JP2002090951A - 画像形成方法 - Google Patents

画像形成方法

Info

Publication number
JP2002090951A
JP2002090951A JP2000281306A JP2000281306A JP2002090951A JP 2002090951 A JP2002090951 A JP 2002090951A JP 2000281306 A JP2000281306 A JP 2000281306A JP 2000281306 A JP2000281306 A JP 2000281306A JP 2002090951 A JP2002090951 A JP 2002090951A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
group
silver halide
image information
light
sensitive material
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000281306A
Other languages
English (en)
Inventor
Noriyuki Kokeguchi
典之 苔口
Yoshihiko Suda
美彦 須田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Konica Minolta Inc
Original Assignee
Konica Minolta Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Konica Minolta Inc filed Critical Konica Minolta Inc
Priority to JP2000281306A priority Critical patent/JP2002090951A/ja
Publication of JP2002090951A publication Critical patent/JP2002090951A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Facsimiles In General (AREA)
  • Silver Salt Photography Or Processing Solution Therefor (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】簡易な現像処理において画質が良好なデジタル
(カラー)画像形成方法を提供する。 【解決手段】0.5モル/リットル以上5モル/リット
ル以下の現像主薬を含む現像液を、ハロゲン化銀感光材
料の最大吸水量の1/10倍以上10倍以下の量を該ハ
ロゲン化銀感光材料に付与した後、該ハロゲン化銀感光
材料に形成された画像情報を赤外光によるイメージセン
サーで読み取ることによりデジタル画像情報を作成する
ことを特徴とする画像形成方法である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はハロゲン化銀写真感
光材料のデジタルカラー画像形成方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、パーソナルコンピュータ(パソコ
ン)の普及に伴い、高画質のデジタル画像を簡便かつ迅
速、安価に入手する要望が強くなっている。
【0003】デジタルカメラはデジタル画像を簡便に撮
影し、画像情報を容易にパソコンに取り込んで楽しむこ
とが可能であるが、画素数が少ないため、画質が悪く、
満足できるものではなかった。画素数の多いデジタルカ
メラも業務用を中心に市販されているが、高価であり、
一般ユーザーがデジタル画像を安価に入手する手段とは
なり得なかった。
【0004】ハロゲン化銀写真感光材料(本明細書にお
いて、写真感光材料、感光材料、感材とも称する。)を
用いて撮影し、ネガフィルム、又はカラーペーパーをス
キャナーを用いて読み取り、デジタル画像情報を得るこ
とも行われていた。写真感光材料とスキャナーを用いた
場合、比較的高画質のデジタル画像が得られ、従来写真
として蓄積された画像資産を生かすことができる点で優
れたシステムと言える。
【0005】しかしこの場合の現像処理は大ラボ或いは
ミニラボと言われる特定の現像所で行われ、現像処理変
動に対応する日々の現像液メンテナンス及び現像処理機
メンテナンスを業とする専門のオペレーターを必要とす
る処理システムであった。
【0006】しかし最近では利用者の便宜を図るためコ
ンビニエンスストア等写真業界とは直接関連のない店舗
あるいは街頭など、現像処理条件の管理が頻繁に行われ
にくい場所への現像処理装置設置に対する要求が高まっ
ている。
【0007】簡易化された処理システムとして特開平1
0−326001号には発色現像後、漂白・定着といっ
た銀を除去する過程を経ずに、スキャナー等によって画
像を読み取り、デジタル画像情報を作成する方法が開示
されている。ここで得られた画像情報を基に、各種デジ
タル出力機器を用いてカラーハードコピーを得ることが
できる。この方法は写真感光材料の処理液を減らすとい
う点で画期的なものであるが、発色現像液の管理の煩雑
さは免れないシステムであった。
【0008】また、特開平6−133112号、同6−
167757号では簡易現像を行い、現像中に反射光と
透過光を用いて複数回読み取りを行うことにより、画像
情報を得る方法が開示されている。また、米国特許第5
988896号には現像液噴霧現像を行った後に反射光
と透過光読み取りをして前記同様の画像処理を行い画像
情報を得る方法が開示されている。これらの方法は、確
かに現像処理装置メンテナンスが容易な簡易現像システ
ムと言えるが、本発明者はこれらの方法に対して市販の
現像処理液を用いて鋭意検討を行ったが、開示されてい
る技術では必ずしも十分な画質が得られるとを言い難い
ことが判明した。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、簡易
な現像処理において画質が良好なデジタル(カラー)画
像形成方法を提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の上記課題は、下
記構成によって解決される。 1.0.5モル/リットル以上5モル/リットル以下の
現像主薬を含む現像液を、ハロゲン化銀感光材料の最大
吸水量の1/10倍以上10倍以下の量を該ハロゲン化
銀感光材料に付与した後、該ハロゲン化銀感光材料に形
成された画像情報を赤外光によるイメージセンサーで読
み取ることによりデジタル画像情報を作成することを特
徴とする画像形成方法。
【0011】2.pHが10.3以上14.0以下の現
像液を、ハロゲン化銀感光材料の最大吸水量の1/10
倍以上10倍以下の量を該ハロゲン化銀感光材料に付与
した後、該ハロゲン化銀感光材料に形成された画像情報
を赤外光によるイメージセンサーで読み取ることにより
デジタル画像情報を作成することを特徴とする画像形成
方法。
【0012】3.25℃における表面張力が15.0d
yne/cm以上50.0dyne/cm以下の現像液
を、ハロゲン化銀感光材料の最大吸水量の1/10倍以
上10倍以下の量を該ハロゲン化銀感光材料に付与した
後、該ハロゲン化銀感光材料に形成された画像情報を赤
外光によるイメージセンサーで読み取ることによりデジ
タル画像情報を作成することを特徴とする画像形成方
法。
【0013】4.25℃における粘度が1.5cp以上
50.0cp以下の現像液を、ハロゲン化銀感光材料の
最大吸水量の1/10倍以上10倍以下の量を該ハロゲ
ン化銀感光材料に付与した後、該ハロゲン化銀感光材料
に形成された画像情報を赤外光によるイメージセンサー
で読み取ることによりデジタル画像情報を作成すること
を特徴とする画像形成方法。
【0014】5.0.01モル/リットル以上1.0モ
ル/リットル以下のハロゲンイオンを含む現像液を、ハ
ロゲン化銀感光材料の最大吸水量の1/10倍以上10
倍以下の量を該ハロゲン化銀感光材料に付与した後、該
ハロゲン化銀感光材料に形成された画像情報を赤外光に
よるイメージセンサーで読み取ることによりデジタル画
像情報を作成することを特徴とする画像形成方法。
【0015】6.下記一般式(1)、(2)、(3)又
は(4)で表される化合物を含む現像液を、ハロゲン化
銀感光材料の最大吸水量の1/10倍以上10倍以下の
量を該ハロゲン化銀感光材料に付与した後、該ハロゲン
化銀感光材料に形成された画像情報を赤外光によるイメ
ージセンサーで読み取ることによりデジタル画像情報を
作成することを特徴とする画像形成方法。
【0016】
【化4】
【0017】[式中、R1〜R3は各々水素原子、ハロゲ
ン原子、アルキル基、アリール基、アルキルカルボンア
ミド基、アリールカルボンアミド基、アルキルスルホン
アミド基、アリールスルホンアミド基、アルコキシ基、
アリールオキシ基、アルキルチオ基、アリールチオ基、
アルキルカルバモイル基、アリールカルバモイル基、カ
ルバモイル基、アルキルスルファモイル基、アリールス
ルファモイル基、スルファモイル基、シアノ基、アルキ
ルスルホニル基、アリールスルホニル基、アルコキシカ
ルボニル基、アリールオキシカルボニル基、アルキルカ
ルボニル基、アリールカルボニル基、アシルオキシ基、
カルボシル基、スルホニル基、アミノ基、ヒドロキシ基
または複素環基を表す。]
【0018】
【化5】
【0019】[式中、Mは水素原子、金属原子または4
級アンモニウムを表す。Zは含窒素複素環を表す。nは
0〜5の整数を表し、R4は水素原子、ハロゲン原子、
アルキル基、アリール基、アルキルカルボンアミド基、
アリールカルボンアミド基、アルキルスルホンアミド
基、アリールスルホンアミド基、アルコキシ基、アリー
ルオキシ基、アルキルチオ基、アリールチオ基、アルキ
ルカルバモイル基、アリールカルバモイル基、カルバモ
イル基、アルキルスルファモイル基、アリールスルファ
モイル基、スルファモイル基、シアノ基、アルキルスル
ホニル基、アリールスルホニル基、アルコキシカルボニ
ル基、アリールオキシカルボニル基、アルキルカルボニ
ル基、アリールカルボニル基、アシルオキシ基、カルボ
シル基、スルホニル基、アミノ基、ヒドロキシ基または
複素環基を表し、nが2以上の場合、それぞれのR4
同じであってもよく、異なってもよい。]
【0020】
【化6】
【0021】[式中、Qは5員または6員の含窒素複素
環を表す。mは0〜5の整数を表し、R5は水素原子、
ハロゲン原子、アルキル基、アリール基、アルキルカル
ボンアミド基、アリールカルボンアミド基、アルキルス
ルホンアミド基、アリールスルホンアミド基、アルコキ
シ基、アリールオキシ基、アルキルチオ基、アリールチ
オ基、アルキルカルバモイル基、アリールカルバモイル
基、カルバモイル基、アルキルスルファモイル基、アリ
ールスルファモイル基、スルファモイル基、シアノ基、
アルキルスルホニル基、アリールスルホニル基、アルコ
キシカルボニル基、アリールオキシカルボニル基、アル
キルカルボニル基、アリールカルボニル基、アシルオキ
シ基、カルボシル基、スルホニル基、アミノ基、ヒドロ
キシ基または複素環基を表し、mが2以上の場合、それ
ぞれのR5は同じであってもよく、異なってもよく、お
互いに連結して縮合環を形成してもよい。]
【0022】一般式(4) (R63N [式中、R6は水素原子、ハロゲン原子、アルキル基、
アルキルカルボンアミド基、アルキルスルホンアミド
基、アルコキシ基、アルキルチオ基、アルキルカルバモ
イル基、カルバモイル基、アルキルスルファモイル基、
スルファモイル基、シアノ基、アルキルスルホニル基、
アルコキシカルボニル基、アルキルカルボニル基、アシ
ルオキシ基、カルボシル基、スルホニル基、アミノ基、
ヒドロキシ基を表す。]
【0023】7.0.0001モル/リットル以上1.
0モル/リットル以下の亜硫酸イオンを含む現像液を、
ハロゲン化銀感光材料の最大吸水量の1/10倍以上1
0倍以下の量を該ハロゲン化銀感光材料に付与した後、
該ハロゲン化銀感光材料に形成された画像情報を赤外光
によるイメージセンサーで読み取ることによりデジタル
画像情報を作成することを特徴とする画像形成方法。
【0024】8.ハロゲン化銀感光材料の最大吸水量の
1/10倍以上10倍以下の量の現像液を該ハロゲン化
銀感光材料に付与した後、該ハロゲン化銀感光材料に形
成された画像情報を赤外光によるイメージセンサーで読
み取ることによりデジタル画像情報を作成する画像形成
方法であって、該現像液を複数回付与し、付与する現像
液の液量が2種類以上であることを特徴とする画像形成
方法。
【0025】9.ハロゲン化銀感光材料の最大吸水量の
1/10倍以上10倍以下の量の現像液を該ハロゲン化
銀感光材料に付与した後、該ハロゲン化銀感光材料に形
成された画像情報を赤外光によるイメージセンサーで読
み取ることによりデジタル画像情報を作成する画像形成
方法であって、該現像液付与を下記条件式(1)を満た
す複数回行なうことを特徴とする画像形成方法。
【0026】条件式(1) n回目付与現像液のpH<n+1回目付与現像液のpH (ここでnは1以上の整数)
【0027】10.ハロゲン化銀感光材料の最大吸水量
の1/10倍以上10倍以下の量の現像液を該ハロゲン
化銀感光材料に付与した後、該ハロゲン化銀感光材料に
形成された画像情報を赤外光によるイメージセンサーで
読み取ることによりデジタル画像情報を作成する画像形
成方法であって、該現像液付与を下記条件式(2)を満
たす複数回行うことを特徴とする画像形成方法。
【0028】条件式(2) n回目付与現像液の現像主薬濃度<n+1回目付与現像
液の現像主薬濃度(ここでnは1以上の整数。現像主薬
が複数種ある場合は合計濃度。濃度単位はモル/リット
ル)
【0029】11.ハロゲン化銀感光材料の最大吸水量
の1/10倍以上10倍以下の量の現像液を該ハロゲン
化銀感光材料に付与した後、該ハロゲン化銀感光材料に
形成された画像情報を赤外光によるイメージセンサーで
読み取ることによりデジタル画像情報を作成する画像形
成方法であって、該現像液付与した後にハロゲン化銀感
光材料をスクイーズすることを特徴とする画像形成方
法。
【0030】12.上記1〜11のいずれかに記載の画
像形成方法において、赤外光によるイメージセンサー読
み取りを複数回行うことを特徴とする画像形成方法。
【0031】13.上記1〜12のいずれかに記載の画
像形成方法において、現像液付与を噴霧方式で行うこと
を特徴とする画像形成方法。
【0032】14.上記1〜13のいずれかに記載の画
像形成方法において、赤外光のハロゲン化銀感光材料か
らの反射光読み取りを行うことを特徴とする画像形成方
法。
【0033】15.上記1〜13のいずれかに記載の画
像形成方法において、赤外光のハロゲン化銀感光材料か
らの反射光及び透過光読み取りを行うことを特徴とする
画像形成方法。
【0034】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。 (感光材料の最大吸水量)本発明の感光材料の最大吸水
量とは以下の様に定義される。感光材料100cm2
当を非乳剤面(バック層、BC層)を予め防水テープな
どで防水処理を施し重量1を測定する。次に該感光材料
を25℃のイオン交換水に10分間浸漬させ感材表面や
裏面の余分な水をふき取り重量2を測定する。これを5
回行い、重量2と重量1との差の平均値を最大吸水量
(g)で定義する。
【0035】(現像主薬)本発明の現像主薬とは、ハロ
ゲン化銀を還元できる全ての化合物のことを言い、いわ
ゆるモノクロ現像主薬、発色現像主薬、補助現像主薬と
これらの前駆体も本発明の現像主薬に含まれる。本発明
に用いることができる現像主薬としては、例えば、米国
特許3351286号、同3761270号、同376
4328号、同3342599号、同3719492
号、RD12146号、同15108号、同15127
号、及び特開昭56−27132号、同53−1356
28号、同57−79035号に記載のp−フェニレン
ジアミン系及びp−アミノフェノール系現像主薬、燐酸
アミドフェノール系現像主薬、スルホンアミドアニリン
系現像主薬、及びヒドラゾン系現像主薬、フェノール
類、スルホンアミドフェノール類、ポリヒドロキシベン
ゼン類、ナフトール類、ヒドロキシビスナフチル類、メ
チレンビスフェノール類、アスコルビン酸類、1−アリ
ール−3−ピラゾリドン類、ヒドラゾン類及び上記種々
の還元剤プレカーサ類が挙げられる。さらに発色現像主
薬の具体的例示化合物としては、特願平2−20316
9号明細書第26〜31頁に記載されている(C−1)
〜(C−16)、特開昭61−289350号29〜3
1頁に記載されている(1)〜(8)、及び特開平3−
246543号5〜9頁に記載されている(1)〜(6
2)、特願平2−203169号に記載されている例示
化合物(C−1)、(C−3)、特開昭61−2893
50号に記載されている例示化合物(2)、及び特開平
3−246543号に記載されている例示化合物
(1)、特願平11−339858号の一般式I〜Vに
記載されている化合物、特開平5−241305号、同
11−167185号、特願平11−358973号の
一般式(1)〜(6)に記載のp−フェニレンジアミン
前駆体も用いることができる。これらの内、本発明にお
いて好ましく用いられる現像主薬は、p−フェニレンジ
アミン系現像主薬、ハイドロキノン類、アミノフェノー
ル類、1−アリール−3−ピラゾリドン類、アルコルビ
ン酸類、エルソルビン酸類である。
【0036】本発明の請求項1は、現像主薬を0.5〜
5モル/リットル(以下、モル/Lとも略す)含有する
ことを特徴とする。本発明においては感光材料への液付
与量が制限されているため、通常の処理漕(タンク)を
用いる現像に使用する現像液に比較して相当高濃度の現
像主薬濃度を必要とするものと推定される。現像主薬が
0.5モル/Lを満たさない現像液では、十分な最大発
色濃度と必要な感度が得られず、スキャナ読み取り情報
のS/Nに対して不利となる。また、5モル/Lを越え
る濃度域では現像主薬の析出が起こり処理ムラを生じて
しまう。本発明の現像液中の現像主薬は2種以上を併用
してもよい。併用する場合、本発明の現像主薬濃度は、
現像主薬濃度の合計値である。
【0037】本発明の請求項2は、現像液pHが10.
3以上14.0以下であることを特徴とする。本発明の
現像液におけるpH調整剤としては、炭酸カリウム、炭
酸ナトリウム、水酸化カリウム、リン酸カリウム、炭酸
水素カリウム、水酸化ナトリウム等のアルカリ剤が挙げ
られる。またpH緩衝剤として、炭酸ナトリウム、炭酸
カリウム、重炭酸ナトリウム、重炭酸カリウム、リン酸
三ナトリウム、リン酸三カリウム、リン酸三ナトリウ
ム、リン酸二カリウム、ホウ酸ナトリウム、ホウ酸カリ
ウム、四ホウ酸ナトリウム(ホウ酸)、四ホウ酸カリウ
ム、o−ヒドロキシ安息香酸ナトリウム(サリチル酸ナ
トリウム)、o−ヒドロキシ安息香酸カリウム、5−ス
ルホ−2−ヒドロキシ安息香酸ナトリウム(5−スルホ
サリチル酸ナトリウム)、5−スルホ−2−ヒドロキシ
安息香酸カリウム(5−スルホサリチル酸カリウム)等
を挙げることができる。
【0038】本発明の請求項3は、現像液の表面張力
(以下、表張とも言う)が25℃において15.0以上
50dyne/cmであることを特徴とする。この値よ
りも表張が低いと水付与時の水付与量が安定せず、この
値よりも高いと付与した水が均一に広がらずいずれも処
理ムラが発生してしまう。表張をコントロールする手段
としては、界面活性剤の種類や量、溶媒の種類や量が挙
げられるが特にこれらに限定されない。尚、表張は「界
面活性剤の分析と試験方法」(北原文雄、早野茂夫、原
一郎共著、1982年3月1日発行、講談社発行)等に
記載された一般的な測定法で測定され、本発明では25
℃における通常の一般的な測定法による値である。好ま
しい表張コントロールのための界面活性剤としては、い
かなるものを用いてもよいが、とりわけ水溶性界面活性
剤を含有することが好ましい。具体的にはRD3081
19の1005XI頁等に記載されている化合物を挙げ
ることができる。好ましい表張は15dyne/cm以
上45dyne/cmである。
【0039】本発明の請求項4は、現像液の粘度が1.
5以上50cp以下であることを特徴とする。好ましく
は1.6cpから8cp、更に好ましくは1.8cpか
ら5cpである。粘度が1.5cp未満では水付与量が
安定せず、10cp以上では付与液が材料中で均一に広
がらず処理ムラになってしまう。本発明の粘度をコント
ロールする方法としては、例えば現像処理性能に影響を
与えない範囲で処理液中に水溶性のポリマーを含有させ
ることや、処理性能に影響を与えない範囲で塩濃度をコ
ントロールすること、水以外の親水性溶媒を処理性能に
影響を与えない程度含有させる方法が挙げられるが、特
にこれらに限定されない。本発明で使用できる水溶性ポ
リマーとしては、例えば、ポリビニルアルコール類、ポ
リビニルピロリドン類、ポリビニルピリジニウムハライ
ド、各種変性ポリビニルアルコール等のビニルポリマー
およびその誘導体、ポリアクリルアミド、ポリジメチル
アクリルアミド、ポリジメチルアミノアクリレート、ポ
リアクリル酸ソーダ、アクリル酸メタクリル酸共重合体
塩、ポリメタクリル酸ソーダ、アクリル酸ビニルアルコ
ール共重合体塩等のアクリル基を含むポリマー、澱粉、
酸化澱粉、カルボキシル澱粉、ジアルデヒド澱粉、カチ
オン化澱粉、デキストリン、アルギン酸ソーダ、アラビ
アゴム、カゼイン、プルラン、デキストラン、メチルセ
ルロース、エチルセルロース、カルボキシメチルセルロ
ース、ヒドロキシプロピルセルロース等の天然高分子材
料またはその誘導体、ポリエチレングリコール、ポリプ
ロピレングリコール、ポリビニルエーテル、ポリグリセ
リン、マレイン酸アルキルビニルエーテル共重合体、マ
レイン酸−N−ビニルピロール共重合体、スチレン−無
水マレイン酸共重合体、ポリエチレンイミン等の合成ポ
リマー等を挙げることができる。これらのポリマーのう
ち好ましくは、ポリビニルピロリドン類、ポリビニルア
ルコール類、ポリアルキレンオキサイド類である。
【0040】本発明の請求項5は現像液中のハロゲンイ
オン濃度が0.01以上1モル/L以下であることを特
徴とする。これはこの量より少ない場合、現像速度調整
効果が発揮されず、逆にこの量より多い場合はカブリの
みならず最高発色濃度や感度の低下を招くからである。
本発明のハロゲンイオンとしては塩素イオン又は臭素イ
オンが好ましい。塩素イオン供給物質として、塩化ナト
リウム、塩化カリウム、塩化アンモニウム、塩化ニッケ
ル、塩化マグネシウム、塩化マンガン、塩化カルシウ
ム、塩化カドミウム等が挙げられる。そのうち好ましい
ものは塩化ナトリウム、塩化カリウムである。また、臭
素イオンの供給物質として、臭化ナトリウム、臭化カリ
ウム、臭化アンモニウム、臭化リチウム、臭化カルシウ
ム、臭化マグネシウム、臭化マンガン、臭化ニッケル、
臭化カドミウム、臭化セリウム、臭化タリウムが挙げら
れる。そのうち特に好ましいものは臭化カリウム、臭化
ナトリウムである。好ましいハロゲンイオンの濃度は
0.01以上0.5モル/L以下である。
【0041】本発明の請求項6は一般式(1)〜(4)
の化合物を含むことを特徴とする。次に一般式(1)に
ついて説明する。
【0042】
【化7】
【0043】[式中、R1〜R3は各々水素原子、ハロゲ
ン原子、アルキル基、アリール基、アルキルカルボンア
ミド基、アリールカルボンアミド基、アルキルスルホン
アミド基、アリールスルホンアミド基、アルコキシ基、
アリールオキシ基、アルキルチオ基、アリールチオ基、
アルキルカルバモイル基、アリールカルバモイル基、カ
ルバモイル基、アルキルスルファモイル基、アリールス
ルファモイル基、スルファモイル基、シアノ基、アルキ
ルスルホニル基、アリールスルホニル基、アルコキシカ
ルボニル基、アリールオキシカルボニル基、アルキルカ
ルボニル基、アリールカルボニル基、アシルオキシ基、
カルボシル基、スルホニル基、アミノ基、ヒドロキシ基
または複素環基を表す。]
【0044】一般式(1)のR1〜R3で表されるハロゲ
ン原子としては、例えばフッ素原子、塩素原子、臭素原
子、ヨウ素原子等が挙げられ、アルキル基としては、例
えばメチル、エチル、プロピル、i−プロピル、ブチ
ル、t−ブチル、ペンチル、シクロペンチル、ヘキシ
ル、シクロヘキシル、オクチル、ドデシル、ヒドロキシ
エチル、メトキシエチル、トリフルオロメチル、ベンジ
ル等が挙げられ、アリール基としては、例えばフェニ
ル、ナフチル等が挙げられ、アルキルカルボンアミド基
としては、例えばアセチルアミノ、プロピオニルアミ
ノ、ブチロイルアミノ等が挙げられ、アリールカルボン
アミド基としては、例えばベンゾイルアミノ等が挙げら
れ、アルキルスルホンアミド基としては、例えばメタン
スルホニルアミノ、エタンスルホニルアミノ等が挙げら
れ、アリールスルホンアミド基としては、例えばベンゼ
ンスルホニルアミノ、トルエンスルホニルアミノ等が挙
げられ、アリールオキシ基としては、例えばフェノキシ
等が挙げられ、アルキルチオ基としては、例えばメチル
チオ、エチルチオ、ブチルチオ等が挙げられ、アリール
チオ基としては、例えばフェニルチオ、トリルチオ等が
挙げられ、アルキルカルバモイル基としては、例えばメ
チルカルバモイル、ジメチルカルバモイル、エチルカル
バモイル、ジエチルカルバモイル、ジブチルカルバモイ
ル、ピペリジルカルバモイル、モルホリルカルバモイル
等が挙げられ、アリールカルバモイル基としては、例え
ばフェニルカルバモイル、メチルフェニルカルバモイ
ル、エチルフェニルカルバモイル、ベンジルフェニルカ
ルバモイル等が挙げられ、アルキルスルファモイル基と
しては、例えばメチルスルファモイル、ジメチルスルフ
ァモイル、エチルスルファモイル、ジエチルスルファモ
イル、ジブチルスルファモイル、ピペリジルスルファモ
イル、モルホリルスルファモイル等が挙げられ、アリー
ルスルファモイル基としては、例えばフェニルスルファ
モイル、メチルフェニルスルファモイル、エチルフェニ
ルスルファモイル、ベンジルフェニルスルファモイル等
が挙げられ、アルキルスルホニル基としては、例えばメ
タンスルホニル、エタンスルホニル等が挙げられ、アリ
ールスルホニル基としては、例えばフェニルスルホニ
ル、4−クロロフェニルスルホニル、p−トルエンスル
ホニル等が挙げられ、アルコキシカルボニル基として
は、例えばメトキシカルボニル、エトキシカルボニル、
ブトキシカルボニル等が挙げられ、アリールオキシカル
ボニル基としては、例えばフェノキシカルボニル等が挙
げられ、アルキルカルボニル基としては、例えばアセチ
ル、プロピオニル、ブチロイル等が挙げられ、アリール
カルボニル基としては、例えばベンゾイル、アルキルベ
ンゾイル等が挙げられ、アシルオキシ基としては、例え
ばアセチルオキシ、プロピオニルオキシ、ブチロイルオ
キシ等が挙げられ、複素環基としては、例えばオキサゾ
ール環、イミダゾール環、チアゾール環、トリアゾール
環、セレナゾール環、テトラゾール環、オキサジアゾー
ル環、チアジアゾール環、チアジン環、トリアジン環、
ベンズオキサゾール環、ベンズチアゾール環、ベンズイ
ミダゾール環、インドレニン環、ベンズセレナゾール
環、ナフトチアゾール環、トリアザインドリジン環、ジ
アザインドリジン環、テトラアザインドリジン環基等が
挙げられる。これらの置換基はさらに置換基を有するも
のを含む。
【0045】下記に一般式(1)で表される化合物の好
ましい具体例を示すが、本発明はこれらの化合物に限定
されているわけではない。
【0046】
【化8】
【0047】
【化9】 次に一般式(2)について説明する。
【0048】
【化10】
【0049】[式中、Mは水素原子、金属原子または4
級アンモニウムを表す。Zは含窒素複素環を表す。nは
0〜5の整数を表し、R4は水素原子、ハロゲン原子、
アルキル基、アリール基、アルキルカルボンアミド基、
アリールカルボンアミド基、アルキルスルホンアミド
基、アリールスルホンアミド基、アルコキシ基、アリー
ルオキシ基、アルキルチオ基、アリールチオ基、アルキ
ルカルバモイル基、アリールカルバモイル基、カルバモ
イル基、アルキルスルファモイル基、アリールスルファ
モイル基、スルファモイル基、シアノ基、アルキルスル
ホニル基、アリールスルホニル基、アルコキシカルボニ
ル基、アリールオキシカルボニル基、アルキルカルボニ
ル基、アリールカルボニル基、アシルオキシ基、カルボ
シル基、スルホニル基、アミノ基、ヒドロキシ基または
複素環基を表し、nが2以上の場合、それぞれのR4
同じであってもよく、異なってもよい。]
【0050】一般式(2)のMで表される金属原子とし
ては、例えばLi、Na、K、Mg、Ca、Zn、Ag
等が挙げられ、4級アンモニウムとしては、例えば。N
4、N(CH34、N(C494、N(CH3312
25、N(CH33163 3、N(CH33CH26
5等が挙げられる。一般式(2)のZで表される含窒素
複素環としては、例えばテトラゾール環、トリアゾール
環、オキサジアゾール環、チアジアゾール環、イミダゾ
ール環、インドール環、オキサゾール環、ベンゾオキサ
ゾール環、ベンゾチアゾール環、ベンゾセレナゾール
環、ナフトオキサゾール環等が挙げられる。一般式
(2)のR4で表されるハロゲン原子としては、例えば
フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子等が挙げ
られ、アルキル基としては、例えばメチル、エチル、プ
ロピル、i−プロピル、ブチル、t−ブチル、ペンチ
ル、シクロペンチル、ヘキシル、シクロヘキシル、オク
チル、ドデシル、ヒドロキシエチル、メトキシエチル、
トリフルオロメチル、ベンジル等が挙げられ、アリール
基としては、例えばフェニル、ナフチル等が挙げられ、
アルキルカルボンアミド基としては、例えばアセチルア
ミノ、プロピオニルアミノ、ブチロイルアミノ等が挙げ
られ、アリールカルボンアミド基としては、例えばベン
ゾイルアミノ等が挙げられ、アルキルスルホンアミド基
としては、例えばメタンスルホニルアミノ、エタンスル
ホニルアミノ等が挙げられ、アリールスルホンアミド基
としては、例えばベンゼンスルホニルアミノ、トルエン
スルホニルアミノ等が挙げられ、アリールオキシ基とし
ては、例えばフェノキシ等が挙げられ、アルキルチオ基
としては、例えばメチルチオ、エチルチオ、ブチルチオ
等が挙げられ、アリールチオ基としては、例えばフェニ
ルチオ、トリルチオ等が挙げられ、アルキルカルバモイ
ル基としては、例えばメチルカルバモイル、ジメチルカ
ルバモイル、エチルカルバモイル、ジエチルカルバモイ
ル、ジブチルカルバモイル、ピペリジルカルバモイル、
モルホリルカルバモイル等が挙げられ、アリールカルバ
モイル基としては、例えばフェニルカルバモイル、メチ
ルフェニルカルバモイル、エチルフェニルカルバモイ
ル、ベンジルフェニルカルバモイル等が挙げられ、アル
キルスルファモイル基としては、例えばメチルスルファ
モイル、ジメチルスルファモイル、エチルスルファモイ
ル、ジエチルスルファモイル、ジブチルスルファモイ
ル、ピペリジルスルファモイル、モルホリルスルファモ
イル等が挙げられ、アリールスルファモイル基として
は、例えばフェニルスルファモイル、メチルフェニルス
ルファモイル、エチルフェニルスルファモイル、ベンジ
ルフェニルスルファモイル等が挙げられ、アルキルスル
ホニル基としては、例えばメタンスルホニル、エタンス
ルホニル等が挙げられ、アリールスルホニル基として
は、例えばフェニルスルホニル、4−クロロフェニルス
ルホニル、p−トルエンスルホニル等が挙げられ、アル
コキシカルボニル基としては、例えばメトキシカルボニ
ル、エトキシカルボニル、ブトキシカルボニル等が挙げ
られ、アリールオキシカルボニル基としては、例えばフ
ェノキシカルボニル等が挙げられ、アルキルカルボニル
基としては、例えばアセチル、プロピオニル、ブチロイ
ル等が挙げられ、アリールカルボニル基としては、例え
ばベンゾイル、アルキルベンゾイル等が挙げられ、アシ
ルオキシ基としては、例えばアセチルオキシ、プロピオ
ニルオキシ、ブチロイルオキシ等が挙げられ、複素環基
としては、例えばオキサゾール環、イミダゾール環、チ
アゾール環、トリアゾール環、セレナゾール環、テトラ
ゾール環、オキサジアゾール環、チアジアゾール環、チ
アジン環、トリアジン環、ベンズオキサゾール環、ベン
ズチアゾール環、ベンズイミダゾール環、インドレニン
環、ベンズセレナゾール環、ナフトチアゾール環、トリ
アザインドリジン環、ジアザインドリジン環、テトラア
ザインドリジン環基等が挙げられる。これらの置換基は
さらに置換基を有するものを含む。
【0051】下記に一般式(2)で表される化合物の好
ましい具体例を示すが、本発明はこれらの化合物に限定
されているわけではない。
【0052】
【化11】
【0053】
【化12】 次に一般式(3)について説明する。
【0054】
【化13】
【0055】[式中、Qは5員または6員の含窒素複素
環を表す。mは0〜5の整数を表し、R5は水素原子、
ハロゲン原子、アルキル基、アリール基、アルキルカル
ボンアミド基、アリールカルボンアミド基、アルキルス
ルホンアミド基、アリールスルホンアミド基、アルコキ
シ基、アリールオキシ基、アルキルチオ基、アリールチ
オ基、アルキルカルバモイル基、アリールカルバモイル
基、カルバモイル基、アルキルスルファモイル基、アリ
ールスルファモイル基、スルファモイル基、シアノ基、
アルキルスルホニル基、アリールスルホニル基、アルコ
キシカルボニル基、アリールオキシカルボニル基、アル
キルカルボニル基、アリールカルボニル基、アシルオキ
シ基、カルボシル基、スルホニル基、アミノ基、ヒドロ
キシ基たは複素環基を表し、mが2以上の場合、それぞ
れのR5は同じであってもよく、異なってもよく、お互
いに連結して縮合環を形成してもよい。]
【0056】一般式(3)のQで表される含窒素複素環
としては、例えばテトラゾール環、トリアゾール環、イ
ミダゾール環、ベンゾトリアゾール環、ベンゾイミダゾ
ール環、ナフトトリアゾール環等が挙げられる。一般式
(3)のR5で表されるハロゲン原子としては、例えば
フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子等が挙げ
られ、アルキル基としては、例えばメチル、エチル、プ
ロピル、i−プロピル、ブチル、t−ブチル、ペンチ
ル、シクロペンチル、ヘキシル、シクロヘキシル、オク
チル、ドデシル、ヒドロキシエチル、メトキシエチル、
トリフルオロメチル、ベンジル等が挙げられ、アリール
基としては、例えばフェニル、ナフチル等が挙げられ、
アルキルカルボンアミド基としては、例えばアセチルア
ミノ、プロピオニルアミノ、ブチロイルアミノ等が挙げ
られ、アリールカルボンアミド基としては、例えばベン
ゾイルアミノ等が挙げられ、アルキルスルホンアミド基
としては、例えばメタンスルホニルアミノ、エタンスル
ホニルアミノ等が挙げられ、アリールスルホンアミド基
としては、例えばベンゼンスルホニルアミノ、トルエン
スルホニルアミノ等が挙げられ、アリールオキシ基とし
ては、例えばフェノキシ等が挙げられ、アルキルチオ基
としては、例えばメチルチオ、エチルチオ、ブチルチオ
等が挙げられ、アリールチオ基としては、例えばフェニ
ルチオ、トリルチオ等が挙げられ、アルキルカルバモイ
ル基としては、例えばメチルカルバモイル、ジメチルカ
ルバモイル、エチルカルバモイル、ジエチルカルバモイ
ル、ジブチルカルバモイル、ピペリジルカルバモイル、
モルホリルカルバモイル等が挙げられ、アリールカルバ
モイル基としては、例えばフェニルカルバモイル、メチ
ルフェニルカルバモイル、エチルフェニルカルバモイ
ル、ベンジルフェニルカルバモイル等が挙げられ、アル
キルスルファモイル基としては、例えばメチルスルファ
モイル、ジメチルスルファモイル、エチルスルファモイ
ル、ジエチルスルファモイル、ジブチルスルファモイ
ル、ピペリジルスルファモイル、モルホリルスルファモ
イル等が挙げられ、アリールスルファモイル基として
は、例えばフェニルスルファモイル、メチルフェニルス
ルファモイル、エチルフェニルスルファモイル、ベンジ
ルフェニルスルファモイル等が挙げられ、アルキルスル
ホニル基としては、例えばメタンスルホニル、エタンス
ルホニル等が挙げられ、アリールスルホニル基として
は、例えばフェニルスルホニル、4−クロロフェニルス
ルホニル、p−トルエンスルホニル等が挙げられ、アル
コキシカルボニル基としては、例えばメトキシカルボニ
ル、エトキシカルボニル、ブトキシカルボニル等が挙げ
られ、アリールオキシカルボニル基としては、例えばフ
ェノキシカルボニル等が挙げられ、アルキルカルボニル
基としては、例えばアセチル、プロピオニル、ブチロイ
ル等が挙げられ、アリールカルボニル基としては、例え
ばベンゾイル、アルキルベンゾイル等が挙げられ、アシ
ルオキシ基としては、例えばアセチルオキシ、プロピオ
ニルオキシ、ブチロイルオキシ等が挙げられ、複素環基
としては、例えばオキサゾール環、イミダゾール環、チ
アゾール環、トリアゾール環、セレナゾール環、テトラ
ゾール環、オキサジアゾール環、チアジアゾール環、チ
アジン環、トリアジン環、ベンズオキサゾール環、ベン
ズチアゾール環、ベンズイミダゾール環、インドレニン
環、ベンズセレナゾール環、ナフトチアゾール環、トリ
アザインドリジン環、ジアザインドリジン環、テトラア
ザインドリジン環基等が挙げられる。これらの置換基は
さらに置換基を有するものを含む。
【0057】下記に一般式(3)で表される化合物の好
ましい具体例を示すが、本発明はこれらの化合物に限定
されているわけではない。
【0058】
【化14】 次に一般式(4)について説明する。
【0059】一般式(4) (R63N [式中、R6は、水素原子、ハロゲン原子、アルキル
基、アルキルカルボンアミド基、アルキルスルホンアミ
ド基、アルコキシ基、アルキルチオ基、アルキルカルバ
モイル基、カルバモイル基、アルキルスルファモイル
基、スルファモイル基、シアノ基、アルキルスルホニル
基、アルコキシカルボニル基、アルキルカルボニル基、
アシルオキシ基、カルボシル基、スルホニル基、アミノ
基、ヒドロキシ基を表わす。R6で表されるハロゲン原
子として塩素、臭素、アルキル基としては、例えばメチ
ル、エチル、プロピル、i−プロピル、ブチル、t−ブ
チル、ペンチル、シクロペンチル、ヘキシル、シクロヘ
キシル、オクチル、ドデシル、ヒドロキシエチル、メト
キシエチル、トリフルオロメチル、ベンジル等が挙げら
れ、アルキルカルボンアミド基としては、例えばアセチ
ルアミノ、プロピオニルアミノ、ブチロイルアミノ等が
挙げられ、アルキルスルホンアミド基としては、例えば
メタンスルホニルアミノ、エタンスルホニルアミノ等が
挙げられ、アルキルチオ基としては、例えばメチルチ
オ、エチルチオ、ブチルチオ等が挙げられ、アリールチ
オ基としては、例えばフェニルチオ、トリルチオ等が挙
げられ、アルキルカルバモイル基としては、例えばメチ
ルカルバモイル、ジメチルカルバモイル、エチルカルバ
モイル、ジエチルカルバモイル、ジブチルカルバモイ
ル、ピペリジルカルバモイル、モルホリルカルバモイル
等が挙げられ、アルキルスルファモイル基としては、例
えばメチルスルファモイル、ジメチルスルファモイル、
エチルスルファモイル、ジエチルスルファモイル、ジブ
チルスルファモイル、ピペリジルスルファモイル、モル
ホリルスルファモイル等が挙げられ、アルキルスルホニ
ル基としては、例えばメタンスルホニル、エタンスルホ
ニル等が挙げられ、アルコキシカルボニル基としては、
例えばメトキシカルボニル、エトキシカルボニル、ブト
キシカルボニル等が挙げられ、アルキルカルボニル基と
しては、例えばアセチル、プロピオニル、ブチロイル等
が挙げられ、アシルオキシ基としては、例えばアセチル
オキシ、プロピオニルオキシ、ブチロイルオキシ等が挙
げられ、これらの置換基はさらにこれらの置換基を有す
るものを含む。]
【0060】下記に一般式(4)で表される化合物の好
ましい具体例を示すが、本発明はこれらの化合物に限定
されているわけではない。
【0061】
【化15】
【0062】本発明の請求項7は現像液に0.0001
以上1.0モル/L以下の濃度の亜硫酸イオンを含有す
ることを特徴とする。本発明の亜硫酸イオンの効果は、
現像液中の現像主薬の保恒効果と、ハロゲン化銀溶剤と
して機能してカブリ増大の抑制効果を示す。亜硫酸イオ
ンを現像液に添加する場合、亜硫酸ナトリウム、亜硫酸
カリウム、重亜硫酸ナトリウム、重亜硫酸カリウム等を
用いることができる。好ましい亜硫酸イオンの濃度は、
0.01以上0.5モル/L以下である。
【0063】本発明の現像液に添加できる化合物として
以下のものが挙げられる。現像促進剤としては、特公昭
37−16088号、同37−5987号、同38−7
826号、同44−12380号、同45−9019号
及び米国特許3813247号等に表されるチオエーテ
ル系化合物、特開昭50−137726号、特公昭44
−30074号、特開昭56−156826号及び同5
2−43429号等に表される4級アンモニウム塩類、
米国特許2494903号、同3128182号、同4
230796号、同3253919号、特公昭41−1
1431号、米国特許2482546号、同25969
26号及び同3582346号等に記載のアミン系化合
物、特公昭37−16088号、同42−25201
号、米国特許3128183号、特公昭41−1143
1号、同42−23883号及び米国特許353250
1号等に表されるポリアルキレンオキサイド、その他ヒ
ドロジン類、メソイオン型化合物等を必要に応じて添加
することができる。
【0064】(現像液付与方法)本発明に係わる現像液
を感光材料に付与する方法としては、塗布方式や液噴霧
方式等が挙げられる。気相を介する噴霧方式としては、
圧電素子の振動を利用して液滴を飛翔させる方式、例え
ばピエゾ式インクジェットヘッド等や、あるいは突沸を
利用したサーマルヘッドを用いて液滴を飛翔させるも
の、また空気圧や液圧により液を噴霧するスプレー方式
等が挙げられる。現像装置においては水を使い切りで使
用しても良いし、循環し繰り返し使用してもよい。 塗
布方式ではエアードクターコーター、ブレードコータ
ー、ロッドコーター、ナイフコーター、スクイズコータ
ー、含浸コーター、リバースローラーコーター、トラン
スファーローラーコーター、カーテンコーター、ダブル
ローラーコーター、スライドホッパー塗布、グラビアコ
ーター、キスロールコーター、ビードコーター、キャス
トコーター、スプレイコーター、カレンダーコーター、
押し出しコーター等が挙げられる。特に好ましい方式と
しては、スクイズコーター、グラビアコーター、含浸コ
ーター、ビードコーター、ブレードコーターである。
具体的には例えば特開昭62−253159号(5)
頁、特開昭63−85544号等に記載の方法が好まし
く用いられる。また特開昭63−144354号、同6
3−144355号、同62−38460号、特開平3
−210555号、同4−275550号、等に記載の
装置を用いても良い。
【0065】また本発明の請求項11は現像液付与部よ
り後工程にスクイーズ部を設ける。スクイーズの挟み込
み圧は0.4kgf/cm2以上20kgf/cm2以下
が好ましい。スクイーズをかけることの効果としては、
余分な水性媒を除去して均一な水付与量が得られるこ
と、また、付与液の感光材料中での均一性がまし処理ム
ラが抑えられる等の効果が考えられる。スクイーズは1
対のスクイーズローラーを用い、その間隙中に材料を通
過させる方法が好ましい。また、スクイーズローラーの
材質はシリコンゴム等が好ましい。
【0066】(加熱現像)本発明においては、現像はい
わゆる加熱現像を行ってもよい。加熱現像する際には、
公知の加熱手段を適用することが出来、例えば、加熱さ
れたヒートブロックや面ヒータに接触させる方式、熱ロ
ーラや熱ドラムに接触させる方式、赤外および遠赤外ラ
ンプヒーターなどに接触させる方式、高温に維持された
雰囲気中を通過させる方式、高周波加熱方式を用いる方
式などを用いることができる。このほか、感光材料の裏
面にカーボンブラック層の様な発熱導電性物質を設け、
通電することにより生ずるジュール熱を利用する方式を
適用することもできる。この発熱の発熱要素には、特開
昭61−145544号等に記載のものを利用できる。
加熱温度としては25℃〜100℃、加熱時間は10
秒〜600秒が好ましい。
【0067】前記熱現像には種々の熱現像装置のいずれ
もが使用できる。例えば、特開昭59−75247号、
同59−177547号、同59−181353号、同
60−18951号、実開昭62−25944号、特願
平4−277517号、同4−243072号、同4−
244693号、同6−164421号、同6−164
422号等に記載されている装置などが好ましく用いら
れる。
【0068】(イメージセンサー読み取り方法)本発明
で用いられる赤外光とは、カラーフィルムが感光しない
波長領域の光を指し、具体的には730nm以上、好ま
しくは850nm以上の波長領域の光を指す。本発明で
用いられる赤外光はフィルムを感光させることがないた
め、現像中繰り返し読み取りを行っても、フィルムの現
像進行性に影響を与えることはない。
【0069】本発明においてはイメージセンサとはスキ
ャナー又はCCD等であり、スキャナーとは感光材料を
光学的に走査して反射、または透過の光学濃度を画像情
報に変換する装置である。走査する際にはスキャナーの
光学部分を感光材料の移動方向とは異なった方向に移動
させることによって感光材料必要な領域を走査すること
が一般的であり、推奨されるが、感光材料を固定してス
キャナーの光学部分のみを移動させたり、感光材料のみ
を移動させてスキャナーの光学部分を固定してもよい。
又は、これらの組み合わせであってもよい。またCCD
を用いることも高速に画像情報を読み取れるという点で
好ましい方法である。
【0070】信号情報を読み込むための光源はタングス
テンランプ、蛍光灯、発光ダイオード、レーザー光等、
特に制限なく用いることができ、安価な点ではタングス
テンランプが好ましい。また、安定性、高輝度であり、
散乱の影響を受けにくい点でレーザー光(コヒーレント
な光源)を用いることも好ましい方法の一つである。
【0071】感光材料の画像情報を読み取る場合には、
赤外光または少なくとも3つの各々の色素の吸収が出来
る波長領域の光を全面照射あるいはスリット走査してそ
の反射光、あるいは透過光の光量を測定する方法が好ま
しい。この場合、拡散光を用いた方が、平行光を用いる
より、フィルムのマット剤、傷などの情報が除去できる
ので好ましい。スキャナー読み取り光源として赤外光を
用いた場合、反射光、透過光による光量読み取りが好ま
しく、赤外光による画像情報形成方法は例えば特開平6
-133112号及び特開平6-167757号に記載の
二重フィルム走査などの方法により、感光材料上の画像
情報を得ることができる。
【0072】ここで二重フィルム走査とは、フィルムの
両側からの反射光と透過光でフィルムを走査することで
ある。この走査は処理中のフィルムまたは溶液に浸され
て乳剤が乳白色となっているフィルムに対し行われる。
このシステムはカラーフィルムを白黒現像し、その白黒
画像情報を解析して得られたカラー情報を構成する手段
を与えるものである。
【0073】図1は本発明による二重フィルム処理シス
テムを示すものである。この図はこのフィルムを示した
ものである。透明なフィルム基板の上に夫々赤光、緑光
および青光に感応する3つの層(900、910、92
0)が配置されている。通常のカラー現像では青に感応
する層は黄色の色素を発現し緑に感応する層はマゼンタ
色素を発現し、赤に感応する層はシアン色素を発現す
る。
【0074】現像中、または現像途中、これらの層は乳
白色である。上層すなわち青感光層920で生成する現
像銀粒子はフィルムの前面から見ることが出来るが、背
面からは乳白色の乳剤により見ることが出来ない。同様
に下層すなわち赤感光層900の現像銀粒子は反射光に
より背面から見ることは出来るが前面からは見えない。
中間層すなわち緑感光層910の現像銀粒子は前面また
は後面からの反射光によりほとんど見えない。しかしな
がらこれらは透過光によれば他の層内の粒子と共に検出
することが出来る。前面および後面から反射された光お
よびフィルムを通過した光を検知することによりそのフ
ィルム内の各ピクセルは3色について解くことの出来る
3個の測定数を得る。すなわち、透過濃度をT、前面の
反射濃度をRf、裏面の反射濃度Rrが測定されたとき、
青感光層、緑感光層、赤感光層それぞれに生成する現像
銀に基づく吸収をDB、DG、DRとすると、これらは次
式のように行列Aを介して関係づけられる。
【0075】
【数1】
【0076】したがって、下記式2のように逆行列A-1
を求めることにより、測定値T、R f、RrからDB
G、DRを求めることができる。
【0077】
【数2】
【0078】この技術は市販されている通常のカラーフ
ィルムに適用できるが、この目的のために特別の写真フ
ィルムを作成してもよい。
【0079】また、本発明の読み取りにおいては、以下
に示すような読み取り装置を用いることができる。
【0080】たとえば、図2に示すようにカラーネガフ
ィルム(1)を挟んで対を成す、インセンサ(7、8、
又は9)と、ラインセンサ(4、5、又は6)との組を
複数用いる方法があげられる。この図は片側に複数個の
センサーが配置される例を示したが、片側に配置される
センサの数は1個でもかまわない。また、図3に示すよ
うにカラーネガフィルム(1)を挟んで対を成す、エリ
アセンサ(13)との組を少なくとも1つ用いる方法と
が好ましく用いられる。ここで上述のように赤外光を用
いて透過光、反射光(前面、裏面)で走査読み取りを行
うためにはフィルム前面側に配置されたさ赤外光光源
(10)と裏面側に配置された赤外光光源(11)は交
互に点灯/消灯を繰り返す必要があり、それに同期して
センサによる走査読み取りが行われる。
【0081】図4に示すように、カラーネガフィルム
(1)に接触し、かつ前記カラーネガフィルムの搬送安
定性に寄与する回転可能な円筒構造の「透明搬送部材」
(15)と、前記画像入力媒体(例えば4)を組み合わ
せる方法も好ましく用いられる。「透明搬送部材」(1
5)が前記カラーネガフィルム(1)と接触する面(1
6)で、前記画像入力媒体による読み取りを行うことに
より、前記カラーネガフィルムの状態(例えば、「反
り」や「歪み」)の影響の低減を達成する。
【0082】また、受光部には、半導体イメージセンサ
ー(例えば、エリア型CCDまたはCCDラインセンサ
ー)を用いているのが好ましい。前述のように、本発明
の好ましい実施態様の一つは、現像中または現像後のフ
ィルムを繰り返しイメージセンサで読み取ることであ
る。現像の浅い状態、現像適点、さらに過現像状態のフ
ィルムを読み取ることが好ましい。
【0083】通常のカラーフィルムは青、緑、赤の領域
の光に感光する3つの感光層ユニットから構成されてい
る。それぞれの感光層ユニットは単一の乳剤層から構成
されるのではなく、高感度乳剤層と低感度乳剤層、さら
には中感度乳剤層など、2あるいは3以上の乳剤層によ
って構成される。それぞれの乳剤層には大きさの異なる
ハロゲン化銀粒子が用いられており、感度の高い層ほど
大きい粒子を使用するのが普通である。
【0084】ハロゲン化銀の現像速度はその粒径によっ
て異なることが知られている。通常は小さい粒子ほど現
像速度が速く、大きい粒子は現像速度が遅い。したがっ
て通常、低感度乳剤層は高感度乳剤層より速く現像され
る。そのため、現像時間が短い時には低感度乳剤層に記
録された画像情報を得ることができ、現像時間が長くな
るに従って高感度乳剤層の画像情報が混合されてくる。
過現像状態では主として高感度層に記録された画像情報
を読み取ることができる。
【0085】本発明の繰り返し読み取りにおいては、カ
ラーフィルム上に記録された画像を走査して、高感度層
と低感度層の画像情報を読み取り、各画素における高感
度層の信号値(SH)と低感度層の信号値(SL)を得
る。SLが強いときはSLを、SLが使用可能範囲より
小さいときはSHを、そしてSLが弱いが使用可能範囲
内であるときはSLとSHに重みづけをして平均をと
り、各画素の信号値を得る。このようにして得られた信
号値は、それらの濃度曲線を線形化して整合させるべく
ガンマ補正される。
【0086】本来のカラー現像を行ったときに得られる
画像濃度が判っている露光済フィルムに対し、上記の操
作を行ってSL、SHを求めることにより、信号値と画
像濃度、さらには露光量との対応を取ることができる。
このようにして、現像中に繰り返しイメージセンサによ
る画像読み取りを行って、カラーフィルムに記録された
画像を 適正に再現することができる。
【0087】かかる画像読み取り方法においては、可視
光を用いてもよいし非可視光を用いてもよい。ただし現
像中に光照射がなされるため、ハロゲン化銀粒子が感光
しない波長の光、例えば赤外光を用いるのが好ましい。
現像にはカラー現像、白黒現像のいずれを用いることが
出来るが、赤外光を用いて読み取る場合には発色現像は
不要であり、銀現像が行われればよい。生成した現像銀
粒子のカバリングパワーが高いことが好ましく、白黒現
像を用いるのが好ましい。
【0088】このようにして得られた画像データは、各
種画像表示装置を用いて見ることができる。画像表示装
置としては、カラーもしくはモノクロCRT、液晶ディ
スプレイ、プラズマ発光ディスプレイ、ELディスプレ
イなど、任意の装置が用いられる。
【0089】(液付与・スキャナ方法)本発明の請求項
12においては、現像された感光材料に対してイメージ
センサによる読み取りを複数回行うことを特徴とする。
また、請求項8〜請求項10では複数回現像液付与する
ことを特徴とする。現像液付与とイメージセンサーによ
る読み取り(以下、読み取りとする)の組み合わせとし
ては、例えば以下が挙げられる。
【0090】(a)現像液付与1−読み取り1−読み取
り2−読み取り3 (b)現像液付与1−読み取り1−現像液付与2−読み
取り2−現像液付与3−読み取り3 (c)現像液付与1−現像液付与2−読み取り1 (d)読み取り1−現像液付与1−読み取り2−現像液
付与2−読み取り3−読み取り4
【0091】上記において、感光材料の現像進行状態に
ついては初期現像状態であっても、過現像状態であって
もよい。また、本発明の請求項11の特徴である液付与
後にスクイーズ工程を入れてもよい。イメージセンサに
よる読み取りのタイミングは好ましくは、現像初期、現
像中期、現像後期(現像終了)での読み取りが好まし
く、さらに過現像期での読み取りを行っても良い。読み
取りは現像液中でもよく、一時的に現像液から取り出し
読み取り後再び現像してもよい。繰り返し読み取りにお
いて、フィルムの読み取りによるプリントアウトを防ぐ
ために、読み取り光は赤外光を用いることが好ましく、
可視光による読み取りを行う場合には複数回のうちの最
後であることが好ましい。また読み取り時は感光材料が
現像液で濡れている状態でも、また乾いた状態でもよ
い。この場合乾いたとは、感光材料含水率が30℃60
%RH時の平衡含水率の±30%以内であることを指
す。
【0092】本発明の請求項8は、複数回の現像液付与
において付与する液量が少なくとも2種以上であるこ
と、請求項9においてはn回目現像液pH<n+1回目
現像液pH、請求項10においては、n回目付与現像液
現像主薬濃度<n+1回目付与現像液現像主薬濃度であ
ることを特徴とする。これは現像液の感光材料への付与
が1回のみの場合に比較して、例えば感光材料としてカ
ラーネガ感光材料を用いた場合、複数回付与の方が、各
感色層のカプリ、最大発色濃度、感度のバランスを調整
しやすく、さらに本発明の要件を満たす液付与を行えば
よりバランスを調整しやすい。前記バランス調整しやす
いとは、バランスを一致することの他に、感光材料の搬
送とスキャナ読み取り時間に合わせて意図的に特定層の
発色速度をコントロールすることをも意味する。
【0093】(画像データのハードコピー)本発明では
読み取られた画像信号を出力して別の記録材料上に画像
を形成することができる。出力する材料はハロゲン化銀
感光材料の他、各種ハードコピー装置が用いられる。例
えばインクジェット方式、昇華型熱転写方式、電子写真
方式、サイカラー方式、サーモオートクロム方式、ハロ
ゲン化銀カラーぺーパーに露光する方法、ハロゲン化銀
熱現像方式など様々な方式が用いられる。いずれの方法
でも本発明の効果は充分に発揮される。
【0094】さらに本発明の画像形成方法およびシステ
ムでは上記のようにして作成されたデジタル画像データ
を所定の記録媒体にファイル出力できるようにしてい
る。具体的にはMO、ZIPなどのモバイルメディアに
ファイル出力した現像を依頼した顧客に受け渡したり、
写真店などのサーバコンピュータのハードディスクにデ
ジタル画像データをファイルとして保管しておき現像を
依頼した顧客からの注文に応じて出力するなどのサービ
ス形態に対応することができる。
【0095】本発明においては、現像によって得られた
画像情報をデジタルデータとして取り込むことを主な目
的としているが、従来の方法である撮影した情報をカラ
ーペーパーのようなプリント材料にアナログ的に光学露
光して使用することもできる。
【0096】(感光材料)本発明に用いられるハロゲン
化銀感光材料には、カプラーとの発色現像を行い発色さ
せる方式、ロイコ染料の酸化により発色させる方式、カ
ラーフィルター層とハロゲン化銀層を有し発色現像を行
わずにカラー画像を得る方式等、任意の方式を用いるこ
とができる。特にカプラーとの発色現像を行い発色させ
る方式が好ましく用いられる。
【0097】本発明のハロゲン化銀カラー写真感光材料
は赤、緑、青色の光を記録することができる赤感性ハロ
ゲン化銀乳剤層、緑感性ハロゲン化銀乳剤層、青感性ハ
ロゲン化銀乳剤層を有することが好ましい。
【0098】(感光材料)本発明においては、ハロゲン
化銀乳剤としては、リサーチ・ディスクロージャーN
o.308119(以下RD308119と略す)に記
載されているものを用いることができる。
【0099】以下に記載箇所を示す。 〔項目〕 〔RD308119の頁〕 沃度組成 993 I−A項 製造方法 993 I−A項 及び994 E項 晶癖 正常晶 993 I−A項 晶癖 双晶 993 I−A項 エピタキシャル 993 I−A項 ハロゲン組成一様 993 I−B項 ハロゲン組成一様でない 993 I−B項 ハロゲンコンバージョン 994 I−C項 ハロゲン置換 994 I−C項 金属含有 994 I−D項 単分散 995 I−F項 溶媒添加 995 I−F項 潜像形成位置 表面 995 I−G項 潜像形成位置 内部 995 I−G項 適用感光材料ネガ 995 I−H項 ポジ(内部カブリ粒子含) 995 I−H項 乳剤を混合している 995 I−I項 脱塩 995 II−A項
【0100】本発明においては、ハロゲン化銀乳剤は、
物理熟成、化学熟成及び分光増感を行ったものを使用す
る。この様な工程で使用される添加剤は、リサーチ・デ
ィスクロージャーNo.17643、No.18716
及びNo.308119(それぞれ、以下RD1764
3、RD18716及びRD308119と略す)に記
載されている。以下に記載箇所を示す。
【0101】 〔項目〕 〔RD308119の頁〕〔RD17643〕〔RD18716〕 化学増感剤 996 III−A項 23 648 分光増感剤 996 IV−A−A, B,C,D, 23〜24 648〜649 H,I,J項 強色増感剤 996 IV−A−E,J項 23〜24 648〜649 カブリ防止剤 998 VI 24〜25 649 安定剤 998 VI 24〜25 649
【0102】本発明に使用できる公知の写真用添加剤も
上記リサーチ・ディスクロージャーに記載されている。
以下に関連のある記載箇所を示す。
【0103】 〔項目〕 〔RD308119の頁〕〔RD17643〕〔RD18716〕 色濁り防止剤 1002 VII−I項 25 650 色素画像安定剤1001 VII−J項 25 増白剤 998 V 24 紫外線吸収剤 1003 VIII−I項, XIII−C項 25〜26 光吸収剤 1003 VIII 25〜26 光散乱剤 1003 VIII フィルター染料1003 VIII 25〜26 バインダー 1003 IX 26 651 スタチック防止剤1006XIII 27 650 硬膜剤 1004 X 26 651 可塑剤 1006 XII 27 650 潤滑剤 1006 XII 27 650 活性剤・塗布助剤1005XI 26〜27 650 マット剤 1007 XVI 現像剤(感光材料中に含有) 1001 XXB項
【0104】本発明には種々のカプラーを加えて使用す
ることが出来、その具体例は、上記リサーチ・ディスク
ロージャーに記載されている。以下に関連のある記載箇
所を示す。
【0105】 〔項目〕 〔RD308119の頁〕 〔RD17643〕 イエローカプラー 1001VII−D項 VIIC〜G項 マゼンタカプラー 1001VII−D項 VIIC〜G項 シアンカプラー 1001VII−D項 VIIC〜G項 カラードカプラー 1002VII−G項 VIIG項 DIRカプラー 1001VII−F項 VIIF項 BARカプラー 1002VII−F項 その他の有用残基放出 1001VII−F項 カプラー アルカリ可溶カプラー 1001VII−E項
【0106】本発明に用いられる添加剤は、RD308
119XIVに記載されている分散法などにより、添加す
ることができる。本発明においては、前述RD1764
3 28頁、RD18716 647〜648頁及びR
D308119のXIXに記載されている支持体を使用す
ることができる。本発明の感光材料には、前述RD30
8119VII−K項に記載されているフィルター層や中
間層等の補助層を設けることができる。本発明の感光材
料は、前述RD308119VII−K項に記載されてい
る順層、逆層、ユニット構成等の様々な層構成をとるこ
とができる。
【0107】(フィルム形態)本発明の感光材料をロー
ル状の形態で使用する場合はカートリッジに収納した形
態をとるのが好ましい。カートリッジとして最も一般的
なものは、現在の135フォーマットもしくはIX−2
40フォーマットのパトローネである。その他の下記特
許文献で提案されたカートリッジも使用できる。即ち、
実開昭58−67329号公報、特開昭58−1810
35号公報、同58−182634号公報、実開昭58
−195236号公報、米国特許第4221479号明
細書、特願昭63−57785号公報、同63−183
344号公報、同63−325638号公報、特願平1
−21862号公報、同1−25362号公報、同1−
30246号公報、同1−20222号公報、同1−2
1863号公報、同1−37181号公報、同1−33
108号公報、同1−85198号公報、同1−172
595号公報、同1−172594号公報、同1−17
2593号公報、米国特許第4846418号明細書、
同第4848693号明細書、同第4832275号明
細書等に開示されたカートリッジ技術を参照できる。
【0108】次に、感光材料を装填することのできるフ
ィルムパトローネについて記す。本発明で使用されるパ
トローネの主材料は金属でも合成プラスチックでもよ
い。好ましいプラスチック材料はポリスチレン、ポリエ
チレン、ポリプロピレン、ポリフェニルエーテルなどで
ある。更にパトローネは、各種の帯電防止剤を含有して
もよくカーボンブラック、金属酸化物粒子、ノニオン、
アニオン、カチオン及びベタイン系界面活性剤又はポリ
マー等を好ましく用いることができる。これらの帯電防
止されたパトローネは特開平1−312537号、同1
−312538号に記載されている。特に25℃、25
%RHでの抵抗が1012Ω以下が好ましい。通常プラス
チックパトローネは、遮光性を付与するためにカーボン
ブラックや顔料などを練り込んだプラスチックを使って
製作される。パトローネのサイズは現在135サイズの
ままでもよいし、カメラの小型化には、現在の135サ
イズの25mmのカートリッジの径を22mm以下とす
ることも有効である。パトローネのケースの容積は、3
0cm3以下、好ましくは25cm3以下とすることが好
ましい。パトローネおよびパトローネケースに使用され
るプラスチックの重量は5g〜15gが好ましい。
【0109】更にスプールを回転してフィルムを送り出
すパトローネでもよい。またフィルム先端がパトローネ
本体内に収納され、スプール軸をフィルム送り出し方向
に回転させることによってフィルム先端をパトローネの
ポート部から外部に送り出す構造でもよい。これらは米
国特許第4834306号、同第5226613号に開
示されている。
【0110】本発明の感光材料は一般に市販されている
レンズ付きフィルムユニットに装填して用いることがで
きる。また本発明の感光材料は、特願平10−1584
27号、同10−170624号、同10−18898
4号明細書に記載のレンズ付きフィルムユニットに装填
して好ましく用いることができる。
【0111】
【実施例】以下、実施例を挙げて本発明を詳細に説明す
るが、本発明の態様はこれに限定されない。 実施例1 <感光材料1の作製>特開平11−288069号の
[0140]〜[0168](公報第68〜69頁)に
記載の感光材料と同様の方法で感光材料1を作成した。
【0112】<現像液1の作製>以下の組成の現像液を
作製した。
【0113】 ハイドロキノン 0.4モル/L ホウ砂 2.0g/L ホウ酸 8.0g/L カルボキシメチルセルロース 3.0g/L KOH、硫酸を用いてpH=9.5に調整 尚、この時の現像液の表張は55dyn/cm、粘度は
60cpであった。
【0114】<処理工程1>上記作製した感光材料1を
135サイズフィルムの形状に加工してパトローネに装
填したのち、コニカ社製レンズ付きフィルムユニットに
装填して、人物、花、草木の緑、遠くの山々や青空を含
むシーン合計5種類を撮影した。撮影後のカラーネガを
1988年のThe British Journal of pHotograpHy
Annualの第196〜198頁記載のコダック社C41
法によって現像処理(C41法)を施し、通常のネガ感
材からのアナログプリントを行った。(処理1P−1) また、別の撮影済み感光材料1に対しては現像液1を感
光材料1の最大吸水量の15倍量を付き量可変式のアプ
リケータ塗布機を用いて付与した後に室温で放置し現像
処理を行い、4分後に赤外光によるスキャナ読み取りを
1回行い画像情報を作製した。
【0115】<画像情報処理>スキャナ読み取り工程か
ら得られた画像情報に対して下記の情報信号処理1およ
び2を行った。
【0116】1.感光材料に対して、透過濃度をT、前
面の反射濃度をRf、裏面の反射濃度Rrが測定し、青感
光層、緑感光層、赤感光層それぞれに生成する現像銀に
基づく吸収をDB、DG、DRとすると、これらは前述の
ように行列Aを介して関係づけられる。したがって、逆
行列A-1を求めることにより、測定値T(i)、R
f(i)、Rr(i)からDB(i)、DG(i)、D
R(i)を求めた。
【0117】2.また、読み取りが複数回行われる場合
は、高感度層と低感度層の画像情報を読み取り、各画素
における高感度層の信号値(SH)と低感度層の信号値
(SL)を得て、SLが強いときはSLを、SLが使用
可能範囲より小さいときはSHを、そしてSLが弱いが
使用可能範囲内であるときはSLとSHに重みづけをし
て平均をとる等の処理を行い、各画素の信号値を、それ
らの濃度曲線を線形化して整合させるべくガンマ補正す
る等の処理を行い最適画像を算出した。
【0118】<画像情報の評価>得られた画像情報をコ
ニカ社製LEDプリンタを用いて、300dpiの解像
度でA4サイズ(210×297mm)のコニカカラー
ペーパー、タイプQAA7にカラープリントとして出力
(デジタルプリント)した。(処理1P−2)このよう
にして作製したプリントをランダムに抽出した10名を
評価パネラーとして、色再現性、むらについて5段階の
官能評価を行い、それぞれの平均値を求めた。官能評価
値の値が大きいほど画質が良いことを示している。ま
た、表1に示した以外は処理(1P−2)と全く同様の
処理を行った結果を表1に示す。本発明により色再現
性、処理ムラが改善されているのが分かる。されに実施
例1中の処理(1P−3)から(1P−16)までの処
理で、各現像液の付与量を感光材料1の最大吸水量の
0.07倍にして処理を行ったが本発明の効果は得られ
なかった。
【0119】
【表1】 注1:請求項13の実施例。
【0120】実施例2 実施例1の感光材料1を用いて表2に示す要件以外は処
理(1P−2)と全く同様の処理を行った。スキャナ読
み取りが複数回ある場合は、特願2000−12531
4号記載のデジタル画像処理法を用いて最適の画像を作
製した。実施例1と同様の評価を行った結果を合わせて
表2に示す。本発明により色再現性、処理ムラが改善さ
れているのが分かる。
【0121】
【表2】
【0122】
【発明の効果】本発明によれば、簡易な現像処理におい
て画質が良好なデジタル(カラー)画像形成方法を提供
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による二重フィルム処理システムを示す
説明図
【図2】本発明に用いられる読み取り装置の一実施例を
示す説明図
【図3】本発明に用いられる読み取り装置の他の実施例
を示す説明図
【図4】本発明に用いられる読み取り装置の他の実施例
を示す説明図
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2H016 AC00 BK00 BK01 BK03 BK04 BK05 5C062 AA01 AB03 AB17 AB22 AB33 AC02 AC04 AE03

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】0.5モル/リットル以上5モル/リット
    ル以下の現像主薬を含む現像液を、ハロゲン化銀感光材
    料の最大吸水量の1/10倍以上10倍以下の量を該ハ
    ロゲン化銀感光材料に付与した後、該ハロゲン化銀感光
    材料に形成された画像情報を赤外光によるイメージセン
    サーで読み取ることによりデジタル画像情報を作成する
    ことを特徴とする画像形成方法。
  2. 【請求項2】pHが10.3以上14.0以下の現像液
    を、ハロゲン化銀感光材料の最大吸水量の1/10倍以
    上10倍以下の量を該ハロゲン化銀感光材料に付与した
    後、該ハロゲン化銀感光材料に形成された画像情報を赤
    外光によるイメージセンサーで読み取ることによりデジ
    タル画像情報を作成することを特徴とする画像形成方
    法。
  3. 【請求項3】25℃における表面張力が15.0dyn
    e/cm以上50.0dyne/cm以下の現像液を、
    ハロゲン化銀感光材料の最大吸水量の1/10倍以上1
    0倍以下の量を該ハロゲン化銀感光材料に付与した後、
    該ハロゲン化銀感光材料に形成された画像情報を赤外光
    によるイメージセンサーで読み取ることによりデジタル
    画像情報を作成することを特徴とする画像形成方法。
  4. 【請求項4】25℃における粘度が1.5cp以上5
    0.0cp以下の現像液を、ハロゲン化銀感光材料の最
    大吸水量の1/10倍以上10倍以下の量を該ハロゲン
    化銀感光材料に付与した後、該ハロゲン化銀感光材料に
    形成された画像情報を赤外光によるイメージセンサーで
    読み取ることによりデジタル画像情報を作成することを
    特徴とする画像形成方法。
  5. 【請求項5】0.01モル/リットル以上1.0モル/
    リットル以下のハロゲンイオンを含む現像液を、ハロゲ
    ン化銀感光材料の最大吸水量の1/10倍以上10倍以
    下の量を該ハロゲン化銀感光材料に付与した後、該ハロ
    ゲン化銀感光材料に形成された画像情報を赤外光による
    イメージセンサーで読み取ることによりデジタル画像情
    報を作成することを特徴とする画像形成方法。
  6. 【請求項6】下記一般式(1)、(2)、(3)又は
    (4)で表される化合物を含む現像液を、ハロゲン化銀
    感光材料の最大吸水量の1/10倍以上10倍以下の量
    を該ハロゲン化銀感光材料に付与した後、該ハロゲン化
    銀感光材料に形成された画像情報を赤外光によるイメー
    ジセンサーで読み取ることによりデジタル画像情報を作
    成することを特徴とする画像形成方法。 【化1】 [式中、R1〜R3は各々水素原子、ハロゲン原子、アル
    キル基、アリール基、アルキルカルボンアミド基、アリ
    ールカルボンアミド基、アルキルスルホンアミド基、ア
    リールスルホンアミド基、アルコキシ基、アリールオキ
    シ基、アルキルチオ基、アリールチオ基、アルキルカル
    バモイル基、アリールカルバモイル基、カルバモイル
    基、アルキルスルファモイル基、アリールスルファモイ
    ル基、スルファモイル基、シアノ基、アルキルスルホニ
    ル基、アリールスルホニル基、アルコキシカルボニル
    基、アリールオキシカルボニル基、アルキルカルボニル
    基、アリールカルボニル基、アシルオキシ基、カルボシ
    ル基、スルホニル基、アミノ基、ヒドロキシ基または複
    素環基を表す。] 【化2】 [式中、Mは水素原子、金属原子または4級アンモニウ
    ムを表す。Zは含窒素複素環を表す。nは0〜5の整数
    を表し、R4は水素原子、ハロゲン原子、アルキル基、
    アリール基、アルキルカルボンアミド基、アリールカル
    ボンアミド基、アルキルスルホンアミド基、アリールス
    ルホンアミド基、アルコキシ基、アリールオキシ基、ア
    ルキルチオ基、アリールチオ基、アルキルカルバモイル
    基、アリールカルバモイル基、カルバモイル基、アルキ
    ルスルファモイル基、アリールスルファモイル基、スル
    ファモイル基、シアノ基、アルキルスルホニル基、アリ
    ールスルホニル基、アルコキシカルボニル基、アリール
    オキシカルボニル基、アルキルカルボニル基、アリール
    カルボニル基、アシルオキシ基、カルボシル基、スルホ
    ニル基、アミノ基、ヒドロキシ基または複素環基を表
    し、nが2以上の場合、それぞれのR4は同じであって
    もよく、異なってもよい。] 【化3】 [式中、Qは5員または6員の含窒素複素環を表す。m
    は0〜5の整数を表し、R5は水素原子、ハロゲン原
    子、アルキル基、アリール基、アルキルカルボンアミド
    基、アリールカルボンアミド基、アルキルスルホンアミ
    ド基、アリールスルホンアミド基、アルコキシ基、アリ
    ールオキシ基、アルキルチオ基、アリールチオ基、アル
    キルカルバモイル基、アリールカルバモイル基、カルバ
    モイル基、アルキルスルファモイル基、アリールスルフ
    ァモイル基、スルファモイル基、シアノ基、アルキルス
    ルホニル基、アリールスルホニル基、アルコキシカルボ
    ニル基、アリールオキシカルボニル基、アルキルカルボ
    ニル基、アリールカルボニル基、アシルオキシ基、カル
    ボシル基、スルホニル基、アミノ基、ヒドロキシ基また
    は複素環基を表し、mが2以上の場合、それぞれのR5
    は同じであってもよく、異なってもよく、お互いに連結
    して縮合環を形成してもよい。] 一般式(4) (R63N [式中、R6は水素原子、ハロゲン原子、アルキル基、
    アルキルカルボンアミド基、アルキルスルホンアミド
    基、アルコキシ基、アルキルチオ基、アルキルカルバモ
    イル基、カルバモイル基、アルキルスルファモイル基、
    スルファモイル基、シアノ基、アルキルスルホニル基、
    アルコキシカルボニル基、アルキルカルボニル基、アシ
    ルオキシ基、カルボシル基、スルホニル基、アミノ基、
    ヒドロキシ基を表す。]
  7. 【請求項7】0.0001モル/リットル以上1.0モ
    ル/リットル以下の亜硫酸イオンを含む現像液を、ハロ
    ゲン化銀感光材料の最大吸水量の1/10倍以上10倍
    以下の量を該ハロゲン化銀感光材料に付与した後、該ハ
    ロゲン化銀感光材料に形成された画像情報を赤外光によ
    るイメージセンサーで読み取ることによりデジタル画像
    情報を作成することを特徴とする画像形成方法。
  8. 【請求項8】ハロゲン化銀感光材料の最大吸水量の1/
    10倍以上10倍以下の量の現像液を該ハロゲン化銀感
    光材料に付与した後、該ハロゲン化銀感光材料に形成さ
    れた画像情報を赤外光によるイメージセンサーで読み取
    ることによりデジタル画像情報を作成する画像形成方法
    であって、該現像液を複数回付与し、付与する現像液の
    液量が2種類以上であることを特徴とする画像形成方
    法。
  9. 【請求項9】ハロゲン化銀感光材料の最大吸水量の1/
    10倍以上10倍以下の量の現像液を該ハロゲン化銀感
    光材料に付与した後、該ハロゲン化銀感光材料に形成さ
    れた画像情報を赤外光によるイメージセンサーで読み取
    ることによりデジタル画像情報を作成する画像形成方法
    であって、該現像液付与を下記条件式(1)を満たす複
    数回行なうことを特徴とする画像形成方法。 条件式(1) n回目付与現像液のpH<n+1回目付与現像液のpH (ここでnは1以上の整数)
  10. 【請求項10】ハロゲン化銀感光材料の最大吸水量の1
    /10倍以上10倍以下の量の現像液を該ハロゲン化銀
    感光材料に付与した後、該ハロゲン化銀感光材料に形成
    された画像情報を赤外光によるイメージセンサーで読み
    取ることによりデジタル画像情報を作成する画像形成方
    法であって、該現像液付与を下記条件式(2)を満たす
    複数回行うことを特徴とする画像形成方法。 条件式(2) n回目付与現像液の現像主薬濃度<n+1回目付与現像
    液の現像主薬濃度(ここでnは1以上の整数。現像主薬
    が複数種ある場合は合計濃度。濃度単位はモル/リット
    ル)
  11. 【請求項11】ハロゲン化銀感光材料の最大吸水量の1
    /10倍以上10倍以下の量の現像液を該ハロゲン化銀
    感光材料に付与した後、該ハロゲン化銀感光材料に形成
    された画像情報を赤外光によるイメージセンサーで読み
    取ることによりデジタル画像情報を作成する画像形成方
    法であって、該現像液付与した後にハロゲン化銀感光材
    料をスクイーズすることを特徴とする画像形成方法。
  12. 【請求項12】請求項1〜11のいずれかに記載の画像
    形成方法において、赤外光によるイメージセンサー読み
    取りを複数回行うことを特徴とする画像形成方法。
  13. 【請求項13】請求項1〜12のいずれかに記載の画像
    形成方法において、現像液付与を噴霧方式で行うことを
    特徴とする画像形成方法。
  14. 【請求項14】請求項1〜13のいずれかに記載の画像
    形成方法において、赤外光のハロゲン化銀感光材料から
    の反射光読み取りを行うことを特徴とする画像形成方
    法。
  15. 【請求項15】請求項1〜13のいずれかに記載の画像
    形成方法において、赤外光のハロゲン化銀感光材料から
    の反射光及び透過光読み取りを行うことを特徴とする画
    像形成方法。
JP2000281306A 2000-09-18 2000-09-18 画像形成方法 Pending JP2002090951A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000281306A JP2002090951A (ja) 2000-09-18 2000-09-18 画像形成方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000281306A JP2002090951A (ja) 2000-09-18 2000-09-18 画像形成方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002090951A true JP2002090951A (ja) 2002-03-27

Family

ID=18765985

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000281306A Pending JP2002090951A (ja) 2000-09-18 2000-09-18 画像形成方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002090951A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6398428B1 (en) Apparatus and method for thermal film development and scanning
JP3782238B2 (ja) ハロゲン化銀カラー写真感光材料およびカラー画像形成方法
JP2002090951A (ja) 画像形成方法
EP0926550B1 (en) Image information recording method
JP2002090895A (ja) 現像処理方法及びハロゲン化銀写真感光材料
JP2002090964A (ja) 画像形成方法
JPH11316448A (ja) 画像情報形成方法、写真感光材料、レンズ付きフィルムユニット、画像表示方法及び画像出力方法
Morgan New capabilities with dry silver recording materials
US6555300B2 (en) Image formation process
US6218088B1 (en) Color image formation method using silver halide photographic material
JP2002333693A (ja) 画像形成方法及び画像情報作成方法
US6376161B1 (en) Image information recording method
JP2002049137A (ja) 画像形成方法
US6593070B2 (en) Image forming process
JP2002341505A (ja) ハロゲン化銀カラー写真感光材料の画像形成方法及び現像処理装置
JP2002072434A (ja) 処理部材、画像形成方法およびデジタル画像情報作製方法
JP2001091999A (ja) 画像捕捉用の熱現像型カメラ
JPH09281675A (ja) 画像形成方法
JP2003107662A (ja) 画像形成方法及び画像情報作成方法
JP2001305679A (ja) 画像情報形成方法
JP2002244258A (ja) 画像形成方法
JP3666229B2 (ja) ハロゲン化銀カラー写真感光材料、処理方法及び画像情報形成方法
JP2001330901A (ja) 画像形成方法
JPH1152525A (ja) ハロゲン化銀カラー写真感光材料及びカラー画像形成方法
JP2003121973A (ja) 画像形成用水性媒および画像形成方法