JP2002236897A - 接触・非接触兼用型icモジュールとその製造方法 - Google Patents

接触・非接触兼用型icモジュールとその製造方法

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JP2002236897A JP2001031418A JP2001031418A JP2002236897A JP 2002236897 A JP2002236897 A JP 2002236897A JP 2001031418 A JP2001031418 A JP 2001031418A JP 2001031418 A JP2001031418 A JP 2001031418A JP 2002236897 A JP2002236897 A JP 2002236897A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 構造が簡単で信頼性が高く、製造工程が簡素
化できる。 【解決手段】 封止樹脂からなる基板111と、基板1
11の上面に埋め込まれた接触・非接触兼用型ICチッ
プ112と、基板111の上面に形成された非接触通信
用アンテナ115Aと、基材111の上面で少なくとも
接触・非接触兼用型ICチップ112及び非接触通信用
アンテナ115Aを覆う絶縁層116と、絶縁層116
に設けられ、接触・非接触兼用型ICチップ112及び
非接触通信用アンテナ115Aの接続端子部に連通する
貫通孔116a,116bと、絶縁層116上に形成さ
れ接触用端子119Aと、接触用端子119Aと一体に
形成され、接触・非接触兼用型ICチップ112の接続
端子部と非接触通信用アンテナ115A及び接触用端子
119Aの接続端子部とを接続する接続部119Bとを
備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ICカード,SI
M,ICタグなどに使用される接触・非接触兼用型IC
モジュールとその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】接触・非接触兼用型ICカードは、カー
ドの外部端子と外部処理装置の端子とを接触させて、デ
ータの送受信を行う接触方式の機能と、電磁波でデータ
の送受信を行うアンテナコイルとデータ処理のためのI
C回路を内蔵し、外部処理装置との間の読み書きをいわ
ゆる無線方式で行うと共に、IC回路の駆動電力が電磁
誘導で供給され、バッテリを内蔵しない非接触方式の機
能とを、1枚のカードに持たせたものである。
【0003】特開平7−239922号は、ICカード
用のICモジュールとして、表面にアンテナの導体パタ
ーンと、端子電極の導体パターンとをそれぞれ設け、こ
れらの導体パターンをスルーホールを介して、ICモジ
ュール内部のICチップと電気的に接続する発明が開示
されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前述した従来
のICモジュールは、表面にアンテナの導体パターンが
あるので、接触用の外部処理装置に挿入したときに、ア
ンテナがショートしたり、傷付いたりする可能性があっ
た。
【0005】一方、各導体パターンは、上面にあり、I
Cチップは、下面にあるので、基板の両面に加工を施さ
なければならず、また、それらの接続作業は、各導体パ
ターンとICチップとを、スルーホールによって接続し
ていたので、内壁面や裏面にもめっきを形成するなど、
工程が複雑となるうえ、作業工程が多いので、信頼性が
低いという問題があった。また、各導体パターンとIC
チップとを接続する作業は、多面付けされたICチップ
ごとに、1個1個行なわれていたので、作業時間がかか
る、という問題があった。さらに、接続部は、温度変
化,経時変化,ストレスなどによって、常に、剥離の可
能性をはらんでおり、不安定な部分であった。
【0006】本発明の課題は、構造が簡単で信頼性が高
く、製造工程が簡素化できる接触・非接触兼用型ICモ
ジュールとその製造方法を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、請求項1の発明は、封止樹脂からなる基板と、前記
基板の上面に埋め込まれた接触・非接触兼用型ICチッ
プと、前記基板の上面に形成された非接触通信用アンテ
ナと、前記基材の上面で少なくとも前記接触・非接触兼
用型ICチップ及び前記非接触通信用アンテナを覆う絶
縁層と、前記絶縁層に設けられ、前記接触・非接触兼用
型ICチップに連通する貫通孔と、前記絶縁層上に形成
され接触用端子と、前記接触用端子と一体に形成され、
前記接触・非接触兼用型ICチップの接続端子部と前記
接触用端子の接続端子部とを接続する接続部とを備えた
接触・非接触兼用型ICモジュールである。請求項2の
発明は、請求項1に記載された接触・非接触兼用型IC
モジュールにおいて、前記絶縁層に設けられ、前記非接
触通信用アンテナの接続端子部に連通する貫通孔と、前
記接触用端子と一体に形成され、前記接触・非接触兼用
型ICチップの接続端子部と前記非接触通信用アンテナ
の接続端子部とを接続する接続部とを備えたことを特徴
とする接触・非接触兼用型ICモジュールである。
【0008】請求項3の発明は、請求項1又は請求項2
に記載された接触・非接触兼用型ICモジュールにおい
て、前記非接触通信用アンテナは、アンテナ内側領域に
対して前記接触用端子をずらして配置することにより、
その前記接触用端子と干渉しないアンテナ有効領域が確
保されていることを特徴とする接触・非接触兼用型IC
モジュールである。
【0009】請求項4の発明は、封止樹脂からなる基板
の上面に接触・非接触兼用型ICチップを埋め込むIC
チップ埋め込み工程と、前記基板の上面に非接触通信用
アンテナを形成するアンテナ形成工程と、前記基材の上
面で少なくとも前記接触・非接触兼用型ICチップ及び
前記非接触通信用アンテナを覆う絶縁層を形成する絶縁
層形成工程と、前記絶縁層に、前記接触・非接触兼用型
ICチップに連通する貫通孔を形成する貫通孔形成工程
と、前記絶縁層上に接触用端子を形成すると共に、前記
接触用端子と一体に、前記接触・非接触兼用型ICチッ
プの接続端子部と前記接触用端子の接続端子部とを接続
する接続部を形成する接触用端子・接続部形成工程とを
備えた接触・非接触兼用型ICモジュールの製造方法で
ある。請求項5の発明は、請求項4に記載の接触・非接
触兼用型ICモジュールの製造方法において、前記貫通
孔形成工程は、前記絶縁層に、前記非接触通信用アンテ
ナの接続端子部に連通する貫通孔を形成し、前記接触用
端子・接続部形成工程は、前記絶縁層上に接触用端子を
形成すると共に、前記接触用端子と一体に、前記接触・
非接触兼用型ICチップの接続端子部と前記非接触通信
用アンテナの接続端子部とを接続する接続部を形成する
ことを特徴とする接触・非接触兼用型ICモジュールの
製造方法である。
【0010】請求項6の発明は、請求項4又は請求項5
に記載の接触・非接触兼用型ICモジュールの製造方法
において、前記接触・非接触兼用型ICモジュールは、
同一面で複数製造する多面付けにより製造されることを
特徴とする接触・非接触兼用型ICモジュールの製造方
法である。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、図面等を参照して、本発明
の実施の形態について、さらに詳しくに説明する。図1
〜図4は、本発明による接触・非接触兼用型ICモジュ
ールとその製造方法の第1実施形態を示す図である。
【0012】第1実施形態の接触・非接触兼用型ICモ
ジュール110は、図4(n)に示すように、SIMの
大きさの封止樹脂からなる基板111と、基板111の
上面に埋め込まれた接触・非接触兼用型ICチップ11
2と、基板111の上面に形成された非接触通信用アン
テナ115Aと、基材111の上面で少なくとも接触・
非接触兼用型ICチップ112及び非接触通信用アンテ
ナ115Aを覆う絶縁層116と、絶縁層116に設け
られ、接触・非接触兼用型ICチップ112及び非接触
通信用アンテナ115Aの接続端子部に連通する貫通孔
116a,116bと、絶縁層116上に形成され接触
用端子119Aと、接触用端子119Aと一体に形成さ
れ、接触・非接触兼用型ICチップ112の接続端子部
と非接触通信用アンテナ115A及び接触用端子119
Aの接続端子部とを接続する接続部119Bとを備えて
いる。
【0013】この実施形態の接触・非接触兼用型ICモ
ジュールの製造方法は、図1〜図4に示すように、IC
チップ埋め込み工程#11と、アンテナ形成工程#12
と、絶縁層形成工程#13と、貫通孔形成工程#14
と、接触用端子・接続部形成工程#15等とを備えてい
る。なお、図1〜図4では、1つのICモジュールのみ
を図示しているが、実際には、複数個を同時に製造する
多面付けによって、製造した後に切断するようにしてい
る。
【0014】ICチップ埋め込み工程#11は、封止樹
脂からなる基板111の上面に、接触・非接触兼用型I
Cチップ112を埋め込む工程である。基板111とな
るエポキシのプリプレグ[図1(a)]に、接触・非接
触兼用型ICチップ112を加熱状態で押し付け、その
チップの端子面を上部にして埋め込む[図1(b)]。
埋め込み方法は、これによらず、例えば、仮の支持体に
端子面を下にして設置しておき、その上から封止材を形
成して作製してもよい。封止樹脂は、フィルム状のも
の、液状のもの又は半固形のものでもよく、熱をかけて
軟化するものであれば、前述したエポシキの他に、PE
T等のポリエステルなどが使用できる。
【0015】アンテナ形成工程#12は、基板111の
上面に非接触通信用アンテナ115Aを形成する工程で
ある。まず、基板111上に、スパッタにより銅層11
3を0.25μmの厚みで形成する[図1(c)]。つ
いで、感光性ドライフィルムレジスト114を、ラミネ
ートし、露光・現像して、めっきの開口パターン114
aを作製する[図1(d)]。この開口パターン114
aに銅めっき、ニッケルめっき、金めっき工程をそれぞ
れ水洗工程を間にはさみ、連続めっきをして、めっき層
115を形成する[図1(e)]。さらに、感光性ドラ
イフィルムレジスト114を剥離し、銅層113をソフ
トエッチング処理により除去して、非接触通信用アンテ
ナ115Aを形成する[図1(f),(g)]。
【0016】絶縁層形成工程#13は、基材111の上
面で少なくとも接触・非接触兼用型ICチップ112及
び非接触通信用アンテナ115Aを覆う絶縁層116を
形成する工程である。ここでは、例えば、絶縁性の感光
性樹脂(感光性ポリイミド)を塗布する。
【0017】貫通孔形成工程#14は、絶縁層116
に、接触・非接触兼用型ICチップ112及び非接触通
信用アンテナ115Aの接続端子部に連通する貫通孔1
16a,116bを形成する工程である。絶縁層形成工
程#13で、絶縁性の感光性樹脂(感光性ポリイミド)
を塗布した後に、乾燥、露光、現像して、貫通孔116
a,116bであるビアホールを形成する[図3
(i)]。
【0018】接触用端子・接続部形成工程#15は、絶
縁層116上に接触用端子119Aを形成すると共に、
接触用端子119Aと一体に、接触・非接触兼用型IC
チップ112の接続端子部と非接触通信用アンテナ11
5A及び接触用端子119Aの接続端子部とを接続する
接続部119Bを形成する工程である。絶縁層116の
上に、スパッタにより銅層117を0.25μmの厚み
で形成し[図3(j)]、さらに、ドライフイルムレジ
スト118をラミネートし、露光現像して、めっきの開
口パターン118aを作製する。開口パターン118a
に銅めっき、ニッケルめっき、金めっき工程をそれぞれ
水洗工程を間にはさみ、連続めっきをして、めっき層1
19を形成する[図4(l)]。感光性ドライフィルム
レジスト118を剥離し、銅層117をソフトエッチン
グ処理により除去して、接触用端子119Aと接続部1
19Bを形成する[図4(m),(n)]。
【0019】以上のように、本実施形態によれば、以下
のような効果がある。 (1) 非接触通信用アンテナ115Aは、絶縁層11
6で覆われているので、接触で使うために外部処理装置
の挿入したときに、そのリード/ライトヘッドに触れて
しまい、ショートしたり、傷が着いたりすることはな
く、耐久性に優れている。
【0020】(2) 接続部119Bは、接触用端子1
19Aと一体に、直接めっき配線していくので、温度変
化、経時変化、ストレスなどで剥がれていく心配はな
く、信頼性が高い。また、従来の半田ボール、金バンプ
で形成されたものよりは、抵抗も少ない。
【0021】(3) 基材111となる封止樹脂に、I
Cチップ112を埋め込むので、ICチップ112を1
個ずつ搭載する必要がなく、大きな封止樹脂シートの中
に、ICチップ112を置いていけばよく、以後の工程
も、その封止樹脂シートの単位で加工していくことがで
きる。
【0022】つまり、従来は、ICチップの接続用端子
部と、非接触通信用アンテナ又は接触用端子の接続用端
子部をつなぐのに、ワイヤボンドを打ったり、直接、フ
リップチップ実装(半田ボールや金バンプをつけて配線
に乗せていく)していた。このとき、ICチップを1個
1個実装し、ワイヤボンディングにしても、半田ボール
にしても、個別に作業していたので、非常に時間のロス
があった。しかし、本実施形態は、ICチップが複数並
んでいても、多面付けで一括で作ることができる。ま
た、貫通孔も、ホトリソグラフィの技術で一括して形成
することができるし、また、めっきも、全部一括プロセ
スで形成することができる。
【0023】(4) 基材111となる封止樹脂に、I
Cチップ112を乗せて、非接触通信用アンテナ115
A、絶縁層116、接触用端子119Aを、その片面に
順次乗せていくので、製造が簡単である。
【0024】(第2実施形態)図5は、本発明による接
触・非接触兼用型ICモジュールの第2実施形態を示す
図である。なお、以下に示す実施形態では、前述した第
1実施形態と同様な機能を果たす部分には、同一の符号
を付して、重複する図面や説明を適宜省略する。第2実
施形態の接触・非接触兼用型ICモジュール110−2
では、非接触通信用アンテナ115Aは、アンテナ内側
領域Bに対して、接触用端子119Aを左側にずらして
配置することにより、その接触用端子119Aと干渉し
ないアンテナ有効領域Cが確保されている。
【0025】非接触ICモジュールにおいて、大きな通
信距離を安定して確保するためには、非接触通信用アン
テナ(以下、コイルアンテナ)115Aの面積が大きけ
ればければ大きいほどよい。しかし、コイルアンテナ1
15Aが大きければ、製造コストは、材料費も含め、面
積に比例して大きくなることから、通信に必要な最低限
の大きさであればよい。コイル面積と通信特性につい
て、検討した結果、ISO14443TypeA及びTypeB方式を前
提として、最低限必要なコイルの大きさは、コイルの形
状やピッチで異なるものの、面積として、概ね10mm
2 以上は最低必要であり、400mm2 あれば十分であ
ることが判明した。
【0026】さらに、カード又はモジュールの大きさ、
形状は、規格により大きさが決められている場合に、特
に、小型のモジュールで寸法が機器の制約で約2cm角
以内と限られている場合など、自ずとコイルアンテナ1
15Aの大きさをICモジュール110に対して、全面
に使うことが必要とされ、コイルアンテナ115Aは、
ICモジュール110の外周一杯に形成することが要求
される。この制約から、コイルアンテナ115Aのデザ
インルールとして、外周はなるべく大きく、そのピッチ
を狭めて配置した方がよい。ピッチとしては、100μ
m以下、最も望ましくは、50μm以下である。また、
ピッチが20μm以下になると、安定して作製すること
が難しくなる。また、フエースダウン型のフリップチッ
プ実装を行うと、ICモジュール110の厚みを薄くで
き、望ましい。
【0027】また、コイルアンテナ115Aの膜厚とし
ては、デザインルールが小さくなると抵抗が大きくなる
ため、望ましくは、5μm以上、最も望ましくは、10
μm以上である。コイルアンテナ115Aの膜厚を大き
くすると、安定して作製することが難しくなるため、3
0μm以下にすることが望ましい。これらのデザインル
ールを満足するためには、コイルアンテナ115Aの作
製方法は、エッチング法かめっきによるセミアディテイ
ブ法による方法のどちらかであるが、ピッチ50μm以
下に作製する場合は、めっきによるセミアデティブ法に
限られる。
【0028】また、接触・非接触兼用ICモジュール1
10においては、接触用端子119Aと非接触用アンテ
ナ115Aを、同一モジュール内に形成する必要があ
る。一般に、非接触用アンテナ115Aの内部に置かれ
た、金属部分は電磁波の遮蔽効果を持ち、通信の障害と
なる。よって、ICカードのデザインでは、金属製の接
触用端子119Aの電磁波の遮蔽効果を避けるために、
その端子119Aからコイルアンテナ115Aの中心を
ずらして配置することが必要である。この場合に、アン
テナ有効面積Cは、モジュール面積Aに対して、0.5
A〜0.9Aが望ましいという新規事実を得た。
【0029】(変形形態)以上説明した実施形態に限定
されることなく、種々の変形や変更が可能であって、そ
れらも本発明の均等の範囲内である。 (1) 本実施形態では、携帯電話などに使用するSI
Mを例に説明したが、通常のICカードや、基材形状が
特定されないICタグなどであってもよい。 (2) 小型のICモジュール単体で必要な通信距離が
確保できなければ、外部にブースターコイルを別途作製
し、ICモジュールと近接させて共振回路を形成し、通
信距離を確保することも可能である。このブースターコ
イルは、ICモジュールを収納するケース、例えば、定
期入れなどに設置して使用してもよい。
【0030】(3) 本発明の方式では、接触用端子と
非接触通信用アンテナを具備する構成であるが、場合に
よっては、接触用端子と非接触通信用アンテナの接続端
子部のみをICモジュールに設け、アンテナコイルを別
途作製してもよい。このアンテナコイルは、ICモジュ
ールを収納するケース、例えば、定期入れなどに設置し
て、ICモジュールを挿入することによって機能するよ
うにしてもよい。 (4) 接触用端子は、外部接続端子部が2列に配置さ
れており、非接触通信用アンテナは、2列の外部接続端
子部の間を通っていれば、より干渉の少ないアンテナ有
効領域Cが確保できると共に、コイルアンテナの端部を
ICチップの接続端子部に接続しやすい。このときに
は、接触用端子の外部接続端子部間をコイル配線が通る
ように設置する必要があり、この場合も、ピッチを10
0μm以下、最も望ましくは50μm以下にすると、デ
ザイン上設計の自由度が確保でき、コイルアンテナの内
側面積を大きくすることができる。
【0031】
【発明の効果】以上詳しく説明したように、本発明によ
れば、非接触通信用アンテナは、絶縁層で覆われている
ので、ショートしたり、傷が着いたりすることはなく、
耐久性に優れている。また、接続部は、接触用端子と一
体に形成されているので、剥がれる心配はなく、抵抗も
少なく、信頼性が高い。
【0032】一方、基材となる封止樹脂に、ICチップ
を埋め込むので、ICチップを1個ずつ搭載する必要が
なく、大きな封止樹脂シートの中に、ICチップを置い
ていけばよく、以後の工程も、その封止樹脂シートの単
位で加工していくことができ、高速にしかも大量に製造
することができる。つまり、ICチップが複数並んでい
ても、多面付けで一括で作ることができる。また、貫通
孔も、接触用端子や接続部も、全部一括プロセスで形成
することができる。
【0033】また、基材となる封止樹脂に、ICチップ
を乗せて、非接触通信用アンテナ、絶縁層、接触用端子
を、その片面に順次乗せていくので、製造が簡単であ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による接触・非接触兼用型ICモジュー
ルとその製造方法の第1実施形態を示す図(その1)で
ある。
【図2】本発明による接触・非接触兼用型ICモジュー
ルとその製造方法の第1実施形態を示す図(その2)で
ある。
【図3】本発明による接触・非接触兼用型ICモジュー
ルとその製造方法の第1実施形態を示す図(その3)で
ある。
【図4】本発明による接触・非接触兼用型ICモジュー
ルとその製造方法の第1実施形態を示す図(その4)で
ある。
【図5】本発明による接触・非接触兼用型ICモジュー
ルの第2実施形態を示す図である。
【符号の説明】 110 接触・非接触兼用型ICモジュール 111 基板 112 接触・非接触兼用型ICチップ 115A 非接触通信用アンテナ 116 絶縁層 116a,116b 貫通孔 119A 接触用端子 119B 接続部 #11 ICチップ埋め込み工程 #12 アンテナ形成工程 #13 絶縁層形成工程 #14 貫通孔形成工程 #15 接触用端子・接続部形成工程
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01L 23/31 H01L 23/30 B 25/00 Fターム(参考) 2C005 MA19 MB04 MB07 NA02 NA08 NA09 RA22 TA21 TA22 4M109 AA02 BA07 CA10 CA26 EA12 EA15 5B035 CA08 CA25 5F061 AA02 BA07 CA10 CA26 CB02 CB13

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 封止樹脂からなる基板と、 前記基板の上面に埋め込まれた接触・非接触兼用型IC
    チップと、 前記基板の上面に形成された非接触通信用アンテナと、 前記基材の上面で少なくとも前記接触・非接触兼用型I
    Cチップ及び前記非接触通信用アンテナを覆う絶縁層
    と、 前記絶縁層に設けられ、前記接触・非接触兼用型ICチ
    ップに連通する貫通孔と、 前記絶縁層上に形成され接触用端子と、 前記接触用端子と一体に形成され、前記接触・非接触兼
    用型ICチップの接続端子部と前記接触用端子の接続端
    子部とを接続する接続部と、を備えた接触・非接触兼用
    型ICモジュール。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載された接触・非接触兼用
    型ICモジュールにおいて、 前記絶縁層に設けられ、前記非接触通信用アンテナの接
    続端子部に連通する貫通孔と、 前記接触用端子と一体に形成され、前記接触・非接触兼
    用型ICチップの接続端子部と前記非接触通信用アンテ
    ナの接続端子部とを接続する接続部と、を備えたことを
    特徴とする接触・非接触兼用型ICモジュール。
  3. 【請求項3】 請求項1又は請求項2に記載された接触
    ・非接触兼用型ICモジュールにおいて、 前記非接触通信用アンテナは、アンテナ内側領域に対し
    て前記接触用端子をずらして配置することにより、その
    前記接触用端子と干渉しないアンテナ有効領域が確保さ
    れていること、を特徴とする接触・非接触兼用型ICモ
    ジュール。
  4. 【請求項4】 封止樹脂からなる基板の上面に接触・非
    接触兼用型ICチップを埋め込むICチップ埋め込み工
    程と、 前記基板の上面に非接触通信用アンテナを形成するアン
    テナ形成工程と、 前記基材の上面で少なくとも前記接触・非接触兼用型I
    Cチップ及び前記非接触通信用アンテナを覆う絶縁層を
    形成する絶縁層形成工程と、 前記絶縁層に、前記接触・非接触兼用型ICチップに連
    通する貫通孔を形成する貫通孔形成工程と、 前記絶縁層上に接触用端子を形成すると共に、前記接触
    用端子と一体に、前記接触・非接触兼用型ICチップの
    接続端子部と前記接触用端子の接続端子部とを接続する
    接続部を形成する接触用端子・接続部形成工程と、を備
    えた接触・非接触兼用型ICモジュールの製造方法。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載の接触・非接触兼用型I
    Cモジュールの製造方法において、 前記貫通孔形成工程は、前記絶縁層に、前記非接触通信
    用アンテナの接続端子部に連通する貫通孔を形成し、 前記接触用端子・接続部形成工程は、前記絶縁層上に接
    触用端子を形成すると共に、前記接触用端子と一体に、
    前記接触・非接触兼用型ICチップの接続端子部と前記
    非接触通信用アンテナの接続端子部とを接続する接続部
    を形成すること、を特徴とする接触・非接触兼用型IC
    モジュールの製造方法。
  6. 【請求項6】 請求項4又は請求項5に記載の接触・非
    接触兼用型ICモジュールの製造方法において、 前記接触・非接触兼用型ICモジュールは、同一面で複
    数製造する多面付けにより製造されること、を特徴とす
    る接触・非接触兼用型ICモジュールの製造方法。
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