JP2002238299A - インバータの故障検出方式 - Google Patents

インバータの故障検出方式

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JP2002238299A
JP2002238299A JP2002029057A JP2002029057A JP2002238299A JP 2002238299 A JP2002238299 A JP 2002238299A JP 2002029057 A JP2002029057 A JP 2002029057A JP 2002029057 A JP2002029057 A JP 2002029057A JP 2002238299 A JP2002238299 A JP 2002238299A
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英徳 琴野
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 誤検出の可能性を極力低減し得るインバータ
の故障検出方式を実現する。 【構成】 出力演算器44は、電流検出器11および電
圧検出器12で検出された各相出力電流、出力電圧から
誘導電動機の入力を演算し、出力演算器45は、速度検
出器10で検出された誘導電動機の速度帰還値およびイ
ンバータ制御回路20で演算されたトルクから誘導電動
機の出力を演算する。そして、両演算器44、45の出
力偏差とレベル設定器48で設定した値とを比較器47
で比較し、前者が後者以上のとき、速度検出器10の異
常と判断する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、誘導電動機等を駆動
制御するインバータの故障検出方式に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】この種インバータの故障検出方式として
は従来から種々の構成のものが開発されている。例え
ば、特開昭62−290362号公報には、制御指令で
ある基準正弦波信号と出力電圧信号との差を演算し、こ
の差信号のレベルを異常電圧設定値と比較することによ
り故障検出を行うことで、高速度の検出を可能とする技
術が開示されている。また、特開平2−299421号
には、主として過負荷検出の目的で、上掲公知資料と同
様の検出方式が開示されている。
【0003】更に、例えば特開平2−65668号公報
には、電流基準信号と出力電流フィードバック信号とを
比較し、この比較結果が所定値を越えると故障信号を発
生させることで、センサー系を含めた広範囲の故障検出
を可能とする技術が開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、以上で示し
た従来公知のインバータの故障検出方式は、出力電圧や
出力電流の検出値のみから故障検出を行うそれ以前の方
式に比較して、その検出感度が増大し、結果として高速
度広範囲の故障検出を実現し得るものであるが、この種
インバータに採用される具体的な制御装置に適用した場
合、その制御動作特性等との関係で問題が発生する。即
ち、制御応答特性とも関連するが例えば、電圧指令値が
何らかの要求で急速に変化した場合、対象範囲の装置動
作には全く異常がないのに誤って異常発生と判断し、通
常、故障検出に基づいて実行される警報表示、負荷遮断
や装置停止等が実際に行われて無用な損害が生じる。
【0005】この発明は以上のような問題点を解消する
ためになされたもので、その目的は誤検出の可能性を極
力低減し得るインバータの故障検出方式を提供すること
にある。また、この発明は上記誤検出の防止を、インバ
ータ制御回路の電流制御系および電圧制御系で実現し、
更に、故障検出時の故障発生範囲を限定せんとするもの
である。更にこの発明は、上記誤検出の防止を、複数の
インバータの出力側を互いに並列に接続してなる多重系
インバータの制御回路に採用される循環電流制御系でも
実現せんとするものである。また、この発明は、3相交
流電圧、電流を出力するインバータの制御回路における
電流制御系および電圧制御系の故障検出を、高い信頼度
で実現せんとするものである。また、この発明は、いわ
ゆる3レベルインバータにおける直流電圧バランス異常
を高い信頼度で検出することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明の請求項1に係
るインバータの故障検出方式は、出力電圧と出力電流と
から電動機の入力を演算する第1の出力演算手段、トル
クと速度検出器から検出された上記電動機の速度帰還値
とから上記電動機の出力を演算する第2の出力演算手
段、および上記第1および第2の出力演算手段の出力の
偏差を演算しその偏差が所定の設定値以上のとき上記速
度検出器の異常として検出する故障検出手段を備えたも
のである。
【0007】また、請求項2に係るインバータの故障検
出方式は、出力電圧と出力電流とから電動機の入力を演
算する第1の出力演算手段、トルクと速度検出器から検
出された上記電動機の速度帰還値とから上記電動機の出
力を演算する第2の出力演算手段、および上記第1およ
び第2の出力演算手段の出力の偏差を演算し所定の設定
値以上の偏差が所定の設定時間以上継続したとき上記速
度検出器の異常として検出する故障検出手段を備えたも
のである。
【0008】また、請求項3に係るインバータの故障検
出方式は、3相交流電圧、電流を出力するインバータの
各相の電流指令値と電流帰還値との偏差を加算して零相
電流を検出しその零相電流が所定の設定値以上のとき電
流制御系の異常またはインバータ地絡として検出する故
障検出手段を備えたものである。
【0009】また、請求項4に係るインバータの故障検
出方式は、上記各相の電流指令値と電流帰還値との偏差
を加算して零相電流を検出し所定の設定値以上の零相電
流が所定の設定時間以上継続したとき電流制御系の異常
またはインバータ地絡として検出する故障検出手段を備
えたものである。
【0010】また、請求項5に係るインバータの故障検
出方式は、3相交流電圧、電流を出力するインバータの
各相の電圧指令値と電圧帰還値との偏差を加算して零相
電圧を検出しその零相電圧が所定の設定値以上のとき電
圧制御系の異常またはインバータ地絡として検出する故
障検出手段を備えたものである。
【0011】また、請求項6に係るインバータの故障検
出方式は、上記各相の電圧指令値と電圧帰還値との偏差
を加算して零相電圧を検出し所定の設定値以上の零相電
圧が所定の設定時間以上継続したとき電圧制御系の異常
またはインバータ地絡として検出する故障検出手段を備
えたものである。
【0012】また、請求項7に係るインバータの故障検
出方式は、3レベルインバータの直流電源側の各コンデ
ンサの極間電圧を検出する電圧検出器、これら電圧検出
器の出力が一定の範囲内でバランスするように上記3レ
ベルインバータの点弧幅を制御する手段、上記電圧検出
器の出力の偏差を演算する加算器、およびこの加算器か
らの偏差出力が所定の設定値以上のとき直流電圧バラン
ス異常として検出する故障検出手段を備えたものであ
る。
【0013】また、請求項8に係るインバータの故障検
出方式は、上記各コンデンサの極間電圧を検出する電圧
検出器、これら電圧検出器の出力が一定の範囲内でバラ
ンスするように上記3レベルインバータの点弧幅を制御
する手段、上記これら電圧検出器の出力の偏差を演算す
る加算器、およびこの加算器から所定の設定値以上の偏
差出力が所定の設定時間以上継続して出力されたとき直
流電圧バランス異常として検出する故障検出手段を備え
たものである。
【0014】
【作用】この発明の請求項1に係るインバータの故障検
出方式においては、電圧、電流から求めた電動機入力
と、速度帰還値から求めた電動機出力との偏差か設定値
以上となったとき速度帰還値に異常ありとして判断す
る。
【0015】また、請求項2に係るインバータの故障検
出方式においては、更に、設定値以上の偏差出力が設定
時間以上継続したとき故障と検出する。従って、例え
ば、制御で生じる高調波成分等による誤検出が防止され
る。
【0016】また、請求項3に係るインバータの故障検
出方式においては、零相電流が設定値以上のとき電流制
御系の異常またはインバータ地絡として検出する。
【0017】また、請求項4に係るインバータの故障検
出方式においては、更に、設定値以上の零相電流検出出
力が設定時間以上継続したとき故障と検出する。従っ
て、例えば、制御で生じる高調波成分等による誤検出が
防止される。
【0018】また、請求項5に係るインバータの故障検
出方式においては、零相電圧が設定値以上のとき電圧制
御系の異常またはインバータ地絡として検出する。
【0019】また、請求項6に係るインバータの故障検
出方式においては、更に、設定値以上の零相電圧検出出
力が設定時間以上継続したとき故障と検出する。従っ
て、例えば、制御で生じる高調波成分等による誤検出が
防止される。
【0020】また、請求項7に係るインバータの故障検
出方式においては、コンデンサ電圧の偏差出力が設定値
以上のとき直流電圧バランス異常とし検出する。
【0021】また、請求項8に係るインバータの故障検
出方式においては、更に、設定値以上の偏差出力が設定
時間以上継続したとき故障と検出する。従って、例え
ば、制御で生じる高調波成分等による誤検出が防止され
る。
【0022】
【実施例】実施例1.図1はこの発明の実施例1による
インバータの故障検出方式を示すもので、3相誘導電動
機を駆動するインバータ装置の全体構成図である。図に
おいて、1は図示しない直流電源の両極端子間に接続さ
れた平滑用のコンデンサ、2はパワートランジスタ2T
とこれと逆並列接続されたダイオード2Dとを1アーム
としU,V,W3相ブリッジ接続に構成され可変電圧・
可変周波数の交流電力を出力するインバータ主回路であ
る。なお、V相、W相の各アーム素子についてはU相と
同様であり、図示を省略している。3はインバータ主回
路2からの出力電圧、出力電流の供給を受けて駆動され
る3相誘導電動機である。
【0023】10は誘導電動機3の回転速度を検出する
速度検出器、11はインバータ主回路2の各相毎の出力
電流を検出し電流帰還値として出力する電流検出器であ
る。20は速度指令値に基づき最終的にインバータ主回
路2の各相各アームのパワートランジスタ2Tをオンオ
フ制御するためのゲート信号を送出するインバータ制御
回路で、ここではいわゆるベクトル制御方式を採用した
PWM制御回路を例にとり以下説明する。また、その内
部構成は、各実施例の故障検出手段の説明との関係で、
適宜、必要な構成部分を抽出して具体的に図示し、残り
はブラックボックスの形での表示に留めるものとする。
【0024】従って、先ず、故障検出手段を含まないイ
ンバータ制御回路20全体について図2に基づき詳細に
説明する。図において、先ず加算器21で速度指令値と
速度帰還値との偏差を演算し、その偏差出力を速度コン
トローラ22で増幅してトルク電流指令値(I)とし
て出力する。23はインバータ主回路2の電流定格から
トルク電流指令値を一定範囲内に収めるため一定値以上
で飽和特性をもたせたリミッタ回路である。リミッタ回
路23からのトルク電流指令値(I)と別途図示しな
い界磁設定器で作成された励磁電流指令値(I)とは
2相/3相変換器24で変換されU相、V相、W相電流
指令値として出力される。
【0025】なお、図中下方に示す式は、2相/3相変
換器24で処理する演算式で、式中、ωは出力電源周波
数に同期した角速度である。
【0026】以下、U相を例にとって説明すると、加算
器25で、U相電流指令値とU相電流帰還値との偏差を
とり、電流コントローラ26に入力して電流制御(例え
ば、PI動作、PID動作の制御)を行い、U相電圧指
令値として出力する。また、この出力に関して、インバ
ータ主回路2の定格以上の電圧が出力されないよう、電
圧指令値を一定範囲内に収めるためリミッタ回路27を
設けており、この出力をPWM制御回路28でゲート信
号にしてインバータ主回路2に送出する。
【0027】次に図1に戻り、この発明の実施例1の要
部である故障検出手段について説明する。図において、
30は加算器25からの偏差出力がレベル設定器31か
らの設定値(通常、定格の10%程度に設定)以上のと
き出力を”H”レベルにする比較手段としての比較器、
32は電流コントローラ26からの出力に制限を加える
リミッタ回路27の動作点が飽和域にあるとき出力を”
H”レベルにする飽和検出手段としての飽和検出器、3
3は比較器30と飽和検出器32とからの出力信号を入
力して動作する故障検出手段としてのアンド回路であ
る。
【0028】次に故障検出の動作について説明する。加
算器25からの偏差出力、即ち電流指令値と電流帰還値
との偏差が瞬時でもレベル設定器31からの設定値以上
となると比較器30が一応故障発生と推定し得る信号を
出力する点は従来と同一である。しかるに、この発明で
は、比較器30の出力のみでは最終的に故障発生と判断
せず、同時に飽和検出器32からの出力があることを条
件(アンド回路33)に故障発生と判断する。即ち、偏
差出力を入力してPID動作等を行う電流コントローラ
26の出力レベルがリミッタ回路27の飽和域設定レベ
ル以上にあることをアンド条件に故障発生と判断する。
【0029】このように、飽和検出器32の出力をアン
ド条件に加えることにより、例えば、装置の立ち上がり
の過渡時に生じ易い誤検出動作を回避することができ
る。即ち、起動で電流指令値が零から急峻に立ち上がる
と当然加算器25からの偏差出力は急増し、比較器30
の出力は”H”レベルとなる。しかし、電流コントロー
ラ26では積分要素によりその出力は通常、リミッタ回
路27の飽和域設定レベル以下に抑えられる。従って、
飽和検出器32の出力は”L”レベルを維持し、アンド
回路33の出力も”L”レベルを維持する。
【0030】その後、誘導電動機3が正常に速度を上昇
していくと、電流帰還値も次第に立ち上がり、加算器2
5からの偏差出力は次第に減少し、電流コントローラ2
6の出力もリミッタ回路27の不飽和域内のレベル内に
維持される。即ち、一時比較器30が動作することはあ
っても、アンド回路33は動作せず誤検出が防止され
る。
【0031】しかし、例えば電流検出器11に不具合が
発生し電流帰還値の異常が継続すると、比較器30は勿
論、動作状態を継続するが、電流コントローラ26の出
力も次第に増大し、やがてリミッタ回路27の飽和域設
定レベルを越えて飽和検出器32が動作しアンド回路3
3が故障検出を行う。この場合、電流制御系異常として
出力するが、具体的には電流検出器11の異常とインバ
ータ主回路2の異常とが考えられる。なお、以上では図
示したU相について説明したがV相、W相においても全
く同様である。
【0032】実施例2.図3はこの発明の実施例2によ
るインバータの故障検出方式を示すもので、実施例1の
図1と異なるのは、比較器30とアンド回路33との間
にタイマー設定器34を挿入した点のみである。即ち、
この実施例2においては、比較器30からの出力がタイ
マー設定器34で設定した時間(例えば10mS程度)
以上継続して始めてその出力がアンド回路33に送出さ
れる。これによって以下の効果が期待できる。
【0033】即ち、インバータ主回路2から出力される
電圧は、パルス状の波形を有しており、これにより流れ
る電流も多くの高調波成分を含んでいる。従って、加算
器25からの電流偏差出力を基に動作する比較器30も
この高調波成分で誤動作する可能性が高い。従って、一
定時間以上の出力継続を条件に動作するタイマー設定器
34の追設により、特に検出信号の高調波成分による故
障誤検出動作を回避することができる。
【0034】実施例3.図4はこの発明の実施例3によ
るインバータの故障検出方式を示す全体構成図である。
図1と同一符号の部分はそれぞれ同一または相当部分を
示すが、この実施例は電圧制御系の異常を検出するもの
である。図において、12はインバータ主回路2の各相
毎の出力電圧を検出し電圧帰還値として出力する電圧検
出器である。35はリミッタ回路27からのU相電圧指
令値と電圧検出器12からのU相電圧帰還値との偏差を
演算する加算器、36は加算器35からの偏差出力がレ
ベル設定器37からの設定値以上のとき出力を”H”レ
ベルにする比較手段としての比較器、38はリミッタ回
路27の動作点が飽和域にあるとき出力を”H”レベル
にする飽和検出手段としての飽和検出器、39は入力信
号レベルを反転して出力するノット回路、40は比較器
36とノット回路39とからの出力信号を入力して動作
する故障検出手段としての比較器である。
【0035】次に故障検出の動作について説明する。加
算器35からの偏差出力、即ち、電圧指令値と電圧帰還
値との偏差が瞬時でもレベル設定器37からの設定値以
上となると比較器36が一応故障発生と推定し得る信号
を出力する点は従来と同一である。しかるに、この発明
では、比較器36の出力のみでは最終的に故障発生と判
断せず、同時にノット回路39からの出力があることを
条件(比較器40)に故障発生と判断する。即ち、電圧
指令値を一定範囲内に収めるリミッタ回路27の動作点
が飽和域にあるときでない、従って飽和域にないことを
アンド条件に故障発生と判断する。
【0036】このように、リミッタ回路27の動作点が
飽和域にないことをアンド条件に加えるようにしたのは
以下の理由による。即ち、この電圧リミッタにかかって
いないときは電圧指令値と電圧帰還値との関係は線形と
なって電圧帰還値が電圧指令値に追従する正常な制御動
作が行われるが、電圧リミッタにかかるとPWM電圧制
御の場合、電圧指令値である信号波が変調波の三角波の
ピーク値以上となり電圧指令値と電圧帰還値との関係が
非線形となり電圧指令値に合致した電圧出力が得られず
結果として加算器35からかなりの偏差量が出力され
る。そこで、このような場合を故障と検出することがな
いよう、飽和検出器38の出力をノット回路39により
反転して比較器40に入力することにより、比較器40
を不動作とする訳である。
【0037】一方、電圧リミッタにかかっておらず、加
算器35からの偏差出力が設定値以上になると、電圧検
出器12またはインバータ主回路2の異常と想定される
ので、これを電圧制御系異常として比較器40により検
出する。
【0038】実施例4.図5はこの発明の実施例4によ
るインバータの故障検出方式を示すもので、実施例3の
図4と異なるのは、比較器36と比較器40との間にタ
イマー設定器41を挿入した点のみである。この場合
も、実施例2で説明したと同様、検出信号の高調波成分
による故障誤検出動作を回避できるという効果がある。
【0039】実施例5.図6は以上の実施例を組み合わ
せて検出時の故障発生対象の限定を図った実施例5によ
るインバータの故障検出方式の要部を示すものである。
即ち、ノット回路42およびアンド回路43を追加し、
実施例1または2の電流制御系異常および実施例3また
は4の電圧制御系異常の出力を、前者については直接、
後者についてはノット回路42を介してそれぞれアンド
回路43に入力し、そのアンド条件成立で電流検出器異
常として故障検出を行うものである。
【0040】前述した通り、電流制御系異常検出時はイ
ンバータ主回路2また電流検出器11の異常が想定され
るが、この内前者のインバータ主回路2が異常であると
きは電圧制御系異常も出力され、アンド回路43の条件
を不成立とする。従って、アンド回路43で検出される
ものは後者の電流検出器11の異常の場合に限定される
ことになる。
【0041】同様の考え方により、図示は省略するが、
電圧制御系異常の出力は直接、電流制御系異常の出力は
ノット回路42を介してそれぞれアンド回路43に入力
する接続とすることにより、電圧検出器12の異常を分
離して検出することも可能である。
【0042】実施例6.図7はこの発明の実施例6によ
るインバータの故障検出方式の全体構成を示すもので、
特に速度検出器10の異常を検出するものである。図に
おいて、第1の出力演算手段としての出力演算器44
は、それぞれ電流検出器11および電圧検出器12で検
出された各相出力電流I,I,Iおよび各相出力
電圧V,V,Vからインバータの出力=誘導電動
機の入力=P1を演算する。以下にその演算式を示す。 P1=I×V+I×V+I×V また、第2の出力演算手段としての出力演算器45は、
速度検出器10で検出された誘導電動機3の速度帰還値
ωおよびインバータ制御回路20で演算されたトルク
Tから誘導電動機の出力=P2を演算する。以下にその
演算式を示す。 P2=T×ω ここで、トルクTはトルク電流I、磁束Φ、および誘
導電動機により決まるトルク係数KIから下式により求
まる。 T=KI×Φ×I
【0043】上式で示されるP1は誘導電動機3の入力
であり、P2は誘導電動機3の軸出力であるので、両者
の間には誘導電動機3の銅損分(電動機内部抵抗による
損失)Pの差分が存在する。即ち、 P1=P2+P 但し、Pは定格時のP2に対して1%程度と小さく、
以下で説明する故障検出に際しては、検出時の設定値に
このPの値を考慮することにより、実用上無視するこ
とができる。
【0044】即ち、故障検出は、両出力演算器44、4
5の出力の偏差を加算器46で演算し、更に比較器47
でその偏差出力がレベル設定器48からの設定値以上か
否かを判断することで行う。この設定値は、定格の5〜
10%に選定し、偏差出力が瞬時でも設定値以上となる
と故障を検出する。そして、この故障検出は、P1,P
2の演算に必要な入力が、誘導電動機の速度以外はすべ
てインバータ出力の電圧、電流から求めることができる
変数であるため、偏差出力の増大は速度検出器10の異
常によるものとして判断するものである。
【0045】実施例7.図8はこの発明の実施例7によ
るインバータの故障検出方式を示す全体構成図で、実施
例6の図7と異なるのは比較器47の出力側にタイマー
設定器49を挿入した点のみである。即ち、比較器47
の検出出力がタイマー設定器49の設定時間以上継続し
たとき速度検出器異常と判断する。これにより、実施例
2等で説明したと同様、検出信号の高調波成分による故
障誤検出動作を回避することができる。
【0046】実施例8.図9はこの発明の実施例8によ
るインバータの故障検出方式を示す全体構成図である。
ここでは、先の図8の最終段のタイマー設定器49の出
力側にアンド回路50を挿入している。そして、このア
ンド回路50には実施例1または2の電流制御系異常の
出力および実施例3または4の電圧制御系異常の出力の
それぞれ反転信号を入力する。先の実施例7で電流制御
系あるいは電圧制御系に異常がある場合、その出力電
圧、電流から演算された電動機入出力の値には信頼性が
なくなるため、この場合にはたとえ偏差出力が大きくな
っても故障検出とせず、電流制御系および電圧制御系が
共に正常な場合に限り速度検出器の異常として出力す
る。
【0047】これにより、故障検出時の故障発生対象を
速度検出器のみに確実に限定することができる。なお、
ここでは図8の回路にアンド回路50を追加する構成と
したが、タイマー設定器49を使用しない図7の回路に
アンド回路50を追加する構成としてもよいことは勿論
である。
【0048】実施例9.図10はこの発明の実施例9に
よるインバータの故障検出方式を示す全体構成図であ
る。ここでは、2台のインバータ主回路2Aおよび2B
をその出力側をリアクトル4を介して並列に接続して共
通の誘導電動機3に電力を供給する多重系インバータを
構成している。以下、この多重系インバータの循環電流
(両インバータ主回路2A,2Bの出力電流差分が相
当)制御系を中心に説明する。この循環電流制御系もイ
ンバータ制御回路20内に構成されている。
【0049】図において、51は電流検出器11Aで構
成されたインバータ主回路2A側の電流帰還値と電流検
出器11Bで検出されたインバータ主回路2B側の電流
帰還値との偏差、即ち循環電流帰還値を演算する加算
器、52は循環電流帰還値を増幅して循環電流制御を行
い循環電流制御出力を作成する循環電流コントローラ、
53は循環電流制御出力を一定範囲内に収めるため一定
値以上で飽和特性をもたせたリミッタ回路である。
【0050】次に循環電流制御系異常を検出する故障検
出手段について説明する。図において、54は加算器5
1からの偏差出力がレベル設定器55からの設定値以上
のとき出力を”H”レベルにする比較手段としての比較
器、56は循環電流コントローラ52からの出力に制限
を加えるリミッタ回路53の動作点が飽和域にあるとき
出力を”H”レベルにする飽和検出手段としての飽和検
出器、57は比較器54と飽和検出器56とからの出力
を入力して動作する故障検出手段としてのアンド回路で
ある。
【0051】次に故障検出の動作について説明する。加
算器51からの循環電流帰還値が瞬時でもレベル設定器
55からの設定値以上となると比較器54が一応故障発
生と推定し得る信号を出力する点は従来と同一である。
しかるに、この実施例では、比較器54の出力のみでは
最終的に故障発生と判断せず、同時に飽和検出器56か
らの出力があることを条件に故障発生と判断する。即
ち、循環電流コントローラ52の出力レベルがリミッタ
回路53の飽和域設定レベル以上にあることをアンド条
件に故障発生と判断する。
【0052】このように、循環電流コントローラ52の
出力が飽和レベルにあるときのみ故障検出を行うように
したのは、同出力が飽和レベルに達していない段階で
は、同コントローラ52の働きで正常な状態に復帰する
可能性があるため、あえて故障と判断しないこととした
ためである。また、このような判断方式としても、各イ
ンバータ主回路2A,2B個々の制御系に異常がない限
り、循環電流制御系としては特に支障がなく、またこの
方式とすることで本来の制御動作が不要に阻害されるこ
ともない。なお、以上では図示したU相について説明し
たが、V相,W相についても全く同様である。
【0053】実施例10.図11はこの発明の実施例1
0によるインバータの故障検出方式を示す全体構成図
で、実施例9の図10と異なるのは比較器54とアンド
回路57との間にタイマー設定器58を挿入した点のみ
である。即ち、比較器54の検出出力がタイマー設定器
58の設定時間以上継続したときその出力をアンド回路
57に送出する。これにより、実施例2等で説明したと
同様、検出信号の高調波成分による故障誤検出動作を回
避することができる。
【0054】実施例11.図12はこの発明の実施例1
1によるインバータの故障検出方式を示す全体構成図で
ある。ここでは、加算器59U,59Vおよび59Wに
おいて、各相毎に電流指令値と電流帰還値との偏差を演
算し、更に、加算器60で各加算器59U,59V,5
9Wからの偏差出力の緩和を演算して零相電流を出力す
る。そして、この加算器60からの零相電流出力が瞬時
でもレベル設定器61からの設定値以上になると故障検
出手段としての比較器62がこれを検出して電流制御系
異常またはインバータ地絡として故障検出を行う。
【0055】なお、既に説明した各種故障検出手段と組
み合わせることにより故障発生対象を限定することもで
きる。例えば電流制御系の故障検出手段と組み合わせ、
その電流制御系異常が検出されていないときにこの実施
例11による比較器62が故障検出をした場合には、故
障発生対象をインバータ地絡に限定することができる。
【0056】実施例12.図13はこの発明の実施例1
2によるインバータの故障検出方式を示す全体構成図
で、実施例11の図12と異なるのは比較器62の出力
側にタイマー設定器63を挿入した点のみである。即
ち、比較器62の検出出力がタイマー設定器63の設定
時間以上継続したとき電流制御系異常またはインバータ
地絡として故障検出を行う。これにより、実施例2等で
説明したと同様、検出信号の高調波成分による故障誤検
出動作を回避することができる。
【0057】実施例13.図14はこの発明の実施例1
3によるインバータの故障検出方式を示す全体構成図
で、先の実施例11(図12)と異なるのは、比較器6
2の出力側にアンド回路64を挿入している点のみであ
る。そして、このアンド回路64には別途図示しない地
絡検出器からのインバータ地絡異常の出力の反転信号を
入力する。この結果、アンド回路64はインバータ地絡
異常が検出されていないときで、かつ比較器62からの
出力があったとき故障検出信号を出力する。従って、そ
の故障検出は電流制御系異常を検出することになり、実
施例11の場合に比較してその故障発生対象の範囲を限
定することができる。勿論、既述した他の実施例による
故障検出手段と適宜組み合わせることにより、故障発生
対象の範囲を更に限定して例えば電流検出器異常として
故障検出を行うことも可能となる。
【0058】実施例14.なお、実施例11ないし13
では、各相の電流指令値と電流帰還値との偏差をとり更
にこの各相の偏差出力の和をとって零相電流を求めた
が、各相の電流帰還値のみを使用し、これらの和をとっ
て零相電流を求めるようにしても同等の効果が得られ
る。
【0059】実施例15.図15は、この発明の実施例
15によるインバータの故障検出方式を示す全体構成図
である。ここでは、加算器65において各相電圧帰還値
の緩和を演算して零相電圧を出力する。そして、加算器
65からの零相電圧出力が瞬時でもレベル設定器66か
らの設定値以上になると故障検出手段としての比較器6
7がこれを検出して電圧制御系異常またはインバータ地
絡として故障検出を行う。
【0060】なお、既に説明した各種故障検出手段と組
み合わせることにより故障発生対象を限定することもで
きる。例えば、電圧制御系の故障検出手段と組み合わ
せ、その電圧制御系異常が検出されていないときにこの
実施例15による比較器67が故障検出をした場合に
は、故障発生対象をインバータ地絡に限定することがで
きる。
【0061】実施例16.図16はこの発明の実施例1
6によるインバータの故障検出方式を示す全体構成図
で、実施例15の図15と異なるのは比較器67の出力
側にタイマー設定器68を挿入した点のみである。即
ち、比較器67の検出出力がタイマー設定器68の設定
時間以上継続したとき電圧制御系異常またはインバータ
地絡として故障検出を行う。これにより、実施例2等で
説明したと同様、検出信号の高調波成分による故障誤検
出動作を回避することができる。
【0062】実施例17.なお、実施例15,16で
は、各相の電圧帰還値の和をとって零相電圧を求めた
が、各相の電圧指令値と電圧帰還値との偏差をとり更に
この各相の偏差出力の和をとって零相電圧を求めるよう
にしても同等の効果が得られる。
【0063】実施例18.図17はこの発明の実施例1
8によるインバータの故障検出方式を示す全体構成図で
ある。ここでは、3種類の電圧レベルが出力可能ないわ
ゆる3レベルインバータを扱っており、特にその入力側
の直流電圧バランス異常を検出するものである。図にお
いて、5Aおよび5Bは直流電源の両極端子P,N間に
互いに直列になって接続されたコンデンサで、3レベル
インバータ主回路6はその入力側が直流電源の両極端子
P,Nと両コンデンサ5A,5Bの中間接続端子Cとの
に接続され、可変電圧、可変周波数の3相交流電圧、電
流を出力して誘導電動機3を駆動する。
【0064】13Aおよび13Bはそれぞれコンデンサ
5Aおよび5Bの電圧を検出する直流電圧検出器、69
は直流電圧検出器13Aからの電圧帰還値と直流電圧検
出器13Bからの電圧帰還値との偏差を演算する加算
器、70は加算器69からの偏差出力がレベル設定器7
1からの設定値以上のとき直流電圧バランス異常として
出力する故障検出手段としての比較器である。
【0065】次に動作について説明する。インバータ制
御回路20は入力された速度指令値に基づき必要なゲー
ト信号をインバータ主回路6の各アームのトランジスタ
6Tに供給する。これにより、インバータ主回路6は所
定の電圧、電流の出力を誘導電動機3に供給する。ここ
で、この制御動作の詳細は周知であるのでその説明は省
略するが、制御動作の一部としてコンデンサ5Aと5B
との電圧が一定の範囲内でバランスするよう各相各トラ
ンジスタ6Tの点弧幅が制御される。即ち、直流電圧バ
ランス制御がなされる。
【0066】今、このバランスが崩れ加算器69からの
偏差出力が瞬時でもレベル設定器71からの設定値以上
となると比較器70がこれを検出して直流電圧バランス
異常として出力する。
【0067】実施例19.図18はこの発明の実施例1
9によるインバータの故障検出方式を示す全体構成図
で、実施例18の図17と異なるのは比較器70の出力
側にタイマー設定器72を挿入した点のみである。即
ち、比較器70の検出出力がタイマー設定器72の設定
時間以上継続したとき直流電圧バランス異常として故障
検出を行う。これにより、実施例2等で説明したと同
様、検出信号の高調波成分による故障誤検出動作を回避
することができる。
【0068】実施例20.なお、上記各実施例では、比
較手段として各種の偏差出力が設定値以上となるとその
出力が”H”レベルとなる比較器を使用したが、必ずし
もこのような出力形態で動作するものに限定される訳で
はない。また、上記各実施例では、複数条件の成立をア
ンド回路で判断するようにしたが、前段出力形態を考慮
し故障検出として要求される条件が実質的に同時に具備
するか否かを判断できるものであれば、他の種類の論理
回路等を用いて行うようにしてもよい。
【0069】更に、インバータ主回路を構成するスイッ
チング素子としては、パワートランジスタに限らず、サ
イリスタ等他の種類の素子であってもよく、また、負荷
としても誘導電動機に限られる訳ではない。また、制御
方式もベクトル制御、PWM制御に限られる訳ではな
い。
【0070】
【発明の効果】以上のように、この発明の請求項1に係
るインバータの故障検出方式においては、電圧、電流か
ら求めた電動機入力と、速度帰還値から求めた電動機出
力との偏差が設定値以上であることを条件に故障検出す
る構成としたので、速度検出器の異常を検出することが
できる。
【0071】また、請求項2に係るインバータの故障検
出方式においては、更に、設定値以上の偏差出力が設定
時間以上継続するという条件を付加して故障検出する構
成としたので、検出信号の高調波成分等による故障誤検
出動作を回避することができる。
【0072】また、請求項3に係るインバータの故障検
出方式においては、各相の電流指令値と電流帰還値との
偏差を加算して零相電流を求め、この零相電流が設定値
以上であることを条件に故障検出する構成としたので、
電流制御系異常またはインバータ地絡を検出することが
できる。
【0073】また、請求項4に係るインバータの故障検
出方式においては、更に、設定値以上の零相電流が設定
時間以上継続するという条件を付加して故障検出する構
成としたので、検出信号の高調波成分等による故障誤検
出動作を回避することができる。
【0074】また、請求項5に係るインバータの故障検
出方式においては、各相の電圧指令値と電圧帰還値との
偏差を加算して零相電圧を求め、この零相電圧が設定値
以上であることを条件に故障検出する構成としたので、
電圧制御系異常またはインバータ地絡を検出することが
できる。
【0075】また、請求項6に係るインバータの故障検
出方式においては、更に、設定値以上の零相電圧が設定
時間以上継続するという条件を付加して故障検出する構
成としたので、検出信号の高調波成分等による故障誤検
出動作を回避することができる。
【0076】また、請求項7に係るインバータの故障検
出方式においては、各コンデンサの電圧検出値の偏差が
設定値以上であることを条件に故障検出する構成とした
ので、3レベルインバータにおける直流電圧バランス異
常を検出することができる。
【0077】また、請求項8に係るインバータの故障検
出方式においては、更に、設定値以上の偏差出力が設定
時間以上継続するという条件を付加して故障検出する構
成としたので、検出信号の高調波成分等による故障誤検
出動作を回避することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例1によるインバータの故障検
出方式を示す全体構成図である。
【図2】図1のインバータ制御回路20の内部構成を示
す図である。
【図3】この発明の実施例2によるインバータの故障検
出方式を示す全体構成図である。
【図4】この発明の実施例3によるインバータの故障検
出方式を示す全体構成図である。
【図5】この発明の実施例4によるインバータの故障検
出方式を示す全体構成図である。
【図6】この発明の実施例5によるインバータの故障検
出方式の要部を示す図である。
【図7】この発明の実施例6によるインバータの故障検
出方式を示す全体構成図である。
【図8】この発明の実施例7によるインバータの故障検
出方式を示す全体構成図である。
【図9】この発明の実施例8によるインバータの故障検
出方式を示す全体構成図である。
【図10】この発明の実施例9によるインバータの故障
検出方式を示す全体構成図である。
【図11】この発明の実施例10によるインバータの故
障検出方式を示す全体構成図である。
【図12】この発明の実施例11によるインバータの故
障検出方式を示す全体構成図である。
【図13】この発明の実施例12によるインバータの故
障検出方式を示す全体構成図である。
【図14】この発明の実施例13によるインバータの故
障検出方式を示す全体構成図である。
【図15】この発明の実施例15によるインバータの故
障検出方式を示す全体構成図である。
【図16】この発明の実施例16によるインバータの故
障検出方式を示す全体構成図である。
【図17】この発明の実施例18によるインバータの故
障検出方式を示す全体構成図である。
【図18】この発明の実施例19によるインバータの故
障検出方式を示す全体構成図である。
【符号の説明】
2 インバータ主回路 3 誘導電動機 5 コンデンサ 6 3レベルインバータ主回路 10 速度検出器 11 電流検出器 12 電圧検出器 13 直流電圧検出器 20 インバータ制御回路 25,35,46,51,59,60,65,69 加
算器 26 電流コントローラ 27,53 リミッタ回路 30,36,47,54,62,67,70 比較器 31,37,48,55,61,66,71 レベル設
定器 32,38,56 飽和検出器 33,40,43,50,57,64 アンド回路 34,41,49,58,63,68,72 タイマー
設定器 39,42 ノット回路 44,45 出力演算器 52 循環電流コントローラ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 溝口 昭次 長崎市丸尾町6番14号 三菱電機株式会社 長崎製作所内 Fターム(参考) 5H007 AA05 AA17 BB06 CA01 CB02 CB05 CC23 DA03 DA06 DC02 DC05 EA02 5H576 BB10 DD02 EE11 GG02 GG04 HA02 HB02 JJ18 JJ28 LL01 LL22 LL24 LL55 LL56 LL57 MM10

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 出力電圧、出力電流を電動機に供給して
    駆動するインバータの故障検出方式において、 上記出力電圧と出力電流とから上記電動機の入力を演算
    する第1の出力演算手段、トルクと速度検出器から検出
    された上記電動機の速度帰還値とから上記電動機の出力
    を演算する第2の出力演算手段、および上記第1および
    第2の出力演算手段の出力の偏差を演算しその偏差が所
    定の設定値以上のとき上記速度検出器の異常として検出
    する故障検出手段を備えたことを特徴とするインバータ
    の故障検出方式。
  2. 【請求項2】 出力電圧、出力電流を電動機に供給して
    駆動するインバータの故障検出方式において、 上記出力電圧と出力電流とから上記電動機の入力を演算
    する第1の出力演算手段、トルクと速度検出器から検出
    された上記電動機の速度帰還値とから上記電動機の出力
    を演算する第2の出力演算手段、および上記第1および
    第2の出力演算手段の出力の偏差を演算し所定の設定値
    以上の偏差が所定の設定時間以上継続したとき上記速度
    検出器の異常として検出する故障検出手段を備えたこと
    を特徴とするインバータの故障検出方式。
  3. 【請求項3】 3相交流電圧、電流を出力するインバー
    タの故障検出方式において、 各相の電流指令値と電流帰還値との偏差を加算して零相
    電流を検出しその零相電流が所定の設定値以上のとき電
    流制御系の異常またはインバータ地絡として検出する故
    障検出手段を備えたことを特徴とするインバータの故障
    検出方式。
  4. 【請求項4】 3相交流電圧、電流を出力するインバー
    タの故障検出方式において、 各相の電流指令値と電流帰還値との偏差を加算して零相
    電流を検出し所定の設定値以上の零相電流が所定の設定
    時間以上継続したとき電流制御系の異常またはインバー
    タ地絡として検出する故障検出手段を備えたことを特徴
    とするインバータの故障検出方式。
  5. 【請求項5】 3相交流電圧、電流を出力するインバー
    タの故障検出方式において、 各相の電圧指令値と電圧帰還値との偏差を加算して零相
    電圧を検出しその零相電圧が所定の設定値以上のとき電
    圧制御系の異常またはインバータ地絡として検出する故
    障検出手段を備えたことを特徴とするインバータの故障
    検出方式。
  6. 【請求項6】 3相交流電圧、電流を出力するインバー
    タの故障検出方式において、 各相の電圧指令値と電圧帰還値との偏差を加算して零相
    電圧を検出し所定の設定値以上の零相電圧が所定の設定
    時間以上継続したとき電圧制御系の異常またはインバー
    タ地絡として検出する故障検出手段を備えたことを特徴
    とするインバータの故障検出方式。
  7. 【請求項7】 直流電源の両極端子とこの両極端子間に
    互いに直列に接続されたコンデンサの中間接続点とに接
    続され3種類の電圧レベルが出力可能な3レベルインバ
    ータの故障検出方式において、 上記各コンデンサの極間電圧を検出する電圧検出器、こ
    れら電圧検出器の出力が一定の範囲内でバランスするよ
    うに上記3レベルインバータの点弧幅を制御する手段、
    上記電圧検出器の出力の偏差を演算する加算器、および
    この加算器からの偏差出力が所定の設定値以上のとき直
    流電圧バランス異常として検出する故障検出手段を備え
    たことを特徴とするインバータの故障検出方式。
  8. 【請求項8】 直流電源の両極端子とこの両極端子間に
    互いに直列に接続されたコンデンサの中間接続点とに接
    続される3種類の電圧レベルが出力可能な3レベルイン
    バータの故障検出方式において、 上記各コンデンサの極間電圧を検出する電圧検出器、こ
    れら電圧検出器の出力が一定の範囲内でバランスするよ
    うに上記3レベルインバータの点弧幅を制御する手段、
    上記電圧検出器の出力の偏差を演算する加算器、および
    この加算器から所定の設定値以上の偏差出力が所定の設
    定時間以上継続して出力されたとき直流電圧バランス異
    常として検出する故障検出手段を備えたことを特徴とす
    るインバータの故障検出方式。
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