JP2002237513A - 基板処理装置 - Google Patents

基板処理装置

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JP2002237513A JP2001363974A JP2001363974A JP2002237513A JP 2002237513 A JP2002237513 A JP 2002237513A JP 2001363974 A JP2001363974 A JP 2001363974A JP 2001363974 A JP2001363974 A JP 2001363974A JP 2002237513 A JP2002237513 A JP 2002237513A
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滋 笹田
Hidekazu Inoue
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Kaoru Aoki
薫 青木
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憲司 杉本
Mitsumasa Kodama
光正 児玉
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  • Container, Conveyance, Adherence, Positioning, Of Wafer (AREA)
  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 基板処理装置において、スループットを向上
させる。 【解決手段】 連続プロセス処理を行うための処理部I
D,SC,…のうち所定の処理部により処理部群20,
40,50が構成される。これらのうち処理部群20に
おいてレジスト塗布処理が行われ,処理部群40,50
において現像処理が行われる。インデクサIDからレジ
スト塗布処理を行う処理部群20を経てインターフェイ
スIFまでの基板の搬送を担当する搬送ロボットと、イ
ンターフェイスIFから現像処理を行う処理部群40
(50)を経てインデクサIDまでの基板の搬送を担当
する搬送ロボットとが設けられている。各搬送ロボット
が移動する処理部の数(ポジション数)が減り、各搬送
ロボットが一周するのに要する時間が短縮され、その結
果スループットを向上させることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、半導体ウエハや液晶
表示装置用基板などの被処理基板(以下、単に「基板」
という)を複数の処理部の間を所定の順序で搬送しなが
ら各処理部で予め定められた単位処理を行うことで、基
板に対し一連の連続プロセス処理を施す基板処理装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】周知のように基板に対してはレジスト塗
布処理やそれに関連する処理など、種々の単位処理が行
われるが、それら複数の単位処理を所定の順序で行って
基板に対して一連の連続プロセス処理を実行する場合、
この連続プロセス処理を自動的に行う基板処理装置が従
来より使用されている。この種の基板処理装置として
は、例えば図23に示す基板処理装置がある。
【0003】この従来の基板処理装置には、ホットプレ
ートHPやクールプレートCPなどからなる処理列B1
と、スピンコータSCやエッジ露光部EEWなどからな
る処理列B2とが2列に配置されるとともに、これらの
処理列B1,B2の両端部にインデクサIDおよびインタ
ーフェイスIFがそれぞれ配置されている。さらに、こ
れら処理列B1,B2、インデクサIDおよびインターフ
ェイスIFに囲まれた搬送通路を走行する単一の搬送ロ
ボットTRが設けられ、搬送ロボットTRは1枚の基板
を支持可能なアームを2本備えることにより基板をある
処理部から次の処理部に順送りに搬送可能となってい
る。
【0004】なお、密着強化部AH、ホットプレートH
P、クールプレートCP、エッジ露光部EEW、スピン
コータSC、スピンデベロッパSD、インデクサIDお
よびインターフェイスIFにおいて、基板に対する加熱
処理、基板への薄膜形成や他の装置との間での基板受渡
し処理などの相互に異なる単位処理がそれぞれ実行され
るが、この明細書では、これらの各部を統一的に説明す
る必要がある場合には、必要に応じて当該各部を「処理
部」という用語を用いて表現する。また、密着強化部A
HおよびホットプレートHPでは、基板に対して加熱処
理が実行されるため、この種の処理部については、特に
他の処理部と区別するために「加熱処理部」と称する。
また、クールプレートCPでは、基板に冷却処理が実行
されるため、特に他の処理部と区別するために「冷却処
理部」と称する。さらに、エッジ露光部EEW、スピン
コータSC、スピンデベロッパSD、インデクサIDお
よびインターフェイスIFなどの処理部のように、加熱
処理や冷却処理と関係がない処理部については、「非熱
処理部」と称する。
【0005】図24は、上記のように構成された基板処
理装置による連続プロセス処理の手順の一例を示す図で
ある。この基板処理装置では、インデクサIDに載置さ
れたカセット(図示省略)から未処理の基板を取り出
し、搬送ロボットTRによって同図の矢印の順序で各処
理部に順送りに搬送しながら、各処理部で所定の単位処
理を施し、インデクサIDに載置された同一あるいは別
のカセットに戻すことによって、基板に対する一連の連
続プロセス処理が実行される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来の基板
処理装置により連続プロセス処理を実行するためには、
搬送ロボットTRが13個の処理部の間を循環移動する
必要があり、各処理部の間を移動に要する時間と各処理
部との基板の受渡しに要する時間との合計の平均値を
「TTr」とすると、搬送ロボットTRが一周するのに要
する時間、つまり周期T0は、その時間TTrと処理部の
ポジション数を掛け合わせることによって求まる、つま
り(TTr×13)となる。したがって、この装置の最大
処理能力はTO時間当り基板1枚となり、これによって
1時間当たりの処理枚数も決定される。
【0007】ここで、基板処理装置のスループットを向
上させるためには、例えば搬送ロボットTRの動作速度
などを高める方法もあるが、それは機構上大きな困難を
伴い、また一定の限界がある。
【0008】また、従来例では、搬送ロボットTRはホ
ットプレートHPのように基板にベーク処理を行う加熱
処理部とスピンコータSCのように室温で処理する非熱
処理部とのいずれにもアクセスするようになっているた
め、加熱処理部で暖められた搬送ロボットTRのハンド
が非熱処理部に差し入れられるだけでなく、常温状態を
保つべき段階にある基板をその暖められたハンドで保持
することになるため、それによって基板および非熱処理
部の温度が部分的に上昇し、その結果として処理の熱的
安定性を阻害する原因となっている。
【0009】この発明は、上記の問題を解決するために
なされたものであり、基板を複数の処理部の間を所定の
順序で搬送しながら各処理部で予め定められた単位処理
を行うことで、基板に対し一連の連続プロセス処理を施
す基板処理装置において、スループットを向上させるこ
とを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、請求項1の発明は、基板を複数の処理部の間で搬送
して該基板に所定の処理を行う基板処理装置において、
未処理基板の取り出しおよび処理済み基板の収容を行う
インデクサと、前記インデクサから取り出された未処理
基板に対してレジスト塗布処理が行われる第1処理部群
と、レジスト塗布処理が行われた基板を外部装置に渡す
とともに、前記外部装置での露光処理が行われた基板を
前記外部装置から受け取るインターフェイスと、前記露
光処理が行われた基板に対して現像処理が行われる第2
処理部群と、未処理基板を前記インデクサから前記第1
処理部群を経て前記インターフェイスにレジスト塗布処
理が行われた基板として渡すまでの基板の搬送を担当す
るレジスト処理用搬送ロボットと、露光処理が行われた
基板を前記インターフェイスから前記第2処理部群を経
て前記インデクサに処理済み基板として戻すまでの基板
の搬送を担当する現像処理用搬送ロボットと、を備え
る。
【0011】また、請求項2の発明は、請求項1の発明
に係る基板処理装置において、前記レジスト処理用搬送
ロボットおよび前記現像処理用搬送ロボットのそれぞれ
に、搬送を分担する複数のロボットを備えている。
【0012】また、請求項3の発明は、請求項1または
請求項2の発明に係る基板処理装置において、前記第1
処理部群に、レジスト塗布処理部、加熱処理部および冷
却処理部を含ませ、前記第2処理部群に、現像処理部、
加熱処理部および冷却処理部を含ませている。
【0013】
【作用】請求項1の発明では、未処理基板をインデクサ
からレジスト塗布処理が行われる第1処理部群を経てイ
ンターフェイスにレジスト塗布処理が行われた基板とし
て渡すまでの基板の搬送を担当するレジスト処理用搬送
ロボットと、露光処理が行われた基板をインターフェイ
スから現像処理が行われる第2処理部群を経てインデク
サに処理済み基板として戻すまでの基板の搬送を担当す
る現像処理用搬送ロボットとが設けられるため、各搬送
ロボットが担当する処理部のポジション数が減り、装置
のスループットを向上させることができる。
【0014】請求項2の発明では、レジスト処理用搬送
ロボットおよび現像処理用搬送ロボットのそれぞれが搬
送を分担する複数の搬送ロボットを備えるため、各搬送
ロボットが担当する処理部のポジション数が大幅に減
り、装置のスループットを向上させることができる。
【0015】請求項3の発明では、第1処理部群がレジ
スト塗布処理部、加熱処理部および冷却処理部を含み、
第2処理部群が現像処理部、加熱処理部および冷却処理
部を含み、各搬送ロボットが担当するレジスト塗布処理
部等の処理部のポジション数が減り、装置のスループッ
トを向上させることができる。
【0016】
【実施例】以下、この発明にかかる基板処理装置の実施
例について詳述するが、実施例の作用および効果を明確
にするため、従来例と同一の連続プロセス処理(一枚の
基板に対して図24と同一の順序で各処理部で単位処理
を順次実行する)を行う装置および方法に限定して説明
する。
【0017】A.第1実施例 図1は、この発明にかかる基板処理装置の第1実施例の
外観斜視図であり、後述する各図との方向関係を明確に
するために、XYZ直角座標軸が示されている。また、
図2は図1の装置の部分切欠拡大図である。さらに、図
3は概念的配置図である。なお、Z方向は鉛直方向上向
きであり、X方向およびY方向は水平面内で互いに直交
する方向である。
【0018】A−1.第1実施例の装置の構成 まず、この第1実施例にかかる基板処理装置の概要につ
いて説明した後、各部の構成について説明する。
【0019】この基板処理装置には、図3に示すよう
に、処理部10,処理部群20,40,50および処理
部30がX方向に一列に配置され、これらの処理部1
0,30および処理部群20,40,50の間で主搬送
ロボットTMが方向Xおよび(−X)に移動し、基板を
所望の処理部あるいは処理部群に搬送可能となっている
(同図の細線矢印を参照)。また、各処理部群20,4
0,50には、副搬送ロボットTS2,TS4,TS5が
設けられており、基板受渡し位置ST2,ST4,ST
5で主搬送ロボットTMによって搬送されてきた基板を
受取り、当該処理部群を構成する処理部間を順次搬送
し、さらに当該処理部群における処理部による処理が完
了すると、元の位置ST2,ST4,ST5で主搬送ロ
ボットTMに基板を渡す(同図の太線矢印を参照)。一
方、処理部10,30においても、ロボットTS1(図
1参照)(処理部30におけるロボットについては図示
を省略している)が設けられており、主搬送ロボットT
Mとの間で基板の受渡しが可能となっている(同図の太
線矢印を参照)。このように、この実施例にかかる基板
処理装置では、これらのロボットとの連携動作によって
基板を図24と同一の順序で処理部の間を順次搬送しな
がら、各処理部で所定の単位処理を実行して一連の連続
プロセス処理を行う。
【0020】次に、図1乃至図4を参照して、処理部1
0、主搬送ロボットTM、処理部群20、処理部30お
よび処理部群40,50の構成について、この順序で説
明する。
【0021】処理部10は他の処理ステーションとの間
でカセット単位で基板の受渡し処理を行うためのインデ
クサIDを有しており、このインデクサIDのカセット
台上に基板のロットが収容されたカセットCSが他の装
置から搬入されるとともに、当該基板処理装置での一連
の連続プロセス処理を受けた基板が収容されたカセット
CSが別の装置に搬出される。また、インデクサIDに
は、カセット台に沿って移動可能なロボットTS1が設
けられる。ロボットTS1は、カセットCSへの基板の
出し入れや、主搬送ロボットTMとの間での基板の受け
渡しを行う。なお、主搬送ロボットTMとの間での基板
の受け渡しは処理部10内の基板受渡し位置ST1(図
3)で行う。
【0022】主搬送ロボットTMは、図2に示すよう
に、上下二段に配置された上部搬送部TMUと下部搬送
部TMLで構成されており、各搬送部TMU,TMLには
基板を保持するための3本の支持ピン101が立設され
ている。この主搬送ロボットTMの構造について図4を
参照しつつ詳述する。
【0023】図4は図1のV−V線に沿って見た断面図
である。同図において、符号102は方向Xに伸びるブ
ームであり、装置の基台(図示省略)に固着されてい
る。このブーム102の側面部には、同軸方向Xに伸び
るガイドレール103L,103Uがそれぞれ固定され
ている。そして、ガイドレール103Lには、ブラケッ
ト104Lが摺動自在に設けられ、さらにこのブラケッ
ト104Lに略L字状の断面形状を有する支持本体10
5Lが取り付けられている。このため、下部搬送部TM
L用のモータ106Lを作動させることで、図示を省略
する駆動機構によって支持本体105Lがブラケット1
04Lとともに方向Xに移動し、支持本体105Lから
立設された支持ピン101で保持された基板1を搬送可
能となっている。このように、要素101,102,1
03L,104L,105Lによって下部搬送部TML
が構成されており、図3に示すように、処理部10内の
基板受渡し位置ST1と、処理部群20の基板受渡し位
置ST2と、処理部30の基板受渡し位置ST3との間
を移動する。
【0024】また、上部搬送部TMUも下部搬送部TML
と同様に構成されており、処理部10内の基板受渡し位
置ST1と、処理部30の基板受渡し位置ST3と、処
理部群40の基板受渡し位置ST4と、処理部群50の
基板受渡し位置ST5との間を移動する。なお、その構
成は同一であるため、ここでは、図面に相当符号を付し
て、その説明を省略する。
【0025】このように、この実施例では、主搬送ロボ
ットTMによる基板の搬送順序が第1搬送順序(処理部
10−処理部群20−処理部30)および第2搬送順序
(処理部30−処理部群40,50−処理部10)に分
割され、下部搬送部(第1搬送部)TMLが第1搬送順
序にしたがって基板を搬送する一方、上部搬送部(第2
搬送部)TMUが第2搬送順序にしたがって基板を搬送
するように構成されている。
【0026】また、図4に示すように、両搬送部TM
U,TMLの間には、しきり板107が設けられており、
下部搬送部TMLによる基板搬送経路と上部搬送部TMU
による基板搬送経路とが相互に仕切られている。
【0027】処理部群20は、2つのホットプレートH
P21,HP22と、2つのクールプレート(冷却部)CP
21,CP22と、密着強化部AHと、スピンコータ(回転
式レジスト塗布装置)SCを有している。これらの要素
のうち、ホットプレートHP21,HP22は、基板1を高
温でベーク処理するための加熱処理部であり、図4に示
すように、主搬送ロボットTMの移動経路上に積層配置
される。また、常温付近の所定温度の恒温水が供給され
るプレート上に基板を載置して強制冷却させるクールプ
レート(冷却処理部)CP21,CP22と密着強化部(加
熱処理部)AHとは、インデクサIDと対向しながら、
この順序で下から積み重ねられる。さらに、ホットプレ
ートHP21,HP22と対向してスピンコータSCが設け
られている。これらの配置により、上方から見ると略コ
字を形成している。なお、密着強化部AHの上は、空室
となっている。
【0028】この略コ字の中心部分に相当する位置に副
搬送手段たる副搬送ロボットTS2が配置されている。
この副搬送ロボットTS2は、ロボット駆動機構121
によってZ方向、即ち上下方向に昇降する(図4の垂直
方向の双方向矢印)とともにθ方向への旋回自由度を有
している。さらに、互いに独立して進退可能なハンド1
23,124が処理部群20を構成する処理部HP21,
HP22,CP21,CP22,AH,SCおよび処理部群2
0内に設けられた基板受渡し位置ST2(図3)にアク
セスし、基板1の取り出しや載置動作を行う。
【0029】処理部30はインデクサIDと反対側に配
置されたインターフェイスIFで構成されており、循環
搬送の途中で基板を外部装置、例えばステッパと受渡し
すべく一時的に載置する基板載置台となる。また、この
インターフェイスIFの近傍には、ロボット(図示省
略)が設けられ、処理部30内の基板受渡し位置ST3
(図3)でインターフェイスIFと主搬送ロボットTM
との間で基板を受渡す。なお、インターフェイスIFに
搬送されてきた基板は、他の装置、例えばステッパに送
られ、露光処理を受けた後、再度インターフェイスIF
に戻される。そして、インターフェイスIFから主搬送
ロボットTMに移され、次の処理を行うために処理部群
40あるいは処理部群50に搬送される。
【0030】処理部群40,50はともに同一構成をと
っている。これは、いわゆる並列処理を行うためであ
る。ここでは、処理部群40の構成を説明し、処理部群
50の構成については省略する。
【0031】処理部群40は、主搬送ロボットTMの搬
送経路の上方に配置されたエッジ露光部EEWAと、相
互に積み重ねられたCP41,42,HP41〜HP43と、ス
ピンデベロッパ(回転式現像装置)SDAとで構成さ
れ、処理部群20と同様に、これらの要素が上方より見
て略コ字状となるように配置されている。また、これら
の要素に取り囲まれるようにして副搬送ロボットTS4
が設けられている。この副搬送ロボットTS4は、先に
説明した副搬送ロボットTS2と同一構成で、上下方向
(方向Z)への昇降動作およびθ方向への旋回動作が可
能となっており、進退可能なハンドが処理部群40を構
成する処理部HP41〜HP43,CP41,CP42,SDA
および処理部群40内に設けられた基板受渡し位置ST
4(図3)にアクセスし、基板1の取り出しや載置、受
渡し動作を行う。
【0032】ここで、装置全体での配置を説明すると、
図1に示すように、装置の中央部には処理部群20,4
0,50が並んで配置され、処理部群20の(−X)方
向側に処理部10が、処理部群50のX方向側に処理部
30が、それぞれ配置される。装置の前面中央、すなわ
ち処理部群20,40,50の前面側には、スピンコー
タSC、スピンデベロッパSDA,SDBが並んで配置さ
れる。処理部10のロボットTS1の移動経路は処理部
10内でX側に位置する。主搬送ロボットTMは、ロボ
ットTS1の移動経路に接する位置から装置の背面を通
って処理部30に至る。そして主搬送ロボットTMの移
動経路上方には処理部群20,40,50のホットプレ
ートHP21、エッジ露光部EEWA等が配置される。ス
ピンコータSC、スピンデベロッパSDA,SDBと主搬
送ロボットTMの移動経路との間には、各処理部群ごと
に、副搬送ロボットTSとクールプレートCPとが配置
される。
【0033】図5は図1の装置の電気的構成を示すブロ
ック図である。この装置の制御部60はコンピュータ6
1のほか、このコンピュータ61にオペレータが指令を
与えるための操作部62と、プロセスの進行状況や異常
の発生などをオペレータに伝達するための表示部63を
備えている。また、メモリ64は、制御プログラムのほ
か、プロセス制御に必要なデータを記憶している。操作
部62および表示部63は図1に示すようにインデクサ
IDの正面に設けられている。
【0034】さらに、装置各部の状況を検知してコンピ
ュータ61にその情報を与えるセンサ類65が、制御部
60に接続されている。また制御部60からの指令に基
づいて各ロボットTM,TS1,TS2,…の駆動制御を
行うための駆動制御回路66が設けられている。処理部
制御回路67は、やはり制御部60からの指令に基づい
て各処理部における駆動制御、たとえばホットプレート
HP21,HP22,…における加熱制御や、スピンコータ
SCおよびスピンデベロッパSDA,SDBにおける回転
制御などを行う。
【0035】なお、上記においては、処理部および処理
部群の構成について説明したが、この装置は次のような
構成上の特徴を有している。
【0036】まず、主搬送ロボットTMと、処理部1
0,30および処理部群20,40,50との間での基
板の受渡しは受渡し用の窓W1L,W1U,W21,…を介し
て行われる。各窓には、シャッター機構(図示省略)が
取り付けられており、基板の受渡し作業中以外はシャッ
ターが降りて循環搬送途中の基板にパーティクルが付着
するのを防止している。また、各処理部群20,40,
50においても、処理部に受渡し用の窓W22〜W26,W
42〜W46,W52〜W56およびシャッター機構が設けられ
ており、各処理部での単位処理途中にパーティクルが基
板に付着したり、処理部内の雰囲気が不均一になる等の
不具合を防止している。ただし、シャッター機構を設け
ることは本発明の必須の構成要素ではなく、必要に応じ
て適宜設ければよい。
【0037】また、装置全体から見て、スピンコータS
CやスピンデベロッパSDA,SDBなどの薬液を使用す
る処理部を装置の前面側、つまり(−Y)方向側に配置
しているが、これはメンテナンスのために外部からオペ
レータがアクセスすることが多いことを考慮したもので
あり、当該配置によってメンテナンス性が向上する。一
方、ホットプレートHP21,HP22,…やクールプレー
トCP21,CP22,…等はメンテナンスのためにオペレ
ータがアクセスする頻度は低いため、装置の中間部や背
面部に設けてあってもほとんど問題にならず、これらの
場所に集中させることで、それらのメンテナンスが必要
となる際にもオペレータの移動が少なくて済み、これに
おいても操作性に優れている。さらに、薬液使用処理部
はホットプレートHP21,HP22,…やクールプレート
CP21,CP22,…等とは別の側に配列しているため、
十分な環境分離が達成される。
【0038】A−2.第1実施例の装置の動作 次に、上記のように構成された基板処理装置の動作につ
いて説明する。この装置において、定常状態では、互い
に異なる複数の基板が並行に処理されているが、ここで
は1枚の基板がどのような順序で搬送され、処理されて
行くかに着目して、当該装置の動作特徴について説明す
る。
【0039】図6は、第1実施例にかかる基板処理装置
のプロセスフロー図である。同図において、スピンデベ
ロッパSD(SDA,SDB)およびエッジ露光部EEW
(EEWA,EEWB)は順次に搬送されてくる基板を順
次に処理部40と処理部50とに振り分けて処理するた
めのものであり、たとえば奇数番目の基板はスピンデベ
ロッパSDA側に、偶数番目の基板はスピンデベロッパ
SDB側に与えられる。また、ホットプレートHPにつ
いては、各処理部群におけるベーク時間に応じて、適宜
振り分けて処理する。
【0040】(1)インデクサIDからの基板取り出し
(図7) まず、ロボットTS1がカセットCSから未処理の基板
1を1枚取り出し、主搬送ロボットTMの下部搬送部T
ML上に載置する(同図の太線矢印R11)。この際、下
部搬送部TMLは予め処理部10の基板受渡し位置ST
1に位置決めされており、制御部60からの基板取り出
しの指令に応答して窓W1Lに取り付けられたシャッター
機構が作動してシャッターを開く。それに続いて、処理
部10内に配置されたロボットTS1が作動してカセッ
トCS内の1枚の基板1をロボットTS1のアーム(図
示省略)上に保持し、アームとともに基板をカセットC
Sから窓W1Lを介して下部搬送部TML上に移動させ
る。そして、アームを降下させることで、基板1を下部
搬送部TMLに載置する。一方、基板1の取り出しが完
了すると、当該アームは後退し、ロボットTS1は元の
位置に戻る。
【0041】なお、この実施例では、主搬送ロボットT
Mと、処理部10,30および処理部群20,40,5
0との間で基板を受渡しする場合を除いて、窓W1U,W
1L,…のシャッターを閉じる。すなわち、基板受渡しを
行う直前にシャッターを開いて基板の受渡しを可能とす
る一方、基板の受渡しが完了すると、直ちにシャッター
を閉じる。このため、パーティクルの侵入などを効果的
に防止することができる。
【0042】このようにしてインデクサIDからの基板
の取り出しが完了すると、下部搬送部TMLが基板1を
載置したままの状態で次の処理(レジスト塗布処理)を
行う処理部群20の基板受渡し位置ST2まで移動する
(同図の細線矢印r12)。
【0043】(2)スピンコータSCによるレジスト塗布
処理(図8) 次に、処理部群20に未処理の基板が搬送されてくる
と、窓W21のシャッターが開き、この窓W21を介して副
搬送ロボットTS2が下部搬送部TMLから受け取る(同
図の太線矢印R21)。ここで、副搬送ロボットTS2の
ハンド123,124のいずれもが基板を保持していな
い場合、副搬送ロボットTS2は窓W21の前方の高さま
で昇降移動し、空状態のハンド124を窓W21を介して
主搬送経路側に差し込んで下部搬送部TML上の基板1
を保持した後、基板1を保持したままで当該ハンドを後
退させて取り出す(以下「受取り動作」という)。
【0044】基板1を受け取った副搬送ロボットTS2
は、さらに処理部群20を構成する各処理部と基板1の
受渡し(同図の太線矢印R22,R23)を繰り返すことで
密着強化部AH、クールプレートCP21、スピンコータ
SC、ホットプレートHP21(あるいはホットプレート
HP22)およびクールプレートCP22の順序で搬送す
る。
【0045】ここで、もし処理部にすでに基板が存在す
るときには、次のようにして基板の「交換動作」を行
う。例えば、図4に示すように、副搬送ロボットTS2
の第1のハンド123が第1の基板を保持しており、そ
の第1の基板をホットプレートHP21に載置するととも
に、既にこのホットプレートHP21での処理を完了した
第2の基板をこのホットプレートHP21から取り出す場
合を考える。この場合、副搬送ロボットTS2はホット
プレートHP21の窓W22の前まで移動し、空状態の第2
のハンド124をホットプレートHP21に差し込んで第
2の基板を保持して取り出す。その後、第1のハンド1
23をホットプレートHP21へ差し込み、それが保持し
ていた第1の基板をホットプレートHP21へ載置する。
これよって第1と第2の基板の「交換」が達成される。
このような交換ではなく、「取り出し」または「載置」
のみを行う場合には、これらの動作のうちの一方だけで
よく、これらの動作をそれぞれ以下「取り出し動作」お
よび「載置動作」と称する。
【0046】このように副搬送ロボットTS2は、処理
部との間で「交換」、「取り出し」あるいは「載置」を
行うことで基板1を処理部の間で搬送するとともに、各
処理部が搬送されてきた基板に対して所定の単位処理を
行うことによって、基板1の表面にレジスト膜が形成さ
れる(レジスト塗布処理)。
【0047】次に、レジスト塗布処理を受けた基板1に
ついては、副搬送ロボットTS2が「受取り動作」とは
逆の動作(以下「払い出し動作」という)により基板受
渡し位置ST2に位置する下部搬送部TML上に載置す
る(図8の太線矢印R24)。
【0048】それに続いて、下部搬送部TMLは、レジ
スト膜が形成された基板1を保持したまま次の処理部3
0の基板受渡し位置ST3に移動する(同図の細線矢印
r23)。
【0049】(3)インターフェイスIFでの基板の受渡
し(図9) この処理部30では、インターフェイスIFに近接して
設けられたロボット(図示省略)が窓W3Lの手前まで移
動し、当該ロボットのアームを、シャッターが開いた窓
W3Lを介して下部搬送部TML側に伸ばし、下部搬送部
TML上の基板1を受け取る。そして、この基板1を保
持したままでアームを後退させ、インターフェイスIF
上に載置する(同図の太線矢印R31)。一方、下部搬送
部TMLは、処理部30への基板1の搬送後、処理部1
0の基板受渡し位置ST1に移動し(同図の細線矢印r
31)、次の基板の取り出し処理(上記(1)の処理)に備
える。
【0050】こうしてインターフェイスIFに載置され
た基板1は別の搬送機構によって外部装置(ステッパ)
に搬送され、露光処理を受ける。
【0051】露光処理が完了すると、その基板はインタ
ーフェイスIFに戻される。そして、上記ロボットがそ
の基板をアームで支持し、シャッターが開いた窓W3Uを
介してそのアームを基板受渡し位置ST3側に伸ばす。
基板受渡し位置ST3には予め上部搬送部TMUが待機
しており、上記ロボットは、上部搬送部TMU上に基板
1を載置した後、元に戻る(同図の太線矢印R32)。
【0052】それに続いて、上部搬送部TMUは、露光
処理が完了した基板1を保持したまま次の処理部群40
の基板受渡し位置ST4に移動する(同図の細線矢印r
34)。なお、この実施例では、次の処理である現像処理
を処理部群40,50で交互に行うようにしているた
め、次の基板に対して現像処理を行う場合には、処理部
群40ではなく、処理部群50の基板受渡し位置ST5
に移動する。
【0053】(4)スピンデベロッパSDによる現像処理
(図10) この処理部群40では、副搬送ロボットTS4が処理部
群20での基板1の「受取り動作」と同様に動作し、上
部搬送部TMU上の基板1を窓W41を介して受け取る
(同図の太線矢印R41)。そして、基板1を受け取った
副搬送ロボットTS4は上述した「交換動作」、「取り
出し動作」あるいは「載置動作」によって処理部群40
を構成する各処理部と基板1の受渡し(同図の太線矢印
R42,R43)を繰り返すことで、エッジ露光部EEW
A、ホットプレートHP41、クールプレートCP41、ス
ピンデベロッパSDA、ホットプレートHP42(あるい
はホットプレートHP43)およびクールプレートCP42
の順序で搬送する。
【0054】このように副搬送ロボットTS4により基
板1を処理部の間で搬送することにより、基板1の現像
処理が実行される(現像処理)。
【0055】次に、現像処理を受けた基板1について
は、副搬送ロボットTS4が「払い出し動作」により基
板受渡し位置ST4に位置する上部搬送部TMU上に載
置する(同図の太線矢印R44)。
【0056】それに続いて、上部搬送部TMUは、現像
処理が完了した基板1を保持したまま最初の処理部10
の基板受渡し位置ST1に移動する(同図の細線矢印r
41)。
【0057】(5)インデクサIDへの基板搬出(図1
1) 次に、ロボットTS1のアームが、シャッターが開いた
窓W1Uを介して基板受渡し位置ST1の上部搬送部TM
U上に移動し、基板1を保持する。そして、この基板1
を保持したままで処理部10側に戻り、さらに所定のカ
セットCSに一連の連続プロセス処理を受けた当該基板
1を収容する(同図の太線矢印R12)。
【0058】そして、カセットCSへの基板1の収容が
完了すると、上部搬送部TMUは、次の露光処理が完了
した基板を受け取るために、基板受渡し位置ST3に移
動する(同図の細線矢印r13)。これにより、図7の状
態に戻り、上記(1)〜(5)の動作を繰り返すことで、基板
を連続的に処理することができる。
【0059】なお、以上の説明においては、1枚の基板
が搬送される順序のみに着目して説明したが、装置が定
常状態で稼働しているときには、副搬送ロボットTS
2,TS4,TS5は、各処理部群内において、各処理部
と基板受渡し位置との間で上述した「交換動作」を繰り
返し、複数の基板を順送りに循環搬送しつつ、それらを
同時に処理する。
【0060】A−3.第1実施例の装置の効果 この第1実施例では、予め決められた一連の連続プロセ
ス処理(図24の連続プロセス処理)の一部を構成する
連続する複数の単位処理をそれぞれ実行するための複数
の処理部からなる処理部群、 (1)密着強化部AH、クールプレートCP、スピンコー
タSCおよびホットプレートHPを含む処理部群20; (2)エッジ露光部EEW、ホットプレートHP、クール
プレートCP、スピンデベロッパSDを含む処理部群4
0,50; を形成し、各処理部10,30および処理部群20,4
0,50にそれぞれ設けられた基板受渡し位置ST1,
ST3,ST2,ST4,ST5の間を主搬送ロボット
TMによって基板を搬送するとともに、各処理部群2
0,40,50においては副搬送ロボットTS2,TS
4,TS5によって処理部および基板受渡し位置の間を循
環搬送することで、図24と同一の連続プロセス処理を
実行している。このため、図23の従来例と比べ、各搬
送ロボットが担当する処理部のポジション数が大幅に減
り、装置のスループットを向上させることができる。
【0061】また、この実施例では、主搬送ロボットに
より基板を各処理部群の基板受渡し位置に搬送し、当該
基板受渡し位置で副搬送ロボットが主搬送ロボットから
基板を受取り、処理部群内を循環搬送するようにしてい
るので、各処理部群によって基板に対して独自に処理を
行うことができるのに加えて、その間に主搬送ロボット
により他の基板を搬送することができる。このため、例
えば処理部群20でレジスト塗布処理のための最適条件
を検証している最中に、別の処理部群40で現像処理を
行うことができ、装置全体の稼動効率を高めることがで
きる。
【0062】また、主搬送ロボットと副搬送ロボットと
が各基板受渡し位置で直接基板の受渡しを行うため、例
えば基板受渡し位置に基板を一時的に載置する構成(イ
ンターフェイスIFに相当する構成)を設け、当該構成
を介して間接的に基板の受渡しを行う場合に比べて装置
サイズを小さくすることができる。
【0063】また、この実施例では、主搬送ロボットT
Mを上部および下部搬送部TMU,TMLで構成するとと
もに、両搬送部TMU,TMLを図4に示すように、しき
り板107により下部搬送部TMLによる基板搬送経路
と上部搬送部TMUによる基板搬送経路とを相互に区切
っているため、基板が一方の搬送経路を搬送されている
時に、他の搬送経路の雰囲気の影響を受けるのを防止す
ることができる。特に、最近のレジスト材料は雰囲気に
敏感であり、例えばレジスト塗布処理を受けた基板が下
部搬送部TMLにより搬送されている最中に、アルカリ
雰囲気が混入すると、レジスト材料の感度などの特性が
劣化するという問題が生じるが、この実施例によれば、
この問題を発生させることなく、基板を搬送することが
できる。
【0064】さらに、上記のように構成された基板処理
装置では、基板受渡し位置ST1〜ST5は同一水平面
(XY平面)に設けられており、主搬送ロボットTMの
上部搬送部TMU、下部搬送部TMLは方向Xにのみ移動
自在であればよく、上下方向の移動自由度は不要である
ことから、主搬送ロボットTMの上部搬送部TMU、下
部搬送部TMLの移動はそれぞれが一直線上で往復する
のみでよく、2次元的な移動のための大きな駆動機構は
不要である。そのため、主搬送ロボットTMの移動経路
の直上および直下位置に、フリースペースSPU,SPL
(図4)が存在する。そこで、この実施例では、直上の
フリースペースSPUにホットプレートHPやクールプ
レートCPなどの処理部を配置することができ、装置全
体のコンパクト化を図ることができる。また、直下空間
SPLにも、必要に応じて、例えばスピンコータSCや
スピンデベロッパSDなどに必要となる薬液の貯留や圧
送のための配管等(図示は省略)を配置することができ
る。当該配置により、フリースペースSPUへの処理部
の配置と同様に、装置をコンパクトにすることができ
る。
【0065】A−4.第1実施例の変形例 上記第1実施例では、主搬送ロボットTMを上部および
下部搬送部TMU,TMLで構成しているが、単一の搬送
部によって主搬送ロボットTMを構成してもよい。
【0066】また、この実施例では、主搬送ロボットT
Mは1方向(方向X)にのみ移動自在な構成を有してい
るが、基板受渡し位置ST1〜ST5の間を移動するこ
とができる構成であれば、特に限定されるものではな
く、方向Xのみならず方向Yにも2次元移動可能な構成
や、さらに方向Zにも移動自由度を有する構成であって
もよい。なお、この実施例では基板の受渡しのために副
搬送ロボットが昇降しているが、主搬送ロボットTMの
上部搬送部TMU、下部搬送部TMLを若干昇降させる構
成であってもよい。この場合も、そのための昇降は基板
の受け渡しのためのごくわずかな昇降でよいので、この
場合でも、ほぼ同様のフリースペースSPU、SPLを形
成し得る。
【0067】さらに、上記実施例では、主搬送ロボット
TMを構成する上部および下部搬送部TMU,TMLはそ
れぞれ1枚の基板しか載置できないタイプの搬送機構で
あるが、副搬送ロボットTS2のように2つのハンドを
有する、いわゆるダブルアーム・タイプを採用してもよ
い。
【0068】B.第2実施例 図12は、この発明にかかる基板処理装置の第2実施例
の外観斜視図であり、また図13は図12の装置の断面
図であり、さらに図14は概念的配置図である。
【0069】B−1.第2実施例の装置の構成 この第2実施例にかかる基板処理装置には、図12に示
すように、その装置の前面側に、スピンコータSC、2
台のエッジ露光部EEWA,EEWBおよび2台のスピン
デベロッパSDA,SDBがX方向に一列に配置されて処
理部列Cを構成するとともに、当該処理部列Cの両端側
にインデクサIDおよびインターフェイスIFがそれぞ
れ配置されている。また、装置の背面側に、エレベータ
EV1,EV2,EV3,EV4(詳しくは後述する)が配
置される。そして、このエレベータEV1,EV2,EV
3,EV4と処理部列Cとの間に、この処理部列Cの長手
方向(方向X)に沿って主搬送ロボットTMが移動自在
に設けられている。この主搬送ロボットTMの移動経路
上に処理部群200,300が設けられ、さらに処理部
群200,300の上に処理部群100,400がそれ
ぞれ配置されて、3層構造となっている(図14)。す
なわち、インデクサID、スピンコータSC、エッジ露
光部EEWA,EEWB、スピンデベロッパSDA,SDB
およびインターフェイスIFで第1層が形成され、また
処理部群200,300で第2層が形成され、さらに処
理部群100,400で第3層が形成されている。
【0070】主搬送ロボットTMは、第1実施例の副搬
送ロボットTS2(図4)の機能に加えて、X方向への
移動可能な構成となっている。すなわち、エレベータE
V1,EV2,EV3,EV4と処理部列Cとの間にX方向
にのびたガイドレール(図示せず)が設けられ、第1実
施例の副搬送ロボットTS2の構成がそのガイドレール
に案内することにより、主搬送ロボットTMは、X,Z
方向への移動自由度およびθ方向への旋回自由度を有
し、さらに互いに独立して進退可能なハンド123,1
24を備えている。このため、主搬送ロボットTMは、
図14に示すように、インデクサID、スピンコータS
C、エッジ露光部EEWA、EEWB、スピンデベロッパ
SDA,SDB、およびインターフェイスIFの間で方向
Xおよび(−X)に移動し、基板を所望の処理部あるい
は処理部群に搬送可能である。また更に、主搬送ロボッ
トTMは、基板を所望のエレベータEV1,EV2,EV
3,EV4とも受渡し可能であり、それらを介して所望の
処理部群100,200,300,400との間で搬送
可能となっている。
【0071】インデクサIDは他の処理ステーションと
の間でカセット単位で基板の受渡し処理を行う処理部で
あり、このインデクサIDを介して、基板のロットが収
容されたカセットCSの搬入と、当該基板処理装置での
一連の連続プロセス処理を受けた基板が収容されたカセ
ットCSの搬出とがそれぞれ行われる。また、インデク
サIDには、カセット台に沿って移動可能なロボットT
S1が設けられる。ロボットTS1は、カセットCSへの
基板の出し入れや、主搬送ロボットTMとの間での基板
の受け渡しを行う。なお、主搬送ロボットTMとの間で
の基板の受け渡しはインデクサID近傍の基板受け渡し
位置ST1(図14)で行う。
【0072】処理部群100は、図12に示すように、
密着強化部AHとクールプレートCP1を有しており、
後述するエレベータEV1の上昇端位置(図13の2点
鎖線)で同一高さ位置H3となるように配置されてい
る。このエレベータEV1は、第1層内の基板受渡し位
置ST2(高さ位置H1)と第3層内の上昇端位置(高
さ位置H3)との間を往復自在で、基板受渡し位置ST
2で主搬送ロボットTMから基板を受け取った後、基板
を保持したままで上昇端位置まで上昇することができ
る。
【0073】一方、処理部群100内には、3本のアー
ムARを有し、これらのアームARを同時にθ方向に回
転させる循環搬送機構RM1が設けられている。このた
め、エレベータEV1により基板が上昇端位置に搬送さ
れ、アームARへの基板の受渡しが行われた後、アーム
ARを所定角度だけ回転させることで、基板を密着強化
部AH、クールプレートCP1および元の位置の順序で
循環搬送することができ、基板に対して密着強化部AH
およびクールプレートCP1による単位処理を施すこと
ができる。
【0074】密着強化処理および冷却処理を受けた基板
については、エレベータEV1と循環搬送機構RM1との
協働によって元の位置(図14の点線位置)でアームA
RからエレベータEV1への受渡しが行われた後、エレ
ベータEV1が第1層内の基板受渡し位置ST2に降下
する。このように、この第2実施例では、エレベータE
V1と循環搬送機構RM1により、処理部群100を構成
する処理部(密着強化部AHとクールプレートCP1)
と、基板受渡し位置ST2との間で基板を搬送する副搬
送手段が構成されている。
【0075】スピンコータSCに対する基板の受渡しは
基板受渡し位置ST3で主搬送ロボットTMによって行
われる。なお、エッジ露光部EEWA,EEWBおよびス
ピンデベロッパSDA,SDBについても、スピンコータ
SCと同様に、それぞれ所定の基板受渡し位置ST6
A,ST6B,ST8A,ST8Bで主搬送ロボットT
Mにより基板が搬入され、また搬出される。
【0076】処理部群200は、図14に示すように、
2つのホットプレートHP21,HP22とクールプレート
CP2を有しており、後述するエレベータEV2の上昇端
位置(同図の点線位置)で同一高さ位置H2(図13)
となるように配置されている。また、このエレベータE
V2は、第1層内の基板受渡し位置ST2(高さ位置H
1)と第2層内の上昇端位置(高さ位置H2)との間を往
復自在となっている。さらに、処理部群200内には、
4本のアームARを有し、これらのアームARを同時に
θ方向に回転させる循環搬送機構RM2が設けられてい
る。このため、処理部群100と同様に、基板を主搬送
ロボットTMから受け取ったエレベータEV2が上昇端
位置まで上昇し、アームARへの基板の受渡しが行われ
た後、アームARを所定角度だけ回転させることで、基
板をホットプレートHP21,HP22、クールプレートC
P2および元の位置の順序で循環搬送しながら、各処理
部で所定の単位処理を施すことができる。そして、エレ
ベータEV2が循環搬送機構RM2と協働して、処理を受
けた基板をアームARから受け取った後、第1層内の基
板受渡し位置ST2にまで降下する。このように、この
処理部群では、エレベータEV2と循環搬送機構RM2に
より、処理部群200を構成する処理部(ホットプレー
トHP21,HP22とクールプレートCP2)と、基板受
渡し位置ST4との間で基板を搬送する副搬送手段が構
成されている。
【0077】処理部群300は処理部群200と同様に
構成されている。すなわち、処理部群300は2つのホ
ットプレートHP31,HP32とクールプレートCP3を
有する。また第1層と第2層との間で昇降するエレベー
タEV3と、ホットプレートHP31,HP32、クールプ
レートCP3およびエレベータEV3の上昇端位置(図1
4の点線位置)の間で基板を循環搬送する循環搬送機構
RM3とで副搬送手段が形成されている。そして、基板
受渡し位置ST7でエレベータEV3が主搬送ロボット
TMから基板を受取り、上昇端位置まで上昇した後、循
環搬送機構RM3がホットプレートHP31,HP32およ
びクールプレートCP3の間で基板を循環搬送して、ホ
ットプレートHP31,HP32によるベーク処理およびク
ールプレートCP3による冷却処理を行う。それに続い
て、エレベータEV3が循環搬送機構RM3のアームAR
から基板を受取り、第1層の基板受渡し位置ST7まで
降下する。
【0078】処理部群400は、単位処理部の構成、つ
まり3つのホットプレートHP41,HP42,HP43とク
ールプレートCP4を有している点を除いて、処理部群
100と同様の構成である。すなわち、第1層と第3層
との間を昇降するエレベータEV4と、ホットプレート
HP41,HP42,HP43、クールプレートCP4および
エレベータEV4の上昇端位置(図14の点線位置)の
間で基板を循環搬送する循環搬送機構RM4とで副搬送
手段が形成されている。そして、基板受渡し位置ST9
でエレベータEV4が主搬送ロボットTMから基板を受
取り、第3層の上昇端位置まで上昇した後、循環搬送機
構RM4がホットプレートHP41,HP42,HP43およ
びクールプレートCP4の間で基板を循環搬送して、ホ
ットプレートHP41,HP42,HP43によるベーク処理
およびクールプレートCP4による冷却処理を行う。そ
れに続いて、エレベータEV4が循環搬送機構RM4のア
ームARから基板を受取り、第1層の基板受渡し位置S
T9まで降下する。
【0079】なお、この実施例において、処理部群20
0,300では2つのホットプレートを設けているのに
対し、処理部群400では3つのホットプレートを設け
ているが、このホットプレート数の相違は各処理部群で
必要となるベーク処理時間の相違に起因するものであ
り、各処理部群で必要となるベーク処理時間に応じて必
要数を設ければよい。
【0080】インターフェイスIFは、基板を外部装
置、例えばステッパと受渡しすべく一時的に載置する基
板載置台として機能し、このインターフェイスIFの近
傍にロボット(図示省略)が設けられ、主搬送ロボット
TMと協働して基板受渡し位置ST5で主搬送ロボット
TMと基板の受渡しを行う。
【0081】なお、第2実施例にかかる基板処理装置の
電気的構成については、第1実施例のそれとほぼ同一で
あるため、ここでは、その構成の説明については省略す
る。
【0082】また、基板の搬送経路、例えば主搬送ロボ
ットTMとエレベータEV1との間には、適宜、窓Wが
設けられるとともに、シャッター機構が取り付けられ、
第1実施例と同様に、制御部60からの指令にしたがっ
て開閉制御される。
【0083】B−2.第2実施例の装置の動作 次に、上記のように構成された基板処理装置の動作につ
いて、第1実施例の場合と同様に、1枚の基板がどのよ
うな順序で搬送され、処理されて行くかに着目して、当
該装置の動作特徴について説明する。
【0084】図15は、第1実施例にかかる基板処理装
置のプロセスフロー図である。同図において、「HP
2」はホットプレートHP21,HP22により行われる連
続ベーク処理を示すものであり、「HP3」はホットプ
レートHP31,HP32により行われる連続ベーク処理を
示すものであり、「HP4」はホットプレートHP41,
HP42,HP43により行われる連続ベーク処理を示すも
のである。
【0085】(1)インデクサIDからの基板取り出し
(図16) まず、カセットCSから未処理の基板を1枚取り出し、
基板受渡し位置ST1に位置する主搬送ロボットTMの
一方のハンド上に載置する(同図の矢印R101)。この
実施例では、ロボットTS1と主搬送ロボットTMとが
協働して基板の受渡しを行う。
【0086】このようにしてインデクサIDから主搬送
ロボットTMへの基板の取り出しが完了すると、主搬送
ロボットTMが基板1をハンドに載置したままの状態で
基板受渡し位置ST2まで移動する(同図の矢印R10
2)。
【0087】(2)処理部群100による密着強化処理
(図17) 次に、処理部群100の基板受渡し位置ST2に未処理
の基板が搬送されてくると、主搬送ロボットTMのハン
ドがエレベータEV1側に伸びて基板をエレベータEV1
上に載置する(同図の矢印R103)。そして、エレベー
タEV1が基板を載置したままの状態で上昇端位置(同
図の点線位置)まで上昇した(同図の矢印R104)後、
循環搬送機構RM1の1つのアームARが基板を受け取
る。それに続いて、循環搬送機構RM1が駆動され、基
板を密着強化部AHおよびクールプレートCP1の順序
で搬送する(同図の矢印R105,R106)。この基板搬送
とともに、密着強化部AHで密着強化処理が実行された
後、クールプレートCP1で室温程度にまで冷却され
る。さらに、循環搬送機構RM1が駆動されて(同図の
矢印R107)、処理部群100における処理を受けた基
板が元の位置(エレベータEV1の上昇端位置:同図の
点線位置)に戻り、エレベータEV1が当該基板を受け
取る。その後、エレベータEV1は基板を保持したまま
で基板受渡し位置ST2に移動する(同図の矢印R10
8)。こうして、処理部群100内で基板を循環搬送し
ながら、基板に対して密着強化処理を施すことができ
る。
【0088】主搬送ロボットTMは、この基板受渡し位
置ST2でエレベータEV1から基板をハンド上に受取
り(同図の矢印R109)、さらに次の基板受渡し位置S
T3に移動する(同図の矢印R110)。
【0089】(3)スピンコータSCでのレジスト塗布処
理および処理部群200でのベーク処理(図18) 次に、基板受渡し位置ST3で主搬送ロボットTMが基
板をスピンコータSCのスピンチャック(図示省略)上
に載置する(同図の矢印R111)。そして、スピンコー
タSCが動作して基板の表面にレジスト膜を形成する
(レジスト塗布処理)。
【0090】レジスト塗布処理が完了すると、主搬送ロ
ボットTMが再度スピンコータSC側に伸びてスピンコ
ータSCから基板を受け取った(同図の矢印R112)
後、当該基板を保持したままで処理部群200との間で
基板の受渡しを行う基板受渡し位置ST4に移動する
(同図の矢印R113)。
【0091】そして、処理部群100における基板搬送
の手順と同様にして搬送されてきた基板を循環搬送しな
がらホットプレートHP21,HP22によるベーク処理お
よびクールプレートCP2による冷却処理を行う。すな
わち、主搬送ロボットTMおよび副搬送手段(エレベー
タEV2+循環搬送機構RM2)が以下の手順で基板を搬
送する。
【0092】・主搬送ロボットTMからエレベータEV
2への基板の載置(矢印R114) ・エレベータEV2の上昇(矢印R115) ・エレベータEV2からホットプレートHP21への移載
(矢印R116) ・ホットプレートHP21からホットプレートHP22への
移載(矢印R117) ・ホットプレートHP22からクールプレートCP2への
移載(矢印R118) ・クールプレートCP2からエレベータEV2への移載
(矢印R119) ・エレベータEV2の降下(矢印R120) ・エレベータEV2から主搬送ロボットTMへの基板の
受取り(矢印R121) 処理部群200での処理を受けた基板を受け取った主搬
送ロボットTMは、インターフェイスIFとの間で基板
の受渡しを行うために、基板受渡し位置ST5に移動す
る(同図の矢印R122)。
【0093】(4)インターフェイスIFでの基板の受渡
し(図19) 基板受渡し位置ST5で、主搬送ロボットTMのハンド
がインターフェイスIF側に伸び、インターフェイスI
Fの近傍に設けられたロボット(図示省略)と協働して
ハンドに保持されている基板をインターフェイスIF上
に載置する(同図の矢印R123)。
【0094】こうしてインターフェイスIFに載置され
た基板は別の搬送機構によって外部装置(ステッパ)に
搬送され、露光処理を受けた後、インターフェイスIF
に戻される。露光処理が完了した基板がインターフェイ
スIFに戻されると、主搬送ロボットTMと上記ロボッ
トが協働して、基板をインターフェイスIFから主搬送
ロボットTMのハンドに移載する(同図の矢印R12
4)。
【0095】それに続いて、主搬送ロボットTMは、露
光処理が完了した基板を保持したまま基板受渡し位置S
T6Aに移動する(同図の矢印R125)。なお、この実
施例においても、第1実施例と同様に、次の処理である
エッジ露光処理をエッジ露光部EEWA,EEWBで交互
に行うようにしているため、次の基板に対してエッジ露
光処理を行う場合には、もう一方の基板受渡し位置ST
6Bに移動する。
【0096】(5)エッジ露光部EEWによるエッジ露光
処理および処理部群300によるベーク処理(図20) 基板受渡し位置ST6Aでは、主搬送ロボットTMが、
そのハンドをエッジ露光部EEWAに伸ばし、基板を載
置する(同図の矢印R126)。それに続いて、エッジ露
光部EEWAが作動して、当該基板にエッジ露光処理を
施す。こうしてエッジ露光処理を受けた基板を主搬送ロ
ボットTMがエッジ露光部EEWAから取り出す(同図
の矢印R127)。
【0097】次に、主搬送ロボットTMは当該基板を保
持したままで基板受渡し位置ST7まで移動する(同図
の矢印R128)。そして、処理部群100,200にお
ける基板搬送の手順と同様にして搬送されてきた基板を
循環搬送しながらホットプレートHP31,HP32による
ベーク処理およびクールプレートCP3による冷却処理
を行う。なお、搬送の手順は以下の通りである。
【0098】・主搬送ロボットTMからエレベータEV
3への基板の載置(矢印R129) ・エレベータEV3の上昇(矢印R130) ・エレベータEV3からホットプレートHP31への移載
(矢印R131) ・ホットプレートHP31からホットプレートHP32への
移載(矢印R132) ・ホットプレートHP32からクールプレートCP3への
移載(矢印R133) ・クールプレートCP3からエレベータEV3への移載
(矢印R134) ・エレベータEV3の降下(矢印R135) ・エレベータEV3から主搬送ロボットTMへの基板の
受取り(矢印R136) 処理部群300での処理を受けた基板を受け取った主搬
送ロボットTMは、次の現像処理を行うために、基板受
渡し位置ST8Aに移動する(同図の矢印R137)。な
お、この実施例においても、第1実施例と同様に、次の
処理である現像処理をスピンデベロッパSDA,SDBで
交互に行うようにしているため、次の基板に対して現像
処理を行う場合には、もう一方の基板受渡し位置ST8
Bに移動する。
【0099】(6)スピンデベロッパSDによる現像処
理、処理部群400によるベーク処理およびインデクサ
IDへの基板搬出(図21) 基板受渡し位置ST8Aで、主搬送ロボットTMはスピ
ンデベロッパSDAに基板を載置する(同図の矢印R13
8)。それに続いて、スピンデベロッパSDAが作動し、
当該基板への現像処理が実行される。こうして現像処理
を受けた基板を主搬送ロボットTMがスピンデベロッパ
SDAから取り出す(同図の矢印R139)。
【0100】次に、主搬送ロボットTMは当該基板を保
持したままで基板受渡し位置ST9まで移動する(同図
の矢印R140)。そして、処理部群100,200,3
00における基板搬送の手順と同様にして搬送されてき
た基板を循環搬送しながらホットプレートHP41,HP
42,HP43によるベーク処理およびクールプレートCP
4による冷却処理を行う。なお、搬送の手順は以下の通
りである。
【0101】・主搬送ロボットTMからエレベータEV
4への基板の載置(矢印R141) ・エレベータEV4の上昇(矢印R142) ・エレベータEV4からホットプレートHP41への移載
(矢印R143) ・ホットプレートHP41からホットプレートHP42への
移載(矢印R144) ・ホットプレートHP42からホットプレートHP43への
移載(矢印R145) ・ホットプレートHP43からクールプレートCP4への
移載(矢印R146) ・クールプレートCP4からエレベータEV4への移載
(矢印R147) ・エレベータEV4の降下(矢印R148) ・エレベータEV4から主搬送ロボットTMへの基板の
受取り(矢印R149) 処理部群400での処理を受けた基板を受け取った主搬
送ロボットTMは基板受渡し位置ST1に移動し(同図
の矢印R150)、インデクサIDに設けられたロボット
TS1と協働して上記一連の処理を受けた基板をカセッ
トCSに収容する(同図の矢印R151)。
【0102】なお、上記(1)〜(6)の動作を繰り返すこと
で、基板を連続的に処理することができる。この実施例
の説明においても、1枚の基板が搬送される順序のみに
着目して説明したが、装置が定常状態で稼働していると
きには、主搬送ロボットTMは、各処理部群あるいは処
理部に対して、各基板受渡し位置において基板の「交換
動作」を繰り返し、複数の基板を順送りに循環搬送しつ
つ、それらを同時に処理する。
【0103】B−3.第2実施例の装置の効果 この第2実施例では、予め決められた一連の連続プロセ
ス処理(図24の連続プロセス処理)を実行する複数の
処理部のうち、(1)連続する密着強化部AHおよびクー
ルプレートCP1をまとめて処理部群100を、(2)スピ
ンコータSCによるレジスト塗布処理後において、連続
するホットプレートHP21,HP22およびクールプレー
トCP2をまとめて処理部群200を、(3)エッジ露光部
EEWによるエッジ露光処理後において、連続するホッ
トプレートHP31,HP32およびクールプレートCP3
をまとめて処理部群300を、(4)スピンデベロッパS
Dによる現像処理後において、連続するホットプレート
HP41,HP42,HP43およびクールプレートCP4を
まとめて処理部群400を、それぞれ形成し、インデク
サID、処理部群100、スピンコータSC、エッジ露
光部EEWA、処理部群200、エッジ露光部EEWB、
処理部群300、スピンデベロッパSDA,SDB、処理
部群400およびインターフェイスIFの間を主搬送ロ
ボットTMによって基板を循環搬送するとともに、各処
理部群100,200,300,400においてはエレ
ベータと循環搬送機構とで構成された副搬送手段によっ
て処理部および基板受渡し位置の間を循環搬送すること
で、図24と同様の連続プロセス処理を実行している。
このため、第1実施例と同様に、図23の従来例と比
べ、各搬送ロボットが担当する処理部のポジション数が
大幅に減り、装置のスループットを向上させることがで
きる。
【0104】また、この第2実施例では、基板に対して
加熱処理する加熱処理部(密着強化部AHおよびホット
プレートHP21,HP22,HP31,HP32,HP41,H
P42,HP43)については、すべて処理部群に配置し、
しかも当該処理部群内では基板を加熱して所定の処理
(密着強化処理あるいはベーク処理)を行い、さらにク
ールプレート(冷却処理部)CPで室温程度にまで冷却
した後で、基板受渡し位置に搬送するため、主搬送ロボ
ットTMのハンドは常時室温程度に維持され、スピンコ
ータSCなどの非加熱処理部の熱的安定性が確保され、
基板の一連の連続プロセス処理を安定して行うことがで
きる。
【0105】さらに、この第2実施例では、基板の熱履
歴が一定となるため、熱的安定性をさらに向上させるこ
とができる。というのも、第1実施例や従来例のように
同一の加熱処理、例えば現像処理後のベーク処理を行う
際に基板ごとに異なるホットプレートHPにより加熱処
理する場合には、あるホットプレートHPによるベーク
処理と、別のホットプレートHPによるベーク処理とで
処理結果が厳密にみれば相違することがあるのに対し、
第2実施例のようにすべての基板について常に同一の加
熱処理部で加熱処理する場合には、処理結果は各基板と
もに完全に均一となり、各基板に与えられる熱履歴は完
全に一定となる。
【0106】また、この第2実施例でも、基板受渡し位
置ST1〜ST9はほぼ同一平面内に設けられているの
で、主搬送ロボットTMの移動はほぼ一直線上で往復す
るのみでよく、上下方向へはスピンコータSC等との基
板の受渡しのためのわずかな昇降のみでよい。そのた
め、2次元的な移動のための大きな駆動機構は不要であ
り、主搬送ロボットTMの移動経路の上方、下方に生じ
るフリースペースに処理部の一部を配置したり薬液の貯
留や圧送のための機構を配置することができ、装置をコ
ンパクトにすることができる。
【0107】B−4.第2実施例の変形例 なお、スピンコータSCの設置台数は1台に限定される
ものではなく、エッジ露光部EEWやスピンデベロッパ
SDと同様に、複数台設け、順次に搬送されてくる基板
を順次に複数台に振り分けて処理するようにしてもよ
い。この場合、処理効率を考慮して、スピンコータSC
によるレジスト塗布処理後にベーク処理を行う処理部群
200を増設するのが望ましい。また、処理部群200
を増設する場合、図22に示すように、エレベータEV
2およびクールプレートCP2を共用することにより、装
置の省スペース化を図ることができる。また、エレベー
タEV2のみを共用するようにしてもよい。
【0108】また、このようなエレベータEVなどの共
用は処理部群200に限定されるものではなく、処理部
群100,300,400においても同様である。
【0109】さらに、上記第1実施例では、主搬送ロボ
ットTMは2つのハンドを有する、いわゆるダブルアー
ム・タイプの搬送ロボットであるが、1つのハンドのみ
を有する、いわゆるシングルアーム・タイプの搬送ロボ
ットであってもよい。
【0110】
【発明の効果】以上、説明したように、請求項1の発明
によれば、未処理基板をインデクサからレジスト塗布処
理が行われる第1処理部群を経てインターフェイスにレ
ジスト塗布処理が行われた基板として渡すまでの基板の
搬送を担当するレジスト処理用搬送ロボットと、露光処
理が行われた基板をインターフェイスから現像処理が行
われる第2処理部群を経てインデクサに処理済み基板と
して戻すまでの基板の搬送を担当する現像処理用搬送ロ
ボットとが設けられるため、各搬送ロボットが担当する
処理部のポジション数が減り、装置のスループットを向
上させることができる。
【0111】また、請求項2の発明によれば、レジスト
処理用搬送ロボットおよび現像処理用搬送ロボットのそ
れぞれが搬送を分担する複数の搬送ロボットを備えるた
め、各搬送ロボットが担当する処理部のポジション数が
大幅に減り、装置のスループットを向上させることがで
きる。
【0112】また、請求項3の発明によれば、第1処理
部群がレジスト塗布処理部、加熱処理部および冷却処理
部を含み、第2処理部群が現像処理部、加熱処理部およ
び冷却処理部を含み、各搬送ロボットが担当するレジス
ト塗布処理部等の処理部のポジション数が減り、装置の
スループットを向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明にかかる基板処理装置の第1実施例の
外観斜視図である。
【図2】第1実施例にかかる基板処理装置の部分切欠拡
大図である。
【図3】第1実施例にかかる基板処理装置の概念的平面
配置図である。
【図4】図1のV−V線に沿って見た断面図である。
【図5】第1実施例にかかる基板処理装置の電気的構成
を示すブロック図である。
【図6】第1実施例にかかる基板処理装置のプロセスフ
ロー図である。
【図7】第1実施例にかかる基板処理装置の動作を模式
的に示す図である。
【図8】第1実施例にかかる基板処理装置の動作を模式
的に示す図である。
【図9】第1実施例にかかる基板処理装置の動作を模式
的に示す図である。
【図10】第1実施例にかかる基板処理装置の動作を模
式的に示す図である。
【図11】第1実施例にかかる基板処理装置の動作を模
式的に示す図である。
【図12】この発明にかかる基板処理装置の第2実施例
の外観斜視図である。
【図13】第2実施例にかかる基板処理装置の断面図で
ある。
【図14】第2実施例にかかる基板処理装置の概念的平
面配置図である。
【図15】第2実施例にかかる基板処理装置の動作を模
式的に示す図である。
【図16】第2実施例にかかる基板処理装置の動作を模
式的に示す図である。
【図17】第2実施例にかかる基板処理装置の動作を模
式的に示す図である。
【図18】第2実施例にかかる基板処理装置の動作を模
式的に示す図である。
【図19】第2実施例にかかる基板処理装置の動作を模
式的に示す図である。
【図20】第2実施例にかかる基板処理装置の動作を模
式的に示す図である。
【図21】第2実施例にかかる基板処理装置の動作を模
式的に示す図である。
【図22】第2実施例にかかる基板処理装置の変形例を
示す図である。
【図23】従来の基板処理装置を示す図である。
【図24】基板処理装置による連続プロセス処理の手順
の一例を示す図である。
【符号の説明】
1 基板 10,30 処理部 20,40,50,100,200,300,400
処理部群 AH 密着強化部 CP クールプレート CP1〜CP4 クールプレート CP21,CP22,CP41,CP51 クールプレート EEW,EEWA,EEWB エッジ露光部 EV1〜EV4 エレベータ HP,HP21,HP22,HP41〜HP43,HP51〜HP
53 ホットプレート ID インデクサ IF インターフェイス RM1〜RM4 循環搬送機構 SC,SCA,SCB スピンコータ SD,SDA,SDB スピンデベロッパ SPU,SPL フリースペース ST1〜ST5,ST6A,ST6B,ST7,ST8
A,ST8B,ST9基板受渡し位置 TML 下部搬送部(第1搬送部) TMU 上部搬送部(第2搬送部) TM 主搬送ロボット TS2,TS4,TS5 副搬送ロボット
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 井上 秀和 京都市伏見区羽束師古川町322番地 大日 本スクリーン製造株式会社洛西工場内 (72)発明者 青木 薫 京都市上京区堀川通寺之内上る4丁目天神 北町1番地の1 大日本スクリーン製造株 式会社内 (72)発明者 杉本 憲司 京都市伏見区羽束師古川町322番地 大日 本スクリーン製造株式会社洛西工場内 (72)発明者 児玉 光正 京都市伏見区羽束師古川町322番地 大日 本スクリーン製造株式会社洛西工場内 Fターム(参考) 2H025 AB16 EA05 EA10 5F031 CA02 CA05 FA01 FA07 FA12 FA14 GA02 GA04 GA06 GA42 GA47 GA48 GA49 HA59 JA01 LA12 MA02 MA03 MA06 MA24 MA26 MA27 MA30 NA18 PA04 PA06 5F046 CD01 CD05 CD06 JA04 JA22 KA04 LA18

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板を複数の処理部の間で搬送して該基
    板に所定の処理を行う基板処理装置であって、 未処理基板の取り出しおよび処理済み基板の収容を行う
    インデクサと、 前記インデクサから取り出された未処理基板に対してレ
    ジスト塗布処理が行われる第1処理部群と、 レジスト塗布処理が行われた基板を外部装置に渡すとと
    もに、前記外部装置での露光処理が行われた基板を前記
    外部装置から受け取るインターフェイスと、 前記露光処理が行われた基板に対して現像処理が行われ
    る第2処理部群と、 未処理基板を前記インデクサから前記第1処理部群を経
    て前記インターフェイスにレジスト塗布処理が行われた
    基板として渡すまでの基板の搬送を担当するレジスト処
    理用搬送ロボットと、 露光処理が行われた基板を前記インターフェイスから前
    記第2処理部群を経て前記インデクサに処理済み基板と
    して戻すまでの基板の搬送を担当する現像処理用搬送ロ
    ボットと、を備えたことを特徴とする基板処理装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の基板処理装置において、 前記レジスト処理用搬送ロボットおよび前記現像処理用
    搬送ロボットのそれぞれは、搬送を分担する複数の搬送
    ロボットを備えていることを特徴とする基板処理装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2に記載の基板処
    理装置において、 前記第1処理部群は、レジスト塗布処理部、加熱処理部
    および冷却処理部を含み、 前記第2処理部群は、現像処理部、加熱処理部および冷
    却処理部を含むことを特徴とする基板処理装置。
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