JP2002244258A - 画像形成方法 - Google Patents

画像形成方法

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JP2002244258A
JP2002244258A JP2001370784A JP2001370784A JP2002244258A JP 2002244258 A JP2002244258 A JP 2002244258A JP 2001370784 A JP2001370784 A JP 2001370784A JP 2001370784 A JP2001370784 A JP 2001370784A JP 2002244258 A JP2002244258 A JP 2002244258A
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Noriyuki Kokeguchi
典之 苔口
Hiroyuki Hoshino
裕之 星野
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Abstract

(57)【要約】 【課題】有害性が低く、取り扱い性が改良され、簡易
で、かつ低コストな画像形成方法を提供する。 【解決手段】露光済みハロゲン化銀カラー写真感光材料
の乳剤面に発色現像主薬を含有する処理液を塗布方式に
て付与し現像処理を行う画像形成方法であって、該処理
液の粘度が25℃において、10.1センチポイズ以上
15000センチポイズ以下であり、塗布部への該処理
液供給量を0.002ml/秒以上2.0ml/秒以下
に制御することを特徴とする画像形成方法である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ハロゲン化銀カラ
ー写真感光材料の画像形成方法に関する。
【0002】
【従来の技術】ハロゲン化銀カラー写真感光材料(以
下、感光材料又は感材と称することもある)は、簡便
で、低コストでありながら、高画質な画像を提供する材
料として、世界中で使われて、産業や文化の発展に大き
な貢献を果たしてきており、無くてはならない材料とな
っている。
【0003】この感光材料は、カラーネガフィルムの場
合、通常露光された後、発色現像処理が行われ、銀画像
の形成と共にY(イエロー)、M(マゼンタ)、C(シ
アン)の色素画像が形成され、引き続く漂白処理にて、
銀画像が漂白され、ハロゲン化銀となる。さらに、続く
定着処理にて、ハロゲン化銀が可溶性銀錯体となり感材
中から除去される。その後、感材中の定着剤を洗い出し
清浄化する目的で、安定処理が行われる。
【0004】しかしながら、これら処理工程は、現在最
も汎用されているカラーネガフィルム処理の場合(イー
ストマンコダック社製プロセスC−41又は、プロセス
C−41RA)は、前記の如き4つの処理工程(発色現
像、漂白、定着、安定)が必要であり、その管理は煩雑
で、処理液を溶解する手間もかかる。また、感光材料を
ローラ搬送機構やハンガー搬送機構等で搬送し、現像
槽、漂白定着槽等の処理槽に貯溜されている十分な量の
感光材料用処理液(以下、処理液ともいう)中に、所定
時間浸漬させて処理する場合、この感光材料の処理によ
って、処理槽に貯溜された処理液中の有効成分を消費す
るため、処理液の疲労劣化が生じる。また、例えば現像
液がアルカリの場合のように経時によって、空気中の炭
酸ガスを吸収し中和反応で、アルカリ度が低下すること
や、酸素による酸化に起因する経時疲労等によって劣化
する。特に、近年ミニラボと呼ばれる店頭処理が増大す
る中では、処理工程が可能な限り減少し、専門の作業者
でなく、いわゆるパートやアルバイトでも行える写真処
理システムの出現が待ち望まれていた。
【0005】このため、前記処理工程の負荷軽減を図る
ため、例えば特開平3−59655号公報に記載される
ように、感光材料の搬送路に塗布ローラを配置し、この
塗布ローラに処理液を供給する供給ローラを設け、この
供給ローラと塗布ローラの間に処理液溜りを設け、塗布
ローラの回転により処理液を感光材料の画像形成面に塗
布供給するものが提案されている。種々検討の結果、こ
のような処理は処理ムラが発生しやすくなり、また、処
理の再現性にも問題があることがわかった。
【0006】さらに、今日のいわゆる「デジタル化時
代」においては、撮影後現像処理を行い画像形成された
フィルムから画像情報をフィルムスキャナー等のイメー
ジセンサーで光学的に読み取り、電気信号に変換してデ
ジタル化処理を施し、信号として画像情報を保管するこ
とができ、コンピューター等で処理を行い、ソフトコピ
ーやハードコピーで色素画像を得ることも行われ始めて
いる。この画像形成には銀塩写真フィルム(カラーネガ
フィルム)だけでなく、固体撮像素子を用いたいわゆる
デジタルカメラによる画像入力(撮影)も一般的に行わ
れてきている。
【0007】しかしながら、特に低価格のデジタルカメ
ラでは画素密度が低く、かつダイナミックレンジが狭い
ために、高画質な画像が得られず、また価格も通常のレ
ンズ付きフィルム(使い切りカメラ)と比べ桁違いに高
価である。一方、前述した如く、感光材料の現像処理は
種々の問題を内在する中で使われてきているのが実状で
ある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記の問題
に鑑み、第1の目的は、有害性が低く、取り扱い性が改
良され、簡易で、かつ低コストな画像形成方法の提供に
ある。第2の目的は、現在汎用されているカラーネガフ
ィルムを用いて、色素画像情報を迅速に、また安価にデ
ジタル情報として取り出すことができる画像形成方法の
提供にある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の上記課題、下記
構成によって解決される。 1.露光済みハロゲン化銀カラー写真感光材料の乳剤面
に発色現像主薬を含有する処理液を塗布方式にて付与し
現像処理を行う画像形成方法であって、該処理液の粘度
が25℃において、10.1センチポイズ以上1500
0センチポイズ以下であり、塗布部への該処理液供給量
を0.002ml/秒以上2.0ml/秒以下に制御す
ることを特徴とする画像形成方法。
【0010】2.露光済みハロゲン化銀カラー写真感光
材料の乳剤面に発色現像主薬を含有する処理液を塗布方
式にて付与し現像処理を行う画像形成方法であって、該
処理液の発色現像主薬濃度が40mmol/1000m
l以上200mmol/1000ml以下であり、処理
液塗布部の処理液供給口と該ハロゲン化銀カラー写真感
光材料との距離を該ハロゲン化銀カラー感光材料の支持
体を除く感光層側の乾燥膜厚の0.8倍以上15倍以下
に設定したことを特徴とする画像形成方法。
【0011】3.露光済みハロゲン化銀カラー写真感光
材料の乳剤面に発色現像主薬を含有する処理液を塗布方
式にて付与し現像処理を行う画像形成方法であって、該
処理液の粘度が25℃において、10.1センチポイズ
以上15000センチポイズ以下であり、該処理液のp
Hが10.3以上14.0以下であることを特徴とする
画像形成方法。
【0012】4.前記処理液が少なくとも2つの部分液
から成ることを特徴とする前記1〜3のいずれかに記載
の画像形成方法。 5.前記現像処理の後にスクイーズ処理を行うことを特
徴とする前記1〜4のいずれかに記載の画像形成方法。
【0013】6.前記現像処理の後に現像停止処理を行
うことを特徴とする前記1〜5のいずれかに記載の画像
形成方法。 7.前記現像処理が43℃以上95℃以下の加熱現像で
あることを特徴とする前記1〜6のいずれかに記載の画
像形成方法。
【0014】8.前記現像処理の後にハロゲン化銀写真
感光材料に形成された画像情報をイメージセンサーで読
みとりデジタル画像情報に変換することを特徴とする前
記1〜7のいずれかに記載の画像形成方法。 9.前記イメージセンサー読みとり時のハロゲン化銀写
真感光材料の感光層側の含水量が最大吸水量の0.2倍
以上40倍以下であることを特徴とする前記8に記載の
画像形成方法。
【0015】10.前記イメージセンサー読みとりのイ
メージセンサー光源が100W以上の出力であることを
特徴とする前記8又は9に記載の画像形成方法。 11.前記イメージセンサー読みとりの後に、漂白処理
及び定着処理及び現像停止処理から選ばれる少なくとも
1つの処理を行うことを特徴とする前記8〜10のいず
れかに記載の画像形成方法。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。 (塗布方式、塗布液供給量)本発明の処理液を塗布方式
で付与するとは、感光材料の乳剤面に処理液をいわゆる
塗布方式にて一定供給することを言い、処理液の満たさ
れたタンクに感光材料を浸漬させ、バルク液からの拡散
により成分を感光材料に浸透させる方法は含まない。塗
布方式による処理液供給手段としては、液体をローラー
等の部材を介して塗布したりカーテン塗布の如き直接液
体を供給する方法がある。
【0017】具体的には、エアドクターコーター、ブレ
ードコーター、ロッドコーター、ナイフコーター、スク
イズコーター、含浸コーター、リバースローラーコータ
ー、トランスファーローラーコーター、カーテンコータ
ー、ダブルローラーコーター、スライドホッパー塗布、
グラビアコーター、キスロールコーター、ビードコータ
ー、キャストコーター、スプレイコーター、カレンダー
コーター、押し出しコーター等が挙げられる。特に好ま
しい方式としては、スクイズコーター、グラビアコータ
ー、含浸コーター、ビードコーター、ブレードコーター
が挙げられる。
【0018】感材の処理時には、連続して処理液を塗布
吐出口(以下、カーテン塗布の如き、直接液体を感光材
料に供給する場合には、処理液供給口ともいう)に供給
し、塗布吐出口より処理液を押し出す。すなわち、処理
液供給手段によって押し出される処理液の体積変化によ
る圧力によって、塗布吐出口から処理液が押し出され
る。この発明の処理液供給手段として、連続的に処理液
に体積変化を与え、一定スピードで処理液を押し出す方
法が好ましい。
【0019】本発明の処理液供給手段の具体例は、定量
ポンプ、加重や液面差によって液圧を発生させ、オリフ
ィスで液量を調整する方法(加重スピコン(speed
controlの略語)方式)が好ましい。定量ポン
プは、微量を添加するという観点からはチューブポン
プ、ブランジャーポンプ、電磁定量ポンプ、ギアポンプ
が好ましい。ブランジャーポンプは、シリンダの押し出
しと吸引、弁の開閉の運動で送液するものであり、機構
上セラミックポンプ、ガラス定量ポンプ、中圧送液ポン
プ、高圧送液ポンプがある。特にセラミックポンプは弁
機構がなく、詰り、カジリなどによる液供給の低下等が
発生しにくく、好ましい。
【0020】チューブポンプは、弾性のあるチューブと
ローラの回転によってしごいて、連続的に送液するポン
プであり、シール、弁などの目詰りや、液洩れの心配が
なく、処理液に接するのがチューブのみなので、この観
点からも好ましい。チューブポンプには、チューブを押
し出す方法からカセットチューブポンプ、ローラポン
プ、パネルローラポンプにタイプ別けされるが、液供給
スピードと安定性の観点から、カセットチューブポン
プ、マイクロチューブポンプ、パネルチューブポンプが
好ましい。
【0021】本発明の処理液供給量(液流量)とは、定
量ポンプ等で塗布吐出部に送液される処理液供給量(流
量)であり、1秒間あたりのバラツキは±10%以内で
あることが好ましい。
【0022】本発明の処理液供給手段は何年にもわたっ
て使われ、耐久性が必要とされる。従って、チューブポ
ンプで使われるチューブは、フルランチューブ、タイゴ
ンチューブ(Tygon Tube:ノートン社製)、
シリコンチューブ、ファーメドチューブ(PharMe
d Tube:ノートン社製)があるが、酸素透過係数
が低く、耐久性がある。ファーメドチューブがより好ま
しい。
【0023】電磁定量ポンプは、電磁力による体積変化
を利用したダイヤフラム方式であり、ポンプストローク
数をアップすることで、連続的な液供給を実現すること
ができ、この発明に好ましい。ギアポンプ方式は、ファ
インセラミックスのギアの運動によって液を送り出すも
のであり、液の物性(表面張力や粘性)によらず、一定
量の液供給が可能で好ましい。
【0024】これらのポンプは、例えば東京理化器械や
イワキポンプ等で入手することができる。さらに、これ
らの方式に電磁弁による流路の開閉を組み合わせること
がより好ましい。
【0025】本発明において、加重スピコン方式を採用
することが好ましく、この加重スピコン方式は、密閉さ
れた処理タンクに一定加圧を行い、そのタンクの出口な
いしは塗布吐出口(処理液供給口とも言う)までの流路
に液流量をコントロールする調整手段を設けるものであ
る。液流量の調整は、液が流れる管に自動ニードルオリ
フィスを設けることで行うのが好ましい。ニードルの移
動はステッピングモータ等で制御すれば良い。この方式
では、処理タンクを塗布吐出口より高い位置に取付け、
液面差を利用して液供給を行うのが好ましい。さらに、
液面差をセンサで検出して、液面差に応じて流量調整を
行うのが好ましい。
【0026】塗布部への処理液供給方式としては、例え
ば特開平2−79839号第1図に記載の、処理液タン
ク−処理液供給管−流量調整バルブ−開閉弁−塗布液感
材付与部(処理液供給口)を有する方式を挙げることが
できる。また、粘度の高い塗布方法としては、例えば特
開2000−93867号、特開平11−189228
号、同5−171562号に記載の粘性流動物の送液方
法や塗布方法や転移方法等が挙げられるがこの限りでは
ない。
【0027】(処理液粘度)本発明の請求項1において
は、前記処理液供給口への処理液供給量(液流量)は
0.002ml/sec.〜2.0ml/sec.の範
囲であり、かつ、付与する処理液の25℃における粘度
が10.1センチポイズ〜15000センチポイズであ
ることを特徴とする。好ましくは15センチポイズから
3000センチポイズ、更に好ましくは20センチポイ
ズから1000センチポイズである。処理液供給量(液
流量)は好ましくは0.03ml/sec.〜1.5m
l/sec.の範囲である。
【0028】本発明の粘度をコントロールする方法とし
ては、例えば現像処理性能に影響を与えない範囲で処理
液中に水溶性のポリマーを含有させることや、処理性能
に影響を与えない範囲で塩濃度をコントロールするこ
と、水以外の親水性溶媒を処理性能に影響を与えない程
度含有させる方法が挙げられるが特にこれらに限定され
ない。
【0029】本発明で使用できる水溶性ポリマーとして
は、例えば、ポリビニルアルコール類、ポリビニルピロ
リドン類、ポリビニルピリジニウムハライド、各種変性
ポリビニルアルコール等のビニルポリマーおよびその誘
導体、ポリアクリルアミド、ポリジメチルアクリルアミ
ド、ポリジメチルアミノアクリレート、ポリアクリル酸
ソーダ、アクリル酸メタクリル酸共重合体塩、ポリメタ
クリル酸ソーダ、アクリル酸ビニルアルコール共重合体
塩等のアクリル基を含むポリマー、澱粉、酸化澱粉、カ
ルボキシル澱粉、ジアルデヒド澱粉、カチオン化澱粉、
デキストリン、アルギン酸ソーダ、アラビアゴム、カゼ
イン、プルラン、デキストラン、メチルセルロース、エ
チルセルロース、カルボキシメチルセルロース、ヒドロ
キシプロピルセルロース等の天然高分子材料またはその
誘導体、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリ
コール、ポリビニルエーテル、ポリグリセリン、マレイ
ン酸アルキルビニルエーテル共重合体、マレイン酸−N
−ビニルピロール共重合体、スチレン−無水マレイン酸
共重合体、ポリエチレンイミン等の合成ポリマー等を挙
げることができる。これらのポリマーのうち好ましく
は、ポリビニルピロリドン類、ポリビニルアルコール
類、ポリアルキレンオキサイド類である。
【0030】(現像主薬)本発明の発色現像主薬とは、
ハロゲン化銀を還元して銀画像または色素画像を形成で
きる化合物のことを言う。発色現像主薬の具体的例示化
合物としては、特願平2−203169号明細書第26
〜31頁に記載されている(C−1)〜(C−16)、
特開昭61−289350号29〜31頁に記載されて
いる(1)〜(8)、及び特開平3−246543号5
〜9頁に記載されている(1)〜(62)、特願平2−
203169号に記載されている例示化合物(C−
1)、(C−3)、特開昭61−289350号に記載
されている例示化合物(2)、及び特開平3−2465
43号に記載されている例示化合物(1)、特願平11
−339858号の一般式I〜Vに記載されている化合
物、特開平5−241305号、同11−167185
号、特願平11−358973号の一般式(1)〜
(6)に記載のp−フェニレンジアミン前駆体も用いる
ことができる。これらの内、本発明において好ましく用
いられる現像主薬は、p−フェニレンジアミン系現像主
薬であり、水酸基やスルホニル基などの親水性基を有し
た化合物を特に好ましく用いることができる。
【0031】(現像主薬濃度と処理液供給口−感光材料
間距離)本発明の請求項2は、処理液中の発色現像主薬
濃度が40mmol/1000ml以上200mmol
/1000ml以下であり、塗布部の塗布液供給口と該
感光材料との距離を該感光材料の感光層側の支持体を除
く乾燥膜厚の0.8倍以上15倍以下に設定したことを
特徴とする。支持体を除く感光層側の乾燥膜厚とは、通
常の感光材料においては、下引き層、中間層、感色性
層、保護層のトータル膜厚のことをいう。
【0032】乾燥膜厚は、感光材料を支持体に垂直な方
向にミクロトームで切片を作成して光学顕微鏡で切片観
察を行えば測定可能である。発色現像主薬を2種以上併
用する場合、本発明の現像主薬濃度は各現像主薬濃度の
合計値である。
【0033】本発明においてさらに好ましくは、発色現
像主薬濃度70mmol/1000ml以上150mm
ol/1000ml以下であり、供給口と感光材料との
距離は乾燥膜厚の1.5倍以上10倍以下である。処理
液供給口は、多孔やスリットなどで形成されるが、本発
明においてはスリット形状がより好ましい。
【0034】(処理液pH)本発明の請求項3は、処理
液の25℃における粘度が10.1センチポイズ〜15
000センチポイズであり、現像液pHが10.3以上
14.0以下であることを特徴とする。本発明の現像液
におけるpH調整剤としては、炭酸カリウム、炭酸ナト
リウム、水酸化カリウム、リン酸カリウム、炭酸水素カ
リウム、水酸化ナトリウム等のアルカリ剤が挙げられ
る。またpH緩衝剤として、炭酸ナトリウム、炭酸カリ
ウム、重炭酸ナトリウム、重炭酸カリウム、リン酸三ナ
トリウム、リン酸三カリウム、リン酸三ナトリウム、リ
ン酸二カリウム、ホウ酸ナトリウム、ホウ酸カリウム、
四ホウ酸ナトリウム(ホウ酸)、四ホウ酸カリウム、o
−ヒドロキシ安息香酸ナトリウム(サリチル酸ナトリウ
ム)、o−ヒドロキシ安息香酸カリウム、5−スルホ−
2−ヒドロキシ安息香酸ナトリウム(5−スルホサリチ
ル酸ナトリウム)、5−スルホ−2−ヒドロキシ安息香
酸カリウム(5−スルホサリチル酸カリウム)等を挙げ
ることができる。好ましいpHは10.5以上13.3
以下である。
【0035】(感光材料の最大吸水量)本発明の請求項
9における感光材料の最大吸水量とは以下の様に定義さ
れる。感光材料100cm相当を非乳剤面(バック
層、BC層)を予め防水テープなどで防水処理を施し重
量1を測定する。次に該感光材料を25℃のイオン交換
水に10分間浸漬させた後、感材表面や裏面の余分な水
をふき取り重量2を測定する。これを5回行い、重量2
と重量1との差の平均値を最大吸水量(g)で定義す
る。
【0036】(感光材料の含水量)本発明の請求項9に
おける含水量とは、以下のように定義される。23℃5
5%RH雰囲気下に24時間放置した感光材料100c
相当の重量3を測定する。次に、カラー印画紙への
プリント時または本発明に係わるイメージセンサー読み
取り工程中において感光材料を取り出し、該時点での感
光材料の100cm相当の重量4を測定する。これを
5回繰返し、重量4と重量3との差の平均値を含水量
(g)で定義する。
【0037】(処理液部分液)本発明の請求項4におい
ては、供給される処理液が少なくとも2つの部分液から
なることが特徴の1つである。これは、複数の濃厚処理
液を感光材料表面では混合させ、1つの処理液とすれば
到底不可能な濃度以上の濃厚な処理液を一時的に構成す
ることができるので、本発明の効果を十分に奏すること
ができるからである。従って、処理液保存時や、塗布待
機中において少なくとも2つの部分液にわかれており、
塗布の際、感材表面や、あるいは、その前の塗布液、供
給手段、塗布液供給装置にて混合する。具体的には、現
像処理液が、少なくとも発色現像主薬を含有する第1液
とアルカリ成分を含有する第2液により構成されること
が好ましい。発色現像主薬としては、前記p−フェニレ
ンジミアン誘導体やヒドラジン誘導体等の発色現像主薬
が挙げられ、好ましく用いられる。
【0038】2つの部分液を塗布直前に混合させる方法
としては、例えば米国特許5,698,382号、特開
平11−65054号に記載の装置を用いて行うことが
可能である。本発明において、部分液は3つ以上用いて
もよく、混合の仕方も3つ以上を同時でもよく、2つを
予め混合させ更に1つを混合させてもよい。また、混合
は感光材料表面いおいてでも、2つ以上の別容器に保存
された部分液を混合してから処理液供給口に送液しても
よい。
【0039】(スクイーズ処理)本発明の請求項5にお
いては、現像後にスクイーズ処理を行うことを特徴とす
る。本発明におけるスクイーズ処理とは、感光材料を1
対のスクイーズローラー間に挟むように通過させる処理
のことを言う。スクイズローラは吸水性のスポンジロー
ラまたは吸水性が少ないローラを用いることができ、ロ
ーラーの材質としては、SUS等の金属ローラ、プラス
チックローラ、ゴムローラ、織布ローラ、不織布ロー
ラ、焼結体ローラ等を用いることができる。金属ローラ
としてはステンレススチール(SUS316L,SUS
316,SUS304,SUS303)、チタン(T
i)、黄銅(Bs)等が好ましい。また、プラスチック
ローラとしては、 ポリエチレンテレフタレート(PB
T)、ポリエチレン(PE)、四フッ化エチレン・バー
フルオロアルコキシエチレン共重合樹脂(PFA)、ポ
リアセタール(POM)、ポリプロピレン(PP)、ポ
リ四フッ化エチレン(PTFE)、ポリ塩化ビニル(P
VC)、フェノール樹脂(PF)、変性ポリフェニレン
エーテル(PPE)、変性ポリフェニレンオキサイド
(PPO)、ポリウレタン(PU)、ポリカーボネート
(PC)、ポリフェニレンサルファイド(PPS)、ポ
リフッ化ビニリデン(PVDF)、四フッ化エチレン・
六フッ化プロピレン共重合樹脂(FEP)、四フッ化エ
チレン・エチレン共重合樹脂(ETFE)等が好まし
い。ゴムローラとしては、エチレンプロピレンゴム(E
PDM,EPM)、シリコンゴム(Si)、ニトリルゴ
ム(NBR)、クロロプレンゴム(CR)等が好まし
い。織布、不織布の材質はポリオレフィン系繊維、ポリ
エステル系繊維、ポリアクリロニトリル系繊維、脂肪族
ポリアミド系繊維、芳香族ポリアミド系繊維、ポリフェ
ニレンサルファイド繊維等が好ましい。また、テフロン
(登録商標である)コートをしたローラはより好まし
い。
【0040】本発明のスクイーズ処理は例えば以下に示
す工程に用いることができるが、現像処理の後であれば
どの工程に用いてもよい。 現像処理−スクイーズ処理−イメージセンサー読みとり 現像処理−現像停止処理−スクイーズ処理−イメージセ
ンサー読みとり 現像処理−スクイーズ処理−現像停止処理−イメージセ
ンサー読みとり 現像処理−イメージセンサー読みとり−スクイーズ処理 現像処理−現像停止処理−イメージセンサー読みとり−
スクイーズ処理 スクイーズ処理を行うことにより、感光材料の乳剤面上
に付与された処理液の付き量の調整、搬送時に汚染の危
険性がある過剰な処理液の除去、感光材料の乳剤面上の
処理液均一化が可能である。
【0041】(現像停止処理)本発明の請求項6は現像
処理後に現像停止処理を行うことを特徴とする。現像停
止処理とは、現像処理後に、例えば酸を感光材料に付与
する処理、現像抑制剤を感光材料に付与する処理、発色
現像主薬を失活させる化合物を感光材料に付与する処
理、現像銀を酸化できる化合物を感光材料に付与する処
理等を言う。例えば、クエン酸、シュウ酸、酢酸等の有
機酸、塩酸、硫酸、硝酸等の酸を感光材料に付与する、
メルカプト基を有する化合物やアゾール類やハロゲン等
の現像抑制を示す化合物を感光材料に付与する、シトラ
ジン酸やスルフィン酸や無呈色カプラーや亜硫酸等の発
色現像主薬又はその酸化体を失活させる化合物を感光材
料に付与する、又はエチレンジアミンテトラ酢酸鉄塩、
プロピレンジアミンテトラ酢酸鉄塩等の現像銀を酸化で
きる化合物を感光材料に付与する例が挙げられる。
【0042】(加熱現像)本発明の請求項7においては
現像処理が43℃以上95℃以下で行われることを特徴
とする。感光材料を加熱しても、処理液を加熱してもよ
いが、感光材料を加熱する方が、処理液の安定性の点で
好ましい。加熱手段により加熱された感材の現像時温度
は、45℃以上が好ましく、さらに50℃以上が好まし
い。また、感材の耐熱性や処理の制御容易性から、85
℃以下が好ましく、さらに80℃以下がより好ましい。
【0043】感材を加熱する加熱手段としては、熱ドラ
ムや熱ベルトなどの感材と接触して伝導により加熱する
伝導加熱手段や、ドライヤーなどの対流により加熱する
対流加熱手段や、赤外線や高周波の電磁波などの放射に
より加熱する放射加熱手段などが挙げられる。そして、
伝導加熱手段の場合、処理される感材の乳剤面への悪影
響を防止するために、加熱する熱源は処理される感材の
裏面側から接触することが好ましい。また、本発明にお
いて、処理液が感材の乳剤面に供給される前に感材を加
熱する場合、感材の露光時の温度による感光性の相違の
影響を小さくするために、感材の露光が完了した後に感
光材料を加熱することが好ましい。
【0044】また、加熱手段が加熱する先に感光材料が
存在するときに、加熱手段が加熱するように制御する加
熱制御手段を有することが、不要な加熱を防止でき好ま
しい。これは、現像開始動作情報に基づき、一定時間後
に加熱手段が加熱するよう制御したり、あるいは、感光
材料を所定の搬送速度で搬送する搬送手段と、加熱手段
が加熱する先よりも搬送手段の搬送方向上流側の所定位
置の感光材料の存在を検出する感材検出手段とを有し、
この感材検出手段の検出に基づき、加熱制御手段が制御
することにより達成できる。この場合の制御は、感材検
出手段が所定位置の感光材料の非存在から存在を検出し
て所定時間経過後から前記感材検出手段が前記所定位置
の感光材料の存在から非存在を検出し、この検出から所
定時間経過後まで、加熱手段が所定の加熱をするように
制御することが好ましい。
【0045】(スキャナー等のイメージセンサー読みと
り、光源強度、読みとり後の処理)本発明の請求項8〜
11においてスキャナー等のイメージセンサーとは感光
材料を光学的に走査して反射、または透過の光学濃度を
画像情報に変換する装置である。走査する際にはスキャ
ナー等のイメージセンサーの光学部分を感光材料の移動
方向とは異なった方向に移動させることによって感光材
料の必要な領域を走査することが一般的であり、推奨さ
れるが、感光材料を固定してスキャナー等のイメージセ
ンサーの光学部分のみを移動させたり、感光材料のみを
移動させてスキャナー等のイメージセンサーの光学部分
を固定してもよい。またはこれらの組み合わせであって
もよい。
【0046】感光部材の画像情報を読み取る場合には、
少なくとも3つの各々の色素の吸収が出来る波長領域の
光を全面照射あるいはスリット走査してその反射光、あ
るいは透過光の光量を測定する方法が好ましい。この場
合、拡散光を用いた方が、平行光を用いるより、フィル
ムのマット剤、傷などの情報が除去できるので好まし
い。また、受光部には、半導体イメージセンサー(例え
ば、エリア型CCDまたはCCDラインセンサー)を用
いているのが好ましい。エリア型イメージセンサーはベ
イヤー型のカラーフィルター配列を有するカラーセンサ
ー、RGBカラーフィルターを有するフィルターターレ
ットを回転する色分解機構を有するモノクロセンサーで
あるのが好ましい。さらに上記エリアセンサーが有効画
素600万画素以上のセルを有するのが好ましい。
【0047】本発明の請求項10はスキャナー等のイメ
ージセンサー光源が100W以上の出力であることを特
徴とする。光源としては、メタルハライドランプ、キセ
ノンフラッシュ、ハロゲンランプを使用することが好ま
しい。ハロゲンランプとしては、例えばウシオ電気株式
会社JCRシリーズ(JCR−12V−50WG、JC
R−15V−150W)、メタルハライドランプとし
て、同社のUMIシリーズ、UMIDシリーズ、キセノ
ンフラッシュとして同社のFQ502、FQ440、F
G370等が挙げられるがこの限りではない。また、イ
メージセンサー光源として、林時計工業株式会社製ハロ
ゲン光源装置LA−150UX(180W)等が挙げら
れるがこの限りではない。
【0048】スキャナー等のイメージセンサー読みとり
光源として赤外光を用いた場合、感光材料に存在する可
視光領域の吸収に関係ない画像情報を得ることができ
る。赤外光による画像情報は、例えば米国特許5266
805号に記載の方法により、感光材料上の画像欠陥補
正に用いることができる。
【0049】本発明ではこのようにして読み取られた画
像信号を出力して別の記録材料上に画像を形成するこ
と、ないし記憶媒体に記憶させることもできる。また、
読みとられた画像信号を現像銀生成量に応じてストロー
ク補正を行う彩度強調処理や前記赤外画像処理等の各種
画像処理を好ましく行うことができる。
【0050】出力する方法としては通常の投影露光によ
っても良いし、透過光の濃度測定によって画像情報を光
電的に読み取り、その信号によって出力してもよい。出
力する材料は感光材料でなくても良く、例えば昇華型感
熱記録材料、インクジェット材料,フルカラー直接感熱
記録材料等でもよい。本発明において好ましい態様の例
は、熱現像によって発色画像を形成後、残存するハロゲ
ン化銀及び現像銀を除去する付加的な処理の有無を問わ
ず、画像情報を拡散光及びCCDイメージセンサーを用
いた透過濃度測定によって読み取り、デジタル信号に変
換後、画像処理を行い、インクジェット材料で出力する
ことである。上記デジタル信号は任意に加工編集できる
ので、撮影した画像を自由に修正、変形、加工して出力
できる。
【0051】本発明の請求項11はスキャナー等のイメ
ージセンサー読みとり後に漂白処理及び定着処理及び前
記現像停止処理からえらばれる少なくとも1つの処理を
行うことを特徴とする。本発明における漂白処理、定着
処理は、例えば前記プロセスC−41処理工程に示され
るが如き処理であり、漂白定着処理も含む。イメージセ
ンサー読みとり後に前記処理を行う目的は、第1に処理
後の感光材料のpHを下げることによる取り扱い安全性
の向上、第2にイメージセンサー読みとり後の感光材料
の画像保存性向上によるスキャナー読み取り再利用性の
付加である。
【0052】また、本発明の請求項9は前記スキャナー
等のイメージセンサー読みとり時のハロゲン化銀写真感
光材料の感光層側の含水量が最大吸水量の0.2倍以上
40倍以下であることを特徴とする。これはウエットな
状態の感光材料の方が乾いた感光材料に比較してスキャ
ナー等のイメージセンサー読み込み面の平面性等が向上
することに起因すると推定される。前記含水量の好まし
い範囲は0.3倍以上20倍以下である。
【0053】(感光材料)本発明に用いられる感光材料
には、カプラーとの発色現像を行い発色させる方式、ロ
イコ染料の酸化により発色させる方式、カラーフィルタ
ー層とハロゲン化銀層を有し発色現像を行わずにカラー
画像を得る方式等、任意の方式を用いることができる。
特にカプラーとの発色現像を行い発色させる方式が好ま
しく用いられる。
【0054】本発明の感光材料は赤、緑、青色の光を記
録することができる赤感性ハロゲン化銀乳剤層、緑感性
ハロゲン化銀乳剤層、青感性ハロゲン化銀乳剤層の各少
なくとも1層を有することが好ましい。
【0055】本発明においては、ハロゲン化銀乳剤とし
ては、リサーチ・ディスクロージャーNo.30811
9(以下、RD308119と略す)に記載されている
ものを用いることができる。以下に記載箇所を示す。
【0056】 〔項目〕 〔RD308119の頁〕 沃度組成 993 I−A項 製造方法 993 I−A項 及び994 E項 晶癖 正常晶 993 I−A項 晶癖 双晶 993 I−A項 エピタキシャル 993 I−A項 ハロゲン組成一様 993 I−B項 ハロゲン組成一様でない 993 I−B項 ハロゲンコンバージョン 994 I−C項 ハロゲン置換 994 I−C項 金属含有 994 I−D項 単分散 995 I−F項 溶媒添加 995 I−F項 潜像形成位置 表面 995 I−G項 潜像形成位置 内部 995 I−G項 適用感光材料ネガ 995 I−H項 ポジ(内部カブリ粒子含) 995 I−H項 乳剤を混合している 995 I−I項 脱塩 995 II−A項
【0057】本発明においては、ハロゲン化銀乳剤は、
物理熟成、化学熟成及び分光増感を行ったものを使用す
る。この様な工程で使用される添加剤は、リサーチ・デ
ィスクロージャーNo.17643、No.18716
及びNo.308119(それぞれ、以下RD1764
3、RD18716及びRD308119と略す)に記
載されている。以下に記載箇所を示す。
【0058】 〔項目〕 〔RD308119の頁〕〔RD17643〕〔RD18716〕 化学増感剤 996 III−A項 23 648 分光増感剤 996 IV−A−A, B,C,D, 23〜24 648〜649 H,I,J項 強色増感剤 996 IV−A−E,J項 23〜24 648〜649 カブリ防止剤 998 VI 24〜25 649 安定剤 998 VI 24〜25 649
【0059】本発明に使用できる公知の写真用添加剤も
上記リサーチ・ディスクロージャーに記載されている。
以下に関連のある記載箇所を示す。
【0060】 〔項目〕 〔RD308119の頁〕〔RD17643〕〔RD18716〕 色濁り防止剤 1002 VII−I項 25 650 色素画像安定剤1001 VII−J項 25 増白剤 998 V 24 紫外線吸収剤 1003 VIII−I項, XIII−C項 25〜26 光吸収剤 1003 VIII 25〜26 光散乱剤 1003 VIII フィルター染料1003 VIII 25〜26 バインダー 1003 IX 26 651 スタチック防止剤1006XIII 27 650 硬膜剤 1004 X 26 651 可塑剤 1006 XII 27 650 潤滑剤 1006 XII 27 650 活性剤・塗布助剤1005XI 26〜27 650 マット剤 1007 XVI 現像剤(感光材料中に含有) 1001 XXB項
【0061】本発明には種々のカプラーを加えて使用す
ることが出来、その具体例は、上記リサーチ・ディスク
ロージャーに記載されている。以下に関連のある記載箇
所を示す。
【0062】 〔項目〕 〔RD308119の頁〕 〔RD17643〕 イエローカプラー 1001VII−D項 VIIC〜G項 マゼンタカプラー 1001VII−D項 VIIC〜G項 シアンカプラー 1001VII−D項 VIIC〜G項 カラードカプラー 1002VII−G項 VIIG項 DIRカプラー 1001VII−F項 VIIF項 BARカプラー 1002VII−F項 その他の有用残基放出 1001VII−F項 カプラー アルカリ可溶カプラー 1001VII−E項
【0063】本発明に用いられる添加剤は、RD308
119XIVに記載されている分散法などにより、添加
することができる。本発明においては、前述RD176
43 28頁、RD18716 647〜648頁及び
RD308119のXIXに記載されている支持体を使
用することができる。本発明の感光材料には、前述RD
308119VII−K項に記載されているフィルター
層や中間層等の補助層を設けることができる。本発明の
感光材料は、前述RD308119VII−K項に記載
されている順層、逆層、ユニット構成等の様々な層構成
をとることができる。
【0064】(フィルム形態)本発明の感光材料をロー
ル状の形態で使用する場合はカートリッジに収納した形
態をとるのが好ましい。カートリッジとして最も一般的
なものは、現在の135フォーマットもしくはIX−2
40フォーマットのパトローネである。その他の下記特
許文献で提案されたカートリッジも使用できる。
【0065】即ち、実開昭58−67329号公報、特
開昭58−181035号公報、同58−182634
号公報、実開昭58−195236号公報、米国特許第
4,221,479号明細書、特願昭63−57785
号公報、同63−183344号公報、同63−325
638号公報、特願平1−21862号公報、同1−2
5362号公報、同1−30246号公報、同1−20
222号公報、同1−21863号公報、同1−371
81号公報、同1−33108号公報、同1−8519
8号公報、同1−172595号公報、同1−1725
94号公報、同1−172593号公報、米国特許第
4,846,418号明細書、同第4,848,693
号明細書、同第4,832,275号明細書等に開示さ
れたカートリッジ技術を参照できる。
【0066】次に、感光材料を装填することのできるフ
ィルムパトローネについて記す。本発明で使 用される
パトローネの主材料は金属でも合成プラスチックでもよ
い。好ましいプラスチック材料はポリスチレン、ポリエ
チレン、ポリプロピレン、ポリフェニルエーテルなどで
ある。更にパトローネは、各種の帯電防止剤を含有して
もよくカーボンブラック、金属酸化物粒子、ノニオン、
アニオン、カチオン及びベタイン系界面活性剤又はポリ
マー等を好ましく用いることができる。
【0067】これらの帯電防止されたパトローネは特開
平1−312537号、同1−312538号に記載さ
れている。特に25℃、25%RHでの抵抗が1012
Ω以下が好ましい。通常プラスチックパトローネは、遮
光性を付与するためにカーボンブラックや顔料などを練
り込んだプラスチックを使って製作される。パトローネ
のサイズは現在135サイズのままでもよいし、カメラ
の小型化には、現在の135サイズの25mmのカート
リッジの径を22mm以下とすることも有効である。パ
トローネのケースの容積は、30cm以下、好ましく
は25cm以下とすることが好ましい。パトローネお
よびパトローネケースに使用されるプラスチックの重量
は5g〜15gが好ましい。
【0068】更にスプールを回転してフィルムを送り出
すパトローネでもよい。またフィルム先端がパトローネ
本体内に収納され、スプール軸をフィルム送り出し方向
に回転させることによってフィルム先端をパトローネの
ポート部から外部に送り出す構造でもよい。これらは米
国特許第4,834,306号、同第5,226,61
3号に開示されている。
【0069】本発明の感光材料は一般に市販されている
レンズ付きフィルムユニットに装填して用いることがで
きる。また本発明の感光材料は、特願平10−1584
27号、同10−170624号、同10−18898
4号明細書に記載のレンズ付きフィルムユニットに装填
して好ましく用いることができる。
【0070】図1は本発明の画像形成方法の実施例に好
ましく用いられる処理装置の一例を示す概略説明図であ
り、図2は本発明の画像形成方法の実施例に好ましく用
いられる処理装置・画像形成装置の一例を示す概略説明
図である。図1及び2で示される処理装置の現像工程C
Dには、複数の搬送手段50により感光材料Fを搬送す
る搬送路が形成され、感光材料Fは、乳剤面を上側にし
て搬送される。感光材料Fを搬送する搬送路には、第1
加熱手段51及び第2加熱手段52が感光材料搬送方向
順に配置されている。処理液供給部では、搬送路の上側
に配置された処理液(発色現像液)供給手段56は、処
理液供給ノズル57を有する。処理液(発色現像液)は
補充液タンク53からポンプ54により供給路55を通
して処理液供給手段56に供給され、処理液供給ノズル
57から塗布ローラ58に供給され、この塗布ローラ5
8により発色現像液を感光材料Fに塗布により供給する
構成である。
【0071】図2においては、引続き停止工程STが設
けられ、停止処理のため、搬送路の上側に配置された処
理液(停止液)は補充液タンク60からポンプ54によ
り、供給路55を通して、少量停止液槽59に供給さ
れ、感光材料Fの停止処理を行う。必要に応じてスクイ
ーズローラー61を設けて現像処理後の感光材料をスク
イーズすることができる。またイメージセンサー読みと
り後の感光材料は回収部(例えば、巻きとりカートリッ
ジ)62に巻き取られ資源回収用として再利用される。
【0072】図1及び図2の現像工程CDの後に、必要
に応じて図2の停止工程STで処理された後に、引き続
きネガフィルムスキャナー(例えばアグファ社製、Du
oScan)を用いて読み取り、インターフェイスとし
てSCSI(例えばAdaptec社製、AHA−29
40AU)を使いパーソナルコンピューター(例えば例
えば富士通製、FMV−DESK POWE TII2
0D、RAM128M増設)に転送し、得られたデジタ
ル情報を、画像処理後、インクジェットプリンター(セ
イコーエプソン社製、PM−700C)で出力を行う構
成である。図3は、図1と図2の塗布ローラー58を用
いる塗布方式でなく、処理液供給口64を有するスロッ
トコーター63を用いる塗布方式を示した図である。図
3のaは処理液供給口とハロゲン化銀感光材料との距離
を示している。
【0073】
【実施例】次に、本発明を実施例によって更に具体的に
説明するが、本発明はこれらの実施態様に限定されるも
のではない。
【0074】実施例1 (試料101)の作成 三酢酸セルロースフィルム上に、下記のものを順次塗布
し試料101とした。各成分に対応する数値はg/m
単位で表した塗布量を示した。またハロゲン化銀および
コロイド銀は金属銀に換算した数値で示した。さらに、
増感色素については同一層のハロゲン化銀1モルに対す
る添加量をモル単位で示した。
【0075】 試料101 第1層(ハレーション防止層) 黒色コロイド銀 0.20 UV−1 0.30 CM−1 0.040 OIL−1 0.167 ゼラチン 1.33
【0076】 第2層(中間層) CM−1 0.10 OIL−1 0.06 ゼラチン 0.67
【0077】 第3層(低感度赤感色性層) 沃臭化銀a 0.298 沃臭化銀b 0.160 SD−1 2.4×10−5 SD−2 9.6×10−5 SD−3 2.0×10−4 SD−4 8.9×10−5 SD−5 9.2×10−5 C−1 0.56 CC−1 0.046 OIL−2 0.35 AS−2 0.001 ゼラチン 1.35
【0078】 第4層(中感度赤感色性層) 沃臭化銀c 0.314 沃臭化銀d 0.157 SD−1 2.5×10−5 SD−2 5.6×10−5 SD−3 1.2×10−4 SD−4 2.0×10−4 SD−5 2.2×10−4 C−1 0.36 CC−1 0.052 DI−1 0.022 OIL−2 0.22 AS−2 0.001 ゼラチン 0.82
【0079】 第5層(高感度赤感色性層) 沃臭化銀c 0.094 沃臭化銀e 0.856 SD−1 3.6×10−5 SD−4 2.5×10−4 SD−5 2.0×10−4 C−2 0.17 C−3 0.088 CC−1 0.041 DI−4 0.012 OIL−2 0.16 AS−2 0.002 ゼラチン 1.30
【0080】 第6層(中間層) OIL−1 0.20 AS−1 0.16 ゼラチン 0.89
【0081】 第7層(低感度緑感色性層) 沃臭化銀a 0.19 沃臭化銀d 0.19 SD−6 1.2×10−4 SD−7 1.1×10−4 M−1 0.26 CM−1 0.070 OIL−1 0.35 DI−2 0.007 ゼラチン 1.10
【0082】 第8層(中感度緑感色性層) 沃臭化銀c 0.41 沃臭化銀d 0.19 SD−6 7.5×10−5 SD−7 4.1×10−4 SD−8 3.0×10−4 SD−9 6.0×10−5 SD−10 3.9×10−5 M−1 0.05 M−4 0.11 CM−1 0.024 CM−2 0.028 DI−3 0.001 DI−2 0.010 OIL−1 0.22 AS−2 0.001 ゼラチン 0.80
【0083】 第9層(高感度緑感色性層) 沃臭化銀a 0.028 沃臭化銀e 0.49 SD−6 5.5×10−6 SD−7 5.2×10−5 SD−8 4.3×10−4 SD−10 2.6×10−5 SD−11 1.3×10−4 M−1 0.068 CM−2 0.015 DI−3 0.029 OIL−1 0.14 OIL−3 0.13 AS−2 0.001 ゼラチン 1.00
【0084】 第10層(イエローフィルター層) 黄色コロイド銀 0.06 OIL−1 0.18 AS−1 0.14 ゼラチン 0.90
【0085】 第11層(低感度青感色性層) 沃臭化銀d 0.11 沃臭化銀a 0.15 沃臭化銀h 0.11 SD−12 1.0×10−4 SD−13 2.0×10−4 SD−14 1.6×10−4 SD−15 1.3×10−4 Y−1 0.71 DI−3 0.016 AS−2 0.001 OIL−1 0.22 ゼラチン 1.38
【0086】 第12層(高感度青感色性層) 沃臭化銀h 0.31 沃臭化銀i 0.56 SD−12 7.5×10−5 SD−15 4.0×10−4 Y−1 0.26 DI−4 0.054 AS−2 0.001 OIL−1 0.13 ゼラチン 1.06
【0087】 第13層(第1保護層) 沃臭化銀j 0.20 UV−1 0.11 UV−2 0.055 OIL−3 0.20 ゼラチン 1.00
【0088】 第14層(第2保護層) PM−1 0.10 PM−2 0.018 WAX−1 0.020 SU−1 0.002 SU−2 0.002 ゼラチン 0.55 上記沃臭化銀の特徴を下記に表示する(平均粒径とは同
体積の立方体の一辺長)。
【0089】 乳剤No. 平均粒径 平均AgI量 直径/厚み比 変動係数(%) 沃臭化銀a 0.27 2.0 1.0 15 沃臭化銀b 0.42 4.0 1.0 17 沃臭化銀c 0.56 3.8 4.5 25 沃臭化銀d 0.38 8.0 1.0 15 沃臭化銀e 0.87 3.8 5.0 21 沃臭化銀f 0.30 1.9 6.4 25 沃臭化銀g 0.44 3.5 5.5 25 沃臭化銀h 0.60 7.7 3.0 18 沃臭化銀i 1.00 7.6 4.0 15 沃臭化銀j 0.05 2.0 1.0 30
【0090】上記乳剤j以外の各乳剤には、前述の増感
色素を添加し、熟成した後トリフリルフォスフィンセレ
ナイド、チオ硫酸ナトリウム、塩化金酸、チオシアン酸
カリウムを添加し、常法に従い、カブリ、感度関係が最
適になるように化学増感を施したものを用いた。
【0091】尚、上記の組成物の他に、塗布助剤SU−
3、分散助剤SU−4、粘度調整剤V−1、安定剤ST
−1、ST−2、重量平均分子量:10,000及び重
量平均分子量:100,000の2種のポリビニルピロ
リドン(AF−1、AF−2)、抑制剤AF−3、AF
−4、AF−5、硬膜剤H−1、H−2及び防腐剤As
e−1を添加した。上記試料に用いた化合物の構造を以
下に示す。
【0092】
【化1】
【0093】
【化2】
【0094】
【化3】
【0095】
【化4】
【0096】
【化5】
【0097】
【化6】
【0098】
【化7】
【0099】
【化8】
【0100】
【化9】
【0101】
【化10】
【0102】
【化11】
【0103】
【化12】
【0104】このようにして作成した試料を通常の13
5サイズ24枚撮りの規格に裁断し、フィルムパトロー
ネに収納したものを、カメラ(コニカ社製;ビッグミニ
NEO)を用いて、テストパターンを撮影した。この試
料を以下の処理液を用い、以下の処理条件及び図1に示
す装置(概略構成図)を使い処理を行った。
【0105】(処理条件1) 処理工程 処理時間 処理温度 発色現像(CD1液使用) 60秒 48℃
【0106】 〔発色現像液:CD液〕(1リットル当たり) 炭酸カリウム 160g 炭酸水素ナトリウム 1.2g ジエチレントリアミン五酢酸・五ナトリウム 18g 亜硫酸ナトリウム 16g ヒドロキシルアミン硫酸塩 16g 臭化カリウム 1.2g 2−メチル−4−(N−エチル−N−(β−ヒドロキシ
エチル)−アミノ)アニリン硫酸塩(CD4と略す)
30mmol 水を加えて 1リットルとする。 水酸化カリウムと50%硫酸を用いて、pH10.0に
調整する。
【0107】この時のCD液粘度は、1.3センチポイ
ズ、図1のベローズポンプ54で塗布供給部56への液
供給量は2.5ml/秒に調整した。また、塗布ローラ
ー58の最も感光材料Fに近い部位(処理液供給口)と
感光材料Fとの距離と、感光材料Fの乾燥膜厚との比
(ギャップ比と略す)を20に調整した。現像処理後、
試料を乾燥して、含水量/最大吸水量比が0.16にな
るようにして、各試料の画像からコニカ社製QAA7ペ
ーパーにアナログプリントした。得られたプリントの処
理ムラを目視評価した。評価は、○は処理ムラがない、
△は若干処理ムラが現れる、×は処理ムラがひどいの基
準で官能評価を行った。
【0108】また、連続処理安定性については、前記作
成試料を通常の135サイズ24枚撮りの規格に裁断し
てフィルムパトローネに収納したものを、前記カメラを
用いてマクベス社製カラーチェッカーを連続100コマ
撮影し、前記と同様の処理条件毎に連続100コマ処理
を行って、各コマのカラーチェッカー中のニュートラル
カラーパターン部分の透過濃度測定を行い、透過濃度
1.0付近の代表的カラーパターン部位100コマ分の
濃度値変動性を評価した。100コマ分の濃度平均値を
100%とした時の、各コマ濃度値が97%以下及び1
03%を超えるコマの数を求めて連続処理安定性の評価
とした。この評価値が大きいほど、連続処理安定性が劣
ることを示している。
【0109】さらに、下記記載以外は処理条件1と全く
同様にして処理条件2〜16までの処理と同様の評価を
行った。評価結果を併せて表1に示す。本発明を満たす
処理において、処理ムラと処理安定性に向上が見られ、
本発明の効果が確認できた。
【0110】(処理条件2)CD液の粘度をカルボキシ
メチルセルロースを用いて30センチポイズに調整し
た。 (処理条件3)塗布供給部への液供給量を1.7ml/
秒に調整した。 (処理条件4)CD液のCD4濃度を50mmol/1
000mlに変更した。 (処理条件5)ギャップ比を2.0に調整した。 (処理条件6)CD液のpHを11.0に調整した。 (処理条件7)CD液粘度を27センチポイズ、液供給
量を0.6ml/秒に調整した。
【0111】(処理条件8)CD液のCD4濃度を12
0mmol/1000ml、ギャップ比を1.3に調整
した。 (処理条件9)CD液の粘度を41センチポイズ、pH
を12.4に調整した。 (処理条件10)CD液粘度を33センチポイズ、液供
給量を0.8ml/秒、pHを13.5に調整した。 (処理条件11)CD液粘度を25センチポイズ、液供
給量を1.2ml/秒、CD4濃度を90mmol/1
000ml、ギャップ比を3.0、CD液pHを10.
8に調整した。
【0112】(処理条件12)処理条件7においてCD
液のCD4を除いた以外は全く同様の液CD−a液を作
成した。また、別途pH10でCD4濃度が30mml
/1000mlの液CD−bを作成した。この2液を5
4ペローズポンプへの流路直前に混合して塗布部へ供給
した。さらに、2液混合後の塗布液の粘度を80センチ
ポイズ、液供給量を0.09ml/秒を調整した。 (処理条件13)CD液のCD4濃度を150mmol
/1000ml、ギャップ比を2.1、また、図1の5
2加熱部と58塗布部の間に図2の50の位置にスクイ
ーズローラー61を設けて、スクイーズを行った。
【0113】(処理条件14)CD液の粘度を60セン
チポイズ、pHを11.9、図1の52加熱後に、図2
の59に示す様な装置を用いて0.1N酢酸溶液を感光
材料に付与した現像停止処理を行った。 (処理条件15)CD液の粘度を45センチポイズ、液
供給量を1.7ml/秒、現像温度を50℃とした。 (処理条件16)CD液の粘度を23センチポイズ、p
Hを11.5、処理条件13記載のスクイーズ、処理条
件14記載の現像停止処理、現像温度48℃とした。
【0114】
【表1】
【0115】実施例2 実施例1の発色現像済みネガフィルムを、実施例1と同
じ乾燥処理を施して、ウシオ電機株式会社製JCR−1
2V−50WG(50W)を用い、赤色分解フィルタ
(コダック社製ゼラチンフィルタNo.W26)、緑色
分解フィルタ(同No.W99)および青色分解フィル
タ(同No.W98)を光源と試料の間に配置した20
48×2048ピクセルのモノクロCCDカメラ(イー
ストマンコダック社製KX4)を用いてR、G、Bの分
解ネガ画像を得た。このようして得たRGB画像データ
を、コニカ製LEDプリンタを用いて、300dpiの
解像度でA4サイズ(210×297mm)のコニカカ
ラーペーパー、タイプQAA7にカラープリントとして
出力した結果、実施例1の効果がさらに5%向上する結
果が得られた。
【0116】さらに、乾燥条件を変更してスキャナー読
みとり時の現像済み感光材料の含水量/最大吸水量比を
0.8として、同様の評価、また、スキャナー読みとり
時の読みとり光源を林時計工業株式会社製ハロゲン光源
装置LA−150UX(180W)に代えて実施例1と
同様の評価を行ったところ、本発明の処理安定性効果が
10〜30%向上した。
【0117】実施例3 実施例2に記載のイメージセンサー読みとり処理を行っ
た現像済み感光材料と、同様の処理を行ったイメージセ
ンサー読みとり後の感光材料に前記現像停止処理を行っ
た感光材料とを、それぞれ25℃40%RHの遮光容器
の中で2週間保存し、保存後の該感光材料を遮光容器か
ら取り出し実施例2に記載の処理を再度行った。得られ
たプリントのニュートラルカラーパターン反射濃度1.
0付近のカラーパターン部位の反射濃度を測定し、保存
を行っていない実施例2に記載の処理を行ったプリント
の同部位との差異(濃度変化率=濃度変化量/実施例2
記載処理の濃度)を各現像処理条件1〜16で求めて、
それらの差異の平均値を比較した。この値が小さいほど
処理安定性が高いことを示す。
【0118】現像停止処理を行ってから保存した試料の
差異は1.3%であったのに対して、現像停止処理を行
わずに保存した試料の平均値は15.7%であり、現像
停止処理を行った方が現像済み試料の再利用時において
も処理安定性が高いことが分かる。
【0119】また、処理条件6で前記保存性評価を行っ
た試料の中で現像停止処理を行っ試料と、行わなかった
試料のそれぞれ100cm分を純水50mlに25℃
中で10分間漬けこの液のpHを測定した結果、現像停
止処理を行った試料の液のpHは6.5であるのに対し
て、現像停止処理を行わなかった液のpHは10.2で
あり、現像停止処理によってpHが低下して取り扱い安
全性が向上することが確認できた。
【0120】現像停止処理を漂白処理または定着処理に
変えて同様の評価を行ったところ前記と同様の効果があ
ることが分かった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に用いられる処理装置の一例を示す概略
説明図図
【図2】本発明に用いられる処理装置・画像形成装置の
一例を示す概略図
【図3】本発明に用いられる処理装置・画像形成装置の
他例を示す概略図
【符号の説明】
F :フィルム(感光材料) 50:搬送ローラ 51,52:ヒーター(加熱手段) 53:発色現像補充液タンク 54:ポンプ 55:供給路 56:処理液供給手段 57:処理液供給ノズル 58:塗布ローラ 59:停止液槽 60:補充液タンク 61:スクイーズローラ対 62:回収部(巻きとりカートリッジ) 63:スロットコーター 64:処理液供給口 ST:停止工程 CD:現像工程
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2H016 AC01 BK00 BK01 BL00 BL01 BL03 2H023 DB00 2H098 FA10 FA15

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】露光済みハロゲン化銀カラー写真感光材料
    の乳剤面に発色現像主薬を含有する処理液を塗布方式に
    て付与し現像処理を行う画像形成方法であって、該処理
    液の粘度が25℃において、10.1センチポイズ以上
    15000センチポイズ以下であり、塗布部への該処理
    液供給量を0.002ml/秒以上2.0ml/秒以下
    に制御することを特徴とする画像形成方法。
  2. 【請求項2】露光済みハロゲン化銀カラー写真感光材料
    の乳剤面に発色現像主薬を含有する処理液を塗布方式に
    て付与し現像処理を行う画像形成方法であって、該処理
    液の発色現像主薬濃度が40mmol/1000ml以
    上200mmol/1000ml以下であり、処理液塗
    布部の処理液供給口と該ハロゲン化銀カラー写真感光材
    料との距離を該ハロゲン化銀カラー感光材料の支持体を
    除く感光層側の乾燥膜厚の0.8倍以上15倍以下に設
    定したことを特徴とする画像形成方法。
  3. 【請求項3】露光済みハロゲン化銀カラー写真感光材料
    の乳剤面に発色現像主薬を含有する処理液を塗布方式に
    て付与し現像処理を行う画像形成方法であって、該処理
    液の粘度が25℃において、10.1センチポイズ以上
    15000センチポイズ以下であり、該処理液のpHが
    10.3以上14.0以下であることを特徴とする画像
    形成方法。
  4. 【請求項4】前記処理液が少なくとも2つの部分液から
    成ることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の
    画像形成方法。
  5. 【請求項5】前記現像処理の後にスクイーズ処理を行う
    ことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の画像
    形成方法。
  6. 【請求項6】前記現像処理の後に現像停止処理を行うこ
    とを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の画像形
    成方法。
  7. 【請求項7】前記現像処理が43℃以上95℃以下の加
    熱現像であることを特徴とする請求項1〜6のいずれか
    に記載の画像形成方法。
  8. 【請求項8】前記現像処理の後にハロゲン化銀写真感光
    材料に形成された画像情報をイメージセンサーで読みと
    りデジタル画像情報に変換することを特徴とする請求項
    1〜7のいずれかに記載の画像形成方法。
  9. 【請求項9】前記イメージセンサー読みとり時のハロゲ
    ン化銀写真感光材料の感光層側の含水量が最大吸水量の
    0.2倍以上40倍以下であることを特徴とする請求項
    8に記載の画像形成方法。
  10. 【請求項10】前記イメージセンサー読みとりのイメー
    ジセンサー光源が100W以上の出力であることを特徴
    とする請求項8又は9に記載の画像形成方法。
  11. 【請求項11】前記イメージセンサー読みとりの後に、
    漂白処理及び定着処理及び現像停止処理から選ばれる少
    なくとも1つの処理を行うことを特徴とする請求項8〜
    10のいずれかに記載の画像形成方法。
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