JP2002236343A - 画像形成装置及びそれを用いる画像形成方法 - Google Patents

画像形成装置及びそれを用いる画像形成方法

Info

Publication number
JP2002236343A
JP2002236343A JP2001032258A JP2001032258A JP2002236343A JP 2002236343 A JP2002236343 A JP 2002236343A JP 2001032258 A JP2001032258 A JP 2001032258A JP 2001032258 A JP2001032258 A JP 2001032258A JP 2002236343 A JP2002236343 A JP 2002236343A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
color film
processing
image forming
developing solution
image
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001032258A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshihiko Suda
美彦 須田
Koji Tashiro
耕二 田代
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Konica Minolta Inc
Original Assignee
Konica Minolta Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Konica Minolta Inc filed Critical Konica Minolta Inc
Priority to JP2001032258A priority Critical patent/JP2002236343A/ja
Priority to KR1020027014580A priority patent/KR100836512B1/ko
Publication of JP2002236343A publication Critical patent/JP2002236343A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Photographic Processing Devices Using Wet Methods (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 取り扱い性容易で、安定性に優れ、かつ低コ
ストな画像形成装置及びそれを用いる画像形成方法を提
供する。 【解決手段】 露光済みのカラーフィルムを装填する部
位、現像処理液カートリッジを装填する部位、現像処理
液を該カラーフィルムに付与する部位、該現像処理液が
付与された前記カラーフィルムを現像する部位、現像後
の前記カラーフィルムをイメージセンサで画像読み取り
する部位を有する画像形成装置において、前記現像処理
液カートリッジが、前記カラーフィルムの1本分の現像
処理毎に交換されることを特徴とする画像形成装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は画像形成装置及びそ
れを用いた画像形成方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ハロゲン化銀カラー写真感光材料
(以下、単に感光材料または感材と称することもある)
は、簡便で、低コストでありながら、高画質な画像を提
供する材料として、世界中で使われてきており、産業や
文化の発展に大きな貢献を果たしてきており、無くては
ならない材料となっている。
【0003】このようなハロゲン化銀写真感光材料は、
カラーネガフィルムの場合、通常露光された後、発色現
像処理が行われ、銀画像の形成と共にY(イエロー)、
M(マゼンタ)、C(シアン)の色素画像が形成され、
引き続く漂白処理にて、銀画像が漂白され、ハロゲン化
銀となる。さらに、続く定着処理にて、ハロゲン化銀が
可溶性銀錯体となり感材中から除去される。その後、感
材中の定着剤を洗い出し清浄化する目的で、安定処理が
行われる。
【0004】しかしながら、これら処理工程は、現在最
も汎用されているカラーネガフィルム処理の場合(プロ
セスC−41または、プロセスC−41RA等が一例と
して挙げられる)は、前記の如き4つの処理工程(発色
現像、漂白、定着、安定)が必要であり、その管理は煩
雑で、処理液を溶解する手間も大変である。
【0005】また、ハロゲン化銀写真感光材料をローラ
搬送機構やハンガー搬送機構等で搬送し、現像槽、漂白
定着層等の処理槽に貯溜されている十分な量のハロゲン
化銀写真感光材料用処理液(以下、簡略化のために単に
処理液ともいう)中に、所定時間浸漬させて処理する場
合、このハロゲン化銀写真感光材料の処理によって、処
理槽に貯溜された処理液中の有効成分を消費するため、
処理液の疲労劣化が生じる。また、例えば現像液がアル
カリの場合のように経時によって、空気中の炭酸ガスを
吸収し中和反応で、アルカリ度が低下することや、酸素
による酸化に起因する経時疲労等によって劣化しやすい
という問題点がある。
【0006】近年、ミニラボと呼ばれる店頭処理が増大
する中では、処理工程が可能な限り減少し、専門の作業
者でなく、パートやアルバイトでも行える写真処理シス
テムの出現が待ち望まれるという状況である。
【0007】このため、前記処理工程の負荷軽減を図る
ため、例えば特開平3−59655号に記載されるよう
に、ハロゲン化銀写真感光材料の搬送路に塗布ローラを
配置し、この塗布ローラに処理液を供給する供給ローラ
を設け、この供給ローラと塗布ローラの間に処理液溜り
を設け、塗布ローラの回転により処理液をハロゲン化銀
写真感光材料の画像形成面に塗布供給するものが提案さ
れている。
【0008】しかしながら、種々検討の結果、上記記載
のような処理をカラーフィルムの現像処理に適用すると
処理ムラが発生しやすくなり、また、処理の再現性等の
問題点があった。
【0009】ところで、カラーフィルムの簡易な現像処
理を実現したものとしては、ポラロイド社製のポラクロ
ームが知られている。これは粘性の現像処理液と小型の
現像機を用いて家庭やオフィスでも現像処理することを
可能としたものであるが、用途がカラースライドの作製
に限られ、また極めて特殊な感光材料を用いるため高価
であるなどの問題があった。
【0010】同様に、粘性の現像処理液を付与して簡易
な現像処理を実現する方法としては、米国特許第5,6
27,016号、特願2000−377045号等に記
載方法が提案されている。しかしながら、この方式の画
像形成装置では、大量のカラーフィルムを連続して現像
処理する場合には特に問題ないが、カラーフィルム本数
が少なくて現像処理がとぎれた場合、装置内の現像処理
液が乾燥したり、空気酸化されたり、またホコリなどが
付着したりして、現像処理液が劣化したり、装置が現像
処理液で汚れたり、且つ、ホコリや乾燥した現像処理液
の成分がカラーフィルムに付着するなどして、画像に欠
陥を与えることがあることが明らかになった。
【0011】一方、今日のいわゆる「デジタル化時代」
においては、撮影後現像処理を行い画像形成されたフィ
ルムから画像情報をフィルムスキャナ等で光学的に読み
取り、電気信号に変換してデジタル化処理を施し、信号
として画像情報を保管することができ、コンピューター
等で処理を行いソフトコピーやハードコピーで色素画像
を得ることも行われ始めている。この場合にはカラーフ
ィルムは必ずしも前記4つの処理工程を経る必要はな
く、例えば、感光性ハロゲン化銀や現像によって生じた
現像銀が残存した状態でも、画像読み取り可能であるこ
とが、特開平9−146247号、同10−32600
1号、同11−72891号等に記載されている。
【0012】近年、画像形成には銀塩写真フィルム(カ
ラーフィルム)だけでなく、固体撮像素子を用いたいわ
ゆるデジタルカメラによる画像入力(撮影)も一般的に
行われてきている。しかしながら、特に低価格のデジタ
ルカメラでは画素密度が低く、かつダイナミックレンジ
が狭いために、高画質な画像が得られず、また価格も通
常のレンズ付きフィルムと比べ桁違いに高価である。一
方、前述した如く、ハロゲン化銀写真感光材料の現像処
理は種々の問題を内在する中で使われてきているのが実
状である。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】本発明の第1の目的
は、取り扱い性容易で、安定性に優れ、かつ低コストな
画像形成装置及びそれを用いる画像形成方法を提供する
ことであり、更に、本発明の第2の目的は、現在汎用さ
れているカラーネガフィルムを用いて、色素画像情報を
迅速に、かつ安価にデジタル情報として取り出すことが
できる画像形成装置及びそれを用いる画像形成方法を提
供することである。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明の上記目的は、下
記の項目1〜9によって達成された。
【0015】1.露光済みのカラーフィルムを装填する
部位、現像処理液カートリッジを装填する部位、現像処
理液を該カラーフィルムに付与する部位、該現像処理液
が付与された前記カラーフィルムを現像する部位、現像
後の前記カラーフィルムをイメージセンサで画像読み取
りする部位を有する画像形成装置において、前記現像処
理液カートリッジが、前記カラーフィルムの1本分の現
像処理毎に交換されることを特徴とする画像形成装置。
【0016】2.露光済みのカラーフィルムを装填する
部位、現像処理液カートリッジを装填する部位、処理シ
ートAを装填する部位、現像処理液を該処理シートAに
付与する部位、該カラーフィルムと前記処理シートAを
重ね合わせる部位、前記処理シートAと重ね合わされた
前記カラーフィルムを現像する部位、現像後の前記カラ
ーフィルムをイメージセンサで画像読み取りする部位を
有する画像形成装置において、該現像処理液カートリッ
ジが、前記カラーフィルムの1本分の現像処理毎に交換
されることを特徴とする画像形成装置。
【0017】3.露光済みのカラーフィルムを装填する
部位、現像処理液カートリッジを装填する部位、現像処
理液を該カラーフィルムに付与する部位、該現像処理液
が付与された前記カラーフィルムを現像する部位、処理
シートBを装填する部位、現像後の前記カラーフィルム
に前記処理シートBを重ね合わせ漂白処理、定着処理ま
たは停止処理を行う部位、現像後の前記カラーフィルム
をイメージセンサで画像読み取りする部位を有する画像
形成装置において、該現像処理液カートリッジが、前記
カラーフィルム1本分の現像処理毎に交換されることを
特徴とする画像形成装置。
【0018】4.現像が熱現像によって行われることを
特徴とする前記1〜3のいずれか1項に記載の画像形成
装置。
【0019】5.熱現像後のカラーフィルムを冷却する
部位を有することを特徴とする前記4に記載の画像形成
装置。
【0020】6.現像処理液カートリッジを装填する部
位が、複数個の該現像処理液カートリッジを有し、且
つ、カラーフィルム1本分の現像処理毎に1個の前記現
像処理液カートリッジが前記部位に自動供給されること
を特徴とする前記1〜5のいずれか1項に記載に画像形
成装置。
【0021】7.カラーフィルム1本分の現像処理の終
了時、前記現像処理に用いられた現像処理液カートリッ
ジに使用済みを示す識別マークが添付または表示される
ことを特徴とする前記1〜6のいずれか1項に記載の画
像形成装置。
【0022】8.前記1〜7のいずれか1項に記載の画
像形成装置を用いて、画像形成することを特徴とする画
像形成方法。
【0023】9.前記1〜7のいずれか1項に記載の画
像形成装置を用いて画像形成するにあたり、現像処理前
のカラーフィルム中に含まれていた銀の一部または全部
が残存する条件下で、現像処理後の前記カラーフィルム
をイメージセンサによって画像読み取りを行うことを特
徴とする画像形成方法。
【0024】以下、本発明を詳細に説明する。本発明に
係る画像形成装置および画像形成方法の実施態様を図1
〜図5を用いて説明する。
【0025】図1は従来技術で用いられる処理装置・画
像形成装置の一例を示す概略図である。図1で示される
処理装置の現像工程1には、複数の搬送ローラ50によ
り、フィルムカートリッジ49から取り出された感光材
料Fを搬送する搬送路が形成され、感光材料Fは乳剤面
を上側にして搬送される。感光材料Fを搬送する搬送路
には第1加熱ユニット51及び第2加熱ユニット52が
感光材料搬送方向順に配置されている。処理液供給部で
は、搬送路の上側に配置された処理液(発色現像液)供
給タンク104は、処理液供給ノズル105を有する。
処理液(発色現像液)は補充液タンク101からポンプ
102により供給路103を通して処理液(発色現像
液)供給タンク104に供給され、処理液供給ノズル1
05から塗布ローラ106に供給され、この塗布ローラ
106により発色現像液が感光材料Fに供給される。次
いで、ひき続き定着工程2において、定着処理のため、
搬送路の上側に配置された処理液(定着液)は補充タン
ク201からポンプ202により、供給路203を通し
て、少量定着槽204に供給され、感光材料Fの定着処
理が行われ、下記に示すようなフィルムスキャナ30を
通過した後、感光材料Fは巻き取りカートリッジ4に収
納される。
【0026】図1においては、上記の処理(現像処理、
定着処理)を施された感光材料Fを、引き続きフィルム
スキャナ30(例えば、コニカ(株)製、RX−II)に
より読み取り、インターフェイスとしてSCSI(例え
ばadaptec社製、AHA−2940AU)を使
い、パーソナルコンピュータ5(例えば、富士通製、F
MV−DESK POWER TII20D、RAM1
28M増設)に転送し、得られたデジタル情報を画像処
理後、インクジェットプリンタ6(セイコーエプソン社
製、PM−800C)で出力する構成が示されている。
【0027】図2は本発明に係る処理装置・画像形成装
置の一例を示す概略図である。図2においては、現像工
程1において、図1で用いられた塗布ローラ106に代
わり、処理液カートリッジ107によって供給された処
理液(発色現像液)を処理液供給ノズル108を介して
感光材料Fに塗布により供給する構成が示されている。
図2において、処理液カートリッジ107はフィルム1
本分を処理する毎に交換される。このことにより感光材
料Fには常に新しい処理液が供給されることになり、安
定な発色現像が行われる。図1の例においてはフィルム
を処理した後に塗布ローラ106に付着した処理液の固
化や酸化が起こり、発色現像が不安定になりやすくな
る。図2に示したような処理液カートリッジ107を用
いた本発明に係る装置構成を用いることにより、上記記
載のような問題点が解消された。
【0028】図1及び図2において、現像工程1に続く
定着工程2は設けても設けなくてもよい。但し、定着工
程2を設けない場合には、現像工程1が終了した後、フ
ィルムスキャナ30で読み込むまでの時間をなるべく短
時間にすることが好ましい。
【0029】そこで、フィルムスキャナ30としては、
通常より高い感度を有する装置を用いることが好まし
い。その例としては、特願2000−283453号の
実施例1に記載のエリアCCDを用いたフィルムスキャ
ナ等が好ましい一例として挙げられる。また、光源には
より高強度の光源が好ましく、LEDの他に、ハロゲン
ランプ、メタルハライドランプ等が好ましく用いられ
る。
【0030】また、図1、図2に示した定着工程2に替
えて停止工程を設けることができる。その場合、処理液
を定着液から停止液に代える以外は、図面は全く同一の
構成を用いることが出来る。この場合もフィルムスキャ
ナ30としては、通常より高い感度を有する装置を用い
ることが好ましい。
【0031】図3は本発明に係る処理装置・画像形成装
置の他の一例を示す概略図である。図3においては、定
着工程2を定着シート205を用いて行う一例が示され
ている。定着シート205はPETの如きプラスチック
ベース上にハロゲン化銀に対する定着剤が塗布されたシ
ートであり、定着シート供給ロール206によって供給
される。定着シート205の定着剤が塗布された面と感
光材料Fの乳剤面が向かい合うように重ね合わせ、貼り
あわせローラ207にて圧着したのち、加熱ユニット2
08によって定着が行なわれる。定着後フィルムスキャ
ナ30による読み取りが行われるが、その前に定着シー
ト205を剥離しても、剥離しなくてもよい。
【0032】図4は本発明に係る処理装置・画像形成装
置の他の一例を示す概略図である。図4においては、現
像工程において処理シートを用い熱現像ドラム上で熱現
像を行う一例が示されている。フィルム投入ユニット4
00からフィルム先端だしユニット401を経て感光材
料Fは処理シート301との貼り合わせ部404に搬送
される。また、処理シート供給ロール300から供給さ
れた処理シート301上には、処理液カートリッジ10
7によって供給された処理液(発色現像液)が処理液供
給ノズル108を介して塗布される。その後、貼り合わ
せ部404において前記処理シート301と前記感光材
料Fとが重ね合わされることによって、感光材料Fに現
像剤が供給される。
【0033】上記のような例では、不活性な状態の発色
現像液を処理液カートリッジ107に封入し、予め処理
シート301上に塗布された化学物質と反応させること
により活性な状態を作り出すような処理液の調製方法を
用いることが好ましい。
【0034】このような調製方法の例は、特願2000
−390651号に記載されている。このような方法を
用いれば、処理液カートリッジ107内の処理液の保存
安定性を向上させることができる。
【0035】更に、図4においては、感光材料Fと処理
シート301を重ね合わせて熱現像を行うため、均一な
温度制御を行うためには、図4に示すようなドラムベル
ト型の熱現像機を使用することが好ましい。
【0036】図5は本発明に係る処理装置・画像形成装
置の他の一例を示す概略図である。図5においては、現
像工程において処理シートを用い熱現像ドラム上で熱現
像を行い、且つ、フィルム1本を処理する毎に処理液お
よび処理シートが交換される実施態様が示されている。
図5においては、図4に示した処理液カートリッジ10
7、処理シートロール300に代えて、処理シートカー
トリッジ300aと処理液カートリッジ107からなる
構成を用いるが、図5に示したように、前記処理シート
カートリッジ300aと前記処理液カートリッジ107
が一体化した状態で用いられることが好ましい。このよ
うなカートリッジ構成をもちいることにより、操作の簡
便性をより高くすることができる。
【0037】上記のような一例としては米国特許第4,
371,248号、図6に示されるような形態のカート
リッジを用いることができる。
【0038】図2〜図5に示した、本発明に係る画像形
成装置において、処理液カートリッジ107を一本のカ
ラーフィルムの処理が終了するたびに手動で交換しても
よいが、自動的にカートリッジ交換が行われるシステム
がより好ましい。
【0039】図2〜図5には特に図示していないが、こ
のような構成においては処理液カートリッジ107を装
填する部位において予め複数の処理液カートリッジ10
7を装填することが出来る機構を有していることが好ま
しい。
【0040】また、処理液カートリッジ107は現像処
理液を感光材料F(カラーフィルム)または処理シート
301に供給可能な状態になると同時に、供給可能にな
る前の状態との違いが目視で簡単に識別できる構造(例
えば、ノズルカバーがはずれる、現像液封入袋が破れた
状態になる等)に変化するか、現像液を供給する位置に
装填されると同時に、識別マークが表示される(例え
ば、カートリッジ本体に識別マークが現れる、カートリ
ッジ本体に識別マークが貼合される等)ような機構また
は機能を有していることが好ましい。
【0041】本発明に係るカラーフィルムについて説明
する。本発明に係るカラーフィルムとは、カラー情報を
記録できるハロゲン化銀感光材料(ハロゲン化銀カラー
感光材料)のことであり、カプラとの発色現像を行い発
色させる方式、ロイコ染料の酸化により発色させる方
式、カラーフィルタ層とハロゲン化銀層を有し発色現像
を行わずにカラー画像を得る方式等、任意の方式を用い
ることができる。特にカプラとの発色現像を行い発色さ
せる方式が好ましく用いられる。
【0042】本発明に係るカラーフィルムは赤、緑、青
色の光を記録することができる赤感性ハロゲン化銀乳剤
層、緑感性ハロゲン化銀乳剤層、青感性ハロゲン化銀乳
剤層を有することが好ましい。カラーフィルムに含まれ
るハロゲン化銀乳剤としては、リサーチ・ディスクロー
ジャNo.308119(以下RD308119と略
す)に記載されているものを用いることができる。以下
に記載箇所を示す。
【0043】 〔項目〕 〔RD308119の頁〕 沃度組成 993 I−A項 製造方法 993 I−A項 及び994 E項 晶癖 正常晶 993 I−A項 晶癖 双晶 993 I−A項 エピタキシャル 993 I−A項 ハロゲン組成一様 993 I−B項 ハロゲン組成一様でない 993 I−B項 ハロゲンコンバージョン 994 I−C項 ハロゲン置換 994 I−C項 金属含有 994 I−D項 単分散 995 I−F項 溶媒添加 995 I−F項 潜像形成位置 表面 995 I−G項 潜像形成位置 内部 995 I−G項 適用感光材料ネガ 995 I−H項 ポジ(内部カブリ粒子含) 995 I−H項 乳剤を混合している 995 I−I項 脱塩 995 II−A項 本発明に係わるカラーフィルムにおいては、ハロゲン化
銀乳剤は、物理熟成、化学熟成及び分光増感を行ったも
のを使用する。この様な工程で使用される添加剤は、リ
サーチ・ディスクロージャNo.17643、No.1
8716及びNo.308119(それぞれ、以下RD
17643、RD18716及びRD308119と略
す)に記載されている。以下に記載箇所を示す。
【0044】 〔項目〕 〔RD308119の頁〕〔RD17643〕〔RD18716〕 化学増感剤 996 III−A項 23 648 分光増感剤 996 IV−A−A, B,C,D, 23〜24 648〜649 H,I,J項 強色増感剤 996 IV−A−E,J項 23〜24 648〜649 カブリ防止剤 998VI 24〜25 649 安定剤 998VI 24〜25 649 本発明に係わるカラーフィルムに使用できる公知の写真
用添加剤も上記リサーチ・ディスクロージャに記載され
ている。以下に関連のある記載箇所を示す。
【0045】 〔項目〕 〔RD308119の頁〕〔RD17643〕〔RD18716〕 色濁り防止剤 1002 VII−I項 25 650 色素画像安定剤 1001 VII−J項 25 増白剤 998 V 24 紫外線吸収剤 1003 VIII−I項, XIII−C項 25〜26 光吸収剤 1003 VIII 25〜26 光散乱剤 1003 VIII フィルタ染料 1003 VIII 25〜26 バインダ 1003 IX 26 651 スタチック防止剤 1006 XIII 27 650 硬膜剤 1004 X 26 651 可塑剤 1006 XII 27 650 潤滑剤 1006 XII 27 650 活性剤・塗布助剤 1005 XI 26〜27 650 マット剤 1007 XVI 現像剤 1001 XXB項 本発明に係わるカラーフィルムには種々のカプラを加え
て使用することが出来、その具体例は、上記リサーチ・
ディスクロージャに記載されている。以下に関連のある
記載箇所を示す。
【0046】 〔項目〕 〔RD308119の頁〕 〔RD17643〕 イエローカプラ 1001VII−D項 VIIC〜G項 マゼンタカプラ 1001VII−D項 VIIC〜G項 シアンカプラ 1001VII−D項 VIIC〜G項 カラードカプラ 1002VII−G項 VIIG項 DIRカプラ 1001VII−F項 VIIF項 BARカプラ 1002VII−F項 その他の有用残基放出カプラ 1001VII−F項 アルカリ可溶カプラ 1001VII−E項 本発明に係わるカラーフィルム用いられる添加剤は、R
D308119XIVに記載されている分散法などによ
り、添加することができる。本発明においては、前述R
D17643 28頁、RD18716 647〜64
8頁及びRD308119のXIXに記載されている支持
体を使用することができる。
【0047】本発明に係わるカラーフィルムには、前述
RD308119VII−K項に記載されているフィルタ
層や中間層等の補助層を設けることができる。
【0048】本発明の感光材料は、前述RD30811
9VII−K項に記載されている順層、逆層、ユニット構
成等の様々な層構成をとることができる。
【0049】本発明に用いられるフィルム形態について
説明する。本発明に係わるカラーフィルムをロール状の
形態で使用する場合はカートリッジに収納した形態をと
るのが好ましい。カートリッジとして最も一般的なもの
は、現在の135フォーマットもしくはIX−240フォ
ーマットのパトローネである。その他の下記特許文献で
提案されたカートリッジも使用できる。即ち、実開昭5
8−67329号、特開昭58−181035号、同5
8−182634号、実開昭58−195236号、米
国特許第4,221,479号、特願昭63−5778
5号、同63−183344号、同63−325638
号、特願平1−21862号、同1−25362号、同
1−30246号、同1−20222号、同1−218
63号、同1−37181号、同1−33108号、同
1−85198号、同1−172595号、同1−17
2594号、同1−172593号、米国特許第4,8
46,418号、同第4,848,693号、同第4,
832,275号等に開示されたカートリッジ技術を参
照できる。
【0050】次に、感光材料を装填することのできるフ
ィルムパトローネについて記す。本発明で使用されるパ
トローネの主材料は金属でも合成プラスチックでもよ
い。好ましいプラスチック材料はポリスチレン、ポリエ
チレン、ポリプロピレン、ポリフェニルエーテルなどで
ある。更にパトローネは、各種の帯電防止剤を含有して
もよくカーボンブラック、金属酸化物粒子、ノニオン、
アニオン、カチオン及びベタイン系界面活性剤またはポ
リマー等を好ましく用いることができる。これらの帯電
防止されたパトローネは特開平1−312537号、同
1−312538号に記載されている。特に25℃、2
5%RHでの抵抗が1012Ω以下が好ましい。通常プ
ラスチックパトローネは、遮光性を付与するためにカー
ボンブラックや顔料などを練り込んだプラスチックを使
って製作される。パトローネのサイズは現在135サイ
ズのままでもよいし、カメラの小型化には、現在の13
5サイズの25mmのカートリッジの径を22mm以下
とすることも有効である。パトローネのケースの容積
は、30cm3以下、好ましくは25cm3以下とするこ
とが好ましい。パトローネおよびパトローネケースに使
用されるプラスチックの質量は5g〜15gが好まし
い。
【0051】更にスプールを回転してフィルムを送り出
すパトローネでもよい。またフィルム先端がパトローネ
本体内に収納され、スプール軸をフィルム送り出し方向
に回転させることによってフィルム先端をパトローネの
ポート部から外部に送り出す構造でもよい。これらは米
国特許第4,834,306号、同第5,226,61
3号に開示されている。
【0052】本発明の感光材料は一般に市販されている
レンズ付きフィルムユニットに装填して用いることがで
きる。また本発明の感光材料は、特願平10−1584
27号、同10−170624号、同10−18898
4号に記載のレンズ付きフィルムユニットに装填して好
ましく用いることができる。
【0053】本発明に係る現像処理液について説明す
る。本発明に係わるカラーフィルムの現像処理には現像
処理液を用いる。現像処理液は現像主薬を含む。通常の
カラーフィルムを現像してカラー画像を得るためには、
発色現像主薬を含む現像処理液が用いられる。発色現像
主薬とは、ハロゲン化銀を還元して銀画像または色素画
像を形成できる化合物のことを言う。発色現像主薬の具
体的例示化合物としては、特願平2−203169号、
第26〜31頁に記載されている(C−1)〜(C−1
6)、特開昭61−289350号29〜31頁に記載
されている(1)〜(8)、及び特開平3−24654
3号5〜9頁に記載されている(1)〜(62)、特願
平2−203169号に記載されている例示化合物(C
−1)、(C−3)、特開昭61−289350号に記
載されている例示化合物(2)、及び特開平3−246
543号に記載されている例示化合物(1)、特願平1
1−339858号の一般式I〜Vに記載されている化
合物、特開平5−241305号、同11−16718
5号、特願平11−358973号の一般式(1)〜
(6)に記載のp−フェニレンジアミン前駆体も用いる
ことができる。これらの内、本発明において好ましく用
いられる現像主薬は、p−フェニレンジアミン系現像主
薬であり、水酸基やスルホニル基などの親水性基を有し
た化合物を特に好ましく用いることができる。
【0054】本発明に係る現像処理液は、後述の如き処
理液カートリッジを用いてカラーフィルムもしくは処理
シートに付与するために、適度な粘性を有することが好
ましい。25℃における粘度が0.01Pa・s(10
cP)〜15Pa・s(15000cP)であることが
好ましい。さらに好ましくは、0.015Pa・s(1
5cP)〜3Pa・s(3000cP)、特に好ましく
は、0.02Pa・s(20cP)〜1Pa・s(10
00cP)である。
【0055】現像処理液の粘度をコントロールする方法
としては、例えば現像処理性能に影響を与えない範囲で
処理液中に水溶性のポリマーを含有させることや、処理
性能に影響を与えない範囲で塩濃度をコントロールする
こと、水以外の親水性溶媒を処理性能に影響を与えない
程度含有させる方法が挙げられるが特にこれらに限定さ
れない。
【0056】本発明で使用できる水溶性ポリマーとして
は、例えば、ポリビニルアルコール類、ポリビニルピロ
リドン類、ポリビニルピリジニウムハライド、各種変性
ポリビニルアルコール等のビニルポリマーおよびその誘
導体、ポリアクリルアミド、ポリジメチルアクリルアミ
ド、ポリジメチルアミノアクリレート、ポリアクリル酸
ソーダ、アクリル酸メタクリル酸共重合体塩、ポリメタ
クリル酸ソーダ、アクリル酸ビニルアルコール共重合体
塩等のアクリル基を含むポリマー、澱粉、酸化澱粉、カ
ルボキシル澱粉、ジアルデヒド澱粉、カチオン化澱粉、
デキストリン、アルギン酸ソーダ、アラビアゴム、カゼ
イン、プルラン、デキストラン、メチルセルロース、エ
チルセルロース、カルボキシメチルセルロース、ヒドロ
キシプロピルセルロース等の天然高分子材料またはその
誘導体、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリ
コール、ポリビニルエーテル、ポリグリセリン、マレイ
ン酸アルキルビニルエーテル共重合体、マレイン酸−N
−ビニルピロール共重合体、スチレン−無水マレイン酸
共重合体、ポリエチレンイミン等の合成ポリマー等を挙
げることができる。これらのポリマーのうち好ましく
は、ポリビニルピロリドン類、ポリビニルアルコール
類、ポリアルキレンオキサイド類である。
【0057】本発明に係る現像処理液のpHは通常1
0.0以上14.0以下に調製されることが好ましい。
但し、これは後述のアルカリプレカーサを用いない場合
である。pHは高すぎると現像処理液の保存安定性が低
下し易くなり、一方低すぎると十分な現像活性が得られ
にくくなりやすい。
【0058】好ましいpHとしては、pHは11.0以
上13.0以下、特に好ましくは、pH11.5以上、
12.5以下である。本発明に係る現像処理液における
pH調整剤としては、炭酸カリウム、炭酸ナトリウム、
水酸化カリウム、リン酸カリウム、炭酸水素カリウム、
水酸化ナトリウム等のアルカリ剤が挙げられる。またp
H緩衝剤として、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、重炭
酸ナトリウム、重炭酸カリウム、リン酸三ナトリウム、
リン酸三カリウム、リン酸三ナトリウム、リン酸二カリ
ウム、ホウ酸ナトリウム、ホウ酸カリウム、四ホウ酸ナ
トリウム(ホウ酸)、四ホウ酸カリウム、o−ヒドロキ
シ安息香酸ナトリウム(サリチル酸ナトリウム)、o−
ヒドロキシ安息香酸カリウム、5−スルホ−2−ヒドロ
キシ安息香酸ナトリウム(5−スルホサリチル酸ナトリ
ウム)、5−スルホ−2−ヒドロキシ安息香酸カリウム
(5−スルホサリチル酸カリウム)等が挙げられる。
【0059】本発明においては後述の如くアルカリプレ
カーサを用いることができる。その場合には現像処理液
のpHを低く調製する事ができる。その場合、好ましい
pHとしては5.0以上10.0以下。更に好ましくは
pH6.0以上9.0以下。特に好ましくは7.0以上
8.0以下である。
【0060】本発明に係る処理シートについて説明す
る。本発明に係る処理シートとは、ハロゲン化銀感光材
料と貼り合わせて処理を行うのに用いられるシート状の
部材を言い、コンベンショナル感光材料で使われている
ような材質の支持体上に、必要に応じて特定化合物を含
有させたバインダ層を設けたシート状処理部材のことを
指す。請求項2に記載した処理シートAは発色現像処理
を行う目的で用いられるものであり、請求項3に記載し
た処理シートBは漂白処理、定着処理もしくは停止処理
を行う目的で用いられる。
【0061】本発明に係る処理シートの支持体として
は、カラーフィルムの如きコンベンショナルな感光材料
の支持体として用いられているものを使用することがで
き、例えば、ポリエチレンなどのポリオレフィンフィル
ム、ポリスチレンフィルム、ポリカーボネートフィル
ム、セルローストリアセテートなどのセルロース誘導体
フィルム、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレン
ナフタレートなどのポリエステルフィルム、極性基など
の置換基を導入したポリエステルフィルム、ピロメリッ
ト酸或いはその無水物とジアミンの反応などで得られる
ポリイミド等のフィルム等が挙げられる。後述の様に、
発色現像処理後、ハロゲン化銀写真感光材料から銀、及
び銀化合物を実質的に除去することなく、さらに処理シ
ートを剥離することなく画像を読みとることを想定した
場合、本発明の処理シートで用いられる支持体の可視光
に対する光学濃度は極力低いことが望ましい。
【0062】本発明に係る処理シート上に塗設されるバ
インダには、感光材料で一般的に用いられるのと同様の
ものを用いることができるが、親水性のものが好まし
い。その例としては後記のリサーチ・ディスクロージャ
および特開昭64−13546号の(71)頁〜(7
5)頁に記載されたものが挙げられるが、塗設したとき
に透明か半透明の親水性バインダが好ましく、透明なも
のが特に好ましい。具体的には、例えばゼラチン、ゼラ
チン誘導体等の蛋白質またはセルロース誘導体、澱粉、
アラビアゴム、デキストラン、プルラン、カラギーナン
等の多糖類のような天然化合物や、ポリビニールアルコ
ール、ポリビニルピロリドン、アクリルアミド重合体等
の合成高分子化合物が挙げられる。また、米国特許第
4,960,681号、特開昭62−245260号等
に記載の高吸水性ポリマー、すなわち−COOMまたは
−SO3M(Mは水素原子またはアルカリ金属)を有す
るビニルモノマーの単独重合体またはこのビニルモノマ
ー同士もしくは他のビニルモノマーとの共重合体(例え
ば、メタクリル酸ナトリウム、メタクリル酸アンモニウ
ム、アクリル酸カリウムなど)も使用される。これらの
バインダは、2種以上組み合わせて用いることもでき
る。組み合わせて用いる場合はゼラチンと他のバインダ
の組み合わせが好ましい。また、ゼラチンは、種々の目
的に応じて石灰処理ゼラチン、酸処理ゼラチン、カルシ
ウムなどの含有量を減らしたいわゆる脱灰ゼラチンから
選択すれば良く、組み合わせて用いる事も好ましい。
【0063】本発明に用いられる塩基プレカーサについ
て説明する。本発明においてはアルカリ供給源としては
塩基プレカーサを用いることができる。ここで塩基プレ
カーサとは反応によってアルカリを放出する化合物を指
し、例えば特開昭56−13745号、同57−132
332号に記載の塩基発生剤、英国特許998,949
号、米国特許3,220,846号、同3,523,7
95号、特開昭50−22625号、同59−1684
40号、同59−168441号、同59−18053
7号、同60−237443号、同61−32844
号、同61−36743号、同61−52639号、同
61−51139号、同61−51140号、同61−
52638号、同61−53631号、同61−536
34号、同61−53635号、同61−53636
号、同61−53637号、同61−53638号、同
61−53639号、同61−53640号、同61−
55644号、同61−55645号、同61−556
46号、同61−219950号、同61−25184
0号等に記載の加熱によって塩基成分を放出または形成
する化合物、欧州特許公開第210,660号、米国特
許第4,740,445号等に記載の水に難溶な塩基性
金属化合物およびこの塩基性金属化合物を構成する金属
イオンと水を媒体として錯形成反応しアルカリを放出す
る化合物の組合せ等を挙げることができる。
【0064】本発明において塩基プレカーサとして水に
難溶な塩基性金属化合物およびこの塩基性金属化合物を
構成する金属イオンと水を媒体として錯形成反応しアル
カリを放出する化合物の組合せを用いることは特に好ま
しい。
【0065】本発明において上記「水に難溶な塩基性金
属化合物(以下、難溶性金属化合物とも呼ぶ)」と「塩
基性金属化合物を構成する金属イオンと水を媒体として
錯形成反応しアルカリを放出する化合物(以下、錯形成
化合物とも呼ぶ)」は、いずれも塩基プレカーサとして
定義する。
【0066】水に難溶性の塩基性金属化合物を構成する
金属イオンに対する錯形成化合物としては、例えば、エ
チレンジアミン四酢酸、ニトリロ三酢酸、ジエチレント
リアミン五酢酸等のアミノカルボン酸またはその塩、ア
ミノホスホン酸またはその塩、2−ピコリン酸、ピリジ
ン−2,6−ジカルボン酸、5−エチル−2−ピコリン
酸等のピリジルカルボン酸またはその塩、ベンジルイミ
ノジ酢酸、α−ピコリルイミノジ酢酸等のイミノジ酢酸
またはその塩等を用いることができる。錯形成化合物
は、グアニジン等の有機塩基またはカリウム等のアルカ
リ金属で中和した塩の形での使用が好ましい。
【0067】水に対して難溶性の塩基性金属化合物の例
としては、20℃の水に対する溶解度が0.5以下の金
属酸化物、水酸化物、炭酸塩、リン酸塩、珪酸塩、硝酸
塩、アルミン酸塩等が挙げられるが、とりわけ下記一般
式(1)で表される金属化合物を用いることが好まし
い。
【0068】一般式(1) ZgXh 式中、Zはアルカリ金属以外の金属を表し、Xは酸化物
イオン、水酸化物イオン、炭酸イオン、リン酸イオン、
珪酸イオン、硝酸イオンまたはアルミン酸イオンを表
す。gおよびhは、各々ZとXの原子価が均衡を保てる
ような整数を表す。一般式(1)で表される金属化合物
は、結晶水を有してもよく、また複塩を形成してもよ
い。
【0069】一般式(1)においてZとしては、Z
2+、Co2+、Ni2+、Fe2+、Mn2+、Cu2+、Hg
2+、Zr2+、Ba2+、Sr2+、Ca2+等の金属イオンが
挙げられる。好ましくはZn2+イオンが挙げられる。X
としては酸化物イオン、水酸化物イオン、リン酸イオン
および炭酸イオンが挙げられる。
【0070】具体的な化合物例としては、Zn(OH)
2、ZnO、Co(OH)2、CoO、Ni(OH)2
Cu(OH)2、Fe(OH)2、Mn(OH)2、Ba
CO3、SrCO3、CaCO3、塩基性炭酸亜鉛、塩基
性炭酸コバルト、塩基性炭酸ニッケル、塩基性炭酸ビス
マス等を挙げることができ、中でも水を含む分散媒で分
散したときに、分散液に着色しないものが好ましい。
【0071】塩基プレカーサの導入方法としては、前記
現像処理液に塩基プレカーサの少なくとも1種を含有さ
せる。前記錯形成化合物と難溶性金属化合物の組み合わ
せを用いる場合には、前記現像処理液に錯形成化合物を
含有し、前記処理シートに難溶性金属化合物を含有する
構成をとるか、或いは、前記現像処理液に難溶性金属化
合物を含有し、前記処理シートに錯形成化合物を含有す
る構成をとることが有効である。この場合、例えば、処
理シートに難溶性金属化合物を含有し、現像処理液に錯
形成化合物を含有する構成をとる場合には、処理シート
中には錯形成化合物が、現像処理液中には難溶性金属化
合物が、それぞれ実質的に含有されないことが望まし
い。
【0072】本発明に係る現像処理液の付与について説
明する。本発明において、処理液はカラーフィルムの乳
剤面もしくは処理シート表面に付与される。処理液を付
与する方法は、処理液の満たされたタンクにカラーフィ
ルムもしくは処理シートを浸漬させる方法、気相を介す
る噴霧方式、あるいは塗布方式を採用することができ
る。
【0073】噴霧方式としては、圧電素子の振動を利用
して液滴を飛翔させる方式(例えばピエゾ式インクジェ
ットヘッド等)や、或いは突沸を利用したサーマルヘッ
ドを用いて液滴を飛翔させるもの、また、空気圧や液圧
により液を噴霧するスプレー方式等が挙げられる。
【0074】塗布方式としては、液体をローラ等の部材
を介して塗布したりカーテン塗布の如き直接液体を供給
する方法がある。具体的には、エアドクターコータ、ブ
レードコータ、ロッドコータ、ナイフコータ、スクイズ
コータ、含浸コータ、リバースローラコータ、トランス
ファーローラコータ、カーテンコータ、ダブルローラコ
ータ、スライドホッパー塗布、グラビアコータ、キスロ
ールコータ、ビードコータ、キャストコータ、スプレイ
コータ、カレンダーコータ、押し出しコータ、べーカー
アプリケータ等が挙げられる。
【0075】本発明に係る現像処理液カートリッジにつ
いて説明する。本発明においては、現像処理液はカート
リッジに詰められ、1本のカラーフィルムを処理する毎
に新しいものと交換して用いられる。カートリッジはポ
リエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン、ABS樹
脂など汎用のプラスチックによって形成された容器であ
ることが好ましい。現像処理液は直接この容器に封入さ
れていてもよいし、さらに別の容器に封入された状態で
該プラスチック容器に入れて置かれてもよい。例えば現
像処理液を予めラミネートされた紙袋で密封してプラス
チック容器に入れておき、現像処理直前に袋を押しつぶ
すか、切断して内容物である現像処理液を流出させるこ
とができる。現像剤の酸化を防ぐため、現像処理液は空
気に触れないような状態で保存されることが好ましい。
本発明においては、カラーフィルムに対する現像処理が
行われる度に新しい現像処理液カートリッジが用いられ
るため、酸化されていない新鮮な現像処理液が常に供給
されることになり、安定した現像処理が行われる。
【0076】本発明の画像形成装置は現像処理液カート
リッジを装填する部位を有する。現像処理液は現像処理
液カートリッジから別に設けられた処理液付与部に供給
され、カラーフィルムもしくは処理シートに付与されて
もよい。処理液付与部にはスクイズコータ、グラビアコ
ータ、含浸コータ、ビードコータ、ブレードコータ、ナ
イフコータ、ロッドコータ、スプレイコータ、キスコー
タ、ビードコータなどが用いられることが好ましい。し
かしこの形態では処理後、処理液付与部に現像処理液が
付着し、それが空気酸化されたり固化したりして、後続
の現像処理に悪影響を及ぼす恐れがある。そのため1日
1回、あるいは数時間に1回、極端な場合には処理が行
われるたびに処理液付与部を清掃する、あるいはロー
ラ、ブレードナイフ、アプリケータ等の部品を交換する
必要が生じる。本発明において特に好ましい形態は、現
像処理液カートリッジに処理液付与部が組み込まれ、1
本のカラーフィルムを処理する毎に、処理液付与部も新
しいものと交換して用いられるものである。この場合に
は、処理液付与部には安価に製造できるものを用いるこ
とが好ましい。一つの好ましい形態は、処理液カートリ
ッジに塗布幅に相当する開口部を設けて粘性現像液が流
出するようにし、さらに処理液カートリッジの底面とカ
ラーフィルムあるいは処理シートとの間に一定の間隙を
設けたものである。カラーフィルムあるいは処理シート
が移動することによって、該間隙の大きさに応じた厚み
で、現像処理液を塗布することができる。しかも処理終
了後、処理液付与部を含む現像処理液カートリッジは新
しいものと交換されるため、清掃を行う必要がなく、取
扱者にとっては操作が簡単で、現像液に触れる心配のな
い画像形成装置を提供することができる。
【0077】このような処理液付与部の具体的な構造の
例としては、米国特許第4,371,248号の図6に
記載のカートリッジを挙げることが出来る。このような
カートリッジを用いた処理液付与方式の例としては、米
国特許第4,371,248号の図2及び本願の図2〜
図5を挙げることができる。
【0078】本発明に用いられるスクイーズ処理につい
て説明する。本発明においては、処理工程中に適宜スク
イーズ処理を行うことができる。本発明におけるスクイ
ーズ処理とは、感光材料を1対のスクイーズローラ間に
挟むように通過させる処理のことを言う。スクイズロー
ラは吸水性のスポンジローラまたは吸水性が少ないロー
ラを用いることができ、ローラの材質としては、SUS
等の金属ローラ、プラスチックローラ、ゴムローラ、織
布ローラ、不織布ローラ、焼結体ローラを用いることが
できる。金属ローラとしてはステンレススチール(SU
S316L,SUS316,SUS304,SUS30
3)、チタン(Ti)、黄銅(Bs)等が好ましい。ま
た、プラスチックローラとしては、スクイズローラの材
質としては、ポリエチレンテレフタレート(PBT)、
ポリエチレン(PE)、四フッ化エチレン・バーフルオ
ロアルコキシエチレン共重合樹脂(PFA)、ポリアセ
タール(POM)、ポリプロピレン(PP)、ポリ四フ
ッ化エチレン(PTFE)、ポリ塩化ビニル(PV
C)、フェノール樹脂(PF)、変性ポリフェニレンエ
ーテル(PPE)、変性ポリフェニレンオキサイド(P
PO)、ポリウレタン(PU)、ポリカーボネート(P
C)、ポリフェニレンサルファイド(PPS)、ポリフ
ッ化ビニリデン(PVDF)、四フッ化エチレン・六フ
ッ化プロピレン共重合樹脂(FEP)、四フッ化エチレ
ン・エチレン共重合樹脂(ETFE)等が好ましい。ゴ
ムローラとしては、エチレンプロピレンゴム(EPD
M,EPM)、シリコンゴム(Si)、ニトリルゴム
(NBR)、クロロプレンゴム(CR)等が好ましい。
織布、不織布の材質はポリオレフィン系繊維、ポリエス
テル系繊維、ポリアクリロニトリル系繊維、脂肪族ポリ
アミド系繊維、芳香族ポリアミド系繊維、ポリフェニレ
ンサルファイド繊維等が好ましい。また、テフロン(登
録商標)コートをしたローラはより好ましい。
【0079】本発明において用いられる加熱現像につい
て説明する。本発明において熱現像とは、43℃以上9
5℃以下で加熱されることによって現像処理が行われる
ことを特徴とする。加熱手段により加熱された感材の現
像時温度は、45℃以上が好ましく、さらに50℃以上
が好ましい。また、感材の耐熱性や処理の制御容易性か
ら、85℃以下が好ましく、さらに80℃以下が好まし
い。
【0080】感材を加熱する加熱手段としては、熱ドラ
ムや熱ベルトなどの感材と接触して伝導により加熱する
伝導加熱手段や、ドライヤーなどの対流により加熱する
対流加熱手段や、赤外線や高周波の電磁波などの放射に
より加熱する放射加熱手段などが挙げられる。そして、
伝導加熱手段の場合、処理される感材の乳剤面への悪影
響を防止するために、加熱される熱源は処理される感材
の裏面側から接触することが好ましい。また、本発明に
おいて、処理液が感材の乳剤面に供給される前に感材を
加熱する場合、感材の露光時の温度による感光性の相違
の影響を小さくするために、感材の露光が完了した後に
感光材料を加熱することが好ましい。
【0081】また、加熱手段が加熱する先にハロゲン化
銀写真感光材料が存在するときに、加熱手段が加熱する
ように制御する加熱制御手段を有することが、不要な加
熱を防止でき好ましい。これは、ハロゲン化銀写真感光
材料を所定の搬送速度で搬送する搬送手段と、加熱手段
が加熱する先よりも搬送手段の搬送方向上流側の所定位
置のハロゲン化銀写真感光材料の存在の検出する感材検
出手段とを有し、この感材検出手段の検出に基づき、加
熱制御手段が制御することにより達成できる。
【0082】この場合の制御は、感材検出手段が所定位
置のハロゲン化銀写真感光材料の非存在から存在を検出
して所定時間経過後から前記感材検出手段が前記所定位
置のハロゲン化銀写真感光材料の存在から非存在を検出
し、この検出から所定時間経過後まで、加熱手段が所定
の加熱をするように制御することが好ましい。
【0083】本発明に係る定着処理について説明する。
本発明においては、画像形成後に不要となったハロゲン
化銀を除去するために、必要に応じて定着処理を施すこ
とが好ましい。定着処理を施す場合には、処理シートを
用いて行うことが好ましい。定着処理においては、一般
ハロゲン化銀溶剤、定着剤として知られている化合物を
任意に用いることができる。本発明に用いられるハロゲ
ン化銀溶剤としては、チオ硫酸塩、亜硫酸塩、チオシア
ン酸塩、チオエーテル系化合物、メルカプト化合物、チ
オウラシル類、及び特開平4−365037号11頁〜
21頁や同5−66540号1088頁〜1092頁に
記載ののスルフィド基を有する含窒素ヘテロ環系化合
物、メソイオン系化合物、さらに、テトラアザインデン
類、ウラシル類、ベンゾトリアゾール類などの含窒素複
素環化合物、ヒダントイン類などを挙げることができ
る。
【0084】本発明に係る現像停止処理について説明す
る。本発明においては、現像処理後に必要に応じて現像
停止処理を施すことができる。現像停止処理を施す場合
には、処理シートを用いて行うことが好ましい。現像停
止処理とは、現像処理後に、例えば酸をカラーフィルム
に付与する処理、現像抑制剤をカラーフィルムに付与す
る処理、発色現像主薬を失活させる化合物をカラーフィ
ルムに付与する処理、現像銀を酸化できる化合物をカラ
ーフィルムに付与する処理等を言う。例えば、クエン
酸、シュウ酸、酢酸等の有機酸、塩酸、硫酸、硝酸等の
酸を感光材料に付与する、メルカプト基を有する化合物
やアゾール類やハロゲン等の現像抑制を示す化合物を感
光材料に付与する、シトラジン酸やスルフィン酸や無呈
色カプラや亜硫酸等の発色現像主薬またはその酸化体を
失活させる化合物をカラーフィルムに付与する、エチレ
ンジアミンテトラ酢酸鉄塩、プロピレンジアミンテトラ
酢酸鉄塩等の現像銀を酸化できる化合物をカラーフィル
ムに付与する例が挙げられる。
【0085】本発明においてイメージセンサを用いて画
像読み取りを行う実施態様について説明する。
【0086】本発明においては、カラーフィルムに形成
された画像をイメージセンサ、例えばスキャナやCCD
カメラで読み取り電気信号に変換する。スキャナとは感
光材料を光学的に走査して反射、または透過の光学濃度
を画像情報に変換する装置である。走査する際にはスキ
ャナの光学部分を感光材料の移動方向とは異なった方向
に移動させることによって感光材料の必要な領域を走査
することが一般的であり、推奨されるが、感光材料を固
定してスキャナの光学部分のみを移動させたり、感光材
料のみを移動させてスキャナの光学部分を固定してもよ
い。またはこれらの組み合わせであってもよい。
【0087】感光部材の画像情報を読み取る場合には、
少なくとも3つの各々の色素の吸収が出来る波長領域の
光を全面照射あるいはスリット走査してその反射光、あ
るいは透過光の光量を測定する方法が好ましい。この場
合、拡散光を用いた方が、平行光を用いるより、フィル
ムのマット剤、傷なとの情報が除去できるので好まし
い。また、受光部には、半導体イメージセンサ(例え
ば、エリア型CCDまたはCCDラインセンサ)を用い
ているのが好ましい。エリア型イメージセンサはベイヤ
ー型のカラーフィルタ配列を有するカラーセンサ、RG
Bカラーフィルタを有するフィルタターレットを回転す
る色分解機構を有するモノクロセンサであるのが好まし
い。さらに上記エリアセンサが有効画素600万画素以
上のセルを有するのが好ましい。
【0088】スキャナの光源としては、メタルハライド
ランプ、キセノンフラッシュ、ハロゲンランプを使用す
ることが好ましい。ハロゲンランプとしては、例えばウ
シオ電気株式会社JCRシリーズ(JCR−12V−5
0WG、JCR−15V−150W)、メタルハライド
ランプとして、同社のUMIシリーズ、UMIDシリー
ズ、キセノンフラッシュとして同社のFQ502、FQ
440、FG370等が挙げられるがこの限りではな
い。スキャナ光源は100W以上であることが好まし
い。
【0089】スキャナ読みとり光源として赤外光を用い
た場合、感光材料に存在する可視光領域の吸収に関係な
い画像情報を得ることができる。赤外光による画像情報
は例えば米国特許第5266805号に記載の方法によ
り、感光材料上の画像欠陥補正に用いることができる。
【0090】本発明においては、現像処理を施した前記
カラーフィルムから銀、及び銀化合物を除去することな
く、すなわち、漂白処理や定着処理を施すこと無く、形
成された画像を読みとることもできる。この方法は処理
の簡便化や画像情報を速やかに入手する上で有効である
が、現像後読み取りまでの時間が一定になるように制御
すること、スキャナ光源に光強度の高い光源を用いるこ
とが好ましい。
【0091】一方、定着処理をより簡便に行うために、
現像後のカラーフィルムに定着剤を含む処理シートを貼
り合わせて定着を行うこともできる。定着剤の代わりに
酸等の停止剤を含む処理シートを用いて、現像反応を停
止することも有効である。現像処理に処理シートを用い
た場合も含めて、これらの処理シートをカラーフィルム
から剥離することなく、そのまま画像情報を読みとるこ
とも効果的である。
【0092】本発明に用いられる画像出力について説明
する。本発明ではこのようにして読み取られた画像信号
を出力して別の記録材料上に画像を形成し、ハードコピ
ーを得ることができる。また、読みとられた画像信号を
現像銀生成量に応じてストローク補正を行う彩度強調処
理や前記赤外画像処理等の各種画像処理を好ましく行う
ことができる。
【0093】出力する記録材料はカラーペーパーに代表
されるハロゲン化銀感光材料のほか、例えば昇華型感熱
記録材料、インクジェット材料、フルカラー直接感熱記
録材料、静電記録材料等でもよい。
【0094】また、本発明によって得られた画像信号
は、ハードディスクに記録するほか、CD−R、MO、
ZIP、フロッピー(登録商標)ディスク等のリムーバ
ブル記録媒体に保存することができる。さらに本発明に
よって得られた画像信号は、通信回線を通して電送する
ことができる。
【0095】
【実施例】以下、本発明を実施例によって説明するが、
本発明はこれらに限定されない。
【0096】実施例1 カラーフィルム(コニカ(株)製;センチュリア400
24EX)を、カメラ(コニカ(株)製;ヘキサーR
F;M−HEXANON LENS 50mmF2.
8)に装填し、人物とテストパターンを含むシーンを撮
影し、20本の撮影済みカラーフィルムを作製した。
【0097】このカラーフィルムを10本ずつ2組に分
割し、図1に示す画像形成装置、および図2に示す画像
形成装置(概略図)を用いて、それぞれカラーフィルム
10本の処理を、15分の間隔を置いて行った。図1の
画像形成装置においては塗布ローラ106としてスポン
ジローラを用い、その材質を適宜選択することにより、
100μmの膜厚で現像処理液がカラーフィルムに塗布
されるように調整した。10本のカラーフィルムの処理
が終了するまで、ローラを含め、装置の清掃は一切行わ
なかった。
【0098】一方、図2の画像形成装置においては処理
液ノズル108の先端とカラーフィルム58としてスポ
ンジローラを用い、その材質を適宜選択することによ
り、100μmの膜厚で現像処理液がカラーフィルムに
塗布されるように調整した。カラーフィルムを1本処理
する毎に処理液カートリッジ107を交換した。
【0099】現像処理液には下記組成のものを用いた。
ヒーター52を発熱させてヒーター上を搬送されるカラ
ーフィルムが50℃に加熱されるように調整した。また
加熱時間は60秒とした。ヒーター51は作動させなか
った。
【0100】また、この実施例では定着工程2に替えて
停止工程を施した。すなわち、図1、図2に示される、
補充タンク201、少量定着槽204には各々、停止液
が用いられる。停止液としては、3%氷酢酸水溶液を用
いた。当然のことながら、供給路203、ポンプ202
の内部も上記記載の停止液で内部を充たした。また、温
度制御はせず、カラーフィルムが停止液に浸漬される時
間は20秒とした。
【0101】 (現像処理液の組成:1リットル分) カルボキシメチルセルロース 200g 臭化カリウム 45g ヒドロキシルアミン硫酸塩 9g 亜硫酸ナトリウム 3g 2−メチル−4−(N−エチル−N−(β−ヒドロキシエチル) −アミノ)アニリン硫酸塩 16g 水酸化ナトリウム 5g 水を加えて1000gに調製した。
【0102】スキャナには600万画素のエリアCCD
を用いたフィルムスキャナを用い、光源には150Wの
メタルハライドランプ(林時計社製)を使用した。画像
処理後、インクジェットプリンタ(セイコーエプソン社
製、PM−800C)を用いてA6サイズのカラーハー
ドコピーを出力し、20本のカラーフィルムに対して、
画質の評価を行った。
【0103】一般のパネラー10名に対してハードコピ
ーを見せ、色再現、解像度、処理ムラの観点で5段階評
価を行った。各々のランク評価の内容を下記に示す。ま
た、各ランク間での評価の場合には、小数点表記を行っ
た。
【0104】 5:非常に良好である 4:良好である 3:普通(実用可である) 2:不良である 1:非常に不良である 表1には、10名から得られたランク得点合計の平均点
を示した。
【0105】上記で図1の従来技術で用いられる処理装
置・画像形成装置を用いた場合の評価試料を比較の試料
1とし、本発明に係る図2に示す処理装置・画像形成装
置を用いた場合の評価試料を本発明の試料2とした。
【0106】得られた結果を下記の表1に示す。
【0107】
【表1】
【0108】表1から、図1の画像形成装置を用いた比
較の試料1の場合には処理の回数が増えるにしたがって
画質の評価点が下がり、特に処理ムラが激しくなってい
ることがわかる。それに対して、図2の画像形成装置を
用いた本発明の試料2では、10本のカラーフィルムの
処理において毎回ほぼ一定な評価結果が得られているこ
とが明らかである。
【0109】実施例2 実施例1と同様の評価を図3、図4、図5で各々示され
ている画像形成装置を用いて行った。これらの場合に
も、図2の画像形成装置を用いた場合と同じく、10回
の現像処理において、毎回ほぼ一定の画質を有する画像
が得られた。
【0110】
【発明の効果】本発明により、取り扱い性容易で、安定
性に優れ、かつ低コストな画像形成装置及びそれを用い
る画像形成方法を提供することが出来た。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来技術で用いられる処理装置・画像形成装置
の一例を示す概略図である。
【図2】本発明に用いられる処理装置・画像形成装置の
一例を示す概略図である。
【図3】本発明に用いられる処理装置・画像形成装置の
他の例を示す概略図である。
【図4】本発明に用いられる処理装置・画像形成装置の
他の例を示す概略図である。
【図5】本発明に用いられる処理装置・画像形成装置の
他の例を示す概略図である。
【符号の説明】
1 現像工程 2 定着工程 4 巻き取りカートリッジ 5 パーソナルコンピュータ 6 インクジェットプリンタ 7 CRTモニタ 30 フィルムスキャナ 49 フィルムカートリッジ F 感光材料 50 搬送ローラ 51、52 加熱ユニット 101 補充液タンク 102 ポンプ 103 供給路 104 供給タンク 105 処理液供給ノズル 106 塗布ローラ 107 処理液カートリッジ 108 処理液供給ノズル 201 補充タンク 202 ポンプ 203 供給路 204 少量定着槽 205 定着シート 206 定着シート供給ロール 207 貼りあわせローラ 208 加熱ユニット 300 処理シート供給ロール 301 処理シート 302 熱現像ドラム 303 保温ボックス 304 エンドレスベルト 400 フィルム投入ユニット 401 フィルム先端だしユニット 402 ゴミ取り用ブラシ 403 カッタ 404 貼り合わせ部 405 剥離つめ 406 冷却ローラ 407 アキュムローラ

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 露光済みのカラーフィルムを装填する部
    位、現像処理液カートリッジを装填する部位、現像処理
    液を該カラーフィルムに付与する部位、該現像処理液が
    付与された前記カラーフィルムを現像する部位、現像後
    の前記カラーフィルムをイメージセンサで画像読み取り
    する部位を有する画像形成装置において、前記現像処理
    液カートリッジが、前記カラーフィルムの1本分の現像
    処理毎に交換されることを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 露光済みのカラーフィルムを装填する部
    位、現像処理液カートリッジを装填する部位、処理シー
    トAを装填する部位、現像処理液を該処理シートAに付
    与する部位、該カラーフィルムと前記処理シートAを重
    ね合わせる部位、前記処理シートAと重ね合わされた前
    記カラーフィルムを現像する部位、現像後の前記カラー
    フィルムをイメージセンサで画像読み取りする部位を有
    する画像形成装置において、該現像処理液カートリッジ
    が、前記カラーフィルムの1本分の現像処理毎に交換さ
    れることを特徴とする画像形成装置。
  3. 【請求項3】 露光済みのカラーフィルムを装填する部
    位、現像処理液カートリッジを装填する部位、現像処理
    液を該カラーフィルムに付与する部位、該現像処理液が
    付与された前記カラーフィルムを現像する部位、処理シ
    ートBを装填する部位、現像後の前記カラーフィルムに
    前記処理シートBを重ね合わせ漂白処理、定着処理また
    は停止処理を行う部位、現像後の前記カラーフィルムを
    イメージセンサで画像読み取りする部位を有する画像形
    成装置において、該現像処理液カートリッジが、前記カ
    ラーフィルム1本分の現像処理毎に交換されることを特
    徴とする画像形成装置。
  4. 【請求項4】 現像が熱現像によって行われることを特
    徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の画像形成
    装置。
  5. 【請求項5】 熱現像後のカラーフィルムを冷却する部
    位を有することを特徴とする請求項4に記載の画像形成
    装置。
  6. 【請求項6】 現像処理液カートリッジを装填する部位
    が、複数個の該現像処理液カートリッジを有し、且つ、
    カラーフィルム1本分の現像処理毎に1個の前記現像処
    理液カートリッジが前記部位に自動供給されることを特
    徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載に画像形成
    装置。
  7. 【請求項7】 カラーフィルム1本分の現像処理の終了
    時、前記現像処理に用いられた現像処理液カートリッジ
    に使用済みを示す識別マークが添付または表示されるこ
    とを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の画
    像形成装置。
  8. 【請求項8】 請求項1〜7のいずれか1項に記載の画
    像形成装置を用いて、画像形成することを特徴とする画
    像形成方法。
  9. 【請求項9】 請求項1〜7のいずれか1項に記載の画
    像形成装置を用いて画像形成するにあたり、現像処理前
    のカラーフィルム中に含まれていた銀の一部または全部
    が残存する条件下で、現像処理後の前記カラーフィルム
    をイメージセンサによって画像読み取りを行うことを特
    徴とする画像形成方法。
JP2001032258A 2000-05-01 2001-02-08 画像形成装置及びそれを用いる画像形成方法 Pending JP2002236343A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001032258A JP2002236343A (ja) 2001-02-08 2001-02-08 画像形成装置及びそれを用いる画像形成方法
KR1020027014580A KR100836512B1 (ko) 2000-05-01 2001-05-01 관로의 보수재, 보수 구조 및 그 보수 방법

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001032258A JP2002236343A (ja) 2001-02-08 2001-02-08 画像形成装置及びそれを用いる画像形成方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002236343A true JP2002236343A (ja) 2002-08-23

Family

ID=18896221

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001032258A Pending JP2002236343A (ja) 2000-05-01 2001-02-08 画像形成装置及びそれを用いる画像形成方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002236343A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20030035149A1 (en) Method of reading an image, method of forming a color image, device for forming a color image, silver halide color photosensitive material, and a device for processing a photosensitive material
JP2003107626A (ja) 処理部材、画像形成方法及び画像情報作成方法
JP2002236343A (ja) 画像形成装置及びそれを用いる画像形成方法
US6555300B2 (en) Image formation process
JP2003107662A (ja) 画像形成方法及び画像情報作成方法
JP2002244258A (ja) 画像形成方法
JP2002341505A (ja) ハロゲン化銀カラー写真感光材料の画像形成方法及び現像処理装置
JP2002365779A (ja) 画像形成方法及び画像形成装置
JP2002055427A (ja) 写真化学反応を行う装置
JP2003195466A (ja) 画像形成及び画像情報変換装置
JP2003057796A (ja) 画像形成方法および画像情報作製方法
EP0860734B1 (en) An automatic developing machine for silver halide photographic light-sensitive material
US6443640B1 (en) Processing photographic material
US6593070B2 (en) Image forming process
JPH1165054A (ja) 画像形成方法
JP2003149782A (ja) 画像形成及び画像情報変換方法並びに装置
JP2002090895A (ja) 現像処理方法及びハロゲン化銀写真感光材料
JP2002072434A (ja) 処理部材、画像形成方法およびデジタル画像情報作製方法
JP2002090964A (ja) 画像形成方法
JP2002055417A (ja) 画像形成方法、デジタル画像形成方法、それに用いる現像シートまたは現像フィルム
JP2001324786A (ja) ハロゲン化銀写真感光材料用の処理部材及びその作製方法
JP2002090951A (ja) 画像形成方法
JP2001330901A (ja) 画像形成方法
JP2001324768A (ja) 画像情報形成方法
JPH10301241A (ja) ハロゲン化銀写真感光材料の処理方法及びそれに用いる自動現像機