位置に搬送し、同一位置から搬
出することができる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図
面に沿って説明する。
【0018】図1は本発明に係る溶接システムの概略構
成を示す平面図である。
【0019】図1に示すように、本発明に係る溶接シス
テム1は、2つの溶接装置ユニット、すなわち第1及び
第2の溶接装置ユニット2,3が用いられ、第1及び第
2の溶接装置ユニット2,3は、それぞれ、溶接ステー
ションS11,S21とアイドルステーションS12,
S22とを有し、各溶接ステーションS11,S21が
同一側になるように並列に配設されている。前記第1及
び第2の溶接装置ユニット2,3のうち、例えば第1の
溶接装置ユニット2(一方の溶接装置ユニット)のアイ
ドルステーションS12が、ワークの溶接工程の数に応
じてワークを溶接前に一時的に載置するプリセットステ
ーション、又はワークを溶接後に一時的に載置する搬出
待機ステーションとして機能するようになっている。す
なわち、溶接工程が1工程の場合にはプリセットステー
ションとして機能し、溶接工程が2工程の場合には搬出
待機ステーションとして機能するようになっている。
【0020】前記両溶接装置ユニット2,3の溶接ステ
ーションS11,S21の間には多関節ロボットからな
るワーク搬送ロボット4が、アイドルステーションS1
2,S22の間には多関節ロボットからなるワーク搬入
ロボット5がそれぞれ設けられている。
【0021】そして、ワーク搬入側には、各アイドルス
テーションS12,S22に対応してワーク搬入コンベ
ヤ6,7によって搬入されるワーク搬入パレット8,9
が配置されるようになっている。前記ワーク搬入コンベ
ヤ6,7の間には、不良品パレット25が配設されてい
る。また、前記ワーク搬入コンベヤ6,7と並列に完成
品搬出コンベヤ26が設けられ、この完成品搬出コンベ
ヤ26によって完成品搬出パレット10が搬出されるよ
うになっている。なお、ワークWの搬入及び搬出作業
は、必ずしもロボットによって行う必要はなく、その他
の機械的手段や人手によって行うようにしてもよい。
【0022】前記第1及び第2の溶接装置ユニット2,
3の溶接ステーションS11,S21は、共に、溶接加
工を行うための溶接テーブル11,12を備えている。
前記各溶接ステーションS11,S21においては、第
1の溶接装置ユニット1の前後両側(図1において上下
両側)に配設され溶接機能を有する汎用の多関節ロボッ
トからなる溶接ロボット13,14(産業用ロボット)
を用いて、予め位置決めされたワークに対して溶接が行
われるようになっている。
【0023】前記溶接ロボット13,14は、エンドエ
フェクタとしてYAGレーザの溶接トーチを有する産業
用ロボットであって、両溶接ステーションS11,S2
1において、溶接装置ユニット1,2の長手方向(以下
単にユニット長手方向という)に沿って直線移動可能に
構成されている。この溶接ロボット13,14は、例え
ば図2に示すように、位置決めされ溶接の対象となるワ
ークWの溶接線a,bと平行な方向に移動することがで
きるようになっており、前記溶接ロボット13,14
が、位置決めされ溶接の対象となるワークWの溶接線
a,bと平行な走行軸を有している。具体的には図示し
ていないが、前記溶接ロボット13,14は、ロボット
本体が、下部にスライダを有する可動台上に設けられ、
このスライダが、前記ユニット長手方向に延びる走行用
レールにスライド可能に係合し、これによって可動台が
前記溶接線に平行に移動可能に構成され、溶接ロボット
13,14が溶接線a,bに平行な走行軸を有すること
になる。
【0024】そして、各溶接ステーションS11,S2
1においては、溶接されるワークWを所定の溶接位置に
位置決めするために、図2に示すように、基準ピン15
A,15Bとで位置決め手段を構成する幅寄せユニット
16A,16Bが設けられている。
【0025】前記基準ピン15A,15Bは、いずれも
X方向(ロボットの走行軸方向)及びそれに直交する方
向に移動可能に設けられており、また、幅寄せユニット
16A,16Bは、いずれも、前記X方向に直交する方
向に移動可能に設けられた可動本体部16aと、この可
動本体部16aに設けられワークの端縁に接触してワー
クを所定の位置に移動させる当接ピン16bとを備え
る。よって、基準ピン15A,15B及び幅寄せユニッ
ト16A,16Bは、ワークに応じて、位置決めに必要
な位置にまで移動させることができるようになる。
【0026】また、前記溶接装置ユニット2,3は、い
ずれも、溶接ステーションS11,S21とアイドルス
テーションS12,S22との間を往復移動可能に移動
式ローダー21,22を備えている。この移動式ローダ
ー21,22には、前記溶接ステーションS11,S2
1と前記アイドルステーションS12,S22との間に
おいてワークWを保持して運搬するワーク保持手段(図
示せず)と、前記溶接ステーションS12,S22にお
いてワークを移動不能に押さえ付ける押さえ付け手段
(図示せず)とが設けられている。ここで、ワーク保持
手段としては、例えば下向きのバキュームカップ、この
バキュームカップを上下移動させるアクチュエータとを
備える構成とすることができ、溶接ステーションS1
1,S21の上までワークWを運搬した後、バキューム
を解除して溶接ステーションS11,S21上にワーク
Wを載置することが可能となる。また、前記ワーク押さ
え付け手段としては、例えば、ワークを押し付ける加圧
具と、この加圧具を昇降可能に支持するアクチュエータ
とを備える構成とすることができ、アクチュエータが下
方へ延ばされると、溶接テーブル11,12との間で、
加圧具がワークWをクランプして移動しないようにでき
る。
【0027】前記移動式ローダー21,22が移動する
際には、溶接トーチとの干渉を回避するために、溶接ロ
ボット13,14のロボットアームの伸縮動作にて、溶
接トーチは鉛直上方に退避するように制御される。
【0028】前記第1の溶接装置ユニット1の溶接ステ
ーションS11と第1の移動式ローダー21との間及び
第2の溶接装置ユニット2の溶接ステーションS21と
第2の移動式ローダー22との間には、それぞれ、前記
両移動式ローダー21,22の位置決めをする位置決め
手段を設けるようにすることもできる。
【0029】前記ワーク搬送ロボット4は、エンドエフ
ェクタとして保持具を有する搬送用の多関節ロボットで
あり、両溶接ステーションS11,S21において、ユ
ニット長手方向に直交する方向に沿って直線移動可能に
構成されている。具体的には図示していないが、前記ワ
ーク搬送ロボット4は、ロボット本体が、下部にスライ
ダを有する可動台上に設けられ、このスライダが、ユニ
ット長手方向に直交する方向に延びる走行用レールにス
ライド可能に係合し、これによって可動台が前記溶接線
に直交する方向に移動可能に構成される。
【0030】このワーク搬送ロボット4は、溶接工程が
1工程であるワークを溶接する際には、前記両溶接ステ
ーションS11,S12で溶接されたワークを前記保持
具にて保持して搬出し、ワーク載置パレット31に一時
的に載置するようになっている。また、溶接工程が2工
程である場合には、前記第1の溶接ステーションS11
で複数の溶接線の一部が第1の溶接ロボット13にて溶
接されたワークを前記保持具にて保持し、第2の溶接ス
テーションS21に対しそのワークの残りの溶接線が溶
接ロボット14の走行軸の方向Xに平行になるように載
置するようになっている。なお、第2の溶接装置ユニッ
ト2の溶接ステーションS21での最終的な位置決め
は、前述した場合と同様に、基準ピンと幅寄せユニット
とからなる位置決め手段によってなされる。
【0031】また、第2の溶接装置ユニット2の前側に
は、エンドエフェクタとして保持具を有する搬送用の多
関節ロボットである完成品搬出ロボット32が配設され
ている。この完成品搬出ロボット32は、溶接ステーシ
ョンS21とアイドルステーションS22との間を直線
移動可能に構成されている。具体的には図示していない
が、この完成品搬出ロボット32も、前記ワーク搬送ロ
ボット4と同様に、ロボット本体が、下部にスライダを
有する可動台上に設けられ、このスライダが、ユニット
長手方向に延びる走行用レールにスライド可能に係合
し、これによって可動台がユニット長手方向に沿って移
動可能に構成される。
【0032】そして、前記ワーク載置パレット31に載
置されているワークが、完成品搬出ロボット32にて、
完成品搬出パレット10上に搬送される。また、溶接が
終了した第2のアイドルステーションS22のワーク
も、完成品搬出ロボット32にて、完成品搬出パレット
10上に搬送される。
【0033】なお、前記装置1の周囲は安全柵41で囲
まれ、その周辺に、YAGレーザー発振器本体42、ロ
ボット制御盤43、及び操作ボックス44,45が配設
されている。
【0034】そして、上記溶接システム1は、ワークに
対する溶接工程が1工程である場合と、ワークに対する
溶接工程が2工程である場合とで、次に説明するように
使い分けられる。 <ワークに対する溶接工程が1工程である場合>この場
合には、前記各溶接装置ユニット2,3のアイドルステ
ーションS12,S22を、溶接前のワークWを一時的
に載置しておくプリセットステーションとして機能さ
せ、各溶接装置ユニット2,3の溶接ステーションS1
1,S21において溶接が終了したワークWを、前記溶
接ステーションS11,S21から前記ワーク搬送ロボ
ット4によって搬出し、ワーク載置パレット31上に一
時的に載置する。よって、前記両溶接装置ユニット2,
3において同じ溶接加工を行わせることになる。ここ
で、ワークWは、3つの板材W11,W12,W13と
で構成される。
【0035】よって、例えば、各移動式ローダー21,
22が溶接ステーションS11,S21に位置している
際には、移動式ローダー21,22に搭載されているワ
ーク押さえ付け手段によって、位置決めされた板材W1
1が溶接テーブル11,12上に移動しないように押さ
え付けられる。この場合は、溶接ロボット13,14の
走行軸の方向Xに溶接線a,b(図2参照)が平行にな
るように一方の板材W11が位置決めして載置される。
この位置決めは、前述したように基準ピンと幅寄せユニ
ットとを用いて行われるが、具体的には、次にようにし
て行われる。
【0036】すなわち、図2に示すように、出没可能に
設けられた基準ピン15A,15Bに、溶接される一方
の板材W11の溶接線a,b側を幅寄せユニット16A
の当接ピン16bを移動させることで押し当て、それか
ら、基準ピン15A,15Bを下降させる共に、前記一
方の板材W11をワーク押さえ付け手段にて押さえ付
け、クランプする。それから、前記一方の板材W11に
対し溶接される他方の板材W12,W13を、別の2つ
の幅寄せユニット16Bによって同様にして前記板材W
12,W13を前記一方の板材W11側に幅寄せし、溶
接線a,bとなる部分が互いにほぼ接触するような状態
とし、他方の板材W12,W13もワーク押さえ付け手
段にて押さえ付け、クランプする。
【0037】このようにして位置決めが終了し、ワーク
押さえ付け手段の押さえ付けにより板材W11〜W13
がクランプされた後、溶接ロボット13,14の溶接ト
ーチが、まず、溶接開始点(ティーチングポイント)ま
で移動せしめられ、ロボットアームの伸縮動作が規制さ
れた状態で溶接トーチがレーザを照射しながら、溶接線
a,b上を直線的に移動することにより、溶接線a,b
に対する溶接加工が行われる。このように、溶接ステー
ションS11,S21では、溶接線a,bについての同
じ溶接加工が行われることになり、その溶接加工が並行
して行われる。
【0038】そして、溶接ステーションS11,S21
での溶接線a,bについての溶接が終了すると、ワーク
搬送ロボット4にて、溶接が終了したワーク(完成品)
が溶接ステーションS11,S21から搬出され、ワー
ク載置パレット31上に一時的に載置される。
【0039】そして、前記ワーク載置パレット31上に
おけるワーク(完成品)は、完成品搬出ロボット32に
て完成品搬出パレット10上に搬送される。尚、この搬
送は、作業者の手作業によって行ってもよいし、また、
ワーク載置パレット31上に重積することなく、1つず
つ搬出するようにしてもよい。
【0040】また、溶接ステーションS11,S21に
おいて、溶接が行われているときには、アイドルステー
ションS12,S22には、移動式ローダー21,22
が位置していない。よって、このとき、ワーク搬入ロボ
ット5にて、アイドルステーションS12,S22上に
ワークが載置される。
【0041】このように、移動式ローダー21,22
は、それぞれ、溶接ステーションS11,S21におい
て第1及び第2のワーク押さえ付け手段を用いてワーク
を押さえ付ける機能と、アイドルステーションS12,
S22から溶接ステーションS11,S21へワークを
運搬したり溶接ステーションS11,S21からアイド
ルステーションS12,S22にワークを運搬する機能
とを併せ持つものであり、各溶接ステーションS11,
S21において並行して溶接加工が行われるので、溶接
ロボット13,14の遊び時間はほとんどなくなる。 <ワークに対する溶接工程が2工程であるワークの場合
>この場合は、前記溶接装置ユニット2,3のうち第1
の溶接装置ユニット1(一方の溶接装置ユニット)のア
イドルステーションS12をプリセットステーションと
して、第2の溶接装置ユニット2(他方の溶接装置ユニ
ット)のアイドルステーションS22を搬出ステーショ
ンとしてそれぞれ機能させ、前記ワーク搬送ロボット4
は、前記一方の溶接ステーションS11から他方の溶接
ステーションS21に、複数の溶接線の一部についての
溶接が終了したワークを搬送させ、他方の溶接ステーシ
ョンで、ワークW′の残部の溶接をさせることになる。
ここで、ワークW′は、5つの板材W21,W22,W
23,W24,W25で構成される。
【0042】よって、例えば第1の移動式ローダー21
が第1の溶接ステーションS1に位置している際には、
第1の移動式ローダー21に搭載されている第1のワー
ク押さえ付け手段によって、位置決めされた板材W2
1,W22が溶接テーブル11上に移動しないように押
さえ付ける(図3(a)参照)。この場合は、溶接ロボ
ット13,14の走行軸に溶接線c,dが平行になるよ
うに板材W21,W22が位置決めして載置されてい
る。板材W21,W22の溶接線c,dを基準として板
材W23,W24の幅幅寄せ(位置決め)が行われ、第
1のワーク押さえ付け手段によって溶接テーブル11上
に移動しないように押さえ付けられる。なお、この位置
決めは、前述したように基準ピンと幅寄せユニットとを
用いて行われる。
【0043】このようにして第1のワーク押さえ付け手
段の押さえ付けにより板材W21〜W24が溶接テーブ
ル11上にクランプされた後、溶接ロボット13の溶接
トーチが、まず、溶接開始点(ティーチングポイント)
まで移動せしめられ、ロボットアームの伸縮動作を規制
した状態でレーザを照射しながら、溶接線c上を直線的
に移動し、溶接線cについての溶接を行う。その溶接終
了後、ロボットアームの伸縮動作により溶接線dについ
ての溶接開始点まで溶接トーチを移動する。それから、
再びロボットアームの伸縮動作を規制した状態でレーザ
を照射しながら、溶接線d上を直線的に移動し、板材W
21〜W24に対する溶接加工が行われる。このよう
に、第1の溶接ステーションS11では、4つの溶接線
c〜fのうちの一部である溶接線c,dについて溶接が
行われる。なお、このとき、板材W25は載置されてい
るだけである。
【0044】そして、第1の溶接ステーションS11で
一部の溶接線c,dについての溶接が終了すると、ワー
ク搬送ロボット4にて、板材W25が第2の溶接ステー
ションS21に搬送され、溶接テーブル12上に載置さ
れる。この場合も、ワークの残りの溶接線e,fが、溶
接ロボット14の走行軸に平行となるように、第1の溶
接ステーションS11の場合と同様に基準ピン及び幅寄
せユニットを用いて位置決めされ、第2の移動式ローダ
ー22のワーク押さえ付け手段にて、位置決めされた板
材W25が移動不能に押さえ付けられ、クランプされ
る。それとの関係で、前行程で溶接された板材W21〜
W24の位置決めが行われ、それらもクランプされる。
【0045】そして、第1の溶接ステーションS11で
の溶接加工と同様に、まず、溶接開始点(ティーチング
ポイント)まで、溶接ロボット14の溶接トーチが移動
せしめられ、同様に定められたプログラムに従ってレー
ザを照射しながら、溶接線e,f上を直線的に移動する
ことにより、溶接線e,fについての溶接加工が行われ
る。このとき、第1の溶接ステーションS11において
は、次のワークに対して溶接加工が行われている。この
ように、溶接工程が2工程の場合も、第1及び第2の溶
接ステーションS11,S12において並行に溶接加工
を行うことで、溶接ロボット13,14の遊び時間が少
なくなり、効率のよい溶接加工が実現される。
【0046】溶接線e,fについての溶接加工が終了し
た後(溶接が完了した後)、第2の移動式ローダー22
が、第2のワーク押さえ付け手段による押し付けを解除
した後、第2の移動式ローダー22が、溶接が完了した
ワークW′を保持して第2の溶接ステーションS21か
らアイドルステーションS22に運搬される。
【0047】アイドルステーションS22においては、
溶接が完了したワークが載置され、第2の移動式ローダ
ー22が第2の溶接ステーションS21に移動した後、
完成品搬出ロボット32にて、完成品搬出パレット10
上に載置される。なお、完成品と不良品の選別も行わ
れ、不良品は不良品パレット25に載置される。この選
別は、光学的検査手段を用いて行ってもよいし、作業者
の目視によって行ってもよい。
【0048】そして、前記完成品搬出コンベヤ26の完
成品搬出パレット10上におけるワークが所定の個数に
なったときに、完成品搬出コンベヤ26によって搬出さ
れる。尚、この搬出は、作業者の手作業によって行って
もよいし、また、完成品搬出パレット10上に重積する
ことなく、1つずつ搬出するようにしてもよい。
【0049】また、第1の溶接ステーションS11にお
いて、溶接が行われているときには、アイドルステーシ
ョンS12は、第1の移動式ローダー21が位置してい
ない。よって、このとき、ワーク搬入ロボット5にて、
アイドルステーションS12上にワークが載置される。
【0050】一方、第2の移動式ローダー22が、溶接
が完了したワークを保持して、アイドルステーションS
22まで運搬する際には、第2の溶接ステーションS2
1には、第2の移動式ローダー22が位置していないこ
とになるので、ワーク搬送ロボット4にて、第1の溶接
ステーションS11から第2の溶接ステーションS21
にワークが搬送される。そして、ワークが置かれ、溶接
ステーションS21で位置決めなどの一連の作業がなさ
れる。
【0051】このように、溶接工程を2つに分けること
により、溶接ロボット13,14による溶接加工をさせ
る時間を長くすることができるようになり、レーザ照射
率を高めることを実現できる。
【0052】上記に本発明に係る自動溶接システムの一
実施の形態について説明したが、本発明はそれに限定さ
れるものではなく、以下に示すように種々の変更が可能
である。 (1)前記実施の形態においては、第1及び第2の溶接
装置ユニット1,2は、それぞれ、溶接ステーションS
11,S21とアイドルステーションS12,S22と
を有し、各溶接ステーションS11,S21が同一側に
なるように並列に配設されているが、本発明はそれに限
定されるものではなく、中央に2つの溶接ステーショ
ン、すなわち第1及び第2の溶接ステーションS11,
S21が隣り合うように直列に設けられるようにしても
よい。溶接工程が1工程である場合には、それらの間に
位置するワーク搬送ロボットが、各溶接ステーションS
11,S21から交互にワーク(完成品)を搬出するこ
とになる。 (2)前記実施の形態では、溶接工程が2工程である場
合に、第1及び第2の溶接ステーションS11,S21
のいずれにおいても、図3(a)(b)に示すように、
ワークの載置状態は基本的には同一となるようにしてい
るが、溶接線g,h,i,jが溶接ロボット13,14
の走行軸の方向Xと平行となるようにワークW″を載置
するのに、図4(a)(b)に示すように、溶接線g〜
jを有するワークW″が、第1の溶接ステーションS1
1(図12(a)参照)においては第2の溶接ステーシ
ョンS21(図12(b)参照)と異なる状態に載置す
るようにすることもできる。これは、第1の溶接ステー
ションS11から第2の溶接ステーションS21へのワ
ークW″の搬送を、搬送の自由度が高いワーク搬送ロボ
ット4(多関節ロボット)を利用して行うようにしてい
るからであり、ロボットの走行軸に溶接線g〜jが平行
になるようにさえ載置されていれば、必要な直線軌跡精
度は確保されるからである。この場合は、ワークW″
は、5つの板材W31〜W35で構成されている。 (3)前記実施の形態においては、溶接ステーションに
ワークを搬入したり、溶接ステーションからワークを搬
出するために移動式ローダー21,22を用いている
が、本発明においては必ずしもそのようなローダーを用
いる必要はなく、作業者が手作業にて行うようにしても
よい。また、前記第1及び第2の移動式ローダー21,
22は、ラックアンドピニオン機構によって往復駆動さ
れるようになっているが、本発明はそれに限定されるも
のではなく、ボールねじ手段、牽引手段やコンベヤ手段
によって移動させられるものを用いることもできるし、
ローダー自体が移動用のモータを有する自走式のものと
してもよい。さらに、前記第1及び第2の移動式ローダ
ー21,22に搭載されるワーク押さえ付け手段は、加
圧具を動作させるためのアクチュエータとして、プッシ
ュロッド、流体圧シリンダなどを用いることができるの
はもちろん、加圧具を下降させて加圧状態を保持できる
ものであれば用いることが可能である。ワーク保持手段
も、バキュームカップに限らず、マグネット式のものな
どを用いることができ、ワークを着脱可能に保持して運
搬できるものであれば用いることが可能である。 (4)前記実施の形態においては、対象とするワーク
は、板厚の異なる板材が溶接されるテーラードブランク
材であるが、本発明を適用できるワークはそれに制限さ
れないのはいうまでもない。
【0053】
【発明の効果】この発明は、以上に説明したように実施
され、以下に述べるような効果を奏する。
【0054】本発明に係る溶接システムは、溶接ステー
ションとアイドルステーションとを有する2つの溶接装
置ユニットのうち一方の溶接装置ユニットのアイドルス
テーションが、ワークに対する溶接工程の数に応じてワ
ークを溶接前に一時的に載置するプリセットステーショ
ン、又はワークを溶接後に一時的に載置する搬出待機ス
テーションとして機能するようにしているので、ワーク
を、その溶接工程の数に応じて、効率よく溶接すること
ができる。
【0055】請求項2記載のように、前記両溶接装置ユ
ニットは、前記両溶接ステーションが同一側に位置する
ようにように並列に配設するようにすれば、溶接工程が
1つであるワークの場合も、溶接工程が2つであるワー
クの場合も、同一側(アイドルステーション側)からワ
ークを搬入したり搬出したりすることができ、ワークに
応じて搬入・搬出の態様を変更する必要がない。
【0056】また、請求項3に記載のように、移動式ロ
ーダーのワーク保持手段にてワークを保持してステーシ
ョン間を搬送し、溶接ステーションにワークを搬送した
後は、位置決め後、移動式ローダーの押さえ付け手段に
てワークを押さえ付けるようにすれば、ワークの搬送を
効率よくでき、溶接ステーション側にワークを押さえ付
ける手段を設ける必要がなくなる。
【0057】請求項4に記載のようにすれば、請求項1
〜3のいずれかに記載の溶接システムを用いて、ワーク
を溶接する場合に、それに対する溶接工程の数にかかわ
らず、各溶接ステーションの遊び時間を少なくして、効
率よく溶接加工をすることができる。
【0058】また、請求項5に記載のように、ワークに
対する溶接工程が1工程である場合にも、ワークに対す
る溶接工程が2工程である場合にも、溶接が終了したワ
ーク(完成品)を同じ完成品搬出位置まで搬送するよう
にしているので、溶接工程が1つであるワークの場合
も、溶接工程が2つであるワークの場合も、同一側(ア
イドルステーション側)からワークを搬入し、同一の完
成品搬出位置に搬出することができ、請求項2の発明の
場合と同様に、ワークに応じて搬入・搬出の態様を変更
する必要がなくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る溶接システムの概略構成を示す平
面図である。
【図2】本発明に係る溶接方法において溶接するワーク
の説明図である。
【図3】本発明に係る溶接方法において溶接するワーク
の説明図である。
【図4】本発明に係る溶接方法において溶接するワーク
の説明図である。
【符号の説明】
S11,S12 溶接ステーション S12,S22 アイドルステーション 1 溶接システム 2 第1の溶接装置ユニット 3 第2の溶接装置ユニット 4 ワーク搬送ロボット 10 完成品搬出パレット 13,14 溶接ロボット 21,22 移動式ローダー W,W′,W″ ワーク a〜j 溶接線
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 青木 禧明 兵庫県神戸市中央区東川崎町3丁目1番1 号 川崎重工業株式会社神戸工場内 Fターム(参考) 3C042 RA27 RB32 RE07

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ワークを溶接するのに用いる溶接システ
    ムであって、 溶接ステーションとアイドルステーションとを有する2
    つの溶接システムユニットと、 多関節ロボットからなり前記2つの溶接装置ユニットの
    溶接ステーションの間に設けられるワーク搬送ロボット
    とを備え、 前記2つの溶接装置ユニットのうち一方の溶接装置ユニ
    ットのアイドルステーションが、ワークに対する溶接工
    程の数に応じてワークを溶接前に一時的に載置するプリ
    セットステーション、又はワークを溶接後に一時的に載
    置する搬出待機ステーションとして機能することを特徴
    とする溶接システム。
  2. 【請求項2】 前記両溶接装置ユニットは、前記両溶接
    ステーションが同一側になるように並列に配設されてい
    る請求項1記載の溶接システム。
  3. 【請求項3】 前記溶接装置ユニットは、溶接ステーシ
    ョンとアイドルステーションとの間を往復移動可能に移
    動式ローダーが設けられ、 この移動式ローダーに、前記溶接ステーションと前記ア
    イドルステーションとの間においてワークを保持して運
    搬するワーク保持手段と、前記溶接ステーションにおい
    てワークを押さえ付ける押さえ付け手段とが設けられて
    いる請求項1又は2記載の溶接システム。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれかに記載の溶接シ
    ステムを用いて、ワークを溶接する溶接方法であって、 前記ワークに対する溶接工程が1工程である場合には、
    前記各溶接装置ユニットのアイドルステーションをプリ
    セットステーションとして機能させるようにし、前記両
    溶接装置ユニットにおいて同じ溶接加工を行わせて、前
    記各溶接ステーションにおいて溶接が終了したワークを
    前記各溶接ステーションから前記ワーク搬送ロボットに
    よって搬出する一方、 前記ワークに対する溶接工程が2工程である場合には、
    前記溶接装置ユニットのうち一方の溶接装置ユニットの
    アイドルステーションをプリセットステーションとし
    て、他方の溶接装置ユニットのアイドルステーションを
    搬出待機ステーションとしてそれぞれ機能させるように
    し、前記一方の溶接装置ユニットの溶接ステーションで
    前記ワークの溶接線の一部について溶接し、その溶接が
    終了したワークを、前記ワーク搬送ロボットが、前記一
    方の溶接装置ユニットの溶接ステーションから他方の溶
    接装置ユニットの溶接ステーションに搬送し、他方の溶
    接装置ユニットの溶接ステーションで前記ワークの残り
    の溶接線について溶接することを特徴とする溶接方法。
  5. 【請求項5】 前記ワークに対する溶接工程が1工程で
    ある場合には、前記各溶接ステーションにおいて溶接が
    終了したワークを前記各溶接ステーションから前記ワー
    ク搬送ロボットによって搬出した後、さらに、前記溶接
    が終了したワークを所定の完成品搬出位置まで搬送する
    一方、 前記ワークに対する溶接工程が2工程である場合には、
    前記他方の溶接装置ユニットの溶接ステーションで前記
    ワークの残りの1つの溶接線について溶接した後、溶接
    が終了したワークを前記他方の溶接装置ユニットのアイ
    ドルステーションに移送し、さらに、前記溶接が終了し
    たワークを所定の完成品搬出位置まで搬送する請求項4
    記載の溶接方法。
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