JP2002365779A - 画像形成方法及び画像形成装置 - Google Patents

画像形成方法及び画像形成装置

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JP2002365779A
JP2002365779A JP2001177346A JP2001177346A JP2002365779A JP 2002365779 A JP2002365779 A JP 2002365779A JP 2001177346 A JP2001177346 A JP 2001177346A JP 2001177346 A JP2001177346 A JP 2001177346A JP 2002365779 A JP2002365779 A JP 2002365779A
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developing solution
image forming
forming apparatus
color film
developing
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JP2001177346A
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Noriyuki Kokeguchi
典之 苔口
Koji Tashiro
耕二 田代
Yoshihiko Suda
美彦 須田
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Konica Minolta Inc
Original Assignee
Konica Minolta Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】取り扱い性容易で、安定性に優れ、且つ低コス
トな画像形成方法及び画像形成装置を提供することであ
り、更に、現在汎用されているカラーネガフィルムを用
いて、色素画像情報を迅速に、且つ安価にデジタル情報
として取り出すことができる画像形成方法及び画像形成
装置を提供することであり、また、感度の異なる感光材
料のように複数種の感光材料に対応することができる画
像形成方法及び画像形成装置を提供することである。 【解決手段】露光済みのカラーフィルムを現像処理液カ
ートリッジを用いて現像処理した後、イメージセンサー
を用いて画像読み取りする画像形成方法であって、前記
現像処理液カートリッジから付与される現像液膜厚を変
更することによって、複数種のカラーフィルム対応性を
持たせたことを特徴とする画像形成方法である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は画像形成方法及び画
像形成装置に関し、更に詳しくは、該装置における現像
処理液の供給技術を明らかにするものである。
【0002】
【従来の技術】従来、ハロゲン化銀カラー写真感光材料
(以下、単に感光材料又は感材と称することもある)
は、簡便で、低コストでありながら、高画質な画像を提
供する材料として、世界中で使われてきており、産業や
文化の発展に大きな貢献を果たしてきており、無くては
ならない材料となっている。
【0003】このような感光材料は、カラーネガフィル
ムの場合、通常露光された後、発色現像処理が行われ、
銀画像の形成と共にY(イエロー)、M(マゼンタ)、
C(シアン)の色素画像が形成され、引き続く漂白処理
にて、銀画像が漂白され、ハロゲン化銀となる。更に、
続く定着処理にて、ハロゲン化銀が可溶性銀錯体となり
感材中から除去される。その後、感材中の定着剤を洗い
出し清浄化する目的で、安定処理が行われる。
【0004】然しながら、これら処理工程は、現在最も
汎用されているカラーネガフィルム処理の場合(プロセ
スC−41又は、プロセスC−41RA等が一例として
挙げられる)は、前記の如き4つの処理工程(発色現
像、漂白、定着、安定)が必要であり、その管理は煩雑
で、処理液を溶解する手間も煩雑である。
【0005】また、感光材料をローラ搬送機構やハンガ
ー搬送機構等で搬送し、現像槽、漂白定着層等の処理槽
に貯溜されている十分な量の感光材料用処理液(以下、
簡略化のために単に処理液ともいう)中に、所定時間浸
漬させて処理する場合、この感光材料の処理によって、
処理槽に貯溜された処理液中の有効成分を消費するた
め、処理液の疲労劣化が生じる。また、例えば現像液が
アルカリの場合のように経時によって、空気中の炭酸ガ
スを吸収し中和反応で、アルカリ度が低下することや、
酸素による酸化に起因する経時疲労等によって劣化しや
すいという問題点がある。
【0006】近年、ミニラボと呼ばれる店頭処理が増大
する中では、処理工程が可能な限り減少し、専門の作業
者でなく、パートやアルバイトでも行える写真処理シス
テムの出現が待ち望まれるという状況である。
【0007】このため、前記処理工程の負荷軽減を図る
ため、例えば特開平3−59655号公報に記載される
ように、感光材料の搬送路に塗布ローラを配置し、この
塗布ローラに処理液を供給する供給ローラを設け、この
供給ローラと塗布ローラの間に処理液溜りを設け、塗布
ローラの回転により処理液を感光材料の画像形成面に塗
布供給するものが提案されている。
【0008】然しながら、種々検討の結果、上記記載の
ような処理をカラーフィルムの現像処理に適用すると処
理ムラが発生しやすくなり、また、処理の再現性等の問
題点があった。
【0009】ところで、カラーフィルムの簡易な現像処
理を実現したものとしては、ポラロイド社製の35mm
インスタントスライドシステム(ポラロイド社商標)が
知られている。これは粘性の現像処理液と小型の現像機
を用いて家庭やオフィスでも現像処理することを可能と
したものであるが、用途がカラースライドの作製に限ら
れ、また極めて特殊な感光材料を用いるため高価である
などの問題があった。
【0010】同様に、粘性の現像処理液を付与して簡易
な現像処理を実現する方法としては、米国特許第5,6
27,016号、特願2000−377045号等に記
載方法が提案されている。然しながら、この方式の画像
形成装置では、大量のカラーフィルムを連続して現像処
理する場合には特に問題ないが、カラーフィルム本数が
少なくて現像処理が中断されたような場合、装置内の現
像処理液が乾燥したり、空気酸化されたり、またホコリ
などが付着したりして、現像処理液が劣化したり、装置
が現像処理液で汚れたり、且つ、ホコリや乾燥した現像
処理液の成分がカラーフィルムに付着するなどして、画
像に欠陥を与えることがあることが明らかになった。
【0011】一方、今日の所謂「デジタル化時代」にお
いては、撮影後現像処理を行い画像形成されたフィルム
から画像情報をフィルムスキャナなどのイメージセンサ
ーで光学的に読み取り、電気信号に変換してデジタル化
処理を施し、信号として画像情報を保管することがで
き、コンピューター等で処理を行いソフトコピーやハー
ドコピーで色素画像を得ることも行われ始めている。こ
の場合にはカラーフィルムは必ずしも前記4つの処理工
程を経る必要はなく、例えば、感光性ハロゲン化銀や現
像によって生じた現像銀が残存した状態でも、画像読み
取り可能であることが、特開平9−146247号、同
10−326001号、同11−72891号公報等に
記載されている。
【0012】近年、画像形成には銀塩写真フィルム(カ
ラーフィルム)だけでなく、固体撮像素子を用いた所謂
デジタルカメラによる画像入力(撮影)も一般的に行わ
れてきている。然しながら、特に低価格のデジタルカメ
ラでは画素密度が低く、且つダイナミックレンジが狭い
ために、高画質な画像が得られず、また価格も通常のレ
ンズ付きフィルムと比べ桁違いに高価である。一方、前
述した如く、感光材料の現像処理は種々の問題を内在す
る中で使われてきているのが実状であり、感度の異なる
感光材料のように複数種の感光材料に対応する画像形成
方法及び画像形成装置の開発が望まれている。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】本発明の第1の目的
は、取り扱い性容易で、安定性に優れ、且つ低コストな
画像形成方法及び画像形成装置を提供することであり、
更に、本発明の第2の目的は、現在汎用されているカラ
ーネガフィルムを用いて、色素画像情報を迅速に、且つ
安価にデジタル情報として取り出すことができる画像形
成方法及び画像形成装置を提供することであり、また、
本発明の第3の目的は、感度の異なる感光材料のように
複数種の感光材料に対応することができる画像形成方法
及び画像形成装置を提供することである。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明の上記目的は、下
記の構成により達成された。
【0015】1.露光済みのカラーフィルムを現像処理
液カートリッジを用いて現像処理した後、イメージセン
サーを用いて画像読み取りする画像形成方法であって、
前記現像処理液カートリッジから付与される現像液膜厚
を変更することによって、複数種のカラーフィルム対応
性を持たせたことを特徴とする画像形成方法。
【0016】2.現像処理液カートリッジに現像液付与
膜厚変更手段が備えられていることを特徴とする下記
(1)〜(3)の何れかに記載の画像形成装置。 (1)露光済みのカラーフィルムを装填する部位、現像
処理液カートリッジを装填する部位、現像処理液を該カ
ラーフィルムに付与する部位、該現像処理液が付与され
た前記カラーフィルムを現像する部位、現像後の前記カ
ラーフィルムをイメージセンサで画像読み取りする部位
を有する画像形成装置。 (2)露光済みのカラーフィルムを装填する部位、現像
処理液カートリッジを装填する部位、処理シートAを装
填する部位、現像処理液を該処理シートA又はカラーフ
ィルムに付与する部位、該カラーフィルムと前記処理シ
ートAを重ね合わせる部位、前記処理シートAと重ね合
わされた前記カラーフィルムを現像する部位、現像後の
前記カラーフィルムをイメージセンサで画像読み取りす
る部位を有する画像形成装置。 (3)露光済みのカラーフィルムを装填する部位、現像
処理液カートリッジを装填する部位、現像処理液を該カ
ラーフィルムに付与する部位、該現像処理液が付与され
た前記カラーフィルムを現像する部位、処理シートBを
装填する部位、現像後の前記カラーフィルムに前記処理
シートBを重ね合わせ漂白処理、定着処理又は停止処理
を行う部位、現像後の前記カラーフィルムをイメージセ
ンサで画像読み取りする部位を有する画像形成装置。
【0017】3.現像液付与膜厚変更手段が、30μm
〜500μmのアプリケータ部ギャップ調整手段である
ことを特徴とする上記2に記載の画像形成装置。
【0018】4.現像液カートリッジが、酸素透過率5
0ml/m2・atm・25℃・24hrs以下、水分
透過率10ml/m2・atm・25℃・24hrs以
下である現像処理液ポッドを備えていることを特徴とす
る上記2又は3に記載の画像形成装置。
【0019】5.現像液カートリッジが、開封部位の横
幅が20mm〜50mmである現像処理液ポッドを備え
ていることを特徴とする上記2又は3に記載の画像形成
装置。
【0020】6.現像液カートリッジが、現像処理液に
接触する部位の水に対する接触角が70〜105度であ
る現像処理液ポッドを備えていることを特徴とする上記
2又は3に記載の画像形成装置。
【0021】7.現像液カートリッジが、泡除去手段を
備えていることを特徴とする上記2〜6の何れかに記載
の画像形成装置。
【0022】8.泡除去手段が、排除限界1mm〜0.
1μmのフィルターであることを特徴とする上記7に記
載の画像形成装置。
【0023】9.前記画像形成装置が、現像処理液パッ
ドの開封を行う絞りローラを備えていることを特徴とす
る上記2〜8の何れかに記載の画像形成装置。
【0024】10.絞りローラが、現像処理液パッドの
みと接触する構造であることを特徴とする上記2〜9の
何れかに記載の画像形成装置。
【0025】11.絞りローラの移動速度が、0.1〜
100cm/s以下であることを特徴とする上記9又は
10に記載の画像形成装置。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する
が、その理解を容易にするために、本発明が適用される
装置の全体、利用されるカラーフィルム及び現像液に付
いての説明を先に行う。
【0027】本発明が適用される画像形成装置の全体を
説明する。本発明が適用される画像形成装置には、下記
の3態様がある。
【0028】(1)露光済みのカラーフィルムを装填す
る部位、現像処理液カートリッジを装填する部位、現像
処理液を該カラーフィルムに付与する部位、該現像処理
液が付与された前記カラーフィルムを現像する部位、現
像後の前記カラーフィルムをイメージセンサで画像読み
取りする部位を有する画像形成装置。
【0029】(2)露光済みのカラーフィルムを装填す
る部位、現像処理液カートリッジを装填する部位、処理
シートAを装填する部位、現像処理液を該処理シートA
又はカラーフィルムに付与する部位、該カラーフィルム
と前記処理シートAを重ね合わせる部位、前記処理シー
トAと重ね合わされた前記カラーフィルムを現像する部
位、現像後の前記カラーフィルムをイメージセンサで画
像読み取りする部位を有する画像形成装置。
【0030】(3)露光済みのカラーフィルムを装填す
る部位、現像処理液カートリッジを装填する部位、現像
処理液を該カラーフィルムに付与する部位、該現像処理
液が付与された前記カラーフィルムを現像する部位、処
理シートBを装填する部位、現像後の前記カラーフィル
ムに前記処理シートBを重ね合わせ漂白処理、定着処理
又は停止処理を行う部位、現像後の前記カラーフィルム
をイメージセンサで画像読み取りする部位を有する画像
形成装置。
【0031】図6に示す画像形成装置の第1例を説明す
る。
【0032】現像工程1には、複数の搬送ローラ50に
より、フィルムカートリッジ49から取り出された感光
材料Fを搬送する搬送路が形成され、感光材料Fは乳剤
面を上側にして搬送される。感光材料Fを搬送する搬送
路には第1加熱ユニット51及び第2加熱ユニット52
が感光材料Fの搬送方向順に配置されている。
【0033】現像工程1で、感光材料Fに対して処理液
カートリッジ107により処理液(発色現像液)が供給
される。処理液カートリッジ107は1本分の感光材料
Fを処理する毎に交換される。従来の装置で、処理液供
給タンクに貯えられている処理液を処理液供給ノズルか
ら塗布ローラに吐出させ、次いで、この塗布ローラを介
して感光材料Fの乳剤面に供給する方式が知られている
が、この従来方式では、塗布ローラに付着した処理液が
残存して、固化したり或いは酸化するなどして、次回処
理での発色現像が不安定になりやすいという難点があっ
たが、本発明の処理液供給方式によれば、感光材料Fに
は常に新しい処理液が供給されることになり、安定した
発色現像が可能となる。
【0034】定着工程2においては、処理液(定着液)
は、補充タンク201からポンプ202により、供給路
203を通して、少量定着槽204に供給され、この少
量定着槽204の内側を搬送される感光材料Fに対して
定着処理が行われる。
【0035】上記の処理(現像処理、定着処理)を施さ
れた感光材料Fの画像情報は、フィルムスキャナ30
(例えば、コニカ社製、RX−II)により読み取られ、
インターフェイスとしてSCSI(例えばadapte
c社製、AHA−2940AU)を使い、パーソナルコ
ンピュータ5(例えば、富士通製、FMV−DESKP
OWER TII20D、RAM128M増設)に転送
し、得られたデジタル情報を画像処理後、インクジェッ
トプリンタ6(セイコーエプソン社製、PM−800
C)で出力する。
【0036】現像工程1に続く定着工程2は設けても設
けなくてもよい。但し、定着工程2を設けない場合に
は、現像工程1が終了した後、フィルムスキャナ30で
読み込むまでの時間をなるべく短時間にすることが好ま
しい。
【0037】そこで、フィルムスキャナ30としては、
通常より高い感度を有する装置を用いることが好まし
い。その例としては、特願2000−283453号の
実施例1に記載のエリアCCDを用いたフィルムスキャ
ナ等が好ましい一例として挙げられる。また、光源には
より高強度の光源が好ましく、LEDの他に、ハロゲン
ランプ、メタルハライドランプ等が好ましく用いられ
る。
【0038】また、定着工程2に替えて停止工程を設け
ることができる。その場合、処理液を定着液から停止液
に代える以外は、図6に示した装置と全く同一の構成を
用いることができる。この場合もフィルムスキャナ30
としては、通常より高い感度を有する装置を用いること
が好ましい。
【0039】次に、図7に示す画像形成装置の第2例を
説明する。この装置は、定着シート205を用いて定着
工程2を行う構成であり、他の部分の構成は図6に示し
た装置と基本的に同一である。
【0040】定着シート205はPETの如きプラスチ
ックベース上にハロゲン化銀に対する定着剤が塗布され
たシートであり、定着シート供給ロール206によって
供給される。定着シート205の定着剤が塗布された面
と感光材料Fの乳剤面が向かい合うように重ね合わせ、
貼り合わせローラ207にて圧着した後、加熱ユニット
208によって定着が行なわれる。定着後フィルムスキ
ャナ30による読み取りが行われるが、その前に定着シ
ート205を剥離しても、剥離しなくてもよい。
【0041】図8に示す画像形成装置の第3例を説明す
る。この装置は、現像工程1において処理シート301
を用いて熱現像ドラム上で熱現像を行う例である。フィ
ルム投入ユニット400からフィルム先端出しユニット
401を経て感光材料Fは処理シート301との貼り合
わせ部404に搬送される。また、処理シート供給ロー
ル300から供給された処理シート301上には、処理
液カートリッジ107によって処理液(発色現像液)が
供給される。その後、貼り合わせ部404において前記
処理シート301と前記感光材料Fとが重ね合わされる
ことによって、感光材料Fに現像剤が供給される。
【0042】上記の装置では、不活性な状態の発色現像
液を処理液カートリッジ107に封入し、予め処理シー
ト301上に塗布された化学物質と反応させることによ
り活性な状態を作り出すような処理液(発色現像液)の
調製方法を用いることが好ましい。このような処理液
(発色現像液)調製方法の例は、特願2000−390
651号に記載されている。このような方法を用いれ
ば、処理液カートリッジ107内の処理液の保存安定性
を向上させることができる。
【0043】更に、重ね合わされた感光材料Fと処理シ
ート301とをドラムベルト型の熱現像機303に搬送
して均一な温度制御の下に熱現像を行う。
【0044】上記において処理シート301とは、ハロ
ゲン化銀感光材料と貼り合わせて処理を行うのに用いら
れるシート状の部材であり、コンベンショナル感光材料
で使われているような材質の支持体上に、必要に応じて
特定化合物を含有させたバインダ層を設けたシート状処
理部材のことを指す。
【0045】図9に示す画像形成装置の第4例を説明す
る。この装置では、現像工程1において上記した処理シ
ート301を用い、熱現像ドラム上で熱現像を行い、且
つ、感光材料Fを1本処理する毎に処理液及び処理シー
トが交換される。
【0046】この図9の装置と前記図8の装置とは、図
9は処理シートが、処理液カートリッジ内に例えばカラ
ーフィルム1本処理に必要な長さだけ納められていて、
図8は処理液カートリッジに納められていないという点
で異なっている。更に図10は現像液を感光材料に付与
する実施態様を示している。
【0047】本発明に係る画像形成装置で利用される感
光材料Fとしてのカラーフィルムについて説明する。
【0048】カラーフィルムとは、カラー情報を記録で
きるハロゲン化銀感光材料(ハロゲン化銀カラー感光材
料)のことであり、カプラとの発色現像を行い発色させ
る方式、ロイコ染料の酸化により発色させる方式、カラ
ーフィルタ層とハロゲン化銀層を有し発色現像を行わず
にカラー画像を得る方式等、任意の方式を用いることが
できる。特にカプラとの発色現像を行い発色させる方式
が好ましく用いられる。
【0049】カラーフィルムは赤、緑、青色の光を記録
することができる赤感性ハロゲン化銀乳剤層、緑感性ハ
ロゲン化銀乳剤層、青感性ハロゲン化銀乳剤層を有する
ことが好ましい。カラーフィルムに含まれるハロゲン化
銀乳剤としては、リサーチ・ディスクロージャNo.3
08119(以下RD308119と略す)に記載され
ているものを用いることができる。以下に記載箇所を示
す。
【0050】 〔項目〕 〔RD308119の頁〕 沃度組成 993 I−A項 製造方法 993 I−A項 及び994 E項 晶癖 正常晶 993 I−A項 晶癖 双晶 993 I−A項 エピタキシャル 993 I−A項 ハロゲン組成一様 993 I−B項 ハロゲン組成一様でない 993 I−B項 ハロゲンコンバージョン 994 I−C項 ハロゲン置換 994 I−C項 金属含有 994 I−D項 単分散 995 I−F項 溶媒添加 995 I−F項 潜像形成位置 表面 995 I−G項 潜像形成位置 内部 995 I−G項 適用感光材料ネガ 995 I−H項 ポジ(内部カブリ粒子含) 995 I−H項 乳剤を混合している 995 I−I項 脱塩 995 II−A項
【0051】本発明に係わるカラーフィルムにおいて
は、ハロゲン化銀乳剤は、物理熟成、化学熟成及び分光
増感を行ったものを使用する。この様な工程で使用され
る添加剤は、リサーチ・ディスクロージャNo.176
43、No.18716及びNo.308119(それ
ぞれ、以下RD17643、RD18716及びRD3
08119と略す)に記載されている。以下に記載箇所
を示す。
【0052】 〔項目〕 〔RD308119の頁〕〔RD17643〕〔RD18716〕 化学増感剤 996 III−A項 23 648 分光増感剤 996 IV−A−A, B,C,D, 23〜24 648〜649 H,I,J項 強色増感剤 996 IV−A−E,J項 23〜24 648〜649 カブリ防止剤 998VI 24〜25 649 安定剤 998VI 24〜25 649
【0053】本発明に係わるカラーフィルムに使用でき
る公知の写真用添加剤も上記リサーチ・ディスクロージ
ャに記載されている。以下に関連のある記載箇所を示
す。
【0054】 〔項目〕 〔RD308119の頁〕〔RD17643〕〔RD18716〕 色濁り防止剤 1002 VII−I項 25 650 色素画像安定剤 1001 VII−J項 25 増白剤 998 V 24 紫外線吸収剤 1003 VIII−I項, XIII−C項 25〜26 光吸収剤 1003 VIII 25〜26 光散乱剤 1003 VIII フィルタ染料 1003 VIII 25〜26 バインダ 1003 IX 26 651 スタチック防止剤 1006 XIII 27 650 硬膜剤 1004 X 26 651 可塑剤 1006 XII 27 650 潤滑剤 1006 XII 27 650 活性剤・塗布助剤 1005 XI 26〜27 650 マット剤 1007 XVI 現像剤 1001 XXB項
【0055】本発明に係わるカラーフィルムには種々の
カプラを加えて使用することが出来、その具体例は、上
記リサーチ・ディスクロージャに記載されている。以下
に関連のある記載箇所を示す。
【0056】 〔項目〕 〔RD308119の頁〕 〔RD17643〕 イエローカプラ 1001VII−D項 VIIC〜G項 マゼンタカプラ 1001VII−D項 VIIC〜G項 シアンカプラ 1001VII−D項 VIIC〜G項 カラードカプラ 1002VII−G項 VIIG項 DIRカプラ 1001VII−F項 VIIF項 BARカプラ 1002VII−F項 その他の有用残基放出カプラ 1001VII−F項 アルカリ可溶カプラ 1001VII−E項
【0057】本発明に係わるカラーフィルム用いられる
添加剤は、RD308119XIVに記載されている分散
法などにより、添加することができる。本発明において
は、前述RD17643 28頁、RD18716 6
47〜648頁及びRD308119のXIXに記載され
ている支持体を使用することができる。
【0058】本発明に係わるカラーフィルムには、前述
RD308119VII−K項に記載されているフィルタ
層や中間層等の補助層を設けることができる。
【0059】本発明の感光材料は、前述RD30811
9VII−K項に記載されている順層、逆層、ユニット構
成等の様々な層構成をとることができる。
【0060】本発明で利用される現像処理液について説
明する。本発明に係わるカラーフィルムの現像処理には
現像処理液を用いる。現像処理液は現像主薬を含む。通
常のカラーフィルムを現像してカラー画像を得るために
は、発色現像主薬を含む現像処理液が用いられる。発色
現像主薬とは、ハロゲン化銀を還元して銀画像又は色素
画像を形成できる化合物のことを言う。発色現像主薬の
具体的例示化合物としては、特願平2−203169
号、第26〜31頁に記載されている(C−1)〜(C
−16)、特開昭61−289350号29〜31頁に
記載されている(1)〜(8)、及び特開平3−246
543号5〜9頁に記載されている(1)〜(62)、
特願平2−203169号に記載されている例示化合物
(C−1)、(C−3)、特開昭61−289350号
に記載されている例示化合物(2)、及び特開平3−2
46543号に記載されている例示化合物(1)、特願
平11−339858号の一般式I〜Vに記載されてい
る化合物、特開平5−241305号、同11−167
185号、特願平11−358973号の一般式(1)
〜(6)に記載のp−フェニレンジアミン前駆体も用い
ることができる。これらの内、本発明において好ましく
用いられる現像主薬は、p−フェニレンジアミン系現像
主薬であり、水酸基やスルホニル基などの親水性基を有
した化合物を特に好ましく用いることができる。
【0061】本発明に係る現像処理液は、後述の如き処
理液カートリッジを用いてカラーフィルム若しくは処理
シートに付与するために、適度な粘性を有することが好
ましい。25℃における粘度が0.01Pa・s(10
cP)〜15Pa・s(15000cP)であることが
好ましい。更に好ましくは、0.015Pa・s(15
cP)〜3Pa・s(3000cP)、特に好ましく
は、0.02Pa・s(20cP)〜1Pa・s(10
00cP)である。
【0062】現像処理液の粘度をコントロールする方法
としては、例えば現像処理性能に影響を与えない範囲で
処理液中に水溶性のポリマーを含有させることや、処理
性能に影響を与えない範囲で塩濃度をコントロールする
こと、水以外の親水性溶媒を処理性能に影響を与えない
程度含有させる方法が挙げられるが特にこれらに限定さ
れない。
【0063】本発明で使用できる水溶性ポリマーとして
は、例えば、ポリビニルアルコール類、ポリビニルピロ
リドン類、ポリビニルピリジニウムハライド、各種変性
ポリビニルアルコール等のビニルポリマーおよびその誘
導体、ポリアクリルアミド、ポリジメチルアクリルアミ
ド、ポリジメチルアミノアクリレート、ポリアクリル酸
ソーダ、アクリル酸メタクリル酸共重合体塩、ポリメタ
クリル酸ソーダ、アクリル酸ビニルアルコール共重合体
塩等のアクリル基を含むポリマー、澱粉、酸化澱粉、カ
ルボキシル澱粉、ジアルデヒド澱粉、カチオン化澱粉、
デキストリン、アルギン酸ソーダ、アラビアゴム、カゼ
イン、プルラン、デキストラン、メチルセルロース、エ
チルセルロース、カルボキシメチルセルロース、ヒドロ
キシプロピルセルロース等の天然高分子材料又はその誘
導体、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコ
ール、ポリビニルエーテル、ポリグリセリン、マレイン
酸アルキルビニルエーテル共重合体、マレイン酸−N−
ビニルピロール共重合体、スチレン−無水マレイン酸共
重合体、ポリエチレンイミン等の合成ポリマー等を挙げ
ることができる。これらのポリマーのうち好ましくは、
ポリビニルピロリドン類、ポリビニルアルコール類、ポ
リアルキレンオキサイド類である。
【0064】本発明に係る現像処理液のpHは通常1
0.0以上14.0以下に調製されることが好ましい。
但し、これは後述のアルカリプレカーサを用いない場合
である。pHは高すぎると現像処理液の保存安定性が低
下し易くなり、一方低すぎると十分な現像活性が得られ
にくくなりやすい。
【0065】好ましいpHとしては、pHは11.0以
上13.0以下、特に好ましくは、pH11.5以上、
12.5以下である。本発明に係る現像処理液における
pH調整剤としては、炭酸カリウム、炭酸ナトリウム、
水酸化カリウム、リン酸カリウム、炭酸水素カリウム、
水酸化ナトリウム等のアルカリ剤が挙げられる。またp
H緩衝剤として、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、重炭
酸ナトリウム、重炭酸カリウム、リン酸三ナトリウム、
リン酸三カリウム、リン酸三ナトリウム、リン酸二カリ
ウム、ホウ酸ナトリウム、ホウ酸カリウム、四ホウ酸ナ
トリウム(ホウ酸)、四ホウ酸カリウム、o−ヒドロキ
シ安息香酸ナトリウム(サリチル酸ナトリウム)、o−
ヒドロキシ安息香酸カリウム、5−スルホ−2−ヒドロ
キシ安息香酸ナトリウム(5−スルホサリチル酸ナトリ
ウム)、5−スルホ−2−ヒドロキシ安息香酸カリウム
(5−スルホサリチル酸カリウム)等が挙げられる。
【0066】本発明においては、例えば、特開2001
−5155号等に記載の水難溶性金属化合物と錯形成化
合物のようなアルカリプレカーサを用いることができ
る。その場合には現像処理液のpHを低く調製する事が
できる。その場合、好ましいpHとしては5.0以上1
1.0以下、更に好ましくはpH6.0以上10.5以
下、特に好ましくは8.0以上10.0以下である。
【0067】次に、本発明に付いて詳述する。図1及び
図2は、現像処理液を供給するための処理液カートリッ
ジ500の1例を示す。
【0068】処理液カートリッジ500は、上面が開放
された枠体510で形成され、後述する処液ポッド60
0を載置するための載置台520、下端押さえ部52
1、現像処理液を感光材料Fに供給するための後述する
アプリケータ700をセットする際の位置決めとなるア
プリケータ受け530を備えている。
【0069】アプリケータ受け530の具体的形状は、
後述するアプリケータ700の外形形状、寸法などに対
応する。
【0070】処理液カートリッジ500は、アプリケー
タ700を含めて、残存する現像処理液による後続処理
への悪影響を防ぐため、1本の感光材料Fを処理する毎
に新しいものと交換する。勿論、現像処理の完了後に洗
浄を行うことで再利用することは可能である。
【0071】現像処理液は、後述する処理液ポッド60
0に収納されて用意され、処理液カートリッジ500の
載置台520の上に載置した状態で装置内に組み込まれ
る。
【0072】処理液ポッド600は、現像処理の直前に
開封される。開封は、例えば、絞りローラ650を、載
置台520の上にセットされている処理液ポッド600
の上面を圧接回動させることで、口部610を押圧によ
り強制開封する態様を第1とするが、これに限定される
ものではなく、例えば、絞りローラ650の機構とは別
に、処理液ポッド600の口部610をカットする機構
を備える態様であってもよい。このような態様では、例
えば、図1において、載置台520の下端押さえ部52
1が対向する空間に上下動するカッターを配置するなど
の構成が採用される。
【0073】絞りローラ650は、載置台520にセッ
トされている処理液ポッド600の上面を押圧するよう
制御された軌道を回動するよう構成されている。
【0074】絞りローラ650の駆動は、手動操作によ
る態様の外、モータやソレノイドを利用した自動化の態
様が採用可能である。これらの機構を考慮する際に、処
理液カートリッジ500の枠体510の上面を、載置台
520のカーブに対応した湾曲部とすることにより、絞
りローラ650が移動するためのガイドを兼ねることが
可能となる。また、枠体510の両側板に、載置台52
0のカーブに対応した長孔を配設して、絞りローラ65
0のための軌道としてもよい。
【0075】尚、図示しないが、枠体510は、上端が
水平な箱型に構成しても何ら問題はない。
【0076】絞りローラ650の移動速度は、0.1〜
100cm/sとする。移動速度が0.1cm/s未満
では、感光材料Fの移動に液供給が追いつかず、塗布故
障を生じ、100cm/sを超えると、現像液に急激な
外圧が生じ、気泡が発生し易くなるという不都合があ
る。
【0077】次に、図5に従って、処理液ポッド600
を説明する。処理液ポッド600は、アルミ層601を
挟んで、内枠材層602と外枠材層603を重層させた
素材によって、口部610を残して三つの周縁部をラミ
ネート接着することで袋状に形成し、現像処理液を投入
した後、口部610をラミネート接着する。尚、口部6
10の部分の接着強度は他の周縁部分の接着強度よりも
弱く設定する。この構成により、処理液ポッド600を
絞りローラ650で押圧するだけで口部610が容易に
開封され、処理液の取り出しが可能となる。
【0078】処理液ポッド600を形成する素材は、酸
素透過率50ml/m2・atm・25℃・24hrs
以下、水分透過率10ml/m2・atm・25℃・2
4hrs以下であることが好ましい。
【0079】酸素透過率が前記上限値を超えると、現像
液中の発色現像主薬の経時保存劣化が促進し、また、水
分透過率が前記上限値を超えると、現像液の成分の均一
性が損なわれ、いずれも現像処理変動性に影響を与える
という不都合がある。
【0080】処理液ポッド600の口部610の横幅
は、20mm〜50mmとする。下限値未満では、アプ
リケータ中央部の塗布膜厚が大きくなり、均一塗布性に
影響を与え、また、前記上限値を越えると、実際に塗布
される液量/液供給量効率が損なわれるという不都合が
ある。
【0081】処理液ポッド600の口部610では、重
層素材の一方を延伸させて折り返し部611とし、図2
に示すように、載置台520の上に載置した状態で、下
端押さえ部521に当接させる際の補強とする。また、
絞りローラ650を処理液ポッド折り返し部で停止させ
ることにより、現像液による絞りローラ650への汚染
を防止できる。下端押さえ部521を図示のような一対
の部材とせず、例えば、櫛形として全体に展開している
構成とする態様では、補強のための折り返し部611の
構成は必ずしも必要としない。
【0082】処理液ポッド600の後端部には、載置台
520の上方に配設した突起に嵌挿するための小孔を設
けておくのも好ましい。このような構成により、処理液
ポッド600を載置台520にセットして絞りローラ6
50を作動させる際に、処理液ポッド600がずり落ち
てしまい処理液が完全に絞り出せないような事態の発生
が回避される。尚、絞りローラ650は処理液カートリ
ッジ500に付帯している必要はない。
【0083】本発明においては、現像液カートリッジ
が、現像処理液に接触する部位の水に対する接触角が7
0〜105度である現像処理液ポッドを備えていること
を特徴とする。
【0084】前記接触角が70度未満であると、現像液
を処理液ポッド封入の際に気泡も同時に封入され易くな
り、また、前記接触角が105度を越えると、処理液ポ
ッド開封時に現像液が処理液ポッド内側壁に付着し易く
液ロスを生じるという不都合がある。
【0085】図3及び図4に従ってアプリケータ700
の具体例を説明する。アプリケータ700は、鍔状部7
10の下側に伸長する前部壁材711・後部壁材712
と両側板713とにより漏斗状に形成される処理液溜り
720を備え、処理液溜り720の上面にはフィルタ7
30が配設される。また、アプリケータ700の鍔状部
710の側端部乃至周縁には、処理液カートリッジ50
0の側に用意される位置決め用のアプリケータ受け53
0の形状に対応する凹凸714が用意されている。
【0086】アプリケータ700がセットされる搬送路
には、搬送台750が用意されており、図4に示すよう
に、感光材料Fは搬送台750の底部に沿って乳剤面を
上側にして走行し、その上部にアプリケータ700が乗
る形となる。従って、アプリケータ700の両側板71
3の幅が処理液の塗布幅を決めることになる。
【0087】アプリケータ700の両側板713の下端
は、前部壁材711及び後部壁材712の下端よりも突
出しており、突出量の差により、30μm〜500μm
のアプリケータ部ギャップ721が形成されることにな
る。このようなアプリケータ部ギャップ721の違い
は、感光材料Fに付与される現像液の膜厚に違いを生じ
させることになるので、現像液付与膜厚変更手段とな
る。壁材711と側板713は固定されていてもよく、
また壁材711を側板713に対して可変的に移動でき
る構造であってもよい。移動量は感光材料の種類により
規定される。
【0088】アプリケータ700には、処理液ポッド6
00から処理液を絞り出した際に生じることがある泡を
除去するための泡除去手段が備えられている。泡除去手
段としては、排除限界1mm〜0.1μmのフィルター
730が挙げられる。
【0089】フィルター730としては、正の界面動電
位を有するものであり、フィルター素材には繊維状のセ
ルロース、ニトロセルロース、セルロースアセテート、
ポリエーテルサルホン、ガラス繊維、ポリプロピレン、
ポリエステル、四フッ化エチレン樹脂、コットン、レー
ヨン等を用いることができる。正の界面動電位を保持さ
せるための無機濾過助材を用いて正の界面動電位を担持
させる必要がある。この無機濾過助材は微粒子コロイド
が正の界面動電位を持つもので、フィルター素材と親和
性が高く、水中で分散コロイドが正の界面動電位を有す
るもの、例えば水酸化鉄、酸化アルミニウム、水酸化ク
ロム、メチレンブルー等の塩基性染料、プロラミン、ヒ
ストン、ケイソウ土、パーライト等を用いる事ができ
る。ケイソウ土、パーライトを用いる事がより好まし
い。この無機濾過助材はフィルター素材である繊維状の
セルロース、ニトロセルロース、セルロースアセテート
等の繊維状への成形時に添加する事もでき、種々の素材
のフィルターに無機濾過助材を含浸することで正の界面
動電位をフィルターにもたせることも可能である。正の
界面動電位を有するフィルターはキュノ社等より各種の
ものが発売されておりこれを用いることもできる。
【0090】アプリケータ700は、処理しようとする
感光材料Fの違いに対応して、側板713の間隔(塗付
幅)やアプリケータギャップ721の違うものを幾種類
かを用意する。この態様を実施する場合、必要とする現
像処理液の量も異なってくるので、この要請に対応した
処理液ポッド600を幾種類か用意する。
【0091】尚、感光材料Fの搬送速度を切り替える機
構を設けることにより、この搬送速度調整機構と上記し
たアプリケータギャップ721の違うアプリケータ70
0とを適宜組み合わせることにより、感度の異なる感光
材料のように複数種の感光材料を処理する際により有効
に対応可能である。
【0092】
【発明の効果】本発明により、取り扱い性容易で、安定
性に優れ、且つ低コストな画像形成方法及び画像形成装
置を提供することができ、また、現在汎用されているカ
ラーネガフィルムを用いて、色素画像情報を迅速に、且
つ安価にデジタル情報として取り出すことができる画像
形成方法及び画像形成装置を提供することができ、更
に、感度の異なる感光材料のように複数種の感光材料に
対応する画像形成方法及び画像形成装置を提供すること
ができた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る処理液カートリッジを示す概略斜
視図
【図2】本発明に係る処理液カートリッジを示す概略断
面図
【図3】本発明に係る処理液アプリケータを示す概略斜
視図及び断面図
【図4】本発明に係る処理液アプリケータの要部拡大断
面図
【図5】本発明に係る処理液ポッドの概略斜視図及び断
面図
【図6】本発明に係る画像形成装置の第1例を示す概略
【図7】本発明に係る画像形成装置の第2例を示す概略
【図8】本発明に係る画像形成装置の第3例を示す概略
【図9】本発明に係る画像形成装置の第4例を示す概略
【図10】現像液を感光材料に付与する実施態様を示す
概略図
【符号の説明】
1 現像工程 2 定着工程 4 巻き取りカートリッジ 5 パーソナルコンピュータ 6 インクジェットプリンタ 7 CRTモニタ 30 フィルムスキャナ 49 フィルムカートリッジ F 感光材料 50 搬送ローラ 51、52 加熱ユニット 101 補充液タンク 102 ポンプ 103 供給路 104 供給タンク 105 処理液供給ノズル 106 塗布ローラ 107 処理液カートリッジ 108 処理液供給ノズル 201 補充タンク 202 ポンプ 203 供給路 204 少量定着槽 205 定着シート 206 定着シート供給ロール 207 貼りあわせローラ 208 加熱ユニット 300 処理シート供給ロール 301 処理シート 302 熱現像ドラム 303 保温ボックス 304 エンドレスベルト 400 フィルム投入ユニット 401 フィルム先端だしユニット 500 処理液カートリッジ 510 枠体 520 処理液ポッドの載置台 521 下端押さえ部 530 アプリケータ受け 600 処理液ポッド 650 絞りローラ 700 アプリケータ 710 鍔部 711 前部壁材 712 後部壁材 713 側板 720 処理液溜り 721 アプリケータ部ギャップ 730 フィルタ 750 搬送台
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 須田 美彦 東京都日野市さくら町1番地 コニカ株式 会社内 Fターム(参考) 2H016 BK00 BL00 BL03 2H098 FA01 FA02 FA15

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】露光済みのカラーフィルムを現像処理液カ
    ートリッジを用いて現像処理した後、イメージセンサー
    を用いて画像読み取りする画像形成方法であって、前記
    現像処理液カートリッジから付与される現像液膜厚を変
    更することによって、複数種のカラーフィルム対応性を
    持たせたことを特徴とする画像形成方法。
  2. 【請求項2】現像処理液カートリッジに現像液付与膜厚
    変更手段が備えられていることを特徴とする下記(1)
    〜(3)の何れかに記載の画像形成装置。 (1)露光済みのカラーフィルムを装填する部位、現像
    処理液カートリッジを装填する部位、現像処理液を該カ
    ラーフィルムに付与する部位、該現像処理液が付与され
    た前記カラーフィルムを現像する部位、現像後の前記カ
    ラーフィルムをイメージセンサで画像読み取りする部位
    を有する画像形成装置。 (2)露光済みのカラーフィルムを装填する部位、現像
    処理液カートリッジを装填する部位、処理シートAを装
    填する部位、現像処理液を該処理シートA又はカラーフ
    ィルムに付与する部位、該カラーフィルムと前記処理シ
    ートAを重ね合わせる部位、前記処理シートAと重ね合
    わされた前記カラーフィルムを現像する部位、現像後の
    前記カラーフィルムをイメージセンサで画像読み取りす
    る部位を有する画像形成装置。 (3)露光済みのカラーフィルムを装填する部位、現像
    処理液カートリッジを装填する部位、現像処理液を該カ
    ラーフィルムに付与する部位、該現像処理液が付与され
    た前記カラーフィルムを現像する部位、処理シートBを
    装填する部位、現像後の前記カラーフィルムに前記処理
    シートBを重ね合わせ漂白処理、定着処理又は停止処理
    を行う部位、現像後の前記カラーフィルムをイメージセ
    ンサで画像読み取りする部位を有する画像形成装置。
  3. 【請求項3】現像液付与膜厚変更手段が、30μm〜5
    00μmのアプリケータ部ギャップ調整手段であること
    を特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 【請求項4】現像液カートリッジが、酸素透過率50m
    l/m2・atm・25℃・24hrs以下、水分透過
    率10ml/m2・atm・25℃・24hrs以下で
    ある現像処理液ポッドを備えていることを特徴とする請
    求項2又は3に記載の画像形成装置。
  5. 【請求項5】現像液カートリッジが、開封部位の横幅が
    20mm〜50mmである現像処理液ポッドを備えてい
    ることを特徴とする請求項2又は3に記載の画像形成装
    置。
  6. 【請求項6】現像液カートリッジが、現像処理液に接触
    する部位の水に対する接触角が70〜105度である現
    像処理液ポッドを備えていることを特徴とする請求項2
    又は3に記載の画像形成装置。
  7. 【請求項7】現像液カートリッジが、泡除去手段を備え
    ていることを特徴とする請求項2〜6の何れかに記載の
    画像形成装置。
  8. 【請求項8】泡除去手段が、排除限界1mm〜0.1μ
    mのフィルターであることを特徴とする請求項7に記載
    の画像形成装置。
  9. 【請求項9】前記画像形成装置が、現像処理液パッドの
    開封を行う絞りローラを備えていることを特徴とする請
    求項2〜8の何れかに記載の画像形成装置。
  10. 【請求項10】絞りローラが、現像処理液パッドのみと
    接触する構造であることを特徴とする請求項2〜9の何
    れかに記載の画像形成装置。
  11. 【請求項11】絞りローラの移動速度が、0.1〜10
    0cm/s以下であることを特徴とする請求項9又は1
    0に記載の画像形成装置。
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