JP2002238386A - 植物の中位鎖チオエステラーゼ - Google Patents
植物の中位鎖チオエステラーゼInfo
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Abstract
嵩化された油などの提供。 【解決手段】 中位鎖脂肪酸に特異的なチオエステラー
ゼを用いて中位脂肪酸、例えばラウレート、が嵩化され
た脂肪酸又はそれを含む油を得る。
Description
中に大量の主として中位鎖(C8−C14)のトリアシル
グリセロール類を合成し、それらのあるものは重要な食
物または工業用の中位鎖脂肪酸の生産のために収穫され
る(F. D. Gunstone, The Lipid Handbook(Chapman &
Hall, ニューヨーク,1986)pp. 55−112)。例えば、ラ
ウレート(C12:0)は、現在、熱帯の樹木の種子から
毎年百万トンに近づく割合で抽出されている (Battey
ら、Tibtech) (1989)71: 122−125)。
中位鎖の生産に切り替えられるメカニズムは、多年にわ
たって考察の主題であった(Harwood, Ann. Rev. Plant.
Mol. Biology (1988)39: 101−138)。最近、Pollard
ら(Arch. of Biochem. andBiophys.(1991) 284:1−
7)は、カルフォルニア・ゲッケイジュ、Umbellularia
californica, の発育する脂肪種子の中に中位鎖アシル
−ACP チオエステラーゼ活性を同定した。この活性は、
発育する子葉がラウロイル(12:0)およびカプロイル
(10:0)の脂肪酸とのトリグリセリドのほぼ独占的な
生産を行うときにのみ、現れる。
成についてのメカニズムの最初の証拠を提供した:延長
の間、脂肪酸はアシル−キャリアータンパク質(ACP) 。
チオエステルが早期に加水分解される場合、延長は中位
鎖脂肪酸の解放により停止される。ゲッケイジュ(Bay)
チオエステラーゼは引き続いてDaviesら(Arch. Bioche
m. Biophys.(1991)290:37−45)により精製され、これ
は対応するcDNAのクローニングを可能としそして関係す
るクローンを得るためにかつ植物のトリグリセリドを変
性するためにそれを使用されることが記載された(WO 91
/1421) 。
以上の性質および使用が提供される。第1の態様におい
て、本発明は植物の種子およびその種子から誘導化され
た油に関し、前記油は通常ラウレートを含有しないが、
ラウレートを含有することが今回発見された。 1.0%程
度に少ないラウレートを有する種子は、種子のトリグリ
セリド油中に自然にラウレートを貯蔵しない野生型植物
種と有意に異なる。最小15%より多いラウレート、33%
のラウレートまたは50%のラウレートを有する種子を以
後考える。少なくとも2つの脂肪酸ラウロイルアシル基
をもつ種子の中の、あるいは種子から誘導化されたトリ
グリセリドを同様に考える。 1.0%より多いラウレート
を含有するブラシカ (Brassica) の種子およびこのよう
な種子から誘導化された油はことに好ましい。
中位鎖チオエステラーゼの配列、ゲッケイジュ(Bay) の
中位鎖チオエステラーゼのDNA 配列および宿主細胞の中
のこの酸素の発現のためのDNA 構成体に関する。とく
に、この配列について従来報告された開始部位より上流
の構造遺伝子配列の開始部位を記載する。
テラーゼを使用する方法に関する。中位鎖脂肪酸を生産
する細菌細胞の中の植物の中位鎖チオエステラーゼの発
現が提供される。この方法により、ある量のこのような
脂肪酸を細菌から結晶質の形態で収穫することができ
る。この出願において、ゲッケイジュ・チオエステラー
ゼの使用を例示する;fadD大腸菌 (Escherichia coli)
突然変異株はとくに好ましい。さらに、改良されたラウ
レートの生産のための温度範囲を記載する。
不飽和中位鎖チオエステラーゼを生産する方法を、ま
た、ここに記載する。ある量の飽和中位鎖アシル−ACP
脂肪酸をもっぱら生産しかつトリグリセリドの中に組み
込む植物においてさえ、チオエステラーゼは同一長さの
不飽和脂肪酸に対して活性を有することができることが
今回発見された。
テラーゼは、WO91/16421 (PCT/US91/02960)およびUS
SN07/824, 247(これらの開示の全体をここに引用によ
って加える) に記載されている。本発明の植物の中位鎖
チオエステラーゼは、植物酵素の反応の条件下にC8−
C14脂肪酸アシル−ACP 基質から1種または2種以上の
遊離脂肪酸の生産を触媒する能力を証明する植物源から
得ることができるアミノ酸、ペプチド、ポリペプチドま
たはタンパク質の任意の配列を包含する。「酵素反応の
条件」とは、酵素を機能化させる環境(すなわち、温
度、pH、阻害物質の欠如のような因子)において、任意
の必要な条件が利用可能であることを意味する。
かつ関係する源から提供される、特定の例示する配列か
ら得ることができる。例えば、クヘア (Cuphea) 属の中
のいくつかの種、例えば、プロクンベンス (procumben
s) 、ルテア (lutea)、フッケリアナ (hookeriana) 、
ハイソピフォリア (hyssopifolia) 、ライチイ (wright
ii) およびインフラタ (inflata)は、それらの種子の中
に中位鎖脂肪酸を含有するトリグリセリドを蓄積する。
中位鎖脂肪酸の他の天然の植物源は、クスノキ科(Laura
ceae)の族、例えば、ピサ (Pisa)(Actinodophne hooker
i) およびゲッケイジュ (Laurus nobilis) の種子であ
る。他の植物源は、ニレ科 (Ulmaceae)(ニレ) 、ニクズ
ク科 (Myristicaceae)、ニガキ科 (Simarubaceae) 、ボ
チシアセアエ (Vochysiaceae) およびニレ科 (Salvador
aceae)、およびC14脂肪酸を蓄積すると報告されたエリ
スマ (Erisma) 、ピクランニア (Picramnia)およびビロ
ラ (Virola) の雨林の種を包含する。
有意に存在するタンパク質は、天然に誘導化された中位
鎖の好ましい植物のチオエステラーゼを得るための好ま
しい候補である。しかしながら、また、中位鎖脂肪酸が
その中に有意に存在しない他の植物源を他の酵素源とし
て容易にスクリーニングできることを理解すべきであ
る。さらに、内因性中位鎖の好ましい植物のチオエステ
ラーゼの間およびより長いおよび/またはより短い鎖の
好ましい植物のチオエステラーゼの間の比較は、合成の
中位鎖の好ましい植物のチオエステラーゼならびに前述
のものをつくるためのタンパク質のモデル化または他の
修飾のための見識を生ずることができる。
酸のプローブ (DNA およびRNA)などを調製し、そして種
々の植物源からの「相同的」または「関係する」チオエ
ステラーゼをスクリーニングしそして回収することがで
きる。免疫学的クローニング法のために、モノクローナ
ルまたはポリクローナルの抗体調製物を利用する。検出
のために、抗体を放射線で標識化するか、あるいは商業
的に入手可能な種々の第2抗体/酵素接合体系の任意の
1つを使用して抗体を標識化する。入手可能な抗体の検
出系のいくつかの例は、Oberfilder(Focus(1989) BRL
Life Technolgies, Inc.,11:1−5)により記載され
ている。
見いだされ、この同一性は配列の情報、核酸またはアミ
ノ酸を比較するか、あるいは既知のチオエステラーゼと
候補源との間のハイブリダイゼーション反応により決定
することができる。保存的変化、例えば、 Glu/Asp, V
al/Ile, Ser/Thr, Arg/Lys および Gln/Asn をまた
アミノ酸配列の相同性の決定において考慮することがで
きる。アミノ酸配列は2つの完全な成熟タンパク質の間
の25%程度に少ない配列の同一性により相同性であると
考えられる。(一般に、Doolttle, R.F., OF URFS and
ORFS (University Science Books、カリフォルニア州、
1986を参照のこと、)。典型的には、存在しうるが、な
お関係すると考えられる欠失を排除する、問題の所定の
植物のチオエステラーゼと標的配列との間で、長い核酸
配列は50〜60%程度に少ない配列の同一性、より好まし
くは少なくとも約70%の配列の同一性を示すことができ
る。
または他の適当なライブラリーを植物のチオエステラー
ゼからの保存された配列でプロービングして、相同的に
関係する配列を同定することができる。ことに高度に保
存された配列を同定できるとき、より短いプローブはポ
リメラーゼ連鎖反応(PCR) のためにしばしばとくに有用
である。より長い核酸断片 (>100bp)をプローブとして
使用するとき、ことに完全なまたは大きいcDNA配列を使
用するとき、低いストリンジェンシイ (例えば、プロー
ブの融点より40〜50℃低い) でスクリーニングして、20
〜50%の偏りをもつ標的試料、すなわち、相同配列から
シグナルを得る。(Beltz ら、Methods in Enzymology
(1983) 100: 266−285 を参照のこと)。
ランスジェニック植物の生産のための植物細胞を包含す
る、酵素の発現のために選択した宿主細胞の中に導入す
ることができる構成体の中に、植物の中位鎖チオエステ
ラーゼをコードするDNA 配列を挿入することができる。
こうして、タンパク質の宿主細胞は原核生物および真核
生物の両者の細胞を包含する。宿主細胞は単細胞である
か、あるいは意図する用途に依存して多細胞の分化した
または未分化の生物の中に見いだすことができる。本発
明の細胞は、その中に存在する野生型細胞に対して外来
の植物のチオエステラーゼを有することによって、例え
ば、その中に植物のチオエステラーゼをコードする組み
換え核酸の構成体を有することによって区別することが
できる。
ミドまたは染色体の遺伝子などを包含する調節領域は変
化するであろう。原核生物または真核生物の微生物、と
くに単細胞の宿主の中の発現のために、広範な種類の構
成的または調節可能なプロモーターを使用することがで
きる。記載した転写開始領域の中に、細菌または酵母の
宿主、例えば、大腸菌 (E.coli) 、枯草菌 (B.subtili
s) 、サッカロミセス・セレビシアエ (Saccharomyces c
erevisiae) からの、遺伝子、例えば、β−ガラクトシ
ダーゼ、T7ポリメラーゼ、トリプトファンEなどを包
含する、領域が存在する。
現を望むとき、構成体は植物の中で機能的である調節領
域(プロモーターおよび終結領域)を含むであろう。植
物のチオエステラーゼまたはその機能的断片をコードす
るオープンリーディングフレームは、その5末端におい
て、転写開始調節領域、例えば、チオエステラーゼ構造
遺伝子より上流の5′に天然に見いだされる野生型配列
に接合されるであろう。広範な種類の構成的または調節
可能な、例えば、誘発可能な、構造遺伝子機能の転写を
提供する、多数の他の転写開始領域が入手可能である。
植物のために使用する転写開始領域には、構造遺伝子、
例えば、CaMV35S およびノパリンまたはマンノパインシ
ンターゼに関連する領域、あるいはナピン、ACP ポリメ
ラーゼなどに関連する。このような構造遺伝子に対応す
る転写/転写開始領域は、それぞれの開始コドンに対し
て直ぐ5′上流に見いだされる。
の宿主に対して天然のプロモーターまたは修飾されたプ
ロモーター、すなわち、1つの遺伝子源から誘導化され
た転写開始領域および異なる遺伝子源から誘導化された
転写開始領域を有するプロモーター、問題の植物のチオ
エステラーゼをコードする配列を含むプロモーター、ま
たは増強されたプロモーター、例えば、二重35S CaMVプ
ロモーターを望む場合、配列は標準の技術を使用して一
緒に接合することができる。植物の中の中位鎖チオエス
テラーゼの発現を望む大部分の応用のために、種子特異
的プロモーターの使用は好ましい。細菌または異種植物
細胞の中で発現させるとき、植物の中位鎖チオエステラ
ーゼは生物学的に活性であることが今回観察された。
して、あるいはトリグリセリド分子の中に組み込んで、
含有しない植物の種子は、このような中位鎖脂肪酸を含
有することを発見することができることが今回見られ
た。中位鎖脂肪酸を通常含有しない種子とは、全体の脂
肪酸の中の 0.1モル%より少ない所定の中位鎖脂肪酸を
含有する種子を意味する。こうして、全体の脂肪酸の中
の最小 1.0モル%の所定の中位鎖脂肪酸を含有する任意
の植物の種子は有意に修飾される。「全体の脂肪酸の中
のモル%」は、全体の脂肪酸含量のうちの中位鎖脂肪酸
の相対比を記載するために使用する。これらの数値は必
要に応じて重量%に変換することができる。
ら全体の脂肪酸の50.0モル%のラウレートまでの中位鎖
脂肪酸の含量を測定した。植物の種子の全体の脂肪酸
は、胚、内胚乳および種子の外穀脂質を包含する。さら
に、中位鎖脂肪酸を含有する種子において、全体の脂肪
酸の中のラウレートの含量はトリアシルグリセリドのラ
ウレート含量に直接対応することが認められる。こうし
て、全体の脂肪酸の含量を同様によく「全体の抽出可能
な油」として考えることが適当である。
セリドに関すると、グリセロールの主鎖のどの位置が関
係するかは明らかではない。しかしながら、測定した中
位鎖脂肪酸の高いレベルに基づくと、トリアシルグリセ
リドの少なくとも2つの位置が関係することが明らかで
ある。
シカ (Brassica) の種子を含有する中位鎖をここにおい
て例示する。とくに、種子特異的プロモーターの調節コ
ントロール下の異種中位鎖チオエステラーゼの構造遺伝
子の発現の結果として、新規な脂肪酸の組成を含有する
トランスジェニックアラビドプシス(Arabidopsis) およ
びブラシカ (Brassica) の種子を記載する。カルフォル
ニア・ゲッケイジュ (Umbellularia californica)(ゲッ
ケイジュ) から得られる中位鎖チオエステラーゼをコー
ドするDNA 配列の発現により、ラウレートはこれらのそ
れぞれの種子の抽出可能な油の中に今回発見された。ラ
ウレートの存在が増加するとき、オレイン酸 (18:1)
の対応する減少が観察される。ラウレートの増加に伴う
他の脂肪酸組成の変化はミリステート (14:0) の増加
および、より少ない程度に、リノールネート (18:3)
およびパルミテート (16:0) の量の減少を含む。
100個の種子のプールの分析は形質転換された植物の同
定に導き、形質転換された植物の種子は、対照の種子に
おいて測定されたほぼ0%のラウレートに比較して、2
3.5モル%までのラウレートを含有した。T1植物(も
との形質転換体)からの成熟種子であるT2種子は、分
離する集団を表すので、T2種子から成長した第2世代
の植物(T2)からの種子において、なおより高いレベ
ルのラウレートが期待されるであろう。
を発現するトランスジェニックブラシカ (Brassica) 種
子 (25〜30個の種子のプール) の分析は、それらの種子
が37モル%までのラウレートを含有する形質転換体の同
定を与える。これらの植物の単一および半分の種子のTA
G の分析は、分離する種子の集団の中のラウレートのレ
ベルが少なくとも50モル%程度に高いことを証明する。
半分の種子のTAG の分析は、最高のラウレートを生産す
るT2種子の同定を可能とし、そして引き続いて残留す
る種子の部分は発芽して所望の高いラウレートの種子を
もつ第2世代の植物を生産することを明らかにする。
と遺伝子のコピー数との間の相関関係が観察された。し
たがって、測定された全体の脂肪酸の中の中位鎖脂肪酸
の最小のモル%はほぼ50.0モル%であるが、より多くの
遺伝子をさらに挿入することによって中位鎖脂肪酸のレ
ベルを増加することができる。このような技術は遺伝子
操作または植物の育種法を包含することができる。
操作のアプローチは、植物のチオエステラーゼの構造遺
伝子をコードする追加のDNA 配列の細胞の中への挿入、
より高いmRNAのコピー数を証明する転写開始領域の使
用、あるいは、例えば、基質の利用可能性によりよく対
応する改良されたタイミングの特異性のプロフィルを包
含する。例えば、ブラシカ (Brassica) 植物の種子の中
の、ナピンプロモーターの調節コントロール下の、ラウ
レート生産の時間過程の分析は、中位鎖チオエステラー
ゼの出現が貯蔵油の合成の開始よりほぼ5〜7日間遅れ
ることを証明する。計算により、中位鎖チオエステラー
ゼが有意の衝撃をなす前に、全体の脂肪酸の約20%が既
に合成されていることが示される。こうして、チオエス
テラーゼ遺伝子が胚の発育のより早い段階で発現される
場合、実質的により高いラウレートのレベル (10〜20
%) を得ることができるであろう。
位鎖チオエステラーゼ遺伝子の完全な構造のコーディン
グ配列の使用を包含することができる。こうして、図3
〜図4に示すゲッケイジュ・チオエステラーゼのコード
配列の完全な5′領域はラウレートの生産を改良するこ
とができる。あるいは、中位鎖チオエステラーゼが異常
なトランシットペプチド配列、すなわち、色素体チラコ
イドのターゲッティングとの類似性を示すもの、例え
ば、ゲッケイジュ・チオエステラーゼとともに見いださ
れるものを有する場合、いっそう典型的な植物トランシ
ット、例えば、ベニバナの中に見いだされるもの(図14
〜図24)、アシルキャリアータンパク質またはssu の使
用を置換することができる。
細胞の中で不飽和脂肪酸を生産する機会を提供する。植
物の中位鎖チオエステラーゼは、不飽和中位鎖脂肪酸を
もたない植物からのものでさえ、このような基質に対し
て活性である。それゆえ、植物の中位鎖チオエステラー
ゼを使用して不飽和中位鎖脂肪酸を提供することができ
る。
ジュ・チオエステラーゼの発現は、ラウレート (C12:
0)、ミリステート (C14:0) およびまた中位鎖脂肪
酸の不飽和種 (C12:1およびC14:1)の生産を生ず
る。大腸菌 (E.coli) の中の不飽和脂肪酸の生産は、β
−ヒドロキシデカノイルチオエステルデヒドラーゼによ
り触媒される。このデヒドラーゼの配列は発表され(Cr
onanら、J.Biol.Chem.(1988) 263:4641−4646)そし
て、こうして、中位鎖チオエステラーゼと関連して使用
するために、植物細胞を包含する問題の宿主細胞の中に
挿入することができる。
胞、とくに脂肪酸を効率よく分解することができない細
菌細胞の中で発現するとき、豊富な中位鎖脂肪酸を生産
し、そして細胞から収獲することができる。ある場合に
おいて、中位鎖脂肪酸は結晶を形成し、これらの結晶は
細菌細胞から容易に分離することができる。アシル−Co
A シンターゼを欠如する細菌の突然変異株、例えば、大
腸菌 (E.coli) fadDおよびfadEを使用することができ
る。fadD突然変異株を使用する研究において、ベクター
の形質転換された対照に関するfadDゲッケイジュ・ チ
オエステラーゼ形質転換体の成長は37℃において非常に
遅延し、そして25〜30℃においてそれほど遅延しない。
を蓄積し、そしてペトリ皿上に形成したコロニーは25℃
において大量のラウレートの結晶をことに表面に堆積し
た。これらの堆積物は、FAB 質量スペクトルで同定した
とき、ラウレートとして同定された。ガスクロマトグラ
フィーによる分離および定量後、ペトリ皿上にfadD−ゲ
ッケイジュ・チオエステラーゼにより堆積されたラウレ
ート結晶は、生産する細菌の合計の乾燥重量の約30〜10
0 %を表すことが推定される。
の中で望むとき、問題の種々の植物は次のものを包含す
るが、これらに限定されない:菜種 (CanolaおよびHigh
Erucic Acid変種) 、ヒマワリ、ベニバナ、ワタ、クヘ
ア (Cuphea) 、ダイズ、ナンキンマメ、ココナツおよび
ギネアアブラヤシおよびトウモロコシ。組み換え構成体
を宿主細胞の中に導入する方法に依存して、他のDNA 配
列を必要とすることがある。重要なことには、本発明は
双子葉および単子葉の種に同様によく適用することがで
き、そして新しいおよび/または改良された形質転換お
よび調節の技術に容易に適用することができる。
は本発明に対して臨界的ではない;植物の形質転換の種
々の方法を現在利用可能である。より新しい方法を利用
して作物を形質転換することができるが、それらは以後
において直接適用することができる。例えば、癌腫菌(A
grobacterium) の感染に対して自然に感受性である多数
の植物種は、癌腫菌(Agrobacterium) 仲介形質転換の三
部分または二部分ベクターの方法により首尾よく形質転
換することができる。さらに、種々の単子葉および双子
葉の植物種の形質転換を可能とする、マイクロインジェ
クション、DNA粒子の衝撃、エレクトロポレイションの
技術が開発された。次の実施例によって、本発明をさら
に説明する。これらの実施例は本発明を限定しない。
ゼのcDNA配列 全長のゲッケイジュ中位鎖チオエステラーゼcDNAクロー
ン、pCGN3822、(3A−17) の配列は、図1〜図2に表
されている。位置 145−147 におけるATG コドンで開始
するゲッケイジュ・チオエステラーゼの翻訳されたアミ
ノ酸配列は図3〜図6に示されている。このATG は、植
物の翻訳開始のルールに合致し、したがってin vivo で
利用される開始コドンであると思われる配列により取り
囲まれている。開始のためにbp145 におけるATG を使用
して、 382アミノ酸のポリペプチドをゲッケイジュ・チ
オエステラーゼmRNAから翻訳することができる。ゲッケ
イジュ・チオエステラーゼ遺伝子の第2クラスのDNA 配
列は、図8〜図13に記載されている。
イジュ・チオエステラーゼのN−末端配列は、誘導化さ
れたタンパク質配列のアミノ酸残基84において開始す
る。したがって、N−末端の83アミノ酸はトランシット
ペプチドの配列を表す。この配列は、通常40〜100 アミ
ノ酸長さの間である、色素体トランシットペプチドに共
通の特徴を有する(Keegstraら、Ann. Rev. Plant. Phy
siol. and Plant Mol. Biology (1989) 40 : 471−50
1) 。このトランシットペプチド領域のヒドロパシーの
プロットは、トランシット配列の各末端に疎水性ドメイ
ンを明らかにする。他のトランシットペプチドの配列は
同様な疎水性N−末端ドメインを含有することが示され
た。このN−末端ドメインの意味は知られていないが、
ある種の実験が示唆するように、脂質仲介結合はあるタ
ンパク質の色素体の取り入れのために重要である(Frie
dmanおよびKeegstra,Plant Physiol.(1989)89: 993−
999)。
体のストロマのタンパク質のトランシットペプチドのヒ
ドロパシーのプロットの比較(Keegstraら、前掲) によ
り、これらのトランシットペプチドはC−末端ドメイン
に疎水性ドメインをもたないことが示される。しかしな
がら、葉緑体のチラコイドのルーメンに予定されたプレ
プロタンパク質は、それらのトランシットペプチドのC
−末端にアラニンに富んだ疎水性ドメインを有する(Sm
eekensら、TIBS (1990)15:73−76)。ゲッケイジュ・
チオエステラーゼのトランシット配列の中のこのような
ドメインの存在は、それがチラコイド同等体のルーメン
に、あるいは膜間の空間にこの酵素をターゲッティング
する二重ドメインのトランシットペプチドを有すること
を示唆する。これは予期せざることである。
て検出されたからである(Ohlroggeら、Proc. Natl. Ac
ad.Sci. (1979) 76:1194−1198)。ゲッケイジュ・チ
オエステラーゼのプレプロタンパク質の中のこのような
ドメインの存在について別の説明は、それが精製したと
き切断され、人工的N−末端の配列の決定に導く成熟タ
ンパク質の膜のアンカーを表すことができるということ
である。次いで、成熟チオエステラーゼタンパク質のin
vivo N−末端は、アミノ酸配列の分析により示される
よりさらに上流の位置に存在するであろう。
バンクのサーチは、脊椎動物の中位鎖アシル−ACP チオ
エステラーゼIIを包含する、いかなるエントリートの有
意な合致も明らかにしない(Naggert ら、Biochem. J.
(1987) 243: 597−601)。また、ゲッケイジュ・チオエ
ステラーゼは脂肪酸シンターゼチオエステラーゼ活性部
位のモチーフに類似する配列を含有しない (Aitken,199
0,Identification ofProtein Concensus Sequence, Act
ive Site Motifs, Phosphorylation and other Post-tr
anslational Modification (Ellis Horwood, チチェス
ター,ウェストサセックス, 英国, pp. 40−147)。
テラーゼの単離および配列を提供する。ベニバナの34お
よび40kDのチオエステラーゼのタンパク質の臭化シアン
ペプチド配列からの配列の情報を分析して、ベニバナ・
チオエステラーゼのペプチド地図を得る。これらのペプ
チドとゲッケイジュ・チオエステラーゼのアミノ酸配列
との相同性の比較は、ベニバナ・チオエステラーゼのペ
プチド地図を確証する。縮重オリゴヌクレオチドのプラ
イマーをベニバナ・チオエステラーゼのペプチドの配列
のアミノ酸配列から設計し、そしてポリメラーゼ連鎖反
応 (PCR)においてプライマーとして使用してベニバナ・
チオエステラーゼ遺伝子の断片を得る。
産物をゲル精製し、そしてプローブとして使用してベニ
バナ胚cDNAライブラリーをスクリーニングする。6クロ
ーンを単離する;制限マッピングはそれらが2つの遺伝
子のクラスの中に入ることを示す。各クラスからの代表
的なもの、pCGN3264 (2−1)およびpCGN3265 (5−
2)のヌクレオチドおよび翻訳されたアミノ酸配列は、
図14〜図19および図20〜図24に表されている。N−末端
アミノ酸配列の情報に基づいて、成熟ベニバナ・チオエ
ステラーゼのアミノ末端を図14〜図19および図20〜図24
における翻訳されたアミノ酸配列のアミノ酸61のアラニ
ン残基に帰属させる。
NAクローンの推定されたアミノ酸配列の比較は、成熟タ
ンパク質が82%であるが、対応するDNA 配列が80%の同
一性を共有することを示す。2つのタンパク質の等電点
のコンピューターの推定はかなり異なる。2−1により
コードされる成熟タンパク質について推定されたpIは5.
8であるが、5−2によりコードされるタンパク質のそ
れは 8.1である。
は、ベニバナ・チオエステラーゼの潜在的にいくつかの
形態が存在することを示した。2つの明確な分子量のク
ラス、ならびにクロマトフォーカシングからの2つの別
々のピーク分画が観察された。両者の分子量種は各活性
ピークの中に表される。しかしながら、各形態のタンパ
ク質配列の分析は、これらのイソフォームが同様に単一
のタンパク質の生産物であることを示す。各種のN−末
端の配列は同一であり、そして内部のCNBr断片のいかな
るもののタンパク質配列においても差が観察されなかっ
た。異なる分子量種は、in vitroの処理によるか、ある
いは抽出または精製の間の、多分酸沈澱段階の間の減成
の結果であることがある。
ステラーゼの精製において観察されたイソフォームのす
べてを同一タンパク質から誘導化することができること
を示すが、cDNAの2つの高度に相同性であるが、明確な
クラスがベニバナ胚cDNAライブラリーから単離された。
両者のクラスは、大腸菌 (E.coli) の中の発現に基づく
C18:1基質に対する優先の活性を有するアシル−ACP
チオエステラーゼをコードする。しかしながら、ペプチ
ド配列のデータは2−1コードされたタンパク質からの
翻訳されたアミノ酸配列のみと合致し (アミノ酸の配列
決定のための小さい不一致を許容する) 、そして5−2
遺伝子によりコードされるチオエステラーゼに独特に相
当するペプチドは発見されなかった。
質は量が少なく、そして配列決定について考慮すべき十
分に優勢のバンドではなかった。あるいは、5−2によ
りコードされるタンパク質は消化された試料の小さい成
分であることがあるので、その結果SDS-PAGEおよびエレ
クトロブロッエィング後に検出するために十分な量でCN
Br断片が存在しなかった。2つのタンパク質生産物の予
測されたpIの検査は5−2が2−1より非常にいっそう
塩基性のタンパク質をコードすることを示すので、5−
2に相当するタンパク質は精製における沈澱工程の間に
排除されることがある。
シル−ACP チオエステラーゼの発現実施例2A 大腸菌 (E.coli) の中のゲッケイジュ・チオエステラー
ゼのタンパク質の発現を記載する。切頭ゲッケイジュ
(1200bp) cDNAを大腸菌 (E.coli) 宿主細胞の中で30kD
のタンパク質として発現させ、そしてcDNA断片が形質転
換体に増加したC12アシル−ACP チオエステラーゼ活性
を与えることを証明するデータを提供する。
87) 56: 125−135)を、大腸菌 (E.coli) BL21株(Stud
ier およびMoffat, J.Mol. Biol.(1986) 198: 113−13
0)宿主の中でこの研究のために使用した。pET3a ベクタ
ーはプロモーターおよびバクテリオファージT7の33bp
の5′リーディングフレームを含有する。T7ポリメラ
ーゼは、大腸菌 (E.coli) BL21 (DE3)株の中に見いださ
れるイソプロピル−b−D−チオガラクトプラノシド
(IPTG) 誘発可能なlac UV5 プロモーターの調節コント
ロール下にある。こうして、pET3a で形質転換された大
腸菌 (E.coli) BL21 (DE3)へIPTGを添加することによっ
て、T7プロモーターは活性化されるであろう。
エステラーゼ配列の置換により、リーディングフレーム
で融合された第1図切頭cDNAを含有する構成体を調製す
る。大腸菌 (E.coli) をチオエステラーゼ(pET3a−TH1
0) を含有するpET3a 構成体および対照として非修飾pET
3a で形質転換する。大腸菌 (E.coli) を37℃において
液体培地の中で成長させ、そして発現を1mM IPTG の添
加により誘発させる。1時間インキュベーションした
後、細胞を遠心により収獲し、アッセイ緩衝液の中に再
懸濁させ、そして超音波処理により溶解する。細胞の破
片をそれ以上の遠心により除去し、そして上澄み液を活
性のアッセイにおいて、Pollard ら、Arch.Biochem. &
Biophys.(1991) 281: 306−312 に記載されているよう
に使用した。
(E.coli) 細胞のリゼイトは、長鎖基質を参照して、試
験したすべてのアシル−ACP 基質に対して加水分解活性
を含有する。 pET3a−TH10の結果を対照の結果と比較す
ると、明らかなように、基質の好ましさのパターンは異
なる。形質転換体のリゼイトは、対照のリゼイトと比較
したとき、他の基質に関して12:0−ACP との大きく増
加した活性を示す。この増加した12:0−ACP 活性は、
このcDNA断片が大腸菌(E.coli) 細胞の中で活性酵素を
生産するために十分なゲッケイジュ12:0−ACP チオエ
ステラーゼ遺伝子を含んでなることを証明する。
ステラーゼのタンパク質は大腸菌(E.coli) 細胞の中で
lac 融合体として発現される。実施例1 に記載する、全
長のゲッケイジュ・チオエステラーゼcDNA, pCGN3822、
の配列の分析は、塩基394 におけるXbaI部位を明らかに
する。このXbaI部位における消化は、アミノ酸位置72に
おけるロイシンを表すコドンの直ぐ5′のコーディング
領域を切断する。このロイシンは、実施例1aに記載す
るようにアミノ末端残基のために候補として同定され
た。
述したように、仮定した成熟タンパク質の開始部位にお
いて切断するXbaIで消化することによって、cDNAの3′
末端をフランキングするベクター配列の中で、発生させ
る。XbaI断片をブルースクライブ(Bluscribe)M13(+
/−)(また、pBS +/−)クローニングベクター(Stra
tagene、サンジエゴ、カリフォルニア州)のマイナスバ
ージョンのXbaI消化物上でクローニングする。成熟タン
パク質がブルースクライブ(Bluscribe)ベクターのlacZ
遺伝子の部分とリーディングフレームの中にかつlacプ
ロモーターのコントロール下にあるように、チオエステ
ラーゼ遺伝子のクローンを挿入する。
で挿入されたゲッケイジュ・チオエステラーゼ遺伝子を
有する対照ブルースクライブ(Bluscribe)構成体を大腸
菌(E.coli) の中に形質転換する。大腸菌(E.coli) 細
胞を37℃において液体培地の中で成長させ、そしてIPTG
を0.1mM IPTGの最終濃度に添加することによって、lac
プロモーターからの発現を誘発する。誘発の1時間後、
切頭ゲッケイジュ・チオエステラーゼについて前述した
ように、細胞を収獲し、溶解しそして測定する。
た成熟ゲッケイジュ・チオエステラーゼ酵素を発現する
大腸菌(E.coli) 細胞からのリゼイトは、変化する炭素
鎖長の他の ACP基質に対するより、12:0−ACP 基質に
対して有意により大きい活性を有する。さらに、この活
性は切頭ゲッケイジュ・チオエステラーゼを発現する大
腸菌(E.coli)細胞のリゼイトにおけるより2桁大きい。
大腸菌(E.coli) 細胞の中のゲッケイジュ・チオエステ
ラーゼのタンパク質の発現がこれらの細胞の脂肪酸組成
に作用を有するかどうかを決定するために、研究を実施
している。
ラーゼを含有する大腸菌(E.coli)細胞の脂肪酸複合体
の実質的な変化を同定することができなかった。しかし
ながら、後述するように、ペレット化した形質転換され
た細胞又は形質転換された細胞をペレット化した成長培
地のより大きい試料の分析は、形質転換された細胞の脂
肪酸のプロフィルの変化を示す。C12脂肪酸は、非形質
転換対照細胞に比較して、ゲッケイジュ・チオエステラ
ーゼを含有する細胞の中でより高い量で生産される。
uscribe)(Stratagene、サンジエゴ、カリフォルニア
州)で形質転換された大腸菌(E.coli)対照細胞および
成熟チオエステラーゼ構成体で形質転換された細胞のほ
ぼ 100mlを、ECLB(大腸菌(E.coli) Luria ブロス)培
地の中でほぼ 0.6の光学密度に成長させ、そして遠心に
よりペレット化した。細胞および培地を次のようにして
酸性方法を使用して抽出する。ペレット化した細胞を4
mlのメタノール中の5%(v/v)H2SO4 の中に再懸濁
させる。この培地を遠心後に回収し、そして10mlの酢酸
を添加する。試料を50mlのエーテルと激しく震盪する。
相を分離し、そして下の層を廃棄する。エーテル層を一
夜蒸発させて、1〜2mlの残留溶液を得る。4mlのメタ
ノール中の5%(v/v)H2SO4 を残留する培地溶液に
添加する。
ト化した細胞の両者の脂肪酸分析適用する。細胞および
H2SO4 /メタノールの中の培地の試料をねじ込みキャッ
プの管に移し、そして 0.5mg/mlのC17標準を含有する
2mlのトルエンを添加する。管にキャップをきつく閉
め、管を90℃において2時間インキュベーションし、次
いで4mlの 0.9%(w/v)NaClおよび2mlのヘキサン
を添加する。次いで、各試料の上層(ヘキサン)をテー
ブルトップの遠心機で1000rpm において5分間遠心し
て、大腸菌(E.coli) 細胞の層内に捕捉されることがあ
る抽出された脂肪酸メチルエステルを分離した。
り温度のプログラムを使用して分析して、10個またはそ
れより少ない炭素原子を有する成分の分離を増強する。
使用した温度のプログラムは、 140℃の温度について3
分間、次いで 230℃に到達するまでの5℃/分の温度増
加を提供し、そして 230℃を11分間維持する。試料をヘ
ウレット−パッカード(Hewlett-Packard) 5890 (Palo
Alto、カリフォルニア州)のガスクロマトグラフで分析
する。脂肪酸含量の計算は内部C17標準に基づく。
中の脂肪酸のほぼ70%がC12脂肪酸であることを示す。
これは対照細胞からの培地中のC12脂肪酸の約2%のレ
ベル上と比較される。さらに、非形質転換細胞の含量を
越えた形質転換された細胞の含量のほぼ2倍の増加が観
察される。
発育する種子から精製されたゲッケイジュ・チオエステ
ラーゼ酵素の基質の分析をまた実施する。結果を下表3
に表す。
るゲッケイジュ種子から精製されたチオエステラーゼの
基質の分析の結果を比較すると、2つの源からの酵素の
活性のプロフィルはC8,10,12, 14および16 ACP基質
に関して本質的に同定であることが明らかである。胚か
ら精製された酵素はC18:1基質で大腸菌(E.coli)発
現されたチオエステラーゼよりわずかに活性であるが、
この差は中位鎖チオエステラーゼから完全には除外され
なかった長鎖ゲッケイジュ・チオエステラーゼの活性の
ためであると信じられる。
ーゼ発現プラスミド(pCGN3823)を、中位鎖特異的アシ
ル−CoA シンターゼを欠如し(Overanら、Eur.J. Bioch
em. (1969) 7: 559−574)、したがって、ラウレート
を分解することができない大腸菌(E.coli)fadD株の中
で確立した。ベクター形質転換された対照に関するfadD
ゲッケイジュ・チオエステラーゼ形質転換体の成長を25
℃, 30℃および37℃において研究した。液体培養におい
て、ゲッケイジュ・チオエステラーゼ形質転換されたfa
dD細菌は、すべての3つの温度において、指数的成長相
の間に対照とほぼ同一速度で増殖する。しかしながら、
37℃において、ゲッケイジュ・チオエステラーゼのプラ
スミドを収容するfadD細胞は成長の定常期に近い培養物
から回収することができない。対照的に、プラスミドは
数日間より低い温度において安定に含有され、そしてこ
れらの定常期の培養物はメタノールまたはエーテルの中
に可溶性の有意な量の沈澱を生産する。
ラーゼのコロニーの成長は37℃において厳しく遅延され
たるが、より低い温度においてはほんのわずかである。
25℃においてペトリ皿上に形成したコロニーは、大量の
結晶を、ことに表面において、堆積するが、また細胞不
含寒天マトリックスの中または表面において堆積する。
これらの結晶の堆積は(FAB)質量スペクトル測定により
カリウムラウレートと同定された。ガスクロマトグラフ
ィーにより分離および定量後、ラウレートの結晶は生産
する細菌の合計の乾燥重量の30%までを表すと推定され
る。
活性 さらに、いくつかの新しいメチルエステルのピークがfa
dD−ゲッケイジュ・チオエステラーゼの中に存在する
が、対照大腸菌(E.coli) fadD細胞の中に存在しない。
分析はこれらのピークの2つが12:1および14:1脂肪
酸を表すことを示す。こうして、ゲッケイジュ・チオエ
ステラーゼは、大腸菌(E.coli) の中に存在する両者の
飽和および不飽和の脂肪酸シンターゼの経路から脂肪族
アシル−ACP を加水分解することができる。
断され、そして不飽和の経路は約70%遮断される。これ
により、主として16:1および18:1の置換された、細
胞のリン脂質の中の飽和の減少が生ずる。蓄積された1
2:1/14:1の比はほぼ 0.9/1であるが、12:0/1
4:0の蓄積の比はほぼ9/1である。これにより示す
ことができるように、不飽和脂肪族アシルACP のチオエ
ステラーゼの鎖長さの特異性は飽和の基質のそれと異な
るか、あるいは14:1−ACP プールは12:1−ACP プー
ルより非常に大きい。さらに飽和の経路のほぼ完全な遮
断は成長の定常期の間に飽和脂肪酸の連続的合成を生ず
る。
のラウレート蓄積レベルの顕著な差は、ゲッケイジュ・
チオエステラーゼの基質の特異性の研究と一致する(Pol
lardら、前掲)。fadD+大腸菌(E.coli) の中の導入さ
れたゲッケイジュ・チオエステラーゼにより発生したラ
ウレートは、ゲッケイジュ・チオエステラーゼの非常に
効果に劣る基質である、CoA にエステル化し、そして引
き続いてβ−酸化により分解するか、あるいは脂肪酸合
成のために再循環させることができる。したがって、小
さい部分だけが蓄積し、そして培地の中に逃げることが
できる。fadD株において、ラウレートはCoA にエステル
化されず、そして再循環されることはない。観察された
わずかの成長の遅延は、このような高いレベルへのラウ
レートの蓄積が大腸菌(E.coli) 宿主細胞への毒性作用
を生ずることを示しうる。
ンターゼは指数的成長の間にのみ許容される。対数期の
終わりにおけるゲッケイジュ・チオエステラーゼのプラ
スミドを含有する細胞の力価の急速な損失は、ラウレー
トの毒性の温度依存性を反映するか、あるいは導入され
たゲッケイジュ・チオエステラーゼの活性を致死的とさ
せる、定常期の代謝への生理学的シフトを反映すること
がある。大腸菌(E.coli) の脂肪酸組成は老化する培養
物の中で変化し、そしてより低い温度における飽和脂肪
酸の要求の減少はこれらの温度におけるゲッケイジュ・
チオエステラーゼの発現のマイナスの衝撃を低下させる
ことができる。大腸菌(E.coli) の中の不飽和脂肪酸の
ための経路はC10段階において発散し、そしてゲッケイ
ジュ・チオエステラーゼにより遮断される可能性は最も
少ないであろう。
のカプレート(10:0)の堆積により達成される。これ
はチオエステラーゼ活性と接触しており、ここで14:0
−ACP 加水分解は10:0−ACP の加水分解よりいっそう
有意である。これらの細胞の中の高い量のゲッケイジュ
・チオエステラーゼはアシル−ACP のin vivo のプール
の大きさ≧12:0を効果的に減少するので、14:0より
小さいアシルACP 基質は有効である。大腸菌(E.coli)
の中のゲッケイジュ・チオエステラーゼによるカプレー
トの生産は、この酵素がゲッケイジュ種子の中の10:0
および12:0の両者の脂肪酸の堆積に関係することを示
すことができる。
タンパク質の発現を記載する。ベニバナのアシル−ACP
チオエステラーゼのクローンpCGN3264およびpCGN3265
を、部位特異的突然変異誘発により変更して、これらの
クローンの成熟タンパク質コーディング領域の開始にす
ぐに接してSalIおよびNcoI部位を挿入する。cDNAクロー
ンの中の成熟コーディング領域+3′非翻訳配列をNcoI
/SmaI断片として除去し、そしてBamHI で消化しかつDN
A ポリメラーゼのクレノー断片で処理して平滑末端をつ
くったpET8c (Studierら、1990)の中に挿入し、次いで
NcoIで切断する。
よびpCGN3271(5−2)をT7プロモーターから直接成
熟ベニバナアシル−ACP チオエステラーゼcDNA配列を発
現するように設計する。発現の分析のために、構成体を
イソプロピルβ−D−チオガラクトピラノシド(IPTG)
誘導可能な lacUV5プロモーターのコントロール下にT
7RNA ポリメラーゼ遺伝子を含有する大腸菌(E.coli)
BL21(DE3)株の中に転移する(Studierら、Methods En
zymol.(1990)185 :60−89) 。
GN3270, pCGN3271または対照としてpET8c を含有する細
胞を37℃において 0.4%のグルコースおよび 300μg/
mlのペニシリンを含有する2YT(16gトリプトン、10g
酵母エキス、5gNaCl/l,pH7.0)中で約 0.5のOD600
に成長させる。IPTGを 0.4mMに添加しそしてさらに 1.5
時間成長させることによって誘発を達成する。培養物の
10mlのアリコートを遠心により収獲し、そして沈澱した
細胞を−70℃において貯蔵した。測定の前に、ペレット
を 500μlのチオエステラーゼ測定緩衝液の中に再懸濁
させ、そして各20秒の3回のバーストで超音波処理す
る。タンパク質濃度をバイオ−ラド(Bio−Rad)タンパク
質アッセイを使用して決定する。
(E.coli) の全体のタンパク質のプロフィルを SDS−PA
GEにより分析する。各場合において、新しいタンパク質
のバンドがIPTG誘発した培養物の中にpET8c対照に関し
て観察される。2−1および5−2によりコードされた
タンパク質のコンピューターで予測した分子量は非常に
類似するが、pCGN3270およびpCGN3271から発現されたこ
れらのタンパク質の移動性は有意に異なる。pCGN3270に
よりコードされたタンパク質はほぼ40kDの移動性を有す
るが、pCGN3271によりコードされたタンパク質はほぼ36
kDである。誘発されたタンパク質をN−末端の配列決定
にかけて、それらの同一性を確証する。各場合におい
て、タンパク質の配列はcDNAにより予測された配列と合
致した。さらに、pCGN3271における5−2インサートの
3′領域のヌクレオチド配列を再配列決定して、早期の
停止コドンがクローニング工程の間に導入されなかった
ことを確実にする。
発現する細胞の全体の抽出物を18:1−ACP を使用して
チオエステラーゼ活性について測定する。pCGN3270およ
びpCGN3271を含有する細胞の中の18:1−ACPチオエス
テラーゼ活性は、対照細胞における活性より、それぞれ
約 100倍および50倍より高い。ベニバナのアシル−ACP
チオエステラーゼを特性決定するために、cDNAクローン
から発現されたチオエステラーゼ活性の鎖長さ特異性を
種々のアシル−ACP 基質について試験し、そして大腸菌
(E.coli) および粗製のベニバナ胚抽出物の対照のチオ
エステラーゼ活性と比較する。
バナ胚の特徴を示すチオエステラーゼ活性、すなわち、
対照の大腸菌(E.coli) に比較して18:1−ACP /18:
0−ACP について非常により高い優先性を含有する。2
つのベニバナのチオエステラーゼのクローンの間で、pC
GN3271から発現された活性は飽和18:0−ACP および1
6:0−ACP 基質についてわずかにより広い特異性を表
す。
よび方法 A.ファゼオリン、ナピン、CaMV35S およびBce 4プロ
モーター領域を利用する植物細胞のゲッケイジュ・チオ
エステラーゼの発現のための構成体を次のようにして調
製する。
A−17)の1.45kgの断片を形成する。BalI部位はcDNAイ
ンサートの位置 149に位置し、そしてSalI部位はcDNAイ
ンサートに対して3′に位置するポリリンカーの中に存
在する。こうして、この断片は全体のチオエステラーゼ
コーディング領域および、塩基1447−1452に位置するポ
リアデニル化シグナル、AAATAA、を含む全体のcDNA3′
領域を含有し、そしてまたcDNAに対して3′に直接位置
する制限消化部位KpnI,SmaI,XbaIおよびSalIを含有す
る。
の850bs のBglII 断片をp8.8pro (Hoffmanら(1987)EM
BO J. 6:3213−3221) から形成し、そしてpUC 9(Vi
eiraおよびMessing 、前掲)の中にBamHI 部位にクロー
ニングしてpTV796を生成した。pTV796の中のファゼオリ
ン断片を配向して、pUC 9のSmaI部位がファゼオリンプ
ロモーターに対して3′に位置するようにした。pTV796
をHindIII およびSmaIで消化して約850bp の断片を発生
させ、そしてゲル精製する。
I)およびチオエステラーゼコーディング領域(BalI/S
alI)を、HindIII およびSalIで消化したブルースクリ
プト(Bluescript)(Stratagene)クローニングベクタ
ーの中への3方結合により接合する。生ずるプラスミド
は、5′BamHI 部位および3′KpnI部位を含む、種々の
制限部位によりフランキングされた HindIII/SalI断片
上に、ファゼオリンプロモーター/チオエステラーゼ構
成体を含有する。
グナルを含有するので、追加の植物3′コーディング領
域は提供されない。ファゼオリンプロモーター/チオエ
ステラーゼ断片は、BamHI およびKpnIで消化するか、あ
るいはXbaIで部分的に消化することによって発生させ、
そして適当なバイナリーベクター、例えば、pCGN1557ま
たはpCGN1558(McBrideおよびSummerfelt, (1990) Plant
Mol. Biology 14: 269−276)の中に、植物の形質転換
のために、結合することができる。BamHI およびKpnI消
化から生ずる、ファゼオリンプロモーター/チオエステ
ラーゼ断片をpCGN1558の中に結合すると、pCGN3821が生
ずる。
含む、チオエステラーゼcDNA3A−17のBalI/PstI断片
を、制限酵素BalIおよびPstIで部分的に消化しそして12
00bpの断片をゲル精製することによって得る。この断片
をプラスミドのクローニングベクター、例えば、PstIお
よびBamHI で消化し、そしてDNA ポリメラーゼIのクレ
ノー断片を使用してBamHI 部位をフィルインしたブルー
スクリプト(Bluescript)ベクター(Stratagene Cloni
ng System ;ラジョラ、カリフォルニア州)の中に結合
する。この手順において、BamHI部位はチオエステラー
ゼcDNAのBalI部位への結合により回復される。
部分的に消化して、ほぼ1200bpのチオエステラーゼ断片
を得る。次いで、この断片をほぼ4.4kb のBamHI /EcoR
I DNA断片の中にクローニングし、後者の断片はカリフ
ラワーモザイク(CaMV)35S遺伝子からのほぼ0.94kbの
5′非コーディング配列(BamHI 部位にすぐに接して
5′)、アグロバクテリウム・ツメファシエンス(Agro
bacterium tumefaciens)モノパインシンターゼ(mas)遺
伝子からのほぼ0.77kbの3′非コーディング配列(EcoR
I 部位にすぐに接して3′)およびpUC19 (NewEngland
Biolabs 、ベバリー、マサチュセッツ州)主鎖を含有す
る。BamHI /EcoRI DNA断片を、より大きいプラスミド
ベクターの部分的消化および所望の 4.4kbの断片のゲル
精製により得る。
81) Nucl. Acids Res. 9:9871−2887)の塩基6492−74
33であり、これは転写開始部位に関して約− 640〜約+
2である。mas 3′非コーディング領域はオクトパイン
TiプラスミドpTiA6の約塩基19,239〜18,474である(番
号はBakerら(Plant Mol. Biology (1983) 2:335−35
0))が報告するpTi15955に密接に関係する番号に相当す
る))。生ずる35S/チオエステラーゼ/mas プラスミ
ドをフランキングBglII において消化し、そしてBamHI
消化したバイナリーベクター、例えば、pCGN1557または
pCGN1578 (McBride およびSummerfelt、前掲)の中にク
ローニングする。
したように調製する。初期の種子発育において優先的な
発現を提供するBce4発現カセットであるpCGN1870は、
同時係属米国特許出願第07/494,722 号(開示をここに
引用によって加える)に記載されている。pCGN1870をXb
aIおよびXhoIで消化し、そして生ずる1kbの断片をゲル
精製することによって、その3′末端がBce 4開始コド
ンにすぐに接しているBce 4の5′非コーディング領域
のほぼ1kbの断片を得る。
チオエステラーゼコーディング領域(BalI/SalI)を、
XbaIおよびSalIで消化したブルースクライブ(Bluscrib
e)(Stratagene)クローニングベクターの中への3方結
合により接合する。生ずるプラスミドは、5′BamHI 部
位および3′KpnI部位を含む、種々の制限部位によりフ
ランキングされたXbaI/SalI断片上に、Bce 4プロモー
ター/チオエステラーゼ構成体を含有する。チオエステ
ラーゼ断片はポリアデニル化シグナルを含有するので、
追加の植物3′非コーディング領域が得られる。
片は、BamHI を使用する消化およびKpnI(または同一の
認識配列を有するAsp718)を使用する部分的消化による
か、あるいはXbaIを使用する部分的消化により得ること
ができ、そして植物の形質転換のために、適当なバイナ
リーベクター、例えば、pCGN1557またはpCGN1558(McBr
ide およびSummerfelt、前掲)の中に結合することがで
きる。BamHI およびKpnIの消化から生ずる、Bce 4プロ
モーター/チオエステラーゼ断片をpCGN1578の中に結合
すると、pCGN3820が生ずる。
許出願第07/550,804号(開示をここに引用によって加
える)に記載されている。pCGN1808をフランキング制限
部位を含有するように修飾して、抗生物質耐性マーカー
ではなく発現配列のみがバイナリーベクター、例えばpC
GN1557へ動くことができるようにする(McBride および
Summerfelt、前掲)。KpnI,NotIおよびHindIII 制限部
位を含有する合成オリゴヌクレオチドをアニーリングし
そしてpCGN1808の独特HindIII 部位に結合し、こうして
ただ1つのHindIII 部位が回復されるようにする。生ず
るプラスミドpCGN3200は、配列分析により確証されるよ
うに、ナピン3′−調節配列の3′末端に独特HindIII,
NotIおよびKpnI制限部位を含有する。
らHindIII およびSacIで消化しそしてHindIII およびSa
cI消化したpICI19R (Marshら(1984)Gene 32: 481−
485)に結合することによってサブクローニングしてpCGN
3212をつくる。鋳型としてpCGN3200およびSacI部位と、
ナピン5′−プロモーターおよびpCGN1808構成体からの
pCGN3200のpUC 主鎖との接合とをフランキングする2つ
のプライマーを使用するPCR により、ナピンプロモータ
ー領域の極端の5′−配列を再構成する。前方プライマ
ーはClaI, HindIII ,NotIおよびKpnI制限部位ならびに
ナピン5′−配列のヌクレオチド 408−423 (EcoRV部位
から)を含有し、そして逆プライマーは5′−プロモー
ターの中に独特SacI部位を含むナピン配列 718−739 に
対する補体を含有する。PCR は製造業者の仕様書に従い
パーキン・エルマー/セツス(Perkin Elmer/Cetus)サ
ーモサイクラーを使用して実施した。
消化したpUC 8(VieiraおよびMessing (1982) Gene 1
9: 259−268 )の中にサブクローニングしてpCGN3217
を得た。ナピンの挿入を横切るpCGN3217の配列決定は、
不適切なヌクレオチドが PCRにより導入されなかったこ
とを評価する。pCGN3217の中のナピン5−配列をナピン
発現カセットの残部に、ClaIおよびSacIを使用する消化
およびClaIおよびSacIで消化したpCGN3212への結合によ
り結合する。生ずる発現カセットpCGN3221をHindIII で
消化し、そしてナピン発現配列をゲル精製し、そしてHi
ndIII で消化したpIC20H(Marsh、前掲)に結合した。最
終の発現カセットはpCGN3223であり、これはpCGN1808の
中に見いだされるのと本質的に同一の 1.725ナピン5′
および 1.265 3′調節配列をアンピシリン耐性バック
グラウンドの中に含有する。調節領域はHindIII ,NotI
およびKpnI制限部位でフランキングされており、そして
独特SalI, BglII ,PstIおよびXhoIクローニング部位は
5 ′および3 ′非コーディング領域の間に位置する。
ゼcDNA断片を、SacIで消化したナピン発現カセットpCGN
3223の中にクローニングし、そしてSalI部位をDNA ポリ
メラーゼIのクレノー断片を使用してフィルインし、次
いでPstIで消化する。SalI部位をこの結合において再構
成する。
エステラーゼ/ナピンプラスミドをBamHI で消化しそし
てKpnIで部分的に消化して、ほぼ 3.3kbの断片を発生さ
せる。この断片を約 1.7kbのナピン5′非コーディング
配列、約1200bpのBalI/PstIチオエステラーゼcDNA断片
および約0.33kbの3′ナピン非コーディング領域を含有
し、ナピン3′の 1.265kbの残部はこの領域におけるBa
mHI 部位のために欠失されていた。植物の形質転換のた
めに、約 3.3kbの断片をKpnI/BamHI 消化したpCGN1557
またはpCGN1578(McBrideおよびSummerfelt、前掲)に結
合する。約 3.3kbの断片をpCGN1578の中に挿入するとpC
GN3816が生ずる。
いて生ずる 1.5kbの断片をゲル精製することによって、
全長のチオエステラーゼcDNAのほぼ 1.5kbの断片を得
る。BamHI 部位はcDNA配列のヌクレオチド74に存在し、
KpnI部位はcDNAインサートに対して3′に位置するベク
ターのポリリンカーの中に存在する。こうして、この断
片は位置 145−147 にATG コドンを含む全体のチオエス
テラーゼコーディング領域、および前述したようにポリ
アデニル化シグナルを含有する全体のcDNA3′領域を含
有する。pCGN3223(前述した)をHindIII およびBglII
で消化し、引き続いて 1.7kbの断片をゲル精製すること
によって、ナピン5′非コーディング領域のほぼ 1.7kb
の断片を得る。
びチオエステラーゼコーディング領域(BamHI/KpnI)
を、HindIII およびKpnIで消化したバイナリーベクタ
ー、例えば、pCGN1557またはpCGN1578の中への3つの断
片を結合することによって接合する。この領域におい
て、BamHI およびBglII 部位の相補的オーバーハンギン
グ末端は、チオエステラーゼ断片の5′末端へのナピン
断片の3′末端の融合を可能とする。pCGN1578,pCGN38
24の中への結合から植物の形質転換のために生ずるプラ
スミドは、ナピンプロモーターの調節コントロールドに
発現のために位置するチオエステラーゼcDNAを含有す
る。チオエステラーゼ断片はポリアデニル化シグナルを
含有するので、追加の植物3′非コーディング領域は得
られない。
び翻訳のコントロール下にチオエステラーゼの発現の構
成体を、次のようにしてつくる。図1に示すゲッケイジ
ュ・チオエステラーゼ配列の位置140 (ATG開始コドンか
ら5塩基上流)におけるチミジンヌクレオチドにすぐに
接して5′にBamHI 部位を挿入するPCR技術により、pCG
N3822(前述した)を操作して、pCGN3826を生成する。
全体のチオエステラーゼをコードする領域を含有するほ
ぼ1225bpの断片をBamHI −PstI断片としてpCGN3826から
形成し、そしてBglII /PstI消化したpCGN3223、前述の
ナピン発現カセット、の中に結合してpCGN3827を生成す
る。pCGN3828をKpnIおよびBamHI で部分的に消化し、そ
してナピン5′/チオエステラーゼ/ナピン3′構成体
を含有するほぼ 3.2kbの断片をKpnI/BamHI消化pCGN157
8(McBride およびSummerfelt、前掲)の中にクローニ
ングすることによって、植物の形質転換のためにベクタ
ーであるpCGN3828を構成する。
GN3828に類似するが、ベニバナ・チオエステラーゼのト
ランシットペプチドをコードする配列と置換したゲッケ
イジュ・トランシットペプチド領域およびクローン2−
1からの成熟ベニバナ・チオエステラーゼの6アミノ酸
を有する。この構成体のためのベニバナ断片はPCR 技術
を使用して便利な制限消化部位を得るように調製するこ
とができる。ナピン5′および3′調節領域を有する他
の構成体を調製し、これはゲッケイジュ・チオエステラ
ーゼのトランシットペプチドおよび成熟ゲッケイジュ・
チオエステラーゼのタンパク質の最初の11アミノ酸をコ
ードする領域をベニバナ・チオエステラーゼのトランシ
ットペプチドおよび成熟ベニバナ・チオエステラーゼの
タンパク質の最初の31アミノ酸をコードする配列と置換
する。
リー構成体で形質転換し、そして形質転換されたラウレ
ート生産植物を発生させるために使用する。種子を集
め、そして前述したように分析して、色素体の輸送の効
率および油の組成を決定する。B.問題のDNA 配列を植
物宿主のゲノムの中に挿入して表現型を変化させる配列
の転写または転写および翻訳を得るために、種々の方法
が開発されてきている。
のエタノールの中で2分間ソーキングし、1滴のツイー
ン20を含有する次亜塩素酸ナトリウムの 1.0%の溶液の
中で45分間表面を滅菌し、そして無菌の蒸留水の中で3
回すすぐ。次いで、1/10の濃度のムラシゲ(Murashig
e)最小有機培地(Gibco;グランドアイランド、ニューヨ
ーク)を有し、ピリドキン(50μg/l)、ニコチン酸
(50μg/l)、グリシン(200μg/l)および 0.6%
のフィタガール(Phytagar)(Gibco)を補充したマゼンタ
(Magenta)ボックスpH5.8の中に種子をプレートする。
種子を22℃においてパーシバル(Percival)チャンバーの
中で16時間の冷蛍光およびほぼ65μのアインシュタイン
m2 /秒(μEm-2S-1)の強度の赤色光を使用する光期
間で発芽させる。
ほぼ4mmの長さの片に切り、そしてフィーダープレート
(Horschら、Science(1985)227:1229−1231)上にプレ
ートする。使用の1日前に、約30mlのMS塩塩基(Carolin
a Biological、バーリントン、ノースカロライナ州)、
100mg /lのイノシトール、 1.3mg/lのチアミン−HC
l 、200mgのKH2PO4および3%のスクロース、2,4−
D(1.0mg/l)、 0.6%のw/vのフィタガールを含有
しかつオートクレーブ処理前にpH5.8 に調節した(MS 0
/1/0培地)ペトリ皿(100×25mm)上に 1.0mlのタバ
コ懸濁培養物をプレートすることによって、フィーダー
プレートを調製する。
使用前にフィーダー層の上部上に配置する。2,4−D
(0.2mg/l)カイネチン(Kinetin)(0.1mg/l)を有す
るフィーダープレートについて記載したように、毎週10
mlの培養物を 100mlの新鮮なMS培地の中に移すことによ
って、タバコ懸濁培養物を継代培養する。フィーダー細
胞を使用しない実験において、胚軸外植体を切断し、そ
してMS0/1/0培地上の濾紙のディスク上に配置す
る。すべての胚軸外植体を、強度30μEm-2S-1〜65μEm
-2S-1の連続的光の中で22℃においてフィーダープレー
ト上で24時間前インキュベーションする。
クテリウム・ツメファシエンス(A.tumefaciens)EHA 1
01 株の単一のコロニーを5mlのMG/Lブロスに移し、
そして30℃において一夜成長させる。胚軸外植体を細菌
を1×108 細菌/mlに希釈した7〜12mlのMG/Lブロス
の中に浸漬し、そして10〜25分後、フィーダープレート
上に配置する。1リットル当たりブロスは5gのマンニ
トール、1gのL−グルタミン酸または1.15gのグルタ
ミン酸ナトリウム、0.25gのKH2PO4,0.10gのNaCl, 0.
10gのMgSO4 ・7H2O,1mgのビオチン、5gのトリプト
ン、および 5.5gの酵母エキスを含有し、そしてブロス
をpH7.0 に調節する。癌腫菌(Agrobacterium)と48時間
共インキュベーションした後、胚軸外植体を濾過滅菌し
たカルベニシリン(500mg/l、オートクレーブ処理後に
添加した)および硫酸カナマイシン(Boehringer Mannh
eim :インジアナポリス、インジアナ州)を25mg/lの
濃度で含有するB5 0/1/0カルス誘発培地に移
す。
間培養した後、カルスの組織は切断した表面上に見るこ
とができ、そして胚軸外植体を苗条誘発培地B5BZ(B
5塩類およびビタミン類、3mg/lのベンジルアミノプ
リン、1mg/lのゼアチン、1%のスクロース、 0.6%
のフィタガールを補充しそしてpH5.8 に調節した)に移
す。この培地は、また、カルベニシリン(500mg/l)お
よび硫酸カナマイシン(25mg/l)を含有する。胚軸外
植体を新鮮な苗条誘発培地上に2週毎に継代培養する。
する。少なくとも1cmの高さの緑色苗条をカルスから切
取り、そしてB5塩類およびビタミン類、1%のスクロ
ース、カルベニシリン(300mg/l)、硫酸カナマイシン
(50mg/l)および 0.6%w/vのフィタガールを含有
する培地上に配置する。2〜4週後、緑色のままである
苗条を基部で切断し、そして根誘発培地(B5塩類およ
びビタミン類、1%のスクロース、50mg/lの硫酸カナ
マイシンおよび 0.6%のフィタガール)を含有するマゼ
ンタボックスに移す。緑色の根が形成した苗条をチオエ
ステラーゼ活性について試験する。
opsisthaliana)は、Valverkensら(Proc. Natl. Acad.
Sci. (1988) 85:5536−5540)により記載されている
ように、癌腫菌(Agrobacterium)仲介形質転換により得
ることができる。構成体を癌腫菌(Agrobacterium)細
胞、例えばEHA101株(Hoodら、J. Bacteriol (1986) 16
8 :1291−1301) 細胞の中に、Holster ら(Mol. Gen. G
enet. (1978) 163 :181 −187)により記載されている
ように形質転換することができる。
の遺伝子および終結領域からなる発現カセットとして、
欧州特許出願公開第332,855 号および同時係属米国特許
出願第07/225,332号、1988年7月27日提出に記載されて
いるように、粒子衝撃を介して植物ゲノムの中に導入す
ることができる。簡単に述べると、 0.5μm〜3μmの
範囲の大きさのタングステンまたは金の粒子を発現カセ
ットのDNA で被覆する。このDNA は水性混合物四酸化オ
スミウム乾燥DNA /粒子の沈澱の形態であることができ
る。
葉外植体、苗条分裂組織、未熟の小葉または葯からのも
のであることができる。組織とDNA 被覆粒子との衝撃は
バイオリスチクス(BiolisticsR )粒子ガン(Dupont;
ウィルミントン、デラウェア州)を使用して実施され
る。粒子をバレルの口から1cm〜14cmの範囲の可変距離
でバレルの中に入れる。衝撃すべき組織をストッピング
プレートの下に配置する;試験を組織について20cmまで
の距離で実施する。発射の瞬間に、組織をナイロンネッ
トまたはナイロンネットと10μm〜300μmのメッシュ
との組み合わせで保護する。
Letters (1984) 34 : 379−383)の方法に従い再生する
ことができる。簡単に述べると、胚軸組織または子葉の
セグメントをMS培地 (MurashigeおよびSkoog, Physio.
Plant. (1962) 15:473)(MS+2.0mg /lの6−ベンジ
ルアデニン(BA)子葉のセグメントのために)上に配置
し、そして暗所で25±2℃において1週間インキュベー
ションし、引き続いて連続的冷白色蛍光(6.8W/m2 )
に移す。培養の第10日に、小植物を無菌の土を含有する
ポットに移し、日陰に3〜5日間保持し、そして最後に
温室に移す。
する。植物ゲノムの中への外因性DNA の組み込みは、当
業者に知られている種々の方法によって実施することが
できる。C.チオエステラーゼ構成体で形質転換された
トランスジェニック植物をチオエステラーゼ活性および
脂肪酸およびトリグリセリドの組成について分析する。
自家トランスジェニックアラビドプシス・タリアナ(A.
thaliana)植物からのアラビドプシス(Arabidopsis)種
子を、12:0および14:0アシル−ACP チオエステラー
ゼ活性について分析する。発育する種子をチオエステラ
ーゼ測定緩衝液(実施例1)で抽出し、そして可溶性分
画を測定する。トランスジェニック種子は対照を越えた
12:0チオエステラーゼ活性の有意の増加を示す。ま
た、14:0−ACP 加水分解は増加するが、より小さい規
模で、形質転換された大腸菌(E.coli) からの酵素特異
的データと一致する。
ana)種子の全体の脂肪酸分析は、対照植物の種子におい
て測定された0%のラウレートに比較して、前述の構成
体で形質転換された植物において5%までのラウレート
を明らかにする。図35が証明するように、ラウレート%
はトランスジェニック種子においてラウロイルチオエス
テラーゼ活性と直接的に相関関係を有する。また、トラ
ンスジェニック種子の中のミリステート含量は、 0.1%
(対照)から最高の発現体における 0.7%まで増加し、
そしてまたミリストイルチオエステラーゼ活性と相関関
係を有する。薄層クロマトグラフィーによるトリグリセ
リドの分析は、全体の脂肪酸分析により検出されたラウ
レートが中性の脂質分画の中に存在することを示し、ラ
ウレートがトリグリセリドの中に組み込まれた(エステ
ル化された)ことを証明する。
・タリアナ(A.thaliana)植物からの成熟種子を、実施
例16において詳述するように、Browseら(Anal. Bioche
m. (1986)152: 141−145)に本質的に記載されているよ
うに全体の脂肪酸について分析する。これらの研究は、
その種子がほぼ17重量%(23.5モル%)までのラウレー
トを含有する、少なくとも1つの植物3828−13を明らか
にする。この形質転換された植物からの成熟種子を膵臓
リパーゼ消化のプロトコル(Brockerhoff (1975) Meth.
Enzymol. 35: 315−325)にかけて、sn−2およびsn−
1+3(組み合わされた)位置のアシル組成を区別す
る。これらの分析からの予備的結果は次の通りである。
位鎖脂肪酸はトリグリセリド分子のsn−1および/また
はsn−3位置に効率よく組み込まれる。合計26のpCGN38
28形質転換アラビドプシス(Arabidopsis)植物を12:0
−ACPチオエステラーゼ活性について試験し、7つが陽
性と試験された。ラウレートの発現について陰性の「形
質転換体」の存在は、アラビドプシス(Arabidopsis)の
形質転換法が根を形成する段階における選択を含まない
ので、驚くべきことではない。こうして、ラウレート陰
性植物は形質転換されない「エスケープ(escapes)」な
らびにゲッケイジュ・チオエステラーゼ遺伝子を発現し
ない形質転換された植物を包含することが期待されるで
あろう。
(100個の種子のプール)の分析は、陽性の植物が対照の
中には存在しない有意な量の12:0を含有することを示
す。12:0の量は 2.1〜23.5モル%の範囲であり、そし
てチオエステラーゼ活性とほぼ相関関係を有する。種子
の全体の脂肪酸の含量は典型的にアラビドプシス(Arab
idopsis)において見られる範囲内であり、12:0の堆積
が油の収量に悪影響を及ぼさないことを示唆する。種子
の発育または形態に明らかな作用は観察されない。脂質
のクラスの分析(TLC)において、トリグリセリド分画が
全体の抽出可能な脂肪酸と同一比率のラウレートを含有
すること、すなわち、これらのレベルにおいて、12:0
がトリグリセリドの中に容易に組み込まれることが証明
される。
ラビドプシス(Arabidopsis)種子の中に蓄積する。種子
の中の12:0/14:0の比(6〜8)は、12:0−ACP
および14:0−ACP についてのinvitro チオエステラー
ゼ活性の比に類似する。12:0および14:0生産物の間
の一定に近い比は、多分、12:0−ACP および14:0−
ACP に向かうゲッケイジュ・チオエステラーゼの特異性
を反映し、そしてその酵素がトランスジェニック種子の
中で12:0−ACP および14:0−ACP の同様な大きさの
プールへの直接の作用によりinvivoで機能することを示
唆する。ゲッケイジュ・チオエステラーゼは10:0−AC
P に in vivo で有意の作用をもたないように思われ、
そしてほんの微量の10:0がトランスジェニック種子に
おいて検出されるだけである。
の」アラビドプシス(Arabidopsis)の脂肪酸のすべて
を、あるいはほんの一部分を犠牲にして合成されるかど
うかを決定した。対照アラビドプシス(Arabidopsis)植
物からの 100個の成熟種子の平均の脂肪酸組成を、トラ
ンスジェニック植物3828−13からのそれと比較した。こ
れらの標準の結果を図37に示す。2つの植物の12:0お
よび14:0の含量の差は明らかであるが、中位鎖生産の
結果、他の脂肪酸の含量の差は同定がいっそう困難であ
る。全体の脂肪酸含量はアラビドプシス(Arabidopsis)
植物の間でかなり変動し、絶対的脂肪酸レベルの比較を
非常に困難とする。これらの差を排除するためのデータ
の表示(%)(全体の脂肪酸=100)は、解釈をさらに困
難とした。
植物間の変動と区別する1つの方法を次のようにして案
出した。26のT1アラビドプシス(Arabidopsis)植物か
らの成熟(T2)種子の全体の脂肪酸含量を増加する順
序で配置し、そして図38に示すように値のなめらかな広
がりを生成した。6つの最高のラウレート生産物を、対
応する重量%の12:0のデータとともに、矢印で示す。
12:0の生産のレベルと全体の脂肪酸含量の間に関係が
存在しないように思われる。図39において、データは同
一の方法であるが、3つの脂肪酸について個々に序列し
て示されている。
たなめらかな線を形成したが、ただしラウレートが蓄積
する陽性の事象を除外する。それらの場合において、1
8:2および16:0の含量は全体の傾向より顕著に低
く、12:0がこれらの種子において18:2および16:0
を犠牲にして生産されたことを示す。これはまた18:
1,20:1および20:2について真実である。12:0の
生産により比較的影響を受けない唯一の主要な脂肪酸構
成成分は、図39に示すように、18:3であったが、低い
18:3の対照は、例えば、植物10において見いだすこと
ができる。
ス(Brassica napus)からの種子を、また、前述したよ
うに全体の脂肪酸について分析する。T2形質転換され
た植物からの単一の分離する種子の分析は、形質転換さ
れない対照植物からの種子における0%に比較して、0
〜14.5%の範囲のC16:0のレベルを明らかにする。C
16:0のレベルは、図35に証明されているように、対応
する未熟の種子におけるC16:0−ACP チオエステラー
ゼ活性と相関関係を有する。さらに、C14:0はまたこ
れらの種子の中にC16:0のレベルと相関関係を有する
レベルで検出されるが、C14:0のレベルはより低い。
よびpCGN3828(ナピン/チオエステラーゼ/ナピン)を
含有する形質転換されたブラシカ・ナプス(Brassica n
apus)植物を分析して、種子の脂肪酸組成を決定した。
pCGN3824で形質転換された34の植物およびpCGN3828で形
質転換された31の植物からプールした種子を分析して
(25〜50個の種子/測定)、種子の中のラウレートのレ
ベルを決定する。所定%のラウレートを有するトランス
ジェニック事象の数として表した、これらの分析の結果
を、図40及び図41に表す。pCGN3824−形質転換体は、そ
の種子が17モル%のラウレートを含有した単一の植物を
除外して、0 〜11モル%の範囲のラウレート含量を有し
た。
ウレート含量を有し、この範囲外の2つの代表的なもの
は37モル%のラウレート(植物3828−23)および27モル
%のラウレート(植物3828−35)を有した。さらに、こ
れらの植物の種子の油は、また、ほぼ16%のラウレート
レベルに相当する、より少ない量の14:0脂肪酸を有す
る。微量のレベルのC10:0が、また、典型的には1%
のラウレートレベルにおいて、観察される。追加のpCGN
3828−形質転換体をまた分析して、なおいっそう高いラ
ウレート含量を有する植物を同定する。
換された植物からの成熟種子の中のラウレートレベルを
決定する。半分の種子の分析のために、種子をペトリ皿
の中の湿った(2〜3mlの水)濾紙のディスク上に配置
し、これを密閉しそして室温または30℃において20〜48
時間暗所に放置する。発芽した種子は種子の外殻から突
起する2〜5mmの小根を有する。微細なピンセットを使
用して各実生をその外殻から取り出し、そして外側の子
葉を裂く。細く切った子葉を4mlのバイアルの中に入
れ、そして脂肪酸の分析前に 110℃の炉内で2〜12時間
乾燥する。
えの土の中に直接植え、霧で覆い、透明なプラスチック
のふたでカバーし、22℃の成長チャンバーの中に 150〜
200マイクロアインシュタインm-2S-1の光強度におい
て16時間/8時間の光期間で入れ、そして成長させてT
2(第2世代の形質転換体)植物を生産させる。あるい
は、成熟した種子の削り取った部分を使用して半分の種
子の分析を実施する。種子を細く切るスコープの下に保
持し、そして、胚軸を回避して、種子のほぼ30%のチッ
プを取り出す。種子のチップをGCにより脂肪酸分析に使
用し、そして残りの種子の部分をマイクロタイター皿中
の水の中で5〜7日間発芽させ、土に移し、そして成長
させてT2種子を生産させる。
子のラウレート含量は4〜42モル%の範囲である。 214
個の測定したpCGN3828−23の半分の種子のラウレート含
量は12〜50モル%の範囲である。pCGN3828−23またはpC
GN3828−35植物から分析した種子はゼロのラウレートを
もたず、これらの形質転換体がそれらのゲノムの中に3
またはそれ以上のチオエステラーゼインサートを有する
ことを示す。さらに、それらの種子の中に10〜20モル%
のラウレートを有するpCGN3828−形質転換体のほぼ60個
の半分の種子を使用する分析は、これらの植物がゲッケ
イジュ・チオエステラーゼ遺伝子の1〜2つの挿入を有
することを示す。
assica napus)種子の最終結果を検査するために、2つ
のトランスジェニック植物であるpCGN3828−23およびpC
GN3828−7の成熟トランスジェニック種子から抽出した
異なる脂質クラスの脂肪酸組成を検査した。リン脂質の
TLC 分析は、ラウレートのほとんど 100%がTAG 分画の
中に存在することを示す。TAG のsn−2およびsn−1+
3位置のアシル組成の分析を、膵臓リパーゼのプロトコ
ル(Brockerhoff (1975)、前掲)を使用して実施する。
このプロトコルを使用して理想的には、リパーゼは脂肪
酸をsn−1およびsn−3位置から切断し、そしてsn−2
位置から切断しない。
脂肪酸はsn−2位置にあるものであると推定される。こ
の方法を使用するラウレート形質転換体の中のTAG の初
期の研究は、C16:0脂肪酸がsn−2位置に組み込まれ
ないことを示す。しかしながら、この方法に従いより短
い鎖の脂肪酸を有するTAG を研究しようとする従来の試
み(Entressaglesら(1964) Biochim. Biophys. Acta 8
4: 140−148)は、sn−2位置に位置するより短い鎖の
脂肪酸をこのような消化の間に急速に加水分解されるこ
とを報告し、これはジグリセリドおよびモノグリセリド
の中の外側の位置に向かう内部のより短い鎖の脂肪酸の
自発的移動の結果であるとして著者らは報告してること
が認められる。
追加の分析を実施して、これらの植物におけるゲッケイ
ジュ・チオエステラーゼの発現を特徴づける。pCGN3828
−23形質転換体の発育する種子の中の抽出可能なC16:
0チオエステラーゼ活性を測定し、そしてそれは内因性
18:1チオエステラーゼ活性よりかなり高いと決定され
た。形質転換された植物における高いゲッケイジュ・チ
オエステラーゼ活性にかんがみて、ラウレートの生産を
最適化する追加の因子を研究している。
(35kD)ゲッケイジュ・チオエステラーゼの存在を、こ
の植物からの種子の発育の時間過程のウェスタン分析に
より研究する。ゲッケイジュ・チオエステラーゼに対す
るモノクローナル抗体およびビオチン標識化第2抗体を
使用して、実験を実施する。これらの研究において、ブ
ラシカ(Brassica)の中の主要な種子貯蔵タンパク質は
ゲッケイジュ・チオエステラーゼと同一の移動度で移動
し、非特異的バックグラウンドの染色を引き起こすこと
が示される。しかしながら、ゲッケイジュAbと反応する
ほぼ42kDの見掛けの分子量のバンドが形質転換されたラ
ウレート生産性植物の中に検出される。この見掛けの分
子量は未処理のゲッケイジュ・チオエステラーゼのそれ
と一致する。
るために、別のウェスタン検出法が研究されている。例
えば、第2抗体をアルカリ性ホスファターゼにカップリ
ングする第2抗体法はバックグラウンドの染色を減少さ
せる。ゲッケイジュ・チオエステラーゼの蓄積は授粉後
第24日に低いレベルで検出可能であり、強いシグナルは
授粉後第30〜40日から種子の中に観察される。初期の結
果が示唆するように、シグナルの大部分は42kDの未処理
プレプロタンパク質であり、チオエステラーゼ抗原のわ
ずかに10〜20%が34kDで移動するだけである。これらの
研究が示唆するように、ゲッケイジュ・チオエステラー
ゼの異常なトランシットペプチドはブラシカ(Brassic
a)において最適でない色素体のターゲッティングを生
ずることがある。
において、ナピン誘導化ゲッケイジュ・チオエステラー
ゼmRNAは全体の内因性ナピンのメッセージと同一の反応
速度論で蓄積し、ピークの転写は27〜50日の範囲内にあ
る。こうしてゲッケイジュ・チオエステラーゼ活性は貯
蔵油の合成の開始より約5〜7日だけ遅れ、そしてゲッ
ケイジュ・チオエステラーゼのより早い発現は成熟種子
の中の全体のラウレートレベルに有意の衝撃を与えるこ
とができる。上の種子試料のACPおよびステアロイル−A
CP デサチュラーゼ転写体のノザン分析において、これ
らの遺伝子の天然の転写体はナピンプロモーターにより
生産されたゲッケイジュ・チオエステラーゼ転写体より
3〜5日だけ早く蓄積することが示される。
よびステアロイル−ACP デサチュラーゼ遺伝子のプロモ
ーターはゲッケイジュ・チオエステラーゼ遺伝子のより
早い発現のため有用であることがある。ブラシカ・ラパ
(Brassica rapa)のステアロイル−ACP デサチュラーゼ
のためのcDNAおよびブラシカ・ラパ(B.rapa) ACP のた
めのプロモーター領域のクローニングは記載された(Knu
tzonら(1992) Proc. Natl. Acad. Sci. 89:2624−262
8;Scherer ら(1992) Plant Mol. Biol. 18: 591−59
4)。
ーのほぼ 1.5kbの範囲からの発現のために位置する 1.2
kbのゲッケイジュ・チオエステラーゼ遺伝子の断片を有
する構成体(pCGN3836)、およびナピン3′調節領域の
ほぼ 0.3kbを含有する、形質転換されたアラビドプシス
(Arabidopsis)植物が得られた。pCGN3836形質転換され
た植物からの種子をラウレート含量について分析する
と、ラウレートがこれらの種子において検出可能なレベ
ルに蓄積しないことが示される。しかしながら、ゲッケ
イジュ・チオエステラーゼの発現のタイミングおよびタ
ーゲッティングがトランスジェニックブラシカ(Brassi
ca)種子において最適化されるとき、少量のチオエステ
ラーゼは大量のラウレートをつくることは、ゲッケイジ
ュにおいて起こるように思われるので、可能であり、そ
してゲッケイジュ・チオエステラーゼのより低いレベル
の発現は十分であることがある。
エステラーゼ活性および脂肪酸組成およびトリグリセリ
ド組成について分析した。 A.アラビドプシス(Arabidopsis) pCGN3816およびpCGN3821で形質転換された自殖トランス
ジェニックアラビドプシス・タリアナ(A. thaliana)植
物からのアラビドプシス(Arabidopsis)種子を、12:0
および14:0アシル−ACP チオエステラーゼ活性につい
て分析する。発育する種子をチオエステラーゼ測定緩衝
液(Pollardら、前掲)で抽出し、そして可溶性分画を測
定する。トランスジェニック種子は、対照を越えた、1
2:0チオエステラーゼ活性の有意の増加を示す。ま
た、14:0−ACP の加水分解は増加するが、より小さい
規模で、形質転換された大腸菌(E.coli) からの酵素特
異性のデータと一致する。
ana)種子の全体の脂肪酸分析は、対照植物の種子におい
て測定された0%のラウレートに比較して、前述の構成
体で形質転換された植物において5%までのラウレート
を明らかにする。図7が証明するように、ラウレート%
はトランスジェニック種子においてラウロイルチオエス
テラーゼ活性と直接的に相関関係を有する。また、トラ
ンスジェニック種子の中のミリステート含量は 0.1%
(対照)から最高の発現体における 0.7%まで増加し、
そしてまたミリストイルチオエステラーゼ活性と相関関
係を有する。薄層クロマトグラフィー(TLC)によるトリ
グリセリドの分析は、全体の脂肪酸分析により検出され
たラウレートが中性の脂質分画の中に存在することを示
し、ラウレートがトリグリセリドの中に組み込まれた
(エステル化された)ことを証明する。
・タリアナ(A.thaliana)植物からの成熟種子を、実施
例2において詳述するように、Browseら(Anal. Bioche
m. (1986)152: 141−145)に本質的に記載されているよ
うにGCにより全体の脂肪酸について分析する。これらの
研究は、その種子がほぼ17重量%(23.5モル%) までの
ラウレートを含有する、少なくとも1つの植物3828−13
を明らかにする。この形質転換された植物からの成熟種
子を膵臓リパーゼ消化のプロトコル(Brockerhoff (197
5) Meth. Enzymol. 35: 315−325)にかけて、sn−2お
よびsn−1+3(組み合わされた)位置のアシル組成を
区別する。これらの分析からの予備的結果は次の通りで
ある:
トリグリセリド分子のsn−1および/またはsn−3位置
に効率よく組み込まれる。(この技術のそれ以上の論考
は下に与えられている。) 異なる実験において、12:0−ACP チオエステラーゼ活
性について試験した26のpCGN3828形質転換アラビドプシ
ス(Arabidopsis)植物のうちで、7つが陽性と試験され
た。ラウレートの発現について陰性の「形質転換体」の
存在は、アラビドプシス(Arabidopsis)の形質転換法が
根を形成する段階における選択を含まないので、驚くべ
きことではない。
されない「エスケープ(escapes)」ならびにゲッケイジ
ュ・チオエステラーゼ遺伝子を発現しない形質転換され
た植物を包含することが期待されるであろう。これらの
7つの陽性の植物からの成熟種子(100個の種子のプー
ル) の分析は、陽性の植物が対照の中には存在しない有
意な量の12:0を含有することを示す。12:0の量は
2.1〜23.5モル%の範囲であり、そしてチオエステラー
ゼ活性とほぼ相関関係を有する。種子の全体の脂肪酸の
含量は典型的にアラビドプシス(Arabidopsis)において
見られる範囲内であり、12:0の堆積が油の収量に悪影
響を及ぼさないことを示唆する。種子の発育または形態
に明らかな作用は観察されない。脂質のクラスの分析(T
LC)において、トリグリセリド分画が全体の抽出可能な
脂肪酸と同一比率のラウレートを含有すること、すなわ
ち、これらのレベルにおいて、12:0がトリグリセリド
の中に容易に組み込まれることが証明される。
ラビドプシス(Arabidopsis)種子の中に蓄積する。種子
の中の12:0/14:0の比は、12:0−ACP および14:
0−ACP についてのin vitroチオエステラーゼ活性の比
に類似する。12:0および14:0生産物の間の一定に近
い比は、多分、12:0−ACP および14:0−ACP に向か
うゲッケイジュ・チオエステラーゼの特異性を反映し、
そしてその酵素がトランスジェニック種子の中で12:0
−ACP および14:0−ACP の同様な大きさのプールへの
直接の作用によりin vivo で機能することを示唆する。
ゲッケイジュ・チオエステラーゼは10:0−ACP にin v
ivo で有意の作用をもたないように思われ、そしてほん
の微量の10:0がトランスジェニック種子において検出
されるだけである。
の」アラビドプシス(Arabidopsis)の脂肪酸のすべて
を、あるいはほんの一部分を犠牲にして合成されるかど
うかを決定した。対照アラビドプシス(Arabidopsis)植
物からの 100個の成熟種子の平均の脂肪酸組成を、トラ
ンスジェニック植物3828−13からのそれと比較した。こ
れらの標準の結果を図37に示す。2つの植物の12:0お
よび14:0の含量の差は明らかであるが、中位鎖生産の
結果、他の脂肪酸の含量の差は同定がいっそう困難であ
る。全体の脂肪酸含量はアラビドプシス(Arabidopsis)
植物の間でかなり変動し、絶対的脂肪酸レベルの比較を
非常に困難とする。これらの差を排除するためのデータ
の表示(%)(全体の脂肪酸=100)は、解釈をさらに困
難とした。
植物間の変動と区別する1つの方法を次のようにして案
出した。26のT1アラビドプシス(Arabidopsis)植物か
らの成熟(T2)種子の全体の脂肪酸含量を増加する順
序で配置し、そして図38に示すように値のなめらかな広
がりを生成した。6つの最高のラウレート生産物を、対
応する重量%の12:0のデータとともに、矢印で示す。
12:0の生産のレベルと全体の脂肪酸含量の間に関係が
存在しないように思われる。図39において、データは同
一の方法であるが、3つの脂肪酸について個々に序列し
て示されている。
たなめらかな線を形成したが、ただしラウレートが蓄積
する陽性の事象を除外する。それらの場合において、1
8:2および16:0の含量は全体の傾向より顕著に低
く、12:0がこれらの種子において18:2および16:0
を犠牲にして生産されたことを示す。これはまた18:
1,20:1および20:2について真実である。12:0の
生産により比較的影響を受けない唯一の主要な脂肪酸構
成成分は、図39に示すように、18:3であったが、低い
18:3の対照は、例えば、植物10において見いだすこと
ができる。
napus)からの種子を、また、前述したように全体の脂
肪酸についてGCにより分析する。形質転換された植物
(T1植物)からの単一の分離する種子(T2種子)の
分析は、形質転換されない対照植物からの種子における
0%に比較して、0〜14.5%の範囲のC16:0のレベル
を明らかにする。C16:0のレベルは、図35に証明され
ているように、対応する未熟の種子におけるC16:0−
ACP チオエステラーゼ活性と相関関係を有する。さら
に、C14:0はまたこれらの種子の中にC16:0のレベ
ルと相関関係を有するレベルで検出されるが、C14:0
のレベルはより低い。
たGC温度のプログラムに対して小さい変更を行うことが
できる。追加の有用な温度サイクルは次の通りである:
160℃で3分間、次いで5°/分で 240℃の温度への温
度の傾斜、 240℃の温度を6分間保持する;これは26分
の合計の実施時間を生ずる。
よびpCGN3828(ナピン/チオエステラーゼ/ナピン)を
含有する形質転換されたブラシカ・ナプス(Brassica n
apus)植物を分析して、種子の脂肪酸組成を決定した。
pCGN3824で形質転換された34の植物およびpCGN3828で形
質転換された31の植物からプールした種子を分析して
(25〜50個の種子/測定)、種子の中のラウレートのレ
ベルを決定する。所定%のラウレートを有するトランス
ジェニック事象の数として表した、これらの分析の結果
を、図40及び図41に表す。pCGN3824−形質転換体は、そ
の種子が17モル%のラウレートを含有した単一の植物を
除外して、0〜11モル%の範囲のラウレート含量を有し
た。pCGN3828構成体の植物は1〜17モル%のラウレート
含量を有し、この範囲外の2つの代表的なものは37モル
%のラウレート(植物3828−23)および27モル%のラウ
レート(植物3828−35)を有した。ラウレートを含有す
ることに加えて、これらの植物の種子の油は、また、ほ
ぼ16%のラウレートレベルに相当する、より少ない量の
14:0脂肪酸を有する。
換された植物からの成熟種子の中のラウレートレベルを
決定する。半分の種子の分析のために、種子をペトリ皿
の中の湿った(2〜3mlの水)濾紙のディスク上に配置
し、これを密閉しそして室温または30℃において20〜48
時間暗所に放置する。発芽した種子は種子の外殻から突
起する2〜5mmの小根を有する。微細なピンセットを使
用して各実生をその外殻から取り出し、そして外側の子
葉を裂く。細く切った子葉を4mlのバイアルの中に入
れ、そして脂肪酸の分析前に 110℃の炉内で2〜12時間
乾燥する。
えの土の中に直接植え、霧で覆い、透明なプラスチック
のふたでカバーし、22℃の成長チャンバーの中に 150〜
200マイクロアインシュタインm-2S-1の光強度におい
て16時間/8時間の光期間で入れ、そして成長させてT
2(第2世代の形質転換体)植物を生産させる。あるい
は、成熟した種子の削り取った部分を使用して半分の種
子の分析を実施する。種子を細く切るスコープの下に保
持し、そして、胚軸を回避して、種子のほぼ30%のチッ
プを取り出す。
し、そして残りの種子の部分をマイクロタイター皿中の
水の中で5〜7日間発芽させ、土に移し、そして成長さ
せてT2植物を生産させる。15の代表的なpCGN3828−23
の半分の種子の全体の脂肪酸のモル%として脂肪酸組成
を与えるチャートを表6に示す。形質転換しない再生さ
れた植物から集めた単一の種子からの同様なデータを表
7に示す。データは前述したようにGCの半分の種子の分
析からのものである。
子(T1植物から得たT2種子)のラウレート含量は4
〜42モル%の範囲である。 214個の測定したpCGN3828−
23の半分の種子のラウレート含量は12〜50モル%の範囲
である。pCGN3828−23またはpCGN3828−35植物から分析
した種子はゼロのラウレートをもたず、これらの形質転
換体がそれらのゲノムの中に3またはそれ以上のチオエ
ステラーゼインサートを有することを示す。T2世代か
ら生産された種子の分析はさらにこの結果を確証するで
あろう。さらに、それらの種子の中に10〜20モル%のラ
ウレートを有するpCGN3828−形質転換体のほぼ60個の半
分の種子を使用する分析は、これらの植物がゲッケイジ
ュ・チオエステラーゼ遺伝子の1〜2つの挿入を有する
ことを示す。
assica napus)種子の最終結果を検査するために、2つ
のトランスジェニック植物であるpCGN3828−23およびpC
GN3828−7の成熟トランスジェニック種子から抽出した
異なる脂質クラスの脂肪酸組成を検査した。リン脂質の
TLC 分析は、ラウレートのほとんど 100%がトリアシル
グリセリド(TAG)分画の中に存在することを示す。TAG
のsn−2およびsn−1+3位置のアシル組成の分析を、
膵臓リパーゼのプロトコル(Brockerhoff (1975)、前
掲)を使用して実施する。このプロトコルを使用して理
想的には、リパーゼは脂肪酸をsn−1およびsn−3位置
から切断し、そしてsn−2位置から切断しない。こうし
て、生ずるモノ−グリセリドの中の脂肪酸はsn−2位置
にあるものであると推定される。
の中のTAG の初期の研究は、C16:0脂肪酸がsn−2位
置に組み込まれないことを示す。しかしながら、この方
法に従いより短い鎖の脂肪酸を有するTAG を研究しよう
とする従来の試み(Entressaglesら(1964)Biochim. B
iophys. Acta 84 : 140−148)は、sn−2位置に位置す
るより短い鎖の脂肪酸をこのような消化の間に急速に加
水分解されることを報告し、これはジグリセリドおよび
モノグリセリドの中の外側の位置に向かう内部のより短
い鎖の脂肪酸の自発的移動の結果であるとして著者らは
報告しいることが認められる。
の付加的な分析を、これらの植物内でのゲッケイジュ・
チオエステラーゼの発現をさらに特徴づけするべく実施
する。pCGN3828−23形質転換体の種子を発達させる上で
の抽出可能なC12:0チオエステラーゼの活性が測定さ
れ、内因性18:1チオエステラーゼ活性よりもかなり高
いものであることが見極められる。遺伝子導入植物にお
ける高いゲッケイジュ・チオエステラーゼ活性を考慮し
て、ラウリン酸塩の産生の最適化のため付加的な因子が
調査されつつある。
れた(34kD)ゲッケイジュ・チオエステラーゼの存在
は、この植物からの種子の発達過程のウェスタン分析に
より調査される。ゲッケイジュ・チオエステラーゼに対
するポリクローナル抗体及びビオチンで標識付けされた
第2の抗体を用いて実験が実施される。これらの研究
は、アブラナ内の主要な種子貯蔵タンパク質がゲッケイ
ジュ・チオエステラーゼと同じ易動度で移動し、非特異
的バックグラウンド染色をひき起こすことを示してい
る。しかしながら、形質転換を受けたラウリン酸塩産生
植物内では、月桂樹抗体と反応する約42kDの見かけの分
子量のバンドが検出される。この見かけの分子量は未処
理のゲッケイジュ・チオエステラーゼのものと一致して
いる。
ため、代替的なウェスタン検出方法が研究されつつあ
る。例えば、第2の抗体がアルカリ性ホスファターゼに
結合されている第2の抗体方法は、結果としてバックグ
ラウンド染色を低減させる。ゲッケイジュ・チオエステ
ラーゼの蓄積は、受粉後24日目で低レベルで検出でき、
受粉後30日目〜40日目で種子内に強いシグナルが観察さ
れる。最初の結果は、大部分のシグナルが42kDの未処理
プレタンパク質であり、チオエステラーゼ抗体のうちわ
ずか10〜20%だけが34kDで移動していることを示唆して
いる。これらの研究は、ゲッケイジュ・チオエステラー
ゼの尋常でないトランジットペプチドがアブラナ内の最
適でないプラスチド(有色体)ターゲティングという結
果をもたらしうるということを示唆している。
27〜50日の範囲内でのピーク転写を伴ってナピン駆動の
ゲッケイジュ・チオエステラーゼmRNAが完全内因性ナピ
ンメッセージと同じ動態で蓄積することを示している。
従って、ゲッケイジュ・チオエステラーゼ活性は、約5
〜7日だけ貯蔵油合成の開始より遅れ、ゲッケイジュ・
チオエステラーゼのより早い発現が成熟種子内の合計ラ
ウリン酸塩レベルに対し重大な影響を与えることができ
る。上述の種子試料内のACP 及びステアロイル−ACP デ
サチュラーゼ転写物のノーザン分析は、これらの遺伝子
の未変性転写物がナピンプロモータにより産生された月
桂樹チオエステラーゼ転写物よりも3〜5日早く蓄積す
ることを示している。
−ACP デサチュラーゼ遺伝子プロモータがゲッケイジュ
・チオエステラーゼ遺伝子のより早い発現にとって有用
でありうることを示唆している。Brassica rapa ステナ
ロイル−ACP デサチュラーゼのためのcDNA及びB.rapa A
CPのためのプロモータ領域のクローニングについて記述
されてきた(Krutzon et al. (1992) Proc. Nat. Acad.
Sci, 89:2624−2628;Scherer et al.(1992) Plant M
ol. Biol 18 : 591−594)。
びナピン3′調節領域の約 0.3kbから発現のために位置
づけされた 1.2kbの月桂樹チオエステラーゼ遺伝子フラ
グメントをもつ構成体(pCGN3836)を含む形質転換され
たArakids-psis植物が得られた。pCGN3836形質転換植物
からの種子のラウリン酸塩含有量についての初期の分析
は、ラウリン酸塩がこれらの種子中で検出可能なレベル
で蓄積しないことを示している。しかしながら、遺伝子
導入アブラナ種子内でゲッケイジュ・チオエステラーゼ
の発現タイミング及びターゲティングが最適化された場
合、ゲッケイジュ・において起こると思われるとおり少
量のチオエステラーゼが大量のラウリン酸塩を作り、ゲ
ッケイジュ・チオエステラーゼのより低いレベルの発現
で充分でありうるということが可能である。
得 A.植物チオエステラーゼの付加的な供給源 前述の例で同定されたゲッケイジュ・及びサフラワーチ
オエステラーゼに加えて、その他の植物も脂肪アシル鎖
の長さ及び飽和度に関して変化する特異性を有する望ま
しいチオエステラーゼの供給源である。このような付加
的な植物のチオエステラーゼは、さまざまな植物油のト
リアシルグリセリド組成を分析すること及び適切なアシ
ル−ACP 基質を用いて検定により確認される特異的チオ
エステラーゼの存在によって同定できる。
その他の植物としてはニレ(Ulmaceae)及び樟脳(Cinna
momum camphora) がある。ニレの種子内にはかなりのパ
ーセントの10:0脂肪酸が検出され、樟脳からの種子中
には10:1及び12:0の脂肪酸の両方が顕著である。樟
脳及びニレからの発達中の胚芽内のチオエステラーゼ活
性についてテストするための生化学検定の結果が以下の
表8に示されている。
性に加えて、C10:0−ACP 基質でチオエステラーゼ活
性のピークが見られる。この事実は、C10:0−ACP 基
質に向かっての特異的活性を伴うチオエステラーゼがニ
レの胚芽の中に存在するということを示唆している。C
12:0−ACP 基質に向かっての有意な活性が樟脳の抽出
物の中に検出されている。さらに、樟脳抽出物は、月桂
樹の胚芽からの類似の抽出物に比べてC10:0−ACP 基
質に向かってのより大きな活性を立証している。この事
実はC10:0−ACP 及びC12:0ACP 基質に向かっての
特異性を有する中位鎖アシル−ACP チオエステラーゼが
樟脳の胚芽内に存在するということを示唆している。
ステラーゼ(C16又はC18)も得ることができる。例え
ば、ナンキンハゼ(SapiumSekiferum)の種子の獣脂(タ
ロー)層及び綿(Gossypium hirsutum)の種子油の中に
かなりの割合(45%)の16:0脂肪酸が見られる。(Gu
nstone, Harwood and Padley eds. The Lipid Handbook
(1986)Chapman and Hall, Ltd., The University Pre
ss, Cambridge)。
(var. Stoneville 506 、開花後21日目)又はBrassica
napusの胚芽(cv. Delta 、開花後28日目)を各々約 2
50mgずつ、液体窒素下で乳鉢、乳棒で細粉末になるまで
摩砕し、モーター駆動の乳棒の備わったガラスホモシナ
イザー内で1mlの50mMリン酸ナトリウムpH7.5 、2mMの
ジチオトレイトール、2 mMのアスコルビン酸ナトリウ
ム、20%(v/v)のグリセロール、1%w/vの PVP
−10及び5mMのジエチルジチオカルバミン酸塩の中で均
質化することによって抽出する。マイクロ遠心分離管内
で15分間ホモジネートを遠心分離し、上清分画のアリコ
ートを以下のとおりチオエステラーゼ活性について検定
する。
μlの検定緩衝液に対し、検定緩衝液(7mMのリン酸カ
リウム、pH8.0, 20 %v/vのグリセロール、0.02%w
/vのトリトンX−100,1mMのジチオトレイトール)中
の上清の1/20希釈液25μlを付加する。反応を開始す
るため50pmolesの〔14C〕−放射線標識づけされたアシ
ル基質を付加する。基質は、ラウロイル−ACP について
Pollard, et al, (前出)に記されているように合成さ
れた、ミリストイル−ACP(14:0−ACP)、パルミトイル
−ACP(16:0−ACP)、ステアロイル−ACP(18:0−AC
P)又はオレオイル−ACP(18:1−ACP)である。
る。反応を酢酸で停止させ、 0.5mlの10%(v/v)低
温(4°)酢酸を付加し数分間氷上に反応混合物を置く
ことによりエーテルで遊離脂肪酸を抽出する。2mlのジ
エチルエーテルを付加し勢いよく混合することにより、
加水分解酵素作用の脂肪酸産物を加水分解されていない
基質から抽出する。エーテルを、シンチレーション計数
のため5mlのシンチレーション流体へと移送させる。望
ましい場合には活性をさらに精確に測定するため、残留
微量産物を回収するため付加的エーテル抽出を行なうこ
ともできる。綿、ナンキンハゼ及びアブラナに関する基
質特異性分析の結果を表9に示す。
ACP 基質ならびに18:1−ACP 基質で活性ピークが見ら
れるのに対し、アブラナの種子は18:1−ACP で有意な
活性を示しているにすぎない。16:0脂肪−アシルACP
に対する特異性をもつアシル−ACP チオエステラーゼ
が、ナンキンハゼ及び綿のトリアシルグリセリド組成を
説明しているように思われる。
ィに付した綿の胚芽の抽出物中にチオエステラーゼ活性
の2つのピークが観察される。このクロマトグラフィ
は、2つの異なるチオエステラーゼ、すなわちゲッケイ
ジュ・抽出物からの18:1チオエステラーゼと12:0−
ACP チオエステラーゼを分離するものであることが立証
されている(Pallard, et al., Areh. Biochem, Biophy
s, (1991) 284 : 306−312)。綿抽出物のクロマトグラ
フィから観察された活性の2つのピークのうち、第1の
ピークは16:0活性よりも高い18:1活性を有し、第2
のピークは18:1活性よりも高い16:0活性を有する。
このデータは、綿の中に全く異なる特異性をもつ2つの
酵素が存在することを示唆している。
仁の油は、トリアシルグリセロール中に24〜49%のステ
アリン酸及び6−18%のパルミチン酸を含んでおり、こ
の油は、カカオ脂の代用品として使用できることが示唆
されてきた(Osman, S.M.,「マンゴー脂肪」、New Sour
ces of Fats and Oils( 新たな油脂供給源)内、(1981
年)、Pryde, E.H, Princin, L.H.,及びMukherjee, K.
D., American Oil Chemist Society)。上述の例と同様
に、胚芽抽出物の生化学検定により18:0−ACP特異性
をもつチオエステラーゼを立証することができる。
列(アミノ酸及びDNA)を獲得した後、上述のもののよう
なその他の植物供給源からの類似の遺伝子も容易に分離
することができる。この例では、その他のチオエステラ
ーゼ遺伝子を分離するのに2つの方法が記述される:す
なわちゲッケイジュ・及びサフラワーチオエステラーゼ
遺伝子からの配列又はペプチド配列情報を利用した DNA
ハイブリダイゼーション技術による方法及び(2)プロ
ーブとしてゲッケイジュ・タンパク質に対する抗体を用
いた免疫学的交叉感受性による方法である。
る植物からのcDNA又はゲノミックライブラリが必要とさ
れる。cDNA又はゲノミックライブラリを構築する数多く
の方法がManiatis et al. の第8章及び第9章において
提供されている(MolecularCloning :A Laboratory Ma
nual(分子クローニング、研究室マニュアル)第2版(1
989)Cold Spring Harbor Laboratory, Cold Spring Ha
rbor, New York)。
離するべく DNAハイブリダイゼーションにおいて使用す
るためのプローブは、提供されたゲッケイジュ・及びサ
フラワーのチオエステラーゼ遺伝子配列から、又は代替
的にはチオエステラーゼペプチド配列からのオリゴヌク
レオチドを用いたPCR によって得ることができる。この
例においては、プローブとしてPCR で生成した DNAフラ
グメントを用いる。適当なハイブリダイゼーション条件
を決定するため望ましい植物の種からの胚芽RNA のノー
ザン分析を行なう。ホルムアルデヒド/アガロースゲル
内でRNA を電気泳動し、Fourney, et alにより記述され
ているように、ナイロン膜フィルターへ移送させる(Fo
cus (1988) Bethesda Research Laboratories /Life T
echnologies, Inc., 10:5−7)。50%のホルムアミ
ド、6×SSC(又は6×SS PE)、5×デンハート試薬、
0.5%のSPS 及び 100μg/mlの変性サケ精子DNA フラ
グメントを含むハイブリダイゼーション溶液に32P−標
識付けされたプローブ(Random Primed DNA(ランダム
プライムドDNA)標識付けキット、Boehringer Manheim,I
ndiana-polis, IN)を付加する。
イゼーション溶液を18時間以上約40℃でノーザンフィル
ターを用いてインキュベートして相同(50〜80%)の配
列に至るまでプローブをハイブリダイゼーションさせ
る。次にフィルターを低ストリンジェント性で洗浄する
(約1×SSC 内で室温から42℃まで)。Belty et al.
(Methods in Enzymology(酵素学方法)(1983)100: 266
−285) で論述されているようにプローブの予測融点に
基づいて、ハイブリダイゼーション及び洗浄の温度を調
整することができる。さらなる試験においては、ハイブ
リダイゼーション又は洗浄段階のいずれかで温度を上昇
させ、及び/又は塩含有量を低下させて特異的ハイブリ
ダイゼーション配列の検出を改善する。
イブリダイゼーション及び洗浄条件を識別した後、32P
標識付けフラグメント及び最適化された条件を用いてcD
NAライブラリをスクリーニングする。例えば、チオエス
テラーゼクローンpCGN3263の〜600bp Bam HI/XhoIフラ
グメントを放射線標識付けし、B.campestris胚芽cDNAラ
イブラリからチオエステラーゼクローンを分離するため
非相同プローブとしてこれを使用する。アブラナチオエ
ステラーゼcDNAクローンのDNA 配列は図31〜図34に示さ
れている。又、提案されるATG 開始コドンからの翻訳さ
れたアミノ酸配列も共に示されている。DNA 配列内に幾
分かの変動を示す付加的なアブラナクローンも同様に分
析されている。
伝子を用いる直接ハイブリダイゼーション技術に加え
て、ハイブリダイゼーションのためのプローブを作り出
すため又は望まれる植物供給源からのmRNA又はDNA から
チオエステラーゼコーディング配列を生成するために、
PCR技術を使用することもできる。例えば、樟脳 (Cinna
momum camphora)チオエステラーゼクローンを、月桂樹
及びサフラワーチオエステラーゼクローンからのアミノ
酸及び核酸配列情報を用いて分離することができる。発
達中の樟脳胚芽から分離したRNA に対するゲッケイジュ
・チオエステラーゼcDNAクローンの相同性を、以下のと
おりノーザン分析により観察する。「Current Protocol
sin Molecular Biology(分子生物学における現行のプロ
トコル)」P4.3.1 〜4.3.4(Ausubel et al., eds.(198
7), John Wiley & Sons)に記述されている SDS/フェ
ノール抽出方法を適合させることによって、発達中の樟
脳胚芽1gから全RNA を分離する。
LiCl, 100mM のTrispH9,10mMのEDTA,1%のSDS 及び
0.5%のβ−メルカプトエタノールを含む。1gの胚芽
からの抽出のためには、pH8に平衡化した3mlのフェノ
ールと10mlの摩砕緩衝液を粉末化された胚芽に付加す
る。ホモジナイゼーション段階は、公表された方法にお
いてそうであるようにポリトロンを用いてではなく乳鉢
の中で行なうこともでき、この方法でホモジナイゼーシ
ョンに続く加熱段階は省かれる。遠心分離、試料のフェ
ノール/クロロホルム抽出及びRNA のLiCl沈降は、記述
されているとおりである。
RNA(10〜20μg)を電気泳動させ、Fourney et al.(前
出)が記述しているとおり、ナイロン膜フィルターへと
移送する。ノーザンフィルタのハイブリダイゼーション
のためのプローブを、約1300bpフラグメントを生成する
べくサフラワーチオエステラーゼcDNA配列に対しオリゴ
ヌクレオチドを用いてPCR により全長ゲッケイジュ・チ
オエステラーゼcDNAであるpCGN3822の SalI 消化物から
調製する。順方向プライマーはサフラワーチオエステラ
ーゼcDNA配列(SEQ ID NO:38)のヌクレオチド 212〜22
8 を含み、逆方向プライマーは、cDNA配列のヌクレオチ
ド1510〜1526に対する相補体である。
ット(BioRad;Richmond, CA)を用いてゲル精製され、
Boehringer Manheim (Indiana-polis, IN)ランダムプラ
イミング標識付けキットを用いて放射線標識づけされ
る。ノーザンフィルターを、30℃で、50%のホルムアミ
ド、5×SSC ,50mMのリン酸ナトリウム(pH7),5×デ
ンハート溶液、 0.1%のSDS, 5mMのEDTA及び 0.1mg/
mlの変性DNA の中で一晩ハイブリダイゼーションさせ
る。 0.1×SSC, 0.1%のSDS の中でフィルタを2度(毎
回15分)洗浄する。ハイブリダイズされたフィルタのオ
ートラジオグラフィは、樟脳の胚芽試料内で約1300bpの
RNA バンドまでの強いハイブリダイゼーションシグナル
を明らかにする。このバンドは、ゲッケイジュのmRNAと
ほぼ同じサイズである。
トを得るためには、樟脳及びサフラワーのチオエステラ
ーゼの間に保存されたペプチドに対してオリゴヌクレオ
チドを用いてPCR を行なう。サフラワー及びゲッケイジ
ュのチオエステラーゼの翻訳されたアミノ酸配列の比較
を図36に示す。鋳型として逆転写された樟脳RNA を用い
てポリメラーゼ連鎖反応を行なう。これらの反応は、以
下のサイクルにプログラミングしたBiosycler Oven(Bio
s Corp;New Haven, CT)内で行なわれる。
イクルPを37回実行反復する。PCR 産物のアガロースゲ
ル電気泳動により約 500〜600bp バンドが識別される。
これは、月桂樹チオエステラーゼ配列内のペプチドの間
の距離の分析から予測されたおおよそのフラグメントサ
イズである。PCR フラグメントを、適切なクローニング
ベクターへとクローニングさせ、チオエステラーゼ配列
を確認するためそのDNA 配列を決定する。樟脳のPCR フ
ラグメントは、図25〜図30に示されている。次に、樟脳
チオエステラーゼクローンを分離するため樟脳cDNA又は
ゲノミックライブラリーをスクリーニングするのにこの
フラグメントを用いることができる。
とに代わって、全チオエステラーゼエンコーディング配
列を回収するのに付加的なPCR 技術を用いることができ
る。例えば、樟脳チオエステラーゼPCR フラグメント配
列を用いて付加的な樟脳チオエステラーゼエンコーディ
ング配列を生成する。3′からPCR フラグメントの配列
については、Frohman et al.のRACE手順が利用される
(Proc. Nat. Acad Sci.(1988) 85:8998−9002) 。要
するに、cDNAは、200ng のRNA 、ポリ(T)オリゴヌク
レオチド(EcoRI, XhoI及びSalTについて5′の制限部
位を伴う)、及び逆転写酵素を用いて、樟脳の内胚乳ポ
リ(A)+RNA から生成される。この反応の産物はEcoR
I, XhoI 及びSalI認識部位をコードするオリゴヌクレオ
チド及び図25の樟脳遺伝子フラグメントのヌクレオチド
443−463 を表わすオリゴヌクレオチドと共にPCR 3′
RACEにおいて用いられる。反応は、以下のプログラムで
Biosycler オーブン内で実行される:
配列の3′部分を表わす約700bp のフラグメントが得ら
れる。さらに、PCR を用いて、樟脳チオエステラーゼコ
ーディング配列の5′配列も同様に得ることができる。
この反応のために、基本的にFrohman et al.(前出)に
よって記述されているような逆転写反応においてランダ
ム六量体オリゴヌクレオチドプライマーを用いて、樟脳
内胚乳ポリ(A)+RNA に対するcDNAが生成される。こ
の反応のcDNA産物は、末端デオキシヌクレオチドトラン
スフェラーゼを用いてA−テイリングされ、PCR におい
て使用される。この反応のためのオリゴヌクレオチドプ
ライマは、図1内のゲッケイジュ・チオエステラーゼ配
列のヌクレオチド 140−155 及び5′Bam HI認識部位を
含むMET-1-2898、及び図25の樟脳チオエステラーゼ遺伝
子フラグメントのヌクレオチド 115−126 に対して相補
的な配列を含む縮重オリゴヌクレオチドである2356であ
る。反応は以下のプログラムでBiosycler オーブン内で
実行される:
列の5′部分を表わす約450bp のフラグメントが得られ
る。PCR 手順から挿入されたような制限部位を用いて適
当なクローニングベクターの形にさまざまな樟脳チオエ
ステラーゼ遺伝子フラグメントを組合わせる。この要領
で生成された樟脳チオエステラーゼ遺伝子の予備核酸配
列及び翻訳されたアミノ酸配列が、図25〜図30に示され
ている。
列も同様に、PCR 方法を用いて得ることができる。プラ
イマとして使用するための縮重オリゴヌクレオチドは、
ゲッケイジュ・サフラワー及び樟脳のチオエステラーゼ
cDNAクローンの間で保存されたペプチドフラグメントか
ら指定できる。順方向プライマTECu3 は、ゲッケイジュ
(図5)及び樟脳(図28)チオエステラーゼタンパク質
のアミノ酸 283〜288及び図17のサフラワーチオエステ
ラーゼのアミノ酸 282−287に対する考えられる全ての
コーディング配列に相応する18のヌクレオチドを含む。
6)及び樟脳(図29)チオエステラーゼタンパク質のア
ミノ酸 315−320及び図8のサフラワーチオエステラー
ゼのアミノ酸 314−319 に対する考えられる全てのコー
ディング配列に相応する17のヌクレオチドを含んでい
る。さらに、順方向及び逆方向プライマは、それぞれ
5′末端にBamXI 又はXhoI制限部位を又3′末端にイノ
シンヌクレオチドを含んでいる。3′末端におけるイノ
シン残基は、縮重オリゴヌクレオチドプライマからの増
幅を強化するものであることが報告されている(Batzer
et al. (1991) Nucl.Acids Res. 19:5081)。サフラ
ワーペプチドは、指定されたペプチド領域の各々の中の
1つのアミノ酸においてゲッケイジュ及び樟脳の配列と
異なっており、従ってオリゴヌクレオチドプライマーの
縮重は、サフラワー及びゲッケイジュ/樟脳の両方の配
列をコードするようなものである。
鋳型として逆転写されたCuphea hookeriana RNA 及び各
オリゴヌクレオチドプライマー1μMずつを用いて調製
される。試料を5分間沸とうさせ、Taq 酵素を付加する
前に75℃まで冷却する。PCRを、以下の温度サイクルに
プログラミングされたPerkin-Elmerサーモサイクラーの
中で行なう: 1分間94℃ 1秒間65℃ 2分、40℃まで低下 30秒間40℃に保持 1分、72℃まで上昇 1秒、94℃まで上昇 サイクルを40回反復する。 次に72℃で2分の終了サイクルを実行する。
分析し、チオエステラーゼペプチド配列からの予測され
たサイズである約120bp のDNA フラグメントを観察す
る。DNA フラグメントを分離し、PCR で挿入されたBam
HI及びXhoI制限消化物部位を用いて適当なプラスミドベ
クターへとクローニングする。クローニングしたフラグ
メントを配列決定し、(プライマーによりコードされた
12個のアミノ酸を含む)相応するゲッケイジュ(図3〜
図6)チオエステラーゼ配列の38個のうちの21個のアミ
ノ酸と整合する3つのクローンを同定する。
較することにより、相応する月桂樹D(図8〜図13)領
域内の25個のアミノ酸、樟脳チオエステラーゼ中22個、
そしてサフラワー2−1及び5−2でコードされたチオ
エステラーゼ配列内のそれぞれ22及び23個のアミノ酸
と、翻訳されたペプチド配列が整合しているということ
がわかる。CuPHE A-14-2クローンのDNA 配列及びチオエ
ステラーゼコード領域のアミノ酸翻訳は図42に示されて
いる。チオエステラーゼコードフラグメントは標識づけ
され、相応するチオエステラーゼcDNAを分離するためCu
phea hookerianacDNAライブラリをスクリーニングする
のに用いられる。
グ技術を用いて識別されたクローンを次に精製し、Mani
atis et al. (前出)で提供されているような技術を用
いてDNA を分離する。クローンが関係するチオエステラ
ーゼをコードすることを確認するため、遺伝子のDNA 配
列を決定する。代替的には、E.coli内でタンパク質を発
現させてそれが望ましい活性を有することを示す。上述
の技術を用いてその他の植物種からチオエステラーゼの
ための遺伝子を分離するため、新たに分離した植物のチ
オエステラーゼ配列を使用することも可能である。
ーのチオエステラーゼのアミノ酸及び核酸配列の比較
は、付加的なチオエステラーゼ遺伝子の分離にとって役
立つ相同性を明らかにしている。ゲッケイジュ及び樟脳
のクローンは、特にアミノ酸レベルで広範な相同性を示
し、Cuphea、ニレ、ニクズクなどの類似の短鎖又は中位
鎖アシル−ACP 基質をもつその他のチオエステラーゼの
分離にとって有用でありうる。同様に、充分な相同性を
もつサフラワー又はアブラナの長鎖チオエステラーゼ遺
伝子は、16:0脂肪−アシルACP 及びマンゴー(18:
0)に対する特異性をもつナンキンハゼ又は綿から同定
されたものといった、より長鎖のアシル−ACP 基質に対
する特異性をもつ植物チオエステラーゼの分離のために
有用でありうる。
及び短鎖又は中位鎖特異チオエステラーゼタンパク質の
領域も同様に相同性を示す。これらの相同性領域は、付
加的な植物チオエステラーゼを分離するべくPCR におい
て使用するための縮重オリゴヌクレオチドを指定するの
に有用である。例えば上述のように、ゲッケイジュ及び
サフラワーのチオエステラーゼ領域に対するオリゴヌク
レオチドは、樟脳チオエステラーゼコーディング配列を
得るのに使用された。
図26内のゲッケイジュ及び樟脳のアミノ酸配列のアミノ
酸 113−119 及び図15内のサフラワーアミノ酸のアミノ
酸 108−114 に相応する。同様にして、ゲッケイジュ及
び樟脳の 174〜188 及びサフラワーの 169〜183 内、ゲ
ッケイジュ及び樟脳の 219−229 及びサフラワーの 214
−224 ;及びゲッケイジュ及び樟脳の 138−145 及びサ
フラワーの 133−140内といったように、ゲッケイジ
ュ、樟脳及びサフラワーのアミノ酸配列(それぞれ図3
〜15、図12〜図30及び図20〜図24に示されているよう
な)の中に、その他の保存領域が見られる。
は、カルボキシ又はアミノ末端のいずれかにおいてより
もタンパク質の中心に向かってより高レベルで保存され
ている。保存された領域は、酵素の触媒部位に関連する
部域を表わす可能性があり、又、観察された基質の特異
性の差異をポリペプチド鎖のいずれかの末端における領
域内のアミノ酸配列の差異に関連づけることもできる。
植物アシル−ACP チオエステラーゼタンパク質配列は、
動物及び酵母のチオエステラーゼ及びその他の脂肪酸合
成酵素内に見られる活性部位コンセンサス配列(GHS×
G)又はシステインベースの加水分解酵素の活性部位モ
チーフを含んでいない(Aitken (1990) 、「タンパク質
のコンセンサス配列の同定」中、Ellis Horwood, Londo
n ,pp81−91) 。阻害物質の研究により、植物のチオエ
ステラーゼ酵素がN−エチルマレイミドといったスルフ
ヒドリル特異試薬に対して感受性をもつことがわかって
いるため、システイン残基が活性部位で関与している可
能性がある。
チオエステラーゼ遺伝子を分離し、植物チオエステラー
ゼの発現のためにこれを用いることが可能である。特
に、これらのチオエステラーゼのアシル鎖の長さ特異性
を確認するためにはE.coli内での発現が有用であり、改
質油を製造するためには植物の種子内での発現が有用で
ある。
ヒドラーゼ ここではデヒドラーゼとも呼ぶ酵素3−ヒドロキシデカ
ノイル−〔アシル−担体−タンパク質〕デヒドラターゼ
(EC4.2.1.60)は、細菌内での不飽和脂肪酸の産生にお
ける主要な段階である2−デセノイル−ACP(C10:1−
ACP)への3−ヒドロキシデカノイル−ACP(C10:0−A
CP) の脱水を触媒する。植物の種子内でのこの酵素の発
現は、ゲッケイジュの中位鎖アシル−ACP チオエステラ
ーゼ遺伝子をも含む植物中の不飽和中位鎖アシル−ACP
の産生にとって有利である。このようにして、C12:1
及びC14:1基質上のゲッケイジュ・チオエステラーゼ
の加水分解活性の結果として中位鎖不飽和遊離脂肪酸が
形成される。
て有用な構成体が、ナピンプロモータ領域の制御下での
植物種子組織内での酵素の発現を提供する。さらに、プ
ラスチド内へのデヒドラーゼ酵素のトランスロケーショ
ンのためのトランジットペプチド領域が提供される。
外全てをコードするE.coliデヒドラーゼ遺伝子からのデ
ヒドラーゼ核酸配列(Cronan etal. (1988) J.Biol Che
m. 263 :4641−4646)を構築する。トランジットペプチ
ド及びデヒドラーゼ配列が同じ読取り枠内にくるよう
に、成熟サフラワーチオエステラーゼ(クローン2−1
から)の6つのアミノ酸及びサフラワーチオエステラー
ゼトランジットペプチドをコードするPCR DNA フラグメ
ントがデヒドラーゼに対する5′に真近に挿入される。
サフラワーチオエステラーゼトランジット/デヒドラー
ゼ配列は、5′と3′のナピン調節配列の間でナピン発
現カセットpCGN3223内に挿入される。
換のため二元性構成体へと形質転換される。カナマイシ
ン以外の選択的標識をコードするベクターが好まれる。
このようにして、挿入されたチオエステラーゼ構成体
(例4に記されているようなもの)の結果として中位鎖
アシル−ACP 脂肪酸を産生する遺伝子導入アブラナ植物
を、デヒドラーゼ発現構成体で再度形質転換することが
できる。例えば、抗生物質ハイグロマイシンBに対する
耐性をコードするデヒドラーゼ発現構成体を二元性ベク
ターpCGN2769(以下で記述する)の中に挿入することが
可能である。結果として得られる構成体を含むAgrobact
erium 細胞が得られ、例3に記されているようにアブラ
ナ形質転換方法において利用される。
T-DNA の右及び左のボーダーを、又これらのボーダーの
間には形質転換された植物細胞の選択のための 35S/ハ
イグロマイシン/tr7 構成体を含んでいる。このベクタ
ーは、交互の選択可能な標識の使用以外、Mc Bride及び
Summer felt(前出)が記述している二元性ベクターと直
接相似性をもつように構築された、ハイグロマイシンB
ホスホトランスフェラーゼをコードするhph 遺伝子につ
いてはGritz and Davies(遺伝子(1983)25:179−18
8)によって記述されている。
XhoIフラグメントが、ポリメラーゼ連鎖反応技術を用い
て構築された:すなわちCaMV35S プロモータの−289〜
+114(転写開始部位との関係において);植物コンセン
サス翻訳開始配列を提供するための、配列ATCATGAAA 内
に含まれるATG 開始コドンを伴うhph コーディング領域
ヌクレオチド 211−1236(Gritz and Davies isupra)(K
ozak (1989) J.Cell.Biol.108: 229−241);Barker et
al. (Plant Mol.Biol.(1983) 2: 335−350)により番
号づけされているT-DNA のヌクレオチド2921−2402から
のAgrobacterium 転写物7(tr7)転写終結領域、であ
る。
体、425bp E.coli lac alpha コーディング領域を含む
HaeII フラグメント及びpTiA6T-DNAの右側ボーダを含む
BglII フラグメントをもつpCGN2768を生み出すためXhoI
hph発現フラグメントをpCGN1541に連結させた(T-DNA
ボーダー及びlac-α領域についてはMcBride et al.(前
出)に記述されている)。上述のBalII フラグメント
は、pCGN1532 (McBride et al.(前出)) のユニークBam
HI フラグメントにクローニングされ、pCGN2769を結果
として生じる。
ッケイジュ・チオエステラーゼ発現構成体(例えばpCGN
3828)を両方共、カナマイシン耐性植物の選択のための
標識を含むMcBride et al.(前出)ベクターといった単
一の二元性ベクターの中に挿入することができる。これ
らの方法のいずれにおいても、中位鎖不飽和及び飽和脂
肪酸を産生することのできる植物が生み出される。
び特許出願は、本発明が関係する当業者の技術水準を例
示するものである。全ての公報及び特許出願は、それが
参考として特定的にかつ個別に例示されている場合と同
じ範囲で本書に参考として内含される。上述の発明は、
明確に理解することを目的として例を用いて或る程度詳
細に記述されてきたが、添付のクレームの範囲内で幾分
かの変更及び修正を行なうことができるということは明
白である。
ードするDNAの塩基配列を示す。
ードするDNAの塩基配列を示す。
ミノ酸配列を示す。
ミノ酸配列を示す。
ミノ酸配列を示す。
ミノ酸配列を示す。
アシル12:0の蓄積とのラウロイル・チオエステラーゼ
活性との相関関係が提供される。チオエステラーゼ活性
は、異なる独立のトランスジェニック植物の発育する種
子の中で測定する。12:0%値は、定量的ガスクロマト
グラフィーにより測定した、全体の脂肪酸抽出物中のラ
ウロイルアシル基を反映する。
ミノ酸配列及びそれをコードするDNAの塩基配列を示
す。
ミノ酸配列及びそれをコードするDNAの塩基配列を示
す。
のアミノ酸配列及びそれをコードするDNAの塩基配列を
示す。
のアミノ酸配列及びそれをコードするDNAの塩基配列を
示す。
のアミノ酸配列及びそれをコードするDNAの塩基配列を
示す。
のアミノ酸配列及びそれをコードするDNAの塩基配列を
示す。
ミノ酸配列及びそれをコードするDNAの塩基配列(クロ
ーンpCGN3264)を示す。
ミノ酸配列及びそれをコードするDNAの塩基配列(クロ
ーンpCGN3264)を示す。
ミノ酸配列及びそれをコードするDNAの塩基配列(クロ
ーンpCGN3264)を示す。
ミノ酸配列及びそれをコードするDNAの塩基配列(クロ
ーンpCGN3264)を示す。
ミノ酸配列及びそれをコードするDNAの塩基配列(クロ
ーンpCGN3264)を示す。
ミノ酸配列及びそれをコードするDNAの塩基配列(クロ
ーンpCGN3264)を示す。
ミノ酸配列及びそれをコードするDNAの塩基配列(クロ
ーンpCGN3265)を示す。
ミノ酸配列及びそれをコードするDNAの塩基配列(クロ
ーンpCGN3265)を示す。
ミノ酸配列及びそれをコードするDNAの塩基配列(クロ
ーンpCGN3265)を示す。
ミノ酸配列及びそれをコードするDNAの塩基配列(クロ
ーンpCGN3265)を示す。
ミノ酸配列及びそれをコードするDNAの塩基配列(クロ
ーンpCGN3265)を示す。
アミノ酸配列及びそれをコードするDNAの塩基配列を示
す。
アミノ酸配列及びそれをコードするDNAの塩基配列を示
す。
アミノ酸配列及びそれをコードするDNAの塩基配列を示
す。
アミノ酸配列及びそれをコードするDNAの塩基配列を示
す。
アミノ酸配列及びそれをコードするDNAの塩基配列を示
す。
アミノ酸配列及びそれをコードするDNAの塩基配列を示
す。
エステラーゼのアミノ酸配列及びそれをコードするDNA
の塩基配列を示す。
エステラーゼのアミノ酸配列及びそれをコードするDNA
の塩基配列を示す。
エステラーゼのアミノ酸配列及びそれをコードするDNA
の塩基配列を示す。
エステラーゼのアミノ酸配列及びそれをコードするDNA
の塩基配列を示す。
(napus)からの種子についてのラウロイルのレベルおよ
びC12:0−ACP のチオエステラーゼ活性が表されてい
る。
オエステラーゼのアミノ酸配列の比較が表されている。
上部の線は、図20〜図24におけるベニバナ・チオエステ
ラーゼのアミノ酸配列のアミノ酸61−385 を表す。下部
の線は、図4〜図6におけるゲッケイジュ・チオエステ
ラーゼのアミノ酸配列のアミノ酸84−382 を表す。
物3828−13からの 100個の種子の脂肪酸組成を、対照ア
ラビドプシス (Arabidopsis)植物からの種子の脂肪酸組
成に対して比較されている。
プシス (Arabidopsis)植物の脂肪酸含量を、増加する脂
肪酸含量の順序で記載する。検出可能なレベルのラウレ
ートを生産する形質転換体を示す。
プシス (Arabidopsis)植物の脂肪酸含量を、増加する脂
肪酸含量の順序でこれらの植物の中のC18:3, C18:
2およびC16:0脂肪酸の含量を示す。
ナプス(Brassica napus)の発育する種子の中のラウレー
ト含量のモル%を、示したラウレートのレベルを生ずる
トランスジェニック事象の数としてを表す。pCGN3824形
質転換体からの結果を示す。
ナプス(Brassica napus)の発育する種子の中のラウレー
ト含量のモル%を、示したラウレートのレベルを生ずる
トランスジェニック事象の数としてを表す。pCGN3828形
質転換体からの結果を示す。
ゼ遺伝子のPCR 断片のDNA 配列を表す。クヘア (Cuphe
a) のチオエステラーゼ遺伝子に相当する領域における
翻訳されたアミノ酸配列をまた示す。
Claims (9)
- 【請求項1】 全脂肪酸中最低 1.0モル%のラウリン酸
塩を含む植物の種子において、トリグリセリド分子の少
なくとも1つの位置に取り込まれており、この植物の野
生型種子は脂肪酸中 1.0モル%未満のラウリン酸塩を含
んでいる植物種子。 - 【請求項2】 脂肪酸中最低約15モル%のラウリン酸塩
を含む、請求の範囲第1項に記載の種子。 - 【請求項3】 脂肪酸中最低約33モル%のラウリン酸塩
を含む、請求の範囲第1項に記載の種子。 - 【請求項4】 脂肪酸中最低約50モル%のラウリン酸塩
を含む、請求の範囲第1項に記載の種子。 - 【請求項5】 トリグリセリド分子の少なくとも2つの
位置に前記ラウリン酸塩が見い出される、請求の範囲第
1項に記載の種子。 - 【請求項6】 請求の範囲第1項に記載の種子から誘導
された油。 - 【請求項7】 トリグリセリド分子の少なくとも1つの
位置に取り込まれた脂肪酸中最低15.0モル%のラウリン
酸塩を含むアブラナの種子。 - 【請求項8】 脂肪酸中最低50モル%のラウリン酸塩を
含む請求の範囲第7項に記載のアブラナの種子。 - 【請求項9】 請求の範囲第7項に記載の種子から誘導
された油。
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