JP2003305579A - レーザー溶接装置及びその溶接方法 - Google Patents

レーザー溶接装置及びその溶接方法

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 レーザー光線によって溶接される板状被溶接
材の枚数や配置位置関係を多様化できるレーザー溶接装
置及びその溶接方法を提供すること。 【解決手段】 移送台9,10に載せられて溶接エリア
Aに送られてくるブランク材W1〜W5の突き合わせ溶
接箇所をレーザー光線で溶接するトーチ21は、2本の
第1梁部材14に設けられているX方向の第1ガイドレ
ール13と、第2梁部材16に設けられているY方向の
第2ガイドレール15とを有する移動機構により、ブラ
ンク材と平行をなすX,Yの直角2軸方向の少なくとも
水平面内を移動でき、移送台10におけるブランク材W
3とW4との突き合わせ溶接箇所と、ブランク材W4と
W5の突き合わせ溶接箇所を溶接する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数の板状被溶接
材をトーチから照射されるレーザー光線で突き合わせ溶
接するためのレーザー溶接装置及びその溶接方法に関す
る。
【0002】
【背景技術】トーチから照射されるレーザー光線で溶接
するためのレーザー溶接装置は、辺同士が突き合わせら
れた2枚の板状被溶接材を溶接するために利用できる。
従来の突き合わせ溶接するためのレーザー溶接装置は、
突き合わせ溶接される2枚の板状被溶接材の辺に沿って
トーチが直線移動するだけのものとなっていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】これによると、突き合
わせ溶接できる板状被溶接材の枚数やそれぞれの板状被
溶接材の配置関係は限定され、トーチの移動だけでは、
直列的に並べられた3枚以上の板状被溶接材の突き合わ
せられたそれぞれの箇所を溶接することや、1枚の板状
被溶接材と、この板状被溶接材に対して角度をなして突
き合わせられる2枚以上の板状被溶接材とを溶接するこ
と、さらには、1枚の板状被溶接材の角度をなす2つの
辺に他の1枚の板状被溶接材の2つの辺を突き合わせて
溶接すること、井桁状に配置された複数の板状被溶接材
のそれぞれの突き合わせ箇所を溶接すること等はでき
ず、また、2枚の板状被溶接材の突き合わせ箇所が曲線
となっている場合も溶接することはできない。
【0004】本発明の目的は、レーザー光線を照射する
トーチが突き合わせ溶接される複数の板状被溶接材と平
行をなす平面内を移動できるようにし、これにより、レ
ーザー光線によって溶接される板状被溶接材の枚数や配
置位置関係を多様化できるようになるレーザー溶接装置
及びその溶接方法を提供するところにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明に係るレーザー溶
接装置は、レーザー光線を照射するトーチと、このトー
チを、前記レーザー光線で突き合わせ溶接される複数の
板状被溶接材と平行をなす少なくとも平面内を移動させ
る移動機構とを有することを特徴とするものである。
【0006】このレーザー溶接装置によると、レーザー
光線を照射するトーチは、移動機構により、レーザー光
線で互いに突き合わせ溶接される複数の板状被溶接材と
平行をなす少なくとも平面内を移動するため、溶接され
る2枚の板状被溶接材の辺に沿ってトーチを直線移動さ
せて溶接することは勿論のこと、直列的に並べられた3
枚以上の板状被溶接材の突き合わせられたそれぞれの箇
所を溶接すること、1枚の板状被溶接材と、この板状被
溶接材に対して角度をなして突き合わせられる2枚以上
の板状被溶接材とを溶接すること、1枚の板状被溶接材
の角度をなす2つの辺に他の1枚の板状被溶接材の2つ
の辺を突き合わせて溶接すること、井桁状に配置された
複数の板状被溶接材のそれぞれの突き合わせ箇所を溶接
すること、2枚の板状被溶接材の曲線となっている突き
合わせ箇所を溶接すること等の各種の溶接作業を行える
ことになり、突き合わせ溶接される板状被溶接材の枚数
やこれらの板状被溶接材の配置位置関係を多様化できる
ようになる。
【0007】なお、トーチを、レーザー光線で突き合わ
せ溶接される複数の板状被溶接材と平行をなす少なくと
も平面内を移動させることとは、トーチの移動がこの平
面内だけの移動でもよいとの意味でもあり、この平面内
の移動と板状被溶接材の厚さ方向の移動との組み合わせ
の移動でもよいとの意味でもある。後者の場合には、ト
ーチが溶接する溶接箇所は1箇所でもよく、複数箇所で
もよい。
【0008】以上のように、トーチをレーザー光線で突
き合わせ溶接される複数の板状被溶接材と平行をなす少
なくとも平面内を移動させるための移動機構は、トーチ
が取り付けられるアームが複数の軸(関節)を中心に回
動自在となったロボットでもよいが、この移動機構を、
前記平面における直角2軸方向のうちの一方の方向に延
びる第1ガイドレールと、前記平面における直角2軸方
向のうちの他方の方向に延び、第1ガイドレールに案内
されて移動自在となった第2ガイドレールとを有するも
のとし、この第2ガイドレールに案内されてトーチを移
動自在とすることが好ましい。
【0009】これによると、前記平面内でのトーチの移
動を、第1ガイドレールに案内された第2ガイドレール
の移動と、第2ガイドレールに案内されたトーチの移動
との合成運動とすることができ、移動機構を、複数の軸
を中心に回動するアームを備えたロボットとした場合よ
りも、トーチの移動精度を高精度とすることができる。
【0010】また、第1ガイドレールを第2ガイドレー
ルの延設方向の両側に設け、これらの第1ガイドレール
を第1梁部材に配置し、第2ガイドレールを第1ガイド
レールで案内されて移動する第2梁部材に配置すること
により、この第2梁部材を第1ガイドレールを介して2
本の前記第1梁部材によって両持ち支持する構造とする
ことが好ましい。
【0011】これによると、第2梁部材を1本の第1梁
部材で片持ち支持した場合と異なり、第2梁部材に大き
な撓みが生ずるのを防止できるため、トーチと板状被溶
接材との距離を正確な距離に設定できる。
【0012】また、トーチから照射されるレーザー光線
で複数の板状被溶接材を突き合わせ溶接するための溶接
エリアの他に、複数の板状被溶接材をこの溶接エリアに
供給するための板状被溶接材供給エリアと、複数の板状
被溶接材の溶接で生産された製品が溶接エリアから払い
出される製品払い出しエリアとが設けられ、溶接エリア
が板状被溶接材供給エリア及び製品払い出しエリアから
離間して配置される場合には、溶接エリアの周囲にこの
溶接エリアを囲む遮光柵を配置するとともに、この遮光
柵を、溶接エリアと板状被溶接材供給エリア及び製品払
い出しエリアとの間に配置することが好ましい。
【0013】これによると、トーチから照射されるレー
ザー光線で複数の板状被溶接材を溶接する際にレーザー
光線が溶接エリアを越えて外部へ漏れるのを遮光柵で防
ぐことができるとともに、この遮光柵を、溶接エリアか
ら離間して設けられている板状被溶接材供給エリアと製
品払い出しエリアまでをも囲む大型のものにしなくても
よくなる。
【0014】また、このように溶接エリアを遮光柵で囲
む場合には、トーチから照射されるレーザー光線による
複数の板状被溶接材の溶接高さ位置を、遮光柵の下端の
高い位置よりも高くすることが好ましい。
【0015】このように複数の板状被溶接材の溶接高さ
位置を遮光柵の下端の高い位置よりも高くすると、レー
ザー光線の漏れを遮光柵でより確実に遮断できるように
なる。
【0016】また、複数の板状被溶接材を溶接エリアへ
搬送するための移送台が設けられている場合には、溶接
エリアにはこの移送台を昇降させる移送台昇降装置を配
置し、この移送台昇降装置で移送台が上昇したときにお
ける複数の板状被溶接材の溶接高さ位置が遮光柵の下端
の高い位置よりも高くなるようにすることが好ましい。
【0017】これによると、上昇する前の移送台に複数
の板状被溶接材を載せて溶接エリアに送ることにより、
これらの板状被溶接材を遮光柵の下を通過させて溶接エ
リアへ送り込むことができるとともに、溶接エリアで移
送台を移送台昇降装置によって上昇させることにより、
複数の板状被溶接材の溶接高さ位置を遮光柵の下端の高
い位置よりも高くすることができる。
【0018】さらに、トーチには、複数の板状被溶接材
の突き合わせ溶接すべき溶接箇所を検出し、この検出信
号を、前記移動機構を制御する制御装置に送信してトー
チを溶接箇所にしたがって追尾移動させるトラッキング
装置と、トーチから照射されるレーザー光線で突き合わ
せ溶接された複数の板状被溶接材の溶接ビードの仕上が
り形状を検出し、この検出信号を、溶接ビードの良好な
仕上がり形状が予め記憶されている記憶装置に比較用の
検出信号として送るためのモニタリング装置とを取り付
けることが好ましい。
【0019】これによると、トラッキング装置からの検
出信号で制御装置が移動機構を制御することにより、ト
ーチを突き合わせ溶接箇所にしたがって追尾移動させこ
とと、モニタリング装置からの検出信号を利用して、突
き合わせ溶接された複数の板状被溶接材の溶接ビードの
仕上がり形状と、記憶装置に予め記憶されている溶接ビ
ードの良好な仕上がり形状とを比較することとを行え、
これにより、トラッキング装置で溶接精度の向上を図り
ながら、モニタリング装置により、溶接ビードの仕上が
り形状についての良否を判定することができ、仕上がり
形状が不良である場合にその製品を排除する作業を行え
るようになる。
【0020】本発明に係るレーザー溶接方法は、レーザ
ー光線を照射するトーチを、前記レーザー光線で突き合
わせ溶接される複数の板状被溶接材と平行をなす少なく
とも平面内において移動させて前記複数の板状被溶接材
を溶接することを特徴とするものである。
【0021】このレーザー溶接方法によると、トーチは
レーザー光線で突き合わせ溶接される複数の板状被溶接
材と平行をなす少なくとも平面内において移動してこれ
らの板状被溶接材を溶接するため、前述したレーザー溶
接装置と同様な作用効果を得られる。
【0022】このレーザー溶接方法は、複数の板状被溶
接材のうちの1枚の板状被溶接材の同じ辺に2個のV字
欠部が設けられ、これらのV字欠部のそれぞれに位置決
め部材を係合させる工程と、この板状被溶接材における
2個のV字欠部が形成された辺と直角をなす辺に、複数
の板状被溶接材のうちの残りの板状被溶接材を当接させ
ることにより、これらの板状被溶接材を2個のV字欠部
が形成された辺の延び方向に位置決めする工程と、これ
らの板状被溶接材の当接された辺同士をトーチから照射
されるレーザー光線で突き合わせ溶接する工程とを有す
るものとしてもよい。
【0023】これによると、突き合わせ溶接される複数
の板状被溶接材を、2個のV字欠部とこれらのV字欠部
に係合させた位置決め部材とにより、2個のV字欠部が
形成されている辺の延び方向へ位置決めすることができ
るため、この方向における溶接箇所の位置を正確に設定
できることになり、高精度の溶接を行える。
【0024】また、複数の板状被溶接材を、これらの板
状被溶接材をトーチから照射されるレーザー光線で突き
合わせ溶接するための溶接エリアへ移送台に載せて送る
場合には、この溶接エリアに2個の前記位置決め部材を
昇降自在に配置し、移送台によって溶接エリアへ複数の
板状被溶接材が送られた後、2個の位置決め部材が上昇
して2個のV字欠部に係合し、次いで、移送台に配置さ
れている押圧装置により、複数の板状被溶接材のうちの
前記2個のV字欠部が形成されていない板状被溶接材を
2個のV字欠部が形成されている板状被溶接材に押圧当
接させるようにしてもよい。
【0025】これによると、溶接エリアにおける位置決
め部材の昇降位置を正確に設定することにより、これら
の位置決め部材が係合する2個のV字欠部が形成されて
いる板状被溶接材と、2個のV字欠部が形成されていな
い板状被溶接材との突き合わせ溶接箇所を溶接エリアの
正確な位置に設定できるようになる。
【0026】また、本発明に係るレーザー溶接装置及び
その溶接方法は、任意な用途のための板状被溶接材をレ
ーザー溶接するために用いることができ、そして、互い
に突き合わせ溶接される板状被溶接材の厚さは同じでも
よく、相違していてもよい。
【0027】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。本実施形態に係るレーザー溶接装置
は、四輪車両の車体の材料となるテーラードブランクを
複数のブランク材の突き合わせ溶接で製造するためのも
のである。したがって、本実施形態において、レーザー
溶接される板状被溶接材はブランク材である。
【0028】図1には、本実施形態に係るレーザー溶接
装置の全体平面図が示されている。このレーザー溶接装
置は、記憶装置を備えたコンピュータによる制御装置1
によって自動制御されるものとなっている。
【0029】このレーザー溶接装置の中央は、複数のブ
ランク材を突き合わせ溶接するための溶接エリアAとな
っており、外周部には、溶接エリアAに複数のブランク
材を供給するためのブランク材供給エリアB,Cと、複
数のブランク材の突き合わせ溶接で生産された製品が溶
接エリアAから払い出される製品払い出しエリアD,E
とが設けられている。ブランク材供給エリアBでは、2
枚で一組をなすブランク材W1,W2が二組用意され、
製品払い出しエリアDへは、これらのブランク材W1,
W2で生産された2個の製品T1が払い出される。ま
た、ブランク材供給エリアCでは、3枚で一組をなすブ
ランク材W3,W4,W5が二組用意され、製品払い出
しエリアEへは、これらのブランク材W3,W4,W5
で生産された2個の製品T2が払い出される。
【0030】2つあるブランク材供給エリアBは、ブラ
ンク材W1,W2を二組に分けて多数積載する2台の台
車2の後退エリアとなっており、これらの台車2は、交
互に同じ前進エリアFまで前進する。また、2つある製
品払い出しエリアDは、2個の製品T1が載せられる2
台の台車3の後退エリアとなっており、これらの台車3
は、交互に同じ前進エリアGへ前進する。エリアFに達
した台車2からはブランク材W1,W2が後述する移載
装置や移送台等によって溶接エリアAに送られ、これら
のブランク材から溶接エリアAで製品T1が生産され、
この後、移送台や移載装置で製品T1はエリアGの台車
3に送られ、台車3がエリアDに達することにより、製
品T1は台車3から取り出される。
【0031】台車2がエリアFからエリアBへ後退する
ことは、この台車2に積載されていた全部のブランク材
W1,W2が溶接エリアAに送られたときになされ、多
数のブランク材W1,W2をエリアBで積載した2台の
台車2が交互にエリアFへ前進する。また、台車3がエ
リアGからエリアDへ後退することは、この台車3に所
定数の製品T1が積載されたときになされ、エリアDで
製品T1が取り出されて空となった2台の台車3が交互
にエリアGへ前進する。
【0032】これにより、2枚で一組をなすブランク材
W1,W2が、台車2と移載装置と移送台と台車3等に
より、エリアBからエリアFへ、さらに溶接エリアAへ
と送られることによって製品T1が生産され、この製品
T1は溶接エリアAからエリアGへ、さらにエリアDへ
送られる。
【0033】以上と同様にして、2つあるブランク材供
給エリアCは、ブランク材W3,W4,W5を二組に分
けて多数積載する2台の台車4の後退エリアとなってお
り、これらの台車4は、交互に同じ前進エリアHまで前
進する。また、2つある製品払い出しエリアEは、2個
の製品T2が載せられる2台の台車5の後退エリアとな
っており、これらの台車3は、交互に同じ前進エリアI
へ前進する。
【0034】このため、3枚で一組をなすブランク材W
3,W4,W5についても、台車4と移載装置と移送台
と台車5等により、エリアCからエリアHへ、さらに溶
接エリアAへと送られることよって製品T2が生産さ
れ、この製品T2は溶接エリアAからエリアIへ、さら
にエリアEへ送られる。
【0035】図1において、水平面における直角2軸方
向はX方向とY方向になっている。2本のX軸レール6
に1本のY軸レール7がスライド自在に架設され、図示
しないサーボモータでX軸レール6に案内されてX方向
に移動するようになっているY軸レール7には、移載装
置8が配置され、この移載装置8は図示しないサーボモ
ータでY軸レール7に案内されて移動する。このため、
移載装置8は、X方向とY方向の合成移動を行う。ま
た、移載装置8には上下動する吸着具が設けられてい
る。
【0036】エリアFとエリアGの間は移送台9の後退
エリアJとなっており、エリアHとエリアIの間は移送
台10の後退エリアKとなっている。エリアFに達した
台車2からブランク材W1,W2が移載装置8の吸着具
でエリアJの移送台9へ移載され、この移送台9で溶接
エリアAに送られたブランク材W1,W2は突き合わせ
溶接により製品T1となる。この製品T1は、移送台9
がエリアJへ後退することにより移載装置8の吸着具で
エリアGの台車3へ移載される。また、エリアHに達し
た台車4からはブランク材W3,W4,W5が移載装置
8の吸着具でエリアKの移送台10へ移載され、この移
送台10で溶接エリアAに送られたブランク材W3,W
4,W5は突き合わせ溶接により製品T2となる。この
製品T2は、移送台10がエリアKへ後退することによ
り移載装置8の吸着具でエリアIの台車4へ移載され
る。
【0037】以上のように、溶接エリアAへ2枚で一組
をなすブランク材W1,W2と3枚で一組をなすW3,
W4,W5を送る2台の移送台9と10は、エリアJ,
Kと溶接エリアAとの間を交互に往復し、これにより、
溶接エリアAにおいて製品T1と製品T2が交互に生産
される。
【0038】また、図1で示されているように、溶接エ
リアAの周囲は、レーザー光線を遮断する4枚の遮光部
材11Aを平面四角に配置した遮光柵11によって囲ま
れている。この遮光柵11は、溶接エリアAと、前述し
たブランク材供給エリアB,C及びブランク材払い出し
エリアD,Eとの間であって、溶接エリアAと、エリア
F〜Iとの間に配置されている。
【0039】図2は、溶接エリアAに配置されている装
置を示す拡大平面図である。移送台9と10は、溶接エ
リアAを貫通してX方向へ延びる2本のレール12に沿
って移動する。また、溶接エリアAには、X方向に延び
る第1ガイドレール13が第1梁部材14に取り付けら
れて配置され、この第1梁部材14はレール12の外側
に2本ある。これらの第1梁部材14の間には、Y方向
へ延びる第2ガイドレール15が取り付けられた第2梁
部材16が架設され、第1ガイドレール13を介して2
本の第1梁部材14で両持ち支持されたこの第2梁部材
16は、サーボモータ17で回転するボールねじ18の
送り作用でX方向へ移動する。
【0040】図3は第2梁部材16の正面図であり、上
下方向をZ方向としている。第2梁部材16の上部には
サーボモータ19で回転するボールねじ20が配置さ
れ、ブランク材を溶接するためのレーザー光線を照射す
るトーチ21を備えているスライダ22は、第2梁部材
16の上下端に設けられた2本の第2ガイドレール15
で案内されながらボールねじ20の送り作用によりY方
向へ移動する。
【0041】このため、トーチ19は、第1ガイドレー
ル13と第2ガイドレール16によってX方向とY方向
からなる水平面における直角2軸方向の合成移動を行
い、この水平面は、移送台9、10におけるブランク材
W1〜W5と平行をなす平面である。
【0042】また、図3に示されているとおり、トーチ
21は、スライダ22に設けられたZ方向のガイド部材
23に沿って移動自在にであり、サーボモータ24でボ
ールねじ25が回転することにより、トーチ21はZ方
向に移動する。
【0043】以上説明した第1,第2ガイドレール1
3,15、第1、第2梁部材14,16やサーボモータ
17,19、さらにはガイド部材23、サーボモータ2
4等により、ブランク材の溶接作業のためにトーチ21
をX方向、Y方向及びZ方向へ移動させるための移動機
構が形成されている。
【0044】図3で示すとおり、トーチ19のY方向前
後には、トラッキング装置であるトラッキングカメラ2
6と、モニタリング装置であるモニタリングカメラ27
が取り付けられている。トラッキングカメラ26は、ト
ーチ21がブランク材を溶接する際におけるトーチ21
の移動方向前側に配置され、モニタリングカメラ27は
トーチ21の移動方向後側に配置されている。
【0045】そして、これらのトーチ21とトラッキン
グカメラ26とモニタリングカメラ27には遮光カバー
28が被せられている。このカバー28は上面と下面だ
けが開口し、Y方向の両側の面とX方向の両側の面とを
遮蔽するものである。
【0046】図2に示すように、溶接エリアAには、Y
方向へ延びるクランプ装置30,31が配置されてお
り、これらのクランプ装置30,31は、移送台9,1
0の移動を案内する前記2本のレール12を跨いでい
る。図4には、X方向に離間して配置されたこれらのク
ランプ装置30,31の側面図が示されている。それぞ
れのクランプ装置30,31は、X方向の間隔を開けて
Y方向へ延びる一対の桁部材32と、これらの桁部材3
2の長さ方向両側に配置され、桁部材32を上下動させ
るシリンダ33と、これらのシリンダ33で桁部材32
と共に上下動し、それぞれの桁部材32にY方向へ並設
されて取り付けられた多数のクランプ部材34とを含む
ものとなっている。また、桁部材32には遮光カバー3
5が取り付けられている。このカバー35は上面と下面
が開口し、Y方向の両側の面とX方向の両側の面とを遮
蔽するものである。
【0047】クランプ装置30,31は、移送台9,1
0に搭載されて溶接エリアAに達したブランク材W1〜
W5をクランプ部材34で移送台9,10に押圧してク
ランプするためのものである。一方のクランプ装置30
は、移送台9におけるブランク材W1とW2を溶接する
ときと、移送台10におけるブランク材W3とW4を溶
接するときに、これらのブランク材をクランプする。他
方のクランプ装置31は、移送台10におけるブランク
材W4とW5を溶接するときに、これらのブランク材を
クランプする。
【0048】クランプ装置31は、ガイド部材36に案
内されてシリンダ37でX方向へ移動自在である。この
移動により2個のクランプ装置30と31の間隔は変更
される。これにより、ブランク材W4が、X方向の寸法
が異なる別のブランク材に変更されたときに対処できる
ようになっている。
【0049】図5は、2枚で一組をなすブランク材W
1,W2の二組を溶接エリアAに移送するための図1及
び図2で示された移送台9の平面図である。この移送台
9が溶接エリアAに達したときに、ブランク材W1,W
2の互いに対向する辺同士が突き合わせられ、これによ
り、これらの辺同士からなる溶接箇所40のX方向の位
置決めがなされるようになっている。
【0050】このために移送台9には、ブランク材をX
方向へ押圧するためのX方向押圧装置41と、ブランク
材をY方向へ押圧するためのY方向押圧装置42と、ブ
ランク材W1を当接させるための当接部材43とが設置
されている。X方向押圧装置41は、ブランク材をロー
ラ44で押圧するシリンダ45と、このシリンダ45を
ガイド部材46に沿って移動させる長ストロークシリン
ダ47とを有する。Y方向押圧装置42も、ブランク材
をローラ48で押圧するシリンダ49と、このシリンダ
49をガイド部材50に沿って移動させる長ストローク
シリンダ51とを有する。
【0051】これらの押圧装置41と42はそれぞれ1
枚のブランク材W1,W2について1個ずつあり、合計
4枚となっていて二組あるブランク材W1,W2のう
ち、同じ組みのブランク材W1,W2のためのX方向押
圧装置41は、逆向きになっているとともに、同じ組み
のブランク材W1,W2のためのY方向押圧装置42
は、同じ向きになっている。
【0052】また、ブランク材W2の一つの辺、具体的
には、異なる組みにおける2枚のブランク材W2の互い
に対向する辺のそれぞれには、2個のV字欠部52が予
め形成されている。
【0053】図1で示したエリアJにおいて、移送台9
に前記移載装置8によって2枚で一組をなす合計4枚の
ブランク材W1,W2が移載されるときには、それぞれ
の押圧装置41,42のローラ44,48は長ストロー
クシリンダ47,51によって大きく後退した位置にあ
る。このため、それぞれのブランク材W1,W2は、移
載装置8によって移送台9の正確な位置決め位置からず
れている位置に搭載され、その位置に、これらのブラン
ク材W1,W2は移送台9に配置されている図示しない
弱い磁力の磁石で吸着される。
【0054】移送台9が溶接エリアAに達すると、この
溶接エリアAに昇降自在に配置されている後述の合計4
個の位置決め部材53が移送台9を貫通して上昇する。
この後、それぞれのY方向押圧装置42の長ストローク
シリンダ51の作動及びシリンダ49の作動によってブ
ランク材W2がローラ48で押圧されることで、このブ
ランク材W2のV字欠部52と位置決め部材53とが係
合してブランク材W2はY方向の所定位置に達するとと
もに、ブランク材W1は、ローラ48で押圧されること
により当接部材43に当接してY方向の所定位置に達す
る。
【0055】また、ブランク材W2の2個のV字欠部5
2と2個の位置決め部材53とが係合したときには、ブ
ランク材W2は、これらのV字欠部52が形成されてい
る辺の延び方向であるX方向に位置決めされている。
【0056】そして、それぞれのX方向押圧装置41の
長ストロークシリンダ47の作動及びシリンダ45の作
動により、ブランク材W1とブランク材W2の互いに対
向する辺同士、すなわち、ブランク材W2のV字欠部5
2が形成されている辺と直角をなす辺同士が押圧当接さ
れる。
【0057】これにより、これらの辺同士からなる前記
溶接箇所40は、ブランク材W2のV字欠部52が形成
されている辺の延び方向であるX方向の所定位置に位置
決めされたことになる。
【0058】なお、この溶接箇所40のX方向における
位置決めはブランク材W2のためのX方向押圧装置41
を省略しても行えるが、この押圧装置41を使用するこ
とにより、ブランク材W1,W2が前記クランプ装置3
0でクランプされるときまで、確実にX方向に不動とし
ておくことができる。また、X方向押圧装置41とY方
向押圧装置42に長ストロークシリンダ47,51を設
けておくことにより、ブランク材W1,W2が、X方向
の寸法、Y方向の寸法が異なる別のブランク材に変更さ
れても対処できる。
【0059】図6は、3枚で一組をなすブランク材W
3,W4,W5の二組を溶接エリアAに移送するための
図1及び図2で示された移送台10の平面図である。こ
の移送台10が溶接エリアAに達したときに、ブランク
材W3とW4の互いに対向する辺同士及びブランク材W
4とW5の互いに対向する辺同士が突き合わせられ、こ
れにより、これらの辺同士からなる溶接箇所60,61
のX方向の位置決めがなされるようになっている。
【0060】この位置決めを行うために移送台10に配
置されている装置は、移送台9に配置されている前述の
装置と基本的には同じある。すなわち、移送台10に
は、1枚のブランク材W3について各1個のX方向押圧
装置41、Y方向押圧装置42と、1枚のブランク材W
4について1個のY方向押圧装置42と、1枚のブラン
ク材W5について各1個のX方向押圧装置41、Y方向
押圧装置42とが配置されている。ブランク材W4のX
方向に延びる辺には2個のV字欠部52が形成され、移
送台10が溶接エリアAに達すると、移送台10を上下
に貫通して上昇した位置決め部材53に、ブランク材W
4がY方向押圧装置42で押圧されることによってV字
欠部52が係合し、また、ブランク材W3とW5は、そ
れぞれのY方向押圧装置42により移送台10に設けら
れている当接部材43に当接する。
【0061】そして、それぞれのX方向押圧装置41に
よってブランク材W3とW5はブランク材W4に押圧当
接され、これにより、溶接箇所60,61はX方向の所
定位置に位置決めされる。
【0062】なお、ブランク材W5のためのY方向押圧
装置42は、ガイド部材62に案内されて長ストローク
シリンダ63でX方向へ移動自在となっているスライダ
64に設置されており、このスライダ64に連結されて
いる連結部材65にブランク材W5のためのX方向押圧
装置41が設置され、ブランク材W5のための当接部材
43はスライダ64に設けられている。
【0063】このため、長ストロークシリンダ63によ
るスライダ64と連結部材65のX方向移動により、ブ
ランク材W4が、X方向の寸法が異なる別のブランク材
に変更されても対処できるようになっている。
【0064】図7は、溶接エリアAに配置されている4
個の位置決め部材53を昇降させるための位置決め部材
昇降装置70と、溶接エリアAで移送台9,10を昇降
させるための移送台昇降装置71とを示す側面図であ
り、図8は、これらの装置70,71の平面図である。
【0065】位置決め部材昇降装置70は、それぞれの
上端に平面円形のローラによる位置決め部材53が取り
付けられ、ガイド部材72に案内されて昇降自在となっ
ている4本のロッド73と、これらのロッド73の下端
同士を連結する連結部材74を昇降させ、これによって
全部の位置決め部材53を昇降させる下向きのシリンダ
75とを有する。
【0066】移送台昇降装置71は、下部のスライダ7
6と、上部の昇降台77とを有する。スライダ76は、
ガイドレール78に案内されてシリンダ79でX方向へ
一定距離だけ移動する。昇降台77には、X方向及びY
方向の位置が固定されて昇降だけを行えるロッド80の
上端が結合されているため、昇降台77はX方向及びY
方向には不動であり、上下動のみ可能である。スライダ
76に回転自在なローラ81が複数設けられ、昇降台7
7の下面には、これらのローラ81に載せられた傾斜カ
ム82が取り付けている。
【0067】このため、シリンダ79でスライダ76が
往復動することにより、傾斜カム82の作用で昇降台7
7は昇降する。図7は、昇降台77が所定高さまで上昇
したときを示している。
【0068】図9は、移送台9,10の構造を示す正面
図である。それぞれの移送台9,10は、基台車85の
上に載せられている。基台車85は、図2で示したレー
ル12に設けられた突条12Aの上面に乗った車輪86
と、突条12Aの内側面に当接したローラ87とを有
し、車輪86がサーボモータ88で回転することによ
り、基台車85と移送台9,10はレール12に沿って
移動する。
【0069】また、基台車85に対して移送台9,10
は、一方がガイド部89Aを有しているガイド部材89
と90によって昇降自在となっている。これらのガイド
部材89,90の組みは基台車85の四隅に4個設けら
れている。ガイド部89Aは、これらの全部の組みに設
けてもよく、対角線位置の2つの組みに設けてもよい。
【0070】基台車85には、基台車85及び移送台
9,10が溶接エリアAに達したときに、図9で示した
昇降台77が侵入できるスペース85Aが形成されてい
る。
【0071】基台車85の走行により移送台9,10が
溶接エリアAに達すると、スペース85Aに昇降台77
が侵入するとともに、この昇降台77は上昇する。これ
により、移送台9,10は基台車85から昇降台77で
持ち上げられ、移送台9,10は所定高さまで上昇す
る。この結果、移送台9,10に搭載されているブラン
ク材W1〜W5は、前述したトーチ21の溶接時におけ
る予め設定されている高さ位置と、このトーチ21から
集光されて照射されるレーザー光線の焦点距離との関係
に基づく正確な溶接高さ位置に達する。
【0072】このときの正確なブランク材W1〜W5の
溶接高さ位置は、図7と図9で示したH1である。この
H1は、図1と図2で示した遮光柵11の図7と図9で
示されている下端11Bの高さ位置H2よりも高い。
【0073】また、移送台9,10が昇降台77で基台
車85から上昇する前におけるブランク材W1〜W5及
びこれらのブランク材から生産される前記製品T1、T
2の高さ位置は、H2よりも低いため、移送台9、10
の移動により、ブランク材W1〜W5及び製品T1、T
2を遮光柵11の下端11Bの下を通過させて溶接エリ
アAに対し進入、退出させることができる。
【0074】2枚で一組をなすブランク材W1,W2を
二組載せた移送台9が溶接エリアAへ移動して所定位置
に停止すると、移送台9は昇降台77によって上昇し、
次いで、前述のとおり、4個の位置決め部材53の上昇
と、移送台9に配置されているそれぞれ押圧装置41,
42の作動とにより、ブランク材W1とW2の突き合わ
せられた溶接箇所40はX方向に位置決めされ、この位
置決めされた位置は、図4で示したクランプ装置30が
配置されている位置である。この後、クランプ装置30
によりブランク材W1,W2は移送台9に押圧されてク
ランプされる。
【0075】そして図2及び図3で示したトーチ21
が、前述した移動機構により、溶接箇所40の真上に達
してからブランク材W1、W2までの所定高さ位置まで
下降する移動を行い、この後、トーチ21はレーザー光
線を照射しながら溶接箇所40に沿って移動するY方向
の移動を行い、この溶接箇所40を突き合わせ溶接す
る。
【0076】溶接箇所40の溶接が終了してブランク材
W1,W2から製品T1が移送台9上において生産され
ると、トーチ21の上昇、クランプ装置30によるクラ
ンプ解除、昇降台77の下降による移送台9の下動、位
置決め部材53の下降、押圧装置41,42の作動解除
がなされ、移送台9は図1及び図2で示したエリアJへ
後退する。
【0077】この移送台9に代わり、3枚で一組をなす
ブランク材W3,W4,W5を二組載せた移送台10が
溶接エリアAへ前進して所定位置に停止する。そして、
移送台10は昇降台77によって上昇し、次いで、位置
決め部材53の上昇と、移送台10に配置されているそ
れぞれ押圧装置41,42の作動とにより、ブランク材
W3とW4の突き合わせられた溶接箇所60及びブラン
ク材W4とW5の突き合わせられた溶接箇所61はX方
向に位置決めされ、このときの溶接箇所60の位置決め
された位置はクランプ装置30が配置されている位置で
あり、溶接箇所61の位置決めされた位置はクランプ装
置31が配置されている。この後、クランプ装置30,
31によりブランク材W3,W4,W5は移送台9に押
圧されてクランプされる。
【0078】次いで、溶接箇所60は、この溶接箇所6
0に沿ってY方向へ移動するトーチ21から照射される
レーザー光線で溶接される。この溶接が終了すると、ト
ーチ21は一旦上昇してから溶接箇所61の真上に達
し、この後、トーチ21が下降して所定高さ位置まで達
すると、トーチ21は溶接箇所61に沿ってY方向へ移
動してこの溶接箇所61の溶接を行う。
【0079】このようにして溶接箇所60,61の溶接
が終了してブランク材W3,W4,W5から製品T2が
移送台10において生産されると、トーチ21の上昇、
クランプ装置30,31によるクランプ解除、昇降台7
7の下降による移送台10の下動、位置決め部材53の
下降、押圧装置41,42の作動解除がなされ、移送台
10は図1及び図2で示したエリアKへ後退する。
【0080】この後、新たな2枚で一組をなすブランク
材W1,W2の二組が載せられた移送台9は溶接エリア
Aへ前進し、そして、前述した溶接作業が繰り返され
る。
【0081】以上のようにトーチ21から照射されるレ
ーザー光線で溶接箇所40,60,61が溶接されると
き、トーチ21に取り付けられている図3のトラッキン
グカメラ26は溶接箇所の位置を検出し、この検出信号
は図1で示した制御装置1に送られる。これにより、ト
ラッキングカメラ26からの検出信号に基づき、トーチ
21は、制御装置1で制御される前記移動機構によって
溶接箇所を正確に追尾して移動することになる。このた
め、溶接エリアAにおける移送台9,10の停止位置に
誤差が生ずる等の理由により、トーチ21が溶接箇所に
沿ってY方向へ移動する際における予め設定されたトー
チ21のX方向における位置に誤差が発生していても、
この誤差を解消しながらトーチ21は、正確に溶接箇所
を追尾して溶接を行う。
【0082】また、トーチ21に取り付けられているモ
ニタリングカメラ27は、溶接された溶接箇所について
の溶接ビードの仕上がり形状を検出し、この検出信号を
制御装置1に送信する。この制御装置1には、溶接ビー
ドの良好な仕上がり形状を予め記憶している記憶装置が
設けられており、モニタリングカメラ27で検出された
溶接ビードの仕上がり形状は、この良好な仕上がり形状
と比較される。
【0083】この比較により、モニタリングカメラ27
で検出された溶接ビードの仕上がり形状が制御装置1に
設けられている判定装置で不良と判定された場合には、
移送台9,10が図1で示したエリアJ,Kへ後退した
とき、溶接ビードが不良となっている製品T1、T2
は、前記移載装置8によって図1で示した不良製品払い
出し台車95へ送られる。
【0084】また、トーチ21が溶接箇所40,60,
61について溶接を行う際、トラッキングカメラ26と
モニタリングカメラ27を含むトーチ21は図3で示し
た遮光カバー28で覆われ、トーチ21が下向きに臨む
図4で示したクランプ装置30,31にも遮光カバー3
5が設けられているため、トーチ21から照射されるレ
ーザー光線がこれらのカバー28,35で外部に漏れる
のを防止されながら溶接作業が行われる。また、レーザ
ー光線がカバー28,35の外部へ漏れても、図1及び
図2で示した遮光柵11によって溶接エリアAの外部へ
漏れるのを防止される。
【0085】以上説明した本実施形態によると、ブラン
ク材同士を突き合わせ溶接するためのレーザー光線を照
射するトーチ21は、前記移動機構により、上下動だけ
ではなく、ブランク材と平行をなす水平面内を移動でき
るようになっているため、図10で示すように、3枚の
ブランク材W3,W4,W5が直列に配置され、ブラン
ク材W3とW4の突き合わせ溶接箇所60と、ブランク
材W4とW5の突き合わせ溶接箇所61とが、これらの
溶接箇所60,61の延び方向と直角をなす方向に離れ
ていても、溶接エリアでブランク材W3,W4,W5を
移動させることなく、溶接箇所60,61を溶接でき、
溶接作業の多様化を図ることができる。
【0086】また、ブランク材と平行をなす水面内にお
けるトーチ21の移動は、図2及び図3で示した第1ガ
イドレール13と第2ガイドレール15とにより行わ
れ、ロボットの複数の軸を中心に回動自在となっている
アームにトーチを取り付けて行うのではないため、第1
ガイドレール13の延び方向及び第2ガイドレール15
の延び方向におけるトーチの位置を正確に設定でき、溶
接作業の高精度化を達成できる。
【0087】また、第1ガイドレール13は第1梁部材
14に取り付けられ、この第1梁部材14は第2ガイド
レール15の延設方向の両側にあり、第2ガイドレール
15は第2梁部材16に取り付けられ、この第2梁部材
16は第1ガイドレール13を介して2本の第1梁部材
14に両持ち支持されているため、トーチ21の移動を
案内する第2ガイドレール15及び第2梁部材16の撓
み量を小さくできる。このため、トーチ21とブランク
材との距離を正確に維持し、高精度溶接を実現できる。
【0088】さらに、トーチ21から照射されるレーザ
ー光線の外部への漏れを防止する遮光柵11は、溶接エ
リアAの周囲だけを囲むものとなっており、溶接エリア
Aの外部に設けられているブランク材供給エリアB,C
や製品払い出しエリアD,Eを囲むものとはなっていな
いため、遮光柵11を小型化でき、遮光柵11について
のコストを低減できる。
【0089】また、このように遮光柵11が溶接エリア
Aだけを囲む小型化されたものとなっていても、ブラン
ク材の溶接高さ位置H1は遮光柵11の下端11Bの高
さ位置H2よりも高いため、遮光柵11によるレーザー
光線の溶接エリアAからの漏れ防止を有効に図ることが
できる。
【0090】さらに、トーチ21には遮光カバー28が
設けられ、このトーチ21から照射されるレーザー光線
で溶接されるときのブランク材をクランプするためのク
ランプ装置30,31にも遮光カバー35が設けられて
いるため、レーザー光線の漏れ防止を一層有効に達成で
きる。
【0091】また、本実施形態では、ブランク材は移送
台9,10に載せられて溶接エリアAへ搬送され、この
溶接エリアAで移送台9,10は移送台昇降装置71の
昇降台77で上昇するようになっており、移送台9,1
0が上昇したときにおけるブランク材の溶接高さ位置H
1が遮光柵11の下端11Bの高さ位置H2よりも高く
なる。このため、溶接エリアAにおけるブランク材の溶
接高さ位置H1を、溶接作業時におけるトーチ21の高
さ位置やレーザー光線の焦点距離の関係から設定される
所定の高さ位置であって、遮光柵11の下端11Bより
も高い位置としながらも、移送台9,10によってブラ
ンク材及びブランク材から生産された製品を溶接エリア
Aに対して進入、退出される際、これらのブランク材及
び製品を遮光柵11の下端11Bの下を通過させること
ができる。
【0092】さらにトーチ21には、ブランク材の突き
合わせ溶接すべき溶接箇所40,60,61を検出し、
この検出信号を、前記移動機構を制御する制御装置1に
送信してトーチ21を溶接箇所40,40,61にした
がって追尾移動させるトラッキングカメラ26が取り付
けられているため、移送台9,10の溶接エリアAにお
ける停止位置等に誤差があっても、溶接箇所40,4
0,61を正確に溶接できる。また、トーチ21には、
突き合わせ溶接された溶接箇所の溶接ビードの仕上がり
形状を検出し、この検出信号を、溶接ビードの良好な仕
上がり形状が予め記憶されている記憶装置に比較用の検
出信号として送るためのモニタリングカメラ27が取り
付けられているため、溶接ビードの仕上がり形状につい
ての良否を判定することができ、仕上がり形状が不良で
ある場合にその製品を排除する作業を行える。
【0093】また、本実施形態では、溶接エリアAで突
き合わせ溶接される複数のブランク材のうちの1枚のブ
ランク材における同じ辺に2個のV字欠部52を設け、
これらのV字欠部52のそれぞれに位置決め部材53を
係合させ、このブランク材における2個のV字欠部が形
成された辺と直角をなす辺に、複数のブランク材のうち
の残りのブランク材を当接させるようにしている。この
ため、これらのブランク材を2個のV字欠部が形成され
た辺の延び方向に正確に位置決めでき、突き合わせ溶接
箇所40,60,61を、クランプ装置30,31でク
ランプされ、トーチ21を移動させる位置と正確に一致
させることができる。
【0094】さらに、突き合わせ溶接されるブランク材
は移送台9,10に載せられて溶接エリアAに送られ、
この溶接エリアAに位置決め部材53が移送台9,10
を貫通して昇降するように配置されている。このため、
移送台9,10によりブランク材が溶接エリアAに送ら
れたときに、ブランク材のV字欠部52に位置決め部材
53を係合させることができ、そして、複数のブランク
材同士を移送台9,10に配置されている押圧装置で押
圧当接させることができ、これより、突き合わせ溶接箇
所の正確な位置決めを行える。
【0095】図11〜図13は、以上説明したように、
トーチ21がブランク材と平行をなす平面内を移動でき
るようになっている本実施形態に係るレーザー溶接装置
により、突き合わせ溶接できるブランク材についての枚
数と配置位置関係の各種形態を示す。
【0096】図11では、ブランク材W6の角度をなす
2つの辺に2枚のブランク材W7,W8を突き合わせ、
角度をなす2つの溶接箇所100,101を設けてい
る。
【0097】図12では、ブランク材W9に形成されて
いる切欠部103の角度をなす2つの辺に、ブランク材
W10の2つの辺を突き合わせ、これにより、2枚のブ
ランク材W9,W10で角度をなす2つの溶接箇所11
0,111を設けている。
【0098】図13では、井桁状に配置された4枚のブ
ランク材W11〜W14を突き合わせ、これにより、水
平面内で互いに離間した4つの溶接箇所121〜124
を設けている。
【0099】このように、本実施形態に係るレーザー溶
接装置によると、突き合わせ溶接されるブランク材の枚
数及びブランク材の配置位置関係を多様化できることに
なる。
【0100】
【発明の効果】本発明によると、レーザー光線によって
溶接される板状被溶接材の枚数や配置位置関係を多様化
できるという効果を得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るレーザー溶接装置の
全体を示す平面図である。
【図2】図1で示された溶接エリアに配置されている装
置の拡大平面図である
【図3】図2で示されたトーチをY方向へ移動させるた
めの第2ガイドレールを備えている第2梁部材を示す正
面図である。
【図4】図2で示されたクランプ装置の側面図である。
【図5】2枚で一組をなす板状被溶接材であるブランク
材を溶接エリアに移送するための図1及び図2で示され
た移送台9の平面図である。
【図6】3枚で一組をなすブランク材を溶接エリアに移
送するための図1及び図2で示された移送台の平面図で
ある。
【図7】溶接エリアに配置されている位置決め部材を昇
降させるための位置決め部材昇降装置と、溶接エリアで
移送台を昇降させるための移送台昇降装置とを示す側面
図である。
【図8】図7で示された位置決め部材昇降装置と移送台
昇降装置とを示す平面図である。
【図9】移送台が基台車に昇降自在に配置されているこ
とを示す移送台の正面図である。
【図10】図1及び図2で示された2台の移送台のう
ち、一方の移送台で移送される3枚で一組をなすブラン
ク材の配置位置関係を示す平面図である。図9で示され
【図11】図1〜図9で示されたレーザー溶接装置によ
って突き合わせ溶接できるブランク材の配置位置関係に
ついての第1番目の変更形態を示す平面図である。
【図12】図1〜図9で示されたレーザー溶接装置によ
って突き合わせ溶接できるブランク材の配置位置関係に
ついての第2番目の変更形態を示す平面図である。
【図13】図1〜図9で示されたレーザー溶接装置によ
って突き合わせ溶接できるブランク材の配置位置関係に
ついての第3番目の変更形態を示す平面図である。
【符号の説明】
9,10 移送台 11 遮光柵 11B 遮光柵の下端 13 第1ガイドレール 14 第1梁部材 15 第2ガイドレール 16 第2梁部材 21 トーチ 26 トラッキング装置であるトラッキングカメラ 27 モニタリング装置であるモニタリングカメラ 40,60,61,100,101,110,111,
121〜124 ブランク材の当接された辺同士による
溶接箇所 41 X方向押圧装置 42 Y方向押圧装置 52 V字欠部 53 位置決め部材 71 移送台昇降装置 A 溶接エリア B,C ブランク材供給エリア D,E 製品払い出しエリア W1〜W14 板状被溶接材であるブランク材 T1,T2 製品 H1 ブランク材の溶接高さ位置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 外館 洋 東京都昭島市松原町2丁目14番8号 菊池 プレス工業株式会社内 (72)発明者 山下 順啓 東京都昭島市松原町2丁目14番8号 菊池 プレス工業株式会社内 Fターム(参考) 4E068 BE00 CA10 CA17 CE01 CE09 CE11 DA14

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 レーザー光線を照射するトーチと、この
    トーチを、前記レーザー光線で突き合わせ溶接される複
    数の板状被溶接材と平行をなす少なくとも平面内を移動
    させる移動機構とを有することを特徴とするレーザー溶
    接装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のレーザー溶接装置にお
    いて、前記移動機構は、前記平面における直角2軸方向
    のうちの一方の方向に延びる第1ガイドレールと、前記
    平面における直角2軸方向のうちの他方の方向に延び、
    前記第1ガイドレールに案内されて移動自在となった第
    2ガイドレールとを有し、この第2ガイドレールに案内
    されて前記トーチが移動自在となっていることを特徴と
    するレーザー溶接装置。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載のレーザー溶接装置にお
    いて、前記第1ガイドレールは前記第2ガイドレールの
    延設方向の両側にあり、これらの第1ガイドレールは第
    1梁部材に配置され、前記第2ガイドレールは前記第1
    ガイドレールで案内されて移動する第2梁部材に配置さ
    れ、この第2梁部材は前記第1ガイドレールを介して2
    本の前記第1梁部材によって両持ち支持されていること
    を特徴とするレーザー溶接装置。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれかに記載のレーザ
    ー溶接装置において、前記トーチから照射されるレーザ
    ー光線で前記複数の板状被溶接材を突き合わせ溶接する
    ための溶接エリアは、前記複数の板状被溶接材をこの溶
    接エリアに供給するための板状被溶接材供給エリアと、
    前記複数の板状被溶接材の溶接で生産された製品が前記
    溶接エリアから払い出される製品払い出しエリアとから
    離間して配置され、前記溶接エリアの周囲にこの溶接エ
    リアを囲む遮光柵が配置されているとともに、この遮光
    柵は、前記溶接エリアと前記板状被溶接材供給エリア及
    び前記製品払い出しエリアとの間に配置されていること
    を特徴とするレーザー溶接装置。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載のレーザー溶接装置にお
    いて、前記トーチから照射されるレーザー光線による前
    記複数の板状被溶接材の溶接高さ位置は、前記遮光柵の
    下端の高い位置よりも高くなっていることを特徴とする
    レーザー溶接装置。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載のレーザー溶接装置にお
    いて、前記複数の板状被溶接材を前記溶接エリアへ搬送
    するための移送台を有し、前記溶接エリアにはこの移送
    台を昇降させる移送台昇降装置が配置され、この移送台
    昇降装置で前記移送台が上昇したときにおける前記複数
    の板状被溶接材の溶接高さ位置が前記遮光柵の下端の高
    さ位置よりも高くなることを特徴とするレーザー溶接装
    置。
  7. 【請求項7】 請求項1〜6のいずれかに記載のレーザ
    ー溶接装置において、前記トーチには、前記複数の板状
    被溶接材の突き合わせ溶接すべき溶接箇所を検出し、こ
    の検出信号を、前記移動機構を制御する制御装置に送信
    して前記トーチを前記溶接箇所にしたがって追尾移動さ
    せるトラッキング装置と、前記トーチから照射されたレ
    ーザー光線で突き合わせ溶接された前記複数の板状被溶
    接材の溶接ビードの仕上がり形状を検出し、この検出信
    号を、溶接ビードの良好な仕上がり形状が予め記憶され
    ている記憶装置に比較用の検出信号として送るためのモ
    ニタリング装置とが取り付けられていることを特徴する
    レーザー溶接装置。
  8. 【請求項8】 レーザー光線を照射するトーチを、前記
    レーザー光線で突き合わせ溶接される複数の板状被溶接
    材と平行をなす少なくとも平面内において移動させて前
    記複数の板状被溶接材を溶接することを特徴とするレー
    ザー溶接方法。
  9. 【請求項9】 請求項8に記載のレーザー溶接方法にお
    いて、前記複数の板状被溶接材のうちの1枚の板状被溶
    接材における同じ辺に2個のV字欠部が設けられ、これ
    らのV字欠部のそれぞれに位置決め部材を係合させる工
    程と、この板状被溶接材における前記2個のV字欠部が
    形成された辺と直角をなす辺に、前記複数の板状被溶接
    材のうちの残りの板状被溶接材を当接させることによ
    り、これらの板状被溶接材を前記2個のV字欠部が形成
    された辺の延び方向に位置決めする工程と、これらの板
    状被溶接材の当接された辺同士を前記トーチから照射さ
    れるレーザー光線で突き合わせ溶接する工程とを有する
    ことを特徴とするレーザー溶接方法。
  10. 【請求項10】 請求項9に記載のレーザー溶接方法に
    おいて、前記複数の板状被溶接材は、これらの板状被溶
    接材を前記トーチから照射されるレーザー光線で突き合
    わせ溶接するための溶接エリアへ移送台に載せられて送
    られ、この溶接エリアには前記位置決め部材が昇降自在
    に配置され、前記移送台によって前記溶接エリアへ前記
    複数の板状被溶接材が送られた後、2個の前記位置決め
    部材が上昇して前記V字欠部に係合し、次いで、前記移
    送台に配置されている押圧装置により、前記複数の板状
    被溶接材のうちの前記2個のV字欠部が形成されていな
    い板状被溶接材を前記2個のV字欠部が形成されている
    板状被溶接材に押圧当接させることを特徴とするレーザ
    ー溶接方法。
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